JP3687300B2 - 印材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンプの印面を構成する印材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印材として感光性樹脂を使用し、像様露光、現像処理を経て、印材の表面の所望部のみ残して製版し、スタンプを製造する技術が知られている。
また、印材として感熱樹脂を利用して、印材表面を製版し、スタンプを製造する技術も知られている。
【0003】
【先行技術】
本願出願人は、上記技術に関連する発明を既に提案している(特願平8−300173号)。その発明では、図6(a)に示すような、スタンプインクが含浸可能な多孔性を有する樹脂材料に、カーボンブラックを分散含有させた未製版印材(スタンプ用基板)625を利用する。なお、カーボンブラックに代えて、光エネルギー吸引性物質も利用できる。
【0004】
そして、図6(b)に示すように、PPC用紙(トレーシング用原稿紙)等の光透過性用紙の表面に、黒色等の光非透過性のインク、油性マーカペイント、絵の具等で光非透過性の画線部621を予め描いた原稿シート626を、画線部621が上になるようにして、透明板617の表面に載置し、次いで、この原稿シート626の表面に、未製版印材625の融点より高い温度にて溶融する性質を有する透明シート622を介して未製版印材625を重ねて押圧し、次いで、その積層体の回りを、遮光して、図6(c)に示すように、透明板617の下面側からフラッシュバルブ615を閃光させる。
【0005】
このようにすると、原稿シート626の、画線部621以外の箇所(即ち、非画線部)を通過した光エネルギーは、透明シート622をそのまま通過し、未製版印材625の、非画線部に対応する表面(光照射側表面)付近のカーボンブラックに照射される。すると、カーボンブラックは吸光し、非画線部に対応する未製版印材625表面部分は加熱されて溶融する。その後その部分が固化すると、表面の気孔が閉塞され、所定の厚さのインク非滲出部623aが形成される(図6(d)参照)。
【0006】
他方、原稿シート626の画線部621は、前記透明板617方向から照射した光エネルギーにて加熱され、温度上昇するが、原稿シート626側で発生した熱は透明シート622にて吸収・分散され、前記画線部621に対応する未製版印材625の表面箇所は、加熱されず、画線部621の形状通りに気孔が露出しインク滲出部624となる。
【0007】
従って、前記光照射後に、透明シート622と原稿シート626とを未製版印材625から除去すると、図6(d)に示すように原稿シート626における画線部621の鏡像形状通り、気孔が露出したままでインク滲出部624となり、一方非画線部に対応するインク非滲出部623aはに残ったままとなって所定の印面の製版済み印材640が形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような製版済み印材640を、朱肉やスタンプ台が不要で、用紙上に押し付けるだけで、印影が形成されるような簡易型スタンプ機構、つまり、押しつけると、筒状ホルダに対して、印面が相対的に下方に突出してくるスタンプ機構の、印面構成材として取り付けて、使用することが考えられる。
【0009】
また、未製版印材625を上記のようなスタンプ機構に取り付けて、未製版印材625を透明板617に押しつけた状態で、前記のようにして、製版を行う場合も考えられる。なお、未製版印材625を押しつけていないと、未製版印材625の印面と、原稿シート626とが離れ、事実上、印面に所望の印像が形成されない。
【0010】
上記いずれの場合にも、未製版印材625又は製版済み印材640の印面と反対側の面には、例えば、5mm厚のスペーサ(つまり、インクをある程度ずつ製版済み印材640に接触・拡散させるため、インクが通過しその出口で、出口周囲の印材640にインクを拡散させるため、2mm程度の径を有するインク通過用貫通孔が多数設けられているスペーサ)が通常配置される。
【0011】
しかしながら、製版後、上記簡易型スタンプ機構にインクを入れると、インクの種類によっては、インク滲入を受ける製版済み印材640の印面が膨潤してしまう場合がある。この場合、スタンプとしての機能が大幅に低下し、良質な印影が得られない。
【0012】
また、未製版の印材625を上記のような簡易型スタンプ機構に取り付けて、印材を前記透明板617に押しつけた状態で、製版を行う場合、重ねられた原稿シート626及び透明フィルム622には圧力がかかるが、圧力がスペーサのインク通過孔に対応する印材部分には十分にはかからず、その部分で、原稿シート626、透明フィルム622及び印材625が密接せず、結果として製版された印面の線画が不明瞭となる場合がある。
【0013】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、印材にどのようなインクが用いられても、印材の印面が膨潤しない印材を提供することにある。
本発明の第2の目的は、製版時、インク通過孔を有するスペーサを備えたホルダが利用された場合にも、製版された印材の印面の線画が不明瞭とならない印材を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成可能な本発明の請求項1の印材は、インクの侵入及び滲出が可能な多孔性を有し、光照射された部分がエネルギ変換によって生じた熱によって閉塞されインク非滲出部となり、それ以外の部分がインク滲出部となって印面を構成可能な平板状多孔性樹脂を備える印材であって、前記印面の裏側の面に、前記多孔性樹脂よりも硬質の硬質多孔体が接着され、該硬質多孔体の圧縮強度は、25%変形時、5kgf/cm以上であり、前記硬質多孔体と前記平板状多孔性樹脂とを点状に接着させたことを特徴とし、さらに、前記硬質多孔体は、多孔性樹脂からなることを特徴とする。
【0015】
上記印材では、硬質多孔体は、その圧縮強度が5kgf/cm以上であるので、平板状多孔性樹脂に接着された場合、当該多孔性樹脂の膨潤を防止する機能を果たすことができる。但し、硬質多孔体を、平板状多孔性樹脂に全面的に接着させると、インクが硬質多孔体から、平板状多孔性樹脂に送り込むことができず、一方、あまりに接着箇所が疎であると、硬質多孔体の強度をもってしても、平板状多孔性樹脂の膨潤を防止することができない。そこで、硬質多孔体と平板状多孔性樹脂とを多数の点で点状接着させたのである。
【0016】
上記第2の目的も達成可能な請求項2の印材は、請求項1記載の印材において、前記硬質多孔体の、前記平板状多孔性樹脂が接着された面の裏面に、インク透過用の貫通孔が設けられているスペーサが配置されていることを特徴とし、さらに、前記硬質多孔体は、多孔性樹脂からなることを特徴とする。
このようにスペーサが配置されている印材が、製版時原稿シート等からなる前記した積層体に当該スペーサを介して押圧された場合、上記硬質多孔体が存在するので、スペーサのインク透過用貫通孔下部の平板状多孔性樹脂部にも充分に押圧力が加えられる。従って、その部分でも、製版された印面の線画が明瞭となる。
【0017】
また、これら請求項1,2の印材において、上述の通り、前記硬質多孔体は、多孔性樹脂からなるものである。このように硬質多孔体も樹脂で形成されていると、印材がセットされるホルダに容易に溶着可能であり、簡易型スタンプの製造が容易となる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る印材10の一実施の形態を示す分解斜視図である。この印材10は、図で上を向いた面S1が印面へと製版される平板状多孔性樹脂11と、その印面用面S1と反対側の面S2に接着される、該平板状多孔性樹脂11よりも硬質の硬質多孔性樹脂(本発明に云う硬質多孔体の一例)12とからなる。
【0020】
硬質多孔性樹脂(以下、「硬質樹脂」とも称する)12は、所定の強度を有し、本質的に、平板状多孔性樹脂(以下、「軟質樹脂」とも称する)11が、インクによって膨潤すること等を防止する目的で設けられるものである。この硬質樹脂12の、軟質樹脂11と反対側の面側から、インクが供給される。
【0021】
軟質樹脂11と硬質樹脂12との接着状態は、本発明の一つの特徴であり、多数の点で点状接触されている。図示した例では、網点状に、接着剤で接着されている。このように、硬質樹脂12を、軟質樹脂11に全面的には接着剤で接着させていないので、インクを硬質樹脂12から、軟質樹脂11に送り込むことができる。また、あまりに接着箇所を疎としてもないので、硬質樹脂12の強度をもって、軟質樹脂11のインクによる膨潤を防止することができる。
上記の観点から、接着箇所は、1〜10mmピッチとするのが好ましい。また、接着剤の種類は、軟質樹脂11及び硬質樹脂12の両者へ親和性を考慮して、適宜選択すればよい。
【0022】
本実施の形態では、上記の接着法以外に、硬質樹脂12及び軟質樹脂11の物性に特徴を有するが、その物性に関して詳記する前に、上記印材10が組み込まれた簡易型スタンプの好ましい形態を図2〜図5を参照して、説明する。
【0023】
図2の分解図に示すように、インクの取り入れ口を有する筒状部21と、印材10近傍でインクを溜める、印材10形状に対応したインク貯留部22とを有するホルダ20の、底面を構成するように、前記印材10が軟質樹脂11面を外に向けて、ホルダ20に配置される。印材10の構成材料が全て樹脂で形成されているので、ホルダ20への印材10の接合・固定は印材10の加熱溶着等によって容易に実施可能である。
【0024】
印材10がホルダ20に上記のように配置固定された場合、ホルダ20のインク貯留部22には、インクを流通させる孔であって、その出口から周辺の印材10にインクを拡散させるインク透過用貫通孔31(通常、その径は、1〜5mm程度)が多数設けられているスペーサ30が配置される。尚、スペーサ30の印材10側とは反対の面に突起32が設けられており、スペーサ30は、インク貯留部22に配置されたとき、その突起32で、突起32の形成面とは反対側の面が印材10に押し当てられる。
【0025】
図3の分解図、図4の垂直断面図、図5の正面図に示するように、印材の10印面側には、図6に示した透明シート622に相当する、厚み50〜100μmのPETフィルム40が張り付けられる。このPETフィルム40は、型抜きによって、所定形状にされており、表面に、原稿シートの画像が溶着しないようにシリコーン樹脂被膜処理がなされている。
ホルダ20の筒状部21には、スカート部材50(詳しくは、インク貯留部22を覆う部分51と、筒状部21の周囲に外嵌する内側筒状部52と、その内側筒状部52を包囲する外側筒状部53とを有するスカート部材50)が、外嵌されている。
【0026】
スカート部材50の内側筒状部52と、外側筒状部53とに間の空間には、コイルバネ60が挿入されている。例えば、図4に示されるように、ホルダ20の筒状部21には、外側筒状部53上端に対応する位置に第1段差部21aが形成されており、この第1段差部21aに、バネ押さえ65が嵌合することで配置・固定されている(図4参照)。
インクが流し入れられる、ホルダ20の筒状部21の上端には、キャップ70が嵌入されている。
【0027】
更に、上記組体の上方部には、その上方部を覆う取っ手80が設けられている。その取っ手80は、外側の覆い部81と、内側の固定部82とを有し、内側の固定部82の先端がホルダ20の筒状部21に形成された第2段差部21bに嵌合することで、筒状部21に固定されている(図4参照)。このような構成のスタンプは、非使用時、蓋90が被せられて保管される(図3参照)。
【0028】
上記の簡易型スタンプの取っ手80を押し下げると、それに固定されているホルダ20も、コイルバネ60の付勢力に抗して押し下がる。従って、印材10における軟質樹脂11の面S1が、当該スタンプが載置されているもの(製版時は、原稿シートを含む前記積層体、捺印時は、用紙)に押しつけられる。
取っ手80への押し下げ力を解除すると、コイルバネ60の付勢力によって、ホルダ20及び取っ手80は元の位置に戻る。
【0029】
以上説明した構成のスタンプにおける印材構成材料の材質、物性に関して次に説明する。
印材10の軟質樹脂11は、インクを滲出させる多孔性(即ち、連続気泡を有する多孔性)であって、製版時所望部のみ溶融しインクが滲出しない部分となり得、また弾力性(軟質性)を有する等、印面として機能する樹脂であるならば、任意である。但し、材料としては、ポリウレタン系の樹脂が好ましい。
【0030】
また、製版時受けた光に起因する熱で溶融するために、軟質樹脂11の融点は好ましくは200℃以下であり、一方、熱による溶融で再現性高く品質の高い印面を得るためには、好ましくは融点は50℃以上である。これらの観点から、融点は、80〜150℃がより好ましく、110℃が最も好適である。
尚、融点は、株式会社ヤナコ機器開発研究所製の柳本デジタル微量融点測定装置「MP−500D」による値である。
【0031】
更に、軟質樹脂11のスポンジ硬度は、インク吐出性の観点から好ましくは20度以上、製版時及び捺印時に取っ手80を押し下げた時に、前記スタンプを載置したものに対する軟質樹脂11の密着性を良くするという観点から好ましくは50度以下である。
尚、スポンジ硬度は、高分子計器株式会社製のアスカーC型硬度計で測定した値である。
【0032】
軟質樹脂11の平均気孔径は、インクの滲出のスムーズさからは好ましくは0.01mm以上であり、印面による印影の鮮明さからは、好ましくは0.05mm以下である。
【0033】
硬質樹脂12は、その圧縮強度が25%変形時、5kgf/cm以上であることが必要である。このような強度を有していると、上記のようにして、軟質樹脂11に接着された場合、軟質樹脂11の膨潤を防止する機能を果たすことができる。また、図2〜図5に示したように、スペーサ20が配されている場合も、そのスペーサ20に設けられるインク流通用孔21の悪影響が製版時及ぶことがなくなる。即ち、スペーサ20が配置されている印材10が、製版時原稿シート等からなる前記積層体に当該スペーサ20を介して押圧された場合、所定強度を持った硬質樹脂12が存在するので、スペーサ20のインク透過用貫通孔31下の軟質樹脂部分も充分に押圧力が加えられ、積層体に充分密接する。そのため、その部分でも、露光時に光漏れ等が生ぜず、製版された印面の線画が全体的に明瞭となる。
【0034】
硬質樹脂12の材質は、インクの侵入及び滲出を許容する多孔性(連続気泡を有する多孔性)であって上記物性を備えれば限定されないが、代表例としては、多孔性ポリビニルホルマール(商品名:カネボウベルイータ、品番Aシリーズ各種、鐘紡株式会社製)、多孔性塩化ビニル(焼結塩化ビニル)、多孔性ナイロン(焼結ナイロン)等である。
【0035】
軟質樹脂11の層の厚みは、通常0.5〜2mmとする。これより厚いと、インクが通りにくく、薄いと、大きな捺印荷重が必要である。この観点からその厚みは、好ましくは、1mm前後である。
硬質樹脂12の層の厚みは、通常0.5〜4mmとする。これより厚いと、インクが通りにくく、薄いと、軟質樹脂11の膨潤やインク透過用貫通孔31の悪影響を防止し難い。この観点からその厚みは、好ましくは、1mm前後である。
【0036】
本発明は、上記実施の形態に限らず、例えば、軟質樹脂11に点状接着するものは、硬質多孔性樹脂12に代えて、その他の硬質多孔体(例えば、セラミック)であってもよい。
【0037】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を説明する。
厚み1mm、縦35mm、横35mm、融点110℃、平均気孔径20μm、スポンジ硬度30度のポリウレタン製平板状多孔性樹脂に対し、厚み1mm、縦35mm、横35mmであって下記の表1に示す各種の物性を有するポリビニルホルマール製硬質多孔性樹脂を、市販の瞬間接着剤によって、5mmピッチで網点状に接着し、複数の印材を形成した。
【0038】
これらの印材を使用し、図3〜図5に示したのと同様な構成の未製版印材付きスタンプを製造した。
その後、図6に示した原稿シート626と透明板617と同じものに、各スタンプを同一条件で押圧し、その状態で、周囲から光を遮断して、原稿シート側から、コンデンサ容量9000μF、電圧330Vのキセノンランプ光を照射した。
【0039】
そのようにして製版された印面を有するスタンプの印影を観察し、また、硬度が高い程、製版時のインク非滲出部のインク不透過性が高くなることからインク不透過性も観察し、それらの評価を実施した。その結果も表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
表1に示した結果から、明らかなように、硬質多孔性樹脂の25%変形時の圧縮強度が、5kgf/cm以上であると、印影にも膨潤性にも問題が起きず、特にそれが10kgf/cm以上になると、非常に優れたスタンプ性能を発揮する。
【0042】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の印材によれば、硬質多孔体は、その圧縮強度が5kgf/cm以上であるので、平板状多孔性樹脂に接着された場合、当該多孔性樹脂の膨潤を防止する機能を果たすことができる。また、硬質多孔体と平板状多孔性樹脂とを点状に接着させたので、インクが硬質多孔体から、平板状多孔性樹脂に送り込むことができ、一方、あまりに接着箇所が疎でないので、上記強度の硬質多孔体で、平板状多孔性樹脂の膨潤を防止することができない。
【0043】
請求項2の印材では、前記硬質多孔体の、前記平板状多孔性樹脂が接着された面の裏面に、インク透過用の貫通孔が設けられているスペーサが配置されている。このようにスペーサが配置されている印材でも、硬質多孔体のために、製版時、スペーサのインク透過用貫通孔下部の平板状多孔性樹脂部にも充分に押圧力が加えられ、かくして、原稿フィルム等からなる積層体に密接される。従って、露光ぼけが生ぜず、製版印面の線画が全体的に明瞭となる。
【0044】
また、これら請求項1,2の印材では、前記硬質多孔体が多孔性樹脂からなるため、印材がセットされるホルダに容易に溶着可能であり、簡易型スタンプの製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印材の一実施の形態を示す分解斜視図
【図2】 上記印材を備えた印材ホルダの分解斜視図。
【図3】 上記ホルダを備えたスタンプの分解斜視図。
【図4】 上記スタンプの垂直断面図。
【図5】 上記スタンプの正面図。
【図6】 先行技術を示す模式図。
【符号の説明】
10 印材、 11 軟質樹脂、12 硬質樹脂、20 ホルダ、
30 スペーサ、50 スカート部材、60 コイルバネ、
70 キャップ、80 取っ手。

Claims (2)

  1. インクの侵入及び滲出が可能な多孔性を有し、光照射された部分がエネルギ変換によって生じた熱によって閉塞されインク非滲出部となり、それ以外の部分がインク滲出部となって印面を構成可能な平板状多孔性樹脂を備える印材であって、
    前記印面の裏側の面に、前記多孔性樹脂よりも硬質の硬質多孔体が接着され、
    該硬質多孔体の圧縮強度は、25%変形時、5kgf/cm以上であり、
    前記硬質多孔体と前記平板状多孔性樹脂とを点状に接着させたことを特徴とし、
    さらに、前記硬質多孔体は、多孔性樹脂からなることを特徴とする印材。
  2. 請求項1記載の印材において、前記硬質多孔体の、前記平板状多孔性樹脂が接着された面の裏面に、インク透過用の貫通孔が設けられているスペーサが配置されていることを特徴とし、さらに、前記硬質多孔体は、多孔性樹脂からなることを特徴とする印材。
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