JP3570105B2 - Liquid filled type vibration damping device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に封入された流体(液体)の流動作用に基づいて防振効果の得られるようにした液体封入式の防振装置に関するものであり、特に、液室内の液体を特定の周波数にて加振する、その加振装置を簡単な構造からなるようにするとともに、これによって、低周波数域から高周波数域にわたっての複数種類の振動遮断を、効果的に行なわせるようにした液体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防振装置のうち、特に、自動車用のエンジンマウント等にあっては、動力源であるところのエンジンが、アイドリング運転の状態から最大回転速度までの間、種々の状況下で使用されるものであるため、広い範囲の周波数に対応できるものでなければならない。また、最近においては、比較的高周波数の振動である100Hzないし600Hz程度の振動に関連するこもり音の遮断を目的とした、エンジンマウントのチューニングが行なわれるようになっている。このような複数の条件に対応させるために、内部に液室を設けるとともに、当該液室内に特定の周波数にて容積変化をする液体袋を有するタイプの液体封入式防振装置が案出されており、例えば、特公平6−29634号公報等により、すでに公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この公知のものは、液室内に流体袋を設けるようにするとともに、当該流体袋を所定の周波数にて容積変化させ、これによって生ずる脈動圧によって、振動入力側の液室の液体をオリフィスを介して他方の液室側へと流動させるようにしているものである。具体的には、アイドリング振動を主とした低周波数域では、上記振動入力側の液室の液圧を上昇させて、高減衰特性が得られるようにしているものである。また、一方、高周波数域においては、上記振動入力側の液室内の液圧上昇を回避するようにして、低動バネ定数を得られるようにしているものである。しかしながら、最近の自動車用エンジンマウントに関しては、低周波数域の振動として、動バネ定数を低減化することによって、その共振現象を避けるようにすることを狙いとするアイドリング振動、及び減衰特性を高めることによって、その振動を抑え込むようにすることを狙いとするエンジンシェークに関する振動等が対象となっている。
【0004】
このような相反する条件に対応させた防振装置を得るためには、振動入力側の液室内の液体を、単に同相あるいは逆相にて加振するだけでは不十分である。このような問題点を解決するために、アイドリング振動を主とした低周波数域の振動、及びこもり音の原因となる高周波数域の振動の、いずれの振動に対しても、低動バネ定数化(低動バネ特性)を得ることができるようにするとともに、エンジンシェークを対象とした低周波数域の振動に対しては高減衰特性を得ることのできるようにした、液体封入式防振装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、振動体に取り付けられる上部連結部材と、車体側に取り付けられる下部連結部材と、これら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータに対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される液室を備えてなる防振機構部と、からなる液体封入式の防振装置に関して、上記防振機構部を、非圧縮性流体の封入される液室と、負圧または大気圧の導入される平衡室と、これら液室と平衡室との間を仕切る弾性隔膜状のダイヤフラムとにて形成するとともに、当該防振機構部を複数個設け、これら複数個の防振機構部のうちの第一の防振機構部(第一防振機構部)に設けられた液室(第一液室)と第二の防振機構部(第二防振機構部)に設けられた液室(第二液室)との間を大径のオリフィス(大径オリフィス)にて連結し、また、上記第一防振機構部に設けられた液室(第一液室)と第三の防振機構部(第三防振機構部)に設けられた液室(第三液室)との間を小径のオリフィス(小径オリフィス)にて連結し、このような構成において、上記第一防振機構部に設けられた平衡室(第一平衡室)のところには、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが、切換手段を介して連続的に、または、エンジン振動に同期させて交互に、導入されるようにするとともに、上記第二防振機構部に設けられた平衡室(第二平衡室)のところには、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが、車両の走行状態に応じて連続的に、切換手段の切換作動に基づいて導入されるようにした構成を採ることとした。
【0006】
このような構成を採ることにより、本発明においては次のような作用を呈することとなる。すなわち、振動体側からの振動は、上記連結部材を介して、ゴム材等からなるインシュレータへと伝播される。これによって、当該インシュレータは振動あるいは変形をして、上記入力振動の大部分を吸収あるいは遮断する。従って、大半の振動は、このインシュレータの部分で遮断されることとなるが、一部のものは、当該インシュレータのところでは遮断されず、次の防振機構部のところで遮断されることとなる。次に、これらの各防振機構部における具体的作用について説明する。まず、エンジンアイドリング振動に対する防振作用について説明する。この場合、対象となる周波数は20Hz〜40Hz程度である。そこで、図1の第二平衡室内に、切換手段を介して負圧を導入し、当該第二平衡室の容積をゼロにする。すなわち、第二防振機構部におけるダイヤフラムを作動しないようにしておく。このような状態において、第一防振機構部の第一平衡室に、負圧または大気圧を交互に、特定のサイクル(周波数)をもって導入させるようにする。その結果、上記インシュレータの下方部に設けられた第一液室内の液体は、小径オリフィスを通って第三液室内へと流れようとするが、当該オリフィス内に存在する液体の液体共振周波数よりも高い周波数(振動数)にて上記ダイヤフラムが加振されるように、上記第一平衡室内に負圧または大気圧が導入されるようになっているので、上記第一液室内の液体は、上記小径オリフィス側へは流れないようになる。これによって、上記第一液室内の液圧の状態が大きく変動し、入力振動に対して同位相状態で上記第一液室内の液体が振動させられることとなる。その結果、本防振装置における動バネ定数の上昇が抑えられることとなる。すなわち、動バネ定数の低減化がもたらされることとなる。
【0007】
また、車両走行中に生ずる振動であって、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、図1において、第一平衡室に負圧を導入して、当該第一平衡室の容積をゼロの状態にする。すなわち、第一防振機構部のダイヤフラムを作動させないようにする。このような状態において、エンジン等の振動体から上部連結部材に振動が伝播された場合、上記第一液室内の液圧は上昇して、本第一液室内の液体は大径オリフィスを通じて第二防振機構部の第二液室へと流動することとなる。この第一液室内の液体の大径オリフィスを通じての流動作用によって、高減衰特性が得られることとなる。その結果、10Hz前後の周波数を有するエンジンシェークに関する振動が抑え込まれることとなる。なお、このエンジンシェークよりも、更に低周波数のものであって大振幅の振動であるエンジンクランキング時の振動、あるいは急発進時または急加速時等に生ずる大振幅の振動については、上記小径オリフィスの作用により、これらの大振幅の振動が抑え込まれることとなる。また、この小径オリフィスは、振動体への装着時における初期荷重の入力に対して、上記第一液室内の液体を第三液室側へと流動させ、上記各液室内の内圧の平衡を保つようにしているものである。
【0008】
また、車室内へのこもり音として問題とされる100Hzないし600Hzの高周波数域の振動に対しては、図1における第一防振機構部における第一平衡室に大気圧を導入させ、本第一平衡室を大気開放の状態にする。これと同時に、第二防振機構部を形成する第二平衡室には負圧を連続的に導入させるようにし、当該第二平衡室を容積ゼロの状態にする。これによって、上部連結部材を介して第一液室内に伝播されて来た振動は、当該第一液室内の液体を振動させるが、本第一防振機構部を形成する第一平衡室は大気開放の状態となっており、ここに設けられたダイヤフラムは自由に振動するようになる。その結果、上記高周波数域の入力振動に対して、上記第一液室内の液圧上昇が回避されることとなり、本防振装置全体の動バネ定数は低減化されることとなる。これによって、こもり音の原因となる高周波数域の振動が遮断されることとなる。
【0009】
このように、本発明においては、第一平衡室及び第二平衡室を、それぞれ別個独立に、負圧状態または大気圧状態に維持するか、あるいは、上記第一平衡室には、負圧または大気圧を、交互に特定のサイクル(周波数)をもって導入させるようにし、これによって、アイドリング振動を主体とした低周波数域の振動から、こもり音を対象とした高周波数域の振動まで、広い範囲の周波数域にわたって、低動バネ定数化を得ることができるようになる。この低動バネ定数化によって、アイドリング振動及びこもり音に関する振動の遮断が図られることとなる。また、低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、高減衰特性を得ることによって、その遮断(抑え込み)を行なうことができる。
【0010】
次に、請求項2記載の発明について説明する。このものは、振動体に取り付けられる上部連結部材と、車体側に取り付けられる下部連結部材と、これら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータに対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される液室を備えてなる防振機構部と、からなる液体封入式の防振装置に関して、上記防振機構部を、上記インシュレータの一部にて、その室壁が形成される液室からなるものであって上記インシュレータからの振動が直接伝播される主室と、当該主室と小径のオリフィス(小径オリフィス)を介して上記液体が流動するように連結されるとともに、上記主室との間が、剛体からなる第一の仕切板(第一仕切板)にて隔てられた構成からなる副室と、上記主室と上記第一仕切板との間にダイヤフラムを介して形成されるものであって、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが導入されように形成された平衡室と、からなるようにするとともに、上記主室内であって上記平衡室を形成するダイヤフラムの上方部にストッパ兼用の第二の仕切板(第二仕切板)を設け、更に、当該第二仕切板の一部に大きな開口面積を有する大径オリフィスからなる第二のオリフィス(第二オリフィス)を設け、更に、このような構成において、上記平衡室に上記負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものを、エンジン振動に同期させて交互に導入させるように切換作動をする切換手段を設け、更に、当該切換手段の切換作動を制御する制御手段を設けるようにした構成を採ることとした。この場合、請求項3記載のように、前記防振機構部は、前記液室の下方部にダイヤフラムを介して設けられる空気室を備えてもよい。
【0011】
このような構成を採ることにより、本発明においては次のような作用を呈することとなる。すなわち、本発明のものも、その基本的な点は、上記請求項1記載のものと同じである。以下に、その具体的な作用について説明する。まず、アイドリング振動に対しては、上記切換手段を作動させることによって、上記主室内の下方部に設けられた平衡室内へ、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるようにする。すなわち、上記切換手段をON/OFF作動させることによって、上記平衡室内の圧力(容積)を変化させ、これによって、上記インシュレータを介して入力されるアイドリング振動によって生ずる上記主室内の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記インシュレータ及び本防振機構部にて形成されるバネ系の動バネ定数が低下することとなる。これらによって、アイドリング振動の吸収及び遮断が行なわれることとなる。
【0012】
また、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、上記主室と副室との間を連結するオリフィス(小径オリフィス)内を、上記液体が流動するようにし、これによって、エンジンシェークの吸収及び遮断を行なうこととしている。すなわち、このエンジンシェークに関する振動は、約10Hz前後の周波数を有するものであるので、これに対して、動バネ定数を低くすることによって振動遮断を図ることは困難である。そこで、本発明においては、上記防振機構部を形成する上記平衡室に一定の負圧を連続的に導入し、当該平衡室の容積をゼロの状態に保持する。これによって、上記主室と副室との間に形成される小径オリフィス内を上記液体が流動するようにし、この液体の流動に伴う粘性抵抗によって、所定の減衰力を生じさせるようにする。そして、この減衰力によって、上記エンジンシェークの減衰を図るようにする。
【0013】
一方、車両の走行中に問題とされるこもり音の原因となる100Hzないし600Hz程度の高周波数の振動に対しては、上記切換手段を作動させて、上記平衡室を大気開放の状態にする。これによって、上記平衡室は、上記インシュレータ及び上記主室内の液体を介して入力される上記周波数の振動に対して、その室内容積が自由に変化をすることとなる。その結果、上記主室内の液体は、上記主室内に設けられた第二仕切板の大径オリフィス(第二オリフィス)のところを通って自由に流動をすることができるようになり、これによって本防振機構部が形成するバネ系の動バネ定数は低く抑えられることとなる。従って、高周波数域の振動に対する、その遮断効果が高められることとなる。このように、本発明のものにおいては、切換バルブ等からなる切換手段、当該切換手段の作動によって、その室内容積の変化する平衡室の作用によって、複数種類の振動が吸収及び遮断されることとなる。
【0014】
また、本発明のものにおいては、図2に示す如く、上記主室内であって、上記平衡室を形成するダイヤフラムの、その上方部に、剛体からなる第二の仕切板(第二仕切板)が設けられるようになっている。従って、この第二仕切板の作用により、上記振動体からの入力振動が大振幅のものである場合、当該振動体からの振動によって生ずる上部連結部材の下方へのストロークは、この第二仕切板のところで止められることとなる。すなわち、本第二仕切板は、本防振装置の内部ストッパの役目を果たすようになっている。そして、このストッパ機能の作用により、振動入力時における上記平衡室を形成するダイヤフラムの保護が図られることとなる。その結果、上記平衡室の容積変化が正常に保たれることとなり、動バネ定数の低減化を図ることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1及び図2を基に説明する。なお、このような発明の実施の形態に関するもののうち、第一の実施の形態について説明する。本第一の実施の形態に関するものの、その構成は、図1に示す如く、振動体に取り付けられる上部連結部材6と、車体側のメンバ等に取り付けられる下部連結部材9と、これら上部連結部材6と下部連結部材9との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータ7と、当該インシュレータ7に対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される液室等にて形成される防振機構部1、2、3と、からなることを基本とするものである。そして、このような基本構成において、上記防振機構部は、本実施の形態においては3個設けられるようになっているものである。すなわち、これら防振機構部は、インシュレータ7の下方部に形成されるものであって振動体からの振動が上記インシュレータ7を介して入力される第一液室11、当該第一液室11の下方部に形成されるものであって、負圧または大気圧が連続的に、または所定のサイクル(周波数)をもって交互に導入される第一平衡室13、及びこれら第一液室11と第一平衡室13との間を仕切る弾性隔膜状のダイヤフラム12にて形成される第一の防振機構部(第一防振機構部)1と、当該第一防振機構部1の下方部に設けられるものであって、上記第一防振機構部1の第一液室11と大径のオリフィス(大径オリフィス)4にて連結される第二液室21、当該第二液室21の下方部に設けられるものであって、負圧または大気圧が連続的に導入される第二平衡室23、及びこれら第二液室21と第二平衡室23との間を仕切るダイヤフラム22にて形成される第二の防振機構部(第二防振機構部)2と、上記第一防振機構部1に設けられた第一液室11と小径のオリフィス(小径オリフィス)5にて連結される第三の液室(第三液室)31、当該第三液室31の下方部に設けられるものであって、常時大気圧の導入される空気室からなる第三平衡室33、及びこれら第三液室31と第三平衡室(空気室)33との間を仕切る隔膜状のダイヤフラム32にて形成される第三防振機構部3と、からなるものである。
【0016】
このような構成からなる、各防振機構部1、2、3が、図1に示す如く、仕切部材14、24を隔てて設けられ、更には、インシュレータ7等と一体的にまとめられたうえで、上部連結部材6と下部連結部材9との間に収納されて液体封入式防振装置が形成されるようになっているものである。なお、このような構成において、上記第一防振機構部1の第一平衡室13には、第一切換手段15を介して負圧または大気圧が導入されるようになっている。この第一切換手段15は、三方弁等からなる切換バルブ16と、当該切換バルブ16を作動させるソレノイド17とからなるものである。そして、当該ソレノイド17は、マイクロプロセッサユニット(MPU)等の演算手段を主体とするマイクロコンピュータからなる制御手段8にて、その切換作動が制御されるようになっているものである。従って、この制御手段8からの制御信号に基づき、上記ソレノイド17が駆動され、上記切換バルブ16がON/OFF作動等をして、上記第一平衡室13を、一定の負圧状態、または大気圧(大気開放)状態のいずれか一方の状態に維持するか、あるいは、負圧と大気圧とが所定のサイクル(周波数)をもって交互に導入されるようにしている。なお、このような負圧と大気圧とが交互に導入される場合において、上記第一平衡室13内への大気圧の導入速度を負圧の導入速度とバランスさせるために、上記切換バルブ16の大気圧導入ポート側には、図1に示すような絞り弁19が設けられるようになっている。
【0017】
また、上記第二防振機構部2の第二平衡室23のところには、第二切換手段25を介して負圧または大気圧が適宜導入されるようになっている。この第二切換手段25は、三方弁等からなる切換バルブ26と、当該切換バルブ26を作動させるソレノイド27とからなるものである。そして、当該ソレノイド27は、マイクロプロセッサユニット(MPU)等の演算手段を主体として形成されるマイクロコンピュータからなる制御手段8にて、その作動が制御されるようになっているものである。従って、この制御手段8の制御作用に基づいて、上記第二切換手段25が切換作動をし、上記第二平衡室23は所定の負圧状態、または大気開放状態に維持されることとなる。
【0018】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様について説明する。まず、エンジンアイドリング振動に対する防振作用について説明する。この場合、対象となる振動数は20Hz〜40Hz程度である。そこで、図1の第二平衡室23内に第二切換手段25を介して負圧を導入させ、当該第二平衡室23の容積をゼロにする。すなわち、第二防振機構部2におけるダイヤフラム22を作動させないようにする。このような状態において、第一防振機構部1の第一平衡室13には、負圧または大気圧を交互に所定のサイクル(周波数)をもって導入させるようにする。その結果、上記インシュレータ7の下方部に設けられた第一液室11内の液体は小径オリフィス5を通って第三液室31側へと流れようとする。しかしながら、上記小径オリフィス5内に存在する液体の共振周波数以上の周波数にて上記第一平衡室13を形成するダイヤフラム12が加振され、これによって上記第一平衡室13の容積変化が成されるようになっているので、上記第一液室11内の液体は上記小径オリフィス5内を流れないようになる。その結果、第一液室11内の液圧は大きく変化させられることとなり、入力振動による第一液室11内の液圧上昇がキャンセルさせられるような位相状態で上記第一液室11内の液体は振動することとなる。これによって、上記第一防振機構部1等にて形成される動バネ定数が低減化することとなる。
【0019】
また、車両走行中に生ずる振動であって、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、図1において、第一平衡室13に負圧を導入して、これら第一平衡室13の容積をゼロの状態にする。すなわち、第一防振機構部1におけるダイヤフラム12を作動させないようにする。このような状態において、エンジン等の振動体から上部連結部材6に振動が伝播された場合、上記第一液室11内の液圧は上昇して、本第一液室11内の液体は大径オリフィス4を通じて第二防振機構部2の第二液室21へと流動することとなる。この第一液室11内の液体の大径オリフィス4を通じての流動作用によって、高減衰特性が得られることとなる。その結果、10Hz前後の周波数を有するエンジンシェークに関する振動が抑え込まれることとなる。また、小径オリフィス5を、上記エンジンシェークよりも低周波数の振動である5Hz以下の振動に対応させるようにしておくことによって、低周波数のものであって大振幅の振動であるエンジンクランキング時の振動、あるいは急発進時または急加速時等に生ずる大振幅の振動に対して、上記小径オリフィス5の作用により、これらの大振幅の振動を抑え込むことができるようになる。また、この小径オリフィス5は、振動体への装着時における初期荷重の入力に対して、上記第一液室11内の液体を第三液室31側へと流動させ、上記各液室11、31内の内圧の平衡を保つこととしている。
【0020】
また、車室内へのこもり音として問題とされる100Hzないし600Hzの高周波数域の振動に対しては、図1における第一防振機構部1における第一平衡室13を大気開放の状態にする。これと同時に、第二防振機構部2を形成する第二平衡室23には負圧を連続的に導入させるようにし、当該第二平衡室23を容積ゼロの状態にする。これによって、上部連結部材6を介して第一液室11内に伝播されて来た振動は、当該第一液室11内の液体を振動させるが、本第一防振機構部1を形成する第一平衡室13は大気開放の状態となっており、ここに設けられるダイヤフラム12は自由に振動するようになっている。その結果、上記高周波数域の入力振動に対して、上記第一液室11内の液圧上昇が回避されることとなり、本防振装置全体の動バネ定数は低減化されることとなる。これによって、こもり音の原因となる高周波数域の振動の遮断が行なわれることとなる。
【0021】
このように、本実施の形態のものにおいては、第一平衡室13及び第二平衡室23を、それぞれ別個独立に、負圧状態または大気圧状態に維持するか、あるいは、上記第一平衡室には、負圧または大気圧を、交互に特定のサイクル(周波数)をもって導入するようにし、これによって、アイドリング振動を主体とした低周波数域の振動から、こもり音を対象とした高周波数域の振動まで、広い範囲の周波数域にわたって、低動バネ定数化を得ることができるようになる。この低動バネ定数化によって、アイドリング振動及びこもり音に関する振動の遮断が図られることとなる。また、低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、高減衰特性を得ることによって、その遮断(抑え込み)を行なうことができる。なお、このような状態において、上記第一平衡室13を、その容積がゼロの状態に設定するとともに、上記大径オリフィス4の径及び長さを適宜設定することによって、これらオリフィス4及び第二液室21に存在する液体の共振作用及び主バネを形成するインシュレータ7にて形成される動バネ定数を、図3に示す如く、目的(ねらい)とする特定周波数(f1 )に合致させるようにすることができる。これによって、目的(ねらい)とする特定周波数(f1 )の振動を遮断することができるようになる。
【0022】
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。本実施の形態に関するものの、その構成は、図2に示す如く、振動体に取り付けられる上部連結部材6と、車体側のメンバ等に取り付けられる下部連結部材9と、これら上部連結部材6と下部連結部材9との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータ7と、当該インシュレータ7に対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される液室111、31、及びこれら液室の下方部にダイヤフラム32を介して設けられる空気室33にて形成される防振機構部1と、からなることを基本とするものである。
【0023】
このような基本構成において、上記防振機構部1は、次のような構成からなるものである。すなわち、本防振機構部1は、上記インシュレータ7の一部にて、その室壁が形成される液室からなるものであって上記インシュレータ7からの振動が直接伝播される主室111と、当該主室111と小径のオリフィス(小径オリフィス)5を介して上記液体が流動するように連結されるとともに、上記主室111との間が剛体からなる第一の仕切板(第一仕切板)39にて隔てられた構成からなる副室31と、上記主室111と上記第一仕切板39との間にダイヤフラム22を介して形成されるものであって、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが導入されように形成された平衡室23と、からなることを基本とするものである。そして、このような構成において、上記主室111内であって上記平衡室23を形成するダイヤフラム22の上方部にはストッパ兼用の第二の仕切板(第二仕切板)44が設けられ、更に、当該第二仕切板44の一部には大きな開口面積を有する大径オリフィスからなる第二のオリフィス(第二オリフィス)4が設けられるようになっている。そして更に、上記平衡室23には、切換手段25の作動により、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが、連続的にあるいは交互に導入されるようになっているものである。なお、このように平衡室23に負圧または大気圧を交互に導入させるように切換作動をする切換手段25は三方弁等からなる切換バルブ26と、当該切換バルブ26を駆動するソレノイド27と、からなるものである。また、上記切換バルブ26の大気圧導入ポート側には、上記平衡室23内への大気圧の導入速度を負圧の導入速度とバランスさせるために、図2に示すような絞り弁29が設けられるようになっている。このような構成において、上記切換手段25の上記ソレノイド27の作動を制御する制御手段8が設けられるようになっている。この制御手段8は、マイクロプロセッサユニット(MPU)を主体とした演算手段等からなるマイクロコンピュータにて形成されるようになっているものである。
【0024】
このような構成からなる本実施の形態(第二の実施の形態)のものについての、その作動態様等について説明する。なお、本実施の形態のものの、その作動態様も、基本的には、上記第一の実施の形態のものと同じである。その異なるところは、防振機構部が、上記第一の実施の形態のものにおいては3個設けられていたのに対して、本第二の実施の形態のものにおいては、2個となっている点である。以下、その具体的な作用について説明する。まず、アイドリング振動に対しては、上記切換手段25を作動させることによって、上記主室111内の下方部に設けられた平衡室23に、負圧または大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるようにする。すなわち、上記切換手段25をON/OFF作動させることによって、上記平衡室23の圧力(容積)を変化させ、これによって、上記インシュレータ7を介して入力されるアイドリング振動によって生ずる上記主室111内の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記インシュレータ7及び本防振機構部にて形成されるバネ系の動バネ定数が低下することとなる。これらによって、アイドリング振動の吸収及び遮断が行なわれることとなる。
【0025】
また、上記アイドリング振動よりも更に低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、上記主室111と副室31との間を連結するオリフィス(小径オリフィス)5内を、上記液体が流動するようにし、これによって、エンジンシェークの吸収及び遮断を行なうこととしている。すなわち、このエンジンシェークに関する振動は、約10Hz前後の周波数を有するものであるので、これに対して、動バネ定数を低くすることによって振動遮断を図ることは困難である。そこで、本実施の形態においては、上記防振機構部1を形成する上記平衡室23に一定の負圧を連続的に導入するようにし、当該平衡室23の容積をゼロの状態に保持する。これによって、上記主室111と副室31との間に形成される小径オリフィス5内を上記液体が流動するようにし、この液体の流動に伴う粘性抵抗によって、所定の減衰力を得るようにする。そして、この減衰力によって、上記エンジンシェークの減衰を図ることとする。
【0026】
一方、車両の走行中に問題とされるこもり音の原因となる100Hzないし600Hz程度の高周波数の振動に対しては、上記切換手段25を作動させて、上記平衡室23を大気開放の状態にする。これによって、上記平衡室23は、上記インシュレータ7及び上下主室111内の液体を介して入力される上記高周波数の振動に対して、その室内容積が自由に変化をすることとなる。その結果、上記主室111内の液体は、上記主室111内に設けられた第二仕切板44の大径オリフィス4のところを通って自由に流動するようになり、本防振機構部が形成するバネ系の動バネ定数は低く抑えられることとなる。従って、オリフィス4の開口面積に応じた高周波振動の遮断が行なわれることとなる。このように、本実施の形態のものにおいては、切換バルブ26等からなる切換手段25、当該切換手段25の作動によって、その室内容積の変化する平衡室23等の作用によって、複数種類の振動が吸収及び遮断されることとなる。
【0027】
また、本実施の形態のものにおいては、図2に示す如く、上記主室111内であって、上記平衡室23を形成するダイヤフラム22の上方部に、剛体からなる第二の仕切板(第二仕切板)44が設けられるようになっている。従って、この第二仕切板44の作用により、上記振動体からの入力振動が大振幅のものである場合、当該振動体からの振動入力によってもたらされる上部連結部材6の下方へのストロークは、この第二仕切板44のところで止められることとなる。すなわち、本第二仕切板44は本防振装置の内部ストッパの役目を果たすようになっているものである。そして、このストッパ機能の作用により、振動入力時における上記平衡室23を形成するダイヤフラム22の保護が図られることとなる。その結果、上記平衡室23の容積変化が正常に行なわれることとなり、動バネ定数の低減化を確保することができるようになる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、振動体に取り付けられる上部連結部材と、車体側のメンバ等に取り付けられる下部連結部材と、これら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当該インシュレータに対して直列に設けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入される液室等にて形成される防振機構部と、からなる液体封入式の防振装置に関して、上記防振機構部を、非圧縮性流体の封入される液室と、負圧または大気圧の導入される平衡室と、これら液室と平衡室との間を仕切る弾性隔膜状のダイヤフラムとにて形成するとともに、当該防振機構部を複数個設け、これら複数個の防振機構部のうちの一つの防振機構部に設けられた液室と他の防振機構部に設けられた液室との間をオリフィスにて連結し、また、このような構成において、上記一つの防振機構部に設けられた平衡室のところに、負圧または大気圧のうちのいずれか一方のものを、切換手段を介して、連続的にあるいは交互に、導入するようにした構成を採ることとしたので、上記平衡室に導入される負圧または大気圧の状態を適宜制御することによって、アイドリング振動を初めとした低周波数域の振動から、こもり音を対象とした高周波数域の振動まで、広い範囲の周波数域にわたって、低動バネ定数化を図ることができるようになった。その結果、この低動バネ定数化によって、アイドリング振動、及び、こもり音に関する振動の遮断を図ることができるようになった。また、低周波数の振動であるエンジンシェークに対しては、減衰特性を高めることによって、その遮断(抑え込み)を図ることができるようになった。
【0029】
また、上記インシュレータの下方部に形成される液室内であって上記平衡室を形成するダイヤフラムの上方部のところに、剛体からなる第二の仕切板(第二仕切板)を設けるとともに、当該第二仕切板のところに大きな開口面積を有する大径オリフィスを設けるようにしたものにおいては、上記振動体側からの入力振動が大振幅のものからなるものであったとしても、上記第二仕切板がストッパの役目を果たすこととなり、これによって、上記平衡室を形成するダイヤフラムの保護を図ることができるようになった。その結果、常に、上記平衡室の作動を正常な状態に維持することができるようになり、本防振装置全体の動バネ定数の低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態にかかるものの、その全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態にかかるものの、その全体構成を示す縦断面図である。
【図3】オリフィスの径及び長さを選ぶことによって形成される動バネ定数及び減衰係数の変化状態を示す図である。
【符号の説明】
1 第一防振機構部(防振機構部)
11 第一液室
111 主室
12 ダイヤフラム
13 第一平衡室
14 仕切部材
15 第一切換手段
16 切換バルブ
17 ソレノイド
19 絞り弁
2 第二防振機構部
21 第二液室
22 ダイヤフラム
23 第二平衡室
24 仕切部材
25 第二切換手段(切換手段)
26 切換バルブ
27 ソレノイド
29 絞り弁
3 第三防振機構部
31 第三液室(副室)
32 ダイヤフラム
33 第三平衡室(空気室)
39 第一の仕切板(第一仕切板)
4 大径オリフィス(第二オリフィス)
44 第二の仕切板(第二仕切板)
5 小径オリフィス(オリフィス)
6 上部連結部材
7 インシュレータ
8 制御手段
9 下部連結部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
Among the vibration isolators, especially in the case of engine mounts for automobiles, the engine, which is the power source, is used under various conditions from the idling operation state to the maximum rotation speed. Therefore, it must be able to handle a wide range of frequencies. Also, recently, engine mounts have been tuned for the purpose of cutting off noise associated with vibrations of about 100 Hz to 600 Hz, which are relatively high frequency vibrations. In order to cope with such a plurality of conditions, a liquid-filled type vibration damping device of a type having a liquid chamber therein and having a liquid bag that changes in volume at a specific frequency in the liquid chamber has been devised. It is already known, for example, from Japanese Patent Publication No. 6-29634.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in this known apparatus, a fluid bag is provided in a liquid chamber, the volume of the fluid bag is changed at a predetermined frequency, and the pulsation pressure generated by this causes the liquid in the liquid chamber on the vibration input side to orifice. Through the liquid chamber to the other liquid chamber side. Specifically, in a low frequency range mainly including idling vibration, the hydraulic pressure of the liquid chamber on the vibration input side is increased to obtain a high damping characteristic. On the other hand, in the high frequency range, a low dynamic spring constant can be obtained by avoiding an increase in the liquid pressure in the liquid chamber on the vibration input side. However, with regard to recent automotive engine mounts, as a low-frequency vibration, the dynamic spring constant has been reduced to increase the idling vibration and damping characteristics to avoid the resonance phenomenon. Therefore, vibrations related to the engine shake and the like aiming to suppress the vibrations are targeted.
[0004]
In order to obtain an anti-vibration device corresponding to such contradictory conditions, it is not sufficient to simply vibrate the liquid in the liquid chamber on the vibration input side in the same phase or in the opposite phase. In order to solve such problems, a low dynamic spring constant has been set for both low-frequency vibrations, mainly idling vibrations, and high-frequency vibrations that cause booming noise. (Low dynamic spring characteristics), and a liquid-filled type vibration damping device that can obtain high damping characteristics against vibration in the low frequency range for engine shake. It is an object (problem) of the present invention to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has taken the following measures. That is, according to the first aspect of the present invention, the upper connecting member attached to the vibrating body and the vehicle bodyBesideA lower connecting member to be attached, an insulator between the upper connecting member and the lower connecting member for absorbing and blocking vibration from the vibrating body, and an incompressible fluid provided in series with the insulator. Liquid chamber in which the liquidComprisingWith respect to a liquid-filled type vibration damping device comprising: a liquid chamber in which an incompressible fluid is filled; a equilibrium chamber in which a negative pressure or an atmospheric pressure is introduced; It is formed of an elastic diaphragm-like diaphragm that partitions between the liquid chamber and the equilibrium chamber, and a plurality of the vibration isolating mechanisms are provided, and a first vibration isolating mechanism of the plurality of vibration isolating mechanisms is provided. Between the liquid chamber (first liquid chamber) provided in the (first vibration isolation mechanism) and the liquid chamber (second liquid chamber) provided in the second vibration isolation mechanism (second vibration isolation mechanism). The two are connected by a large-diameter orifice (large-diameter orifice), and a liquid chamber (first liquid chamber) provided in the first vibration-proof mechanism and a third vibration-proof mechanism (third vibration-proof) A liquid chamber (third liquid chamber) provided in the mechanism section) is connected by a small-diameter orifice (small-diameter orifice). Equilibrium chamber provided 構部 the place of the (first equilibrium chamber) of the negative pressure or atmospheric pressure, either one of those, continuously through the switching means, or synchronized to engine vibrationLet meWhile being introduced alternately, at the equilibrium chamber (second equilibrium chamber) provided in the second vibration isolation mechanism, one of negative pressure and atmospheric pressure is A configuration is adopted in which the gas is introduced continuously based on the switching operation of the switching means according to the traveling state of the vehicle.
[0006]
By adopting such a configuration, the present invention exhibits the following operation. That is, the vibration from the vibrating body side is transmitted to the insulator made of a rubber material or the like via the connecting member. As a result, the insulator vibrates or deforms to absorb or block most of the input vibration. Therefore, most of the vibration is cut off at the insulator portion, but some of the vibration is not cut off at the insulator but at the next vibration isolation mechanism. Next, a specific operation of each of these vibration isolating mechanisms will be described. First, an anti-vibration action against engine idling vibration will be described. In this case, the target frequency is about 20 Hz to 40 Hz. Therefore, a negative pressure is introduced into the second equilibrium chamber of FIG. 1 via the switching means, and the volume of the second equilibrium chamber is made zero. That is, the diaphragm in the second vibration isolation mechanism is not operated. In such a state, negative pressure or atmospheric pressure is alternately introduced into the first equilibrium chamber of the first vibration isolation mechanism at a specific cycle (frequency). As a result, the liquid in the first liquid chamber provided at the lower portion of the insulator tends to flow through the small-diameter orifice into the third liquid chamber, but has a higher frequency than the liquid resonance frequency of the liquid present in the orifice. Since the negative pressure or the atmospheric pressure is introduced into the first equilibrium chamber so that the diaphragm is vibrated at a high frequency (frequency), the liquid in the first liquid chamber is It will not flow to the small diameter orifice side. As a result, the state of the liquid pressure in the first liquid chamber fluctuates greatly, and the liquid in the first liquid chamber is vibrated in the same phase as the input vibration. As a result, an increase in the dynamic spring constant in the vibration damping device is suppressed. That is, the dynamic spring constant is reduced.
[0007]
In addition, in the case of engine shake, which is a vibration generated during running of the vehicle and has a lower frequency than the idling vibration, a negative pressure is introduced into the first equilibrium chamber in FIG. Bring the volume of the equilibrium chamber to zero. That is, the diaphragm of the first vibration isolation mechanism is not operated. In such a state, when the vibration is propagated from the vibrating body such as the engine to the upper connecting member, the liquid pressure in the first liquid chamber increases, and the liquid in the first liquid chamber flows through the second orifice through the large-diameter orifice. It flows to the second liquid chamber of the vibration isolating mechanism. Due to the flow action of the liquid in the first liquid chamber through the large-diameter orifice, a high attenuation characteristic is obtained. As a result, vibration relating to the engine shake having a frequency of about 10 Hz is suppressed. The vibration at the time of engine cranking, which has a lower frequency and a larger amplitude than that of the engine shake, or a large amplitude vibration generated at the time of sudden start or sudden acceleration, etc. , These large-amplitude vibrations are suppressed. In addition, the small-diameter orifice allows the liquid in the first liquid chamber to flow toward the third liquid chamber in response to the input of the initial load at the time of attachment to the vibrating body, and maintains the balance of the internal pressure in each of the liquid chambers. That's what we do.
[0008]
In addition, with respect to vibration in a high frequency range of 100 Hz to 600 Hz, which is a problem as a muffled sound in the vehicle interior, the atmospheric pressure is introduced into the first equilibrium chamber in the first vibration isolation mechanism in FIG. One equilibrium chamber is opened to the atmosphere. At the same time, a negative pressure is continuously introduced into the second equilibrium chamber forming the second vibration isolation mechanism, and the volume of the second equilibrium chamber is reduced to zero. As a result, the vibration propagated into the first liquid chamber via the upper connecting member causes the liquid in the first liquid chamber to vibrate. It is in the open state, and the diaphragm provided here vibrates freely. As a result, with respect to the input vibration in the high frequency range, an increase in the hydraulic pressure in the first liquid chamber is avoided, and the dynamic spring constant of the entire vibration isolator is reduced. As a result, vibration in a high frequency range that causes a muffled sound is cut off.
[0009]
As described above, in the present invention, the first equilibrium chamber and the second equilibrium chamber are separately and independently maintained in a negative pressure state or an atmospheric pressure state, or the first equilibrium chamber has a negative pressure or a negative pressure. Atmospheric pressure is alternately introduced with a specific cycle (frequency). This allows a wide range of vibrations from low-frequency vibrations, mainly idling vibrations, to high-frequency vibrations, mainly for muffled sounds. A low dynamic spring constant can be obtained over a frequency range. By reducing the dynamic spring constant, the vibrations related to idling vibration and muffled sound are cut off. Further, with respect to the engine shake which is low-frequency vibration, it can be cut off (suppressed) by obtaining a high damping characteristic.
[0010]
Next, the second aspect of the invention will be described. This consists of an upper connecting member attached to the vibrating body,BesideA lower connecting member to be attached, an insulator between the upper connecting member and the lower connecting member for absorbing and blocking vibration from the vibrating body, and an incompressible fluid provided in series with the insulator. Liquid chamber in which the liquidComprisingWith respect to a liquid-sealed type vibration isolator comprising a vibration isolating mechanism, the vibration isolating mechanism comprises a liquid chamber in which a chamber wall is formed in a part of the insulator, and is formed from the insulator. The main chamber to which the vibration of the liquid is directly propagated is connected to the main chamber via a small-diameter orifice (small-diameter orifice) so that the liquid flows, and a first rigid body is formed between the main chamber and the main chamber. And a sub-chamber having a configuration separated by a partition plate (first partition plate), and a diaphragm formed between the main chamber and the first partition plate via a diaphragm. And an equilibrium chamber formed so that one of the air pressures is introduced thereinto, and a second stopper, which also serves as a stopper, is provided in the main chamber and above the diaphragm forming the equilibrium chamber. Partition plate (second partition plate) In addition, a second orifice (second orifice) composed of a large-diameter orifice having a large opening area is provided in a part of the second partition plate. Alternatively, switching means for performing a switching operation to alternately introduce one of the atmospheric pressures in synchronization with engine vibration is provided, and control means for controlling the switching operation of the switching means is provided. The following configuration was adopted.In this case, the vibration isolating mechanism may include an air chamber provided below the liquid chamber via a diaphragm.
[0011]
By adopting such a configuration, the present invention exhibits the following operation. That is, the basic aspect of the present invention is the same as that of the first aspect. Hereinafter, the specific operation will be described. First, with respect to idling vibration, by operating the switching means, a negative pressure or an atmospheric pressure is alternately introduced at a specific frequency into the equilibrium chamber provided below the main chamber. That is, by turning on / off the switching means, the pressure (volume) in the equilibrium chamber is changed, thereby absorbing the fluid pressure fluctuation in the main chamber caused by the idling vibration input through the insulator. To do. As a result, the dynamic spring constant of the spring system formed by the insulator and the main vibration isolator is reduced. As a result, the idle vibration is absorbed and cut off.
[0012]
In addition, for an engine shake that is a vibration of a lower frequency than the idling vibration, the liquid is caused to flow through an orifice (small-diameter orifice) connecting between the main chamber and the sub chamber. Thus, absorption and cutoff of the engine shake are performed. That is, since the vibration related to the engine shake has a frequency of about 10 Hz, it is difficult to cut off the vibration by reducing the dynamic spring constant. Therefore, in the present invention, a constant negative pressure is continuously introduced into the equilibrium chamber forming the vibration isolation mechanism, and the volume of the equilibrium chamber is maintained at zero. As a result, the liquid flows in the small-diameter orifice formed between the main chamber and the sub-chamber, and a predetermined damping force is generated by viscous resistance accompanying the flow of the liquid. Then, the engine shake is attenuated by the damping force.
[0013]
On the other hand, with respect to high frequency vibration of about 100 Hz to 600 Hz which causes a muffled sound which is a problem during running of the vehicle, the switching means is operated to open the equilibrium chamber to the atmosphere. Thus, the chamber volume of the equilibrium chamber changes freely with respect to the vibration of the frequency input through the insulator and the liquid in the main chamber. As a result, the liquid in the main chamber can freely flow through the large-diameter orifice (second orifice) of the second partition plate provided in the main chamber. The dynamic spring constant of the spring system formed by the vibration isolation mechanism is suppressed to a low value. Therefore, the effect of blocking vibration in a high frequency range is enhanced. As described above, in the apparatus of the present invention, a plurality of types of vibrations are absorbed and cut off by the operation of the switching means including the switching valve and the like, and the action of the equilibrium chamber whose chamber volume changes by the operation of the switching means. Become.
[0014]
According to the present invention, as shown in FIG. 2, a rigid second partition plate (second partition plate) is provided above the diaphragm forming the equilibrium chamber in the main chamber. Is provided. Therefore, when the input vibration from the vibrating body has a large amplitude due to the action of the second partition plate, the downward stroke of the upper connecting member caused by the vibration from the vibrating body is reduced by the second partition plate. It will be stopped at. That is, the second partition plate serves as an internal stopper of the vibration isolator. Then, by the function of the stopper function, the diaphragm forming the equilibrium chamber at the time of vibration input is protected. As a result, the volume change of the equilibrium chamber is maintained normally, and the dynamic spring constant can be reduced.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The first embodiment of the invention will be described. Although it relates to the first embodiment, as shown in FIG. 1, the structure thereof includes an upper connecting member 6 attached to a vibrating body, a lower connecting
[0016]
As shown in FIG. 1, each of the
[0017]
Further, a negative pressure or an atmospheric pressure is appropriately introduced into the
[0018]
Next, an operation mode of the embodiment having the above-described configuration will be described. First, an anti-vibration action against engine idling vibration will be described. In this case, the target frequency is about 20 Hz to 40 Hz. Therefore, a negative pressure is introduced into the
[0019]
In addition, a negative pressure is introduced into the first equilibrium chamber 13 in FIG. 1 for an engine shake which is a vibration generated during the running of the vehicle and has a lower frequency than the idling vibration. The volume of one equilibrium chamber 13 is set to zero. That is, the diaphragm 12 in the first
[0020]
In addition, with respect to vibration in a high frequency range of 100 Hz to 600 Hz, which is a problem as a muffled sound in the vehicle interior, the first equilibrium chamber 13 in the first
[0021]
As described above, in the present embodiment, the first equilibrium chamber 13 and the
[0022]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. Although it relates to the present embodiment, as shown in FIG. 2, the configuration is such that an upper connecting member 6 attached to the vibrating body, a lower connecting
[0023]
In such a basic configuration, the
[0024]
The operation mode and the like of the present embodiment (second embodiment) having such a configuration will be described. The operation mode of the second embodiment is basically the same as that of the first embodiment. The difference is that three anti-vibration mechanisms are provided in the first embodiment, whereas two anti-vibration mechanisms are provided in the second embodiment. It is a point. Hereinafter, the specific operation will be described. First, with respect to idling vibration, by operating the switching means 25, a negative pressure or an atmospheric pressure is alternately introduced at a specific frequency into the
[0025]
Further, with respect to the engine shake which is a vibration having a lower frequency than the idling vibration, the liquid flows through the orifice (small diameter orifice) 5 connecting the
[0026]
On the other hand, with respect to high-frequency vibration of about 100 Hz to 600 Hz, which causes a muffled sound which is a problem during running of the vehicle, the switching means 25 is operated to bring the
[0027]
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 2, a second partition plate (a second partition plate) made of a rigid body is provided in the
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, the upper connecting member attached to the vibrating body, the lower connecting member attached to the vehicle body side member and the like, and the vibration from the vibrating body is provided between the upper connecting member and the lower connecting member. A liquid-sealing type anti-shock system comprising: an insulator to be shut off; and a vibration isolator provided in a liquid chamber or the like provided in series with the insulator and in which a liquid that is an incompressible fluid is sealed. With respect to the vibration device, the vibration isolating mechanism section includes a liquid chamber in which an incompressible fluid is sealed, an equilibrium chamber into which a negative pressure or an atmospheric pressure is introduced, and an elastic diaphragm that partitions between the liquid chamber and the equilibrium chamber. And a plurality of the vibration isolating mechanism portions, and a liquid chamber provided in one of the plurality of vibration isolating mechanism portions and another vibration isolating mechanism portion. Between the provided liquid chamber In such a configuration, one of the negative pressure and the atmospheric pressure is connected to the equilibrium chamber provided in the one vibration isolation mechanism through the switching means. Therefore, a configuration in which the pressure is introduced continuously or alternately is adopted. Therefore, by appropriately controlling the state of the negative pressure or the atmospheric pressure introduced into the equilibrium chamber, low pressure such as idling vibration can be reduced. A low dynamic spring constant can be achieved over a wide frequency range from vibration in a frequency range to vibration in a high frequency range for muffled sounds. As a result, the reduction of the dynamic spring constant makes it possible to cut off idling vibration and vibration related to muffled sound. In addition, it is possible to cut off (suppress) the engine shake, which is low-frequency vibration, by increasing the damping characteristic.
[0029]
A second partition plate (second partition plate) made of a rigid body is provided in a liquid chamber formed below the insulator and above a diaphragm forming the equilibrium chamber. In the configuration in which the large-diameter orifice having a large opening area is provided at the two partition plates, even if the input vibration from the vibrating body side has a large amplitude, the second partition plate is As a result, the diaphragm serving as the equilibrium chamber can be protected. As a result, the operation of the equilibrium chamber can always be maintained in a normal state, and the dynamic spring constant of the entire vibration isolator can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an overall configuration of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing an entire configuration of a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a change state of a dynamic spring constant and a damping coefficient formed by selecting a diameter and a length of an orifice.
[Explanation of symbols]
1 first anti-vibration mechanism (anti-vibration mechanism)
11 First liquid chamber
111 main room
12 Diaphragm
13 First equilibrium chamber
14 Partition member
15 First switching means
16 Switching valve
17 Solenoid
19 Throttle valve
2 Second anti-vibration mechanism
21 Second liquid chamber
22 Diaphragm
23 Second equilibrium chamber
24 Partition member
25 Second switching means (switching means)
26 Switching valve
27 Solenoid
29 Throttle valve
3 Third anti-vibration mechanism
31 Third liquid chamber (secondary chamber)
32 diaphragm
33 Third equilibrium chamber (air chamber)
39 First partition (first partition)
4 Large diameter orifice (second orifice)
44 Second partition plate (second partition plate)
5 Small diameter orifice (orifice)
6 Upper connecting member
7 Insulator
8 control means
9 Lower connecting member
Claims (3)
上記防振機構部を、非圧縮性流体の封入される液室と、負圧または大気圧の導入される平衡室と、これら液室と平衡室との間を仕切る弾性隔膜状のダイヤフラムとにて形成するとともに、当該防振機構部を複数個設け、これら複数個の防振機構部のうちの第一の防振機構部(第一防振機構部)に設けられた液室(第一液室)と第二の防振機構部(第二防振機構部)に設けられた液室(第二液室)との間を大径のオリフィス(大径オリフィス)にて連結し、また、上記第一防振機構部に設けられた液室(第一液室)と第三の防振機構部(第三防振機構部)に設けられた液室(第三液室)との間を小径のオリフィス(小径オリフィス)にて連結し、このような構成において、上記第一防振機構部に設けられた平衡室(第一平衡室)のところには、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが、切換手段を介して連続的に、または、エンジン振動に同期させて交互に、導入されるようにするとともに、上記第二防振機構部に設けられた平衡室(第二平衡室)のところには、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが、車両の走行状態に応じて連続的に、切換手段の切換作動に基づいて導入されるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。An upper connecting member attached to the vibrating body, a lower connecting member attached to the vehicle body , an insulator between the upper connecting member and the lower connecting member for absorbing and blocking vibration from the vibrating body, and an insulator for the insulator. And a vibration-proof mechanism comprising a liquid chamber in which a liquid that is an incompressible fluid is filled, and a liquid-filled vibration-proof device comprising:
The above-mentioned vibration isolating mechanism section is divided into a liquid chamber in which an incompressible fluid is sealed, an equilibrium chamber into which a negative pressure or an atmospheric pressure is introduced, and an elastic diaphragm-like diaphragm partitioning between the liquid chamber and the equilibrium chamber. And a plurality of the vibration isolation mechanism sections, and a liquid chamber (first vibration isolation mechanism section) provided in a first vibration isolation mechanism section (first vibration isolation mechanism section) of the plurality of vibration isolation mechanism sections. A large-diameter orifice (large-diameter orifice) connecting between the liquid chamber) and a liquid chamber (second liquid chamber) provided in the second vibration-proof mechanism (second vibration-proof mechanism); A liquid chamber (third liquid chamber) provided in the first vibration isolation mechanism and a liquid chamber (third liquid chamber) provided in the third vibration isolation mechanism (third vibration isolation mechanism). The space is connected by a small-diameter orifice (small-diameter orifice). In such a configuration, the equilibrium chamber (first equilibrium chamber) provided in the first vibration isolation mechanism section is Of pressure or atmospheric pressure, those one, continuously through the switching means, or, alternatively in synchronism with engine vibration, as well as to be introduced, in the second vibration isolating mechanism section In the provided equilibrium chamber (second equilibrium chamber), either one of the negative pressure or the atmospheric pressure continuously changes according to the running state of the vehicle based on the switching operation of the switching means. A liquid filled type vibration damping device characterized by being introduced.
上記防振機構部を、上記インシュレータの一部にて、その室壁が形成される液室からなるものであって上記インシュレータからの振動が直接伝播される主室と、当該主室とオリフィスを介して上記液体が流動するように連結されるとともに、上記主室との間が、剛体からなる第一の仕切板(第一仕切板)にて隔てられた構成からなる副室と、上記主室と上記第一仕切板との間にダイヤフラムを介して形成されるものであって、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものが導入されように形成された平衡室と、からなるようにするとともに、上記主室内であって上記平衡室を形成するダイヤフラムの上方部にストッパ兼用の第二の仕切板(第二仕切板)を設け、更に、当該第二仕切板の一部に大きな開口面積を有する第二のオリフィス(第二オリフィス)を設け、更に、このような構成において、上記平衡室に上記負圧または大気圧のうち、いずれか一方のものを、エンジン振動に同期させて交互に導入させるように切換作動をする切換手段を設け、更に、当該切換手段の切換作動を制御する制御手段を設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装置。An upper connecting member attached to the vibrating body, a lower connecting member attached to the vehicle body , an insulator between the upper connecting member and the lower connecting member for absorbing and blocking vibration from the vibrating body, and an insulator for the insulator. And a vibration-proof mechanism comprising a liquid chamber in which a liquid that is an incompressible fluid is filled, and a liquid-filled vibration-proof device comprising:
The vibration isolation mechanism is a part of the insulator, which is a liquid chamber in which a chamber wall is formed, and a main chamber in which vibration from the insulator is directly propagated, and the main chamber and the orifice. A sub-chamber having a configuration in which the liquid is connected so as to flow via the first chamber and a main chamber separated by a first partition plate (first partition plate) made of a rigid body; A vacuum chamber formed between the chamber and the first partition plate through a diaphragm, the vacuum chamber being formed such that one of negative pressure and atmospheric pressure is introduced. A second partition plate (second partition plate) also serving as a stopper is provided above the diaphragm forming the equilibrium chamber in the main chamber, and a part of the second partition plate is further provided. A second orifice with a large opening area (No. Orifice), and in such a configuration, a switching operation is performed such that either the negative pressure or the atmospheric pressure is alternately introduced into the equilibrium chamber in synchronization with engine vibration. Means, and a control means for controlling a switching operation of said switching means.
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