JP3563685B2 - Car seat back - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用シートバック、特に自車が他車に追突された時に、自車乗員の頚椎を保護する自動車用シートバックの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のかかる自動車用シートバックとしては、例えば特開平10−119619号公報に示すように、サイドフレームの上端部の前側に回転ヒンジを有する横フレーム部材を備え、追突されたことに伴う受圧部材を備えている。
【0003】
このため、例えば自車が追突された時、シートバックには、前側に向けての衝撃的な荷重(一次衝突という)が最初に作用し、次に、乗員の身体自体による反動荷重(二次衝突という)が後ろ側に向けて作用する。即ち、受圧部材に該荷重が作用する。その際、受圧部材は、後ろ側に移動されることにより、前側の回転ヒンジを中心に横フレーム部材が前側に回転して、該横フレーム部材に支持されたヘッドレストが乗員の頭部相当部に移動することで、ヘッドレストは、乗員の頭部に接近する方向に作動する。
【0004】
従って、自車が追突された時に、自車乗員の反動荷重でシートバックが後ろ側に撓んでも、該反動荷重によって受圧部材が梃子の原理によりヘッドレストを瞬時にして乗員の頭部に接近作動させるので、乗員の頭部は、ヘッドレストに確実に受け止められ、乗員の頚椎の保護が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、横フレーム部材の立設停止位置及び前側回転停止位置は、それぞれ別のストッパ手段によって、その位置に停止されているので、原価高騰の一原因になり、改善が望まれている。また、別々のストッパ手段であるので、位置精度が出しにくく、この点でも改善が求められている。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、同一のストッパ手段によりヘッドレストの立設停止位置及び前側回転停止位置が決まる自動車用シートバックを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、両側部に少なくともサイドフレームを有すると共に該サイドフレームの上端部間にアッパクロスメンバが固定的に架設されてなるシートバックフレームと、該サイドフレームの上端部間に前後に回転自在に架設されてなるヘッドレスト支持部材と、該ヘッドレスト支持部材に支持されてなると共に追突に伴う衝撃荷重を受け得る位置に配されてなる受圧部材と、前記ヘッドレスト支持部材に支持されてなるヘッドレストホルダによって上下移動自在に支持されてなるヘッドレストとより少なくとも構成されてなる自動車用シートバックであって、前記アッパクロスメンバには、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との間に介在されてなるストッパ面が形成されてなると共に該ストッパ面に前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との両面に向けてストッパ手段が配設されてなる。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との間にアッパクロスメンバのストッパ面が介在されてなり、該ストッパ面に前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との両面に向けてストッパ手段が配設されてなるので、一つのストッパ手段でもって、ヘッドレストの立設停止位置及び前側回転停止位置が決まるため、製造原価が安価となる。また、位置精度が出しやすくなる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車用シートバックであって、前記ストッパ手段は、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との何れの面に対しても停止部が臨むように配されてなると共に、該停止部の何れか一方が前記ストッパ面に支持されてなる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記ストッパ手段が前記ストッパ面の両面に対して停止部を形成してなり、その停止部の何れか一方が前記ストッパ面に支持されてなるので、一つのストッパ手段で二つの面の停止機能を有すると共にその一方の面でストッパ面に支持されているので、支持手段が兼用できることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0012】
図1乃至図5は、この発明の一実施形態を示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3はヘッドレストである。
【0013】
前記シートバック1は、シートバックフレーム4と、ヘッドレスト支持部材7と、受圧部材8と、ヘッドレストホルダ9と、より構成されてなる。
【0014】
前記シートバックフレーム4は、両側部に配されてなる鉄板製のサイドフレーム2,2と、該サイドフレーム2の上端部2a,2aの前側FR間に略水平状に架設されてなる断面コの字状の鉄板製のアッパクロスメンバ10と、前記サイドフレーム2の下端部2b,2bに略水平状に架設されてなる鉄板製のロアクロスメンバ11とよりなり、サイドフレーム2とアッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ11とは、相互に溶接GWにより支持されている。
【0015】
前記サイドフレーム2,2間には、通常使用時には撓むことのないテンションスプリング12と、通常使用時の荷重で撓むことが可能な乗員の乗り心地を良くするためのS字スプリング35とが配されて、テンションスプリング12は、サイドフレーム2に直接架設され、S字スプリング35は、クリップ17、17を介してサイドフレーム2に架設されてなる。
【0016】
前記受圧部材8は、前記ヘッドレスト支持部材7の後面部7bの左右方向の中央部の前側FRの面に、溶接GWにより固設されて垂下されてなる直線部14と、該直線部14の下端部から若干前側に曲がった位置から垂下されてなる曲線部14aとよりなり、前後が潰されて正面視で略I字状をなす。前記直線部14と前記曲線部14aとの境部の後部は、図3に示す側面視で、前側に「く」の字状に折曲される曲折部20を有する。該受圧部材8の配設位置は、前記シートバック1に凭れる乗員による、追突に伴う二次衝撃荷重を受け得る位置である。
【0017】
また、受圧部材8の下端部8aには、合成樹脂製の受圧部15が配されて、該受圧部材8の下端部8aを覆ってなり、該受圧部15の後ろ側RRの面に、前記テンションスプリング12が係合されていて、前記受圧部材8の下端部8aは、常時前側FRに付勢されてなる。つまり、前記ヘッドレスト支持部材7の後述する後面部7bが、前記アッパクロスメンバ10の後述するストッパ面10aに当接する方向に常時付勢されている。前記受圧部15の後ろ側RRの面は、摩擦抵抗の少ない滑面に形成されているので、前記テンションスプリング12が、該滑面上を上下にスライド自在である。
【0018】
前記テンションスプリング12は、針金状に形成されてなり、断面が略真円でも略正多角形でもよく、それ自体が回転可能であれば良い。また、図示しない乗員の着座荷重では伸長せず、追突に伴う二次衝撃の荷重でのみ伸長が可能である「ばね力」を有するように、コイルスプリング12aを、前記テンションスプリング12に二カ所介在してなる。
【0019】
前記ヘッドレスト支持部材7は、鉄板製で、左右に延在されてなると共に上面部7aと後面部7bとが直角状に折り曲げられて、断面逆L字状に形成されてなる。また、前記ヘッドレスト支持部材7は、その左右端部が、前記後面部7b、7bから前側FRに折り曲げられた支持部7c、7cが形成され、前記シートバックフレーム4のサイドフレーム2,2の上端部2a,2aに、段付きボルト5及び回転時の擦れ音や衝撃吸収のためのブッシュ6により、前後FR,RRに回転自在にそれぞれ軸支されてなる。また、前記上面部7aそのもの及び前記後面部7bより突出したブラケット7dには、図5に示すように、前記ヘッドレストホルダ9が挿通支持される上下貫通孔19、19が、左右に離間して形成されてなる。
【0020】
前記アッパクロスメンバ10は、図1、図2そして図5に示すように、鉄板製で、左右に延在されてなると共に上面部10bと、ストッパ面10aとより一体に形成されてなる。前記上面部10bは、前側FRが閉じられ且つ後ろ側RRが開口されてなる断面コの字状をなす。前記ストッパ面10aは、該上面部10bの下側から壁状に垂下されてなる。前記ストッパ面10aと上面部10bとの折り曲がり部には、前記受圧部材8の直線部14が挿入且つ移動可能な前後に長い孔10cが形成されている。前記上面部10bには、前記ヘッドレスト3のステー13との干渉を防止する切り欠き10d、10dが形成されている。
【0021】
前記ヘッドレスト支持部材7の後面部7bの下端部7eは、図3に示すように、前記アッパクロスメンバ10から垂下されたストッパ面10aに対向した位置まで垂下されていて、該ストッパ面10aに配されている「ストッパ手段」である緩衝部材16の「停止部」である第1緩衝部16aに前記ヘッドレスト支持部材7の後面部7bの下端部7eが、図3に示すように、ぶつかって、それ以上の動きが停止される。つまり、前記ヘッドレスト支持部材7自体の後ろ側RRへの回転防止位置を特定している。
【0022】
前記ヘッドレスト支持部材7の後面部7bには、前記受圧部材8の直線部14が支持されていて、該ヘッドレスト支持部材7が回転するに伴い受圧部材8が前記アッパクロスメンバ10のストッパ面10aに近接したとき、該ストッパ面10aに配されている前記緩衝部材16の「停止部」である第2緩衝部16bに受圧部材8の後面が、図7に示すように、ぶつかって、それ以上の動きが停止される。つまり、前記ヘッドレスト支持部材7自体の前側FRへの回転停止位置を特定している。前記第2緩衝部16bは、前記ストッパ面10aへの緩衝部材16の支持手段でもある。
【0023】
前記ヘッドレストホルダ9は、前記ヘッドレスト支持部材7の上下貫通孔19,19に係合して支持されてなると共に前記ヘッドレスト3のステー13を保持する合成樹脂製の部材である。該ヘッドレストホルダ9には、前記ステー13の上下位置を適宜移動可能なると共に適宜の位置で停止可能である周知のストッパ機構を有する。
【0024】
前記直線部14は、正面視で垂直状をなし、該直線部14の保持位置は、前記アッパクロスメンバ10の後ろ側RRであるので、自車が追突されたことにより、前記シートバックフレーム4の前側FRからの該乗員による荷重、つまり乗員がシートバック1に前側FRから押し付けられても、該乗員のショルダポイントが、直線部14に干渉しないことになる。
【0025】
また、前記受圧部材8は、設置される位置が図示しない乗員の背中部近傍であり、前側FRに寄り且つ前後FR,RRに薄く潰して平面状に形成されることで、上下に所定の幅を有する。
【0026】
次に、この実施形態に係る作動を説明する。
【0027】
前記シートバック1は、常時、図1乃至図3に示す状態にある。即ち、テンションスプリング12により受圧部材8の下端部8aの受圧部15が前側FRに押圧されてなるので、該受圧部材8を支持したヘッドレスト支持部材7の後面部7bが緩衝部材16の「停止部」である第1緩衝部16aを介してアッパクロスメンバ10のストッパ面10aに当接していて、該ヘッドレスト支持部材7に支持されたヘッドレストホルダ9を介してヘッドレスト3が保持されている。
【0028】
この状態の前記シートバック1と図示しないシートクッションとよりなるシートのシートクッションに乗員が着座し、前記シートバック1に背中を凭れかけない運転状態などでは、乗員の頭部とヘッドレスト3との間には、隙間があり、乗員の背中と受圧部材8との間にも隙間が形成されている。尤も、該乗員の背中と受圧部材8との間には、図示しないパッドや表皮部材などが介在されているので、密着されている。また、着座時における乗員が、リラックス状態で、シートバック1に凭れかけると、乗員の背中から加えられた荷重により、パッド及びS字スプリング35の撓みによって、乗員の背中を柔らかに受け止めることができる状態にある。従って、着座感が良いものとなる。勿論、受圧部材8には、荷重が加わらない。
【0029】
この状態で、自車が追突されると、まず前側FRへの衝撃荷重となって、乗員はシートバック1から前側FRに投げ出される方向の荷重を受ける。次に、乗員には、後ろ側RRに移動される荷重、つまり二次衝撃荷重(二次衝突という)が加わることになる。かかる二次衝突に伴う衝撃値は、テンションスプリング12のコイルスプリング12aが伸長を始める荷重以上であるので、テンションスプリング12のコイルスプリング12aが伸張するに伴い、前記受圧部材8の下端部の受圧部15が、後ろ側RRに移動される。
【0030】
前記受圧部材8の下端部の後ろ側RRへの移動により、ヘッドレスト支持部材7の支持部7c,7cが、段付きボルト5及びブッシュ6を中心に、図6及び図7に示すように、前側FRに回転する。前記ヘッドレスト支持部材7に支持されたヘッドレストホルダ9が、ヘッドレスト支持部材7と共に前側FRに回転して、該ヘッドレストホルダ9に支持されたステー13がヘッドレスト3と共に前側FRへ回転制御されることになり、乗員の頭部の後ろ側RRに移動することで、乗員の頭部を確実に保持できることによって、頚部の保護が可能となる。かかる回転制御は、瞬時に行われることは勿論である。
【0031】
また、かかるヘッドレスト3の回転中心3aが、サイドフレーム2,2に設けられた段付きボルト5と同軸であって、かかる段付きボルト5の配設位置が、シートバック1の後ろ側RRであるので、シートバック1の前側FRに着座した乗員に干渉せず、結果として異物感を与えないことになる。また、受圧部材8に乗員の二次衝突による荷重が加えられた場合、受圧部材8は、サイドフレーム2,2の上端部2a,2aを中心に回転するので、乗員の肩部に干渉しにくい位置にある。つまり、その分、ヘッドレスト3は、前側FRに移動できることになり、乗員の頸部を確実に保持できることになる。
【0032】
また、乗員のショルダポイントが、少なくともAF05%タイルマネキンによるショルダポイントであるから、シートバック1の図示しないパッドが受圧部材8の直線部14に食い込むことはないため、直線部14は、パッドの後面をスムースに移動できることになり、該直線部14の回転に伴うパッドの上昇UPは妨げられず、十分ヘッドレスト3の作動量を確保することができる。
【0033】
こうして、乗員の背中が、衝撃によって、後ろ側RRに移動することで、残される挙動をするはずの乗員の頭部が、ヘッドレスト3の前側FRへの移動により、確実に保持されることになる。しかも、この状態で、前記直線部14の下端部である曲折部20は、前側に「く」の字状に曲がっているので、受圧部材8が後ろ側RRに移動した時に、受圧部材8が後ろ側RRに出っ張らず、後席乗員との空間が確保されることになる。
【0034】
また、前記ヘッドレストホルダ9に対して、前記ヘッドレスト3のステイ13,13が上下移動自在に支持されてなるので、体格の異なる乗員の頭部の位置に適宜ヘッドレスト3を合致させることができる。
【0035】
また、シートバック1は、サイドフレーム2,2と、アッパクロスメンバ10と、ロアクロスメンバ11とにより方形をなすので、シートバック1の強度が著しく向上し、二次衝突を受圧する受圧部材8を支持するヘッドレスト支持部材7が変形するような支障を来すようなことがない。
【0036】
また、前記受圧部材8は、テンションスプリング12により、前側FRに付勢されてなると共に着座荷重では伸長せず、追突に伴う衝撃荷重でのみ伸長可能なるので、通常時の乗員の着座やリラックス状態においては、該乗員の背中による背凭れ荷重に対応してテンションスプリング12のコイルスプリング12aが伸長せず、S字スプリング35により快適に乗員の背中部を保持できることになる。また、追突による二次衝突による荷重が加わった時には、テンションスプリング12のコイルスプリング12aが伸張することが可能であるので、受圧部材8が移動することに支障を与えないことになり、確実に移動できる。
【0037】
二次衝突により、ヘッドレスト3が前側FRに回転して乗員の頸部を保護可能なる状態になった時、アッパクロスメンバ10のストッパ面10aに支持された緩衝部材16の第2緩衝部16bに、前記ヘッドレスト支持部材7に支持された受圧部材8がぶつかることにより、ヘッドレスト3の前側FRへの回転角度を制限できるので、異常にヘッドレスト3が前側FRに回転してしまう不具合の発生は阻止される。つまり、一つの緩衝部材16でもって、ヘッドレスト3の立設停止位置及び前側回転停止位置が決まるため、製造原価が安価となる。また、位置精度が出しやすくなる。
【0038】
前記緩衝部材16が、前記ストッパ面10aの両面に対して第1,第2緩衝部16a、16bを形成してなり、その第1,第2緩衝部16a、16bのうち、第2緩衝部16bが前記ストッパ面10aに形成された貫通孔を介して係合支持されてなるので、一つの緩衝部材16で二つの面の停止機能を有すると共にその一方の面でストッパ面10aに支持されているので、支持手段が兼用できることになる。
【0039】
また、前記テンションスプリング12が受圧部材8に沿って上下スライド自在であるので、テンションスプリング12の応力が低下し、反力が少ないことになり、ヘッドレスト支持部材7の回転がよりスムースになる。
【0040】
前記受圧部材8の受圧部15が合成樹脂製なので、テンションスプリング12がスライドする際にスムースに上下動できるし、擦れ音が発生しない。
【0041】
追突に伴う衝撃荷重を受け得る位置である乗員の背中に相当する受圧部材8が、正面視で略I字状であるので、突起部が存在せず、その分、受圧用の作動板などが不用となり、安価であると共に受圧部材8が1本だけであり、著しい軽量化が図れる。
【0042】
前記作動説明で、乗員の頭部が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されるとしたが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移動とは、相対的なものであり、乗員の背中によってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員の頭部に対してヘッドレスト3が移動せず、その位置に保持されることで、乗員の頭部が保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との間にアッパクロスメンバのストッパ面が介在されてなり、該ストッパ面に前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との両面に向けてストッパ手段が配設されてなるので、一つのストッパ手段でもって、ヘッドレストの立設停止位置及び前側回転停止位置が決まるため、製造原価が安価となる。また、位置精度が出しやすくなる。
【0044】
請求項2に記載の発明によれば、前記ストッパ手段が前記ストッパ面の両面に対して停止部を形成してなり、その停止部の何れか一方が前記ストッパ面に支持されてなるので、一つのストッパ手段で二つの面の停止機能を有すると共にその一方の面でストッパ面に支持されているので、支持手段が兼用できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るシートバックを示す側面図。
【図2】図1の拡大側面図。
【図3】図2の要部拡大断面図。
【図4】図1の正面図。
【図5】図1及び図4の分解斜視図。
【図6】図1の作動後における側面図。
【図7】図6の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 シートバック
2 サイドフレーム
2a サイドフレームの上端部
3 ヘッドレスト
4 シートバックフレーム
5,6 回転ヒンジ
7 ヘッドレスト支持部材
7e ヘッドレスト支持部材の下端部
8 受圧部材
9 ヘッドレストホルダ
10 アッパクロスメンバ
10a アッパクロスメンバのストッパ面
12 テンションスプリング
16 緩衝部材(ストッパ手段)
16a 第1緩衝部(停止部)
16b 第2緩衝部(停止部)
FR 前側
RR 後ろ側
UP 上側
LWR 下側[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile seatback, and more particularly to a structure of an automobile seatback that protects a cervical vertebra of a vehicle occupant when the vehicle is hit by another vehicle.
[0002]
[Prior art]
As such a conventional vehicle seat back, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-119919, a lateral frame member having a rotating hinge is provided at a front side of an upper end portion of a side frame, and a pressure receiving member accompanying a rear-end collision is provided. Have.
[0003]
For this reason, for example, when the own vehicle is collided, an impact load (primary collision) is applied to the seat back toward the front side first, and then a reaction load (secondary load) due to the occupant's body itself is applied. Collision) acts toward the rear. That is, the load acts on the pressure receiving member. At this time, the pressure receiving member is moved to the rear side, whereby the horizontal frame member rotates forward around the front rotation hinge, and the headrest supported by the horizontal frame member becomes a portion corresponding to the head of the occupant. By moving, the headrest operates in a direction approaching the occupant's head.
[0004]
Therefore, even if the seatback flexes rearward due to the reaction load of the vehicle occupant when the vehicle collides, the pressure receiving member instantaneously operates the headrest by the principle of leverage and approaches the occupant's head by the reaction load. Therefore, the head of the occupant is securely received by the headrest, and the cervical vertebra of the occupant is protected.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional technique, the standing stop position and the front rotation stop position of the horizontal frame member are stopped at the respective positions by different stopper means, so that one of the causes of the cost increase may be caused. And improvement is desired. In addition, since the stoppers are separate, it is difficult to achieve high positional accuracy, and improvement is required also in this respect.
[0006]
The present invention has been made by paying attention to such a conventional technique, and provides an automobile seat back in which the same stopper means determines the upright stop position and the front rotation stop position of the headrest.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a seatback frame having at least side frames on both sides and an upper cross member fixedly installed between the upper ends of the side frames, and between the upper ends of the side frames. A headrest support member erected rotatably back and forth, a pressure receiving member supported by the headrest support member and arranged at a position capable of receiving an impact load accompanying a rear-end collision, and supported by the headrest support member. A headrest supported movably up and down by a headrest holder, wherein the upper cross member is provided between a lower end of the headrest support member and the pressure receiving member. A stopper surface interposed therebetween is formed, and the head surface is formed on the stopper surface. Stopper means is disposed toward the side of said pressure receiving member and the lower end of the strike the support member.
[0008]
According to the first aspect of the present invention, the stopper surface of the upper cross member is interposed between the lower end portion of the headrest support member and the pressure receiving member, and the stopper surface has the lower end portion of the headrest support member. Since the stopper means is provided on both sides of the pressure receiving member, the standing stop position and the front rotation stop position of the headrest are determined by one stopper means, so that the manufacturing cost is reduced. In addition, positional accuracy can be easily obtained.
[0009]
The invention according to
[0010]
According to the invention described in
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that FR is described as a front side, RR is a rear side, UP is an upper side, and LWR is a lower side.
[0012]
1 to 5 show an embodiment of the present invention, in which
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
Between the
[0016]
The
[0017]
A
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
As shown in FIGS. 1, 2, and 5, the
[0021]
As shown in FIG. 3, a
[0022]
A
[0023]
The headrest holder 9 is a member made of a synthetic resin that is supported by being engaged with upper and lower through
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Next, the operation according to this embodiment will be described.
[0027]
The seat back 1 is always in the state shown in FIGS. That is, since the
[0028]
In a driving state in which an occupant sits on a seat cushion composed of the seat back 1 and a seat cushion (not shown) in this state, and does not lean against the back of the seat back 1, for example, between the occupant's head and the
[0029]
In this state, when the own vehicle collides, firstly, an impact load is applied to the front FR, and the occupant receives a load in a direction of being thrown from the seat back 1 to the front FR. Next, a load moved to the rear side RR, that is, a secondary impact load (referred to as a secondary collision) is applied to the occupant. Since the impact value associated with such a secondary collision is equal to or greater than the load at which the
[0030]
As the lower end portion of the
[0031]
Further, the
[0032]
Also, since the shoulder point of the occupant is at least the shoulder point of the AF05% tile mannequin, the pad (not shown) of the seat back 1 does not bite into the
[0033]
In this way, the back of the occupant moves to the rear side RR due to the impact, so that the head of the occupant, which is supposed to be left behind, is reliably held by the movement of the
[0034]
Further, since the
[0035]
Further, since the seat back 1 is formed in a square shape by the side frames 2 and 2, the
[0036]
Further, the
[0037]
When the
[0038]
The
[0039]
Further, since the
[0040]
Since the
[0041]
Since the
[0042]
In the above description of operation, it is assumed that the head of the occupant is securely held by the movement of the
[0043]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the stopper surface of the upper cross member is interposed between the lower end portion of the headrest support member and the pressure receiving member, and the stopper surface has the lower end portion of the headrest support member. Since the stopper means is provided on both sides of the pressure receiving member, the standing stop position and the front rotation stop position of the headrest are determined by one stopper means, so that the manufacturing cost is reduced. In addition, positional accuracy can be easily obtained.
[0044]
According to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a seat back according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged side view of FIG.
FIG. 3 is an enlarged sectional view of a main part of FIG. 2;
FIG. 4 is a front view of FIG. 1;
FIG. 5 is an exploded perspective view of FIGS. 1 and 4;
FIG. 6 is a side view after the operation of FIG. 1;
FIG. 7 is an enlarged sectional view of a main part of FIG. 6;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
16a 1st buffer part (stop part)
16b 2nd buffer part (stop part)
FR Front RR Rear UP Upper LWR Lower
Claims (2)
前記アッパクロスメンバには、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との間に介在されてなるストッパ面が形成されてなると共に該ストッパ面に前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との両面に向けてストッパ手段が配設されてなることを特徴とする自動車用シートバック。A seat back frame having at least side frames on both sides and an upper cross member fixedly installed between upper ends of the side frames; and a seat back frame installed between upper ends of the side frames so as to be rotatable back and forth. A headrest support member, a pressure-receiving member supported by the headrest support member and arranged at a position capable of receiving an impact load accompanying a rear-end collision, and a headrest holder supported by the headrest support member so as to be vertically movable. An automotive seat back comprising at least a headrest and at least a
The upper cross member has a stopper surface formed between the lower end portion of the headrest support member and the pressure receiving member, and the lower end portion of the headrest support member, the pressure reception member, A seat back for an automobile, wherein stopper means are provided on both sides of the seat back.
前記ストッパ手段は、前記ヘッドレスト支持部材の下端部と前記受圧部材との何れの面に対しても停止部が臨むように配されてなると共に、該停止部の何れか一方が前記ストッパ面に支持されてなることを特徴とする自動車用シートバック。The vehicle seat back according to claim 1,
The stopper means is arranged such that a stop portion faces any surface of the lower end portion of the headrest support member and the surface of the pressure receiving member, and one of the stop portions is supported by the stopper surface. An automobile seat back characterized by being made.
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