JP3476090B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3476090B2
JP3476090B2 JP22958393A JP22958393A JP3476090B2 JP 3476090 B2 JP3476090 B2 JP 3476090B2 JP 22958393 A JP22958393 A JP 22958393A JP 22958393 A JP22958393 A JP 22958393A JP 3476090 B2 JP3476090 B2 JP 3476090B2
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータの記録/再生動作
を管理する管理情報を備えたディスク状記録媒体に対し
て、管理情報を用いて例えば音声データ等の記録を行な
うことができる記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユーザーが音楽データ等を記録すること
のできるデータ書き換え可能なディスクメディアが知ら
れており、このようなディスクメディアでは、既に楽曲
等のデータが記録されているエリアや未記録エリアを管
理するデータ領域(ユーザーTOC,以下U−TOCと
いう)が設けられ、例えば記録、編集、消去等の動作の
終了毎にこの管理データも書き換えられるようになされ
ている。
【0003】そして、例えば或る楽曲の録音を行なおう
とする際には、録音装置はU−TOCからディスク上の
未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくようになされている。また、再生装置においては再
生すべき楽曲(トラック)が記録されているエリアをU
−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動
作を行なう。
【0004】ところで、光磁気ディスク(MOディス
ク)等の記録可能のディスクメディアにおいては、DA
Tやコンパクトカセットテープ等のテープ状記録媒体に
比べてランダムアクセスがきわめて容易であり、従っ
て、ディスク上の内周側から外周側に向かって第1トラ
ックから第nトラックまで順序正しく記録して行く必要
はない。つまり、各楽曲がディスク上では物理的にバラ
バラの位置に記録されていても、第1トラックから第n
トラックまでの各楽曲の記録されているアドレスが管理
されていくかぎり、正しい曲順で再生していくことがで
きる。
【0005】さらに、例えば1つのトラック(楽曲)も
必ずしも連続したセグメント(なお、セグメントとは物
理的に連続したデータが記録されている部分のことをい
うこととする)に記録する必要はなく、ディスク上にお
いて離散的に複数のセグメントに分けて記録してしまっ
ても問題ない。
【0006】特に、光磁気ディスクから読み出されたデ
ータを高速レートで一旦バッファRAMに蓄え、バッフ
ァRAMから低速レートで読出を行なって音声再生信号
として復調処理していくシステムでは、セグメント間の
アクセスにより、一時的に光磁気ディスクからのデータ
読出が中断されてしまっても、再生音声がとぎれること
なく出力することができる。
【0007】従って、セグメント内の記録再生動作と高
速アクセス動作(バッファRAMの書込レートと読出レ
ートの差によって生じるデータ蓄積量による再生可能時
間以内に終了するアクセス動作)とを繰り返していけ
ば、1つの楽曲のトラックが複数のセグメントに別れて
物理的に分割されていても楽曲の記録/再生に支障はな
いようにすることができる。
【0008】例えば図19に示すように第1曲目がセグ
メントM1 、第2曲目がセグメントM2 として連続的に
記録されているが、第4曲目、5曲目としてセグメント
4( 1)〜M4(4)、M5(1)〜M5(2)に示すようにディスク
上に分割して記録されることも可能である。(なお、図
19はあくまでも模式的に示したもので、実際には1つ
のセグメントは数〜数100周回トラック分もしくはそ
れ以上にわたることが多い。)
【0009】光磁気ディスクに対して楽曲の記録や消去
が繰り返されたとき、記録する楽曲の演奏時間や消去し
た楽曲の演奏時間の差によりトラック上の空き領域が不
規則に発生してしまうが、このように離散的な記録を実
行することにより、例えば消去した楽曲よりも長い楽曲
を、その消去部分を活用して記録することが可能にな
り、記録/消去の繰り返しにより、データ記録領域の無
駄が生じることは解消される。なお、記録されるのは必
ずしも『楽曲』に限らず、音声信号であれば如何なるも
のも含まれるが、本明細書では内容的に連続する1単位
のデータ(トラック)としては楽曲が記録されると仮定
して説明を行なう。
【0010】そしてこのようなディスクに対しては、記
録時には複数の未記録領域となるセグメントをアクセス
しながら録音を継続していき、また再生時には1つの楽
曲が正しく連続して再生されるようにセグメントがアク
セスされていかなければならない。このために必要な、
1つの楽曲内のセグメント(例えばM4(1)〜M4(4))を
連結するためのデータや、未記録領域を示すデータは、
上記したように記録動作や消去動作毎に書き換えられる
U−TOC情報として保持されており、記録/再生装置
はこのU−TOC情報を読み込んでヘッドのアクセスを
行なうことにより、適正に記録/再生動作をなすように
制御される。
【0011】なお、ディスク上の記録データは、図20
のように4セクターの(1セクタ=2352バイト)サ
ブデータ領域と32セクターのメインデータ領域からな
るクラスタCL(=36セクタ−)単位で形成されてお
り、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラス
タは2〜3周回トラック分に相当する。なお、アドレス
は1セクター毎に記録される。4セクターのサブデータ
領域はサブデータやリンキングエリアとしてなどに用い
られ、TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32
セクターのメインデータ領域に行なわれる。
【0012】また、セクターはさらにサウンドグループ
に細分化され、2セクターが11サウンドグループに分
けられている。そして、サウンドグループ内には512
サンプルのデータがLチャンネルとRチャンネルに分け
られて記録されることになる。1サウンドグループは1
1.6msecの時間に相当する音声データ量となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、何曲かの楽
曲が記録されたディスクに対する録音時には上述のよう
に、未記録領域(フリーエリア)を探してそこに録音し
ていくことになるが、例えば或るディスクについて、今
迄記録してあった楽曲を全て消して新たにディスクの始
めから楽曲等を録音していきたい場合がある。
【0014】このためにはU−TOCの編集操作の1つ
である全トラックイレーズ処理を行なってデータを全て
消去する(実際にはU−TOCにおいて記録されたトラ
ックが存在しないものとなるように管理データを書き換
える)必要があった。このような処理の操作については
簡易化は可能であり、操作が困難になることはないが、
さらなる操作性の向上として、編集操作をしなくとも、
それまで使用していたディスクに新たに始めから楽曲等
を録音していきたい場合に対応できるようにすることが
望まれている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みてなされもので、未記録領域と記録済領域が離散
的に存在可能で、上記未記録領域及び記録済領域を管理
する管理情報が記録されているディスクにデータを記録
する記録装置において、上記ディスクへのデータの記録
指示を行う記録操作手段と、上記ディスクが装着された
後に記録動作が行われたか否かを判別する判別手段と、
上記記録操作手段が操作されるとともに、上記判別手段
にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていない
と判断された場合は、上記管理情報を初期化するととも
に、上記ディスクの記録エリアの先頭位置に記録ヘッド
を移送し記録を開始するように制御する制御手段とを備
えるようにする。
【0016】さらに上記構成に加えて、表示手段と、装
着されたディスクの最大記録可能時間を上記管理情報に
基づいて算出する算出手段と、上記記録操作手段が操作
されるとともに、上記判別手段にて上記ディスクの装着
後に記録動作が行われていないと判断された場合に、記
録開始に先立って、上記管理情報が初期化される告知
と、上記算出手段にて算出された最大記録可能時間と
を、上記表示手段に表示するように制御する表示制御手
段とを備えるようにする。
【0017】ここで、上記表示制御手段は、上記管理情
報が初期化される告知と、上記最大記録可能時間とを、
交互に表示するように制御する。また上記表示手段の一
部には、上記ディスクに記録済のデータのトラック番号
を表示するエリアを備え、上記表示制御手段は、上記ト
ラック番号を点滅させることで上記管理情報が初期化さ
れる告知を行うようにする。
【0018】
【0019】
【0020】また本発明の記録装置は、上記ディスクへ
のデータの記録指示を行う記録操作手段と、上記ディス
クが装着された後に記録動作が行われたか否かを判別す
る判別手段と、上記記録操作手段が操作された際におい
て、上記判別手段にて上記ディスクの装着後に記録動作
が行われていないと判断された場合は上記管理情報を初
期化するとともに上記ディスクの記録エリアの先頭位置
に記録ヘッドを移送し記録を開始するように制御し、上
記判別手段にて上記ディスクの装着後に記録動作が行わ
れていると判断された場合は上記管理情報に基づいて上
記未記録領域に記録ヘッドを移送し記録を開始するよう
に制御する制御手段とを備えるようにする。
【0021】さらに上記構成に加えて、表示手段と、装
着されたディスクの最大記録可能時間を上記管理情報に
基づいて算出する算出手段と、上記記録操作手段が操作
されるとともに、上記判別手段にて上記ディスクの装着
後に記録動作が行われていないと判断された場合に、記
録開始に先立って、上記管理情報が初期化される告知
と、上記算出手段にて算出された最大記録可能時間と
を、上記表示手段に表示するように制御する表示制御手
段とを設ける。 又は上記構成に加えて、表示手段と、装
着されたディスクの記録可能時間を上記管理情報に基づ
いて算出する算出手段と、上記記録操作手段が操作され
るとともに、上記判別手段にて上記ディスクの装着後に
記録動作が行われていると判断された場合に、記録開始
に先立って、記録待機状態である告知と、上記算出手段
にて算出された記録可能時間とを、上記表示手段に表示
するように制御する表示制御手段とを設ける。
【0022】ここで上記表示制御手段は、上記管理情報
が初期化される告知と上記最大記録可能時間とを、交互
に表示するように制御する。 また上記表示手段の一部に
は、上記ディスクに記録済のデータのトラック番号を表
示するエリアを備え、上記表示制御手段は、上記トラッ
ク番号を点滅させることで上記管理情報が初期化される
告知を行う。
【0023】
【0024】
【作用】記録操作手段が操作された際にディスクのデー
タ記録エリアにおける先頭位置に記録ヘッド手段をアク
セスさせるとともに管理情報を初期状態として記録動作
を開始させることができる制御手段とを設けることで、
それまで使用していたディスクに新たに始めから記録し
ていきたい場合に全記録データのイレーズ処理は不要と
なる。
【0025】また、この場合の記録操作により記録待機
状態とされれば、記録待機状態中に過去のデータが消去
されることの可否の確認も可能となる。
【0026】特に表示手段において、管理情報の初期
化、つまり過去に記録されていたデータが消去されるこ
とを提示する表示と、そのディスクの最大記録可能時間
の表示とを行なえば、記録実行の確認のために有効とな
る。
【0027】またこの場合、管理情報の初期化により
去に記録されていたデータが消去されることを告知する
表示と、最大記録可能時間の表示とが交互に実行される
ことにより、ユーザーの注意を促すことができる。
【0028】さらに、表示手段の一部に、ディスクに記
録済のデータのトラック番号を表示するエリアを用意
し、管理情報の初期化により過去に記録されていたデー
タが消去されることを提示する告知として、記録されて
いる1又は複数のデータトラックのトラックナンバーを
点滅表示させるようにすれば、ユーザーの注意の喚起と
過去のデータ内容の把握に寄与できる。
【0029】また、ディスクが装填された後における最
初の記録操作がなされた場合、もしくはディスクが装填
された後におけるディスク動作のための最初の操作とし
て記録操作がなされた場合は、ユーザーが過去の全デー
タを消して新たな記録を行ないたいとして操作を行なっ
た可能性が高く、これらの際に管理情報を初期状態とし
てディスクのデータ記録エリアにおける先頭位置から記
録動作を開始する記録処理を実行できるようにすること
が操作性の向上に好適である。一方、装填された後、す
でにディスクに対して記録動作が行われた後において、
さらに記録操作がなされた場合は、前回の記録を消去し
てしまうことは適切でないため、未記録領域において記
録を行うことが好適となる。
【0030】また、記録装置として、記録モードを選択
する操作手段を備え、過去データの消去を伴うディスク
の最初の位置からの記録動作と、過去データは消去しな
い未記録領域への記録動作を選択できるようにすること
で、ユーザー各人の事情に対応できる。
【0031】
【実施例】以下、図1〜図18を用いて本発明の記録装
置の実施例として、光磁気ディスク(ミニディスク)を
記録媒体として用いた記録再生装置をあげ、次の順序で
説明する。 [A.第1の実施例] 1.記録再生装置の構成 2.P−TOCセクター 3.U−TOCセクター ・U−TOCセクター0 ・U−TOCセクター1 ・U−TOCセクター2 4.ディスクのエリア構造 5.記録再生装置の録音方式 6.録音モードの選択 7.オール録音モードの録音動作 8.ブランク録音モードの録音動作 [B.第2の実施例] [C.第3の実施例] [D.第4の実施例] [E.第5の実施例]
【0032】[A.第1の実施例] <1.記録再生装置の構成>図1(a)は記録再生装置
の外観を示す正面図である。30は記録再生装置本体、
31は例えば液晶ディスプレイによる表示部であり図1
(b)のように動作状態表示部31M、レベル表示部3
1L、ミュージックカレンダー表示部31Cが設けられ
ている。動作状態表示部31Mでは、そのときの動作、
モード等の各種の状況に応じて、トラックナンバ、再生
時間、記録/再生進行時間、タイトル文字、動作モー
ド、動作状態などが表示される。
【0033】またレベル表示部31Lでは録音時の記録
レベル、再生時の再生レベルがバー形態で表示される。
ミュージックカレンダー表示部31Cでは装填されたデ
ィスクに記録されているトラックナンバを示す表示がな
される。図1(b)は例えば15曲が記録されたディス
クの第2曲目の再生動作中の表示状態を例示したもの
で、動作状態表示部31Mには、トラックナンバ、再生
進行時間、及び再生動作状態を示すシンボルが表示され
ている。またミュージックカレンダーとしては1曲目の
表示が消され、2〜15のトラックナンバが表示されて
いる。本実施例についての要点となる表示動作について
は後述する。32はディスク挿入部であり、カートリッ
ジに収納された光磁気ディスクが挿入され、内部の記録
/再生光学ドライブ系にローディングされる。
【0034】記録再生装置本体30には操作入力部とし
て各種の操作手段が設けられている。33は録音キー、
34は停止キー、35は再生キーである。再生キー35
は一時停止(ポーズ)キーとして兼用されている。また
36は装填されているディスクを取り出すためのイジェ
クトキー、37は電源キーである。
【0035】さらに、38は早戻し再生キー、39は早
送り再生キー、40はエディットキー、41はエンター
キー(イエスキー)、42は時計設定キーである。エデ
ィットキー40の操作により各種編集モードが選択さ
れ、エンターキー41により、そのときのモード状態に
より所定の動作が実行される。編集モードとしては、指
定した楽曲(トラック)を消去するイレーズモード、記
録されている全ての楽曲を消去するオールイレーズモー
ド、指定した箇所で楽曲を分割するディバイドモード、
指定した2つの楽曲を連結して1つの楽曲とするコンバ
インモード、記録されている楽曲の曲順を変更するムー
ブモード、指定した楽曲についての曲名や装填されてい
るディスクに対するディスクタイトルを入力し記憶させ
るネームインモード、記録されている曲名やディスクタ
イトルを消去するネームイレーズモードなどが用意され
ている。
【0036】時計設定キー42は記録再生装置30の内
部時計を合わせる際の操作キーであり、時計設定キー4
2を押すことで時計設定モードとなり、ユーザーは現在
の年月日時分秒を入力しセットできる。
【0037】43はジョグダイヤルであり、停止中や再
生中にはAMS(頭だし)操作部として機能する。つま
り選曲操作部となる。このジョグダイヤル43は1回転
が約30クリック程度に設定されており、つまり、ジョ
グダイヤル43を1回転させた場合は、30曲先又は3
0曲前の楽曲の頭だし動作がなされる。特にミニディス
クシステムの場合、後述するように最大255曲録音可
能とされているが、ジョグダイヤル43を用いて選曲操
作を行なうことで、曲順としてかなり離れた楽曲の選曲
も容易迅速に可能となる。
【0038】また、このジョグダイヤル43は回転操作
とともに押圧操作もできるように構成されており、ジョ
グダイヤル43が押圧された際は再生操作として判別さ
れる。従って停止時にはジョグダイヤル43を回転させ
て選曲をした後、そのままジョグダイヤル43を押圧す
れば選曲した楽曲の再生が開始されることになる。な
お、AMS操作としては、時計方向に回転されると曲順
として後方の楽曲の選曲操作となり、反時計方向に回転
されると曲順として前方の楽曲の選曲操作となる。
【0039】また、このジョグダイヤル43は時計設定
モードにおける時刻等の数値入力、プログラム再生(ユ
ーザーの指定した曲順での再生)のセットの際の曲順入
力、ディバイドモードにおけるディバイド地点の設定入
力、ムーブモードにおける曲順移動対象楽曲の選択及び
移動先の指定の入力、ネームインモードにおける入力文
字(アルファベットや各種マーク等のキャラクタ)の選
択入力に用いられる。
【0040】さらに、ジョグダイヤル43の押圧操作
は、時計設定モードにおける入力した数値のエンター
(桁送り指示)、プログラム再生のセットの際のエンタ
ー(曲順入力完了の指示)、ディバイドモードにおける
エンター(実行指示)、ムーブモードにおけるエンター
(実行指示)、ネームインモードにおける入力文字のエ
ンター(桁送り指示)、としての操作となる。
【0041】また、44はマイク入力端子でありマイク
ロホンが接続されマイク音声入力が可能とされる。45
は録音レベル(マイク入力レベル)調整つまみである。
46はヘッドホン出力端子でありヘッドホンが接続され
る。47はヘッドホンレベル調節つまみである。
【0042】なお、図示しないが、筺体背面側には、ア
ナログ音声信号のライン入力端子、ライン出力端子や、
デジタル音声信号の入出力をオーディオ光ケーブルで行
なう光入力端子、光出力端子等が設けられている。
【0043】また、記録再生装置本体30には赤外線受
光部47が設けられ、図3に示すような赤外線によりコ
マンド信号を送信するリモートコマンダー90のコマン
ド信号を受信できるようになされている。
【0044】リモートコマンダー90には、例えば電源
キー91、数字キー92、各種モードキー93、記録/
再生操作キー94などが設けられ、これらのキーが押さ
れると、それに対応したコマンド信号が内部のROM又
はRAMから読み出され、赤外線輝度変調されて出力さ
れることになる。そしてそのコマンド信号は赤外線受光
部47から取り込まれる。なお、リモートコマンダー9
0においては図示するように所定のキーがそれぞれアル
ファベットや記号に対応されており、ネームインモード
においてこれらを操作することで文字入力をなすことが
できるようにされている。
【0045】図1の記録再生装置30内部の要部のブロ
ック図を図2に示す。図2において、1は例えば音声デ
ータが記録されている光磁気ディスクを示し、ディスク
挿入部32からローディングされた状態を模式的に示し
ている。ディスク1に記録されている楽曲等の音声デー
タは、44.1KHz サンプリングで16ビット量子化による
デジタルデータが変形DCT(Modified Discreate Cos
ine Transform )圧縮技術により約1/5に圧縮され、
さらにEFM変調及びCIRCエンコードが施されたデ
ータとされている。
【0046】この光磁気ディスク1はスピンドルモータ
2により回転駆動される。3は光磁気ディスク1に対し
て記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであ
り、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱す
るための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には
磁気カー効果により反射光からデータを検出するための
比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0047】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸
機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0048】また、6aは供給されたデータによって変
調された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを
示し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向す
る位置に配置されている。光学ヘッド3全体及び磁気ヘ
ッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に
移動可能とされている。
【0049】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)、アドレス情報、フォーカスモニタ
信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号は
エンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路
9に供給され、アドレス情報はアドレスデコーダ10に
供給される。さらに絶対位置情報、フォーカスモニタ信
号は例えばマイクロコンピュータによって構成されるシ
ステムコントローラ11に供給される。
【0050】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、ス
ピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サー
ボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5
を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、ま
たスピンドルモータ2を一定角速度(CAV)又は一定
線速度(CLV)に制御する。
【0051】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファRAM13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディ
スク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバ
ッファRAM13までの系における再生データの転送は
1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0052】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、変形DCT処理による音声圧縮処理に対す
るデコード処理により量子化16ビットの出力デジタル
信号とされる。
【0053】出力デジタル信号は、D/A変換器15に
よってアナログ信号とされ端子16Aに供給される。そ
して、端子16より所定の回路部を経てヘッドホン46
やライン出力端子に供給される。または、エンコーダ/
デコーダ部14からの出力デジタル信号はアナログ化さ
れずに端子16Dより光出力端子に供給される。
【0054】ここで、バッファRAM13へのデータの
書込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポ
インタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて
行なわれるが、書込ポインタ(書込アドレス)は上記し
たように1.41Mbit/secのタイミングでインクリメントさ
れ、一方、読出ポインタ(読出アドレス)は0.3Mbit/se
c のタイミングでインクリメントされていくため、この
書込と読出のビットレートの差異により、バッファRA
M13内には或る程度データが蓄積された状態となる。
バッファRAM13内にフル容量のデータが蓄積された
時点で書込ポインタのインクリメントは停止され、光学
ヘッド3による光磁気ディスク1からのデータ読出動作
も停止される。ただし読出ポインタのインクリメントは
継続して実行されているため、再生音声出力はとぎれな
いことになる。
【0055】その後、バッファRAM13から読出動作
のみが継続されていき、或る時点でバッファRAM13
内のデータ蓄積量が所定量以下となったとすると、再び
光学ヘッド3によるデータ読出動作及び書込ポインタの
インクリメントが再開され、再びバッファRAM13の
データ蓄積がなされていく。
【0056】このようにバッファRAM13を介して再
生音響信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことはなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ
読出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作
を続行できる。即ち、耐振機能を著しく向上させること
ができる。
【0057】図2において、アドレスデコーダ10から
出力されるアドレス情報や制御動作に供されるサブコー
ドデータはエンコーダ/デコーダ部8を介してシステム
コントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いら
れる。さらに、記録/再生動作のビットクロックを発生
させるPLL回路のロック検出信号、及び再生データ
(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態の
モニタ信号もシステムコントローラ11に供給される。
【0058】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0059】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、マイク入力端子44もしくはライン入力
端子から入力されたアナログ音声信号が端子17Aに供
給される。そして、A/D変換器18において44,1KHz
サンプリング、量子化16ビットのデジタルデータとさ
れた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。又
は、光入力端子から入力されるデジタル音声信号は端子
17Dからエンコーダ/デコーダ部14に供給される。
【0060】エンコーダ/デコーダ部14では入力され
たデジタル音声信号に対して、変形DCT処理による音
声圧縮エンコードを施す。エンコーダ/デコーダ部14
によって圧縮された記録データはメモリコントローラ1
2によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また
所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部
8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCI
RCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された
後、磁気ヘッド駆動回路に供給される。
【0061】磁気ヘッド駆動回路はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0062】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部であり、上述した33〜43のキーお
よびジョグダイヤルがこれに相当する。また、赤外線受
光部47では、リモートコマンダー90からの赤外線コ
マンド信号が受信されたら、これを電気信号に変換して
コマンドパルスとしてシステムコントローラ11に供給
するようにしており、システムコントローラ11がこれ
に基づいて各種処理を行なうようにすることにより、リ
モートコマンダー90による遠隔操作を可能としてい
る。
【0063】ところで、ディスク1に対して記録/再生
動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理
情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−
TOC(ユーザーTOC)を読み出して、システムコン
トローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上
の記録すべきセグメントのアドレスや、再生すべきセグ
メントのアドレスを判別することとなるが、この管理情
報はバッファRAM13に保持される。このためバッフ
ァRAM13は、上記した記録データ/再生データのバ
ッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分
割設定されている。
【0064】そして、システムコントローラ11はこれ
らの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報
の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させ
ることによって読み出し、バッファRAM13に記憶し
ておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の
際に参照できるようにしている。
【0065】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集
処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報
に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミン
グでディスク1のU−TOCエリアについても書き換え
るようにしている。
【0066】<2.P−TOCセクター>ここで、ディ
スク1においてセクターデータ形態で記録される音声デ
ータセクター、及び音声データの記録/再生動作の管理
を行なう管理情報として、まずP−TOCセクターにつ
いて説明する。P−TOC情報としては、ディスクの記
録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエ
リア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわれる。な
お、ディスク1が再生専用の光ディスクであるプリマス
タードディスクの場合は、P−TOCによってROM化
されて記録されている楽曲の管理も行なうことができる
ようになされている。
【0067】P−TOCのフォーマットを図4に示す。
図4はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示してい
る。なお、P−TOCフォーマットはセクター1以降は
オプションとされている。
【0068】P−TOCのセクターのデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータによって成る12バイト
の同期パターンと、クラスタアドレス及びセクターアド
レスを示すアドレス等の4バイトが付加され、以上でヘ
ッダとされてP−TOCの領域であることが示される。
【0069】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図5のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエ
リア)のスタートアドレスRSTA 等が記録される。
【0070】続いて、記録されている各楽曲等を後述す
る管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させる
テーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テ
ーブル指示データ部が用意されている。
【0071】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお本明細書において『h』
を付した数値はいわゆる16進表記のものである)。そ
れぞれのパーツテーブルには、或るセグメントについて
起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレ
ス、及びそのセグメント(トラック)のモード情報(ト
ラックモード)が記録できるようになされている。
【0072】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0073】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりP−TOCセクター0内の
バイトポジションで或るパーツテーブルを示すことがで
きる数値が記されている)が記録されており、この場合
パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の
楽曲の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエン
ドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンド
アドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第
1曲目についての情報となる。
【0074】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、P−TOC上では第255曲目まで管理
可能とされている。そして、このようにP−TOCセク
ター0が形成されることにより、例えば再生時におい
て、所定の楽曲をアクセスして再生させることができ
る。
【0075】なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの
場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テー
ブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TO
Cで管理される)、従って各バイトは全て『00h』と
されている。ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット
形態)で記録されているプリマスタードタイプのディス
ク、及び楽曲等が記録されるエリアとしてROMエリア
と光磁気エリアの両方を備えたハイブリッドタイプのデ
ィスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理に
上記対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部が用
いられる。
【0076】<3.U−TOCセクター>続いてU−T
OCの説明をU−TOCセクター0〜U−TOCセクタ
ー2について行なう。
【0077】・U−TOCセクター0 図5はU−TOCセクター0のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が
録音可能な未記録エリア(フリーエリア)についての管
理情報が記録されているデータ領域とされる。なお、U
−TOCもセクター1以降はオプションとされる。例え
ばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際に
は、システムコントローラ11は、U−TOCからディ
スク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを
記録していくことができるようになされている。また、
再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU
−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動
作を行なう。
【0078】図5に示すU−TOCセクター0には、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0079】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図4のP−TOCセクター0と同様に或るセ
グメントについて起点となるスタートアドレス、終端と
なるエンドアドレス、そのセグメントのモード情報(ト
ラックモード)が記録されており、さらにこのU−TO
Cセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグ
メントが他のセグメントへ続いて連結される場合がある
ため、その連結されるセグメントのスタートアドレス及
びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示
すリンク情報が記録できるようになされている。
【0080】この種の記録再生装置では、上述したよう
に1つの楽曲のデータが物理的に不連続に、即ち複数の
セグメントにわたって記録されていてもセグメント間で
アクセスしながら再生していくことにより再生動作に支
障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、
録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグメン
トにわけて記録する場合もある。そのため、リンク情報
が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナン
バ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理によりU−
TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で
示される)によって、連結すべきパーツテーブルを指定
することによってパーツテーブルが連結できるようにな
されている。(なお、プリマスタードディスク等におい
てピット形態で記録される楽曲等については通常セグメ
ント分割されることがないため、前記図4のとおりP−
TOCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h)
』とされている。)
【0081】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0082】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0083】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0084】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0085】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテ
ーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-
FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリア
であるセグメントがスタート及びエンドアドレスによっ
て示されている。また、このようなセグメントが複数個
有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク
情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテー
ブルまで順次指定されている。
【0086】図6にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるセグメントの管理状態を模式的に示す。これは
セグメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリア
とされている時に、この状態が対応テーブル指示データ
P-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)
(E3h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0087】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体が未記録領域(フリーエリア)である
ことが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh)
のパーツテーブルは使用されていないことになるため、
上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテー
ブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) の
リンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、パ
ーツテーブル(03h) のリンク情報としてパーツテーブル
(04h) が指定され、というようにパーツテーブル(FFh)
まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリン
ク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。な
お、このときパーツテーブル(01h) については、スター
トアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタ
ートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしては
リードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録
されることになる。
【0088】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0089】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0090】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図6と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6a
アクセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報
を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能
になる。
【0091】・U−TOCセクター1 図7はU−TOCセクター1のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲に曲名をつけた
り、ディスクタイトルをつける場合に、入力された文字
情報を記録するデータ領域とされる。
【0092】このU−TOCセクター1には、記録され
た各楽曲に相当する文字テーブル指示データ部としてテ
ーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255が用意され、またこの
テーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定される
文字テーブル部が1単位8バイトで255単位のパーツ
テーブル(01h) 〜(FFh) として用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0093】パーツテーブル(01h) 〜(FFh) にはディス
クタイトル(ディスクネーム)や曲名(トラックネー
ム)としての文字情報がアスキーコードで記録される。
なお、パーツテーブル(01h) の前の8バイトはディスク
ネームの専用エリアとされている。
【0094】そして、例えばテーブルポインタP-TNA1に
よって指定されるパーツテーブルには第1曲目に対応し
てユーザーが入力した文字(もちろん曲名に限定されな
い)が記録されていることになる。また、パーツテーブ
ルがリンク情報によりリンクされることで、1つの楽曲
に対応する文字入力は7バイト(7文字)より大きくな
っても対応できる。なお、このU−TOCセクター1で
もテーブルポインタP-EMPTY は使用していないパーツテ
ーブルを管理するものである。
【0095】ユーザーが所定の楽曲について曲名等の文
字を入力する際には、記録時、再生時、もしくは停止時
において楽曲を指定した後において、エディットキー4
0を操作してネームインモードとし、ジョグダイヤル4
3の回転及び押圧で各文字を入力していき全ての入力文
字列を入力した段階で、エンターキー41でエンターす
る。もしくはリモートコマンダー90を用いて文字入力
及びエンター操作を行なう。すると、システムコントロ
ーラ11はその入力された文字をバッファRAM13に
保持されているU−TOC情報において書込、所定時点
でディスク1上のU−TOCエリアを書き換えることに
なる。
【0096】・U−TOCセクター2 図8はU−TOCセクター2のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲の録音日時を記
録するデータ領域とされる。
【0097】このU−TOCセクター2には、記録され
た各楽曲に相当する日時テーブル指示データ部としてテ
ーブルポインタP-TRD1〜P-TRD255が用意され、またこの
テーブルポインタP-TRD1〜P-TRD255によって指定される
日時テーブル部が1単位8バイトで255単位のパーツ
テーブル(01h) 〜(FFh) として用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0098】パーツテーブル(01h) 〜(FFh) には楽曲
(トラック)の録音日時が6バイトで記録される。6バ
イトはそれぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒
に相当する数値が記録される。また、残りの2バイトは
メーカーコード及びモデルコードとされ、その楽曲を録
音した記録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音
した記録装置の機種を示すコードデータが記録される。
なお、パーツテーブル(01h) の前の8バイトはディスク
に対しての録音日時データのためのエリアとされてい
る。
【0099】例えばディスクに曲が第1曲目としてが録
音されると、テーブルポインタP-TRD1によって指定され
るパーツテーブルにはその録音日時及び録音装置のメー
カーコード、モデルコードが記録される。録音日時デー
タは録音装置の内部時計を参照して自動的に記録される
ことになる。
【0100】なお、このU−TOCセクター1でもテー
ブルポインタP-EMPTY は使用していないパーツテーブル
を管理するものであり、使用されていないパーツテーブ
ルについては、モデルコードに代えてリンク情報が記録
されており、テーブルポインタP-EMPTY を先頭に各未使
用のパーツテーブルがリンク情報でリンクされて管理さ
れている。
【0101】以上のようなTOC情報が記録された光磁
気ディスク1に対する本実施例の記録再生装置は、TO
Cメモリ21に読み込んだTOC情報を用いてディスク
上の記録領域の管理を行なって記録/再生動作を制御す
る。また、表示部31に対してはTOC情報として読み
出された数字や文字による曲名や録音日時などを表示す
ることができるようになされている。
【0102】<4.ディスクのエリア構造>記録再生装
置30によりデータが記録されるディスク1のエリア構
造を図9で説明する。図9(a)はディスクのエリア構
造をその半径方向に模式的に示したものである。光磁気
ディスクの場合、大きくわけて図9(a)にピットエリ
アとして示すようにエンボスピットによりデータが記録
されているエリア(プリマスタードエリア)と、いわゆ
る光磁気エリアとされてグルーブが設けられているグル
ーブエリアに分けられる。
【0103】ここでピットエリアとしてはP−TOCが
繰り返し記録されており、上述したようにこのP−TO
Cにおいて、図中の各アドレス、即ちU−TOCスター
トアドレスUSTA 、リードアウトスタートアドレスR
A 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスR
STA 、パワーキャルエリアスタートアドレスPCA
示されている。
【0104】このディスクの最内周側のピットエリアに
続いてグルーブエリアが形成されるが、このグルーブエ
リア内のうちP−TOC内のリードアウトスタートアド
レスROA として示されるアドレスまでのエリアが、記
録可能なレコーダブルエリアとされ、以降はリードアウ
トエリアとされている。
【0105】さらにこのレコーダブルエリアのうち、実
際に楽曲データトラックが記録されるレコーダブルユー
ザーエリアは、レコーダブルユーザーエリアスタートア
ドレスRSTA から、リードアウトスタートアドレスR
A の直前の位置までとなる。
【0106】そして、グルーブエリア内においてレコー
ダブルユーザーエリアスタートアドレスRSTA より前
となるエリアは、記録再生動作のための管理エリアとさ
れ、上記したU−TOC等が記録され、またパワーキャ
ルエリアスタートアドレスPCA として示される位置か
ら1クラスタ分がレーザーパワーのキャリブレーション
エリアとして設けられる。U−TOCはこの記録再生動
作のための管理エリア内においてU−TOCスタートア
ドレスUSTA に示される位置から3クラスタ(1クラ
スタ=36セクター)連続して記録される。
【0107】<5.記録再生装置の録音方式>このよう
にレコーダブルユーザーエリアに対して本実施例の記録
再生装置30は録音を行なうことができるが、その録音
方式として2通りの方式が用意されている。1つはそれ
までディスク1に楽曲等の録音がなされていても、これ
をバージンディスクとしてみなして新たに最初の位置、
つまりレコーダブルユーザーエリアスタートアドレスR
STA から録音をはじめ、それまで録音されていた楽曲
等を消去してしまう録音方式である。以下、この録音方
式をオール録音方式という。例えば図9(b)に示すよ
うにレコーダブルユーザーエリアに楽曲M1 ,M2 ,M
3 が記録されており、また楽曲M3 以降がフリーエリア
1 ,楽曲M2 とM3の間がフリーエリアF2 とされて
いたとする。ここで、オール録音方式で録音を行なうと
一点鎖線で示すように記録されている状態を無視して録
音を行なっていく。
【0108】もう1つは、それまでディスク1に録音さ
れている楽曲を消さないように、U−TOCセクター0
のテーブルポインタP-FRA から管理されているフリーエ
リアを探し、そこに録音を行なっていく録音方式であ
る。以下この録音方式をブランク録音方式という。例え
ば図9(c)に示すようにレコーダブルユーザーエリア
に楽曲M1 ,M2 ,M3 が記録されており、また楽曲M
3 以降がフリーエリアF1 ,楽曲M2 とM3 の間がフリ
ーエリアF2 とされていたとする。ここで、ブランク録
音方式で録音を行なうとフリーエリアを探し、一点鎖線
で示すようにフリーエリアF1 ,F2 に録音を行なって
いく。
【0109】ブランク録音方式では自動的にフリーエリ
アが探されて録音されるそれまで録音されていた楽曲は
消去されないため、ユーザーは録音位置を気にすること
なく録音操作を行なうことができる。一方、オール録音
方式では、例えばそれまで使用していたディスクにおい
て録音されていた楽曲等が不要となり、新たにディスク
の初めからの録音をユーザーが望んだ場合に便利であ
る。即ち、ユーザーは楽曲を全て消去するオールイレー
ズ編集処理を行なわなくともよい。
【0110】<6.録音モードの選択>本実施例では、
録音操作時にオール録音方式を実行することができるオ
ール録音モードと、録音操作時にブランク録音方式を実
行するブランク録音モードが用意され、ユーザーはこの
録音モード選択を行なうことができる。
【0111】なお、オール録音モードとされているとき
に録音操作がなされた場合、常に録音がオール録音方式
で行なわれるものではなく、例えばディスク1を記録再
生装置30に装填した後、記録操作も録音操作も行なわ
れていない状態、つまり最初のディスク動作の伴う操作
が録音操作であった場合のみオール録音方式の録音を実
行する。この処理については後述する。
【0112】図10はオール録音モードとブランク録音
モードの選択のためのシステムコントローラ11の処理
を示すフローチャートである。ディスク1が装填されて
いない状態でエディットキー40が押されると、処理は
ステップF101→F102→F103と進み、録音モード選択モー
ドに移行してよいかをユーザーに確認するため、表示部
31に図11(a)のように『SelectREC
?』という表示を行なう。
【0113】ここで、ユーザーがエンターキー41を押
すと録音モード選択モードに移行することになり、シス
テムコントローラ11は現在、オール録音モードとされ
ているかを判別する (F104→F105) 。
【0114】現在オール録音モードであったら、録音モ
ードをブランク録音モードに変更することの確認表示と
して、図11(b)に示すように表示部31に『All
REC OFF ?』という表示を行なう(F106)。こ
の表示に対して、ユーザーがエンターキー41を押した
ら(F107)、システムコントローラ11は録音モードをブ
ランク録音モードに変更し、それに伴って表示部31に
図11(c)のように『All REC OFF』とい
う表示を実行させる(F108)。
【0115】一方、ステップF105の際にブランク録音モ
ードであったら、録音モードをオール録音モードに変更
することの確認表示として、図11(d)に示すように
表示部31に『All REC ON ?』という表示
を行なう(F109)。この表示に対して、ユーザーがエンタ
ーキー41を押したら(F110)、システムコントローラ1
1は録音モードをオール録音モードに変更し、それに伴
って表示部31に図11(e)のように『All RE
C ON』という表示を実行させる(F111)。
【0116】なお、このフローチャート上では省略した
が、ステップF104以降で他のキーが操作された場合は録
音モード選択モードを脱することになる。
【0117】<7.オール録音モードでの録音動作>シ
ステムがオール録音モードとされている際の録音動作処
理を図12で説明する。録音キー33が押されると、シ
ステムコントローラ11の処理はステップF201からF202
に進み、まずその録音操作がディスク1が装着された後
において最初の録音操作であったか否かを判別する。そ
して、最初の録音操作であった場合は、続いてステップ
F203でディスク1が装着された後において、今回の録音
操作より前に再生操作がなされていないか否かを判別す
る。このステップF202,F203 で肯定結果がでた場合と
は、今回のステップF201で入力された録音操作がディス
ク装着後において、ディスクの記録又は再生動作を伴う
最初の操作である場合である。本実施例ではオール録音
モードとされている場合において、このような場合の
み、オール録音方式で録音を実行することになり、ディ
スク装着後に1回でも録音又は再生操作がなされた後に
おける、録音操作の際にはブランク録音方式の録音を実
行することになる。
【0118】即ちステップF203で肯定結果が得られた時
は、ステップF204に進み、システムコントローラ11は
光学ヘッド3をディスク1のレコーダブルユーザーエリ
アスタートアドレスの地点にアクセスさせ、その地点で
録音一時停止状態に制御する。そしてこの際に、表示部
31において図14(a)(b)に示すような表示動作
を交互に実行させる(F205)。
【0119】まず、録音一時停止状態であることを表示
すため図14(a)(b)中、RPとして示すキャラク
タを表示させる。また、そのディスクにおいて記録され
ているトラックナンバーをミュージックカレンダー表示
部31Cにおいて表示するが、これらの楽曲はオール録
音方式で録音が実行されると全て自動的に消去されてし
まうことになるため、その警告及び確認のために、ミュ
ージックカレンダーを点滅表示させる。
【0120】さらに、図14(a)のようにオール録音
方式での録音開始の待機状態で或ることを示すため、
『AllREC Ready』という表示を行なう。ま
た、図14(b)のように、装着されているディスクの
最大録音可能時間(録音可能な残り時間)を表示する。
例えばそのディスク1が全体で61分7秒の録音が可能
であったとしたら『−61m 07s』という表示を行
なう。
【0121】ここで、最大録音可能時間を算出するた
め、システムコントローラ11は、まずディスク1から
読み込んだP−TOCにおけるリードアウトスタートア
ドレスROA からレコーダブルユーザーエリアスタート
アドレスRSTA を減算し、レコーダブルユーザーエリ
アのサイズが何クラスタ何セクターであるかを算出す
る。
【0122】1サウンドグループ(1セクター=11サ
ウンドグループ)の演奏時間は、 512 / (44.1×1000) であり、従って1セクターの演奏時間は、 { 512/ (44.1×1000) }×5.5 となる。そして36セクターの1クラスタにおいてデー
タは32セクターに記録されるため、1クラスタの演奏
時間は、 { 512/ (44.1×1000) }×5.5 ×32 となる。
【0123】従って、クラスタ数をX、セクター数をY
とすると、記録/再生時間は、 (X×32+Y)×512/ (44.1×1000) で求められる。つまり、レコーダブルユーザーエリアの
サイズが何クラスタ何セクターであるかを判別したら、
そのクラスタ及びセクター数をこの式に代入すればディ
スクの最大録音可能時間が求められる。
【0124】ステップF205ではこのような図14(a)
と(b)の表示が例えば0.5 〜1秒程度の間隔で交互に
なされるため、『AllREC Ready』の表示と
最大記録可能時間の表示が交互に切り換わることにな
る。
【0125】システムコントローラ11は録音一時停止
中はこのような表示制御を行ないながら、再生キー35
又は停止キー34の操作を待つ(F206,F207)。この場
合、再生キー35の操作は録音開始操作として機能し、
また、停止キー34の操作は録音キャンセル操作として
機能する。ユーザーがオール録音方式の録音を望んでい
ない場合は、ここで停止キー34を操作する。すると、
システムコントローラ11は録音操作をキャンセルし、
録音モードから脱する(F210)。
【0126】ユーザーがオール録音方式で録音を開始す
るには、ここで再生キー35を操作する。すると処理は
ステップF208に進み、システムコントローラ11はバッ
ファRAM13内に記憶されているU−TOCをイニシ
ャライズする。即ち、U−TOCセクター0において
は、レコーダブルユーザーエリア内の全てがテーブルポ
インタP-FRA から管理されるようにし、またU−TOC
セクター1,U−TOCセクター2において、それぞれ
記憶されていた文字データや録音日時情報等が消去され
る(テーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255、P-TRD1〜P-TR
D255は全て『00h』となる)。
【0127】このようなU−TOCデータのイニシャラ
イズを行なったら、レコーダブルユーザーエリアスター
トアドレスRSTA からの録音動作を開始する(F209)。
なお、録音終了後はバッファRAM13内のU−TOC
データはその録音動作に基づいて録音された楽曲及び残
りのフリーエリアを管理できる状態とされており、この
時点で実際にディスク1上のU−TOC領域にバッファ
RAM13における新たなU−TOCデータを書き込ん
でデータの更新することになる。
【0128】ところで、上述したように、ステップF202
又はF203のいづれかで否定結果が出たときはブランク録
音方式で録音処理を行なうために、処理はステップF211
に進む。
【0129】まず、システムコントローラ11は、バッ
ファRAM13に読み込まれているU−TOCデータか
らフリーエリアを検索し、そのフリーエリアの先頭位置
(テーブルポインタP-FRA を起点に順次リンクされて管
理されてるパーツテーブルのうち最初のパーツテーブル
に記録されたスタートアドレス)に光学ヘッド3をアク
セスさせ、その地点で録音一時停止状態に制御する。
【0130】そしてこの際に、表示部31において図1
5(a)(b)に示すような表示動作を交互に実行させ
る(F212)。まず、録音一時停止状態であることを表示す
ため図15(a)(b)中、RPとして示すキャラクタ
を表示させる。また、そのディスクにおいて記録されて
いるトラックナンバーをミュージックカレンダー表示部
31Cにおいて表示するが、さらに今回録音される楽曲
に与えられるトラックナンバーも表示される。例えば1
8曲録音されたディスクであったら、ミュージックカレ
ンダーには19曲までが表示される。なお、この今回録
音されるトラックのナンバーは点滅させてもよい。
【0131】さらに、図15(a)のようにブランク録
音方式での録音開始の待機状態で或ることを示すため
『REC Ready』という表示を行ない、またTN
R として示すように今回録音される楽曲のトラックナン
バー(例えば『19』)が表示される。
【0132】また、図15(b)のように、そのディス
クにおいて録音可能な残り時間を表示する。例えば18
曲録音されているそのディスク1について、あと12分
8秒の録音が可能であったとしたら『−12m 08
s』という表示が行なわれる。この場合の残り時間は、
U−TOCにおけるフリーエリアのサイズに相当するこ
とになる。従って、U−TOCにおけるフリーエリアと
してリンクされている各パーツテーブルのエンドアドレ
ス−スタートアドレスの合計として得られる、フリーエ
リア全体のクラスタ数X、及びセクター数Yについて、
上記した(X×32+Y)×512/ (44.1×1000) の
式で求めることができる。
【0133】ステップF212ではこのような図15(a)
と(b)の表示が例えば0.5 〜1秒程度の間隔で交互に
なされるため、『REC Ready』の表示と残り時
間の表示が交互に切り換わることになる。
【0134】システムコントローラ11は録音一時停止
中はこのような表示制御を行ないながら、再生キー35
又は停止キー34の操作を待つ(F213,F214)。この場合
も、再生キー35の操作は録音開始操作として機能し、
また、停止キー34の操作は録音キャンセル操作として
機能する。そしてユーザーがブランク録音方式の録音を
望んでいない場合は、ここで停止キー34を操作する。
すると、システムコントローラ11は録音操作をキャン
セルし、録音モードから脱する(F216)。
【0135】またユーザーがブランク録音方式で録音を
開始するには、ここで再生キー35を操作する。すると
処理はステップF215に進み、フリーエリアの先頭位置か
らの録音動作を開始する。なお、録音終了後はバッファ
RAM13内のU−TOCデータはその録音動作に基づ
いて変更されたものとなっている。つまり新たに録音さ
れた楽曲及び残りのフリーエリアに関する部分において
データが書き直されている。そして、実際にディスク1
上のU−TOC領域にバッファRAM13における新た
なU−TOCデータを書き込んでデータの更新すること
になる。
【0136】以上のように、オール録音モードではユー
ザーはわざわざイレーズ処理を行なわなくても自動的に
U−TOCはイニシャライズされ、ディスクの最初の位
置から新たな録音を行なうことができる。また、実際に
オール録音方式が実行されるのは、録音操作がディスク
装着後において、ディスクの記録又は再生動作を伴う最
初の操作である場合のみである。これ以外の場合の録音
操作は、ユーザーがオール録音方式を望んでいない場合
が多いと考えられるため、自動的にブランク録音方式で
録音を実行することで操作性が向上されるとともに、誤
って過去に記録した楽曲を消去してしまうことも防ぐこ
とができる。
【0137】さらに、録音を実行するためには、録音キ
ー33と再生キー35の2回の操作を必要としている。
そして、録音キー33の操作に基づいて録音一時停止状
態とし、表示部31によりユーザーの確認を促すこと
で、誤ってオール録音方式を実行させて楽曲を消去して
しまうことに対する安全措置となっている。
【0138】この場合、ミュージックカレンダーの点滅
や、オール録音方式実行の表示により警告/確認として
十分な効果が得られる。さらに、最大録音可能時間を表
示させることで、ユーザーの録音操作のガイドとなると
ともに、最大録音可能時間とオール録音方式の実行の表
示を交互に行なうことで、視認性はより有効に発揮され
る。
【0139】さらに、録音一時停止状態になっているこ
とを表示することにより、ユーザーに対して録音開始タ
イミングのガイドとなる。また、ブランク録音時におい
ても、録音開始前、つまり録音一時停止状態にあるとき
に記録可能な残り時間が表示されることで、ユーザーの
録音操作にとって便利なものとなる。
【0140】<7.ブランク録音モードでの録音動作>
システムがブランク録音モードとされている際の録音動
作処理を図13で説明する。この場合は、録音キー33
が押されると、システムコントローラ11は必ずブラン
ク録音方式で録音を実行することになる。即ち、録音キ
ー33の操作により処理はステップF301からF302に進
み、システムコントローラ11は、上記オール録音モー
ドの際のブランク録音と同様に、バッファRAM13に
読み込まれているU−TOCデータからフリーエリアを
検索し、そのフリーエリアの先頭位置に光学ヘッド3を
アクセスさせ、その地点で録音一時停止状態に制御す
る。そして、上記同様、図15(a)(b)のように録
音一時停止状態の表示、記録されている楽曲のトラック
ナンバに録音される楽曲のトラックナンバを加えたミュ
ージックカレンダーの表示が行なわれ、さらに、録音さ
れる楽曲のトラックナンバと録音開始可能状態であるこ
とを示す表示と、残り時間表示が交互に行なわれる(F30
3)。
【0141】そして、その状態で再生キー35が押され
たらブランク録音が開始され (F304→F306) 、また停止
キー34が押されたら録音操作がキャンセルされる (F3
05→F307) 。
【0142】録音モードとしてこのようなブランク録音
モードが設けられていることにより、オール録音方式の
録音は不要とするユーザーにも対応できる。そして、ブ
ランク録音モードでは図13のとおり、オール録音方式
は一切行なわれないため、楽曲の誤消去は一切発生しな
い。もちろんこのブランク録音時においても、録音開始
前、つまり録音一時停止状態にあるときに記録可能な残
り時間が表示されることで、ユーザーの録音操作にとっ
て便利なものとなる。
【0143】[B.実施例2]本発明の第2の実施例と
してオール録音モードの際に図16の処理を行なうもの
をあげる。図16のステップF401,F402 、及びF403〜F4
15は、図12のステップF201,F202 及びF204〜F216と同
様であり、この第2の実施例の処理では図12のステッ
プF203に相当する処理が省かれているものである。つま
り、ディスク1が装着された後において、再生操作につ
いてはオール録音方式の録音の実行判断には用いず、録
音操作のみについて、最初の録音操作であればオール録
音方式を実行し、2回目以降の録音操作についてはブラ
ンク録音方式を実行するものである。この実施例でも第
1の実施例と同様の効果が得られる。
【0144】[C.実施例3]図17に本発明の第3の
実施例となる記録再生装置30の正面図を示す。この場
合、録音キーとして、オール録音キー33aとブランク
録音キー33bが設けられている。このように構成した
場合、システムコントローラ11は、録音操作時におい
て実行すべき録音方式の判断処理や、録音モード変更処
理は不要となる。即ち、オール録音キー33aが押され
たときは図12のステップF204〜F210の処理を行ない、
またブランク録音キー33bが押された時は図12のス
テップF211〜F216の処理を行なうようにすればよい。こ
の実施例では、第1の実施例と同様の効果が得られると
ともに、ユーザーにとっては録音モード切換の操作が不
要となること、及び操作に基づく記録動作の理解がしや
すいという利点が得られる。
【0145】[D.実施例4]表示制御にかかる変形例
として第4の実施例を図18で説明する。上記第1の実
施例ではオール録音の際の録音一時停止状態での表示動
作として、『All REC Ready』の表示と最
大録音可能時間の表示については、図14(a)(b)
のように交互に切り換えるようにしていたが、これを図
18のように同時に表示させるものである。表示部31
のサイズとして余裕がある場合は、このようにすること
で特に録音可能時間がみやすく、便利なものとなる。
【0146】[E.実施例5]以上の実施例の説明で
は、録音操作は録音キー33(33a,33b)と再生
キー35の2段階の操作により行なうようにしたが、録
音キー33(33a,33b)の操作によってオール録
音又はブランク録音が開始されるようにする実施例が考
えられる。
【0147】この場合、録音のための光学ヘッド3の立
ち上げの時間により、いわゆる録音音声の頭切れが生ず
る恐れがあるが、これはバッファRAM13の機能によ
り解決できる。つまり、録音開始から光学ヘッド3の立
ち上げが完了するまでの期間は供給された音声データを
バッファRAM13に蓄積させておき、立ち上げ完了後
にバッファRAM13から音声データを磁気ヘッド6側
に供給するようにすればよい。この実施例は、特に突発
的な録音に対応できる必要のある録音装置として好適で
ある。
【0148】なお、以上説明した実施例に以外にも構成
や処理方式において各種変形例は考えられる。例えば2
段階の録音操作手段としては録音キーを2回押すように
してもよいし、録音開始操作のために他のキーを設けて
もよい。また、記録再生装置として説明したが、記録専
用装置であっても本発明は実現できる。さらに、ミニデ
ィスクシステムに限らず、他のオーディオディスク記録
システムにおける記録装置、ビデオディスク記録システ
ムにおいても採用できる。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録装置
は、記録操作手段が操作された際にディスクのデータ記
録エリアにおける先頭位置に記録ヘッド手段をアクセス
させるとともに、管理情報を初期状態として記録動作を
開始させる、即ちオール録音方式の録音が実行できる制
御手段とを設けたため、それまで使用していたディスク
に新たに始めから記録していきたい場合に全記録データ
のイレーズ処理は不要となり、操作性を向上させること
ができるという効果がある。
【0150】また、この場合の記録操作により記録待機
状態とし、記録開始操作により記録開始とすることで、
記録待機状態中に過去のデータが消去されることの可否
の確認も可能となり、誤消去防止効果が得られる。
【0151】また表示手段において、過去に記録されて
いたデータが消去されることを提示する表示と、そのデ
ィスクの最大記録可能時間の表示とを行なうことで、オ
ール録音方式となる記録実行の確認のために有効とな
る。
【0152】またこの場合、過去に記録されていたデー
タが消去されることを提示する表示と、最大記録可能時
間の表示とが交互に実行されることにより、ユーザーの
注意を促すことができる。
【0153】さらに、過去に記録されていたデータが消
去されることを提示する表示の一部又は全部として、例
えばミュージックカレンダーのように、記録されている
データトラックのトラックナンバーの表示を点滅させる
ようにすれば、ユーザーの注意の喚起と過去のデータ内
容の把握に寄与できる。
【0154】また、ディスクが装填された後における最
初の記録操作がなされた場合、もしくはディスクが装填
された後におけるディスク動作のための最初の操作とし
て記録操作がなされた場合は、ユーザーが過去の全デー
タを消して新たな記録を行ないたいとして操作を行なっ
た可能性が高く、これらの際のみに管理情報を初期状態
としてディスクのデータ記録エリアにおける先頭位置か
ら記録動作を開始する記録処理(オール記録方式)を実
行できるようにすることが操作性の向上に好適である。
また、これら以外の記録操作時にはユーザーが過去デー
タの消去を望まない場合が多いため、オール記録方式を
行なわないことで、誤消去防止に有効である。
【0155】また、記録装置として、記録モードを選択
する操作手段を備え、オール記録方式とブランク記録方
式を選択できることでユーザー各人の事情に対応でき
る。
【0156】また、記録操作手段又は記録開始操作手段
又は記録モード選択手段として第1の操作手段と第2の
操作手段を備え、オール記録方式とブランク記録方式を
その第1、第2の操作手段で選択できることで、ユーザ
ー各人の事情に対応できるとともに、操作の理解が容易
になり、また記録モード設定等の操作が不要となって操
作性が向上する。さらに、記録制御手段においては操作
に応じた記録方式の判別の処理やモード設定処理が不要
となり、処理負担が軽減されるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の記録再生装置の正面図
及び表示部の説明図である。
【図2】実施例の記録再生装置の要部のブロック図であ
る。
【図3】実施例の記録再生装置に用いられるリモートコ
マンダーの平面図である。
【図4】ディスクにおけるP−TOCセクター0の説明
図である。
【図5】ディスクにおけるU−TOCセクター0の説明
図である。
【図6】ディスクにおけるU−TOCセクターのリンク
構造の説明図である。
【図7】ディスクにおけるU−TOCセクター1の説明
図である。
【図8】ディスクにおけるU−TOCセクター2の説明
図である。
【図9】ディスクのエリア構造及びオール録音/ブラン
ク録音の説明図である。
【図10】第1の実施例の録音モード選択処理のフロー
チャートである。
【図11】第1の実施例の録音モード選択時の表示動作
の説明図である。
【図12】第1の実施例のオール録音モード時のフロー
チャートである。
【図13】第1の実施例のブランク録音モード時のフロ
ーチャートである。
【図14】第1の実施例のオール録音の際の表示動作の
説明図である。
【図15】第1の実施例のブランク録音の際の表示動作
の説明図である。
【図16】第2の実施例のオール録音モード時のフロー
チャートである。
【図17】第3の実施例の記録再生装置の正面図であ
る。
【図18】第4の実施例の表示動作の説明図である。
【図19】ディスクの記録形態の説明図である。
【図20】ディスクのセクター構造の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 8 エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 14 エンコーダ/デコーダ部 15 D/A変換器 18 A/D変換器 19 操作入力部 30 記録再生装置 31 表示部 33 録音キー 34 停止キー 35 再生キー 36 イジェクトキー 40 エディットキー 41 エンターキー 42 時計設定キー 43 ジョグダイヤル

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未記録領域と記録済領域が離散的に存在
    可能で、上記未記録領域及び記録済領域を管理する管理
    情報が記録されているディスクにデータを記録する記録
    装置において、 上記ディスクへのデータの記録指示を行う記録操作手段
    と、 上記ディスクが装着された後に記録動作が行われたか否
    かを判別する判別手段と、 上記記録操作手段が操作されるとともに、上記判別手段
    にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていない
    と判断された場合は、上記管理情報を初期化するととも
    に、上記ディスクの記録エリアの先頭位置に記録ヘッド
    を移送し記録を開始するように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 表示手段と、 装着されたディスクの最大記録可能時間を上記管理情報
    に基づいて算出する算出手段と、 上記記録操作手段が操作されるとともに、上記判別手段
    にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていない
    と判断された場合に、記録開始に先立って、上記管理情
    報が初期化される告知と、上記算出手段にて算出された
    最大記録可能時間とを、上記表示手段に表示するように
    制御する表示制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 上記表示制御手段は、上記管理情報が初
    期化される告知と、上記最大記録可能時間とを、交互に
    表示するように制御することを特徴とする請求項2に記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 上記表示手段の一部には、上記ディスク
    に記録済のデータのトラック番号を表示するエリアを備
    え、 上記表示制御手段は、上記トラック番号を点滅させるこ
    とで上記管理情報が初期化される告知を行うことを特徴
    とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 未記録領域と記録済領域が離散的に存在
    可能で、上記未記録領域及び記録済領域を管理する管理
    情報が記録されているディスクにデータを記録する記録
    装置において、 上記ディスクへのデータの記録指示を行う記録操作手段
    と、 上記ディスクが装着された後に記録動作が行われたか否
    かを判別する判別手段と、 上記記録操作手段が操作された際において、上記判別手
    段にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていな
    いと判断された場合は上記管理情報を初期化するととも
    に上記ディスクの記録エリアの先頭位置に記録ヘッドを
    移送し記録を開始するように制御し、上記判別手段にて
    上記ディスクの装着後に記録動作が行われていると判断
    された場合は上記管理情報に基づいて上記未記録領域に
    記録ヘッドを移送し記録を開始するように制御する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 表示手段と、 装着されたディスクの最大記録可能時間を上記管理情報
    に基づいて算出する算出手段と、 上記記録操作手段が操作されるとともに、上記判別手段
    にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていない
    と判断された場合に、記録開始に先立って、上記管理情
    報が初期化される告知と、上記算出手段にて算出された
    最大記録可能時間とを、上記表示手段に表示するように
    制御する表示制御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 表示手段と、 装着されたディスクの記録可能時間を上記管理情報に基
    づいて算出する算出手段と、 上記記録操作手段が操作されるとともに、上記判別手段
    にて上記ディスクの装着後に記録動作が行われていると
    判断された場合に、記録開始に先立って、記録待機状態
    である告知と、上記算出手段にて算出された記録可能時
    間とを、上記表示手段に表示するように制御する表示制
    御手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 上記表示制御手段は、上記管理情報が初
    期化される告知と上記最大記録可能時間とを、交互に表
    示するように制御することを特徴とする請求項に記載
    の記録装置。
  9. 【請求項9】 上記表示手段の一部には、上記ディスク
    に記録済のデータのトラック番号を表示するエリアを備
    え、 上記表示制御手段は、上記トラック番号を点滅させるこ
    とで上記管理情報が初期化される告知を行うことを特徴
    とする請求項に記載の記録装置。
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