JP3458740B2 - 組電池の充電装置および放電装置 - Google Patents

組電池の充電装置および放電装置

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JP3458740B2
JP3458740B2 JP36247398A JP36247398A JP3458740B2 JP 3458740 B2 JP3458740 B2 JP 3458740B2 JP 36247398 A JP36247398 A JP 36247398A JP 36247398 A JP36247398 A JP 36247398A JP 3458740 B2 JP3458740 B2 JP 3458740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組電池の充電装置お
よび放電装置に関し、特に、組電池を構成する各単電池
の、容量のバラツキによる過充電や過放電を生じること
なく、組電池の充電および放電を効率的に行うことがで
きる充電装置および放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車等の開発が精力的に行
われるようになり、これに使用される二次電池として、
小型で大容量のリチウムイオン電池等が注目されてい
る。このような二次電池を電気自動車等の電源として使
用する場合には通常、単電池を複数直列に接続して組電
池とすることにより所望の電圧値を得ている。しかし、
リチウムイオン電池等は製造時やその後の使用履歴等に
よって容量にバラツキを生じやすく、組電池を一体とし
て充電あるいは放電させると、容量の小さい単電池が過
充電あるいは過放電となって性能低下を招くという問題
があった。
【0003】そこで、例えば特開平5−64377号公
報では、各単電池の端子電圧よりその充電状態を検出
し、単電池のうち少なくとも一つが満充電になった場合
には組電池への充電を停止するようにした充電装置が提
案されている。しかし、この充電装置では、容量の小さ
い単電池によって組電池全体の充電が制限されるため
に、容量の大きい他の単電池が十分に充電されず、充電
能力が十分に生かされないという問題がある。
【0004】そこで、例えば特開平8−213055号
公報に記載の充電装置では、各単電池に並列に分流回路
を設け、単電池の一つが満充電になると、これを迂回す
るように分流回路に充電電流を流して、他の単電池への
充電を続行できるようにしている。しかし、この充電装
置では、充電電流の一部を迂回させるための分流回路内
に設けた抵抗で充電エネルギーが無駄に消費されるとい
う問題がある。
【0005】一方、特開平7−335266号公報に
は、各単電池にスイッチング回路を介してそれぞれ補充
電電池を接続し、単電池が過充電間近になった場合には
当該単電池に補充電電池を接続して過充電を防止するよ
うにした充電装置が提案されている。しかし、この充電
装置では、補充電電池が各単電池にそれぞれ設けられる
から、装置全体の大型化とコストアップが避けられない
という問題がある。
【0006】なお、組電池の放電が進行すると、前述し
たように最も容量の小さい単電池が過放電を生じるおそ
れがあるが、上記各公報に記載の従来の充電装置には、
これの解決を示唆するところはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、以
上の問題点を解決しようとするもので、充電エネルギー
の無駄な消費を避けることができるとともに、小型かつ
低コストで、しかも単電池の過充電のみならず過放電を
も防止して、組電池の効率的な充電並びに放電を可能と
した組電池の充電装置および放電装置を提供することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明の充電装置は、直列に接続されて組電池(C
B)を構成する複数の単電池(1A,1B,1C)と、
補助充放電器(2)と、各単電池の充電状態を検出する
充電状態検出手段(3A,3B,3C)と、組電池(C
B)の充電中に過充電間近の単電池(1A)が生じる
と、当該過充電間近の単電池(1A)とこれに隣接する
1個以上の適当数の単電池(1B)を第1の直列電池群
として選択して、当該第1の直列電池群(1A,1B)
を補助充放電器(2)に並列に接続した後、単電池のう
ちこの時点で充電レベルの最も低い単電池(1C)を選
択し、ないし当該充電レベルの最も低い単電池を含み第
1の直列電池群よりも少ない数の隣接する単電池を第2
の直列電池群として選択して、充電レベルの最も低い単
電池(1C)ないし第2の直列電池群を補助充放電器
(2)に並列に接続する切換動作を繰り返す充電時切換
接続手段(5)とを備えている。
【0009】上記構成の充電装置において、組電池の充
電時には、容量にバラツキのある単電池のうち、最も容
量の小さい単電池が最初に過充電間近になる。そこで、
過充電間近になった単電池を含む第1の直列電池群が補
助充放電器に接続されると、第1の直列電池群から補助
充放電器へ電流が供給されて過充電間近になった単電池
の電圧が低下し、過充電間近の状態が解消される。その
後、この時点で充電レベルの最も低い単電池を含み上記
第1の直列電池群よりも少ない数の第2の直列電池群が
補助充放電器に接続されると、補助充放電器の電圧は第
2の直列電池群の電圧よりも高いから、補助充放電器の
電流が第2の直列電池群へ効率的に放電供給され、第2
の直列電池群が充電される。他の単電池が過充電間近に
なると、当該他の単電池を含む新たな第1の直列電池群
と補助充放電器との間で同様の動作が行われて次々に過
充電間近の状態が解消されるとともに、補助充放電器か
ら第2の直列電池群へ充電がなされて各単電池の充電状
態が均一化される。この状態で組電池への充電が進行
し、全ての単電池が満充電になると装置の充電作動が終
了する。
【0010】このように本発明の充電装置によれば、過
充電間近になった単電池を含む第1の直列電池群から補
助充放電器へ電流を供給して過充電間近の状態を解消す
るとともに、補助充放電器から充電レベルの最も低い単
電池を含む第2の直列電池群へ電流を供給してこれを充
電しているから、過充電間近になった単電池を迂回する
ように充電電流を分流回路へ流す従来装置に比して、充
電エネルギーの無駄な消費を回避することができる。ま
た、過充電間近の単電池を含む第1の直列電池群に対し
て補助充放電器を切り換えて使用するようにしたから、
各単電池に補充電電池をそれぞれ設ける従来装置に比し
て、装置全体が小型になるとともにコスト低減も実現さ
れる。さらに、各単電池の容量一杯まで充電がなされる
から、容量の大きい単電池が未充電になることはなく、
電池容量に無駄を生じない。また、組電池への充電電流
を絞る必要がないから、組電池全体として充電時間を短
縮することができる。さらに、本発明によれば、補助充
放電器の電圧を、これにより充電される第2の直列電池
群よりも大幅に上げることが可能であるから、エネルギ
ー移動量が大きくなり、この分、装置の小型化、時間短
縮、エネルギー効率の向上等が可能となる。なお、ここ
で充電レベルとは、電池の残存容量(SOC)あるいは
電池の定格容量に対する取り出せる放電量の割合をい
う。
【0011】本発明の放電装置は、直列に接続されて組
電池(CB)を構成する複数の単電池(1A,1B,1
C)と、補助充放電器(2)と、各単電池の放電状態を
検出する放電状態検出手段(3A,3B,3C)と、組
電池の放電中に過放電間近の単電池(1A)が生じる
と、単電池のうちこの時点で充電レベルの最も高い単電
池(1B)とこれに隣接する適当数の単電池(1C)を
第3の直列電池群として選択して、当該第3の直列電池
群(1B,1C)を補助充放電器(2)に並列に接続し
た後、単電池のうち過放電間近の単電池(1A)を選択
し、ないし過放電間近の単電池を含み第3の直列電池群
よりも少ない数の隣接する適当数の単電池を第4の直列
電池群として選択して、過放電間近の単電池(1A)な
いし第4の直列電池群を補助充放電器(2)に並列に接
続する切換動作を繰り返す放電時切換接続手段(5)と
を備えている。
【0012】上記構成の放電装置において、組電池の放
電時には、容量にバラツキのある単電池のうち、最も容
量の小さい単電池が最初に過放電間近になる。そこで、
この時点で充電レベルが最も高くなっている単電池を含
む第3の直列電池群が補助充放電器に接続されると、第
3の直列電池群から補助充放電器へ電流が供給される。
その後、過放電間近の単電池を含む第4の直列電池群が
補助充放電器に接続されると、補助充放電器の電圧は第
4の直列電池群の電圧よりも高いから、補助充放電器の
電流が第4の直列電池群へ効率的に供給されて過放電間
近の単電池の状態が解消される。他の単電池が過放電間
近になると、当該他の単電池を含む新たな第4の直列電
池群と補助充放電器との間で同様の動作が行われて次々
に過放電間近の状態が解消されるとともに、第3の直列
電池群から補助充放電器へ放電がなされて各単電池の放
電状態が均一化される。この状態で組電池の放電が進行
し、全ての単電池が放電完了になると装置の放電作動が
終了する。
【0013】このように本発明の放電装置によれば、過
放電間近の単電池を含む第4の直列電池群に対して補助
充放電器を切り換えて使用するようにしたから、装置全
体が小型になるとともにコスト低減も実現される。ま
た、各単電池の容量一杯まで放電がなされるから、容量
の大きい単電池が未放電になることはなく、電池容量に
無駄を生じない。さらに、本発明によれば、補助充放電
器の電圧を、これにより充電される第4の直列電池群よ
りも大幅に上げることが可能であるから、エネルギー移
動量が大きくなり、この分、装置の小型化、時間短縮、
エネルギー効率の向上等が可能となる。
【0014】上記充電装置および放電装置を一体にし
て、以下の構成の充放電装置とすることができ、これに
よれば既に説明した充電装置と放電装置で得られる作
用、効果の両方を得ることができる。すなわち、充放電
装置は、直列に接続されて組電池(CB)を構成する複
数の単電池(1A,1B,1C)と、補助充放電器
(2)と、各単電池の充放電状態を検出する充放電状態
検出手段(3A,3B,3C)と、組電池(CB)の充
電中に過充電間近の単電池(1A)が生じると、当該過
充電間近の単電池(1A)とこれに隣接する1個以上の
適当数の単電池(1B)を第1の直列電池群として選択
して、当該第1の直列電池群(1A,1B)を補助充放
電器(2)に並列に接続した後、単電池のうちこの時点
で充電レベルの最も低い単電池(1C)を選択し、ない
し当該充電レベルの最も低い単電池を含み第1の直列電
池群よりも少ない数の隣接する単電池を第2の直列電池
群として選択して、充電レベルの最も低い単電池(1
C)ないし第2の直列電池群を補助充放電器(2)に並
列に接続する切換動作を繰り返す充電時切換接続手段
(5)と、組電池の放電中に過放電間近の単電池(1
A)が生じると、単電池のうちこの時点で充電レベルの
最も高い単電池(1B)とこれに隣接する適当数の単電
池(1C)を第3の直列電池群として選択して、当該第
3の直列電池群(1B,1C)を補助充放電器(2)に
並列に接続した後、単電池のうち過放電間近の単電池
(1A)を選択し、ないし過放電間近の上記単電池を含
み第3の直列電池群よりも少ない数の隣接する適当数の
単電池を第4の直列電池群として選択して、過放電間近
の単電池(1A)ないし第4の直列電池群を補助充放電
器(2)に並列に接続する切換動作を繰り返す放電時切
換接続手段(5)とを備える。
【0015】補助充放電器としては、コンデンサや二次
電池を使用することができる。二次電池はコンデンサに
比して電気容量が格段に大きいから、この場合には組電
池の充放電装置は以下の構成とすることができる。すな
わち、直列接続されて組電池(CB)を構成する複数の
単電池(1A,1B,1C)と、補助充放電器(7Aな
いし7B)と、各単電池(1A〜1C)の充放電状態を
検出する充放電状態検出手段(3A,3B,3C)と、
組電池(CB)の充電中に過充電間近の単電池が生じる
と、当該過充電間近の単電池(1A)とこれに隣接する
1個以上の適当数の単電池(1B)を第5の直列電池群
(1A,1B)として選択して、当該第5の直列電池群
(1A,1B)を補助充放電器(7Aないし7B)に切
換接続する充電時切換接続手段(5)と、組電池(C
B)の放電中に過放電間近の単電池が生じると、当該過
放電間近の単電池(1A)を選択し、ないし当該過放電
間近の単電池を含み上記第5の直列電池群よりも少ない
数の隣接する単電池を第6の直列電池群として選択し
て、過放電間近の上記単電池(1A)ないし第6の直列
電池群を補助充放電器(7Aないし7B)に切換接続す
る放電時切換接続手段(5)とを備える。この場合、補
助充放電器の定格電圧は第5の直列電池群の定格電圧よ
りは低く、かつ過放電間近の単電池ないし第6の直列電
池群の定格電圧よりは大きいものとする。
【0016】このような構成の充放電装置において、組
電池の充電時には、容量にバラツキのある単電池のう
ち、最も容量の小さい単電池が最初に過充電間近にな
る。そこで、この過充電間近になった単電池を含む第5
の直列電池群が補助充放電器に接続されると、補助充放
電器へ電流が供給されて過充電間近になった単電池の電
圧が低下し、過充電間近の状態が解消される。続いて他
の単電池が過充電間近になると当該他の単電池を含む新
たな第5の直列電池群が補助充放電器に順次切換接続さ
れて次々に過充電間近の状態が解消される。この状態で
組電池への充電が進行し、全ての単電池が満充電になる
と充電が終了する。
【0017】また、組電池の放電時には、容量にバラツ
キのある単電池のうち、最も容量の小さい単電池が最初
に過放電間近になる。そこで、この過放電間近になった
単電池を含む第6の直列電池群に補助充放電器を接続す
ると、補助充放電器から過放電間近になった単電池へ電
流が供給されて当該単電池の電圧が上昇し、過放電間近
の状態が解消される。続いて他の単電池が過放電間近に
なると当該単電池を含む新たな第6の直列電池群に補助
充放電器が順次切換接続されて次々に過放電間近の状態
が解消される。この状態で組電池の放電が進行し、全て
の単電池が放電完了になると放電が終了する。
【0018】補助充放電器の二次電池としては車両の補
機用鉛電池等を使用することができる。この場合には、
二次電池を適当数の電池セル(7A,7B)に区画し、
各電池セルの定格電圧が第5の直列電池群の定格電圧よ
りは低く、かつ単電池ないし第6の直列電池群の定格電
圧よりは大きくなるようにして、第5の直列電池群ない
し第6の直列電池群に各電池セルを適宜選択して接続す
る。
【0019】さらに、組電池の放電時において、電池セ
ル(7A,7B)を適当数直列に接続した状態で第6の
直列電池群を充電することもでき、この場合は、直列接
続された電池セル全体の定格電圧が単電池ないし第6の
直列電池群の定格電圧より大きくなるようにする。
【0020】上記充電装置あるいは放電装置には、充電
時切換接続手段(5)ないし放電時切換接続手段(5)
の切り換え作動の際に前記各単電池(1A〜1D)の正
極側と負極側を直接接続しないようにする短絡防止手段
(8)をさらに設けることができる。これにより、単電
池の短絡によって充電時切換接続手段ないし放電時切換
接続手段が損傷することを防止することができる。
【0021】本発明にはまた、充電時切換接続手段
(5)ないし放電時切換接続手段(5)の切り換え作動
時に、所定数以下の単電池(1A〜1D)のみが補助充
放電器(2)に接続されるように制限する接続制限手段
(8)を設けることができる。これにより、補助充放電
器に過電圧が印加されるのを防止することができる。
【0022】さらに本発明において、充電作動時に過充
電間近の単電池とこの時点で充電レベルの最も低い単電
池との電圧差が十分有る場合には、充電時切換接続手段
は、過充電間近の単電池を補助充放電器に並列に接続し
た後、充電レベルの最も低い単電池を補助充放電器に並
列に接続するようなものであれば良い。また、本発明に
おいて、放電作動時に過放電間近の単電池とこの時点で
充電レベルの最も高い単電池との電圧差が十分有る場合
には、充電時切換接続手段は、上記充電レベルの最も高
い単電池を補助充放電器に並列に接続した後、上記過放
電間近の単電池を上記補助充放電器に並列に接続するよ
うなものであれば良い。
【0023】また、上記充電装置ないし放電装置が行な
う単電池の充電状態ないし放電状態の均一化の動作は、
過充電間近ないし過放電間近の単電池が生じて初めて行
なう必要はなく、充電中ないし放電中の全過程で均一化
動作を行なうようなものであっても良い。この場合の充
電装置ないし放電装置の構成は以下のようなものであ
る。
【0024】すなわち、組電池の充電装置は、直列に接
続されて組電池を構成する複数の単電池と、補助充放電
器と、各単電池の充電レベルを検出する充電レベル検出
手段と、組電池の充電中に、最も充電レベルの高い単電
池、ないし当該最も充電レベルの高い単電池を含みこれ
に隣接する1個以上の適当数の単電池を第1の直列電池
群として選択して、上記最も充電レベルの高い単電池な
いし上記第1の直列電池群を上記補助充放電器に並列に
接続した後、この時点で充電レベルの最も低い単電池を
選択し、ないし当該充電レベルの最も低い単電池を含み
上記第1の直列電池群よりも少ない数の隣接する単電池
を第2の直列電池群として選択して、上記充電レベルの
最も低い単電池ないし上記第2の直列電池群を上記補助
充放電器に並列に接続する切換動作を繰り返す充電時切
換接続手段とを具備している。
【0025】また、組電池の放電装置は、直列に接続さ
れて組電池を構成する複数の単電池と、補助充放電器
と、各単電池の充電レベルを検出する充電レベル検出手
段と、組電池の放電中に、最も充電レベルの高い単電
池、ないし当該最も充電レベルの高い単電池を含みこれ
に隣接する1個以上の適当数の単電池を第3の直列電池
群として選択して、上記最も充電レベルの高い単電池な
いし上記第3の直列電池群を上記補助充放電器に並列に
接続した後、この時点で充電レベルの最も低い単電池を
選択し、ないし当該充電レベルの最も低い単電池を含み
上記第3の直列電池群よりも少ない数の隣接する単電池
を第4の直列電池群として選択して、上記充電レベルの
最も低い単電池ないし上記第4の直列電池群を上記補助
充放電器に並列に接続する切換動作を繰り返す放電時切
換接続手段とを具備している。
【0026】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には充放電
装置の概略全体構成を示す。充放電装置はリチウムイオ
ン電池等の単電池1A,1B,1C,…,1Nを多数直
列接続した組電池CBを有し、組電池CBから延びる充
放電線Lにはメインスイッチ41と電流センサ42が設
けられている。組電池CBを充電する場合には充電電源
81から充放電線Lに電流が供給され、一方、組電池C
Bが放電する場合には、充放電線Lから負荷82へ電流
が供給される。充電電源81の作動はCPUを内蔵した
制御回路4の信号により制御される。メインスイッチ4
1は制御回路4からの信号によって開閉作動させられ、
また、制御回路4は電流センサ42の検出信号を取り込
んで、組電池CBが放電中であるか否かを判定する。
【0028】各単電池1A〜1Nには電圧計3A,3
B,3C,…,3Nが並列に接続され、各電圧計3A〜
3Nからの電圧信号は制御回路4に入力している。リチ
ウムイオン電池等では充電レベルと電池電圧とがほぼ比
例関係にあるから、上記電圧信号によって制御回路4は
各単電池1A〜1Nの充電状態あるいは放電状態を簡易
かつ正確に知ることができる。もちろん、電圧計以外に
よって充放電状態を知ることも可能である。補助充放電
器としてのコンデンサ2が設けられ、コンデンサ2と単
電池1A〜1Nとの間には充電作動時と放電作動時の切
換接続手段たるスイッチング回路5が介設されている。
スイッチング回路5は制御回路4からの信号によって後
述のように切換作動させられて、単電池単体あるいは互
いに隣接する適当数の単電池よりなる直列電池群を選択
してコンデンサ2に切換え接続する。なお、コンデンサ
の容量は数千〜一万μF程度である。
【0029】図2は、単電池1A〜1Cの部分につい
て、スイッチング回路5をさらに詳細に示したものであ
る。スイッチング回路5は、各単電池1A〜1Cの正極
とコンデンサ2の正極を結ぶ各一対のFETスイッチ5
1A,52Aおよび53A,54Aおよび55A,56
Aと、各単電池1A〜1Cの負極とコンデンサ2の負極
を結ぶ各一対のFETスイッチ51B,52Bおよび5
3B,54Bおよび55B,56Bとで構成されてい
る。上記各一対のFETスイッチ51A〜56Bは互い
に直列に接続されており、これらFETスイッチ51A
〜56Bの内部にはその端子間を結ぶようにダイオード
素子57,58が形成されて、ダイオード素子57,5
8は互いにアノード側で接続されている。なお、FET
スイッチ51A〜56Bは制御回路4からの信号で導通
作動させられる。なお、電流センサ42の信号は実際に
は図示するようにアンプ43で増幅された後に制御回路
4へ入力している。
【0030】このような構成の充放電装置の作動を、制
御回路4内のCPUの処理手順を示す図3、図4のフロ
ーチャートを参照して以下に説明する。図3は充電作動
時のもので、ステップ101で、メインスイッチ41を
閉じるとともに、充電電源81に充電開始を指令して組
電池CBを充電する。充電が進行すると、単電池1A〜
1Nのうち容量の最も小さいものが過充電間近になる。
過充電間近か否かは電圧計3A〜3Nからの電圧信号で
検出する。ステップ102で単電池1A〜1Nのいずれ
かが過充電間近になったことを確認すると、ステップ1
03では過充電間近になった単電池とこれに隣接する1
個以上の適当数(例えば1個)の単電池を第1の直列電
池群として選択して、この第1の直列電池群をスイッチ
ング回路5によってコンデンサ2に並列に接続する(ス
テップ104)。一定時間経過後に(ステップ10
5)、ステップ106で単電池1A〜1Nのうち充電レ
ベルが最も低い単電池、ないし当該充電レベルが最も低
い単電池を含み上記第1の直列電池群よりも少ない数の
隣接する単電池を第2の直列電池群として選択して、充
電レベルが最も低い単電池ないし第2の直列電池群をス
イッチング回路5によってコンデンサ2に一定時間並列
に接続する(ステップ107,108)。ステップ10
9では全ての単電池が満充電か否かを確認する。
【0031】例えば図2において、単電池1Aが過充電
間近になっており、この時単電池1Cの充電レベルが最
も低く、単電池1Bの充電レベルは両者の中間であると
する。制御回路4は単電池1Aとこれに隣接する単電池
1Bを第1の直列電池群として選択して、FETスイッ
チ51A,54Bを導通作動させる。これにより、第1
の直列電池群1A,1BからFETスイッチ52Aのダ
イオード素子58、コンデンサ2、FETスイッチ53
Bのダイオード素子57へと電流が流れ、単電池1Aの
電圧が下降するとともに、コンデンサ2が充電される。
一定時間t1 経過後に、制御回路4は今度は充電レベル
の最も低い単電池1Cを選択し、FETスイッチ51
A,54Bに代えてFETスイッチ56A,55Bを導
通作動させる。これにより、コンデンサ2からFETス
イッチ55Aのダイオード素子57、単電池1C、FE
Tスイッチ56Bのダイオード素子58へと電流が流れ
て、単電池1Cが充電される。この時のコンデンサ2の
電圧は単電池1Cの電圧のほぼ2倍あるから、効率的か
つ確実な充電が速やかになされる。一定時間t2 経過し
た後、FETスイッチ56A,55Bを非導通とする。
なお、上記一定時間t1,t2 は、第1の直列電池群1
A,1Bとコンデンサ2、ないし単電池1Cとコンデン
サ2との間が平衡状態となって電流が流れなくなるのに
十分な時間とする。したがって、実際に電流が流れなく
なったことを検出して次の動作に移るようにしても良
い。
【0032】以上の動作、すなわち図3のステップ10
2〜ステップ109の動作は例えば5Hzで繰り返さ
れ、他の単電池が過充電間近になると、当該他の単電池
とこれに隣接する単電池が新たな第1の直列電池群とし
て選択され、この新たな第1の直列電池群とこの時最も
充電レベルの低い単電池、ないしこれを含む第2の直列
電池群との間でコンデンサ2を介して同様の動作が繰り
返される。ステップ109で、全ての単電池1A〜1N
が満充電になったことが確認されると、ステップ110
で充電電源81の作動を停止させ、メインスイッチ41
を開く。
【0033】このような充電作動を図5で説明する。図
は単電池を1A〜1Hの8個設けた例であり、単電池1
A,1D,1F,1Hは平均充電レベルAvより下回
り、単電池1B,1C,1E,1Gは平均充電レベルA
vより上回っている状態を示している。いま、単電池1
Eが過充電間近になっているとする。制御回路4は単電
池1Eとこれに隣接する単電池1Fを第1の直列電池群
として選択してコンデンサ2を介して最も充電レベルの
低い単電池1Dを充電する。単電池1Dはこれのほぼ2
倍の電圧Vcで効率的にコンデンサ2を介して充電され
る。図中、Wは各単電池1E,1Fからの充電容量分に
ほぼ比例する電圧を示す。単電池1Eの過充電間近の状
態が解消され、次に単電池1Bが過充電間近になると、
制御回路4は今度は単電池1Bとこれに隣接する単電池
1Cを新たな第1の直列電池群として選択してこれをコ
ンデンサ2に接続し、単電池1Bの過充電間近の状態を
解消する。この時点で単電池1Fの充電レベルが最も低
くなっていると、制御回路4は今度はコンデンサ2を単
電池1Fに接続してこれを充電する。単電池1Fはこれ
のほぼ2倍の電圧Vcで効率的に充電される。このよう
な動作が繰り返されて、全ての単電池1A〜1Hが過充
電を生じることなくその充電レベルが均一化され、この
状態で各単電池1A〜1Hは容量一杯まで充電されて満
充電の状態になる。
【0034】一方、充放電装置による放電作動時には、
図4のステップ201でメインスイッチ41を閉じ、組
電池CBから負荷82へ電流を供給する。放電が進行す
ると、最も容量の小さい単電池1A〜1Nが下限電圧に
達して過放電間近になる。そこで、ステップ202,2
03では、負荷82への放電が休止していることを電流
センサ42の検出信号で確認した後、単電池1A〜1N
が過放電間近か否かを確認する。過放電間近か否かは電
圧計3A〜3Nからの電圧信号で検出する。ステップ2
03で単電池1A〜1Nのいずれかが過放電間近になっ
たことを確認すると、ステップ204でこの時充電レベ
ルの最も高い単電池とこれに隣接する1個以上の適当数
(例えば1個)の単電池を第3の直列電池群として選択
して、この第3の直列電池群をスイッチング回路5によ
ってコンデンサ2に並列に接続する(ステップ20
5)。そして、一定時間経過後に(ステップ206)、
ステップ207で単電池1A〜1Nのうち過放電間近の
単電池、ないし当該過放電間近の単電池を含み上記第3
の直列電池群よりも少ない数の隣接する単電池を第4の
直列電池群として選択して、過放電間近の単電池ないし
第4の直列電池群をスイッチング回路5によってコンデ
ンサ2に一定時間並列に接続する(ステップ208,2
09)。ステップ210では全ての単電池が放電完了か
否かを確認する。
【0035】例えば図2において、単電池1Aが過放電
間近になっており、この時単電池1Bの充電レベルが最
も高く、単電池1Cの充電レベルは両者の中間であると
する。制御回路4は単電池1Bとこれに隣接する単電池
1Cを第3の直列電池群として選択して、FETスイッ
チ53A,56Bを導通作動させる。これにより、第3
の直列電池群1B,1CからFETスイッチ54Aのダ
イオード素子58、コンデンサ2、FETスイッチ55
Bのダイオード素子57へと電流が流れ、コンデンサ2
が充電される。一定時間t3 経過後に、制御回路4は今
度は過放電間近の1Aを選択し、FETスイッチ53
A,56Bに代えてFETスイッチ52A,51Bを導
通作動させる。これにより、コンデンサ2からFETス
イッチ51Aのダイオード素子57、単電池1A、FE
Tスイッチ52Bのダイオード素子58へと電流が流れ
て単電池1Aが充電され、その電圧が上昇する。この時
のコンデンサ2の電圧は単電池1Aの電圧のほぼ2倍あ
るから、効率的かつ確実な充電が速やかになされる。一
定時間t4 経過した後、FETスイッチ52A,51B
を非導通とする。なお、上記一定時間t3,t4 は、第3
の直列電池群1B,1Cとコンデンサ2、ないし単電池
1Aとコンデンサ2との間が平衡状態となって電流が流
れなくなるのに十分な時間とする。したがって、実際に
電流が流れなくなったことを検出して次の動作に移るよ
うにしても良い。
【0036】以上の動作、すなわち図4のステップ20
2〜ステップ210の動作は例えば5Hzで繰り返さ
れ、他の単電池が過放電間近になると、当該他の単電池
ないしこれを含む第4の直列電池群と第3の直列電池群
との間でコンデンサ2を介して同様の動作が繰り返され
る。ステップ210で、全ての単電池1A〜1Nが放電
完了になったことが確認されると、ステップ211でメ
インスイッチ41を開き、放電作動を終了する。なお、
単電池1A〜1Nの放電状態を確認するのは、本実施形
態におけるように、負荷82への放電が休止している時
にのみ行う方が良い。その理由は、放電電流が流れてい
ると単電池1A〜1Nの端子電圧が変動して、放電状態
を正確に判定できないことがあるからである。また、放
電が休止しているか否かは、電流センサ42による以外
に、単電池1A〜1Nの電圧変化パターンから検出する
こともできる。
【0037】このような放電作動の結果、全ての単電池
1A〜1Hが過放電を生じることなくその放電レベルが
均一化され、放電完了がほぼ同時となる。したがって、
単電池1A〜1Hの過放電が避けられるとともに、放電
作動終了時に各単電池に残電荷を生じることがないか
ら、残電荷を生じたまま再充電を行うことによる電池劣
化も避けることができる。
【0038】なお、図2に示す例で、充電時において単
電池1Bの充電レベルが最も低かった場合には、第1の
直列電池群として単電池1A,1Bを選択するととも
に、この第1の直列電池群1A,1Bをコンデンサ2に
接続して充電し、この後、コンデンサ2を単電池1Bに
接続してこれを充電するようにする。この場合、単電池
1Bの充電レベルはコンデンサ2への充電時に一時的に
は低下するが、この後のコンデンサ2からの充電によっ
て従前以上に充電レベルは回復する。また、放電時にお
いて単電池1Bが過放電間近である場合には、第3の直
列電池群として単電池1B,1Cを選択して、この第3
の直列電池群1B,1Cをコンデンサ2に接続して充電
し、この後、コンデンサ2を単電池1Bに接続してこれ
を充電するようにする。この場合も、単電池1Bの充電
レベルは一時的には低下するが、コンデンサ2からの充
電によって従前以上に充電レベルは回復する。
【0039】(第2実施形態)補助充放電器として、上
記第1実施形態のコンデンサ2に代えて二次電池を使用
することができる。この二次電池としては単電池と同様
のリチウムイオン電池が使用できるが、過充電に強く、
短時間の電流入出力特性に優れる点で鉛電池やニッケル
カドミウム電池等を使用するのが良い。特に鉛電池は車
両等の補機電池として多用されているから、これを補助
充放電器として流用あるいは兼用することができる。こ
の場合の回路の一例を図6に示す。鉛電池はリチウムイ
オン電池とは電圧が異なるから、適当数(図では3個)
を直列接続して電池モジュール7A,7Bとする。この
電池モジュール7A,7Bの電圧は、第1実施形態で説
明した組電池充電時の第1の直列電池群1A,1Bや組
電池放電時の第3の直列電池群1B,1Cの電圧(図2
で説明した例ではいずれも組電池2個を直列に接続した
電圧)よりも低く、第1実施形態で説明した組電池充電
時の第2の直列電池群や組電池放電時の第4の直列電池
群の電圧(図2で説明した例ではいずれも単体の単電池
1Aあるいは1Cの電圧)よりも高い電圧とする。例え
ば定格電圧が約2Vの鉛電池を3個使用して電池モジュ
ール7A,7Bとすれば、この電池モジュール7A,7
Bの定格電圧は、3.6Vのリチウムイオン電池を使用
した1個の単電池よりは高く、2個の単電池よりなる直
列電池群よりは低くなる。
【0040】本実施形態ではスイッチング回路5は第1
実施形態の構成に加えて、電池モジュール7A,7Bの
正極とFETスイッチ52A,54A,56Aとの間
に、互いに直列に接続されたFETスイッチ59A,6
0Aと61A,62Aが設けられ、また、電池モジュー
ル7A,7Bの負極とFETスイッチ52B,54B,
56Bとの間に、互いに直列に接続されたFETスイッ
チ59B,60Bと61B,62Bが設けられている。
FETスイッチ59A〜62Bの内部にはその端子間を
結ぶようにダイオード素子63,64が形成されて、ダ
イオード素子63,64は互いにアノード側で接続され
ている。なお、FETスイッチ59A〜62Bも制御回
路4からの信号で導通作動させられる。
【0041】充放電装置の充電作動時において、単電池
1Aが過充電間近になっており、この時単電池1Cの充
電レベルが最も低く、単電池1Bの充電レベルは両者の
中間であるとする。制御回路4は単電池1Aとこれに隣
接する単電池1Bを第1の直列電池群として選択して、
FETスイッチ51A,60A,54B,59Bを導通
作動させる。これにより、第1の直列電池群1A,1B
からFETスイッチ52Aのダイオード素子58、FE
Tスイッチ59Aのダイオード素子63、電池モジュー
ル7A、FETスイッチ60Bのダイオード素子64,
FETスイッチ53Bのダイオード素子57へと電流が
流れ、単電池1Aの電圧が下降するとともに、電池モジ
ュール7Aが充電される。この時の第1の直列電池群1
A,1Bの電圧は電池モジュール7Aの電圧よりも高い
から、効率的かつ確実な充電がなされる。一定時間t5
経過後に、制御回路4は今度は充電レベルの最も低い単
電池1Cを選択し、FETスイッチ51A,60A,5
4B,59Bに代えてFETスイッチ59A,56A,
55B,60Bを導通作動させる。これにより、電池モ
ジュール7AからFETスイッチ60Aのダイオード素
子64、FETスイッチ55Aのダイオード素子57、
単電池1C、FETスイッチ56Bのダイオード素子5
8、FETスイッチ59Bのダイオード素子63へと電
流が流れて、単電池1Cが充電される。この時の電池モ
ジュール7Aの電圧は単電池1Cの電圧よりも高いか
ら、効率的かつ確実な充電がなされる。一定時間t6 経
過した後、FETスイッチ59A,56A,55B,6
0Bを非導通とする。
【0042】以上の動作は一定周期で繰り返され、他の
単電池が過充電間近になると、当該他の単電池とこれに
隣接する単電池が新たな第1の直列電池群として選択さ
れ、この新たな第1の直列電池群とこの時最も充電レベ
ルの低い単電池との間で電池モジュール7Aを介して同
様の動作が繰り返される。このような充電作動の結果、
充電時の各単電池1A〜1Cの充電レベルが均一化さ
れ、全ての単電池1A〜1Cで充電完了がほぼ同時とな
る。したがって、充電時に各単電池が過充電になること
はないから、電池劣化を避けることができる。
【0043】充放電装置の放電作動時において、単電池
1Aが過放電間近になっており、この時単電池1Bの充
電レベルが最も高く、単電池1Cの充電レベルは両者の
中間であるとする。制御回路4は単電池1Bとこれに隣
接する単電池1Cを第3の直列電池群として選択して、
FETスイッチ53A,60A,59B,56Bを導通
作動させる。これにより、第3の直列電池群1B,1C
からFETスイッチ54Aのダイオード素子58、FE
Tスイッチ59Aのダイオード素子63、電池モジュー
ル7A、FETスイッチ60Bのダイオード素子64、
FETスイッチ55Bのダイオード素子57へと電流が
流れ、電池モジュール7Aが充電される。一定時間t7
経過後に、制御回路4は今度は過放電間近の1Aを選択
し、FETスイッチ53A,60A,59B,56Bに
代えてFETスイッチ59A,52A,51B,60B
を導通作動させる。これにより、電池モジュール7Aか
らFETスイッチ60Aのダイオード素子64、FET
スイッチ51Aのダイオード素子57、単電池1A、F
ETスイッチ52Bのダイオード素子58、FETスイ
ッチ59Bのダイオード素子63へと電流が流れて、単
電池1Aが充電される。この時の電池モジュール7Aの
電圧は電池モジュール7Aの電圧よりも高いから、効率
的かつ確実な充電がなされる。一定時間t8 経過した
後、FETスイッチ52A,51Bを非導通とする。
【0044】以上の動作は一定周期で繰り返され、他の
単電池が過放電間近になると、当該他の単電池と第3の
直列電池群との間で電池モジュール7Aを介して同様の
動作が繰り返される。このような放電作動の結果、放電
時の各単電池1A〜1Cの放電レベルが均一化され、全
ての単電池1A〜1Cで放電完了がほぼ同時となる。し
たがって、各単電池1A〜1Cの過放電が回避されると
ともに、放電作動終了時に各単電池に残電荷を生じるこ
とはないから、残電荷を生じたまま再充電を行うことに
よる電池劣化も避けることができる。
【0045】なお、上記充電作動時あるいは放電作動時
において、FETスイッチ59A〜60Bに代えてFE
Tスイッチ61A〜62Bを選択導通させて、第1の直
列電池群群1A,1Bと単電池1C、あるいは第3の直
列電池群1B,1Cと単電池1Aをそれぞれ電池モジュ
ール7Bを介して充電あるいは放電させるようにしても
良く、電池モジュール7Aと7Bを適宜選択して使用す
ることにより、これら電池モジュール7A,7Bの充電
状態および放電状態を均一化することができる。
【0046】また、組電池の充電時あるいは放電時にお
いて、電池モジュール7Aないし7Bと単電池1Aない
し1Cとの電圧差が小さくなった場合には、FETスイ
ッチ59A,60A,61B,62Bのみを作動させて
直列状態とした電池モジュール7A,7Bにより単電池
1Aないし1Cを充電するようにしても良い。さらには
FETスイッチ51A〜56Bを適宜作動させて、直列
状態とした電池モジュール7A,7Bによって、単電池
1Aや1C、あるいは直列状態とした単電池1A,1B
ないし1B,1Cを充電するようにもできる。
【0047】さらに、本実施形態のように補助充放電器
として二次電池を使用した場合には、組電池充電時の上
記時間t5 ,t6 、あるいは組電池放電時の上記時間t
7 ,t8 による周期的な切換えは必ずしも必要ではな
い。例えば単電池1A〜1Cが全て満充電状態でさらに
回生発電等による充電電源81(図1)からの充電が行
われる場合には、この間、電池モジュール7A,7Bの
充電のみを続行し、回生発電等による充電が終了した後
の組電池の放電時に、充電状態が悪化した単電池1A〜
1Cに対して電池モジュール7A,7Bからの放電のみ
を続行するようにもできる。なお、周期的な切換えを行
う場合でも二次電池はコンデンサに比べてはるかに大き
な電気容量を有しているから、上記時間t5 〜t8 は第
1実施形態における時間t1 〜t4 に比べて十分に長く
することによりスイッチング回数を少なくすることがで
き、スイッチング回路における損失を十分小さくするこ
とができる。
【0048】(第3実施形態)上記各実施形態における
スイッチング回路5中のFETスイッチ51A,52A
の直列接続に代えて、図7に示すように、FETスイッ
チ51A,52Aにそれぞれダイオード素子65,66
を新たに直列接続し、これらFETスイッチ51A、5
2Aとダイオード素子65,66の各組を並列的に接続
する構成としても良い。ダイオード素子65はFETス
イッチ51Aの内部ダイオード57と互いにアノード側
が接続される。また、ダイオード素子66はFETスイ
ッチ52Aの内部ダイオード58と互いにアノード側が
接続される。このような構成によると、ダイオード素子
65,66としてショットキーダイオードなどのオン抵
抗の小さい素子を使用することができ、スイッチング回
路5における電流の損失をより小さくすることができ
る。この回路は他のFETスイッチ53A〜56A,5
1B〜56B,59A〜62A,59B〜62Bにもそ
のまま適用できる。
【0049】(第4実施形態)本発明の第4実施形態を
図8に示す。第1実施形態では各単電池1A〜1Cの充
放電状態を知るためにそれぞれ電圧計3A〜3Cを設け
ているが(図2参照)、これに対して本実施形態では図
8に示すように、コンデンサ2に並列に単一の電圧計3
のみを設けている。電圧計3には直列にスイッチ31の
常開接点が接続され、一方、コンデンサ2にはスイッチ
31の常閉接点が接続されている。他の構成は第1実施
形態と同様である。
【0050】本実施形態において、例えば単電池1Aの
電圧を測定する場合には、スイッチ31を作動させて、
その常開接点を閉じるとともに、常閉接点を開く。そし
て、制御回路4はFETスイッチ51A,52Bのみを
導通作動させる。これにより、単電池1Aの正極側と電
圧計3の正極側、および単電池1Aの負極側と電圧計3
の負極側が接続されて単電池1Aの電圧が測定される。
単電池1B,1Cの電圧を測定する場合には、制御回路
4はFETスイッチ53A,54BあるいはFETスイ
ッチ55A,56Bを順次導通作動させる。なお、スイ
ッチ31は必ずしも設けなくても良い。
【0051】本実施形態によれば、電圧計を単電池それ
ぞれに個別に設ける必要がないから回路が簡素化され、
低コスト化が図られる。また、コンデンサ切換用のスイ
ッチング回路を利用するから新たに電圧測定用のスイッ
チ回路を設ける必要がない。
【0052】(第5実施形態) 第1実施形態を説明
する図2において、スイッチング回路5中の各FETス
イッチ51A〜56Bが制御回路4によって切換作動さ
せられる際に、例えばFETスイッチ51AとFETス
イッチ54Aが同時に作動すると単電池1Aの正極と負
極が短絡してしまう。単電池を短絡させると過大な電流
が瞬時に流れ、単電池が異常発熱して発煙、発火に至る
危険性があり、避けねばならない。そこで、本実施形態
では、スイッチング回路5のFETスイッチが作動する
際に単電池を短絡させることがないような短絡防止回路
を設けた例について説明する。
【0053】ここで、短絡防止はコンデンサの同じ極性
側に接続されるスイッチ群において、同時に二つ以上の
スイッチが閉鎖作動しないようにすることで行なう。一
つのスイッチの閉鎖作動信号が出たら、それより低電位
側にあるスイッチの閉鎖作動信号が出力されないように
ガードをかける。閉鎖作動信号の出ているスイッチのう
ち、最も高電位側にあるスイッチのみが有効になり、そ
れより低電位側の全てのスイッチの閉鎖動作が禁止され
ることで、二つ以上のスイッチが同時に閉鎖されること
がないようにする。
【0054】図9には理解を容易にするために各単電池
1A〜1Dの正極側と負極側に設けられるFETスイッ
チをそれぞれ単一のスイッチSW1P〜SW4P、SW
1N〜SW4Nで代表させてある。例えば、単電池1A
の正極側スイッチSW1Pが閉じている場合には、単電
池1B〜1Dの正極側スイッチSW2P〜SW4Pのど
れが閉じても単電池1A〜1Cは短絡状態になる。同様
に、単電池1Aの負極側スイッチSW1Nが閉じている
場合には、単電池1B〜1Dの負極側スイッチSW2N
〜SW4Nのどれが閉じても単電池1B〜1Dは短絡状
態になる。そこで、このような短絡を生じさせないよう
に、詳細を後述する短絡防止回路8が制御回路4とスイ
ッチング回路5との間に設けられている。また、コンデ
ンサ2には並列に電圧計9が設けられて、各単電池1A
〜1Dの電圧を測定するようになっているが、この場合
にも後述のように短絡防止回路8によって不要なスイッ
チの閉鎖作動が阻止されて、単電池1A〜1Dの短絡が
未然に防止されるようになっている。
【0055】図10に短絡防止回路8の回路例を示す。
図10において、信号B1P〜B4Pは、制御回路4から出力
されたそれぞれスイッチSW1P〜SW4Pの閉鎖作動
を指令する信号であり、信号B1N〜B4Nは、制御回路4か
ら出力されたそれぞれスイッチSW1N〜SW4Nの閉
鎖作動を指令する信号である。また、信号SW1P〜SW4Pは
短絡防止回路8から出力されるそれぞれスイッチSW1
P〜SW4Pを閉鎖作動させる信号であり、信号SW1N〜
SW4Nは短絡防止回路8から出力されるそれぞれスイッチ
SW1N〜SW4Nを閉鎖作動させる信号である。な
お、信号MESは単電池1A〜1Dの電圧測定時に制御回
路4から出力される信号である。
【0056】短絡防止回路8は、一入力が反転入力にな
っているANDゲート81A〜81C、ANDゲート8
2A〜82D、ORゲート83A〜83D、一入力が反
転入力になっているANDゲート84A〜84D、OR
ゲート85A〜85D、一入力が反転入力になっている
ANDゲート86A〜86D、および三入力ANDゲー
ト87A〜87Dより構成されており、図中の矢印はハ
イレベルにプルアップされていることを示している。
【0057】このような短絡防止回路8において、例え
ば信号B1Pが入力すると、ANDゲート82Aが開いて
信号SW1Pが出力され、スイッチSW1Pが閉鎖作動させ
られる。同時にANDゲート82B〜82Dはいずれも
閉じられ、信号B2P〜B4Pが入力しても信号SW2P〜SW4Pは
出力されない。このようにして、信号SW1Pから信号SW4P
へこの優先順位で必ず一つの信号しか出力されず、スイ
ッチSW1P〜SW4Pが同時に作動することによる単
電池1A〜1Dの短絡が防止される。
【0058】信号B1Nが入力している場合も同様で、こ
の場合にはANDゲート87Aが開いて信号SW1Nが出力
され、スイッチSW1Nが閉鎖作動させられる一方、A
NDゲート87B〜87Dはいずれも閉じられるから、
信号B2N〜B4Nが入力しても信号SW2N〜SW4Nは出力されな
い。これにより、信号SW1Nから信号SW4Nへこの優先順位
で必ず一つの信号しか出力されず、スイッチSW1N〜
SW4Nが同時に作動することによる単電池の短絡が防
止される。
【0059】以上のように本実施形態においては、制御
回路4の誤動作や制御回路4中のプログラムミスによっ
て単電池1A〜1Dを短絡するような信号が出力されて
も、単電池1A〜1Dの短絡を未然に防ぐことができ、
安全性を保って、組電池の充電および放電を行なうこと
ができる。
【0060】また、本実施形態では、一つの正極側スイ
ッチの閉鎖作動信号に対し、それと対をなす負極側スイ
ッチおよびこれより低電位側の所定数の範囲内の負極側
スイッチの閉鎖指令のみを有効とすることでコンデンサ
と接続される電池数を制限する。すなわち、一つの正極
側スイッチの閉鎖作動信号を、それより低電位側の有効
にしたい数の範囲の負極側スイッチの各閉鎖指令ゲート
回路を開くように入力する。それ以外の全ての負極側ス
イッチの閉鎖指令はガードされて出力されないようにす
る。電圧測定時は、一つの正極側閉鎖作動信号が、それ
と対をなす一つの負極側スイッチの閉鎖指令ゲート回路
のみに入力するようにする。
【0061】すなわち、本実施形態の制御装置では、信
号SW1Pが出力されている場合にはANDゲート87A〜
87Cが開いているから、信号B1N〜B3Nが入力するとこ
れらに応じて信号SW1N〜SW3Nが出力される。ところが、
ANDゲート87Dは閉じているから信号B4Nが入力し
ても信号SW4Nは出力されない。また、信号SW2Pが出力さ
れている場合にはANDゲート87B〜87Dのみが開
かれ、信号B2N〜B4Nが入力するとこれらに応じて信号SW
2N〜SW4Nが出力されるが、それ以外のスイッチを作動さ
せる信号は出力されない。この結果、コンデンサ2には
常に3個以下の単電池1A〜1Dの直列電圧のみが印加
され、これにより過電圧の印加が回避される。このよう
に、コンデンサに過大な電圧が加わることが防止され、
安全性を保って組電池の充電並びに放電ができる。
【0062】各単電池1A〜1Dの電圧を測定する場合
には制御回路4から信号MESが出力されてANDゲート
84A〜84Dが閉じられる。この結果、信号SW1P〜SW
4Pが出力されているANDゲート87A〜87Dのみが
開いて、信号B1N〜B4Nに対応して信号SW1N〜SW4Nが出力
される。すなわち、単電池1A〜1Dの電圧測定の場合
には、閉鎖作動したスイッチSW1P〜SW4Pに対応したスイ
ッチSW1N〜SW4Nのみが閉鎖作動して、各単電池1A〜1
D毎の電圧測定が保証されるとともに、これら単電池1
A〜1Dの短絡が未然に防止される。このように、電圧
測定時には電圧計に一つの単電池のみが確実に接続され
るので安全にかつ正確な電圧測定を行なうことができ
る。
【0063】(その他の実施形態)上記第1ないし第4
実施形態のFETスイッチに代えてリレー等を使用する
ようにしても良い。また、補助充放電器へ流入し、ある
いは補助充放電器から流出する電流値を制限する抵抗を
設けても良く、これによれば、FETスイッチ等を小容
量のものとできる。
【0064】上記第1および第2実施形態では、第1の
直列電池群および第3の直列電池群を2個の単電池で構
成したが、3個以上の単電池で構成することもできる。
また補助充放電器を介して上記第1の直列電池群および
第3の直列電池群から充電されるものをいずれも単体の
単電池としたが、2個以上の単電池で構成してそれぞれ
第1の直列電池群で充電される第2の直列電池群、およ
び第3の直列電池群で充電される第4の直列電池群とす
ることができる。ただし、各直列電池群を構成する単電
池の数を多くすると、各単電池の充電レベルあるいは放
電レベルの均一化は粗くなる。
【0065】上記各実施形態では、ある単電池が過充電
間近ないし過放電間近になった時にのみ充電装置ないし
放電装置が作動を開始するものとしたが、これに代え
て、充電中ないし放電中の全過程で充電レベルの高い単
電池から充電レベルの低い単電池へ電荷を移動させてこ
れら単電池の充電状態ないし放電状態の均一化を常時行
なうようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明の単電池の充放電
装置によれば、充電エネルギーの無駄な消費を避けるこ
とができるとともに、小型かつ低コストで、しかも単電
池の過充電のみならず過放電をも防止して、組電池の効
率的な充電並びに放電を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、充放電装置の概
略ブロック構成図である。
【図2】充放電装置の要部回路図である。
【図3】充電作動時の制御回路のフローチャートであ
る。
【図4】放電作動時の制御回路のフローチャートであ
る。
【図5】充放電装置の作動を説明する概念的グラフであ
る。
【図6】本発明の第2実施形態を示す、充放電装置の要
部回路図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す、充放電装置の要
部回路図である。
【図8】本発明の第4実施形態を示す、充放電装置の要
部回路図である。
【図9】本発明の第5実施形態を示す、充放電装置の要
部回路図である。
【図10】短絡防止回路の回路図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1N…単電池、2…コンデンサ、3
A,3B,3C,3N…電圧計、4…制御回路、5…ス
イッチング回路、7A,7B…電池モジュール、8…短
絡防止回路、CB…組電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−84627(JP,A) 特開 平11−98698(JP,A) 特開 平6−319287(JP,A) 特開 昭56−71433(JP,A) 特開 平9−285028(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続されて組電池を構成する複数
    の単電池と、補助充放電器と、前記各単電池の充電状態
    を検出する充電状態検出手段と、組電池の充電中に過充
    電間近の単電池が生じると、当該過充電間近の単電池と
    これに隣接する1個以上の適当数の単電池を第1の直列
    電池群として選択して、当該第1の直列電池群を前記補
    助充放電器に並列に接続した後、前記単電池のうちこの
    時点で充電レベルの最も低い単電池を選択し、ないし当
    該充電レベルの最も低い単電池を含み前記第1の直列電
    池群よりも少ない数の隣接する単電池を第2の直列電池
    群として選択して、前記充電レベルの最も低い単電池な
    いし前記第2の直列電池群を前記補助充放電器に並列に
    接続する切換動作を繰り返す充電時切換接続手段と、前
    記充電時切換接続手段の切り換え作動の際に所定数以下
    の前記単電池のみが前記補助充放電器に接続されるよう
    に制限する接続制限手段とを具備する組電池の充電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記充電時切換接続手段の切り換え作動
    の際に前記各単電池の正極側と負極側を直接接続しない
    ようにする短絡防止手段をさらに設けた請求項に記載
    の組電池の充電装置。
  3. 【請求項3】 直列に接続されて組電池を構成する複数
    の単電池と、補助充放電器と、前記各単電池の放電状態
    を検出する放電状態検出手段と、組電池の放電中に過放
    電間近の単電池が生じると、前記単電池のうちこの時点
    で充電レベルの最も高い単電池とこれに隣接する適当数
    の単電池を第3の直列電池群として選択して、当該第3
    の直列電池群を前記補助充放電器に並列に接続した後、
    前記単電池のうち過放電間近の単電池を選択し、ないし
    当該過放電間近の単電池を含み前記第3の直列電池群よ
    りも少ない数の隣接する適当数の単電池を第4の直列電
    池群として選択して、前記過放電間近の単電池ないし前
    記第4の直列電池群を前記補助充放電器に並列に接続す
    る切換動作を繰り返す放電時切換接続手段とを具備する
    組電池の放電装置。
  4. 【請求項4】 前記放電時切換手段の切り換え作動の際
    に前記各単電池の正極側と負極側を直接接続しないよう
    にする短絡防止手段をさらに設けた請求項に記載の組
    電池の放電装置。
  5. 【請求項5】 前記放電時切換接続手段の切り換え作動
    の際に所定数以下の単電池のみが補助充放電器に接続さ
    れるように制限する接続制限手段をさらに設けた請求項
    3又は4に記載の組電池の放電装置。
  6. 【請求項6】 直列に接続されて組電池を構成する複数
    の単電池と、補助充放電器と、前記各単電池の充電レベ
    ルを検出する充電レベル検出手段と、組電池の放電中
    に、最も充電レベルの高い単電池、ないし当該最も充電
    レベルの高い単電池を含みこれに隣接する1個以上の適
    当数の単電池を第3の直列電池群として選択して、前記
    最も充電レベルの高い単電池ないし前記第3の直列電池
    群を前記補助充放電器に並列に接続した後、この時点で
    充電レベルの最も低い単電池を選択し、ないし当該充電
    レベルの最も低い単電池を含み前記第3の直列電池群よ
    りも少ない数の隣接する単電池を第4の直列電池群とし
    て選択して、前記充電レベルの最も低い単電池ないし前
    記第4の直列電池群を前記補助充放電器に並列に接続す
    る切換動作を繰り返す放電時切換接続手段とを具備する
    組電池の放電装置。
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