JP3374363B2 - 低挿入力コネクタ - Google Patents

低挿入力コネクタ

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JP3374363B2 JP23479497A JP23479497A JP3374363B2 JP 3374363 B2 JP3374363 B2 JP 3374363B2 JP 23479497 A JP23479497 A JP 23479497A JP 23479497 A JP23479497 A JP 23479497A JP 3374363 B2 JP3374363 B2 JP 3374363B2
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グにスライダを強固に仮係止させることができ、スライ
ダを仮係止状態から押し込むことで雄・雌両コネクタを
嵌合させる低挿入力コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の低挿入力コネクタを示す
ものである。この低挿入力コネクタ61は、雌コネクタ
62と、スライダ挿入孔63から雌コネクタ62内に挿
入される板状のスライダ64と、図示しない雄コネクタ
とで構成される。
【0003】雌コネクタ62は合成樹脂製の雌コネクタ
ハウジング65と雄端子66とで構成される。雌コネク
タハウジング65のコネクタ嵌合室67の中央には支柱
68が立設され、支柱68にはスライダ挿通孔69が形
成されている。支柱の左右に雄端子66が突設され、雄
端子66は電線70に接続されている。これらの構造は
例えば特開平9−17508号に開示されている。
【0004】スライダ64は合成樹脂で形成され、支柱
68に対する可撓性の仮係止アーム71と、図示しない
雄コネクタの従動突部を案内するカム溝72とを有して
いる。仮係止アーム71はストッパとして作用する。
【0005】図11の如く、スライダ64を雌コネクタ
ハウジング65内に挿入し、スライダ先端を支柱68の
挿通孔69に挿入した状態で、仮係止アーム71の先端
が支柱68に当接し、この状態でスライダ64が仮係止
される。そして、雄コネクタを雌コネクタ62内に初期
挿入させ、スライダ64を押し込むことで、仮係止が解
除され、雄コネクタの従動突部がスライダ64のカム溝
72(図10)に案内されてコネクタ嵌合方向に移動
し、それにより雄・雌両コネクタが嵌合する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、図11のスライダ64の仮係止状
態からスライダ64を押込み操作しようとした際に、支
柱68に大きな力が加わって支柱68が変形したり破損
したりすることがあった。この問題は、スライダ64の
仮係止状態で雌コネクタ62を運搬したりする際に、ス
ライダ64に外力が加わった場合にも起こるものであ
る。
【0007】本発明は、上記した点に鑑み、支柱を含む
コネクタハウジングの変形や破損を起こすことなく、ス
ライダの仮係止操作や仮係止からの押込み操作を確実且
つスムーズに行うことのできる低挿入力コネクタを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一方のコネクタハウジングの外壁にスラ
イダ挿入孔が設けられ、スライダに可撓性の仮係止アー
ムとカム溝とが設けられ、他方のコネクタハウジング
に、該カム溝に対する従動突部が設けられ、両コネクタ
ハウジングの嵌合前に該スライダが該仮係止アームで半
挿入の状態に係止される低挿入力コネクタにおいて、
記スライダの挿入方向中間部において前記仮係止アーム
に突起が設けられ、該突起にスライダ挿入方向前側の係
止面がほぼ垂直に形成され、前記スライダ挿入孔の開口
縁において前記一方のコネクタハウジングの外壁の外面
に、該係止面に対する突き当て用の受け面が形成された
ことを特徴とする(請求項1)。前記外壁に凹部が形成
され、該凹部に前記スライダ挿入孔と、該スライダ挿入
孔の開口縁の前記受け面とが形成されたことも有効であ
る(請求項2)。また、前記仮係止アームが挿入方向の
前後に各突起を有し、両突起の間に前記外壁が係合して
位置し、後側の該突起が該外壁の前記受け面に当接する
ことも可能である(請求項3)。また、前側の前記突起
が前後の傾斜面を有し、前記後側の突起が前側の前記
止面と後側の傾斜面とを有することも可能である(請求
項4)。さらに、前記仮係止アームが板状の前記スライ
ダの板厚方向に撓み可能であり、前記突起が該スライダ
の板厚方向に突出したことも有効である(請求項5)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図2は、本発
明に係る低挿入力コネクタの概要を示すものである。
【0010】この低挿入力コネクタ1は、図1の如く、
雌コネクタ2と、雌コネクタ2内にコネクタ嵌合直交方
向に挿入される板状のスライダ3と、スライダ3の押込
み操作で雌コネクタ2に嵌合する図示しない雄コネクタ
とで構成される。そして、合成樹脂製の雌コネクタハウ
ジング4の側壁(外壁)5に、スライダ3の仮係止アー
ム6に対する受け部(受け面)7を構成したことを特徴
とする。
【0011】雌コネクタハウジング4の両側壁5,8に
は、コネクタ嵌合室9に連通する矩形スリット状のスラ
イダ挿入孔10,11が設けられている。一方の側壁5
は中央部が凹状にへこんで形成され、その凹部5aの中
央にスライダ挿入孔10が設けられている。このスライ
ダ挿入孔10の側縁部が、仮係止アーム6に対する受け
部7となっている。
【0012】凹部5aの両側には、雄コネクタハウジン
グの位置決め突条に対するコネクタ嵌合方向のガイド溝
12を有する一対のガイド係合部13が膨出形成されて
いる。コネクタ嵌合室9の底壁14には、スライダ3の
底部15に対するガイド溝16が刻設され、ガイド溝1
6はスライダ挿入孔10,11に続いている。ガイド溝
16の両側に雄端子の先端側の雄タブ部17aが突出し
ている。雄端子は電線18に接続されている。雌コネク
タハウジング4と雄端子とで雌コネクタ2が構成され
る。
【0013】スライダ3は合成樹脂で形成され、スライ
ダ上部において長手方向中間部に前記仮係止アーム6を
有し、仮係止アーム6の下側に、図示しない雄コネクタ
の従動突部に対する案内用のカム溝19を有している。
仮係止アーム6はスライダ3に両持ち支持で形成され、
前後一対の突起20,21を有している。勿論、片持ち
支持の仮係止アームでも可能である。
【0014】図2の如くスライダ3を挿入孔10から雌
コネクタハウジング4内に挿入すると、仮係止アーム6
が雌コネクタハウジング4の側壁5(凹部5a)に係合
する。すなわち、仮係止アーム3の前側の突起20が側
壁5を乗り越えた状態で、後側の突起21が側壁5の外
表面(受け面7)に当接する。これにより、スライダ3
が仮係止される。後側の突起21は凹部5aのなす空間
23内に位置して外部からの干渉から保護され、不意な
仮係止外れが防止される。
【0015】スライダ3の仮係止に際しては、雌コネク
タハウジング4の矩形状に繋がった四つの周壁5,8,
24,25のうちの一つの壁部(側壁)8でスライダ3
を受け止めるから、強度的に有利であり、例え仮係止状
態のスライダ3に外力が加わっても、従来の支柱とは違
って、何ら壁部5が変形したり破損したりすることがな
い。
【0016】特に、壁部5の中央に凹部5aが形成され
ているから、平坦な他方の側壁8に較べて壁部5の剛性
が高く、この凹部5aの中央にスライダ挿通孔10が形
成されているから、スライダ3の仮係止アーム6を受け
止める強度はかなり高いものである。スライダ3に加わ
る外力としては、スライダ挿入方向のものに限らず、ス
ライダ直交方向等のこじり方向のものに対しても壁部5
は十分な受止め力を発揮する。それにより、スライダ3
の仮係止保持力もアップする。
【0017】図3〜図9は上記低挿入力コネクタの詳細
構造例を示すものである。前例と同一部分には同一符号
を用いて詳細な説明を省略する。図3〜図4は、雌コネ
クタハウジング4にスライダ3を仮係止させた状態をそ
れぞれ異なる方向から示したものである。
【0018】図3において、雌コネクタハウジング4の
コネクタ嵌合室9内には一対の矩形筒状の支柱26,2
7が立設され、各支柱26,27に矩形スリット状のス
ライダ挿通孔28,29が形成されている。各スライダ
挿通孔28,29は両側壁5,8のスライダ挿入孔1
0,11と同一の大きさ形状を有している。スライダ3
は各支柱26,27のスライダ挿通孔28,29に沿っ
て案内される。スライダ3の仮係止状態においてスライ
ダ3の先端部30は一つ目の支柱26を貫通している。
【0019】スライダ3の仮係止アーム6は雌コネクタ
ハウジング4の側壁5のスライダ挿入孔10に貫通して
係合している。挿入方向前側の突起20(図6参照)
は、スライダ挿入孔10の開口縁7(図5)に対する摺
接用の傾斜面20aを有して、容易にスライダ挿入孔1
0を通過可能である。後側の突起21は、仮係止アーム
本体6aからほぼ直角に立ち上がった前側の係止面21
aを有しており、係止面21aがスライダ挿入孔10の
開口縁(受け面)7に当接して確実な係止を行う。係止
面21aはスライダ3のストッパとして作用する。前後
の突起20,21の間の溝部31(図6)に側壁5が係
合して位置する。
【0020】突起21の係止面21aを受ける雌コネク
タハウジング4側の受け面7は図5にハッチングで示す
如く、スライダ挿入孔10の片側の開口縁の上部におい
て平面状に位置する。スライダ挿入孔10の上端部には
やや薄肉の連結壁32が続き、連結壁32にスライダ後
部の本係止アーム33(図3)の突起34が乗り越えて
係合可能である。図3の如く連結壁32の内側において
は段部43によってスライダ挿入孔10の開口縁が厚肉
に形成され、これによっても外側の受け面7の剛性がア
ップされている。
【0021】スライダ3の仮係止状態においては、図4
の如くスライダ下部の突起35がスライダ挿入孔10の
下端側の壁部36に乗り越えて係合する。この突起35
は図6の如く上側に撓み空間37を存した可撓壁38に
形成されている。
【0022】図6〜図7にスライダ3の単体図を示す如
く、仮係止アーム6はスライダ3の上部において長手方
向中間部に位置している。仮係止アーム6の前後両端部
はそれぞれスライダ本体39に連続して、所謂両持ち支
持されている。スライダ3の前半側の薄肉壁40の両面
側に凸壁41が形成され、凸壁41と薄肉壁40の境に
テーパ状のガイド傾斜面19a(図7)を成すカム溝1
9が形成されている。カム溝19に沿って雄コネクタハ
ウジング44(図8)の従動突部45が案内される。
【0023】仮係止アーム6は一方の凸壁41と同一面
に位置し、前後の突起20,21が凸壁41よりも外側
に突出し、アーム後端部6bがほぼ垂直に湾曲して他方
の凸壁41′に続いている。方の凸壁41,41′の
間で仮係止アーム6は撓み空間42を存して大きく窪ん
でいる。この撓み空間42内に、撓んだアーム本体6a
とその突起20,21とが完全に収容される。
【0024】前側の突起20は前側傾斜面20aと後側
傾斜面20bとを有し、スライダ3の挿入及び離脱に際
してスライダ挿入孔10(図3)を容易に通過可能であ
る。各傾斜面20a,20bは上部傾斜面20cにより
接触面積が縮小され、一層スムーズな通過が可能となっ
ている。後側の突起21はほぼ垂直な前側係止面21a
と、後側傾斜面21bとを有し、挿入時にスライダ挿入
孔10の開口縁7に確実に係止され、離脱時にスライダ
挿入孔10をスムーズに通過可能である。
【0025】仮係止アーム6の後方に本係止アーム33
が位置している。本係止アーム33は操作突部46を押
し下げることで本係止を解除可能である。本係止アーム
33の後側すなわちスライダ3の後端部にはフランジ状
の押圧操作部47が形成され、スライダ3の下部には、
雌コネクタハウジング(図4)に対するスライド突条
48が側方に張り出して形成されている。雌コネクタハ
ウジング4(図3)には、スライド突条48に対する図
示しないガイド溝が設けられている。なお、図6で49
は、雄コネクタハウジング44(図8)の従動突部45
に対する慣性挿入用の突き当て突条であり、この構成に
ついては別件で提案済である。
【0026】図8の如く、雄コネクタハウジング44は
一対の端子挿入ブロック50,50とその連結部51と
で構成されている。各端子挿入ブロック50の外側壁5
2に、雌コネクタハウジング4(図3)のガイド溝12
に対する位置決め突条53が形成されている。各端子挿
入ブロック50の内側壁54に一対の従動突部45が対
向して設けられると共に、雌コネクタハウジング4(図
3)の一対の支柱26,27に対する挿入ガイド溝5
5,56が形成されている。
【0027】図9は雄・雌両コネクタ58,2の嵌合状
態を示すものであり、電線59,18に続く各端子を雄
・雌両コネクタハウジング44,4内に挿入し、図3の
如くスライダ3を仮係止させた状態で、雄・雌両コネク
タ58,2を前記慣性挿入で初期嵌合させた後、スライ
ダ3を押し込んで、従動突部45(図8)をカム溝19
(図3)に沿わせてコネクタ嵌合方向に移動させること
で、両コネクタ58,2が低力でスムーズに完全嵌合す
る。
【0028】
【発明の効果】以上の如くに、請求項1記載の発明によ
れば、スライダの仮係止状態で仮係止アームの突起の係
止面がコネクタハウジングの強固な外壁の受け面に当接
するから、スライダに外力が加わっても何ら外壁が変形
したり破損したりすることがなく、また、それによりス
ライダの仮係止保持力が向上し、スライダの仮係止及び
押込みによる仮係止解除が確実且つスムーズに行われ
る。また、請求項2記載の発明によれば、凹部により外
壁の剛性がアップし、外壁の耐変形性や耐破損性が向上
し、請求項1の効果が助長される。また、請求項3記載
の発明によれば、仮係止アームの前側の突起でスライダ
の抜出しが防止され、後側の突起でスライダの押込み
(落込み)が防止され、スライダが高い保持力でもって
コネクタハウジングの外壁に確実に仮係止される。ま
た、請求項4記載の発明によれば、コネクタハウジング
の外壁に対して仮係止アームの前側の突起がスムーズ且
つ容易に押込み及び離脱され、後側の突起が強い押接力
で外壁に当接し、且つスムーズ且つ容易に離脱されるか
ら、スライダの仮係止操作及び離脱操作がスムーズ且つ
確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る低挿入力コネクタの概要を示す分
解斜視図である。
【図2】同じくスライダを仮係止させた状態を示す要部
断面した平面図である。
【図3】低挿入力コネクタにおけるスライダ仮係止状態
の詳細構造を示す斜視図である。
【図4】同じく角度を変えて詳細構造を示した斜視図で
ある。
【図5】雌コネクタハウジングを示す斜視図である。
【図6】スライダを示す斜視図である。
【図7】同じく角度を変えてスライダを示した斜視図で
ある。
【図8】雄コネクタハウジングを示す斜視図である。
【図9】雄・雌両コネクタの完全嵌合状態を示す斜視図
である。
【図10】従来例を示す分解斜視図である。
【図11】同じくスライダの仮係止状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 低挿入力コネクタ 3 スライダ 4 雌コネクタハウジング 5 外壁(側壁) 5a 凹部 6 仮係止アーム 7 受け面 10 スライダ挿入孔 19 カム溝 20,21 突起 20a,20b,21b 傾斜面 21a 係止面 44 雄コネクタハウジング 45 従動突部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のコネクタハウジングの外壁にスラ
    イダ挿入孔が設けられ、スライダに可撓性の仮係止アー
    ムとカム溝とが設けられ、他方のコネクタハウジング
    に、該カム溝に対する従動突部が設けられ、両コネクタ
    ハウジングの嵌合前に該スライダが該仮係止アームで半
    挿入の状態に係止される低挿入力コネクタにおいて、前記スライダの挿入方向中間部において前記仮係止アー
    ムに突起が設けられ、該突起にスライダ挿入方向前側の
    係止面がほぼ垂直に形成され、前記スライダ挿入孔の開
    口縁において前記一方のコネクタハウジングの外壁の外
    面に、該係止面に対する突き当て用の 受け面が形成され
    たことを特徴とする低挿入力コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記外壁に凹部が形成され、該凹部に前
    記スライダ挿入孔と、該スライダ挿入孔の開口縁の前記
    受け面とが形成されたことを特徴とする請求項1記載の
    低挿入力コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記仮係止アームが挿入方向の前後に各
    突起を有し、両突起の間に前記外壁が係合して位置し、
    後側の該突起が該外壁の前記受け面に当接することを特
    徴とする請求項1又は2記載の低挿入力コネクタ。
  4. 【請求項4】 前側の前記突起が前後の傾斜面を有し、
    前記後側の突起が前側の前記係止面と後側の傾斜面とを
    有することを特徴とする請求項3記載の低挿入力コネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記仮係止アームが板状の前記スライダ
    の板厚方向に撓み可能であり、前記突起が該スライダの
    板厚方向に突出したことを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1項に記載の低挿入力コネクタ。
JP23479497A 1997-08-29 1997-08-29 低挿入力コネクタ Expired - Lifetime JP3374363B2 (ja)

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