JP3206885B2 - シガレット - Google Patents

シガレット

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JP3206885B2
JP3206885B2 JP25335396A JP25335396A JP3206885B2 JP 3206885 B2 JP3206885 B2 JP 3206885B2 JP 25335396 A JP25335396 A JP 25335396A JP 25335396 A JP25335396 A JP 25335396A JP 3206885 B2 JP3206885 B2 JP 3206885B2
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    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/02Cigars; Cigarettes with special covers

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  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
  • Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生産及び流通過
程における品質保持を向上させたシガレットに関する。
【0002】
【関連する背景技術】紙巻きたばこ、即ち、シガレット
にあっては、その生産時や流通過程において、刻みたば
この先落ちを防止する必要がある。このため、シガレッ
トはその両端部での刻みたばこの充填密度が他の部位よ
りも増加されている。より詳しくは、シガレットは、先
ず、刻みたばこの充填密度を周期的に増加させたたばこ
ロッドを成形した後、その充填密度の高い部位からたば
こロッドを切断して得られている。このようにしてシガ
レットの切断端にて、その刻みたばこの充填密度が高め
られていると、その切断端での刻みたばこは先落ち、つ
まり、脱落し難くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製造後
における搬送過程や、また、フィルタアタッチメント内
でのシガレット、即ち、倍長シガレットに衝撃が加わる
と、先落ちが発生することもあり、そのシガレットや倍
長シガレットが不良品となってしまう。また、近年、シ
ガレットの生産速度は益々高速化する傾向にあり、それ
故、シガレット製造機、いわゆる巻上げ機にあっては、
そのたばこロッドの成形時、巻紙と刻みたばことの間に
大きなスリップが発生する。このようなスリップは、た
ばこロッド内の刻みたばこの均一な分布を乱し、刻みた
ばこの充填密度のばらつきを生じる原因となる。つま
り、たばこロッド内の充填密度の高い部位にて正確な切
断ができなくなる。また、スリップによる刻みたばこの
破砕が生じ、刻みたばこを細かくしてしまう。
【0004】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的とするところは、先落ちを防
止でき、また、生産速度の高速化にも好適したシガレッ
トを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1のシガレットは、その巻紙の内面に配列し
て形成され、巻紙と刻みたばことの摩擦係数を増加させ
べく巻紙の内面から突出する四角錐台形状の凸部を備
ている。請求項1のシガレットによれば、巻紙と刻み
たばことの接触面で摩擦抵抗が大きくなる。特に、巻紙
の凸部は刻みたばこと係合して巻紙内での刻みたばこの
摩擦係数を大きくする。
【0006】上述した凸部は、巻紙により刻みたばこを
包み込む前の過程で巻紙にエンボス加工して得られてお
り、この場合、平坦な巻紙を加工することによって巻紙
内面に多数の凸部が形成される。請求項のシガレット
は、巻紙のエンボス加工領域が少なくともシガレットの
先端部にあり、この場合、巻紙のエンボス加工領域で刻
みたばこの移動抵抗、つまり、摩擦抵抗が増加する。
【0007】請求項のシガレットは、巻紙のエン
ボス加工領域が巻紙のラップ部を除く全域又は巻紙の全
域に亘ってそれぞれ広がっている。これらの場合、いず
れもたばこロッドの成型時、巻紙と刻みたばことの間で
のスリップが抑制される。請求項のシガレットは、巻
紙のエンボス加工領域がエンボス加工される前の段階の
巻紙よりも大きな通気度を有している。この場合、シガ
レットの喫煙時、巻紙内に多くの空気が導入される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、一実施例のフ
ィルタ付シガレット1が斜視的に示されている。また、
図2には、フィルタ付シガレット1の構成が、分解され
て斜視的に示されている。フィルタ付シガレット1自体
の構成は公知のものであるので、簡単に説明すると、刻
みたばこ2は巻紙4に包まれており、これら刻みたばこ
2及び巻紙4は、丸棒状に成形されてシガレットとなっ
ている。このシガレットの一端にはフィルタ材8が直列
に配置されており、このフィルタ材8とシガレットの端
部とがチップペーパ6の巻き付けにより、一体に連結さ
れてフィルタ付シガレット1となっている。また、シガ
レットの先端部分のS領域は、他の部分に比べてその刻
みたばこ2の充填密度が増加されている。
【0009】図3を参照すると、平たく展開された巻紙
4の一部が拡大して斜視的に示されている。同図でみ
て、巻紙4は右斜め上方に延びている。同図に示すとお
り、巻紙4はその両側縁を除き、正方配列された凸部1
0を有している。凸部10は、四角錐台形状をなしてい
る。また、ハッチングを施した断面の形状からも明らか
なように、巻紙4の凸部10を有する面を刻みたばこ側
の内面とすると、その外面には凸部10に対応して凹部
12が成形されている。凸部10は、図示の実施例では
巻紙4の長手方向、幅方向のいずれにも、25.4mm
あたりに40等分間隔で配列されており、凸部10の配
列間隔を示す図中L寸法は、例えば0.64mmとし、
内面上の凸部10の高さを示すH寸法は例えば0.16
mmとすることができる。図3には巻紙4の一方の側縁
のみが示されているが、巻紙4の両側縁は、一定の幅を
有するラップ部14として形成されており、これらラッ
プ部14は凸部を有さない平坦な形状となっている。フ
ィルタ付シガレット1の巻紙4には、同様の形状を有す
る凸部10を、例えば図2中のS領域にのみに分布して
成形することもできるし、巻紙4の全面に分布して成形
することもできる。また、これらの場合にラップ部14
も含め、巻紙4のS領域にのみ、又は巻紙4の全面に凸
部10を分布して形成することもできる。
【0010】図4を参照すると、フィルタ付シガレット
1の先端部の断面が拡大して詳細に示されている。同図
によれば、刻みたばこ2は巻紙4により棒状に包まれて
おり、シガレット内の周縁部分の刻みたばこ2は巻紙4
内面の凸部10に係合して接し、これらの間には大きな
摩擦力が生じている。なお摩擦力は、シガレットの軸方
向及び周方向のみならず、巻紙4の内面に沿ったあらゆ
る方向にも働く。
【0011】上述したシガレットによれば、巻紙4は、
その内面に設けられた凸部10により刻みたばこ2との
間に大きな摩擦力を生じるから、巻紙4内で刻みたばこ
2が移動されにくく、刻みたばこの先落ちを防止するこ
とができる。次に図5を参照すると、本発明のシガレッ
トを生産する上で、巻紙4に凹凸部を成形するエンボス
加工装置16を備えたたばこ巻上げ機の一部が概略的に
示されている。エンボス加工装置16は、巻紙4の供給
経路に配置され、ベース24上に立設された基台フレー
ム18を備えている。ベース24は複数の脚22を介し
て基礎上に支持されている。基台フレーム18内には上
下一対のエンボスロール28a,28bが互いに逆向き
に回転可能にして設けられており、これらエンボスロー
ル28a,28b間に向けて巻紙4が供給されるように
なっている。即ち、図示しないロールから繰り出された
巻紙4は複数のガイドロール26を介してエンボスロー
ル28a,28b間に導かれ、その後たばこ巻上げ機の
巻管部に導かれている。また、上下のエンボスロール2
8a,28bには、クリアランス調整ユニット30が設
けられており、このクリアランス調整ユニット30は、
上下のエンボスロール28a,28bの軸線の間隔を調
整可能としている。ベース24上にはエアシリンダ32
が設けられており、このエアシリンダ32は、上下のエ
ンボスロール28a,28bを相互に押し付ける押圧力
を発生可能となっている。
【0012】エンボス加工装置16内の上下一対のエン
ボスロール28a,28b間を巻紙4が通過すると、こ
の巻紙4にはその両側縁を除く全域に、凹凸が形成さ
れ、この後、巻紙4は巻上げ機に送り出される。以下、
エンボスロール28a,28bについて詳細に説明す
る。上下一対のエンボスロール28a,28bの外周面
は、図3に示す巻紙4の両面のうち一方の凹凸形状に対
応した凹凸形状を有している。即ち、図6において上側
のエンボスロール28aの外周面には、巻紙4の凹部1
2に対応する凹部48が同様な配列で分布して形成され
ており、下側のエンボスロール28bの外周面には、巻
紙4の凸部10に対応する凸部50が同様の配列で分布
して形成されている。従って、一対のエンボスロール2
8a,28bは、両者の転接領域52にて、それらの外
周面に形成された凹部48と凸部50とが互いに噛み合
いながら回転する。巻紙4が上下のエンボスロール28
a,28bの転接領域52、つまり噛み込み領域に図6
中右方から取り込まれると、ここで巻紙4は凹部48
と、凸部50とにより上下から押圧され、同図中、その
上面に凸部10を、その下面に凹部12がそれぞれ連続
して成形されることになる。巻紙4は、この後、図5に
示すように巻上げ機に向けて送り出される。このように
して凹凸部を有する巻紙4、つまり、エンボス加工され
た巻紙4が巻上げ機に使用されると、巻上げ機にて成形
されたたばこロッド、即ち、シガレットは、その巻紙4
のラップ部分を除く全面に凹凸部を有したものとなる。
しかしながら、エンボス加工装置16の上下のエンボス
ロール28a,28bの外周面において、凹部又は凸部
の形成領域をその周方向に間隔を存して設けたり、凹部
又は凸部の形成領域をその幅方向に拡げて設けたりして
おけば、先に例示したようにシガレットの端部に位置す
る巻紙4の部位のみに凹凸部を設けたり、ラップ部14
を含めて凹凸部を設けたりすることも可能である。
【0013】図5を参照して公知の巻上げ機の機能の概
略を簡単に説明すると、チムニ38内に供給された刻み
たばこ2は上方のコンベアユニット40に向けて吸引さ
れる。このコンベアユニット40内には、多孔質のコン
ベアベルト42が収容されており、従って、刻みたばこ
2は、コンベアベルト42の下面に吸着保持され、そし
て、コンベアベルト42の走行に伴って、図5中左方に
搬送される。コンベアベルト42に層状にして吸着保持
されている刻みたばこ2は、トリミング装置44により
適切な厚みに調整され、且つ、その層厚に周期的に増厚
部分が形成され、巻紙4上に移し変えられる。ガニチャ
ベルト46は、一部図示されている多数のローラを介し
て掛け回されており、図示しない駆動ドラムによって図
中矢印方向に走行されている。巻紙4はこのガニチャベ
ルト46に重ね合わされており、その上面に刻みたばこ
2を載せた巻紙4がガニチャベルト46の走行に伴って
搬送される。この後、巻紙4と刻みたばこ2が、これら
を棒状に成形する巻管部及び巻紙4への糊付け部(いず
れも図示されていない)を通過すると、巻紙4は先ず刻
みたばこ2を包み込むようなかたちに曲成されてから、
巻紙4の一方のラップ部に糊付けされ、そして、その一
方のラップ部が他方のラップ部に重ね合わされることで
シガレットの連続体であるたばこロッドRが連続して成
形されることになる。このような巻上げ機において、高
速に走行されているガニチャベルト46に重ね合わされ
た巻紙4及び刻みたばこ2は、ガニチャベルト46に伴
って高速に搬送される。このとき、刻みたばこ2は単に
巻紙4上にあって、巻紙4との接触面に生じる水平方向
の摩擦力のみに依存して搬送されるが、巻紙4は、エン
ボス加工装置16により成形された凸部によって刻みた
ばこ2との接触面に大きい摩擦力を発生させているた
め、巻紙4と刻みたばこ2との間のスリップを抑えるこ
とができる。従って、この後、巻上げ機の切断部にて、
たばこロッドRは前述した増厚部分に対応した部分から
正確に切断してシガレット又は倍長シガレットを得るこ
とができる。倍長シガレットは、この後、フィルタ装着
機に供給され、このフィルタ装着機にてフィルタ付シガ
レット1が成形される。
【0014】上述した巻紙4のエンボス加工装置16を
備えていれば、特別な巻紙を使用しなくとも通常の巻紙
に凹凸を形成しながら、その巻紙を巻上げ機に供給する
ことができ、巻上げ機の運転速度が高速化しても、巻紙
上での刻みたばこのスリップを抑制でき、たばこロッド
Rを正確な位置にて切断することができる。なお、エン
ボス加工装置16を備えていなくても、巻上げ機にて、
既にエンボス加工された巻紙4のロールを使用すること
でも、本発明のシガレットを同様にして得ることができ
る。
【0015】図7を参照すると、本発明のシガレットに
使用される巻紙について、その性質を試験するための摩
擦係数測定装置が概略的に示されている。摩擦係数測定
装置は、大きく分けて、ベース54、ガイドロッド5
6、試料テーブル58、荷重台60及び荷重センサ62
から構成される。ガイドロッド56はベース54の直上
を水平に延び、左右の両端部が支持脚64を介してベー
ス54に支持されている。試料テーブル58は、ガイド
ロッド56の直上を水平に延び、左右の両端部のスライ
ダ66がガイドロッド56に水平方向に摺動自在にして
支持されている。試料テーブル58上には試料となるエ
ンボス加工された巻紙片Pをセットすることができる。
【0016】荷重台60は、試料テーブル58を跨ぐよ
うな形状を有し、その下端がスライダ70を介してガイ
ドロッド56に水平方向に摺動自在にして支持されてい
る。荷重台60はその頂部に重りステージ68を備えて
おり、この重りステージ68の下端には刻みたばこTの
セット空間が試料テーブル58上の巻紙片Pに臨んで確
保されている。ガイドロッド56の一方の支持脚64側
に荷重センサ62が配置されており、この荷重センサ6
2と荷重台60との間は、一対のフック74及びワイヤ
76を介して相互に連結されている。荷重センサ62は
ガイドロッド56の支持脚64に固定されているので、
荷重台60の左水平方向への移動は拘束されている。ま
た、荷重センサ62は、ワイヤ76から左水平方向の引
張力を受けると、その引張力の値を図示しない表示部に
重力単位で表示可能となっている。荷重台60のセット
空間に刻みたばこTが収容されると、この刻みたばこT
は試料テーブル56上にセットされた巻紙片P上に載置
される。また、重りステージ68上に重り72がセット
されると、その重り72の重力に相当する鉛直荷重が刻
みたばこTを介して巻紙片Pに加えられる。上述した摩
擦係数測定装置は、巻紙片Pと刻みたばこTとの摩擦力
を測定し、その摩擦係数を算出するためのものであり、
以下には、その測定手順について説明する。
【0017】はじめに、試料となる巻紙片Pを試料テー
ブル上面にセットする。巻紙片Pの長さは100mmと
する。刻みたばこTを1g測定し、荷重台60のセット
空間内に収容し巻紙片P上にセットする。以上の設定が
完了したら測定を開始する。試料テーブル58の端部に
設けたハンドル59を把持し、試料テーブル58を図中
矢印方向に引っ張ると、巻紙片Pと刻みたばこTとの接
触面の摩擦力により荷重台60は巻紙片Pから引き摺り
力を受け、この引き摺り力がワイヤ76を介して荷重セ
ンサ62に伝達される。従って、荷重センサ62は実際
に巻紙片Pと刻みたばこTとの接触面に生じる摩擦力を
検出可能となっている。試料テーブル58の引張力を増
していくと、これに伴って摩擦力も増加していくが、や
がては試料テーブル58が図中矢印方向に移動される。
この瞬間の荷重センサ62の検出値を読み取って、巻紙
片Pと刻みたばこTとの間の静止摩擦力を得る。更にそ
のまま試料テーブル58が安定して移動され続けている
ときの荷重センサ62の検出値を読み取って、動摩擦力
を得る。得られた静止摩擦力及び動摩擦力の値を刻みた
ばこTへの荷重の値で除して、それぞれ静止摩擦係数、
動摩擦係数を得る。
【0018】以上の測定を4種類の巻紙について5回ず
つ行った結果を表1に示す。なお、表中の値は各々の5
回の測定値の平均値である。また、試料とした巻紙P1
〜P3はいずれもエンボス加工された巻紙であり、巻紙
P4はシガレットに通常用いられている平坦な巻紙であ
る。巻紙P1,P2,P3は、それぞれの面の凹凸部の
形状が異なっている。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示す測定結果から明らかなように、
巻紙P1〜P3の摩擦力及び摩擦係数は、いずれも静止
摩擦、動摩擦共に巻紙P4のそれらを上回る。次いで、
シガレットの製造工程において刻みたばこの先落ち量を
測定し、通常の平坦な巻紙P4を用いた場合とエンボス
加工された巻紙を用いた場合の比較を行う。刻みたばこ
の先落ち量は、上述のたばこロッドRを切断して得たシ
ガレットに充填されている刻みたばこの重量とフィルタ
装着機を経た後のフィルタ付シガレット1に充填されて
いる刻みたばこの重量を測定し、両者の重量差から求め
る。先落ちした刻みたばこの重量を最初のシガレットに
充填されている刻みたばこの重量で除して、先落ち率を
得る。また、平坦な巻紙P4を用いたシガレットの先落
ち量とエンボス加工された巻紙を用いたシガレットの先
落ち量の差を求め、この差を巻紙P4を用いたときの先
落ち量で除して、エンボス加工された巻紙を用いたとき
の先落ち減少率を得る。
【0021】以上の測定を平坦な巻紙P4の他に2種類
のエンボス加工された巻紙について行った結果を表2に
示す。なお、巻紙P5,P6はそれぞれ、実施例の巻紙
4の凹部12の深さが55μm、65μmとなってい
る。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示す測定結果から明らかなように、
巻紙P5,P6を用いたシガレットの方が巻紙P4のシ
ガレットより刻みたばこの先落ち率が小さく、巻紙P4
を用いたシガレットの先落ち量を23.0〜30.9%
低減している。次に、シガレットの燃焼試験を行う。燃
焼試験ではシガレットの吸入煙中に含まれるタールの重
量に対する一酸化炭素の重量比(CO/T比)を求め
る。燃焼試験は巻紙P4と、実施例の凹部12の深さ8
5μmにエンボス加工された巻紙P7をそれぞれ用いた
シガレットについて行う。なお、表3にはこれらのシガ
レットそれぞれ1本あたりについて試験を行って得た値
を示す。
【0024】
【表3】
【0025】表3に示す試験結果から明らかなように、
巻紙P4を用いたシガレットよりもエンボス加工された
巻紙P7を用いたシガレットの方がCO/T比が低減さ
れている。以上の結果より、上述した実施例のシガレッ
トによれば、巻紙と刻みたばこの静止摩擦係数、動摩擦
係数を共に一般的な巻紙よりも大きくすることができ
る。従って、エンボス加工された巻紙と刻みたばこの接
触面に生じる静止摩擦力が、一般的なシガレットのもの
よりも大きいので、有効に先落ちを防止することができ
る。また、その製造工程において、巻上げ機の運転速度
が高速化しても、エンボス加工された巻紙により刻みた
ばことの接触面に生じる動摩擦力を大きくすることがで
きるので、巻紙と刻みたばことのスリップを効果的に抑
制することができ、たばこロッドの切断を正確な位置に
て行え、シガレット又は倍長シガレットからの先落ち率
を低減することができる。
【0026】また、実施例のシガレットは、喫入される
煙に含まれる一酸化炭素量のタール量に対する比である
CO/T比を低減することができる。この発明は、上述
した一実施例に制約されるものではない。シガレットは
フィルタを有さない両切のものでもよい。また、エンボ
ス加工された巻紙の凸部の形状は、錐の底面を円形や三
角形とするものでもよいし、これらの錐を複数種類組み
合わせたものとしたり、これらの配列間隔を変化させた
りすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のシガレ
ットによれば、その巻紙と刻みたばこの間の摩擦係数が
大きくなるので、シガレットの商品として流通する過程
又は生産過程において、巻紙内での刻みたばこの移動
や、巻紙と刻みたばことの間のスリップが起きにくく、
その先落ちを防止することができる。また、このスリッ
プによる刻みたばこの破砕や充填密度のばらつきを防止
することができ、その品質を確実に保持することができ
る。
【0028】また請求項1のシガレットによれば、巻紙
に多数の凸部を分布して形成してあるから、その巻紙部
分と刻みたばことの係合が強固になり、刻みたばこの先
落ちを確実に防止することができる。請求項のシガレ
ットによれば、平坦な巻紙をエンボス加工するだけの簡
単な構成で、巻紙と刻みたばこの摩擦係数を増加するこ
とができるし、巻紙をエンボス加工する工程の既存のシ
ガレット製造装置への適用も容易である。
【0029】請求項のシガレットによれば、少なくと
もその先端部の巻紙をエンボス加工してあるので、シガ
レットの先端部分での刻みたばこの移動が制限され、有
効に先落ちを防止することができる。請求項のシ
ガレットによれば、巻紙のラップ部分を除く全域又は巻
紙の全域にエンボス加工してあるので、シガレットの生
産速度が高速化しても、巻上げ時、巻紙と刻みたばこと
の間のスリップを抑制することができ、たばこロッドを
正確な位置から切断できるし、スリップによる刻みたば
この破砕を防止することができる。この結果、シガレッ
トの端部での刻みたばこの充填密度を確実に高めること
ができ、その先落ちを防止することができる。
【0030】請求項のシガレットによれば、その喫煙
時に刻みたばこが燃焼されることにより生成される一酸
化炭素の量を少なくすることができ、煙に含まれるター
ル量に対する一酸化炭素量の比を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のフィルタ付シガレットの斜視図であ
る。
【図2】フィルタ付シガレットを分解して示した斜視図
である。
【図3】巻紙の一部を拡大して示した斜視図である。
【図4】図1中、IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】エンボス加工装置を備えた巻上げ機の一部を示
す概略図である。
【図6】巻紙がエンボス加工される様を示した図であ
る。
【図7】摩擦係数測定装置を示した正面図である。
【符号の説明】
1 フィルタ付シガレット 2 刻みたばこ 4 巻紙 10 凸部
フロントページの続き (72)発明者 横山 隆 東京都墨田区横川1−17−7 日本たば こ産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−16845(JP,A) 特開 平1−225472(JP,A) 特公 昭46−27358(JP,B1) 米国特許2981261(US,A) 英国特許出願公開875252(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24D 1/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒状に成形された刻みたばこと、 前記刻みたばこを包み込み、この包み込み状態で両側縁
    部が相互に重なり合って接着されたラップ部を有する巻
    紙と、 前記 巻紙の内面に配列して形成され、前記巻紙と刻みた
    ばことの摩擦係数を増加させるべく前記巻紙の内面から
    突出する四角錐台形状の凸部とを具備したことを特徴と
    するシガレット。
  2. 【請求項2】 前記凸部は、前記巻紙により刻みたばこ
    を包み込む前の過程で前記巻紙をエンボス加工すること
    により形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のシガレット。
  3. 【請求項3】 前記エンボス加工領域は、少なくともシ
    ガレットの先端部にあることを特徴とする請求項に記
    載のシガレット。
  4. 【請求項4】 前記エンボス加工領域は、前記巻紙のラ
    ップ部を除く全域に亘って広がっていることを特徴とす
    る請求項に記載のシガレット。
  5. 【請求項5】 前記エンボス加工領域は、前記巻紙の全
    域に亘って広がっていることを特徴とする請求項に記
    載のシガレット。
  6. 【請求項6】 前記エンボス加工領域は、エンボス加工
    される前の段階の巻紙よりも、大きな通気度を有してい
    ことを特徴とする請求項に記載のシガレット。
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