JP3191676B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(エンジ
ン)においてその運転状態に応じた最適なクランク角で
圧縮混合気に点火するための制御を行う装置(点火時期
制御装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車用エンジンにおいては、一
般的に、燃料噴射制御に加え、点火時期制御も電子制御
によりなされている。電子制御式点火時期制御によれ
ば、従来の機械制御式に比較して、より精密な制御が可
能となり、出力性能、燃費、排出ガス浄化性能等の向上
が図られる。かかる点火時期の算出は、エンジン負荷
(エンジン1回転当たりの吸入空気量又はそのような吸
入空気量に相当する他の量)とエンジン回転速度とに基
づき点火時期マップを参照して最適な点火時期を求める
ことにより実行されている。
【0003】例えば、特開平1-290967号公報は、そのよ
うな点火時期制御装置を開示する一例である。同公報に
開示された装置は、さらに、スロットル開度の変化量か
ら過渡状態を検出し、過渡状態においては実験データに
基づき過渡状態用に予め決定されている点火時期マップ
を用いて制御するものであり、このように定常運転状態
と過渡運転状態とで計算方法を切り換えることにより、
過渡運転状態における最適点火時期からのずれを抑えて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、実験デー
タに基づいて決定され電子制御装置内の記憶装置に記憶
されている過渡点火時期は、本来、全てのエンジンに対
して最適なものであることが望ましい。しかしながら、
同一型式のエンジンであっても構成部品の製造誤差があ
るとともに、同一のエンジンであっても経時変化がある
ため、必ずしも最適な過渡点火時期が設定されていると
はいえない場合があり、最適点火時期からのずれ量が大
きくなっているおそれがある。
【0005】一方、かかる点火時期を計算するタイミン
グについて考えてみると、従来、吸気弁の開閉時期(気
筒ごとに異なる)に係わりなく、一定の周期で点火時期
を計算し、最新の計算値により該当気筒の点火を実行す
るエンジンが数多く存在する。図1は、このようなエン
ジンにおけるピストン位置、燃料噴射、吸気弁開閉時
期、及び点火時期計算タイミングの関係を示すものであ
る。本来、要求点火時期は、吸気弁が開くことにより気
筒に充填される空気量及びエンジン回転速度に基づき計
算されるべきものである。ところが、点火時期として採
用される最新の計算値は、その計算時点における吸入空
気量及びエンジン回転速度に応じた値となる。従って、
かかる計算方式の場合、定常状態においては実点火時期
は要求点火時期に一致するが、過渡状態においては実点
火時期は要求点火時期からずれてくる。すなわち、図1
に示されるように、該当気筒の吸気弁が閉じられて筒内
空気量が確定しているにもかかわらず、新たな点火時期
が計算されてその点火時期により点火が実行されてしま
う事態が生じうる。
【0006】このように実際の吸入空気量と点火時期計
算に使用される吸入空気量とのずれは、吸入空気量が大
きく変化する加速又は減速の過渡運転状態のときに顕著
になる。図2は、加速時における吸入空気量(詳細には
エンジン1回転当たりの吸入空気の質量[g/rev.] )G
Nの爆発ごとの変化を示す図であり、同図に示されるよ
うに、加速時のGNは、爆発ごとに大きくなる。また、
図3は、同一回転速度における吸入空気量GNと要求点
火時期(圧縮上死点から進角方向に数えたクランク角に
相当する数値(点火進角値) [°CA−BTDC] )SAとの
関係を示す特性図である。同一回転速度では、吸入空気
量GNが大きくなるほど、燃焼速度が増すため、この図
に示されるように、要求点火時期SAは遅角側に移行す
る。従って、吸気弁が閉じられた後に測定された吸入空
気量GNに基づいて点火時期を求めると、要求点火時期
よりも遅角側で点火することとなり、その結果、トルク
が低下し、運転性(ドライバビリティ)が悪化する。一
方、減速時には、加速時とは逆に、要求点火時期よりも
進角側で点火することとなり、その結果、ノックが発生
しやすくなり、やはり運転性が悪化する。
【0007】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、過渡
運転状態においても要求点火時期からのずれを生ずるこ
となく点火時期を設定することにより出力性能の向上及
びノックの発生防止を図った点火時期制御装置を提供す
ることにある。ひいては、本発明は、内燃機関における
運転性の更なる向上に寄与することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、各気筒の各爆
発行程に係る点火時期を、その爆発行程に係る吸気行程
中の吸入空気量と回転速度とに基づき、それぞれ算出す
る、という基本的着想に基づいて以下に記載されるよう
な技術構成を採用することにより、上記目的を達成する
ものである。
【0009】すなわち、本願第1の発明に係る、内燃機
関の点火時期制御装置は、内燃機関の吸入空気量を検出
する吸入空気量検出手段と、内燃機関の回転速度を検出
する回転速度検出手段と、前記吸入空気量検出手段によ
る吸入空気量検出値と前記回転速度検出手段による回転
速度検出値に基づき、内燃機関の各気筒の各吸気行程ご
とに当該吸気弁開期間における吸入空気量代表値と回転
速度代表値とを決定し、前記吸入空気量代表値と前記回
転速度代表値とに基づき当該吸気行程に係る爆発行程の
ための点火時期を設定する点火時期設定手段と、を具備
する。
【0010】また、第2の発明によれば、前記吸入空気
量代表値は、吸気弁開時期及び吸気弁閉時期における吸
入空気量の平均値であり、前記回転速度代表値は、吸気
弁開時期及び吸気弁閉時期における回転速度の平均値で
ある。
【0011】また、第3の発明によれば、前記吸入空気
量代表値は、吸気弁開期間の中間時点における吸入空気
量であり、前記回転速度代表値は、吸気弁開期間の中間
時点における回転速度である。
【0012】また、第4の発明によれば、前記吸気弁閉
時期における吸入空気量及び回転速度又は前記吸気弁開
期間の中間時点における吸入空気量及び回転速度は、前
記吸入空気量検出手段及び前記回転速度検出手段により
過去に検出された吸入空気量検出値及び回転速度検出値
に基づく予測値である。
【0013】上述の如く構成された、第1の発明に係る
点火時期制御装置においては、気筒ごとに吸気弁開期間
における吸入空気量代表値及び回転速度代表値により当
該気筒の点火時期が決定されるため、当該気筒の吸気弁
が閉じられた後すなわち吸入空気量が確定した後に検出
された吸入空気量及び回転速度に基づいて点火時期が設
定されるという事態が生じなくなり、従って要求点火時
期に対するずれ量が小さくなる。
【0014】定常運転状態においては、図4に示される
ように、吸気弁が開いている期間、ほぼ一定の流速で気
筒内に空気が充填されるのに対し、過渡運転状態におい
ては、図5に示される加速時の例のように、吸気弁の開
時期と閉時期とで流速が変化する。第2の発明において
は、吸入空気量及び回転速度の代表値は、吸気弁の開時
期及び閉時期における値の平均値として、簡単にかつ精
度良く検出される。
【0015】また、吸気弁開期間の中間時点における吸
入空気量及び回転速度は、吸気弁開期間における平均値
に近い値と考えることができる。第3の発明において
は、そのような中間時点における吸入空気量及び回転速
度が代表値とされるため、第2の発明よりも計算負荷が
軽減されるとともに、第2の発明よりも速やかに点火時
期を求めることができ、制御性が向上する。
【0016】また、高速回転時には、点火時期算出時点
から点火実行時点までの時間が短くなり、点火装置への
通電時間を十分に確保することができなくなるおそれが
ある。第4の発明においては、第2の発明における吸気
弁閉時期の吸入空気量及び回転速度又は第3の発明にお
ける吸気弁開期間の中間時点の吸入空気量及び回転速度
を予測値として速やかに計算することができるため、高
速回転時にも制御性が確保される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0018】図6は、本発明の一実施形態に係る点火時
期制御装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図で
ある。エンジンの燃焼に必要な空気は、エアクリーナ2
でろ過され、スロットルボデー4を通ってサージタンク
(インテークマニホルド)6で各気筒の吸気管7に分配
される。なお、その吸入空気流量は、スロットルボデー
4に設けられたスロットル弁5により調節されるととも
に、エアフローメータ40により計測される。また、吸
入空気温度は、吸気温センサ43により検出される。さ
らに、吸気管圧力は、バキュームセンサ41によって検
出される。
【0019】また、スロットル弁5の開度は、スロット
ル開度センサ42により検出される。また、スロットル
弁5が全閉状態のときには、アイドルスイッチ52がオ
ンとなり、その出力であるスロットル全閉信号がアクテ
ィブとなる。また、スロットル弁5をバイパスするアイ
ドルアジャスト通路8には、アイドル時の空気流量を調
節するためのアイドル回転速度制御弁(ISCV)66
が設けられている。
【0020】一方、燃料タンク10に貯蔵された燃料
は、燃料ポンプ11によりくみ上げられ、燃料配管12
を経て燃料噴射弁60により吸気管7に噴射される。
【0021】吸気管7では、空気と燃料とが混合され、
その混合気は、吸気弁24を介してエンジン本体すなわ
ち気筒(シリンダ)20の燃焼室21に吸入される。燃
焼室21において、混合気は、ピストン23により圧縮
された後、点火されて爆発・燃焼し、動力を発生する。
そのような点火は、点火信号を受けたイグナイタ62
が、点火コイル63の1次電流の通電及び遮断を制御
し、その2次電流が、点火ディストリビュータ64を介
してスパークプラグ65に供給されることによりなされ
る。
【0022】なお、点火ディストリビュータ64には、
その軸が例えばクランク角(CA)に換算して720°
CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる基準位置
検出センサ50、及び30°CAごとに位置検出用パル
スを発生させるクランク角センサ51が設けられてい
る。なお、実際の車速は、車速を表す出力パルスを発生
させる車速センサ53によって検出される。また、エン
ジン20は、冷却水通路22に導かれた冷却水により冷
却され、その冷却水温度は、水温センサ44によって検
出される。
【0023】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気弁
26を介して排気マニホルド30に放出され、次いで排
気管34に導かれる。なお、排気管34には、排気ガス
中の酸素濃度を検出するO2 センサ45が設けられてい
る。さらにそれより下流の排気系には、触媒コンバータ
38が設けられており、その触媒コンバータ38には、
排気ガス中の未燃成分(HC,CO)の酸化と窒素酸化
物(NOx )の還元とを同時に促進する三元触媒が収容
されている。こうして触媒コンバータ38において浄化
された排気ガスが大気中に排出される。
【0024】エンジン電子制御ユニット(エンジンEC
U)70は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回
転速度制御などを実行するマイクロコンピュータシステ
ムであり、そのハードウェア構成は、図7のブロック図
に示される。リードオンリメモリ(ROM)73に格納
されたプログラム及び各種のマップに従って、中央処理
装置(CPU)71は、各種センサ及びスイッチからの
信号をA/D変換回路75又は入力インタフェース回路
76を介して入力し、その入力信号に基づいて演算処理
を実行し、その演算結果に基づき駆動制御回路77a〜
77cを介して各種アクチュエータ用制御信号を出力す
る。ランダムアクセスメモリ(RAM)74は、その演
算・制御処理過程における一時的なデータ記憶場所とし
て使用される。また、バックアップRAM79は、バッ
テリ(図示せず)に直接接続されることにより電力の供
給を受け、イグニションスイッチがオフの状態において
も保持されるべきデータ(例えば、各種の学習値)を格
納するために使用される。また、これらのECU内各構
成要素は、アドレスバス、データバス、及びコントロー
ルバスからなるシステムバス72によって接続されてい
る。
【0025】図8は、イグナイタ62に対する駆動制御
回路77bの一構成例を示すブロック図である。符号8
0は、システムバス72を介して通電開始時期データが
格納されるレジスタ(REGS)を表し、符号81は、
システムバス72を介して通電遮断時期データすなわち
点火時期データが格納されるレジスタ(REGE)を表
している。また、符号82は、図示しないクロック信号
によりハードウェア的にカウントアップされるカウンタ
(CNT)を表し、カウンタ82は、システムバス72
を介して初期化されうるようになっている。さらに、符
号83は、レジスタ80の内容とカウンタ82の内容と
を比較し一致するときにその出力信号をアクティブとす
る比較器(CMP)を表し、符号84は、レジスタ81
の内容とカウンタ82の内容とを比較し一致するときに
その出力信号をアクティブとする比較器(CMP)を表
している。また、符号85は、比較器83の出力信号に
基づきセットされるとともに、比較器84の出力信号に
基づきリセットされるフリップフロップ(FF)を表し
ており、このフリップフロップ85の出力信号が点火信
号となってイグナイタ62に送られる。CPU71は、
レジスタ80及び81に通電開始時期データ及び通電遮
断時期(点火時期)データを格納するとともに、カウン
タ82を初期化することにより、所望の点火信号を作成
することができる。
【0026】以上のようなハードウェア構成を有する内
燃機関(エンジン)において実行されるECU70のエ
ンジン制御処理について、以下、説明する。
【0027】燃料噴射制御は、基本的には、エンジン1
回転当たりの吸入空気量に基づいて、所定の目標空燃比
を達成する燃料噴射量すなわち燃料噴射弁60による噴
射時間を演算し、所定のクランク角に達した時点で燃料
を噴射すべく、駆動制御回路77aを介して燃料噴射弁
60を制御するものである。なお、エンジン1回転当た
りの吸入空気量は、エアフローメータ40により計測さ
れる吸入空気流量とクランク角センサ51から得られる
エンジン回転速度とから算出されるか、又はバキューム
センサ41から得られる吸気管圧力とエンジン回転速度
とによって推定される。そして、かかる燃料噴射量演算
の際には、スロットル開度センサ42、吸気温センサ4
3、水温センサ44等の各センサからの信号に基づく基
本的な補正、O2 センサ45からの信号に基づく空燃比
フィードバック補正、そのフィードバック補正値の中央
値が理論空燃比となるようにする空燃比学習補正、等が
加えられる。
【0028】また、アイドル回転速度制御は、アイドル
スイッチ52からのスロットル全閉信号及び車速センサ
53からの車速信号によってアイドル状態を検出すると
ともに、水温センサ44からのエンジン冷却水温度等に
よって決められる目標回転速度と実際のエンジン回転速
度とを比較し、その差に応じて目標回転速度となるよう
に制御量を決定し、駆動制御回路77cを介してISC
V66を制御して空気量を調節することにより、最適な
アイドル回転速度を維持するものである。
【0029】また、点火時期制御は、クランク角センサ
51から得られるエンジン回転速度、エアフローメータ
40から得られる吸入空気流量、及びその他のセンサか
らの信号により、エンジンの状態を総合的に判定し、最
適な点火時期を決定し、駆動制御回路77bを介してイ
グナイタ62に点火信号を送るものである。以下、本発
明に係る点火時期制御について、詳細に説明する。
【0030】本発明は、前述のように、点火時期の計算
タイミングに係るものであり、エンジン回転に同期した
処理を実行する。図9は、本実施形態においてそのよう
な処理の基礎となる、基準位置検出センサ50からの信
号(G信号)及びクランク角センサ51からの信号(N
e信号)の波形をエンジン2回転分について示す図であ
る。G信号は、720°CAごとのパルスを有し、Ne
信号は、30°CAごとのパルスを有している。そし
て、G信号のパルスの次に来るNe信号のパルスが第1
気筒の圧縮上死点前10°CAを表すように設定されて
いる。
【0031】図10は、吸気弁24及び排気弁26の開
閉時期をクランク角により表したバルブタイミング図で
ある。この図において、円周上の30°CAごとのマー
クは、Ne信号のパルスが発生するタイミングを示して
いる。本実施形態では、吸気弁開時期は、吸気上死点
(吸気TDC)前5°CAに固定され、吸気弁閉時期
は、吸気下死点(吸気BDC)後40°CAに固定され
ている。そして、点火時期は、圧縮上死点前クランク角
(点火進角値 [°CA−BTDC] )として計算され、圧縮上
死点前100°CAの時点で通電開始時期とともに駆動
制御回路77bにセットされるようになっている。ここ
で、本実施形態においては、吸気弁開時期が吸気上死点
(吸気TDC)前5°CA、吸気弁閉時期が吸気下死点
(吸気BDC)後40°CAに各々固定されているが、
この値は、必ずしも固定値である必要はなく、エンジン
の運転状態に応じて最適な値に適宜変更することも可能
である。また、通電期間は、運転状態に応じて定まる所
要時間をエンジン回転速度に基づきクランク角度に変換
したものである。また、本実施形態では、4気筒エンジ
ンを想定しており、そのため、各気筒における図10の
ような動作は、180°CAずつずれて発生することと
なる。以下、4つの実施形態を採り上げて説明する。
【0032】第1実施形態は、各気筒の各吸気行程ごと
に、図11に示されるように、吸気弁の開時期及び閉時
期における吸入空気量GN及び回転速度NEを検出し、
それらの平均値として算出される吸入空気量及び回転速
度に基づき点火時期SAを決定しようというものであ
る。なお、本実施形態では、吸気弁開時期(吸気上死点
前5°CA)に最も近いNe信号パルス発生タイミング
である吸気上死点前10°CAと、吸気弁閉時期(吸気
下死点後40°CA)に最も近いNe信号パルス発生タ
イミングである吸気下死点後50°CAと、においてG
N及びNEを求めるようにしている。以下、関連する処
理ルーチンについて、順次、説明する。
【0033】図12は、所定のタイマによる割り込みに
よって起動されるタイマ割り込みサービスルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。すなわち、本ルー
チンは、所定の時間周期によって実行される。まず、エ
アフローメータ40の出力に基づき吸入空気流量(質
量)GAを検出する(ステップ102)。次いで、その
GAと後述するNe信号割り込みサービスルーチンによ
り別途算出されているエンジン回転速度NEとに基づ
き、 GN←GA/NE なる演算を実行して、エンジン1回転当たりの吸入空気
量(質量)GNを算出する(ステップ104)。このよ
うに、吸入空気量GNは、一定時間周期で最新の値が求
められている。
【0034】図13は、前述したG信号のパルスごとに
即ち720°CAごとに起動されるG信号割り込みサー
ビスルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
本ルーチンでは、クランク角算出用のカウンタCCRN
Kを0に初期化する処理のみを行う(ステップ20
2)。
【0035】図14及び図15は、前述したNe信号の
パルスごとに即ち30°CAごとに起動されるNe信号
割り込みサービスルーチンの処理手順を示すフローチャ
ートである。まず、本ルーチンでは、このNe信号のパ
ルスの発生間隔に基づき、現在のエンジン回転速度NE
(単位: rpm)を算出する(ステップ302)。このよ
うなNEの算出は、ハードウェア的にもソフトウェア的
にも実現可能である。次いで、前記したクランク角算出
用カウンタCCRNKをインクリメントする(ステップ
304)。そして、このCCRNKの値に基づいて第1
気筒から第4気筒までの現在のクランク角NCA1から
NCA4までを算出する(ステップ306)。例えば、
CCRNK=1の場合、第1気筒に係るNCA1は、前
述したように、圧縮上死点前10°CAとなり、そし
て、第2気筒〜第4気筒に係るNCA2〜NCA4は、
それより180°CA×nだけずれた値となる。
【0036】次いで、算出されたクランク角NCAi
(i=1,2,3,4)のいずれかが吸気上死点前10
°CAであるか否かを判定する(ステップ308)。そ
の判定結果がYESであれば、ステップ310に進み、
NOであればステップ312に進む。ステップ310で
は、現在の回転速度NE及び吸入空気量GNを、第i気
筒の吸気弁開時期における回転速度NEoi及び吸入空気
量GNoiとして記憶し、本ルーチンを終了する。ステッ
プ312では、NCAiのいずれかが吸気下死点後50
°CAであるか否かを判定し、その判定結果がYESで
あれば、ステップ314に進み、NOであればステップ
320に進む。ステップ314では、現在の回転速度N
E及び吸入空気量GNを、第i気筒の吸気弁閉時期にお
ける回転速度NEci及び吸入空気量GNciとして記憶
し、ステップ316に進む。
【0037】ステップ316では、 NEsi←(NEoi+NEci)/2 GNsi←(GNoi+GNci)/2 なる演算を実行して平均値を算出する。次のステップ3
18では、平均値NEsi及びGNsiに基づいて図16に
示される如きマップを参照することにより、第i気筒の
点火時期(圧縮上死点前点火進角値)SAiを求めると
ともに、 IGi←SAi+Adw なる演算により、通電開始時期を算出する。ここで、A
dwは、通電期間を表し、前述のように、運転状態(定常
運転、過渡運転等)に応じて定まる通電所要時間をエン
ジン回転速度NEに基づきクランク角度に変換したもの
である。なお、図16のマップ及び以下の説明にて使用
される各マップは、いずれも、あらかじめROM73に
格納されている。ステップ318の実行後は、本ルーチ
ンを終了する。
【0038】ステップ312の判定結果がNOのときに
実行されるステップ320では、クランク角NCAi
(i=1,2,3,4)のいずれかが圧縮上死点前10
0°CAであるか否かを判定し、その判定結果がNOの
ときには本ルーチンを終了し、YESのときにはステッ
プ322に進む。ステップ322では、まず、 ω←NE×360/60×1000 なる演算により、ミリ秒当たりのクランク回転角ωを算
出する。さらに、 TON←(100−IGi)/ω TOF←(100−SAi)/ω なる演算を実行して、現時点(圧縮上死点前100°C
A)から通電開始時期までの時間TON及び現時点から通
電遮断時期(点火時期)までの時間TOFを算出する。
【0039】次のステップ324では、 REGS←g(TON) REGE←g(TOF) CNT←0 なる処理を行う。すなわち、TON及びTOFを、ハードウ
ェアカウンタ82(図8)へ入力されるクロックの数に
相当する値に換算して、前記したレジスタ80(REG
S)及びレジスタ81(REGE)にセットするととも
に、カウンタ82を初期化する。こうすることにより、
第i気筒についての点火が所望の時期に行われる。
【0040】次に、第2実施形態について説明する。第
2実施形態は、各気筒の各吸気行程ごとに、図17に示
されるように、吸気弁の開期間の中間時点における吸入
空気量GN及び回転速度NEを検出し、それらに基づき
点火時期SAを決定しようというものである。なお、本
実施形態では、吸気弁開期間の中間時点に最も近いNe
信号パルス発生タイミングである吸気上死点後110°
CAにおいてGN及びNEを求めるようにしている。第
2実施形態では、第1実施形態に対してNe信号割り込
みサービスルーチンのみが相違し、その他のルーチン
は、第1実施形態と同一となる。
【0041】図18及び図19は、第2実施形態に係る
Ne信号割り込みサービスルーチンの処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、ステップ402、404及
び406では、第1実施形態に係るNe信号割り込みサ
ービスルーチンのステップ302、304及び306と
同様にして、現在のエンジン回転速度NEの算出、クラ
ンク角算出用カウンタCCRNKのインクリメント、及
び各気筒のクランク角NCAi(i=1〜4)の算出を
行う。
【0042】次いで、ステップ408では、クランク角
NCAiのいずれかが吸気上死点後110°CAである
か否かを判定し、その判定結果がYESであればステッ
プ410に進み、NOであればステップ414に進む。
ステップ410では、現在の回転速度NE及び吸入空気
量GNを、第i気筒の吸気弁開期間の中間時点における
回転速度NEsi及び吸入空気量GNsiとして、ステップ
412に進む。ステップ412以降の処理は、第1実施
形態におけるステップ318以降と同一である。
【0043】次に、第3実施形態について説明する。第
3実施形態は、各気筒の各吸気行程ごとに、図20に示
されるように、吸気弁の開時期において、開時期におけ
る吸入空気量GN及び回転速度NEを検出するととも
に、閉時期における吸入空気量及び回転速度を予測(先
読み)し、それらの平均値として算出される吸入空気量
及び回転速度に基づき点火時期SAを決定しようという
ものである。すなわち、第3実施形態は、第1実施形態
における吸気弁閉時期の吸入空気量及び回転速度が検出
値ではなく予測値となっている点のみ相違する。こうす
ることにより点火時期を早めに決定することができるた
め、高速回転時にも制御性が確保されるという利点があ
る。第3実施形態では、第1実施形態におけるタイマ割
り込みサービスルーチン及びNe信号割り込みサービス
ルーチンが変更されるとともに、新たにNE及びGN先
読みルーチンが導入される。
【0044】図21は、第3実施形態に係るタイマ割り
込みサービスルーチンの処理手順を示すフローチャート
である。まず、ステップ502及び504では、第1実
施形態のタイマ割り込みサービスルーチンと同様に、吸
入空気流量GAの検出及びエンジン1回転当たりの吸入
空気量GNの算出を行う。次いで、ステップ506で
は、スロットル開度センサ42の出力に基づきスロット
ル弁5の開度TAを検出する。次のステップ508で
は、図22に示される如きマップを参照することによ
り、現スロットル開度TAに対応する定常状態でのエン
ジン回転速度NETAを算出する。さらに、次のステッ
プ510では、図23に示される如きマップを参照する
ことにより、現スロットル開度TAに対応する定常状態
での吸入空気量GNTAを算出する。
【0045】次いで、ステップ512では、図24に示
される如きマップを参照することにより、NETAとG
NTAとに対応するなまし(加重平均)率mを算出す
る。最後に、ステップ514では、NETA及びGNT
Aのなまし演算を実行する。すなわち、前回までに算出
されてきたなまし値NESM及びGNSMを、 NESM←NESM+(NETA−NESM)/m =〔(m−1)NESM+NETA〕/m GNSM←GNSM+(GNTA−GNSM)/m =〔(m−1)GNSM+GNTA〕/m なる演算式により更新する。なまし演算は、前回までの
なまし値に“m−1”の重みを付け、今回の算出値に1
の重みを付けて加重平均をとり、これを新たななまし値
とするものである。このようにして算出されたNESM
及びGNSMは、後述するNE及びGN先読みルーチン
にて使用される。
【0046】図25及び図26は、第3実施形態に係る
Ne信号割り込みサービスルーチンの処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、ステップ602、604及
び606では、第1実施形態に係るNe信号割り込みサ
ービスルーチンのステップ302、304及び306と
同様にして、現在のエンジン回転速度NEの算出、クラ
ンク角算出用カウンタCCRNKのインクリメント、及
び各気筒のクランク角NCAi(i=1〜4)の算出を
行う。
【0047】次いで、ステップ608では、クランク角
NCAiのいずれかが吸気上死点前10°CAであるか
否かを判定し、その判定結果がYESであればステップ
610に進み、NOであればステップ620に進む。ス
テップ610では、現在の回転速度NE及び吸入空気量
GNを、第i気筒の吸気弁開時期における回転速度NE
oi及び吸入空気量GNoiとして記憶する。次いで、ステ
ップ612では、まず、 ω←NE×360/60×1000 なる演算により、ミリ秒当たりのクランク回転角ωを算
出する。さらに、 TFWD ←(10+180+50)/ω=240/ω なる演算を実行して、現時点(吸気上死点前10°C
A)から吸気下死点後50°CA(吸気弁閉時期近辺)
までの時間TFWD を算出する。
【0048】次いで、ステップ614では、後述するN
E及びGN先読みルーチンをコールし、時間TFWD 経過
後の回転速度NEFWD及び吸入空気量GNFWDを算
出する。次いで、ステップ616では、 NEsi←(NEoi+NEFWD)/2 GNsi←(GNoi+GNFWD)/2 なる演算を実行して平均値を算出する。ステップ618
以降の処理は、第1実施形態におけるステップ318以
降と同一である。
【0049】図27は、前記したステップ614でコー
ルされるNE及びGN先読みルーチンの処理手順を示す
フローチャートであり、本ルーチンでは、タイマ割り込
みサービスルーチン(図24)を引き継ぐ形でなまし演
算を行う。まず、ステップ702では、タイマ割り込み
サービスルーチンで算出されているNESM及びGNS
MをNESMFWD 及びGNSMFWD とする。次いで、ス
テップ704では、現時点から予測時点までの時間T
FWD をタイマ割り込みサービスルーチンの実行周期Δt
で除算することにより演算回数pを算出する。
【0050】次いで、ステップ706、708及び71
0では、 NESMFWD ←〔(m−1)NESMFWD +NETA〕
/m GNSMFWD ←〔(m−1)GNSMFWD +GNTA〕
/m なるなまし演算をp回実行する。このようになまし演算
(加重平均演算)を繰り返して実行することにより、最
新のなまし値(加重平均値)は定常状態に近づくので、
なまし演算の演算回数を上記のように定めることにより
現時点から時間T FWD だけ先の回転速度及び吸入空気量
(現時点より定常状態に近い状態での回転速度及び吸入
空気量)に近似した値を算出することができる。
【0051】最後に、ステップ712では、 NEFWD←NE+(NESMFWD −NESM) GNFWD←GN+(GNSMFWD −GNSM) なる演算を行い、現時点から時間TFWD だけ経過した時
点における回転速度NEFWD及び吸入空気量GNFW
Dを求める。すなわち、演算による予測時点での値NE
SMFWD 、GNSMFWD から演算による現時点での値N
ESM、GNSMを減算してその差を求め、現在の測定
値NE、GNにその差を加算した値を予測値NEFW
D、GNFWDとする。
【0052】次に、第4実施形態について説明する。第
4実施形態は、各気筒の各吸気行程ごとに、図28に示
されるように、吸気弁の開時期において、吸気弁開期間
の中間時点における回転速度NE及び吸入空気量GNを
予測(先読み)し、その予測された吸入空気量及び回転
速度に基づき点火時期SAを決定しようというものであ
る。こうすることにより第3実施形態よりも演算負荷が
低減せしめられ、更なる制御性の向上が図られる。第4
実施形態では、第3実施形態に対してNe信号割り込み
サービスルーチンのみが変更される。
【0053】図29及び図30は、第4実施形態に係る
Ne信号割り込みサービスルーチンの処理手順を示すフ
ローチャートである。まず、ステップ802、804及
び806では、第1実施形態に係るNe信号割り込みサ
ービスルーチンのステップ302、304及び306と
同様にして、現在のエンジン回転速度NEの算出、クラ
ンク角算出用カウンタCCRNKのインクリメント、及
び各気筒のクランク角NCAi(i=1〜4)の算出を
行う。
【0054】次いで、ステップ808では、クランク角
NCAiのいずれかが吸気上死点前10°CAであるか
否かを判定し、その判定結果がYESであればステップ
810に進み、NOであればステップ818に進む。ス
テップ810では、まず、 ω←NE×360/60×1000 なる演算により、ミリ秒当たりのクランク回転角ωを算
出する。さらに、 TFWD ←(10+110)/ω=120/ω なる演算を実行して、現時点(吸気上死点前10°C
A)から吸気上死点後110°CA(吸気弁開期間の中
間時点)までの時間TFWD を算出する。
【0055】次いで、ステップ812では、前述したN
E及びGN先読みルーチンをコールし、時間TFWD 経過
後の回転速度NEFWD及び吸入空気量GNFWDを算
出する。次いで、ステップ814では、そのNEFWD
及びGNFWDを、第i気筒の吸気弁開期間の中間時点
における回転速度及び吸入空気量すなわち点火時期マッ
プを参照するための回転速度NEsi及び吸入空気量GN
siとし、ステップ816に進む。ステップ816以降の
処理は、第1実施形態におけるステップ318以降と同
一である。
【0056】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することは当業者にとって容
易なことであろう。例えば、吸入空気量及び回転速度を
予測(先読み)する場合、上述の実施形態に限定され
ず、様々な予測方法が利用可能であろう。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る点火
時期制御装置によれば、各気筒の各爆発行程に係る点火
時期がその爆発行程に係る吸気行程中の吸入空気量と回
転速度とに基づきそれぞれ算出されるため、過渡運転状
態においても要求点火時期からのずれを生ずることなく
点火時期が設定されることとなり、出力性能の向上及び
ノックの発生防止が図られる。ひいては、本発明は、内
燃機関における運転性の更なる向上に寄与するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエンジンにおけるピストン位置、燃料噴
射、吸気弁開閉時期、及び点火時期計算タイミングの関
係を示す図である。
【図2】加速時における吸入空気量(詳細にはエンジン
1回転当たりの吸入空気の質量[g/rev.] )GNの爆発
ごとの変化を示す図である。
【図3】同一回転速度における吸入空気量GNと要求点
火時期(圧縮上死点から進角方向に数えたクランク角に
相当する数値(点火進角値) [°CA−BTDC] )SAとの
関係を示す特性図である。
【図4】定常運転状態におけるピストン位置と吸気弁を
通過する空気の流速との関係を示す図である。
【図5】過渡(加速)運転状態におけるピストン位置と
吸気弁を通過する空気の流速との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る点火時期制御装置を
備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るエンジンECUのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】イグナイタに対する駆動制御回路の一構成例を
示すブロック図である。
【図9】基準位置検出センサ出力信号(G信号)及びク
ランク角センサ出力信号(Ne信号)の波形をエンジン
2回転分について示す図である。
【図10】吸気弁及び排気弁の開閉時期をクランク角に
より表したバルブタイミング図である。
【図11】第1実施形態に係る点火時期制御を説明する
ための図である。
【図12】第1実施形態に係るタイマ割り込みサービス
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第1実施形態に係るG信号割り込みサービス
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】第1実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(1/2)
である。
【図15】第1実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(2/2)
である。
【図16】回転速度NE及び吸入空気量GNに応じて点
火時期SAを求めるためのマップを示す図である。
【図17】第2実施形態に係る点火時期制御を説明する
ための図である。
【図18】第2実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(1/2)
である。
【図19】第2実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(2/2)
である。
【図20】第3実施形態に係る点火時期制御を説明する
ための図である。
【図21】第3実施形態に係るタイマ割り込みサービス
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】スロットル開度TAより定常状態での回転速
度NETAを求めるためのマップを示す図である。
【図23】スロットル開度TAより定常状態での吸入空
気量GNTAを求めるためのマップを示す図である。
【図24】NETA及びGNTAよりなまし(加重平
均)率mを求めるためのマップを示す図である。
【図25】第3実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(1/2)
である。
【図26】第3実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(2/2)
である。
【図27】第3実施形態に係るNE及びGN先読みルー
チンの処理手順を示すフローチャートである。
【図28】第4実施形態に係る点火時期制御を説明する
ための図である。
【図29】第4実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(1/2)
である。
【図30】第4実施形態に係るNe信号割り込みサービ
スルーチンの処理手順を示すフローチャート(2/2)
である。
【符号の説明】
2…エアクリーナ 4…スロットルボデー 5…スロットル弁 6…サージタンク(インテークマニホルド) 7…吸気管 8…アイドルアジャスト通路 10…燃料タンク 11…燃料ポンプ 12…燃料配管 20…気筒(エンジン本体) 21…燃焼室 22…冷却水通路 23…ピストン 24…吸気弁 26…排気弁 30…排気マニホルド 34…排気管 38…触媒コンバータ 40…エアフローメータ 41…バキュームセンサ 42…スロットル開度センサ 43…吸気温センサ 44…水温センサ 45…O2 センサ 50…基準位置検出センサ 51…クランク角センサ 52…アイドルスイッチ 53…車速センサ 60…燃料噴射弁 62…イグナイタ 63…点火コイル 64…点火ディストリビュータ 65…スパークプラグ 66…アイドル回転速度制御弁(ISCV) 70…エンジンECU 71…CPU 72…システムバス 73…ROM 74…RAM 75…A/D変換回路 76…入力インタフェース回路 77a,77b,77c…駆動制御回路 79…バックアップRAM 80,81…レジスタ 82…カウンタ 83,84…比較器(コンパレータ) 85…フリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 5/00 - 5/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の各気筒の吸気行程ごとに、吸気弁の開時期及
    び閉時期における吸入空気量検出値及び回転速度検出値
    から算出される吸入空気量平均値及び回転速度平均値に
    応じて、当該吸気行程に係る爆発行程のための点火時期
    を設定する点火時期設定手段と、 を具備する、内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の各気筒の吸気行程ごとに、吸気弁の開期間の
    中間時点における吸入空気量検出値及び回転速度検出値
    に応じて、当該吸気行程に係る爆発行程のための点火時
    期を設定する点火時期設定手段と、 を具備する、内燃機関の点火時期制御装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の各気筒の吸気行程ごとに、吸気弁の開時期に
    おける吸入空気量検出値及び回転速度検出値と、当該開
    時期において予測される、吸気弁の閉時期における吸入
    空気量予測値及び回転速度予測値と、から算出される吸
    入空気量平均値及び回転速度平均値に応じて、当該吸気
    行程に係る爆発行程のための点火時期を設定する点火時
    期設定手段と、 を具備する、内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の各気筒の吸気行程ごとに、吸気弁の開時期に
    おいて予測される、吸気弁の開期間の中間時点における
    吸入空気量予測値及び回転速度予測値に応じて、当該吸
    気行程に係る爆発行程のための点火時期を設定する点火
    時期設定手段と、 を具備する、内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空
    気量検出手段と、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 内燃機関の各気筒の吸気行程ごとに、吸気弁の開時期か
    ら閉時期までの間に検出される吸入空気量及び回転速度
    に基づいて、当該吸気行程に係る爆発行程のための点火
    時期を設定する点火時期設定手段と、 を具備する、内燃機関の点火時期制御装置。
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