JP3156223B2 - 自動車用かじ取りシステム - Google Patents

自動車用かじ取りシステム

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JP3156223B2 JP28857399A JP28857399A JP3156223B2 JP 3156223 B2 JP3156223 B2 JP 3156223B2 JP 28857399 A JP28857399 A JP 28857399A JP 28857399 A JP28857399 A JP 28857399A JP 3156223 B2 JP3156223 B2 JP 3156223B2
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coupling device
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フーベルト・ボーネル
マルテイン・モーゼル
ラインホルド・シユネツケンブルゲル
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ダイムラークライスラー・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/30Safety devices, e.g. alternate emergency power supply or transmission means to ensure steering upon failure of the primary steering means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用かじ取り
システムであって、運転者により操作されるかじ取りハ
ンドル、かじ取り可能な車輪のかじ取り操作用かじ取り
操作器、かじ取りハンドルにより操作可能なかじ取り角
目標値発信器、かじ取り可能な車輪により操作可能なか
じ取り角実際値発信器、かじ取り角の目標値と実際値と
の比較に応じてかじ取り操作器を制御しかつ自身及び発
信器と共同作用するセンサ装置を常に誤動作について検
査する制御装置、及びかじ取りハンドルとかじ取り可能
な車輪との間に設けられる機械又は液圧強制連結装置を
持ち、制御装置が正しく動作する場合、強制連結装置が
開かれるか又は開かれたままであり(無効な正常状
態)、制御装置が正しく動作しない場合、強制連結装置
が自動的に閉じられる(有効な特殊状態)ものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】″ステア・バイ・ワイヤ(Steer
by wire)″構想に従って動作するこのようなか
じ取りシステムは原則的には公知であり、将来の自動車
のために開発されている。これらのシステムは、少なく
とも制御装置及び付属するセンサ装置に関して、構造的
変更なしに種々の車両に適している、という原理的な利
点を与える。適当なプログラミングにより、かじ取りハ
ンドルの操作行程とかじ取りされる車輪のかじ取り角変
化との間の実際あらゆる変換比を実現することができ
る。更に規定すべきパラメータ例えば横風の影響を自動
的に考慮又は除去するために、制御装置を付加的なセン
サに接続することも可能である。
【0003】システムに欠陥のある場合必要な安全度を
保証できるようにするため、制御装置に欠陥が生じる
か、又は制御装置により評価すべき信号が欠除する場
合、異常運転又は非常運転のための運転態様を自動的に
開始するように考慮されている。この運転態様では、か
じ取りハンドルとかじ取される車輪との間の強制連結装
置が設けられているので、かじ取りシステムは原理的に
従来のかじ取り装置のように動作するが、従来のかじ取
り装置において普通の機械的かじ取り柱は場合によって
は他の機械的システム又は液圧システム特に静液圧シス
テムによって代えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて本発明の課題は、
最初にあげた種類のかじ取りシステムにおいて、システ
ムの運転安全性のために有利な手段を提示することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば、強制連結装置が所定の弾性を持ち、強
制連結装置が作用する場合かじ取りハンドルとかじ取り
される車輪との間で伝達可能な力又はモーメントが、目
標値発信器と実際値発信器との間に相対変位を生じ、
制連結装置が作用する状態(特殊状態)において、伝達
される力又はモーメントを減少する方向を持つサーボ力
を発生するため、目標値発信器及び実際置発信器の信号
から求めることができる相対変位の値及び方向に対応し
て、制御装置がかじ取り操作器を制御することによっ
て、かじ取りシステムが、制御装置及びセンサ装置の
だ簡単な制御を行う可能性(残留機能)により、動力か
じ取り装置として動作する。
【0006】本発明は、強制連結装置の始動の際、運転
者によりかじ取りハンドルへ加えるべき手の力をできる
だけ減少し、そのためかじ取りシステムを従来の動力か
じ取り装置と同じように運転する、という一般的な考え
に基いている。これに関し制御装置は、手の力を減少す
るサーボ力を発生するためかじ取り操作器を制御する。
ここで本発明は、かじ取りハンドルとかじ取りされる車
輪との間で非常の場合に始動される強制連結装置が、連
結素子又は連結媒体の弾性可撓性のため適当な弾性可撓
性を持つ結果、かじ取りハンドル側端部又は強制連結装
置の入力端とかじ取りされるハンドルに属する端部又は
強制連結装置の出力端との間に、力又はモーメントの伝
達の際大きいか小さい相対運動が生じて、かじ取り角目
標値発信器とかじ取り角実際値との間に適当な相対変位
をひき起こす、という事実を利用している。本発明で
は、かじ取りシステムの特殊状態において、前記の目標
値発信器及び実際値発信器が、これらの相対変位の検出
従って伝達される力又はモーメントの検出に利用され
る。
【0007】こうして目標値発信器及び実際値発信器
は、かじ取りシステムの正常状態ではかじ取り角の目標
値−実際値偏差を求めるために用いられるが、特殊状態
ではかじ取りハンドルとかじ取りされる車輪との間で伝
達される力又はモーメントを求めるために利用される。
目標値発信器及び実際値発信器のこの二重機能のため、
特殊運転の際付加的なセンサなしで従来の動力かじ取り
装置の快適さを可能にすることができる。
【0008】制御装置が強制連結装置の始動の際直ちに
存在する目標値発信器及び実際値発信器の相対位置を検
出するように、制御装置を設計することが必要なだけで
ある。強制連結装置の始動時点に直ちに、かじ取りされ
る車輪とかじ取りハンドルとの間に力又はモーメントが
まだ伝達されないので、前記の相対位置は歪みのない強
制連結装置にとって特有である。
【0009】本発明の特別な利点は、強制連結装置の技
術的構成を任意にできることである。なぜならば、本発
明の実施可能性に対して、強制連結が機械素子を介して
行なわれるか、液圧素子を介して行われるかは、二次的
な意義しか持たないからである。第1の場合機械素子の
弾性変形可能性が利用される。第2の場合、液圧導管の
壁の弾性可撓性及び液圧媒体の可圧縮性が利用される。
【0010】なお本発明の好ましい特徴に関しては、請
求項及び本発明の特に好ましい実施例を示す図面の以下
の説明が参照される。
【0011】
【実施例】図1に示す例では、図示しない自動車はかじ
取り可能な前輪1を持ち、これらの前輪1はタイロツド
2及び棒3を介して互いにかじ取り操作可能に連結され
ている。
【0012】棒3は、互いに並列に設けられかつそれぞ
れ複動装置として構成される2つのピストン−シリンダ
装置4及び5のピストン棒を形成している。
【0013】ピストン−シリンダ装置4は、2つの液圧
導管6及び7を介して、かじ取りハンドル9に機械的に
強制連結されるピストンを持つ複動ピストン−シリンダ
装置8の両方のピストン動作空間に接続されている。ピ
ストン−シリンダ装置8のピストンは、かじ取りハンド
ル9が時計方向又は反時計方向に回されると、右方又は
左方へ移動する。ピストン−シリンダ装置8のピストン
の移動の際、かじ取りハンドル9がそれに応じて回され
る。
【0014】なお、かじ取りハンドル9は可逆伝動機1
0に伝動結合され、この電動機10は、電動機軸の停止
される際純粋な力発生器として動作することができ、そ
の目的は後述される。
【0015】液圧導管6及び7の間には通常閉じている
切換え弁11が設けられて、操作電磁石の通電により戻
しばねの力に抗して図示した閉鎖位置から開放位置へ切
換えられ、操作電磁石へ印加される電流の遮断の際戻し
ばねにより自動的に図示した閉鎖位置へもたらされる
か、又はこの閉鎖位置に保持される。
【0016】かじ取り操作器としてのピストン−シリン
ダ装置5は、液圧導管12及び13を介して制御弁14
の2つの接続口に接続され、この制御弁14は、2つの
別の接続口を介して比較的圧力のない液体だめ15及び
液圧圧力源、図示した例では液圧アキユムレータ16及
びポンプ17,18に接続されている。アキユムレータ
16はポンプ17又は別のポンプ18により再充填され
ることができる。両方のポンプ17及び18は逆止弁1
9により吐出側から吸入側への戻りを防止され、吸入側
を液体だめ15に接続されている。ポンプ17は電動機
20により駆動される。ポンプ18は切換え可能なクラ
ツチ21を介して自動車の機関22に接続可能である。
【0017】液圧導管12及び13の間には、通常開い
ている切換え弁23が設けられて、操作電磁石の通電に
より戻しばねの力に抗して図示した開放位置から閉鎖位
置へもたらされるか、又は閉鎖位置に保持されることが
できる。
【0018】電子調整兼制御装置(以下制御装置とい
う)24は、入力側を前輪1のかじ取り角の実際値用発
信器25に接続されている。この発信器25は例えば棒
3と共同作用することができ、前輪1のかじ取り操作の
際、この棒3がかじ取り角に比例する操作行程を行う。
【0019】更に制御装置24の入力側は、かじ取りハ
ンドル9により操作されるかじ取り角目標値用発信器2
6に接続されている。
【0020】更に制御装置24の入力側はトルクセンサ
27に接続され、このトルクセンサ27がかじ取りハン
ドル9と電動機10との間に伝達される力又はモーメン
トを検出する。
【0021】最後に制御装置24の入力側にに多数の圧
力センサ28,29及び30が接続され、それらのセン
サの信号は液圧導管6及び7又は12及び13又は制御
弁14の圧力入口の圧力を再現する。
【0022】制御装置24の出力側は、切換え弁11,
23及び制御弁14の操作電磁石に接続されている。更
に制御装置24の出力端により、電動機10,20及び
クラツチ21が制御される。
【0023】図1のかじ取りシステムは次のように動作
する。正常な運転の際切換え弁11及び23は、制御装
置24によりこれらの切換え弁の操作電磁石への通電に
より、図示しない位置へもたらされ、これらの位置に保
持される。それに応じてピストン−シリンダ装置4は、
ピストン−シリンダ装置8及びかじ取りハンドル9から
液圧的に切離される。
【0024】他方ピストン−シリンダ装置5の両方のピ
ストン動作空間の間の圧力差は、制御弁14の操作によ
り以下のように制御される。
【0025】制御装置24は、発信器25を介して前輪
1のかじ取り角の実際値を検出する。かじ取りハンドル
9により操作される発信器26を介して、制御装置24
はかじ取り角の目標値を得る。制御装置24により行わ
れる目標値−実際値比較に応じて、制御弁14の操作電
磁石が制御される。目標値−実際値偏差が存在しない
と、制御弁14は図示した中間位置に留まり、この中間
位置でピストン−シリンダ装置5は液圧的に惰行へ切換
えられて、液体だめ15に接続され、一方圧力センサ3
0の信号に応じてポンプ17又は18を介して必要な場
合常に再充填されるアキユムレータ16は、ピストン−
シリンダ装置5に対して遮断されている。目標値−実際
値偏差が現われる場合、制御弁14は図示した中間位置
から目標値−実際値偏差の方向に応じて右方又は左方へ
移動されるので、ピストン−シリンダ装置5の一方のピ
ストン動作空間が制御弁14の圧力接続口に、また他方
のピストン動作空間が液体だめ15に制御可能に接続さ
れ、ピストン−シリンダ装置5に制御可能な圧力差が作
用する結果、ピストン−シリンダ装置5は、かじ取り角
の目標値−実際値偏差の方向により規定される方向へ操
作力を発生する。こうしてかじ取り角の目標値−実際値
偏差は短時間になくされ、前輪1はかじ取りハンドル9
のかじ取り操作に従う。
【0026】圧力センサ29の信号又は制御弁14の操
作電磁石の電圧又は電流強さから、制御装置24はピス
トン−シリンダ装置5に作用する圧力差を直接又は間接
に求めることができ、この圧力差の程度は、前輪1とピ
ストン−シリンダ装置5との間で伝達される力又はモー
メントに関連している。これらの力又はモーメントに関
連して、制御装置24により、かじ取りハンドル9にお
いて感じられる手の力の目標値が求められ、電動機10
の適当な始動により設定され、トルクセンサ27が、電
動機10とかじ取りハンドル9との間に作用する力又は
モーメント従って手の力の実際値を検出する。その結果
電動機10は、手の力の目標値−実際値比較に応じて制
御される。こうして運転者は、かじ取りハンドル9の所
で、前輪1とピストン−シリンダ装置5との間に作用す
る力又はモーメントの触覚的帰還を得る。
【0027】制御装置24は正しい動作について常に自
身を監視する。更に制御装置24の入力側に接続される
発信器及びセンサ25〜30の信号が、もつともらしさ
について常に検査される。欠陥が確認されると、切換え
弁11の操作電磁石が無電流に切換えらえる結果、切換
え弁11は図1に示す閉鎖位置へ切換えられ、ピストン
−シリンダ装置4及び8従ってかじ取り可能な前輪1と
かじ取りハンドル9が、液圧的に互いに強制連結され
る。
【0028】制御装置24及びそれと共同作用するセン
サ装置の充分な残留機能が与えられていると、強制連結
装置の始動の際、本発明によるかじ取りシステムは従来
の動力かじ取り装置のように動作する。これは次のこと
を意味する。即ち制御装置24が、かじ取りハンドル9
とかじ取りされる前輪1との間で伝達される力又はモー
メントに応じて制御弁14を制御して、かじ取りハンド
ル9へ加えられる手の力をピストン−シリンダ装置5が
発生するようにする。
【0029】かじ取りハンドル9とかじ取りされる前輪
1との間に伝達される力又はモーメントを検出するた
め、図1の例では、ピストン−シリンダ装置4及び8の
間の液圧連結の弾性が利用される。液圧媒体の可圧縮
性、及び液圧導管6,7の壁及びピストン−シリンダ装
置4,8のシリンダ壁の弾性可撓性のため、かじ取りハ
ンドル9とかじ取りされる前輪1との間に、大きいか又
は小さい弾性可撓性が現われる結果、かじ取りハンドル
9とかじ取りされる前輪1との間に、かじ取りハンドル
9とかじ取りされる前輪1との間の伝動結合の変換比と
は相違する相対運動が起こる可能性がある。
【0030】かじ取りハンドル9とかじ取りされる前輪
1との間の液圧連結装置の始動の際両方のセンサ25及
び26の相対位置を制御装置24が″知る″と、これら
の相対運動を目標値発信器26及び実際値発信器25の
信号から求めることができる。即ち強制連結装置の始動
の時点に、強制連結装置の実際上力のない状態、即ちか
じ取りハンドル9とかじ取りされる車輪1との間に力が
伝達されない状態まだ存在する。その場合かじ取りハ
ンドル9の回転運動と前輪1のかじ取り運動との間の構
造的に規定される変換比のため、センサ26の信号から
求められるかじ取りハンドル9の各回転位置に対して、
制御装置24は、かじ取りされる前輪1の予想されるか
じ取り位置又はそれに応じて予想されるセンサ25の信
号を求めることができる。その場合センサ25の実際の
信号が予想される信号から1つの方向又は他の方向には
ずれていると、これは、かじ取りハンドル9とかじ取り
される前輪1との間で適当な力又はモーメントが1つの
方向又は他の方向に伝達されることと同じ意味である。
従ってその場合制御装置24は制御弁14の適当な操作
によりピストン−シリンダ装置5を液圧的に制御して、
こピストン−シリンダ装置5が運転者のそのつどのかじ
取り操縦を援助するサーボ力を発生するようにする。
【0031】図2に示す実施例は、図1による装置とは
大体次の点で相違している。即ちピストン−シリンダ装
置8は、静液圧可逆ポンプ31により代えられ、このポ
ンプ31により液圧導管6と7の間で液圧媒体を交換す
ることができる。このポンプ31は一方では電動機10
に強制連結され、他方ではかじ取りハンドル9に強制連
結されている。
【0032】更に別のなるべく静液圧の可逆ポンプ32
が、液圧導管12及び13を接続することができる。こ
のポンプ32を駆動するため、制御装置24により操作
される電動機33が用いられる。
【0033】図2による実施例の動作態様は、図1によ
る実施例の動作態様と大幅に一致している。
【0034】切換え弁11が閉鎖位置をとると、液圧ポ
ンプ31とピストン−シリンダ装置4が、従ってかじ取
り可能な前輪1とかじ取りハンドル9が、互いに強制連
結される。
【0035】この強制連結は、制御装置24がかじ取り
システムの誤動作を確認する時に行われる。このような
場合誤動作がピストン−シリンダ装置5の液圧系の部分
に存在するか、又はその可能性があると思われると、切
換え弁23の操作電磁石の給電が自動的に遮断されるの
で、切換え弁23は図2に示す開放位置へ切換えられ、
ピストン−シリンダ装置5はどんな場合にも液圧的に惰
行へ切換えられる。
【0036】正常運転の場合、即ち制御装置24が誤動
作を確認しないと、切換え弁11及び23は制御装置2
4により図2には示さない位置に保持される。その場合
電動機33は、制御装置24により、かじ取り角の目標
値−実際値比較に応じて、即ち発信器25及び26の信
号の差に応じて、1つの方向又は他の方向へ大きいか又
は小さい操作力で運転されるので、ピストン−シリンダ
装置5はそれに応じた操作力を前輪1へ伝達する。
【0037】図2の実施例でも、かじ取りハンドル2と
かじ取りされる前輪1との強制連結が行われる場合、制
御装置24は、センサ25及び26の信号から、かじ取
りハンドル9とかじ取りされる前輪1との間で伝達され
る力又はモーメントを求め、それに応じて電動機33を
制御して、前記の力又はモーメントに対応する操作力を
発生し、電動機33により駆動されるポンプ32及び液
圧導管12,13を介して、この操作力がピストン−シ
リンダ装置5へ伝達され、それによりサーボ力として作
用することができる。
【0038】図3に示す実施例は、まず非常の場合かじ
取りハンドル9とかじ取りされる前輪1との間に機械的
一貫伝動機構が設けられているという点で、前述した実
施例と相違している。
【0039】このため図示した例では、ピニオン40に
かみ合うラツクとしての棒3が設けられ、ピニオン40
は係合方向にばねの作用を受けるクラツチ41及びそれ
に続く軸42を介してかじ取りハンドル9に機械的に結
合されている。前輪1とかじ取りハンドル9との間の機
械的一貫伝動機構を分離するため、クラツチ41を操作
器43によりばねの力に抗して係合解除することができ
る。軸42は更に可逆電動機10に伝動結合されてい
る。かじ取りハンドル9と軸42との間及び電動機10
と軸42との間に、それぞれトルクセンサ44及び45
が設けられている。
【0040】ピニオン40は、角度センサとして構成さ
れてかじ取り角実際値を求める発信器25に結合されて
いる。軸42は、かじ取りハンドル9の所で同様に角度
センサとして構成される発信器26に結合され、この発
信器26が正常運転の際かじ取り角目標値発信器として
用いられる。
【0041】なお、棒3は、再び図1及び2の装置によ
り操作されることができるピストン−シリンダ装置5の
ピストン棒を形成している。
【0042】正常運転の際クラツチ41の操作器43は
制御装置24により常に励磁されて、クラツチ41をば
ねの力に抗して係合解除状態に保つている。更に制御装
置24はピストン−シリンダ装置5又はこれを制御する
素子を操作して、ピストン−シリンダ装置5により発生
される操作力によって、発信器26から供給されるかじ
取り角目標値と発信器25から供給されるかじ取り角実
際値との万一の差がなくされるようにしている。これに
ついて図1及び2の説明が参照される。
【0043】万一のシステム故障の際、操作器43が制
御装置24により停止されるので、クラツチ41が係合
し、かじ取りハンドル9とかじ取りされる前輪1とが互
いに強制連結される。
【0044】図3の例でも、強制連結が行われる際、か
じ取りハンドル9とかじ取りされる前輪1との間に、特
にピニオン40とかじ取りハンドル9との間の軸部分の
ねじり弾性に基く大きいか又は小さい弾性可撓性が生じ
る。従って制御装置24は、センサ25及び26の信号
から、かじ取りハンドル9とかじ取りされる前輪1との
間で伝達される力又はモーメントを求め、それに応じ
て、かじ取り操作器、図3の場合ピストン−シリンダ装
置5の操作力を制御することができる。
【0045】図示した実施例とは異なり、トルクセンサ
27又は44をピストン−シリンダ装置8又はポンプ3
1又は電動機10と軸42との伝動結合部のかじ取りハ
ンドル側に設けることもできる。
【0046】非常運転の開始の際、即ちかじ取りハンド
ル9とかじ取りされる前輪1との間の強制連結を有効に
する際、電動機10がまだトルクを発生することがある
と、角度センサ25及び26の信号の信号差への影響を
計算により補償して、手の力により生じるセンサ25及
び26の信号差のみが、ピストン−シリンダ装置5又は
電動機10により発生されるサーボ力の制御に利用され
るようにすることができる。この計算による補償のため
に、例えばかじ取りハンドル9とかじ取りされる車輪1
との間で作用する力又はモーメントと前記信号差との関
係について記憶されている経験値を考慮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるかじ取りシステムの第1実施例の
概略構成図である。
【図2】本発明によるかじ取りシステムの第2実施例の
概略構成図である。
【図3】本発明によるかじ取りシステムの第3実施例の
概略構成図である。
【符号の説明】 1 かじ取り可能な車輪(前輪) 5 かじ取り操作器(ピストン−シリンダ装置) 9 かじ取りハンドル 24 制御装置 25 かじ取り角実際値発信器 26 かじ取り角目標値発信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラインホルド・シユネツケンブルゲル ドイツ連邦共和国ルーテスハイム・ヘー ゲルシユトラーセ44 (56)参考文献 特開 平3−295765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用かじ取りシステムであって、 運転者により操作されるかじ取りハンドル、 かじ取り可能な車輪のかじ取り操作用かじ取り操作器、 かじ取りハンドルにより操作可能なかじ取り角目標値発
    信器、 かじ取り可能な車輪により操作可能なかじ取り角実際値
    発信器、 かじ取り角の目標値と実際値との比較に応じてかじ取り
    操作器を制御しかつ自身及び発信器と共同作用するセン
    サ装置を常に誤動作について検査する制御装置、及びか
    じ取りハンドルとかじ取り可能な車輪との間に設けられ
    る機械又は液圧強制連結装置を持ち、 制御装置が正しく動作する場合、強制連結装置が開かれ
    るか又は開かれたままであり(無効な正常状態)、 制御装置が正しく動作しない場合、強制連結装置が自動
    的に閉じられる(有効な特殊状態)ものにおいて、 強制連結装置が所定の弾性を持ち、強制連結装置が作用
    する場合かじ取りハンドル(9)とかじ取りされる車輪
    (1)との間で伝達可能な力又はモーメントが、目標値
    発信器(26)と実際値発信器(25)との間に相対変
    位を生じ、強制連結装置が作用する 状態において、伝達される力又
    はモーメントを減少する方向を持つサーボ力を発生する
    ため、目標値発信器(26)及び実際置発信器(25)
    の信号から求めることができる相対変位の値及び方向に
    対応して、制御装置(24)がかじ取り操作器(5)を
    制御することによって、かじ取りシステムが、制御装置
    (24)及びセンサ装置(25,26)のまだ簡単な制
    御を行う可能性により、、動力かじ取り装置として動作
    することを特徴とする、自動車用かじ取りシステム。
  2. 【請求項2】 強制連結装置の始動の際直ちに制御装置
    (24)が目標値発信器(26)及び実際置発信器(2
    5)の相対位置又は信号を検出し、次に目標値発信器
    (26)の各信号に対して、かじ取りハンドル(9)の
    操作行程とかじ取りされる車輪(1)の操作行程との間
    の構造的に規定される変換比を考慮して、実際値発信器
    (25)の予想される信号を求め、強制連結装置が動作
    したままである限り、実際値発信器(25)の実際の信
    号と予想される信号との差に応じて、かじ取り操作器
    (5)を制御することを特徴とする、請求項1に記載の
    かじ取りシステム。
  3. 【請求項3】 かじ取りハンドル(9)とかじ取りされ
    る車輪(1)との間に、液圧強制連結装置が設けられて
    いることを特徴とする、請求項1又は2に記載ののかじ
    取りシステム。
  4. 【請求項4】 かじ取りハンドル(9)とかじ取り可能
    な車輪(1)との間に、機械的強制連結装置が設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1又は2に記載ののか
    じ取りシステム。
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