JP3034619B2 - つや消し塗料とその塗装法 - Google Patents
つや消し塗料とその塗装法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に耐酸性、つや消し
性および耐スリキズなどがすぐれ、しかも硬化性、耐水
性、耐黄変性、耐溶剤性なども良好な塗膜を形成するつ
や消し塗料とその塗装法に関する。
性および耐スリキズなどがすぐれ、しかも硬化性、耐水
性、耐黄変性、耐溶剤性なども良好な塗膜を形成するつ
や消し塗料とその塗装法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車上塗り塗料において、
近年地球的規模で問題となっている硫黄酸化物や窒素酸
化物などの大気汚染物質に基づく酸性雨(pH2〜5)
などに耐えうる塗膜を形成する塗料の開発が強く望まれ
ている。
近年地球的規模で問題となっている硫黄酸化物や窒素酸
化物などの大気汚染物質に基づく酸性雨(pH2〜5)
などに耐えうる塗膜を形成する塗料の開発が強く望まれ
ている。
【0003】従来、ポリイソシアネート化合物を架橋剤
とするウレタン塗料はすぐれた耐酸性を示すが、2液形
であるために取扱いが煩雑で、しかも該ポリイソシアネ
ート化合物が強い毒性を有しているという欠点がある。
また、ブロックポリイソシアネート化合物を使えば、そ
れらの欠点は解決できるが、解離温度が高く現用ライン
焼付温度(140−150℃)では塗膜の硬化が不充分
であり、しかもブロック剤によって塗膜が熱黄変しやす
いという問題がある。
とするウレタン塗料はすぐれた耐酸性を示すが、2液形
であるために取扱いが煩雑で、しかも該ポリイソシアネ
ート化合物が強い毒性を有しているという欠点がある。
また、ブロックポリイソシアネート化合物を使えば、そ
れらの欠点は解決できるが、解離温度が高く現用ライン
焼付温度(140−150℃)では塗膜の硬化が不充分
であり、しかもブロック剤によって塗膜が熱黄変しやす
いという問題がある。
【0004】また、カルボキシル基含有樹脂とエポキシ
基含有樹脂とからなる組成物は耐酸性がすぐれている
が、耐溶剤性が劣る。さらに、カルボキシル基含有樹
脂、エポキシ基含有樹脂およびメラミン樹脂からなる組
成物(特開昭63−113087号公報、特開平1−1
39655号公報参照)は、耐酸性や耐溶剤性などを向
上させるために官能基を多く導入すると相溶性が低下す
るという欠点がある。また、同一分子中にカルボキシル
基、エポキシ基および水酸基を含有する樹脂とメラミン
樹脂とからなる樹脂組成物(特公昭47−3734号公
報参照)も知られているが、塗膜の耐酸性などを向上さ
せるために前者の樹脂に上記官能基を多く導入すると重
合反応中にゲル化しやすく、また長期貯蔵安定性の面で
も不利である。
基含有樹脂とからなる組成物は耐酸性がすぐれている
が、耐溶剤性が劣る。さらに、カルボキシル基含有樹
脂、エポキシ基含有樹脂およびメラミン樹脂からなる組
成物(特開昭63−113087号公報、特開平1−1
39655号公報参照)は、耐酸性や耐溶剤性などを向
上させるために官能基を多く導入すると相溶性が低下す
るという欠点がある。また、同一分子中にカルボキシル
基、エポキシ基および水酸基を含有する樹脂とメラミン
樹脂とからなる樹脂組成物(特公昭47−3734号公
報参照)も知られているが、塗膜の耐酸性などを向上さ
せるために前者の樹脂に上記官能基を多く導入すると重
合反応中にゲル化しやすく、また長期貯蔵安定性の面で
も不利である。
【0005】一方、自動車外板上塗り塗装は一般に光沢
のすぐれたつやあり塗膜に仕上げられているが、近年、
新意匠としてつや消し塗膜に仕上げることがある。これ
まで、つや消し塗膜に仕上げるためにシリカ粉末を配合
することが多く行われていたが、該シリカ粉末は塗膜表
層部に浮くため、該塗面をポリッシュするとシリカ粉末
が離脱してその部分だけつやありとなって外観が低下し
好ましくない。さらに、耐スリキズ性、耐汚染性や耐候
性なども低下するという欠陥も有している。
のすぐれたつやあり塗膜に仕上げられているが、近年、
新意匠としてつや消し塗膜に仕上げることがある。これ
まで、つや消し塗膜に仕上げるためにシリカ粉末を配合
することが多く行われていたが、該シリカ粉末は塗膜表
層部に浮くため、該塗面をポリッシュするとシリカ粉末
が離脱してその部分だけつやありとなって外観が低下し
好ましくない。さらに、耐スリキズ性、耐汚染性や耐候
性なども低下するという欠陥も有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
点を解決するために鋭意研究を行なった結果、今回、耐
酸性、つや消し性および耐スリキズ性がすぐれ、しかも
硬化性、耐黄変性、耐溶剤性および耐水性などのすぐれ
た塗膜を形成するつや消し塗料およびその塗装法を見い
出し本発明を完成するに至った。
点を解決するために鋭意研究を行なった結果、今回、耐
酸性、つや消し性および耐スリキズ性がすぐれ、しかも
硬化性、耐黄変性、耐溶剤性および耐水性などのすぐれ
た塗膜を形成するつや消し塗料およびその塗装法を見い
出し本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、 (A)同一分子
中にカルボキシル基、水酸基およびエポキシ基を含有
し、かつ酸価が15〜150mgKOH/g、水酸基価が
30mgKOH/g以上、エポキシ当量が3000〜15
000g/eqおよび数平均分子量3,000〜30,
000であるアクリル樹脂、(B)同一分子中にカルボ
キシル基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価
が2〜10mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g
以上、エポキシ当量が250〜2500g/eqおよび
数平均分子量が3,000〜30,000であるアクリ
ル樹脂、(C)アミノ樹脂、および(D)粒径が5〜5
0μで、かつアルミナおよび(または)シリカで表面処
理してなるガラス粉末を主成分とし、そして(A)成分
のカルボキシル基/(B)成分のエポキシ基モル比が1
/0.5〜0.5/1であって、かつ(C)成分を
(A)、(B)および(C)成分の合計量に基づいて1
0〜40重量%含有し、(D)成分を(A)、(B)お
よび(C)成分の合計100重量部あたり30〜120
重量部配合してなることを特徴とするつや消し塗料、お
よび
中にカルボキシル基、水酸基およびエポキシ基を含有
し、かつ酸価が15〜150mgKOH/g、水酸基価が
30mgKOH/g以上、エポキシ当量が3000〜15
000g/eqおよび数平均分子量3,000〜30,
000であるアクリル樹脂、(B)同一分子中にカルボ
キシル基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価
が2〜10mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g
以上、エポキシ当量が250〜2500g/eqおよび
数平均分子量が3,000〜30,000であるアクリ
ル樹脂、(C)アミノ樹脂、および(D)粒径が5〜5
0μで、かつアルミナおよび(または)シリカで表面処
理してなるガラス粉末を主成分とし、そして(A)成分
のカルボキシル基/(B)成分のエポキシ基モル比が1
/0.5〜0.5/1であって、かつ(C)成分を
(A)、(B)および(C)成分の合計量に基づいて1
0〜40重量%含有し、(D)成分を(A)、(B)お
よび(C)成分の合計100重量部あたり30〜120
重量部配合してなることを特徴とするつや消し塗料、お
よび
【0008】 着色塗料を塗装し、該塗面にクリヤー
塗料を塗装する塗装工程において、該クリヤー塗料とし
て、上記のつや消し塗料を用いることを特徴とする塗
装方法に関する。
塗料を塗装する塗装工程において、該クリヤー塗料とし
て、上記のつや消し塗料を用いることを特徴とする塗
装方法に関する。
【0009】本発明のつや消し塗料において、(A)、
(B)両成分が共にカルボキシル基を有しているために
該両成分同士はもちろんのこと、(C)成分との相溶性
もすぐれている。
(B)両成分が共にカルボキシル基を有しているために
該両成分同士はもちろんのこと、(C)成分との相溶性
もすぐれている。
【0010】(A)成分は、カルボキシル基が多いがエ
ポキシ基が少なく、逆に(B)成分はエポキシ基は多い
がカルボキシル基が少ないため、前記各成分の重合中に
カルボキシル基とエポキシ基との反応に基づくゲル化や
高分子量化は殆ど認められないという利点がある。
ポキシ基が少なく、逆に(B)成分はエポキシ基は多い
がカルボキシル基が少ないため、前記各成分の重合中に
カルボキシル基とエポキシ基との反応に基づくゲル化や
高分子量化は殆ど認められないという利点がある。
【0011】(A)および(B)成分が有する官能基同
士およびこれらと(C)成分とで架橋反応し、その結
果、耐酸性、耐溶剤性、耐候性および平滑性などのすぐ
れた塗膜を形成する。
士およびこれらと(C)成分とで架橋反応し、その結
果、耐酸性、耐溶剤性、耐候性および平滑性などのすぐ
れた塗膜を形成する。
【0012】(D)成分を配合しているので、形成され
るつや消し塗膜は、光沢値が60度鏡面反射率で50%
以下に容易に調整でき、しかも、ワックスや研磨剤など
でポリッシュしてもつや消し塗面の光沢値は殆ど変化せ
ず、かつ、耐水性、耐スリキズ性、耐候性および耐汚染
性なども従来のつや消し剤を用いたものに比べて著しく
すぐれており、自動車外板用つや消し塗膜として好適で
ある。
るつや消し塗膜は、光沢値が60度鏡面反射率で50%
以下に容易に調整でき、しかも、ワックスや研磨剤など
でポリッシュしてもつや消し塗面の光沢値は殆ど変化せ
ず、かつ、耐水性、耐スリキズ性、耐候性および耐汚染
性なども従来のつや消し剤を用いたものに比べて著しく
すぐれており、自動車外板用つや消し塗膜として好適で
ある。
【0013】本発明における「つや消し」とは、上記つ
や消し塗料を用いて形成される塗面の光沢値がJIS
K5400、6,7に基づく60度鏡面反射率が50%
以下、特に30%以下である塗面を言う。本発明では、
上記つや消し塗料自体の塗面がかかる光沢値を有してお
り、つや消し塗膜を形成する。
や消し塗料を用いて形成される塗面の光沢値がJIS
K5400、6,7に基づく60度鏡面反射率が50%
以下、特に30%以下である塗面を言う。本発明では、
上記つや消し塗料自体の塗面がかかる光沢値を有してお
り、つや消し塗膜を形成する。
【0014】以下、本発明のつや消し塗料についてさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0015】(A)成分: 同一分子中にカルボキシル
基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価が15
〜150mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g以
上、エポキシ当量が3,000〜15,000g/eq
および数平均分子量が3,000〜30,000である
アクリル樹脂。
基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価が15
〜150mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g以
上、エポキシ当量が3,000〜15,000g/eq
および数平均分子量が3,000〜30,000である
アクリル樹脂。
【0016】上記特性をもつアクリル樹脂〔(A)成
分〕は、例えば、カルボキシル基含有単量体、水酸基含
有単量体およびエポキシ基含有単量体を必須成分とし、
さらに必要に応じてその他の単量体を用いて共重合せし
めることによって得ることができる。
分〕は、例えば、カルボキシル基含有単量体、水酸基含
有単量体およびエポキシ基含有単量体を必須成分とし、
さらに必要に応じてその他の単量体を用いて共重合せし
めることによって得ることができる。
【0017】カルボキシル基含有単量体は、1分子中に
1個以上のカルボキシル基と1個の重合性不飽和結合と
を有する重合性モノマー、特にカルボキシル基含有アク
リル系モノマーが好ましく、具体的には、アクリル酸、
メタクリル酸を例示することができ、更にマレイン酸、
無水マレイン酸、イタコン酸及びそれらのモノエステル
化物等が挙げられ、これらは1種または2種以上用いる
ことができる。
1個以上のカルボキシル基と1個の重合性不飽和結合と
を有する重合性モノマー、特にカルボキシル基含有アク
リル系モノマーが好ましく、具体的には、アクリル酸、
メタクリル酸を例示することができ、更にマレイン酸、
無水マレイン酸、イタコン酸及びそれらのモノエステル
化物等が挙げられ、これらは1種または2種以上用いる
ことができる。
【0018】水酸基含有単量体は、1分子中に1個以上
の水酸基と1個の重合性不飽和結合を有する重合性モノ
マー、特に水酸基含有アクリル系モノマーが好ましく、
具体的には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート;1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートのε−カプロラクトン付加物、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートのエチレン及びプロピレン付加
物等が挙げられ、これらは1種または2種以上組合わせ
て用いることができる。
の水酸基と1個の重合性不飽和結合を有する重合性モノ
マー、特に水酸基含有アクリル系モノマーが好ましく、
具体的には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート;1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートのε−カプロラクトン付加物、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートのエチレン及びプロピレン付加
物等が挙げられ、これらは1種または2種以上組合わせ
て用いることができる。
【0019】エポキシ基含有単量体は、1分子中に1個
以上のエポキシ基(又はグリシジル基)と1個の重合性
不飽和結合とを有する重合性モノマー、殊にエポキシ基
含有アクリル系モノマーが好ましく、具体的には、グリ
シジルメタアクリレート、グリシジルアクリレート、メ
チルグリシジルメタアクリレート、メチルグリシジルア
クリレート、アリルグリシジルエーテル等が例示され、
これらは1種または2種以上用いることができる。
以上のエポキシ基(又はグリシジル基)と1個の重合性
不飽和結合とを有する重合性モノマー、殊にエポキシ基
含有アクリル系モノマーが好ましく、具体的には、グリ
シジルメタアクリレート、グリシジルアクリレート、メ
チルグリシジルメタアクリレート、メチルグリシジルア
クリレート、アリルグリシジルエーテル等が例示され、
これらは1種または2種以上用いることができる。
【0020】また、上記単量体と共重合可能なその他の
単量体は、上記カルボキシル基、水酸基およびエポキシ
基を含有せず、しかも重合性不飽和結合を1個有し、か
つ上記各単量体と共重合可能なモノマーが好ましく、具
体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
トなどのアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレートなどのシクロアルキル(メタ)
アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェニ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート;ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートなどのジ(アルキル)アミノアルキル(メタ)
アクリレート等のアクリル酸およびメタアクリル酸のエ
ステル類を挙げることができる。さらに、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族
化合物;アクリロニトリル、メタクリルニトリル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、メタク
リルアミド、メチロールアクリルアミド、メチロールメ
タクリルアミド、塩化ビニル、プロピレン、エチレン、
C4 〜C20のα−オレフィン等を用いることもできる。
単量体は、上記カルボキシル基、水酸基およびエポキシ
基を含有せず、しかも重合性不飽和結合を1個有し、か
つ上記各単量体と共重合可能なモノマーが好ましく、具
体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
トなどのアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレートなどのシクロアルキル(メタ)
アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェニ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート;ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートなどのジ(アルキル)アミノアルキル(メタ)
アクリレート等のアクリル酸およびメタアクリル酸のエ
ステル類を挙げることができる。さらに、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族
化合物;アクリロニトリル、メタクリルニトリル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、メタク
リルアミド、メチロールアクリルアミド、メチロールメ
タクリルアミド、塩化ビニル、プロピレン、エチレン、
C4 〜C20のα−オレフィン等を用いることもできる。
【0021】(A)成分において、上記各単量体の構成
比率はこれらの単量体から形成される共重合体(アクリ
ル樹脂)の酸価、水酸基価およびエポキシ当量が前記し
た範囲内に包含されるように調整すればよい。また、該
各単量体による共重合反応は常法により行なうことがで
き、例えば溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、乳化
重合法等の既知の何れの重合法にても製造することがで
きる。その際、重合開始剤としてはアゾビスイソブチロ
ニトリル、4,4′−アゾビス(4−シアノペンタ
酸)、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、クメンハイドロパーオ
キサイド、カリウムパーサルフェート、過酸化水素、
2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)プロピオアミド〕等を用いることができ、ま
た、必要に応じて連鎖移動剤としてドデシルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、α−メチルスチレンダイマ
ー等を用いることもできる。
比率はこれらの単量体から形成される共重合体(アクリ
ル樹脂)の酸価、水酸基価およびエポキシ当量が前記し
た範囲内に包含されるように調整すればよい。また、該
各単量体による共重合反応は常法により行なうことがで
き、例えば溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、乳化
重合法等の既知の何れの重合法にても製造することがで
きる。その際、重合開始剤としてはアゾビスイソブチロ
ニトリル、4,4′−アゾビス(4−シアノペンタ
酸)、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、クメンハイドロパーオ
キサイド、カリウムパーサルフェート、過酸化水素、
2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)プロピオアミド〕等を用いることができ、ま
た、必要に応じて連鎖移動剤としてドデシルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、α−メチルスチレンダイマ
ー等を用いることもできる。
【0022】また、反応温度は重合中におけるカルボキ
シル基/エポキシ基の反応をおさえるために約70〜約
130℃、好ましくは約70〜110℃範囲内が好都合
である。かくして得られるアクリル樹脂〔(A)成分〕
は15〜150mgKOH/g、好ましくは50〜120
mgKOH/gの範囲内の酸価をもつことができる。酸価
が15より少ないと(B)成分のエポキシ基との反応性
が低下し、形成される塗膜の耐酸性が向上せず、逆に1
50mgKOHより大きくなると溶剤溶解性や(B)成分
との相溶性などが低下する傾向がみられる。また、該ア
クリル樹脂は30mgKOH/g以上、好ましくは35〜
100mgKOH/gの範囲内の水酸基価をもつことが重
要であって、その水酸基が30mgKOH/gより小さく
なると(C)成分との架橋反応性が劣る。さらに、該ア
クリル樹脂はエポキシ当量が3,000〜15,000
g/eq、好ましくは3,200〜9,000g/eq
の範囲内にあり、エポキシ価が15,000より大きく
なると(B)成分との相溶性が悪くなり、逆に3,00
0より小さくなると(A)成分の合成反応中にカルボキ
シル基とエポキシ基との反応が進んで高分子量化・ゲル
化に到りやすい。また、(A)成分の数平均分子量はG
PC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフ)を用い
たポリスチレン換算の値であり、3,000〜30,0
00、好ましくは5,000〜20,000の範囲内に
あることができる。(A)成分の数平均分子量が3,0
00より小さくなると塗膜の耐候性、耐水性が劣り、3
0,000より大きくなると仕上り外観などの低下をま
ねきやすい。
シル基/エポキシ基の反応をおさえるために約70〜約
130℃、好ましくは約70〜110℃範囲内が好都合
である。かくして得られるアクリル樹脂〔(A)成分〕
は15〜150mgKOH/g、好ましくは50〜120
mgKOH/gの範囲内の酸価をもつことができる。酸価
が15より少ないと(B)成分のエポキシ基との反応性
が低下し、形成される塗膜の耐酸性が向上せず、逆に1
50mgKOHより大きくなると溶剤溶解性や(B)成分
との相溶性などが低下する傾向がみられる。また、該ア
クリル樹脂は30mgKOH/g以上、好ましくは35〜
100mgKOH/gの範囲内の水酸基価をもつことが重
要であって、その水酸基が30mgKOH/gより小さく
なると(C)成分との架橋反応性が劣る。さらに、該ア
クリル樹脂はエポキシ当量が3,000〜15,000
g/eq、好ましくは3,200〜9,000g/eq
の範囲内にあり、エポキシ価が15,000より大きく
なると(B)成分との相溶性が悪くなり、逆に3,00
0より小さくなると(A)成分の合成反応中にカルボキ
シル基とエポキシ基との反応が進んで高分子量化・ゲル
化に到りやすい。また、(A)成分の数平均分子量はG
PC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフ)を用い
たポリスチレン換算の値であり、3,000〜30,0
00、好ましくは5,000〜20,000の範囲内に
あることができる。(A)成分の数平均分子量が3,0
00より小さくなると塗膜の耐候性、耐水性が劣り、3
0,000より大きくなると仕上り外観などの低下をま
ねきやすい。
【0023】(B)成分: 同一分子中にカルボキシル
基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価が2〜
10mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g以上、
エポキシ当量が250〜2500g/eqおよび数平均
分子量が3,000〜30,000であるアクリル樹
脂。
基、水酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価が2〜
10mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g以上、
エポキシ当量が250〜2500g/eqおよび数平均
分子量が3,000〜30,000であるアクリル樹
脂。
【0024】上記特性をもつアクリル樹脂〔(B)成
分〕は、例えばカルボキシル基含有単量体、水酸基含有
単量体およびエポキシ基含有単量体を必須成分とし、さ
らに必要に応じてその他の単量体を用いて共重合せしめ
ることによって得ることができ、これらの単量体として
は前記(A)成分の説明で例示したものから選ばれる1
種または2種以上が好ましく、これら各単量体の構成比
率は得られるアクリル樹脂〔(B)成分〕の酸価、水酸
基価およびエポキシ当量が上記範囲内に含まれるように
調整することが必要である。また、これらの単量体の共
重合は前記(A)成分について述べたと同様の方法で行
なうことができる。
分〕は、例えばカルボキシル基含有単量体、水酸基含有
単量体およびエポキシ基含有単量体を必須成分とし、さ
らに必要に応じてその他の単量体を用いて共重合せしめ
ることによって得ることができ、これらの単量体として
は前記(A)成分の説明で例示したものから選ばれる1
種または2種以上が好ましく、これら各単量体の構成比
率は得られるアクリル樹脂〔(B)成分〕の酸価、水酸
基価およびエポキシ当量が上記範囲内に含まれるように
調整することが必要である。また、これらの単量体の共
重合は前記(A)成分について述べたと同様の方法で行
なうことができる。
【0025】(B)成分としてのアクリル樹脂におい
て、酸価は2〜10mgKOH/gの範囲内にあることが
重要であり、その酸価が2未満では(A)成分との相溶
性が悪くなり、逆に10を越えると該(B)成分の合成
中にカルボキシル基とエポキシ基との反応が進んで高分
子量化・ゲル化が起りやすい。また、該アクリル樹脂の
水酸基価は30mgKOH/g以上、好ましくは35〜1
00mgKOH/gの範囲内にあって、その水酸基価が3
0未満であると(C)成分との架橋反応性が低下する。
て、酸価は2〜10mgKOH/gの範囲内にあることが
重要であり、その酸価が2未満では(A)成分との相溶
性が悪くなり、逆に10を越えると該(B)成分の合成
中にカルボキシル基とエポキシ基との反応が進んで高分
子量化・ゲル化が起りやすい。また、該アクリル樹脂の
水酸基価は30mgKOH/g以上、好ましくは35〜1
00mgKOH/gの範囲内にあって、その水酸基価が3
0未満であると(C)成分との架橋反応性が低下する。
【0026】さらに、該アクリル樹脂のエポキシ当量は
250〜2,500、好ましくは300〜1,500の
範囲内にあることが望ましく、エポキシ当量が2,50
0より多いとカルボキシル基との反応性が低下し、塗膜
の耐酸性が向上せず、反対に250未満では(A)成分
との相溶性が低下しやすい。
250〜2,500、好ましくは300〜1,500の
範囲内にあることが望ましく、エポキシ当量が2,50
0より多いとカルボキシル基との反応性が低下し、塗膜
の耐酸性が向上せず、反対に250未満では(A)成分
との相溶性が低下しやすい。
【0027】アクリル樹脂〔(B)成分〕は3,000
〜30,000、好ましくは、5,000〜20,00
0の範囲内の数平均分子量をもつことができ、その数平
均分子量が3,000未満では塗膜の耐候性、耐水性が
劣り、30,000より大きくなると塗膜の仕上り外観
などが低下しやすい。
〜30,000、好ましくは、5,000〜20,00
0の範囲内の数平均分子量をもつことができ、その数平
均分子量が3,000未満では塗膜の耐候性、耐水性が
劣り、30,000より大きくなると塗膜の仕上り外観
などが低下しやすい。
【0028】(C)成分: アミノ樹脂 アミノ樹脂としては、例えば、メラミン、尿素、ベンゾ
グアナミン等の少なくとも1種と、ホルムアルデヒド類
とから合成されるメチロール化アミノ樹脂が包含され、
さらにメタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール等の低級1価アルコールによっ
てメチロール基の一部又は全部をアルキルエーテル化し
たものもアミノ樹脂として用いられる。
グアナミン等の少なくとも1種と、ホルムアルデヒド類
とから合成されるメチロール化アミノ樹脂が包含され、
さらにメタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール等の低級1価アルコールによっ
てメチロール基の一部又は全部をアルキルエーテル化し
たものもアミノ樹脂として用いられる。
【0029】上記(A)、(B)および(C)成分を混
合するに際して使用しうる溶媒もしくは分散媒としては
有機溶剤および(又は)水が適している。
合するに際して使用しうる溶媒もしくは分散媒としては
有機溶剤および(又は)水が適している。
【0030】(A)、(B)および(C)成分の構成比
率は厳密に制限されるものではなく、各成分の種類や用
途等に応じて変うるが、一般的には、まず、(A)成分
と(B)成分との比率は(A)成分のカルボキシル基/
(B)成分のエポキシ基のモル比に基づいて1/0.5
〜0.5/1、好ましくは1/0.6〜0.6/1の範
囲内とすることができ、この範囲から外れると塗膜の耐
溶剤性、付着性が低下しやすい。また、(C)成分の配
合比率は、(A)、(B)および(C)成分の合計量に
基いて10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%
の範囲内とすることができ、(C)成分が10重量%よ
り少ないと(C)成分と(A)成分、(B)成分の水酸
基との架橋反応が不充分となり、塗膜の耐溶剤性が低下
しやすく、反対に40重量%より多くなると塗膜の耐酸
性が劣る傾向がある。
率は厳密に制限されるものではなく、各成分の種類や用
途等に応じて変うるが、一般的には、まず、(A)成分
と(B)成分との比率は(A)成分のカルボキシル基/
(B)成分のエポキシ基のモル比に基づいて1/0.5
〜0.5/1、好ましくは1/0.6〜0.6/1の範
囲内とすることができ、この範囲から外れると塗膜の耐
溶剤性、付着性が低下しやすい。また、(C)成分の配
合比率は、(A)、(B)および(C)成分の合計量に
基いて10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%
の範囲内とすることができ、(C)成分が10重量%よ
り少ないと(C)成分と(A)成分、(B)成分の水酸
基との架橋反応が不充分となり、塗膜の耐溶剤性が低下
しやすく、反対に40重量%より多くなると塗膜の耐酸
性が劣る傾向がある。
【0031】(D)成分: 粒径5〜50μで、かつア
ルミナおよび(または)シリカで表面処理したガラス粉
末。
ルミナおよび(または)シリカで表面処理したガラス粉
末。
【0032】まず、表面処理せしめるガラス粉末の形は
球状が最も好ましいが、それ以外であってもさしつかえ
なく、中空状も用いられる。中空状ガラス粉末を多量配
合するとクリヤー塗膜の透明性が低下しやすいので、こ
のものは濃色の着色塗膜面に適用することはあまり好ま
しくないが、淡色の塗面には問題なく塗装できる。ガラ
ス粉末はそれ自体既知の方法で製造することができ、組
成的にはSiO2 、Al2 O3 、Na2 O、K2 O、M
gOおよびCaOが主な組成であるソーダ石灰ガラス。
特にNa2 Oの含有率がガラス粉末中、1重量%以下で
ある低アルカリ形ガラス粉末が好ましい。
球状が最も好ましいが、それ以外であってもさしつかえ
なく、中空状も用いられる。中空状ガラス粉末を多量配
合するとクリヤー塗膜の透明性が低下しやすいので、こ
のものは濃色の着色塗膜面に適用することはあまり好ま
しくないが、淡色の塗面には問題なく塗装できる。ガラ
ス粉末はそれ自体既知の方法で製造することができ、組
成的にはSiO2 、Al2 O3 、Na2 O、K2 O、M
gOおよびCaOが主な組成であるソーダ石灰ガラス。
特にNa2 Oの含有率がガラス粉末中、1重量%以下で
ある低アルカリ形ガラス粉末が好ましい。
【0033】該ガラス粉末を表面処理するアルミナおよ
び(または)シリカはいずれも無機系であり、まず、例
えばアルミニウム塩および(または)ケイ酸塩の水溶液
をガラス粉末の水スラリー中に添加してガラス粉末表面
にこれらの塩からなる皮膜を形成せしめる。この系の温
度は室温でもよいが、適宜加温してもさしつかえない。
次いで、酸またはアルカリで中和し、ガラス粉末表面に
処理剤の水和物を沈積させ、副生する可溶性塩類を洗浄
・除去し、乾燥させる。ガラス粉末の粒子表面に沈積し
た皮膜はAl2 O3 ・nH2 O・SiO2 の皮膜が好ま
しく、ガラス粉末の表面を被覆する。ガラス粉末の処理
はアルミナ単独でもさしつかえないがアルミナとシリカ
との複合処理が好ましい。
び(または)シリカはいずれも無機系であり、まず、例
えばアルミニウム塩および(または)ケイ酸塩の水溶液
をガラス粉末の水スラリー中に添加してガラス粉末表面
にこれらの塩からなる皮膜を形成せしめる。この系の温
度は室温でもよいが、適宜加温してもさしつかえない。
次いで、酸またはアルカリで中和し、ガラス粉末表面に
処理剤の水和物を沈積させ、副生する可溶性塩類を洗浄
・除去し、乾燥させる。ガラス粉末の粒子表面に沈積し
た皮膜はAl2 O3 ・nH2 O・SiO2 の皮膜が好ま
しく、ガラス粉末の表面を被覆する。ガラス粉末の処理
はアルミナ単独でもさしつかえないがアルミナとシリカ
との複合処理が好ましい。
【0034】該ガラス粉末は塗膜をつや消しにするため
のものであって、その粒径が5〜50μ、好ましくは8
〜25μのものを用いる必要があり、5μより小さくな
るとつや消し効果が低下し、また50μより大きくなる
と塗面の平滑性や耐汚染性などが低下するので、いずれ
も好ましくない。特に8〜25μのものを用いるとつや
消し効果が顕著である。
のものであって、その粒径が5〜50μ、好ましくは8
〜25μのものを用いる必要があり、5μより小さくな
るとつや消し効果が低下し、また50μより大きくなる
と塗面の平滑性や耐汚染性などが低下するので、いずれ
も好ましくない。特に8〜25μのものを用いるとつや
消し効果が顕著である。
【0035】(D)成分の配合量は(A)、(B)およ
び(C)成分中の合計樹脂固形分100重量部あたり、
30〜120重量部(好ましくは40〜110重量部)
であるが、この配合量はつや消し程度によって決まる。
60度鏡面反射率で10〜30%のつや消しでは低アル
カリガラス粉末の配合量は50〜100重量部になる。
また本発明に配合するガラス粉末はさらに有機処理した
ものが耐水性は更に向上する。ガラス粉末の処理はアミ
ノ・シラン、グリシド・シラン、アクリル・シランなど
がある。その中ではアミノ・シラン、グリシド・シラン
がより良い。
び(C)成分中の合計樹脂固形分100重量部あたり、
30〜120重量部(好ましくは40〜110重量部)
であるが、この配合量はつや消し程度によって決まる。
60度鏡面反射率で10〜30%のつや消しでは低アル
カリガラス粉末の配合量は50〜100重量部になる。
また本発明に配合するガラス粉末はさらに有機処理した
ものが耐水性は更に向上する。ガラス粉末の処理はアミ
ノ・シラン、グリシド・シラン、アクリル・シランなど
がある。その中ではアミノ・シラン、グリシド・シラン
がより良い。
【0036】本発明のつや消し塗料には、さらに必要に
応じて硬化触媒、粘度調整剤(例えば、有機モンモリナ
イト、ミクロゲル、ポリアミドなど)、塗面調整剤(例
えばシリコン系、アクリル樹脂系など)、紫外線吸収
剤、ブロックポリイソシアネート化合物、着色顔料、メ
タリック顔料、干渉顔料などを通常の量で配合すること
ができる。
応じて硬化触媒、粘度調整剤(例えば、有機モンモリナ
イト、ミクロゲル、ポリアミドなど)、塗面調整剤(例
えばシリコン系、アクリル樹脂系など)、紫外線吸収
剤、ブロックポリイソシアネート化合物、着色顔料、メ
タリック顔料、干渉顔料などを通常の量で配合すること
ができる。
【0037】該硬化触媒としては、水酸基とアミノ基樹
脂との架橋反応を促進させるために、例えばジブチルリ
ン酸等のリン酸系触媒や、ドデシルベンゼンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸等のアミンブロック強酸触
媒等が有利に用いられ、また、カルボキシル基とエポキ
シ基との架橋反応を促進させるためには、例えば、テト
ラブチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム
塩テトラフェニルホスホニウムクロライド等の4級ホス
ホニウム塩等が適している。
脂との架橋反応を促進させるために、例えばジブチルリ
ン酸等のリン酸系触媒や、ドデシルベンゼンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸等のアミンブロック強酸触
媒等が有利に用いられ、また、カルボキシル基とエポキ
シ基との架橋反応を促進させるためには、例えば、テト
ラブチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム
塩テトラフェニルホスホニウムクロライド等の4級ホス
ホニウム塩等が適している。
【0038】本発明のつや消し塗料は上記成分を有機溶
剤に溶解もしくは分散せしめることによって得られる。
その形態は有機溶剤型、ハイソリッド型および非水分散
液型などがあげられ、それ自体既知の方法で調整でき
る。
剤に溶解もしくは分散せしめることによって得られる。
その形態は有機溶剤型、ハイソリッド型および非水分散
液型などがあげられ、それ自体既知の方法で調整でき
る。
【0039】本発明のつや消し塗装方法は、架橋硬化型
着色塗料を塗装し、該塗面に架橋硬化型クリヤー塗料を
塗装する塗装方法であって、該クリヤー塗料として、上
記のつや消し塗料を用いることを特徴とするつや消し塗
装方法である。
着色塗料を塗装し、該塗面に架橋硬化型クリヤー塗料を
塗装する塗装方法であって、該クリヤー塗料として、上
記のつや消し塗料を用いることを特徴とするつや消し塗
装方法である。
【0040】この方法において用いる架橋硬化型着色塗
料は、室温もしくは加熱によって三次元に架橋反応して
架橋硬化する樹脂組成物および着色顔料を必須成分とす
る塗料である。
料は、室温もしくは加熱によって三次元に架橋反応して
架橋硬化する樹脂組成物および着色顔料を必須成分とす
る塗料である。
【0041】上記樹脂組成物は原則として基体樹脂およ
び架橋剤を主成分としている。基体樹脂としては架橋性
官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂および
アルキド樹脂などがあげられ、架橋剤としてはメチロー
ル化および(又は)アルキルエーテル化メラミン樹脂や
尿素樹脂、さらにポリイソシアネート化合物(ブロック
化物も含む)も使用できる。また、架橋剤を用いない自
己硬化性樹脂も上記樹脂組成物として使用できる。
び架橋剤を主成分としている。基体樹脂としては架橋性
官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂および
アルキド樹脂などがあげられ、架橋剤としてはメチロー
ル化および(又は)アルキルエーテル化メラミン樹脂や
尿素樹脂、さらにポリイソシアネート化合物(ブロック
化物も含む)も使用できる。また、架橋剤を用いない自
己硬化性樹脂も上記樹脂組成物として使用できる。
【0042】さらに、水酸基、アルコキシル基等の遊離
の官能基を2個以上有する特定のポリシロキサン系マク
ロモノマーとオキシラン基含有ビニルモノマーとを単量
体成分として含有するビニル共重合体、又は上記特定の
ポリシロキサン系マクロモノマーを必須単量体成分とす
る重合体とオキシラン基含有ビニル単量体を必須単量体
成分とする重合体との混合物を基体樹脂とし、これに、
硬化触媒として、ルイス酸、プロトン酸、金属アルコキ
シド、有機金属化合物及びSi−O−Al結合を有する
化合物から選ばれた少くとも一種を配合した塗料組成物
は、単量体成分であるポリシロキサン系マクロモノマー
中に存在するシラノール基や該マクロモノマー中のアル
コキシル基の加水分解によって生じるシラノール基と、
他の単量体成分であるオキシラン基含有ビニルモノマー
中のオキシラン基とが架橋官能基となり、100℃以下
の低温においても、塗膜の表面と内部で同時に硬化反応
が進行し、しかも硬化物の表面と内部とで硬化の程度の
差が少なく、チヂミを生じ難いものであり、本発明にお
いて好適に用いられる。
の官能基を2個以上有する特定のポリシロキサン系マク
ロモノマーとオキシラン基含有ビニルモノマーとを単量
体成分として含有するビニル共重合体、又は上記特定の
ポリシロキサン系マクロモノマーを必須単量体成分とす
る重合体とオキシラン基含有ビニル単量体を必須単量体
成分とする重合体との混合物を基体樹脂とし、これに、
硬化触媒として、ルイス酸、プロトン酸、金属アルコキ
シド、有機金属化合物及びSi−O−Al結合を有する
化合物から選ばれた少くとも一種を配合した塗料組成物
は、単量体成分であるポリシロキサン系マクロモノマー
中に存在するシラノール基や該マクロモノマー中のアル
コキシル基の加水分解によって生じるシラノール基と、
他の単量体成分であるオキシラン基含有ビニルモノマー
中のオキシラン基とが架橋官能基となり、100℃以下
の低温においても、塗膜の表面と内部で同時に硬化反応
が進行し、しかも硬化物の表面と内部とで硬化の程度の
差が少なく、チヂミを生じ難いものであり、本発明にお
いて好適に用いられる。
【0043】着色顔料は、チタン白、カーボンブラック
およびフタロシアニンブルーなどの通常の着色顔料およ
びメタリック顔料などから選ばれた1種又は2種以上が
使用できる。
およびフタロシアニンブルーなどの通常の着色顔料およ
びメタリック顔料などから選ばれた1種又は2種以上が
使用できる。
【0044】本発明で用いる着色塗料は上記樹脂組成物
および着色顔料を有機溶剤および/又は水に溶解もしく
は分散せしめることによって得られるものが好適であ
る。その形態は有機溶液型、ハイソリッド型、非水分散
液型、水溶液型および水分散型などがあげられ、それ自
体既知の方法で調整できる。粉体型塗料であってもよ
い。
および着色顔料を有機溶剤および/又は水に溶解もしく
は分散せしめることによって得られるものが好適であ
る。その形態は有機溶液型、ハイソリッド型、非水分散
液型、水溶液型および水分散型などがあげられ、それ自
体既知の方法で調整できる。粉体型塗料であってもよ
い。
【0045】本発明のつや消し塗装仕上げ方法は、被塗
物(金属および/又はプラスチック製自動車外板)を必
要に応じて表面処理、プライマー塗装および中塗り塗装
を行なった後、上記着色塗料を塗装する。塗装膜厚は制
限されないが硬化塗膜に基づいて10〜30μが好まし
い。該着色塗膜を常温〜160℃において架橋硬化した
のち又は未硬化の状態で、該塗膜面に上記つや消しクリ
ヤー塗料を塗装する。クリヤー塗膜の膜厚は硬化塗膜に
基づいて20〜100μの範囲が適している。つや消し
クリヤー塗料を塗装後、室温〜160℃で硬化させるこ
とが好ましい。つや消しクリヤー塗膜は単一層でよい
が、必要に応じて2層以上であってもよい。
物(金属および/又はプラスチック製自動車外板)を必
要に応じて表面処理、プライマー塗装および中塗り塗装
を行なった後、上記着色塗料を塗装する。塗装膜厚は制
限されないが硬化塗膜に基づいて10〜30μが好まし
い。該着色塗膜を常温〜160℃において架橋硬化した
のち又は未硬化の状態で、該塗膜面に上記つや消しクリ
ヤー塗料を塗装する。クリヤー塗膜の膜厚は硬化塗膜に
基づいて20〜100μの範囲が適している。つや消し
クリヤー塗料を塗装後、室温〜160℃で硬化させるこ
とが好ましい。つや消しクリヤー塗膜は単一層でよい
が、必要に応じて2層以上であってもよい。
【0046】本発明の方法によって形勢されるつや消し
塗膜は、光沢値が60度鏡面反射率で50%以下に容易
に調整でき、しかも、ワックスや研磨剤などでポリッシ
ュしてもつや消し塗面の光沢値は殆ど変化せず、かつ、
耐酸性、耐水性、耐スリキズ性、耐候性および耐汚染性
なども従来のツヤ消剤を用いたものに比べて著しくすぐ
れており、特に自動車外板用ツヤ消塗膜として好適であ
る。以下、本発明を製造例および実施例によって更に具
体的に説明する。なお、部及び%は重量部及び重量%を
示す。
塗膜は、光沢値が60度鏡面反射率で50%以下に容易
に調整でき、しかも、ワックスや研磨剤などでポリッシ
ュしてもつや消し塗面の光沢値は殆ど変化せず、かつ、
耐酸性、耐水性、耐スリキズ性、耐候性および耐汚染性
なども従来のツヤ消剤を用いたものに比べて著しくすぐ
れており、特に自動車外板用ツヤ消塗膜として好適であ
る。以下、本発明を製造例および実施例によって更に具
体的に説明する。なお、部及び%は重量部及び重量%を
示す。
【0047】I 製造例(1)つや消し塗料(A)成分の製造: 攪拌機、温度
計、コンデンサー及び窒素導入管を備えた4ツ口フラス
コにキシレン450部、n−ブタノール150部を仕込
み100℃に加温する。ここに表−1に示す単量体成分
を4時間で滴下した後、2時間100℃に保ち、然る後
に、キシロール400部で希釈し、固型分含有率50%
のアクリル共重合体(a−1)〜(a−4)を得た。(2)つや消し塗料(B)成分の製造: (A)成分の製
造で用いたのと同様の反応装置にキシレン300部、n
−ブタノール300部を仕込み100℃に加温する。こ
れに表−1に示す単量体成分を4時間で滴下した後、2
時間100℃に保ち、然る後にキシロール400部で希
釈し、固型分含有率50%を有するアクリル共重合体
(b−1)〜(b−4)を得た。
計、コンデンサー及び窒素導入管を備えた4ツ口フラス
コにキシレン450部、n−ブタノール150部を仕込
み100℃に加温する。ここに表−1に示す単量体成分
を4時間で滴下した後、2時間100℃に保ち、然る後
に、キシロール400部で希釈し、固型分含有率50%
のアクリル共重合体(a−1)〜(a−4)を得た。(2)つや消し塗料(B)成分の製造: (A)成分の製
造で用いたのと同様の反応装置にキシレン300部、n
−ブタノール300部を仕込み100℃に加温する。こ
れに表−1に示す単量体成分を4時間で滴下した後、2
時間100℃に保ち、然る後にキシロール400部で希
釈し、固型分含有率50%を有するアクリル共重合体
(b−1)〜(b−4)を得た。
【0048】
【表1】
【0049】II 実施例および比較例 II-1 つや消し塗料 製造例で得た(A)および(B)成分にアミノ樹脂
〔(C)成分〕およびガラス粉末〔(D)成分〕などを
サンドミルなどを用いて配合し、粘土調整してツヤ消し
クリヤ塗料を製造した。
〔(C)成分〕およびガラス粉末〔(D)成分〕などを
サンドミルなどを用いて配合し、粘土調整してツヤ消し
クリヤ塗料を製造した。
【0050】実施例1 つや消しクリヤー塗料(C−
1): (a−1) 80部 (b−1) 80〃 60%ユーバン20SE 33〃 (三井東圧社製 ブチル化メラミン) ガラス粉末(注−1) 100〃 表面調整剤 0.1〃 (ビックケミ社製 BYK−300) 紫外線吸収剤 1.0〃 (チバガイギー社製 チヌビン900) 上記混合物をスワゾール1000で希釈し、Ford
cup(#4)20℃で25秒の粘度に調整した。 (注−1)ガラス粉末 ソーダ石灰ガラス粉末(球形、粒径10μ、東芝バロテ
ィーニ(株)製、マイクロビーズMB−10)をアルミ
ナ処理してなるガラス粉末。
1): (a−1) 80部 (b−1) 80〃 60%ユーバン20SE 33〃 (三井東圧社製 ブチル化メラミン) ガラス粉末(注−1) 100〃 表面調整剤 0.1〃 (ビックケミ社製 BYK−300) 紫外線吸収剤 1.0〃 (チバガイギー社製 チヌビン900) 上記混合物をスワゾール1000で希釈し、Ford
cup(#4)20℃で25秒の粘度に調整した。 (注−1)ガラス粉末 ソーダ石灰ガラス粉末(球形、粒径10μ、東芝バロテ
ィーニ(株)製、マイクロビーズMB−10)をアルミ
ナ処理してなるガラス粉末。
【0051】実施例2 つや消しクリヤ塗料(C−
2): (a−2) 90部 (b−2) 70〃 サイメル303 20〃 (三井サイアナミド、フルメトキシメラミン) ガラス粉末(注2) 90〃 NACURE 5225 2〃 (キング社製 ドデシルベンゼンスルホン酸アミン中和物) 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 紫外線吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。 (注−2)ガラス粉末 マイクロビースMB−10をアルミナおよびシリカ処理
し、さらにアミノ、シラン処理したもの。
2): (a−2) 90部 (b−2) 70〃 サイメル303 20〃 (三井サイアナミド、フルメトキシメラミン) ガラス粉末(注2) 90〃 NACURE 5225 2〃 (キング社製 ドデシルベンゼンスルホン酸アミン中和物) 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 紫外線吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。 (注−2)ガラス粉末 マイクロビースMB−10をアルミナおよびシリカ処理
し、さらにアミノ、シラン処理したもの。
【0052】実施例3 つや消しクリヤ塗料(C−
3): (a−3) 80部 (b−3) 80〃 60%ユーバン20SE 33〃 ガラス粉末(注3) 110〃 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 紫外線吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 テトラブチルアンモニウムクロライド 0.05〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。 (注−3)ガラス粉末 低アルカリガラス粉末(東芝バロティーニ(株)製、E
MB−10、球形、粒径10μ)をアルミナ、シリカ処
理し、次いでアミノ、シランの有機処理したもの。
3): (a−3) 80部 (b−3) 80〃 60%ユーバン20SE 33〃 ガラス粉末(注3) 110〃 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 紫外線吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 テトラブチルアンモニウムクロライド 0.05〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。 (注−3)ガラス粉末 低アルカリガラス粉末(東芝バロティーニ(株)製、E
MB−10、球形、粒径10μ)をアルミナ、シリカ処
理し、次いでアミノ、シランの有機処理したもの。
【0053】比較例1 クリヤ塗料(C−4): (a−1) 100部 (b−1) 30〃 60%ユーバン20SE 40〃 ガラス粉末(注1) 100〃 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 UV吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。
【0054】比較例2 クリヤ塗料(C−5): (a−4) 80部 (b−4) 80〃 60%ユーバン20SE 30〃 ガラス粉末(注1) 100〃 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 UV吸収剤(チヌビン900) 1.0〃 上記混合物を実施例1と同様に製造した。
【0055】実施例4 つや消し着色塗料(S−1): チタン白 JR−701 50部 (帝国化工社製、二酸化チタン) (a−3) 80部 (b−2) 80〃 60%ユーバン20SE 33〃 ガラス粉末(注−3) 100〃 表面調整剤(BYK−300) 0.1〃 の混合物をスワゾール1000で希釈し、Ford C
up(#4)25秒の粘度に調整した。
up(#4)25秒の粘度に調整した。
【0056】II−2 つや消し塗装方法 リン酸亜鉛処理した軟鋼板上に電着塗膜及び中塗塗膜を
形成し、下記メタリック塗料を塗装し(膜厚:硬化膜厚
で20μ)、室温で5分間放置後、その塗面に上記つや
消しクリアー塗料(C−1)〜(C−5)を塗装し(膜
厚:同上40μ)、140℃で30分間加熱し両塗膜を
同時に硬化せしめた。得られた塗膜の性能試験結果を表
−2に示す。
形成し、下記メタリック塗料を塗装し(膜厚:硬化膜厚
で20μ)、室温で5分間放置後、その塗面に上記つや
消しクリアー塗料(C−1)〜(C−5)を塗装し(膜
厚:同上40μ)、140℃で30分間加熱し両塗膜を
同時に硬化せしめた。得られた塗膜の性能試験結果を表
−2に示す。
【0057】(メタリック塗料): アクリル樹脂 100部 (大日本インキ化学工業社製 アクリデイィク47−712) ブチル化メラミン 60部 (三井東圧社製、ユーバン20SE−60) アルミペースト 10部 (東洋アルミ社製、アルミペースト55−519) 上記をスワゾール#1000 30部とトルエン70部
とからなる混合溶剤によりフォードカップ No.4(20
℃)14秒に調整した。
とからなる混合溶剤によりフォードカップ No.4(20
℃)14秒に調整した。
【0058】II−3 着色塗料: 前記と同様にして電着塗装及び中塗り塗装したリン酸亜
鉛処理鋼板に、上記着色塗料(S−1)を塗装し(塗装
膜厚:同上40μ)、140℃で30分加熱して硬化せ
しめた。得られた塗膜の性能試験結果を表−2に示す。
また、表−2は、各塗料の各成分の配合比率も併記し
た。
鉛処理鋼板に、上記着色塗料(S−1)を塗装し(塗装
膜厚:同上40μ)、140℃で30分加熱して硬化せ
しめた。得られた塗膜の性能試験結果を表−2に示す。
また、表−2は、各塗料の各成分の配合比率も併記し
た。
【0059】
【表2】 た後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価した。 〇:全く変化のないもの。 △:塗面に異常はないが、浸漬部と非浸漬部の境界にわ
ずかに段差が認められるもの。 ×:塗面が白化したもの。 リコート付着性:各試料を160℃、30分で焼付け
後、その上に同じ上塗り(メタリックの場合はベースコ
ート/クリアコート)を塗装し140℃、30分間焼付
けた後、1mm間隔でクロスカット100個を入れ、セロ
テープで、そのハガレの有無を判定する。 〇:全くハガレが認められない。 △:わずかにハガレが認められる。 ×:著しいハガレが認められる。
ずかに段差が認められるもの。 ×:塗面が白化したもの。 リコート付着性:各試料を160℃、30分で焼付け
後、その上に同じ上塗り(メタリックの場合はベースコ
ート/クリアコート)を塗装し140℃、30分間焼付
けた後、1mm間隔でクロスカット100個を入れ、セロ
テープで、そのハガレの有無を判定する。 〇:全くハガレが認められない。 △:わずかにハガレが認められる。 ×:著しいハガレが認められる。
【0061】耐水性:40℃の温水に240時間浸漬し
た後、水洗し塗面を観察し次の基準で評価した。 〇:全く変化のないもの。 △:わずかにツヤ引けするもの。 ×:塗面が白化したもの。
た後、水洗し塗面を観察し次の基準で評価した。 〇:全く変化のないもの。 △:わずかにツヤ引けするもの。 ×:塗面が白化したもの。
【0062】仕上がり外観:目視判定。耐汚染性:5×
5cmの塗板上に、JIS第15種汚染ダスト1gをのせ
て、これを刷毛で20回掃くように均一に拡げ、20℃
で24時間静置した。次に、これを清浄な刷毛を用いて
流水中で洗浄し、汚染の程度を調べた。 ◎:全く汚れが認められない。 〇:僅かに汚れが認められる。 △:かなり汚れが認められる。 ×:著しく汚れが認められる。
5cmの塗板上に、JIS第15種汚染ダスト1gをのせ
て、これを刷毛で20回掃くように均一に拡げ、20℃
で24時間静置した。次に、これを清浄な刷毛を用いて
流水中で洗浄し、汚染の程度を調べた。 ◎:全く汚れが認められない。 〇:僅かに汚れが認められる。 △:かなり汚れが認められる。 ×:著しく汚れが認められる。
【0063】耐スリキズ性:染色物摩擦堅牢度試験(大
栄化学精器製作所製)を用いた。磨き粉(ダルマ・クレ
ンザー)を水で固練りして塗面に置き、その上を試験機
端子で押えて、0.5kg荷重をかけ、25往復摩擦す
る。水洗後、スリキズの程度を、◎、〇、△、×の4段
階で判定した。
栄化学精器製作所製)を用いた。磨き粉(ダルマ・クレ
ンザー)を水で固練りして塗面に置き、その上を試験機
端子で押えて、0.5kg荷重をかけ、25往復摩擦す
る。水洗後、スリキズの程度を、◎、〇、△、×の4段
階で判定した。
【0064】促進耐候性:Qパネル社製促進耐候性試験
機を用いたQUV促進バクロ試験による。 試験条件:紫外線照射 16H/60℃ 水 凝 結 8H/50℃ を1サイクルとして3000時間(125サイクル)試
験した後の塗膜を評価した。 ◎:殆んど初期とかわらない光沢を保っている。 〇:僅かに光沢低下があるが、ワレや白化等の欠陥がな
い。 △:光沢低下、白化現象が認められる。 ×:著しい光沢低下、ヒビワレ、白化現象が認められ、
不合格である。
機を用いたQUV促進バクロ試験による。 試験条件:紫外線照射 16H/60℃ 水 凝 結 8H/50℃ を1サイクルとして3000時間(125サイクル)試
験した後の塗膜を評価した。 ◎:殆んど初期とかわらない光沢を保っている。 〇:僅かに光沢低下があるが、ワレや白化等の欠陥がな
い。 △:光沢低下、白化現象が認められる。 ×:著しい光沢低下、ヒビワレ、白化現象が認められ、
不合格である。
【0065】耐衝撃性:デュポン衝撃試験器を用い、撃
針先端半径1/2インチ、落鐘重量500g で試験す
る。塗面にワレ目の入らない最大高さで示す(5cmきざ
み)。
針先端半径1/2インチ、落鐘重量500g で試験す
る。塗面にワレ目の入らない最大高さで示す(5cmきざ
み)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 5/00 C09D 133/14 C09D 161/20 特許ファイル(PATOLIS)
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)同一分子中にカルボキシル基、水
酸基およびエポキシ基を含有し、かつ酸価が15〜15
0mgKOH/g、水酸基価が30mgKOH/g以上、エ
ポキシ当量が3000〜15000g/eqおよび数平
均分子量が3,000〜30,000であるアクリル樹
脂、(B)同一分子中にカルボキシル基、水酸基および
エポキシ基を含有し、かつ酸価が2〜10mgKOH/
g、水酸基価が30mgKOH/g以上、エポキシ当量が
250〜2500g/eqおよび数平均分子量が3,0
00〜30,000であるアクリル樹脂、(C)アミノ
樹脂、および(D)粒径が5〜50μで、かつアルミナ
および(または)シリカで表面処理してなるガラス粉末
を主成分とし、そして(A)成分のカルボキシル基/
(B)成分のエポキシ基モル比が1/0.5〜0.5/
1であって、かつ(C)成分を(A)、(B)および
(C)成分の合計量に基づいて10〜40重量%含有
し、(D)成分を(A)、(B)および(C)成分の合
計100重量部あたり30〜120重量部配合してなる
ことを特徴とするつや消し塗料。 - 【請求項2】 着色塗料を塗装し、該塗面にクリヤー塗
料を塗装する塗装工程において、該クリヤー塗料とし
て、請求項1の塗料から選ばれたつや消し塗料を用いる
ことを特徴とするつや消し塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3037955A JP3034619B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | つや消し塗料とその塗装法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3037955A JP3034619B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | つや消し塗料とその塗装法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04255765A JPH04255765A (ja) | 1992-09-10 |
JP3034619B2 true JP3034619B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=12511978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3037955A Expired - Fee Related JP3034619B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | つや消し塗料とその塗装法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034619B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9969900B2 (en) | 2012-09-12 | 2018-05-15 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Methods of improving burnish resistance using curable film-forming compositions demonstrating burnish resistance and low gloss |
US10093829B2 (en) | 2012-10-19 | 2018-10-09 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Curable film-forming compositions demonstrating burnish resistance and low gloss, and methods of improving burnish resistance of a substrate |
CN108384373B (zh) * | 2018-02-05 | 2020-09-01 | 珠海悦美水墨新材料股份有限公司 | 一种用于凹版塑料薄膜的水性哑光油及其制备方法 |
-
1991
- 1991-02-07 JP JP3037955A patent/JP3034619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04255765A (ja) | 1992-09-10 |
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