JP2850799B2 - 端子金具及びこれを用いたジョイントコネクタ - Google Patents
端子金具及びこれを用いたジョイントコネクタInfo
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Description
クタハウジングに収容して互いに導通を取るジョイント
コネクタ及びそのための端子金具に関する。
て、図11に示すような特開平6−333628号公報
に開示されたものが知られている。
2,2が対向状態となるように折り曲げ形成され、その
底壁部の前縁部においてU字形の折り返しを行って接触
舌片3を側壁2,2間に曲げ込むように形成されてい
る。コネクタハウジング4は上下二段に複数のキャビテ
ィ5が形成され、上下に並んだキャビティ5,5間にタ
ブ片を備えた導電プレート6を挿入するプレート収容室
7を形成してある。なお、プレート収容室7とキャビテ
ィ5とは上記接触舌片3が通過可能な幅狭のスリット8
を介して連通している。
レート6を挿入した上で、端子金具1を接触舌片3が導
電プレート6側に向いた状態でキャビティ5内に挿入し
ていくと、接触舌片3が導電プレート6に接触すること
で、各端子金具1が相互に導通状態となるのである。
来の端子金具1では、全体の小型化に制約があるという
欠点があった。すなわち、接触舌片3と導電プレート6
との間の接触圧力を所定値以上に確保するためには、接
触舌片3のバネ力を大きくする必要がある。ところが、
上述の端子金具1では、接触舌片3のバネ力はその基端
部にある1箇所のU字形折り返し部により得られるよう
になっているに過ぎないから、その箇所における十分な
弾性を確保するには端子金具1の板厚を厚くする必要が
あり、その分、小型化に制約を受けるのである。
部分が1箇所であるから、例えば端子金具を逆向きの姿
勢でキャビティに挿入する等して接触舌片に過剰な押圧
力が作用するような事態になると、接触舌片が大きく変
形を受けて塑性変形するに至ることがあった。
的は、十分な小型化が可能な端子金具及びそれを利用し
た小型のジョイントコネクタを提供するところにある。
また、他の目的は、端子金具の接触舌片が塑性変形に至
ってしまうような事態を未然に防止できるようにすると
ころにある。
め、請求項1に係る端子金具は、端子金具本体をコネク
タハウジングのキャビティに装着することにより、その
端子金具本体に設けた接触舌片が導電部に接触して相互
の導通をとるジョイントコネクタ用の端子金具であっ
て、端子金具本体は底壁部の対向両側から一対の側壁を
立ち上げた形状に形成され、接触舌片は、底壁部の縁部
から側壁部間に曲げ込んだ前縁バネ部と、この前縁バネ
部の反対側においてU字形に折り返した後縁バネ部とを
備えるとともに、端子金具本体の側壁部には前記後縁バ
ネ部の先端側を支える支持部が設けられているところに
特徴を有する。
は、キャビティを備えたコネクタハウジングと、このコ
ネクタハウジングに装着される導電プレートと、端子金
具本体をコネクタハウジングのキャビティに装着するこ
とによりその端子金具本体に設けた接触舌片が導電プレ
ートに接触して相互間が導通される端子金具とを備えた
ジョイントコネクタであって、端子金具本体は底壁部の
対向両側から一対の側壁を立ち上げた形状に形成され、
接触舌片は、底壁部の縁部から側壁部間に曲げ込んだ前
縁バネ部と、この前縁バネ部の反対側においてU字形に
折り返した後縁バネ部とを備えるとともに、端子金具本
体の側壁部には後縁バネ部の先端側を支える支持部が設
けられている構成に特徴を有する。
て、端子金具本体の一方の側壁部を他方よりも高く形成
し、コネクタハウジングのキャビティには端子金具本体
の正規の挿入姿勢においてのみ一方の側壁の進入を許容
する挿入開口を形成する構成とすることができる(請求
項3の発明)。
具においては、接触舌片に接触荷重が作用すると、その
前後に位置している前縁バネ部と後縁バネ部とが同時に
弾性変形してその荷重を支える。また、請求項3のジョ
イントコネクタでは、仮に、端子金具を逆の挿入姿勢で
キャビティに挿入しようとした場合には、端子金具本体
の一方の側壁がキャビティの挿入開口の開口縁部に当た
って挿入不能となる。
びそれを利用したジョイントコネクタによれば、前縁バ
ネ部及び後縁バネ部の2箇所においてバネ機能を果たさ
せることができるから、1箇所のバネ部に作用する荷重
を軽減させることができる。従って、板厚が薄い材料に
よって製作しても、接触舌片に十分な弾性を与えること
ができ、その分、端子金具及びジョイントコネクタの小
型化が可能となるという効果が得られる。
タでは、端子金具を逆向きの姿勢でキャビティ内に挿入
してしまうことを確実に防止できるから、これに起因す
る接触舌片の過剰撓みから塑性変形に至ってしまうこと
を未然に防止できるという効果が得られる。
の第1実施例を説明する。
トコネクタを斜視図により示している。
下二段に形成したコネクタハウジング10は、上下のキ
ャビティ11の間に導電プレート20を収容するプレー
ト収容室12を形成してあり、後述するように一対の側
壁31a,31b間から接触舌片32を突出させてなる
端子金具30をキャビティ11に収容したときに同接触
舌片32がプレート収容室12に収容されている導電プ
レート20に当接し、これにて各端子金具30が相互に
導通するようになっている。
する箱形に形成され、同開口の側から内部に向かって隔
壁を形成して上下二段にキャビティ11を形成してい
る。下段には同じ大きさの六個のキャビティ11aを形
成し、上段の左右両端には大きめのキャビティ11bを
二つ形成するとともに、上段の中央には下段のものと同
じ大きさのキャビティ11aを二つ形成してある。上下
二段のキャビティ11の間には板材状の導電プレート2
0を挿入可能なプレート収容室12を形成してあり、各
キャビティ11と同プレート収容室12とがスリット1
3により連通されている。
ビティ11の間のプレート収容室12に挿入可能な板材
であって、その先端側にはタブ状に分離された接触部2
1が形成され、後端側は各接触部21同士を連結する連
結部22を構成している。分離された接触部21は短冊
状となっており、その側面には抜け止めの用の突起23
をいくつか形成している。また、同プレート収容室12
については各接触部21の分離形状に合わせて上下に連
結される連結壁を形成してあり、当該導電プレート20
を挿入したときに接触部21の突起23が同連結壁に当
接しながら前進し、停止位置では後退しにくいようにし
ている。
は、底壁部31cの対向両側から一対の側壁31a,3
1bを立ち上げて角溝形に形成され、その側壁31a,
31b間に接触舌片32を有するとともに、後端側に電
線40を保持して接続するバレル部37を備えている。
また、図2及び図3に示すように、接触舌片32は、前
記底壁部31cの前縁部から側壁部31a,31b間に
曲げ込んだU字形の前縁バネ部33と、この前縁バネ部
33の反対側においてU字形に折り返した後縁バネ部3
4とを備えるとともに、その後縁バネ部34の先端に左
右両側に突出する支持突部35が形成されている。そし
て、端子金具本体31の両側壁31a,31bには上記
支持突部35を受け入れる横長の係合孔36が形成され
ており、これにて後縁バネ部35の先端側を支える支持
部が構成されている。なお、上記端子金具本体31の底
壁部31cには係止孔31dが形成され、コネクタハウ
ジング10にはこの係止孔31dに係合する樹脂ランス
16が設けられている。
順を説明する。
電プレート20を挿入する。この導電プレート20が完
全に挿入された状態では、各接触部21がスリット13
を介して各キャビティ11と対面するようになる。この
後、電線40を固着した端子金具30を各キャビティ1
1内に挿入する。端子金具30の挿入により、その接触
舌片32が導電プレート20の接触部21に接触して弾
性的に撓み変形しながら奥方に挿入されて行き、端子金
具30の係止孔31dに樹脂ランス16が係合してその
抜け止めがされる。
32が導電プレート20の接触部21にそれぞれ接触し
ており、各端子金具30に接続された各電線40は導電
プレート20を介して共通接続された状態にある。
の上段のもので示す自由状態から同図下段のもので示す
接触状態に変形しており、その結果、前縁バネ部33及
び後縁バネ部34の双方が弾性変形している。なお、前
縁バネ部33は後縁バネ部34の付近が導電プレート2
0に接触して押し下げられることにより図3中の矢印方
向に弾性変形し、後縁バネ部34は先端の支持突部35
が係合孔36の下側の開口縁部に係止されて支持される
ことにより弾性変形することになる。このように双方の
バネ部33,34が弾性変形した状態では、前縁バネ部
33及び後縁バネ部34の2箇所において導電プレート
20との接触荷重を支えるバネ機能を果たすことにな
り、1箇所のバネ部で接触荷重を支える従来構造に比べ
て、1箇所当たりの荷重を軽減させることができる。従
って、本実施例によれば、板厚が薄い材料によって製作
しても、接触舌片32に十分な弾性を与えることがで
き、その分、端子金具30ひいてはジョイントコネクタ
の小型化が可能となるという優れた効果が得られる。ま
た、このことはジョイントコネクタの組立途中におい
て、万一、接触舌片32を挟みつけるようにして端子金
具30を摘み持ってしまった場合でも、接触舌片32を
強制的に押し下げる力が2箇所に分散されて受けられる
ことを意味するから、接触舌片32の不用意な変形を確
実に防止できることになり、安定した品質のジョイント
コネクタを製造できることになる。
3の発明を具体化した第2実施例を示す。前記第1実施
例と相違するところは、端子金具30の両側壁部31
a,31bの高さ寸法を異ならせるとともに、これに対
応してコネクタハウジング10の挿入開口の形状を異な
らせたところにあり、その他は第1実施例と同様であ
る。
a,31bは、図8に示すように、高さを違えてあり、
図示右側の側壁31aは低く、左側の側壁31bは高く
なっている。この高い方の側壁31bは、図9によって
明らかにされるように、端子金具30の挿入方向の全体
に渡って他方の側壁31aよりも高くなるようにしてあ
り、また、端子金具30をキャビティ11に収容したと
きに導電プレート20にほぼ接触する高さ寸法となって
いる。
ィ11には、図10に示すように、端子金具本体31を
正規の姿勢でキャビティ11に挿入したときに、高い方
の側壁31bの進入を許容する挿入開口50が形成さ
れ、これがキャビティ11の奥方まで連続している。こ
の結果、端子金具30を正規の挿入姿勢で挿入するとき
には、その挿入が許容され、これとは逆向きの挿入姿勢
で挿入すると、高い方の側壁31bがキャビティ11の
挿入開口50の開口縁部に当接してその挿入が阻止され
るようになっている。
に、接触舌片32が前縁バネ部33及び後縁バネ部34
を有することから、1箇所のバネ部で接触荷重を支える
従来構造に比べて、1箇所当たりの荷重を軽減させるこ
とができて端子金具30ひいてはジョイントコネクタの
小型化が可能となるという優れた効果が得られる。しか
も、端子金具30の逆向きの挿入を確実に防止できるか
ら、逆向き挿入によって端子金具30の接触舌片32が
不用意に強く押さえつけられ、ひいては接触舌片32の
塑性変形に至ることを防止することができる。
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。
を導通プレート20に接触させることで共通接続状態と
するようにしたが、これに限らず、接触舌片を他の隣接
するキャビティ内に装着した端子金具の一部に接触させ
ることで共通接続状態とするようにしてもよい。
にわたって他方の側壁31aよりも高く形成したが、こ
れに限らず、例えば前端部だけを高くする構造としても
よい。
側を端子金具本体の側壁部にて受ける支持部としては、
側壁部側に切り起し片を端子金具本体の内側に向けて突
設し、ここに接触舌片の先端が接触してその変形が支え
られるようにしてもよい。
ランスにてコネクタハウジングに装着固定するようにし
たが、これに限らず、端子金具本体に形成した突片をコ
ネクタハウジングに係止させるいわゆる「金属ランス」
にて端子金具をコネクタハウジングに装着固定してもよ
い。
って説明した実施例に限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
ものである。
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 端子金具本体をコネクタハウジングのキ
ャビティに装着することにより、その端子金具本体に設
けた接触舌片が導電部に接触して相互の導通をとるジョ
イントコネクタ用の端子金具であって、前記端子金具本
体は底壁部の対向両側から一対の側壁を立ち上げた形状
に形成され、前記接触舌片は、前記底壁部の縁部から対
をなす前記側壁部間に曲げ込んだ前縁バネ部と、この前
縁バネ部の反対側においてU字形に折り返した後縁バネ
部とを備えるとともに、前記端子金具本体の前記側壁部
には前記後縁バネ部の先端側を支える支持部が設けられ
ていることを特徴とする端子金具。 - 【請求項2】 キャビティを備えたコネクタハウジング
と、このコネクタハウジングに装着される導電プレート
と、端子金具本体を前記コネクタハウジングのキャビテ
ィに装着することによりその端子金具本体に設けた接触
舌片が前記導電プレートに接触して相互間が導通される
端子金具とを備えたジョイントコネクタであって、前記
端子金具本体は底壁部の対向両側から一対の側壁を立ち
上げた形状に形成され、前記接触舌片は、前記底壁部の
縁部から前記側壁部間に曲げ込んだ前縁バネ部と、この
前縁バネ部の反対側においてU字形に折り返した後縁バ
ネ部とを備えるとともに、前記端子金具本体の前記側壁
部には前記後縁バネ部の先端側を支える支持部が設けら
れていることを特徴とするジョイントコネクタ。 - 【請求項3】 前記端子金具本体の一方の側壁部は他方
よりも高く形成され、前記コネクタハウジングのキャビ
ティには前記端子金具本体の正規の挿入姿勢においての
み前記一方の側壁の進入を許容する挿入開口が形成され
ていることを特徴とする請求項2記載のジョイントコネ
クタ。
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