JP2620727B2 - ペプチド脂質 - Google Patents
ペプチド脂質Info
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- JP2620727B2 JP2620727B2 JP2333335A JP33333590A JP2620727B2 JP 2620727 B2 JP2620727 B2 JP 2620727B2 JP 2333335 A JP2333335 A JP 2333335A JP 33333590 A JP33333590 A JP 33333590A JP 2620727 B2 JP2620727 B2 JP 2620727B2
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- asp
- gly
- arg
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- amino acid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Arg−Gly−Aspのトリペプチド単位を有す
る、リポソームあるいはミセル等の分子集合体を形成す
るのに最適なペプチド脂質に関する。
る、リポソームあるいはミセル等の分子集合体を形成す
るのに最適なペプチド脂質に関する。
フィブロネクチンは細胞−細胞外基質の接着に関与す
るタンパク質であり、血小板凝集やガン転移にも関与し
ていると考えられている。これらの相互作用は一連の細
胞表面のレセプターにより仲介されること、これらのレ
セプターが、分子量約25万の巨大分子であるフィブロネ
クチンのアルギニン−グリシン−アスパラギン酸(Arg
−Gly−AspまたはRGD)配列を特異的に認識することが
明らかにされ、レセプターとの相互作用に重要なもので
あることが報告されている(ネイチャー(Nature)、第
309巻、30頁、1984年)。
るタンパク質であり、血小板凝集やガン転移にも関与し
ていると考えられている。これらの相互作用は一連の細
胞表面のレセプターにより仲介されること、これらのレ
セプターが、分子量約25万の巨大分子であるフィブロネ
クチンのアルギニン−グリシン−アスパラギン酸(Arg
−Gly−AspまたはRGD)配列を特異的に認識することが
明らかにされ、レセプターとの相互作用に重要なもので
あることが報告されている(ネイチャー(Nature)、第
309巻、30頁、1984年)。
以来、Arg−Gly−Asp配列を有するオリゴあるいはポ
リペプチドを用いる研究が進められている。
リペプチドを用いる研究が進められている。
例えば、Arg−Gly−Asp配列を有する種々の鎖状およ
び環状のオリゴペプチドを用いて血小板凝集を阻害する
方法(高分子学会予縞集(Polymer Preprints,Japa
n)、第38巻、3149頁、1989年、特開平2−174797
号)、Arg−Gly−Asp配列を有するペプチドを細胞移動
抑制剤として用いる方法(特開平2−4716号)、Arg−G
ly−Aspを固定化したPMMA膜を細胞接着膜として用いる
方法(高分子学会予縞集(Polymer Preprints,Japa
n)、第37巻、705頁、1988年)が報告されている。さら
に、ポリマーにArg−Gly−Aspを必須構成単位とするペ
プチドを共有結合させ動物細胞培養基体、生体複合人工
臓器用基体として用いる方法(特開平1−309682号、特
開平1−305960号)、Arg−Gly−Asp−Ser配列を有する
ポリペプチドを体外血液用血小板保護剤として用いる方
法が開示されている(特開昭64−6217号)。
び環状のオリゴペプチドを用いて血小板凝集を阻害する
方法(高分子学会予縞集(Polymer Preprints,Japa
n)、第38巻、3149頁、1989年、特開平2−174797
号)、Arg−Gly−Asp配列を有するペプチドを細胞移動
抑制剤として用いる方法(特開平2−4716号)、Arg−G
ly−Aspを固定化したPMMA膜を細胞接着膜として用いる
方法(高分子学会予縞集(Polymer Preprints,Japa
n)、第37巻、705頁、1988年)が報告されている。さら
に、ポリマーにArg−Gly−Aspを必須構成単位とするペ
プチドを共有結合させ動物細胞培養基体、生体複合人工
臓器用基体として用いる方法(特開平1−309682号、特
開平1−305960号)、Arg−Gly−Asp−Ser配列を有する
ポリペプチドを体外血液用血小板保護剤として用いる方
法が開示されている(特開昭64−6217号)。
また、Arg−Gly−Asp配列を有するオリゴペプチドあ
るいはその繰り返し構造を有するポリペプチドを用い
て、ガン転移を抑制する方法が知られている(インター
ナショナル・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・マク
ロモレキュルズ(Int.J.Biol.Macromol.)、第11巻、23
頁、1989年、同誌、第11巻、226頁、1989年、ジャパン
・ジャーナル・オブ・キャンサー・リサーチ(Jpn.J.Ca
ncer Res.)第60巻、722頁、1989年)。
るいはその繰り返し構造を有するポリペプチドを用い
て、ガン転移を抑制する方法が知られている(インター
ナショナル・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・マク
ロモレキュルズ(Int.J.Biol.Macromol.)、第11巻、23
頁、1989年、同誌、第11巻、226頁、1989年、ジャパン
・ジャーナル・オブ・キャンサー・リサーチ(Jpn.J.Ca
ncer Res.)第60巻、722頁、1989年)。
一方、リポソームやミセル等の分子集合体をドラッグ
キャリアーとして用いる方法が多数検討されている
(例えば、リポソーム、245頁〜271頁、南江堂、1988
年、キャンサー・リサーチ(Cancer Res.)第43巻、532
8頁、1983年、ジャーナル オブ コントロールド・リ
リース(J.Controlled Release)269頁、1990年)。
キャリアーとして用いる方法が多数検討されている
(例えば、リポソーム、245頁〜271頁、南江堂、1988
年、キャンサー・リサーチ(Cancer Res.)第43巻、532
8頁、1983年、ジャーナル オブ コントロールド・リ
リース(J.Controlled Release)269頁、1990年)。
しかし、リポソーム等の分子集合体形成脂質にArg−G
ly−Asp配列を有するペプチド脂質を用いた例は知られ
ていない。
ly−Asp配列を有するペプチド脂質を用いた例は知られ
ていない。
本発明の目的は、Arg−Gly−Aspのトリペプチド単位
を有する、リポソームあるいはミセル等の分子集合体を
形成するのに最適なペプチド脂質誘導体及びその合成法
を提供することである。
を有する、リポソームあるいはミセル等の分子集合体を
形成するのに最適なペプチド脂質誘導体及びその合成法
を提供することである。
本発明の化合物は下記、一般式〔I〕で示される合成
ペプチド脂質またはその塩である。
ペプチド脂質またはその塩である。
R2−([X]−Arg−Gly−Asp−[Y])n−Z−R1 ・・・〔I〕 式中、Arg、Gly、Aspはそれぞれアルギニン、グリシ
ン、アスパラギン酸残基を示す。
ン、アスパラギン酸残基を示す。
〔X〕、〔Y〕は、存在するかあるいは存在しないア
ミノ酸残基または、二つあるいは三つのアミノ酸残基か
らなるペプチド残基を示す。存在する場合には〔X〕
〔Y〕は、Ser、Gly、Val、Asn、Pro、Cys、Thrから選
択されるアミノ酸残基または、これらのアミノ酸残基の
組み合わせにより構成されるペプチド残基が好ましい。
特に〔Y〕はSerであることが好ましい。また、
〔X〕、〔Y〕が共に存在しない場合も特に好ましい。
さらに、〔X〕はGly、〔Y〕はSer−Proであることも
特に好ましい。Ser、Val、Asn、Pro、Cys、Thrはそれぞ
れセリン、バリン、アスパラギン、プロリン、システイ
ン、トレオニン残基を示す。nは1〜5の整数を示し、
特に1〜3が好ましい。Zは−O−または−NH−を示
す。
ミノ酸残基または、二つあるいは三つのアミノ酸残基か
らなるペプチド残基を示す。存在する場合には〔X〕
〔Y〕は、Ser、Gly、Val、Asn、Pro、Cys、Thrから選
択されるアミノ酸残基または、これらのアミノ酸残基の
組み合わせにより構成されるペプチド残基が好ましい。
特に〔Y〕はSerであることが好ましい。また、
〔X〕、〔Y〕が共に存在しない場合も特に好ましい。
さらに、〔X〕はGly、〔Y〕はSer−Proであることも
特に好ましい。Ser、Val、Asn、Pro、Cys、Thrはそれぞ
れセリン、バリン、アスパラギン、プロリン、システイ
ン、トレオニン残基を示す。nは1〜5の整数を示し、
特に1〜3が好ましい。Zは−O−または−NH−を示
す。
R2は水素原子、HOOC−(CH2)m−CO−基またはHOOC
−CH=CH−CO−基を示し、特に水素原子、HOOC−(C
H2)2−CO−基、HOOC−CH=CH−CO−基が好ましい。m
は1〜4の整数を示す。
−CH=CH−CO−基を示し、特に水素原子、HOOC−(C
H2)2−CO−基、HOOC−CH=CH−CO−基が好ましい。m
は1〜4の整数を示す。
本発明において、アミノ酸はL−、D−、ラセミ体い
ずれでもよいが、L−アミノ酸が好ましい。
ずれでもよいが、L−アミノ酸が好ましい。
R1は3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基または
フィチル基を示す。
フィチル基を示す。
またこれらの化合物の塩も好ましい。
好ましい塩の例として、トリフルオロ酢酸塩、塩酸
塩、酢酸塩、硫酸塩、乳酸塩があげられる。
塩、酢酸塩、硫酸塩、乳酸塩があげられる。
以下に本発明の好ましい具体例を物性値とともに示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。ただ
し、ペプチド脂質−9、ペプチド脂質−14及びペプチド
脂質−15は本発明のペプチド脂質であるが、その他のペ
プチド脂質は参考例として示すものである。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。ただ
し、ペプチド脂質−9、ペプチド脂質−14及びペプチド
脂質−15は本発明のペプチド脂質であるが、その他のペ
プチド脂質は参考例として示すものである。
各塩に関して、そのFAB−マススペクトルはフリー体
のペアレントピークを与える。また、塩の確認はFAB−
マススペクトルの塩に由来するピークにより行なわれ
る。(例えばトリフルオロ酢酸塩(M−CF3COO)+(M
−CF3COOH)−、CF3COO-(113)、塩酸塩(M−C
l-)+、(M−HCl)−、Cl-(35)のピークにより確認
できる。) ペプチド脂質−1 H−Arg−Gly−Asp−O−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M+H)+543 FAB−MS(Neg.)(M−H)-541 アミノ酸分析:Arg0.97,Gly0.97,Asp0.95, ペプチド脂質−2 H−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+658 FAB−MS(Neg.)(M−H)-656 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly1.11,Asp0.97,Ser0.76 ペプチド脂質−3 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C10H21 FAB−MS(Pos.)(M+H)+631 FAB−MS(Neg.)(M−H)-629 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly2.01,Asp0.94,Ser0.77 ペプチド脂質−4 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Cys−O−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+805 FAB+MS(Neg.)(M−H)-803 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly0.95,Asp0.91,Cys1.88 ペプチド脂質−5 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Thr−O−C20H41 FAB−MS(Pos.)(M+H)+785 FAB−MS(Neg.)(M−H)-783 アミノ酸分析:Arg0.94,Gly1.93,Asp0.98,Thr0.71 ペプチド脂質−6 H−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29 FAB−MS(Pos.)+(M+H)+542 FAB−MS(Neg.)(M−H)-540 アミノ酸分析:Arg1.00,Gly0.99,Asp0.93, ペプチド脂質−7 H−Arg−Gly−Asp−Ser−NH−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+657 FAB−MS(Neg.)(M−H)-655 アミノ酸分析:Arg0.98,Gly0.96,Asp0.99,Ser0.79 ペプチド脂質−8 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Thr−NH−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+756 FAB−MS(Neg.)(M−H)-754 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly1.94,Asp0.99,Thr0.71 ペプチド脂質−9 FAB−MS(Pos.)(M+H)+627 FAB−MS(Neg.)(M−H)-625 アミノ酸分析:Arg1.03,Gly1.06,Asp0.98, ペプチド脂質−10 H−(Arg−Gly−Asp)2−O−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+927 FAB−MS(Neg.)(M−H)-925 アミノ酸分析:Arg2.03,Gly2.10,Asp2.12, ペプチド脂質−11 H−(Arg−Gly−Asp−Ser)2−NH−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M−H)+1044 FAB−MS(Neg.)(M−H)-1042 アミノ酸分析:Arg1.98,Gly1.98,Asp1.89,Ser1.63 ペプチド脂質−12 H−(Arg−Gly−Asp−)3−O−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+1227 FAB−MS(Neg.)(M−H)-1225 アミノ酸分析:Arg3.12,Gly2.94,Asp3.05, ペプチド脂質−13 H−Arg−Gly−Asp−Ser−Pro−NH−C10H21 FAB−MS(Pos.)(M+H)+670 FAB−MS(Neg.)(M−H)-668 アミノ酸分析:Arg0.98,Gly0.98,Asp0.95,Ser0.64,Pro0.
91 ペプチド脂質−14 FAB−MS(Pos.)(M+H)+798 FAB−MS(Neg.)(M−H)-796 アミノ酸分析:Arg0.99,Gly2.10,Asp0.98,Ser0.77,Pro0.
91 ペプチド脂質−15 FAB−MS(Pos.)(M+H)+971 FAB−MS(Neg.)(M−H)-969 アミノ酸分析:Arg1.05,Gly2.16,Asp0.98,Ser0.78,Pro0.
95,Cys0.94 ペプチド脂質−16 HOOC−(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−O−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M+H)+643 アミノ酸分析:Arg1.12,Gly1.18,Asp1.03 ペプチド脂質−17 HOOC−(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H
33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+758 アミノ酸分析:Arg1.01,Gly1.11,Asp1.04,Ser0.78 本発明の化合物は、たとえば次の4段階の工程により
合成することができる。
のペアレントピークを与える。また、塩の確認はFAB−
マススペクトルの塩に由来するピークにより行なわれ
る。(例えばトリフルオロ酢酸塩(M−CF3COO)+(M
−CF3COOH)−、CF3COO-(113)、塩酸塩(M−C
l-)+、(M−HCl)−、Cl-(35)のピークにより確認
できる。) ペプチド脂質−1 H−Arg−Gly−Asp−O−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M+H)+543 FAB−MS(Neg.)(M−H)-541 アミノ酸分析:Arg0.97,Gly0.97,Asp0.95, ペプチド脂質−2 H−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+658 FAB−MS(Neg.)(M−H)-656 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly1.11,Asp0.97,Ser0.76 ペプチド脂質−3 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C10H21 FAB−MS(Pos.)(M+H)+631 FAB−MS(Neg.)(M−H)-629 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly2.01,Asp0.94,Ser0.77 ペプチド脂質−4 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Cys−O−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+805 FAB+MS(Neg.)(M−H)-803 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly0.95,Asp0.91,Cys1.88 ペプチド脂質−5 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Thr−O−C20H41 FAB−MS(Pos.)(M+H)+785 FAB−MS(Neg.)(M−H)-783 アミノ酸分析:Arg0.94,Gly1.93,Asp0.98,Thr0.71 ペプチド脂質−6 H−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29 FAB−MS(Pos.)+(M+H)+542 FAB−MS(Neg.)(M−H)-540 アミノ酸分析:Arg1.00,Gly0.99,Asp0.93, ペプチド脂質−7 H−Arg−Gly−Asp−Ser−NH−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+657 FAB−MS(Neg.)(M−H)-655 アミノ酸分析:Arg0.98,Gly0.96,Asp0.99,Ser0.79 ペプチド脂質−8 H−Gly−Arg−Gly−Asp−Thr−NH−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+756 FAB−MS(Neg.)(M−H)-754 アミノ酸分析:Arg0.96,Gly1.94,Asp0.99,Thr0.71 ペプチド脂質−9 FAB−MS(Pos.)(M+H)+627 FAB−MS(Neg.)(M−H)-625 アミノ酸分析:Arg1.03,Gly1.06,Asp0.98, ペプチド脂質−10 H−(Arg−Gly−Asp)2−O−C18H37 FAB−MS(Pos.)(M+H)+927 FAB−MS(Neg.)(M−H)-925 アミノ酸分析:Arg2.03,Gly2.10,Asp2.12, ペプチド脂質−11 H−(Arg−Gly−Asp−Ser)2−NH−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M−H)+1044 FAB−MS(Neg.)(M−H)-1042 アミノ酸分析:Arg1.98,Gly1.98,Asp1.89,Ser1.63 ペプチド脂質−12 H−(Arg−Gly−Asp−)3−O−C16H33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+1227 FAB−MS(Neg.)(M−H)-1225 アミノ酸分析:Arg3.12,Gly2.94,Asp3.05, ペプチド脂質−13 H−Arg−Gly−Asp−Ser−Pro−NH−C10H21 FAB−MS(Pos.)(M+H)+670 FAB−MS(Neg.)(M−H)-668 アミノ酸分析:Arg0.98,Gly0.98,Asp0.95,Ser0.64,Pro0.
91 ペプチド脂質−14 FAB−MS(Pos.)(M+H)+798 FAB−MS(Neg.)(M−H)-796 アミノ酸分析:Arg0.99,Gly2.10,Asp0.98,Ser0.77,Pro0.
91 ペプチド脂質−15 FAB−MS(Pos.)(M+H)+971 FAB−MS(Neg.)(M−H)-969 アミノ酸分析:Arg1.05,Gly2.16,Asp0.98,Ser0.78,Pro0.
95,Cys0.94 ペプチド脂質−16 HOOC−(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−O−C14H29 FAB−MS(Pos.)(M+H)+643 アミノ酸分析:Arg1.12,Gly1.18,Asp1.03 ペプチド脂質−17 HOOC−(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H
33 FAB−MS(Pos.)(M+H)+758 アミノ酸分析:Arg1.01,Gly1.11,Asp1.04,Ser0.78 本発明の化合物は、たとえば次の4段階の工程により
合成することができる。
保護アミノ酸と、R1−Z−Hとの縮合 (R1は相当するアルキル基、Zは−O−または−NH−を
示す。) 保護アミノ酸の逐次延伸 脱保護、精製 脱塩及び塩形成 以下、各段階の工程について詳細に説明する。
示す。) 保護アミノ酸の逐次延伸 脱保護、精製 脱塩及び塩形成 以下、各段階の工程について詳細に説明する。
一般式〔I〕で示される化合物の場合、Yで示され
るアミノ酸の保護体またはYが存在しない場合はAspの
保護体とR1−Z−Hとを縮合し、エステルあるいはアミ
ドとする。
るアミノ酸の保護体またはYが存在しない場合はAspの
保護体とR1−Z−Hとを縮合し、エステルあるいはアミ
ドとする。
縮合に関しては、DCC法、DCC−additive法、CDI法等
一般の手法が採用される。
一般の手法が採用される。
保護アミノ酸を逐次伸長する方法としては、既知の
方法、すなわち泉屋ら編「ペプチド合成の基礎と実験」
(丸善)やBodanszky著“PRINCIPLES OF PEPTIDE SYNTH
ESIS"THE PRACTICE OF PEPTIDE SYNTHESIS"(Springer
Verlag,New York)に記載されている方法がいずれも有
効である。縮合反応の段階では、DCC(ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド)法、DCC−additive法、アジド法、C
DI法、混合酸無水物法、活性化エステル法のいずれを採
用してもよいが、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HOBt)とDCCを併用するDCC−additive法が最も良い結
果を与える。
方法、すなわち泉屋ら編「ペプチド合成の基礎と実験」
(丸善)やBodanszky著“PRINCIPLES OF PEPTIDE SYNTH
ESIS"THE PRACTICE OF PEPTIDE SYNTHESIS"(Springer
Verlag,New York)に記載されている方法がいずれも有
効である。縮合反応の段階では、DCC(ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド)法、DCC−additive法、アジド法、C
DI法、混合酸無水物法、活性化エステル法のいずれを採
用してもよいが、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HOBt)とDCCを併用するDCC−additive法が最も良い結
果を与える。
保護基を脱保護するのに用いられる条件は、用いた
保護基の種類に大きく依存する。通常使用される脱保護
方法は、加水素分解、トリフルオロ酢酸、無水フッ化水
素、トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール混
合系、トリフルオロ酢酸−チオアニソール混合系等であ
るが、保護基の種類によってはさらに多様な手段が可能
である。
保護基の種類に大きく依存する。通常使用される脱保護
方法は、加水素分解、トリフルオロ酢酸、無水フッ化水
素、トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール混
合系、トリフルオロ酢酸−チオアニソール混合系等であ
るが、保護基の種類によってはさらに多様な手段が可能
である。
脱保護後の脱塩に関しては、イオン交換樹脂を用い
る方法が容易である。メタノールあるいはTHFとクロロ
ホルム混合液を用いて、最初に、酸性樹脂、つづいて塩
基性樹脂によりイオン交換すればよい。
る方法が容易である。メタノールあるいはTHFとクロロ
ホルム混合液を用いて、最初に、酸性樹脂、つづいて塩
基性樹脂によりイオン交換すればよい。
また、塩形成に関してもイオン交換樹脂を用いる方法
が好ましい。
が好ましい。
以下に、ペプチド脂質−2、ペプチド脂質−6、ペプ
チド脂質−12、ペプチド脂質−14及びペプチド脂質17の
合成例を示すが、本発明の合成法はこれらに限定される
ものではない。
チド脂質−12、ペプチド脂質−14及びペプチド脂質17の
合成例を示すが、本発明の合成法はこれらに限定される
ものではない。
また、化合物の好ましい具体例で示したペプチド脂質
(1)〜(17)は、アミノ酸側鎖をベンジルエーテル、
ベンジルチオエーテルあるいは、ベンジルエステルで保
護したBoc−アミノ酸と相当するR1−OHあるいはR1−NH2
を用いて以下に示す合成例と同様にして合成できる。
(1)〜(17)は、アミノ酸側鎖をベンジルエーテル、
ベンジルチオエーテルあるいは、ベンジルエステルで保
護したBoc−アミノ酸と相当するR1−OHあるいはR1−NH2
を用いて以下に示す合成例と同様にして合成できる。
実施例1 ペプチド脂質−2の合成 Boc−セリンベンジルエーテル5.9g、ヘキサデシルア
ルコール(カテコール60、花王品)4.8g、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド4.6g、ジメチルアミノピリジン0.24
g、をジクロメタンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反
応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製(溶離液クロロホルム)し、Boc−S
er(Bzl)−OC16H3310.3gを得た。
ルコール(カテコール60、花王品)4.8g、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド4.6g、ジメチルアミノピリジン0.24
g、をジクロメタンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反
応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製(溶離液クロロホルム)し、Boc−S
er(Bzl)−OC16H3310.3gを得た。
次に、Boc−Ser(Bzl)−OC16H3310.3gをジクロロメ
タン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解し3
0分間撹拌した。
タン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解し3
0分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してSer(Bzl)−OC
16H339.3gを得た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してSer(Bzl)−OC
16H339.3gを得た。
Boc−アスパラギン酸−β−ベンジルエステル7.1g、S
er(Bzl)−OC16H339.3g、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール3.7gのジクロロメタン、ジメチルホルムアミド混
合液60mlにジシクロヘキシルカルボジイミド4.9gを加え
一昼夜撹拌した。
er(Bzl)−OC16H339.3g、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール3.7gのジクロロメタン、ジメチルホルムアミド混
合液60mlにジシクロヘキシルカルボジイミド4.9gを加え
一昼夜撹拌した。
反応液をろ過し、ろ液を減圧留去した後、クロロホル
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ヘキサン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Asp(OBzl)
−Ser(Bzl)−OC16H3314.2gを得た。
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ヘキサン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Asp(OBzl)
−Ser(Bzl)−OC16H3314.2gを得た。
次に、Boc−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H3314.2g
をジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20m
l)に溶解し30分間撹拌した。
をジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20m
l)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−Ser
(Bzl)−OC16H3313.5gを得た。
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−Ser
(Bzl)−OC16H3313.5gを得た。
Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H3313.5gをジクロロ
メタン50mlに溶解し、Boc−グリシン無水物8.7gを加え
一昼夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗い、ボウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留
去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製
(溶離液ジクロロメタン/酢酸エチル=6/4)して Boc−Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H3311.8gを
得た。
メタン50mlに溶解し、Boc−グリシン無水物8.7gを加え
一昼夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗い、ボウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留
去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製
(溶離液ジクロロメタン/酢酸エチル=6/4)して Boc−Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H3311.8gを
得た。
次に、Boc−Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H33
11.8gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20m
l/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
11.8gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20m
l/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してGly−Asp(OBzl)
−Ser(Bzl)−OC16H3310.2gを得た。
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してGly−Asp(OBzl)
−Ser(Bzl)−OC16H3310.2gを得た。
Boc−Arg(Z)28.4g、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール2.4g、Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H331
0.2gのジクロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60
mlにジシクロヘキシルカルボジイミド3.2gのジクロロメ
タン溶液を20mlを加え、一昼夜撹拌した。
ゾール2.4g、Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−OC16H331
0.2gのジクロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60
mlにジシクロヘキシルカルボジイミド3.2gのジクロロメ
タン溶液を20mlを加え、一昼夜撹拌した。
反応液をろ過し、ろ液を減圧留去した後、クロロホル
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトラフィーにて精製(溶離液
ジクロロメタン/酢酸エチル=6/4)した後、酢酸エチ
ルで再結晶しBoc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−Se
r(Bzl)−OC16H336.6gを得た。
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトラフィーにて精製(溶離液
ジクロロメタン/酢酸エチル=6/4)した後、酢酸エチ
ルで再結晶しBoc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−Se
r(Bzl)−OC16H336.6gを得た。
Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−Ser(Bzl)−
OC16H332.0gジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液
(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
OC16H332.0gジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液
(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、残留物の500mgを酢酸エチ
ル、メタノール混合液70mlに溶解し二酸化白金150mgを
加え加水素分解を50℃で行った。反応液をセライトにて
ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を酢酸、酢酸エチ
ルにて再結晶し、TFA−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H3320
6mgを得た。
ル、メタノール混合液70mlに溶解し二酸化白金150mgを
加え加水素分解を50℃で行った。反応液をセライトにて
ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を酢酸、酢酸エチ
ルにて再結晶し、TFA−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H3320
6mgを得た。
FAB−MS(Pos.)(M−CF3COO)+658 FAB−MS(Neg.)(M−CF3COOH)-656、CF3COO-113TF
A−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H33をクロロホルム−メタ
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIR−120
B(H+フォーム)続いてアンバーライトIRA−93ZUで処理
してH−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H33を定量的に得
た。
A−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H33をクロロホルム−メタ
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIR−120
B(H+フォーム)続いてアンバーライトIRA−93ZUで処理
してH−Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H33を定量的に得
た。
FAB−MS(Pos.)(M+H)+658 FAB−MS(Neg.)(M−H)-656 Arg−Gly−Asp−Ser−OC16H33をクロロホルム−メタ
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIRA−93
ZU(Cl-フォーム)で処理してH−Arg−Gly−Asp−Ser
−OC16H33・HClを得た。
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIRA−93
ZU(Cl-フォーム)で処理してH−Arg−Gly−Asp−Ser
−OC16H33・HClを得た。
FAB−MS(Pos.)(M−Cl-)+658 FAB−MS(Neg.)(M−HCl)+656、Cl-35 実施例2 ペプチド脂質−6の合成 Boc−アスパラギン酸−β−ベンジルエステル4.5g、
1−テトラデシルアミン4.3g、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール3.1g、ジシクロヘキシルカルボジイミド4.6
g、ジメチルアミノピリジン0.24g、をジクロロメタン、
ジメチルホルムアミド混合液に溶解し10℃で一昼夜撹拌
した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲル
クロマトグラフィーにて精製(溶離液クロロホルム)
し、Boc−Asp(OBzl)−NH−C14H299.7gを得た。
1−テトラデシルアミン4.3g、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール3.1g、ジシクロヘキシルカルボジイミド4.6
g、ジメチルアミノピリジン0.24g、をジクロロメタン、
ジメチルホルムアミド混合液に溶解し10℃で一昼夜撹拌
した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲル
クロマトグラフィーにて精製(溶離液クロロホルム)
し、Boc−Asp(OBzl)−NH−C14H299.7gを得た。
次に、Boc−Asp(OBzl)−NH−C14H299.7gをジクロロ
メタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解
し30分間撹拌した。
メタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解
し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−N
H−C14H299.3gを得た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−N
H−C14H299.3gを得た。
Asp(OBzl)−NH−C14H299.3gをジクロロメタン40ml
に溶解し、Boc−グリシン無水物10.0gを加え一昼夜撹拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗いボ
ウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留去し、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液ジク
ロロメタン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Gly−Asp(OB
zl)−NH−C14H299.1gを得た。
に溶解し、Boc−グリシン無水物10.0gを加え一昼夜撹拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗いボ
ウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留去し、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液ジク
ロロメタン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Gly−Asp(OB
zl)−NH−C14H299.1gを得た。
次に、Boc−Gly−Asp(OBzl)−NH−C14H299.1gをジ
クロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)
に溶解し30分間撹拌した。
クロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)
に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムで減圧留去してGly−Asp(OBz
l)−NH−C14H298.8gを得た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムで減圧留去してGly−Asp(OBz
l)−NH−C14H298.8gを得た。
Boc−Arg(Z)29.2g、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール2.8g、Gly−Asp(OBzl)−NH−C14H298.8gのジク
ロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60mlにジシク
ロヘキシルカルボジイミド3.7gのジクロロメタン溶液20
mlを加え、一昼夜撹拌した。
ゾール2.8g、Gly−Asp(OBzl)−NH−C14H298.8gのジク
ロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60mlにジシク
ロヘキシルカルボジイミド3.7gのジクロロメタン溶液20
mlを加え、一昼夜撹拌した。
反応液をろ過し、ろ液を減圧留去した後、クロロホル
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ジクロロメタン/酢酸エチル=7/3)した後、酢酸エ
チルで再結晶しBoc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−
NH−C14H2912.4gを得た。
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ジクロロメタン/酢酸エチル=7/3)した後、酢酸エ
チルで再結晶しBoc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−
NH−C14H2912.4gを得た。
Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−NH−C14H292.
0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/2
0ml)に溶解し30分間撹拌した。
0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/2
0ml)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、残留物の500mgを酢酸エチル
−メタノール混合液70mlに溶解し二酸化白金150mgを加
え加水分解を50℃で行った。反応液をセライトにてろ過
し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を酢酸、酢酸エチルに
て再結晶し、TFA−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29210mgを
得た。
−メタノール混合液70mlに溶解し二酸化白金150mgを加
え加水分解を50℃で行った。反応液をセライトにてろ過
し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を酢酸、酢酸エチルに
て再結晶し、TFA−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29210mgを
得た。
FAB−MS(Pos.)(M−CF3COO)+542 FAB−MS(Neg.)(M−CF3COOH)-540、CF3COO-113TF
A−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29をクロロホルム−メタノ
ール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIR−120B
(H+フォーム)続いてアンバーライトIRA−93ZUで処理
してH−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29を定量的に得た。
A−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29をクロロホルム−メタノ
ール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIR−120B
(H+フォーム)続いてアンバーライトIRA−93ZUで処理
してH−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29を定量的に得た。
FAB−MS(Pos.)(M+H)+542 FAB−MS(Neg.)(M−H)-540 H−Arg−Gly−Asp−NH−C14H29をクロロホルムメタ
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIRA−93
ZU(Cl-フォーム)で処理してH−Arg−Gly−Asp−NH−
C14H29・HClを得た。
ノール(1:1)混合液に溶解し、アンバーライトIRA−93
ZU(Cl-フォーム)で処理してH−Arg−Gly−Asp−NH−
C14H29・HClを得た。
FAB−MS(Pos.)(M−Cl)+542 FAB−MS(Neg.)(M−HCl)-540、Cl-35 実施例3 ペプチド脂質−12の合成 Boc−アスパラギン酸−β−ベンジルエステル6.5g、
ヘキサデシルアルコール5.4g(カテコール60花王品)、
ジシクロヘキシルカルボジイミド4.6g、ジメチルアミノ
ピリジン0.24g、をジクロロメタンに溶解し10℃で一昼
夜撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液クロロホル
ム)し、Boc−Asp(OBzl)−O−C16H3310.1gを得た。
ヘキサデシルアルコール5.4g(カテコール60花王品)、
ジシクロヘキシルカルボジイミド4.6g、ジメチルアミノ
ピリジン0.24g、をジクロロメタンに溶解し10℃で一昼
夜撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリ
カゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液クロロホル
ム)し、Boc−Asp(OBzl)−O−C16H3310.1gを得た。
次に、Boc−Asp(OBzl)−O−C16H3310.1gをジクロ
ロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶
解し30分間撹拌した。
ロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶
解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−
O−C16H339.5gを得た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−
O−C16H339.5gを得た。
Asp(OBzl)−O−C16H339.5gをジクロロメタン40ml
に溶解し、Boc−グリシン無水物12.0gを加え一昼夜撹拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗いボ
ウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留去し、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液ジク
ロロメタン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Gly−Asp(OB
zl)−O−C16H339.4gを得た。
に溶解し、Boc−グリシン無水物12.0gを加え一昼夜撹拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗いボ
ウ硝乾燥した後、ジクロロメタンを減圧留去し、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離液ジク
ロロメタン/酢酸エチル=6/4)してBoc−Gly−Asp(OB
zl)−O−C16H339.4gを得た。
次に、Boc−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H339.4gをジ
クロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)
に溶解し30分間撹拌した。
クロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml/20ml)
に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してGly−Asp(OBz
l)−O−C16H338.5gを得た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してGly−Asp(OBz
l)−O−C16H338.5gを得た。
Boc−Arg(Z)29.5g、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール2.8g、Gly−Asp(OBzl)−O−C16H338.5gのジク
ロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60mlにジシク
ロヘキシルカルボジイミド3.7gのジクロロメタン溶液20
mlを加え、一昼夜撹拌した。
ゾール2.8g、Gly−Asp(OBzl)−O−C16H338.5gのジク
ロロメタン、ジメチルホルムアミド混合液60mlにジシク
ロヘキシルカルボジイミド3.7gのジクロロメタン溶液20
mlを加え、一昼夜撹拌した。
反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮した後、クロロホル
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ジクロロメタン/酢酸エチル=7/3)した後、酢酸エ
チルで再結晶し、Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)
−O−C16H3312.4gを得た。
ムに溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で有機層
を洗いボウ硝乾燥した後、クロロホルムを減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製(溶離
液ジクロロメタン/酢酸エチル=7/3)した後、酢酸エ
チルで再結晶し、Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)
−O−C16H3312.4gを得た。
Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H331
2.0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml
/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
2.0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混合液(20ml
/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してArg(Z)2−Gly
−Asp(OBzl)−O−C16H3310.6gを得た。
酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾燥
した後、クロロホルムを減圧留去してArg(Z)2−Gly
−Asp(OBzl)−O−C16H3310.6gを得た。
Boc−アスパラギン酸−β−ベンジルエステル3.3g、A
rg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H339.3g、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド2.3g、ジメチルアミノピリ
ジン0.12g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.4gを
ジクロロメタンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反応液
をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製(溶離液クロロホルム/酢酸エチル=1/
1)し、Boc−Asp−(OBzl)−Arg(Z)2−Gly−Asp
(OBzl)−O−C16H3311.0gを得た。
rg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H339.3g、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド2.3g、ジメチルアミノピリ
ジン0.12g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.4gを
ジクロロメタンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反応液
をろ過し、ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製(溶離液クロロホルム/酢酸エチル=1/
1)し、Boc−Asp−(OBzl)−Arg(Z)2−Gly−Asp
(OBzl)−O−C16H3311.0gを得た。
次に、Boc−Asp(OBzl)−Arg(Z)2−Gly−Asp(O
Bzl)−O−C16H3311.0gをジクロロメタン、トリフルオ
ロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
Bzl)−O−C16H3311.0gをジクロロメタン、トリフルオ
ロ酢酸混合液(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、クロロホルムに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−A
rg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H339.8gを得
た。
炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して有機層をボウ硝乾
燥した後、クロロホルムを減圧留去してAsp(OBzl)−A
rg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−O−C16H339.8gを得
た。
Boc−Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl)−Arg(Z)2
−Gly10.8g、Asp(OBzl)−Arg(Z)2−Gly−Asp(OB
zl)−O−C16H339.8g、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド2.0g、ジメチルアミノピリジン0.12g、をジクロロメ
タンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反応液をろ過し、
ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラフィーにて
精製(溶離液クロロホルム/メタノール=9/1)し、Boc
−(Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl))3−O−C16H331
0.5gを得た。
−Gly10.8g、Asp(OBzl)−Arg(Z)2−Gly−Asp(OB
zl)−O−C16H339.8g、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド2.0g、ジメチルアミノピリジン0.12g、をジクロロメ
タンに溶解し10℃で一昼夜撹拌した。反応液をろ過し、
ろ液を減圧濃縮してシリカゲルクロマトグラフィーにて
精製(溶離液クロロホルム/メタノール=9/1)し、Boc
−(Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl))3−O−C16H331
0.5gを得た。
次に、Boc−(Arg(Z)2−Gly−Asp(OBzl))3−
O−C16H332.0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混
合液(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
O−C16H332.0gをジクロロメタン、トリフルオロ酢酸混
合液(20ml/20ml)に溶解し30分間撹拌した。
反応液を減圧留去して、残留物に酢酸を50ml加え溶解
し、二酸化白金0.5g、パラジウム炭素0.5gを加え50℃で
加水素分解した。
し、二酸化白金0.5g、パラジウム炭素0.5gを加え50℃で
加水素分解した。
反応液をろ過し、ろ液で減圧留去した。残留物を酢
酸、クロロホルム系にて再沈殿させTFA−(Arg−Gly−A
sp)3−O−C16H33280mgを得た。
酸、クロロホルム系にて再沈殿させTFA−(Arg−Gly−A
sp)3−O−C16H33280mgを得た。
FAB−MS(Pos.)(M−CF3COO)+1227 FAB−MS(Neg.)(M−CF3COOH)-1225,CF3COO-113 TFA−(Arg−Gly−Asp)3−O−C16H33100mgをクロ
ロホルム、メタノールに溶解し、アンバーライトIR−12
0B(H+フォーム)、続いてアンバーライトIRA−93ZUで
処理しH−(Arg−Gly−Asp)3−O−C16H33を定量的
に得た。
ロホルム、メタノールに溶解し、アンバーライトIR−12
0B(H+フォーム)、続いてアンバーライトIRA−93ZUで
処理しH−(Arg−Gly−Asp)3−O−C16H33を定量的
に得た。
FAB−MS(Pos.)1227 FAB−MS(Neg.)1225 実施例4 ペプチド脂質−14の合成 ファルネソール50gをエタノール350mlに溶解し、二酸
化白金500mgを加えて12時間加水分解を行った。反応液
をセライトを用いてろ過し、ろ液を減圧濃縮して定量的
に3,7,11−トリメチルドデシルアルコールを得た。
化白金500mgを加えて12時間加水分解を行った。反応液
をセライトを用いてろ過し、ろ液を減圧濃縮して定量的
に3,7,11−トリメチルドデシルアルコールを得た。
Boc−Pro21.5g、ジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC)20.6g、3,7,11−トリメチルドデシルアルコール22.
8g、トリエチルアミン10.1gを用いて実施例1と同様にD
CC縮合を行った。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し
た。残留物をジクロロメタン50mlに溶解し、トリフルオ
ロ酢酸50mlを加えて30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮
した。
CC)20.6g、3,7,11−トリメチルドデシルアルコール22.
8g、トリエチルアミン10.1gを用いて実施例1と同様にD
CC縮合を行った。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し
た。残留物をジクロロメタン50mlに溶解し、トリフルオ
ロ酢酸50mlを加えて30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮
した。
続いて実施例1と同様にして、DCC−additive法、対
称酸無水物法によりBoc−Ser(Bzl)、Boc−Asp(OBz
l)、Boc−グリシン無水物,Boc−Arg(Z)2、Boc−グ
リシン無水物を用いてペプチドを伸長し、トリフルオロ
酢酸、5%−パラジウム炭素を用いて脱保護を行った。
称酸無水物法によりBoc−Ser(Bzl)、Boc−Asp(OBz
l)、Boc−グリシン無水物,Boc−Arg(Z)2、Boc−グ
リシン無水物を用いてペプチドを伸長し、トリフルオロ
酢酸、5%−パラジウム炭素を用いて脱保護を行った。
精製も実施例1と同様に再結晶法、イオン交換を行い
ペプチド脂質−14を得た。
ペプチド脂質−14を得た。
実施例5 ペプチド脂質−17の合成 実施例1と同様に合成したBoc−Arg(Z)2−Gly−A
sp(OBzl)−Ser(Bzl)−O−C16H332.1gをジクロロメ
タン20mlに溶解して、トリフルオロ酢酸20mlを加えた。
30分間攪拌した後に反応液を減圧濃縮した。残留物をジ
クロロメタン100mlに溶解し、コハク酸無水物0.20g、ジ
イソプロピルエチルアミン0.26gを加えて12時間攪拌し
た。反応液を1N−炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ジクロロメタンを
減圧留去した。
sp(OBzl)−Ser(Bzl)−O−C16H332.1gをジクロロメ
タン20mlに溶解して、トリフルオロ酢酸20mlを加えた。
30分間攪拌した後に反応液を減圧濃縮した。残留物をジ
クロロメタン100mlに溶解し、コハク酸無水物0.20g、ジ
イソプロピルエチルアミン0.26gを加えて12時間攪拌し
た。反応液を1N−炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ジクロロメタンを
減圧留去した。
残留物を酢酸に溶解して、二酸化白金300mgを加えて
室温で加水素分解を行った。反応液をセライトでろ過
し、ろ液を減圧濃縮して白金固体を得た。これをクロロ
ホルム、酢酸エチル系で再沈殿を行い精製し、HOOC−
(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H33400mg
を得た。
室温で加水素分解を行った。反応液をセライトでろ過
し、ろ液を減圧濃縮して白金固体を得た。これをクロロ
ホルム、酢酸エチル系で再沈殿を行い精製し、HOOC−
(CH2)2−CO−Arg−Gly−Asp−Ser−O−C16H33400mg
を得た。
本発明の化合物は、細胞移動抑制剤、細胞接着膜、細
胞培養基体として有用である。
胞培養基体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 47/42 A61K 47/42 B C12N 5/06 C12N 5/00 E
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式〔I〕で示される合成ペプチド
脂質またはその塩。 R2−([X]−Arg−Gly−Asp−[Y])n−Z−R1 ・・・〔I〕 式中、Arg、Gly、Aspはそれぞれアルギニン、グリシ
ン、アスパラギン酸残基を示す。 〔X〕、〔Y〕は、存在するかあるいは存在しないアミ
ノ酸残基または、二つあるいは三つのアミノ酸残基から
なるペプチド残基を示す。nは1〜5の整数を示す。Z
は−O−または−NH−を示す。 R1は3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基またはフ
ィチル基を示す。 R2は水素原子、HOOC−(CH2)m−CO−基またはHOOC−C
H=CH−CO−基を示す。mは1〜4の整数を示す。 - 【請求項2】〔X〕、〔Y〕が、存在するアミノ酸残基
または、二つあるいは三つのアミノ酸残基からなるペプ
チド残基を示し、〔X〕、〔Y〕は、Ser、Gly、Val、A
sn、Pro、Cys、Thrから選択されるアミノ酸残基また
は、これらのアミノ酸残基の組み合わせにより構成され
るペプチド残基である請求項(1)記載の合成ペプチド
脂質。Ser、Val、Asn、Pro、Cys、Thrはそれぞれセリ
ン、バリン、アスパラギン、プロリン、システイン、ト
レオニン残基を示す。 - 【請求項3】下記式〔II〕で示される請求項(1)記載
の合成ペプチド脂質。 R2−(Arg−Gly−Asp−Ser)n−Z−R1 ・・・〔II〕 式中、nは1〜5の整数を示し、Zは−O−または−NH
−を示す。 R1は3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基またはフ
ィチル基を示す。 R2は水素原子、HOOC−(CH2)m−CO−基またはHOOC−C
H=CH−CO−基を示す。mは1〜4の整数を示す。 - 【請求項4】下記式〔III〕で示される請求項(1)記
載の合成ペプチド脂質。 R2−(Arg−Gly−Asp)n−Z−R1 ・・・〔III〕 式中、nは1〜5の整数を示し、Zは−O−または−NH
−を示す。 R1は3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基またはフ
ィチル基を示す。 R2は水素原子、HOOC−(CH2)m−CO−基またはHOOC−C
H=CH−CO−基を示す。mは1〜4の整数を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2333335A JP2620727B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-11-29 | ペプチド脂質 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-289493 | 1990-10-26 | ||
JP28949390 | 1990-10-26 | ||
JP2333335A JP2620727B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-11-29 | ペプチド脂質 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221394A JPH04221394A (ja) | 1992-08-11 |
JP2620727B2 true JP2620727B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=26557617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2333335A Expired - Fee Related JP2620727B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-11-29 | ペプチド脂質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2620727B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5670483A (en) * | 1992-12-28 | 1997-09-23 | Massachusetts Insititute Of Technology | Stable macroscopic membranes formed by self-assembly of amphiphilic peptides and uses therefor |
JP2579730B2 (ja) * | 1993-01-22 | 1997-02-12 | 株式会社ディ・ディ・エス研究所 | ペプチド−脂質誘導体及びリポソーム |
FR2741066B1 (fr) * | 1995-11-14 | 1997-12-12 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Nouveaux agents de transfection et leurs applications pharmaceutiques |
WO2007099650A1 (en) | 2006-03-01 | 2007-09-07 | Fukuoka Prefectural Government | Peptide lipid-containing carrier and method for introducing compound into cells using same |
-
1990
- 1990-11-29 JP JP2333335A patent/JP2620727B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04221394A (ja) | 1992-08-11 |
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