JP2602584Y2 - 使い捨ての体液吸収性着用物品 - Google Patents

使い捨ての体液吸収性着用物品

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JP2602584Y2
JP2602584Y2 JP1993058475U JP5847593U JP2602584Y2 JP 2602584 Y2 JP2602584 Y2 JP 2602584Y2 JP 1993058475 U JP1993058475 U JP 1993058475U JP 5847593 U JP5847593 U JP 5847593U JP 2602584 Y2 JP2602584 Y2 JP 2602584Y2
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sheet
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徹 佐々木
浩之 丹治
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Uni Charm Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、使い捨ておむつ、使
い捨てトレイニングパンツ、使い捨て生理用ショーツな
どの使い捨ての体液吸収性着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記着用物品を通気透液性のトッ
プシートと、不透液性のバックシートと、これら両シー
ト間に介在する吸収性コアとによって構成する技術は周
知である。また、不織布の片面にプラスチックフィルム
を接合してバックシートとする技術が実開昭59−14
9903、特開平3−80859号公報によって公知で
ある。実開昭59−149903号公報の技術は、かか
るバックシートによりおむつの外観を向上させており、
特開平3−80859号公報の技術は生理用ショーツを
対象に、不織布の幅方向中央部にプラスチックフィルム
を接合して体液の漏れを防ぎ、プラスチックフィルムを
接合しない幅方向の側部にショーツ内外間の通気性を持
たせ、ショーツ着用による蒸れを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】不透液性のプラスチッ
クフィルムをバックシートに使用した着用物品は、たと
いそのフィルムが通気性のものであっても蒸れ易く、前
記特開平3−80859号公報の技術は、その蒸れを防
止するのに役立つ。しかし、この技術によって着用物品
の蒸れ易いという問題がすべて解消するわけではなく、
通気性を更に向上させる手段の提供が常に求められてい
る。
【0004】そこで、この考案はバックシートを通気性
シートとその内面に接合した不透液性シートとで構成
し、その不透液性シートの端縁をトップシートの端縁よ
りも内方に位置させておき、胴周りの弾性部材をそれら
両シートの互いに対向する端縁間に取り付けて、弾性部
材の近傍を通気性にすることにより前記従来技術の問題
を解決することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0006】この考案においては、トップシートと、バ
ックシートと、これら両シートの間に介在する吸収性コ
アと、胴周りと脚周りとにそれぞれ取り付られていて、
それぞれ複数本からなる弾性部材とを有し、前記トップ
シートが通気透液性シートで、かつ、前記バックシート
が通気性シートとその内面に接合した不透液性シートと
で構成されている使い捨ての体液吸収性着用物品が前提
である。
【0007】かかる前提において、前記トップシートと
前記バックシートとが重なり合う状態で、前記不透液性
シートの端縁が前記トップシートの端縁よりも内方に位
し、前記弾性部材の複数本のうちの少なくとも一部本
数が前記トップシートの端縁と前記不透液性シートの端
縁が位置していない前記通気性シートの端縁との間に介
在している。
【0008】
【実施例】この考案に係る着用物品の詳細を添付の図面
を参照して説明すると、以下のとおりである。
【0009】図1は、前記着用物品の一例である使い捨
てパンツ型おむつ1の斜視図である。おむつ1は、左右
一対の脚周り開口2と、胴周り開口3とを有し、それぞ
れの開口2,3には脚周り弾性部材4と胴周り弾性部材
5が位置し、それら弾性部材4,5が収縮することによ
り各開口周縁にギャザーが生じている。おむつ1の左右
側縁は、溶着シール線9によって後記前身頃10と後身
頃11とが接合されている
【0010】図2は、おむつ1を左右のシール線9に沿
って切り開き、前後方向へ展開したうえで、厚さ方向に
分解し、その構成部材を示す展開斜視図である。おむつ
1は、トップシート6と、バックシート7と、これら両
シート6,7の間に介在する吸収性コア8とからなり、
前身頃10と、後身頃11と、これら両身頃10,11
の間に介在する股下部12とを有し、股下部12の左右
には脚周り開口2のための凹欠部13が形成されてい
る。トップシート6は、端縁15a、15bを有する通
気透液性シートからなり、バックシート7は、トップシ
ート6と同形同大で、端縁16a,16bを有する通気
性シート7aと、通気性シート7aの内面に間欠的に接
合され、これと幅方向の形状は同じであるが端縁16
a,16b間寸法より短い端縁17a,17b間寸法を
有する不透液性シート7bとからなる。通気性シート7
aの内面には、対向する端縁16aと17aとの間、お
よび端縁16bと17bとの間において、幅方向へ延在
する2本のリボン状の胴周り弾性部材5(5a,5b)
が伸長状態で貼着されており、不透液性シート7bの内
面には、各端縁17a,17bに沿って1本の胴周り弾
性部材5(5c)が伸長状態で貼着されている。また、
各凹欠部13に沿って2本の弾性部材14が伸長状態で
貼着されている。通気性シート7aと不透液性シート7
bとは、ホットメルト接着剤18(図3参照)によって
間欠的に接合され、吸収性コア8は、トップシート6お
よび不透液性シート7bの少なくともいずれか一方の内
面に間欠的に接合されている。トップおよびバックシー
ト6,7は、吸収性コア8の外周において、間欠的に接
合されて一体化しており、その一体化したものは、トッ
プシート6が内側に位置するように前後身頃10,11
が折り重ねられ、左右側縁においてそれぞれ熱溶融して
接合され、図1に示すように、シール線9を形成してい
る。なお、トップおよびバックシート6,7が熱溶融性
繊維を含むときにかかる接合が可能であり、その接合に
代えて接着や縫合の技術を適宜利用することもできる。
【0011】図3は、図1のX−X線端面図であって、
おむつ1の端縁部の詳細を示す。図において、2本の弾
性部材5aと5bがトップシート6と通気性シート7a
とによりサンドウィッチ状に挟持され、1本の弾性部材
5cがトップシート6と不透液性シート7bとによって
挟持されている。これらの挟持された弾性部材5a,5
b,5cは、それらシートのいずれか一方に接合してい
ればよいもので、例えばホットメルト接着剤18を挟持
するシートのいずれか一方、またはリボン状の弾性部材
の片面に間欠的に塗布すれば、そのような接合が可能で
ある。このように端縁部を構成すると、共に通気性であ
るトップシート6と通気性シート7aとが接合する部分
Aは、弾性部材5a,5bが接合する部分を除いておむ
つ1内外に通気性を有し、おむつ1に蒸れ防止の効果を
もたらす。また、部分Aよりも内方にある部分Bは、ト
ップシート6と、通気性シート7aと、不透液性シート
7bとが重なる部分であって、部分Aよりも通気性が悪
く、また、高剛性であって弾性部材5a,5bの収縮に
よる縦方向のギャザーが図の下方へ延びるのを阻害する
ことになるが、弾性部材5cを配設したことにより、そ
のギャザーを内方にまで延ばすことができる。ギャザー
が部分Aから部分Bへと長く延びたおむつ1は、胴周り
によくフィットして着用感がよいばかりでなく、胴周り
のだぶつきがなくなり外観が向上する。なお、かかる端
縁部の構成は、前後身頃10,11に共通しているが、
それら身頃10,11の一方だけに適用することもでき
る。
【0012】図4は、図3と同様の端面図であるが、そ
れとは異なる実施態様を示す。図において、バックシー
ト7の通気性シート7aは端縁16a,16b間寸法が
長く、トップシート6の端縁15a,15bから長さC
だけ延出し、その延出する部分Cをトップシート6の上
面へ折り重ねられ、ホットメルト接着剤18により間欠
的に接合されている。このようにすると、部分Aの通気
性を多少損うことにはなるが、その反面、おむつ1の胴
周り端縁は、トップシート6やバックシート7の端縁が
露出しないから滑らかになり、それらシートの端縁で乳
幼児の柔軟な肌を刺激するという恐れがない。同様な効
果は、トップシート6が通気性シート7aから延出し、
その延出する部分が通気性シート7aの上面へ折り重ね
られている構成によっても、得られる。
【0013】なお、図3、4において弾性部材5cは、
トップシート6と不透液性シート7bとで挟持されてい
るが、通気性シート7aと不透液性シート7bとで挟持
されていてもよい。
【0014】この考案においてトップシート6には不織
布や開孔プラスチックフィルム、バックシート7の不透
液性シート7bにはプラスチックフィルムやゴムシート
を使用することができる。バックシートの通気性シート
7aには、トップシート6と同様の素材を使用すること
ができる他に、通気不透液性のシートを使用することも
できる。これらシート6,7a,7bには適宜伸縮性素
材を使用して、着用時のフィット性を向上させることも
できる。吸収性コア8には、粉砕パルプや粉砕パルプと
高吸水性ポリマーの混合物を使用することができる。各
種素材の接合には、ホットメルト接着剤を含む接着剤や
粘着剤の他に、熱溶着、縫合などの技術を利用すること
ができる。
【0015】
【考案の効果】請求項1に係る考案によれば、胴周り弾
性部材が位置するトップシートの端縁とバックシートの
端縁との間には、バックシートの内面を構成し通気性を
阻害する不透液性シートの端縁が位置していないので、
着用者の胴周りに弾性部材によって圧着する物品の胴周
りの端縁において通気性が得られる。また弾性部材が位
置する胴周りの端縁には不透水性シートの端縁が位置し
ていないので、その端縁が位置している場合に比較して
胴周りの端縁の剛性が低くなるので、弾性部材の伸長応
力が強くなり、物品の胴周りの端縁が着用者の胴周りに
より充分に密着し、排泄物の漏れ防止効果をより高める
ことができる。
【0016】請求項2に係る考案によれば、おむつの胴
周り端縁は、トップシートやバックシートの端縁が露出
しないから、滑らかになり、それらシートの端縁で乳幼
児の柔軟な肌を刺激するという恐れがない。
【0017】請求項3に係る考案によれば、胴周り近傍
であってバックシートの通気性シート及び不透液性シー
トの重なり合う領域にも弾性部材が位置しているので、
胴周りのフィット性が向上し、そのためいわゆる「だぶ
つき」がなくて着用外観及び着用感がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】パンツ型おむつの斜視図。
【図2】パンツ型おむつを前後に展開し、かつ、厚さ方
向に分解した斜視図。
【図3】図1のX−X線端面図。
【図4】この考案の実施態様を例示する図3と同様の端
面図。
【符号の説明】
1 着用物品(おむつ) 4 脚周り弾性部材 5,5a,5b,5c 胴周り弾性部材 6 トップシート 7 バックシート 7a 通気性シート 7b 不透液性シート 15a,15b 端縁 16a,16b 端縁 17a,17b 端縁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−225554(JP,A) 特開 平3−80859(JP,A) 特開 平3−268754(JP,A) 特開 平3−251245(JP,A) 特開 昭63−190001(JP,A) 特開 平2−4370(JP,A) 特開 昭61−207605(JP,A) 特開 昭62−162001(JP,A) 特開 平4−322646(JP,A) 実開 平3−111323(JP,U) 特表 平6−508281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/44 A61F 13/15 A61F 13/56 A61F 13/72

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トップシートと、バックシートと、これら
    両シートの間に介在する吸収性コアと、胴周りと脚周り
    とにそれぞれ取り付られていて、それぞれ複数本からな
    る弾性部材とを有し、前記トップシートが通気透液性シ
    ートで、かつ、前記バックシートが通気性シートとその
    内面に接合した不透液性シートとで構成されている使い
    捨ての体液吸収性着用物品において、 前記トップシートと前記バックシートとが重なり合う状
    態で、前記不透液性シートの端縁が前記トップシートの
    端縁よりも内方に位置し、前記弾性部材の複数本のうち
    の少なくとも一部本数が前記トップシートの端縁と前記
    不透液性シートの端縁が位置していない前記通気性シー
    トの端縁との間に介在していることを特徴とする前記物
    品。
  2. 【請求項2】前記バックシートの前記通気性シートの端
    縁が前記トップシートの端縁から延出し、その延出する
    部分が前記トップシートの上面へ折り重なって該上面に
    接合されている請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】前記胴周りの前記弾性部材の複数本のう
    ち、前記トップシートの端縁と前記不透液性シートの端
    縁が位置していない前記通気性シートの端縁との間に介
    在する弾性部材以外の弾性部材が、前記バックシートの
    前記通気性シートと前記不透液性シートと前記トップシ
    ートとが重なり合う領域に固定されている請求項1に記
    載の物品。
JP1993058475U 1993-10-28 1993-10-28 使い捨ての体液吸収性着用物品 Expired - Lifetime JP2602584Y2 (ja)

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JPH0727540U JPH0727540U (ja) 1995-05-23
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JP3941533B2 (ja) * 2002-02-08 2007-07-04 王子製紙株式会社 使いすておむつ
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JP6297438B2 (ja) * 2014-07-17 2018-03-20 株式会社リブドゥコーポレーション 使い捨て着用品
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