JP2586413Y2 - タンク取付構造 - Google Patents

タンク取付構造

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JP2586413Y2
JP2586413Y2 JP1992014046U JP1404692U JP2586413Y2 JP 2586413 Y2 JP2586413 Y2 JP 2586413Y2 JP 1992014046 U JP1992014046 U JP 1992014046U JP 1404692 U JP1404692 U JP 1404692U JP 2586413 Y2 JP2586413 Y2 JP 2586413Y2
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Japan
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battery
bracket
piece
battery tray
tank
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佐々木  実
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のラジエータ用
タンクを取付けるタンク取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエンジンルーム内に
は、ラジエータと関連してラジエータ用ウォータリザー
バタンクが設けられている。このリザーバタンクは、通
常、エンジンルームの左右両側部の片側に位置するボデ
ィに支持ブラケットを介して取付けられている。このた
め、支持ブラケットは、溶接などによりボディの側面に
固着され、上記リザーバタンクが差し込めるように構成
されている。
【0003】一方、上記エンジンルーム内には、バッテ
リーがその受皿であるバッテリートレイ上に載せられ、
リザーバタンクとは別の場所のラジエータ寄りに配設さ
れている。そして、バッテリーの下部は、係止手段を用
いてバッテリートレイのフランジ部に形成されることに
より固定されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のタンク取付構造にあっては、ラジエータ用ウォータ
リザーバタンクとバッテリーとが別々の場所に取付けら
れているので、当該リザーバタンクとラジエータとを連
結するホースの配置関係などの理由からリザーバタンク
をラジエータの近くに配置しようとすると、支持ブラケ
ットを固着するボディ側の形状を変更し、さらにブラケ
ットを追加しなければならないという不具合があった。
また、上記リザーバタンクを取付けるには、バッテリー
とは別個の固定手段が必要となるので、部品点数および
作業工数が増え、コスト高を招来していた。
【0005】本考案はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、バッテリーとラジエータ用
タンクとを一体的に取付けることにより部品点数および
作業工数を削減し、ボディの形状を変更することなくタ
ンクをラジエータの近くに配置することが可能なタンク
取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本考案においては、バッテリーの
対向する側面下部に斜め下方へ向って突出したリブを設
け、前記バッテリーを載せるバッテリートレイの互いに
対向する箇所に断面略コ字状で開口が前記バッテリート
レイ側に向って斜め横向き配置された係止片部と、前記
バッテリートレイの周縁部分のフランジ部の上端に水平
に延出形成された取付片部とを設けるとともに、前記バ
ッテリーの側面に沿って一定の間隔を置いて配置される
ブラケットを設け、前記バッテリートレイに前記バッテ
リーを載せて対向する側面の一方のリブを前記係止片部
に係止させ、かつ前記取付片部に前記ブラケットを締付
け、前記バッテリートレイ側へ向って突出した湾曲形状
に形成されている押え部により他方のリブを押え付け
て、前記バッテリーの対向する側面を前記バッテリート
レイの係止片部とブラケットにより固定するとともに、
前記ブラケットの上端部に設けられるフック部および中
間部の両側に設けられるL字状の屈曲片部と、ラジエー
タ用タンクの凹部および一対の係合溝とをそれぞれ係合
させることにより前記ブラケットに前記ラジエータ用タ
ンクを着脱自在に取付け、かつ前記ラジエータ用タンク
を前記バッテリーの締付部の上方に配置している。
【0007】
【作用】本考案に係るタンク取付構造では、バッテリー
の対向する側面下部に斜め下方へ向って突出したリブを
設け、前記バッテリーを載せるバッテリートレイの互い
に対向する箇所に断面略コ字状で開口が前記バッテリー
トレイ側に向って斜め横向き配置された係止片部と、
記バッテリートレイの周縁部分のフランジ部の上端に水
平に延出形成された取付片部とを設けるとともに、前記
バッテリーの側面に沿って一定の間隔を置いて配置され
るブラケットを設け、前記バッテリートレイに前記バッ
テリーを載せて対向する側面の一方のリブを前記係止片
部に係止させ、かつ前記取付片部に前記ブラケットを締
付け、前記バッテリートレイ側へ向って突出した湾曲形
状に形成されている押え部により他方のリブを押え付け
て、前記バッテリーの対向する側面を前記バッテリート
レイの係止片部とブラケットにより固定するとともに、
前記ブラケットの上端部に設けられるフック部および中
間部の両側に設けられるL字状の屈曲片部と、ラジエー
タ用タンクの凹部および一対の係合溝とをそれぞれ係合
させることにより前記ブラケットに前記ラジエータ用タ
ンクを着脱自在に取付けているため、バッテリーとタン
クの取付部が一体的となり、ボディの形状を変更するこ
となく、少ない点数の部品と少ない工数の取付作業で
ンクをラジエータの近くに配置することが可能となる。
しかも、上記タンクはバッテリーの締付部の上方に配置
されているため、当該タンクによりバッテリーの締付部
が覆われて見えなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1〜図9は本考案に係るタンク取付構造
の一実施例を示している。図において、1は自動車のボ
ディ前部、2はボディ前部1に設けられるエンジンルー
ムであり、このエンジンルーム2の内部には、ラジエー
タ3およびエンジン4が車体前後に配設されているとと
もに、当該ラジエータ3の後方であってエンジン4の左
側位置には、バッテリー5およびラジエータ用ウォータ
リザーバタンク6が一体的に取付けられて配設されてい
る。
【0010】このため、上記エンジンルーム2内の左右
両側に位置するボディ前部1は、断面略L字状に形成さ
れており、水平面部1aには、バッテリー5を載せるバ
ッテリートレイ7が溶接などにて固着されている(図2
および図3参照)。バッテリー5の左右両側の対向する
側面下部には、車体前後に沿って延びるリブ8,9がそ
れぞれ設けられ、該リブ8,9は斜め下方へ向って突出
した形状に形成されている。
【0011】上記バッテリートレイ7の外周縁には、そ
の周縁部分を外側へ向って斜め上方に折り曲げたフラン
ジ部7aが形成されており、左右両側に位置するフラン
ジ部7aの互いに対向する箇所には、係止片10とボル
ト孔11を有する取付片12とがそれぞれ設けられてい
る。係止片10は断面略コ字状に形成され、その開口が
バッテリートレイ7側に向って斜め横向きに配置されて
おり、上側面部10aがバッテリー5のリブ8と係合す
るように、下側面部10bはバッテリートレイ7に固着
されている。また、取付片12は、フランジ部7aの上
端に外方へ向って水平に延出形成されており、その下面
には締付ボルト13と螺合する溶接ナット14がボルト
孔11に対応して固着されている。
【0012】上記バッテリートレイ7の取付片12に
は、リザーバタンク6を係合保持するためのタンク取付
ブラケット15が締付ボルト13および溶接ナット14
によって締付け固定されるようになっている。この取付
ブラケット15は、図2〜図6に示すように、一枚の板
状体を折曲げ加工することによってリザーバタンク6を
保持できる形状に形成されており、バッテリートレイ7
に固定された状態で、バッテリー5の側面に沿って一定
の間隔を置いて配置されるように構成されている。
【0013】すなわち、取付ブラケット15は、上端部
のほぼ中央位置に設けられるフック片部16と、中間部
の両側に設けられるL字状の屈曲片部17と、該屈曲片
部17の下方位置に設けられる押え部18と、下端部に
設けられる締付部19とから成り、押え部18はバッテ
リー5のリブ9を係止すべくバッテリートレイ7側へ向
って突出した湾曲形状に形成されている。また、締付部
19は、バッテリートレイ7の取付片12と重ね合える
ようにほぼ平坦面に形成され、その中央位置には締付ボ
ルト13を挿通させる挿通孔20が穿設されている。
【0014】このため、上記リザーバタンク6の取付面
6a側には、図7〜図9に示す如く、取付ブラケット1
5のフック片部16と係合する凹部21が中間位置から
上面6bへ向って途中まで形成されているとともに、該
凹部21の下位には突起22が設けられている。また、
凹部21の下方には、取付ブラケット15の屈曲片部1
7と係合する一対の係合溝23が両側に間隔を置いて上
下方向に沿って配設されており、該係合溝23はリザー
バタンク6の下面6cから上方へ向かうに従って間隔が
狭くなるように形成され、これによって屈曲片部17が
係合溝23から抜け出ないように構成されている。な
お、リザーバタンク6の上面6bにはキャップ24が取
付けられており、このキャップ24に一端がラジエータ
3と接続されるホース(図示せず)の他端を接続するよ
うになっている。
【0015】本実施例の取付構造においてバッテリー5
およびリザーバタンク6を取付けるには、まず図2に示
すようにバッテリー5をバッテリートレイ7の上面に載
せ、対向する側面の一方のリブ8を係止片10に差し込
み、当該リブ8を係止片10の上側面部10aに係止さ
せる。また、取付ブラケット15の締付部19をバッテ
リートレイ7の取付片12に重ね合せ、締付ボルト13
を挿通孔20およびボルト孔11を介して溶接ナット1
4に螺合させて締付け、押え部18によりバッテリー5
の他方のリブ9を押え付ける。すると、取付ブラケット
15はバッテリートレイ7に固定されると同時に、バッ
テリー5の対向面は係止片10および取付ブラケット1
5によりリブ8,9を介してバッテリートレイ7に固定
される。
【0016】次いで、リザーバタンク6の取付面6aを
取付ブラケット15側に向けて持ち、当該リザーバタン
ク6の係合溝23を取付ブラケット15の屈曲片部17
に合わせながら上方から下方へ向けて押圧し、当該屈曲
片部17に差し込むと、フック片部16が突起22を乗
り越えて凹部21内に押し込まれて係合する。しかし
て、上記リザーバタンク6は、取付ブラケット15に着
脱自在に取付けられ、バッテリー5の締付部となるバッ
テリートレイ7の取付片12および取付ブラケット15
の締付部19付近の上方に配置された状態で、当該取付
ブラケット15に係合保持される(図3参照)。
【0017】本実施例の取付構造によれば、バッテリー
トレイ7の取付片12に締付ける取付ブラケット15を
用いてバッテリー5とリザーバタンク6を一体的に取付
けているため、それぞれ別の場所で取付ける場合に比べ
て部品点数および作業工数を削減できるとともに、バッ
テリー5とリザーバタンク6とのスキマを一定に保持し
た状態で、当該リザーバタンク6をラジエータ3の近く
に配置することが可能となる。しかも、バッテリー5お
よび取付ブラケット15を締付ける締付ボルト13等
は、上方に配置されたリザーバタンク6によって覆われ
るため、バッテリー5とリザーバタンク6が整然と配置
されることになる。
【0018】以上、本考案の一実施例につき述べたが、
本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能
である。
【0019】例えば、既述の実施例においては、取付ブ
ラケット15の屈曲片部17をL字状に形成してリザー
バタンク6の係合溝23を差し込んだが、上記屈曲片部
17の先端を断面ほぼU字状に形成し、係合溝23を介
してリザーバタンク6の取付面6a側を抱きかかえるよ
うに構成してもよく、リザーバタンク6を取付ブラケッ
ト15に確実に取付けることができれば係合手段は問わ
ない。
【0020】
【考案の効果】上述の如く、本考案に係るタンク取付構
造は、バッテリーの対向する側面下部に斜め下方へ向っ
て突出したリブを設け、前記バッテリーを載せるバッテ
リートレイの互いに対向する箇所に断面略コ字状で開口
が前記バッテリートレイ側に向って斜め横向き配置され
係止片部と、前記バッテリートレイの周縁部分のフラ
ンジ部の上端に水平に延出形成された取付片部とを設け
るとともに、前記バッテリーの側面に沿って一定の間隔
を置いて配置されるブラケットを設け、前記バッテリー
トレイに前記バッテリーを載せて対向する側面の一方の
リブを前記係止片部に係止させ、かつ前記取付片部に前
記ブラケットを締付け、前記バッテリートレイ側へ向っ
て突出した湾曲形状に形成されている押え部により他方
のリブを押え付けて、前記バッテリーの対向する側面を
前記バッテリートレイの係止片部とブラケットにより固
定するとともに、前記ブラケットの上端部に設けられる
フック部および中間部の両側に設けられるL字状の屈曲
片部と、ラジエータ用タンクの凹部および一対の係合溝
とをそれぞれ係合させることにより前記ブラケットに
ラジエータ用タンクを着脱自在に取付けているので、
バッテリーとラジエータ用タンクの取付部分を簡単かつ
確実に一体化させることができ、部品点数および作業工
数の削減によってコストダウンおよび作業能率の向上
図ることができる。また、本考案のタンク取付構造で
は、ブラケットがラジエータ用タンクを保持しているた
め、バッテリーとラジエータ用タンクとの間隔を一定に
保つことができるとともに、該ラジエータ用タンクをラ
ジエータの近くに配置できる。
【0021】さらに、本考案のタンク取付構造は、ラジ
エータ用タンクをバッテリーの締付部の上方に配置して
いるので、当該バッテリーの締付部がラジエータ用タン
クにより覆われて見えなくなり、従ってバッテリーとラ
ジエータ用タンクが整然と配置されることになるから、
エンジンルーム内がすっきりして、フロントフードを開
けたときの外観上の煩雑さを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るタンク取付構造を適用
したエンジンルームを示す斜視図である。
【図2】タンク取付ブラケットを用いて取付けるバッテ
リーおよびラジエータ用ウォータリザーバタンクを示す
分解斜視図である。
【図3】上記バッテリーおよびリザーバタンクを取付け
た状態を示す断面図である。
【図4】上記取付ブラケットを示す平面図である。
【図5】上記取付ブラケットを示す側面図である。
【図6】上記取付ブラケットを示す背面図である。
【図7】上記リザーバタンクを示す正面図である。
【図8】上記リザーバタンクを示す平面図である。
【図9】上記リザーバタンクを示す側面図である。
【符号の説明】
3 ラジエータ 5 バッテリー 6 ラジエータ用ウォータリザーバタンク 7 バッテリートレイ7a フランジ部 8,9 リブ 10 係止片10a 係止片の上側面部 10b 係止片の下側面部 11 ボルト孔 12 取付片 13 締付ボルト 14 溶接ナット 15 タンク取付ブラケット 16 フック片部 17 屈曲片部 18 押え部 19 締付部 20 挿通孔 21 凹部 22 突起 23 係合溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーの対向する側面下部に斜め下
    方へ向って突出したリブを設け、前記バッテリーを載せ
    るバッテリートレイの互いに対向する箇所に断面略コ字
    状で開口が前記バッテリートレイ側に向って斜め横向き
    配置された係止片部と、前記バッテリートレイの周縁部
    分のフランジ部の上端に水平に延出形成された取付片部
    とを設けるとともに、前記バッテリーの側面に沿って一
    定の間隔を置いて配置されるブラケットを設け、前記バ
    ッテリートレイに前記バッテリーを載せて対向する側面
    の一方のリブを前記係止片部に係止させ、かつ前記取付
    片部に前記ブラケットを締付け、前記バッテリートレイ
    側へ向って突出した湾曲形状に形成されている押え部に
    より他方のリブを押え付けて、前記バッテリーの対向
    る側面を前記バッテリートレイの係止片部とブラケット
    により固定するとともに、前記ブラケットの上端部に設
    けられるフック部および中間部の両側に設けられるL字
    状の屈曲片部と、ラジエータ用タンクの凹部および一対
    の係合溝とをそれぞれ係合させることにより前記ブラケ
    ットに前記ラジエータ用タンクを着脱自在に取付け、
    つ前記ラジエータ用タンクを前記バッテリーの締付部の
    上方に配置したことを特徴とするタンク取付構造。
JP1992014046U 1992-02-14 1992-02-14 タンク取付構造 Expired - Lifetime JP2586413Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312157U (ja) * 1986-07-08 1988-01-26
JPH06640Y2 (ja) * 1987-07-30 1994-01-05 三菱電機株式会社 軸流ファンの取付装置
JPH0170665U (ja) * 1987-10-30 1989-05-11

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