JP2506631Y2 - 柱用足場装置 - Google Patents

柱用足場装置

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JP2506631Y2
JP2506631Y2 JP7624591U JP7624591U JP2506631Y2 JP 2506631 Y2 JP2506631 Y2 JP 2506631Y2 JP 7624591 U JP7624591 U JP 7624591U JP 7624591 U JP7624591 U JP 7624591U JP 2506631 Y2 JP2506631 Y2 JP 2506631Y2
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pin
stage
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scaffolding device
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毅 後藤
勝志 東山
昭義 大久保
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築工事等において柱用
鉄骨の垂直面に取付けられて使用される柱用足場装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築の鉄骨工事、道路の土木工事等、特
に地表より高い位置で鉄骨同士の継手締結、溶接作業な
どの各種作業を行なう場合、柱用鉄骨に吊り下げられて
使用されるこの種の柱用足場装置としては従来から種々
提案されているが、その一例として、実公平3−747
1号公報、実公平3−2599号公報等に開示されたも
のが知られている。図8は上記実公平3−7471号公
報に開示された柱用足場装置を示すもので、予め柱用鉄
骨Cの垂直な足場取付面にそれぞれ左右一対からなるピ
ン固定部材6および押しボルト13を上下に適宜間隔離
間させて取付けておき、作業用足場Aのステージ1の前
記柱用鉄骨Cと対向する縁部1aの幅方向中央部に、左
右一対のピン5をピン取付部材7を介して取付けると共
に、ステージ1の下面中央にそれぞれ補強部材9、垂直
部材10および方枝11とからなる左右一対のブラケッ
ト部材8を取付け、前記ピン5をピン固定部材6のスリ
ーブ内にそれぞれ上方から嵌挿し、垂直部材10を前記
押しボルト13の先端面に当接させるようにしたもので
ある。ブラケット部材8は、柱用足場Aを柱用鉄骨Cに
取付けた際、ステージ1を水平に保つと共に、その荷重
を支えることにより、ステージ1の安定性を確保する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の柱用足場装置においては、ブラケット部材8の
垂直部材10をステージ1の重量によって単に押しボル
ト13に当接させているだけであるため、下からの強風
等によるステージ1の浮き上がりを完全には防止するこ
とができず、安定性および作業性が悪く、また作業者に
心理的不安感を与えるという問題があった。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、ステージが浮き上がったりすることがなく安定性
および作業性に優れ、作業者が安心して作業を行えるよ
うにした柱用足場装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、建築工事における柱用鉄骨の一面に上下二段
に並設されたスリーブを有するピン支持部材を設け、ス
テージには前記スリーブに対応する位置にピン部材を設
け、各ピン部材を前記ピン支持部材のスリーブ内に上方
から嵌挿するようにしたものである。
【0006】
【作用】本考案において、ステージに設けられたピンは
柱用鉄骨の垂直な足場取付面に取付けられたピン支持部
材のスリーブに上方から嵌挿されることで、ステージの
上下2個所を保持固定し、ステージの浮き上がりを防止
する。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係る柱用足場装置の一
実施例を示す要部断面図、図2は同足場装置の側面図、
図3は同足場装置の正面図、図4は同足場装置の平面
図、図5はピン支持部材の正面図である。これらの図に
おいて、全体を符号20で示す柱用足場装置は、左右方
向に長く作業に必要な面積を有する長方形のステージ2
1を有している。ステージ21は、アルミニウム合金等
の軽金属製押し出し型材によって形成されて前後に並設
された一対の足場床22A、22Bと、断面形状がロ字
型の鋼材からなり足場床22A、22Bの下面中央部に
前後方向に延在するように設けられた左右一対の補強部
材23A、23B(図4)を有している。足場床22
A、22Bの中央部には左右一対のブラケット取付孔2
4が上下面に貫通して形成されており、このブラケット
取付孔24には筒状の連結ブラケット25が嵌合、溶接
されており、またこの連結ブラケット25の中央に設け
られたボルト取付け孔26には通しボルト27が挿通さ
れて前記補強部材23の下面に突出し、その突出端部に
ナット28が螺合されることにより、前記各足場床22
A、22Bと補強部材23A、23Bを強固に締結固定
している。前記ボルト27の頭部は作業の邪魔にならな
いよう連結ブラケット25の上面に設けられた凹陥部2
5a内に収納されている。前記ナット28は補強部材2
3A、23Bの下面に溶接固定されている。前記ステー
ジ21の上面周縁部にはアルミニウム合金等の軽金属か
らなる適宜高さの巾木31が全周に亙って立設され、ま
た柱用鉄骨30の垂直な足場取付面30aと対向する前
縁部を除く左右側縁部および後縁部には手摺32が前記
巾木31の内側面に沿って立設されている。手摺32
は、逆U字状に形成された上段手摺32aと、中段手摺
32bとで構成されており、上段手摺32aの下端部が
前記足場床22A、22Bに突設された挿入管33に上
方から抜き差し自在に嵌挿され、且つばね付きロックピ
ン34(図3)によって係止されている。ばね付きロッ
クピン34は、手摺32に設けられた挿入孔に挿入管3
3の外側より差し込まれ、挿入孔を選択することで手摺
32の高さを上下2段に調整することができる。なお、
ばね付きロックピン34は、挿入管33に固定されてい
る。
【0008】前記ステージ21の足場床22A、22B
の下面中央に固定された左右一対の補強部材23A、2
3Bは、前後一対の連結部材36A、36Bによって互
いに連結されており、また前方側の連結部材36Aには
下方に延在する左右一対の垂直部材37(図1)の上端
部が前記補強部材23A、23Bの端部に溶接されてい
る。ピン取付部材38はコ字状の鋼材からなり、凹陥部
が前記連結部材36Aに前方から嵌合され、該連結部材
36Aにボルト39およびナット40によって固定され
ている。そして、ピン取付部材38の前面には左右一対
のピン部材40A、40Bが突設されている。ピン部材
40A、40Bは、逆L字状に形成されて、基端部が前
記ピン取付部材38の前面に溶接固定されている。同じ
く前記左右一対の垂直部材37の下端にも連結部材42
が溶接によって横架されており、第2のピン取付部材4
5もコ字状の鋼材からなり、凹陥部が前記連結部材42
に前方から嵌合され、該連結部材42に、ボルト43お
よびナット44によって固定されている。前記第2のピ
ン取付部材45の前面には左右一対のピン部材46A、
46B(46Bは図示せず)が突設されている。これら
のピン部材46A、46Bは、前記部材ピン40A、4
0Bと略同一に形成され、基端部がピン取付部材45の
前面に溶接固定されている。上段のピン部材40A、4
0Bと下段のピン部材46A、46Bの下方を指向する
垂直なピン本体部は、後述するスリーブへの挿入を容易
にすると共に挿入間違いを防ぐため長さが異なり、上段
の部材ピン40A、40Bの方が下段のピン部材46
A、46Bより長く設定されており、さらにピン本体部
の下端部はテーパ状に小径化されている。前記連結部材
42と前記ステージ21の下面とは前下がりに傾斜した
左右一対のステー48A、48Bによって互いに連結さ
れている。
【0009】前記柱用鉄骨30の垂直な足場取付面30
aには左右一対のピン支持部材50が配設されている。
このピン支持部材50は、図5に示すように前記足場取
付面30aに溶接等によって固定された上下方向に長い
左右一対の座板51A、51Bと、前記各ピン部材40
A、40B、46A、46Bに対応して左右一対ずつ上
下二段に並設された合計4つのスリーブ52A、52
B、52C、52Dと、座板51A、51Bの上下端を
互いに連結する上下一対の間隔部材53A、53Bとを
備え、スリーブ52A、52B、52C、52Dは上下
端が開放して前記各座板51A、51Bの表面に溶接固
定されている。
【0010】このような構成からなる柱用足場装置20
を柱用鉄骨30の足場取付面30aに設置する場合に
は、ステージ21に手摺32を取付けた後、柱用足場装
置20をロープで吊り下げて足場取付面30aに沿って
下降させ、ピン支持部材50の部位まで下げたら各ピン
部材40A、40B、46A、46Bの下方に折曲され
たピン本体部をスリーブ52A、52B、52C、52
Dに上方からそれぞれ嵌挿し、且つ上段のピン部材40
A、40Bのピン本体部のスリーブ52A、52Bの下
方に突出する下端部に設けられた径方向の挿通孔に抜け
止めピン59(図1)を差し込むことで、柱用足場装置
20の設置を完了する。前記抜け止めピン59は、柱用
足場装置20を高い場所に設置する場合、下方からの強
風等によって柱用足場装置20が煽られ、万一浮き上が
ってピン部材40A、40B、46A、46Bが上方へ
移動したり、スリーブ52A、52B、52C、52D
から上方へ抜けるのを防止するものである。ここで、本
考案においては上下2段に設けた4つのピン部材40
A、40B、46A、46Bをスリーブ52A、52
B、52C、52Dによって保持しているので、ステー
ジの下面に垂設した垂直部材を足場取付面に突設した押
しボルトに当接させた図8の従来装置と比べて浮き上が
る心配がなく、柱用足場装置20の安定性に優れ、ステ
ージ21上での作業を安心して行なうことができる。ま
た、ピン部材40A、40B、46A、46Bをスリー
ブ52A、52B、52C、52Dに嵌挿するだけでよ
いため、柱用足場装置20の柱用鉄骨30への取付け作
業も簡単且つ容易である。また補強部材23A、23B
と手摺32はステージ21に対して分離可能に取付けら
れているので、これらをステージ21から取り外すと、
ステージ21をコンパクトに積み重ねることができ、し
かも柱用足場装置20の搬送も容易である。
【0011】図6はピン支持部材50の他の実施例を示
す正面図である。この実施例は上段側が2つ、下段側が
1つ、合計3つのスリーブ52A、52B、52Cによ
って柱用足場装置を保持するようにしたものである。上
段側のスリーブ52A、52Bはこれらスリーブと略同
一長さを有する左右一対の上側座板60A、60Bに溶
接固定されており、またこれらの上側座板60A、60
Bは間隔部材53によって互いに連結されている。一
方、下段側のスリーブ52Cは、垂直方向に長く延在す
る下側座板60Cの下端部に溶接固定されており、この
下側座板60Cの上端部は前記間隔部材53の中央に溶
接固定されている。なお、柱用足場装置には上段に2
つ、下段に1つ、合計3つのピン部材が、前記各スリー
ブ52A、52B、52Cに対応して設けられることは
云うまでもない。このような構成においても上記実施例
と同様な効果が得られるものである。
【0012】図7は本考案の他の実施例を示す平面図で
ある。この実施例は柱用足場装置20を平面視L字型に
形成し、ステージ21Aの互いに直交する内側面62
a、62bで内側隅角部に近い部位に、図1〜図5に示
した上記実施例と同様、逆L字状に形成された4つのピ
ン部材63をそれぞれ左右一対ずつ上下2段に配列し、
これらのピン部材63を、角鋼材からなる柱用鉄骨30
の互いに直交する外側2つの垂直な足場取付面30a、
30bにそれぞれ左右一対ずつ上下2段に設けた4つの
スリーブ64にそれぞれ上方から嵌合させるようにした
ものである。このような構成においては、8つのスリー
ブ64とピン部材63によってステージ21Aの上、下
それぞれ4個所を保持固定しているので、柱用足場装置
20をより安定に取付けることができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る柱用足
場装置は、柱用鉄骨の垂直な足場取付面に取付けられる
ピン支持部材にスリーブを上下2段に設け、これに対応
してステージにピン部材を上下2段に設け、各ピン部材
をスリーブに嵌挿させるように構成したので、柱用足場
装置が下方からの強風等によって浮き上がるのを確実に
防止することができ、また作業員のステージ上の移動に
よるステージの揺れを防止でき、作業の安全性を向上さ
せることができる。したがって、作業者は柱用足場装置
上で安心して作業を行なうことができる。また、ピン部
材を単にスリーブに上方から嵌挿するだけでよいため、
柱用足場装置の取付けも簡単且つ容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る柱用足場装置の一実施例を示す要
部断面図である。
【図2】同足場装置の側面図である。
【図3】同足場装置の正面図である。
【図4】同足場装置の平面図である。
【図5】ピン支持部材の正面図である。
【図6】ピン支持部材の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図7】本考案に係る柱用足場装置の他の実施例を示す
平面図である。
【図8】柱用足場装置の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
20 柱用足場装置 21 ステージ 23A、23B 補強部材 30 柱用鉄骨 30a 足場取付面 32 手摺 ピン部材 40A、40B、46A 50 ピン支持部材 52A〜52D スリーブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築工事における柱用鉄骨の一面に上下
    二段に並設されたスリーブを有するピン支持部材を設
    け、ステージには前記スリーブに対応する位置にピン部
    材を設け、各ピン部材を前記ピン支持部材のスリーブ内
    に上方から嵌挿するようにしたことを特徴とする柱用足
    場装置。
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JP2012154113A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Toda Constr Co Ltd 高所作業台
JP7232744B2 (ja) * 2019-10-28 2023-03-03 鹿島建設株式会社 支保工転倒防止構造、トンネルの施工方法、トンネル施工用支保工、鞘管アッセンブリ

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