JP2019106358A - Microwave plasma processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、マイクロ波プラズマ処理装置に関する。 The present invention relates to a microwave plasma processing apparatus.
マイクロ波導入部から天壁の開口に設けられた透過窓を介して真空チャンバ内にマイクロ波を導入し、該マイクロ波のパワーによりガスから生成されたプラズマの作用によって基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このプラズマ処理装置では、開口の周囲に、マイクロ波の伝搬を減衰させるチョーク溝が設けられている。チョーク溝は、プラズマの自由空間波長λに対して略λ/4の伝搬経路長を有し、マイクロ波の伝搬を抑制する。 A microwave is introduced into a vacuum chamber from a microwave introduction unit through a transmission window provided in an opening of a ceiling wall, and plasma processing is performed on a substrate by the action of plasma generated from gas by the power of the microwave. A processing apparatus is known (see, for example, Patent Document 1). In this plasma processing apparatus, a choke groove that attenuates the propagation of microwaves is provided around the opening. The choke groove has a propagation path length of approximately λ / 4 with respect to the free space wavelength λ of plasma, and suppresses the propagation of microwaves.
しかしながら、上記特許文献1では、真空チャンバ内に導入されたマイクロ波の伝搬経路長に対応して溝の位置が設計されており、溝の形状を最適化することによりプラズマ密度を増加させることは考慮されていない。
However, in
プラズマ密度を増加させる方法の一つに、投入電力を大きくすることがあるが、この場合、最大出力電力が大きいプラズマ源を用意する必要がある。また、プラズマ処理時に電力をより多く使用するために生産時のコストが増大する。よって、投入電力を大きくすることなくプラズマ密度を増加させるためのプラズマ処理装置の構造が望まれる。 One way to increase the plasma density is to increase the input power, but in this case it is necessary to prepare a plasma source with a large maximum output power. Also, the cost of production increases because more power is used during plasma processing. Therefore, a structure of a plasma processing apparatus for increasing plasma density without increasing input power is desired.
上記課題に対して、一側面では、本発明は、プラズマ密度を増加させることが可能な構造を有するプラズマ処理装置を提供する。 In one aspect, the present invention provides a plasma processing apparatus having a structure capable of increasing plasma density.
上記課題を解決するために、一の態様によれば、マイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、処理容器の天壁の上に設けられ、前記マイクロ波供給部から供給されたマイクロ波を放射するマイクロ波放射部材と、前記天壁の開口を塞ぐように設けられ、前記マイクロ波放射部材を介してスロットアンテナに通されたマイクロ波を透過する誘電体からなるマイクロ波透過部材と、を有し、前記天壁には、前記マイクロ波透過部材を透過して前記天壁の開口から該天壁の表面を伝搬するマイクロ波の表面波の波長をλspとしたときに前記開口よりも外側にλsp/4±λsp/8の範囲の深さの凹部が形成される、マイクロ波プラズマ処理装置が提供される。 In order to solve the above-mentioned subject, according to one mode, it is provided on a microwave supply part which supplies microwaves, and a ceiling wall of a processing container, and radiates microwaves supplied from the microwave supply part. And a microwave transmitting member made of a dielectric that is provided to close the opening of the ceiling wall and transmits microwaves passed through the slot antenna via the microwave emitting member. When the wavelength of a surface wave of microwaves transmitted through the microwave transmitting member and propagated from the opening of the top wall to the top wall is λ sp , the top wall is outside the opening There is provided a microwave plasma processing apparatus, wherein a recess having a depth in the range of λ sp / 4 ± λ sp / 8 is formed.
一の側面によれば、プラズマ密度を増加させることが可能な構造を有するプラズマ処理装置を提供することができる。 According to one aspect, it is possible to provide a plasma processing apparatus having a structure capable of increasing the plasma density.
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the present specification and the drawings, substantially the same configuration is given the same reference numeral to omit redundant description.
[マイクロ波プラズマ処理装置]
最初に、本発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置100について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置100の一例を示す断面図である。マイクロ波プラズマ処理装置100は、ウェハWを収容する処理容器1を有する。処理容器1の上部は開口し、その開口は、蓋体10により開閉可能になっている。これにより、蓋体10は、処理容器1の天壁を構成する。
[Microwave plasma processing system]
First, a microwave
マイクロ波プラズマ処理装置100は、天壁の表面を伝搬するマイクロ波の表面波プラズマにより、半導体ウェハW(以下、「ウェハW」と称呼する)に対して所定のプラズマ処理を行う。所定のプラズマ処理としては、例えばエッチング処理、成膜処理、アッシング処理等が挙げられる。
The microwave
処理容器1は、気密に構成されたアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属材料からなる略円筒状の容器であり、接地されている。処理容器1と蓋体10との接触面には支持リング129が設けられ、これにより、処理容器1内は気密にシールされる。蓋体10は、アルミニウム等の金属から構成されている。
The
マイクロ波プラズマ源2は、マイクロ波出力部30とマイクロ波伝送部40とマイクロ波放射部材50とを有する。マイクロ波出力部30は、複数経路に分配してマイクロ波を出力する。マイクロ波出力部30とマイクロ波伝送部40とは、マイクロ波を供給するマイクロ波供給部の一例である。
The
マイクロ波伝送部40は、マイクロ波出力部30から出力されたマイクロ波を伝送する。マイクロ波伝送部40に設けられた周縁マイクロ波導入機構43aおよび中央マイクロ波導入機構43bは、アンプ部42から出力されたマイクロ波をマイクロ波放射部材50に導入する機能およびインピーダンスを整合する機能を有する。マイクロ波放射部材50は、処理容器1の蓋体10の上に設けられている。
The
マイクロ波放射部材50の下方には、6つの周縁マイクロ波導入機構43aに対応する6つのマイクロ波透過部材123が、蓋体10の円周方向に等間隔に配置されている(図1のA−A面を示す図2参照)。また、中央マイクロ波導入機構43bに対応する1つのマイクロ波透過部材133が、蓋体10の中央に配置されている。マイクロ波透過部材123及びマイクロ波透過部材133は、蓋体10内に埋め込まれ、その下面が処理室内に円形に露出する。マイクロ波透過部材123,133の下面は、天壁の表面よりスロット122,132側に位置する。
Under the
周縁マイクロ波導入機構43aおよび中央マイクロ波導入機構43bでは、筒状の外側導体52およびその内側に設けられた棒状の内側導体53が同軸状に配置され、外側導体52と内側導体53との間はマイクロ波伝送路44となっている。
In the peripheral
周縁マイクロ波導入機構43aおよび中央マイクロ波導入機構43bは、スラグ54と、その先端部に位置するインピーダンス調整部材140とを有する。スラグ54は誘電体で形成され、スラグ54を移動させることにより、処理容器1内の負荷(プラズマ)のインピーダンスをマイクロ波出力部30におけるマイクロ波電源の特性インピーダンスに整合させる機能を有する。インピーダンス調整部材140は誘電体で形成され、その比誘電率によりマイクロ波伝送路44のインピーダンスを調整する。
The peripheral
マイクロ波放射部材50は、マイクロ波を透過させる円盤状の部材から形成されている。マイクロ波放射部材50の下には、蓋体10に形成されたスロット122,132を介してマイクロ波透過部材123,133が蓋体10の開口を塞ぐように設けられている。
The
マイクロ波透過部材123,133は、誘電体から形成される。マイクロ波放射部材50は、中央に空間121、131を有し、空間121、131に繋がるスロット122,132を介してマイクロ波透過部材123、133にマイクロ波を放射する。マイクロ波透過部材123、133は、天壁の表面において均一にマイクロ波の表面波プラズマを形成するための誘電体窓としての機能を有する。
The
マイクロ波透過部材123、133は、マイクロ波放射部材50と同様、例えば、石英、アルミナ(Al2O3)等のセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂により形成されてもよい。
The
マイクロ波放射部材50は、真空よりも大きい比誘電率を有する誘電体であり、例えば、石英、アルミナ(Al2O3)等のセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂等により形成される。これにより、マイクロ波放射部材50内を透過するマイクロ波の波長を、真空中を伝搬するマイクロ波の波長よりも短くしてスロット122,132を含むアンテナ形状を小さくする機能を有する。
The
かかる構成により、マイクロ波出力部30から出力された伝送されたマイクロ波は、マイクロ波伝送路44を通ってマイクロ波放射部材50に伝搬され、マイクロ波放射部材50から処理容器1内に放射される。これにより、処理容器1内にマイクロ波の電力が供給される。
With this configuration, the transmitted microwaves output from the
なお、周縁マイクロ波導入機構43aおよび中央マイクロ波導入機構43bの個数は、本実施形態に示す個数に限らない。例えば、1つの中央マイクロ波導入機構43bのみを設け、周縁マイクロ波導入機構43aを設けなくてもよい。つまり、周縁マイクロ波導入機構43aの個数は、0であってもよいし、1又は複数であってもよい。
The number of peripheral
蓋体10はアルミニウムなどの金属で形成され、内部にシャワー構造のガス導入部62が形成されている。ガス導入部62には、ガス供給配管111を介してガス供給源22が接続されている。ガスは、ガス供給源22から供給され、ガス供給配管111を介してガス導入部62の複数のガス供給孔60から処理容器1の内部に供給される。ガス導入部62は、処理容器1の天壁に形成された複数のガス供給孔60からガスを供給するガスシャワーヘッドの一例である。ガスの一例としては、例えばArガスや、ArガスとN2ガスの混合ガスが挙げられる。
The
処理容器1内にはウェハWを載置する載置台11が設けられている。載置台11は、処理容器1の底部中央に絶縁部材12aを介して立設された支持部材12により支持されている。載置台11および支持部材12を構成する材料としては、表面をアルマイト処理(陽極酸化処理)したアルミニウム等の金属や内部に高周波用の電極を有した絶縁部材(セラミックス等)が例示される。載置台11には、ウェハWを静電吸着するための静電チャック、温度制御機構、ウェハWの裏面に熱伝達用のガスを供給するガス流路等が設けられてもよい。
A mounting table 11 for mounting the wafer W is provided in the
載置台11には、整合器13を介して高周波バイアス電源14が接続されている。高周波バイアス電源14から載置台11に高周波電力が供給されることにより、ウェハW側にプラズマ中のイオンが引き込まれる。なお、高周波バイアス電源14はプラズマ処理の特性によっては設けなくてもよい。
A high frequency
処理容器1の底部には排気管15が接続されており、この排気管15には、真空ポンプを含む排気装置16が接続されている。排気装置16を作動させると処理容器1内が排気され、これにより、処理容器1内が所定の真空度まで高速に減圧される。処理容器1の側壁には、ウェハWの搬入出を行うための搬入出口17と、搬入出口17を開閉するゲートバルブ18とが設けられている。
An
マイクロ波プラズマ処理装置100の各部は、制御部3により制御される。制御部3は、マイクロプロセッサ4、ROM(Read Only Memory)5、RAM(Random Access Memory)6を有している。ROM5やRAM6にはマイクロ波プラズマ処理装置100のプロセスシーケンス及び制御パラメータであるプロセスレシピが記憶されている。マイクロプロセッサ4は、プロセスシーケンス及びプロセスレシピに基づき、マイクロ波プラズマ処理装置100の各部を制御する。また、制御部3は、タッチパネル7及びディスプレイ8を有し、プロセスシーケンス及びプロセスレシピに従って所定の制御を行う際の入力や結果の表示等が可能になっている。
Each unit of the microwave
かかる構成のマイクロ波プラズマ処理装置100においてプラズマ処理を行う際には、まず、ウェハWが、搬送アーム上に保持された状態で、開口したゲートバルブ18から搬入出口17を通り処理容器1内の載置台11に載置される。処理容器1の内部の圧力は、排気装置16により所定の真空度に保持される。ガスがガス導入部62からシャワー状に処理容器1内に導入される。
When plasma processing is performed in the microwave
マイクロ波放射部材50、スロット122,132、及びマイクロ波透過部材123,133を通って放射されたマイクロ波の表面波が天壁の表面を伝搬する。そうすると、その表面波の電界によりガスが電離及び解離等して天壁の表面近傍にマイクロ波の表面波プラズマが生成される。この表面波プラズマを使用して処理容器1の天壁と載置台11の間の処理空間UにてウェハWがプラズマ処理される。
The surface waves of the microwaves radiated through the
[凹部]
かかる構成の本実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置100の蓋体10における天壁の表面(裏面)について、図1のA−A面を示す図2を参照しながら説明を続ける。天壁の表面では、マイクロ波透過部材123が周辺側にて円周方向に等間隔に6つ設けられ、マイクロ波透過部材133が1つ設けられる。各マイクロ波透過部材123は周辺部の天壁の開口から露出し、マイクロ波透過部材133は中央の天壁の開口から露出している。天壁には、マイクロ波透過部材123,133が露出する天壁の開口のそれぞれを囲むように7つの凹部(溝)70がリング状に形成されている。
[Concave part]
The front surface (rear surface) of the top wall of the
各凹部70は、マイクロ波透過部材123,133のそれぞれを透過し、天壁の開口から天壁の表面を伝搬するマイクロ波の表面波の波長をλspとすると、λsp/4の深さ、すなわち、概ね5mm〜7mmに形成される。ただし、凹部70の深さは、λsp/4に限られず、λsp/4±λsp/8の範囲であってもよい。
Assuming that the wavelength of the surface wave of the microwaves transmitting through each of the
また、凹部70の内周側の直径は、図2に示すように、マイクロ波透過部材123、133が露出する天壁の開口の直径φに対してφ+10mm〜100mmの範囲内になる。凹部70の内周側の直径がφ+10mm〜100mmの範囲内であれば、リング状の凹部70を同心円状に複数形成してもよい。
Further, as shown in FIG. 2, the diameter of the inner peripheral side of the
[凹部の評価]
次に、凹部の評価結果の一例について、図3を参照しながら説明する。図3(a)及び図3(b)は比較例の一例であり、マイクロ波透過部材123,133が露出する天壁の開口のそれぞれを囲むように凸部71がリング状に形成されている。図3(a)の凸部71の天壁の表面からの高さは5mmであり、図3(b)の凸部71の表面からの高さは10mmである。
[Evaluation of recess]
Next, an example of the evaluation result of the recess will be described with reference to FIG. FIG. 3A and FIG. 3B show an example of the comparative example, and the
図3(c)は本実施形態の一例であり、凹部70の一例である、深さが5mmの凹部70a、70bがリング状に2重に形成されている。
FIG. 3C is an example of the present embodiment, in which
図3(d)は本実施形態の一例であり、深さが5mmの凹部70a、70bの間に凸部が形成されている。凸部は、凹部70a、70bの底部から10mm、つまり、天壁の表面から5mm突出している。
FIG. 3D is an example of the present embodiment, and a convex portion is formed between the
かかる構成において、次のプロセス条件でマイクロ波の表面波プラズマを生成した。
<プロセス条件>
ガス種 Arガス
マイクロ波のパワー 400W
マイクロ波の周波数 860MHz
圧力 10Pa
この結果を図4に示す。図4の(a)のグラフは、天壁の表面を伝搬する表面波プラズマの電界の状態の一例を示す。横軸は天壁の中央(グラフの右端)からの距離R(mm)を示し、縦軸は表面波プラズマの電界強度Power(mW)を示す。横軸の−70mmのラインは、凸部71又は凹部70が形成された位置である。これによれば、図3(a)の凸部71が形成された場合の「a」及び図3(b)の凸部71が形成された場合の「b」よりも、図3(c)の凹部70が形成された場合の「c」及び図3(d)の凹部70が形成された場合の「d」の方が、凸部71又は凹部70が形成された位置よりも外周側の表面波プラズマの電界強度が低くなっている。つまり、天壁の表面には凸部よりも凹部を設けることで、表面波プラズマの電界の遮断効率を高めることができる。また、図3(c)に示す5mmの深さの凹部70を設けることで、図3(d)に示す凹部(中央が10mmの高さ)を設けるよりもさらに表面波プラズマの電界の遮断効率が高くなることがわかる。
In such a configuration, microwave surface wave plasma was generated under the following process conditions.
<Process condition>
Gas type Ar gas microwave power 400 W
Microwave frequency 860 MHz
Pressure 10Pa
The results are shown in FIG. The graph of (a) of FIG. 4 shows an example of the state of the electric field of the surface wave plasma propagating on the surface of the ceiling wall. The horizontal axis indicates the distance R (mm) from the center of the ceiling wall (right end of the graph), and the vertical axis indicates the electric field intensity Power (mW) of the surface wave plasma. The -70 mm line on the horizontal axis is the position where the
以上の評価結果から、マイクロ波透過部材123,133が露出する天壁の開口のそれぞれを囲むように5mm程度、すなわち、λsp/4の深さの凹部を形成することが好ましいことがわかった。また、天壁の開口のそれぞれを囲むように凸部を設けたときの表面波プラズマの電界の遮断効率は、凹部を設けたときよりも低いことがわかった。なお、天壁の開口から天壁の表面を伝搬するマイクロ波の表面波の波長λspは、言い換えればプラズマの表面を流れるマイクロ波の表面波の波長であり、真空中のプラズマの自由空間波長の1/10〜1/20程度になる。
From the above evaluation results, it was found that it is preferable to form a recess of about 5 mm, ie, a depth of λ sp / 4, so as to surround each of the ceiling wall openings to which the
図4の(b)のグラフは、上記プロセス条件において生成されたプラズマの電子密度の一例を示す。なお、プラズマの電子密度は、プラズマ密度と同義である。 The graph of (b) of FIG. 4 shows an example of the electron density of the plasma generated under the above process conditions. In addition, the electron density of plasma is synonymous with plasma density.
図4の(b)のグラフの「c」、すなわち、図3(c)の凹部70が形成された場合のプラズマの電子密度は、横軸の−70mmのラインよりも内側の電子密度において、「a」(すなわち、図3(a)の凸部71が形成された場合)、「b」(すなわち、図3(b)の凸部71が形成された場合)及び「d」(すなわち、図3(d)の凹部70が形成された場合)よりも顕著に高いことがわかった。この結果、天壁の開口のそれぞれを囲むように5mmの深さの凹部を設けることで、凹部の内側における電力吸収効率を、図4の例では+200W相当分増加させることができることがわかった。
The “c” in the graph of FIG. 4B, that is, the electron density of the plasma when the
凹部の深さを5mmに設計したときに表面波プラズマの電界の遮断効率が高い理由について、図5を参照しながら説明する。図5のマイクロ波透過部材123の中心軸Oから左側は、図3(c)の凹部70a、70bを形成した場合のモデルを示し、中心軸Oから右側は、図3(d)の凹部70a、70bを形成した場合のモデルを示す。
The reason for the high blocking efficiency of the electric field of the surface wave plasma when the depth of the recess is designed to be 5 mm will be described with reference to FIG. The left side of the central axis O of the
中心軸Oから左側の領域Bを拡大した図5の左中央の図に、マイクロ波の表面波Sが伝搬する状態を模式的に示す。中心軸から右側の領域Cを拡大した図5の右中央の図に、マイクロ波の表面波Sが伝搬する状態を模式的に示す。 The state in which the surface wave S of microwaves propagates is schematically shown in the left central view of FIG. 5 in which the region B on the left side from the central axis O is enlarged. The state in which the surface wave S of microwaves propagates is schematically shown in the right center view of FIG. 5 in which the region C on the right side from the central axis is enlarged.
領域Bの拡大図に示すマイクロ波の表面波には、天壁の表面を凹部70a、70bの内部に入り込まずに直進する表面波Saと、天壁の表面を凹部70a、70bの内部に入り込みながら進行する表面波Sbとがある。
In the surface wave of the microwave shown in the enlarged view of the region B, a surface wave Sa which goes straight on the surface of the ceiling without entering the inside of the
凹部70a、70bの内部に入り込みながら進行する表面波Sbは、凹部70a、70bの内部を伝搬し、底部で反射して往復し、表面波Saと合流する。合流点において、表面波Sbの位相は、凹部70a、70bの内部を往復したときの距離λg/2(=(λg/4)×2)だけ表面波Saの位相からずれる。この結果、図5の左下の表面波Sa,Sbに示すように、合流した表面波Saと表面波Sbとは打ち消し合う。これにより、凹部70a、70bの深さを5mmに設計したときには表面波プラズマの電界の遮断効率が高くなり、凹部70a、70bの内側における電力吸収効率を向上させ、プラズマ密度を増加させることができる。
The surface wave Sb advancing while entering the inside of the
一方、領域Cの拡大図に示すマイクロ波の表面波には、凹部70a、70bの内部に入り込んで進行する表面波Sbの位相は、図3(c)の場合の位相のずれ+λg/2だけ表面波Saの位相からずれる。図3(c)の場合の位相のずれはλg/2であるから、表面波Sbの位相は、λgだけ表面波Saの位相からずれる。この結果、図5の右下の表面波Sa,Sbに示すように、合流した表面波Saと表面波Sbとは強め合う。
On the other hand, in the surface wave of the microwave shown in the enlarged view of the region C, the phase of the surface wave Sb advancing into the inside of the
以上の理由から、図3(d)の凹部70a、70bによるマイクロ波の表面波プラズマの電界の遮断効率は、図3(c)の凹部70a、70bによるマイクロ波の表面波プラズマの電界の遮断効率よりも低くなった。この結果、図4(a)に示すように、横軸の−70mmのラインよりも外側の「d」の電界強度は「c」の電界強度よりも高くなっている。これにより、図4(b)の「c」に示す電力吸収効率は、図4(b)の「d」に示す電力吸収効率よりも顕著に高くなっている。この結果、図3(d)の凹部70a、70bでは、図3(c)の凹部70a、70bを天壁に形成した場合より凹部70a、70bの内部においてプラズマ密度を増加させることは難しいことがわかった。
From the above reasons, the blocking efficiency of the electric field of the surface wave plasma of microwaves by the
以上から、本実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置100の天壁の表面には、天壁の開口の直径φに対して外周側に直径φ+10mm〜100mmの範囲内の直径を有するように、リング状に5mm(すなわち、λg/4)程度の深さの凹部70が形成される。凹部70の個数は1つでもよいし、複数でもよい。ただし、凹部70の個数は、1つよりも複数の方が電界遮断効率をより高めることができるため好ましい。
From the above, on the surface of the ceiling wall of the microwave
なお、本実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置100では、マイクロ波伝送部40、マイクロ波放射部材50、スロット122,132、マイクロ波透過部材123,133が7つずつ設けられたが、1つだけでもよい。この場合にも、1つのマイクロ波透過部材の外周を囲むように凹部70が1つ設けられる。
In the microwave
[プロセス条件(圧力、ガス種)の変動と電界遮断効率]
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態に係る凹部の電界遮断効率の評価結果の一例について、比較例と比較しながら説明する。図6は、圧力及びガス種のプロセス条件を変えたときの天壁の表面に伝搬するマイクロ波の表面波プラズマの電界強度の一例を示す。図7は、圧力及びガス種のプロセス条件を変えたときのプラズマの電子密度の一例を示す。
[Variation of process conditions (pressure, gas species) and electric field cutoff efficiency]
Next, with reference to FIG. 6 and FIG. 7, an example of the evaluation result of the electric field interruption | blocking efficiency of the recessed part which concerns on this embodiment is demonstrated, comparing with a comparative example. FIG. 6 shows an example of the electric field intensity of microwave surface wave plasma propagating to the surface of the ceiling wall when the process conditions of pressure and gas species are changed. FIG. 7 shows an example of the electron density of plasma when the process conditions of pressure and gas species are changed.
図6によれば、天壁の表面に深さ5mmの凹部70を設けた場合、Ref.で示される凹部を設けなかった場合と比較して、6Pa,10Pa,20Paのいずれの場合にも凹部70が形成された−70mmのラインよりも外側において電界強度が低く、凹部70による表面波の電界遮断効率があることがわかった。また、図7によれば、天壁の表面に深さ5mmの凹部70を設けた場合、Ref.で示される凹部を設けなかった場合と比較して、6Pa,10Pa,20Paのいずれの場合にも凹部70が形成された−70mmのラインよりも内側の領域においてプラズマ密度が1.3倍〜1.5倍程度増加していることがわかった。これは、深さ5mmの凹部70を設けることで、マイクロ波の投入電力のプラズマへの吸収が良くなって、投入した電力に対してプラズマ密度が最大で1.5倍まで高まったと考えられる。これらの結果は、Arガスのプラズマ又はArガスとN2ガスとのプラズマのいずれにおいても、同様であった。
According to FIG. 6, in the case where the
なお、処理容器内の圧力が5Pa〜50Paの範囲では、マイクロ波の周波数で凹部70の深さの適正値が変わり、圧力とガス種で凹部70の位置の適正値が変わる。具体的には、Ar/N2の混合ガスの場合、圧力を上げる程凹部70の位置の適正値は内側になる。また、Arガスの場合、圧力を下げる程、凹部70の位置の適正値は外側になる。
When the pressure in the processing container is in the range of 5 Pa to 50 Pa, the appropriate value of the depth of the
[変形例]
最後に変形例に係る天壁の凹部70について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、本実施形態の変形例1に係る天壁の一例を示す図(図1のA−A断面の一例)である。図9は、本実施形態の変形例2に係る天壁の一例を示す図(図1のA−A断面の一例)である。図10は、本実施形態の変形例3に係る天壁の凹部の一例を示す断面図である。
[Modification]
Finally, the
(変形例1)
図8に示す変形例1に係る凹部70には、円周方向に隣り合うマイクロ波透過部材123の位置に応じて凹部70の対向する位置に2つの開口部70dが形成されている。開口部70dは、天壁の表面と同じ高さであり、凹部70がない部分である。マイクロ波の表面波の一部は、開口部70dから凹部70よりも外周側に伝搬される。開口部70dの端部は、平行に形成されているが、」これに限られず、概ね30°〜60°の角度の範囲で開口していることが好ましい。
(Modification 1)
In the
このように、各凹部70に、円周方向に隣接するマイクロ波透過部材123側に開かれた2つの開口部70dを設けることで、開口部70dから、天壁を伝搬するマイクロ波の表面波プラズマの一部が凹部70の外側に洩れる。これにより、隣接するマイクロ波透過部材123間のプラズマ密度が低下することを防止しながら、各凹部70よりも内側の領域においてプラズマ密度を増加させることができる。この結果、プロセス性能を向上させることができる。
Thus, by providing two
(変形例2)
図9に示す変形例2に係る凹部70は、複数のマイクロ波透過部材123,133が露出する天壁の開口の全体を囲むようにリング状に1つ形成される。これによっても、凹部70の内側において電力吸収効率を向上させ、プラズマ密度を増加させることができる。この結果、プロセスセス性能を向上させることができる。
(Modification 2)
One
(変形例3)
図10(a)に示す変形例3に係る凹部70では、側壁70eが底部に向かって内側に傾斜するようにテーパー形状に形成される。さらに、図10(b)に示すように、凹部70の内壁面を溶射によりイットリア(Y2O3)の保護膜70fでコーティングしてもよい。イットリアの保護膜70fは、凹部70の側面がテーパー形状の場合に限られず、垂直形状の凹部70の側面及び底面をコーティングしてもよい。これにより、凹部70におけるプラズマ耐性を向上させ、パーティクルの発生を防止することができる。図10(a)及び図10(b)のいずれの場合にも、凹部70の深さは、約5mmであることが好ましい。更に、本実施形態及び変形例1〜3において形成する凹部70は、真円であってもよいし、楕円であってもよい。
(Modification 3)
In the
以上に説明したように、本実施形態のマイクロ波プラズマ処理装置100では、天壁の開口(マイクロ波の放射領域、マイクロ波透過部材123,133の位置)から所定距離外側において、天壁にλg/4又はλg/4±λg/8の深さの凹部70が形成される。これにより、凹部70によって、マイクロ波の表面波プラズマの電界の遮断効率を高め、凹部70の内側における電力吸収効率を向上させ、プラズマ密度を増加させることができる。この結果、プロセスセス性能を向上させることができる。
As described above, in the microwave
(変形例4)
次に、一実施形態の変形例4に係る天壁の凹部70について、図11を参照しながら説明する。変形例4では、マイクロ波透過部材123,133によって塞がれる蓋体10の開口よりも外側に、マイクロ波の表面波の波長λspに対してプラズマの電子密度が指数関数的に変化するような、異なる深さの2以上の凹部が形成される。
(Modification 4)
Next, the recessed
図11(a)では、波長λspに対してプラズマの電子密度が指数関数的に変化するような、異なる深さの5つの凹部70g、70h、70i、70j、70kが形成されている。図11(b)では、波長λspに対してプラズマの電子密度が指数関数的に変化するような、異なる深さの2つの凹部70m、70nが形成されている。凹部70g、70h、70i、70j、70k及び凹部70m、70nを総称して凹部70ともいう。
In FIG. 11A, five
図11(a)に示す凹部70g、70h、70i、70j、70kは、蓋体10の開口よりも外側の天壁の裏面に形成される。図11(b)に示す凹部70m、70nは、開口よりも外側の天壁の側壁に形成される。図11(a)及び(b)は、組み合わせてもよい。
2以上の凹部70の深さは、蓋体10の開口から近い程浅く、開口から遠いほど深い方が好ましい。ただし、蓋体10の開口から近い程深く、開口から遠いほど浅くてもよい。また、凹部70の数はこれに限定されず、複数であれば、3つ又は4つでもよいし、それ以上でもよい。また、凹部70の間隔は、略λsp/4であって等間隔であることが好ましいが、これに限られない。また、変形例4に示す2以上の凹部70は、変形例1、変形例2及び変形例3に示す凹部70の位置や形状と組み合わせて適用することができる。
The depth of the two or
これにより、プラズマの電子密度を高い状態に保ちつつ、凹部70にてマイクロ波の表面波(電磁波)をカットすることができる。その理由について以下に説明する。
Thereby, the surface wave (electromagnetic wave) of a microwave can be cut by the recessed
図12は、一実施形態の変形例4に係るシース中のマイクロ波の表面波の波長λspとプラズマの電子密度との関係を示すグラフである。横軸xはプラズマの電子密度を示し、縦軸yはマイクロ波の表面波の波長λspの1/4を示す。破線で示すプロセスガス領域では、プラズマ処理に使用するプロセスガスにおいて、波長λsp/4とプラズマの電子密度とは略直線になる。また、上記のプロセスガス領域からプラズマ処理に使用するアルゴンガスまでの領域においてもλsp/4とプラズマの電子密度とは概ね直線になる。 FIG. 12 is a graph showing the relationship between the wavelength λ sp of the surface wave of microwaves in the sheath and the electron density of the plasma according to the fourth modification of the embodiment. The horizontal axis x indicates the electron density of plasma, and the vertical axis y indicates 1⁄4 of the wavelength λ sp of the surface wave of the microwave. In the process gas region indicated by the broken line, the wavelength λ sp / 4 and the electron density of the plasma become substantially linear in the process gas used for plasma processing. In addition, λ sp / 4 and the electron density of the plasma are substantially linear also in the above-mentioned region from the process gas region to the argon gas used for plasma processing.
本グラフでは、波長λsp/4に対してプラズマの電子密度は対数関数で表示されているから、プロセスガス領域において波長λsp/4に対してプラズマの電子密度は指数関数的に変化することがわかる。つまり、プロセスガス領域において波長λspは、プラズマの電子密度に依存して指数関数的に変化する。換言すれば、プラズマの電子密度によってマイクロ波の表面波の波長λsp/4は変わるため、凹部70は、ターゲットとするプラズマの電子密度に対応する波長λsp/4の深さに形成することが好ましい。
In this graph, since the plasma electron density for the wavelength lambda sp / 4 is displayed on a logarithmic function, the plasma electron density for the wavelength lambda sp / 4 in the process gas area that changes exponentially I understand. That is, in the process gas region, the wavelength λ sp changes exponentially depending on the electron density of the plasma. In other words, since the wavelength λ sp / 4 of the surface wave of the microwave changes depending on the electron density of plasma, the
以上のプラズマ特性を利用して、図11(a)及び(b)に示すようにプラズマの電子密度に併せて指数関数的に変化させた、異なる深さの複数の凹部70を設ける。これにより、プロセス条件に対応した電子密度領域をターゲットとする複数の凹部70を形成することができる。この結果、プラズマの電子密度は高い状態を保ちつつ、凹部70にてマイクロ波の表面波をカットすることができる。
Using the above-described plasma characteristics, as shown in FIGS. 11A and 11B, a plurality of
図12のグラフに示すマイクロ波の表面波の波長λspとプラズマの電子密度との関係は、以下のようにして導かれる。図13は、マイクロ波の表面波の波長λspとプラズマの電子密度との関係を導くための計算に使用する系として、(y、z)方向に設けられた蓋体10の下にシース及びプラズマが形成された状態を示す。シースの比誘電率をεr(=1)とし、プラズマの比誘電率をεpとすると、マクスウェル方程式と電子の運動方程式とから式(1)が導かれる。
The relationship between the wavelength λ sp of the microwave surface wave and the electron density of the plasma shown in the graph of FIG. 12 is derived as follows. FIG. 13 shows a sheath under the
(εp/εr)×(α/β)tanh(αs)+1=0・・・(1)
αは、シース中のx方向のマイクロ波の波数を示す。βは、プラズマ中のx方向のマイクロ波の波数を示す。sは、シースの厚さを示す。
(Ε p / ε r ) × (α / β) tan h (αs) + 1 = 0 (1)
α indicates the number of microwaves in the x direction in the sheath. β represents the number of microwaves in the x direction in the plasma. s represents the thickness of the sheath.
αは式(2)により示され、βは式(3)により示される。 α is represented by Formula (2), and β is represented by Formula (3).
α2=k2-(ω/c)2・・・(2)
β2=k2-εp(ω/c)2・・・(3)
式(3)は次の式(4)に変形できる。
α 2 = k 2- (ω / c) 2 (2)
β 2 = k 2 -ε p (ω / c) 2 (3)
Equation (3) can be transformed into the following equation (4).
γは、電子と中性粒子の衝突周波数であり、系の圧力により定まる。ωは、入力する周波数のマイクロ波の角速度であり、cは光の速度である。ωpは、電子プラズマ周波数であり、プラズマの電子密度の関数である。 γ is the collision frequency of electrons and neutral particles, which is determined by the pressure of the system. ω is the angular velocity of the microwave of the input frequency, and c is the velocity of light. ω p is the electron plasma frequency, which is a function of the electron density of the plasma.
式(2)のkは、z方向のシース中のマイクロ波の表面波の波数を示す。式(4)のkは、z方向のプラズマ中のマイクロ波の表面波の波数を示す。図13に示すz方向のシースとプラズマとの接面において両者の波数は一致するため、式(2)及び式(4)のkの個数は同じである。 K of Formula (2) shows the wave number of the surface wave of the microwave in the sheath of z direction. K of Formula (4) shows the wave number of the surface wave of the microwave in the plasma of z direction. The wavenumbers of the two in the z-direction interface between the sheath and the plasma shown in FIG.
式(2)及び式(4)で定義されるαとβとを式(1)に代入することで、次の式(5)が導かれる。 By substituting α and β defined by Equation (2) and Equation (4) into Equation (1), the following Equation (5) is derived.
λsp=2π/Re(k)・・・(5)
式(4)からプラズマ中のマイクロ波の表面波の波数kと電子密度ωpとの関係が紐付けられるため、式(5)から導かれるマイクロ波の表面波の波長λspとマイクロ波の表面波の波数kとの関係式は、同表面波の波長λspと電子密度ωpとの関係を示す。
λ sp = 2π / Re (k) (5)
Since the relationship between the wave number k of the surface wave of the microwave in the plasma and the electron density ω p is linked from the equation (4), the wavelength λ sp of the surface wave of the microwave derived from the equation (5) and the microwave The relational expression with the wave number k of the surface wave indicates the relationship between the wavelength λ sp of the surface wave and the electron density ω p .
以上から、式(4)及び式(5)に基づき図12のグラフが導かれ、マイクロ波の表面波の波長λspは、プラズマの電子密度に依存し、プラズマの電子密度によって変化することがわかった。 From the above, the graph of FIG. 12 is derived based on the equation (4) and the equation (5), and the wavelength λ sp of the surface wave of the microwave depends on the electron density of the plasma and can be changed by the electron density of the plasma all right.
よって、プロセス条件領域の様々なプラズマの電子密度に応じて変化する様々な波長λspの表面波に対応して凹部70による表面波を遮断する効果が得られるように、プロセス条件に合致した電子密度の領域に対応する、深さが指数関数的に変化する複数の凹部70を形成する。これにより、複数の凹部70の少なくともいずれかが、プロセス条件に合致した電子密度の領域に対応する深さが略λsp/4の溝となる確率を高めることができる。換言すれば、深さが指数関数的に変化する複数の凹部70を形成することによりマイクロ波の表面波プラズマの電界の遮断効率を高めるという凹部70の効果を最大限に発揮することができる。これにより、凹部70の内側における電力吸収効率を向上させ、プラズマ密度を増加させることができる。この結果、プロセスセス性能を向上させることができる。
Therefore, electrons meeting the process conditions are obtained so that the effect of blocking the surface waves by the
以上、マイクロ波プラズマ処理装置を上記実施形態及びその変形例により説明したが、本発明にかかるマイクロ波プラズマ処理装置は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。 As mentioned above, although the microwave plasma processing apparatus was demonstrated by the said embodiment and its modification, the microwave plasma processing apparatus concerning this invention is not limited to the said embodiment, Various deformation | transformation within the scope of the present invention And improvements are possible. Matters described in the above plurality of embodiments can be combined without contradiction.
本明細書では、ウェハWを挙げて説明したが、プラズマ処理対象である被処理体は、ウェハWに限られず、LCD(Liquid Crystal Display)、FPD(Flat Panel Display)に用いられる各種基板等であっても良い。 In the present specification, the wafer W has been described, but the object to be processed by plasma processing is not limited to the wafer W, and various substrates used for LCD (Liquid Crystal Display), FPD (Flat Panel Display), etc. It may be.
1 処理容器
2 マイクロ波プラズマ源
3 制御部
10 蓋体
11 載置台
14 高周波バイアス電源
22 ガス供給源
30 マイクロ波出力部
40 マイクロ波伝送部
43a 周縁マイクロ波導入機構
43b 中央マイクロ波導入機構
44 マイクロ波伝送路
50 マイクロ波放射部材
52 外側導体
53 内側導体
54 スラグ
60 ガス供給孔
62 ガス導入部
70、70a、70b 凹部
70d 開口部
100 マイクロ波プラズマ処理装置
122、132 スロット
123、133 マイクロ波透過部材
U 処理空間
DESCRIPTION OF
Claims (9)
処理容器の天壁の上に設けられ、前記マイクロ波供給部から供給されたマイクロ波を放射するマイクロ波放射部材と、
前記天壁の開口を塞ぐように設けられ、前記マイクロ波放射部材を介してスロットアンテナに通されたマイクロ波を透過する誘電体のマイクロ波透過部材と、を有し、
前記天壁には、前記マイクロ波透過部材を透過して前記天壁の開口から該天壁の表面を伝搬するマイクロ波の表面波の波長をλspとしたときに前記開口よりも外側にλsp/4±λsp/8の範囲の深さの凹部が形成される、マイクロ波プラズマ処理装置。 A microwave supply unit for supplying microwaves;
A microwave radiation member provided on the top wall of the processing vessel and radiating the microwave supplied from the microwave supply unit;
And a dielectric microwave transmitting member provided to close the opening of the ceiling wall and transmitting microwaves passed through the slot antenna through the microwave radiating member;
When the wavelength of a surface wave of microwaves transmitted through the microwave transmitting member and propagating from the opening of the top wall to the surface of the top wall is λ sp , the top wall is λ outside the opening The microwave plasma processing apparatus in which the recessed part of the depth of the range of sp / 4 +/- (lambda) sp / 8 is formed.
請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 The recess is formed one or more at a distance of 10 mm to 100 mm outward from the end of the opening of the ceiling wall.
The microwave plasma processing apparatus according to claim 1.
前記凹部は、複数の前記マイクロ波透過部材が露出する複数の前記天壁の開口の全体を囲むようにリング状に形成される、
請求項1又は2に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 A plurality of openings of the ceiling wall are provided in the circumferential direction of the ceiling wall, and a plurality of the microwave transmitting members are provided to close the openings of the plurality of ceiling walls,
The recess is formed in a ring shape so as to surround the entire opening of the plurality of ceiling walls to which the plurality of microwave transmitting members are exposed.
The microwave plasma processing apparatus of Claim 1 or 2.
前記凹部は、複数の前記マイクロ波透過部材が露出する複数の前記天壁の開口のそれぞれを囲むようにリング状に形成される、
請求項1又は2に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 A plurality of openings of the ceiling wall are provided in the circumferential direction of the ceiling wall, and a plurality of the microwave transmitting members are provided to close the openings of the plurality of ceiling walls,
The recess is formed in a ring shape so as to surround each of a plurality of openings of the top wall where the plurality of microwave transmitting members are exposed.
The microwave plasma processing apparatus of Claim 1 or 2.
請求項4に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 The recess corresponding to each of the plurality of microwave transmitting members has an opening without a recess at a position corresponding to or in the vicinity of the facing position of the adjacent microwave transmitting members.
The microwave plasma processing apparatus according to claim 4.
請求項1〜5のいずれか一項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 The recess is formed in a tapered shape.
The microwave plasma processing apparatus as described in any one of Claims 1-5.
請求項1〜6のいずれか一項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 The inner wall surface of the recess is coated with yttria,
The microwave plasma processing apparatus as described in any one of Claims 1-6.
請求項1〜7のいずれか一項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 Outside the opening, two or more recesses of different depths are formed such that the electron density of the plasma changes exponentially with respect to the wavelength λ sp of the microwave surface wave.
The microwave plasma processing apparatus as described in any one of Claims 1-7.
請求項1〜8のいずれか一項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。 The recess is formed on at least one of the side surface or the back surface of the ceiling wall outside the opening.
The microwave plasma processing apparatus according to any one of claims 1 to 8.
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