JP2018042070A - ガラスアンテナ - Google Patents
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Abstract
Description
[1]車両用の後部ガラスのうちの、複数の電熱線を有するデフォッガの外周領域に配置され、且つ、第1給電点に接続されている第1エレメントであって、受信対象の周波数帯に共振可能な第1エレメントと、前記第1エレメントの少なくとも一部と対向して平行になるように配置され、且つ、第2給電点に接続されている第2エレメントであって、前記受信対象の周波数帯に応じた波長の1/2に前記後部ガラスの波長短縮率を積算した長さから、前記波長に前記波長短縮率を積算した長さの間の長さを有する第2エレメントと、前記第1給電点に接続されている内部導体、及び前記第2給電点に接続されている外部導体を有し、前記外部導体が車体の一部に接続されている同軸ケーブルと、を備えることを特徴とするガラスアンテナ。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のガラスアンテナ1を車両に搭載した一例を示す図である。
図1に示すように、ガラスアンテナ1は、車両(たとえば、バッチバック型の自動車)のバックドア2に取り付けられている。バックドア2は、たとえば、樹脂製であり、車両の後部に開閉可能に取り付けられている。
また、DAB用アンテナ部10の詳細については、図2を参照して後述する。
図2は、本実施形態のガラスアンテナ1の構成例を示す図である。図2は、バックドア2に取り付けられたリアガラス100を取り外して、車両内部から見た図である。
図2に示すように、ガラスアンテナ1は、リアガラス100と、DAB用アンプ15と、同軸ケーブル30とを備える。
T字状エレメント22(第3エレメントの一例)は、リアガラス100に配置された金属等のT字状の導体であり、デフォッガ20の電熱線21に接続されている。T字状エレメント22は、たとえば、デフォッガ20の電熱線21の中央に接続されている。T字状エレメント22の垂直部分の下端は、図2に示すように最下部の電熱線21よりも下方に延伸させることに限定されず、中央部分の電熱線21まで延伸してもよいし、最上部の電熱線21まで延伸してもよい。
同軸ケーブル30の内部導体は、DAB用アンプ15の増幅回路を介して、HOT側給電点13に接続される。また、同軸ケーブル30の外部導体は、DAB用アンプ15のアース回路(グランド配線)を介して、アース側給電点14に接続される。また、同軸ケーブル30の外部導体は、中点アース31を介して、車両ボデー3に接続(アース)される。アース側給電点14から中点アース31までの同軸ケーブル30の長さは、たとえば、波長λの1/4以上である。
図3は、本実施形態のガラスアンテナ1の一実施例における受信感度の向上値を示す図である。
図3に示すグラフは、DABの周波数帯(たとえば、174MHz〜240MHz)における従来技術のガラスアンテナのアンテナ利得と、本実施形態のガラスアンテナ1のアンテナ利得との差分を、受信感度の向上値として示している。従来のガラスアンテナ及び本実施形態のガラスアンテナ1の具体的な構成例は、以下の通りである。
図3の波形W1に示すように、DABの周波数帯(たとえば、174MHz〜240MHz)において、本実施形態のガラスアンテナ1は、従来技術のガラスアンテナに比べて、受信感度(アンテナ利得)を平均で約2dB向上できる。
これに対して、本実施形態のガラスアンテナ1では、第2エレメント12の長さを、波長λの1/2にリアガラス100の波長短縮率を積算した長さから、波長λに波長短縮率を積算した長さの間にすることで、ガラスアンテナ1のインピーダンスを低下できる。すなわち、本実施形態のガラスアンテナ1では、たとえば、アース側給電点14(又はDAB用アンプ15)から中点アース31までの同軸ケーブル30の長さが増大した場合であっても、第2エレメント12の長さを、従来技術のガラスアンテナに比べて長くすることで、ガラスアンテナ1のインピーダンスを低下できる。よって、本実施形態のガラスアンテナ1は、たとえば、樹脂製のバックドア2などの採用により、中点アース31の位置が遠くなった場合であっても、図3に示すように、受信感度を向上できる。
一般に、バックドア2が樹脂製である場合、バックドア2内に中点アース31を設けることができずに、同軸ケーブル30は、アース側給電点14から波長λの1/4以上の長さの位置となる。このような場合であっても、第2エレメント12の長さを伸長することで、本実施形態のガラスアンテナ1は、受信感度を向上できる。
これにより、第1エレメント11と第2エレメント12とが容量結合するため、本実施形態のガラスアンテナ1は、インピーダンスがさらに低下し、受信感度を向上できる。
これにより、本実施形態のガラスアンテナ1は、インピーダンスがさらに低下し、受信感度を向上できる。
これにより、DABの周波数帯(受信対象の周波数帯)の中心周波数に基づいて第2エレメント12の長さが決定されるため、本実施形態のガラスアンテナ1は、DABの周波数帯(受信対象の周波数帯)の全範囲において、安定した受信感度が得られる。
これにより、本実施形態のガラスアンテナ1は、第1エレメント11とデフォッガ20との間、及び第1エレメント11と第2エレメント12との間において、容量結合を行い易くできる。
次に、図4を参照して、第2の実施形態のガラスアンテナ1aについて説明する。
図4は、第2の実施形態のガラスアンテナ1aの構成例を示す図である。図4において、図2と同一の構成には同一の符号を付与し、説明を省略する。
また、ガラスアンテナ1aを車両に搭載した場合の構成は、基本的に、図1に示す第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、本実施形態では、バックドア2は、第1の実施形態と同様に、樹脂製である。
また、第1エレメント11と第2エレメント12aとは、デフォッガ20の上部領域において、DABの周波数帯で容量結合可能な間隔を開けて略平行に配置されている。また、第1エレメント11と第2エレメント12aとは、より外周側(フランジ側)に第2エレメント12aが配置され、デフォッガ20側に第1エレメント11が配置される。
また、本実施形態のガラスアンテナ1aは、上部領域の他に、側部領域を利用して第2エレメント12aを配置するため、リアガラス100aを効率よく利用できる。本実施形態のガラスアンテナ1aは、たとえば、バックドア2が樹脂製であり、且つ、リアガラス100aの面積が小さいコンパクトカーなどの車両(自動車)に対応できる。
これにより、本実施形態のガラスアンテナ1aは、L字状エレメント22aを備える第1の実施形態と同様に、インピーダンスがさらに低下し、受信感度を向上できる。
次に、図5を参照して、第3の実施形態のガラスアンテナ1bについて説明する。
図5は、第3の実施形態のガラスアンテナ1bの構成例を示す図である。図5において、図2と同一の構成には同一の符号を付与し、説明を省略する。
また、ガラスアンテナ1bを車両に搭載した場合の構成は、基本的に、図1に示す第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、本実施形態では、バックドア2は、第1の実施形態と同様に、樹脂製である。
また、第2エレメント12bの長さは、第1の実施形態の第2エレメント12と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施形態のガラスアンテナ1bは、上部領域の他に、側部領域及び下部領域を利用して第2エレメント12bを配置するため、リアガラス100bを効率よく利用できる。本実施形態のガラスアンテナ1bは、第2の実施形態と同様に、たとえば、バックドア2が樹脂製であり、且つ、リアガラス100bの面積が小さいコンパクトカーなどの車両(自動車)に対応できる。
たとえば、各実施形態において、ガラスアンテナ1(1a、1b)の受信対象の周波数帯は、DABの周波数帯である例を説明したが、他の周波数帯であってもよい。受信対象の周波数帯は、たとえば、FMラジオの周波数帯、地上デジタルテレビの周波数帯などであってもよい。
また、各実施形態において、波長短縮率kを0.64とした例を説明したが、リアガラス100(100a、100b)の組成に応じた他の値であってもよい。
また、第1の実施形態において、バックドア2は、樹脂製である例を説明したが、金属製であってもよい。
2 バックドア
3 車両ボデー
10、10a、10b DAB用アンテナ部
11 第1エレメント
12、12a、12b 第2エレメント
13 HOT側給電点
14 アース側給電点
15 DAB用アンプ
20 デフォッガ
21 電熱線
22 T字状エレメント
22a L字状エレメント
30 同軸ケーブル
31 中点アース
40 グロメット
100、100a、100b リアガラス
Claims (7)
- 車両用の後部ガラスのうちの、複数の電熱線を有するデフォッガの外周領域に配置され、且つ、第1給電点に接続されている第1エレメントであって、受信対象の周波数帯に共振可能な第1エレメントと、
前記第1エレメントの少なくとも一部と対向して平行になるように配置され、且つ、第2給電点に接続されている第2エレメントであって、前記受信対象の周波数帯に応じた波長の1/2に前記後部ガラスの波長短縮率を積算した長さから、前記波長に前記波長短縮率を積算した長さの間の長さを有する第2エレメントと、
前記第1給電点に接続されている内部導体、及び前記第2給電点に接続されている外部導体を有し、前記外部導体が車体の一部に接続されている同軸ケーブルと
を備えることを特徴とするガラスアンテナ。 - 前記同軸ケーブルは、前記第2給電点から前記波長の1/4以上の長さの位置で前記外部導体が車体の一部に接続されている
請求項1に記載のガラスアンテナ。 - 前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、前記受信対象の周波数帯で容量結合可能な間隔を開けて配置されている
請求項1又は請求項2に記載のガラスアンテナ。 - 前記第1エレメントは、前記受信対象の周波数帯で前記デフォッガと容量結合させるように配置され、
前記第2エレメントは、前記デフォッガに接続された第3エレメントと前記受信対象の周波数帯で容量結合させるように配置されている
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。 - 前記第1エレメントは、前記第2エレメントと前記デフォッガとの間に配置されている
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。 - 前記波長は、前記受信対象の周波数帯の中心周波数に対応する波長である
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。 - 前記車両用の後部ガラスは、車両の後部に開閉可能に取り付けられる樹脂製のバックドアに取り付けられている
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
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