JP2017171467A - エスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行したり走行している乗客に優先的に注意喚起音を聞かせることができるエスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置を提供する。【解決手段】ステップ13の右側に乗っている乗客4d、4eの移動速度とステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cの移動速度とを別々に測定する乗客速度測定部としてのカメラ20と、ステップ13の右側に乗っている乗客4d、4e及びステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cのいずれか一方に優先的に注意喚起音を発する音声発生部としてのスピーカー30a、30bと、カメラ20の測定結果に基づいてスピーカー30a、30bの駆動を制御する制御部40とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、エスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置に関する。
エスカレーターは、高さの異なる階床間で人員を効率的に輸送するための手段として、商業設備や交通設備等の多くの建物で使用されている。エスカレーターには、乗客が乗るステップの幅が異なる各種の仕様のものがあり、いずれの仕様のエスカレーターを設置するかは、必要とされる輸送人員に応じて選択される。即ち、輸送人員が少ない環境においては、例えば同一ステップに乗客が一人しか乗れないステップ幅が800mmのエスカレーターが設置され、輸送人員が多い環境においては、例えば同一ステップに乗客2名が並んで乗れるステップ幅が1200mmのエスカレーターが設置される。
ステップ幅が1200mmのエスカレーターのように、乗客2名が並んで乗れるエスカレーターにおいては、地域によって異なるが、乗客はエスカレーターのステップの左側又は右側に静止して乗り、その反対側を空けるという習慣が発生している。このような場合、例えばエスカレーターを利用する際に急いでいる乗客が、空いている側のステップ上を歩行したり走行したりする状況が発生する。
ステップの片側に一方の乗客が静止して乗り、ステップの他の片側を他の乗客が歩行又は走行することを許容すると、歩行又は走行している乗客が静止している乗客に衝突しやすく、衝突された乗客が転倒したり転落したりするなどの危険な状況が発生することも想定される。このため、近年に至って、エスカレーターを設置している事業者や、日本エレベーター協会、日本民営鉄道協会などは「エスカレーターでは歩かず、片側を空けず、手すりにつかまる」ことを呼び掛ける共同ポスターを作成して、エスカレーターの正しい利用方法の啓蒙に乗り出している。
従来、このような要請に対応するため、ステップ(踏段)の左右両側の少なくとも一側に沿って複数の乗客検知用のセンサを所定の設置間隔で設け、隣接するセンサによる乗客の検出の時間差と当該隣接するセンサの設置間隔とに基づいて乗客の移動速度を算出し、この算出した乗客の移動速度とステップの移動速度とを比較することにより、乗客がステップ上を歩行しているか否かを判定する乗客コンベアの安全装置が提案されている(例えば、特開2012−236660号公報参照。)。
しかしながら、従来技術は、エスカレーター上に静止して乗っている乗客と歩行している乗客とが混在しているとき、どの乗客が歩行しているかを判別することができないので、歩行している乗客を検知したときに、静止して乗っている乗客に対しても注意喚起音を聞かせるなどの注意喚起が行われる。このため、静止して乗っている乗客に煩わしさや不快感を与えるという問題がある。
また、従来技術は、例えばステップ幅1200mmのエスカレーターで、2列に乗った乗客が同程度の速度でステップ上を歩行している場合にも注意喚起が行われる。しかし、このような状況では、乗客同士の衝突は発生しにくいので、乗客に対する注意喚起が無意味なものになる。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するまでになされたものであり、エスカレーター上における個々の乗客の移動速度を正確に検出し、歩行したり走行している乗客に優先的に注意喚起音を聞かせることができるエスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、ステップ上を歩行又は走行している乗客に注意喚起音を発するエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、前記ステップの右側に乗っている乗客の移動速度と前記ステップの左側に乗っている乗客の移動速度とを別々に測定する乗客速度測定部と、前記ステップの右側に乗っている乗客及び前記ステップの左側に乗っている乗客のいずれか一方に優先的に注意喚起音を発する音声発生部と、前記乗客速度測定部にて測定された前記ステップの右側に乗っている乗客の移動速度と前記ステップの左側に乗っている乗客の移動速度とを比較し、前記ステップの右側に乗っている乗客及び前記ステップの左側に乗っている乗客のうち、移動速度が速い側の乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発するように、前記音声発生部の駆動を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によると、エスカレーターのステップ上を歩行又は走行している乗客に対して優先的に注意喚起音を聞かせることができるので、ステップ上で静止している他の乗客に不快感を与えることなく、ステップ上の歩行又は走行を抑制できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下に記載する実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明に係るエスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<実施例1>
実施例1に係るエスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図1及び図2に示すように、ステップ13a、13b、13cの左側に乗っている乗客4d、4eに向けて注意喚起音を優先的に発する左側用音声発生部30aと、ステップ13a、13b、13cの右側に乗っている乗客5b、5cに向けて注意喚起音を優先的に発する右側用音声発生部30bとを備えたことを特徴とする。
実施例1に係るエスカレーター及びエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図1及び図2に示すように、ステップ13a、13b、13cの左側に乗っている乗客4d、4eに向けて注意喚起音を優先的に発する左側用音声発生部30aと、ステップ13a、13b、13cの右側に乗っている乗客5b、5cに向けて注意喚起音を優先的に発する右側用音声発生部30bとを備えたことを特徴とする。
エスカレーター1は、無端状に連結され、循環移動して乗客を載置する複数のステップ13a、13b、13cと、これらの複数ステップの両側方に立設された欄干14と、欄干14の上端に設けられ、ステップと同期して移動するハンドレール11とで構成されている。そして、エスカレーター1に乗ろうとする乗客は、乗り場12から順次移動してくるステップ13(ステップ13a、13b、13c等の総称)に乗り込む。
図2は、同一のステップの右側と左側とに乗客が乗り込めるステップ幅が1200mmのエスカレーター1の乗り場12付近の状況を示している。エスカレーター1は、本来、ステップ13上に乗り込んだ乗客が、ハンドレール11を手で把持した状態で、静止して立つことを想定している。しかしながら、実際には、ステップ幅が1200mmのエスカレーター1の場合、ステップ13の片側に乗客が静止して立ち、ステップ13の他の片側を、急いでいる乗客が歩行・走行して通過する場合も多い。
ステップ13のどちら側を乗客が歩行・走行するかは地域差があり、東日本地区においては、ステップ13の左側に乗客が静止して立ち、ステップ13の右側を急いでいる乗客が歩行・走行して通過することが多い。西日本地区においては、これと逆であり、ステップ13の右側に乗客が静止して立ち、ステップ13の左側を急いでいる乗客が歩行・走行して通過することが多い。
図2は、エスカレーター1のステップ13の左側に乗客が静止して立ち、ステップ13の右側を急いでいる乗客が歩行・走行して通過する状況を示している。即ち、図2の例においては、乗客4a、4b、4cが、ステップ13の左側に乗ろうとして乗り場12をゆっくり移動しながら待機し、乗客4d、4eはそれぞれステップ13a、13cに静止して立って利用している。一方、乗客5aは、ステップ13の右側に乗ろうとして乗り場12を移動しながら待機し、乗客5b、5cはそれぞれステップ13a、13cにいて、歩行又は走行している。
具体的には、乗り場12において待機している乗客4a、4b、4cは、エスカレーター1のステップ13の移動速度(一般的なエスカレーターにおいては30m/分)よりも遅い速度Vsで移動し、ステップ13a、13c上に静止して立って利用している乗客4d、4eは、エスカレーターのステップと同じ速度Vmで移動している。これに対して、ステップ13の右側を歩行している乗客5bは、ステップ13上をその歩行速度Vwで移動しており、ステップ13の右側を走行している乗客5cは、ステップ13上をその走行速度Vrで移動している。これらの乗客の移動速度の関係は、おおむねVs<Vm<Vw<Vrである。
このようなエスカレーター1の利用状況においては、ステップ13上に静止して立っている乗客4d、4eに、歩行・走行している乗客5b、5cの身体や手荷物が衝突しやすい。衝突が発生すると、乗客同士のトラブルの原因にもなるし、転倒や転落などの事故の原因ともなる。特に、ステップ13上に静止して立っている乗客がハンドレール11を把持していない場合には、転倒や転落などの事故を生じやすい。
このようなトラブルや事故の発生を未然に防止するため、従来、ステップ13上を歩行・走行している乗客に音声をもって注意や警告を与える歩行・走行抑止装置が使用されている。しかしながら、従来のこの種の装置は、ステップ13上を歩行・走行している乗客のみならず、ステップ13上に静止して立っている乗客にも注意喚起音が聞こえるため、ステップ13上に静止して立っている乗客に煩わしさや不快感を与えやすい。
そこで、実施例1に係る歩行・走行抑止装置は、ステップ13の右側に乗っている乗客の移動速度とステップ13の左側に乗っている乗客の移動速度とを別々に測定し、ステップ13上を歩行・走行している乗客に対して注意喚起音を優先的に発することを特徴とする。なお、注意喚起音は、ブザー音やチャイム音などの単音であっても良く、音声であっても良い。また、本明細書において「注意喚起音を優先的に発する」とは、ステップ13上に静止して立っている乗客には注意喚起音がほとんど或いは全く聞こえず、ステップ13上を歩行・走行している乗客には注意喚起音が明瞭に聞こえるように、注意喚起音を発することをいう。
即ち、実施例1に係る歩行・走行抑止装置は、図1及び図2に示すように、ステップ13の右側に乗っている乗客4d、4eの移動速度とステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cの移動速度とを別々に測定する乗客速度測定部としてのカメラ20と、ステップ13の右側に乗っている乗客4d、4e及びステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cのいずれか一方に優先的に注意喚起音を発する音声発生部としてのスピーカー30a、30bと、カメラ20の測定結果に基づいてスピーカー30a、30bの駆動を制御する制御部40と、を備えている。歩行・走行抑止装置を構成する各部のうち、少なくともカメラ20及びスピーカー30a、30bについては、図1に示すように、エスカレーター1の上方、例えば建物の天井に設置される。
カメラ20は、エスカレーター1の乗り場12の近傍の俯瞰映像を撮影する。その撮影範囲は、図2に示すように、ステップ13の右側にいる乗客4a〜4eを検出可能な乗客検出範囲21aと、ステップ13の左側にいる乗客5a〜5cを検出可能な乗客検出範囲21bを含むものとする。制御部40は、カメラ20の映像信号から、ステップ13の右側に乗っている乗客4d、4eの移動速度とステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cの移動速度とを別々に算出し、かつその大小関係を判定する。具体的な算出方法及び判定方法については、後に図3を用いて説明する。乗客速度測定部としてのカメラ20を備えると、乗客の移動速度の算出を容易に行うことができる。
スピーカー30aは、乗客検出範囲21a内にいる乗客に対して優先的に注意喚起音を発するように指向性を調整して設置され、スピーカー30bは、乗客検出範囲21b内にいる乗客に対して優先的に注意喚起音を発するように指向性を調整して設置される。なお、スピーカー30a、30bとしては、指向性が高いものほど好ましく、例えば三菱電機エンジニアリング株式会社製の超指向性音響システムを適用することができる。
次に、実施例1に係る制御部40の動作を、図3に示すフローチャートを使用して説明する。
まず、制御部40は、カメラ20からの映像信号より画像P1を撮影する(ステップS1)。次に、制御部40は、所定時間待機後(ステップS2)、カメラ20からの映像信号より画像P2を撮影する(ステップS3)。なお、この所定時間は、画像における乗客の移動を画像P1と画像P2の乗客の移動距離より算出できる時間であれば良く、例えばエスカレーター1の速度が30m/分であり、待機時間を0.2秒とした場合、ステップ上に立って静止して利用している乗客はこの0.2秒間の間に10cm進むこととなる。この10cmの乗客の移動を画像P1とP2より検出できれば良い。
次に、制御部40は、画像P1と画像P2において、乗客の位置を検出する(ステップS4)。例えば、図4及び図5に示すように、撮影した画像に対して、円や楕円などの幾何学的図形を検出することが可能なHOUGH変換を行い、撮影範囲内に存在する乗客の頭部を検出し、検出した頭部の中心を乗客位置とし、検出した各乗客の位置にそれぞれ異なるラベルを付与する。
次に、制御部40は、乗客の頭部が検出されラベルが付与された画像P1とP2とを使用して、各乗客の移動速度を算出する(ステップS5)。具体的には、画像P1と画像P2における同一ラベルが付与された乗客の頭部の移動量をステップ2における待機時間で割った値をその乗客の移動速度とする。
次に、制御部40は、乗客検出範囲21aと乗客検出範囲21bのそれぞれの範囲内の乗客の平均速度Va、Vbを算出する(ステップS6、S7)。例えば、図1の利用状況においては、Va=(Vs+Vs+Vs+Vm+Vm)/5であり、Vb=(Vw+Vw+Vr)/3となる。なお、各乗客検出範囲に乗客が検出されなった場合は、平均速度をエスカレーターの運転速度とする。
次に、制御部40は、乗客検出範囲21aにおける乗客の平均速度Vaと、乗客検出範囲21bにおける乗客の平均速度Vbとの間に所定の値以上の差があるかを判別する(ステップS8)。ここで、所定の値とは、乗客の移動速度のゆらぎや乗客の同一ステップ上での移動を考慮した値であり、例えばエスカレーターのステップの移動速度(30m/分)の10分の1の値としても良い。
ステップS9で、平均速度Vaと平均速度Vbとの間に所定値以上の差が無い場合は、乗客検出範囲21a内の乗客と乗客検出範囲21b内の乗客とは、移動速度の差が無くエスカレーターを利用していると判断し、再度画像の取得を開始する(ステップS8〜ステップS1)。これに対して、平均速度Vaと平均速度Vbとの間に所定値以上の差があった場合には、乗客検出範囲21a内の乗客と乗客検出範囲21b内の乗客との間には、移動速度の差が発生しており、注意や警告の必要があると判断して、ステップS9に進む。
ステップS9において、制御部40は、乗客検出範囲21aにおける乗客の平均速度Vaと乗客検出範囲21bにおける乗客の平均速度Vbの速度差の絶対値Vdを求める。例えば、ステップ13の片側にいる乗客が全員静止しており、ステップ13の他の片側にいる乗客が全員歩行していた場合について考えると、静止している乗客の移動速度は30m/分であり、歩行している乗客の移動速度が(30+33)m/分である場合は、Vdが33m/分となる。同様に、ステップ13の片側にいる乗客が全員静止しており、ステップ13の他の片側にいる乗客が全員走行していた場合について考えると、静止している乗客の移動速度は30m/分であり、走行している乗客の移動速度が(30+66)m/分である場合は、Vdが66m/分となる。
次に、制御部40は、乗客検出範囲21aにおける乗客の平均速度Vaと乗客検出範囲21bにおける乗客の平均速度Vbのどちらが大きいかを判別する(ステップS10)。Va>Vbの場合は、ステップ13の左側を利用している乗客の平均速度が大きいので、ステップS11に進む。一方、Va<Vbの場合はステップ13の右側を利用している乗客の平均速度が大きいので、ステップS14に進む。
次に、制御部40は、ステップS11において、速度差の絶対値Vdと歩行状態か走行状態かを判別する判別値Ds(例えば40m/分)とを比較する。そして、Vd<Dsである場合には歩行状態と判別し、スピーカー30aを駆動して、乗客検出範囲21aを歩行している乗客に「エスカレーター上での歩行はやめてください」などの注意喚起音を優先的に流す(ステップS12)。これに対して、Vd>Dsである場合は走行状態と判別し、スピーカー30aを駆動して、乗客検出範囲21aを走行している乗客に「エスカレーター上での走行は危険です!」などの警告音を流す(ステップS13)。
また、制御部40は、ステップS10でVa<Vbであるとき、ステップS14において、速度差の絶対値Vdと歩行状態か走行状態かを判別する判別値Ds(例えば40m/分)とを比較する。そして、Vd<Dsである場合には歩行状態と判別し、スピーカー30bを駆動して、乗客検出範囲21bを歩行している乗客に「エスカレーター上での歩行はやめてください」などの注意喚起音を優先的に流す(ステップS15)。これに対して、Vd>Dsである場合は走行状態と判別し、スピーカー30bを駆動して、乗客検出範囲21bを走行している乗客に「エスカレーター上での走行は危険です!」などの警告音を優先的に流す(ステップS16)。なお、警告音を流す場合には、注意喚起音よりも音量を大きくすることで、より警告の効果を上げることができる。
注意や警告を行った後は、ステップS1に戻って、再度画像の取得を開始する。
以上説明したように、実施例1に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、ステップ13上を早い速度で移動している乗客5b、5cに優先的に注意喚起音及び警告音を発するので、ステップ13上における乗客の歩行・停止を抑制することができる。また、ステップ13上に静止して乗っている乗客4d、4eには、ほとんど注意喚起音及び警告音が発せられないので、乗客4d、4eに煩わしさや不快感を与えることがない。
なお、実施例1では、エスカレーターの歩行・走行抑止装置をエスカレーター1の下側の乗り場にのみ設置したが、他の場所に設置しても良い。また、エスカレーター1の下側の乗り場を含む複数個所にエスカレーターの歩行・走行抑止装置を設置しても良い。
<実施例2>
実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図6に示すように、1つのスピーカー30で、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4eとステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cとに注意喚起音及び警告音を発することを特徴とする。
実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図6に示すように、1つのスピーカー30で、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4eとステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cとに注意喚起音及び警告音を発することを特徴とする。
即ち、実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、スピーカー30として、音の指向方向を切り替えられるものを用いる。そして、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4eの移動速度よりもステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cの移動速度の方が速い場合には、ステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cに優先的に注意喚起音及び警告音を発する。また、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4eの移動速度の方がステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cの移動速度よりも速い場合には、ステップ13の左側に乗っている乗客5b、5cに優先的に注意喚起音及び警告音を発する。その他については、実施例1に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、実施例1に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置に比べて、設置すべきスピーカーの数を減少できるので、安価に実施できる。
<実施例3>
実施例3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、1つのスピーカー30を用いて、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4e又はステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cの一方に注意喚起音及び警告音を優先的に発することを特徴とする。
実施例3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、1つのスピーカー30を用いて、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4e又はステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cの一方に注意喚起音及び警告音を優先的に発することを特徴とする。
即ち、上述したように、エスカレーターが設置される地域により、乗客はステップ13の左側又は右側に静止して乗り、その反対側を空けるという習慣がある。従って、ステップ13の左側に静止して乗り、右側を空ける地域では、ステップ13の右側に乗っている乗客に注意喚起音及び警告音を優先的に発するように、スピーカー30を固定して設置する。反対に、ステップ13の右側に静止して乗り、左側を空ける地域では、ステップ13の左側に乗っている乗客に注意喚起音及び警告音を優先的に発するように、スピーカー30を固定して設置する。その他については、実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置と同じである。
実施例3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、実施例2に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置に比べて、スピーカーの指向方向の切り換えを省略できるので、制御部40による制御を簡易化できる。
<実施例4>
実施例4に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図7に示すように、乗客速度測定部として、カメラ20に代えて、例えば電磁波や超音波を使用したドップラー速度計などの非接触式速度検知装置50を備えたことを特徴とする。非接触式速度検知装置50は、ステップ15の左右にそれぞれ複数個ずつ配置され、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4e及びステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cを検知する。その他については、実施例1〜3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置と同じである。
実施例4に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、図7に示すように、乗客速度測定部として、カメラ20に代えて、例えば電磁波や超音波を使用したドップラー速度計などの非接触式速度検知装置50を備えたことを特徴とする。非接触式速度検知装置50は、ステップ15の左右にそれぞれ複数個ずつ配置され、ステップ13の左側に乗っている乗客4d、4e及びステップ13の右側に乗っている乗客5b、5cを検知する。その他については、実施例1〜3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置と同じである。
実施例4に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置は、実施例1〜3に係るエスカレーターの歩行・走行抑止装置と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、上記した実施形態の範囲に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに変形して実施することができる。
1 エスカレーター
4a、4b、4c 乗り場にいる乗客
4d,4e 静止して乗っている乗客
5a,5b 歩行している乗客
5c 走行している乗客
11 ハンドレール
12 乗り場
13、13a、13b、13c ステップ
14 欄干
20 カメラ
21 カメラ撮影視野
21a、21b 乗客検出範囲
30、30a、30b スピーカー
31 スピーカー指向性範囲
40 制御部
50 非接触式速度検知装置
4a、4b、4c 乗り場にいる乗客
4d,4e 静止して乗っている乗客
5a,5b 歩行している乗客
5c 走行している乗客
11 ハンドレール
12 乗り場
13、13a、13b、13c ステップ
14 欄干
20 カメラ
21 カメラ撮影視野
21a、21b 乗客検出範囲
30、30a、30b スピーカー
31 スピーカー指向性範囲
40 制御部
50 非接触式速度検知装置
Claims (9)
- ステップ上を歩行又は走行している乗客に注意喚起音を発するエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記ステップの右側に乗っている乗客の移動速度と前記ステップの左側に乗っている乗客の移動速度とを別々に測定する乗客速度測定部と、
前記ステップの右側に乗っている乗客及び前記ステップの左側に乗っている乗客のいずれか一方に優先的に注意喚起音を発する音声発生部と、
前記乗客速度測定部にて測定された前記ステップの右側に乗っている乗客の移動速度と前記ステップの左側に乗っている乗客の移動速度とを比較し、前記ステップの右側に乗っている乗客及び前記ステップの左側に乗っている乗客のうち、移動速度が速い側の乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発するように、前記音声発生部の駆動を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記音声発生部として、前記ステップの左側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する左側用音声発生部と、前記ステップの右側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する右側用音声発生部とを備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記音声発生部として、前記注意喚起音の発生方向を、前記ステップの左側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する方向、又は、前記ステップの右側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する方向に切り替え可能な音声発生部を備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記音声発生部を、前記ステップの左側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する方向、又は、前記ステップの右側に乗っている乗客に向けて前記注意喚起音を優先的に発する方向に固定して備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記乗客速度測定部として、前記ステップの上方に配置され、前記ステップ及び前記乗客を俯瞰する撮影装置を備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記乗客速度測定部として、前記ステップの左右に配置され、前記乗客の足元の動きを非接触で検知する非接触式速度検知装置を備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記音声発生部として、超指向性スピーカーを備えたことを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置において、
前記制御部は、前記ステップの右側に乗っている乗客の移動速度と前記ステップの左側に乗っている乗客の移動速度の差の大きさに応じて、前記音声発生部から発せられる前記注意喚起音を変更することを特徴とするエスカレーターの歩行・走行抑止装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のエスカレーターの歩行・走行抑止装置を備えたことを特徴とするエスカレーター。
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2016
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