JP2016073023A - 永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機 - Google Patents

永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機 Download PDF

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翔 福本
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Koji Oishi
浩司 大石
真琴 松下
Makoto Matsushita
真琴 松下
大輔 三須
Daisuke Misu
大輔 三須
活徳 竹内
Katsunori Takeuchi
活徳 竹内
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Norio Takahashi
則雄 高橋
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豊 橋場
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寿郎 長谷部
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Abstract

【課題】永久磁石式同期回転電機の低コスト化を図る。
【解決手段】永久磁石式同期回転電機100は、軸方向に延びるシャフト11と、それぞれの周角度領域において回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって軸方向に延びたフラックスバリア31とその周方向中央にあってフラックスバリア31の径方向の幅より薄く周方向および回転軸方向に広がった平板状空間が形成されて積層板を有する回転子鉄心12と、平板状空間を占有するように設けられた平板状の永久磁石51と、回転子鉄心12の外周に回転子鉄心12と間隔をあけて配設され半径方向の内側に向かって突出する複数の固定子ティース22が形成された固定子鉄心21と、複数の固定子ティース22に巻回された複数極の多相の電機子巻線24とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石式回転子およびこれを有する永久磁石式同期回転電機に関する。
図9は、従来の永久磁石式同期回転電機の回転軸に垂直な断面図である。永久磁石式同期回転電機45は、回転子10および固定子20を有している。回転子10の回転子鉄心12には、それぞれの周方向領域において磁気障壁すなわちフラックスバリア31が形成されている。図9の例では、フラックスバリア31は各周方向領域に2層設けられている。それぞれのフラックスバリア31の周方向の中央には、永久磁石41が設けられている。
特開2006−121821号公報 特開2009−194945号公報
図9に示すように、フラックスバリア31をq軸磁束の流れに沿うような楕円の弧状とすることで、リラクタンストルクを最大化できることは従来から知られている。しかしながら、この楕円の弧状の空間形状にフィットするように永久磁石41を成形し、挿入することは、製造、組み立て上のコスト上昇要因となる。
また、永久磁石に希土類磁石を使用した場合、磁石量の余裕を多くとるほどコストの上昇をもたらす。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、永久磁石式同期回転電機の効率を確保しながら低コスト化を図ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る永久磁石式同期回転電機は、回転可能に軸支されて回転軸中心で軸方向に延びるシャフトと、それぞれの周角度領域において前記回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって前記軸方向に延びたフラックスバリアと前記フラックスバリアの周方向中央にあって前記フラックスバリアの径方向の幅より薄く周方向および前記軸方向に広がった平板状空間が形成されて、前記シャフトに固定されて、前記軸方向に積層された複数の鋼製の平板からなる積層板を有する回転子鉄心と、前記平板状空間を占有するように設けられた平板状の永久磁石と、前記回転子鉄心の外周に前記回転子鉄心と間隔をあけて配設されて互いに周方向に間隔をあけて配列されて前記軸方向に延びて半径方向の内側に向かって突出する複数の固定子ティースが形成された固定子鉄心と、前記複数の固定子ティースに巻回された複数極の多相の電機子巻線と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係る永久磁石式回転子は、回転可能に軸支されて回転軸中心で軸方向に延びるシャフトと、それぞれの周角度領域において前記回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって前記軸方向に延びたフラックスバリアと前記フラックスバリアの周方向中央にあって前記フラックスバリアの径方向の幅より薄く前記周方向および前記軸方向に広がった平板状空間が形成されて、前記シャフトに固定されて、前記軸方向に積層された複数の鋼製の平板からなる積層板を有する回転子鉄心と、前記平板状空間を占有するように設けられた平板状の永久磁石と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、永久磁石式同期回転電機の効率を確保しながら低コスト化を図ることができる。
第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の軸方向に垂直な断面図である。 第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の回転子鉄心に形成された貫通孔の一部を示す軸方向に垂直な断面図である。 第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の永久磁石まわりの磁束分布を説明するための第1の概念図である。 第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の永久磁石まわりの磁束分布を説明するための第2の概念図である。 第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の永久磁石まわりの磁束分布を説明するための第3の概念図である。 第2の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の軸方向に垂直な断面図である。 第2の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の回転子鉄心に形成された貫通孔の一部を示す軸方向に垂直な断面図である。 第2の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の補てん部材を示す軸方向に垂直な断面図である。 従来の永久磁石式同期回転電機の例の軸方向に垂直な断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の軸方向に垂直な断面図である。図1は、永久磁石式同期回転電機100の4分の1セクターすなわち、4分の1周の周角度領域分のみを示している。この場合の永久磁石式同期回転電機100は、4極子である。永久磁石式同期回転電機100は、回転子10および固定子20を有する。
回転子10は、シャフト11および回転子鉄心12を有する。シャフト11は、回転軸の方向すなわち軸方向に延びている。回転子鉄心12は、シャフト11の径方向周囲に配されており、軸方向に積層された複数の鋼製の平板からなる積層板を有する。回転子鉄心12の外形は円筒状である。回転子鉄心12のそれぞれの周角度領域には、回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって軸方向に延びて、2つの貫通孔13(図2)が互いに並列に形成されている。
それぞれの貫通孔13の中央の領域には、それぞれの領域を占有するように永久磁石51が設けられている。また、それぞれの貫通孔13において、永久磁石51が設けられている領域を挟んだ両側の領域は、フラックスバリア31が形成されている。永久磁石51は、平板状であり、周方向および軸方向に延びている。永久磁石51同士は、互いに平行で径方向に間隔をあけて並んでいる。
また、径方向には、径方向内側の永久磁石51と外側の永久磁石51が、同じ極性を有するように配列されている。すなわち、内側および外側の永久磁石51は、いずれも、径方向内側の面がN極、外側の面がS極という第1の配列または、いずれも、径方向内側の面がS極、外側の面がN極という第2の配列のいずれかである。また、周方向に互いに隣接する周角度領域の永久磁石同士は、一方が、第1の配列の場合は、他方は第2の配列となっている。
固定子20は、固定子鉄心21および電機子巻線24を有する。固定子鉄心21は、軸方向に積層された平板である積層板を有する。積層板の径方向内側には、回転子10の径方向外側にギャップ25を介して対向して、軸方向に延びた複数の固定子スロット23が形成されている。すなわち、固定子鉄心21の径方向内側には、内側に向かって突出する複数の固定子ティース22が形成されている。それぞれの固定子ティース22には、電機子巻線24が巻回されている。
それぞれの周角度領域の周方向両端の径方向はq軸方向、それぞれの周角度領域の周方向中央の径方向はd軸方向となっている。図1において永久磁石51による磁束φ1を2点鎖線で示している。
磁束φ1は、互いに隣接する周方向領域の永久磁石51間で、回転子鉄心12および固定子鉄心21内を通過するように形成される。したがって、径方向には、磁束φ1はd軸に沿って形成される。一方、固定子鉄心21に生ずる回転磁界によるリラクタンス成分の磁束φ2は、回転子鉄心12に形成されたフラックスバリア31に沿って形成される。したがって、径方向には、磁束φ2はq軸に沿って形成される。
図2は、回転子鉄心に形成された貫通孔の一部を示す軸方向に垂直な断面図である。すなわち、2つの貫通孔13のうち一方のみを示している。貫通孔13は、中央領域13a、および中央領域13aの両側のバリア領域13bを有する。中央領域13aは、永久磁石51が設けられる空間となる。また、中央領域13aの両側のバリア領域13bは、フラックスバリア31(図1)を形成する空間である。
中央領域13aは、平板状の永久磁石51の形状に対応するように径方向内側と径方向外側の面が互いに平行になるように形成されている。図2に示すように、中央領域13aの径方向の幅をd、周方向の長さをLとする。幅dは、永久磁石51の厚みに永久磁石51と回転子鉄心12とのクリアランスを見込んだ幅である。永久磁石51の厚みが極端に薄い場合は、永久磁石51に減磁が生ずることになるので、この観点からの必要な厚みを確保する必要がある。この必要な厚みを確保したうえで、コスト的に、永久磁石51は機能を確保できる範囲でできるだけ薄いことが望ましい。すなわち、幅dは、必要厚さ以上の範囲でできるだけ薄いことが望ましい。
バリア領域13bの径方向の幅をDとする。バリア領域13bの幅Dは、バリア領域13bがフラックスバリア31の機能を果たすために必要な磁気抵抗の値を確保できる幅以上となっている。前記のように中央領域13aの幅dは必要厚さd0以上の範囲でできるだけ小さい方が好ましいが、一方、バリア領域13bの幅Dは必要な値D0以上である必要がある。この必要な値d0とD0とでは、一般にバリア領域13bの幅Dに必要な値D0の方が大きい。以下、このような一般的な場合を例にとって説明する。
以上に述べたように、中央領域13aとバリア領域13bとは、異なる幅でかつ後者の幅の方が大きく貫通孔13全体としては段付きの形状となる。バリア領域13bの中央領域13aにつながる部分のそれぞれの稜部13cは、図2に示すように滑らかな曲面形状に形成されている。
図3は、第1の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の永久磁石まわりの磁束分布を説明するための第1の概念図である。図4は、同じく第2の概念図である。また、図5は、同じく第3の概念図である。
図3は、永久磁石の周方向の長さと、貫通孔13における中央領域13aの周方向の長さは等しくいずれもL0である場合を示している。両者の長さが等しいため、永久磁石51から出る、あるいは永久磁石51に入る磁力線はすべて回転子鉄心12中を通過する。すなわち、稜部13cが滑らかな曲面であるため、永久磁石51の端部近傍を通る磁力線は、稜部13cに沿って回転子鉄心12内を通過する。
また、稜部13cが滑らかな曲面に形成されていることにより、永久磁石51に起因する磁力線が圧迫されることなく適切な密度で形成される。また、局部的な磁気飽和の発生が抑制される。これらの結果、磁力線の配分が適正化され、効率の向上に寄与する。
図4は、貫通孔13における中央領域13aの周方向の長さL1に比べて永久磁石の周方向の長さL2が短い場合を示している。この場合、中央領域13aの両端部近傍には、永久磁石51がない非占有領域13dが存在することになる。この非占有領域13dの径方向の幅はdであり、フラックスバリア31の径方向の必要とされる幅に比べて小さい。したがって、非占有領域13dは、フラックスバリアとして必要とされる磁気抵抗を有しない領域となる。
この結果、永久磁石51の径方向の両端近傍を通る磁力線は図4の破線φL1で示すようにショートパスして非占有領域13dを通過する。このショートパスは、回転子10と固定子20間を結ぶ磁束とはならない漏れ磁束である。この漏れ磁束は、中央領域13aの周方向の長さL1と永久磁石の周方向の長さL2の差が大きいほど多くなる。永久磁石に起因する磁力線は、固定子側に浸透することによりトルク発生に寄与するが、漏れ磁束が存在することによって、トルク発生に寄与しない磁力線が生じ、効率の低下を招くことになる。
図5は、貫通孔13における中央領域13aの周方向の長さL1に比べて永久磁石の周方向の長さL2が長い場合を示している。すなわち、この場合は、永久磁石51の両端が、フラックスバリア31内に突出している。この突出する部分を突出部51aと呼ぶこととする。この場合、永久磁石51の突出部51aとこれに最も近接する回転子鉄心12の距離が、フラックスバリア31の径方向の必要とされる幅に比べて小さくなる場合が生ずる。この場合は、永久磁石51の突出部51aに起因する磁力線については図5の破線φL2で示すように、この突出部51aと、突出部51aに最も近接する回転子鉄心12と結ぶショートパスが形成されることになる。すなわち、漏れ磁束が生ずることとなる。
また、永久磁石51の先端部近傍から、これに最も近接する回転子鉄心12までの距離が、フラックスバリア31の径方向の必要とされる幅より大きい場合は、永久磁石51の先端部近傍に起因する磁力線は、回転子鉄心12内を通過しないことになる。すなわち、永久磁石51の両端が、フラックスバリア31内に突出している図5のような場合には、永久磁石51の両端部近傍に起因する磁力線はトルク発生に寄与せず、図4の場合と同様に効率低下を招くことになる。
したがって、永久磁石の周方向の長さと、貫通孔13における中央領域13aの周方向の長さはできるだけ等しいことが好ましい。
以上のように、本実施形態によれば、永久磁石に起因する磁力線のショートパスの形成を抑制し、また、局部的な磁気飽和の発生を抑制し、よりバランスのとれた磁力線配置を実現することができる。磁力線配置を適正化することにより、磁力線のトルク発生への寄与率を向上させることができる。このため、永久磁石51を必要最小限の外形寸法とすることができる。この結果、永久磁石式同期回転電機の効率を確保しながら低コスト化を図ることができる。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機の軸方向に垂直な断面図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第2の実施形態に係る永久磁石式同期回転電機100は、回転子鉄心12内に外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bを有する。
図7は、回転子鉄心に形成された貫通孔の一部を示す軸方向に垂直な断面図である。本実施形態における回転子鉄心12の貫通孔14は、周方向には弧状に形成されている。
図8は、補てん部材を示す軸方向に垂直な断面図である。補てん部材55は、それぞれの貫通孔14内の周方向中央部分に設けられる。補てん部材55は、それぞれ、軸方向に延びた外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bを有する。外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bは、それぞれ磁性体材料からなる。外側補てん部材55aは、径方向外側は回転子鉄心12に密着するような面形状に形成されている。また、径方向内側は、回転軸中心線を含む面に垂直な平面上に形成されている。内側補てん部材55bは、径方向内側は回転子鉄心12に密着するような面形状に形成されている。また、径方向外側は、回転軸中心線を含む面に垂直な平面上に形成されている。
外側補てん部材55aの径方向内側の平面と、内側補てん部材55bの径方向外側の平面とは互いに平行となるように取り付けられる。外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bが取り付けられると、貫通孔14のうちの残る空間は、中央領域14aおよびバリア領域14bである。中央の平行な面間である中央領域14aに永久磁石51(図6)が設けられる。また、中央領域14aの両側のバリア領域14bはフラックスバリア31(図6)を形成する空間である。
なお、組み立て過程において、回転子鉄心12を組み立てた後に、まず、外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bを回転子鉄心12に取り付けて、その後に永久磁石51を挿入する順序でよい。あるいは、まず、永久磁石51を取り付けて、その後、外側補てん部材55aおよび内側補てん部材55bを順次挿入することでもよい。さらには、外側補てん部材55a、次に回転子鉄心12、最後に内側補てん部材55bを順次取り付けてもよいし、この逆の順序でもよい。
以上のように本実施形態においては、補てん部材55は、磁性体材料であることから、磁気的には、回転子鉄心12と同様に磁気抵抗が小さく、第1の実施形態とほぼ同様の磁力線分布が得られ、第1の実施形態と同様の効率を確保することができる。また、積層板に形成する貫通孔14の形状が単純であり加工、取り扱いが容易で強度的にも余裕が確保できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…シャフト、12…回転子鉄心、13…貫通孔、13a…中央領域、13b…バリア領域、13c…稜部、13d…非占有領域、14…貫通孔、14a…中央領域、14b…バリア領域、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子ティース、23…固定子スロット、24…電機子巻線、25…ギャップ、31…フラックスバリア、41…永久磁石、45…従来の永久磁石式同期回転電機、51…永久磁石、51a…突出部、55…補てん部材、55a…外側補てん部材、55b…内側補てん部材、100…永久磁石式同期回転電機

Claims (5)

  1. 回転可能に軸支されて回転軸中心で軸方向に延びるシャフトと、
    それぞれの周角度領域において前記回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって前記軸方向に延びたフラックスバリアと前記フラックスバリアの周方向中央にあって前記フラックスバリアの径方向の幅より薄く周方向および前記軸方向に広がった平板状空間が形成されて、前記シャフトに固定されて、前記軸方向に積層された複数の鋼製の平板からなる積層板を有する回転子鉄心と、
    前記平板状空間を占有するように設けられた平板状の永久磁石と、
    前記回転子鉄心の外周に前記回転子鉄心と間隔をあけて配設されて互いに周方向に間隔をあけて配列されて前記軸方向に延びて半径方向の内側に向かって突出する複数の固定子ティースが形成された固定子鉄心と、
    前記複数の固定子ティースに巻回された複数極の多相の電機子巻線と、
    を具備することを特徴とする永久磁石式同期回転電機。
  2. 前記フラックスバリアは、前記平板状空間に隣接する面の径方向内側および外側のそれぞれの稜部が滑らかな曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式同期回転電機。
  3. 前記積層板は、前記フラックスバリアの前記周方向の中央部分においては前記平板状空間に対応する形状に前記軸方向の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石式同期回転電機。
  4. 前記積層板には、前記フラックスバリアおよび周方向の中央においても前記フラックスバリアの径方向の幅を維持するような前記軸方向の貫通孔が形成され、
    前記回転子鉄心は、前記永久磁石の径方向内側および外側に沿って前記積層板と前記永久磁石との間の空間を埋めるように設けられた磁性体材料からなる補てん部材をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石式同期回転電機。
  5. 回転可能に軸支されて回転軸中心で軸方向に延びるシャフトと、
    それぞれの周角度領域において前記回転軸中心に向かって凸な曲面状に周方向に広がって前記軸方向に延びたフラックスバリアと前記フラックスバリアの周方向中央にあって前記フラックスバリアの径方向の幅より薄く前記周方向および前記軸方向に広がった平板状空間が形成されて、前記シャフトに固定されて、前記軸方向に積層された複数の鋼製の平板からなる積層板を有する回転子鉄心と、
    前記平板状空間を占有するように設けられた平板状の永久磁石と、
    を備えることを特徴とする永久磁石式回転子。
JP2014197256A 2014-09-26 2014-09-26 永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機 Pending JP2016073023A (ja)

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