JP2014147962A - 部材接合方法、部材接合構造、および継手管 - Google Patents
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Abstract
【課題】部材接合方法において、レーザ溶接する部材同士の間に隙間が生じやすい場合にも、容易に、溶接不良を防止できるようにする。
【解決手段】管部材同士の端部2a、3aをレーザ溶接によって接合する部材接合方法であって、端部2a、3aが厚さ方向に重なるように、管部材同士を配置する部材配置工程と、端部3aと重なる端部2aにレーザ光L1を照射することにより、端部2aがその厚さ方向にわたって溶融する溶融部4Aを形成する第1のレーザ照射工程と、溶融部4Aが固化して溶融固化部4aが形成された後に、溶融固化部4aを挟んで端部3aに向かう方向から溶融固化部4aの表面にレーザ光を照射して、溶融固化部4aと溶融固化部4aに対向する端部3aとを溶融させて、端部2a、3aの材質とが混じった合金からなる溶接部4bを形成し、溶接部4bを介して端部2a、3aを接合する第2のレーザ照射工程と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】管部材同士の端部2a、3aをレーザ溶接によって接合する部材接合方法であって、端部2a、3aが厚さ方向に重なるように、管部材同士を配置する部材配置工程と、端部3aと重なる端部2aにレーザ光L1を照射することにより、端部2aがその厚さ方向にわたって溶融する溶融部4Aを形成する第1のレーザ照射工程と、溶融部4Aが固化して溶融固化部4aが形成された後に、溶融固化部4aを挟んで端部3aに向かう方向から溶融固化部4aの表面にレーザ光を照射して、溶融固化部4aと溶融固化部4aに対向する端部3aとを溶融させて、端部2a、3aの材質とが混じった合金からなる溶接部4bを形成し、溶接部4bを介して端部2a、3aを接合する第2のレーザ照射工程と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、部材接合方法、部材接合構造、および継手管に関する。
従来、例えば、管部材の先端に他の管部材を連結したり、管部材の側面に分岐管を連結したりすることにより継手管を形成する場合に、レーザ溶接を行って管部材同士を接合する場合がある。すなわち、一方の管部材の端部を他方の管部材の端部に挿入し、管部材同士を板厚方向に重ね合わせ、この重ね合わせ部分にレーザ光を照射して溶接する部材接合方法、これを用いて製造された部材接合構造、および継手管が知られている。
また、特許文献1に記載されたように、一方の管部材の端部を他方の管部材の端部に挿入し、管部材同士を板厚方向に重ね合わせ、この重ね合わせ部分において、内側の管部材の端部の内径を広げることにより、管部材同士を接続する技術も知られている。
また、特許文献1に記載されたように、一方の管部材の端部を他方の管部材の端部に挿入し、管部材同士を板厚方向に重ね合わせ、この重ね合わせ部分において、内側の管部材の端部の内径を広げることにより、管部材同士を接続する技術も知られている。
しかしながら、上記のような従来の部材接合方法、部材接合構造、および継手管には、以下のような問題があった。
レーザ溶接を用いる場合、管部材の重ね合わせ部分の隙間が大きすぎると、隙間によって管部材同士の熱伝導が妨げられる。このため、種々の溶接不良が発生しやすくなるという問題がある。例えば、レーザ光が照射された一方の管部材の溶融部が重ね合わされた他方の管部材を十分溶融させることなく硬化して溶接強度が低下したり、溶融材料が隙間内に流れ込んで一方の管部材に孔が空いたりしやすくなるという問題がある。
また、例えば、内視鏡に用いる継手管などでは、接合部を全周に形成して、接合部を水密化(液密化)する必要がある場合もある。この場合には、接合強度が十分であっても、周方向の一部に溶接不良が存在すると、水密(液密)が失われてしまうという問題もある。
このような問題を解決するため、管部材同士の管径の誤差を低減することも考えられる。しかし、この場合、管部材の端部の加工精度を高める必要があるため、部品コストが増大してしまうという問題がある。また、嵌め合いをきつくすると、管部材の挿入の作業性が悪くなるという問題がある。
例えば、特許文献1のように、十分な隙間を設けて管部材同士を重ね合わせてから、内側管部材の管径を広げることにより隙間を低減することも考えられる。しかしこの場合、管径を広げる治具を管内に挿入しなければならず、このような治具の挿入が困難な部材、例えば、屈曲管同士の接合などには適用できないという問題がある。
なお、このような溶接不良は、接合する部材同士の間に許容できない隙間が生じると発生するものであり、管部材に限らず、例えば、平板同士の接合等でも発生するおそれがある。
レーザ溶接を用いる場合、管部材の重ね合わせ部分の隙間が大きすぎると、隙間によって管部材同士の熱伝導が妨げられる。このため、種々の溶接不良が発生しやすくなるという問題がある。例えば、レーザ光が照射された一方の管部材の溶融部が重ね合わされた他方の管部材を十分溶融させることなく硬化して溶接強度が低下したり、溶融材料が隙間内に流れ込んで一方の管部材に孔が空いたりしやすくなるという問題がある。
また、例えば、内視鏡に用いる継手管などでは、接合部を全周に形成して、接合部を水密化(液密化)する必要がある場合もある。この場合には、接合強度が十分であっても、周方向の一部に溶接不良が存在すると、水密(液密)が失われてしまうという問題もある。
このような問題を解決するため、管部材同士の管径の誤差を低減することも考えられる。しかし、この場合、管部材の端部の加工精度を高める必要があるため、部品コストが増大してしまうという問題がある。また、嵌め合いをきつくすると、管部材の挿入の作業性が悪くなるという問題がある。
例えば、特許文献1のように、十分な隙間を設けて管部材同士を重ね合わせてから、内側管部材の管径を広げることにより隙間を低減することも考えられる。しかしこの場合、管径を広げる治具を管内に挿入しなければならず、このような治具の挿入が困難な部材、例えば、屈曲管同士の接合などには適用できないという問題がある。
なお、このような溶接不良は、接合する部材同士の間に許容できない隙間が生じると発生するものであり、管部材に限らず、例えば、平板同士の接合等でも発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、レーザ溶接する部材同士の間に隙間が生じやすい場合にも、容易に、溶接不良を防止できる部材接合方法、部材接合構造、および継手管を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の部材接合方法は、第1の部材の第1板状部と第2の部材の第2板状部とをレーザ溶接によって接合する部材接合方法であって、前記第1板状部と前記第2板状部とが厚さ方向に重なるように、前記第1の部材と前記第2の部材とを配置する部材配置工程と、前記第2板状部と重なる領域における前記第1板状部にレーザ光を照射することにより、前記第1板状部がその厚さ方向にわたって溶融する溶融部を形成する第1のレーザ照射工程と、前記溶融部が固化して溶融固化部が形成された後に、前記溶融固化部を挟んで前記第2板状部に向かう方向から前記溶融固化部の表面にレーザ光を照射して、前記溶融固化部と該溶融固化部に対向する前記第2板状部とを溶融させて、前記第1板状部の材質と前記第2板状部の材質とが混じった合金からなる溶接部を形成し、該溶接部を介して前記第1板状部と前記第2板状部とを接合する第2のレーザ照射工程と、を備える方法とする。
上記部材接合方法においては、前記第1のレーザ照射工程では、前記レーザ光をパルス照射し、前記第2のレーザ照射工程では、前記レーザ光を連続照射することが可能である。
上記部材接合方法においては、前記第1のレーザ照射工程では、前記溶融部が帯状に連なって形成されるように、前記レーザ光の照射位置を前記第1板状部に対して相対移動することが可能である。
上記部材接合方法においては、前記第2のレーザ照射工程では、前記レーザ光を、前記溶融部の表面の内側の領域に照射することが可能である。
上記部材接合方法においては、前記第1板状部および前記第2板状部は、それぞれ管状に形成され、前記部材配置工程では、前記第1板状部の内部に第2板状部を挿入して配置することが可能である。
上記部材接合方法においては、前記第1のレーザ照射工程では、前記溶融部を前記第1板状部の全周にわたって連続するように形成し、前記第2のレーザ照射工程では、前記溶接部を前記第1板状部および前記第2板状部の全周にわたって連続するように形成することが可能である。
本発明の第2の態様の部材接合構造は、第1の部材の第1板状部と第2の部材の第2板状部とを重ねて配置し、レーザ溶接によって接合した部材接合構造であって、前記第1板状部の材質と前記第2板状部の材質とが混じった合金からなり、前記第1板状部と前記第2板状部とが重なった領域において厚さ方向にわたって形成された溶接部と、該溶接部に隣接する領域において、前記第1板状部が溶融して固化することにより形成された溶融固化部と、を備える構成とする。
上記部材接合構造においては、前記溶接部は、前記第1板状部側の端部の表面が、前記溶融固化部の表面よりも凹んでいることが可能である。
本発明の第3の態様の継手管は、第1の管部材の内部に第2の管部材を挿入し、前記第1の管部材と前記第2の管部材とが径方向に重なる部位においてレーザ溶接によって接合した継手管であって、前記第1の管部材の材質と前記第2の管部材の材質とが混じった合金からなり、前記第1の管部材と前記第2の管部材とが重なった領域において厚さ方向にわたって形成された溶接部と、該溶接部に隣接する領域において、前記第1の管部材が溶融して固化することにより形成された溶融固化部と、を備える構成とする。
本発明の部材接合方法、部材接合構造、および継手管によれば、レーザ照射を2段階に分けて行うことにより、レーザ溶接する部材同士の間に隙間が生じやすい場合にも、容易に、溶接不良を防止できるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の部材接合構造について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の部材接合構造を示す正面視の模式的な部分断面図である。図2(a)は、図1におけるA視の部分拡大図である。図2(b)は、図2(a)におけるB−B断面図である。
本発明の第1の実施形態の部材接合構造について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の部材接合構造を示す正面視の模式的な部分断面図である。図2(a)は、図1におけるA視の部分拡大図である。図2(b)は、図2(a)におけるB−B断面図である。
本実施形態の部材接合構造は、第1の部材の第1板状部と第2の部材の第2板状部とを重ねて配置し、レーザ溶接によって接合した部材接合構造である。
第1板状部および第2板状部の形状は、互いに重ね合わせることができ、第1板状部の表面側からレーザ光を照射できる形状を有していれば特に限定されない。
また、第1板状部および第2板状部の材質は、レーザ溶接可能な材質から構成されていれば特に限定されない。
以下では、図1に示す継手管1の例によって、本実施形態の部材接合構造を説明する。
継手管1は、管部材2(第1の部材、第1の管部材)と、管部材3(第2の部材、第2の管部材)とがレーザ溶接によって接合されたものである。
第1板状部および第2板状部の形状は、互いに重ね合わせることができ、第1板状部の表面側からレーザ光を照射できる形状を有していれば特に限定されない。
また、第1板状部および第2板状部の材質は、レーザ溶接可能な材質から構成されていれば特に限定されない。
以下では、図1に示す継手管1の例によって、本実施形態の部材接合構造を説明する。
継手管1は、管部材2(第1の部材、第1の管部材)と、管部材3(第2の部材、第2の管部材)とがレーザ溶接によって接合されたものである。
管部材2は、例えば、送気や送水を行なう内視鏡の部品(として用いられる厚さt2の管状部材であり、少なくとも一方の端部2a(第1板状部)が内径D2の真直な円管部からなる。
管部材2の材質は、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタンなどを採用することができる。本実施形態では、一例として、t2=0.4(mm)、D2=φ4(mm)のステンレス管を採用している。ここで、寸法は実寸である。
管部材2の材質は、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタンなどを採用することができる。本実施形態では、一例として、t2=0.4(mm)、D2=φ4(mm)のステンレス管を採用している。ここで、寸法は実寸である。
管部材3は、管部材2の端部2aに接合される厚さt3の管状部材であり、端部2aに内嵌する円管部からなる外径D3の端部3a(第2板状部)を有している。
管部材3の材質は、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタンなどを採用することができる。本実施形態では、t3=0.3(mm)、D3=φ3.9(mm)のステンレス管を採用している。ここで、寸法は実寸である。
端部3aの外径D3と端部2aの内径D2との呼称寸法が同じ場合、端部3aを端部2a内に挿入可能な嵌め合いであればよいが、手作業のみで容易に挿入できるようにするには隙間嵌めであることが好ましい。
一般的にレーザ溶接では、レーザ照射側の被溶接部材(本実施形態では管部材2)の肉厚に対して10%程度以上の隙間が被溶接部材の間にあると、溶接不良を起こしやすい。ただし、本実施形態では後述する部材接合方法を用いるため、t2の30%以下程度、寸法では0.12mm以下程度の隙間があっても、良好なレーザ溶接が可能である。
本実施形態では、管部材2、3の最大隙間は、D2−D3=0.1(mm)である。このため、端部3aを端部2aに挿入した状態では、径方向に最大でt2の25%の隙間が形成される。
管部材3の材質は、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタンなどを採用することができる。本実施形態では、t3=0.3(mm)、D3=φ3.9(mm)のステンレス管を採用している。ここで、寸法は実寸である。
端部3aの外径D3と端部2aの内径D2との呼称寸法が同じ場合、端部3aを端部2a内に挿入可能な嵌め合いであればよいが、手作業のみで容易に挿入できるようにするには隙間嵌めであることが好ましい。
一般的にレーザ溶接では、レーザ照射側の被溶接部材(本実施形態では管部材2)の肉厚に対して10%程度以上の隙間が被溶接部材の間にあると、溶接不良を起こしやすい。ただし、本実施形態では後述する部材接合方法を用いるため、t2の30%以下程度、寸法では0.12mm以下程度の隙間があっても、良好なレーザ溶接が可能である。
本実施形態では、管部材2、3の最大隙間は、D2−D3=0.1(mm)である。このため、端部3aを端部2aに挿入した状態では、径方向に最大でt2の25%の隙間が形成される。
管部材2、3における端部2a、3aを除く部分の形状は、端部2aの外側面にレーザ光を照射可能な形状であれば特に限定されない。図1に示す例では、管部材2は真直な円管であり、管部材3は端部3aの近傍で略直角に屈曲する2つの屈曲部を有するZ字状の管状部材である。
端部2a、3aは、それぞれの径方向において、互いに重ねられた状態で、それぞれの全周にわたって連続するように形成された接合部4を介して接合されている。
端部2a、3aは、それぞれの径方向において、互いに重ねられた状態で、それぞれの全周にわたって連続するように形成された接合部4を介して接合されている。
接合部4は、図2(a)、(b)に示すように、端部2aの材質のみが溶融して固化することにより形成された溶融固化部4aと、端部2aおよび端部3aの材質が溶融され、それぞれの成分が混じった合金からなる溶接部4bとを備える。
溶融固化部4aは、端部2aの中心軸線(図1参照)に沿う厚さ方向の断面形状が、端部3a側にすぼむ台形状で、端部2aの外側面から端部3aに向かってわずかに陥没するように形成されている。端部3a側の先端面4cは、端部2a、3aの間に形成された隙間5に貫入し、端部3aの表面に当接するかまたは近接している。
図2(b)では、隙間5の寸法をhで表しているが、hは、場所により異なり、0≦h≦D2−D3である。
溶融固化部4aは、端部2aの周方向(図2(a)の縦方向)に連続する帯状に形成されている。本実施形態では、後述するレーザ光のパルス照射によって、周方向に断続して形成されるため、溶融固化部4aの端部2a側の表面4e(図2(b)参照)には、周方向に沿って略扇形の模様が複数連なるうろこ状模様が形成されている。
図2(b)では、隙間5の寸法をhで表しているが、hは、場所により異なり、0≦h≦D2−D3である。
溶融固化部4aは、端部2aの周方向(図2(a)の縦方向)に連続する帯状に形成されている。本実施形態では、後述するレーザ光のパルス照射によって、周方向に断続して形成されるため、溶融固化部4aの端部2a側の表面4e(図2(b)参照)には、周方向に沿って略扇形の模様が複数連なるうろこ状模様が形成されている。
溶接部4bは、溶融固化部4aの幅方向(図2(a)の横方向)の中心部において溶融固化部4aの幅よりも狭い幅の帯状とされ周方向の全周にわたって連続して形成されている。また、端部2aの中心軸線(図1参照)に沿う厚さ方向の断面形状は、端部2aの外側面側の溶融固化部4aから端部3aまでそれぞれの厚さ方向にわたり、端部3a側にすぼむ台形状に形成されている。
このため、溶接部4bは、溶融固化部4aの先端面4cを貫通して、溶融固化部4aを端部2aの軸方向(図2(b)の横方向)に二分している。また、溶接部4bの先端面4dは、端部2aの反対側となる端部3aの表面に露出している。
これにより、溶融固化部4aは、溶接部4bの幅方向の両側方に隣接し、溶接部4bを挟んでいる。
溶接部4bは、本実施形態では、後述するように、溶融固化部4aと端部3aとを重ねた部分にレーザ光を連続照射することによって形成される。このため、溶融固化部4aの表面4eとは異なり、溶接部4bの端部2a側の表面4f(図2(b)参照)は、うろこ状模様が形成されず、表面4eよりもわずかに凹んだ滑らかな凹面になっている。
このため、溶接部4bは、溶融固化部4aの先端面4cを貫通して、溶融固化部4aを端部2aの軸方向(図2(b)の横方向)に二分している。また、溶接部4bの先端面4dは、端部2aの反対側となる端部3aの表面に露出している。
これにより、溶融固化部4aは、溶接部4bの幅方向の両側方に隣接し、溶接部4bを挟んでいる。
溶接部4bは、本実施形態では、後述するように、溶融固化部4aと端部3aとを重ねた部分にレーザ光を連続照射することによって形成される。このため、溶融固化部4aの表面4eとは異なり、溶接部4bの端部2a側の表面4f(図2(b)参照)は、うろこ状模様が形成されず、表面4eよりもわずかに凹んだ滑らかな凹面になっている。
溶接部4bは、溶融した溶融固化部4aと端部3aとが混じり合って一体化していれば、合金の組成分布が場所により変動していてもよい。したがって、例えば、端部2a、3aの板厚が厚いような場合には、溶接部4bの厚さ方向の端部に、端部2a、3aの材質のみからなる部分が残る組成分布なども許容できる。
このような構成の接合部4は、溶接部4bが隙間5を厚さ方向に貫通することによって、溶融固化部4aと端部3aとを接合しているため、溶接部4bによって、隙間5が端部2aの軸方向において遮断されている。このため、本実施形態では、隙間5に流入した液体や気体は、接合部4を越えて移動できないため、端部2a、3aが、水密(液密)状態あるいは気密状態を保って接合されている。
次に、このような本実施形態の部材接合構造である接合部4を形成する本実施形態の部材接合方法について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の工程フローを示すフローチャートである。図4(a−1)、(a−2)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の第1のレーザ照射工程の工程説明図である。図4(b−1)、(b−2)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の第2のレーザ照射工程の工程説明図である。図4(a−1)、(b−1)は、端部2aをレーザ照射方向から見た図、図4(a−2)、(b−2)は、それぞれ、レーザの照射光軸に沿う断面図である。図5(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の溶融固化部の他例について説明する模式的な断面図である。
図3は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の工程フローを示すフローチャートである。図4(a−1)、(a−2)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の第1のレーザ照射工程の工程説明図である。図4(b−1)、(b−2)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の第2のレーザ照射工程の工程説明図である。図4(a−1)、(b−1)は、端部2aをレーザ照射方向から見た図、図4(a−2)、(b−2)は、それぞれ、レーザの照射光軸に沿う断面図である。図5(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態の部材接合方法の溶融固化部の他例について説明する模式的な断面図である。
本実施形態の部材接合方法では、図3に示すように、部材配置工程S1、第1のレーザ照射工程S2、および第2のレーザ照射工程S3をこの順に行うことにより接合部4を形成する。
部材配置工程S1は、第1板状部と第2板状部とが厚さ方向に重なるように、第1の部材と第2の部材とを配置する工程である。
本工程では、管部材2の端部2aの内側に、管部材3の端部3aを挿入し、適宜の治具等によって、それぞれを支持して、端部2aと端部3aとが、厚さ方向に重なる位置関係を保持する。
このとき、端部3aの外面は、端部2aの内面と接触していてもよいが、本実施形態では、端部3aの外径D3と端部2aの内径D2との大小関係から、大部分の領域に隙間5が形成される。
また、本実施形態では、端部2a、3aの周方向にわたって全周に接合部4を形成するため、端部2a、3aは、それぞれの中心軸線回りに回転可能に支持されている。
以上で、部材配置工程S1が終了する。
本工程では、管部材2の端部2aの内側に、管部材3の端部3aを挿入し、適宜の治具等によって、それぞれを支持して、端部2aと端部3aとが、厚さ方向に重なる位置関係を保持する。
このとき、端部3aの外面は、端部2aの内面と接触していてもよいが、本実施形態では、端部3aの外径D3と端部2aの内径D2との大小関係から、大部分の領域に隙間5が形成される。
また、本実施形態では、端部2a、3aの周方向にわたって全周に接合部4を形成するため、端部2a、3aは、それぞれの中心軸線回りに回転可能に支持されている。
以上で、部材配置工程S1が終了する。
次に、第1のレーザ照射工程S2を行う。本工程は、第2板状部と重なる領域における第1板状部にレーザ光を照射することにより、第1板状部がその厚さ方向にわたって溶融部を形成する工程である。
本工程では、端部2a、3aを互いに重ねた状態を保って、それぞれの中心軸線回りに回転し、図4(a−2)に示すように、端部2aの上方かつ外方となる方向から、端部2aにレーザ光L1をパルス照射する。レーザ光L1の照射方向は、鉛直軸と傾斜していてもよいが、鉛直上方から鉛直下方に向かって照射することが好ましい。
レーザ光L1のパルス照射により、端部2aのスポット状の照射部位が加熱され、端部2aの略円状の領域が溶融して溶融部4Aが形成され、自重によって下方側の端部3aに向かって溶け落ちていく。このため、端部2aの照射側の溶融部4Aの表面は、周囲の端部2aの表面よりもわずかに凹む。
レーザ光L1のパルス照射が停止すると、溶融部4Aは周囲や端部3aとの接触部において熱を奪われて固化し、溶融固化部4aが形成される。
本工程では、端部2a、3aを互いに重ねた状態を保って、それぞれの中心軸線回りに回転し、図4(a−2)に示すように、端部2aの上方かつ外方となる方向から、端部2aにレーザ光L1をパルス照射する。レーザ光L1の照射方向は、鉛直軸と傾斜していてもよいが、鉛直上方から鉛直下方に向かって照射することが好ましい。
レーザ光L1のパルス照射により、端部2aのスポット状の照射部位が加熱され、端部2aの略円状の領域が溶融して溶融部4Aが形成され、自重によって下方側の端部3aに向かって溶け落ちていく。このため、端部2aの照射側の溶融部4Aの表面は、周囲の端部2aの表面よりもわずかに凹む。
レーザ光L1のパルス照射が停止すると、溶融部4Aは周囲や端部3aとの接触部において熱を奪われて固化し、溶融固化部4aが形成される。
本実施形態では、レーザ光L1から供給されるパルス発光のエネルギーを、隙間5の大きさが最大となる部位において、溶融固化部4aの先端面4cが端部3aに当接して止まる程度に設定する。
このようなレーザ光L1の照射条件としては、例えば、上記に示す端部2a,3aの具体例の場合であって、端部2aの表面におけるスポット径がφ0.4mm、出力600W、照射時間5msが好適であった。
レーザ光L1の発光間隔は200msとし、溶融部4Aが回転方向に沿って連続して形成されるように設定する。
例えば、端部2a上における照射中心の相対移動量が、スポット径の50%となるように設定する。これにより、端部2a、3aの回転とともに、溶融部4Aが離間することなく断続的に形成される(図4(a−1)参照)。
このようにレーザ光L1が断続的に照射されることにより、レーザ光L1が発光停止している間に、溶融部4Aが放熱して硬化が進むため、溶融固化部4aの表面4eに三日月形のうろこ模様が形成される。
このようにして、端部2aの全周にわたって、溶融固化部4aが形成されたら、第1のレーザ照射工程S2を終了する。
このようなレーザ光L1の照射条件としては、例えば、上記に示す端部2a,3aの具体例の場合であって、端部2aの表面におけるスポット径がφ0.4mm、出力600W、照射時間5msが好適であった。
レーザ光L1の発光間隔は200msとし、溶融部4Aが回転方向に沿って連続して形成されるように設定する。
例えば、端部2a上における照射中心の相対移動量が、スポット径の50%となるように設定する。これにより、端部2a、3aの回転とともに、溶融部4Aが離間することなく断続的に形成される(図4(a−1)参照)。
このようにレーザ光L1が断続的に照射されることにより、レーザ光L1が発光停止している間に、溶融部4Aが放熱して硬化が進むため、溶融固化部4aの表面4eに三日月形のうろこ模様が形成される。
このようにして、端部2aの全周にわたって、溶融固化部4aが形成されたら、第1のレーザ照射工程S2を終了する。
本工程は、溶融部4Aを形成する際に、端部2aと端部3aとの間の隙間5が断熱空間として作用するため、少なくとも溶融部4Aの形成の初期には溶融部4Aからの熱伝導は生じない。このため、レーザ光L1の照射エネルギーは、ほとんどが、端部2aを溶融させるために用いられる。
溶融部4Aが端部3aに溶け落ちて接触する段階では、レーザ光L1のパルス照射が終了しているため、溶融部4Aの温度は低下しており、端部3aと接触しても、まったく溶融しないか、溶融するとしてもごく表層しか溶融しない。このため、本工程において、溶融固化部4aは、端部3aに接合していないか、または接合しているとしても低強度の接合になっている。
溶融部4Aが端部3aに溶け落ちて接触する段階では、レーザ光L1のパルス照射が終了しているため、溶融部4Aの温度は低下しており、端部3aと接触しても、まったく溶融しないか、溶融するとしてもごく表層しか溶融しない。このため、本工程において、溶融固化部4aは、端部3aに接合していないか、または接合しているとしても低強度の接合になっている。
このように、本工程では、溶融固化部4aを端部3aに接合させることを目的としていないため、図4(a−2)に模式的に示すように、溶融固化部4aの先端面4cが端部3aと当接することは必須ではない。
例えば、溶融固化部4aの先端面4cと端部3aとの間の隙間が、ある程度に狭くなっていれば、図5(a)に示すように、先端面4cが端部3aに近接している状態でもよい。この場合、先端面4cと端部3aとの隙間は、0.04mm(40μm)以下であることが好ましい。
このような微小な隙間であれば、断熱効果は小さいため、後述する第2のレーザ照射工程S3において支障は生じない。
例えば、溶融固化部4aの先端面4cと端部3aとの間の隙間が、ある程度に狭くなっていれば、図5(a)に示すように、先端面4cが端部3aに近接している状態でもよい。この場合、先端面4cと端部3aとの隙間は、0.04mm(40μm)以下であることが好ましい。
このような微小な隙間であれば、断熱効果は小さいため、後述する第2のレーザ照射工程S3において支障は生じない。
また、本工程において、端部3aと溶融固化部4aとの間に実質的な接合状態が形成されたとしても特に問題はない。例えば、図5(b)に示すように、先端面4cが端部3aを厚さ方向に貫通していなければ、溶融固化部4aの先端面4cが端部3aの内部に進入していてもよい。
この場合、溶融固化部4aの大部分は、端部2aが溶融して固化したものであるが、先端面4cの近傍では端部3aが溶けているため、端部3aの成分との合金が形成されている。このため、溶融固化部4aと端部3aとは互いに接合された状態である。
これは、レーザ光L1が照射領域における端部2aの厚さの範囲を溶融させる程度の出力でパルス照射されているため、端部3aに熱伝導しても溶融できる範囲は狭く、溶融時間も短時間だからである。
したがって、溶融固化部4aにおいて、端部2aが隙間5をなくすかまたは低減する程度に溶融して固化されており、かつ溶融固化部4aに合金化されていない端部2aの溶融部が残っている状態であればよく、端部2aのみが溶融して固化されることは必須ではない。
先端面4cが端部3aに進入した状態は、例えば、端部2a、3aが初めから当接している部位(図5(c)参照)や、離間していても隙間5の大きさが小さい場合に発生しやすい。
この場合、溶融固化部4aの大部分は、端部2aが溶融して固化したものであるが、先端面4cの近傍では端部3aが溶けているため、端部3aの成分との合金が形成されている。このため、溶融固化部4aと端部3aとは互いに接合された状態である。
これは、レーザ光L1が照射領域における端部2aの厚さの範囲を溶融させる程度の出力でパルス照射されているため、端部3aに熱伝導しても溶融できる範囲は狭く、溶融時間も短時間だからである。
したがって、溶融固化部4aにおいて、端部2aが隙間5をなくすかまたは低減する程度に溶融して固化されており、かつ溶融固化部4aに合金化されていない端部2aの溶融部が残っている状態であればよく、端部2aのみが溶融して固化されることは必須ではない。
先端面4cが端部3aに進入した状態は、例えば、端部2a、3aが初めから当接している部位(図5(c)参照)や、離間していても隙間5の大きさが小さい場合に発生しやすい。
次に、第2のレーザ照射工程S3を行う。本工程は、溶融部が固化して溶融固化部が形成された後に、溶融固化部を挟んで第2板状部に向かう方向から溶融固化部の表面にレーザ光を照射して、溶融固化部とこの溶融固化部に対向する第2板状部とを溶融させて、第1板状部の材質と第2板状部の材質とが混じった合金からなる溶接部を形成し、この溶接部を介して第1板状部と第2板状部とを接合する工程である。
本工程では、第1のレーザ照射工程S2と同様に端部2a、3aを互いに重ねた状態を保って、それぞれをその中心軸線回りに回転し、図4(b−2)に示すように、レーザ光L1と同様な照射方向から、溶融固化部4aの幅方向の中心部にレーザ光L2を連続照射する。
レーザ光L2の照射位置は、溶融固化部4aの幅方向の正確な中心である必要はないが、端部3aへの熱伝導の効率を上げるためには先端面4cの上方となる位置であることが好ましい。
ここで、レーザ光L2のスポット径は、端部2a、3aを良好な接合強度で接合するために必要な溶接部4bの幅の大きさから決めればよい。本実施形態では、レーザ光L2のスポット径は、一例として、レーザ光L1のスポット径よりも小さく端部2a表面に形成される溶融固化部4aの径よりも小さい寸法としている。
また、レーザ光L2の出力は、端部2a、3aの回転速度に応じて、溶融固化部4aおよび端部3aを板厚方向に溶融できる程度の出力に設定する。
このようなレーザ光L2の照射条件としては、例えば、上記の具体例の場合、端部2a、3aの回転速度が40rpm、溶融固化部4aの表面におけるスポット径がφ0.2mm、出力200Wが好適であった。
レーザ光L2の照射位置は、溶融固化部4aの幅方向の正確な中心である必要はないが、端部3aへの熱伝導の効率を上げるためには先端面4cの上方となる位置であることが好ましい。
ここで、レーザ光L2のスポット径は、端部2a、3aを良好な接合強度で接合するために必要な溶接部4bの幅の大きさから決めればよい。本実施形態では、レーザ光L2のスポット径は、一例として、レーザ光L1のスポット径よりも小さく端部2a表面に形成される溶融固化部4aの径よりも小さい寸法としている。
また、レーザ光L2の出力は、端部2a、3aの回転速度に応じて、溶融固化部4aおよび端部3aを板厚方向に溶融できる程度の出力に設定する。
このようなレーザ光L2の照射条件としては、例えば、上記の具体例の場合、端部2a、3aの回転速度が40rpm、溶融固化部4aの表面におけるスポット径がφ0.2mm、出力200Wが好適であった。
このようにレーザ光L2の連続照射を行うとともに、端部2a、3aが回転されることにより、レーザ光L2の照射位置が端部2a上で周方向に相対移動する。これにより、レーザ光L2によって溶融固化部4aの中心部が線状に走査されていく(図4(b−1)参照)。
この結果、溶融固化部4aの照射部位が加熱され、溶融固化部4aの中心部が、略スポット径の幅内で溶融して、まず溶融固化部4aの厚さ方向に、溶融部4Bが形成される。
溶融固化部4aの先端面4cは、端部3aに当接するかまたは近接しているため、溶融部4Bが、溶融固化部4aの先端面4cに達すると、間もなく端部3aに熱伝導し、端部3aが溶融されて溶融部4Bが端部3a側に広がる。
このため、レーザ光L2による照射エネルギーが溶融固化部4aから端部3aに円滑に伝搬され、溶融固化部4aにおける溶融部4Bが幅方向にあまり広がることなく、端部3aの溶融が進んでいく。
このとき、溶融固化部4aと端部3aとの接触部分の近傍では、溶融固化部4aが溶融した部分と、端部3aが溶融した部分とが混じって、合金が形成されていく。
この結果、溶融固化部4aの照射部位が加熱され、溶融固化部4aの中心部が、略スポット径の幅内で溶融して、まず溶融固化部4aの厚さ方向に、溶融部4Bが形成される。
溶融固化部4aの先端面4cは、端部3aに当接するかまたは近接しているため、溶融部4Bが、溶融固化部4aの先端面4cに達すると、間もなく端部3aに熱伝導し、端部3aが溶融されて溶融部4Bが端部3a側に広がる。
このため、レーザ光L2による照射エネルギーが溶融固化部4aから端部3aに円滑に伝搬され、溶融固化部4aにおける溶融部4Bが幅方向にあまり広がることなく、端部3aの溶融が進んでいく。
このとき、溶融固化部4aと端部3aとの接触部分の近傍では、溶融固化部4aが溶融した部分と、端部3aが溶融した部分とが混じって、合金が形成されていく。
溶融部4Bの先端面4dが端部3aの端部2aと反対側の表面に達する頃には、レーザ光L2の照射位置が周方向に移動している。このため、溶融部4Bは周囲への放熱によって順次固化して行き、溶融固化部4aおよび端部3aの厚さ方向にわたって延びる溶接部4bが形成される。
すなわち、図4(b−1)に示すように、レーザ光L2の照射位置に形成される溶融部4Bは相対的に端部2aの周方向に移動し、その後方に溶接部4bが連続して形成される。
すなわち、図4(b−1)に示すように、レーザ光L2の照射位置に形成される溶融部4Bは相対的に端部2aの周方向に移動し、その後方に溶接部4bが連続して形成される。
このとき、溶融固化部4aおよび端部3aが溶融して、厚さ方向に形成される溶融部4Bは、自重により下方に下がる傾向にあるため、溶接部4bの端部2a側の表面4fは、溶融固化部4aよりもわずかに凹むとともに、溶融固化部4aの表面4eのうろこ模様をレーザ光L2の走査方向に平滑化していく。これにより、レーザ光L2が照射された表面4eには、第1のレーザ照射工程S2で形成された溶融固化部4aよりも幅狭の帯状領域に溶接部4bの表面4fが形成されていく。
このようにして、レーザ光L2が溶融固化部4a上を一周して、溶接部4bが周方向の全周にわたって形成されると、第2のレーザ照射工程S3が終了する。
このようにして、レーザ光L2が溶融固化部4a上を一周して、溶接部4bが周方向の全周にわたって形成されると、第2のレーザ照射工程S3が終了する。
以上で、端部2a、3bの周方向の全周にわたって、接合部4が形成され、管部材2、3が互いに接合される。
本実施形態では、第1のレーザ照射工程S2によって溶融固化部4aが端部3aに当接または近接している状態を形成してから、第2のレーザ照射工程S3を行う。このように、レーザ照射を2段階に分けて行うため、レーザ溶接の不良が発生する可能性がある大きな隙間5が存在する場合であっても、第2のレーザ照射工程S3では、溶接部位では隙間5が存在しないかほとんど存在しない状態でレーザ照射が行われる。
これに対して従来技術のように、第1のレーザ照射工程S2を省略して、レーザ光L2のみによってレーザ溶接を行う場合、隙間5が大きい部位では、端部2aに照射されたレーザ光L2の照射エネルギーが端部3aに伝わりにくくなる。このため、端部2aにおけるレーザ光L2の照射領域が溶融しても、端部3aが溶融していない状態が形成される。この結果、端部3aの溶融の進行が遅れて接合状態の形成が不十分になったり、端部2aの溶融部が隙間5の間に溶け落ちて端部2aに貫通孔のみが残って端部3aを溶融した接合部が形成されなかったりする、溶接不良が発生してしまう。
特に、水密(液密)状態あるいは気密状態を形成することを兼ねる管部材の溶接の場合、溶接不良が一部でも発生すると、接合強度などに問題はなくても、水密(液密)状態あるいは気密状態が保たれないため、不良になってしまう。
本実施形態によれば、このような溶接不良を確実に防止することができる。
本実施形態では、第1のレーザ照射工程S2によって溶融固化部4aが端部3aに当接または近接している状態を形成してから、第2のレーザ照射工程S3を行う。このように、レーザ照射を2段階に分けて行うため、レーザ溶接の不良が発生する可能性がある大きな隙間5が存在する場合であっても、第2のレーザ照射工程S3では、溶接部位では隙間5が存在しないかほとんど存在しない状態でレーザ照射が行われる。
これに対して従来技術のように、第1のレーザ照射工程S2を省略して、レーザ光L2のみによってレーザ溶接を行う場合、隙間5が大きい部位では、端部2aに照射されたレーザ光L2の照射エネルギーが端部3aに伝わりにくくなる。このため、端部2aにおけるレーザ光L2の照射領域が溶融しても、端部3aが溶融していない状態が形成される。この結果、端部3aの溶融の進行が遅れて接合状態の形成が不十分になったり、端部2aの溶融部が隙間5の間に溶け落ちて端部2aに貫通孔のみが残って端部3aを溶融した接合部が形成されなかったりする、溶接不良が発生してしまう。
特に、水密(液密)状態あるいは気密状態を形成することを兼ねる管部材の溶接の場合、溶接不良が一部でも発生すると、接合強度などに問題はなくても、水密(液密)状態あるいは気密状態が保たれないため、不良になってしまう。
本実施形態によれば、このような溶接不良を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、端部2aの外方からレーザ光L1を照射するだけで、隙間5を実質的に低減した状態を形成することができるため、例えば、端部2a、3a間の隙間5を狭めるように加工精度を上げる場合に比べて作業性が向上し、製造コストも低減することができる。
また、本実施形態では、管部材2、3の形状は、端部2aの側方からレーザ溶接できる形状であれば、特に制約がないため、種々の形状を有する部材間の良好なレーザ溶接が可能となる。
例えば、特許第2868750号に記載の技術のように、管部材の内側から管径を拡径することにより管部材同士の隙間を低減する場合には、拡径するための治具を挿入できない、図1に示すように屈曲管との接合は困難である。しかし、本実施形態では、このような屈曲管との接合も容易である。
また、本実施形態では、管部材2、3の形状は、端部2aの側方からレーザ溶接できる形状であれば、特に制約がないため、種々の形状を有する部材間の良好なレーザ溶接が可能となる。
例えば、特許第2868750号に記載の技術のように、管部材の内側から管径を拡径することにより管部材同士の隙間を低減する場合には、拡径するための治具を挿入できない、図1に示すように屈曲管との接合は困難である。しかし、本実施形態では、このような屈曲管との接合も容易である。
また、本実施形態によれば、先端面4cが端部3aに当接または近接することで、熱伝導が良好となる部位の上方からレーザ光L2を照射して、第2のレーザ照射工程を行うため、レーザ光L2の照射エネルギーが少なくとも、効率的に溶融部4Aを形成することができる。したがって、レーザ溶接時に、端部2a、3aに与えられる熱量を低減できるため、例えば、管部材2、3の他の部位や、管部材2、3に組み付けられた他部材への熱の影響を低減することができる。
[第1変形例]
次に、本実施形態の第1変形例について説明する。
図6(a)は、本発明の第1の実施形態の第1変形例の部材接合構造を示す平面図である。図6(b)は、図6(a)におけるC−C断面図である。
次に、本実施形態の第1変形例について説明する。
図6(a)は、本発明の第1の実施形態の第1変形例の部材接合構造を示す平面図である。図6(b)は、図6(a)におけるC−C断面図である。
図6(a)、(b)に示すように、本変形例の部材接合構造である接合部14は、上記第1の実施形態の継手管1の接合部4に代えて用いることができるものであり、上記第1の実施形態の接合部4の溶接部4bに代えて溶接部14bを備える。
溶接部14bは、上記第1の実施形態の溶接部4bを、予め形成した溶融固化部4aと同幅に形成したものである。このため、溶接部14bは、溶融固化部4aの全部と端部3aとが溶融して形成された合金からなり、溶接部14bの先端面14cは、端部3aの端部2aと反対側の表面に露出されている。
このような接合部14を、端部2a側から見ると、溶融固化部4aと同幅の帯状とされ周方向の全周にわたって連続して形成されており、端部2aの表面から端部3a側に凹んだ滑らかな表面14fが、周方向に延びている。このため、溶融固化部4aのうろこ模様は平滑化されている。
このような接合部14を、端部2a側から見ると、溶融固化部4aと同幅の帯状とされ周方向の全周にわたって連続して形成されており、端部2aの表面から端部3a側に凹んだ滑らかな表面14fが、周方向に延びている。このため、溶融固化部4aのうろこ模様は平滑化されている。
このような接合部14を形成する本変形例の部材接合方法は、図3に示すように、上記第1の実施形態の部材接合方法と同様の部材配置工程S1および第1のレーザ照射工程S2を行ってから、上記第1の実施形態の部材接合方法と略同様の第2のレーザ照射工程S13を行う。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
本変形例の第2のレーザ照射工程S13は、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3におけるレーザ光L2のスポット径を、第1のレーザ照射工程S2におけるレーザ光L1のスポット径と略同一にした点のみが、第2のレーザ照射工程S3と異なる。
このため、本工程では、レーザ光L2が溶融固化部4aの全体に走査されるため、溶融固化部4aの全部と、溶融固化部4aに対向する端部3aとが溶融して、溶接部14bが形成される。
このため、本工程では、レーザ光L2が溶融固化部4aの全体に走査されるため、溶融固化部4aの全部と、溶融固化部4aに対向する端部3aとが溶融して、溶接部14bが形成される。
本変形例の接合部14によれば、溶接部14bの幅が、上記第1の実施形態の接合部4の溶接部4bの幅以上になるため、接合強度をより向上することができる。
また、溶融固化部4aのうろこ模様が均されるため、外観がより良好となる。
本変形例は、レーザ光L2によって、先端面14cよりも広い範囲の溶融固化部4aを溶融させる場合の例にもなっている。
また、溶融固化部4aのうろこ模様が均されるため、外観がより良好となる。
本変形例は、レーザ光L2によって、先端面14cよりも広い範囲の溶融固化部4aを溶融させる場合の例にもなっている。
[第2変形例]
次に、本実施形態の第2変形例について説明する。
図7(a)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合構造を示す平面図である。図7(b)は、図7(a)におけるD−D断面図である。
次に、本実施形態の第2変形例について説明する。
図7(a)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合構造を示す平面図である。図7(b)は、図7(a)におけるD−D断面図である。
図7(a)、(b)に示すように、本変形例の部材接合構造である接合部24は、上記第1の実施形態の継手管1の接合部4に代えて用いることができるものであり、上記第1の実施形態の接合部4の溶融固化部4a、溶接部4bに代えて、溶融固化部24a、溶接部24bを備える。
溶融固化部24aは、上記第1の実施形態の溶融固化部4aと同様、端部2aの材質が溶融して固化することにより形成され、上記第1の実施形態の溶融固化部4aよりも広幅の領域に形成された点のみが異なる。
本変形例では、このような溶融固化部24aを、後述するように、上記第1の実施形態の溶融固化部4aを幅方向に複数並列して設けることにより形成している。
本変形例では、このような溶融固化部24aを、後述するように、上記第1の実施形態の溶融固化部4aを幅方向に複数並列して設けることにより形成している。
溶接部24bは、上記第1の実施形態の溶接部4bと同様に、端部2aおよび端部3aの材質が溶融され、それぞれの成分が混じった合金からなり、上記第1の実施形態の溶融固化部4aに比べて広幅であることに対応して、溶接部4bよりも広幅に形成されている点のみが異なる。
溶融固化部24aの表面24eは、溶融固化部4aの表面4eと同様のうろこ模様を有しており、溶接部24bの表面24fは、溶接部4bの表面4fと同様の平滑な凹面からなる。
溶融固化部24aの表面24eは、溶融固化部4aの表面4eと同様のうろこ模様を有しており、溶接部24bの表面24fは、溶接部4bの表面4fと同様の平滑な凹面からなる。
このような接合部24を形成する本変形例の部材接合方法は、図3に示すように、上記第1の実施形態の部材接合方法と同様の部材配置工程S1を行い、上記第1の実施形態の部材接合方法と略同様の第1のレーザ照射工程S22および第2のレーザ照射工程S23を行う。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
図8(a−1)、(a−2)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合方法の第1のレーザ照射工程の工程説明図である。図8(b−1)、(b−2)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合方法の第2のレーザ照射工程の工程説明図である。図8(a−1)、(b−1)は、端部2aをレーザ照射方向から見た図、図8(a−2)、(b−2)は、それぞれ、レーザの照射光軸に沿う断面図である。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
図8(a−1)、(a−2)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合方法の第1のレーザ照射工程の工程説明図である。図8(b−1)、(b−2)は、本発明の第1の実施形態の第2変形例の部材接合方法の第2のレーザ照射工程の工程説明図である。図8(a−1)、(b−1)は、端部2aをレーザ照射方向から見た図、図8(a−2)、(b−2)は、それぞれ、レーザの照射光軸に沿う断面図である。
本変形例の第1のレーザ照射工程S22では、図8(a−1)、(a−2)に示すように、上記第1の実施形態の第1のレーザ照射工程S2と全く同様にして、端部2aの全周にわたって、溶融固化部4aと全く同様の単位溶融固化部24Aを形成する。
次に、レーザ光L1の照射位置を、形成された単位溶融固化部24Aの幅方向の一方側にΔだけずらして、レーザ光L1の一部が単位溶融固化部24Aと重なるようにしてから、まず上記第1の実施形態の第1のレーザ照射工程S2と同様にして、単位溶融固化部24Bを形成する。
これにより、単位溶融固化部24A、24Bが、幅方向に並列することで、溶融固化部4aに比べて広幅の溶融固化部24aが形成される。
以上で、第1のレーザ照射工程S22が終了する。
次に、レーザ光L1の照射位置を、形成された単位溶融固化部24Aの幅方向の一方側にΔだけずらして、レーザ光L1の一部が単位溶融固化部24Aと重なるようにしてから、まず上記第1の実施形態の第1のレーザ照射工程S2と同様にして、単位溶融固化部24Bを形成する。
これにより、単位溶融固化部24A、24Bが、幅方向に並列することで、溶融固化部4aに比べて広幅の溶融固化部24aが形成される。
以上で、第1のレーザ照射工程S22が終了する。
本工程において、レーザ光L1の照射位置のずらし量Δは、レーザ光L1のスポット径以下の寸法であればよい。ただし、単位溶融固化部24Aの先端面4cと、単位溶融固化部24Bの先端面4cとの間に端部3a上で、幅方向に隙間がなくなる寸法であると次工程における端部3aの溶融が容易となるため、より好ましい。
本工程では、2列の単位溶融固化部24A、24Bによって、溶融固化部24aを形成する場合の例で説明したが、単位溶融固化部を3列以上並列させることで、より広幅の溶融固化部24aを形成してもよい。
また、溶融固化部4aによれば、レーザ光L1の照射位置のずらし量Δを変えることで、単位溶融固化部の配置ピッチを変えて溶融固化部24aの幅を調整してもよい。
また、溶融固化部4aによれば、レーザ光L1の照射位置のずらし量Δを変えることで、単位溶融固化部の配置ピッチを変えて溶融固化部24aの幅を調整してもよい。
次に、本変形例の第2のレーザ照射工程S23では、図8(b−1)、(b−2)に示すように、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3におけるレーザ光L2のスポット径を、溶融固化部24aの幅に合わせて変更したレーザ光L3を照射して、溶接部24bを形成する点のみが第2のレーザ照射工程S3と異なる。
このようにして、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3と略同様にして、溶接部24bが形成される。これにより、接合部24が形成されて端部2a、3aが接合される。
このようにして、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3と略同様にして、溶接部24bが形成される。これにより、接合部24が形成されて端部2a、3aが接合される。
本工程におけるレーザ光L3のスポット径は、溶融固化部24aの幅未満であって、端部2a、3aを良好な接合強度で接合するために必要な溶接部24bの幅の大きさから決めればよい。
レーザ光L3のスポット径を、レーザ光L1のスポット径と同一にすることも可能である。この場合、第1のレーザ照射工程S22と第2のレーザ照射工程S23とで同一のレーザ照射光学系を用いることができるため、例えば、レーザ照射光学系のスポット径の切替を行わなくて済み、作業効率を向上することができる。
また、レーザ光L3の照射位置は、溶融固化部24aの表面24e上であれば、どこに照射してもよいが、溶融部からの熱伝導の効率を高めるためには、幅方向の中心に照射することが好ましい。また、先端面4cの上方の範囲に照射することがより好ましい。
レーザ光L3のスポット径を、レーザ光L1のスポット径と同一にすることも可能である。この場合、第1のレーザ照射工程S22と第2のレーザ照射工程S23とで同一のレーザ照射光学系を用いることができるため、例えば、レーザ照射光学系のスポット径の切替を行わなくて済み、作業効率を向上することができる。
また、レーザ光L3の照射位置は、溶融固化部24aの表面24e上であれば、どこに照射してもよいが、溶融部からの熱伝導の効率を高めるためには、幅方向の中心に照射することが好ましい。また、先端面4cの上方の範囲に照射することがより好ましい。
本変形例の部材接合方法によれば、単位溶融固化部を複数並列して溶融固化部24aを形成するため、第1のレーザ照射工程S22におけるレーザ光L1が低出力であっても、広幅の溶融固化部24aを容易に形成することができる。
このような広幅の溶融固化部24aを形成することにより、第2のレーザ照射工程S23における溶融固化部24aから端部3aへの熱伝導がより良好となるため、レーザ光L3によって溶接部24bを確実かつ容易に形成することができる。
本変形例は、レーザ光L3のスポット径を溶融固化部24aの幅内で適宜に設定することができるため、特に、接合強度を大きくする必要のある部材同士の接合に好適である。
このような広幅の溶融固化部24aを形成することにより、第2のレーザ照射工程S23における溶融固化部24aから端部3aへの熱伝導がより良好となるため、レーザ光L3によって溶接部24bを確実かつ容易に形成することができる。
本変形例は、レーザ光L3のスポット径を溶融固化部24aの幅内で適宜に設定することができるため、特に、接合強度を大きくする必要のある部材同士の接合に好適である。
[第3変形例]
次に、本実施形態の第3変形例について説明する。
図9(a)は、本発明の第1の実施形態の第3変形例の部材接合構造を示す平面図である。図9(b)は、図9(a)におけるE−E断面図である。
次に、本実施形態の第3変形例について説明する。
図9(a)は、本発明の第1の実施形態の第3変形例の部材接合構造を示す平面図である。図9(b)は、図9(a)におけるE−E断面図である。
図9(a)、(b)に示すように、本変形例の部材接合構造である接合部34は、上記第1の実施形態の継手管1の接合部4に代えて用いることができるものであり、上記第1の実施形態の接合部4の溶融固化部4a、溶接部4bに代えて、溶融固化部34a、溶接部34bを備える。
溶融固化部34aは、上記第1の実施形態の溶融固化部4aと同様、端部2aの材質が溶融して固化することにより形成された円錐台状の部分であり、端部2a上において、端部2aの周方向(図9(a)の縦方向)に離間して複数設けられている。すなわち、上記第1の実施形態の溶融固化部4aが端部2aの周方向に延びる帯状に形成されていたのに対して、周方向に沿ってドット状に断続的に形成されている点のみが異なる。
溶融固化部34aの配置ピッチは一定には限定されず、場所によって変化していてもよい。本変形例では、一例として、配置ピッチを一定値Pとしている。
溶融固化部34aの配置ピッチは一定には限定されず、場所によって変化していてもよい。本変形例では、一例として、配置ピッチを一定値Pとしている。
溶接部34bは、上記第1の実施形態の溶接部4bと同様に、端部2aおよび端部3aの材質が溶融され、それぞれの成分が混じった合金からなり、溶融固化部34aの略中心部において、溶融固化部34aおよび端部3aの厚さ方向にわたる円錐台状に形成されている。
このため、本変形例では、各接合部34の間における端部2a、3aの間には隙間5が残存している。本変形例は、端部2a、3aの間が水密(液密)状態または気密状態にはなっていない場合の例になっている。
このため、本変形例では、各接合部34の間における端部2a、3aの間には隙間5が残存している。本変形例は、端部2a、3aの間が水密(液密)状態または気密状態にはなっていない場合の例になっている。
このような接合部34を形成する本変形例の部材接合方法は、図3に示すように、上記第1の実施形態の部材接合方法と同様の部材配置工程S1を行い、上記第1の実施形態の部材接合方法と略同様の第1のレーザ照射工程S32および第2のレーザ照射工程S33を行う。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
以下では、上記第1の実施形態の部材接合方法と異なる点を中心に説明する。
本変形例の第1のレーザ照射工程S32では、上記第1の実施形態の第1のレーザ照射工程S2におけるレーザ光L1の発光間隔を設定し、端部2a、3aを回転させ、溶融部4A(図4(a−2)参照)が回転方向に沿って断続的に形成されるように設定する。
例えば、端部2a上における照射中心の相対移動量が、配置ピッチPとなるようにする。
溶融部4Aは、放熱して固化し、溶融固化部34aが形成される。端部2a、3aが一回転すると、端部2a、3aの周方向にわたって、複数の溶融固化部34aが形成される。溶融固化部34aの先端面34cは、上記第1の実施形態の溶融固化部4aの先端面4cと同様、端部3aに当接または近接している状態である。
以上で、第1のレーザ照射工程S32が終了する。
例えば、端部2a上における照射中心の相対移動量が、配置ピッチPとなるようにする。
溶融部4Aは、放熱して固化し、溶融固化部34aが形成される。端部2a、3aが一回転すると、端部2a、3aの周方向にわたって、複数の溶融固化部34aが形成される。溶融固化部34aの先端面34cは、上記第1の実施形態の溶融固化部4aの先端面4cと同様、端部3aに当接または近接している状態である。
以上で、第1のレーザ照射工程S32が終了する。
次に、本変形例の第2のレーザ照射工程S33を行う。
本工程は、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3では、レーザ光L2を連続照射したのに対して、照射位置が、各溶融固化部34aの中心部に重なる位置において、レーザ光L2をパルス照射する点が、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3と異なる。
レーザ光L2の照射条件は、溶融固化部34aおよび端部3aを溶融させて、溶融固化部34aおよび端部3aの厚さ方向にわたって溶接部34bを形成するのに十分な照射エネルギーが供給できるように設定する。
例えば、上記に示す端部2a,3aの具体例の場合であって、端部2aの表面におけるスポット径がφ0.2mm、出力がL1より高い750W、照射時間が1ms、の設定が好適であった。
このようにして、各溶融固化部34aの位置に溶接部34bが形成される。これにより、接合部34が形成されて端部2a、3aが接合される。
本工程は、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3では、レーザ光L2を連続照射したのに対して、照射位置が、各溶融固化部34aの中心部に重なる位置において、レーザ光L2をパルス照射する点が、上記第1の実施形態の第2のレーザ照射工程S3と異なる。
レーザ光L2の照射条件は、溶融固化部34aおよび端部3aを溶融させて、溶融固化部34aおよび端部3aの厚さ方向にわたって溶接部34bを形成するのに十分な照射エネルギーが供給できるように設定する。
例えば、上記に示す端部2a,3aの具体例の場合であって、端部2aの表面におけるスポット径がφ0.2mm、出力がL1より高い750W、照射時間が1ms、の設定が好適であった。
このようにして、各溶融固化部34aの位置に溶接部34bが形成される。これにより、接合部34が形成されて端部2a、3aが接合される。
本変形例の部材接合方法によれば、接合部34を周方向にわたって断続的に形成するため、端部2a、3aの接合に水密(液密)性または気密性を要しない場合に、少ないレーザ照射量によって、接合部34を形成することができる。
このようなスポット状の接合では、接合部分の面積が少ないため、端部2a、3aの間の隙間が大きいと、より溶接不良が生じやすい。しかし、本変形例では、溶融固化部34aを形成することにより、第1のレーザ照射工程S32によって、隙間5がないか、またはほとんどない状態としてから、溶接部34bを形成することができるため、接合不良を防止することができる。
このようなスポット状の接合では、接合部分の面積が少ないため、端部2a、3aの間の隙間が大きいと、より溶接不良が生じやすい。しかし、本変形例では、溶融固化部34aを形成することにより、第1のレーザ照射工程S32によって、隙間5がないか、またはほとんどない状態としてから、溶接部34bを形成することができるため、接合不良を防止することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の部材接合構造について説明する。
図10(a)は、本発明の第2の実施形態の部材接合構造を示す模式的な斜視図である。図10(b)は、図10(a)におけるF視図である。
本発明の第2の実施形態の部材接合構造について説明する。
図10(a)は、本発明の第2の実施形態の部材接合構造を示す模式的な斜視図である。図10(b)は、図10(a)におけるF視図である。
本実施形態の部材接合構造は、上記第1の実施形態では、第1板状部および第2板状部が管部材2、3の端部2a、3aからなり、湾曲した板状部同士を接合していたのに対して、第1板状部および第2板状部が平板部からなる点が異なる。
以下では、このような部材接合構造を、図10(a)、(b)に示す接合体41の例で説明する。
接合体41は、ソケット部材42(第1の部材)と保持板43(第2の部材、第2板状部)とを、上記第1の実施形態と同様の接合部4を用いて接合したものである。
以下では、このような部材接合構造を、図10(a)、(b)に示す接合体41の例で説明する。
接合体41は、ソケット部材42(第1の部材)と保持板43(第2の部材、第2板状部)とを、上記第1の実施形態と同様の接合部4を用いて接合したものである。
ソケット部材42は、保持板43に接合することで、六面体の一側面が開口した角断面の穴空間を形成し、例えば、収納部や部材係止部などとして用いるための部材である。
ソケット部材42は、矩形状の平板部42aの三辺から側板部42bが延ばされた形状を有する袋状部42cと、袋状部42cの側板部42bの端部から側方の外側に延ばされるとともに同一平面に整列されたフランジ部42d(第1板状部)とを備える。
このため、フランジ部42dは、袋状部42cの三側面から外方に延ばされた板状部を構成している。
保持板43は、少なくともソケット部材42のフランジ部42d全体を重ね合わせることが可能な矩形状の平板部を有する部材である。
ソケット部材42は、矩形状の平板部42aの三辺から側板部42bが延ばされた形状を有する袋状部42cと、袋状部42cの側板部42bの端部から側方の外側に延ばされるとともに同一平面に整列されたフランジ部42d(第1板状部)とを備える。
このため、フランジ部42dは、袋状部42cの三側面から外方に延ばされた板状部を構成している。
保持板43は、少なくともソケット部材42のフランジ部42d全体を重ね合わせることが可能な矩形状の平板部を有する部材である。
ソケット部材42は、図10(b)に示すように、そのフランジ部42dが保持板43に重ねられた状態で、フランジ部42dと保持板43との厚さ方向にわたって形成された接合部4によって接合されている。
本実施形態の接合部4は、フランジ部42dの幅方向の中間部においてソケット部材42の側板部42bに沿って連続するように、帯状の溶融固化部4aが形成されている。
そして、この溶融固化部4aの中心部において同様の帯状に形成されるとともに溶融固化部4aおよび保持板43の厚さ方向に延びる溶接部4bが形成されている。
このため、接合部4は、袋状部42cの開口を除く三方の外周部を水密(液密)状態または気密状態となるように接合している。
本実施形態の接合部4は、フランジ部42dの幅方向の中間部においてソケット部材42の側板部42bに沿って連続するように、帯状の溶融固化部4aが形成されている。
そして、この溶融固化部4aの中心部において同様の帯状に形成されるとともに溶融固化部4aおよび保持板43の厚さ方向に延びる溶接部4bが形成されている。
このため、接合部4は、袋状部42cの開口を除く三方の外周部を水密(液密)状態または気密状態となるように接合している。
このような接合部4は、上記第1の実施形態の部材接合方法と略同様にして形成することができる。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の部材配置工程S1では、保持板43上にフランジ部42dが重なるように、ソケット部材42を配置し、図示略のレーザ照射装置に対して水平面内を平行移動可能な図示略の移動ステージに保持する。
本実施形態の第1のレーザ照射工程S2では、レーザ光L1の照射条件をフランジ部42d、保持板43の材質、板厚等に対応して適宜変更する。そして、フランジ部42dの上方から鉛直下向きにレーザ光L1をパルス照射するとともに、移動ステージによって、レーザ光L1のフランジ部42dに対する照射位置を相対移動させ、側面部42bに沿う方向にレーザ光L1を走査する。
本実施形態の第2のレーザ照射工程S3では、レーザ光L2の照射条件を、レーザ光L1と同様に適宜変更し、溶融固化部4aの上方から鉛直下向きにレーザ光L2を連続照射するとともに、移動ステージによって、レーザ光L2の溶融固化部4aに対する照射位置を相対移動させ、溶融固化部4aの中心線に沿う方向にレーザ光L2を走査する。
このようにして、接合部4が形成され、ソケット部材42が保持板43に接合される。
本実施形態の第1のレーザ照射工程S2では、レーザ光L1の照射条件をフランジ部42d、保持板43の材質、板厚等に対応して適宜変更する。そして、フランジ部42dの上方から鉛直下向きにレーザ光L1をパルス照射するとともに、移動ステージによって、レーザ光L1のフランジ部42dに対する照射位置を相対移動させ、側面部42bに沿う方向にレーザ光L1を走査する。
本実施形態の第2のレーザ照射工程S3では、レーザ光L2の照射条件を、レーザ光L1と同様に適宜変更し、溶融固化部4aの上方から鉛直下向きにレーザ光L2を連続照射するとともに、移動ステージによって、レーザ光L2の溶融固化部4aに対する照射位置を相対移動させ、溶融固化部4aの中心線に沿う方向にレーザ光L2を走査する。
このようにして、接合部4が形成され、ソケット部材42が保持板43に接合される。
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、レーザ溶接する部材同士の間に隙間が生じやすい場合にも、容易に、溶接不良を防止できる。
なお、上記の各実施形態および各変形例の説明では、第1のレーザ照射工程、第2のレーザ照射工程において、レーザ光の位置を固定し、第1板状部および第2板状部を移動することにより、レーザ光の照射位置を相対移動させる場合の例で説明したが、第1板状部および第2板状部の位置を固定して、レーザ光を移動させる相対移動を行ってもよい。また、第1板状部および第2板状部と、レーザ光との両方を移動させるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、溶接部が第2板状部の厚さ方向の全体にわたって形成されるように、溶接部の先端面が第2板状部の表面に露出する場合の例で説明した。しかし、溶接部の先端面が第2板状部の表面に露出することは必須ではない。
必要な接合強度が得られれば、溶接部の先端面は、第2板状部の内部にとどまっていてもよい。
必要な接合強度が得られれば、溶接部の先端面は、第2板状部の内部にとどまっていてもよい。
また、上記第2の実施形態の説明では、ソケット部材42のフランジ部42dを第1板状部、保持板43を第2板状部として、接合部4を形成する場合の例で説明したが、第1板状部は、レーザ光を照射しやすい方の部材を適宜選択することができる。
例えば、第2実施形態の場合、ソケット部材42のフランジ部42dを第2板状部、保持板43を第1板状部として、接合部4を形成してもよい。
例えば、第2実施形態の場合、ソケット部材42のフランジ部42dを第2板状部、保持板43を第1板状部として、接合部4を形成してもよい。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、レーザ光の照射条件を一定にして、第1のレーザ照射工程、第2のレーザ照射工程を行う場合の例で説明したが、レーザ光の照射条件は、場所によって変化させてもよい。
例えば、第1板状部、第2板状部の厚さやそれらの隙間の大きさが場所によって変化していることが予め知られている場合に、走査位置ごとにレーザ光の照射条件を変えることで、より良好なレーザ溶接が可能となる。
例えば、もともと隙間が狭い部位では、溶融固化部によって隙間をなくしたり、低減したりする必要がないため、低出力のレーザ照射が可能である。
また、もともと隙間が広い部位では、第1のレーザ照射工程において、溶融固化部4aを狭い領域で溶融させても第2板状部に溶融部が達する前に第1板状部に穴があいてしまう可能性がある。このような部位では、レーザ光の照射範囲を広げると、第1板状部に穴があく前に溶融部を第2板状部に当接させることが可能となる。
例えば、第1板状部、第2板状部の厚さやそれらの隙間の大きさが場所によって変化していることが予め知られている場合に、走査位置ごとにレーザ光の照射条件を変えることで、より良好なレーザ溶接が可能となる。
例えば、もともと隙間が狭い部位では、溶融固化部によって隙間をなくしたり、低減したりする必要がないため、低出力のレーザ照射が可能である。
また、もともと隙間が広い部位では、第1のレーザ照射工程において、溶融固化部4aを狭い領域で溶融させても第2板状部に溶融部が達する前に第1板状部に穴があいてしまう可能性がある。このような部位では、レーザ光の照射範囲を広げると、第1板状部に穴があく前に溶融部を第2板状部に当接させることが可能となる。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、第1のレーザ照射工程において溶融固化部の全部を形成してから、第2のレーザ照射工程において溶接部を形成する場合の例で説明したが、それぞれの工程で照射するレーザ光の照射タイミングをずらすことにより、溶融固化部の一部が形成された後、溶融固化部が形成された部位から、順次、第2のレーザ照射工程を行うことにより、異なる部位で、第1のレーザ照射工程、第2のレーザ照射工程を並行して実施してもよい。この時、第1のレーザ照射工程と第2のレーザ照射工程とは、同じ速度で溶接が行なわれるため、設定された速度に適したレーザ光の照射条件が設定される。
例えば、上記第1の実施形態において、レーザ光L1、L2を照射する2つのレーザ光源を離間して配置し、端部2a、3aを一回転させる間に、溶融固化部4a、溶接部4bを形成してもよい。
このようにすれば、溶融固化部4aの温度低下がより少ない状態で、第2のレーザ照射工程S3を行うことができるため、レーザ光L2の照射エネルギーを一層低減することが可能である。
例えば、上記第1の実施形態において、レーザ光L1、L2を照射する2つのレーザ光源を離間して配置し、端部2a、3aを一回転させる間に、溶融固化部4a、溶接部4bを形成してもよい。
このようにすれば、溶融固化部4aの温度低下がより少ない状態で、第2のレーザ照射工程S3を行うことができるため、レーザ光L2の照射エネルギーを一層低減することが可能である。
また、上記に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1 継手管
2 管部材(第1の部材、第1の管部材)
2a 端部(第1板状部)
3 管部材(第2の部材、第2の管部材)
3a 端部(第2板状部)
4、14、24、34 接合部(部材接合構造)
4a、24a、34a 溶融固化部
4A、4B 溶融部
4b、14b、24b、34b 溶接部
5 隙間
24A、24B 単位溶融固化部
41 接合体
42 ソケット部材(第1の部材)
42d フランジ部(第1板状部)
43 保持板(第2の部材、第2板状部)
L1、L2、L3 レーザ光
S1 部材配置工程
S2、S22、S32 第1のレーザ照射工程
S3、S23、S33 第2のレーザ照射工程
2 管部材(第1の部材、第1の管部材)
2a 端部(第1板状部)
3 管部材(第2の部材、第2の管部材)
3a 端部(第2板状部)
4、14、24、34 接合部(部材接合構造)
4a、24a、34a 溶融固化部
4A、4B 溶融部
4b、14b、24b、34b 溶接部
5 隙間
24A、24B 単位溶融固化部
41 接合体
42 ソケット部材(第1の部材)
42d フランジ部(第1板状部)
43 保持板(第2の部材、第2板状部)
L1、L2、L3 レーザ光
S1 部材配置工程
S2、S22、S32 第1のレーザ照射工程
S3、S23、S33 第2のレーザ照射工程
Claims (9)
- 第1の部材の第1板状部と第2の部材の第2板状部とをレーザ溶接によって接合する部材接合方法であって、
前記第1板状部と前記第2板状部とが厚さ方向に重なるように、前記第1の部材と前記第2の部材とを配置する部材配置工程と、
前記第2板状部と重なる領域における前記第1板状部にレーザ光を照射することにより、前記第1板状部がその厚さ方向にわたって溶融する溶融部を形成する第1のレーザ照射工程と、
前記溶融部が固化して溶融固化部が形成された後に、前記溶融固化部を挟んで前記第2板状部に向かう方向から前記溶融固化部の表面にレーザ光を照射して、前記溶融固化部と該溶融固化部に対向する前記第2板状部とを溶融させて、前記第1板状部の材質と前記第2板状部の材質とが混じった合金からなる溶接部を形成し、該溶接部を介して前記第1板状部と前記第2板状部とを接合する第2のレーザ照射工程と、
を備える、部材接合方法。 - 前記第1のレーザ照射工程では、
前記レーザ光をパルス照射し、
前記第2のレーザ照射工程では、
前記レーザ光を連続照射する
ことを特徴とする、請求項1に記載の部材接合方法。 - 前記第1のレーザ照射工程では、
前記溶融部が帯状に連なって形成されるように、前記レーザ光の照射位置を前記第1板状部に対して相対移動する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の部材接合方法。 - 前記第2のレーザ照射工程では、
前記レーザ光を、前記溶融部の表面の内側の領域に照射する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の部材接合方法。 - 前記第1板状部および前記第2板状部は、それぞれ管状に形成され、
前記部材配置工程では、
前記第1板状部の内部に第2板状部を挿入して配置する
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の部材接合方法。 - 前記第1のレーザ照射工程では、
前記溶融部を前記第1板状部の全周にわたって連続するように形成し、
前記第2のレーザ照射工程では、
前記溶接部を前記第1板状部および前記第2板状部の全周にわたって連続するように形成する
ことを特徴とする、請求項5に記載の部材接合方法。 - 第1の部材の第1板状部と第2の部材の第2板状部とを重ねて配置し、レーザ溶接によって接合した部材接合構造であって、
前記第1板状部の材質と前記第2板状部の材質とが混じった合金からなり、前記第1板状部と前記第2板状部とが重なった領域において厚さ方向にわたって形成された溶接部と、
該溶接部に隣接する領域において、前記第1板状部が溶融して固化することにより形成された溶融固化部と、
を備える、部材接合構造。 - 前記溶接部は、
前記第1板状部側の端部の表面が、前記溶融固化部の表面よりも凹んでいる
ことを特徴とする、請求項7に記載の部材接合構造。 - 第1の管部材の内部に第2の管部材を挿入し、前記第1の管部材と前記第2の管部材とが径方向に重なる部位においてレーザ溶接によって接合した継手管であって、
前記第1の管部材の材質と前記第2の管部材の材質とが混じった合金からなり、前記第1の管部材と前記第2の管部材とが重なった領域において厚さ方向にわたって形成された溶接部と、
該溶接部に隣接する領域において、前記第1の管部材が溶融して固化することにより形成された溶融固化部と、
を備える、継手管。
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-
2015
- 2015-02-05 US US14/614,766 patent/US20150145241A1/en not_active Abandoned
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