JP2013051807A - 回転電機 - Google Patents

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博光 岡本
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健一 中山
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Abstract

【課題】より小型化が可能な回転電機を提供する。
【解決手段】固定子鉄心160と、固定子鉄心160に巻回される固定子コイル165とを有する固定子150と、固定子150に回転ギャップを介して回転自在に設けられた回転子150とを有し、固定子150は、固定子コイル165の温度を検出するための温度検出素子300を有し、温度検出素子300の少なくとも一部が、固定子コイル165とともに円筒状のチューブ306によって覆われて固定されている回転電機100である。固定子コイル165の温度を測定する温度検出素子300の固定構造において、専用ケース等を採用せずに、固定子150の小型化に対応する簡素な構成とするとともに、高い精度での温度追従性が可能な回転電機100が得られる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、回転電機に関する。
モータなどの回転電機は、固定子と回転子とを備えており、固定子は多数のスロットが形成された固定子鉄心を有している。この固定子鉄心は、鉄損を抑えるために、電磁鋼板が所定枚数積層され、電磁鋼板の外周部の所定位置が溶接されるなどして一体化されている(例えば、特許文献1参照)。
このように作製された固定子鉄心には、コイルが巻回されている。そして、回転電機は、このコイルに交流電力を供給することで回転磁界を発生させ、この回転磁界により回転子を回転させる。
回転電機においては、固定子コイルの温度管理が重要となる。温度計測の方法としては、コイルが固定子鉄心のスロットに入っていないコイルエンド部分の温度を測定することが知られている。固定子コイルの温度を測定する手段としては、温度検出素子が用いられ、温度検出素子の先端にはサーミスタを有している。この温度検出素子を固定子コイルエンドに固定する構造として、温度検出素子を固定子鉄心の外部に設けた端子ケース内に設け、温度検出素子と固定子コイルとの間に熱伝導性の良い絶縁樹脂を形成した構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、交流電力を供給する回転電機においては、各相のコイル端部を接続する中性点を有するものがある。高出力が要求される車両用回転電機の中性線温度を測定する構造として、中性点絶縁ケースに温度検出素子を設け、この中性線絶縁ケースをバンドにより固定子コイルエンドに固定する構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−291184号公報 実開平6−74075号公報 特開2008−29127号公報
回転電機は、厳しい設置スペース制約により、さらなる小型化が求められている。
しかし、従来技術における温度検出素子の固定構造では、温度検出素子のケース部材が必要であるため、構造が複雑となり、設置スペースの確保が困難になっている。また、専用ケースを設けることでコストアップの課題も生じる。
本発明は、上記に鑑み、より小型化が可能な回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、固定子鉄心と、固定子鉄心に巻回されるコイルとを有する固定子と、固定子に回転ギャップを介して回転自在に設けられた回転子と、を有する回転電機であって、固定子は、コイルの温度を検出するための温度検出素子を有し、当該温度検出素子の少なくとも一部が、コイルとともに円筒状のチューブによって覆われて固定されている回転電機である。
本発明によれば、より小型化が可能な回転電機を提供することができる。
本発明の実施形態をなす回転電機の全体構成を示す模式図。 図1の回転電機100のハウジング155と固定子150とを示す全体斜視図。 図2の固定子鉄心160を示す斜視図。 図2の固定子鉄心160を構成する電磁鋼板161を示す斜視図。 図2の三相分の固定子コイル165を示す斜視図。 本発明の第1実施例をなす温度検出素子300の固定状態を示す模式図。 図6の温度検出素子300の取付け断面模式図。 本発明の第2実施例をなす、温度検出素子300の取付け断面模式図。 本発明の第3実施例をなす温度検出素子300の固定状態を示す模式図。 図9の温度検出素子300の取付け断面模式図。 本発明の第4実施例をなす温度検出素子300の取付け断面模式図。 図2の固定子のセグメント導体によるU相コイルを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳説する。ここでは、自動車の駆動力を発生する回転電機を例に説明するが、共通の課題を有するアプリケーションであれば、これに限られるものではない。
回転電機で駆動する自動車には、エンジンと回転電機の両方を備えるハイブリッドタイプの電気自動車(HEV)と、エンジンを用いないで回転電機のみで走行する純粋な電気自動車(EV)とがあるが、以下に説明する回転電機は両方のタイプに利用できるので、ここでは代表してハイブリッドタイプの自動車に用いられる回転電機に基づいて説明する。
−回転電機の全体構成−
図1は、本発明の実施形態をなす回転電機100の全体構成を示す模式図である。図1では、回転電機100の一部分を断面とすることで、回転電機100の内部を示している。
回転電機100は、図1に示すように、ケース105の内部に配設されるものであり、ハウジング155と、ハウジング155に固定される固定子鉄心160を有する固定子150と、この固定子内に、回転ギャップを介して回転自在に配設される回転子200と、を備えている。ケース105は、エンジンのケースや変速機のケースによって構成される。
この回転電機100は、永久磁石内蔵型の三相同期モータである。回転電機100は、固定子鉄心160に巻回される固定子コイル165に三相交流電流が供給されることで、回転子200を回転させる電動機として作動する。また、回転電機100は、エンジンによって駆動されると、発電機として作動して三相交流の発電電力を出力する。つまり、回転電機100は、電気エネルギーに基づいて回転トルクを発生する電動機としての機能と、機械エネルギーに基づいて発電を行う発電機としての機能の両方を有しており、自動車の走行状態によって上記機能を選択的に利用することができる。
ハウジング155に固定された固定子150は、ハウジング155に設けられたフランジ180がボルト110によりケース105に締結されることで、ケース105内に固定保持されている。
回転子200は、ケース105の軸受け205A、205Bにより支承されるシャフト210に固定されており、固定子鉄心160の内側において回転可能に保持されている。
図2は、図1の回転電機100のハウジング155と固定子150とを示す全体斜視図である。
−ハウジング−
ハウジング155は、厚さ2〜5mm程度の鋼板(高張力鋼板など)を絞り加工により円筒形状に形成されている。ハウジング155には、ケース105に取り付けられる複数のフランジ180が設けられている。複数のフランジ180は、円筒状のハウジング155の一端面周縁において、径方向外方に突設されている。
−固定子−
固定子150は、円筒状の固定子鉄心160と、この固定子鉄心160に装着される固定子コイル165と、を有している。
−固定子鉄心−
図3および図4を参照して、固定子鉄心160について説明する。図3は、図2の固定子鉄心160を示す斜視図であり、図4は、図2の固定子鉄心160を構成する電磁鋼板161を示す斜視図である。固定子鉄心160は、図3に示すように、固定子鉄心160の軸方向に平行な複数のスロット162が周方向に等間隔となるように形成されている。
スロット162の数は、例えば本実施例では72個であり、スロット162に上記した固定子コイル165が収容される。各スロット162の内周側は開口しており、この開口の周方向の幅は、固定子コイル165が装着される各スロット162のコイル装着部とほぼ同等もしくは、コイル装着部よりも若干小さくなっている。
スロット162間にはティース163が形成されており、それぞれのティース163は環状のコアバック164と一体となっている。つまり、固定子鉄心160は、各ティース163とコアバック164とが一体成形された一体型コアとされている。
ティース163は、固定子コイル165によって発生した回転磁界を回転子200に導き、回転子200に回転トルクを発生させる働きをする。
固定子鉄心160は、厚さ0.05〜1.0mm程度の電磁鋼板161(図4参照)を打ち抜き加工またはエッチング加工により成形し、成形された円環形状の電磁鋼板161を複数枚積層してなる。
固定子鉄心160は、上記した円筒状のハウジング155の内側に焼嵌めにより嵌合固定される。具体的な組み立て方としては、例えば、先ず固定子鉄心160を配置しておき、この固定子鉄心160に予め加熱して熱膨張により内径を広げておいたハウジング155を嵌め込む。次に、ハウジング155を冷却して内径を収縮させることで、その熱収縮により固定子鉄心160の外周部を締め付ける。
固定子鉄心160は、運転時における回転子200のトルクによる反作用によってハウジング155に対して空転しないように、ハウジング155の内径寸法を、固定子鉄心160の外径寸法よりも所定値だけ小さくしておき、焼嵌め嵌合により固定子鉄心160がハウジング155内に強固に固定されるようになっている。
ここで、常温における固定子鉄心160の外径と、ハウジング155の内径との差を締め代といい、この締め代を回転電機100の最大トルクを想定して設定することで、ハウジング155は所定の締め付け力により固定子鉄心160を保持することになる。
なお、固定子鉄心160は焼嵌めにより嵌合固定する場合に限定されることなく、圧入によりハウジング155に嵌合固定することとしてもよい。
−固定子コイル−
図2および図5を参照して、固定子コイル165について説明する。図5は、図2の三相分の固定子コイル165を示す斜視図である。
固定子コイル165は分布巻の方式で巻かれ、スター結線の構成で接続されている。分布巻とは、複数のスロット162を跨いで離間した二つのスロット162に相巻線が収納されるように、相巻線が固定子鉄心160に巻かれる巻線方式である。本実施形態では、巻線方式として分布巻を採用しているので、形成される磁束分布は集中巻きに比べて正弦波に近く、リラクタンストルクを発生しやすい特徴を有している。そのため、この回転電機100は、弱め界磁制御やリラクタンストルクを活用する制御の制御性が向上し、低回転速度から高回転速度までの広い回転速度範囲に亘って利用が可能であり、電気自動車に適した優れたモータ特性を得ることができる。
固定子コイル165は三相のスター接続された相コイルを構成しており、断面が丸形状であっても、四角形状であってもよいが、スロット162の内部の断面をできるだけ有効に利用し、スロット内の空間が少なくなるような構造とすることが効率の向上につながる傾向にあるため、断面が四角形状の方が効率向上の点で望ましい。なお、固定子コイル165の断面の四角形状は、固定子鉄心160の周方向が短く、径方向が長い形状をしていてもよいし、逆に周方向が長く、径方向に短い形状をしていてもよい。
本実施形態では、固定子コイル165は、各スロット162内で固定子コイル165の長方形断面が固定子鉄心160の周方向について長く、固定子鉄心160の径方向について短い形状とされる平角線が使用されている。また、この平角線は、外周が絶縁被膜で覆われている。
固定子コイル165は、図5に示すように、U字形状の複数のセグメント導体166が互いに接続されることで形成されるセグメント型コイルとされる。セグメント導体166は、中央部166Aが一方のコイルエンド167Aに配置され、端部166Bが他方のコイルエンド167Bにおいて溶接されている。
固定子コイル165は、図2に示すように、全体で3系統(U相、V相、W相)のコイルが固定子鉄心160に密着して装着されている。そして、固定子コイル165を構成する3系統のコイルは、スロット162によって相互に適正な間隔をもって配列される。
固定子コイル165における一方のコイルエンド167Aには、UVW三相それぞれの固定子コイル165の入出力用のコイル導体である入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)と、中性点結線用導体169と、渡り線用導体170が引き出されている。なお、回転電機100の組み立てにおける作業性向上のために、三相交流電力を受けるための入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)は、コイルエンド167Aから固定子鉄心160の軸方向外方に突出するように配置されている。そして、固定子150は、この入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)を介して図示しない電力変換装置に接続されることで、交流電力が供給されるようになっている。
図2および図5に示すように、固定子コイル165における固定子鉄心160から軸方向外方に飛び出した部分であるコイルエンド167A,167Bは、全体として整然とした配置となっており、回転電機全体の小型化につながる効果がある。また、コイルエンド167A,167Bが整然としていることは、絶縁特性に対する信頼性向上の観点からも望ましい。
固定子コイル165は、導体の外周が絶縁被膜で覆われた構造とされ、電気的な絶縁性が維持されているが、絶縁被膜に加えて絶縁紙171(図2参照)により絶縁耐圧を維持することで、より信頼性の向上を図ることができるため好適である。
絶縁紙171は、スロット162やコイルエンド167A,167Bに配設されるものである。スロット162に配設される絶縁紙171(いわゆるスロットライナ)は、スロット162に挿通されるセグメント導体166の相互間およびセグメント導体166とスロット162の内面との間に配設されて、セグメント導体間やセグメント導体166とスロット162の内面との間の絶縁耐圧を向上するものである。
コイルエンド167A,167Bにおいて配設される絶縁紙171は、コイルエンド167A,167Bにおける相間絶縁、導体間絶縁のためにセグメント導体間に環状に配設して使用されるものである。このように、本実施形態に係る回転電機100は、スロット162の内側やコイルエンド167A,167Bにおいて絶縁紙171が配設されているため、絶縁被膜が傷ついたり劣化したりしても、必要な絶縁耐圧を保持できる。なお、絶縁紙171は、例えば耐熱ポリアミド紙の絶縁シートであり、厚さは0.1〜0.5mm程である。
また、固定子コイル165にはワニスが塗布されて、相間絶縁、導体間絶縁およびセグメント導体166と固定子鉄心160間の絶縁が施されるとともに、スロット162内に配列されている固定子コイル165は決められた位置で固定される。ワニス塗布の際、絶縁紙171はワニス保持部材となり、固定子150の絶縁耐圧をさらに向上させることができる。
−温度検出素子−
図6および図7を参照して、図1に示す固定子コイル165の温度を検出する温度検出素子300および温度検出素子300の固定構造について説明する。図6は、本発明の第1実施例をなす温度検出素子300の固定状態を示す模式図であり、図7は、図6の温度検出素子300の取付け断面模式図である。
図6に示すように、温度検出素子300は、サーミスタ305を有するサーミスタ素子部302にリード線303を接続して構成されている温度センサ部301と、温度センサ部301の先端を被覆する筒状の保護部材304とを備えている。サーミスタ素子部302は保護部材304内に封止されている。保護部材304は、フッ素樹脂等、高温に耐える合成樹脂によって形成され、可撓性、耐熱性を有するものである。
温度検出素子300の固定子コイル165への取付けは、サーミスタ素子部302(サーミスタ305)が収容された温度センサ部301を固定子コイル165の側面に沿わせて密着した状態で位置決めをし、円筒形状のチューブ306を温度センサ部301の先端側から挿通して、固定子コイル165と同時に被せるようにする。
図7に示すように、チューブ306は、挿通される際に筒状断面が円環形状から楕円形状に状態が変化すると同時に形状が固定され、これによって温度センサ部301とチューブ306の接触面が大きくなることで、温度検出素子300は固定子コイル165のコイルエンド167Aまたは167Bに取付け固定される。
このように、本実施形態に係る固定子150においては、チューブ306を用いて温度検出素子300と固定子コイル165を同時に被覆して固定することにより、回転電機の小型化に対する要求を満足させることができるとともに、温度検出素子300の取付け作業性を向上させることができる。
また、サーミスタ素子部302を被覆している保護部材304に加えて、チューブ306を被覆することにより、条件が過酷な車両環境下での温度検出素子300に対する耐環境性の効果を確保することが可能となる。
図8を参照して、本発明の他の実施例を説明する。図8は、本発明の第2実施例をなす、温度検出素子300の取付け断面模式図である。なお、図中、第1実施例と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
本実施例では、温度検出素子300の固定について、固定子コイル165の任意の位置に位置決めされた温度検出素子300を、チューブ306で固定子コイル165と同時に被覆する構造に加えて、固定子コイル165に塗布されるワニスを温度検出素子固定部にも塗布する。ワニス塗布後、ワニスの硬化処理によってチューブ306は収縮、固定され、温度検出素子300を取付け固定する。
このように、ワニス処理によりチューブ306を収縮、固定することで温度センサ部301とチューブ306の接触面をさらに大きくできるため、温度検出素子300によるより高い精度での温度追従性を実現することが可能となる。
図9および図10を参照して、本発明の第3実施例について説明する。図9は、本発明の第3実施例をなす温度検出素子300の固定状態を示す模式図であり、図10は、図9の温度検出素子300の取付け断面模式図である。なお、図中、第1実施例と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
本実施例では、温度検出素子300の固定について、固定子コイル165の任意の位置に位置決めされた温度検出素子300をチューブ306で固定子コイル165と同時に被覆する構造に加えて、チューブ306の一部が図9に示すように、例えば2箇所で保持具307により密着、固定され、温度検出素子300を取付け固定する。
このように、保持具307により温度検出素子300を固定することで固定力をより向上させることができるため、固定子コイル165に取付けられている温度検出素子300の密着外れ不良を防止することが可能となる。
保持具307としては、温度検出素子300の温度センサ部301を固定子コイル165に緊縛する策体、温度センサ部301を弾性的に締付ける止め輪、切欠筒状体等、多様な手段を採用することができる。
なお、本実施例では、保持具307を取付けた後、図8に示すように温度検出素子固定部に固定子コイル165に塗布するワニスを加えて塗布してもよい。
図11を参照して、本発明の第4実施例について説明する。図11は、本発明の第4実施例をなす温度検出素子300の取付け断面模式図である。なお、図中第1実施例と同一もしくは相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
本実施例では、温度検出素子300の固定について、固定子コイル165の任意の位置に位置決めされた温度検出素子300を被覆するチューブ306を熱収縮チューブ306Aとする。熱収縮チューブ306Aは、熱を加えることで熱収縮して形状が固定される樹脂製の円筒状チューブである。固定子150が高温雰囲気温度下に置かれて熱が加わる際、熱収縮チューブ306A自体が熱収縮して形状変化することで温度検出素子300を取付け固定する。
このように、熱収縮チューブ306Aを採用することで熱収縮させるだけで温度検出素子300を固定する構造とするため、温度検出素子300の取付け作業性を向上させることが可能となる。
−固定子コイル165の構成の詳細−
図2および図12を参照して、固定子コイル165の構成についてさらに詳しく説明する。図12は、図2の固定子150のセグメント導体166によるU相コイルを示す斜視図である。同図では、理解を容易にするために一相の一系統のみの固定子コイル165を示し、固定子鉄心160や絶縁紙171は省略して表示している。
以下、固定子コイル165における、セグメント導体166の連続によって各相に構成された部分を「固定子コイル主要部」と呼ぶ。
図2および図12に示すように、固定子コイル165における一方のコイルエンド167には、UVW三相それぞれの固定子コイル165の入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)および中性点結線用導体169と、渡り線用導体170が引き出されている。すなわち、固定子コイル165は、U相、V相、W相の各固定子コイル主要部のそれぞれに、入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)および中性点結線用導体169と、渡り線用導体170を接続して構成されている。
以下、入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)および中性点結線用導体169と、渡り線用導体170を総称して「固定子コイル引出し部」と呼ぶ。固定子コイル引出し部は、セグメント導体166の端部166Bに接続されつつ、1個のスロット162に挿入されて、固定子鉄心160の軸方向に延び、さらにスロット162の端部で固定子鉄心160の端面172に沿って折曲されている。
固定子コイル引出し部は、固定子鉄心160のスロット162の端部、すなわちコイルエンド167A側で折曲された後、固定子鉄心160のコイルエンド側端面172に沿って、固定子鉄心160の径方向に対して傾斜した方向に、斜行部173として延びている。斜行部173は、固定子コイル主要部に対して回転軸方向外側で重なるようにして、端面172に沿って延びている。
入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)は斜行部173から、さらに端面172に略直交する軸方向に立ち上げられ、端部には電力入出力端子が設けられている。入出力用コイル導体168(U)、168(V)、168(W)は電力入出力端子を介して電力変換装置と接続される。中性点結線用導体169は、端面172に沿って各相1本ずつ延び、3本のラインが端部で結線される。渡り線用導体170は、各相1本ずつセグメント導体166の端部166Bに接続されつつ、端面172および固定子コイル主要部の外側を沿うように延びて、1個のスロット162に挿入される。
このように、特殊な形状に成形された固定子コイル引出し部において、温度検出素子300を用いて固定子コイル165の温度を測定する方法は、図6から図11に示すような、温度検出素子300の固定構造が適用可能である。よって、温度検出素子300と固定子コイル165の密着性が保たれることで、温度検出素子300による高い精度での温度追従性を確保することが可能な回転電機を提供することができる。
このように、従来技術における回転電機の温度測定において、ケース部材により温度検出素子を固定する構造は、温度検出素子と固定子コイルの間に絶縁層が介在することが多いため、絶縁材料の熱伝導性の影響により温度測定の感度、精度が低下するという問題があったが、上記した実施形態によって、温度測定の感度、精度を向上することが可能である。
また、専用部材(ケース)の代わりにチューブを用いて温度検出素子を固定することにより、回転電機の小型化に対応した温度検出素子の固定構造が可能になるとともに、自動車用部品として使用されるような耐環境性が厳しい条件下においても、温度検出素子を保護する信頼性を保つことができる。
また、温度センサ部とコイル間の接触面積が大きくなることにより、コイル温度の測定精度が向上することができる。
さらに、部品構成の簡素化と部品点数を少なくすることにより、温度検出素子取付けの作業性が向上する回転電機を提供することができる。
100 回転電機
150 固定子
160 固定子鉄心
165 固定子コイル
167A,167B コイルエンド
168(U)、168(V)、168(W) 入出力用コイル導体
169 中性点結線用導体
170 渡り線用導体
300 温度検出素子
306 チューブ
306A 熱収縮チューブ
307 保持具

Claims (9)

  1. 固定子鉄心と、当該固定子鉄心に巻回されるコイルとを有する固定子と、
    前記固定子に回転ギャップを介して回転自在に設けられた回転子と、を有する回転電機であって、
    前記固定子は、前記コイルの温度を検出するための温度検出素子を有し、当該温度検出素子の少なくとも一部が、前記コイルとともに円筒状のチューブによって覆われて固定されている回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機であって、
    前記チューブは、前記固定子のコイルエンドに添加された絶縁ワニスの硬化処理によって収縮したものである回転電機。
  3. 請求項1記載の回転電機であって、
    前記チューブの少なくとも1箇所を密着、固定させる保持具を有する回転電機。
  4. 請求項1記載の回転電機であって、
    前記チューブは熱収縮チューブであり、
    前記温度検出素子は、前記熱収縮チューブの熱収縮によって固定されている回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記温度検出素子は、前記固定子の端部に設けられたコイルエンドの上方に設けられ、各相のコイル端部が接続された中性点結線用コイルの温度を測定する回転電機。
  6. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記温度検出素子は、前記固定子の端部に設けられたコイルエンドの上方に設けられ、各相の入出力用コイルの温度を測定する回転電機。
  7. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記温度検出素子は、前記固定子の端部に設けられたコイルエンドの上方に設けられ、各相のコイル結線に設けられている渡りコイルの温度を測定する回転電機。
  8. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記回転電機のケースに取り付けられる複数のフランジを有する円筒状のハウジングを有し、
    前記固定子鉄心は円筒状であり、前記ハウジングに焼嵌めまたは圧入により固定される複数のティースを有する回転電機。
  9. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記コイルは平角形状である回転電機。
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