JP2012034852A - 電極カテーテル - Google Patents

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Kenji Mori
謙二 森
Yasuhiro Okawa
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Abstract

【課題】使用時において、電極の造影性(X線画像などによる視認性)に優れたものでありながら、この電極によってノイズの少ないシャープな電位を測定することができる電極カテーテルを提供すること。
【解決手段】カテーテル本体と、制御ハンドルと、内管31および外管32からなる二重管構造のカテーテル先端部30と、内管31と外管32との間に挟まれた状態で各々が軸方向に離間して配置された複数の金属リング41と、複数のリード線61とを備えてなり、カテーテル先端部30を構成する外管32の管壁には、金属リング41の固定位置に対応して開口窓321が形成され、露出した金属リング41の外周面の一部によって電極41Aが構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、カテーテル先端部の外周面に複数の電極が装着されてなる電極カテーテルに関する。
例えば、心臓の不整脈を診断または治療するための医療器具として、電極カテーテルが用いられている。そのような電極カテーテルとして、カテーテルの面内でたわむ先端部分(カテーテル先端部)を有するものが紹介されている(特許文献1参照)。
この電極カテーテルは、図8に示すように、カテーテル本体110と、制御ハンドル116と、カテーテル先端部114と、複数のリング状電極140と、先端電極138と、コネクタ118とを備えている。また、この電極カテーテルの内部にはカテーテル先端部114を面内で撓ませるための引張りワイヤおよびたわみ構造体が配置されている。
図9は、図8に示した電極カテーテルのカテーテル先端部114を示す断面図であり、同図において、120はカテーテル先端部114の管壁に形成された側孔、117はたわみ構造体(断面が矩形の板)、130はリード線、126および127はルーメン、129は注入管である。
先端電極138およびリング状電極140は、それぞれ、別個のリード線130に接続されている。これらのリード線130は金属芯線を樹脂被覆してなり、リング状電極140に接続されているリード線130は、それぞれの先端部分においてリング状電極140の内周面に溶接されるとともに、カテーテル先端部114の管壁に形成された側孔120からルーメン126に進入し、このルーメン126、カテーテル本体110のルーメンおよび制御ハンドル116の内孔に延在し、それぞれの後端部分においてコネクタ118に接続されている。
ここに、リード線130が接続されたリング状電極140をカテーテル先端部114に装着する方法としては、カテーテル先端部114の管壁に形成された側孔120にリード線130を通した後、その先端部分における被覆樹脂を剥離して金属芯線を露出させ、当該金属芯線をリング状電極138の内周面に溶接し、次に、このリング状電極138を、カテーテル先端部114の外周に摺動可能に嵌合し、側孔120の開口を塞ぐことのできる位置まで、カテーテル先端部114の軸方向に沿って摺動(スライド)させ、当該位置においてポリウレタン接着剤などを用いて固定する方法が行われている(特許文献1の段落0029参照)。
また、心臓の肺静脈などの部位における電位を測定するための電極カテーテルとして、ループ状に形成されたカテーテル先端部を有するものが知られている。
ここに、本出願人は、カテーテル先端部のほぼ全ての領域で電位を測定することができ、カテーテル先端部の先端によって血管内壁を損傷させることのない電極カテーテルとして、少なくとも1つのルーメンを有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、前記カテーテル本体の先端側に接続され、当該カテーテル本体のルーメンの少なくとも1つと連通するルーメンを有し、円形のループ状に形成されたカテーテル先端部とを備えてなり、前記カテーテル先端部には、その外周に複数のリング状電極が装着されているとともに、その先端に球状のチップ電極が装着され、前記球状のチップ電極の直径が、前記カテーテル先端部の外径よりも大きい電極カテーテルを提案している(特許文献2参照)。
図10は、特許文献2に記載した電極カテーテルのカテーテル先端部を示す断面図、図11は、図10の部分拡大断面図(F部詳細図)である。
図10において、230はカテーテル先端部、231はリング状電極、232はチップ電極、234はカテーテル先端部230の管壁に形成された側孔、61および62はリード線、271は形状記憶特性を有するコアワイヤである。なお、図10においては、実際にはループ形状であるカテーテル先端部230を直線的に図示している。
また、図11において、611はリード線61を構成する金属芯線、612はリード線61を構成する被覆樹脂、Wは溶接部、251、252、236は、それぞれ接着剤ないし封止剤として機能する硬化樹脂(樹脂硬化物)である。
ここに、リード線61を構成する金属芯線611の直径は、例えば0.1mmとされ、例えばポリアミドイミド樹脂からなる被覆樹脂612の膜厚は、例えば10μmとされる。
リード線61は、その先端部分61Aにおいて、リング状電極231の内周面に抵抗溶接されている(先端部分61Aの一部が溶接部Wとなっている)。この溶接のために、リード線61の先端部分61Aにおける被覆樹脂612が剥離されて金属芯線611が露出している。
図10に示したように、リング状電極231には、それぞれ、別個のリード線61が接続されている。
リング状電極231に接続されているリード線61は、それぞれの先端部分61Aの金属芯線611においてリング状電極231の内周面に溶接されているとともに、カテーテル先端部230の管壁に形成された側孔234からルーメンに進入し、カテーテル先端部230のルーメン、カテーテル本体のルーメンおよび制御ハンドルの内孔に延在し、それぞれの後端部分において、制御ハンドルの基端側に取り付けられたコネクタに接続されている。
また、チップ電極232には、リード線62が接続され、このリード線62は、カテーテル先端部230のルーメン、カテーテル本体のルーメンおよび制御ハンドルの内孔に延在し、その後端部分において、制御ハンドルの基端側に取り付けられたコネクタに接続されている。
ここに、リード線61が接続されたリング状電極231をカテーテル先端部230に装着する方法としては、先ず、リード線61の先端部分61Aにおける被覆樹脂612を剥離して金属芯線611を露出させ、この金属芯線611をリング状電極231の内周面に抵抗溶接(スポット溶接)する。
次に、リング状電極231が固定される位置に対応して複数の側孔234が形成されているカテーテル先端部230を準備し、このカテーテル先端部230の外周面においてリング状電極231の各々が固定される領域(側孔234の開口を含む領域)に、例えば、二液硬化型のエポキシ樹脂からなる接着剤を塗布する。
この接着剤の一部は、カテーテル先端部230の外周面に塗り広げられて接着剤層を形成し、接着剤の残部は、側孔234内に充填されて封止剤として機能する。
次に、リング状電極231に接続させたリード線61の後端を、接着剤が充填されている側孔234に挿入し、カテーテル先端部230のルーメンにリード線61を挿通させるとともに、カテーテル先端部230の外周にリング状電極231を摺動可能に嵌合し、側孔234の開口を塞ぐことのできる位置まで、カテーテル先端部230の軸方向に沿ってリング状電極231を摺動(スライド)させ、当該位置において、カテーテル先端部230の外周面にリング状電極231を接着する。その後、接着剤が硬化しない間に、リング状電極231をかしめ、さらに、リング状電極231の両端部に紫外線硬化性のポリウレタン樹脂を塗布して光硬化させ、硬化樹脂236を形成する。
一方、カテーテル先端部230のルーメンに挿通させたリード線61を、カテーテル本体のルーメンおよび制御ハンドルの内孔に通し、リード線61の後端部分をコネクタに接続する。
このような工程を経て製造される特許文献2に記載の電極カテーテルの使用時において、リング状電極231(外周面)により測定された電位データは、コネクタにケーブルを介して接続された心電図計に送られる。
特開2006−255401号公報(段落0029) 特許第4027411号公報(請求項1)
特許文献1〜2に記載されたような電極カテーテルにおいて、心臓の肺静脈などの部位でノイズのないシャープな電位を測定するためには、リング状電極の幅は狭い方が好ましい。
しかしながら、リング状電極の幅を狭く設定すると、電極カテーテルの製造時(リング状電極の内周面にリード線を溶接する工程)において、リング状電極から溶接部分がはみだしてしまう。また、幅の狭いリング状電極は、電極カテーテルの使用時において造影性に劣るという問題もある。
このため、リング状電極の幅を狭くすることができず、従来の電極カテーテルによっては、シャープな電位を測定することができなかった。
さらに、特許文献1に記載されたような電極カテーテルにおいては、リング状電極140の端部(エッジ)によって血管や心臓の内壁を傷つけてしまうという問題がある。
特許文献2に記載の電極カテーテルにおいては、リング状電極231の端部(エッジ)が硬化樹脂236により被覆されているものの、硬化樹脂236の塗膜を厚く形成することができないために、リング状電極231の尖鋭な端部(エッジ)を確実に被覆することはできず、血管や心臓の内壁を傷つけるという問題について十分に解決するには至っていない。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第1の目的は、製造時において、電極を構成する金属リングから、溶接部分等の接合部がはみだしてしまうことがなく、使用時において、電極の造影性(X線画像などによる視認性)に優れたものでありながら、この電極によってノイズの少ないシャープな電位を測定することができる電極カテーテルを提供することにある。
本発明の第2の目的は、電極を構成する金属リングの両端部によって血管や心臓の内壁を傷つけるおそれのない電極カテーテルを提供することにある。
(1)本発明の電極カテーテルは、少なくとも1つのルーメンを有するカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、
前記カテーテル本体の先端側に接続され、樹脂材料からなる内管および外管による二重管構造を有し、前記カテーテル本体のルーメンの少なくとも1つと連通するルーメンを有するカテーテル先端部と、
前記カテーテル先端部を構成する内管と外管の間において各々が軸方向に離間して配置され、前記内管および前記外管に対して各々の内周面および外周面が密着固定された複数の金属リングと、
前記複数の金属リングの各々に接続された複数のリード線とを備えてなり、
前記カテーテル先端部を構成する内管の管壁には、前記複数の金属リングの固定位置に対応して、前記内管の外周面から内周面に至る側孔が形成され、
前記複数のリード線の各々は、その先端部分において前記金属リングの内周面に接合されることにより当該金属リングに接続されているとともに、前記内管の管壁に形成された側孔から前記カテーテル先端部のルーメンに進入し、当該カテーテル先端部のルーメン、前記カテーテル本体のルーメンおよび前記制御ハンドルの内孔に延在し、
前記カテーテル先端部を構成する外管の管壁には、前記複数の金属リングの固定位置に対応して、当該金属リングの両端部以外の外周面を被覆する領域において、周方向の一部または全周にわたる開口窓が形成され、当該開口窓により露出した前記金属リングの外周面の一部によって電極が構成されていることを特徴とする。
このような構成の電極カテーテルによれば、複数の金属リングの各々が内管と外管とに挟まれた状態で配置され、複数の金属リングの固定位置に対応して外管の管壁に開口窓が形成されているので、開口窓により露出した前記金属リングの外周面の一部から構成される電極によって電位を測定することができる。また、金属リングの両端部以外の外周面を被覆する領域において開口窓が形成されており、金属リングの両端部の外周面は、外管を構成する樹脂材料に被覆されている(金属リングの両端部が内管と外管とに挟まれて完全にシールされている)。
すなわち、カテーテル先端部における電極の幅(カテーテル先端部の軸方向における長さ)は、金属リングの幅ではなく、開口窓の幅(カテーテル先端部の軸方向における長さ)によって決定されるので、金属リングの幅を広くしても、開口窓の幅を十分に狭くして電極の幅を狭く設定することにより、従来のリング状電極では実現できなかったノイズの少ないシャープな電位を測定することができる。また、外管を構成する樹脂材料によって被覆された両端部を含めて金属リング全体をX線画像などにおいて視認することができるので、電極の造影性(X画像等による視認性)にも優れたものとなる。更に、金属リングの幅を広くすることができるので、当該金属リングの内周面にリード線を接合する工程において、溶接部分などの接合部が金属リングからはみだしてしまうこともない。
また、金属リングの両端部(エッジ)は、外管および内管を構成する樹脂材料によって被覆されて露出しないので、金属リングの両端部によって、血管や心臓の内壁を傷つけることはない。
(2)本発明の電極カテーテルにおいて、前記カテーテル先端部がループ状に形成されていることが好ましい。
ループ状に形成されたカテーテル先端部の外周面にリング状電極が装着されてなる従来の電極カテーテルでは、製造時の曲げ加工および使用時の形状変化によって、カテーテル先端部の外周面とリング状電極の内周面との間に部分的な剥離が生じて隙間(液体の流路)が形成されやすく、カテーテル先端部に形成された側孔からルーメンに血液が流入されやすかった。このようなループ状に形成されたカテーテル先端部を有する電極カテーテルにおいて、外管を構成する樹脂材料によって金属リングの両端部の外周面を被覆する(内管と外管により金属リングの両端部をシールする)という構成を採用することはきわめて有効な手段である。
(3)上記(2)の電極カテーテルにおいて、前記カテーテル先端部の形状であるループの外側に位置する前記外管の管壁に、前記開口窓が形成されていることが好ましい。
このような構成の電極カテーテルによれば、ループの外側に電極を存在させることができるので、例えば、ループ状のカテーテル先端部を、肺静脈などの血管内にその周方向に沿って位置させたときに、カテーテル先端部に装着された電極(金属リングの露出部分)の各々を血管内壁に当接または近接させることができ、血管の周方向に沿った電位を確実に測定することができる。
(4)本発明の製造方法は、上記(1)の電極カテーテルを製造する方法であって、
前記金属リングの内周面に前記リード線を抵抗溶接することにより、複数の金属リングの各々に複数のリード線の各々を接続する工程と、
前記金属リングに接続した前記リード線の後端を、当該金属リングが固定される位置に対応して前記内管の管壁に形成された側孔に挿入し、前記内管のルーメンに前記リード線を挿通させるとともに、前記内管の外周に前記金属リングを摺動可能に嵌合し、前記側孔の開口を塞ぐことのできる位置まで、内管の軸方向に沿って前記金属リングを摺動させることにより、前記内管の外周面に、前記金属リングの各々を配置する工程と、
前記金属リングを配置した前記内管に前記外管を嵌合して、当該外管によって前記内管の外周面および前記金属リングの外周面を被覆し、これを加熱加圧することにより、前記内管と前記外管とを融着させてカテーテル先端部を構成するとともに、前記内管および前記外管に対して前記金属リングを密着固定させる工程と、
前記金属リングの両端部以外の外周面を被覆している樹脂を、前記外管の周方向の一部または全周にわたり除去することにより、前記金属リングの固定位置に対応する開口窓を前記外管の管壁に形成し、当該開口窓によって前記金属リングの外周面の一部を露出させて電極を構成する工程と
を含むことを特徴とする。
(5)上記(2)の電極カテーテルを製造する本発明の製造方法において、
前記外管の管壁に開口窓を形成して電極を構成した後に、ループ形状が記憶されたコアワイヤを前記カテーテル先端部のルーメンに挿入する工程を含むことが好ましい。
本発明に係る電極カテーテルによれば、その使用時において、電極の造影性(X線画像などによる視認性)に優れたものでありながら、この電極によってノイズの少ないシャープな電位を測定することができる。また、その製造時において電極を構成する金属リングの内周面へのリード線の接合作業を容易に行うことができ、リード線の接合部が金属リングからはみだしてしまうこともない。
本発明に係る電極カテーテルによれば、電極を構成する金属リングの端部によって血管や心臓の内壁を傷つけるおそれがない。
本発明の一実施形態に係る電極カテーテルの斜視図である。 図1に示した電極カテーテルのカテーテル先端部を示す斜視図(A部詳細図)である。 図1に示した電極カテーテルの内部構造を模式的に示す断面図(縦断面図)である。 図1に示した電極カテーテルのカテーテル先端部の内部構造をを示す断面図(図3の部分拡大断面図)である。 (1)および(2)は、図4の部分拡大断面図(B部詳細図およびC部詳細図)であり、(3)は、図4のD−D断面図(横断面図)である。 カテーテル先端部の外管に形成された開口窓の範囲を説明するための断面図であり、(1)は縦断面図、(2)は横断面図である。 図1に示した電極カテーテルのカテーテル先端部を作製する手順を示す斜視図である。 従来の電極カテーテルの一例を示す斜視図である。 図8に示した電極カテーテルのカテーテル先端部を示す断面図である。 従来の電極カテーテルの他の例におけるカテーテル先端部を示す断面図である。 図10の部分拡大断面図(F部詳細図)である。
以下、本発明の一実施形態に係る電極カテーテルについて説明する。
図1乃至図5に示した電極カテーテル1は、カテーテル本体10と、カテーテル本体10の基端側に接続された制御ハンドル20と、カテーテル本体10の先端側に接続され、樹脂材料からなる内管31および外管32による二重管構造を有し、ループ状に形成されたカテーテル先端部30と、カテーテル先端部30を構成する内管31と外管32との間において各々が管軸方向に離間して配置され、内管31の外周面および外管32の内周面に対して各々の内周面および外周面が密着固定された複数(9個)の金属リング41と、カテーテル先端部30の先端に装着された球状のチップ電極42と、制御ハンドル20の基端側に装着されたコネクタ18と、金属リング41の各々とコネクタ18を電気的に接続する複数(9本)のリード線61と、チップ電極42とコネクタ18を電気的に接続するリード線62とを備えてなり;カテーテル先端部30を構成する内管31の管壁には、金属リング41の固定位置に対応して、内管31の外周面から内周面に至る側孔34が複数(9個)形成され、複数(9本)のリード線61の各々は、その先端部分61Aにおける被覆樹脂612を剥離して露出させた金属芯線611が金属リング41の内周面に抵抗溶接されることにより、金属リング41に接続されているとともに、内管31の管壁に形成された側孔34からカテーテル先端部30のルーメンに進入し、カテーテル先端部30のルーメン、カテーテル本体10のルーメンおよび制御ハンドル20の内孔に延在し、その後端部分61Bにおいてコネクタ18に接続されており;カテーテル先端部30を構成する外管32の管壁には、金属リング41の固定位置に対応して、金属リング41の両端部以外の外周面を被覆する領域において、周方向の一部(カテーテル先端部30の形状であるループの外側に位置する半周部分)に開口窓321が複数(9個)形成され、この開口窓321により露出した金属リング41の外周面の一部(ループの外側に位置される半周部分)によって電極41Aが構成されている。
本実施形態の電極カテーテル1は、カテーテル本体10と、制御ハンドル20と、カテーテル先端部30と、電極41Aを構成する9個の金属リング41と、球状のチップ電極42と、コネクタ18と、9本のリード線61と、1本のリード線62とを備えてなる。本実施形態の電極カテーテル1を示す図3および図4においては、実際にはループ形状であるカテーテル先端部30を直線的に図示しており、同図において、下側(開口窓321が形成されている側)は、ループ形状としたときにループの外側に位置する。
カテーテル本体10は1つのルーメンを有する細長い管状構造体であって、第1のチューブ11と第2のチューブ12とからなる。
第1のチューブ11には、一定の柔軟性(屈曲性)、管軸方向の非圧縮性、捩れ剛性が要求される。第1のチューブ11の有する捩れ剛性により、制御ハンドル20からの回転トルクをカテーテル先端部30に伝達することができる。
第1のチューブ11としては特に限定されるものではないが、ポリウレタン、ナイロン、ポリエーテルブロックアミド「PEBAX(登録商標)」などの樹脂からなるチューブをステンレス素線で編組したもの(ブレードチューブ)を挙げることができる。
第1のチューブ11の長さは、例えば50〜200cmとされる。
第2のチューブ12は、カテーテル本体10の先端部分を構成するチューブであって、第1のチューブ11のルーメンと連通するルーメンを有し、後述する偏向機構(ルーメンに配置された板バネ)により屈曲する。
第2のチューブ12の構成材料としては無毒性の樹脂を使用することができる。なお、第2のチューブ12は編組されていないために第1のチューブ11よりも柔軟である。
第2のチューブ12の長さは、例えば3〜10cmとされ、更に好ましくは4〜7cmとされる。
カテーテル本体10(第1のチューブ11および第2のチューブ12)の外径としては2.6mm以下であることが好ましく、更に好ましくは2.4mm以下、特に好ましくは2.0〜2.4mmとされる。
カテーテル本体10の内径は、ワイヤやリード線などの収容空間を確保するとともに、捩れ剛性(肉厚)を確保する観点から、例えば、外径が2.3〜2.4mmである場合に、1.5〜1.7mm程度であることが好ましい。
制御ハンドル20は、カテーテル本体10(第1のチューブ11)の基端側に接続されている。図1において、21はグリップ、22はノブである。
制御ハンドル20を回転させることにより、その回転トルクは、カテーテル本体10を介してカテーテル先端部30に伝達される。
また、ノブ22をスライドさせることにより、後述する偏向機構により第2のチューブ12が屈曲し、これに伴ってカテーテル先端部30が偏向する。
従って、制御ハンドル20を操作して、カテーテル先端部30を回転させ、さらに偏向させることによって、カテーテル先端部30を目的部位に誘導することができる。
図4および図5に示すように、カテーテル先端部30は内管31および外管32により構成されるチューブ(二重管)からなり、カテーテル本体10(第2のチューブ12)の先端側に接続され、カテーテル本体10のルーメンと連通するルーメンを有している。
カテーテル先端部30を構成する内管31は、ポリウレタンやPEBAX(登録商標)のような生体許容性の樹脂材料(熱可塑性樹脂)からなる。内管31は、異なる樹脂材料により多層構造を有していてもよい。
内管31の肉厚(管壁の厚さ)は、例えば50〜250μmとされ、好適な一例を示せば100μmである。
カテーテル先端部30を構成する外管32は、内管31と同一または異なる樹脂材料からなる。
外管32の肉厚(管壁の厚さ)は、内管31の肉厚よりも薄く、例えば10〜200μmとされ、好適な一例を示せば20μmである。
カテーテル先端部30は、内管31と外管32とが熱融着された二重管構造のチューブである。カテーテル先端部30を構成するチューブは、実質的に円形のループ状に形成されている。これにより、血管の内周部分を径方向に同時に測定することができる。なお、カテーテル先端部30は、平坦な円形の閉じたループでなく、チップ電極42を最先端とする螺旋形のループである(本発明において「円形」、「楕円形」というときは、厳密には螺旋形であるものを包含する。)。従って、目的部位に向けて血管内を容易に前進させることができる。
カテーテル先端部30を構成する内管31と外管32との間には、その管軸方向に離間して、9個の金属リング41が配置されており、これらの金属リング41の外周面の一部(ループの外側に位置する半周部分)によって、カテーテル先端部30の外周面に9個の電極41Aが構成されている。
9個の金属リング41は、各々の内周面および外周面が、それぞれ、内管31の外周面および外管32の内周面に対して密着固定されている。また、金属リング41の固定位置に対応して、内管31の管壁には、その外周面から内周面に至る側孔34が形成されている。
金属リング41は、白金、金、イリジウム、またはこれらの合金などの導電性材料から構成され、白金または白金合金からなることが好ましい。
なお、金属リング41の数(側孔の数)は9個に限定されるものではないことは勿論である。金属リング41の数は6〜20個であることが好ましい。
本実施形態の電極カテーテル1は、円形のループ状に形成されたカテーテル先端部30の先端に球状のチップ電極42が装着されてなり、これにより、カテーテル先端部30のほぼ全領域、すなわち、最も基端側にある電極41A(金属リング41による電極)からチップ電極42が装着されている先端に至る領域を電位の測定領域とすることができる。
図3に示すように、本実施形態の電極カテーテル1は、カテーテル先端部30を偏向させるための偏向機構を備えている。
この偏向機構は、引張りワイヤ71および板バネ72を有している。
偏向機構を構成する引張りワイヤ71は、カテーテル本体10のルーメンに延在している。引張りワイヤ71の基端部71Bは、制御ハンドル20の内部において固定されている。制御ハンドル20には、ノブ22を、図3に示した状態から先端側にスライドさせることにより引張りワイヤ71に対して相対的にカテーテル本体10の基端を先端側に移動させるピストン機構(図示省略)が設けられている。一方、引張りワイヤ71の先端部71Aは、板バネ72の先端部に固定されている。
引張りワイヤ71の構成材料としてはステンレスおよびNi−Ti合金などを挙げることができる。引張りワイヤ71の表面はPTFE「テフロン(登録商標)」などで被覆されていることが好ましい。引張りワイヤ71の直径は、例えば0.1〜0.5mmとされる。
偏向機構を構成する板バネ72は、その基端が、第1のコイルチューブ73の先端に固定されている。
第1のコイルチューブ73は、平角または円形断面の線材がコイル状に巻回されて構成され、第1のチューブ11のルーメンに延在して、第1のチューブ11の潰れを防止する補強材として機能している。
引張りワイヤ71の一部(第1のコイルチューブ73の先端から板バネ72の先端部に至る範囲)は、第2のコイルチューブ74により囲まれている。
第2のコイルチューブ74は、その基端が、第1のコイルチューブ73の先端に固定され、その先端が、板バネ72の先端部(引張りワイヤ71の先端部71Aの固定位置より僅かに基端側)に固定されている。
第2のコイルチューブ74の内径は引張りワイヤ71の直径よりも僅かに大きく、引張りワイヤ71は、第2のコイルチューブ74内を移動(摺動)することができる。
第2のコイルチューブ74はステンレスなどの金属材料からなり、その外周面は非導電性部材により被覆されていることが好ましい。
板バネ72の先端部には、引張りワイヤ71の先端部71Aが固定されているとともに、更にその先端側には、形状記憶特性を有するコアワイヤ76の基端部が固定されている。コアワイヤ76は、カテーテル先端部30のルーメンに沿って延び、図3に示すように、その先端部はチップ電極42に固定されている。
コアワイヤ76は、カテーテル先端部30のループ形状を記憶しており、力を加えることによって容易に変形(例えば直線状に変形)するが、力を取り除くとループ形状に戻る。
コアワイヤ76の構成材料としてはNi−Ti合金を挙げることができる。Ni−Ti合金におけるNiとTiの比率は54:46〜57:43であることが好ましい。好ましいNi−Ti合金としてニチノールを挙げることができる。
カテーテル先端部30の偏向機構は例えば次のように作用する。すなわち、オペレータが制御ハンドル20のノブ22を先端側にスライドさせると、制御ハンドル20内における図示しないピストン機構によって引張りワイヤ71およびカテーテル本体10が相対移動し、これにより、その先端部において引張りワイヤ71の先端部71Aが固定されている板バネ72が曲げられ、この板バネ72を内包するカテーテル本体10の先端部分(第2のチューブ12)が屈曲し、この結果、カテーテル先端部30が偏向する。そして、ノブ22を基端側にスライドさせて元の位置に戻すと、板バネ72が直線状になり、カテーテル先端部30が元の向きに戻る。なお、本発明の電極カテーテルにおける偏向機構は、このようなものに限定されるものではないことは勿論である。
図3および図4に示すように、本実施形態の電極カテーテル1は、カテーテル先端部30に装着された複数(9個)の金属リング41の各々と、制御ハンドル20の基端側に取り付けられたコネクタ18とを電気的に接続するリード線61を複数(9本)備えている。また、この電極カテーテル1は、チップ電極42とコネクタ18とを電気的に接続するリード線62とを備えている。
図5に示すように、金属リング41とコネクタ(18)とを接続するためのリード線61は、金属芯線611を樹脂612により被覆してなる。被覆樹脂612としては、例えばポリアミドイミド樹脂が挙げられる。
リード線61の先端部分61Aにおいて、被覆樹脂612を剥離して露出させた金属芯線611が、金属リング41の内周面に抵抗溶接(スポット溶接)されている。
図3および図4に示すように、金属リング41の各々に接続されたリード線61は、内管31の管壁に形成された側孔34からカテーテル先端部30のルーメンに進入し、カテーテル先端部30のルーメン、カテーテル本体10(第2のチューブ12および第1のチューブ11)のルーメンおよび制御ハンドル20の内孔に延在し、その後端部分61Bにおいて、制御ハンドル20の基端側に取り付けられたコネクタ18に接続されている。
リード線61は、カテーテル本体10(第2のチューブ12・第1のチューブ11)のルーメンにおいて幾分移動可能に配置され、これによって、カテーテル先端部30を偏向させても、これらが破損することはない。
図4および図5に示すように、カテーテル先端部30を構成する外管32の管壁には、各々の金属リング41における両端部以外の外周面を被覆する領域において周方向の一部(カテーテル先端部30の形状であるループの外側に位置する半周部分)に開口窓321(外管32の外周面から内周面に至る貫通孔)が形成され、これらの開口窓321により露出した金属リング41の外周面の一部によって電極41Aが構成されている。
このような構成の電極カテーテル1によれば、開口窓321により露出した金属リング41の外周面の一部から構成される電極41Aによって電位を測定することができる。
特に、ループの外側(図4および図5において下側)における半周部分に電極41Aが位置していることにより、例えば、ループ状であるカテーテル先端部30を、肺静脈などの血管内にその周方向に沿って位置させたときに、カテーテル先端部30における電極41Aの各々を血管内壁に当接または近接させることができ、血管の周方向に沿った電位を確実に測定することができる。
また、金属リング41の両端部の外周面は、外管32を構成する樹脂に被覆されている(金属リング41の両端部が内管31と外管32とに挟まれてシールされている)ので、内管31に形成された側孔34からルーメンへの血液の流入を確実に防止することができ、金属リング41の内周面とリード線61との溶接部Wやリード線61の先端部分61Aで露出する金属芯線611に血液が接触することはない。すなわち、シート状の樹脂材料(内管および外管)によって金属リング41の両端部を挟みこむことにより、優れたシール性を有するものとなり、このシール性は、カテーテル先端部30に繰り返し変形を与えても損なわれることはない。
また、電極41Aの幅(カテーテル先端部30の軸方向における長さ)は、金属リング41の幅ではなく、開口窓321の幅(カテーテル先端部30の軸方向における長さ)によって決定されるので、金属リング41の幅を広く設定しても、開口窓321の幅を十分に狭くすることによって電極41Aの幅を狭くすることができ、この電極41Aによってノイズの少ないシャープな電位を測定することができる。しかも外管32を構成する樹脂材料により被覆された両端部を含めて金属リング41全体をX線画像などにより視認することができるので、電極の造影性(X画像等による視認性)にも優れたものとなる。更に、金属リング41の幅を広くとることができるので、金属リング41の内周面にリード線61を溶接する工程において、金属リング41から溶接部分がはみだしてしまうこともない。
更に、金属リング41の両端部におけるエッジは、内管31および外管32を構成する樹脂材料により被覆されて露出しないので、金属リング41の両端部によって、血管や心臓の内壁を傷つけることはない。
本実施形態の電極カテーテル1において、金属リング41の幅(図6(1)においてW0 で示される軸方向の長さ)は0.3〜4mmであることが好ましく、更に好ましくは0.5〜1.5mm、好適な一例を示せば1mmである。
金属リング41の幅(W0 )が狭過ぎる場合には、電極の造影性(X画像等による視認性)を十分に確保することができない。他方、金属リング41の幅(W0 )が広過ぎる場合には、カテーテル先端部30の柔軟性が損なわれるおそれがある。
また、電極41Aの幅を決定する開口窓321の幅(図6(1)においてW1 で示される軸方向の長さ)は0.2〜2mmであることが好ましく、更に好ましくは0.3〜1.0mm、好適な一例を示せば0.5mmである。
開口窓321の幅(W1 )を狭く設定することにより、良好な造影性(X画像等による視認性)を確保しながら、従来のリング状電極では実現不可能であった狭い幅の電極41Aを構成することができ、この電極41Aによってシャープな電位を測定することができる。
また、(W0 −W1 )/2で求められる金属リング41の両端部の幅は0.1〜1mmであることが好ましく、更に好ましくは0.1〜0.5mm、好適な一例を示せば0.25mmである。
金属リング41の幅に対する開口窓321の幅の比(W1 /W0 )は0.1〜0.9とされ、好ましくは0.3〜0.7とされ、好適な一例を示せば0.5である。
この比(W1 /W0 )が0.1未満である場合には、電極41Aの幅も過小となり、電位の測定が困難となる。他方、比(W1 /W0 )が0.9を超える場合には、金属リング41の両端部を樹脂材料(内管31および外管32)によって十分にシールすることができないことがある。
図4および図5に示すように、本実施形態の電極カテーテル1では、電極41Aを区画する開口窓321は、金属リング41の両端部以外の外周面を被覆する領域において周方向の一部(ループの外側に位置する半周部分。図6(2)における角度θ=180°)に形成されているが、周方向における開口窓321の形成範囲(図6(2)における角度θ)は適宜選択することができ、金属リングの両端部以外の外周面を被覆する領域(被覆すべき領域)における全周(図6(2)における角度θ=360°)に開口窓が形成されていてもよい。
また、開口窓321の形状は矩形に限定されるものでなく、種々の形状(円形、楕円形など)を選択することができる。
本実施形態の電極カテーテル1は、大腿動脈のような主要な動脈または静脈の中に挿入された後に、目的部位(例えば心臓の肺静脈)に向けて血管内を前進する。
電極カテーテル1において、電極41Aにより測定された電位(データ)は、コネクタ18にケーブルを介して接続された心電図計に送られる。
本実施形態の電極カテーテル1は、下記のようにして製造することができる。
(1)先ず、リード線61の先端部分61A(例えば、先端から0.25mm程度)における被覆樹脂612を剥離して金属芯線611を露出させ、この金属芯線611を金属リング41の内周面に抵抗溶接(スポット溶接)する。このようにして、9個の金属リング41の各々にリード線61を接続する。
(2)一方、金属リング41の固定位置に対応して9個の側孔34が管壁に形成されている管状構造体(内管31)を準備し、金属リング41(外周面および内周面に接着層を形成した金属リング)に接続したリード線61の後端を側孔34に挿入し、当該リード線61を内管31のルーメンに挿通させるとともに、当該リード線61が接続された金属リング41を内管31の外周に摺動可能に嵌合し、側孔34の開口を塞ぐことのできる位置まで当該金属リング41を摺動(スライド)させる。これを9個の金属リング41(リード線61)について行うことにより、図7(a)に示すように、内管31の外周面に9個の金属リング41を配置する。
(3)次に、金属リング41を配置した内管31に管状構造体(外管32)を嵌合して、当該外管32によって内管31の外周面および金属リング41の外周面を被覆し、これを加熱加圧する。これにより、内管31と外管32とが融着するとともに、金属リング41の内周面と内管31の外周面とが前記接着層を介して密着し、金属リング41の外周面と外管31の内周面とが前記接着層を介して密着する。ここに、加熱温度としては、内管31および外管32を構成する樹脂材料の融点以上とされる。また、加圧方法としては、特に限定されるものではないが、収縮チューブなどを使用する方法を例示することができる。
これにより、図7(b)に示すように、内管31(外周面)と外管32(内周面)との間に9個の金属リング41が内包された状態で配置されている二重管(カテーテル先端部30)が得られる。
(4)次に、金属リング41の両端部を除いた外周面を被覆している樹脂(外管32の構成樹脂)を、外管32の周方向の一部(半周部分)にわたり除去することにより、開口窓321を形成する。
開口窓321の形成方法としては、レーザによる切削(穿孔)加工法、機械的な切削(穿孔)加工法を例示することができる。これらのうち、レーザを使用する切削加工法が好ましい。
これにより、図7(c)および(d)に示すように、開口窓321によって金属リング41の外周面の一部(両端部を除いた外周面の半周部分)が露出し、これを電極41Aとすることができる。
(5)次に、内管31と外管32とからなるカテーテル先端部30のルーメンに、ループ形状が記憶されているコアワイヤ(図示省略)を挿入する。このとき、ループの外側に開口窓321が位置するように調整する。
次に、チップ電極42に接続されているリード線を、カテーテル先端部30の先端開口からルーメンに挿入し、チップ電極42をカテーテル先端部30に装着する。
(6)次に、カテーテル先端部30(内管31)のルーメンに挿通させたリード線61およびリード線62の各々を、カテーテル本体のルーメンおよび制御ハンドルの内孔に通し、リード線61の後端部分をコネクタ18に接続する。
これにより、図7(e)に示すように、ループ状に形成され、当該ループの外側(半周部分)に電極41Aが配置されているカテーテル先端部30を構成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、カテーテル先端部は、ループ状に形成されている必要はなく、直線状であっても、緩やかな曲線状(例えば図8に示したような形状)であってもよい。
1 電極カテーテル
10 カテーテル本体
11 第1のチューブ
12 第2のチューブ
18 コネクタ
20 制御ハンドル
21 グリップ
22 ノブ
30 カテーテル先端部
31 内管
32 外管
321 開口窓
34 側孔
41 金属リング
41A 電極
42 チップ電極
61 リード線
611 金属芯線
612 被覆樹脂
61A リード線の先端部分
61B リード線の後端部分
62 リード線
71 引張りワイヤ
72 板バネ
73 第1のコイルチューブ
74 第2のコイルチューブ
76 コアワイヤ
W スポット溶接部

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのルーメンを有するカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、
    前記カテーテル本体の先端側に接続され、樹脂材料からなる内管および外管による二重管構造を有し、前記カテーテル本体のルーメンの少なくとも1つと連通するルーメンを有するカテーテル先端部と、
    前記カテーテル先端部を構成する内管と外管の間において各々が軸方向に離間して配置され、前記内管および前記外管に対して各々の内周面および外周面が密着固定された複数の金属リングと、
    前記複数の金属リングの各々に接続された複数のリード線とを備えてなり、
    前記カテーテル先端部を構成する内管の管壁には、前記複数の金属リングの固定位置に対応して、前記内管の外周面から内周面に至る側孔が形成され、
    前記複数のリード線の各々は、その先端部分において前記金属リングの内周面に接合されることにより当該金属リングに接続されているとともに、前記内管の管壁に形成された側孔から前記カテーテル先端部のルーメンに進入し、当該カテーテル先端部のルーメン、前記カテーテル本体のルーメンおよび前記制御ハンドルの内孔に延在し、
    前記カテーテル先端部を構成する外管の管壁には、前記複数の金属リングの固定位置に対応して、当該金属リングの両端部以外の外周面を被覆する領域において、周方向の一部または全周にわたる開口窓が形成され、当該開口窓により露出した前記金属リングの外周面の一部によって電極が構成されていることを特徴とする電極カテーテル。
  2. 前記カテーテル先端部が、ループ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電極カテーテル。
  3. 前記カテーテル先端部の形状であるループの外側に位置する前記外管の管壁に前記開口窓が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電極カテーテル。
  4. 請求項1に記載の電極カテーテルを製造する方法であって、
    前記金属リングの内周面に前記リード線を抵抗溶接することにより、複数の金属リングの各々に複数のリード線の各々を接続する工程と、
    前記金属リングに接続した前記リード線の後端を、当該金属リングが固定される位置に対応して前記内管の管壁に形成された側孔に挿入し、前記内管のルーメンに前記リード線を挿通させるとともに、前記内管の外周に前記金属リングを摺動可能に嵌合し、前記側孔の開口を塞ぐことのできる位置まで、内管の軸方向に沿って前記金属リングを摺動させることにより、前記内管の外周面に、前記金属リングの各々を配置する工程と、
    前記金属リングを配置した前記内管に前記外管を嵌合して、当該外管によって前記内管の外周面および前記金属リングの外周面を被覆し、これを加熱加圧することにより、前記内管と前記外管とを融着させてカテーテル先端部を構成するとともに、前記内管および前記外管に対して前記金属リングを密着固定させる工程と、
    前記金属リングの両端部以外の外周面を被覆している樹脂を、前記外管の周方向の一部または全周にわたり除去することにより、前記金属リングの固定位置に対応する開口窓を前記外管の管壁に形成し、当該開口窓によって前記金属リングの外周面の一部を露出させて電極を構成する工程と
    を含むことを特徴とする電極カテーテルの製造方法。
  5. 請求項2に記載の電極カテーテルを製造する方法であって、
    前記外管の管壁に開口窓を形成して電極を構成した後に、ループ形状が記憶されたコアワイヤを前記カテーテル先端部のルーメンに挿入する工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の電極カテーテルの製造方法。
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