JP2010072403A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド現像を採用する場合において、画像メモリの発生を確実に防止しつつ、所望の画像濃度を確保する。
【解決手段】画像濃度調整制御において、トナー担持体48上または静電潜像担持体12上のトナー量を所定量Mにするための供給回収電界の実効値Vsoの目標値Vtmを求め、目標値Vtmが所定の基準値Sと比べて同じか又は回収電位差Vsb側の値である場合、実効値Vsoを目標値Vtmに設定し、目標値Vtmが基準値Sよりも供給電位差Vsa側の値である場合、実効値Vsoを基準値Sに設定し、且つ、前記トナー量が所定量Mになるように供給回収電界の周波数を変更する。
【選択図】図4
【解決手段】画像濃度調整制御において、トナー担持体48上または静電潜像担持体12上のトナー量を所定量Mにするための供給回収電界の実効値Vsoの目標値Vtmを求め、目標値Vtmが所定の基準値Sと比べて同じか又は回収電位差Vsb側の値である場合、実効値Vsoを目標値Vtmに設定し、目標値Vtmが基準値Sよりも供給電位差Vsa側の値である場合、実効値Vsoを基準値Sに設定し、且つ、前記トナー量が所定量Mになるように供給回収電界の周波数を変更する。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置および画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置に関して、ハイブリッド現像と呼ばれる現像方式を採用する技術が提案されている(特許文献1参照)。ハイブリッド現像を採用した画像形成装置は、現像剤担持体(磁気ローラ)とトナー担持体(現像ローラ)とを備えた現像装置を有する。現像剤担持体の外周面には、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤が保持され、現像剤担持体に保持された現像剤からトナーだけが選択的にトナー担持体の外周面に供給されて、このトナー担持体の外周面に保持されたトナーが、静電潜像担持体上の静電潜像の顕在化(現像)に利用される。
ハイブリッド現像では、現像剤担持体の外周面に保持された現像剤が、現像剤担持体の周囲に形成される磁力線に沿って配置される。このような状態で現像剤担持体の周囲に配置された現像剤は磁気ブラシと呼ばれる。現像剤担持体とトナー担持体との近接領域(供給回収領域)では、磁気ブラシの先端がトナー担持体の外周面に接触し、磁気ブラシを構成する現像剤のうちトナーだけが、現像剤担持体とトナー担持体との間に形成された電界により、トナー担持体の外周面へ移動する。トナー担持体の外周面に保持されたトナーの一部は、静電潜像担持体との近接領域(現像領域)において、トナー担持体と静電潜像担持体との間に形成された電界により静電潜像担持体の静電潜像画像部へ移動する。トナー担持体上の残りのトナーは、トナー担持体の回転により供給回収領域に搬送されると、磁気ブラシの先端により機械的に掻き取られ、トナー担持体の外周面から除去される。
現像剤担持体とトナー担持体には、交流成分を含むバイアスがそれぞれ印加される。これにより、現像剤担持体とトナー担持体との間には供給回収電界が形成され、トナー担持体と静電潜像担持体との間には現像電界が形成される。供給回収電界は、現像剤担持体上のトナーをトナー担持体へ供給する供給側の電位差と、トナー担持体上のトナーを現像剤担持体へ回収する回収側の電位差とが交互に繰り返されてなる電界である。一方、現像電界は、トナー担持体上のトナーを静電潜像担持体上の静電潜像画像部へ移動させる現像側の電位差と、静電潜像担持体上の静電潜像画像部からトナー担持体へトナーが回収される回収側の電位差とが交互に繰り返されてなる電界である。現像電界の周波数は、現像に悪影響が及ばない程度の大きさに設定され、供給回収電界の周波数は現像電界の周波数と同じ大きさとなる。
画像濃度の調整は、供給回収電界の電位差の実効値を制御することで現像剤担持体へのトナー供給量を調整したり、現像電界の電位差の実効値を制御することで感光体へのトナー供給量を調整したりすることにより行われる(例えば特許文献2参照)。
特開2006−308687号公報
特開2007−121940号公報
ところで、ハイブリッド現像は、トナーが受けるストレスが小さいこと、高品質の画像が得られること、トナーの飛散が少ないことなどの利点を有する。しかし、ハイブリッド現像には、画像メモリと呼ばれる現象が発生しやすい問題がある。画像メモリとは、印字画像の濃淡が反転した画像(反転画像)が直後の画像領域に出現する現象をいう。例えば、白紙部とベタ部が混在してなる印字画像の画像メモリが、全面ハーフトーン濃度の画像領域に発生する場合、白紙部であった部分の濃度が、ベタ部であった部分の濃度よりも高くなる。
ハイブリッド現像を採用する場合に画像メモリが発生する理由としては、現像剤担持体上の磁気ブラシによりトナー担持体上のトナーを十分に回収できず、トナー担持体上におけるトナー付着量のばらつきを解消できないことが考えられる。
トナー担持体から現像剤担持体へのトナー回収量を十分に確保するためには、供給回収電界の電位差の実効値を所定の上限値又は下限値よりも供給側の値にならないように制御することが考えられる。
しかし、上記のように供給回収電界の電位差の実効値について上限値又は下限値を設定すると、現像剤担持体からトナー担持体へのトナー供給量が十分に得られないことがあり、所望の画像濃度を確保できないことがある。
そこで、本発明は、ハイブリッド現像を採用する場合において、画像メモリの発生を確実に防止しつつ、所望の画像濃度を確保することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成する電界形成手段と、
該電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする。
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成する電界形成手段と、
該電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする。
本発明の別の形態に係る画像形成装置は、
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成し、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へトナーを移動させるための現像電界を形成する電界形成手段と、
前記電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記現像電界は、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量は、前記現像電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、
前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとにより、前記電界形成手段を制御し、
前記搬送量調整ステップでは、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップでは、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする。
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成し、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へトナーを移動させるための現像電界を形成する電界形成手段と、
前記電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記現像電界は、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量は、前記現像電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、
前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとにより、前記電界形成手段を制御し、
前記搬送量調整ステップでは、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップでは、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法は、
非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御において、前記トナー担持体上または前記静電潜像担持体上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする。
非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御において、前記トナー担持体上または前記静電潜像担持体上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする。
本発明の別の形態に係る画像形成方法は、
非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される現像電界を、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整し、且つ、前記現像電界の電位差の実効値を制御して前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御は、前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとを有し、
前記搬送量調整ステップにおいて、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップにおいて、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする。
非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される現像電界を、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整し、且つ、前記現像電界の電位差の実効値を制御して前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御は、前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとを有し、
前記搬送量調整ステップにおいて、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップにおいて、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする。
本発明によれば、所謂ハイブリッド現像に関し、トナー担持体上、静電潜像担持体上、又は被転写材上のトナー量を所定量にするための、供給回収電界の電位差の実効値の目標値が、所定の基準値よりも供給側の値である場合、画像メモリの発生を防止するために供給回収電界の実効値が前記基準値に設定された上で、供給回収電界の周波数が変更されることで画像濃度が調整される。よって、画像メモリの発生を確実に防止しつつ、所望の画像濃度を確保することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置及び現像装置では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
〔1.画像形成装置〕
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印14方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電ステーション16、露光ステーション18、現像ステーション20、転写ステーション22、およびクリーニングステーション24が配置されている。
帯電ステーション16は、感光体12の外周面である感光体層を所定の電位に帯電する帯電装置26を備えている。実施形態では、帯電装置26は円筒形状のローラとして表されているが、これに代えて他の形態の帯電装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式帯電装置、ワイヤ放電式帯電装置)も使用できる。露光ステーション18は、感光体12の近傍又は感光体12から離れた場所に配置された露光装置28から出射された画像光30が、帯電された感光体12の外周面に向けて進行するための通路32を有する。露光ステーション18を通過した感光体12の外周面には、画像光が投射されて電位の減衰した部分とほぼ帯電電位を維持する部分からなる、静電潜像が形成される。実施形態では、電位の減衰した部分が静電潜像画像部、ほぼ帯電電位を維持する部分が静電潜像非画像部である。現像ステーション20は、粉体現像剤を用いて静電潜像を可視像化する現像装置34を有する。現像装置34の詳細は後に説明する。転写ステーション22は、感光体12の外周面に形成された可視像を紙やフィルムなどのシート38に転写する転写装置36を有する。実施形態では、転写装置36は円筒形状のローラとして表されているが、他の形態の転写装置(例えば、ワイヤ放電式転写装置)も使用できる。クリーニングステーション24は、転写ステーション22でシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残留する未転写トナーを感光体12の外周面から回収するクリーニング装置40を有する。実施形態では、クリーニング装置40は板状のブレードとして示されているが、代わりに他の形態のクリーニング装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式クリーニング装置)も使用できる。
このような構成を備えた画像形成装置1の画像形成時、感光体12はモータ(図示せず)の駆動に基づいて時計周り方向に回転する。このとき、帯電ステーション16を通過する感光体外周部分は、帯電装置26で所定の電位に帯電される。帯電された感光体外周部分は、露光ステーション18で画像光30が露光されて静電潜像が形成される。静電潜像は、感光体12の回転と共に現像ステーション20に搬送され、そこで現像装置34によって現像剤像として可視像化される。可視像化された現像剤像は、感光体12の回転と共に転写ステーション22に搬送され、そこで転写装置36によりシート38に転写される。現像剤像が転写されたシート38は図示しない定着ステーションに搬送され、そこでシート38に現像剤像が固定される。転写ステーション22を通過した感光体外周部分はクリーニングステーション24に搬送され、そこでシート38に転写されることなく感光体12の外周面に残存する現像剤が回収される。
〔2.現像装置〕
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー担持体である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
現像装置34は、第1の成分粒子である非磁性トナーと第2の成分粒子である磁性キャリアを含む2成分現像剤と以下に説明する種々の部材を収容するハウジング42を備えている。図面を簡略化することで発明の理解を容易にするため、ハウジング42の一部は削除してある。ハウジング42は感光体12に向けて開放された開口部44を備えており、この開口部44の近傍に形成された空間46にトナー担持体である現像ローラ48が設けてある。現像ローラ48は、円筒状の部材であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップ50を介して、回転可能に配置されている。
現像ローラ48の背後には、別の空間52が形成されている。空間52には、現像剤担持体である搬送ローラ54が、現像ローラ48と平行に且つ現像ローラ48の外周面と所定の供給回収ギャップ56を介して配置されている。搬送ローラ54は、磁石体58と、磁石体58の周囲を回転可能に支持された円筒スリーブ60を有する。スリーブ60の上方には、ハウジング42に固定され、スリーブ60の中心軸と平行に伸びる規制板62が、所定の規制ギャップ64を介して対向配置されている。
磁石体58は、スリーブ60の内面に対向し、搬送ローラ54の中心軸方向に伸びる、複数の磁極を有する。実施形態では、複数の磁極は、規制板62の近傍にある搬送ローラ54の上部内周面部分に対向する磁極S1、供給回収ギャップ56の近傍にある搬送ローラ54の左側内周面部分に対向する磁極N1、搬送ローラ54の下部内周面部分に対向する磁極S2、搬送ローラ54の右側内周面部分に対向する、2つの隣接する同極性の磁極N2,N3を含む。
搬送ローラ54の背後には、現像剤攪拌室66が形成されている。攪拌室66は、搬送ローラ54の近傍に形成された前室68と搬送ローラ54から離れた後室70を有する。前室68には図面の表面から裏面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する前攪拌搬送部材である前スクリュー72が回転可能に配置され、後室70には図面の裏面から表面に向かって現像剤を攪拌しながら搬送する後攪拌部材搬送部材である後スクリュー74が回転可能に配置されている。図示するように、前室68と後室70は、両者の間に設けた隔壁76で分離してもよい。この場合、前室68と後室70の両端近傍にある隔壁部分は除かれて連絡通路が形成されており、前室68の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して後室70へ送り込まれ、また後室70の下流側端部に到達した現像剤が連絡通路を介して前室68に送り込まれるようにしてある。
このように構成された現像装置34の動作を説明する。画像形成時、図示しないモータの駆動に基づいて、現像ローラ48とスリーブ60はそれぞれ矢印78,80方向に回転する。前スクリュー72は矢印82方向に回転し、後スクリュー74は矢印84方向に回転する。これにより、現像剤攪拌室66に収容されている現像剤2は、前室68と後室70を循環搬送されながら、攪拌される。その結果、現像剤に含まれるトナーとキャリアが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電される。実施形態では、キャリアは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。キャリア4はトナー6に比べて相当大きいため、正極性に帯電したキャリア4の周囲に、負極性に帯電したトナー6が、主として両者の電気的な吸引力に基づいて付着している。
帯電された現像剤2は、前スクリュー72によって前室68を搬送される過程で搬送ローラ54に供給される。前スクリュー72から搬送ローラ54に供給された現像剤2は、磁極N3の近傍で、磁極N3の磁力によって、スリーブ60の外周面に保持される。スリーブ60に保持された現像剤2は、磁石体58によって形成された磁力線に沿って磁気ブラシを構成しており、スリーブ60の回転に基づいて反時計周り方向に搬送される。規制板62の対向領域(規制領域86)で磁極S1に保持されている現像剤2は、規制板62により、規制ギャップ64を通過する量が所定量に規制される。規制ギャップ64を通過した現像剤2は、磁極N1が対向する、現像ローラ48と搬送ローラ54が対向する領域(供給回収領域)88に搬送される。後に詳細に説明するように、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して上流側の領域(供給領域)90では、現像ローラ48とスリーブ60との間に形成された電界の存在により、キャリア4に付着しているトナー6が現像ローラ48に電気的に供給される。また、供給回収領域88のうち、主にスリーブ60の回転方向に関して下流側の領域(回収領域)92では、後に説明するように、現像に寄与することなく供給回収領域88に送り戻された現像ローラ48上のトナーが、磁極N1の磁力線に沿って形成されている磁気ブラシに掻き取られてスリーブ60に回収される。キャリア4は磁石体58の磁力によってスリーブ60の外周面に保持されており、スリーブ60から現像ローラ48に移動することはない。供給回収領域88を通過した現像剤2は、磁石体58の磁力に保持され、スリーブ60の回転と共に磁極S2の対向部を通過して磁極N2とN3の対向領域(放出領域94)に到達すると、磁極N2とN3によって形成される反発磁界によってスリーブ60の外周面から前室68に放出され、前室68を搬送されている現像剤2に混合される。
供給領域90で現像ローラ48に保持されたトナー6は、現像ローラ48の回転と共に反時計周り方向に搬送され、感光体12と現像ローラ48が対向する領域(現像領域)96で、感光体12の外周面に形成されている静電潜像画像部に付着する。実施形態の画像形成装置では、感光体12の外周面は帯電装置26で負極性の所定の電位VHが付与され、露光装置28で画像光30が投射された静電潜像画像部が所定の電位VLまで減衰し、露光装置28で画像光30が投射されていない静電潜像非画像部はほぼ帯電電位VHを維持している。したがって、現像領域96では、感光体12と現像ローラ48との間に形成されている電界の作用を受けて、負極性に帯電したトナー6が静電潜像画像部に付着し、この静電潜像を現像剤像として可視像化する。
このようにして現像剤2からトナー6が消費されると、消費された量に見合う量のトナーが現像剤2に補給されることが好ましい。そのために、現像装置34は、ハウジング42に収容されているトナーとキャリアの混合比を測定する手段を備えている。また、後室70の上方にはトナー補給部98が設けてある。トナー補給部98は、トナーを収容するための容器100を有する。容器100の底部には開口部102が形成されており、この開口部102に補給ローラ104が配置されている。補給ローラ104は図示しないモータに駆動連結されており、トナーとキャリアの混合比を測定する手段の出力に基づいてモータが駆動し、トナーが後室70に落下補給するようにしてある。
〔3.現像剤の材料〕
トナー、キャリア、および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
トナー、キャリア、および現像剤に含まれる他の粒子の具体的な材料を説明する。
〔トナー〕
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径は、例えば約3〜15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーには、画像形成装置で従来から一般に使用されている公知のトナーを使用できる。トナー粒径は、例えば約3〜15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナー、荷電制御剤や離型剤を含有するトナー、表面に添加剤を保持するトナーも使用できる。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造できる。
〔バインダー樹脂〕
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80〜160℃の範囲、ガラス転移点が約50〜75℃の範囲であることが好ましい。
〔着色剤〕
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2〜20重量部であることが好ましい。
〔荷電制御剤〕
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の割合で用いることが好ましい。
〔その他の添加剤〕
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコーンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は9〜100nmであることが好ましい。
〔キャリア〕
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
その他、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコーンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1〜5重量部の割合で添加させることが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は9〜100nmであることが好ましい。
〔キャリア〕
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15〜100μmが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50〜90重量%の量で添加することが適当である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
トナーとキャリアの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されれば良く、トナー比はトナーとキャリアとの合計量に対して3〜50重量%、好ましくは6〜30重量%が好ましい。
〔荷電粒子〕
キャリアの長寿命化を図るため、トナーとの摩擦接触によりトナーを正規の極性に帯電する荷電粒子(インプラント粒子)を、第3の成分として2成分現像剤に添加するようにしてもよい。荷電粒子が添加される場合、キャリアの表面に汚れ(スペント)が生じても、スペントに荷電粒子が打ち込まれることで、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられ、具体的には、例えばチタン酸ストロンチウムが用いられる。
キャリアの長寿命化を図るため、トナーとの摩擦接触によりトナーを正規の極性に帯電する荷電粒子(インプラント粒子)を、第3の成分として2成分現像剤に添加するようにしてもよい。荷電粒子が添加される場合、キャリアの表面に汚れ(スペント)が生じても、スペントに荷電粒子が打ち込まれることで、長期に亘って安定したトナーの荷電性が得られる。好適に使用される荷電粒子は、トナーの帯電極性に応じて適宜選択される。キャリアとの摩擦接触により負極性に帯電するトナーを用いる場合、荷電粒子は、トナーとの接触により正極性に帯電する微粒子が用いられ、具体的には、例えばチタン酸ストロンチウムが用いられる。
〔4.電界形成手段〕
本実施形態に係る電界形成手段の構成について説明する。なお、以下の実施形態は、トナーの正規帯電極性が負極性である場合について説明するが、トナーの正規帯電極性が正極性である場合も、電圧(電位差)の高低関係を逆転させることで同様に適用することができる。
搬送ローラ54と現像ローラ48との間に、トナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成し、現像ローラ48と感光体12との間に、搬送ローラ54から感光体12へトナーを移動させるための現像電界を形成するために、現像ローラ48と搬送ローラ54は電界形成装置110と電気的に接続されている。電界形成装置110は、画像形成装置1の任意の位置に設けられた制御部182により制御される。本実施形態において、電界形成装置110は、搬送ローラ54に接続された交流電源112及び直流電源114と、現像ローラ48に接続された交流電源116及び直流電源118とを備えている。ただし、本発明において、電界形成装置110の構成は特に限定されるものではない。
電界形成装置110により、例えば交流成分に直流成分が重畳されてなる現像バイアスVdが現像ローラ48に印加され、例えば交流成分に直流成分が重畳されてなる供給バイアスVsが搬送ローラ54に印加される。現像電界は、感光体12上の静電潜像画像部の電位VLまでと現像バイアスVdとの電位差(VL−Vd)からなる。現像電界は、現像バイアスVdを制御することにより制御される。供給回収電界は、現像バイアスVdと供給バイアスVsとの電位差(Vd−Vs)からなる。供給回収電界は、現像バイアスVd又は供給バイアスVsの少なくとも一方を制御することにより制御されるが、現像電界に影響を与えないようにする観点から、供給バイアスVsのみを制御することにより供給回収電界を制御することが好ましい。
図2は、供給回収電界、すなわち現像バイアスVdと供給バイスVsとの電位差(Vd−Vs)の波形を示す。
図2に示すように、供給回収電界は、電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoよりも高く搬送ローラ54から現像ローラ48へトナーを供給する供給電位差Vsaと、実効値Vsoよりも低く現像ローラ48から搬送ローラ54へトナーを回収する回収電位差Vsbとが交互に繰り返される交流電界である。実効値Vsoは、電位差(Vd−Vs)の1周期当たりの積分値である。搬送ローラ54から現像ローラ48へのトナー供給量は、電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoの制御により調整可能である。実効値Vsoの変更は、電位差(Vd−Vs)の振幅、デューティ比等を変化させることにより可能である。
図3は、現像電界、すなわち感光体12上の静電潜像画像部の電位VLと現像バイアスVdとの電位差(VL−Vd)の波形を示す。
図3に示すように、現像電界は、電位差(VL−Vd)の実効値Vdoよりも高く現像ローラ48から感光体12上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差Vdaと、実効値Vdoよりも低く感光体12上の静電潜像画像部から現像ローラ48へトナーを回収する回収電位差Vdbとが交互に繰り返される交流電界である。実効値Vdoは、電位差(VL−Vd)の1周期当たりの積分値である。現像ローラ48から感光体12へのトナー供給量は、電位差(VL−Vd)の実効値Vdoの制御により調整可能である。実効値Vdoの変更は、電位差(VL−Vd)の振幅、デューティ比等を変化させることにより可能である。
〔5.画像濃度調整制御〕
画像濃度の調整は、制御部182による現像バイアスVd及び/又は供給バイアスVsの制御によって感光体12上の静電潜像画像部へのトナー付着量が調整されることで行われる。以下、画像濃度調整制御について具体的に説明する。
画像濃度の調整は、制御部182による現像バイアスVd及び/又は供給バイアスVsの制御によって感光体12上の静電潜像画像部へのトナー付着量が調整されることで行われる。以下、画像濃度調整制御について具体的に説明する。
〈第1の実施形態〉
図4と図5を参照しながら、第1の実施形態に係る画像濃度調整制御の処理の流れについて説明する。
図4と図5を参照しながら、第1の実施形態に係る画像濃度調整制御の処理の流れについて説明する。
図4に示すように、先ずステップS1において、感光体12上のトナー付着量を所定量Mにするための、供給回収電界の電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoの目標値Vtmが求められる。具体的には、先ず、現像電界が一定の波形の電位差(VL−Vd)に維持された状態で、供給回収電界の電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoが変化されながら感光体12上に検出用画像(例えばソリッドパッチ画像)が複数形成される。このとき、供給回収電界の周波数は、一定の大きさ(例えば現像電界の周波数と同じ大きさ)に維持される。次に、感光体12上に形成された複数の検出用画像部分のトナー付着量が例えば光学式センサにより検出される。最後に、トナー付着量が所定量Mであることが検出された検出用画像について、この画像が形成されたときの実効値Vsoが読み取られて目標値Vtmに設定される。
続くステップS2では、ステップS1で設定された目標値Vtmが、所定の基準値Sと比べて同じか又は回収電位差Vsb側の値であるか否か、すなわち基準値S以下であるか否かが判断される(図5参照)。ここでいう基準値Sは、画像メモリの発生を防止するための目安となる実効値Vsoの上限値であり、温湿環境等の諸条件に応じて適宜設定される。すなわち、実効値Vsoが基準値S以下であれば、現像ローラ48から搬送ローラ54へのトナーの回収性能を十分に確保でき、画像メモリの発生を確実に防止することができる。
ステップS2において、図5(a)に示すように目標値Vtmが基準値S以下であると判断されると、ステップS3において実効値Vsoが目標値Vtmとなるように供給回収電界が形成されて、処理が終了する。この場合、実効値Vsoが基準値S以下となるため、画像メモリの発生を確実に防止でき、実効値Vsoが目標値Vtmとなるため、所望の画像濃度を得ることができる。
一方、ステップS2において、図5(b)に示すように目標値Vtmが基準値Sよりも供給電位差Va側の値、すなわち基準値Sよりも大きいと判断されると、ステップS4において実効値Vsoが基準値Sとなるように供給回収電界が形成される。ここで、基準値Sは目標値Vtmよりも回収電位差Vsb側の値であるため、実効値Vsoが基準値Sとなるように供給回収電界を形成するだけでは十分なトナー供給量が得られず、所望の画像濃度を確保することができない。そのため、続くステップS5では、感光体12上のトナー付着量が所定量Mとなるように供給回収電界の周波数が変更されて、処理が終了する。具体的には、供給回収電界の周波数が所定の大きさ(例えば現像電界の周波数と同じ大きさ)から上昇されながら、周波数が変更される度に感光体12上に検出用画像(例えばソリッドパッチ画像)が形成され、形成された検出用画像のトナー付着量が光学式センサで検出されて、検出されたトナー付着量が所定量Mになったときの供給回収電界の周波数が選択される。よって、この場合も、実効値Vsoを基準値Sとすることで画像メモリの発生を防止することができ、供給回収電界の周波数を変更することで所望の画像濃度を得ることができる。
以上のように、第1の実施形態では、供給回収電界を適宜制御することで、画像メモリの発生を防止しつつ、所望の画像濃度を確保することができる。また、現像電界の電位差(VL−Vd)を一定の波形に維持しつつ供給回収電界のみを調整することで、画像濃度を簡易に調整することができる。
ただし、以上の第1の実施形態に係る画像濃度調整制御の構成には種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述のように感光体12上のトナー付着量を所定量Mにするための構成に代えて、感光体12上のトナー像が転写される被転写材(例えば中間転写ベルト又は記録シート38)上のトナー付着量を所定量にするための構成、或いは、現像ローラ48上のトナー搬送量を所定量にするための構成を採用してもよい。
また、ステップS1の処理について、上述のように検出用画像のトナー量を検出した後に該検出結果に基づき目標値Vtmを求める構成に代えて、予め記憶された計算式及び/又はテーブルに基づき目標値Vtmを算出するようにしてもよい。
〈第2の実施形態〉
図6を参照しながら、第2の実施形態に係る画像濃度調整制御の処理の流れについて説明する。
図6を参照しながら、第2の実施形態に係る画像濃度調整制御の処理の流れについて説明する。
図6に示すように、第2の実施形態に係る画像濃度調整制御は、現像ローラ48上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップ(ステップS21〜ステップS25)と、搬送量調整ステップの後に感光体12上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップ(ステップS26〜ステップS27)とを有する。
(搬送量調整ステップ)
搬送量調整ステップでは、感光体12上のトナー付着量が第1の所定量N1となるように調整されることで、現像ローラ48上のトナー搬送量が適量に調整される。搬送量調整ステップでは、現像電界が一定の波形の電位差(VL−Vd)に維持された状態で、供給回収電界が適宜制御される。
搬送量調整ステップでは、感光体12上のトナー付着量が第1の所定量N1となるように調整されることで、現像ローラ48上のトナー搬送量が適量に調整される。搬送量調整ステップでは、現像電界が一定の波形の電位差(VL−Vd)に維持された状態で、供給回収電界が適宜制御される。
具体的に説明すると、先ずステップS21において、感光体12上のトナー付着量を第1の所定量N1にするための、供給回収電界の電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoの目標値Vtnが求められる。具体的には、先ず、現像電界が一定の波形の電位差(VL−Vd)に維持された状態で、供給回収電界の電位差(Vd−Vs)の実効値Vsoが変化されながら感光体12上に検出用画像(例えばソリッドパッチ画像)が複数形成される。このとき、供給回収電界の周波数は、一定の大きさ(例えば現像電界の周波数と同じ大きさ)に維持される。次に、感光体12上に形成された複数の検出用画像部分のトナー付着量が例えば光学式センサにより検出される。最後に、トナー付着量が第1の所定量N1であることが検出された検出用画像について、この画像が形成されたときの実効値Vsoが読み取られて目標値Vtnに設定される。第1の所定量N1は、現像ローラ48上のトナー搬送量が所定量になる大きさに設定される。
続くステップS22では、ステップS21で設定された目標値Vtnが、第1の実施形態と同様の所定の基準値Sと比べて同じか又は回収電位差Vsb側の値であるか否か、すなわち基準値S以下であるか否かが判断される。
ステップS22において、目標値Vtnが基準値S以下であると判断されると、ステップS23において実効値Vsoが目標値Vtnとなるように供給回収電界が形成されて、搬送量調整ステップの処理が終了する。
一方、ステップS22において、目標値Vtnが基準値Sよりも供給電位差Va側の値、すなわち基準値Sよりも大きいと判断されるとステップS24に進み、実効値Vsoが基準値Sとなるように供給回収電界が形成される。ここで、基準値Sは目標値Vtnよりも回収電位差Vsb側の値であるため、実効値Vsoが基準値Sとなるように供給回収電界を形成するだけでは十分なトナー供給量が得られない。そのため、続くステップS25では、感光体12上のトナー付着量が第1の所定量N1となるように供給回収電界の周波数が変更されて、搬送量調整ステップの処理が終了する。具体的には、供給回収電界の周波数が所定の大きさ(例えば現像電界の周波数と同じ大きさ)から上昇されながら、周波数が変更される度に感光体12上に検出用画像が形成され、形成された検出用画像のトナー付着量が光学式センサで検出されて、検出されたトナー付着量が第1の所定量N1になったときの供給回収電界の周波数が選択される。
(現像量調整ステップ)
上記の搬送量調整ステップが終了すると、引き続いて現像量調整ステップの処理が行われる。現像量調整ステップでは、感光体12上のトナー付着量が、第1の所定量N1とは別の第2の所定量N2となるように調整されることで、現像に使用されるトナー量が調整される。本実施形態において、第2の所定量N2は、第1の所定量N1よりも大きな量に設定されるが、第1の所定量N1よりも小さな量であってもよい。現像量調整ステップでは、供給回収電界が一定の波形の電位差(Vd−Vs)に維持された状態で、現像電界が適宜制御される。
上記の搬送量調整ステップが終了すると、引き続いて現像量調整ステップの処理が行われる。現像量調整ステップでは、感光体12上のトナー付着量が、第1の所定量N1とは別の第2の所定量N2となるように調整されることで、現像に使用されるトナー量が調整される。本実施形態において、第2の所定量N2は、第1の所定量N1よりも大きな量に設定されるが、第1の所定量N1よりも小さな量であってもよい。現像量調整ステップでは、供給回収電界が一定の波形の電位差(Vd−Vs)に維持された状態で、現像電界が適宜制御される。
具体的に説明すると、先ずステップS26において、感光体12上のトナー付着量を第2の所定量N2にするための、現像電界の電位差(VL−Vd)の実効値Vdoの目標値Vtdが求められる。具体的には、先ず、供給回収電界が一定の波形の電位差(Vd−Vs)に維持された状態で、現像電界の電位差(VL−Vd)の実効値Vdoが変化されながら感光体12上に検出用画像(例えばソリッドパッチ画像)が複数形成される。このとき、現像電界の周波数は、一定の大きさに維持される。次に、感光体12上に形成された複数の検出用画像部分のトナー付着量が例えば光学式センサにより検出される。最後に、トナー付着量が第2の所定量N2であることが検出された検出用画像について、この画像が形成されたときの実効値Vdoが読み取られて目標値Vtdに設定される。
続くステップS27では、実効値Vdoが目標値Vtdとなるように現像電界が形成されて、現像量調整ステップの処理が終了し、これにより、画像濃度調整制御が終了する。
第2の実施形態によれば、搬送量調整ステップにおいて現像ローラ48上のトナー搬送量が適量となるように供給回収電界が制御された後に、現像量調整ステップにおいて感光体12上のトナー付着量が適量となるように現像電界が制御される。このように段階的な制御が行われるため、画像濃度をより精度よく調整することができる。
ただし、以上の第2の実施形態に係る画像濃度調整制御の構成には種々の変更を加えることが可能である。
例えば、搬送量調整ステップにおいて、上述のように感光体12上のトナー付着量を第1の所定量N1にするための構成に代えて、感光体12上のトナー像が転写される被転写材(例えば中間転写ベルト又は記録シート38)上のトナー付着量を所定量にするための構成、或いは、現像ローラ48上のトナー搬送量を所定量にするための構成を採用してもよい。同様に、現像量調整ステップにおいて、上述のように感光体12上のトナー付着量を第2の所定量N2にするための構成に代えて、感光体12上のトナー像が転写される被転写材(例えば中間転写ベルト又は記録シート38)上のトナー付着量を所定量にするための構成を採用してもよい。
また、ステップS21の処理について、上述のように検出用画像のトナー量を検出した後に該検出結果に基づき目標値Vtnを求める構成に代えて、予め記憶された計算式及び/又はテーブルに基づき目標値Vtnを算出するようにしてもよい。同様に、ステップS26の処理について、上述のように検出用画像のトナー量を検出した後に該検出結果に基づき目標値Vtdを求める構成に代えて、予め記憶された計算式及び/又はテーブルに基づき目標値Vtdを算出するようにしてもよい。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
〈試験1〉
上述の第1の実施形態に係る画像濃度調整制御の効果を確認するための試験を行った。
上述の第1の実施形態に係る画像濃度調整制御の効果を確認するための試験を行った。
試験1では、従来と同様に供給回収電界の周波数を固定しつつ供給回収電界の実効値Vsoを制御することで画像濃度を調整する比較例1と、第1の実施形態と同様に実効値Vsoに上限を設けるとともに実効値が上限値である場合には供給回収電界の周波数を変更することで画像濃度を調整する実施例1を設定し、それら比較例1と実施例1について、画像濃度(感光体上のトナー付着量)と、画像メモリの発生の有無を確認した。
(比較例1)
表1に示すように、比較例1では、供給回収電界の周波数を3kHzに固定しつつ、供給回収電界の実効値Vsoを−100V、−125V、−150V、−175Vと変化させたときの画像濃度(感光体上のトナー付着量)を透過濃度計(マクベスTD−904)により測定し、併せて現像ローラ上のトナー搬送量を測定した。また、そのようにして実効値Vsoを異ならせた各条件について、画像メモリの有無を評価した。画像メモリの有無は、メモリ評価用チャート画像(ベタ画像部と白紙画像部が混在する画像)の印字後にハーフトーン画像を印字し、ハーフトーン画像に画像メモリが発生しているか否かを目視により確認した。画像メモリの評価は、画像メモリの発生が確認されなかったものを「○」、画像メモリが確認されたものを「×」で表した。
表1に示すように、比較例1では、供給回収電界の周波数を3kHzに固定しつつ、供給回収電界の実効値Vsoを−100V、−125V、−150V、−175Vと変化させたときの画像濃度(感光体上のトナー付着量)を透過濃度計(マクベスTD−904)により測定し、併せて現像ローラ上のトナー搬送量を測定した。また、そのようにして実効値Vsoを異ならせた各条件について、画像メモリの有無を評価した。画像メモリの有無は、メモリ評価用チャート画像(ベタ画像部と白紙画像部が混在する画像)の印字後にハーフトーン画像を印字し、ハーフトーン画像に画像メモリが発生しているか否かを目視により確認した。画像メモリの評価は、画像メモリの発生が確認されなかったものを「○」、画像メモリが確認されたものを「×」で表した。
(実施例1)
実施例1では、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を1.2にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させるようにした。実施例1についても、比較例1と同様に、それぞれの場合について現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を行った。
実施例1では、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を1.2にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させるようにした。実施例1についても、比較例1と同様に、それぞれの場合について現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を行った。
比較例1と実施例1のいずれについても、上述の実施形態に係る画像形成装置を使用して試験を行った。現像剤としては、コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製のbizhub C350用のキャリアとトナーを使用した。現像剤中のトナー濃度(現像剤全量に占めるトナーと外添剤の合計量の割合)は8%とした。
さらに、比較例1と実施例1に共通の設定として、感光体の線速度が240mm/sec、感光体の静電潜像非画像部の電位が−550V、感光体の静電潜像画像部の電位が−60Vとなるようにした。現像ローラとしては、表面にアルマイト処理を施したアルミニウムローラを使用し、感光体と現像ローラとの最近接部のギャップは0.15mmとした。現像ローラには、振幅が1.4kVである矩形波の現像バイアスVdを印加した。現像バイアスVdのデューティ比は50%、現像バイアスVdの実効値Vdoは−160Vに設定した。現像ローラと搬送ローラとの最近接部のギャップは0.3mmとし、搬送ローラ上の現像剤搬送量は200g/m2となるようにした。
表1の試験結果を検討すると、比較例1では、画像濃度(感光体上のトナー付着量)が所望の1.2になるように実効値Vsoを−150Vに設定したときは画像メモリが発生し、逆に画像メモリが発生しないように実効値Vsoを−125V、−100Vに設定すると所望の画像濃度(1.2)を確保できなかった。
〈試験2〉
上述の第2の実施形態に係る画像濃度調整制御の効果を確認するための試験を行った。
上述の第2の実施形態に係る画像濃度調整制御の効果を確認するための試験を行った。
試験2では、試験1の実施例1の現像バイアスVdの条件を変更した比較例2と、上述の第2の実施形態と同様に供給バイアスVsの実効値Vsoに上限を設けるとともに実効値が上限値である場合には供給回収電界の周波数を変更し、さらに現像電界の実効値Vdoを変更することで画像濃度を調整する実施例2を設定し、それら比較例2と実施例2について、画像濃度(感光体上のトナー付着量)と、画像メモリの発生の有無を確認した。
(比較例2)
表2に示すように、比較例2では、上述の実施例1と同様、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を1.2にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させるようにした。また、比較例2では、実施例1と異なり、現像電界の実効値Vdoを−130Vに設定した。この条件において、現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を、試験1と同様に行った。
表2に示すように、比較例2では、上述の実施例1と同様、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を1.2にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させるようにした。また、比較例2では、実施例1と異なり、現像電界の実効値Vdoを−130Vに設定した。この条件において、現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を、試験1と同様に行った。
(実施例2)
実施例2では、搬送量調整ステップ(表2中のstep1)と現像量調整ステップ(表2中のstep2)が行われるようにした。搬送量調整ステップでは、現像電界の実効値Vdoを−80V、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を0.6にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させることで、現像ローラ上のトナー搬送量が4g/m2に調整されるようにした。現像量調整ステップでは、供給回収電界の周波数と実効値Vsoを、画像濃度(感光体上のトナー付着量)が0.6になるときの大きさに固定し、現像電界の実効値Vdoを−80Vから40Vずつ低くなるように変更した。実施例2についても、現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を、試験1と同様に行った。
実施例2では、搬送量調整ステップ(表2中のstep1)と現像量調整ステップ(表2中のstep2)が行われるようにした。搬送量調整ステップでは、現像電界の実効値Vdoを−80V、供給回収電界の実効値Vsoの上限値(基準値S)を−125Vに設定し、画像濃度(感光体上のトナー付着量)を0.6にするための実効値Vsoの目標値Vtmが上限値(−125V)よりも大きい場合は供給回収電界の周波数を1.5kHzずつ上昇させることで、現像ローラ上のトナー搬送量が4g/m2に調整されるようにした。現像量調整ステップでは、供給回収電界の周波数と実効値Vsoを、画像濃度(感光体上のトナー付着量)が0.6になるときの大きさに固定し、現像電界の実効値Vdoを−80Vから40Vずつ低くなるように変更した。実施例2についても、現像ローラ上のトナー搬送量の測定、画像濃度(感光体上のトナー付着量)の検出、及び画像メモリの有無の評価を、試験1と同様に行った。
その他の実験条件は試験1と同様である。
表2の試験結果を検討すると、比較例2では、画像濃度(感光体上のトナー付着量)が所望の1.2になるように供給回収電界の周波数を6kHzにしたとき、画像メモリが発生した。これは、搬送ローラと現像ローラとの間でトナーの回収量が供給量に比べて少なくなったためだと考えられる。
1:画像形成装置、12:感光体、16:帯電ステーション、18:露光ステーション、20:現像ステーション、22:転写ステーション、24:クリーニングステーション、26:帯電装置、28:露光装置、30:画像光、32:通路、34:現像装置、36:転写装置、38:シート、40:クリーニング装置、42:ハウジング、44:開口部、46:第2の空間、48:現像ローラ、50:現像ギャップ、52:第2の空間、54:搬送ローラ、56:供給回収ギャップ、58:磁石体、60:スリーブ、63:規制板、64:規制ギャップ、66:現像剤攪拌室、68:前室、70:後室、72:前スクリュー、74:後スクリュー、76:隔壁、86:規制領域、88:供給回収領域、90:供給領域、92:回収領域、94:放出領域、96:現像領域、98:トナー補給部、100:容器、102:開口部、104:補給ローラ、110:電界形成装置。
Claims (4)
- 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成する電界形成手段と、
該電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
供給回収領域を介して前記現像剤担持体に対向し且つ現像領域を介して前記静電潜像担持体に対向するように配置され、前記供給回収領域において前記現像剤担持体から供給されたトナーを担持するトナー担持体と、
前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間でトナーの供給と回収を行うための供給回収電界を形成し、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へトナーを移動させるための現像電界を形成する電界形成手段と、
前記電界形成手段を制御する制御部と、を備え、
前記供給回収電界は、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量は、前記供給回収電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記現像電界は、前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される交流電界であり、
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量は、前記現像電界の電位差の実効値の制御により調整可能であり、
前記制御部は、
前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとにより、前記電界形成手段を制御し、
前記搬送量調整ステップでは、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップでは、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする画像形成装置。 - 非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して、前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御において、前記トナー担持体上または前記静電潜像担持体上のトナー量を所定量にするための前記実効値の目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が前記所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更することを特徴とする画像形成方法。 - 非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を現像剤担持体に担持させ、
前記現像剤担持体からトナー担持体にトナーを供給し、
前記トナー担持体から静電潜像担持体上の静電潜像画像部にトナーを移動させることで、静電潜像担持体上の静電潜像を顕在化させる画像形成方法であって、
前記現像剤担持体から前記トナー担持体へトナーを供給する供給電位差と、前記トナー担持体から前記現像剤担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される供給回収電界を、前記現像剤担持体と前記トナー担持体との間に形成し
前記トナー担持体から前記静電潜像担持体上の静電潜像画像部へトナーを移動させる現像電位差と、前記静電潜像画像部から前記トナー担持体へトナーを回収する回収電位差とが交互に繰り返される現像電界を、前記トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成し、
前記供給回収電界の電位差の実効値を制御して前記現像剤担持体から前記トナー担持体へのトナーの供給量を調整し、且つ、前記現像電界の電位差の実効値を制御して前記トナー担持体から前記静電潜像担持体へのトナーの供給量を調整することで画像濃度調整制御を行い、
該画像濃度調整制御は、前記トナー担持体上のトナー搬送量を調整する搬送量調整ステップと、該搬送量調整ステップの後に前記静電潜像担持体上のトナー付着量を調整する現像量調整ステップとを有し、
前記搬送量調整ステップにおいて、前記供給回収電界の電位差の実効値について前記トナー担持体上の、前記静電潜像担持体上の、または該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量を第1の所定量にするための目標値を求め、該目標値が所定の基準値と比べて同じか又は前記回収電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記目標値に設定し、前記目標値が前記基準値よりも前記供給電位差側の値である場合、前記供給回収電界の電位差の実効値を前記基準値に設定し、且つ、前記トナー量が第1の所定量になるように前記供給回収電界の周波数を変更し、
前記現像量調整ステップにおいて、前記現像電界の電位差の実効値を、前記静電潜像担持体上の、又は該静電潜像担持体からトナー像が転写される被転写材上のトナー量が第2の所定量になる値に設定することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008240547A JP2010072403A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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JP2008240547A JP2010072403A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012208199A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kyocera Document Solutions Inc | 現像装置及び画像形成装置 |
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2008
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