JP2009299899A - Shell-type roller bearing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シェル形ころ軸受に係り、より詳しくは、シェル形ころ軸受の保持器の構造に関するものである。 The present invention relates to a shell-type roller bearing, and more particularly to the structure of a cage of a shell-type roller bearing.
自動車用スタータ、カークーラコンプレッサなどの電装補機やオートマチックトランスミッションなどには、従来、ソリッド形軸受が用いられていたが、近年、コスト上の問題もあってシェル形ころ軸受が多く用いられている。
このようなシェル形ころ軸受に、円筒状体の軸方向の両端縁部を全周に亘って半径方向内方に折曲げて鍔部を形成した外輪の内側に、全周に亘って複数の針状ころが配置され、この針状ころを、円周方向に等間隔で設けられた窓孔を有し外輪内に挿入された保持器の窓孔により回転自在に支持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
Solid type bearings have been used in the past for electrical accessories such as automotive starters and car cooler compressors, and automatic transmissions. However, due to cost problems, shell type roller bearings are often used in recent years. .
In such a shell-shaped roller bearing, a plurality of axially opposite ends of the cylindrical body are bent radially inward over the entire circumference to form a flange portion, and a plurality of the entire circumference is provided. Needle rollers are arranged, and these needle rollers are rotatably supported by a window hole of a cage having a window hole provided at equal intervals in the circumferential direction and inserted in the outer ring. Yes (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1のシェル形ころ軸受は、円筒状体の一方の端縁部を半径方向に折曲げて鍔部を形成し、他方の端縁部から窓孔に針状ころが嵌合された保持器を挿入したのち、他方の端縁部を半径方向に折曲げて鍔部を形成して保持器の軸方向の移動を規制しているが、鍔部は絞り加工によって外輪の全周に亘って折曲げているため、加工に際して体積変化が生じ、このため、しわが発生したり、割れやクラックが発生し易いという問題があった。
In the shell-type roller bearing of
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、製造が容易で組立性がよいシェル形ころ軸受を提供することを目的としたものである。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a shell-type roller bearing that is easy to manufacture and has good assemblability.
本発明は、外輪に、円周方向に設けたポケットにころが嵌入された保持器を組込んでなるシェル形ころ軸受において、前記保持器を、鋼板からなる円筒体の両端縁部に、カシメ加工により外方に向って突出する複数の突出部をほぼ等間隔で設けて形成したものである。 The present invention provides a shell-type roller bearing in which an outer ring is assembled with a cage in which rollers are fitted in pockets provided in a circumferential direction, and the cage is attached to both end edges of a cylindrical body made of a steel plate. A plurality of projecting portions projecting outward by processing are provided at substantially equal intervals.
上記のシェル形ころ軸受において、前記突出部を、その先端部が前記保持器が外輪に組込まれたときに前記外輪の端縁部とほぼ等しいか又は該端縁部より外方に位置するように形成した。 In the above-described shell-type roller bearing, the protruding portion has a tip end portion substantially equal to an end edge portion of the outer ring when the retainer is incorporated in the outer ring or positioned outward from the end edge portion. Formed.
本発明は、外輪の両端縁部全周にわたって鍔部を設けることがなく、円筒体の両端縁部のほぼ等間隔位置に、カシメ加工により外方に向う突出部を設けて保持器を形成し、この突出部により保持器の軸方向の移動を規制するようにしたので、製造が容易で組立性がよいシェル形ころ軸受を得ることができる。 According to the present invention, a cage is formed by providing protrusions outwardly by caulking at substantially equal intervals on both end edges of the cylindrical body without providing flanges over the entire circumference of both end edges of the outer ring. Since the protrusions restrict the movement of the cage in the axial direction, it is possible to obtain a shell-type roller bearing that is easy to manufacture and easy to assemble.
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るシェル形ころ軸受の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の外輪及び保持器の斜視図である。
図において、1は外輪で、例えば、低炭素鋼板を浸炭焼入れ焼戻しして硬化した円筒体2の軸方向の両端縁部3a,3bには、それぞれほぼ等間隔でカシメ加工により中心部に向って突出させた突出部4aと4b、4cと4dが設けられている。
[Embodiment 1]
1 is a front view of a shell-type roller bearing according to
In the figure,
5は針状の鋼材に熱処理が施されて、外輪1の内壁面に沿って等間隔で回転自在に配設されたころである。
10は鋼板からなる円筒体11に熱処理が施された弾性を有する保持器で、その外径D1は外輪1の内径dより小さく、軸方向の長さL1は外輪1の軸方向の長さLより短かく形成されている。また、円周方向には等間隔で複数の窓穴(ポケット)12が設けられており、ポケット12の軸方向の長さはころ5の長さより若干長く、円周方向の幅はころ5の外径よりわずかに小さく形成されている。
また、外輪1の突出部4aと4b、4cと4dの先端部間の間隔Hは、保持器10の内径d1とほぼ等しいか又はこれより狭く形成されている。換言すれば、外輪1にポケット12にころが嵌入された保持器10を組込んだ際に、突出部4aと4b、4cと4dの先端部が保持器10の両端縁部13a,13bとほぼ等しい位置にあるか、又はこれより若干中心部側に位置するようになっている。
The distance H between the tip portion of the
次に、上記のように構成したシェル形ころ軸受の製造手順の一例について説明する。
先ず、低炭素鋼板からなる円筒体2の軸方向の両端縁部3a,3bのそれぞれの等間隔位置(図には180°の間隔で対向する位置が示してある)に、カシメ加工により中心部側に突出する突出部4aと4b、4cと4dを形成したのち、全体を熱処理して外輪1を構成する。
Next, an example of a manufacturing procedure of the shell roller bearing configured as described above will be described.
First, the center part is formed by caulking at the equally spaced positions (the positions facing each other at an interval of 180 ° in the figure) of both
次に、保持器10のポケット12にそれぞれころ5を嵌入し、外輪1の突出部4a〜4dに干渉しないように保持器10を弾性変形させ、外輪1の一方の端部(開口部)から、突出部4a,4b(又は4c,4d)の間を通して外輪1内に挿入し、組込む。保持器10が所定の位置に組込まれると元の状態に戻り、各ころ5は外輪1の内壁面に当接すると共に、保持器10により回転自在に支持される。
このとき、保持器10の軸方向の両端縁部13a,13bは、外輪1の突出部4a〜4dの内壁に当接又は近接して位置して軸方向の移動が規制されているので、保持器10が外れたり脱落したりすることがない。
Next, the
At this time, both
上記の説明では、円筒体2の両端縁部3a,3bに、カシメ加工により突出部4a〜4dを形成したのち熱処理して外輪1を構成した場合を示したが、先ず、円筒体2を熱処理したのち、突出部4a〜4dを形成する位置の近傍を、例えば高周波焼鈍し処理により非硬化部とし、この非硬化部をカシメ加工して突出部4a〜4dを形成してもよい。
また、円筒体2を熱処理する際に、カシメ加工する位置に、例えば浸炭処理で焼入れをする場合は、あらかじめ防炭処理を施して非硬化部を設けておき、熱処理後にこの非硬化部をカシメ加工して突出部4a〜4dを形成するようにしてもよい。
In the above description, the case where the
Further, when the
本実施の形態によれば、外輪の両端縁部に鍔部を設けることなく、円筒体2の両端縁部3a,3bの等間隔位置にカシメ加工により保持器10を保持する突出部4aと4b、4cと4dを設けて外輪1を構成したので、製造が容易で組立性がよく、その上従来のように鍔部にしわがよったり、割れやクラックが発生したりすることがないため、強度が大で長寿命のシェル形ころ軸受を得ることができる。
According to the present embodiment, the
[実施の形態2]
図4は本発明の実施の形態2に係るシェル形ころ軸受の正面図、図5は図4のB−B断面図、図6は図4の外輪と保持器の斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
[Embodiment 2]
4 is a front view of a shell-type roller bearing according to
実施の形態1では、円筒体2の両端縁部3a,3bに、カシメ加工によりそれぞれ中心部方向に向う突出部4a〜4dを設けて外輪1を構成した場合を示したが、本実施の形態においては、外輪1は熱処理した円筒体2のままで加工することがなく、保持器10を構成する円筒体11に、図6に示すように、軸方向の両端縁部13a,13bのほぼ等間隔の位置に、カシメ加工によりそれぞれ外方(中心部と反対側)に向って突出する突出部14aと14b、14cと14dを設けて保持器10を構成したものである。
In the first embodiment, the case where the
本実施の形態に係る保持器10は、軸方向の長さL1を外輪1の軸方向の長さLより長く形成し、また、保持器10の突出部14aと14b、14cと14dの先端部間の間隔H1を、外輪1の外径Dとほぼ等しいか、又はこれより大きく形成したものである。換言すれば、ポケット12にころ5が嵌入された保持器10を外輪1に組込んだ際に、突出部14a〜14dの先端部が外輪1の両端縁部3a,3bとほぼ等しい位置にあるか、又はこれより若干外方に位置するようになっている。
The
本実施の形態に係るシェル形ころ軸受の製造にあたっては、先ず、鋼板からなりポケット12が設けられた円筒体11の軸方向の両端縁部13a,13bに、カシメ加工により、それぞれ外方に向って突出する突出部14aと14b、14cと14dを形成し、ついでこの円筒体11を熱処理して弾性を有する保持器10を構成する。なお、本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に、ポケット12が設けられ熱処理された円筒体11の両端縁部13a,13bの所定の位置に非硬化部を形成し、この非硬化部にカシメ加工により突出部14a〜14dを形成してもよい。
In the manufacture of the shell roller bearing according to the present embodiment, first, both
そして、保持器10のポケット12にころ5を嵌入し、外輪1の一方の開口部から、保持器10をその突出部14a〜14dが外輪1の内壁に干渉しないように弾性変形させて挿入し、外輪1内に組込む。所定の位置に組込まれると保持器10は元の状態に戻り、ころ5が外輪1の内壁面に当接すると共に保持器10に回転自在に支持される。
このとき、外輪1は保持器10の突出部14aと14c、14bと14dの間に位置し、その端縁部3a,3bが突出部14a〜14dに当接し又は近接して保持されて保持器10の軸方向の動きが規制されているので、保持器10が外輪1から外れたり、脱落するおそれがない。
本実施の形態においても実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
Then, the
At this time, the
Also in the present embodiment, substantially the same effect as in the first embodiment can be obtained.
上記の説明では、外輪1又は保持器10の端縁部3a,3b、13a,13bにほぼ等間隔で2箇所に突出部4a〜4d又は14a〜14dを設けた場合を示したが、突出部4a〜4d又は14a〜14dを、ほぼ等間隔で3箇所以上に設けてもよい。しかし、突出部4a〜4d又は14a〜14dをあまり多く設けると、外輪1への組込みが困難になるので、適宜設定することが望ましい。
In the above description, the case where the
1 外輪、2 円筒体、3a,3b 端縁部、4a,4b カシメ加工による突出部、5 ころ、10 保持器、11 円筒体、12 ポケット、13a,13b 端縁部、14a,14b カシメ加工による突出部。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記保持器を、鋼板からなる円筒体の両端縁部に、カシメ加工により外方に向って突出する複数の突出部をほぼ等間隔で設けて形成したことを特徴とするシェル形ころ軸受。 In the shell-type roller bearing in which the outer ring is assembled with a cage in which rollers are inserted into pockets provided in the circumferential direction,
A shell-type roller bearing in which the retainer is formed by providing a plurality of projecting portions projecting outward by caulking at both end edges of a cylindrical body made of a steel plate at substantially equal intervals.
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- 2009-08-11 JP JP2009186246A patent/JP2009299899A/en active Pending
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