JP2008158320A - ズームレンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、物体側から、負の屈折力を持つ第1レンズ群、及び正の屈折力を持つ第2のレンズ群を有し、第1レンズ群が2枚の正レンズと3枚の負レンズからなり、第2レンズ群が非球面を有し、第2レンズ群の物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、広角端から望遠端へのズーミングにおいて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が減少し、第1レンズ群が合焦レンズであり、広角端における焦点距離fwと、望遠端における焦点距離ftが、3.0<ft/fw<4.9であるズームレンズ。
【選択図】図1
Description
従来のネガティブリード型のズームレンズとしては、特許文献1には、ズーム移動する3レンズ郡を有し、ズーム比2.34のズームレンズが数値実施例として開示されている。 また、特許文献2には、第1レンズ群のレンズ枚数が少なく、画角の広い3群構成のネガティブリード型ズームレンズであって、ズーム比2.87及び2.83のネガティブリード型ズームレンズが数値実施例として開示されている。
さらに、特許文献3には、全体として3つのレンズ群を有し、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することによりレンズ系全体の小型化を図った、ズーム比2.68及び2.69のコンパクトなネガティブリード型ズームレンズが数値実施例として開示されている。
負の屈折力を持つ第1レンズ群の屈折力を強めればバックフォーカスを伸ばすことができるが、単純に屈折力を強めると、収差の悪化、特に高次収差の悪化を引き起こし、補正が困難になる。
本発明は、従来のネガティブリード型ズームレンズの上述した問題点に鑑みてなされたものであって、コンパクト化に有利なネガティブリード型のズームレンズであって、高いズーム比を持ち、所定のバックフォーカスを維持しながら優れた収差補正がなされたネガティブリード型ズームレンズを提供することを目的とする。
少なくとも、物体側から、負の屈折力を持つ第1レンズ群、及び正の屈折力を持つ第2のレンズ群を有し、
第1レンズ群が2枚の正レンズと3枚の負レンズからなり、第2レンズ群が非球面を有し、第2レンズ群の物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、広角端から望遠端へのズーミングにおいて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が減少し、第1レンズ群が合焦レンズであり、
広角端における焦点距離fwと、望遠端における焦点距離ftが、
3.0<ft/fw<4.9
であることを特徴とするズームレンズである。
(1) 前記ズームレンズが、さらに、第3レンズ群を有することを特徴とする。この第3レンズ群を配置する構成要件により、2群ズーム方式では得られない高いズーム比で良好な収差を得ることができる。もしくは、高い光学性能を維持したままレンズを明るくすることができる。ズーム比が高くなると、2群ズーム方式では収差を補正しきれなくなる。この場合、特に望遠側の球面収差が問題になるが、第32レンズ群が球面収差を効果的に補正する役割を果す。
1.1<|f1/fw|<2.1
であることを特徴とする。第1レンズ群の焦点距離を適切に設定することにより、レンズを小型に保ちつつ、所定のバックフォーカスを実現している。また、歪曲収差及びコマ収差の発生を最小限に抑えている。上記条件式の1.1<|f1/fw| を満たさない場合、ズーミングによる収差変動が大きく、その収差補正が困難である。また、上記条件式の|f1/fw|<2.1を満たさない場合、バックフォーカスが短くなり、例えば一眼レフカメラ用撮影レンズのように一定のバックフォーカスを必要とするレンズには適さなくなる。
1.5<BFw/fw<2.3
であることを特徴とする。上記条件式の1.5<BFw/fwを満たさない場合、バックフォーカスが短くなるので、例えばデジタル一眼レフカメラ用撮影レンズのように機構上一定のバックフォーカスを必要とするレンズには適さなくなる。上記条件式のBFw/fw<2.3を満たさない場合、広角端におけるレンズ全長が増大し、第1レンズ群の大型化を引き起こす。
1.0<f3/ft<3.5
であることを特徴とする。上記条件式の1.0<f3/ft を満たさない場合、第3レンズ群の正の屈折力が強くなるため、広角端におけるバックフォーカスが短くなり、一定以上のバックフォーカスを必要とする一眼レフカメラ用等には適さなくなる。また、コマ収差の補正が困難になる。上記条件式のf3/ft<3.5を満たさない場合、第3レンズ群の正の屈折力が弱くなるため、焦点配置の効果が薄れ、全系の焦点配置が望遠側にシフトしてしまう。また、これを避けるために第1及び第2レンズ群の屈折力を強めた場合、ディストーション等の収差補正が困難になる。
以下に、本発明の第1実施形態の2群レンズ構成であるネガティブリード型のズームレンズを図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態のネガティブリード型のズームレンズ10のズーム作動を示す光学構成図である。図2は、第1実施形態のネガティブリード型のズームレンズの広角端における収差図である。図3は、第1実施形態のネガティブリード型のズームレンズの望遠端における収差図である。
第1レンズ群G1は、正の屈折力を持つ第1レンズL1、負の屈折力を持つ第2レンズL2、負の屈折力を持つ第3レンズL3、負の屈折力を持つ第4レンズL4、正の屈折力を持つ第5レンズL5からなる。
第2レンズ群G2は、非球面を持ち第7レンズL7へのコーティングによって形成される第6レンズL6、物体側に凸面を向けた正メニスカスの第7レンズL7、正の屈折力を持つ第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10、張り合わされた第11レンズL11及び第12レンズL12からなる。
第2レンズ群G2の第6レンズL6の物体側直前に、開口絞りST1が配置される。第2レンズ群G2の第12レンズL12の像面側直後に、遮光絞りST2が配置される。
fは焦点距離、FnoはFナンバー、2ωは画角(°)、NOは面番号、Rは曲率半径、dは間隔、Ndはd線の屈折率、νはアッベ数を表す。また、非球面の定義には次式を用い、レンズデータにおいて面番号の横に*を付している。
以下に、本発明の第2実施形態の3群レンズ構成であるネガティブリード型のズームレンズを図面に基づいて説明する。図4は、第2実施形態のネガティブリード型のズームレンズ10のズーム作動を示す光学構成図である。図5は、第2実施形態のネガティブリード型のズームレンズの広角端における収差図である。図6は、第2実施形態のネガティブリード型のズームレンズの望遠端における収差図である。
第1レンズ群G11は、正の屈折力を持つ第1レンズL1、負の屈折力を持つ第2レンズL2、負の屈折力を持つ第3レンズL3、負の屈折力を持つ第4レンズL4、正の屈折力を持つ第5レンズL5からなる。
第2レンズ群G12は、非球面を持ち第7レンズL7へのコーティングによって形成される第6レンズL6、物体側に凸面を向けた正メニスカスの第7レンズL7、正の屈折力を持つ第8レンズL8、第9レンズL9、第10レンズL10からなる。
第3レンズ群G13は、第11レンズL11、第12レンズL12からなる。
第2レンズ群G12の第6レンズL6の物体側直前に、開口絞りST1が配置される。
ST1 開口絞り
ST2 遮光絞り
10 ズームレンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G11 第1レンズ群
G12 第2レンズ群
G13 第3レンズ群
Claims (9)
- 少なくとも、物体側から、負の屈折力を持つ第1レンズ群、及び正の屈折力を持つ第2のレンズ群を有し、
第1レンズ群が2枚の正レンズと3枚の負レンズからなり、第2レンズ群が非球面を有し、第2レンズ群の物体側から2枚目のレンズが正レンズであり、広角端から望遠端へのズーミングにおいて第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が減少し、第1レンズ群が合焦レンズであり、
広角端における焦点距離fwと、望遠端における焦点距離ftが、
3.0<ft/fw<4.9
であることを特徴とするズームレンズ。 - 前記ズームレンズが、さらに、第3レンズ群を有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に、開口絞りを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群の物体側から3枚目のレンズが、正レンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
- 前記第2レンズ群の物体側から2枚目のレンズが、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の焦点距離f1と、広角端における全系の焦点距離fwが
1.1<|f1/fw|<2.1
であることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。 - 前記ズームレンズの広角端におけるバックフォーカスBFwと、広角端における焦点距離
fwが、
1.5<BFw/fw<2.3
であることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。 - 前記ズームレンズの広角端から望遠端へのズーミングにおいて、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が増大することを特徴とする請求2に記載のズームレンズ。
- 前記第3レンズ群の焦点距離f3と、望遠端における全系の焦点距離ftが
1.0<f3/ft<3.5
であることを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
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