JP2008063263A - 水素化芳香族カルボン酸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芳香族カルボン酸を触媒存在下、水素化し水素化芳香族カルボン酸を製造する方法であって、特定の条件を満たす水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
【選択図】 なし
Description
"ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー"(The Journal of Organic Chemistry),1966年,第31巻,p.3438-3439
(1)特定の温度範囲で反応を行うことにより、転化率の低下と触媒の劣化を抑えること
(2)その触媒量が少量で所望の効果が得られること
(3)当該触媒に対して、空気による賦活処理とアルカリによる洗浄を繰り返すことで、長期にわたり触媒を使用可能にしたこと
を見出し、係る知見に基づいて本発明を完成するに至った。
(1)触媒がカーボン担体にロジウム及び/又はパラジウムを担持したものである
(2)芳香族カルボン酸100重量部に対し、触媒を0.15重量部以上0.50重量部未満用いる
(3)反応水素分圧が1.0〜15MPaである
(4)反応温度範囲が30〜60℃である
(5)芳香族カルボン酸を反応溶媒に溶解又は懸濁させる
(6)反応混合物の反応温度範囲を最初に設定した温度の±5℃以内で、0.5〜3.0時間保持して反応させる
[2]触媒が、水素化反応後、賦活処理を行なって得られ再使用された触媒である[1]記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[3]反応温度範囲が40〜50℃である[1]または[2]に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[4]賦活処理が、空気にさらす方法とアルカリで洗浄する方法のいずれか、あるいはその両方を組み合わせることである[2]に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[5]芳香族カルボン酸の濃度が、芳香族カルボン酸と反応溶媒との合計重量に対して、5〜40重量%である[1]〜[4]の何れかに記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[6]水素化反応の反応溶媒が水である[5]に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[7]芳香族カルボン酸がトリメリット酸、ヘミメリット酸、トリメシン酸およびピロメリット酸から選ばれる1種である[1]〜[6]の何れかに記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[8][1]〜[7]の何れかに記載の製造方法で得られる、原料の芳香族カルボン酸の含有量が0.10重量%以下である水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
[9]芳香族カルボン酸100重量部に対し、ロジウム及び/又はパラジウムを0.3重量部以上0.5重量部未満用いる[2]記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
又、本発明の製造方法により得られた水素化芳香族カルボン酸は、原料の芳香族カルボン酸が極微量であるか或いは実質的に含有していないので、透明性や溶剤可溶性等を有する機能性ポリイミドやポリエステルのモノマー原料、透明性を有する機能性エポキシ樹脂の硬化剤原料などに有用である。
具体的には、トリメリット酸、ヘミメリット酸、トリメシン酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸が好ましく、トリメリット酸、ヘミメリット酸、トリメシン酸およびピロメリット酸がより好ましい。これらは単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
水素化芳香族カルボン酸としては、1,2,4-シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,3,-シクロヘキサントリカルボン酸、1,3,5-シクロヘキサントリカルボン酸、2,3,6,7-デカヒドロナフタレンテトラカルボン酸、1,2,4,5-シクロヘキサンテトラカルボン酸、1,4,5,8-デカヒドロナフタレンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビシクロヘキシルテトラカルボン酸が挙げられる。
また、本発明に係る水素化芳香族カルボン酸を電気・電子分野に利用する場合には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄等の金属成分の含有量が極力少ない水を用いることが望ましい。
(i)芳香族カルボン酸が水に溶解し易いので水素化反応が進行し易い。
(ii)得られた水素化芳香族カルボン酸が水へ溶解し易いので、当該触媒との分離が容易である。
(iii)当該触媒を分離した後、その濾液を濃縮若しくは冷却することにより、水素化芳香族カルボン酸を晶析させ、これを濾過や遠心分離などで固液分離することにより、より高純度の水素化芳香族カルボン酸が得られ易い、などの利点がある。
水素分圧が1.0MPa未満では所望の反応転化率が得られず、本発明の目的が達せられない。好ましい水素分圧は1.0〜15MPaの範囲である。反応温度は30〜60℃の範囲が好ましく、さらに好ましくは40〜50℃の範囲である。
例えば、反応装置に所定の原料、反応溶媒及び触媒を所定量仕込み、系内を不活性ガスで置換する。次に水素で置換し、所定の反応条件下(水素分圧、反応温度、反応時間、撹拌速度等)で水素化反応を行う手順などが例示される。
尚、上述の原料の芳香族カルボン酸の含有量が極微量であるかあるいは実質的に含有していないとは、ガスクロマトグラフィー法において原料の芳香族カルボン酸の検出限界以下であることを意味する。
<ガスクロマトグラフィー分析条件>
<前処理>
サンプルをジエチレングリコールジメチルエーテルに固形物濃度として6重量%となるように溶解させた。次に、その溶液をジアゾメタンでメチルエステル化してガスクロマトグラフィー用サンプルを調製した。尚、注入量は0.8μLである。
<ガスクロマトグラフィー分析条件>
ガスクロマトグラフィー分析装置;GC-17A(島津製作所(株)製)
キャピラリーカラム;DB-1(島津製作所(株)製)
インジェクション温度;300℃
検出器温度;280℃
初期カラム温度、保持時間;200℃、10分
昇温速度;7℃/分
最終カラム温度、保持時間;280℃、40分
キャリアーガス;ヘリウム
キャリアガス圧力;130KPa
検出器;FID
撹拌機、温度計、圧力計、導入管、冷却水とスチームを通せる加熱冷却装置を具備した500mlのSUS316L製振とう式オートクレーブに、ピロメリット酸20g、イオン交換水80g及び5重量%ロジウムカーボン担持触媒(エヌ・イーケムキャット社製、含水品、水分含有率50.5重量%)3.2g(ロジウム金属として0.4重量部)を仕込み、撹拌しながら系内を窒素ガスで2回置換した。置換後、窒素ガスで5MPaに保持しながら昇温し、50℃になった時点で窒素ガスを抜き、水素ガスで5回置換した。置換後、水素分圧5MPaを保持しながら反応を行った。反応初期には反応熱により系中の温度が55℃を越えないように冷却を行ない、ほとんど反応熱が生じなくなる1時間経過後には系中の温度が45℃未満に下がり過ぎないように系中の温度をスチームで制御した。
水素ガスで置換してから計2時間経過後、反応液をオートクレーブから抜き出し、ロジウムカーボン担持触媒を吸引濾過(濾紙;No.5C)により濾別して、無色透明の濾液を得た。この濾液(反応粗物)をガスクロマトグラフィーにより分析した。その分析結果(ピロメリット酸の転化率、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の選択率)を表2に示した。
次に、上記の濾液をロータリーエバポレーターで減圧下に濃縮し、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶を析出させた。この結晶を分離、乾燥したところ、16.37g(収量80モル%)の1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸が得られた。この乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸のガスクロマトグラフィー分析結果を表2に示した。
尚、表1には、実施例1並びに後述の実施例2−8及び比較例1−4の水素化反応の反応条件を示した。
ロジウムカーボン担持触媒3.2gを2.4gに変えた他は、実施例1と同様に、水素化反応、濾液(反応粗物)の分析、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸16.16g(79モル%)を得た。表1に反応条件を示し、表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
実施例1で吸引濾過により濾別したロジウムカーボン担持触媒を直ちに200mlのビーカーに入れ、イオン交換水50gを加えた。マグネティックスターラーで撹拌しながら空気を18ml/minで1.5時間吹き込んだ(空気による賦活処理)。その後再び吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別して、直ちに当該オートクレーブにピロメリット酸20g、イオン交換水80g及びロジウムカーボン担持触媒を仕込み、実施例1と同様に水素化反応を行った。その後、ロジウムカーボン担持触媒吸引濾過による濾別、空気による賦活処理および水素化反応を4回繰り返して触媒のリサイクル実験を行った。5回目の触媒リサイクルで得た濾液(反応粗物)の分析結果を表2に示した。その分析結果から、触媒の活性低下はほとんど認められなかった。実施例1と同様に、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸15.96g(収量78モル%)を得た。表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
実施例3の5回目の触媒リサイクルで吸引濾過により濾別したロジウムカーボン担持触媒を直ちに200mlのビーカーに入れ、1%アンモニア水50gを加えた。マグネティックスターラーで1.5時間撹拌した(アルカリによる賦活処理)。吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別し、そのまま純水50mlで洗浄し、触媒を吸引ろ過により濾別した。その後直ちにその触媒を200mlのビーカーに入れ、10%酢酸水溶液100mlを加えた。マグネティックスターラーで3時間撹拌した。吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別し、そのまま純水100mlで5回洗浄した。その後、吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別して、直ちに当該オートクレーブにピロメリット酸20g、イオン交換水80gおよびロジウムカーボン担持触媒(空気による賦活処理5回+アルカリによる賦活処理1回)を仕込み、実施例1と同様に、水素化反応、濾液(反応粗物)の分析、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸15.96g(収量78モル%)を得た。表1に反応条件を示し、表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
実施例4で濾別したロジウムカーボン担持触媒(空気による賦活処理5回+アルカリによる賦活処理1回)を直ちに200mlのビーカーに入れ、イオン交換水50gを加えた。マグネティックスターラーで撹拌しながら空気を18ml/minで1.5時間吹き込んだ(空気による賦活処理)。その後再び吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別して、直ちに当該オートクレーブにピロメリット酸20g、イオン交換水80g及びロジウムカーボン担持触媒を仕込み、実施例1と同様に水素化反応を行った。その後、ロジウムカーボン担持触媒吸引濾過による濾別、空気による賦活処理および水素化反応を3回繰り返して触媒のリサイクル実験を行った。4回目の触媒リサイクルで得た濾液(反応粗物)の分析結果を表2に示した。その分析結果から、触媒の活性低下はほとんど認められなかった。実施例1と同様に、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸16.16g(収量79モル%)を得た。表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
反応温度50℃を40℃にし、35〜45℃に制御した以外は実施例1と同様に、水素化反応、濾液(反応粗物)の分析、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸15.96g(収量78モル%)を得た。表1に反応条件を示し、表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
実施例6で吸引濾過により濾別したロジウムカーボン担持触媒を直ちに200mlのビーカーに入れ、イオン交換水50gを加えた。マグネティックスターラーで撹拌しながら空気を18ml/minで1.5時間吹き込んだ(空気による賦活処理)。その後再び吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別して、直ちに当該オートクレーブにピロメリット酸20g、イオン交換水80g及びロジウムカーボン担持触媒を仕込み、実施例1と同様に水素化反応を行った。その後、ロジウムカーボン担持触媒の吸引濾過による濾別、空気による賦活処理および水素化反応を4回繰り返して触媒のリサイクル実験を行った。5回目の触媒リサイクルで得た濾液(反応粗物)の分析結果を表2に示した。その分析結果から、触媒の活性低下はほとんど認められなかった。実施例1と同様に、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸16.37g(収量80モル%)を得た。表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
実施例7の5回目の触媒リサイクルで吸引濾過により濾別したロジウムカーボン担持触媒を直ちに200mlのビーカーに入れ、1%アンモニア水50gを加えた。マグネティックスターラーで1.5時間撹拌した(アルカリによる賦活処理)。吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別し、そのまま純水50mlで洗浄し、触媒を吸引ろ過により濾別した。その後直ちにその触媒を200mlのビーカーに入れ、10%酢酸水溶液100mlを加えた。マグネティックスターラーで3時間撹拌した。吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別し、そのまま純水100mlで5回洗浄した。その後吸引濾過(濾紙;No.5C)によりロジウムカーボン担持触媒を濾別して、直ちに当該オートクレーブにピロメリット酸20g、イオン交換水80gおよびロジウムカーボン担持触媒(空気による賦活処理5回+アルカリによる賦活処理1回)を仕込み、実施例1と同様に、水素化反応を行った。その後、ロジウムカーボン担持触媒の吸引濾過による濾別、空気による賦活処理および水素化反応を4回繰り返して触媒のリサイクル実験を行った。空気による賦活処理5回、アルカリによる賦活処理1回および空気による賦活処理4回の触媒リサイクルで得た濾液(反応粗物)の分析結果を表2に示した。その分析結果から、触媒の活性低下はほとんど認められなかった。実施例1と同様に、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸15.96g(収量78モル%)を得た。表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
冷却水を用いず、反応温度を初期に10分間80℃にし、その後温度制御を行わなかった以外は実施例1と同様に水素化反応を行った。温度は2時間経過後50℃に低下した。その後、実施例1と同様に、濾液(反応粗物)の分析、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸16.16g(79モル%)を得た。表1に反応条件を示し、表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。触媒の活性低下が認められた。
ロジウムカーボン担持触媒を比表面積150m2/gのロジウム−γ−アルミナ担持触媒にした以外は実施例1と同様に、水素化反応、濾液(反応粗物)の分析、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸14.53g(収量71モル%)を得た。表1に反応条件を示し、表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
比較例2で吸引濾過により濾別したロジウム−γ−アルミナ担持触媒を当該オートクレーブに入れピロメリット酸20g及びイオン交換水80gを仕込み、比較例2と同様に水素化反応を行った。その後、ロジウム−γ−アルミナ担持触媒の吸引濾過による濾別および水素化反応を3回繰り返して触媒のリサイクル実験を行った。4回目の触媒リサイクルで得た濾液(反応粗物)の分析結果を表2に示した。その分析結果から、触媒の活性低下が認められた。実施例1と同様に、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の結晶析出、分離および乾燥を行なった。1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸14.53g(収量71モル%)を得た。表2に乾燥した1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸の分析結果を示した。
Claims (9)
- 芳香族カルボン酸を触媒存在下、水素化し水素化芳香族カルボン酸を製造する方法であって、条件(1)〜(6)を満たす水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
(1)触媒がカーボン担体にロジウム及び/又はパラジウムを担持したものである
(2)芳香族カルボン酸100重量部に対し、ロジウム及び/又はパラジウムを0.15重量部以上0.50重量部未満用いる
(3)反応水素分圧が1.0〜15MPaである
(4)反応温度範囲が30〜60℃である
(5)芳香族カルボン酸を反応溶媒に溶解又は懸濁させる
(6)加熱冷却装置を用い、反応混合物の反応温度範囲を最初に設定した温度の±5℃以内で、0.5〜3.0時間保持して反応させる - 触媒が、水素化反応後、賦活処理を行なって得られ再使用された触媒である請求項1記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 反応温度範囲が40〜50℃である請求項1または2に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 賦活処理が、空気にさらす方法とアルカリで洗浄する方法のいずれか、あるいはその両方を組み合わせることである請求項2に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 芳香族カルボン酸の濃度が、芳香族カルボン酸と反応溶媒との合計重量に対して、5〜40重量%である請求項1〜4の何れかに記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 水素化反応の反応溶媒が水である請求項5に記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 芳香族カルボン酸がトリメリット酸、ヘミメリット酸、トリメシン酸およびピロメリット酸から選ばれる1種である請求項1〜6の何れかに記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 請求項1〜7の何れかに記載の製造方法で得られる、原料の芳香族カルボン酸の含有量が0.10重量%以下である水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
- 芳香族カルボン酸100重量部に対し、ロジウム及び/又はパラジウムを0.3重量部以上0.5重量部未満用いる請求項2記載の水素化芳香族カルボン酸の製造方法。
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