JP2008011357A - キャリア状態判別装置、及び送信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、並列に入力される複数のキャリア信号を多重する多重部と、前記多重部に入力されるキャリア信号がそれぞれ流れる複数のキャリア信号伝送路上にそれぞれ配置され、予め定められたオン/オフ設定値にしたがって、自身に入力されるキャリア信号の出力のオン/オフ制御を行う複数の出力制御部と、前記複数のキャリア信号伝送路上にそれぞれ配置され、自身に入力されるキャリア信号に対して予め定められた周波数シフト量を与える複数の周波数シフト部と、前記各キャリア信号伝送路上を流れるキャリア信号の有無を検出する検出部と、前記各出力制御部に対するオン/オフ設定値、前記各周波数シフト部に対する周波数シフト量、及び前記検出部による検出結果を用いて、前記多重部で多重されるキャリア信号の状態を決定する決定部と、を含むキャリア状態判別装置とした。
【選択図】図1
Description
Access)方式を用いたアクセス制御方式がある。CDMA方式は、スペクトラム拡散通
信方式を用い、複数のユーザの信号に、チャネルごとに特徴的な符号を与えて多重し、無線伝送路を通じて伝送する。
W−CDMA方式は、CDMA方式を使用している。W−CDMA方式の送信データは、ピークを有するデータになる。そのピークが大きくなると、パワーアンプの非線形性により、信号に歪が発生する。その信号の歪により、割り当てられている送信周波数帯に隣接する周波数において不必要な信号が送信され、混信の原因となる。そのため、帯域外隣接チャネル漏洩電力比(ACLR、Adjacent Channel Leakage power Ratio)をできるだけ下げる処理が必要である。送信装置は、不必要な信号が送信されないようにするべく、ピーク抑圧及び歪補償をする必要がある。
出力された信号(多重)は、歪補償部118で算出された歪補償値と乗算器111で乗算され、DAC112に入力される。DAC112は、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。
並列に入力される複数のキャリア信号を多重する多重部と、
前記多重部に入力されるキャリア信号がそれぞれ流れる複数のキャリア信号伝送路上にそれぞれ配置され、予め定められたオン/オフ設定値にしたがって、自身に入力されるキャリア信号の出力のオン/オフ制御を行う複数の出力制御部と、
前記複数のキャリア信号伝送路上にそれぞれ配置され、自身に入力されるキャリア信号
に対して予め定められた周波数シフト量を与える複数の周波数シフト部と、
前記各キャリア信号伝送路上を流れるキャリア信号の有無を検出する検出部と、
前記各出力制御部に対するオン/オフ設定値、前記各周波数シフト部に対する周波数シフト量、及び前記検出部による検出結果を用いて、前記多重部で多重されるキャリア信号の状態を決定する決定部と、
を含むキャリア状態判別装置である。
〈送信装置〉
図1及び図2は、本発明の実施形態にかかる歪補償機能を有する送信装置の構成例を示す図である。図1と図2は、それぞれの図の「X」及び「Y」で、接続する。図1は、送信装置の個別キャリア部を示す。図1及び図2は、送信キャリアが4キャリアの場合を示す。図1において、送信装置100の個別キャリア処理部は、ベースバンドインターフェース102、ピーク抑圧演算部104、乗算器105、フィルタ106、キャリアON/OFF設定部108、乗算器107、周波数シフト量設定部109、加算部110及び積分器140を備える。また、送信装置100の個別キャリア処理部は、CPU150によって制御される。送信装置100は、上位装置200と接続されている。図2において、送信装置100は、乗算器111、歪補償制御部118、デジタルアナログコンバータ(DAC)112、モジュレータ(MOD)114、電力増幅部(PA)116、アナログデジタルコンバータ(ADC)120、デモジュレータ(DEM)124、ヌメリカリコントロールオシレータ(Numerically Controlled Oscillators、NCO)122、FB信号格納メモリ126、REF信号格納メモリ128及び記憶装置155を備える。
設定値がオフの場合には、入力されたキャリア信号は、出力されない。キャリアON/OFF設定部108から出力されたキャリア信号は、周波数シフト部としての乗算器107で、キャリア毎に予め設定された周波数シフト量だけベースバンド周波数からシフトされ、加算部(多重部)110に入力される。加算部110は、各キャリアの信号を、加算(多重)し、出力する。
送信装置100は、上述したオン/オフ設定値及び周波数シフト量を上位装置200から取得する。
図4及び図5は、キャリアの数が4キャリアの場合の、キャリア配置と周波数シフトの設定の例を示す図である。横軸は、周波数シフト量を示し、縦軸は出力を示す。
第1キャリア(C1)の周波数シフト量が−f2、
第2キャリア(C2)の周波数シフト量が−f1、
第3キャリア(C3)の周波数シフト量が+f1、
第4キャリア(C4)の周波数シフト量が+f2、
と設定されたときの出力波形の例を示している。キャリアの帯域が5MHzのときは、f1は2.5MHz、f2は7.5MHzに設定される。
第1キャリア(C1)の周波数シフト量が−f2、
第3キャリア(C3)の周波数シフト量が+f1、
第4キャリア(C4)の周波数シフト量が+f2、
と設定されたときの出力波形の例を示している。
図7は、周波数シフト量が等間隔の場合のキャリアパターンを示す図である。即ち、C1、C2、C3及びC4の周波数シフト量が、それぞれ、−f2、−f1、+f1及び+f2に設定されているとする。キャリア帯域が5MHzのとき、例えば、f1は2.5MHz、f2は7.5MHzに設定される。
図10は、キャリア状態判別における全体の動作フローを示す図である。
図11は、キャリア状態の判別のフローを示す図である。キャリア数が4キャリア、キャリアの帯域が5MHzの場合を想定している。
、積分結果を取得するようにすることもできる。
図13は、上記したキャリアパターン算出のフローを示す図である。
アンテナから送信される信号のPAR(ピーク電力対平均電力比、Peak-to-Average power Ratio)は、ある一定の値(7dB程度)に保つことが望ましい。PARが小さすぎ
ると、受信機で信号を復調する際に支障が生じ、また、PARが大きすぎると信号が歪む原因となる恐れがあるからである。平均電力の値は、出力キャリアの数に依存する。出力キャリアの数が多いと、平均電力の値は大きくなる。信号が出ていないにもかかわらず、キャリアのオン/オフ設定値がオンであるキャリアがあるとき、キャリアのオン/オフ設定値の情報から、ピーク抑圧設定値を決定すると、過度のピーク抑圧をすることになる。したがって、キャリアの出力状態を正しく把握することは、ピーク抑圧設定値を決定する上で、重要である。
図14は、歪監視ポイント算出のフローを示す図である。電力増幅部の性能により、帯域外隣接チャネルに歪が発生することがある。歪が発生する箇所は、キャリア状態に依存する。そこで、キャリア状態から、3次歪が発生する箇所を監視するための歪監視ポイントを算出する。
第1キャリア(C1)の周波数シフト量が−7.5MHz、
第2キャリア(C2)の周波数シフト量が−2.5MHz、
第3キャリア(C3)の周波数シフト量が+2.5MHz、
第4キャリア(C4)の周波数シフト量が+7.5MHz、
と設定されたときの歪監視ポイントの例を示している。このとき、出力キャリア数mは4であるから、歪監視ポイントは、中心周波数から+12.5MHz(+側監視周波数、図16:300C)と−12.5MHz(−側監視周波数、図16:300D)とに設定される。
第1キャリア(C1)の周波数シフト量が−7.5MHz、
第3キャリア(C3)の周波数シフト量が+2.5MHz、
第4キャリア(C4)の周波数シフト量が+7.5MHz、
と設定されたときの歪監視ポイントの例を示している。このとき、歪監視ポイントは、中心周波数から+12.5MHz(+側監視周波数、図17:300E)と−17.5MHz(−側監視周波数、図17:300F)とに設定される。
図19及び図20は、送信装置の変形例を示す図である。図19及び図20は、それぞれの図の「X」及び「Y」で、接続する。図19は、送信装置の個別キャリア処理部の変形例を示す図である。この変形例では、キャリアON/OFF設定部の後段に、積分器1
40が設置される。他の部分は、図1及び図2の送信装置と、同様である。このようにすることにより、ベースバンドインターフェースからの入力振幅とキャリアのオン/オフ設定値との両方の情報を含めた出力キャリアの情報を、積分器140のみから取得することができる。よって、積分器140の積分結果と周波数シフト量とから、キャリア状態判別を行うことができる。即ち、キャリア状態判別の際、キャリアのオン/オフ設定値の情報を得る必要が無くなり、処理を簡素化できる。
以上説明した送信装置によれば、決定部としてのCPU150が、オン/オフ設定値、周波数シフト量、及び検出部を構成する各乗算器140から得られる各キャリア伝送路上のキャリア信号の有無(検出結果)に基づいて、加算部(多重部)110で多重される単数又は複数のキャリア信号のキャリア信号状態を、キャリアパターンへの当てはめにより決定する。このとき、ベースバンドインターフェース102からの入力振幅の有無が考慮されることで、オン/オフ設定値との矛盾が考慮されたキャリア信号状態判定を行うことができ、正確なキャリア信号状態を決定することができる。そして、このようなキャリア信号状態を用いた歪補償や、ピーク抑圧が行われることで、多重信号を適正に増幅し、送信することができる。なお、図1及び図2では、歪補償とピーク抑圧との双方が行われる送信装置を例示したが、送信装置は、一方のみが行われる構成となってもよい。即ち、本発明にかかる送信装置は、歪補償とピーク抑圧との双方が実行される構成を持つことを必須の要件とするものではない。
104 ピーク抑圧演算部
105 乗算器
106 フィルタ
107 乗算器
108 キャリアON/OFF設定部
109 周波数シフト量設定部
110 加算部
111 乗算器
112 デジタルアナログコンバータ
114 モジュレータ
116 電力増幅器(パワーアンプ)
118 歪補償制御部
120 アナログデジタルコンバータ
122 ヌメリカルコントロールオシレータ(NCO)
124 デモジュレータ(DEM)
126 フィードバック(FB)信号格納メモリ
128 REF信号格納メモリ
140 積分器
150 CPU
155 記憶装置
200 上位装置
201 キャリアON/OFF設定レジスタ
202 周波数シフト設定レジスタ
300A 歪監視範囲
300B 歪監視範囲
300C 歪監視範囲
300D 歪監視範囲
300E 歪監視範囲
300F 歪監視範囲
C1 第1キャリア
C2 第2キャリア
C3 第3キャリア
C4 第4キャリア
Claims (5)
- 複数のキャリア信号を多重する多重部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上に配置され、予め定められたオン/オフ設定値に基づいて自身に入力されるキャリア信号の出力制御を行う複数の出力制御部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上にそれぞれ配置され、自身に入力されるキャリア信号に対して予め定められた周波数シフト量を与える複数の周波数シフト部と、
前記各キャリア信号の有無を検出する検出部と、
前記各出力制御部に対するオン/オフ設定値、前記各周波数シフト部に対する周波数シフト量、及び前記検出部による検出結果に基づいて前記多重部で多重されるキャリア信号の状態を決定する決定部と、
を含むキャリア状態判別装置。 - 前記決定部は、前記検出部でキャリア信号の存在が確認され、且つ前記オン/オフ設定値がオンを示すキャリア信号が前記周波数シフト部を経て前記多重部に入力されると判断し、前記多重部に入力される複数のキャリア信号がそれぞれのキャリア信号に与えられた周波数シフト量にしたがって周波数軸上でどのように分布しているかを、予め用意された複数のキャリアパターンに当てはめることでキャリア信号状態を決定する
請求項1記載のキャリア状態判別装置。 - 前記検出部は、各キャリア信号伝送路におけるキャリア信号を積分する積分器を含む
請求項1又は2記載のキャリア状態判別装置。 - 複数のキャリア信号を多重する多重部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上に配置され、予め定められたオン/オフ設定値に基づいて自身に入力されるキャリア信号の出力制御を行う複数の出力制御部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上にそれぞれ配置され、自身に入力されるキャリア信号に対して予め定められた周波数シフト量を与える複数の周波数シフト部と、
前記各キャリア信号の有無を検出する検出部と、
前記各出力制御部に対するオン/オフ設定値、前記各周波数シフト部に対する周波数シフト量、及び前記検出部による検出結果に基づいて前記多重部で多重されるキャリア信号の状態を決定する決定部と、
前記決定部で決定されたキャリア信号状態に基づいて前記多重部から出力される多重信号に対する歪補償を行う歪補償部と、
歪補償が施された多重信号を増幅して送信する送信部と、
を含む送信装置。 - 複数のキャリア信号を多重する多重部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上に配置され、予め定められたオン/オフ設定値に基づいて自身に入力されるキャリア信号の出力制御を行う複数の出力制御部と、
前記複数のキャリア信号の伝送路上にそれぞれ配置され、自身に入力されるキャリア信号に対して予め定められた周波数シフト量を与える複数の周波数シフト部と、
前記各キャリア信号を検出する検出部と、
前記各出力制御部に対するオン/オフ設定値、前記各周波数シフト部に対する周波数シフト量、及び前記検出部による検出結果に基づいて前記多重部で多重されるキャリア信号の状態を決定する決定部と、
前記決定部で決定されたキャリア信号状態に基づいて前記各キャリア信号に対するピーク抑圧を行うピーク抑圧部と、
前記多重信号を増幅して送信する送信部と、
を含む送信装置。
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