JP2007324510A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007324510A
JP2007324510A JP2006155690A JP2006155690A JP2007324510A JP 2007324510 A JP2007324510 A JP 2007324510A JP 2006155690 A JP2006155690 A JP 2006155690A JP 2006155690 A JP2006155690 A JP 2006155690A JP 2007324510 A JP2007324510 A JP 2007324510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
repellent pattern
semiconductor device
manufacturing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006155690A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kawashima
紀之 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006155690A priority Critical patent/JP2007324510A/ja
Publication of JP2007324510A publication Critical patent/JP2007324510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、微細なコンタクトホールを有する絶縁膜を形成可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】背面側基板101の表面側に設けられたドレイン電極106の表面の所望の箇所に、撥水性パターンSを塗布形成する第1工程と、ドレイン電極106上を含むゲート絶縁膜104上に、撥水性パターンSよりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、撥水性パターンS上にコンタクトホール108aを有する層間絶縁膜108を形成する第2工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、コンタクトホールを有する絶縁膜を形成する方法に関する。
従来、表示装置の駆動素子として用いられるアモルファスシリコンや低温ポリシリコンのTFT(Thin Film Transistor)アレイの製造工程において、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜のコンタクトホールは、フォトリソグラフィーによるレジストのパターニングとリアクティブイオンエッチングにより形成されている。
一方、近年、プラスチック基板上に低コストプロセスで有機トランジスタアレイを形成し、Eペーパー、液晶ディスプレイなどのバックプレーンとして応用することが検討されている。しかし、この有機トランジスタに、上述したシリコンTFTと同様の方法でコンタクトホールを形成した場合、リアクティブイオンエッチングの際のプラズマダメージでトランジスタの特性が劣化しやすい。
また、有機トランジスタの製造方法では、従来のシリコンTFTと差別化するために、真空プロセスや、フォトリソグラフィー技術を行うことなく、印刷プロセスのみで各構成要素をパターン形成し、低コスト化することが強く望まれている。
そこで、基板の表面に設けられた導電性パターン上に、パッド印刷によりカーボンインクからなるヴィアを形成し、このヴィアの周囲を覆う状態で、絶縁膜を塗布形成する方法が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
Journal of Applied Physics,(米)2004年,Vol.96,p.2286
しかしながら、この方法は汎用性が低く、カーボンインクによる基板内の汚染が考えられるため信頼性の高い素子を作製する上では不向きである。
また、例えばスクリーン印刷法で、コンタクトホールを有する絶縁膜を塗布形成することも考えられるが、現在の技術ではコンタクトホールの径φ300μm程度が限界であり、高精細のディスプレイの作製プロセスに導入することは難しい。
上述したような課題を解決するために、本発明は、微細なコンタクトホールを有する絶縁膜を形成可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述したような目的を達成するために、本発明の半導体装置の製造方法は、次のような工程を順次行うことを特徴としている。まず、第1工程では、基板の表面側に設けられた導電層の表面の所望の箇所に、撥水性パターンを塗布形成する。次に、第2工程では、導電層上および基板上に、撥水性パターンよりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、撥水性パターン上に孔部を有する絶縁膜を形成する。
このような半導体装置の製造方法によれば、第1工程において、導電層の表面に撥水性パターンを塗布形成した後に、第2工程において、導電層上および基板上に、撥水性パターンよりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、撥水性パターン上では上記含有液が撥液され、撥水性パターンを除く領域に絶縁膜が形成される。このため、塗布法により、撥水性パターン上に孔部を有する絶縁膜を形成することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の半導体装置の製造方法によれば、塗布法により、撥水性パターン上に孔部を有する絶縁膜を形成することができるため、この孔部をコンタクトホールとすることで、ヴィアを備えた半導体装置を形成する際に、煩雑なリソグラフィー工程を行わなくてもよいことから、製造プロセスを簡略化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の半導体装置の製造方法に係わる実施の形態の一例を、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ(スタガ型)を有する電圧駆動型の液晶表示装置の製造方法を例にとり、図1の平面図、図2の製造工程断面図によって説明する。なお、図2は図1のA−A’断面を示す。
まず、図1および図2(a)に示すように、例えばポリエーテルスルホン(PES)からなる背面側基板101上に、ゲート電極102aを含む走査線102と、補助容量電極103aを含む補助容量線103をパターン形成する。ここで、上記走査線102と補助容量線103とは、平行に配置される。
この走査線102と補助容量線103の形成方法としては、背面側基板101上に、例えばダイコート法により、銀インクを塗布し、150℃で熱処理することで、銀からなる導電性膜(図示省略)を50nmの膜厚で形成する。次いで、例えばスクリーン印刷法により、上記導電性膜上に、所望のパターンのレジストパターンを形成する。続いて、銀エッチング液を用いたウェットエッチングにより、走査線102と補助容量線103とをパターン形成する。
なお、ここでは、背面側基板101としてPESを用いることとするが、背面側基板101としては、ガラスやポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリレート(PAR)などの耐熱性の高いプラスチックを用いることができる。
また、走査線102、補助容量線103としては、銀の他に金、白金、パラジウム等の金属や、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホナート)[PEDOT/PSS]、ポリアニリン(PANI)からなる導電性有機材料を用いることもできる。
さらに、走査線102および補助容量線103の形成工程において、エッチングのマスクに用いるレジストパターンの形成方法として、上述したスクリーン印刷法以外に、インクジェット法、レーザー描画法を用いてもよい。さらには、インクジェット法、スクリーン印刷法、マイクロコンタクトプリンティング法による直接パターンニングを用いることもできる。ただし、後工程において、走査線102および補助容量線103を覆う状態で、背面側基板101上にゲート絶縁膜を形成するため、良好な絶縁特性とするためには、走査線102および補助容量線103の表面は平坦で、かつ膜厚が100nm以下と出来るだけ薄いことが好ましい。
次に、上記走査線102および補助容量線103を覆う状態で、基板101上にゲート絶縁膜104を形成する。この場合には、例えばダイコート法により、走査線102および補助容量線103を覆う状態で、基板101上に、例えばポリビニルフェノール(PVP)からなる架橋性高分子材料を塗布する。その後、150℃で熱処理することにより、ゲート絶縁膜104を形成する。このゲート絶縁膜104はトランジスタの低電圧動作のために1μm以下の膜厚で、かつ平坦であることが望ましい。ここでは、ダイコート法により上記ゲート絶縁膜104を形成する例について説明するが、その他にグラビアコート法、ロールコート法、キスコート法、ナイフコート法、スリットコート法、ブレードコート法、スピンコート法を用いることもできる。
次に、ゲート絶縁膜104上に、ソース電極105aを含む信号線105とドレイン電極106をパターン形成する。信号線105は、上記走査線102および補助容量線103と直交する方向に延設される。また、ドレイン電極106は、上記補助容量電極103aと対向する状態で配置される。これにより、ドレイン電極106と補助容量電極103aとで、ゲート絶縁膜104が挟まれた構成となるため、ゲート絶縁膜104が補助容量絶縁膜を兼ねた補助容量素子C(キャパシタ)が形成される。
この信号線105とドレイン電極106の形成方法としては、例えばダイコート法により、上記ゲート絶縁膜104上に銀インクを均一塗布し、150℃で熱処理することで、銀からなる導電性膜(図示省略)を50nmの膜厚で形成する。次いで、例えばスクリーン印刷法にて、上記導電性膜上にレジストインクをパターン形成する。続いて、銀エッチング液を用いたウェットエッチングにより、信号線105とドレイン電極106をパターン形成する。
ここで、信号線105とドレイン電極106としては、銀の他にp型半導体と良好なオーミック接触を有する金、白金、パラジウム等の金属や、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホナート)[PEDOT/PSS]、ポリアニリン(PANI)からなる導電性有機材料を用いることもできる。
また、信号線105およびドレイン電極106の形成工程において、エッチングのマスクに用いるレジストパターンの形成方法として、上述したスクリーン印刷法以外に、インクジェット法、フォトリソグラフィー法、レーザー描画法を用いてもよい。さらには、インクジェット法、スクリーン印刷法、マイクロコンタクトプリンティング法による直接パターンニングを用いることもできる。
次に、信号線105およびドレイン電極106の間の、ゲート電極102a上を覆うゲート絶縁膜104上に、チャネル層となる有機半導体層107を形成する。ここでは、例えばインクジェット法により、ペンタセン誘導体の0.5wt%トルエン溶液を塗布した後、100℃で溶媒を揮発させて有機半導体層107を50nmの膜厚で形成する。これにより、背面側基板101上にトランジスタTrが形成される。
ここで、有機半導体層107としては、上記ペンタセン誘導体の他に、ポリチオフェン、フルオレン−チオフェンコポリマー、ポリアリルアミン等の高分子材料、または、ルブレン、チオフェンオリゴマー、ナフタセン誘導体等の低分子材料を用いてもよい。
また、有機半導体層107の形成方法としては、上記インクジェット法の他に、スピンコート法、ディスペンサー法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法等の印刷方法により形成してもよい。また、低分子系の材料であればシャドウマスクを用いた真空蒸着法により有機半導体層107をパターン形成してもよい。
次に、ドレイン電極106の表面の所望の箇所に、撥水性パターンSを塗布形成する。ここで、この撥水性パターンSの形成方法としては、印刷法が好ましく、中でもインクジェット法によれば、約50μmの径の微細なパターンを精度よく形成可能であるため、好ましい。このように、約50μmの径を有する撥水性パターンSが形成可能であることで、後工程で、撥水性パターンS上に約50μmの径のコンタクトホールを有する層間絶縁膜を形成することが可能となる。
また、撥水性パターンSの膜厚は10nm以下であることが好ましい。この範囲の膜厚とすることで、後工程で、撥水性パターンS上をコンタクトホールとする層間絶縁膜を形成した後、このコンタクトホールにヴィアを形成する際の熱処理により、撥水性パターンSからヴィア内に撥水性材料を拡散させることが可能となり、ドレイン電極106とヴィアとがオーミックコンタクトで接続される。
ここでは、例えばインクジェット法により、ドレイン電極106の表面の一領域に、トリクロロトリフルオロプロピルシランからなる撥水性の表面処理剤の3mMトルエン溶液を滴下した後、100℃で溶媒を揮発させることで、上記撥水性パターンSを約50μmの径で、10nm以下の膜厚で形成する。
この撥水性の表面処理剤としては、各種パーフルオロアルキルシラン(FAS)類やトリフルオロプロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシラン類、オクタデシルトリクロロシランなどのクロロシラン類、ヘキサメチルジシラザンなどのシラザン類などを用いることもできる。また、フッ素系樹脂またはその他の撥水性樹脂の希薄溶液を用いることもできる。また、チオフェン系樹脂などの表面エネルギーの低い有機半導体材料の溶液を用いることもできる。
なお、ここでは、有機半導体層107をパターン形成した後に、撥水性パターンSを形成することとしたが、撥水性パターンSを形成した後に、有機半導体層107をパターン形成してもよい。
次いで、図1および図2(b)に示すように、撥水性パターンSが設けられたドレイン電極106、信号線105および有機半導体層107を覆う状態で、ゲート絶縁膜104上に、撥水性パターンSよりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布し、溶媒を揮発させる。これにより、撥水性パターンS上では、上記絶縁材料含有液が撥液され、撥水性パターンS上を除く領域に、上記絶縁材料からなる層間絶縁膜108が形成される。そして、撥水性パターンS上には、コンタクトホール108a(孔部)が形成された状態となる。
ここで、撥水性パターンSの表面エネルギーは20mN/m程度であることから、撥水性パターンS上で絶縁材料含有液を確実に撥液させるため、絶縁材料含有液の表面エネルギーは30mN/m以上、粘度は100cP以下であることが望ましい。この絶縁材料含有液の表面エネルギーと粘度は、絶縁材料と、それを溶解する溶媒とで規定される。この絶縁材料含有液としては、例えば、ポリビニルフェノール(PVP)N−メチルー2−ピロリドン(NMP)溶液や、ポリイミド(PI)NMP溶液を用いることができる。また、配線部の寄生容量を低減するために層間絶縁膜108の膜厚は1μm以上で、かつ平坦であることが望ましい。
ここでは、例えばダイコート法により、絶縁材料含有液として、PIからなる有機材料を20wt%の濃度で含有するNMP溶液を塗布する。その後、100℃で溶媒を乾燥させることにより、撥水性パターンS上にコンタクトホール108aを有する層間絶縁膜108を1μmの膜厚で形成する。
なお、ここでは、ダイコート法により、層間絶縁膜108を形成する例について、説明したが、その他にグラビアコート法、ロールコート法、キスコート法、ナイフコート法、スリットコート法、ブレードコート法、スピンコート法を用いることもできる。
次いで、図1および図2(c)に示すように、例えばスクリーン印刷法により、このコンタクトホール108aを埋め込む状態で、層間絶縁膜108上に、例えば銀ペーストからなる導電材料をスクリーン印刷し、この銀ペーストを焼成(熱処理)する。これにより、コンタクトホール108aにヴィア109を形成するとともに、層間絶縁膜108上にこのヴィア109と接続する画素電極110を形成する。この画素電極110は、1画素領域の全体を覆う状態で形成される。ここで、上述したように、撥水性パターンSの膜厚は10nm以下であることから、銀ペーストの焼成時に、撥水性パターンSがヴィア109中に拡散され、ヴィア109とドレイン電極106とがオーミックコンタクトで接続される。
以上のようにして、背面側基板101上に画素電極110が形成される。
一方、図1および図2(d)に示すように、例えばスパッタリング法により、例えばPESからなる表示側基板111上に、例えばITOからなる共通電極112を100nm成膜する。
次いで、上記画素電極110と上記共通電極112とを対向させた状態で、背面側基板101と表示側基板111とを対向配置し、背面側基板101と表示側基板111の周囲に設けられたシール材(図示省略)により接着する。続いて、背面側基板101と表示側基板111との間に液晶材料を封入することで、例えば反射型のポリマー分散型液晶(PDLC)からなる液晶層113を形成する。ここでは、液晶層113に、配向膜を必要としないPDLCを用いることとするが、電気泳動型の表示素子(E−ink)などを用いてもよい。
このような半導体装置の製造方法によれば、ドレイン電極106上に撥水性パターンSを塗布形成した後に、ドレイン電極106、信号線105および有機半導体層107を覆う状態で、ゲート絶縁膜104上に、撥水性パターンSよりも表面エネルギーが高い絶縁材料含有液を塗布することで、撥水性パターンS上にコンタクトホール108aを有する層間絶縁膜108を形成することが可能となる。したがって、塗布法により、コンタクトホール108aを有する層間絶縁膜108を形成することができるため、ヴィア109を備えた半導体装置を形成する際に、煩雑なリソグラフィー工程を行わなくてもよいことから、製造プロセスを簡略化することができる。
また、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、インクジェット法により撥水性パターンSを形成することから、約50μmの径の撥水性パターンを精度よく形成することができるため、50μmの径のコンタクトホール108aを有する層間絶縁膜108を形成することができる。
さらに、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、上記撥水性パターンSを10nm以下の膜厚で形成することで、ヴィア109を形成する際の熱処理により、撥水性パターンSからヴィア109中に撥水性材料が拡散されるため、ヴィア109とドレイン電極106とをオーミックコンタクトで接続することができる。
(第2実施形態)
また、有機電界発光素子(有機EL素子)等の電流駆動の表示素子に用いられる2トランジススタ1キャパシタ型の有機トランジスタアレイを製造する場合であっても、同様の方法でコンタクトホールを形成することが可能である。この場合には、例えばスイッチング用の第1トランジスタTr1と、表示素子への電流制御用の第2トランジスタTr2とが配列される。ここでは、これらがボトムゲート構造(スタガ型)のトランジスタである例について、図3の平面図と図4の断面図を用いて説明する。なお、図4(a)は図3のA−A’断面図、図4(b)は図3のB−B’断面図を示す。ただし、各構成要素の製造方法は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
まず、図3および図4(a)に示すように、例えばPESからなる背面側基板201上に、第1のトランジスタTr1のゲート電極202aを含む走査線202と、第2のトランジスタTr2のゲート電極203aと補助容量電極203bとを含む導電層203をパターン形成する。ここで、上記走査線202は一方向に延設されている。
この走査線202と導電層203の形成方法としては、背面側基板201上に、例えばダイコート法により、銀インクを塗布し、150℃で熱処理することで、銀からなる導電性膜(図示省略)を50nmの膜厚で形成する。次いで、例えばスクリーン印刷法により、上記導電性膜上に、所望のパターンのレジストパターンを形成した後、銀エッチング液を用いたウェットエッチングにより、上記走査線202と導電層203とをパターン形成する。
次に、導電層203の表面の所望の箇所に、撥水性パターンS’を塗布形成する。ここでは、例えばインクジェット法により、導電層203の表面の一領域に、トリクロロトリフルオロプロピルシランからなる撥水性の表面処理剤の3mMトルエン溶液を滴下した後、溶媒を揮発させることで、上記撥水性パターンS’を約50μmの径で、10nm以下の膜厚で形成する。
次いで、撥水性パターンS’が設けられた導電層203および走査線202を覆う状態で、背面側基板201上に、撥水性パターンS’よりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布し、溶媒を揮発させる。これにより、撥水性パターンS’上では、上記絶縁材料含有液が撥液され、撥水性パターンS’上を除く領域に、上記絶縁材料からなるゲート絶縁膜204が形成される。そして、撥水性パターンS’上には、コンタクトホール204aが形成された状態となる。
ここでは、例えばダイコート法により、絶縁材料含有液として、PIからなる有機材料を20wt%の濃度で含有するNMP溶液を塗布する。その後、100℃で溶媒を乾燥させることにより、撥水性パターンS上にコンタクトホール204aを有するゲート絶縁膜204を1μmの膜厚で形成する。
次に、図3および図4(a)、(b)に示すように、ゲート絶縁膜204上に、第1のトランジスタTr1のソース・ドレイン電極と第2のトランジスタTr2のソース・ドレイン電極をそれぞれ形成する。具体的には、図4(a)に示すように、ゲート絶縁膜204上に第1のトランジスタTr1のソース電極205aを含む信号線205を形成するとともに、上記コンタクトホール204aを埋め込む状態で、上記導電層203に達するヴィア206と、このヴィア206に接続される第1のトランジスタTr1のドレイン電極207とを形成する。また、図4(b)に示すように、上記ゲート絶縁膜204上に、上記信号線205とドレイン電極207と同一層で、第2のトランジスタTr2のソース電極208aと補助容量電極208bとを含む電源線208と第2のトランジスタTr2のドレイン電極209を形成する。
ここで、図3の平面図に示すように、上記信号線205と電源線208とは、走査線202に直交する状態で、平行に配置される。また、上述した導電層203を構成する補助容量電極203bと上記補助容量電極208bとで、ゲート絶縁膜204が挟まれた構成となるため、ゲート絶縁膜204が補助容量絶縁膜を兼ねた補助容量素子C’(キャパシタ)が形成される。
上記各トランジスタTr1、Tr2のソース・ドレイン電極の形成方法としては、例えばスクリーン印刷法により、上記コンタクトホール204aを埋め込む状態で、ゲート絶縁膜204上に、例えば銀ペーストをスクリーン印刷し、この銀ペーストを焼成(熱処理)する。ここで、上述したように、撥水性パターンS’の膜厚は10nm以下であることから、銀ペーストの焼成時に、撥水性パターンS’がヴィア206中に拡散され、ヴィア206と導電層203とがオーミックコンタクトで接続される。
次に、ソース電極205aおよびドレイン電極207の間の、ゲート電極202a上を覆うゲート絶縁膜204上に、第1のトランジスタTr1のチャネル層となる有機半導体層210を形成する。また、上記有機半導体層210と同一層で、ソース電極208aおよびドレイン電極209の間の、ゲート電極203a上を覆うゲート絶縁膜204上に、第2のトランジスタTr2のチャネル層となる有機半導体層211を形成する。ここでは、例えばインクジェット法により、ペンタセン誘導体の0.5wt%トルエン溶液を塗布した後、100℃で溶媒を揮発させて有機半導体層210、211を50nmの膜厚で形成する。これにより、背面側基板201上に、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタTr2が形成される。
続いて、図3および図4(b)に示すように、上記第2のトランジスタTr2のドレイン電極209の表面の所望の箇所に、上記撥水性パターンS’と同様の方法により、撥水性パターンS''を約50μmの径で、10nm以下の膜厚で形成する。
なお、ここでは、有機半導体層210、211をパターン形成した後に、撥水性パターンS''を形成することとしたが、撥水性パターンS''を形成した後に、有機半導体層210、211をパターン形成してもよい。
次いで、上記信号線205、ドレイン電極207、電源線208、ドレイン電極209および有機半導体層210、211を覆う状態で、ゲート絶縁膜204上に、撥水性パターンS''よりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布し、溶媒を揮発させる。これにより、撥水性パターンS''上では、上記絶縁材料含有液が撥液され、撥水性パターンS''上を除く領域に、上記絶縁材料からなる層間絶縁膜212が形成される。そして、撥水性パターンS''上には、コンタクトホール212aが形成された状態となる。
ここでは、例えばダイコート法により、絶縁材料としてPIを20wt%の濃度で含有するNMP溶液を塗布する。その後、100℃で溶媒を乾燥させることにより、撥水性パターンS''上にコンタクトホール212aを有する層間絶縁膜212を1μmの膜厚で形成する。
次いで、例えばスクリーン印刷法により、このコンタクトホール212aを埋め込む状態で、例えば銀ペーストからなる導電材料をスクリーン印刷し、この銀ペーストを焼成(熱処理)する。これにより、コンタクトホール212aにヴィア213を形成するとともに、層間絶縁膜212上にこのヴィア213と接続する画素電極214を形成する。この画素電極214は1画素領域全体を覆う状態で形成される。ここで、上述したように、撥水性パターンS''の膜厚は10nm以下であることから、銀ペーストの焼成時に、撥水性パターンS''がヴィア213中に拡散され、ヴィア213とドレイン電極209とでオーミックコンタクトで接続される。
続いて、図3および図4(a)、(b)に示すように、各画素電極214を素子毎に分離する状態で、層間絶縁膜212上に素子分離絶縁膜(図示省略)を形成し、素子分離絶縁膜で区切られた領域に、各素子の有機層215を形成する。その後、例えばスパッタリング法により、有機層215上および素子分離絶縁膜上に、例えばITOからなる共通電極216を成膜し、保護膜(図示省略)を介して例えばPESからなる対向基板217で封止する。
このような半導体装置の製造方法であっても、インクジェット法により、導電層203上に撥水性パターンS’を塗布形成した後、撥水性パターンS’よりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、コンタクトホール204aを有するゲート絶縁膜204を形成する。その後、スクリーン印刷法により、このコンタクトホール204を埋め込みヴィア206を形成する。また、同様に、インクジェット法により、ドレイン電極209上に、撥水性パターンS''を塗布形成した後、撥水性パターンS''よりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、コンタクトホール212aを有する層間絶縁膜212を形成する。その後、スクリーン印刷法により、このコンタクトホール212aを埋め込みヴィア213を形成する。以上のことから、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した実施形態においては、第1実施形態では液晶表示装置の製造方法、第2実施形態では有機EL表示装置の製造方法を例示し、その駆動回路として用いられる有機トレンジスタアレイのコンタクトホールの形成方法について説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、ヴィアを備えた半導体装置のコンタクトホールの形成方法であれば、例えばRFID(Radio Frequency Identification:電波方式認識用タグ)等のヴィアを形成する工程にも適用可能である。
本発明の半導体装置の製造方法に係る第1実施形態を説明するための平面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る第1実施形態を説明するための製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る第2実施形態を説明するための平面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る第2実施形態を説明するための断面図である。
符号の説明
101、201…背面側基板、106,209…ドレイン電極、108,212…層間絶縁膜、203…導電層、204…ゲート絶縁膜、108a,204a,212a…コンタクトホール、S,S’,S''…撥水性パターン

Claims (6)

  1. 基板の表面側に設けられた導電層の表面の所望の箇所に、撥水性パターンを塗布形成する第1工程と、
    前記導電層上および前記基板上に、前記撥水性パターンよりも表面エネルギーの高い絶縁材料含有液を塗布することで、当該撥水性パターン上に孔部を有する絶縁膜を形成する第2工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1工程では、印刷法により、前記撥水性パターンを塗布形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記印刷法はインクジェット法である
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2工程では、前記絶縁材料含有液として、有機材料の含有液を塗布する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2工程の後に、前記孔部に導電材料を埋め込む
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 印刷法により、前記孔部に前記導電材料を埋め込んだ後、熱処理を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。

JP2006155690A 2006-06-05 2006-06-05 半導体装置の製造方法 Pending JP2007324510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155690A JP2007324510A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155690A JP2007324510A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007324510A true JP2007324510A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38857006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006155690A Pending JP2007324510A (ja) 2006-06-05 2006-06-05 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007324510A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143283A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 パイオニア株式会社 コンタクトホールの形成方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2012054510A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Sony Corp 電子素子の製造方法および電子素子
WO2015045317A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 凸版印刷株式会社 薄膜トランジスタアレイ、及び画像表示装置
JP5810263B2 (ja) * 2010-02-09 2015-11-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気集塵機
KR20170107376A (ko) * 2016-03-15 2017-09-25 제이에스알 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법 및 감방사선성 수지 조성물

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11168141A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Texas Instr Japan Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2002116128A (ja) * 2001-08-03 2002-04-19 Toyota Motor Corp 撥液処理表面の評価方法
JP2005010412A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2005129919A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体素子の作製方法
JP2005244205A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd コンタクトホールの形成方法、半導体装置の作製方法、液晶表示装置の作製方法及びel表示装置の作製方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11168141A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Texas Instr Japan Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2002116128A (ja) * 2001-08-03 2002-04-19 Toyota Motor Corp 撥液処理表面の評価方法
JP2005010412A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示装置の製造方法
JP2005129919A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体素子の作製方法
JP2005244205A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd コンタクトホールの形成方法、半導体装置の作製方法、液晶表示装置の作製方法及びel表示装置の作製方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143283A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 パイオニア株式会社 コンタクトホールの形成方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4976590B2 (ja) * 2009-06-10 2012-07-18 パイオニア株式会社 コンタクトホールの形成方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP5810263B2 (ja) * 2010-02-09 2015-11-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気集塵機
JP2012054510A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Sony Corp 電子素子の製造方法および電子素子
WO2015045317A1 (ja) * 2013-09-25 2015-04-02 凸版印刷株式会社 薄膜トランジスタアレイ、及び画像表示装置
JPWO2015045317A1 (ja) * 2013-09-25 2017-03-09 凸版印刷株式会社 薄膜トランジスタアレイ、及び画像表示装置
US10243157B2 (en) 2013-09-25 2019-03-26 Toppan Printing Co., Ltd. Thin film transistor array and image display device
KR20170107376A (ko) * 2016-03-15 2017-09-25 제이에스알 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법 및 감방사선성 수지 조성물
KR102278837B1 (ko) 2016-03-15 2021-07-16 제이에스알 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101432733B1 (ko) 박막 트랜지스터의 제조 방법 및 박막 트랜지스터 및디스플레이 장치
CN101542735B (zh) 有机电致发光器件及其制造方法和有机电致发光显示器
US8502228B2 (en) Thin film transistor array, method for manufacturing the same, and active matrix type display using the same
EP2122706B1 (en) Method of forming organic thin film transistors
JP4730623B2 (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、および電子機器
JP4466763B2 (ja) パターン形成方法、半導体装置の製造方法、および表示装置の製造方法
JP2013016611A (ja) 半導体装置及びその製造方法、並びに、画像表示装置の製造方法
JP5439723B2 (ja) 薄膜トランジスタ、マトリクス基板、電気泳動表示装置および電子機器
JP2007324510A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2011100831A (ja) 半導体装置及び半導体装置を用いた表示装置
US20170221968A1 (en) Thin-film transistor array and method of manufacturing the same
JP2007073856A (ja) 導電性パターンの形成方法、半導体装置の製造方法、および有機電界発光素子の製造方法
JP2011082419A (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、表示装置、および電子機器
US9735381B2 (en) Thin film transistor array and manufacturing method of the same
Sporea et al. Micron-scale inkjet-assisted digital lithography for large-area flexible electronics
JP2006186293A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2007134547A (ja) トランジスタおよびその製造方法
JP5098159B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2016163029A (ja) 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタアレイの製造方法及び画素表示装置
JP5375058B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイ及びその製造方法
WO2014155998A1 (ja) 薄膜トランジスタアレイおよび画像表示装置
KR20180017715A (ko) 나노 구조를 이용한 유기 반도체 소자 및 이의 제조방법
JP2014183265A (ja) 薄膜トランジスタアレイおよびその製造方法ならびに画像表示装置
JP6197306B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2017208378A (ja) 薄膜トランジスタアレイ基板および薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090529

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20091021

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A521 Written amendment

Effective date: 20091026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120214