JP2005504090A - 分散体および溶媒相または液相の除去によるサブミクロンサイズ−ナノ粒子の調製 - Google Patents
分散体および溶媒相または液相の除去によるサブミクロンサイズ−ナノ粒子の調製 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、有機相と水相とを有し、有機相は水難溶性有機化合物を含む多相系において、有機相の一部を超音波処理によって蒸発させることによって、または前記多相系の分散系またはミクロ分散系を凍結乾燥することによって、水難溶性化合物のサブミクロンサイズのナノ粒子を作る方法に関するものである。この方法は好ましくは、(特に非経口経路による)インビボでの送達のために適した、水難溶性薬学的活性化合物のナノ粒子を作るために使用される。
Description
【技術分野】
【0001】
(関連出願に関する相互参照)
本出願は2001年9月26日出願の同時係属米国特許出願第09/964,273号および2002年6月26日出願の米国特許出願第10/183,035号の利益を主張する。
【0002】
(国の後援による研究または開発)
適用しない。
【0003】
(発明の背景)
(技術分野)
本発明は、有機相および水相を有する多相系の分散体を凍結乾燥することによって水難溶性化合物のサブミクロンサイズのナノ粒子を調製するプロセスであって、有機相が水難溶性化合物を含むプロセスに関するものである。この方法は特に非経口経路によるインビボ送達に適した、水難溶性薬学的活性化合物のナノ粒子の調製に好適に使用される。
【背景技術】
【0004】
(発明の背景)
水溶液に難溶性または不溶性である処方薬剤の数は日増しに増加しつつある。このような薬剤は、例えば、非経口投与を介して、注射可能の形態で送達するための試みを提供する。水に不溶性の薬剤は、サブミクロンサイズの粒子の安定懸濁液として処方すれば、顕著な利点を有し得る。これら処方物の安全かつ効率的な使用のためには、粒子サイズの正確な制御が必要である。
【0005】
塞栓を生成することなく毛細管を安全に通過するためには、粒子は7ミクロン未満の直径でなければならない(Allenら、1987;DavisおよびTaube、1978;Schroederら、1978;Yokelら、1981)。この問題に関する一つの解決法は、候補の不溶性薬剤の極めて小さい粒子を製造し、ミクロ粒子またはナノ粒子の懸濁液を生成することである。これまで水性系に処方することができなった薬剤が、この方法で非経口投与のために適切に使用され得る。非経口投与に適するものとしては、小さい粒子サイズ(<7μm)、低毒性(毒性のある処方成分または残留溶媒などからの毒性)、および投与後の薬剤粒子のバイオアベイラビリティなどが挙げられる。
【0006】
このような水難溶性薬剤の非経口投与は、過去においては疎水性溶媒(油など)および緩衝溶液や通常の生理食塩溶液などの水性媒体に分散した安定化薬剤から構成されるエマルジョンを使用することによって達成された。これらの液/液エマルジョンは静脈内注射することができる。
【0007】
このアプローチの一例は、麻酔薬であるプロポフォール(2,6−ジイソプロピルフェノール)を利用した;この例では、上記薬剤を植物油エマルジョン内に溶解し、静脈内投与を可能とした。全てGlenらに対するものである米国特許第4,056,635号;第4,452,817号;および第4,798,846号などを参照されたい。しかし、このようなエマルジョンは、油相が優勢である場合および抗菌剤が含まれない場合には不安定になりがちである。薬剤がオイル−フリーの処方にうまく取り込まれる他の場合でも、薬剤を含む粒子が大きさまたは形のせいで送達部位に刺激を起こすことがあり得る。さらに、対象となる多数の不溶性薬剤は、伝統的油エマルジョン系では顕著な溶解度を示さない。この理由の一つは、溶解度は厳密には極性によっては決まらず、水素結合、双極子−双極子相互作用、イオン安定化および原子−原子相互作用も関係するからである。
【0008】
Wretlindらに発行された米国特許第4,073,943号は、薬剤を油に溶解し、その溶液を界面活性剤(卵リン脂質類、プルロニック類、ポリグリセロールオレエート類など)の存在下で水と共に乳化して、水相に分散した薬剤の安定なリポイド粒子を生成するというやり方で、この水不溶性の活性薬剤を投与するという方法を開示している。
【0009】
Motoyamaらに発行された米国特許第4,540,602号は、経口投与するための水不溶性薬剤を含む活性化薬学的組成物の調製のためのプロセスを開示している。この発明の一手順において(実施例4〜10を参照)、薬剤を疎水性有機溶媒に溶解し、生成した溶液を水に乳化させるという方法で、処理が行われる。次いで、噴霧乾燥によって分散媒体を速やかに除去すると、粒子サイズ約0.1ないし約3.0μm範囲の粒子が生成する。
【0010】
インビボ送達のための、実質的に水不溶性の薬学的活性化合物の安定処方を開発するために、種々のアプローチが研究された。一つのアプローチは、タンパク質で被覆した懸濁粒子の製法に向けられている。Desaiらの米国特許第5,916,596号は、分散した薬学的活性化合物を含む有機相と、生体適合性ポリマーを含む水性媒体との混合物に高剪断を与えることを開示している。その混合物を、高圧ホモジナイザー中で約3,000ないし30,000psiの範囲の圧で剪断する。’596特許は、その混合物が実質的に界面活性剤を含んではならないと述べている。なぜならば界面活性剤とタンパク質との組合わせ使用は、貯蔵中に大きさを増す大きい針状結晶粒子を形成するからである。17〜18欄、実施例4を参照されたい。生体適合性ポリマーは高圧ホモジナイザー中の高剪断条件にさらされる結果、架橋する可能性がある。スルフヒドリル基またはジスルフィド基を含むタンパク質(例えばアルブミン)を使用する実施形態において、その蛋白は非水性媒体の液滴の周囲に架橋シェルを形成する。8欄、35〜48行を参照されたい。実施例1、2、5、6、9、10、11および12において、有機相は、40℃および30mmHgの減圧における回転蒸発によって速やかに除去され、架橋した蛋白で被覆された粒子の水性分散体を形成する。この水性分散体をさらに凍結乾燥して水相を除去することもできる。’596特許は、落下フィルム蒸発、噴霧乾燥、および凍結乾燥を含むその他の代替の溶媒除去法を開示している。実施例2は粗エマルジョンを超音波にかけ、350〜420ナノメートル範囲のナノ粒子を生成し得ることを開示している。実施例5は、200nm未満の滅菌濾過可能のナノ粒子の調製法を開示している。この方法では、先ず最初に、実質的に水と混和しない有機溶媒(クロロホルムなど)と水混和性有機溶媒(エタノールなど)との混合液に薬剤を溶解することが必要である。
【0011】
Soon−Shiongらの米国特許第5,560,933号はインビボ送達のために水不溶性油(薬剤を含む)の周囲に重合体シェルを形成することを開示している。この方法は、ポリマー含有水性メジウムと実質的に水不溶性の分散薬剤を有する分散剤(油)とを含んでなる混合物に超音波をかけることを開示している。この文献においては、超音波を使用してポリマー中にジスルフィド結合を生成させ、それを架橋させて薬剤周囲に重合シェルを作る。超音波処理は、ジスルフィド結合を形成するのに十分な時間行う。
【0012】
米国特許第5,665,383号において、Grinstaffらは単相、すなわち水性メジウムに超音波をかけて、免疫刺激剤を重合体シェル内に封入し、インビボ送達することを開示している。超音波は、ジスルフィド結合による封入物質の架橋を促進し、シェルを形成する。
【0013】
In vivo デリバリーのための水不溶性薬剤を調製するもう一つのアプローチは、薬剤をデリバリーする粒子のサイズを減らすことに集中している。米国特許第6,228,399号;第6,086,376号;第5,922,355号および第5,660,858号を含むそのような一連の特許において、Parikhらは、超音波を使用して水不溶性化合物のミクロ粒子を調製し得ることを開示している。これらの特許のなかで、米国特許第5,922,355号は、超音波を使用してより小さい粒子をつくる改良法を開示している。その改良は、活性薬剤をリン脂質および界面活性剤と単相水性系において混合し、その系にエネルギーを与えてより小さい粒子を生成することを含む。
【0014】
Heynesの米国特許第5,091,188号も、医薬的に活性な水不溶性薬剤の粒子サイズを減らし、その粒子に脂質をコーティングして固体形態にすることを開示している。この特許は約0.05ないし約10ミクロンの直径を有する薬剤の固体粒子の水性懸濁液の薬学的組成物に向けられている。粒子表面に張り付いた脂質コーティングはそれらを固体形にするのに役立つ。この組成物は水に薬剤を加え、それからその水性懸濁液内で粒子サイズを減らすというやり方でつくられる。この文献の実施例6は、薬物学的に容認される油の使用を開示している。その際結晶性薬剤を溶解できない油が選択される。16欄、8〜12行を参照されたい。
【0015】
薬剤のミクロ粒子を調製するもう一つのアプローチは、転相原理の利用に焦点を合わせている。共にMathiowitzらの米国特許第6,235,224B1号および第6,143,211号は、転相現象を利用して、ミクロカプセル化したミクロ粒子を沈殿させることを開示している。この方法はポリマーおよび薬剤を溶媒と混合することを含む。この混合物を有効量の混和性非溶媒に加えると、ミクロカプセル化生成物が自発的に生成する。
【0016】
pHシフトによるマイクロ沈殿は、ナノ粒子薬剤の分散体の調製に使用されるもう一つの技術である。米国特許第5,665,331号および第5,662,883号を参照されたい。この技術は薬剤を塩基性水溶液に溶解し、それを中和して分散体を形成することを含む。
【0017】
もう一つのアプローチ、例えばSpenlenhauerらの米国特許第5,766,635号に開示されているようなアプローチにおいては、ポリ(エチレン)オキシドおよび/またはポリ(プロピレン)オキシドを有機溶媒に溶解し、生成した有機溶液を水溶液と混合してナノ粒子を溶液から沈殿させ、そして沈殿溶液を界面活性剤を使用せずにマイクロ流動化するという方法でナノ粒子を調製する。
【0018】
同一出願人による同時係属の米国特許出願第09/874,499号;09/874,799号;09/874,637号;09/953,979号;および10/021,692号(これらは、参考として本明細書に援用され、本明細書の一部をなす)は、マイクロ沈殿によるサブミクロン粒子の調製のためのプロセスを開示している。このプロセスは、(1)有機化合物を水混和性第一有機溶媒に溶解して第一溶液を生成し;(2)第一溶液を第二溶媒である水と混合して上記有機化合物を沈殿させて予備的懸濁液を形成し;そして(3)この予備的懸濁液に高剪断混合または熱の形でエネルギーを与え、所望範囲のサイズを有する有機化合物の安定形態をつくる段階を含む。第一有機溶媒または第二水溶液に、1種類以上の任意の表面改質剤を加えることができる。
【0019】
同一人に譲渡された同時係属中の米国特許出願第09/964,273号(これは、本明細書中に参考として援用され、そして本明細書の一部をなす)は、活性薬学的化合物を含む有機相および水相を有する多相系の粗エマルションを超音波処理することによってサブミクロン粒子を製造する方法を開示している。この有機相を特殊な超音波処理条件下でエマルションから蒸散させて薬剤粒子を生成する。この方法によって形成した粒子は、代表的に、2μm未満の平均有効粒子サイズを有する。
【0020】
薬物治療においては難溶性薬剤による諸問題に直面するため、これらの問題に取り組むための新しい技術がいまだに必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0021】
(発明の要旨)
本発明はサブミクロンサイズの粒子の製法を提供する。この方法は、以下の工程を包含する:(1)有機相と水相とを含む液相を有する多相系を提供する工程であって、この有機相には薬学的活性化合物が含まれる工程;および(2)多相系の有機相または液相の一部を除去して上記化合物のサブミクロンサイズの粒子を得る工程。
【0022】
一局面において、本発明は、以下の工程を包含する、サブミクロンサイズの粒子の製法を提供する:(1)有機相と水相とを有する多相系を提供する工程であって、この有機相が薬学的活性化合物を含む工程;および(2)この系を超音波処理して有機相の一部を蒸発させて水相において化合物を沈殿させる工程であって、この化合物は約2μm未満の平均有効粒子サイズを有する、工程。
【0023】
別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、サブミクロンサイズの粒子の水性懸濁液の製法を提供する:(1)水不混和性溶媒に薬学的活性化合物が溶解した有機相を提供する工程;(2)水相を提供する工程;(3)有機相と水相とを合わせて粗分散系を形成する工程;および(4)粗分散系を超音波処理し、水相において化合物を微細粒子分散体として沈殿させる工程であって、ここで、この水相は水不混和性溶媒を実質的には含まない工程。
【0024】
また別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、薬学的活性化合物のサブミクロンサイズ粒子の製法を提供する:(1)有機相と水相とを有する多相系の粗分散系を提供する工程であって、この有機相は薬学的活性化合物を含む、工程;(2)粗分散系にエネルギーを与えて微小滴または微細分散系を形成する工程;(3)その微細分散系を凍結する工程;および(4)凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る工程。より好ましい実施形態において、上記粒子は200nm未満の平均粒子サイズを有する。
【0025】
さらにまた別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、薬学的活性化合物のサブミクロンサイズ粒子の製法を提供する:(1)薬学的活性化合物が水不混和性溶媒に溶解した有機相を提供する工程;(2)水相を提供する工程;(3)有機相と水相とを合わせて粗分散系を形成する工程;(4)粗分散系にエネルギーを与えて微小滴または微細分散系を形成する工程;(5)その微細分散系を凍結する工程;および(6)凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る工程。より好ましい実施形態において、粒子は200nm未満の平均粒子サイズを有する。
【0026】
本発明のこれらおよびその他の局面および特質を、以下の図面および添付の明細書を参照して論ずる。
【0027】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は多くの異なる形態で実施可能であり、図によって明示され、詳細な特殊な実施形態によって説明される。その際、本発明の開示は、本発明の原理の例証と考えるべきものであり、例示した特殊の実施形態に本発明発明を限定することを意図しないことが理解される。
【0028】
本発明は、サブミクロンサイズ粒子分散系の製法に関し、以下の工程を包含する:(1)有機相および水相を含む液相を有する多相系を提供する工程であって、この有機相は薬学的活性化合物を含む工程、および(2)多相系の有機相または液相の一部を除去して上記化合物のサブミクロンサイズの粒子を形成する工程。
【0029】
一局面において、本発明はサブミクロンサイズの粒子分散系の製法を提供する。この製法は、以下の工程を包含する:(1)有機相および水相を有する多相系を提供する工程であって、2つの有機相が薬学的活性化合物を含む、工程;および(2)この系を超音波処理して有機相の一部を蒸発させ、化合物を水相中に沈殿させる工程であって、この化合物は、約2μm未満の平均有効粒子サイズを有する、工程。
【0030】
もう一つの局面において、本発明はサブミクロンサイズのナノ粒子の製法を提供する。この製法は、以下の工程を包含する:(1)有機相と水相とを有する多相系の粗分散系を提供する工程であって、その有機相には界面活性化合物と共に、または界面活性化合物は含まずに薬学的活性化合物を溶解させる、工程;(2)前記粗分散系にエネルギー条件を与え、平均有効油滴サイズが約2μm未満である微細分散系を形成する工程;(3)バルク相が最小限凍結状態になるようにこの微細分散系を凍結する工程;および(4)前記分散系を凍結乾燥して平均粒子サイズ500nm未満、より好ましくは200nm未満を有するナノ粒子を生成する工程。
【0031】
前記多相系を提供する好ましい工程は、以下の工程を包含する:(1)水不混和性溶媒を薬学的活性化合物と混合して有機溶液とする工程、(2)水性溶液を調製する工程、および(3)有機溶液と水性溶液とを混合して多相分散系を形成する工程。使用する水不混和性溶媒は、一部が水と混和してもよく、系の有機溶液はさらに補助溶剤を含むことができる。多相系は1種類以上の界面活性化合物も含むことができ、それらは水性溶液に加えても、または有機溶液に加えてもよく、あるいは水性または有機溶液の両方に加えてもよく、あるいは水性溶液と有機溶液との混合液に加えてもよい。多相系を撹拌または混合して粗分散系を形成する。粗分散系はまた、当該分野で公知の任意の他の低エネルギー入力プロセス、例えば振動、ボルテックス、揺動(agitate)、混合(例えば、Ultraturrax)、または撹拌などによっても形成され得る。本発明の好ましい実施形態において、粗分散系は多相系をUltraturrax−T25ミキサーで10秒間混合することによって形成される。粗分散系は、水中に直径約2μm未満サイズの油滴を有する。粗分散系にエネルギーを与え、ミクロ分散またはサブミクロンの水中油型分散系を生成する。エネルギーを粗分散系に与える方法の例としては超音波処理、ホモジナイゼーション、マイクロ流動化またはその他の適切な高剪断法が挙げられる。
【0032】
用語「多相系」とは少なくも一つの有機相と少なくも一つの水相とを有する分散系を意味し、本発明の好ましい形態においては、水相が連続相を形成し、油相が分散相を形成する水中油型(O/W)エマルションである。有機相は、好ましくは水と混和しない有機溶媒または一部分水と混和する有機溶媒である。有機相はまた、薬学的活性化合物のための補助溶媒も含むことができる。好ましい補助溶媒はエタノール、メタノール、アセトンのような水混和性有機溶媒である。有機相対水相の重量比は、約1:99〜約99:1であり、より好ましくは1:99〜約40:60、最も好ましくは約2:98〜約30:70であり、またはこのいかなる範囲でもまたは範囲の組み合わせでもよい。本発明はさらに、油相が連続相を形成し、水が分散相を形成する逆エマルションまたは油中水型エマルション(W/O)の使用も企図する。本発明はさらに、油中水中油型エマルション(O/W/O)または水中油中水型エマルション(W/O/W)のような2相より多い相を有するエマルションの使用を企図する。本発明は、液分散多相系における液体の形成を意図する。多相系の液相が例えば凍結乾燥によって除去されると、サブミクロンサイズの粒子が形成される。さらに、そのような分散系は滅菌濾過できる。しかし、粗分散系または微細分散系の形成過程において固体粒子が形成されるかも知れない。これらの固体粒子は多相系の有機相および/または水相に分散され得る。
【0033】
用語「薬学的活性化合物」とは、治療的有効性を有する化合物、より詳細に述べれば、水不溶性の、または好ましくは10mg/ml未満、そしてより好ましくは8mg/ml未満の溶解度を有する水にわずかに溶解する治療的に有効な化合物を意味する。このような化合物は、Physicianns’Desk Referenceに見いださ得る。特に適切な薬学的活性化合物としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:抗高脂血症薬;抗菌剤、例えばスルファジアジンなどの抗細菌剤、イトラコナゾール(itraconazole)などの抗真菌剤;非ステロイド性抗炎症剤(例えば、インドメタシン)、抗高コレステロール薬(例えば、プロブコル(probucol));およびステロイド化合物(例えば、デキサメタゾン);免疫抑制剤(例えば、シクロスポリンA、タクロリムス(tacrolimus)およびマイコフェノレートモフェチル(mycophenolate mofetil))を含む。または有機化合物は、薬剤や化粧品中のアジュバントまたは賦形剤として使用される群から選択することもできる。これらには、保存剤(例えば、プロピルパラベン(propylparaben))が挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
薬学的活性化合物は、有機相に溶解する程度の濃度で存在することができる。本発明の好ましい形態において、薬学的活性化合物は、有機相の1重量%未満〜約40重量%、より好ましくは約1重量%〜約25重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%存在することができ、またはこれらのいかなる範囲でもいかなる範囲の組み合わせでも存在できる。
【0035】
用語「水不混和性溶媒」は、1:1の比(o/w)で水相と組み合わせたときに界面メニスカスを形成する溶媒を意味する。本発明の好ましい形態において、水不混和性溶媒は、その溶媒および水の両方を室温で測定した際、水蒸気圧より高い蒸気圧を有する。適切な水不混和性溶媒としては、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルカン、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルケン、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルキン;芳香族炭化水素の完全または部分的にハロゲン化された炭化水素、エーテル、エステル、ケトン、モノ−グリセリド、ジ−グリセリド、またはトリ−グリセリド、天然油、アルコール、アルデヒド、酸、アミン、線状または環状のシリコーン、ヘキサメチルジシロキサン、またはこれら溶媒の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ハロゲン化溶媒には、四塩化炭素、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、トリクロロエタン、ヒドロフルオロカーボン、塩素化ベンゼン(モノ、ジ、トリ)、トリクロロフルオロメタンが挙げられるが、これらに限定されない。特に適切な溶媒は、塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテル、トルエン、キシレンおよび酢酸エチルである。「部分的に水と混和する溶媒」という用語は、ある濃度では水不混和性で、より低いある濃度では水混和性である溶媒を意味する。これらの溶媒は限定的な水混和性を有し、自発的エマルション形成が可能である。部分的に水と混和する溶媒の例は、テトラヒドロフラン(THF)、プロピレンカーボネート、ベンジルアルコール、および酢酸エチルである。
【0036】
用語「微細分散系」とは、一つの液体が第二の液体(バルク相)に分散している系を意味し、第二液は乳化剤を含んでも含まなくてもよく、分散した小滴は1ミクロン未満の平均小滴サイズを有する。このような微細分散系は熱に対して安定であっても安定でなくてもよい。微細分散系の形成中、固体粒子が形成され得る。これらの固体粒子は系中の一つ以上の相に分散され得る。
【0037】
用語「界面活性化合物」とは、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤または生物学的界面活性分子のような化合物を意味する。界面活性化合物は有機相、水相、または有機相および水相の両方に添加することができる。界面活性化合物は、水相または有機相の重量の量で存在するべきであり、その場合によって、約1%未満〜約30%、より好ましくは約1%〜約20%の重量の量、またはこれらのいずれかの範囲の量、または範囲の組み合わせの量であり得る。
【0038】
適切なアニオン性界面活性剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ラウリン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシエチレン硫酸、アルギン酸ナトリウム、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム、ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸およびその塩、グリセリルエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コール酸、およびその他の胆汁酸(例えばコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸)およびそれらの塩(例えば、デオキシコール酸ナトリウム)。
【0039】
適切なカチオン性界面活性剤には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、アシルカルニチンハイドクロリド、またはアルキルピリジニウムハライドのような第四アンモニウム化合物。アニオン性界面活性剤としては、リン脂質が使用できる。適切なリン脂質には、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、リゾリン酸、卵または大豆リン脂質またはこれらの組み合わせがある。リン脂質は、塩化物、脱塩化合物、水素化化合物または部分的水素化化合物または天然化合物、半合成化合物または合成化合物のいずれでもよい。
【0040】
適切な非イオン性界面活性剤としては、以下が挙げられる:ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル(MacrogolおよびBrij)、ポリオキシエチレン ソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(Myrj)、ソルビタンエステル(Span)、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アリールアルキルポリエーテルアルコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン コポリマー(ポロキソマー)、ポラキサミン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、非結晶性セルロース、ヒドロキシエチル澱粉(HES)のような澱粉および澱粉誘導体を含む多糖類、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドン。本発明の好ましい形態において、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとのコポリマーであり、そしてより好ましくはプロピレングリコールとエチレングリコールとのブロックコポリマーである。このようなポリマーは、Spectrum Chemical and Rugerを含む数社から、POLOXAMERという商標で販売されており、PLURONIC(登録商標)と呼ばれることもある。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルの中には短鎖アルキルを有するものが含まれる。このような界面活性剤の一例は、BASF Aktiengesellschaftによって製造されるSOLUTOL(登録商標)HS15、ポリエチレン−660−ヒドロキシステアレートである。
【0041】
界面活性生物学的分子としては、アルブミン、カゼイン、ヘパリン、ヒルジン、ヘタスターチ(hetastarch)またはその他の適切な生体適合性物質が含まれる。
【0042】
本発明の好ましい形態において、水相は界面活性化合物として蛋白を含む。好ましい蛋白はアルブミンである。蛋白はまた、賦形剤としても働く。蛋白が界面活性化合物でない実施形態において、その他の賦形剤は多相系に含まれ得る。適切な賦形剤としては、糖類、二糖類および糖アルコールが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい二糖類はスクロースであり、好ましい糖アルコールはマンニトールである。
【0043】
(超音波処理によって多相系の有機溶媒の一部を除去してサブミクロンサイズの粒子を形成する)
本発明においてサブミクロンサイズの粒子を形成する一つの方法は、多相系を超音波処理して有機相の一部を蒸発し、水相粒子懸濁液として化合物を沈殿させることである(図1)。超音波処理段階は、適切ないかなる超音波処理装置でも行うことができる(ブランソンS−450A型(Branson Model S−450A)またはコール−パーマー500/750ワット型(Cole−Parmer 500/750 Watt Model))。このような装置は工業界ではよく知られている。一般的には超音波処理装置は、目的の多相系に挿入された、超音波エネルギーを溶液に放出する超音波処理ホーンまたはプローブを有する。本発明の好ましい実施形態において、超音波処理装置は約1kHzないし約90kHzの周波数、より好ましくは約20kHzないし約40kHzの周波数、またはこれらのいずれかの範囲または範囲の組み合わせの周波数で作動する。プローブのサイズは変えることができ、1/2インチまたは1/4インチなどの明確なサイズであるのが好ましい。超音波処理中に溶液を室温以下の温度にまで冷やすのも望ましくあり得る。その他のホモジナイザー、ブレンダーなどの混合装置またはその他の撹拌装置を用いてプロセスを促進するのも望ましくあり得る。
【0044】
分散小滴を剪断エネルギーにさらすと小滴のサイズは減少し得る。超音波処理は分散小滴の直径を効果的に減少させる剪断エネルギー源を提供する。超音波処理による剪断は音波の伝播メジウムの圧縮および希薄化に起因する。純粋な液中ではこの圧縮と希薄化との間の振動が、キャビテーションを起こすのに十分なエネルギーを出す。キャビテーションは液体を引き裂き、起泡をもたらす。分散系において、同様なプロセスは分散液体粒子を引きちぎり、より小さい粒子にする。超音波処理中の分散体のキャビテーションおよび温熱化も水不混和性溶媒の除去を促すようにみえる。溶媒が除去されるにつれて分散系の水不溶性化合物の溶解度は減少し、場合によっては化合物が沈殿するようになる。適切な条件のもとでは、超音波処理分散系の元の粒子サイズを保持するような様式で不溶性化合物の沈殿が起きる。
【0045】
超音波処理段階はその系のほぼ全ての溶媒を効果的に除去し、実質的に有機相のない粒子懸濁液をもたらす。
【0046】
本発明はさらに、例えば、追加的加熱または減圧による蒸発、またはディアフィルトレーションによる、存在する可能性のある残留溶媒の除去を含む生成分散系の追加的処理を考慮する。無溶媒の懸濁液をその後約0.2μmフィルターを通して濾過し、無菌懸濁液を生成することができる。この懸濁液はその後凍結または凍結乾燥などの処理を受けることができる。
【0047】
上記の薬物学的に有効な化合物の粒子は、光散乱(HORIBA)または顕微鏡測定によって測定した際、直径約2μm未満でなければならない。より好ましくは、粒子は約1μm、さらにより好ましくは約400nm、さらにより好ましくは約200nm未満、そして最も好ましくは約100nm未満でなければならず、またはこのうちの範囲または範囲の組み合わせのサイズでなければならない。
【0048】
これらの粒子はほぼ球形を有する。さらに本発明の好ましい形において、粒子は非晶形である。非晶形という用語は、粒子のX線による結晶研究によってX線ピークが目で見えないことを意味する。実施例8および図5を参照されたい。
【0049】
(微細分散系の形成)
本発明のサブミクロンサイズ粒子を形成するもう一つの方法は多相系の微細分散系を凍結および凍結乾燥することによって多相系の液相を除去することである。微細分散系は粗分散系からエネルギー添加によって形成できる。種々のエネルギー添加法を使用して粗分散系から微細分散系を形成することができるが、好ましい方法は超音波処理およびホモジナイゼーションである。超音波を使用する方法において、適したいかなる超音波処理装置も使用できる。適切な超音波処理装置の例はブランソンS−450A型またはコールーパーマー500/750ワット型などである。このような装置は工業界ではよく知られている。一般的に超音波処理装置は、目的の多相系に挿入され、超音波エネルギーを溶液に放出する超音波処理ホーンまたはプローブを有する。本発明の好ましい実施形態において、超音波処理装置は約1kHzないし約90kHzの周波数、より好ましくは約20kHzないし約40kHzの周波数、またはこれらのいずれかの範囲または範囲の組み合わせの周波数で作動する。プローブのサイズは変えることができ、1インチ、1/2インチまたは1/4インチなどの明確なサイズであるのが好ましい。超音波処理中に溶液を室温以下の温度にまで冷やすことも望ましくあり得る。ホモジナイゼーションを利用する方法において、いかなる適したホモジナイゼーション装置も使用できる。このような装置の一例は、約5,000psiないし約30,000psi、好ましくは約10,000ないし20,000psiで作動するAvestin Emulsiflex−C5ホモジナイザーである。実施例11においては、Avestin Emulsiflex−C5ホモジナイザーを使用して微細分散系を形成する。この実施例において、粗分散系を温度範囲23℃ないし30℃において10,000ないし15,000psiで5分間ホモジナイズする。微細分散系を形成するその他の適切なエネルギー添加法としては非制限的に、高速混合、機械的撹拌、押出し、マイクロ流動化および2ミクロン未満の分散小滴を与えるのに十分なその他の適した高剪断法がある。
【0050】
粗分散小滴を剪断エネルギーにさらすと小滴のサイズは減少して微細分散系を形成することができる。超音波処理またはホモジナイゼーションなどの方法による粗分散系へのエネルギー付加は、分散小滴の直径を効果的に減らす剪断エネルギーの供給源を提供する。超音波処理またはホモジナイゼーションからの剪断力は、音波の伝播メジウムの圧縮および希薄化、並びにこのような系の構成要素からの機械的剪断に起因する。純粋な液においてこの圧縮と希薄化との間の振動は、キャビテーションを起こす十分なエネルギーを与える。分散系において、同様なプロセスは分散液体粒子を引きちぎり、より小さい粒子にする。
【0051】
(微細分散系の液相の除去)
本発明はさらに微細分散系の、残りの水不混和性有機溶媒を含む液体バルク相を除去し、サブミクロンサイズの粒子を得る。超音波処理したまたはホモジナイズした分散系をまず最初に凍結して固体バルク状態にする。それをその後凍結乾燥する(例えば、Vertis Sentry ベンチモデル リオフィライザーを使用して)。(図2を参照)。凍結乾燥で得られた固体生成物は光散乱(HORIBA)または顕微鏡測定によって測定した際、直径500nm未満の平均粒子サイズ、好ましくは200nm未満の平均粒子サイズを有するナノ粒子を生成する。本発明において調製される乾燥ナノ粒子には、多相系の有機相からのいかなる残留有機溶媒も実質上ないのが好ましい。用語“実質的にない”は、乾燥粒子に存在する残留有機溶媒が毒物学的観点から容認できるとみなされる溶媒レベルより実質的に少ない、例えば5ppm以下であることを意味する。
【0052】
これらの粒子はほぼ球形を有する。さらに、本発明の好ましい形態において、粒子は非晶形である。非晶形とは、粒子のX線研究においてX線ピークが目で見えないことを意味する。
【0053】
(微細分散系の安定化およびナノ粒子の再分散)
本発明の別の好ましい形態において、微細分散系を凍結前に安定化させる。好ましい安定化法は0.22μmメンブランフィルターを使用する滅菌濾過である。凍結乾燥から得られるナノ粒子をさらに、水、標準生理食塩水、緩衝溶液、緩衝化生理食塩水などの適切な水性分散メジウムに再分散させることができる。ここで、再分散したナノ粒子懸濁液は、非経口投与によるインビボ送達に適する。非経口投与法には、静脈内注射、動脈内注射、髄腔内注射、腹腔内注射、眼内注射、関節内注射、筋肉内注射、皮下注射などがある。好ましい非経口投与法は静脈内投与である。
【0054】
(実施例1:1:10の比のO/Wを使用する0.5%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココレート界面活性剤溶液を調製し(100mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム溶液10mLと合一した。生成混合物を手で振とうして粗エマルションを作り、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷やした後、そのエマルションを10分間、1分おきに超音波処理し(総超音波処理時間5分間、40%パワー、1/2’’プローブを使用、20kHz)、それから約120トルで回転蒸発(rotovapp)し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径97.78nmを有する粒子があらわれた。
【0055】
(実施例2:1:5の比のO/Wを使用する1.0%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココレート界面活性剤溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム溶液5mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを10分間、1分おきに超音波処理し(総超音波処理時間5分間)、それから約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径135nmを有する粒子があらわれた。
【0056】
(実施例3:)
実施例1に記載のプロセスを繰り返した。生成した粒子は平均直径139nmを有した。この懸濁液をさらに走査電子顕微鏡によって分析すると、200nm未満のサイズを有する固体球形粒子があらわれた。図3は生成した粒子の球形の特徴をあらわす。この懸濁液の小部分を80nmフィルターで濾過し、標準SEMサンプル調製法を用いてサンプルを調製した。この方法によって生成した粒子の分析は、それら粒子がX線粉末回析によって測定した際完全に非晶形であることを明らかにした(図4)。
【0057】
(実施例4:2:5の比のO/Wを使用する1.0%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム20mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを8分間、1分おきに超音波処理し、それから30秒間超音波処理した(総超音波処理時間4分30秒)。1/2’’プローブを40%振幅で使用した。超音波処理した分散系を約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。最終溶液10mLを0.2ミクロンフィルターで濾過した。濾過した固体粒子分散系と未濾過の固体粒子分散系の両方を光散乱検出(HORIBA)によって分析した結果、それぞれ110nmおよび106nmの平均直径を有する粒子があらわれた。
【0058】
(実施例5:)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含む塩化メチレン10mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを6分間、1分おきに超音波処理した(総超音波処理時間3分間)。1/2’’プローブを40%振幅で使用した。超音波処理した分散系を約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、塩化メチレンを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径144nmを有する粒子があらわれた。
【0059】
(実施例6:)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含む塩化メチレン5mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを6分間、30秒おきに超音波処理した(総超音波処理時間3分間)。1/4’’プローブを20%振幅で使用した。超音波処理した溶液を回転蒸発器を用いて約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、塩化メチレンを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径109nmを有する粒子があらわれた。
【0060】
(実施例7:超音波処理直後の固体粒子サイズおよび形態の決定)
実施例6に記載したプロセスを繰り返すが、超音波処理後の溶媒除去は行わなかった。その代わり、サンプルについてHORIBA分析による粒子サイズ測定および走査電子顕微鏡検査を行った。HORIBAの結果は平均粒子直径156nmを示した。SEM写真はサイズ200nm未満の固体球形粒子をあらわした。
【0061】
(実施例8:薬剤粒子の非晶形性の決定)
界面活性剤溶液(2.2%レシチン、0.5%グリココール酸ナトリウム、1.0%ポリビニルピロリドン)50mLと、イトラコナゾール0.5グラムを含む塩化メチレン溶液5mLとの合一によって粗イトラコナゾールエマルションを調製した。この混合物をその後手で振とうして油滴を界面活性剤基質に分散させた。
【0062】
粗エマルションを6分間、30秒おきに超音波処理した。その際1/4’’プローブを20%振幅および20kHzで使用した(温度約5℃;氷浴を使用)。超音波処理溶液を低真空(house vacuum)下(100トル)で15〜20分間回転蒸発し、その後高真空下(<20トル)で10分間回転蒸発した。溶液の一部を−70℃で約1時間保存し、その後凍結乾燥した(>48時間)。残る懸濁液の粒子サイズは光散乱分析(HORIBA)によって168mmであると測定された。凍結乾燥したナノ粒子を凍結乾燥後に可視光顕微鏡によって検査すると、結晶の存在は見いだされなかった。球形粒子のハロはほとんど見られず、イトラコナゾールのナノ粒子がインタクトであることが示された。
【0063】
凍結乾燥したイトラコナゾールのナノ粒子をX線粉末回析によって評価し、完全に非晶形であると決定された(X線ピークが目で見えない)。原料の走査においては多くのピークが認められ(図5における下の曲線)、元の状態ではその化合物が結晶性であることが明らかにされた。
【0064】
(実施例9:超音波処理を使用して微細分散系を形成するイトラコナゾールのナノ粒子)
イトラコナゾール(0.5グラム)を塩化メチレン3mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと合一した。合一した溶液を手動で振とうして2つの液の分散系を生成する。その粗分散系を5℃で6分間超音波処理した(1/4’’プローブを使用して20%振幅で30秒おきに超音波処理する)。超音波処理した溶液を−80℃で凍結し、その後凍結乾燥した。凍結乾燥した生成物を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径187nmを有する粒子の存在が明らかになった。
【0065】
(実施例10:超音波処理を使用して微細分散系を形成するシクロスポリンのナノ粒子)
イトラコナゾールの代わりにシクロスポリンを使用して実施例1に記載の一般的プロセスを繰り返した。最終的粒子サイズは185nmであった(HORIBA光散乱分析)。
【0066】
(実施例11: 分散系の凍結乾燥(エネルギー付加工程としてホモジナイゼーションを使用))
イトラコナゾール(0.5グラム)をジクロロメタン5.0mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと混合した。これをUltraturrax−T25ミキサーで10秒間処理することによって粗分散系にした。粗分散系を、6回通過させるAvestin Emulsiflex C5ホモジナイザーを使用して18℃〜27℃の温度範囲、10,000−12,000psiでホモジナイズして、微細分散系を形成した。微細分散系を直ちに−80℃で凍結し、温度をコントロールせずに凍結乾燥すると、ふわふわした粉末が生成する。その粉末に水を加えて戻し、固体粒子の分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析した。平均直径122nmを有するイトラコナゾール粒子がの存在が明らかになった。
【0067】
(実施例12:分散/凍結乾燥プロセスに組み込まれた滅菌濾過)
イトラコナゾール(0.5グラム)をジクロロメタン5mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと合一した。その後この内容物をUltraturrax−T25ミキサーで10秒間処理することによって粗分散系にした。その粗分散系を10,000〜15,000psiで、23℃〜30℃の温度範囲で5分間ホモジナイズすると(Avestin Emulsiflex C5ホモジナイザー)、ミクロ小滴または微細分散系が生じた。このミクロ小滴分散系は0.22μm膜フィルターで容易に濾過された。このフィルターの検査では薬材の存在は見られなかった。濾過した分散系をその後−80℃で凍結した。数時間後、凍結した分散系を温度コントロールなしに凍結乾燥するとふわふわした粉末が生成した。ここで生成した、固体イトラコナゾール粒子を含む凍結乾燥ケーキに水を加えて戻し、その分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径144nmのイトラコナゾール粒子の存在が明らかになった。
【0068】
(実施例13:デオキシコール酸ナトリウムの上記プロセスへの組込み)
5%アルブミン溶液50mLと、2.75%デオキシコール酸ナトリウム溶液2mLと、イトラコナゾール0.5グラムを含むイトラコナゾール−ジクロロメタン溶液3.5mLとを100mLビーカー中で混合し、Ultraturrax−T25ミキサーで11,000rpmで10秒間処理した。粗分散系を室温、15,000〜20,000psiでホモジナイズし、微細分散系を形成した。微細分散系を250mLガラスびんに移し、直ちに−80℃で凍結した。凍結したサンプルを凍結乾燥し、サブミクロン粒子を形成させた。凍結乾燥した生成物に水を加えて戻し、光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、207nmの平均直径を有する粒子の存在が明らかになった。
【0069】
上に述べたことから、本発明の精神および範囲を逸脱することなく数多の変更および変形が可能であることは明らかである。本明細書中に記載された特定の装置に関して制限する意図も制限を意味するものでないことが理解される。請求項の範囲内に入るそのような全ての変更は添付の請求項によって網羅されることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、多相系を超音波処理して有機相の一部を蒸発することによって、その系においてサブミクロンサイズ粒子を製造する方法の概略図である。
【図2A】図2Aは、多相系において、分散系を凍結して凍結乾燥することによって、サブミクロンサイズの粒子を製造する方法の概略図である。
【図2B】図2Bは、分散系を凍結して凍結乾燥し、本発明のサブミクロンサイズの粒子を得る工程の概略図である。
【図3】図3は、イトラコナゾール粒子の高倍率SEM写真である。
【図4】図4は、イトラコナゾール粒子の低倍率SEM写真である。
【図5】図5は、イトラコナゾールのナノ粒子および原料のX線粉末回析スペクトルである。
【0001】
(関連出願に関する相互参照)
本出願は2001年9月26日出願の同時係属米国特許出願第09/964,273号および2002年6月26日出願の米国特許出願第10/183,035号の利益を主張する。
【0002】
(国の後援による研究または開発)
適用しない。
【0003】
(発明の背景)
(技術分野)
本発明は、有機相および水相を有する多相系の分散体を凍結乾燥することによって水難溶性化合物のサブミクロンサイズのナノ粒子を調製するプロセスであって、有機相が水難溶性化合物を含むプロセスに関するものである。この方法は特に非経口経路によるインビボ送達に適した、水難溶性薬学的活性化合物のナノ粒子の調製に好適に使用される。
【背景技術】
【0004】
(発明の背景)
水溶液に難溶性または不溶性である処方薬剤の数は日増しに増加しつつある。このような薬剤は、例えば、非経口投与を介して、注射可能の形態で送達するための試みを提供する。水に不溶性の薬剤は、サブミクロンサイズの粒子の安定懸濁液として処方すれば、顕著な利点を有し得る。これら処方物の安全かつ効率的な使用のためには、粒子サイズの正確な制御が必要である。
【0005】
塞栓を生成することなく毛細管を安全に通過するためには、粒子は7ミクロン未満の直径でなければならない(Allenら、1987;DavisおよびTaube、1978;Schroederら、1978;Yokelら、1981)。この問題に関する一つの解決法は、候補の不溶性薬剤の極めて小さい粒子を製造し、ミクロ粒子またはナノ粒子の懸濁液を生成することである。これまで水性系に処方することができなった薬剤が、この方法で非経口投与のために適切に使用され得る。非経口投与に適するものとしては、小さい粒子サイズ(<7μm)、低毒性(毒性のある処方成分または残留溶媒などからの毒性)、および投与後の薬剤粒子のバイオアベイラビリティなどが挙げられる。
【0006】
このような水難溶性薬剤の非経口投与は、過去においては疎水性溶媒(油など)および緩衝溶液や通常の生理食塩溶液などの水性媒体に分散した安定化薬剤から構成されるエマルジョンを使用することによって達成された。これらの液/液エマルジョンは静脈内注射することができる。
【0007】
このアプローチの一例は、麻酔薬であるプロポフォール(2,6−ジイソプロピルフェノール)を利用した;この例では、上記薬剤を植物油エマルジョン内に溶解し、静脈内投与を可能とした。全てGlenらに対するものである米国特許第4,056,635号;第4,452,817号;および第4,798,846号などを参照されたい。しかし、このようなエマルジョンは、油相が優勢である場合および抗菌剤が含まれない場合には不安定になりがちである。薬剤がオイル−フリーの処方にうまく取り込まれる他の場合でも、薬剤を含む粒子が大きさまたは形のせいで送達部位に刺激を起こすことがあり得る。さらに、対象となる多数の不溶性薬剤は、伝統的油エマルジョン系では顕著な溶解度を示さない。この理由の一つは、溶解度は厳密には極性によっては決まらず、水素結合、双極子−双極子相互作用、イオン安定化および原子−原子相互作用も関係するからである。
【0008】
Wretlindらに発行された米国特許第4,073,943号は、薬剤を油に溶解し、その溶液を界面活性剤(卵リン脂質類、プルロニック類、ポリグリセロールオレエート類など)の存在下で水と共に乳化して、水相に分散した薬剤の安定なリポイド粒子を生成するというやり方で、この水不溶性の活性薬剤を投与するという方法を開示している。
【0009】
Motoyamaらに発行された米国特許第4,540,602号は、経口投与するための水不溶性薬剤を含む活性化薬学的組成物の調製のためのプロセスを開示している。この発明の一手順において(実施例4〜10を参照)、薬剤を疎水性有機溶媒に溶解し、生成した溶液を水に乳化させるという方法で、処理が行われる。次いで、噴霧乾燥によって分散媒体を速やかに除去すると、粒子サイズ約0.1ないし約3.0μm範囲の粒子が生成する。
【0010】
インビボ送達のための、実質的に水不溶性の薬学的活性化合物の安定処方を開発するために、種々のアプローチが研究された。一つのアプローチは、タンパク質で被覆した懸濁粒子の製法に向けられている。Desaiらの米国特許第5,916,596号は、分散した薬学的活性化合物を含む有機相と、生体適合性ポリマーを含む水性媒体との混合物に高剪断を与えることを開示している。その混合物を、高圧ホモジナイザー中で約3,000ないし30,000psiの範囲の圧で剪断する。’596特許は、その混合物が実質的に界面活性剤を含んではならないと述べている。なぜならば界面活性剤とタンパク質との組合わせ使用は、貯蔵中に大きさを増す大きい針状結晶粒子を形成するからである。17〜18欄、実施例4を参照されたい。生体適合性ポリマーは高圧ホモジナイザー中の高剪断条件にさらされる結果、架橋する可能性がある。スルフヒドリル基またはジスルフィド基を含むタンパク質(例えばアルブミン)を使用する実施形態において、その蛋白は非水性媒体の液滴の周囲に架橋シェルを形成する。8欄、35〜48行を参照されたい。実施例1、2、5、6、9、10、11および12において、有機相は、40℃および30mmHgの減圧における回転蒸発によって速やかに除去され、架橋した蛋白で被覆された粒子の水性分散体を形成する。この水性分散体をさらに凍結乾燥して水相を除去することもできる。’596特許は、落下フィルム蒸発、噴霧乾燥、および凍結乾燥を含むその他の代替の溶媒除去法を開示している。実施例2は粗エマルジョンを超音波にかけ、350〜420ナノメートル範囲のナノ粒子を生成し得ることを開示している。実施例5は、200nm未満の滅菌濾過可能のナノ粒子の調製法を開示している。この方法では、先ず最初に、実質的に水と混和しない有機溶媒(クロロホルムなど)と水混和性有機溶媒(エタノールなど)との混合液に薬剤を溶解することが必要である。
【0011】
Soon−Shiongらの米国特許第5,560,933号はインビボ送達のために水不溶性油(薬剤を含む)の周囲に重合体シェルを形成することを開示している。この方法は、ポリマー含有水性メジウムと実質的に水不溶性の分散薬剤を有する分散剤(油)とを含んでなる混合物に超音波をかけることを開示している。この文献においては、超音波を使用してポリマー中にジスルフィド結合を生成させ、それを架橋させて薬剤周囲に重合シェルを作る。超音波処理は、ジスルフィド結合を形成するのに十分な時間行う。
【0012】
米国特許第5,665,383号において、Grinstaffらは単相、すなわち水性メジウムに超音波をかけて、免疫刺激剤を重合体シェル内に封入し、インビボ送達することを開示している。超音波は、ジスルフィド結合による封入物質の架橋を促進し、シェルを形成する。
【0013】
In vivo デリバリーのための水不溶性薬剤を調製するもう一つのアプローチは、薬剤をデリバリーする粒子のサイズを減らすことに集中している。米国特許第6,228,399号;第6,086,376号;第5,922,355号および第5,660,858号を含むそのような一連の特許において、Parikhらは、超音波を使用して水不溶性化合物のミクロ粒子を調製し得ることを開示している。これらの特許のなかで、米国特許第5,922,355号は、超音波を使用してより小さい粒子をつくる改良法を開示している。その改良は、活性薬剤をリン脂質および界面活性剤と単相水性系において混合し、その系にエネルギーを与えてより小さい粒子を生成することを含む。
【0014】
Heynesの米国特許第5,091,188号も、医薬的に活性な水不溶性薬剤の粒子サイズを減らし、その粒子に脂質をコーティングして固体形態にすることを開示している。この特許は約0.05ないし約10ミクロンの直径を有する薬剤の固体粒子の水性懸濁液の薬学的組成物に向けられている。粒子表面に張り付いた脂質コーティングはそれらを固体形にするのに役立つ。この組成物は水に薬剤を加え、それからその水性懸濁液内で粒子サイズを減らすというやり方でつくられる。この文献の実施例6は、薬物学的に容認される油の使用を開示している。その際結晶性薬剤を溶解できない油が選択される。16欄、8〜12行を参照されたい。
【0015】
薬剤のミクロ粒子を調製するもう一つのアプローチは、転相原理の利用に焦点を合わせている。共にMathiowitzらの米国特許第6,235,224B1号および第6,143,211号は、転相現象を利用して、ミクロカプセル化したミクロ粒子を沈殿させることを開示している。この方法はポリマーおよび薬剤を溶媒と混合することを含む。この混合物を有効量の混和性非溶媒に加えると、ミクロカプセル化生成物が自発的に生成する。
【0016】
pHシフトによるマイクロ沈殿は、ナノ粒子薬剤の分散体の調製に使用されるもう一つの技術である。米国特許第5,665,331号および第5,662,883号を参照されたい。この技術は薬剤を塩基性水溶液に溶解し、それを中和して分散体を形成することを含む。
【0017】
もう一つのアプローチ、例えばSpenlenhauerらの米国特許第5,766,635号に開示されているようなアプローチにおいては、ポリ(エチレン)オキシドおよび/またはポリ(プロピレン)オキシドを有機溶媒に溶解し、生成した有機溶液を水溶液と混合してナノ粒子を溶液から沈殿させ、そして沈殿溶液を界面活性剤を使用せずにマイクロ流動化するという方法でナノ粒子を調製する。
【0018】
同一出願人による同時係属の米国特許出願第09/874,499号;09/874,799号;09/874,637号;09/953,979号;および10/021,692号(これらは、参考として本明細書に援用され、本明細書の一部をなす)は、マイクロ沈殿によるサブミクロン粒子の調製のためのプロセスを開示している。このプロセスは、(1)有機化合物を水混和性第一有機溶媒に溶解して第一溶液を生成し;(2)第一溶液を第二溶媒である水と混合して上記有機化合物を沈殿させて予備的懸濁液を形成し;そして(3)この予備的懸濁液に高剪断混合または熱の形でエネルギーを与え、所望範囲のサイズを有する有機化合物の安定形態をつくる段階を含む。第一有機溶媒または第二水溶液に、1種類以上の任意の表面改質剤を加えることができる。
【0019】
同一人に譲渡された同時係属中の米国特許出願第09/964,273号(これは、本明細書中に参考として援用され、そして本明細書の一部をなす)は、活性薬学的化合物を含む有機相および水相を有する多相系の粗エマルションを超音波処理することによってサブミクロン粒子を製造する方法を開示している。この有機相を特殊な超音波処理条件下でエマルションから蒸散させて薬剤粒子を生成する。この方法によって形成した粒子は、代表的に、2μm未満の平均有効粒子サイズを有する。
【0020】
薬物治療においては難溶性薬剤による諸問題に直面するため、これらの問題に取り組むための新しい技術がいまだに必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0021】
(発明の要旨)
本発明はサブミクロンサイズの粒子の製法を提供する。この方法は、以下の工程を包含する:(1)有機相と水相とを含む液相を有する多相系を提供する工程であって、この有機相には薬学的活性化合物が含まれる工程;および(2)多相系の有機相または液相の一部を除去して上記化合物のサブミクロンサイズの粒子を得る工程。
【0022】
一局面において、本発明は、以下の工程を包含する、サブミクロンサイズの粒子の製法を提供する:(1)有機相と水相とを有する多相系を提供する工程であって、この有機相が薬学的活性化合物を含む工程;および(2)この系を超音波処理して有機相の一部を蒸発させて水相において化合物を沈殿させる工程であって、この化合物は約2μm未満の平均有効粒子サイズを有する、工程。
【0023】
別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、サブミクロンサイズの粒子の水性懸濁液の製法を提供する:(1)水不混和性溶媒に薬学的活性化合物が溶解した有機相を提供する工程;(2)水相を提供する工程;(3)有機相と水相とを合わせて粗分散系を形成する工程;および(4)粗分散系を超音波処理し、水相において化合物を微細粒子分散体として沈殿させる工程であって、ここで、この水相は水不混和性溶媒を実質的には含まない工程。
【0024】
また別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、薬学的活性化合物のサブミクロンサイズ粒子の製法を提供する:(1)有機相と水相とを有する多相系の粗分散系を提供する工程であって、この有機相は薬学的活性化合物を含む、工程;(2)粗分散系にエネルギーを与えて微小滴または微細分散系を形成する工程;(3)その微細分散系を凍結する工程;および(4)凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る工程。より好ましい実施形態において、上記粒子は200nm未満の平均粒子サイズを有する。
【0025】
さらにまた別の局面において、本発明は、以下の工程を包含する、薬学的活性化合物のサブミクロンサイズ粒子の製法を提供する:(1)薬学的活性化合物が水不混和性溶媒に溶解した有機相を提供する工程;(2)水相を提供する工程;(3)有機相と水相とを合わせて粗分散系を形成する工程;(4)粗分散系にエネルギーを与えて微小滴または微細分散系を形成する工程;(5)その微細分散系を凍結する工程;および(6)凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る工程。より好ましい実施形態において、粒子は200nm未満の平均粒子サイズを有する。
【0026】
本発明のこれらおよびその他の局面および特質を、以下の図面および添付の明細書を参照して論ずる。
【0027】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は多くの異なる形態で実施可能であり、図によって明示され、詳細な特殊な実施形態によって説明される。その際、本発明の開示は、本発明の原理の例証と考えるべきものであり、例示した特殊の実施形態に本発明発明を限定することを意図しないことが理解される。
【0028】
本発明は、サブミクロンサイズ粒子分散系の製法に関し、以下の工程を包含する:(1)有機相および水相を含む液相を有する多相系を提供する工程であって、この有機相は薬学的活性化合物を含む工程、および(2)多相系の有機相または液相の一部を除去して上記化合物のサブミクロンサイズの粒子を形成する工程。
【0029】
一局面において、本発明はサブミクロンサイズの粒子分散系の製法を提供する。この製法は、以下の工程を包含する:(1)有機相および水相を有する多相系を提供する工程であって、2つの有機相が薬学的活性化合物を含む、工程;および(2)この系を超音波処理して有機相の一部を蒸発させ、化合物を水相中に沈殿させる工程であって、この化合物は、約2μm未満の平均有効粒子サイズを有する、工程。
【0030】
もう一つの局面において、本発明はサブミクロンサイズのナノ粒子の製法を提供する。この製法は、以下の工程を包含する:(1)有機相と水相とを有する多相系の粗分散系を提供する工程であって、その有機相には界面活性化合物と共に、または界面活性化合物は含まずに薬学的活性化合物を溶解させる、工程;(2)前記粗分散系にエネルギー条件を与え、平均有効油滴サイズが約2μm未満である微細分散系を形成する工程;(3)バルク相が最小限凍結状態になるようにこの微細分散系を凍結する工程;および(4)前記分散系を凍結乾燥して平均粒子サイズ500nm未満、より好ましくは200nm未満を有するナノ粒子を生成する工程。
【0031】
前記多相系を提供する好ましい工程は、以下の工程を包含する:(1)水不混和性溶媒を薬学的活性化合物と混合して有機溶液とする工程、(2)水性溶液を調製する工程、および(3)有機溶液と水性溶液とを混合して多相分散系を形成する工程。使用する水不混和性溶媒は、一部が水と混和してもよく、系の有機溶液はさらに補助溶剤を含むことができる。多相系は1種類以上の界面活性化合物も含むことができ、それらは水性溶液に加えても、または有機溶液に加えてもよく、あるいは水性または有機溶液の両方に加えてもよく、あるいは水性溶液と有機溶液との混合液に加えてもよい。多相系を撹拌または混合して粗分散系を形成する。粗分散系はまた、当該分野で公知の任意の他の低エネルギー入力プロセス、例えば振動、ボルテックス、揺動(agitate)、混合(例えば、Ultraturrax)、または撹拌などによっても形成され得る。本発明の好ましい実施形態において、粗分散系は多相系をUltraturrax−T25ミキサーで10秒間混合することによって形成される。粗分散系は、水中に直径約2μm未満サイズの油滴を有する。粗分散系にエネルギーを与え、ミクロ分散またはサブミクロンの水中油型分散系を生成する。エネルギーを粗分散系に与える方法の例としては超音波処理、ホモジナイゼーション、マイクロ流動化またはその他の適切な高剪断法が挙げられる。
【0032】
用語「多相系」とは少なくも一つの有機相と少なくも一つの水相とを有する分散系を意味し、本発明の好ましい形態においては、水相が連続相を形成し、油相が分散相を形成する水中油型(O/W)エマルションである。有機相は、好ましくは水と混和しない有機溶媒または一部分水と混和する有機溶媒である。有機相はまた、薬学的活性化合物のための補助溶媒も含むことができる。好ましい補助溶媒はエタノール、メタノール、アセトンのような水混和性有機溶媒である。有機相対水相の重量比は、約1:99〜約99:1であり、より好ましくは1:99〜約40:60、最も好ましくは約2:98〜約30:70であり、またはこのいかなる範囲でもまたは範囲の組み合わせでもよい。本発明はさらに、油相が連続相を形成し、水が分散相を形成する逆エマルションまたは油中水型エマルション(W/O)の使用も企図する。本発明はさらに、油中水中油型エマルション(O/W/O)または水中油中水型エマルション(W/O/W)のような2相より多い相を有するエマルションの使用を企図する。本発明は、液分散多相系における液体の形成を意図する。多相系の液相が例えば凍結乾燥によって除去されると、サブミクロンサイズの粒子が形成される。さらに、そのような分散系は滅菌濾過できる。しかし、粗分散系または微細分散系の形成過程において固体粒子が形成されるかも知れない。これらの固体粒子は多相系の有機相および/または水相に分散され得る。
【0033】
用語「薬学的活性化合物」とは、治療的有効性を有する化合物、より詳細に述べれば、水不溶性の、または好ましくは10mg/ml未満、そしてより好ましくは8mg/ml未満の溶解度を有する水にわずかに溶解する治療的に有効な化合物を意味する。このような化合物は、Physicianns’Desk Referenceに見いださ得る。特に適切な薬学的活性化合物としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:抗高脂血症薬;抗菌剤、例えばスルファジアジンなどの抗細菌剤、イトラコナゾール(itraconazole)などの抗真菌剤;非ステロイド性抗炎症剤(例えば、インドメタシン)、抗高コレステロール薬(例えば、プロブコル(probucol));およびステロイド化合物(例えば、デキサメタゾン);免疫抑制剤(例えば、シクロスポリンA、タクロリムス(tacrolimus)およびマイコフェノレートモフェチル(mycophenolate mofetil))を含む。または有機化合物は、薬剤や化粧品中のアジュバントまたは賦形剤として使用される群から選択することもできる。これらには、保存剤(例えば、プロピルパラベン(propylparaben))が挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
薬学的活性化合物は、有機相に溶解する程度の濃度で存在することができる。本発明の好ましい形態において、薬学的活性化合物は、有機相の1重量%未満〜約40重量%、より好ましくは約1重量%〜約25重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%存在することができ、またはこれらのいかなる範囲でもいかなる範囲の組み合わせでも存在できる。
【0035】
用語「水不混和性溶媒」は、1:1の比(o/w)で水相と組み合わせたときに界面メニスカスを形成する溶媒を意味する。本発明の好ましい形態において、水不混和性溶媒は、その溶媒および水の両方を室温で測定した際、水蒸気圧より高い蒸気圧を有する。適切な水不混和性溶媒としては、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルカン、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルケン、炭素数5以上を有する置換または非置換の、線状、分枝または環状のアルキン;芳香族炭化水素の完全または部分的にハロゲン化された炭化水素、エーテル、エステル、ケトン、モノ−グリセリド、ジ−グリセリド、またはトリ−グリセリド、天然油、アルコール、アルデヒド、酸、アミン、線状または環状のシリコーン、ヘキサメチルジシロキサン、またはこれら溶媒の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ハロゲン化溶媒には、四塩化炭素、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、トリクロロエタン、ヒドロフルオロカーボン、塩素化ベンゼン(モノ、ジ、トリ)、トリクロロフルオロメタンが挙げられるが、これらに限定されない。特に適切な溶媒は、塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテル、トルエン、キシレンおよび酢酸エチルである。「部分的に水と混和する溶媒」という用語は、ある濃度では水不混和性で、より低いある濃度では水混和性である溶媒を意味する。これらの溶媒は限定的な水混和性を有し、自発的エマルション形成が可能である。部分的に水と混和する溶媒の例は、テトラヒドロフラン(THF)、プロピレンカーボネート、ベンジルアルコール、および酢酸エチルである。
【0036】
用語「微細分散系」とは、一つの液体が第二の液体(バルク相)に分散している系を意味し、第二液は乳化剤を含んでも含まなくてもよく、分散した小滴は1ミクロン未満の平均小滴サイズを有する。このような微細分散系は熱に対して安定であっても安定でなくてもよい。微細分散系の形成中、固体粒子が形成され得る。これらの固体粒子は系中の一つ以上の相に分散され得る。
【0037】
用語「界面活性化合物」とは、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤または生物学的界面活性分子のような化合物を意味する。界面活性化合物は有機相、水相、または有機相および水相の両方に添加することができる。界面活性化合物は、水相または有機相の重量の量で存在するべきであり、その場合によって、約1%未満〜約30%、より好ましくは約1%〜約20%の重量の量、またはこれらのいずれかの範囲の量、または範囲の組み合わせの量であり得る。
【0038】
適切なアニオン性界面活性剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ラウリン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシエチレン硫酸、アルギン酸ナトリウム、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム、ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸およびその塩、グリセリルエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コール酸、およびその他の胆汁酸(例えばコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸)およびそれらの塩(例えば、デオキシコール酸ナトリウム)。
【0039】
適切なカチオン性界面活性剤には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、アシルカルニチンハイドクロリド、またはアルキルピリジニウムハライドのような第四アンモニウム化合物。アニオン性界面活性剤としては、リン脂質が使用できる。適切なリン脂質には、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、リゾリン酸、卵または大豆リン脂質またはこれらの組み合わせがある。リン脂質は、塩化物、脱塩化合物、水素化化合物または部分的水素化化合物または天然化合物、半合成化合物または合成化合物のいずれでもよい。
【0040】
適切な非イオン性界面活性剤としては、以下が挙げられる:ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル(MacrogolおよびBrij)、ポリオキシエチレン ソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(Myrj)、ソルビタンエステル(Span)、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アリールアルキルポリエーテルアルコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン コポリマー(ポロキソマー)、ポラキサミン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、非結晶性セルロース、ヒドロキシエチル澱粉(HES)のような澱粉および澱粉誘導体を含む多糖類、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドン。本発明の好ましい形態において、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとのコポリマーであり、そしてより好ましくはプロピレングリコールとエチレングリコールとのブロックコポリマーである。このようなポリマーは、Spectrum Chemical and Rugerを含む数社から、POLOXAMERという商標で販売されており、PLURONIC(登録商標)と呼ばれることもある。ポリオキシエチレン脂肪酸エステルの中には短鎖アルキルを有するものが含まれる。このような界面活性剤の一例は、BASF Aktiengesellschaftによって製造されるSOLUTOL(登録商標)HS15、ポリエチレン−660−ヒドロキシステアレートである。
【0041】
界面活性生物学的分子としては、アルブミン、カゼイン、ヘパリン、ヒルジン、ヘタスターチ(hetastarch)またはその他の適切な生体適合性物質が含まれる。
【0042】
本発明の好ましい形態において、水相は界面活性化合物として蛋白を含む。好ましい蛋白はアルブミンである。蛋白はまた、賦形剤としても働く。蛋白が界面活性化合物でない実施形態において、その他の賦形剤は多相系に含まれ得る。適切な賦形剤としては、糖類、二糖類および糖アルコールが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい二糖類はスクロースであり、好ましい糖アルコールはマンニトールである。
【0043】
(超音波処理によって多相系の有機溶媒の一部を除去してサブミクロンサイズの粒子を形成する)
本発明においてサブミクロンサイズの粒子を形成する一つの方法は、多相系を超音波処理して有機相の一部を蒸発し、水相粒子懸濁液として化合物を沈殿させることである(図1)。超音波処理段階は、適切ないかなる超音波処理装置でも行うことができる(ブランソンS−450A型(Branson Model S−450A)またはコール−パーマー500/750ワット型(Cole−Parmer 500/750 Watt Model))。このような装置は工業界ではよく知られている。一般的には超音波処理装置は、目的の多相系に挿入された、超音波エネルギーを溶液に放出する超音波処理ホーンまたはプローブを有する。本発明の好ましい実施形態において、超音波処理装置は約1kHzないし約90kHzの周波数、より好ましくは約20kHzないし約40kHzの周波数、またはこれらのいずれかの範囲または範囲の組み合わせの周波数で作動する。プローブのサイズは変えることができ、1/2インチまたは1/4インチなどの明確なサイズであるのが好ましい。超音波処理中に溶液を室温以下の温度にまで冷やすのも望ましくあり得る。その他のホモジナイザー、ブレンダーなどの混合装置またはその他の撹拌装置を用いてプロセスを促進するのも望ましくあり得る。
【0044】
分散小滴を剪断エネルギーにさらすと小滴のサイズは減少し得る。超音波処理は分散小滴の直径を効果的に減少させる剪断エネルギー源を提供する。超音波処理による剪断は音波の伝播メジウムの圧縮および希薄化に起因する。純粋な液中ではこの圧縮と希薄化との間の振動が、キャビテーションを起こすのに十分なエネルギーを出す。キャビテーションは液体を引き裂き、起泡をもたらす。分散系において、同様なプロセスは分散液体粒子を引きちぎり、より小さい粒子にする。超音波処理中の分散体のキャビテーションおよび温熱化も水不混和性溶媒の除去を促すようにみえる。溶媒が除去されるにつれて分散系の水不溶性化合物の溶解度は減少し、場合によっては化合物が沈殿するようになる。適切な条件のもとでは、超音波処理分散系の元の粒子サイズを保持するような様式で不溶性化合物の沈殿が起きる。
【0045】
超音波処理段階はその系のほぼ全ての溶媒を効果的に除去し、実質的に有機相のない粒子懸濁液をもたらす。
【0046】
本発明はさらに、例えば、追加的加熱または減圧による蒸発、またはディアフィルトレーションによる、存在する可能性のある残留溶媒の除去を含む生成分散系の追加的処理を考慮する。無溶媒の懸濁液をその後約0.2μmフィルターを通して濾過し、無菌懸濁液を生成することができる。この懸濁液はその後凍結または凍結乾燥などの処理を受けることができる。
【0047】
上記の薬物学的に有効な化合物の粒子は、光散乱(HORIBA)または顕微鏡測定によって測定した際、直径約2μm未満でなければならない。より好ましくは、粒子は約1μm、さらにより好ましくは約400nm、さらにより好ましくは約200nm未満、そして最も好ましくは約100nm未満でなければならず、またはこのうちの範囲または範囲の組み合わせのサイズでなければならない。
【0048】
これらの粒子はほぼ球形を有する。さらに本発明の好ましい形において、粒子は非晶形である。非晶形という用語は、粒子のX線による結晶研究によってX線ピークが目で見えないことを意味する。実施例8および図5を参照されたい。
【0049】
(微細分散系の形成)
本発明のサブミクロンサイズ粒子を形成するもう一つの方法は多相系の微細分散系を凍結および凍結乾燥することによって多相系の液相を除去することである。微細分散系は粗分散系からエネルギー添加によって形成できる。種々のエネルギー添加法を使用して粗分散系から微細分散系を形成することができるが、好ましい方法は超音波処理およびホモジナイゼーションである。超音波を使用する方法において、適したいかなる超音波処理装置も使用できる。適切な超音波処理装置の例はブランソンS−450A型またはコールーパーマー500/750ワット型などである。このような装置は工業界ではよく知られている。一般的に超音波処理装置は、目的の多相系に挿入され、超音波エネルギーを溶液に放出する超音波処理ホーンまたはプローブを有する。本発明の好ましい実施形態において、超音波処理装置は約1kHzないし約90kHzの周波数、より好ましくは約20kHzないし約40kHzの周波数、またはこれらのいずれかの範囲または範囲の組み合わせの周波数で作動する。プローブのサイズは変えることができ、1インチ、1/2インチまたは1/4インチなどの明確なサイズであるのが好ましい。超音波処理中に溶液を室温以下の温度にまで冷やすことも望ましくあり得る。ホモジナイゼーションを利用する方法において、いかなる適したホモジナイゼーション装置も使用できる。このような装置の一例は、約5,000psiないし約30,000psi、好ましくは約10,000ないし20,000psiで作動するAvestin Emulsiflex−C5ホモジナイザーである。実施例11においては、Avestin Emulsiflex−C5ホモジナイザーを使用して微細分散系を形成する。この実施例において、粗分散系を温度範囲23℃ないし30℃において10,000ないし15,000psiで5分間ホモジナイズする。微細分散系を形成するその他の適切なエネルギー添加法としては非制限的に、高速混合、機械的撹拌、押出し、マイクロ流動化および2ミクロン未満の分散小滴を与えるのに十分なその他の適した高剪断法がある。
【0050】
粗分散小滴を剪断エネルギーにさらすと小滴のサイズは減少して微細分散系を形成することができる。超音波処理またはホモジナイゼーションなどの方法による粗分散系へのエネルギー付加は、分散小滴の直径を効果的に減らす剪断エネルギーの供給源を提供する。超音波処理またはホモジナイゼーションからの剪断力は、音波の伝播メジウムの圧縮および希薄化、並びにこのような系の構成要素からの機械的剪断に起因する。純粋な液においてこの圧縮と希薄化との間の振動は、キャビテーションを起こす十分なエネルギーを与える。分散系において、同様なプロセスは分散液体粒子を引きちぎり、より小さい粒子にする。
【0051】
(微細分散系の液相の除去)
本発明はさらに微細分散系の、残りの水不混和性有機溶媒を含む液体バルク相を除去し、サブミクロンサイズの粒子を得る。超音波処理したまたはホモジナイズした分散系をまず最初に凍結して固体バルク状態にする。それをその後凍結乾燥する(例えば、Vertis Sentry ベンチモデル リオフィライザーを使用して)。(図2を参照)。凍結乾燥で得られた固体生成物は光散乱(HORIBA)または顕微鏡測定によって測定した際、直径500nm未満の平均粒子サイズ、好ましくは200nm未満の平均粒子サイズを有するナノ粒子を生成する。本発明において調製される乾燥ナノ粒子には、多相系の有機相からのいかなる残留有機溶媒も実質上ないのが好ましい。用語“実質的にない”は、乾燥粒子に存在する残留有機溶媒が毒物学的観点から容認できるとみなされる溶媒レベルより実質的に少ない、例えば5ppm以下であることを意味する。
【0052】
これらの粒子はほぼ球形を有する。さらに、本発明の好ましい形態において、粒子は非晶形である。非晶形とは、粒子のX線研究においてX線ピークが目で見えないことを意味する。
【0053】
(微細分散系の安定化およびナノ粒子の再分散)
本発明の別の好ましい形態において、微細分散系を凍結前に安定化させる。好ましい安定化法は0.22μmメンブランフィルターを使用する滅菌濾過である。凍結乾燥から得られるナノ粒子をさらに、水、標準生理食塩水、緩衝溶液、緩衝化生理食塩水などの適切な水性分散メジウムに再分散させることができる。ここで、再分散したナノ粒子懸濁液は、非経口投与によるインビボ送達に適する。非経口投与法には、静脈内注射、動脈内注射、髄腔内注射、腹腔内注射、眼内注射、関節内注射、筋肉内注射、皮下注射などがある。好ましい非経口投与法は静脈内投与である。
【0054】
(実施例1:1:10の比のO/Wを使用する0.5%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココレート界面活性剤溶液を調製し(100mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム溶液10mLと合一した。生成混合物を手で振とうして粗エマルションを作り、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷やした後、そのエマルションを10分間、1分おきに超音波処理し(総超音波処理時間5分間、40%パワー、1/2’’プローブを使用、20kHz)、それから約120トルで回転蒸発(rotovapp)し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径97.78nmを有する粒子があらわれた。
【0055】
(実施例2:1:5の比のO/Wを使用する1.0%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココレート界面活性剤溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム溶液5mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを10分間、1分おきに超音波処理し(総超音波処理時間5分間)、それから約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径135nmを有する粒子があらわれた。
【0056】
(実施例3:)
実施例1に記載のプロセスを繰り返した。生成した粒子は平均直径139nmを有した。この懸濁液をさらに走査電子顕微鏡によって分析すると、200nm未満のサイズを有する固体球形粒子があらわれた。図3は生成した粒子の球形の特徴をあらわす。この懸濁液の小部分を80nmフィルターで濾過し、標準SEMサンプル調製法を用いてサンプルを調製した。この方法によって生成した粒子の分析は、それら粒子がX線粉末回析によって測定した際完全に非晶形であることを明らかにした(図4)。
【0057】
(実施例4:2:5の比のO/Wを使用する1.0%イトラコナゾール懸濁液の調製)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含むクロロホルム20mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを8分間、1分おきに超音波処理し、それから30秒間超音波処理した(総超音波処理時間4分30秒)。1/2’’プローブを40%振幅で使用した。超音波処理した分散系を約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、クロロホルムを除去した。最終溶液10mLを0.2ミクロンフィルターで濾過した。濾過した固体粒子分散系と未濾過の固体粒子分散系の両方を光散乱検出(HORIBA)によって分析した結果、それぞれ110nmおよび106nmの平均直径を有する粒子があらわれた。
【0058】
(実施例5:)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含む塩化メチレン10mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを6分間、1分おきに超音波処理した(総超音波処理時間3分間)。1/2’’プローブを40%振幅で使用した。超音波処理した分散系を約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、塩化メチレンを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径144nmを有する粒子があらわれた。
【0059】
(実施例6:)
5%レシチン/グリココール酸ナトリウム溶液を調製し(50mL)、イトラコナゾール(0.5グラム)を含む塩化メチレン5mLと合一した。生成した混合物を手で振とうし、粗エマルションをつくり、氷浴中に置いて冷やした。5分間冷却後、そのエマルションを6分間、30秒おきに超音波処理した(総超音波処理時間3分間)。1/4’’プローブを20%振幅で使用した。超音波処理した溶液を回転蒸発器を用いて約100トルで回転蒸発し(加熱せず)、塩化メチレンを除去した。生成した固体粒子分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径109nmを有する粒子があらわれた。
【0060】
(実施例7:超音波処理直後の固体粒子サイズおよび形態の決定)
実施例6に記載したプロセスを繰り返すが、超音波処理後の溶媒除去は行わなかった。その代わり、サンプルについてHORIBA分析による粒子サイズ測定および走査電子顕微鏡検査を行った。HORIBAの結果は平均粒子直径156nmを示した。SEM写真はサイズ200nm未満の固体球形粒子をあらわした。
【0061】
(実施例8:薬剤粒子の非晶形性の決定)
界面活性剤溶液(2.2%レシチン、0.5%グリココール酸ナトリウム、1.0%ポリビニルピロリドン)50mLと、イトラコナゾール0.5グラムを含む塩化メチレン溶液5mLとの合一によって粗イトラコナゾールエマルションを調製した。この混合物をその後手で振とうして油滴を界面活性剤基質に分散させた。
【0062】
粗エマルションを6分間、30秒おきに超音波処理した。その際1/4’’プローブを20%振幅および20kHzで使用した(温度約5℃;氷浴を使用)。超音波処理溶液を低真空(house vacuum)下(100トル)で15〜20分間回転蒸発し、その後高真空下(<20トル)で10分間回転蒸発した。溶液の一部を−70℃で約1時間保存し、その後凍結乾燥した(>48時間)。残る懸濁液の粒子サイズは光散乱分析(HORIBA)によって168mmであると測定された。凍結乾燥したナノ粒子を凍結乾燥後に可視光顕微鏡によって検査すると、結晶の存在は見いだされなかった。球形粒子のハロはほとんど見られず、イトラコナゾールのナノ粒子がインタクトであることが示された。
【0063】
凍結乾燥したイトラコナゾールのナノ粒子をX線粉末回析によって評価し、完全に非晶形であると決定された(X線ピークが目で見えない)。原料の走査においては多くのピークが認められ(図5における下の曲線)、元の状態ではその化合物が結晶性であることが明らかにされた。
【0064】
(実施例9:超音波処理を使用して微細分散系を形成するイトラコナゾールのナノ粒子)
イトラコナゾール(0.5グラム)を塩化メチレン3mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと合一した。合一した溶液を手動で振とうして2つの液の分散系を生成する。その粗分散系を5℃で6分間超音波処理した(1/4’’プローブを使用して20%振幅で30秒おきに超音波処理する)。超音波処理した溶液を−80℃で凍結し、その後凍結乾燥した。凍結乾燥した生成物を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径187nmを有する粒子の存在が明らかになった。
【0065】
(実施例10:超音波処理を使用して微細分散系を形成するシクロスポリンのナノ粒子)
イトラコナゾールの代わりにシクロスポリンを使用して実施例1に記載の一般的プロセスを繰り返した。最終的粒子サイズは185nmであった(HORIBA光散乱分析)。
【0066】
(実施例11: 分散系の凍結乾燥(エネルギー付加工程としてホモジナイゼーションを使用))
イトラコナゾール(0.5グラム)をジクロロメタン5.0mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと混合した。これをUltraturrax−T25ミキサーで10秒間処理することによって粗分散系にした。粗分散系を、6回通過させるAvestin Emulsiflex C5ホモジナイザーを使用して18℃〜27℃の温度範囲、10,000−12,000psiでホモジナイズして、微細分散系を形成した。微細分散系を直ちに−80℃で凍結し、温度をコントロールせずに凍結乾燥すると、ふわふわした粉末が生成する。その粉末に水を加えて戻し、固体粒子の分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析した。平均直径122nmを有するイトラコナゾール粒子がの存在が明らかになった。
【0067】
(実施例12:分散/凍結乾燥プロセスに組み込まれた滅菌濾過)
イトラコナゾール(0.5グラム)をジクロロメタン5mLに溶解し、5%アルブミン溶液50mLと合一した。その後この内容物をUltraturrax−T25ミキサーで10秒間処理することによって粗分散系にした。その粗分散系を10,000〜15,000psiで、23℃〜30℃の温度範囲で5分間ホモジナイズすると(Avestin Emulsiflex C5ホモジナイザー)、ミクロ小滴または微細分散系が生じた。このミクロ小滴分散系は0.22μm膜フィルターで容易に濾過された。このフィルターの検査では薬材の存在は見られなかった。濾過した分散系をその後−80℃で凍結した。数時間後、凍結した分散系を温度コントロールなしに凍結乾燥するとふわふわした粉末が生成した。ここで生成した、固体イトラコナゾール粒子を含む凍結乾燥ケーキに水を加えて戻し、その分散系を光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、平均直径144nmのイトラコナゾール粒子の存在が明らかになった。
【0068】
(実施例13:デオキシコール酸ナトリウムの上記プロセスへの組込み)
5%アルブミン溶液50mLと、2.75%デオキシコール酸ナトリウム溶液2mLと、イトラコナゾール0.5グラムを含むイトラコナゾール−ジクロロメタン溶液3.5mLとを100mLビーカー中で混合し、Ultraturrax−T25ミキサーで11,000rpmで10秒間処理した。粗分散系を室温、15,000〜20,000psiでホモジナイズし、微細分散系を形成した。微細分散系を250mLガラスびんに移し、直ちに−80℃で凍結した。凍結したサンプルを凍結乾燥し、サブミクロン粒子を形成させた。凍結乾燥した生成物に水を加えて戻し、光散乱検出(HORIBA)によって分析すると、207nmの平均直径を有する粒子の存在が明らかになった。
【0069】
上に述べたことから、本発明の精神および範囲を逸脱することなく数多の変更および変形が可能であることは明らかである。本明細書中に記載された特定の装置に関して制限する意図も制限を意味するものでないことが理解される。請求項の範囲内に入るそのような全ての変更は添付の請求項によって網羅されることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、多相系を超音波処理して有機相の一部を蒸発することによって、その系においてサブミクロンサイズ粒子を製造する方法の概略図である。
【図2A】図2Aは、多相系において、分散系を凍結して凍結乾燥することによって、サブミクロンサイズの粒子を製造する方法の概略図である。
【図2B】図2Bは、分散系を凍結して凍結乾燥し、本発明のサブミクロンサイズの粒子を得る工程の概略図である。
【図3】図3は、イトラコナゾール粒子の高倍率SEM写真である。
【図4】図4は、イトラコナゾール粒子の低倍率SEM写真である。
【図5】図5は、イトラコナゾールのナノ粒子および原料のX線粉末回析スペクトルである。
Claims (95)
- サブミクロンサイズの粒子の製法であって:
有機相と水相とを有する多相系を提供する工程であって、該有機相は薬学的活性化合物を含む、工程;
該系を超音波処理して該有機相の一部を蒸発させて水相中の該化合物を沈殿させ、該化合物が平均有効粒子サイズ約2μm未満を有する、工程、
を含む製法。 - 有機相対水相の重量比が約1:99〜約99:1である、請求項1記載の製法。
- 化合物が重量で有機相の約1%未満〜約40%で存在する、請求項1記載の製法。
- 化合物が重量で有機相の約1%未満〜約25%で存在する、請求項1記載の製法。
- 化合物が重量で有機相の約1%未満〜約10%で存在する、請求項1記載の製法。
- 化合物が10mg/ml未満の水溶解度を有する、請求項1記載の製法。
- 化合物が8mg/ml未満の水溶解度を有する、請求項1記載の製法。
- 前記系を超音波処理する工程が;
超音波エネルギーを発生するための変換器を有する超音波処理装置を提供する工程;および
前記系をキャビテーションが起こり得る十分な超音波エネルギーにさらす工程、
を含む、請求項1記載の製法。 - 超音波処理段階が、前記装置を約1kHz〜約90kHzの周波数で作動させる工程を含む、請求項8記載の製法。
- 界面活性化合物を有機相、水相、または有機相と水相との両方のいずれかに加える工程をさらに含む、請求項1記載の製法。
- 界面活性化合物がアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤および生物学的界面活性分子からなる群から選択される、請求項10記載の製法。
- 非イオン性界面活性剤が:
ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、ポリオキシエチレン ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ソルビタンエステル類、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール類、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アリールアルキルポリエーテルアルコール類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン コポリマー類、ポラキサミン類、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、非結晶性セルロース、多糖、澱粉、澱粉誘導体類、ヒドロキシエチル澱粉、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドンからなる群から選択される、請求項11記載の製法。 - アニオン性界面活性剤が:ラウリン酸カリウム、トリエタノールアミン ステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシエチレンスルフェート、アルギン酸ナトリウム、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸およびその塩類、グリセリルエステル類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、胆汁酸およびその塩類、コール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸、およびカルボキシメチルセルロースカルシウムからなる群から選択される、請求項11記載の製法。
- カチオン性界面活性剤が第四級アンモニウム化合物類、塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、キトサン類およびラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドからなる群から選択される、請求項11記載の製法。
- 界面活性生物学的分子がアルブミン、カゼイン、ヘパリンおよびヒルジンからなる群から選択される、請求項11記載の製法。
- リン脂質を有機相、水相または有機相と水相との両方のいずれかに添加する工程をさらに含む、請求項1記載の製法。
- リン脂質が天然リン脂質および/または合成リン脂質からなる群から選択される、請求項16記載の製法。
- リン脂質がホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、リゾホスホリピド類、卵リン脂質または大豆リン脂質からなる群から選択される、請求項16記載の製法。
- 界面活性化合物を前記系に加える工程をさらに含む、請求項16記載の製法。
- 界面活性化合物がアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、および生物学的界面活性分子からなる群から選択される、請求項19記載の製法。
- 非イオン性界面活性剤が:ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ソルビタンエステル類、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール類、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ポロキサマー類、ポラキサミン類、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、非結晶性セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルブミン、ヘパリン、およびヒルジンからなる群から選択される、請求項20記載の製法。
- アニオン性界面活性剤が:ラウリン酸カリウム、トリエタノールアミン ステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシエチレンスルフェート、アルギン酸ナトリウム、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸およびその塩類、グリセリルエステル類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、胆汁酸およびその塩類、コール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸、およびカルボキシメチルセルロースカルシウムからなる群から選択される、請求項20記載の製法。
- カチオン性界面活性剤が:第四級アンモニウム化合物類、塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、キトサン類およびラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドからなる群から選択される、請求項20記載の製法。
- 生物学的界面活性分子が:アルブミン、カゼイン、ヘパリンおよびその他の蛋白からなる群から選択される、請求項20記載の製法。
- 有機相が水不混和性溶媒を含む、請求項1記載の製法。
- 水不混和性溶媒が:炭素数5以上を有する線状、分枝、または環状アルカン類、炭素数5以上を有する線状、分枝または環状アルケン類、炭素数5以上を有する線状、分枝、環状アルキン類;芳香族炭化水素類、完全にまたは一部ハロゲン化した炭化水素類、エーテル類、エステル類、ケトン類、モノ−、ジ−またはトリ−グリセリド類、天然油、アルコール類、アルデヒド類、酸類、アミン類、線状または環状シリコーン類、ヘキサメチルジシロキサン、またはこれら溶媒の組み合わせからなる群から選択される、請求項25記載の製法。
- 水不混和性溶媒が室温で水より高い蒸気圧を有する、請求項26記載の製法。
- 多相系の生成がピストンギャップホモジナイザー、コロイドミル、高速撹拌、押出し、手動による撹拌または振動、マイクロ流動化、またはその他の高剪断条件の使用によって達成される、請求項1記載の製法。
- 前記化合物が:抗高脂血症薬、麻酔薬、抗喘息薬、抗菌剤、抗真菌剤、抗腫瘍薬、非ステロイド性抗炎症剤、抗高コレステロール血症薬、鎮痛剤、ステロイド化合物、解熱剤、抗うつ剤、抗不整脈剤、抗不安薬、抗躁薬、抗関節炎薬、抗ヒスタミン剤、抗感染症薬、水不溶性ビタミン類、抗精神病薬、鎮静剤、抗高血圧剤、診断薬、抗けいれん薬および免疫抑制剤からなる群から選択される、請求項1記載の製法。
- サブミクロンサイズの粒子の水性懸濁液の製法であって:
水不混和性溶媒に溶解した薬学的活性化合物の有機相を提供する工程;
水相を提供する工程;
前記有機相と水相とを合一して粗分散系を形成する工程;
前記粗分散系を超音波処理し、前記化合物を水相における粒子懸濁液として沈殿させ、その際水相は水不混和性溶媒を実質的に含まない、工程、
を含む、製法。 - 粒子が非晶形である、請求項30記載の製法。
- 粒子が約2μm未満の平均有効粒子サイズを有する、請求項30記載の製法。
- 粒子が約400μm未満の平均有効粒子サイズを有する、請求項30記載の製法。
- 粒子が約300μm未満の平均有効粒子サイズを有する、請求項30記載の製法。
- サブミクロンサイズの粒子の製法であって:
有機相と水相とを有する多相系の粗分散系を提供する工程であって、該有機相は薬学的活性化合物を中に含む、工程;
粗分散系にエネルギーを与えて微細分散系を形成する工程;
微細分散系を凍結する工程;
凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る、工程、
を含む、製法。 - 粒子が200nm未満の平均粒子サイズを有する、請求項35記載の製法。
- 粒子には有機相が実質的にない、請求項35記載の製法。
- 粗分散系または微細分散系が多相系の一つ以上の相に固体粒子を含む、請求項35記載の製法。
- 前記化合物が10mg/ml未満の水溶解度を有する、請求項35記載の製法。
- 前記化合物が8mg/ml未満の水溶解度を有する、請求項35記載の製法。
- 前記多相系が水中油型(O/W)エマルションである、請求項35記載の製法。
- 前記多相系が油中水型(W/O)エマルションである、請求項35記載の製法。
- 前記多相系が水中油中水型(W/O/W)エマルションである、請求項35記載の製法。
- 前記多相系が油中水中油型(O/W/O)エマルションである、請求項35記載の製法。
- 前記有機相対水相の重量比が約1:99〜約99:1である、請求項35記載の製法。
- 前記有機相対水相の重量比が約1:99〜約40:60である、請求項35記載の製法。
- 前記有機相対水相の重量比が約2:98〜約30:70である、請求項35記載の製法。
- 前記化合物が前記有機相の約1重量%〜約40重量%存在する、請求項35記載の製法。
- 前記化合物が前記有機相の約1重量%〜約25重量%存在する、請求項35記載の製法。
- 前記化合物が前記有機相の約1重量%〜約10重量%存在する、請求項35記載の製法。
- 粗分散系をつくる方法が:振とう、撹拌、ボルテックス、混合および振動からなる群から選択される、請求項35記載の製法。
- 前記エネルギーを粗分散系に与える工程が:
超音波エネルギーを放出するための変換器を有する超音波処理装置を用意する工程;該系を、キャビテーションを起こさせるのに十分な該超音波エネルギーにさらす工程を含む、
請求項35記載の製法。 - 前記超音波処理装置が約1kHz〜約90kHzの周波数で作動する、請求項52記載の製法。
- 前記超音波処理装置が約20kHz〜約40kHzの周波数で作動する、請求項52記載の製法。
- 前記粗分散系にエネルギーを与える工程がホモジナイゼーションによるものである、請求項35記載の製法。
- 前記粗分散系が約5,000psi〜30,000psiでホモジナイズされる、請求項56記載の製法。
- 前記粗分散系が約10,000psi〜15,000psiでホモジナイズされる、請求項56記載の製法。
- 前記粗分散系が約15,000psi〜20,000psiでホモジナイズされる、請求項56記載の製法。
- 界面活性化合物を有機相、水相、または有機相と水相との両方のいずれかに加える工程をさらに含む、請求項35記載の製法。
- 前記界面活性化合物が、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤および生物学的界面活性分子からなる群から選択される、請求項60記載の製法。
- 前記非イオン性界面活性剤が:ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ソルビタンエステル類、グリセロールモノステアレート、ポリエチレングリコール類、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ポロキサマー類、ポラキサミン類、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、非結晶性セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルブミン、ヘパリン、およびヒルジンからなる群から選択される、請求項61記載の製法。
- 前記アニオン性界面活性剤が:ラウリン酸カリウム、トリエタノールアミン ステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、アルキルポリオキシエチレンスルフェート、アルギン酸ナトリウム、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸およびその塩類、グリセリルエステル類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、胆汁酸およびその塩類、コール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸、およびカルボキシメチルセルロースカルシウムからなる群から選択される、請求項61記載の製法。
- 前記カチオン性界面活性剤が:第四級アンモニウム化合物類、塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、キトサン類およびラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドからなる群から選択される、請求項61記載の製法。
- 前記生物学的界面活性分子がアルブミン、カゼイン、ヘパリン、およびヒルジンからなる群から選択される、請求項61記載の製法。
- 前記界面活性化合物がアルブミンである、請求項61記載の製法。
- 多相系に賦形剤を加える工程をさらに含む、請求項35記載の製法。
- 前記賦形剤が蛋白類、多糖類、二糖類、および糖アルコールからなる群から選択される、請求項67記載の製法。
- 前記二糖がスクロースである、請求項68記載の製法。
- 前記糖アルコールがマンニトールである、請求項68記載の製法。
- 前記界面活性化合物が前記水相または前記有機相の約1重量%未満〜約30重量%量存在する、請求項61記載の製法。
- 界面活性化合物が前記水相または前記有機相の約1重量%未満〜約20重量%量存在する、請求項61記載の製法。
- 前記有機相が水不混和性溶媒を含む、請求項35記載の製法。
- 前記水不混和性溶媒が:炭素数5以上を有する線状、分枝鎖、または環状のアルカン類、炭素数5以上を有する線状、分枝鎖または環状のアルケン類、炭素数5以上を有する線状、分枝鎖、環状のアルキン類;芳香族炭化水素類完全にまたは一部ハロゲン化した炭化水素類、エーテル類、エステル類、ケトン類、モノ−、ジ−またはトリ−グリセリド類、天然油、アルコール類、アルデヒド類、酸類、アミン類、線状もしくは環状のシリコーン類、ヘキサメチルジシロキサン、またはこれら溶媒の組み合わせからなる群から選択される、請求項73記載の製法。
- 前記水不混和性溶媒が室温で水より高い蒸気圧を有する、請求項73記載の製法。
- 前記有機相が水と一部混和する溶媒を含む、請求項35記載の製法。
- 前記一部分水と混和する溶媒がフッ素化溶媒、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネート、ベンジルアルコールおよび酢酸エチルからなる群から選択される、請求項76記載の製法。
- 有機相がさらに共溶媒を含む、請求項35記載の製法。
- 前記共溶媒が水混和性有機溶媒である、請求項78記載の製法。
- 前記化合物が:抗高脂血症薬、麻酔薬、抗喘息薬、抗菌剤、抗真菌剤、抗腫瘍薬、非ステロイド性抗炎症剤、抗高コレステロール血症薬、鎮痛剤、ステロイド化合物、解熱剤、抗うつ剤、抗不整脈剤、抗不安薬、抗躁薬、抗関節炎薬、抗ヒスタミン剤、抗感染症薬、水不溶性ビタミン類、抗精神病薬、鎮静剤、抗高血圧剤、診断薬、抗けいれん薬および免疫抑制剤からなる群から選択される、請求項35記載の製法。
- 凍結および凍結乾燥前に微細分散系を滅菌濾過して粒子を生成する工程をさらに含む、請求項35記載の製法。
- 凍結乾燥した粒子を水性メジウムに再分散する工程をさらに含む、請求項35記載の製法。
- 再分散したナノ粒子が非経口投与によるインビボでの送達に適する、請求項82記載の製法。
- サブミクロンサイズの粒子の製法であって;
薬学的活性化合物が水不混和性溶媒に溶解している有機相を提供する工程;
界面活性化合物を含む水相を提供する工程;
有機相と水相とを合一して粗分散系を形成する工程;
エネルギーを該粗分散系に与えて微細分散系を形成する工程;
該微細分散系を凍結する工程;
該凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を得る工程、
を含む、製法。 - 前記粒子が200nm未満の平均粒子サイズを有する、請求項84記載の製法。
- 前記界面活性化合物がアルブミンである、請求項84記載の製法。
- 前記粒子には実質的に有機相がない、請求項84記載の製法。
- 前記粗分散系を形成する方法が振とう、撹拌、ボルテックス、混合および振動からなる群から選択される、請求項84記載の製法。
- 前記粗分散系にエネルギーを与えて分散系を形成する方法が、超音波処理およびホモジナイゼーションからなる群から選択される、請求項84記載の製法。
- 凍結および凍結乾燥する前に微細分散系を滅菌濾過して粒子を得る工程をさらに含む、請求項84記載の製法。
- 前記粒子を水性メジウムに再分散する工程をさらに含む、請求項84記載の製法。
- 前記再分散した粒子が非経口投与によるインビボでの送達に適する、請求項91記載の製法。
- サブミクロン粒子の水性懸濁液の製法であって;
薬学的活性化合物が水不混和性溶媒に溶解している有機相を提供する工程;
界面活性化合物を有する水相を提供する工程;
該有機相と該水相とを合一して粗分散系を形成する工程;
該粗分散系にエネルギーを与えて微細分散系を形成する工程;
該微細分散系を滅菌濾過する工程;
該滅菌濾過した分散系を凍結する工程;
凍結した分散系を凍結乾燥して500nm未満の平均粒子サイズを有する粒子を生成する工程;
それらの粒子を水性メジウムに再分散する工程、
を含む、製法。 - 前記粒子が200nm未満の平均粒子サイズを有する、請求項93記載の製法。
- 前記粒子には実質的に有機相がない、請求項93記載の製法。
- 前記界面活性化合物がアルブミンである、請求項93記載の製法。
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