JP2005033556A - Data transmitter, data transmitting method, data receiver, data receiving method - Google Patents

Data transmitter, data transmitting method, data receiver, data receiving method Download PDF

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玲子 野田
Takeshi Nagai
剛 永井
Yoshihiro Kikuchi
義浩 菊池
Hideyuki Ueno
秀幸 上野
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a device and a method capable of performing adaptive data transmission to various kinds of transmission environments under which a device on the receiving side is placed without raising processing burdens of both of the device on the transmitting side and the device on the receiving side. <P>SOLUTION: The same data signal is encoded by using different encoding parameters, and first and second encoding data streams are generated. The first encoding data stream is packetized and transmitted to a first multicast address. The second encoding data stream is transmitted to a second multicast address. Parameter data which indicate the respective encoding parameters used for the generation of the first and second encoding data streams by associating them with first and second multicast addresses is transmitted to a data receiver according to a request. The data receiver switches the multicast addresses based on the parameter data and selectively receives the encoding data streams. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワーク、特にマルチキャストネットワークを介して画像や音声などのデータを送受信し、再生する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像をはじめとする各種情報のディジタル符号化技術及び広帯域ネットワーク技術の進展により、これらの技術を利用して圧縮符号化した画像データをネットワークを通じて伝送するシステムが開発されている。データ伝送の際に、多数のユーザが効率よく伝送路を利用する手法として、データをパケット化して送受信する方法が有効である。データをパケット化して伝送するプロトコルとしては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)などが存在する。TCP/IPは再送などの枠組みが組み込まれていることから誤り耐性が高く、多少時間がかかっても正しくデータを受信したいダウンロード型のアプリケーションに有効である。またTCP/IPは、ウインドウサイズと呼ばれるパケットのサイズをネットワークからの応答により動的に変更することで輻輳制御を行うことが可能であるものの、リアルタイム性を求められるアプリケーションには非力である。これに対し、UDP/IPは再送の枠組みを備えていないことから、再送などにかかる遅延がなく、リアルタイム性を求められるアプリケーションに極めて有効である。
【0003】
さらに近年では、UDPをベースにして、オーディオ・データやビデオ・データをリアルタイム伝送するためのRTP(Real−time Transport Protocol)を利用するアプリケーションが増えてきている。RTPについてはRFC1889に規定されており、リアルタイム会話形式でデータを授受するビデオ会議のようなマルチメディア・システムに適用されることが想定されている。なお、RTPはRTPヘッダー中にパケットの順序番号や時間情報(タイム・スタンプ)を記述可能なパケットフォーマットを有しており、これらの情報に基づくリアルタイム動作をサポートしている。例えば、受信側では、パケットに記述された正しい時間情報に従って音声や画像のコンテンツデータを構築して適切に表示再生することができる。また、ネットワーク伝送過程で順番が入れ替わったパケットを判定したり、伝送中にどのパケットが損失したかなどをパケット番号に基づいて検知することができる。RTPには音質や画質の品質保証機能は設けられていないが、パケット送信受の補足情報として、ジッタ(遅延情報)やパケット損失率などを相互間で通知する仕組み(RTCP)を備える。
【0004】
リアルタイム性を求められるアプリケーションの代表例として動画像の伝送が挙げられるが、ごく普通の動画像であっても、そのままのデータ形式では画像データ量はきわめて膨大でありネットワーク帯域を圧迫するから、画像データを符号化し、データ量をあらかじめ圧縮してから伝送するという手法が採られる。
【0005】
動画像信号の圧縮符号化技術としては動き補償、離散コサイン変換(DCT)、サブバンド符号化、ピラミッド符号化、可変長符号化等の技術やこれらを組み合わせた方式が開発されている。動画像符号化の国際標準方式としてはISO MPEG−1、MPEG−2、ITU−T H.261、H.262、H.263が存在し、また動画像、音声・オーディオ信号を圧縮した符号列や他のデータを多重化する国際標準方式としてはISO MPEGシステム、ITU−T H.221、H.223が存在する。これらの符号化方式によるデータ量の圧縮効果は極めて高いが、不安定な伝送路上でデータを伝送することによるパケット損失や誤りの混入に対して脆弱である。これは、動画像符号化方式では前フレームとの差分フレームのみを送信していることに起因しており、データの一部が欠落することが、圧縮効果が高いが故に重大な問題になり得るからである。UDPやRTPがデータ伝送に利用される場合、これらは基本的にデータの再送を行わないことから、この問題への対策が必要であるとされている。
【0006】
画像符号化の中には、通常2つのモードが存在する。前述した前のフレームとの差分を送るフレーム間符号化モード(P Picture)と、1枚のフレームの中で閉じた符号化を行うフレーム内符号化モード(I Picture)である。通常のデータ伝送シーケンスでは、適当な時間間隔でフレーム内符号化モードとし、それらの間はフレーム間符号化モードとする。このフレーム内符号化モードでフレームを符号化する間隔をGOP(Group of Pictures)間隔と呼ぶ。データの欠落が発生しある復号画像が壊れてしまった場合、それ以降、フレーム間符号化モードで符号化を行っていると、壊れた画像をもとに復号を行うため、以降の復号画像全てが影響を被り、正しく復号できないことになる。そこで、フレーム内符号化モードで符号化されたフレームを途中に挿入することで、誤りの影響の伝播をそこで断ち切るようにしている。ただし、フレーム内符号化モードは、フレーム間符号化モードに比べて符号量を必要とするため、同じビットレートでGOP間隔を短くすると画質が低下するため、誤りの発生率に応じて適切なGOP間隔になるように制御を行う必要がある。
【0007】
また、UDPはTCPのような輻輳制御機能を備えていないことから、UDPを用いた画像伝送アプリケーションでは常にネットワークの帯域を越えないような伝送レートでデータを送受信する必要がある。例えば、リアルタイム性が求められるデータを通信路の帯域を越える高い送信レートで送信すると、ネットワーク上のルータなどのバッファに送信したデータが蓄積され(輻輳)、これにより伝送遅延が大きくなる。さらに、バッファの許容量を超えるデータが送信されると、輻輳が限界を超えてバッファが溢れてしまい、パケットロスが生じるなどの障害が発生する。
【0008】
これらの誤りや輻輳への対策を講じた従来技術として、RTCPを利用し受信側からのパケットロス率やジッタなどの情報をRTCPレポートから得て、これに基づき伝送レートや誤り耐性のパラメータを送信側で制御するものがある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
【0009】
また、伝送路使用帯域の節約のためには、マルチキャストと呼ばれるパケット送信技術が有効であるとされている。インターネットでのパケット送信方法には、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストがある。ユニキャストでは、送信元から、データを要求した各クライアントにそのコピーがそれぞれ送信される。ブロードキャストでは、ネットワーク上のすべてのクライアントに1つのデータのコピーが送信される。これに対しマルチキャストでは、データを要求したクライアント群に、データのコピーが1つのみ送信される。近年、伝送路の広帯域化が進んでいるものの、多数のクライアントに向けて同一のコンテンツを伝送する場合、伝送路を効率的に使用することが必要であり、このためにマルチキャストが有効である。
【0010】
しかし、受信側から得られるパケットロス率やジッタの情報に基づき、送信側で送信レートおよびGOP間隔の制御を行うことを考えた場合、RTCPレポートは各受信側から個別に送信されることから、すべてのRTCPレポートに対して処理を行うとすると、送信側に極めて高い処理負担がかかってしまう。また、クライアントが多くなるほどRTCPレポートの送信数も増えることから、帯域が浪費されることも問題である。
【0011】
これらの問題を解決するために、各クライアントからのRTCPレポートを集約し、送信レートおよびGOP間隔の制御を、最も通信環境の悪いクライアントからのRTCPレポートを基準にして行うことが考えられる。しかし、マルチキャストにおいては送信側から送信されるストリームは一つであるから、良好な通信環境に居るクライアントが存在するにもかかわらず、伝送するデータの品質を下げることになり、好ましくない。反対に、最も通信環境の良好なクライアントからのRTCPレポートを基準にする場合、悪い通信環境に居るクライアントは正常にデータを受信することができなくなる。
【0012】
このようなクライアント側の通信環境の多様性を考慮したデータ伝送を可能にする従来技術の一つに階層化マルチキャストがある(例えば、下記特許文献2を参照。)。この階層化マルチキャストでは、1つのストリームのデータを分割して階層に振り分けるとともに、階層に応じて異なるマルチキャストグループに分割されたストリームデータを配信する。それぞれ通信環境が異なる各クライアントは、ネットワークの状態に応じて各々がデータを受信する階層を制御する。これにより、受信レートの分散的な制御が実現される。階層化マルチキャストにおいて、サーバは例えば1つのストリームデータをフレーム内符号化されたフレームのみを含む階層と、フレーム間符号化されたフレームのみを含む階層の2つの階層に分割する。この分割された階層をさらにフレームの低周波成分のみを含む階層と、フレームの高周波成分のみを含む階層とに分割する場合もある。
【0013】
【特許文献1】
特開2002―204278公報
【0014】
【特許文献2】
特開2000−78573公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような階層化マルチキャスト方式では、有線ネットワークにおける伝送帯域を有効に利用するとともに多様なクライアントに対する品質管理を行うことができる。しかしながら、サーバ側における階層符号化の処理負荷およびクライアント側における復号化の処理負荷の双方が、階層化を行わない場合に比べて極めて高いという問題点がある。また、誤り耐性に対するパラメータの制御が行えないことや、帯域に余裕がないクライアントでは1本のストリームの分割された階層の一部のみを受信することになり、フレームレートが落ちて見難い画像を受信することになる可能性、高周波成分を含む階層を受信できずに復号化の際にミスマッチが生じ、正しく復号が行えずに画質が低下する可能性、などが問題点として挙げられる。
【0016】
本発明は、送信側装置および受信側装置の双方の処理負荷を高めることなく、受信側装置が置かれている多様な伝送環境に対して適応的なデータ伝送を実現することのできる装置、および方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点に係わるデータ送信装置は、データ信号を入力する入力手段と、前記データ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して第1、第2の符号化データストリームを生成する符号化手段と、前記第1の符号化データストリームをパケット化して第1のマルチキャストアドレスに送信するとともに、前記第2の符号化データストリームをパケット化して第2のマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信手段と、前記第1、第2の符号化パラメータを前記第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータをデータ受信装置からの要求に応じて送信するパラメータ送信手段と、を具備する。
【0018】
また本発明の他の観点に係るデータ受信装置は、同一のデータ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して生成された第1、第2の符号化データストリームのそれぞれの符号化パラメータを第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを受信するパラメータ受信手段と、前記パラメータデータに基づいて前記第1、第2のマルチキャストアドレスのいずれか一方を選択するアドレス選択手段と、前記アドレス選択手段により選択されたマルチキャストアドレスに対応する前記第1、第2の符号化データストリームのいずれか一方のパケットデータを受信するパケットデータ受信手段と、前記パケットデータ受信手段により受信されたパケットデータを復号して前記データ信号を再生するデータ再生手段と、を具備する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
本発明の実施形態は、動画像データの伝送をマルチキャストで行うデータ伝送システムに関する。本システムにおいて、動画像データを送信するデータ送信装置を「サーバ」又は「送信側」と呼ぶ。この装置は、ある動画像の画像信号を異なる符号化パラメータで符号化して構築された複数のストリームを、異なるマルチキャストアドレスに、例えばRTPなどのプロトコルを用いて配信する。また、動画像データを要求し、データ送信装置から受信するデータ受信装置を「クライアント」又は「受信側」と呼ぶ。この装置は、パケットの遅延や損失などの情報から通信路の状態を判定し、送信側から送信される複数のストリームの中から通信路の状態に適切な符号化パラメータのストリームを1つ選択し、マルチキャストアドレスから受信する。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送システムの全体構成を示すブロック図である。このデータ伝送システムは、データの配信装置である少なくとも1つのサーバ2000と、サーバ2000から転送されるコンテンツデータ(ここでは動画像)を受信して再生する少なくとも1つ以上のクライアント1000a〜1000dから構成されている。サーバ2000とクライアント1000a〜1000dはネットワーク3000を介して接続されている。サーバ2000は、1つ以上のデータストリームS1〜S3をそれぞれ異なるマルチキャストアドレスグループにネットワーク3000を介してマルチキャストで送信する。クライアント1000a〜1000dはデータストリームS1〜S3の中から、それぞれの通信路の状態に応じたデータストリームを選択して受信する。また、クライアント1000a〜1000dは、それぞれの通信路の状態変化に応じて、動的に受信するデータストリームを変更する。
【0022】
図2は、サーバの内部構成を示すブロック図である。サーバ2000は、図2に示すように、例えばビデオカメラで撮影された映像(動画像)の画像信号を入力する画像入力部2100と、画像入力部2100から得られる画像信号2006を異なるパラメータで符号化する画像符号化部2400a〜2400cと、画像符号化部2400a〜2400cが出力する符号化データ2005a〜2005cをパケット化し、パケット化された符号化データ2004a〜2004cのそれぞれを異なるマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信部2200と、少なくとも1つの画像符号化部2400a〜2400cから得られるそれぞれ異なる符号化パラメータ2001と、パケットデータ送信部2200がそれぞれの符号化データをパケット化して送信する際の例えば送信先マルチキャストアドレスなどを含む送信パラメータ2002との対応が記述されたパラメータデータ2003を送信するパラメータ送信部2300からなる。
【0023】
本実施形態ではパケットの送信に用いるプロトコルとしてUDP/IPおよびRTPを用いることとするが、これらに限るものではない。この図2に示すサーバは、例えばライブ放送システムに好適である。
【0024】
このように構成されたサーバ2000では、まず画像入力部2100から画像信号2006が入力される。この入力された画像信号2006は、画像符号化部2400a〜2400cでそれぞれ符号化される。この符号化の際、画像符号化部2400a〜2400cは、それぞれ別の符号化パラメータを用いて符号化を行う。例えば、2400aは、GOP間隔2s、ビットレート128kbpsで符号化し、2400bはGOP間隔0.5s、ビットレート128kbpsで符号化し、2400cはGOP間隔2s、ビットレート64kbpsで符号化する。ここで、画像符号化部は図2の場合3つであるが、1つ以上であればいくつでもかまわない。画像符号化部の数に応じて、出力される符号化データの数も変化する。
【0025】
パケットデータ送信部2200では、画像符号化部2400a〜2400cの各々が出力した符号化データ2005a〜2005cを、それぞれパケット化して伝送する。このときの伝送先のアドレスは、それぞれの符号化データに対し、異なるマルチキャストアドレスとする。すなわち、例えば符号化データ2005aはパケット化された後、マルチキャストアドレス「224.1.1.1」に送信され、符号化データ2005bはパケット化された後マルチキャストアドレス「224.1.1.2」に送信され、符号化データ2005cはパケット化された後マルチキャストアドレス「224.1.1.3」に送信される。またこれらのパケットデータには、例えば伝送プロトコルとしてRTPを用いる場合、異なるペイロード番号を付与して送信することも可能である。例えば、パケットデータ2004aにはペイロード番号96を付与して送信し、パケットデータ2004bにはペイロード番号97を付与して送信し、パケットデータ2004cにはペイロード番号98を付与して送信する。
【0026】
パラメータ送信部2300では、前述のパケットデータ送信部2200で送信されるパケットデータ2004a〜2004cのそれぞれの符号化パラメータと、送信時のマルチキャストアドレスやペイロード番号などの対応が記述されたパラメータデータ2003を送信する。パラメータ送信部2300では、画像符号化部2400a〜2400cが符号化を行う際のGOP間隔やビットレートなどの符号化パラメータ2001と、パケットデータ送信部2200が各符号化データ2005a〜2005cをパケット化し、送信する際の送信先マルチキャストアドレスやペイロード番号などの送信パラメータ2002を対応づけたパラメータデータ2003を送信する。このデータ2003は、あらかじめ作成されたものを用意しておき、画像符号化部2400およびパケット送信部2200がこのデータを参照して符号化パラメータの設定およびパケットの送信パラメータの設定を行うことも可能である。
【0027】
ここで、パラメータ送信部2300が送信するパラメータデータの例を図3に示す。パラメータデータは例えば、少なくとも1つの符号化データの1つを識別するためのStreamNoと、該符号化データをパケット化し送信する際の送信先IP Addressと、該符号化データのGOP間隔と、該符号化データの送信レートと、例えばRTPを用いて伝送する場合のペイロード番号などを対応づけるデータである。図3の例では、StreamNoが1の符号化データは、GOP間隔2秒、符号化レート128kbpsで符号化されたデータであり、ペイロード番号96番を用いてマルチキャストアドレス「224.1.1.1」に送信されることがわかる。図3では、StreamNo1,2,3が例えばパケットデータ2004a、2004b、2004cに対応するパラメータとなっている。図3は符号化パラメータと送信パラメータの対応を示す一例であるが、このような対応を記述可能な規格として例えばSDP(Session Description Protocol)などがあり、SDPで記述されたデータを用い、符号化パラメータと送信パラメータの対応が記述されたデータを送信することも可能である。
【0028】
図4は、サーバの他の構成例を示すブロック図である。このサーバ2000は、図4に示すように、同一の画像信号をあらかじめ異なるパラメータで符号化した少なくとも1つの符号化データ2610a〜2610cを格納する符号化データ格納部2600と、少なくとも1つの符号化データ2610a〜2610cの符号化パラメータを格納する符号化情報格納部2500と、符号化データ格納部2600から、符号化データ2610a〜2610cのうち、符号化情報格納部2500より得られる符号化パラメータ2001に対応する符号化データを読み出す少なくとも1つの符号化データ読み出し部2700a〜2700cと、符号化データ読み出し部2700a〜2700cが出力する符号化データ2005a〜2005cをパケット化するとともにそのパケット化された符号化データ2004a〜2004cを異なるマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信部2200と、符号化情報格納部2500から得られる符号化パラメータ2001と、パケットデータ送信部2200がそれぞれの符号化データをパケット化して送信する際の例えば送信先マルチキャストアドレスなどを含む送信パラメータ2002との対応を記述したパラメータデータ2003を送信するパラメータ送信部2300とにより構成される。
【0029】
ここで、符号化データ2610a〜2610cは、同一の画像信号を異なる条件で符号化したものである。例えば2610aは、GOP間隔2s、ビットレート128kbpsで符号化され、2610bはGOP間隔0.5s、ビットレート128kbpsで符号化され、2610cはGOP間隔2s、ビットレート64kbpsで符号化されたものである。図4では、あらかじめ異なる符号化パラメータで符号化したデータは3つであるが、1つ以上ならいくつあってもかまわない。これらの符号化データ2610に対応する例えばGOP間隔やビットレートなどの符号化パラメータと、その格納場所を記述したデータを符号化情報格納部2500は保持する。
【0030】
このような構成のサーバ2000では、符号化データ読み出し部2700a〜2700cが符号化データ格納部2600に格納されている符号化データを読み込む。この際、符号化データ読み出し部2700は、符号化データ格納部2600より、符号化情報格納部2600に格納されている符号化データ2610a〜2610cの符号化パラメータおよびその格納場所が記述されたデータ2001から格納場所を参照し、読み出しを行う。ここで、符号化データ読み出し部2700は、図4の場合3つであるが、1つ以上であればいくつあってもかまわない。
【0031】
符号化データ読み出し部2700a〜2700cで読み出された符号化データ2005a〜2005cがパケット送信部2200によってパケット化され送信される方法については、図2に示したサーバと同様である。
【0032】
パラメータ送信部2300では、前述のパケットデータ送信部2200で送信されるパケットデータ2004a〜2004cのそれぞれの符号化された際の符号化パラメータと送信される際の例えばマルチキャストアドレスやペイロード番号などの対応を記述したパラメータデータ2003を送信する。パラメータ送信部2300では、符号化データ2610a〜2610cが符号化された際のGOP間隔やビットレートなどの符号化パラメータ2001と、パケットデータ送信部2200が各符号化データ2005a〜2005cをパケット化し、送信する際の送信先マルチキャストアドレスやペイロード番号を対応づけたデータを送信する。パラメータデータ2003は、例えば図3で示すようなデータである。
【0033】
この図4のサーバは、例えば撮影済みの放送番組などの視聴コンテンツをあらかじめ符号化して蓄積しておき、クライアントから要求されたコンテンツのデータを配信するコンテンツ配信システムに好適である。
【0034】
なお、図4の構成において、前述の符号化データ格納部2600及び符号化情報格納部2500はコンピュータの主記憶に存在してもよいし、フラッシュメモリやハードディスクなどの記憶媒体に存在してもよいし、また他のサーバ上にに存在してもよい。
【0035】
また、図4に示された構成要素のうち、符号化情報格納部2500、符号化データ格納部2600、および符号化データ読み出し部2700を、図2の構成に追加してもよい。この場合、(1)ビデオカメラ等からの入力を符号化して配信する、(2)あらかじめ符号化されたデータを配信する、(3)あるいは双方を同時に行う、といったデータ配信形態をユーザが必要に応じて選択可能にする機能を実現できる。
【0036】
次に、クライアント1000の構成について説明する。図5はクライアント1000の基本的な構成を示すブロック図である。クライアント1000は、図1に示したサーバ2000が送信するパラメータデータ1601を受信するパラメータデータ受信部1100と、サーバ2000が送信するパケット化された符号化データ1602を受信するパケットデータ受信部1300と、パケットデータ受信部1300が解析したパケット情報1604からネットワークの状態を判定し、パラメータデータ受信部1100が受信したパラメータデータ1601から得られる受信の選択肢となるパラメータの候補データ1603より現在のネットワークの状態に適切な符号化データのパラメータ1605を選択し、パケットデータ受信部1300に通知するネットワーク状態判定部1200と、パケットデータ受信部1300から得られる符号化データ1606を復号する画像復号部1400と、復号された画像信号1607を出力する画像出力部1500から構成される。
【0037】
このような構成のクライアント1000では、あらかじめ、パラメータデータ受信部1100において、サーバ2000が送信する少なくとも2つ以上のデータストリームのGOP間隔やビットレートなどの符号化パラメータと、送信先マルチキャストアドレスやペイロード番号などの送信パラメータとを対応づけたパラメータデータ1601を受信しておき、ネットワーク状態判定部1200に渡す。
【0038】
ネットワーク状態判定部1200では、該パラメータデータよりサーバから配信される少なくとも2つ以上のデータストリームのパラメータデータより1つのデータストリームのパラメータデータを選択し、パケットデータ受信部1300に通知する。ここで、ネットワーク状態判定部1200において、最初に受信するデータストリームのパラメータを選択する方法は、例えば一番GOP間隔が長い、あるいは短いストリームを選択したり、一番ビットレートの高い、あるいは低いストリームを選択したり、あらかじめ通信路の帯域がわかっている場合には、その帯域以下で一番高いビットレートの高いストリームを選択したり、あるいはパラメータデータにデフォルトのストリームのパラメータを記述しておいて、それに該当するストリームを選択するなど、さまざまな方法が考えられるが、ここに挙げたものに限るものではなく、どれか1つのストリームを選択する方法であれば何でもよい。
【0039】
パケットデータ受信部1300は、ネットワーク状態判定部1200において選択されたパラメータに記述されたマルチキャストアドレスから選択されたストリームデータパケットの受信を開始する。ストリームデータパケットの受信を行う方法としては、該データストリームが配信されているマルチキャストグループのマルチキャストアドレス宛てに受信宣言(JOIN)を行う(例えば、IGMP(Internet Group Management Protocol)に従う)ことが一般的である。
【0040】
パケットデータ受信部1300により受信されたパケットデータ1602に含まれる符号化データ1606(符号化データおよびタイムスタンプなどの時刻情報)は、画像復号部1400に渡され、画像信号1607に復号されたのち、表示装置などの画像出力部1500に出力される。
【0041】
また、パケットデータ1602に含まれるシーケンス番号や到着時刻より導かれる遅延情報(ジッタ)などを含むパケット情報1604は、ネットワーク状態判定部1200に渡される。ネットワーク状態判定部1200は、このパケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択し、パケットデータ受信部1300に切り替えを行うよう切り替え情報1605を通知する。
【0042】
図6は、ネットワーク状態判定部1200において、パケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャートである。通信路の状態は、例えばRTPを用いて通信を行っている場合には、パケットの損失はパケット受信部1300より得られるパケット情報1604に含まれるシーケンス番号の不連続性から導かれる。また、遅延については、パケット情報1604に含まれる送信時刻と、パケットの到着時刻から導かれる。
【0043】
この例では、まずS9001において、パケット情報から通信路が輻輳しているかどうかを判断する。一般に、通信路が輻輳している場合は遅延が生じるため、例えば、ある時点で到着したパケットの遅延dおよび遅延の閾値dthを用いて、
d >dth (1)
を満たすならば、通信路は輻輳していると判断して、処理S9002に進む。
【0044】
また、輻輳を判断する方法として、パケットの遅延の値は急激に変動する場合もあるため、その値を吸収する目的でジッタを用いる方法も考えられる。例えば、ある時点で到着したパケットのジッタjおよびジッタの閾値jthを用いて、
j>jth (2)
を満たすならば、通信路は輻輳していると判断し、処理S9002に進む。ジッタの求め方については、例えばRFC1889を参考にすることができる。
【0045】
また、ジッタjの値も急激に変動する場合には、さらにこの値にローパスフィルタを適用した平均ジッタJ= kj + (1 − k)Jprev (kは0<k<1の実数値、Jprevは前回に計算された平均ジッタ)と、平均ジッタの閾値Jthを用いて、
J>Jth (2’)
を満たすならば、通信路は輻輳していると判断し、処理S9002に進む。
【0046】
また、輻輳が進むと、ネットワーク上のルータなどのバッファに送信したデータが蓄積されて伝送遅延が大きくなり、さらにその後バッファの許容量を超えるデータが送信されるとバッファが溢れパケット損失が生じることが考えられるため、ある一定区間のパケット損失率を輻輳の判定に用いる方法も考えられる。例えば、ある一定区間のパケット損失率Lおよび、パケット損失率の閾値Lthを用いて、
L>Lth(3)
を満たすならば、通信路は輻輳していると判断し、処理S9002に進む。パケット損失率の求め方については、例えばRFC1889を参考にすることができる。
【0047】
なお、ここで挙げた輻輳判定方法については一例であり、例えば、式(1)や式(2)(2’)の閾値を定数ではなく、受信しているストリームのビットレートに応じて変化する値を用いたり、例えば、式(1)と式(2)あるいは(2’)と式(3)を同時に満たす場合に輻輳と判定したり、また他の式を用いるなど、さまざまな判定方式をネットワークにあわせて設定することが可能である。
【0048】
また、この輻輳判定の処理S9001においては、ネットワーク状態判定部1200を図7のように発展させて、ネットワークの情報格納部1220を設け、過去のパケット情報1604をネットワーク情報格納部1220に蓄積しておき、ネットワーク情報判定部1210は過去のパケット情報1211と現在のパケット情報1604から、通信路状態の時間的な推移を判断することも可能である。例えば、過去に起こったパケット損失情報を格納しておき、例えば連続して式(3)を満たした回数Lcountと閾値Lcount_thを用いて輻輳を判断する方法も考えられる。この場合は、例えば、
Lcount>Lcount_th(4)
を満たすならば、通信路は輻輳していると判断し、処理S9002に進む。
【0049】
この方法は、特に無線などでデータ伝送を行う場合は、パケット損失は輻輳が原因で起こる場合のみならず、回線上にノイズのようなものが発生し、データを破壊した結果、その誤りがパケット損失としてあらわれる可能性がある場合に、ある一定区間のパケット損失率のみでは、誤りによるパケット損失を輻輳と判断してしまうのを防ぐことが可能である。
【0050】
逆に、例えば少し輻輳しているような状況において、(3)式におけるLthを超えない少量のパケット損失がある場合、(3)式や(4)式のみでは輻輳と判断しない可能性もある。このような場合には、ネットワーク上の中継装置のバッファにおいて、ランダムにパケットが廃棄されていると考えられるため、その廃棄によりジッタの値にある程度の変動が生じる。これを用いて、例えば過去の平均ジッタをネットワーク情報格納部1220に蓄積しておき、前回の平均ジッタJprevと、今回の平均ジッタJnowの変動値Jdelta=Jprev−Jnowが、ジッタの変動値の閾値Jdelta_thを超えた場合、すなわち
Jdelta>Jdelta_th(5)
を満たすならば輻輳であると判断し、処理S9002に進む。
【0051】
また、伝送路において発生する誤りに対し、ネットワーク層での再送が行われている場合には、クライアントでは大幅な遅延として観測され、結果的にジッタの変動となり、再送を輻輳と誤って判断してしまう。従ってこのような場合はジッタではなく、例えば、パケットの遅延dとパケットの到着間隔iの積ri = d×iの移動平均RI= k・ri + (1 − k)riprev (kは0<k<1の実数値、riprevは前回に計算されたriの移動平均)を用いて再送による遅延の変動をパケット到着間隔によって吸収した値を指標として用いてもよい。ただし、この指標によって輻輳を判断する場合の閾値をあらかじめ取得する必要があり、この取得方法の一例を以下に述べる。まず、受信開始時にネットワーク状態判定部1200において始めに受信するストリームを選択する際、輻輳する可能性のきわめて低い、一番レートの低いストリームのパラメータを選択しパケットデータ受信部1300に通知する。次にパケットデータ受信部1300は、ネットワーク状態判定部1200において選択されたパラメータに記述されたマルチキャストアドレスから選択されたストリームデータパケットの受信を開始し、開始後N個のパケットのriの平均値ri_thを計算し、ネットワーク状態判定部1200に通知し、この値を輻輳判定の閾値として使用する。RIがri_thのγ倍以上であった場合、すなわち
RI > ri_th×γ(γ>1の実数)(6)
を満たすような場合に輻輳であると判断し、処理S9002に進む。閾値を取得した後は帯域を有効に利用するため、現在選択しているレートより一段高いレートのストリームのパラメータに切り替えるための切り替え情報1605をパケット受信部1300に通知し、後述の切り替え処理によって、レートを回復させる処理を(6)式によって輻輳と判断されるまで、あるいは選択できるパラメータのうち一番高いレートになるまで繰り返し行ってもよい。
【0052】
このように、図7の構成を用いることにより、より正確に輻輳を判定することができる。
【0053】
次に処理S9002において、現在選択しているデータストリームのビットレート未満で最大のビットレートの受信パラメータを選択する。ここで、この条件を満たすパラメータデータが複数であった場合には、どれか一つを選択するが、その選択方法は、例えばGOP間隔が一番短いものを選択するといった方法が考えられるがこれに限るものではない。ただし、後述の切り替え処理を考慮すると、GOP間隔の短いものの方が望ましい。その理由については後述する。
【0054】
図3の例を用いて説明する。現在StreamNo.3のストリーム(64kbps)を受信している場合には、64kbps未満で最大のビットレートを持つストリームはStreamNo.5および6であるが、このうち、GOP間隔の一番短いものとして、StreamNo.6が選択される。
【0055】
次に処理S9003において、選択されたストリームの受信パラメータを切り替え情報1605として、パケット受信部1300に通知する。
【0056】
一方、処理S9002において、輻輳でないと判断された場合には、ストリームの変更は行わず、終了する。
【0057】
パケット受信部1300では、切り替え情報1605を渡されると、切り替えの処理を行うが、この処理の一例を示したものが図8である。図8の処理S10001において、まず、受信を行っているデータストリームのパケットの受信を終了する。データストリームのパケットの受信を終了する方法としては、該データストリームが配信されているマルチキャストグループのマルチキャストアドレス宛てに受信終了宣言(LEAVE)を行う(例えば、IGMP(Internet Group Management Protocol)に従う)ことが一般的である。次に処理S10002に進み、前述の選択されたデータストリームのパケットの受信を開始する。この方法は、例えば該データストリームのパケットが送信されているマルチキャストアドレスにJOINを送信する方法がある。前述の例を用いてこの切り替え処理を説明すると、StreamNo.3のデータストリームのパケットが送信されているマルチキャストアドレス「224.1.1.3」に対し、LEAVEを送信した後、StreamNo.6のデータストリームのパケットが送信されているマルチキャストアドレス「224.1.1.6」に対しJOINを送信することで切り替えを行うことができる。ここで、JOINを送信した後に初めて到着するStreamNo.6パケットデータは、フレーム内符号化モード(I picture)のデータを含むパケットであるとは限らないため、切り替えを行ってから初めてフレーム内符号化モードのパケットを受信するまでは正常に復号できない。なぜなら、フレーム間符号化(P picture)では、前の画像との差分を符号化しているため、切り替える前のストリームの最後のフレームを用いて復号しようと試みるからである。この正常に復号できない時間を短くするためには、受信を開始したストリームが、GOP間隔の短いデータストリームであることが効果的であり、これが、前述の選択を行う際にGOP間隔の短いものの方が望ましい理由である。しかし、ここで挙げた切り替えの方法は一例であり、先にJOINを行ったのちにLEAVEを行うということも考えられ、ネットワークに適した方法を設定することが可能である。この切り替え方法の他の例については、後述する。
【0058】
なお、この選択の処理は、通信路の状態の変化に追随するため、例えばある一定の時間ごとに行うなど、繰り返し行われる。
【0059】
以上説明した第1の実施形態によれば、通信路の状態から動的に受信するマルチキャストアドレスを切り替えることにより、符号化パラメータの異なるストリームを受信することで、各受信者がそれぞれの環境に応じたストリームを効率よく受信することができる。
【0060】
また、通信路の帯域が不明の場合や、途中で変化した場合でも、受信側でパケット情報などから通信路の状態を判断し、何らかの原因で通信路上で輻輳が起こった場合にビットレートを落としたストリームに切り替えることによって、輻輳によるパケット損失を抑制し、パケット損失による画像データの破壊を防止して通信を行うことができる。また、これらの処理は各クライアントごとに行われるため、サーバ側の制御負荷を軽減することができる。
【0061】
また、あるクライアントの通信路上のみで輻輳が起こっているような場合でも、そのクライアントのみがビットレートの低いストリームに切り替えることが可能となるので、各クライアントごとに、それぞれの通信路の状態に適したストリームを提供することが可能になる。
【0062】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態の図1,図2,図4,図5,および図7に示したものと共通の構成を有する。ただし、図5のネットワーク判定部1200におけるネットワークの状態判定とストリームパラメータの選択の処理において、通信路上の輻輳のみならず、ノイズなどが原因で発生するデータ誤りも考慮する点で第1の実施形態と異なる。
【0063】
図9は、ネットワーク状態判定部1200において、パケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、まず処理S9001における輻輳の判定では、第1の実施形態と同様の方法を用いる。また、処理S9001において輻輳していると判断された場合の処理S9002も第1の実施形態と同様である。
【0064】
処理S9001において、輻輳と判断されなかった場合、本実施形態では、処理S9004において、パケット損失があるかどうかを判断する。パケット損失があるかどうかの判断は、例えばパケット受信部1300から得られるパケット情報1604に含まれるパケットのシーケンス番号が連続していない場合に損失ありと判断できる。輻輳と判断されなかったにもかかわらず、パケット損失がある場合には、何らかの原因により通信路上で誤りが発生したと判断し、処理S9005において、パラメータデータ1601より例えば現在受信中のパラメータと同じビットレートのストリームのうち、一番GOP間隔の短いパラメータを持つデータストリームを選択する。図3のパラメータデータ例を用いて例を説明すると、現在StreamNo.3のストリームを受信している場合には、同じビットレート(64kbps)でもっともGOP間隔の短いStreamNo.4のストリームが選択される。
【0065】
ここで、処理S9004では、パケット損失があるかどうかの判断をシーケンス番号を用いて行ったが、少量のパケット損失がそれほど画像の再生に影響を与えないような場合には、パケット損失率Lを用いてもよい。この場合は、例えばパケット損失率の閾値Lerror_th(<Lthを用いて、例えば、
Lerror > Lerror_th(7)
を満たす場合に損失ありと判断することも考えられる。
【0066】
ストリームの変更を行う場合に、それをパケット受信部1300に通知する処理S9003およびパケット受信部1300における切り替え処理については、第1の実施形態と同様である。
【0067】
最後に、処理S9004において、パケット損失が発生しなかった場合には、通信路の状態は良好と判断し、その後の処理は何も行わない。
【0068】
また、この選択の処理は、通信路の状態の変化に追随するため、例えばある一定の時間ごとに行うなど、繰り返し行われることも、第1の実施形態と同様である。
【0069】
なお、本実施形態では、図9における処理S9001においてまず輻輳かどうかを判定しているが、帯域に変動がない場合や、帯域に十分な余裕があることを前提とし、同一のビットレートでGOP間隔のみが異なるの1つ以上のストリームを配信するような場合には、S9001およびS9002の処理を省き、処理S9004のパケット損失判定のみを行うことで処理の軽減を行うことも可能である。
【0070】
このような本発明の第2の実施形態によれば、輻輳のみならずノイズなどによるデータ誤りが原因で発生するパケット損失についてもその発生有無を判断することができ、誤りに対しては、GOP間隔の短いストリームに切り替えることにより、ビットレートを下げることなくパケット損失による誤りの伝播を抑制することができるようになる。また、これらの処理は各クライアントごとに行われるため、サーバ側の制御負荷を軽減することができる。また、あるクライアントの通信路上のみで誤りが起こっているような場合でも、そのクライアントのみGOP間隔の短いストリームに切り替えることが可能なので、各クライアントごとに、それぞれの通信路の状態に適したストリームを提供することが可能である。
【0071】
第1の実施形態や第2の実施形態では、通信路に輻輳や誤りが発生すると、ビットレートの低いストリームや、GOP間隔の短いストリームに変更していたが、逆にビットレートの高いストリームやGOP間隔の長いストリームに変更することも可能である。そのような例を第3の実施形態および第4の実施形態に示す。
【0072】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、第1の実施形態の図1,図2,図4,図5,および図7に示したものと共通の構成を有する。ただし、第3の実施形態では、図5のネットワーク判定部1200におけるネットワークの状態判定において、誤りの発生が局所的であるような場合に、誤りが一定期間起こらない場合にはGOP間隔を長く回復させることができるよう構成される点で第2の実施形態と異なる。
【0073】
図10は、ネットワーク状態判定部1200において、パケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、まず処理S9001において輻輳を判定する方法は、第1の実施形態と同様の方法を用いる。また、処理S9001において輻輳していると判断された場合の処理S9002も第1、第2の実施形態と同様である。
【0074】
処理S9001において、輻輳と判断されなかった場合、本実施形態では、処理S9004において、パケット損失があるかどうかを判断する。ここでのパケット損失の判定および、パケット損失があると判定された場合のGOP間隔を短くするストリーム選択処理S9005は、第2の実施形態と同様である。
【0075】
処理S9004において、パケット損失が発生しなかった場合には、通信状態が良好であると判断し、処理S9006〜S9007において、GOP間隔を回復しようと試みる。図10の処理の例では、処理S9003において、前回損失が検知された時刻と現時刻の差を損失が起きなかった時間Tとして計算し、この時間Tを用いて適切なGOP間隔TGOPを計算する。これは例えば、次に示すような式(7)で計算することが可能である。
【0076】
GOP=T×α (8)
ここで、αは感度係数であり、GOP間隔の回復の感度を示す値である。αが小さければ、回復の感度は鈍くなり、αが大きければ回復の感度は鋭くなる。例えば、パケット損失が起こらなかった時間が4sであった場合に感度係数αの値が0.5であったとすると、TGOP=4×0.5=2sと計算される。
【0077】
次に、S9007において、現在受信中のストリームと同じビットレートで、かつS9006で計算された適切なGOP間隔を超えない、もっとも近いGOP間隔のストリームを選択する。図3のパラメータデータ例および前述のTGOP=2sを用いて例を説明すると、現在StreamNo.4のストリームを受信している場合には、同じビットレート(64kbps)で2sを超えない最も近いGOP間隔が2sであるStreamNo.3のストリームが選択される。もしも、TGOP=1sである場合には、引き続きStreamNo.4のストリームが選択されることになる。
【0078】
ストリームの変更を行う場合に、それをパケット受信部1300に通知する処理S9003およびパケット受信部1300における切り替え処理については、第1、第2の実施形態と同様である。
【0079】
この選択の処理は、通信路の状態の変化に追随するため、例えばある一定の時間ごとに行うなど、繰り返し行われることも、第1、第2の実施形態と同様である。
【0080】
なお、本実施形態では、図10における処理S9001においてまず輻輳かどうかを判定しているが、帯域に変動がなく、同一のビットレートでGOP間隔のみが異なる1つ以上のストリームを配信するような場合には、はじめから処理S9001およびS9002を省き、処理S9004のパケット損失判定のみを行うことで処理負荷を軽減することも可能である。
【0081】
以上説明した本発明の第3の実施形態によれば、通信路上に誤りが発生し、GOP間隔を短くすることでこれに対処した後に、通信路の状態が好転した場合に、GOP間隔を長く回復させることができ、より品質のよいストリームを提供することが可能である。また、これらの処理は各クライアントごとに行われるため、サーバ側の制御負荷を軽減することができる。各クライアントごとに、それぞれの通信路の状態に適したストリームを提供することが可能である点は、第1、第2の実施形態と同様である。
【0082】
(第4の実施形態)
第4の実施形態においても、第2、第3の実施形態と同様に、第1の実施形態において図1,図2,図4,図5,および図7に示したものと共通する構成を有する。第4の実施形態は、図5のネットワーク判定部1200におけるネットワークの状態判定において、通信路の帯域に余裕があるかどうかを判断し、余裕がある場合にはビットレートの高いストリームを選択し、ビットレートを回復させることができる点で第3の実施形態とは異なる。
【0083】
図11は、ネットワーク状態判定部1200において、パケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、まず処理S9001において輻輳を判定する方法は、第1〜第3の実施形態と同様の方法を用いる。また、処理S9001において輻輳していると判断された場合の処理S9002も第1〜第3の実施形態と同様である。
【0084】
処理S9001において、輻輳と判断されなかった場合、処理S9004において、パケット損失があるかどうかを判断する。ここでのパケット損失の判定および、パケット損失があると判定された場合のGOP間隔を短くするストリーム選択処理S9005は第3の実施形態と同様である。
【0085】
処理S9004において、パケット損失がないと判断された場合、本実施形態では、処理S9008において、帯域に余裕があるかどうかの判定を行う。この判定については、例えば、その時点での受信パケットの平均ジッタの値Jnowを帯域の余裕度とし、この平均ジッタの値Jnowが、十分小さい値の閾値Jup_thを下回った場合、すなわち、
Jnow<Jup_th(9)
を満たす場合に帯域に余裕があると判断する。ただし、この帯域に余裕があるかどうかの判定方法は、これに限るものではなく、例えば、遅延dが十分小さい値であるかどうかを判定したり、また式(9)においてJup_thを受信しているストリームのビットレートに応じて変化する値を用いたり、受信しているストリームのビットレートbnowの次にビットレートが高いストリームbupとのビットレートの差bdelta=bnow − bupに応じて変化する値を用いるなどの方法が考えられる。
【0086】
また、伝送路において発生する誤りに対し、ネットワーク層での再送が行われている場合には、例えばその時点での受信パケットの遅延とパケットの到着間隔の積の移動平均RIが、(6)式で用いた閾値ri_thのδ倍を下回った場合、すなわち
RI < ri_th×δ(10)
を満たすような場合に帯域に余裕があると判断するなどの方法も考えられる。
【0087】
処理S9008において帯域に余裕があると判断された場合には、処理S9009に進み、現在選択しているデータストリームのビットレートより大きく、最小のビットレートの受信パラメータを選択する。ここで、この条件を満たすパラメータデータが複数であった場合には、どれか一つを選択する。その選択方法は、例えばGOP間隔が一番短いものを選択するといった方法が考えられるがこれに限るものではない。ただし、前述のとおり、切り替え時に発生する正常に復号できない時間を短くするために、GOP間隔の短いものの方が望ましい。図3の例を用いて説明する。現在StreamNo.3のストリーム(64kbps)を受信している場合には、64kbps未満で最大のビットレートを持つストリームはStreamNo.1および2(128kbps)であるが、このうち、GOP間隔の一番短いものとして、StreamNo.2が選択される。
【0088】
処理S9008において、帯域に余裕がないと判断された場合には、GOP間隔を回復しようと試みる処理を行うが、この処理S9006およびS9007は第3の実施形態と同様である。
【0089】
ストリームの変更を行う場合に、それをパケット受信部1300に通知する処理S9003およびパケット受信部1300における切り替え処理については、第1〜第3の実施形態と同様である。
【0090】
この選択の処理は、通信路の状態の変化に追随するため、例えばある一定の時間ごとに行うなど、繰り返し行われることも、第1〜第3の実施形態と同様である。
【0091】
なお、本実施形態では、図11において通信路に誤りが発生しないと仮定し、同一のGOP間隔のみの1つ以上のストリームを配信するような場合には、処理S9004、S9005、および処理S9006、S9007を省き、処理S9001において輻輳していない場合には処理S9008に進めて、輻輳かどうかと帯域に余裕があるかどうかの判定のみを行うことで処理の軽減を行うことも可能である。
【0092】
以上説明した本発明の第4の実施形態によれば、通信路の帯域に余裕があるかどうかを判定し、余裕がある場合には、ビットレートを高く回復させることができるため、帯域を無駄なく使用して品質のよいストリームを提供することが可能である。また、これらの処理は各クライアントごとに行われるため、サーバ側の制御負荷を軽減することができ、各クライアントごとに、それぞれの通信路の状態に適したストリームを提供することが可能であることは、第1〜第3の実施形態と同様である。
【0093】
なお、第4の実施形態では、帯域に余裕があるかどうかの判定は行ったが、どれくらい余裕があるかの判定は行っていないため、ビットレートを回復させた結果、帯域をオーバーし、輻輳を招く可能性がある。さらに、選択処理を繰り返し行うことにより、ビットレートの回復と輻輳を繰り返し、逆に見づらい映像になってしまう可能性がある。このような現象を抑制するために、過去のストリームの切り替えの履歴に基づき、安定してストリームを提供できるようにした例を第5の実施形態で説明する。
【0094】
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、図1,図2,図4,および図5に示した構成は第1〜第4の実施形態のものと共通している。図5のネットワーク状態判定部1200の内部に図12のように図7と同様の、パケット受信部1300からのパケット情報1604を蓄積するためのネットワーク情報格納部1220と、過去に選択したストリームのパラメータ1605を蓄積するための受信パラメータ情報格納部1230を設けたこと、および、ネットワーク状態判定部1200における状態判定の処理において、その過去に選択したストリームの履歴1212を用いた判定を行う点が第4の実施形態とは異なる。
【0095】
図13は、本実施形態のネットワーク状態判定部1210(図12)において、パケット情報を用いて通信路の状態を判断し、その状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、まず処理S9001において輻輳を判定する方法は、第1〜第4の実施形態と同様の方法を用いる。また、処理S9001において輻輳していると判断された場合の処理S9002も第1〜第4の実施形態と同様である。
【0096】
次に処理S9010に進むが、ここでは、前回の切り替えがビットレートの回復を行ったものであったかどうかを判定する。この判定には、図12における受信パラメータ情報格納部1230から切り替え情報の履歴1212を得ることで判断する。前回の切り替えがビットレートの回復であり、その切り替えの後に輻輳した場合には、その回復が適切でなかったと判断される。そのため、処理S9011に進み、輻輳していなかった場合の帯域に余裕があるかどうかの判定を行う処理S9008において、余裕があると判断する式(8)Jnow<Jup_thの閾値Jup_thをさらに小さくするために、例えば、

Figure 2005033556
として閾値Jup_thの修正を行う。これにより、次回の帯域に余裕があるかどうかの判定では、帯域に余裕があると判断される確率が低くなる。また、ネットワーク層での再送により遅延に変動がある場合にRIを指標として用いている場合にも同様に、式(10)で用いている閾値ri_thをさらに小さくするために、例えば、
Figure 2005033556
としてもよい。
【0097】
処理S9001において、輻輳と判断されなかった場合は、処理S9004においてパケット損失があるかどうかを判断する。ここでのパケット損失の判定および、パケット損失があると判定された場合のGOP間隔を短くするストリーム選択処理S9005は第4の実施形態と同様である。また、S9004でパケット損失が発生しなかった場合には、帯域に余裕があるかどうかの判定を行う処理S9008を行うが、この処理は第4の実施形態と同様である。
【0098】
さらに、処理S9008において帯域に余裕があると判断された場合の、ビットレートを回復するようなストリームを選択する処理S9009は、第4の実施形態と同様である。また、処理9008において、帯域に余裕がないと判断された場合にGOP間隔を回復しようと試みる処理S9006およびS9007も第4の実施形態と同様である。
【0099】
ストリームの変更を行う場合に、それをパケット受信部1300に通知する処理S9003およびパケット受信部1300における切り替え処理についても、第1〜第4の実施形態と同様である。
【0100】
この選択の処理は、通信路の状態の変化に追随するため、例えばある一定の時間ごとに行うなど、繰り返し行われることも、第1〜第4の実施形態と同様である。
【0101】
なお、本実施形態では、図11において通信路に誤りが発生しないと仮定し、同一のGOP間隔のみの1つ以上のストリームを配信するような場合には、処理S9004、S9005、および処理S9006、S9007を省き、処理S9001において輻輳していない場合には処理S9008に進めて、輻輳かどうかと帯域に余裕があるかどうかの判定のみを行うことで処理の軽減を行うことも可能である。
【0102】
また、この実施形態を変形し、過去の切り替えの履歴1212において、一定期間同じビットレートを受信している場合には、処理S9008における判定の平均ジッタの閾値を、例えば、
Figure 2005033556
などと大きくなるように変更し、ビットレートの回復を行いやすくするようにすることで、通信路の帯域が回復した場合に早く状況に追従できるようにすることも可能である。また、ネットワーク層での再送により遅延に変動がある場合にRIを指標として用いている場合にも同様に、式(10)で用いている閾値ri_thを大きくするために、例えば、
Figure 2005033556
としてもよい。
【0103】
以上説明した本発明の第5の実施形態によれば、ビットレートを回復させた結果、帯域をオーバーして輻輳を招いた場合でも、過去のストリームの切り替えの履歴を用いて閾値に修正を行うことができ、これによりビットレートの回復と輻輳の繰り返しを適切に抑制できることから、安定したストリーム提供を実現できる。また、これらの処理は各クライアントごとに行われるため、サーバ側の制御負荷を軽減することができる。各クライアントごとに、それぞれの通信路の状態に適したストリームを提供することが可能であることは、第1〜第4の実施形態と同様である。
【0104】
以上に述べた第1〜第5の実施形態では、パケット受信部1300におけるストリームの受信切り替え処理において、切り替えを行ってから初めてフレーム内符号化モードのパケットを受信するまでは正常に復号がおこなえない。このような現象の抑制方法について以下に説明する。
【0105】
これは、図5に示すクライアントの構成のうち、パケット受信部1300を発展させたものであり、これまでに述べた第1〜第5の実施形態の一部を発展させた例として適用可能である。図14に示すように、内部にフレーム内符号化判定部1321、切り替え制御部1322およびパケットデータ受信部1323を設けている。この構成によれば、パケットデータ受信部1323により受信されたパケットのシーケンス番号やタイムスタンプなどのヘッダ情報およびパケットの到着時間などのパケット情報1604はネットワーク状態判定部1200に渡され、第1〜第5の実施形態で述べたストリームを選択する処理が行われる。ここで、ストリームの変更があった場合には変更後のストリームの受信パラメータを含む切り替え情報1605が、ネットワーク状態判定部1200より切り替え制御部1322に渡される。また、パケットデータ受信部1323により受信されたパケット1602は、フレーム内符号化判定部1321に渡される。フレーム内符号化判定部1321は、パケットに含まれる符号化データがフレーム内符号化のデータかフレーム間符号化のデータかを判定し、その結果がパケット1602に付加されたデータ1324を切り替え制御部1322に渡す。
【0106】
切り替え制御部1322では、切り替え情報1605を受け取ると、例えば図15に示すような切り替えの処理を行う。まず、処理S11001において、受信帯域に余裕があるかどうかを判定する。この判定は、フレーム内符号化判定部1321から渡されるデータ1324に含まれるパケットのシーケンス番号やタイムスタンプなどのヘッダ情報およびパケットの到着時間などからパケットの平均ジッタなどを計算し、例えば第4の実施形態で示した(9)式などを用いて行う。
【0107】
帯域に余裕があると判定された場合には、処理S11002に進み、切り替え情報1605に含まれる変更後の受信パラメータのマルチキャストアドレスよりストリームの受信を開始(JOIN)する。
【0108】
次に処理11003に進み、変更後のストリームの受信パケットがフレーム内符号化かどうかを判断する。これは、フレーム内符号化判定部1321から渡されるデータ1324に含まれる判定結果を用い、変更後のストリームであるかどうかの判断は、パケットヘッダに含まれる送信先マルチキャストアドレスや、ペイロード番号などを用いて行う。ここで、変更後のストリームでフレーム内符号化された符号化データを含むパケットを受信するまでは、画像復号部1400に対して変更前のストリームを含むパケットに含まれる符号化データ1606を出力し、変更後のストリームを含むパケットは破棄する。変更後のストリームの受信パケットがフレーム内符号化された符号化データを含むパケットであった場合には、処理S11004に進み、画像復号部1400に対して変更前のストリームのパケットに含まれる符号化データの出力を停止するとともに以降のパケットは破棄し、変更後のストリームのパケットに含まれる符号化データ1606を出力する。
【0109】
最後に、処理S11005にて、変更前のストリームのマルチキャストアドレスからのストリームの受信を停止(LEAVE)する。
【0110】
この一連の処理(S11002〜S11005)では、帯域に余裕があることを利用して、変更前のストリームと変更後のストリームを一時同時に受信し、変更後のストリームのフレーム内符号化されたデータの到着を待ってから画像復号部1400に対して出力するストリームを切り替えることで、途切れのないスムーズな切り替えを行うことが可能である。
【0111】
具体的な例を用いて説明する。図16において、切り替えが発生した際には変更前のストリーム(224.1.1.1のストリーム)を受信している。この時点でまず変更先のストリーム(224.1.1.2のストリーム)の受信を開始(JOIN)する。次に変更後のストリームの受信を開始してから最初のフレーム内符号化されたパケット16001を受信した時点で出力するストリームを切り替え、変更前のストリームの受信を停止(LEAVEする)。こうすることで、出力されるストリームはフレーム内符号化されたフレームが到着するまでは変更前のストリームが出力され、ちょうどフレーム内符号化されたフレームが到着した時点で変更先のストリームに切り替わることから、乱れのない映像を提供可能である。ただし、切り替えの間は2本のストリームを同時に受信することになるため、S11001において帯域に十分な余裕があるか判定する必要がある。
【0112】
一方、処理S11001において、帯域に余裕がないと判断された場合には、処理S11006に進み、変更前のストリームのマルチキャストアドレスからのストリームの受信を停止(LEAVE)する。次に、処理S11007に進み、切り替え情報1605に含まれる変更後の受信パラメータのマルチキャストアドレスよりストリームの受信を開始(JOIN)する。次に処理11008に進み、処理11003と同様の方法で変更後のストリームの受信パケットがフレーム内符号化かどうかを判断する。ここで、変更後のストリームでフレーム内符号化された符号化データを含むパケットを受信するまでは、画像復号部1400に対して変更前のストリームを含むパケットに含まれる符号化データ1606を出力し、変更後のストリームを含むパケットは破棄する。変更後のストリームの受信パケットがフレーム内符号化された符号化データを含むパケットであった場合には、処理S11009に進み、画像復号部1400に対して変更前のストリームのパケットに含まれる符号化データの出力を停止するとともに以降のパケットは破棄し、変更後のストリームのパケットに含まれる符号化データ1606を出力する。
【0113】
この一連の処理(S11006〜S11007)では、変更前のストリームの受信を停止した後に変更後のストリームの受信を開始し、変更後のストリームのフレーム内符号化されたデータの到着を待ってから画像復号部1400に対して出力するストリームを切り替えることで、使用帯域を抑制するとともに、変更後のストリームのフレーム内符号化されたデータを受信するまで変更前のストリームの最後のフレームで一端画像が停止するものの、切り替えによる画像の乱れが起きないスムーズな切り替えを行うことが可能である。
【0114】
具体的な例を用いて説明する。図17において、切り替えが発生した際には変更前のストリーム(224.1.1.1のストリーム)を受信しているが、まず変更前のストリーム(224.1.1.1のストリーム)の受信を停止(LEAVE)した後に変更後のストリーム(224.1.1.2のストリーム)の受信を開始(JOIN)する。これにより図16の例のように2本のストリームを同時に受信する必要がなくなり、帯域を節約することが可能である。次に変更後のストリームの受信を開始してから最初のフレーム内符号化されたパケット17001を受信した時点で出力するストリームを切り替える。この間、出力されるストリームは変更前のストリームの最後に受信したフレームで停止しているが、出力されるストリームはちょうどフレーム内符号化されたフレームから切り替わり、乱れのない映像を提供することができる。
【0115】
また、処理S11006〜S11007においては、変更後のストリームのフレーム内符号化されたデータを受信するまで変更前のストリームの最後のフレームで一端画像が停止するが、この区間を短く抑える方法を提供する。一定間隔でフレーム内符号化されたフレームが入ることがわかっている場合に、次のフレーム内符号化されたフレームが送信される時刻を予測して切り替えるタイミングを制御することも考えられる。例えば、サーバ2000から送信されるRTCPなどから取得することが可能なストリームの先頭パケットを送信した時刻Tfirst_sendと現在時刻tおよびパラメータデータから取得可能なGOP間隔Igopから、次のフレーム内符号化されたデータを含むパケットがサーバ側で送信される時刻Tnext_ivop_sendを以下のように推定する。
【0116】
Figure 2005033556
この時刻に間に合うように、例えば、この時刻よりパケットの遅延dと、パケットの遅延のばらつきd’の和だけ早い時刻Tchange、すなわち
Figure 2005033556
に処理11006〜処理11007を実行すれば、次のフレーム内符号化されたデータを含むパケットの到着にあわせて切り替えることができ、切り替え時に映像が停止する時間を短く抑えることが可能である。
【0117】
また、切り替えによる画像の停止を短く抑える別の方法を提供する。この方法は前記方法とは異なり、一定間隔でフレーム内符号化されたフレームが入っていなくても使用可能である。すなわち、サーバ2000に対し、例えばRTSPのGET_PARAMETERなどの上位プロトコルのコマンドを利用し、変更後のストリームの次のフレーム内符号化されたフレームを含むパケットが送信される時刻Tnext_ivop_sendを取得する。後は前記の方法と同様に例えば(16)式で計算される時刻Tchangeに処理11006〜処理11007を実行すれば、次のフレーム内符号化されたデータを含むパケットの到着にあわせて切り替えることができ、切り替え時に映像が停止する時間を短く抑えることが可能である。この処理11006〜処理11007を行う時刻の制御については、以上に述べた方法は一例であり、サーバ2000が変更後のストリームの次のフレーム内符号化されたデータを含むパケットを送信する時刻Tnext_ivop_sendを取得あるいは推定する方法であれば(16)式を用いて切り替え時刻を制御することが可能である。
【0118】
以上のような切り替え方法を第1〜第5の実施形態に適用することで、通信路の状態に追従した適したストリームに切り替える際に、帯域の余裕に応じた切り替え方式を切り替えることで、スムーズな切り替えを行うことが可能になる。
【0119】
なお、以上に示した実施形態では、図1で示すようなサーバ2000から各クライアント1000にいたるまでネットワーク3000上をマルチキャストを介してデータ伝送を行ったが、例えばクライアント1000a〜1000bとして携帯端末を想定する場合は、図18のように、ネットワーク3000からクライアント1000a〜1000bへの末端ノードを基地局4000とし、サーバ2000から基地局4000までをマルチキャストで伝送し、基地局4000からクライアント1000a〜1000b間はユニキャストを用いて伝送してもよい。また、ネットワーク3000から例えばクライアント1000c〜1000dへの末端ノードを、マルチキャストグループへの参加/不参加を監視し下流のノードへ転送するストリームを制御する機能を持つスイッチ5000とすることで、スイッチ5000とクライアント1000cおよびクライアント1000d間において、クライアント1000cおよび1000dがそれぞれ受信しているストリームのみを伝送することが可能となる。このように、本発明では、サーバからクライアントにいたるまでの通信経路の一部に、ユニキャストを用いたり、マルチキャストのトラフィックを制御するようなスイッチを含んでいてもよい。特に、図18の例のように誤りや帯域変動が生じやすいネットワークの末端ノード(基地局やスイッチ)からクライアントまでをユニキャストで伝送したり、末端ノードをマルチキャストトラフィック制御機能を持つスイッチとするなどして、伝送されるストリームを制御することにより本発明はより効果を発揮する。
【0120】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信側装置および受信側装置の双方の処理負荷を高めることなく、受信側装置が置かれている多様な伝送環境に対して適応的なデータ伝送を実現することのできる装置、および方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ伝送システムの全体構成を示すブロック図
【図2】サーバの内部構成を示すブロック図
【図3】パラメータ送信部が送信するパラメータデータの一例を示す図
【図4】サーバの他の構成例を示すブロック図
【図5】クライアントの基本的な構成を示すブロック図
【図6】通信路の状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャート
【図7】ネットワーク状態判定部における輻輳判定に係る他の構成例を示すブロック図
【図8】パケット受信部における切り替え処理の一例を示すフローチャート
【図9】本発明の第2実施形態に係わり、ネットワーク状態判定部において、通信路の状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャート
【図10】本発明の第3実施形態に係わり、ネットワーク状態判定部において、通信路の状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の他の例を示すフローチャート
【図11】本発明の第4実施形態に係わり、ネットワーク状態判定部において、通信路の状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理のさらに別の例を示すフローチャート
【図12】本発明の第5実施形態に係るネットワーク状態判定部の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第5実施形態に係り、ネットワーク状態判定部において、通信路の状態に適したパラメータをもつデータストリームを選択する処理の一例を示すフローチャート
【図14】実施形態の変形例に係わるパケットデータ受信部の構成例を示すブロック図
【図15】上記変形例に係わり、切り替え制御部による切り替え情報に基づく切り替えの処理を示すフローチャート
【図16】上記変形例に係わり、ストリームの切り替えを説明するための概念図
【図17】上記変形例に係わり、ストリームの切り替えを説明するための概念図
【図18】実施形態の変形例に係わるシステム構成図
【符号の説明】
1000a〜d…クライアント(データ受信装置)、2000…サーバ(データ送信装置)、3000…ネットワーク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and apparatus for transmitting and receiving and reproducing data such as images and sounds via a communication network, particularly a multicast network.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a system for transmitting image data compressed and encoded using these technologies through a network has been developed due to the progress of digital encoding technology for various information including images and broadband network technology. As a method for many users to efficiently use a transmission path during data transmission, a method of transmitting and receiving data in packets is effective. Protocols for packetizing and transmitting data include TCP / IP (Transmission Control Protocol / Internet Protocol) and UDP / IP (User Datagram Protocol / Internet Protocol). TCP / IP has a high error tolerance because it incorporates a framework such as retransmission, and is effective for download-type applications that want to receive data correctly even if it takes some time. TCP / IP can perform congestion control by dynamically changing a packet size called a window size according to a response from the network, but is ineffective for applications that require real-time performance. On the other hand, since UDP / IP does not have a retransmission framework, there is no delay for retransmission and the like, which is extremely effective for applications that require real-time performance.
[0003]
Further, in recent years, applications using RTP (Real-time Transport Protocol) for transmitting audio data and video data in real time based on UDP have been increasing. RTP is defined in RFC 1889, and is assumed to be applied to a multimedia system such as a video conference that exchanges data in a real-time conversation format. Note that RTP has a packet format in which a packet sequence number and time information (time stamp) can be described in an RTP header, and supports real-time operation based on such information. For example, on the receiving side, it is possible to construct audio and / or image content data according to the correct time information described in the packet and appropriately display and reproduce it. In addition, it is possible to determine a packet whose order has been changed in the network transmission process, and to detect which packet has been lost during transmission based on the packet number. RTP does not have a quality assurance function for sound quality and image quality, but has a mechanism (RTCP) for notifying each other of jitter (delay information), packet loss rate, and the like as supplementary information for packet transmission / reception.
[0004]
A typical example of an application that requires real-time performance is the transmission of moving images. However, even with an ordinary moving image, the amount of image data in the original data format is enormous and the network bandwidth is compressed. A method is adopted in which data is encoded and the amount of data is compressed before transmission.
[0005]
As compression coding techniques for moving image signals, techniques such as motion compensation, discrete cosine transform (DCT), subband coding, pyramid coding, variable length coding, etc., and methods combining these techniques have been developed. International standards for moving picture coding include ISO MPEG-1, MPEG-2, ITU-T H.264, and the like. 261, H.H. 262, H.C. H.263, and ISO MPEG system, ITU-T H.264, and the like as international standard systems for multiplexing moving images, code strings compressed audio / audio signals, and other data. 221, H.M. 223 exists. Although the compression effect of the data amount by these encoding methods is extremely high, it is vulnerable to packet loss and error mixture caused by transmitting data on an unstable transmission path. This is due to the fact that only the difference frame from the previous frame is transmitted in the moving image coding system, and the loss of a part of the data can be a serious problem because the compression effect is high. Because. When UDP and RTP are used for data transmission, they basically do not retransmit data, and it is said that countermeasures against this problem are necessary.
[0006]
There are usually two modes in image coding. There are an inter-frame coding mode (P Picture) in which a difference from the previous frame is sent and an intra-frame coding mode (I Picture) in which coding is closed in one frame. In a normal data transmission sequence, an intra-frame coding mode is set at an appropriate time interval, and an inter-frame coding mode is set between them. The interval at which frames are encoded in this intra-frame encoding mode is called a GOP (Group of Pictures) interval. If the decoded image is corrupted due to data loss, all subsequent decoded images will be decoded because the decoding is performed based on the broken image when encoding is performed in the inter-frame encoding mode. Will be affected and cannot be decoded correctly. Therefore, by inserting a frame encoded in the intra-frame encoding mode in the middle, the propagation of the influence of the error is cut off there. However, since the intraframe coding mode requires a larger amount of code than the interframe coding mode, if the GOP interval is shortened at the same bit rate, the image quality deteriorates. It is necessary to perform control so as to be at intervals.
[0007]
Also, since UDP does not have a congestion control function like TCP, it is necessary for image transmission applications using UDP to always transmit and receive data at a transmission rate that does not exceed the network bandwidth. For example, when data that requires real-time performance is transmitted at a high transmission rate that exceeds the bandwidth of the communication path, the data transmitted to a buffer such as a router on the network is accumulated (congestion), thereby increasing transmission delay. Furthermore, when data exceeding the buffer capacity is transmitted, congestion exceeds the limit and the buffer overflows, causing a failure such as packet loss.
[0008]
As a conventional technology that takes measures against these errors and congestion, information such as packet loss rate and jitter from the receiving side is obtained from the RTCP report using RTCP, and transmission rate and error resilience parameters are transmitted based on this information. There is what is controlled on the side (see, for example, Patent Document 1 below).
[0009]
In addition, a packet transmission technique called multicast is considered to be effective for saving the transmission line use band. Packet transmission methods on the Internet include unicast, multicast, and broadcast. In unicast, a copy is transmitted from the transmission source to each client that has requested the data. In broadcast, one copy of data is sent to all clients on the network. In contrast, in multicast, only one copy of data is sent to the client group that requested the data. In recent years, although the bandwidth of transmission lines has been increased, when the same content is transmitted to a large number of clients, it is necessary to use the transmission path efficiently, and multicast is effective for this purpose.
[0010]
However, when considering transmission rate and GOP interval control on the transmission side based on packet loss rate and jitter information obtained from the reception side, the RTCP report is individually transmitted from each reception side, If processing is performed for all RTCP reports, a very high processing load is imposed on the transmission side. Further, since the number of RTCP reports to be transmitted increases as the number of clients increases, the bandwidth is wasted.
[0011]
In order to solve these problems, it is conceivable that RTCP reports from each client are aggregated, and the transmission rate and GOP interval are controlled based on the RTCP report from the client having the worst communication environment. However, since there is one stream transmitted from the transmission side in the multicast, the quality of data to be transmitted is lowered despite the presence of a client in a good communication environment, which is not preferable. On the other hand, when the RTCP report from the client with the best communication environment is used as a reference, the client in the bad communication environment cannot receive data normally.
[0012]
Hierarchical multicast is one of the prior arts that enables data transmission considering the diversity of communication environments on the client side (see, for example, Patent Document 2 below). In this hierarchical multicast, data of one stream is divided and distributed to the hierarchy, and stream data divided into different multicast groups according to the hierarchy is distributed. Each client having a different communication environment controls the hierarchy in which each receives data according to the state of the network. Thereby, distributed control of the reception rate is realized. In layered multicast, for example, the server divides one stream data into two layers, a layer including only intra-frame encoded frames and a layer including only inter-frame encoded frames. This divided hierarchy may be further divided into a hierarchy containing only the low frequency component of the frame and a hierarchy containing only the high frequency component of the frame.
[0013]
[Patent Document 1]
JP 2002-204278 A
[0014]
[Patent Document 2]
JP 2000-78573 A
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described hierarchical multicast method, it is possible to effectively use the transmission band in the wired network and perform quality management for various clients. However, there is a problem that both the hierarchical encoding processing load on the server side and the decoding processing load on the client side are extremely high as compared to the case where no hierarchization is performed. In addition, it is impossible to control parameters for error resilience, and a client with insufficient bandwidth receives only a part of a divided layer of one stream. Problems include the possibility of reception, the possibility of receiving a hierarchy including high-frequency components and a mismatch during decoding, and the possibility of image quality degradation due to failure in correct decoding.
[0016]
The present invention provides an apparatus capable of realizing adaptive data transmission for various transmission environments in which the receiving apparatus is placed without increasing the processing load on both the transmitting apparatus and the receiving apparatus, and It aims to provide a method.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
A data transmission apparatus according to an aspect of the present invention includes an input unit that inputs a data signal, and first and second encoded data streams obtained by encoding the data signal using first and second encoding parameters. Packetizing the first encoded data stream and transmitting the packet to the first multicast address, and packetizing the second encoded data stream and transmitting the packet to the second multicast address. A parameter that transmits packet data in response to a request from the data receiving device, and parameter data representing the first and second encoding parameters in association with transmission parameters including the first and second multicast addresses. Transmitting means.
[0018]
According to another aspect of the present invention, there is provided a data receiving apparatus including: first and second encoded data streams generated by encoding the same data signal using first and second encoding parameters. Parameter receiving means for receiving parameter data representing the encoding parameter in association with transmission parameters including the first and second multicast addresses, and one of the first and second multicast addresses based on the parameter data Address selecting means for selecting, packet data receiving means for receiving one of the packet data of the first and second encoded data streams corresponding to the multicast address selected by the address selecting means, and the packet Decoding the packet data received by the data receiving means to convert the data signal And data reproducing means for raw, comprising a.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
(First embodiment)
Embodiments described herein relate generally to a data transmission system that performs transmission of moving image data by multicast. In this system, a data transmission device that transmits moving image data is referred to as a “server” or “transmission side”. This apparatus distributes a plurality of streams constructed by encoding an image signal of a moving image with different encoding parameters to different multicast addresses using, for example, a protocol such as RTP. A data receiving device that requests moving image data and receives it from the data transmitting device is called a “client” or “receiving side”. This device determines the state of a communication channel from information such as packet delay and loss, and selects one encoding parameter stream appropriate for the state of the communication channel from a plurality of streams transmitted from the transmission side. Receive from a multicast address.
[0021]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of a data transmission system according to the first embodiment of the present invention. This data transmission system includes at least one server 2000 that is a data distribution device and at least one or more clients 1000a to 1000d that receive and reproduce content data (moving images in this case) transferred from the server 2000. Has been. The server 2000 and the clients 1000a to 1000d are connected via a network 3000. The server 2000 transmits one or more data streams S1 to S3 to different multicast address groups via the network 3000 by multicast. The clients 1000a to 1000d select and receive a data stream corresponding to the state of each communication path from the data streams S1 to S3. In addition, the clients 1000a to 1000d change the data stream to be dynamically received according to the change in the state of each communication path.
[0022]
FIG. 2 is a block diagram showing the internal configuration of the server. As shown in FIG. 2, the server 2000 encodes, for example, an image input unit 2100 that inputs an image signal of a video (moving image) captured by a video camera and an image signal 2006 obtained from the image input unit 2100 with different parameters. The image encoding units 2400a to 2400c to be converted and the encoded data 2005a to 2005c output from the image encoding units 2400a to 2400c are packetized, and each of the packetized encoded data 2004a to 2004c is transmitted to different multicast addresses. The packet data transmission unit 2200, different encoding parameters 2001 obtained from at least one of the image encoding units 2400a to 2400c, and the transmission destination when the packet data transmission unit 2200 packetizes and transmits each encoded data, for example Multichi Consisting parameter transmission unit 2300 transmits the parameter data 2003 corresponding is described with transmission parameters 2002, including strike address.
[0023]
In this embodiment, UDP / IP and RTP are used as protocols used for packet transmission. However, the present invention is not limited to these. The server shown in FIG. 2 is suitable for a live broadcast system, for example.
[0024]
In the server 2000 configured as described above, an image signal 2006 is first input from the image input unit 2100. The input image signal 2006 is encoded by the image encoding units 2400a to 2400c. At the time of this encoding, the image encoding units 2400a to 2400c perform encoding using different encoding parameters. For example, 2400a is encoded with a GOP interval of 2 s and a bit rate of 128 kbps, 2400b is encoded with a GOP interval of 0.5 s and a bit rate of 128 kbps, and 2400c is encoded with a GOP interval of 2 s and a bit rate of 64 kbps. Here, there are three image encoding units in the case of FIG. 2, but any number of image encoding units may be used as long as the number is one or more. The number of encoded data to be output also changes according to the number of image encoding units.
[0025]
The packet data transmission unit 2200 packetizes and transmits the encoded data 2005a to 2005c output from each of the image encoding units 2400a to 2400c. The transmission destination address at this time is a different multicast address for each encoded data. That is, for example, the encoded data 2005a is packetized and then transmitted to the multicast address “224.1.1.1”, and the encoded data 2005b is packetized and then the multicast address “224.1.1.2”. The encoded data 2005c is packetized and then transmitted to the multicast address “224.1.1.3”. In addition, for example, when RTP is used as a transmission protocol, these packet data can be transmitted with different payload numbers. For example, the packet data 2004a is transmitted with a payload number 96, the packet data 2004b is transmitted with a payload number 97, and the packet data 2004c is transmitted with a payload number 98.
[0026]
The parameter transmission unit 2300 transmits the parameter data 2003 describing the correspondence between the encoding parameters of the packet data 2004a to 2004c transmitted by the packet data transmission unit 2200 and the multicast address and payload number at the time of transmission. To do. In the parameter transmission unit 2300, the encoding parameters 2001 such as GOP interval and bit rate when the image encoding units 2400a to 2400c perform encoding, and the packet data transmission unit 2200 packetize each encoded data 2005a to 2005c, Parameter data 2003 in which transmission parameters 2002 such as a transmission destination multicast address and a payload number are associated with each other is transmitted. The data 2003 can be prepared in advance, and the image encoding unit 2400 and the packet transmission unit 2200 can set the encoding parameter and the packet transmission parameter by referring to this data. It is.
[0027]
Here, an example of the parameter data transmitted by the parameter transmission unit 2300 is shown in FIG. The parameter data includes, for example, a StreamNo for identifying one of at least one encoded data, a destination IP address when the encoded data is packetized and transmitted, a GOP interval of the encoded data, and the code This is data that associates the transmission rate of the digitized data with, for example, the payload number in the case of transmission using RTP. In the example of FIG. 3, the encoded data whose StreamNo is 1 is data encoded with a GOP interval of 2 seconds and an encoding rate of 128 kbps, and a multicast address “224.1.1.1” using the payload number 96. It can be seen that " In FIG. 3, Stream Nos. 1, 2, and 3 are parameters corresponding to, for example, packet data 2004a, 2004b, and 2004c. FIG. 3 shows an example of the correspondence between encoding parameters and transmission parameters. For example, SDP (Session Description Protocol) is a standard that can describe such correspondence, and encoding is performed using data described in SDP. It is also possible to transmit data describing the correspondence between parameters and transmission parameters.
[0028]
FIG. 4 is a block diagram illustrating another configuration example of the server. As shown in FIG. 4, the server 2000 includes an encoded data storage unit 2600 that stores at least one encoded data 2610a to 2610c obtained by encoding the same image signal with different parameters in advance, and at least one encoded data. Corresponding to the encoding parameter 2001 obtained from the encoding information storage unit 2500 among the encoding data 2610a to 2610c from the encoding information storage unit 2500 for storing the encoding parameters 2610a to 2610c and the encoded data storage unit 2600. The encoded data read unit 2700a to 2700c for reading the encoded data to be packetized and the encoded data 2005a to 2005c output from the encoded data read units 2700a to 2700c are packetized and the packetized encoded data 2 When the packet data transmission unit 2200 that transmits 04a to 2004c to different multicast addresses, the encoding parameter 2001 obtained from the encoding information storage unit 2500, and the packet data transmission unit 2200 packetize and transmit the respective encoded data For example, a parameter transmission unit 2300 that transmits parameter data 2003 describing a correspondence with a transmission parameter 2002 including a destination multicast address.
[0029]
Here, the encoded data 2610a to 2610c are obtained by encoding the same image signal under different conditions. For example, 2610a is encoded with a GOP interval of 2 s and a bit rate of 128 kbps, 2610 b is encoded with a GOP interval of 0.5 s and a bit rate of 128 kbps, and 2610 c is encoded with a GOP interval of 2 s and a bit rate of 64 kbps. In FIG. 4, there are three data encoded in advance with different encoding parameters. However, any number of data may be used as long as it is one or more. The encoded information storage unit 2500 holds encoding parameters such as GOP intervals and bit rates corresponding to the encoded data 2610 and data describing the storage location.
[0030]
In the server 2000 having such a configuration, the encoded data reading units 2700a to 2700c read the encoded data stored in the encoded data storage unit 2600. At this time, the encoded data reading unit 2700 receives from the encoded data storage unit 2600 data 2001 describing the encoding parameters of the encoded data 2610a to 2610c stored in the encoded information storage unit 2600 and their storage locations. Referring to the storage location from, read out. Here, the number of the encoded data reading units 2700 is three in the case of FIG.
[0031]
The method in which the encoded data 2005a to 2005c read by the encoded data reading units 2700a to 2700c is packetized and transmitted by the packet transmitting unit 2200 is the same as that of the server shown in FIG.
[0032]
In the parameter transmission unit 2300, the correspondence between the encoding parameters of the packet data 2004a to 2004c transmitted by the packet data transmission unit 2200 and the encoding of each of the packet data 2004a to 2004c, for example, is determined. The described parameter data 2003 is transmitted. In parameter transmission unit 2300, encoding parameters 2001 such as GOP interval and bit rate when encoded data 2610a to 2610c are encoded, and packet data transmission unit 2200 packetizes each encoded data 2005a to 2005c for transmission. Data associated with the destination multicast address and payload number at the time of transmission. The parameter data 2003 is data as shown in FIG. 3, for example.
[0033]
The server shown in FIG. 4 is suitable for a content distribution system in which viewing content such as a broadcast program that has been photographed is encoded and stored in advance and content data requested by a client is distributed.
[0034]
In the configuration of FIG. 4, the encoded data storage unit 2600 and the encoded information storage unit 2500 described above may exist in the main memory of the computer, or may exist in a storage medium such as a flash memory or a hard disk. It may also exist on another server.
[0035]
In addition, among the components shown in FIG. 4, an encoded information storage unit 2500, an encoded data storage unit 2600, and an encoded data reading unit 2700 may be added to the configuration of FIG. In this case, the user needs a data distribution form such as (1) encoding and distributing input from a video camera, (2) distributing pre-encoded data, (3) or performing both at the same time. It is possible to realize a function that enables selection.
[0036]
Next, the configuration of the client 1000 will be described. FIG. 5 is a block diagram showing a basic configuration of the client 1000. The client 1000 includes a parameter data receiving unit 1100 that receives the parameter data 1601 transmitted by the server 2000 shown in FIG. 1, a packet data receiving unit 1300 that receives the packetized encoded data 1602 transmitted by the server 2000, The network state is determined from the packet information 1604 analyzed by the packet data receiving unit 1300, and the current network state is obtained from the parameter candidate data 1603 as a reception option obtained from the parameter data 1601 received by the parameter data receiving unit 1100. An appropriate encoded data parameter 1605 is selected, a network state determination unit 1200 that notifies the packet data receiving unit 1300, and an encoded data 1606 obtained from the packet data receiving unit 1300 is decoded. A decoding unit 1400, and an image output unit 1500 for outputting an image signal 1607 that has been decoded.
[0037]
In the client 1000 having such a configuration, in the parameter data receiving unit 1100, encoding parameters such as GOP intervals and bit rates of at least two or more data streams transmitted by the server 2000, a destination multicast address, and a payload number are preliminarily set. The parameter data 1601 associated with the transmission parameters such as is received and passed to the network state determination unit 1200.
[0038]
The network state determination unit 1200 selects parameter data of one data stream from the parameter data of at least two data streams distributed from the server based on the parameter data, and notifies the packet data reception unit 1300 of the parameter data. Here, in the network state determination unit 1200, the method of selecting the parameter of the data stream to be received first is, for example, selecting the stream with the longest or shortest GOP interval, or the stream with the highest or lowest bit rate. If the channel bandwidth is already known, select the stream with the highest bit rate below that bandwidth, or describe the default stream parameters in the parameter data. Various methods such as selecting a corresponding stream are conceivable. However, the present invention is not limited to those described here, and any method may be used as long as one of the methods is selected.
[0039]
The packet data reception unit 1300 starts receiving the stream data packet selected from the multicast address described in the parameter selected by the network state determination unit 1200. As a method of receiving a stream data packet, it is common to make a reception declaration (JOIN) to a multicast address of a multicast group to which the data stream is distributed (for example, according to IGMP (Internet Group Management Protocol)). is there.
[0040]
Encoded data 1606 (time information such as encoded data and time stamp) included in the packet data 1602 received by the packet data receiving unit 1300 is passed to the image decoding unit 1400 and decoded into an image signal 1607, The image is output to an image output unit 1500 such as a display device.
[0041]
Packet information 1604 including delay information (jitter) derived from the sequence number and arrival time included in the packet data 1602 is passed to the network state determination unit 1200. The network state determination unit 1200 determines the state of the communication path using this packet information, selects a data stream having a parameter suitable for the state, and notifies the packet data reception unit 1300 of switching information 1605 to perform switching. To do.
[0042]
FIG. 6 is a flowchart illustrating an example of processing in which the network state determination unit 1200 determines the state of a communication path using packet information and selects a data stream having parameters suitable for the state. As for the state of the communication path, for example, when communication is performed using RTP, the packet loss is derived from the discontinuity of the sequence number included in the packet information 1604 obtained from the packet receiving unit 1300. The delay is derived from the transmission time included in the packet information 1604 and the arrival time of the packet.
[0043]
In this example, first, in S9001, it is determined from the packet information whether the communication path is congested. In general, when a communication path is congested, a delay occurs. For example, using a delay d of a packet that arrives at a certain time and a delay threshold dth,
d> dth (1)
If the condition is satisfied, it is determined that the communication path is congested, and the process proceeds to step S9002.
[0044]
In addition, as a method for determining congestion, since the packet delay value may fluctuate rapidly, a method of using jitter for the purpose of absorbing the value may be considered. For example, using the jitter j and the jitter threshold jth of a packet that arrived at a certain point in time,
j> jth (2)
If the condition is satisfied, it is determined that the communication path is congested, and the process proceeds to step S9002. For example, RFC1889 can be referred to for determining the jitter.
[0045]
Further, when the value of jitter j also fluctuates abruptly, average jitter J = kj + (1−k) Jprev (k is a real value of 0 <k <1 and Jprev is Using the average jitter (previously calculated) and the threshold Jth of average jitter,
J> Jth (2 ')
If the condition is satisfied, it is determined that the communication path is congested, and the process proceeds to step S9002.
[0046]
Also, as congestion progresses, data sent to a buffer such as a router on the network accumulates, increasing transmission delay. If data exceeding the buffer capacity is sent after that, the buffer overflows and packet loss occurs. Therefore, a method of using the packet loss rate in a certain interval for determining congestion is also conceivable. For example, using a packet loss rate L of a certain interval and a threshold Lth of the packet loss rate,
L> Lth (3)
If the condition is satisfied, it is determined that the communication path is congested, and the process proceeds to step S9002. For example, RFC1889 can be referred to for obtaining the packet loss rate.
[0047]
Note that the congestion determination method mentioned here is merely an example, and for example, the threshold values of Expression (1) and Expression (2) (2 ′) are not constants, but change according to the bit rate of the received stream. Various determination methods such as using a value, determining, for example, congestion when the expressions (1) and (2) or (2 ') and (3) are satisfied at the same time, and using other expressions It can be set according to the network.
[0048]
Further, in this congestion determination process S9001, the network state determination unit 1200 is developed as shown in FIG. 7, and a network information storage unit 1220 is provided, and past packet information 1604 is accumulated in the network information storage unit 1220. The network information determination unit 1210 can also determine the temporal transition of the communication path state from the past packet information 1211 and the current packet information 1604. For example, a method of storing packet loss information that has occurred in the past and determining congestion using the number of times Lcount and threshold value Lcount_th that satisfy equation (3), for example, can be considered. In this case, for example,
Lcount> Lcount_th (4)
If the condition is satisfied, it is determined that the communication path is congested, and the process proceeds to step S9002.
[0049]
In this method, especially when data transmission is performed wirelessly, packet loss is caused not only by congestion, but also noise is generated on the line, and as a result of destroying data, the error is packetized. When there is a possibility of appearing as a loss, it is possible to prevent a packet loss due to an error from being determined as congestion only with a packet loss rate in a certain interval.
[0050]
On the other hand, if there is a small amount of packet loss that does not exceed Lth in equation (3) in a situation where there is a little congestion, for example, there is a possibility that congestion is not judged only by equations (3) and (4). . In such a case, it is considered that packets are randomly discarded in the buffer of the relay apparatus on the network, and the jitter value varies to some extent due to the discarding. By using this, for example, past average jitter is accumulated in the network information storage unit 1220, and the previous average jitter Jprev and the current average jitter Jnow variation value Jdelta = Jprev−Jnow are the threshold values of the jitter variation value. If Jdelta_th is exceeded, ie
Jdelta> Jdelta_th (5)
If the condition is satisfied, it is determined that the congestion is present, and the process proceeds to step S9002.
[0051]
In addition, when retransmission at the network layer is performed for errors that occur in the transmission path, it is observed as a significant delay at the client, resulting in jitter fluctuations, and the retransmission is erroneously determined as congestion. End up. Therefore, in such a case, it is not jitter. For example, the product of the packet delay d and the packet arrival interval i ri = d × i moving average RI = k · ri + (1−k) riprev (k is 0 <k <A real value of 1 and ripprev is a moving average of ri previously calculated), and a value obtained by absorbing a variation in delay due to retransmission by a packet arrival interval may be used as an index. However, it is necessary to acquire in advance a threshold for determining congestion based on this index, and an example of this acquisition method will be described below. First, when the network state determination unit 1200 selects a stream to be received first at the start of reception, the parameter of the stream with the lowest possibility of congestion and the lowest rate is selected and notified to the packet data reception unit 1300. Next, the packet data receiving unit 1300 starts receiving the stream data packet selected from the multicast address described in the parameter selected by the network state determining unit 1200, and after starting, the average value ri_th of ri of N packets Is calculated and notified to the network state determination unit 1200, and this value is used as a congestion determination threshold. When RI is γ times or more than ri_th, that is,
RI> ri_th × γ (real number with γ> 1) (6)
If the condition is satisfied, it is determined that the congestion is present, and the process proceeds to step S9002. After acquiring the threshold value, in order to effectively use the bandwidth, the packet reception unit 1300 is notified of switching information 1605 for switching to a stream parameter at a rate that is one step higher than the currently selected rate. The processing for recovering the rate may be repeated until it is determined that the congestion is caused by the equation (6) or until the highest rate among the selectable parameters.
[0052]
Thus, congestion can be determined more accurately by using the configuration of FIG.
[0053]
In step S9002, a reception parameter having a maximum bit rate that is less than the bit rate of the currently selected data stream is selected. Here, when there are a plurality of parameter data satisfying this condition, one of them is selected. For example, a method of selecting the one with the shortest GOP interval is conceivable. It is not limited to. However, when the switching process described later is taken into consideration, it is preferable that the GOP interval is short. The reason will be described later.
[0054]
This will be described with reference to the example of FIG. Currently StreamNo. 3 stream (64 kbps) is received, the stream having the maximum bit rate of less than 64 kbps is the StreamNo. 5 and 6, of which the stream No. is the shortest GOP interval. 6 is selected.
[0055]
In step S9003, the reception parameter of the selected stream is notified to the packet reception unit 1300 as switching information 1605.
[0056]
On the other hand, if it is determined in step S9002 that there is no congestion, the process is terminated without changing the stream.
[0057]
The packet receiving unit 1300 performs switching processing when switching information 1605 is passed, and FIG. 8 shows an example of this processing. In step S10001 of FIG. 8, first, reception of the packet of the data stream being received is terminated. As a method of ending the reception of the data stream packet, a reception end declaration (LEAVE) is made to the multicast address of the multicast group to which the data stream is distributed (for example, according to IGMP (Internet Group Management Protocol)). It is common. In step S10002, reception of the packet of the selected data stream is started. As this method, for example, there is a method of transmitting JOIN to a multicast address to which the packet of the data stream is transmitted. This switching process will be described using the above example. 3 is transmitted to the multicast address “224.1.1.3” to which the packet of the data stream 3 is transmitted. Switching can be performed by sending a JOIN to the multicast address “224.1.1.6” to which packets of 6 data streams are being sent. Here, the Stream No. that arrives for the first time after transmitting the JOIN. Since the 6-packet data is not necessarily a packet including data in the intra-frame coding mode (I picture), it cannot be normally decoded until a packet in the intra-frame coding mode is received for the first time after switching. This is because in inter-frame coding (P picture), the difference from the previous image is coded, and therefore, an attempt is made to decode using the last frame of the stream before switching. In order to shorten the time that cannot be normally decoded, it is effective that the stream that has started reception is a data stream with a short GOP interval, which is the one with the short GOP interval when performing the above selection. Is why. However, the switching method described here is merely an example, and it is possible to perform LEAVE after performing JOIN first, and it is possible to set a method suitable for the network. Other examples of this switching method will be described later.
[0058]
Note that this selection process is repeated, for example, at regular intervals, to follow changes in the state of the communication path.
[0059]
According to the first embodiment described above, by receiving a stream with different encoding parameters by switching the multicast address that is dynamically received from the state of the communication path, each receiver can respond to each environment. Stream can be received efficiently.
[0060]
Even if the bandwidth of the channel is unknown or changes in the middle, the receiving side judges the state of the channel from the packet information, etc., and if for some reason congestion occurs on the channel, the bit rate is reduced. By switching to this stream, packet loss due to congestion can be suppressed, and image data can be prevented from being destroyed due to packet loss for communication. Moreover, since these processes are performed for each client, the control load on the server side can be reduced.
[0061]
In addition, even when congestion occurs only on a communication path of a certain client, only that client can switch to a stream with a low bit rate, so each client is suitable for the state of each communication path. Stream can be provided.
[0062]
(Second Embodiment)
The second embodiment has the same configuration as that of the first embodiment shown in FIGS. 1, 2, 4, 5, and 7. However, in the network state determination and stream parameter selection processing in the network determination unit 1200 of FIG. 5, the first embodiment takes into account not only congestion on the communication path but also data errors caused by noise and the like. And different.
[0063]
FIG. 9 is a flowchart illustrating an example of processing in which the network state determination unit 1200 determines the state of a communication path using packet information and selects a data stream having a parameter suitable for the state. In this flowchart, first, the congestion determination in step S9001 uses the same method as in the first embodiment. Further, the process S9002 when it is determined that the process is congested in the process S9001 is the same as that in the first embodiment.
[0064]
If it is not determined in step S9001 that there is congestion, in the present embodiment, it is determined in step S9004 whether there is a packet loss. The determination of whether or not there is a packet loss can be determined that there is a loss, for example, when the packet sequence numbers included in the packet information 1604 obtained from the packet receiving unit 1300 are not consecutive. If there is packet loss despite not being determined to be congested, it is determined that an error has occurred on the communication path for some reason, and in processing S9005, for example, the same bit as the parameter currently being received from the parameter data 1601 Among the rate streams, a data stream having a parameter with the shortest GOP interval is selected. An example will be described using the parameter data example of FIG. When the stream No. 3 is received, the stream No. with the same bit rate (64 kbps) and the shortest GOP interval is used. Four streams are selected.
[0065]
In step S9004, the sequence number is used to determine whether or not there is a packet loss. However, if a small amount of packet loss does not affect the image reproduction so much, the packet loss rate L is set. It may be used. In this case, for example, the packet loss rate threshold Lerror_th (<Lth is used, for example,
Lerror> Lerror_th (7)
It may be determined that there is a loss if
[0066]
When changing the stream, processing S9003 for notifying the packet reception unit 1300 of the change and switching processing in the packet reception unit 1300 are the same as those in the first embodiment.
[0067]
Finally, in step S9004, if no packet loss occurs, it is determined that the state of the communication path is good, and no subsequent processing is performed.
[0068]
In addition, since the selection process follows a change in the state of the communication path, the selection process may be repeated, for example, at certain intervals, as in the first embodiment.
[0069]
In the present embodiment, it is first determined in step S9001 in FIG. 9 whether or not there is congestion, but it is assumed that there is no fluctuation in the band or that there is a sufficient margin in the band. When delivering one or more streams that differ only in the interval, it is possible to reduce the processing by omitting the processing of S9001 and S9002 and performing only the packet loss determination of processing S9004.
[0070]
According to the second embodiment of the present invention, it is possible to determine whether or not packet loss occurs due to a data error due to noise or the like as well as congestion. By switching to a stream with a short interval, error propagation due to packet loss can be suppressed without reducing the bit rate. Moreover, since these processes are performed for each client, the control load on the server side can be reduced. In addition, even if an error occurs only on the communication path of a certain client, only that client can be switched to a stream with a short GOP interval, so that a stream suitable for the state of each communication path is provided for each client. It is possible to provide.
[0071]
In the first embodiment and the second embodiment, when congestion or error occurs in the communication path, the stream is changed to a stream having a low bit rate or a stream having a short GOP interval. It is also possible to change to a stream with a long GOP interval. Such an example is shown in the third and fourth embodiments.
[0072]
(Third embodiment)
Similar to the second embodiment, the third embodiment has the same configuration as that of the first embodiment shown in FIGS. 1, 2, 4, 5, and 7. However, in the third embodiment, in the network state determination in the network determination unit 1200 of FIG. 5, when an error occurs locally, if the error does not occur for a certain period, the GOP interval is recovered long. The second embodiment is different from the second embodiment in that it can be configured.
[0073]
FIG. 10 is a flowchart illustrating an example of processing in which the network state determination unit 1200 determines the state of a communication path using packet information and selects a data stream having parameters suitable for the state. In this flowchart, the method for determining congestion in step S9001 uses the same method as in the first embodiment. Further, the process S9002 when it is determined that the process is congested in the process S9001 is the same as that in the first and second embodiments.
[0074]
If it is not determined in step S9001 that there is congestion, in the present embodiment, it is determined in step S9004 whether there is a packet loss. The determination of packet loss here and the stream selection processing S9005 for shortening the GOP interval when it is determined that there is packet loss are the same as in the second embodiment.
[0075]
If no packet loss has occurred in process S9004, it is determined that the communication state is good, and an attempt is made to recover the GOP interval in processes S9006 to S9007. In the example of the process of FIG. 10, in process S9003, the difference between the time when the previous loss was detected and the current time is calculated as a time T when no loss occurred, and an appropriate GOP interval T is used using this time T. GOP Calculate This can be calculated by, for example, the following equation (7).
[0076]
T GOP = T × α (8)
Here, α is a sensitivity coefficient, which is a value indicating the sensitivity of GOP interval recovery. If α is small, the recovery sensitivity becomes dull, and if α is large, the recovery sensitivity becomes sharp. For example, if the time when no packet loss occurs is 4 s and the value of the sensitivity coefficient α is 0.5, T GOP = 4 × 0.5 = 2s.
[0077]
Next, in S9007, the stream having the same GOP interval as the currently received stream and having the closest GOP interval that does not exceed the appropriate GOP interval calculated in S9006 is selected. The example of parameter data in FIG. GOP = 2s, an example will be described. 4 stream 5 is received at the same bit rate (64 kbps) and the nearest GOP interval not exceeding 2 s is 2 s. Three streams are selected. If T GOP = 1 s, StreamNo. Four streams are selected.
[0078]
The processing S9003 for notifying the packet reception unit 1300 of the change of the stream and the switching processing in the packet reception unit 1300 are the same as those in the first and second embodiments.
[0079]
Since the selection process follows a change in the state of the communication path, it may be repeatedly performed, for example, at certain time intervals, as in the first and second embodiments.
[0080]
In this embodiment, it is first determined whether or not there is congestion in step S9001 in FIG. 10. However, one or more streams in which there is no fluctuation in the band and only the GOP interval is different at the same bit rate are distributed. In this case, it is also possible to reduce the processing load by omitting the processes S9001 and S9002 from the beginning and performing only the packet loss determination in the process S9004.
[0081]
According to the third embodiment of the present invention described above, when an error occurs on the communication path and this is dealt with by shortening the GOP interval, the GOP interval is increased when the state of the communication path improves. It is possible to recover and provide a higher quality stream. Moreover, since these processes are performed for each client, the control load on the server side can be reduced. The point that it is possible to provide a stream suitable for the state of each communication path for each client is the same as in the first and second embodiments.
[0082]
(Fourth embodiment)
Also in the fourth embodiment, similar to the second and third embodiments, the configuration common to that shown in FIGS. 1, 2, 4, 5, and 7 in the first embodiment is used. Have. In the fourth embodiment, in the network state determination in the network determination unit 1200 of FIG. 5, it is determined whether there is a margin in the bandwidth of the communication path, and if there is a margin, a stream with a high bit rate is selected, It differs from the third embodiment in that the bit rate can be recovered.
[0083]
FIG. 11 is a flowchart illustrating an example of processing in which the network state determination unit 1200 determines the state of a communication path using packet information and selects a data stream having parameters suitable for the state. In this flowchart, the method of determining congestion in step S9001 uses the same method as in the first to third embodiments. Further, the process S9002 when it is determined that the process is congested in the process S9001 is the same as that in the first to third embodiments.
[0084]
If it is not determined in step S9001 that there is congestion, it is determined in step S9004 whether there is a packet loss. The determination of packet loss here and the stream selection processing S9005 for shortening the GOP interval when it is determined that there is packet loss are the same as in the third embodiment.
[0085]
In the case where it is determined in step S9004 that there is no packet loss, in the present embodiment, in step S9008, it is determined whether or not there is a sufficient bandwidth. With respect to this determination, for example, when the average jitter value Jnow of the received packet at that time is set as a margin of the bandwidth, and this average jitter value Jnow falls below a sufficiently small threshold value Jup_th, that is,
Jnow <Jup_th (9)
When satisfying, it is determined that there is room in the bandwidth. However, the method of determining whether or not there is a margin in this band is not limited to this. For example, it is determined whether or not the delay d is a sufficiently small value, or Jup_th is received in Expression (9). A value that changes according to the bit rate of the stream being used, or a bit rate difference between the stream bup having the next highest bit rate after the bit rate bnow of the stream being received bdelta = bnow-a value that changes according to bup A method such as using can be considered.
[0086]
Further, when retransmission at the network layer is performed for an error occurring in the transmission path, for example, the moving average RI of the product of the delay of the received packet and the arrival interval of the packet at that time is (6) When the value is less than δ times the threshold value ri_th used in the equation,
RI <ri_th × δ (10)
A method such as determining that there is room in the band when satisfying the above condition is also conceivable.
[0087]
If it is determined in step S9008 that the bandwidth is sufficient, the process proceeds to step S9009, and a reception parameter having a minimum bit rate that is larger than the bit rate of the currently selected data stream is selected. Here, if there are a plurality of parameter data satisfying this condition, one of them is selected. For example, a method of selecting the shortest GOP interval is conceivable as the selection method, but is not limited thereto. However, as described above, in order to shorten the time that cannot be normally decoded that occurs at the time of switching, it is preferable that the GOP interval is short. This will be described with reference to the example of FIG. Currently StreamNo. 3 stream (64 kbps) is received, the stream having the maximum bit rate of less than 64 kbps is the StreamNo. 1 and 2 (128 kbps). Among these, as the shortest GOP interval, Stream No. 2 is selected.
[0088]
If it is determined in step S9008 that there is no room in the bandwidth, a process for trying to recover the GOP interval is performed. The processes S9006 and S9007 are the same as those in the third embodiment.
[0089]
The processing S9003 for notifying the packet reception unit 1300 of the change of the stream and the switching processing in the packet reception unit 1300 are the same as those in the first to third embodiments.
[0090]
In order to follow the change in the state of the communication path, the selection process may be repeatedly performed, for example, every certain time, as in the first to third embodiments.
[0091]
In this embodiment, it is assumed that no error occurs in the communication path in FIG. 11, and when one or more streams having only the same GOP interval are distributed, processing S9004, S9005, and processing S9006, If S9007 is omitted and the process S9001 is not congested, the process proceeds to process S9008, and it is possible to reduce the process by only determining whether it is congested and whether there is a bandwidth.
[0092]
According to the fourth embodiment of the present invention described above, it is determined whether or not there is a margin in the bandwidth of the communication path, and when there is a margin, the bit rate can be recovered high, so that the bandwidth is wasted. Can be used without any problem to provide a high-quality stream. Since these processes are performed for each client, the control load on the server side can be reduced, and a stream suitable for the state of each communication path can be provided for each client. Is the same as in the first to third embodiments.
[0093]
In the fourth embodiment, it is determined whether or not there is a margin in the bandwidth. However, since it is not determined whether or not there is a margin, the bandwidth is exceeded as a result of restoring the bit rate, and congestion is caused. May be incurred. Furthermore, by repeatedly performing the selection process, there is a possibility that the recovery of the bit rate and the congestion will be repeated, and conversely, the video will be difficult to see. In order to suppress such a phenomenon, an example in which a stream can be provided stably based on the history of past stream switching will be described in a fifth embodiment.
[0094]
(Fifth embodiment)
In the fifth embodiment, the configurations shown in FIGS. 1, 2, 4, and 5 are the same as those in the first to fourth embodiments. As shown in FIG. 12, a network information storage unit 1220 for accumulating packet information 1604 from the packet receiving unit 1300 and a parameter of a stream selected in the past are included in the network state determination unit 1200 of FIG. Fourth, the reception parameter information storage unit 1230 for accumulating 1605 is provided, and the determination using the history 1212 of the stream selected in the past is performed in the state determination process in the network state determination unit 1200. This is different from the embodiment.
[0095]
FIG. 13 shows an example of processing for determining the state of a communication path using packet information and selecting a data stream having parameters suitable for the state in the network state determination unit 1210 (FIG. 12) of this embodiment. It is a flowchart. In this flowchart, the method of determining congestion in step S9001 uses the same method as in the first to fourth embodiments. Further, the process S9002 when it is determined that the process is congested in the process S9001 is the same as that in the first to fourth embodiments.
[0096]
Next, the processing proceeds to step S9010. Here, it is determined whether or not the previous switching was a recovery of the bit rate. This determination is made by obtaining the switching information history 1212 from the reception parameter information storage unit 1230 in FIG. When the previous switching is recovery of the bit rate and congestion occurs after the switching, it is determined that the recovery is not appropriate. Therefore, the process proceeds to step S9011, and in the process S9008 for determining whether there is a margin in the case where there is no congestion, the threshold value Jup_th of the equation (8) Jnow <Jup_th for determining that there is a margin is further reduced. For example,
Figure 2005033556
The threshold value Jup_th is corrected as follows. Thereby, in the determination of whether or not there is a margin in the next band, the probability that it is determined that there is a margin in the band is low. Similarly, when RI is used as an index when delay varies due to retransmission in the network layer, in order to further reduce the threshold value ri_th used in equation (10), for example,
Figure 2005033556
It is good.
[0097]
If it is not determined in step S9001 that there is congestion, it is determined in step S9004 whether there is a packet loss. The determination of packet loss here and the stream selection processing S9005 for shortening the GOP interval when it is determined that there is packet loss are the same as in the fourth embodiment. If no packet loss has occurred in S9004, a process S9008 for determining whether there is a bandwidth is performed. This process is the same as in the fourth embodiment.
[0098]
Furthermore, the process S9009 for selecting a stream that recovers the bit rate when it is determined in the process S9008 that there is a sufficient bandwidth is the same as in the fourth embodiment. Also, in processing 9008, processing S9006 and S9007 that attempt to recover the GOP interval when it is determined that there is no room in the band are the same as in the fourth embodiment.
[0099]
The processing S9003 for notifying the packet reception unit 1300 of the change of the stream and the switching processing in the packet reception unit 1300 are the same as those in the first to fourth embodiments.
[0100]
In order to follow the change in the state of the communication path, the selection process may be repeatedly performed, for example, at certain intervals, as in the first to fourth embodiments.
[0101]
In this embodiment, it is assumed that no error occurs in the communication path in FIG. 11, and when one or more streams having only the same GOP interval are distributed, processing S9004, S9005, and processing S9006, If S9007 is omitted and the process S9001 is not congested, the process proceeds to process S9008, and it is possible to reduce the process by only determining whether it is congested and whether there is a bandwidth.
[0102]
Further, when this embodiment is modified and the same bit rate is received for a certain period in the past switching history 1212, the threshold value of the average jitter in the determination in the process S9008 is set to, for example,
Figure 2005033556
It is also possible to make it easier to follow the situation when the bandwidth of the communication path is recovered by changing the size so that it becomes larger and making it easier to recover the bit rate. Similarly, in the case where RI is used as an index when there is a variation in delay due to retransmission in the network layer, in order to increase the threshold value ri_th used in equation (10), for example,
Figure 2005033556
It is good.
[0103]
According to the fifth embodiment of the present invention described above, even when the bandwidth is exceeded and congestion is caused as a result of restoring the bit rate, the threshold value is corrected using the past stream switching history. Thus, the recovery of the bit rate and the repetition of congestion can be appropriately suppressed, so that stable stream provision can be realized. Moreover, since these processes are performed for each client, the control load on the server side can be reduced. As in the first to fourth embodiments, it is possible to provide a stream suitable for the state of each communication path for each client.
[0104]
In the first to fifth embodiments described above, in the stream reception switching process in the packet reception unit 1300, decoding cannot be performed normally until a packet in the intra-frame coding mode is received for the first time after switching. . A method for suppressing such a phenomenon will be described below.
[0105]
This is an extension of the packet receiving unit 1300 in the client configuration shown in FIG. 5, and can be applied as an example in which a part of the first to fifth embodiments described so far is developed. is there. As shown in FIG. 14, an intra-frame coding determination unit 1321, a switching control unit 1322 and a packet data receiving unit 1323 are provided inside. According to this configuration, the packet information 1604 received by the packet data receiving unit 1323 is passed to the network state determination unit 1200, such as header information such as the sequence number and time stamp of the packet, and packet arrival time. The process of selecting a stream described in the fifth embodiment is performed. Here, when the stream is changed, the switching information 1605 including the reception parameter of the changed stream is passed from the network state determination unit 1200 to the switching control unit 1322. Also, the packet 1602 received by the packet data receiving unit 1323 is passed to the intraframe coding determination unit 1321. The intra-frame encoding determination unit 1321 determines whether the encoded data included in the packet is intra-frame encoded data or inter-frame encoded data, and the result is the data 1324 added to the packet 1602 switching control unit Pass to 1322.
[0106]
Upon receiving the switching information 1605, the switching control unit 1322 performs a switching process as shown in FIG. First, in process S11001, it is determined whether there is a margin in the reception band. For this determination, the average jitter of the packet is calculated from the header information such as the sequence number and time stamp of the packet included in the data 1324 passed from the intra-frame encoding determination unit 1321 and the arrival time of the packet. This is performed using the equation (9) shown in the embodiment.
[0107]
If it is determined that the bandwidth is sufficient, the process proceeds to step S11002, and the reception of the stream is started (JOIN) from the multicast address of the reception parameter after the change included in the switching information 1605.
[0108]
Next, the processing proceeds to step 11003, and it is determined whether the received packet of the changed stream is intra-frame encoded. This uses the determination result included in the data 1324 passed from the intra-frame encoding determination unit 1321, and the determination as to whether or not the stream has been changed is based on the destination multicast address and payload number included in the packet header. To do. Here, until the packet including the encoded data encoded in the frame with the stream after the change is received, the encoded data 1606 included in the packet including the stream before the change is output to the image decoding unit 1400. The packet including the changed stream is discarded. If the received packet of the stream after the change is a packet including encoded data that has been intra-frame encoded, the process proceeds to step S11004, and the image decoding unit 1400 performs the encoding included in the packet of the stream before the change. The output of data is stopped and the subsequent packets are discarded, and the encoded data 1606 included in the packet of the changed stream is output.
[0109]
Finally, in process S11005, the reception of the stream from the multicast address of the stream before the change is stopped (LEAVE).
[0110]
In this series of processing (S11002 to S11005), the pre-change stream and the post-change stream are temporarily received at the same time by making use of the bandwidth, and the intra-frame encoded data of the post-change stream is stored. By switching the stream output to the image decoding unit 1400 after waiting for arrival, it is possible to perform smooth switching without interruption.
[0111]
This will be described using a specific example. In FIG. 16, when switching occurs, the stream before the change (the 224.1.1.1 stream) is received. At this time, first, reception (JOIN) of the stream to be changed (the stream of 224.1.1.2) is started. Next, the reception of the stream before the change is stopped (LEAVE) by switching the stream to be output when the first intra-frame encoded packet 16001 is received after the reception of the stream after the change is started. By doing this, the stream before output is output until the intra-frame encoded frame arrives, and the output stream is switched to the destination stream when the intra-frame encoded frame arrives. Therefore, it is possible to provide a video without disturbance. However, since two streams are received simultaneously during switching, it is necessary to determine in S11001 whether there is sufficient bandwidth.
[0112]
On the other hand, if it is determined in step S11001 that the bandwidth is not sufficient, the process proceeds to step S11006, and reception of the stream from the multicast address of the stream before the change is stopped (LEAVE). In step S11007, stream reception is started (JOIN) from the multicast address of the changed reception parameter included in the switching information 1605. Next, the processing proceeds to processing 11008, and it is determined whether or not the received packet of the stream after the change is intraframe encoding by the same method as the processing 11003. Here, until the packet including the encoded data encoded in the frame with the stream after the change is received, the encoded data 1606 included in the packet including the stream before the change is output to the image decoding unit 1400. The packet including the changed stream is discarded. If the received packet of the stream after the change is a packet including encoded data that has been intra-frame encoded, the process proceeds to step S11009, and the encoding included in the packet of the stream before the change is performed on the image decoding unit 1400. The output of data is stopped and the subsequent packets are discarded, and the encoded data 1606 included in the packet of the changed stream is output.
[0113]
In this series of processing (S11006 to S11007), the reception of the stream after the change is started after the reception of the stream before the change is stopped, and the image after waiting for arrival of the intra-frame encoded data of the stream after the change By switching the stream to be output to the decoding unit 1400, the use band is suppressed, and the image is temporarily stopped at the last frame of the stream before the change until the intra-coded data of the stream after the change is received. However, it is possible to perform smooth switching without causing image disturbance due to switching.
[0114]
This will be described using a specific example. In FIG. 17, when switching occurs, the stream before the change (224.1.1.1 stream) is received. First, the stream before the change (224.1.1.1 stream) is received. After the reception is stopped (LEAVE), the reception of the changed stream (the 224.1.1.2 stream) is started (JOIN). As a result, it is not necessary to receive two streams at the same time as in the example of FIG. 16, and the bandwidth can be saved. Next, the stream to be output is switched when the first intra-frame encoded packet 17001 is received after reception of the changed stream is started. During this time, the output stream is stopped at the frame received at the end of the stream before the change, but the output stream is switched from the frame that was just encoded within the frame, and it is possible to provide an undisturbed video. .
[0115]
In steps S11006 to S11007, the image is temporarily stopped at the last frame of the stream before the change until the intra-frame encoded data of the stream after the change is received. . When it is known that frames encoded within a frame at regular intervals are included, it is conceivable to control the switching timing by predicting the time when the next frame encoded within a frame is transmitted. For example, the next intra-frame encoding is performed from the time Tfirst_send at which the first packet of the stream that can be acquired from the RTCP transmitted from the server 2000 is transmitted, the current time t, and the GOP interval Igop that can be acquired from the parameter data. A time Tnext_ivop_send at which a packet including data is transmitted on the server side is estimated as follows.
[0116]
Figure 2005033556
In order to meet this time, for example, a time Tchange earlier than this time by the sum of the packet delay d and the packet delay variation d ′, that is,
Figure 2005033556
If processing 11006 to processing 11007 are executed at the same time, switching can be performed in accordance with arrival of a packet including the next intra-frame encoded data, and the time during which video is stopped at the time of switching can be kept short.
[0117]
In addition, another method is provided for suppressing the stoppage of an image due to switching. Unlike the above method, this method can be used even if there are no frames that are intra-coded at regular intervals. That is, the time Tnext_ivop_send at which a packet including the frame encoded in the next frame of the changed stream is transmitted to the server 2000 using, for example, an RTSP GET_PARAMETER command. After that, if processing 11006 to processing 11007 are executed at the time Tchange calculated by, for example, the equation (16) as in the above method, switching is performed in accordance with arrival of a packet including the next intra-frame encoded data. It is possible to shorten the time during which the video stops at the time of switching. Regarding the control of the time at which the processing 11006 to processing 11007 is performed, the method described above is an example, and the time Tnext_ivop_send at which the server 2000 transmits a packet including the next intra-frame encoded data of the changed stream is set. If it is the method of acquisition or estimation, it is possible to control switching time using (16) Formula.
[0118]
By applying the switching method as described above to the first to fifth embodiments, when switching to a suitable stream that follows the state of the communication path, the switching method according to the margin of the band is switched smoothly. Switching becomes possible.
[0119]
In the embodiment described above, data transmission is performed via multicast on the network 3000 from the server 2000 to each client 1000 as shown in FIG. 1, but for example, portable terminals are assumed as the clients 1000a to 1000b. In this case, as shown in FIG. 18, the terminal node from the network 3000 to the clients 1000a to 1000b is the base station 4000, the server 2000 to the base station 4000 is transmitted by multicast, and the base station 4000 to the clients 1000a to 1000b are You may transmit using a unicast. Further, the end node from the network 3000 to, for example, the clients 1000c to 1000d is a switch 5000 having a function of monitoring a participation / non-participation in a multicast group and controlling a stream to be transferred to a downstream node. Only the streams received by the clients 1000c and 1000d can be transmitted between the client 1000c and the client 1000d. Thus, in the present invention, a switch that uses unicast or controls multicast traffic may be included in a part of the communication path from the server to the client. In particular, as in the example of FIG. 18, unicast transmission is performed from the end node (base station or switch) of the network that is likely to cause errors and bandwidth fluctuations to the client, or the end node is a switch having a multicast traffic control function. Thus, the present invention is more effective by controlling the transmitted stream.
[0120]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage. In addition, various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of components disclosed in the embodiment. For example, some components may be deleted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, constituent elements over different embodiments may be appropriately combined.
[0121]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, adaptive data transmission can be performed for various transmission environments in which a receiving apparatus is placed without increasing the processing load on both the transmitting apparatus and the receiving apparatus. Devices and methods can be provided that can be implemented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of a data transmission system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing the internal configuration of the server
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of parameter data transmitted by a parameter transmission unit.
FIG. 4 is a block diagram illustrating another configuration example of the server.
FIG. 5 is a block diagram showing a basic configuration of a client
FIG. 6 is a flowchart illustrating an example of processing for selecting a data stream having parameters suitable for the state of a communication path.
FIG. 7 is a block diagram illustrating another configuration example related to congestion determination in the network state determination unit;
FIG. 8 is a flowchart illustrating an example of switching processing in a packet reception unit.
FIG. 9 is a flowchart illustrating an example of processing for selecting a data stream having parameters suitable for a communication path state in a network state determination unit according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a flowchart according to the third embodiment of the present invention, showing another example of processing for selecting a data stream having parameters suitable for the communication path state in the network state determination unit;
FIG. 11 is a flowchart illustrating still another example of processing for selecting a data stream having a parameter suitable for a communication path state in a network state determination unit according to the fourth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a block diagram showing a configuration of a network state determination unit according to the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart illustrating an example of processing for selecting a data stream having a parameter suitable for a communication path state in a network state determination unit according to the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a block diagram illustrating a configuration example of a packet data receiving unit according to a modification of the embodiment;
FIG. 15 is a flowchart illustrating a switching process based on switching information by a switching control unit according to the modification example;
FIG. 16 is a conceptual diagram for explaining stream switching according to the modification example;
FIG. 17 is a conceptual diagram for explaining stream switching according to the modification example;
FIG. 18 is a system configuration diagram according to a modification of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1000a to d ... client (data receiving device), 2000 ... server (data transmitting device), 3000 ... network

Claims (20)

データ信号を入力する入力手段と、
前記データ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して第1、第2の符号化データストリームを生成する符号化手段と、
前記第1の符号化データストリームをパケット化して第1のマルチキャストアドレスに送信するとともに、前記第2の符号化データストリームをパケット化して第2のマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信手段と、
前記第1、第2の符号化パラメータを前記第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータをデータ受信装置からの要求に応じて送信するパラメータ送信手段と、
を具備するデータ送信装置。
An input means for inputting a data signal;
Encoding means for encoding the data signal using first and second encoding parameters to generate first and second encoded data streams;
Packet data transmission means for packetizing the first encoded data stream and transmitting the packet to the first multicast address, and packetizing the second encoded data stream and transmitting the packet to the second multicast address;
Parameter transmitting means for transmitting parameter data representing the first and second encoding parameters in association with transmission parameters including the first and second multicast addresses in response to a request from a data receiving device;
A data transmission device comprising:
同一のデータ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して生成される第1、第2の符号化データストリームを格納する格納手段と、
データ受信装置からの要求に応じて前記格納手段から前記第1、第2の符号化データストリームを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出された第1の符号化データストリームをパケット化して第1のマルチキャストアドレスに送信するとともに、前記読み出し手段により読み出された第2の符号化データストリームをパケット化して第2のマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信手段と、
前記第1、第2の符号化データストリームのそれぞれの符号化パラメータを前記第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを、データ受信装置からの要求に応じて送信するパラメータ送信手段と、
を具備するデータ送信装置。
Storage means for storing first and second encoded data streams generated by encoding the same data signal using the first and second encoding parameters;
Reading means for reading the first and second encoded data streams from the storage means in response to a request from the data receiving device;
The first encoded data stream read by the reading unit is packetized and transmitted to the first multicast address, and the second encoded data stream read by the reading unit is packetized and second Packet data transmission means for transmitting to the multicast address of
Parameter data representing the respective encoding parameters of the first and second encoded data streams in association with the transmission parameters including the first and second multicast addresses is transmitted in response to a request from the data receiving apparatus. Parameter transmission means for
A data transmission device comprising:
同一のデータ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して生成された第1、第2の符号化データストリームのそれぞれの符号化パラメータを第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを受信するパラメータ受信手段と、
前記パラメータデータに基づいて前記第1、第2のマルチキャストアドレスのいずれか一方を選択するアドレス選択手段と、
前記アドレス選択手段により選択されたマルチキャストアドレスに対応する前記第1、第2の符号化データストリームのいずれか一方のパケットデータを受信するパケットデータ受信手段と、
前記パケットデータ受信手段により受信されたパケットデータを復号して前記データ信号を再生するデータ再生手段と、
を具備するデータ受信装置。
The encoding parameters of the first and second encoded data streams generated by encoding the same data signal using the first and second encoding parameters include the first and second multicast addresses. Parameter receiving means for receiving parameter data associated with transmission parameters;
Address selection means for selecting one of the first and second multicast addresses based on the parameter data;
Packet data receiving means for receiving packet data of one of the first and second encoded data streams corresponding to the multicast address selected by the address selecting means;
Data reproducing means for decoding the packet data received by the packet data receiving means and reproducing the data signal;
A data receiving apparatus comprising:
伝送路の通信状態を前記パケットデータ受信手段により受信されたパケットデータに基づいて判定するネットワーク状態判定手段と、
前記ネットワーク状態判定手段により判定された通信状態に基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する輻輳判定手段と、
前記輻輳判定手段により輻輳が生じていると判定された場合に、前記伝送路の占有帯域幅を削減可能な前記第1、第2の符号化データストリームのいずれか一方のパケットデータを受信するように前記第1、第2のマルチキャストアドレスをいずれか一方からいずれか他方に切り替えるアドレス切り替え手段と、
をさらに具備する請求項3に記載のデータ受信装置。
Network state determining means for determining a communication state of a transmission path based on packet data received by the packet data receiving means;
Based on the communication state determined by the network state determination means, congestion determination means for determining whether congestion is currently occurring in the transmission path;
When it is determined by the congestion determination means that congestion has occurred, the packet data of any one of the first and second encoded data streams capable of reducing the occupied bandwidth of the transmission path is received. Address switching means for switching the first and second multicast addresses from one to the other;
The data receiving device according to claim 3, further comprising:
前記通信状態の判定に用いられるパケットデータは、パケットの遅延時間、パケットの損失、あるいはパケットの到着間隔の少なくともいずれかの情報を含む請求項4に記載のデータ受信装置。The data receiving apparatus according to claim 4, wherein the packet data used for determining the communication state includes at least one of packet delay time, packet loss, and packet arrival interval. 前記ネットワーク状態判定手段により判定された前記通信状態を表すネットワーク情報を格納するネットワーク情報格納手段をさらに具備し、
前記輻輳判定手段は、前記ネットワーク情報格納手段に格納された過去のネットワーク情報と、前記ネットワーク状態判定手段により判定された現在の通信状態とに基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する請求項4又は5に記載のデータ受信装置。
Network information storage means for storing network information representing the communication state determined by the network state determination means;
Whether the congestion determination unit is currently congested in the transmission path based on the past network information stored in the network information storage unit and the current communication state determined by the network state determination unit. The data receiving device according to claim 4, wherein it is determined whether or not.
前記パラメータ受信手段により受信されたパラメータデータを格納するパラメータ格納手段をさらに具備し、
前記輻輳判定手段は、前記パラメータ格納手段に格納された過去のパラメータデータと、前記ネットワーク状態判定手段により判定された現在の通信状態とに基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する請求項4又は5に記載のデータ受信装置。
Further comprising parameter storage means for storing parameter data received by the parameter receiving means;
The congestion determination unit is configured to determine whether congestion is currently occurring in the transmission path based on past parameter data stored in the parameter storage unit and a current communication state determined by the network state determination unit. The data receiving device according to claim 4, wherein the data receiving device determines whether or not.
前記パケットデータ受信手段により受信されたパケットデータにパケット損失が生じたか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたパケット損失の時間間隔を計測する計測手段と、
前記時間間隔の長短に応じて前記アドレス選択手段によるマルチキャストアドレスの選択を制御する手段をさらに具備する請求項4乃至7のいずれかに記載のデータ受信装置。
Detecting means for detecting whether packet loss has occurred in the packet data received by the packet data receiving means;
Measuring means for measuring a time interval of packet loss detected by the detecting means;
The data receiving apparatus according to any one of claims 4 to 7, further comprising means for controlling selection of a multicast address by the address selecting means according to the length of the time interval.
前記伝送路の帯域の余裕度を計算する計算手段と、
前記計算手段により計算された余裕度を閾値と比較し、その比較結果に従って前記アドレス選択手段によるマルチキャストアドレスの選択を制御する手段をさらに具備する請求項4乃至7のいずれかに記載のデータ受信装置。
A calculation means for calculating a margin of the bandwidth of the transmission path;
8. The data receiving apparatus according to claim 4, further comprising means for comparing the margin calculated by the calculating means with a threshold value and controlling selection of a multicast address by the address selecting means according to the comparison result. .
フレーム内符号化された符号化ストリームの推定送信時刻を計算する計算手段と、
前記データ再生手段によるデータ信号の再生が前記フレーム内符号化された符号化ストリームの不達に起因して停止しないように、前記アドレス選択手段によるマルチキャストアドレスの選択を前記推定送信時刻に基づいて制御する手段をさらに具備する請求項8又は9に記載のデータ受信装置。
Calculation means for calculating an estimated transmission time of the encoded stream encoded in the frame;
Multicast address selection by the address selection unit is controlled based on the estimated transmission time so that the reproduction of the data signal by the data reproduction unit does not stop due to the non-delivery of the encoded stream encoded in the frame. The data receiving device according to claim 8, further comprising means for performing the processing.
データ信号を入力する入力ステップと、
前記データ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化し、第1、第2の符号化データストリームを生成する符号化ステップと、
前記第1の符号化データストリームをパケット化して第1のマルチキャストアドレスに送信するとともに、前記第2の符号化データストリームをパケット化して第2のマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信ステップと、
前記第1、第2の符号化データストリームの生成に用いられたそれぞれの符号化パラメータを前記第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを、データ受信装置からの要求に応じて送信するパラメータ送信ステップと、
を具備するデータ送信方法。
An input step for inputting a data signal;
An encoding step of encoding the data signal using first and second encoding parameters to generate first and second encoded data streams;
Packetizing the first encoded data stream and transmitting it to a first multicast address, and packetizing the second encoded data stream and transmitting it to a second multicast address; and
Parameter data representing the respective encoding parameters used to generate the first and second encoded data streams in association with the transmission parameters including the first and second multicast addresses are transmitted from the data receiving apparatus. A parameter sending step to send upon request;
A data transmission method comprising:
同一のデータ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して生成された第1、第2の符号化データストリームを格納する格納ステップと、
データ受信装置からの要求に応じて前記格納ステップにおいて格納された前記第1、第2の符号化データストリームを読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された第1の符号化データストリームをパケット化して第1のマルチキャストアドレスに送信するとともに、前記読み出しステップにおいて読み出された第2の符号化データストリームをパケット化して第2のマルチキャストアドレスに送信するパケットデータ送信ステップと、
前記第1、第2の符号化データストリームのそれぞれの符号化パラメータを前記第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを、データ受信装置からの要求に応じて送信するパラメータ送信ステップと、
を具備するデータ送信方法。
A storing step of storing first and second encoded data streams generated by encoding the same data signal using first and second encoding parameters;
A reading step of reading out the first and second encoded data streams stored in the storing step in response to a request from a data receiving device;
The first encoded data stream read in the reading step is packetized and transmitted to the first multicast address, and the second encoded data stream read in the reading step is packetized and second Packet data transmission step for transmitting to the multicast address of
Parameter data representing the respective encoding parameters of the first and second encoded data streams in association with the transmission parameters including the first and second multicast addresses is transmitted in response to a request from the data receiving apparatus. A parameter transmission step to perform,
A data transmission method comprising:
同一のデータ信号を第1、第2の符号化パラメータを用いて符号化して生成された第1、第2の符号化データストリームのそれぞれの符号化パラメータを第1、第2のマルチキャストアドレスを含む送信パラメータに対応付けて表すパラメータデータを受信するパラメータ受信ステップと、
前記パラメータデータに基づいて前記第1、第2のマルチキャストアドレスのいずれか一方を選択するアドレス選択ステップと、
前記アドレス選択ステップにおいて選択されたマルチキャストアドレスに対応する前記第1、第2の符号化データストリームのいずれか一方のパケットデータを受信するパケットデータ受信ステップと、
前記パケットデータ受信ステップにおいて受信されたパケットデータを復号して前記データ信号を再生するデータ再生ステップと、
を具備するデータ受信方法。
Each encoding parameter of the first and second encoded data streams generated by encoding the same data signal using the first and second encoding parameters includes the first and second multicast addresses. A parameter receiving step for receiving parameter data associated with a transmission parameter;
An address selection step of selecting one of the first and second multicast addresses based on the parameter data;
A packet data receiving step of receiving packet data of one of the first and second encoded data streams corresponding to the multicast address selected in the address selection step;
A data reproduction step of decoding the packet data received in the packet data reception step to reproduce the data signal;
A data receiving method comprising:
伝送路の通信状態を前記パケットデータ受信ステップにおいて受信されたパケットデータに基づいて判定するネットワーク状態判定ステップと、
前記ネットワーク状態判定ステップにおいて判定された通信状態に基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する輻輳判定ステップと、
前記輻輳判定ステップにおいて輻輳が生じていると判定された場合に、前記伝送路の占有帯域幅を削減可能な前記第1、第2の符号化データストリームのいずれか一方のパケットデータを受信するように前記第1、第2のマルチキャストアドレスをいずれか一方からいずれか他方に切り替えるアドレス切り替えステップと、
をさらに具備する請求項13に記載のデータ受信方法。
A network state determining step for determining a communication state of a transmission path based on the packet data received in the packet data receiving step;
Based on the communication state determined in the network state determination step, a congestion determination step for determining whether congestion is currently occurring in the transmission path;
When it is determined in the congestion determination step that congestion has occurred, the packet data of any one of the first and second encoded data streams capable of reducing the occupied bandwidth of the transmission path is received. An address switching step of switching the first and second multicast addresses from one to the other;
The data receiving method according to claim 13, further comprising:
前記通信状態の判定に用いられるパケットデータは、パケットの遅延時間、パケットの損失、あるいはパケットの到着間隔の少なくともいずれかの情報を含む請求項14に記載のデータ受信方法。15. The data reception method according to claim 14, wherein the packet data used for determining the communication state includes at least one of packet delay time, packet loss, and packet arrival interval. 前記ネットワーク状態判定ステップにおいて判定された前記通信状態を表すネットワーク情報を格納するネットワーク情報格納ステップをさらに具備し、
前記輻輳判定ステップは、前記ネットワーク情報格納手段に格納された過去のネットワーク情報と、前記ネットワーク状態判定ステップにおいて判定された現在の通信状態とに基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する請求項14又は15に記載のデータ受信方法。
A network information storage step of storing network information representing the communication state determined in the network state determination step;
In the congestion determination step, based on the past network information stored in the network information storage means and the current communication state determined in the network state determination step, is congestion currently occurring in the transmission path? The data receiving method according to claim 14 or 15, wherein it is determined whether or not.
前記パラメータ受信ステップにおいて受信されたパラメータデータを格納するパラメータ格納ステップをさらに具備し、
前記輻輳判定ステップは、前記パラメータ格納ステップにおいて格納された過去のパラメータデータと、前記ネットワーク状態判定ステップにおいて判定された現在の通信状態とに基づいて、前記伝送路に現在、輻輳が生じているか否かを判定する請求項14又は15に記載のデータ受信方法。
A parameter storing step of storing the parameter data received in the parameter receiving step;
In the congestion determination step, based on the past parameter data stored in the parameter storage step and the current communication state determined in the network state determination step, whether or not congestion is currently occurring in the transmission path. The data receiving method according to claim 14 or 15, wherein the data receiving method is determined.
前記パケットデータ受信ステップにおいて受信されたパケットデータにパケット損失が生じたか否かを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出されたパケット損失の時間間隔を計測する計測ステップと、
前記時間間隔の長短に応じて前記アドレス選択ステップにおけるマルチキャストアドレスの選択を制御するステップをさらに具備する請求項14乃至17のいずれかに記載のデータ受信方法。
A detecting step for detecting whether or not packet loss has occurred in the packet data received in the packet data receiving step;
A measurement step of measuring a time interval of packet loss detected in the detection step;
The data receiving method according to claim 14, further comprising a step of controlling selection of a multicast address in the address selection step according to the length of the time interval.
前記伝送路の帯域の余裕度を計算する計算ステップと、
前記計算ステップにおいて計算された余裕度を閾値と比較し、その比較結果に従って前記アドレス選択ステップにおけるマルチキャストアドレスの選択を制御するステップをさらに具備する請求項14乃至17のいずれかに記載のデータ受信方法。
A calculation step of calculating a margin of the bandwidth of the transmission path;
The data receiving method according to any one of claims 14 to 17, further comprising a step of comparing the margin calculated in the calculating step with a threshold value and controlling selection of a multicast address in the address selecting step according to the comparison result. .
フレーム内符号化された符号化ストリームの推定送信時刻を計算する計算ステップと、
前記データ再生ステップにおけるデータ信号の再生が前記フレーム内符号化された符号化ストリームの不達に起因して停止しないように、前記アドレス選択ステップにおけるマルチキャストアドレスの選択を前記推定送信時刻に基づいて制御するステップをさらに具備する請求項18又は19に記載のデータ受信方法。
A calculation step for calculating an estimated transmission time of an intra-frame encoded encoded stream;
Multicast address selection in the address selection step is controlled based on the estimated transmission time so that reproduction of the data signal in the data reproduction step does not stop due to non-delivery of the encoded stream encoded in the frame The data receiving method according to claim 18 or 19, further comprising a step of:
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