JP2004508954A - 位置決め装置およびシステム - Google Patents
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Abstract
計算機支援製造において使用するための位置決め装置であって、第1の部品(2;23)の位置および配向に関係する情報を生成するようにされている少なくとも1つの測定手段(4,5,6a,6b)、生成された情報を受取るようにされているプロセッサ手段(5)、およびプロセッサ手段に応答して第1の部品をマニピュレートするようにされている第1の処理手段(21)を含み;該少なくとも1つの測定手段(3,5,6a,6b;4,5,6a,6b)がさらに、第1の部品から離れている第2の部品(1;24)の位置および配向に関係する情報を生成するようにされていることと、該プロセッサ手段がさらに、第2の部品の測定された位置および配向に対して第1の部品の位置および配向を求めるようにされていることと、該第1の処理手段が、第1の部品の求めた相対的位置および配向に依存して、第2の部品に対する所定の位置および配向へ第1の部品をマニピュレートするようにされていることとを特徴とする位置決め装置。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、限定はしないが、とくに大形の工業用の製造において、“一緒にまとめる(putting together)”アッセンブリ動作におけるように、一方の部品を他方の部品に関係して位置決めする装置および方法に関する。
【0002】
従来の技術
航空機産業または造船所ドックにおいて採用されているような、従来の大形の工業用のアッセンブリプロセスにおいて、部品を大形製造物にアッセンブルするか、または幾何学的に制御されたやり方で大形構造を機械加工することが頻繁に要求されている。
【0003】
航空機の胴体部分または船体(ハル)のような、構造を現場でアッセンブルする大形構造の場合は、構造または構造上の局所的な領域の実際の位置および配向は正確には分からない。この問題は、このような構造が自身の重みを受けて曲がり、その結果局所的な領域の正確な位置および配向についてより不確実になるといった事実のために悪化することが多い。
【0004】
さらに、このような構造は大きいために、ロボットまたは機械を使用して、このような構造をアッセンブルまたは製造して、構造を生成しなければならない。このようなロボットおよび機械の位置および配向も正確には分からない。これは、生産ラインのアッセンブリプロセスにおいて使用されるロボットの位置が正確に分かっているのとは対照的であり、ロボットが物品をアッセンブルする生産ラインの一定の位置で装着され、このようなロボットおよび機械の位置および配向は正確に位置決めされる。したがって、生産ラインおよび他の自動アッセンブリ(組立て)プロセスに従来から適用されてきた非天測位置推定技術(一般に推測技術と呼ばれる ;dead reckoning techniques)は、通常は大規模なアッセンブリプロセスには適していない。
【0005】
ロボットはアッセンブルまたは機械加工される構造の周りを正確に移動できるようにガントリを使用してもよい。しかしながらアッセンブルされる構造が大形であるときは、ガントリの使用は実行不可能であることが多い。その理由は、位置の正確性を高く維持するために、ガントリは相当に剛性でなければならないからである。しかしながらアッセンブルされた構造が非常に大形であるときは、十分に大きくかつ十分に剛性であるガントリを製造するのは、その困難さとコスト高であることによって妨げられている。
【0006】
大形構造の局所領域上で使用して、構造の基準点を捕らえるためにジグおよびテンプレートを作り、アッセンブリまたは機械加工する位置を規定する別の点を位置付けることができる。しかしながら、構造(物)上でジグを正確に位置決めすること自体が、問題の構造の形状およびタイプに依存して、重大な問題を発生する。ジグを構造上に確実に位置決めできないときは、構造上に別の点を位置決めするにはジグはほとんど役にたたない。
【0007】
通常、このような情況では、部品を大形の構造にアッセンブルするときは、最初にほぼ正確な位置にあったもののみついて部品がアッセンブリに供給される。部品および構造上に位置決めされている基準点を使用して、種々の測定を行うことができる。次に再測定する前に、部品と構造の幾何学的関係を調整する。このために最終的なフィットには、測定および再調整に対する時間のかかる反復プロセスで決定される。
【0008】
したがって、一方の部品に対する他方の部品の位置を制御して、アッセンブリおよび製造作業を実行し、従来技術に関係する問題を克服する装置および方法が必要とされている。
【0009】
発明が解決しようとする課題
本発明にしたがって、計算機支援製造(CAM)において使用するための位置決め装置であって、第1の部品の位置および配向に関係する情報を生成するようにされている少なくとも1つの測定手段、生成された情報を受取るようにされているプロセッサ手段、およびプロセッサ手段に応答して第1の部品をマニピュレート(manipulate、操作の意)するようにされている第1の処理手段を含み;該少なくとも1つの測定手段がさらに、第1の部品から離れている第2の部品の位置および配向に関係する情報を生成するようにされていることと、該プロセッサ手段がさらに、第2の部品の測定された位置および配向に対して第1の部品の位置および配向を求めるようにされていることと、該第1の処理手段が、第1の部品の求めた相対的位置および配向に依存して、第2の部品に対する所定の位置および配向へ第1の部品をマニピュレートするようにされていることとを特徴とする位置決め装置を提供する。
【0010】
第1および第2の部品の位置および配向を測定し、第1の部品を第2の部品に対して移動することが要求されている具合を計算することによって、何れかの部品の位置または配向についての予備知識に依存せずに、第1の部品と第2の部品との間の幾何学的に最適なフィットを達成できることが好都合である。したがって、本発明は、非天測位置推定技術が適していない情況において使用することができる。
【0011】
さらに、本発明は、製造および再調整に対する時間のかかる反復プロセスに依存しないプロセスにおいて、一方の部品を他方の部品に対して位置決めすることができる。したがって時間のよりかからないやり方、またはより正確なやり方、あるいはこの両者のやり方で一方の部品を他方の部品に対して位置決めする可能性を高める。
【0012】
第1または第2の何れかの部品の位置および配向の測定は、第1または第2の部品の何れかの局所的な領域に対して行われることが好ましい。したがって機械加工またはアッセンブルされる部品の相対的な領域の位置および配向の正確な測定が可能であり;したがって部品の一方または両方が規格に対応していても、2つの部品間のインターフェイスの局所的な幾何学的形状に対して幾何学的に最適なフィットを可能にすることができる。
【0013】
本発明のシステムは、第1または第2の部品に関係するCADデータを記憶することが好ましい。CADデータは、第1または第2の何れかの部品の位置および配向をこれらの部品上の選択された点の測定された位置から設定でき、“ベスト フィット(best fit)”技術を使用して部品のCADモデルにフィットされ;部品の位置および配向を判断することが好都合である。
【0014】
本発明の処理手段は、ロボットまたは類似のデバイスであり、したがって本発明の方法を自動化できることが好ましい。
【0015】
第1または第2の何れかの部品の位置および配向の測定は、写真測量(ホトグラメトリイ)システム、または同様の非接触の位置および配向測定デバイスで実行されることが好ましい。このような技術は、アッセンブルまたは機械加工される部品の位置および配向の測定を6までの自由度で判断できることが好都合である。さらに、測定は実時間で実行され、位置決めシステムを加速することができる。さらに加えて、このようなシステムは処理手段の移動を妨害せずに実行でき、長距離において自由に機能することができる。
【0016】
写真測量法または類似の非接触測定方法を使用することよって、部品の位置および配向を測定する精度は処理手段の位置決めの絶対的な精度に依存しないが、その代わりに、ロボットの分解能(すなわち、ロボットのエンドエフェクタが動く最小の差動点)および写真測量システムの精度に依存することが好都合である。したがって、分解能は高いが、位置決めにおける内在精度が低いといった特徴をもつロボットを使用できることを意味する。さらに、ロボットは、所望の位置および配向でマニピュレートされることを保証するために剛性が高い必要はない。したがって、本発明は、自動処理装置の領域において相当にコストを節約する機会を可能にしている。
【0017】
本発明はさらに、本発明のプロセスによって製造される対応する位置決め方法および製品にも適用される。さらに加えて、本発明は、本発明のシステムを実行するようにされているコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品にも適用される。
【0018】
対応する目的および長所をもつ本発明の別の態様および実施形態は、以下の記述および特許請求の範囲から明らかになるであろう。ここで本発明の特定の実施形態について例示的に添付の図面を参照して記載することにする。
【0019】
発明の実施の形態
図1を参照すると、この実施形態の位置決めシステムが示されている。本発明のこの実施形態では、位置決め装置は、図に断片的に示した航空機胴体1の一部分、例えばコックピット部分に対して1つの部品2を正しく位置決めするようにされている。部品2は、胴体部分1に対して正しく位置決めされると、胴体部分1に正しくアッセンブルされる。
【0020】
本発明を開示するために、この例では、部品2は既知の幾何学的形状をもち、部品2上で基準測定位置または場所を正確に位置決めすることができる。胴体部分1も既知の幾何学的形状をもつ。しかしながらこの形状および大きさのために、2つの部品のアッセンブリ点に対して局所的な領域の上か、または胴体部分1全体の上で;アッセンブリプロセスの要求される位置公差を満足させるのに十分に正確な基準測定位置または場所を位置決めするのは困難である。
【0021】
胴体部分1は従来のやり方で支持され、この実施形態のアッセンブリプロセスを開始する前に固定または安定化される。
【0022】
部品2は、胴体部分1に対する要求される幾何学的配置で与えられ、例えば穿孔またはリベット締めのような従来のやり方で胴体部分1に固定される。部品2は、部品処理のエンドエフェクタを装備したKuka(商標)の工業用ロボットのようなロボット(図示されていない)によってサポートされる。ロボットは、6自由度で部品2を自由にマニピュレートする。すなわち、ロボットは並進用の3本の直交軸と回転用の3本の直交軸とで部品2をマニピュレートし、アッセンブルのために部品2を胴体部分1との正しい幾何学的配置にする。
【0023】
この実施形態では、プロセッサ5は適切にプログラムされた汎用コンピュータであってもよく、部品2がアッセンブリに提供される前に、胴体部分1と部品2との両者の位置および配向を判断する。別途記載するように、これは、胴体部分1と部品2の各々と関係する逆反射性ターゲットをもつ写真測量装置を使用して達成される。
【0024】
写真測量装置は、2つの従来の計測学カメラ(metrology camera)6aおよび6bを使用する従来の6自由度のシステムであり、本発明のアッセンブリプロセスを実行する前に、胴体部分1および部品2を含む視界をもつようにセットアップされる。カメラ6aおよび6bは、同軸ケーブルのような適切なそれぞれのコネクタ7aおよび7bを介してプロセッサ5に接続される。
【0025】
各カメラ6aおよび6bは、カメラ6aおよび6bと近接して、かつ関係するカメラと同じ配向で位置決めされている照明源(図示されていない)と関係付けられている。
【0026】
多数の逆反射性ターゲット3、4は、従来のやり方で胴体部分1と部品2とにそれぞれ固定されている。ターゲット3、4は、胴体部分1と部品2のそれぞれの位置および配向を判断するのに使用される。
【0027】
この実施形態では、部品2上の各ターゲット4は、部品2上の正確に分かっている基準測定位置に位置決めされている。ターゲット4は、従来のコード化システムを使用してコード化され、各ターゲット4がユニークに識別されるようにする。適切なコード化ターゲットは、Leica Geosystems Ltd.(Davy Avenue, Knowlhill, Milton Keynes, MK5 8LB, UK)から販売されている。
【0028】
しかしながら、胴体部分1上の正確な位置決め基準測定位置は、その形状および大きさのために合せるのが困難であるので、胴体部分1上のターゲット3はコード化されず、正確に分かっている位置に位置決めされない。したがってターゲット3は、図1に点線8によって示したアッセンブリ点に局所的な領域のまわりに、ほぼ位置決めされる。アッセンブリ点に対して局所的な領域内にターゲット3を位置決めすることによって、胴体部分1は全体的にコンプライアントであって、かつそれ自身の重みを受けて曲がっても、アッセンブリの位置を正確に判断することができる。
【0029】
ターゲット3、4は、胴体部分1および部品2のそれぞれに固定して取り付けられている。したがってターゲット3、4の測定される位置および配向と、ターゲット3、4がもともと取り付けられていた胴体部分1上の局所的な領域および部品2との間に相違はない。
【0030】
この実施形態のアッセンブリ手続きを始めさせる前に、カメラ6aおよび6bの、測定空間内の基準座標フレーム(枠)またはワークセルを従来のやり方で判断する。したがって、カメラ6aおよび6bによって出力される胴体部分1および部品2上のターゲット3、4の画像を使用して、胴体1および部品2の位置および配向を、カメラ6aおよび6bに対してだけではなく、別の基準座標フレームに対しても判断することができる。実際には、これは胴体部分1、または胴体部分1がサブアッセンブリであるより大きなアッセンブリの基準座標フレームである。
【0031】
このプロセスは、オフラインで一般に実行され、これを実現するいくつかの既知の方法がある。1つのこのような方法は、多数の結像位置から予め特定された位置に位置決めされた制御ターゲットの測定値をとることに依存している。次に測定値は数学的に最適化され、カメラ6aと6bとの間の関係を示す変換を求める。カメラ6aおよび6bの基準座標フレームが求められると、これを使用して、ターゲット3、4の三次元の位置を判断し、次に未知の位置に位置決めされるときは、カメラ6aおよび6bによって画像を映し出される。
【0032】
動作において、カメラ6aおよび6bは、各光源(図示されていない)から放射されて、ターゲット3、4から反射した光を受取るが、カメラ6aおよび6bと関係する光源とはターゲット3、4を使用して視線(直線視界)を得る。
【0033】
この技術においてよく知られているように、逆反射ターゲットは反射体上で入射光と完全に一致する方向に入射光を反射する。このやり方では、各ターゲット3、4の位置は、従来のやり方で2以上のカメラ/照明源の対を使用して設定される。
【0034】
カメラ6aおよび6bの各々は、コネクタ7aおよび7bを介してプロセッサ5へビデオ信号を出力する。2つの信号は、カメラ6aおよび6bの視界内におけるターゲット3、4の瞬間的な二次元画像を表わす。
【0035】
各ビデオ信号は、プロセッサ5と関係するフレームグラッバーによって周期的にサンプルにされて、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内に1ビットマップとして記憶される。各記憶されたビットマップは対応するビットマップと関係付けられて、ビットマップの対を形成する;すなわちカメラ6aから見たターゲット3、4の各(画)像は、カメラ6bによって同じ瞬間に見た対応する画像と関係する。
【0036】
メモリ内に記憶された各ビットマップは、ピクセルの光強度値の2次元の配列であり、画像の出力元であるカメラ6aまたは6bから見たターゲット3、4の位置に対応する光強度値をもつ。
【0037】
プロセッサ5はビットマップの対を解析して、カメラ6aまたは6bに対する胴体部分1および部品2の両者の瞬間的な位置および方向を得る。これは実時間で実行される。
【0038】
プロセッサ5は、この技術において知られている従来の計算を実行し、各カメラ6aおよび6bの焦点距離の特徴を使用して、3次元空間内の各ターゲットイメージのベクトルを計算する。このやり方では、カメラ6aおよび6bの両者から見ることができる各ターゲット3、4について、対の一方のビットマップ内の画像は、ビットマップの対の他方のビットマップ内に対応する画像をもち、各計算されたベクトルはそれに交差している。3次元内におけるベクトルの交点は、カメラ6aおよび6bから見たようにターゲット3、4の位置;すなわち求められた基準座標に対応している。
【0039】
両者のカメラ6aおよび6bから見ることができるターゲット3、4の位置が求められた基準座標フレームに対して判断されるとき、その位置を使用して、求められた基準座標フレームに関して胴体部分1および部品2の位置および配向を規定する。これは、種々の既知の技術の1つを使用して達成することができる。この実施形態では、これは次のやり方で達成される。
【0040】
この実施形態では、部品2の3次元の幾何学的形状が正しく分かっている。これは計算機支援設計(computer aided design, CAD)データ、またはプロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内のCADモデルとして記憶される。実際には、CADモデルはパーソナルコンピュータのハードディスクドライブ(または他の永久記憶装置媒体)上に記憶され、プロセッサ5の機能を実現する。パーソナルコンピュータは適切な市販のCADソフトウエア、例えば記憶されたCADデータを読み取って、マニピュレートすることができるCATIA(商標)(IBM Engineering Solutions, IBM UK Ltd, PO Box 41, North Harbour, Portsmouth, Hampshire P06 3AU, UK)から販売されている)でプログラムされる。パーソナルコンピュータはさらに、カメラ6a、6bによって見ることができるターゲットの位置をCADソフトウエアへインポートできることも要求できるソフトウエアでプログラムされる。
【0041】
既に記載したように、この実施形態では、部品2上のターゲット4の位置は正確に分かっている。したがって、CADモデルはさらに、各ターゲット4が部品2上で位置決めされる位置を、各ターゲット4の関係するコードと共に規定する。部品2のCADモデル上の最少数の3つの既知の点についての3次元の位置を規定することによって、部品2の位置および配向がユニークに規定される。したがって、カメラ6aおよび6bによって結像され、プロセッサ5によって計算される3以上のターゲット4の3次元の位置を使用して、求められた基準フレームに関して、部品2の位置および配向を判断する。
【0042】
その3次元の位置が計算されたターゲット4は、CADモデル上で対応するターゲットの位置に整合される。これは、従来のやり方で、カメラ6aおよび6bによって結像される各ターゲット4のコードからこれらのターゲットの識別を識別し、CADモデルのターゲットの位置のコードを対応するターゲットコードデータに整合させることによって達成される。これが達成されると、識別されたターゲットと整合したCADモデル内のターゲットの位置は、対応するターゲットについて計算した3次元の位置に設定される。これがCADモデル上の3つのターゲットの位置について達成されるとき、部品2の位置および配向はユニークに規定される。
【0043】
胴体1の位置および配向も判断される。既に記載したように、胴体部分1の3次元の幾何学的形状も正確に分かっている。ここでも、これはCADデータ、またはプロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内のCADモデルとして記憶される。しかしながら、胴体部分1に対するターゲット3の正確な位置は精密に分かっていないので、ターゲット3の位置は、胴体部分1に関係するCADデータ内に保持されていない。
【0044】
しかしながら、カメラ6aおよび6bの基準座標フレーム内に、6以上の、共面でなく、かつ共直線性でなく置かれたターゲット3の3次元の位置を設定することによって、集合的な3次元の位置と、胴体部分1を規定するCADデータとの間の関係は、CADデータへ適用されたときに測定されたターゲットの位置に対する“ベスト フィット”を計算することによって設定される。これは従来の“最小平均自乗”技術を使用して実行される。
【0045】
十分な数のターゲット3の測定された3次元の位置に対する“ベスト フィット”を計算して、非縮退の解(non−degenerate solution)を求めると、胴体1の位置および配向は、対応するターゲット3の測定された3次元の位置に対して、ターゲットの位置の3以上をCADデータ上で設定することによってユニークに規定される。
【0046】
胴体部分1および部品2の位置および配向が判断されると、プロセッサ5は胴体部分1に対する部品2の測定された位置および配向を、正しいアッセンブリを保証するために要求される位置および配向と比較する。部品2の要求される位置および配向は、図1内の点線8によって示されていて、胴体部分1のCADモデルと関係する別のCADデータによって規定される。
【0047】
次にプロセッサ5は、従来のやり方で部品2が再び配向されて並進されなければならない角度および方向を計算して、要求される位置に一致する位置に位置決めされる。
【0048】
続いてプロセッサ5は、部品2を計算された量だけマニピュレートするロボット(図示されていない)へ送られる制御信号を生成する。この実施形態では、部品2を再び配向する段階は、部品2を最終的なアッセンブリの位置へ並進させる段階の前に実行され、したがって部品2と胴体部分1との間の偶発的な衝突が発生しないことを保証することを助ける。
【0049】
部品2を再び配向し、並進させる一方で、ロボットによって行なわれる部品2の移動はプローブによって検出され、プロセッサ5は、要求されるときに、これを実時間で使用して、制御命令を変更して、ロボットへ出力する。これは、問題のアッセンブリタスクのために、エンドエフェクタを比較的に長い距離にわたって動かすのを十分な精度で測定できないときに、要求されることがある。
【0050】
部品2が胴体部分1と正しい幾何学的配置で位置決めされるとき、ロボットはプロセッサ5によって制御されて、正しい位置に部品2を保持し、一方でオペレータは胴体部分1上の穿孔点のようなアッセンブリする位置の点にマークを付す。このプロセス中に、胴体部分1と部品2の位置および配向はプローブおよびプロセッサ5によって継続的にモニタされ、アッセンブリプロセス中に2つの部品間で相対的な移動が起こらないことを保証する。
【0051】
第1の実施形態において与えられた例は、第1の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていて、第2の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていないときに、第1の部品を第2の部品に対して位置決めすることについて記載したが、この情況が実際には逆になってもよいことが分かるであろう。本発明は、両方の部品上の正確に分かっている位置にターゲットが位置決めされるとき;またはその代わりに、両方の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていないときに実行できる。さらに、何れかの部品上のターゲットの位置が正確に分かっていて、残りの部品が正確に分かっていないときも実行できる。
【0052】
本発明の第2の実施形態は概ね同じ機能を達成し、第1の実施形態を参照して記載したのと同じ装置を採用する。したがって、同様の装置および動作モードは別途記載しない。しかしながら第1の実施形態の装置は、部品がアッセンブルされる構造に対して、部品を所定の幾何学的配置へ位置決めするようにされているが、第2の実施形態のシステムは、所定の幾何学的配置における製造作業で使用されるツールを、ツールが作業をする構造または部品に対して位置決めするようにされている。
【0053】
図2を参照すると、第2の実施形態の位置決めシステムが示されている。第1の実施形態で使用されているものと類似したロボットのリスト21が示されている。第1の実施形態では、ロボットはエンドエフェクタを取扱う部品を装備されているが、この第2の実施形態では、ドリル22はロボットのリスト21上に固定的に装着されている。ドリルビット23はドリル22内で支持されている。
【0054】
機械加工される部品24も示されている。部品24は従来のやり方で支持されて、この第2の実施形態の製造作業を開始する前に、固定され、安定化される。
【0055】
第1の実施形態を参照して記載したように、逆反射ターゲット3、4は、それぞれ部品24およびドリルビット23の先端に固定して取付けられている。ドリルビット23の先端が、ドリル22およびロボットのリスト21と固定された容易に測定可能な幾何学的関係にあるとき、この第2の実施形態では、図示したように、ターゲット4はドリル22またはロボットのリスト21上に位置決めされている。実際には、ドリルと固定された幾何学的関係のターゲット4を他の構造に取り付けてもよい。
【0056】
この実施形態では、ターゲット3、4にコード化されているものと、コード化されていないものとがある。しかしながらドリル23および部品24の両者に対する非縮退の位置および配向の判断を行なうために、十分なターゲット3、4がカメラ6aおよび6bの両者から同時に見えなければならない。
【0057】
適切な接続7aおよび7bによってプロセッサ5に接続されたカメラ6aおよび6bも示されており;その各々は第1の実施形態に記載されたのと同じ機能を行う。
【0058】
この実施形態では、リスト1aを含むロボットは、ドリルビット23を部品24に対して正しい幾何学的配置で位置決めし、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内に記憶された部品24に関係するCADデータによって特定される部品24内の位置に孔が穿孔される。CADデータはさらに、部品24に対する各孔の配向と、孔を穿孔する深さとを特定する。
【0059】
第1の実施形態を参照して記載したように、プロセッサ5は、カメラ6aおよび6bから出力された信号を使用して、求められた基準フレーム内にターゲット3、4の3次元の位置を計算する。この情報から、プロセッサ5は、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されてない)内に記憶されたCADモデルを使用して、部品24およびドリル22の両者の位置および配向を計算する。
【0060】
ドリルビット23の先端のオフセット距離がドリル22またはロボットリスト21、あるいはこの両者のCADモデルへ入れられると、ドリルビット23の先端の位置および配向を判断することができる。その代わりに、ドリルビットの先端の位置および配向は、本発明者の現在審査中の出願(代理人参照番号は第XA1213号であり、ここでは参考文献として全体的に取り入れられる)に記載された写真測量のシステムおよび方法を使用して設定することができる。
【0061】
したがって、プロセッサ5はロボットを制御して、各ホールの穿孔を始める前に、ドリルビット23を精密に正しい位置および配向に動かす。ロボットの動作も穿孔作業中に制御される;したがってホールの軸が穿孔プロセス中に一定であり続けることと、ホールが正しい深さに所定のレートで穿孔されることを保証する。
【0062】
第2の実施形態では、機械加工されるワークピースに対するドリルの位置決めを記載しているが、当業者(skilled reader)には本発明を使用して種々の他のツールをマニピュレートできることが分かるであろう。このようなツールにはミリングまたはグラインディングツール、溶接デバイス、またはマーク付けデバイス、例えばパンチ、スクライバ、またはインク着けデバイスを含んでもよい。
【0063】
上述の実施形態は、本発明をどのように実行できるかについての単なる例であることが明らかになるであろう。本発明の技術的範囲内の多くの他の変形も、当業者には明らかになるであろう。
【0064】
例えば、上述の実施形態は、本発明にしたがって位置決めされた部品またはツール/ツールハウジングに直接に取り付けられたターゲットを使用して記載したが、当業者は、これは実際にある必要はないことが分かるであろう。その代わりに、例えばMetronor Asの第EP 0 700 506 B1号(発明の名称“Method for Geometry Measurement”)に記載された6自由度のプローブのようなプローブを、本発明の位置決め動作に関係する部品またはツールの1つまたは各々に固定して取り付けて;各部品またはツールの位置および配向を設定できるようにしてもよい。
【0065】
別の例として、上述の実施形態は1対のみのカメラを用いて記載したが、3台以上のカメラまたは2対以上のカメラを使用できることも分かるであろう。例えば、2対または2組のカメラを使用するのが望ましいこともある。第1の組を使用して、1つの部品の6自由度の位置を与え、第2の組を使用して、位置決め動作に関係する第2の部品の6自由度の位置を与えてもよい。このやり方では、アッセンブルされる一方または他方の部品上のターゲットの問題は、ロボットまたはロボットがマニピュレートしている部品によって不明瞭にされることが避けられる。もちろん2以上の組のカメラを使用するとき、従来の変換を求めて、1組のカメラの基準座標フレームを他方の組のカメラの基準座標フレームに関係付けなければならないことも分かるであろう。その代わりに、各組のカメラによって求められる位置情報を別の共通の基準座標フレームへ関係付ける変換を求めてもよい。
【0066】
上述の実施形態では、位置決め手続きにおいて、1つの部品は静止状態で保持され、他方の部品はロボットによってマニピュレートされるが、本発明は2以上の部品で構成され、その各々はロボットまたは類似のマニピュレートデバイスによってマニピュレートされることも分かるであろう。
【0067】
さらに、上述の実施形態では、位置および配向測定装置のような従来の写真測量装置が使用されているが、その代わりに部品の6自由度の位置を得るのに使用できる他の装置も使用できることが分かるであろう。例えば、各々が別個の逆反射体を追跡する3つのレーザトラッカ、または6自由度の測定デバイスまたはシステムのような対応するシステムも使用できる。その代わりに、測定装置は、画像認識ソフトウエアでプログラムされているコンピュータへ部品の画像を出力する2台以上のカメラを含んでいてもよい。このような実施形態では、ソフトウエアは、問題の部品の特定の認識可能な特徴を認識して、問題の部品の位置および配向をカメラに関して判断するように訓練される。
【0068】
本発明は、自由度数を低減したマニピュレートが要求されている装置にも応用できることが分かるであろう。本発明の実施形態では、例えば、X、Y、およびZ軸に沿う3つのみの並進の自由度を使用するものを構成できる。事実、本発明の装置が、自由度数を低減したマニピュレートを使用して構成されるとき、同様の自由度数を低減したマニピュレートの測定デバイスまたはシステムを使用できることも分かるであろう。
【0069】
ロボット1の特定の詳細は与えなかったが、所与のタスクについて十分な動作の分解能および動作の自由度をもつロボットを使用して、本発明を実行できることも分かるであろう。しかしながら、ロボットには移動性があり;すなわち固定された位置のベースの周りを動くように制約されていない。例えば、ロボットはレール上に装着され、したがって大きい作業領域にアクセスすることができる。移動ロボットは、プロセッサによって測定デバイスまたは装置の出力信号を使用して行われる測定によって位置を求めることができ、したがってロボット自体についてのベース位置測定装置の必要を無くすことができる。本発明のこのような実施形態では、プロセッサはロボットのアームの関節または動きを制御するだけでなく、ロボット全体の動きも制御するようにプログラムすることができる。
【0070】
さらに、マニピュレートされる部品の位置が、それを相対的に位置決めする部品の位置とオーバーラップせず、したがって2つの部品が衝突しないことを保証するように適切にプログラムされことも分かるであろう。一定の複雑な状況では、エンドエフェクタのようなロボットの一部分の位置もモニタされて、ロボットがマニピュレートされない部品と衝突しないことを保証することも要求される。これは、上述のやり方で、問題のロボットの部品上に位置決めされたターゲットを使用して、ターゲットの位置をロボットの記憶されたCADモデルへ関係付けることによって達成できる。
【0071】
上述の実施形態ではプロセッサの制御のもとで一方の部品を他方の部品に対してマニピュレートするが、これは、例えばキーボードまたはジョイスティックを使用して、オペレータが制御エントリをプロセッサへ入力することによって制御できることも分かるであろう。制御エントリは、ロボットのリストまたはマニピュレートされる部品の絶対的な位置および配向を特定するか、または現在の位置および配向に対する増分の位置および配向の変化を特定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施形態のシステムの模式的な斜視図。
【図2】
本発明の第2の実施形態のシステムの模式的な斜視図。
発明の属する技術分野
本発明は、限定はしないが、とくに大形の工業用の製造において、“一緒にまとめる(putting together)”アッセンブリ動作におけるように、一方の部品を他方の部品に関係して位置決めする装置および方法に関する。
【0002】
従来の技術
航空機産業または造船所ドックにおいて採用されているような、従来の大形の工業用のアッセンブリプロセスにおいて、部品を大形製造物にアッセンブルするか、または幾何学的に制御されたやり方で大形構造を機械加工することが頻繁に要求されている。
【0003】
航空機の胴体部分または船体(ハル)のような、構造を現場でアッセンブルする大形構造の場合は、構造または構造上の局所的な領域の実際の位置および配向は正確には分からない。この問題は、このような構造が自身の重みを受けて曲がり、その結果局所的な領域の正確な位置および配向についてより不確実になるといった事実のために悪化することが多い。
【0004】
さらに、このような構造は大きいために、ロボットまたは機械を使用して、このような構造をアッセンブルまたは製造して、構造を生成しなければならない。このようなロボットおよび機械の位置および配向も正確には分からない。これは、生産ラインのアッセンブリプロセスにおいて使用されるロボットの位置が正確に分かっているのとは対照的であり、ロボットが物品をアッセンブルする生産ラインの一定の位置で装着され、このようなロボットおよび機械の位置および配向は正確に位置決めされる。したがって、生産ラインおよび他の自動アッセンブリ(組立て)プロセスに従来から適用されてきた非天測位置推定技術(一般に推測技術と呼ばれる ;dead reckoning techniques)は、通常は大規模なアッセンブリプロセスには適していない。
【0005】
ロボットはアッセンブルまたは機械加工される構造の周りを正確に移動できるようにガントリを使用してもよい。しかしながらアッセンブルされる構造が大形であるときは、ガントリの使用は実行不可能であることが多い。その理由は、位置の正確性を高く維持するために、ガントリは相当に剛性でなければならないからである。しかしながらアッセンブルされた構造が非常に大形であるときは、十分に大きくかつ十分に剛性であるガントリを製造するのは、その困難さとコスト高であることによって妨げられている。
【0006】
大形構造の局所領域上で使用して、構造の基準点を捕らえるためにジグおよびテンプレートを作り、アッセンブリまたは機械加工する位置を規定する別の点を位置付けることができる。しかしながら、構造(物)上でジグを正確に位置決めすること自体が、問題の構造の形状およびタイプに依存して、重大な問題を発生する。ジグを構造上に確実に位置決めできないときは、構造上に別の点を位置決めするにはジグはほとんど役にたたない。
【0007】
通常、このような情況では、部品を大形の構造にアッセンブルするときは、最初にほぼ正確な位置にあったもののみついて部品がアッセンブリに供給される。部品および構造上に位置決めされている基準点を使用して、種々の測定を行うことができる。次に再測定する前に、部品と構造の幾何学的関係を調整する。このために最終的なフィットには、測定および再調整に対する時間のかかる反復プロセスで決定される。
【0008】
したがって、一方の部品に対する他方の部品の位置を制御して、アッセンブリおよび製造作業を実行し、従来技術に関係する問題を克服する装置および方法が必要とされている。
【0009】
発明が解決しようとする課題
本発明にしたがって、計算機支援製造(CAM)において使用するための位置決め装置であって、第1の部品の位置および配向に関係する情報を生成するようにされている少なくとも1つの測定手段、生成された情報を受取るようにされているプロセッサ手段、およびプロセッサ手段に応答して第1の部品をマニピュレート(manipulate、操作の意)するようにされている第1の処理手段を含み;該少なくとも1つの測定手段がさらに、第1の部品から離れている第2の部品の位置および配向に関係する情報を生成するようにされていることと、該プロセッサ手段がさらに、第2の部品の測定された位置および配向に対して第1の部品の位置および配向を求めるようにされていることと、該第1の処理手段が、第1の部品の求めた相対的位置および配向に依存して、第2の部品に対する所定の位置および配向へ第1の部品をマニピュレートするようにされていることとを特徴とする位置決め装置を提供する。
【0010】
第1および第2の部品の位置および配向を測定し、第1の部品を第2の部品に対して移動することが要求されている具合を計算することによって、何れかの部品の位置または配向についての予備知識に依存せずに、第1の部品と第2の部品との間の幾何学的に最適なフィットを達成できることが好都合である。したがって、本発明は、非天測位置推定技術が適していない情況において使用することができる。
【0011】
さらに、本発明は、製造および再調整に対する時間のかかる反復プロセスに依存しないプロセスにおいて、一方の部品を他方の部品に対して位置決めすることができる。したがって時間のよりかからないやり方、またはより正確なやり方、あるいはこの両者のやり方で一方の部品を他方の部品に対して位置決めする可能性を高める。
【0012】
第1または第2の何れかの部品の位置および配向の測定は、第1または第2の部品の何れかの局所的な領域に対して行われることが好ましい。したがって機械加工またはアッセンブルされる部品の相対的な領域の位置および配向の正確な測定が可能であり;したがって部品の一方または両方が規格に対応していても、2つの部品間のインターフェイスの局所的な幾何学的形状に対して幾何学的に最適なフィットを可能にすることができる。
【0013】
本発明のシステムは、第1または第2の部品に関係するCADデータを記憶することが好ましい。CADデータは、第1または第2の何れかの部品の位置および配向をこれらの部品上の選択された点の測定された位置から設定でき、“ベスト フィット(best fit)”技術を使用して部品のCADモデルにフィットされ;部品の位置および配向を判断することが好都合である。
【0014】
本発明の処理手段は、ロボットまたは類似のデバイスであり、したがって本発明の方法を自動化できることが好ましい。
【0015】
第1または第2の何れかの部品の位置および配向の測定は、写真測量(ホトグラメトリイ)システム、または同様の非接触の位置および配向測定デバイスで実行されることが好ましい。このような技術は、アッセンブルまたは機械加工される部品の位置および配向の測定を6までの自由度で判断できることが好都合である。さらに、測定は実時間で実行され、位置決めシステムを加速することができる。さらに加えて、このようなシステムは処理手段の移動を妨害せずに実行でき、長距離において自由に機能することができる。
【0016】
写真測量法または類似の非接触測定方法を使用することよって、部品の位置および配向を測定する精度は処理手段の位置決めの絶対的な精度に依存しないが、その代わりに、ロボットの分解能(すなわち、ロボットのエンドエフェクタが動く最小の差動点)および写真測量システムの精度に依存することが好都合である。したがって、分解能は高いが、位置決めにおける内在精度が低いといった特徴をもつロボットを使用できることを意味する。さらに、ロボットは、所望の位置および配向でマニピュレートされることを保証するために剛性が高い必要はない。したがって、本発明は、自動処理装置の領域において相当にコストを節約する機会を可能にしている。
【0017】
本発明はさらに、本発明のプロセスによって製造される対応する位置決め方法および製品にも適用される。さらに加えて、本発明は、本発明のシステムを実行するようにされているコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品にも適用される。
【0018】
対応する目的および長所をもつ本発明の別の態様および実施形態は、以下の記述および特許請求の範囲から明らかになるであろう。ここで本発明の特定の実施形態について例示的に添付の図面を参照して記載することにする。
【0019】
発明の実施の形態
図1を参照すると、この実施形態の位置決めシステムが示されている。本発明のこの実施形態では、位置決め装置は、図に断片的に示した航空機胴体1の一部分、例えばコックピット部分に対して1つの部品2を正しく位置決めするようにされている。部品2は、胴体部分1に対して正しく位置決めされると、胴体部分1に正しくアッセンブルされる。
【0020】
本発明を開示するために、この例では、部品2は既知の幾何学的形状をもち、部品2上で基準測定位置または場所を正確に位置決めすることができる。胴体部分1も既知の幾何学的形状をもつ。しかしながらこの形状および大きさのために、2つの部品のアッセンブリ点に対して局所的な領域の上か、または胴体部分1全体の上で;アッセンブリプロセスの要求される位置公差を満足させるのに十分に正確な基準測定位置または場所を位置決めするのは困難である。
【0021】
胴体部分1は従来のやり方で支持され、この実施形態のアッセンブリプロセスを開始する前に固定または安定化される。
【0022】
部品2は、胴体部分1に対する要求される幾何学的配置で与えられ、例えば穿孔またはリベット締めのような従来のやり方で胴体部分1に固定される。部品2は、部品処理のエンドエフェクタを装備したKuka(商標)の工業用ロボットのようなロボット(図示されていない)によってサポートされる。ロボットは、6自由度で部品2を自由にマニピュレートする。すなわち、ロボットは並進用の3本の直交軸と回転用の3本の直交軸とで部品2をマニピュレートし、アッセンブルのために部品2を胴体部分1との正しい幾何学的配置にする。
【0023】
この実施形態では、プロセッサ5は適切にプログラムされた汎用コンピュータであってもよく、部品2がアッセンブリに提供される前に、胴体部分1と部品2との両者の位置および配向を判断する。別途記載するように、これは、胴体部分1と部品2の各々と関係する逆反射性ターゲットをもつ写真測量装置を使用して達成される。
【0024】
写真測量装置は、2つの従来の計測学カメラ(metrology camera)6aおよび6bを使用する従来の6自由度のシステムであり、本発明のアッセンブリプロセスを実行する前に、胴体部分1および部品2を含む視界をもつようにセットアップされる。カメラ6aおよび6bは、同軸ケーブルのような適切なそれぞれのコネクタ7aおよび7bを介してプロセッサ5に接続される。
【0025】
各カメラ6aおよび6bは、カメラ6aおよび6bと近接して、かつ関係するカメラと同じ配向で位置決めされている照明源(図示されていない)と関係付けられている。
【0026】
多数の逆反射性ターゲット3、4は、従来のやり方で胴体部分1と部品2とにそれぞれ固定されている。ターゲット3、4は、胴体部分1と部品2のそれぞれの位置および配向を判断するのに使用される。
【0027】
この実施形態では、部品2上の各ターゲット4は、部品2上の正確に分かっている基準測定位置に位置決めされている。ターゲット4は、従来のコード化システムを使用してコード化され、各ターゲット4がユニークに識別されるようにする。適切なコード化ターゲットは、Leica Geosystems Ltd.(Davy Avenue, Knowlhill, Milton Keynes, MK5 8LB, UK)から販売されている。
【0028】
しかしながら、胴体部分1上の正確な位置決め基準測定位置は、その形状および大きさのために合せるのが困難であるので、胴体部分1上のターゲット3はコード化されず、正確に分かっている位置に位置決めされない。したがってターゲット3は、図1に点線8によって示したアッセンブリ点に局所的な領域のまわりに、ほぼ位置決めされる。アッセンブリ点に対して局所的な領域内にターゲット3を位置決めすることによって、胴体部分1は全体的にコンプライアントであって、かつそれ自身の重みを受けて曲がっても、アッセンブリの位置を正確に判断することができる。
【0029】
ターゲット3、4は、胴体部分1および部品2のそれぞれに固定して取り付けられている。したがってターゲット3、4の測定される位置および配向と、ターゲット3、4がもともと取り付けられていた胴体部分1上の局所的な領域および部品2との間に相違はない。
【0030】
この実施形態のアッセンブリ手続きを始めさせる前に、カメラ6aおよび6bの、測定空間内の基準座標フレーム(枠)またはワークセルを従来のやり方で判断する。したがって、カメラ6aおよび6bによって出力される胴体部分1および部品2上のターゲット3、4の画像を使用して、胴体1および部品2の位置および配向を、カメラ6aおよび6bに対してだけではなく、別の基準座標フレームに対しても判断することができる。実際には、これは胴体部分1、または胴体部分1がサブアッセンブリであるより大きなアッセンブリの基準座標フレームである。
【0031】
このプロセスは、オフラインで一般に実行され、これを実現するいくつかの既知の方法がある。1つのこのような方法は、多数の結像位置から予め特定された位置に位置決めされた制御ターゲットの測定値をとることに依存している。次に測定値は数学的に最適化され、カメラ6aと6bとの間の関係を示す変換を求める。カメラ6aおよび6bの基準座標フレームが求められると、これを使用して、ターゲット3、4の三次元の位置を判断し、次に未知の位置に位置決めされるときは、カメラ6aおよび6bによって画像を映し出される。
【0032】
動作において、カメラ6aおよび6bは、各光源(図示されていない)から放射されて、ターゲット3、4から反射した光を受取るが、カメラ6aおよび6bと関係する光源とはターゲット3、4を使用して視線(直線視界)を得る。
【0033】
この技術においてよく知られているように、逆反射ターゲットは反射体上で入射光と完全に一致する方向に入射光を反射する。このやり方では、各ターゲット3、4の位置は、従来のやり方で2以上のカメラ/照明源の対を使用して設定される。
【0034】
カメラ6aおよび6bの各々は、コネクタ7aおよび7bを介してプロセッサ5へビデオ信号を出力する。2つの信号は、カメラ6aおよび6bの視界内におけるターゲット3、4の瞬間的な二次元画像を表わす。
【0035】
各ビデオ信号は、プロセッサ5と関係するフレームグラッバーによって周期的にサンプルにされて、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内に1ビットマップとして記憶される。各記憶されたビットマップは対応するビットマップと関係付けられて、ビットマップの対を形成する;すなわちカメラ6aから見たターゲット3、4の各(画)像は、カメラ6bによって同じ瞬間に見た対応する画像と関係する。
【0036】
メモリ内に記憶された各ビットマップは、ピクセルの光強度値の2次元の配列であり、画像の出力元であるカメラ6aまたは6bから見たターゲット3、4の位置に対応する光強度値をもつ。
【0037】
プロセッサ5はビットマップの対を解析して、カメラ6aまたは6bに対する胴体部分1および部品2の両者の瞬間的な位置および方向を得る。これは実時間で実行される。
【0038】
プロセッサ5は、この技術において知られている従来の計算を実行し、各カメラ6aおよび6bの焦点距離の特徴を使用して、3次元空間内の各ターゲットイメージのベクトルを計算する。このやり方では、カメラ6aおよび6bの両者から見ることができる各ターゲット3、4について、対の一方のビットマップ内の画像は、ビットマップの対の他方のビットマップ内に対応する画像をもち、各計算されたベクトルはそれに交差している。3次元内におけるベクトルの交点は、カメラ6aおよび6bから見たようにターゲット3、4の位置;すなわち求められた基準座標に対応している。
【0039】
両者のカメラ6aおよび6bから見ることができるターゲット3、4の位置が求められた基準座標フレームに対して判断されるとき、その位置を使用して、求められた基準座標フレームに関して胴体部分1および部品2の位置および配向を規定する。これは、種々の既知の技術の1つを使用して達成することができる。この実施形態では、これは次のやり方で達成される。
【0040】
この実施形態では、部品2の3次元の幾何学的形状が正しく分かっている。これは計算機支援設計(computer aided design, CAD)データ、またはプロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内のCADモデルとして記憶される。実際には、CADモデルはパーソナルコンピュータのハードディスクドライブ(または他の永久記憶装置媒体)上に記憶され、プロセッサ5の機能を実現する。パーソナルコンピュータは適切な市販のCADソフトウエア、例えば記憶されたCADデータを読み取って、マニピュレートすることができるCATIA(商標)(IBM Engineering Solutions, IBM UK Ltd, PO Box 41, North Harbour, Portsmouth, Hampshire P06 3AU, UK)から販売されている)でプログラムされる。パーソナルコンピュータはさらに、カメラ6a、6bによって見ることができるターゲットの位置をCADソフトウエアへインポートできることも要求できるソフトウエアでプログラムされる。
【0041】
既に記載したように、この実施形態では、部品2上のターゲット4の位置は正確に分かっている。したがって、CADモデルはさらに、各ターゲット4が部品2上で位置決めされる位置を、各ターゲット4の関係するコードと共に規定する。部品2のCADモデル上の最少数の3つの既知の点についての3次元の位置を規定することによって、部品2の位置および配向がユニークに規定される。したがって、カメラ6aおよび6bによって結像され、プロセッサ5によって計算される3以上のターゲット4の3次元の位置を使用して、求められた基準フレームに関して、部品2の位置および配向を判断する。
【0042】
その3次元の位置が計算されたターゲット4は、CADモデル上で対応するターゲットの位置に整合される。これは、従来のやり方で、カメラ6aおよび6bによって結像される各ターゲット4のコードからこれらのターゲットの識別を識別し、CADモデルのターゲットの位置のコードを対応するターゲットコードデータに整合させることによって達成される。これが達成されると、識別されたターゲットと整合したCADモデル内のターゲットの位置は、対応するターゲットについて計算した3次元の位置に設定される。これがCADモデル上の3つのターゲットの位置について達成されるとき、部品2の位置および配向はユニークに規定される。
【0043】
胴体1の位置および配向も判断される。既に記載したように、胴体部分1の3次元の幾何学的形状も正確に分かっている。ここでも、これはCADデータ、またはプロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内のCADモデルとして記憶される。しかしながら、胴体部分1に対するターゲット3の正確な位置は精密に分かっていないので、ターゲット3の位置は、胴体部分1に関係するCADデータ内に保持されていない。
【0044】
しかしながら、カメラ6aおよび6bの基準座標フレーム内に、6以上の、共面でなく、かつ共直線性でなく置かれたターゲット3の3次元の位置を設定することによって、集合的な3次元の位置と、胴体部分1を規定するCADデータとの間の関係は、CADデータへ適用されたときに測定されたターゲットの位置に対する“ベスト フィット”を計算することによって設定される。これは従来の“最小平均自乗”技術を使用して実行される。
【0045】
十分な数のターゲット3の測定された3次元の位置に対する“ベスト フィット”を計算して、非縮退の解(non−degenerate solution)を求めると、胴体1の位置および配向は、対応するターゲット3の測定された3次元の位置に対して、ターゲットの位置の3以上をCADデータ上で設定することによってユニークに規定される。
【0046】
胴体部分1および部品2の位置および配向が判断されると、プロセッサ5は胴体部分1に対する部品2の測定された位置および配向を、正しいアッセンブリを保証するために要求される位置および配向と比較する。部品2の要求される位置および配向は、図1内の点線8によって示されていて、胴体部分1のCADモデルと関係する別のCADデータによって規定される。
【0047】
次にプロセッサ5は、従来のやり方で部品2が再び配向されて並進されなければならない角度および方向を計算して、要求される位置に一致する位置に位置決めされる。
【0048】
続いてプロセッサ5は、部品2を計算された量だけマニピュレートするロボット(図示されていない)へ送られる制御信号を生成する。この実施形態では、部品2を再び配向する段階は、部品2を最終的なアッセンブリの位置へ並進させる段階の前に実行され、したがって部品2と胴体部分1との間の偶発的な衝突が発生しないことを保証することを助ける。
【0049】
部品2を再び配向し、並進させる一方で、ロボットによって行なわれる部品2の移動はプローブによって検出され、プロセッサ5は、要求されるときに、これを実時間で使用して、制御命令を変更して、ロボットへ出力する。これは、問題のアッセンブリタスクのために、エンドエフェクタを比較的に長い距離にわたって動かすのを十分な精度で測定できないときに、要求されることがある。
【0050】
部品2が胴体部分1と正しい幾何学的配置で位置決めされるとき、ロボットはプロセッサ5によって制御されて、正しい位置に部品2を保持し、一方でオペレータは胴体部分1上の穿孔点のようなアッセンブリする位置の点にマークを付す。このプロセス中に、胴体部分1と部品2の位置および配向はプローブおよびプロセッサ5によって継続的にモニタされ、アッセンブリプロセス中に2つの部品間で相対的な移動が起こらないことを保証する。
【0051】
第1の実施形態において与えられた例は、第1の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていて、第2の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていないときに、第1の部品を第2の部品に対して位置決めすることについて記載したが、この情況が実際には逆になってもよいことが分かるであろう。本発明は、両方の部品上の正確に分かっている位置にターゲットが位置決めされるとき;またはその代わりに、両方の部品上のターゲットの位置が正確に分かっていないときに実行できる。さらに、何れかの部品上のターゲットの位置が正確に分かっていて、残りの部品が正確に分かっていないときも実行できる。
【0052】
本発明の第2の実施形態は概ね同じ機能を達成し、第1の実施形態を参照して記載したのと同じ装置を採用する。したがって、同様の装置および動作モードは別途記載しない。しかしながら第1の実施形態の装置は、部品がアッセンブルされる構造に対して、部品を所定の幾何学的配置へ位置決めするようにされているが、第2の実施形態のシステムは、所定の幾何学的配置における製造作業で使用されるツールを、ツールが作業をする構造または部品に対して位置決めするようにされている。
【0053】
図2を参照すると、第2の実施形態の位置決めシステムが示されている。第1の実施形態で使用されているものと類似したロボットのリスト21が示されている。第1の実施形態では、ロボットはエンドエフェクタを取扱う部品を装備されているが、この第2の実施形態では、ドリル22はロボットのリスト21上に固定的に装着されている。ドリルビット23はドリル22内で支持されている。
【0054】
機械加工される部品24も示されている。部品24は従来のやり方で支持されて、この第2の実施形態の製造作業を開始する前に、固定され、安定化される。
【0055】
第1の実施形態を参照して記載したように、逆反射ターゲット3、4は、それぞれ部品24およびドリルビット23の先端に固定して取付けられている。ドリルビット23の先端が、ドリル22およびロボットのリスト21と固定された容易に測定可能な幾何学的関係にあるとき、この第2の実施形態では、図示したように、ターゲット4はドリル22またはロボットのリスト21上に位置決めされている。実際には、ドリルと固定された幾何学的関係のターゲット4を他の構造に取り付けてもよい。
【0056】
この実施形態では、ターゲット3、4にコード化されているものと、コード化されていないものとがある。しかしながらドリル23および部品24の両者に対する非縮退の位置および配向の判断を行なうために、十分なターゲット3、4がカメラ6aおよび6bの両者から同時に見えなければならない。
【0057】
適切な接続7aおよび7bによってプロセッサ5に接続されたカメラ6aおよび6bも示されており;その各々は第1の実施形態に記載されたのと同じ機能を行う。
【0058】
この実施形態では、リスト1aを含むロボットは、ドリルビット23を部品24に対して正しい幾何学的配置で位置決めし、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されていない)内に記憶された部品24に関係するCADデータによって特定される部品24内の位置に孔が穿孔される。CADデータはさらに、部品24に対する各孔の配向と、孔を穿孔する深さとを特定する。
【0059】
第1の実施形態を参照して記載したように、プロセッサ5は、カメラ6aおよび6bから出力された信号を使用して、求められた基準フレーム内にターゲット3、4の3次元の位置を計算する。この情報から、プロセッサ5は、プロセッサ5と関係するメモリ(図示されてない)内に記憶されたCADモデルを使用して、部品24およびドリル22の両者の位置および配向を計算する。
【0060】
ドリルビット23の先端のオフセット距離がドリル22またはロボットリスト21、あるいはこの両者のCADモデルへ入れられると、ドリルビット23の先端の位置および配向を判断することができる。その代わりに、ドリルビットの先端の位置および配向は、本発明者の現在審査中の出願(代理人参照番号は第XA1213号であり、ここでは参考文献として全体的に取り入れられる)に記載された写真測量のシステムおよび方法を使用して設定することができる。
【0061】
したがって、プロセッサ5はロボットを制御して、各ホールの穿孔を始める前に、ドリルビット23を精密に正しい位置および配向に動かす。ロボットの動作も穿孔作業中に制御される;したがってホールの軸が穿孔プロセス中に一定であり続けることと、ホールが正しい深さに所定のレートで穿孔されることを保証する。
【0062】
第2の実施形態では、機械加工されるワークピースに対するドリルの位置決めを記載しているが、当業者(skilled reader)には本発明を使用して種々の他のツールをマニピュレートできることが分かるであろう。このようなツールにはミリングまたはグラインディングツール、溶接デバイス、またはマーク付けデバイス、例えばパンチ、スクライバ、またはインク着けデバイスを含んでもよい。
【0063】
上述の実施形態は、本発明をどのように実行できるかについての単なる例であることが明らかになるであろう。本発明の技術的範囲内の多くの他の変形も、当業者には明らかになるであろう。
【0064】
例えば、上述の実施形態は、本発明にしたがって位置決めされた部品またはツール/ツールハウジングに直接に取り付けられたターゲットを使用して記載したが、当業者は、これは実際にある必要はないことが分かるであろう。その代わりに、例えばMetronor Asの第EP 0 700 506 B1号(発明の名称“Method for Geometry Measurement”)に記載された6自由度のプローブのようなプローブを、本発明の位置決め動作に関係する部品またはツールの1つまたは各々に固定して取り付けて;各部品またはツールの位置および配向を設定できるようにしてもよい。
【0065】
別の例として、上述の実施形態は1対のみのカメラを用いて記載したが、3台以上のカメラまたは2対以上のカメラを使用できることも分かるであろう。例えば、2対または2組のカメラを使用するのが望ましいこともある。第1の組を使用して、1つの部品の6自由度の位置を与え、第2の組を使用して、位置決め動作に関係する第2の部品の6自由度の位置を与えてもよい。このやり方では、アッセンブルされる一方または他方の部品上のターゲットの問題は、ロボットまたはロボットがマニピュレートしている部品によって不明瞭にされることが避けられる。もちろん2以上の組のカメラを使用するとき、従来の変換を求めて、1組のカメラの基準座標フレームを他方の組のカメラの基準座標フレームに関係付けなければならないことも分かるであろう。その代わりに、各組のカメラによって求められる位置情報を別の共通の基準座標フレームへ関係付ける変換を求めてもよい。
【0066】
上述の実施形態では、位置決め手続きにおいて、1つの部品は静止状態で保持され、他方の部品はロボットによってマニピュレートされるが、本発明は2以上の部品で構成され、その各々はロボットまたは類似のマニピュレートデバイスによってマニピュレートされることも分かるであろう。
【0067】
さらに、上述の実施形態では、位置および配向測定装置のような従来の写真測量装置が使用されているが、その代わりに部品の6自由度の位置を得るのに使用できる他の装置も使用できることが分かるであろう。例えば、各々が別個の逆反射体を追跡する3つのレーザトラッカ、または6自由度の測定デバイスまたはシステムのような対応するシステムも使用できる。その代わりに、測定装置は、画像認識ソフトウエアでプログラムされているコンピュータへ部品の画像を出力する2台以上のカメラを含んでいてもよい。このような実施形態では、ソフトウエアは、問題の部品の特定の認識可能な特徴を認識して、問題の部品の位置および配向をカメラに関して判断するように訓練される。
【0068】
本発明は、自由度数を低減したマニピュレートが要求されている装置にも応用できることが分かるであろう。本発明の実施形態では、例えば、X、Y、およびZ軸に沿う3つのみの並進の自由度を使用するものを構成できる。事実、本発明の装置が、自由度数を低減したマニピュレートを使用して構成されるとき、同様の自由度数を低減したマニピュレートの測定デバイスまたはシステムを使用できることも分かるであろう。
【0069】
ロボット1の特定の詳細は与えなかったが、所与のタスクについて十分な動作の分解能および動作の自由度をもつロボットを使用して、本発明を実行できることも分かるであろう。しかしながら、ロボットには移動性があり;すなわち固定された位置のベースの周りを動くように制約されていない。例えば、ロボットはレール上に装着され、したがって大きい作業領域にアクセスすることができる。移動ロボットは、プロセッサによって測定デバイスまたは装置の出力信号を使用して行われる測定によって位置を求めることができ、したがってロボット自体についてのベース位置測定装置の必要を無くすことができる。本発明のこのような実施形態では、プロセッサはロボットのアームの関節または動きを制御するだけでなく、ロボット全体の動きも制御するようにプログラムすることができる。
【0070】
さらに、マニピュレートされる部品の位置が、それを相対的に位置決めする部品の位置とオーバーラップせず、したがって2つの部品が衝突しないことを保証するように適切にプログラムされことも分かるであろう。一定の複雑な状況では、エンドエフェクタのようなロボットの一部分の位置もモニタされて、ロボットがマニピュレートされない部品と衝突しないことを保証することも要求される。これは、上述のやり方で、問題のロボットの部品上に位置決めされたターゲットを使用して、ターゲットの位置をロボットの記憶されたCADモデルへ関係付けることによって達成できる。
【0071】
上述の実施形態ではプロセッサの制御のもとで一方の部品を他方の部品に対してマニピュレートするが、これは、例えばキーボードまたはジョイスティックを使用して、オペレータが制御エントリをプロセッサへ入力することによって制御できることも分かるであろう。制御エントリは、ロボットのリストまたはマニピュレートされる部品の絶対的な位置および配向を特定するか、または現在の位置および配向に対する増分の位置および配向の変化を特定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施形態のシステムの模式的な斜視図。
【図2】
本発明の第2の実施形態のシステムの模式的な斜視図。
Claims (10)
- 計算機支援製造において使用するための位置決め装置であって、第1の部品(2;23)の位置および配向に関係する情報を生成するようにされている少なくとも1つの測定手段(4,5,6a,6b)、生成された情報を受取るようにされているプロセッサ手段(5)、およびプロセッサ手段に応答して第1の部品をマニピュレートするようにされている第1の処理手段(21)を含み;該少なくとも1つの測定手段(3,5,6a,6b;4,5,6a,6b)がさらに、第1の部品から離れている第2の部品(1;24)の位置および配向に関係する情報を生成するようにされていることと、該プロセッサ手段がさらに、第2の部品の測定された位置および配向に対して第1の部品の位置および配向を求めるようにされていることと、該第1の処理手段が、第1の部品の求めた相対的位置および配向に依存して、第2の部品に対する所定の位置および配向へ第1の部品をマニピュレートするようにされていることとを特徴とする位置決め装置。
- 第1または第2の部品が、それぞれ第1または第2の構造の局所的な領域となっている請求項1記載の装置。
- 第1の部品の位置および配向は第1の基準フレーム内で求められ、第2の部品の位置および配向は第2の基準フレーム内で求められ、プロセッサ手段は、第2の基準フレーム内の測定された位置および配向に対する第1の部品の位置および配向を求めるようにされている請求項1または2記載の装置。
- 位置決めシステムが、航空機製造に使用される請求項1ないし3の何れか1項記載の装置。
- プロセッサ手段と関係していて、かつ第1または第2の部品に関係するCADデータを記憶するようにされているメモリをさらに含む請求項1ないし4の何れか1項記載の装置。
- 少なくとも1つの測定手段が、第1または第2の部品の位置を6自由度について測定するようにされている請求項1ないし5の何れか1項記載の装置。
- 少なくとも1つの測定手段が、少なくとも1つの結像デバイス(6a,6b)および少なくとも1つの光源(3,4)を、第1または第2の部品に固定して備えている請求項1ないし6の何れか1項記載の装置。
- 少なくとも1つの結像デバイスが計測学カメラ(6a,6b)である請求項7記載の装置。
- 少なくとも1つの光源が逆反射体(3,4)である請求項7または8記載の装置。
- 第1の部品の位置および配向を測定する段階と;
第1の部品を位置決めするようにされている第1の処理手段を制御するための制御信号を生成する段階とを含む計算機支援製造方法であって;
第1の部品から離れている第2の部品の位置および配向を測定する段階と;
第2の部品の測定された位置および配向に対して、第1の部品の位置および配向を判断する段階と;
第1の部品の求めた相対的位置および配向に依存して、第2の部品に対して第1の部品を所定の位置および配向に位置決めする段階とを特徴とする計算機支援製造方法。
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