JP2004208950A - Wet wipe for cleaning and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床やトイレの便器などの汚れを拭き取るために用いられる清掃用ウェットワイプおよびその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、例えば、薬液が含浸された清掃用ウェットワイプの材料としては、スポンジ、紙などが用いられていた。
しかし、スポンジは、薬液の含浸量に対して保液量が少なく、拭き取りの初期にほとんどの薬液が離水してしまうという問題があった。また、紙は、薬液の含浸量に対して保液量が多く、広い範囲内を拭き取るには多量の薬液を必要とするが、吸水量が少ないという問題があった。
【０００３】
このような問題に対して、例えば、親水性繊維２０〜８０重量％、ポリエステル繊維０〜４０重量％、熱接着繊維２０〜８０重量％からなる上下層と、パルプ繊維からなる中層とを、熱処理することにより熱接着性繊維を溶融させて繊維同士を接着させたウェットワイプ用の基材を用いることが考えられる（特許文献１）。
このようなウェットワイプ用の基材を用いたウェットワイプは、適度な柔軟性と良好な肌触り性を兼ね備えることができるため、対人向けとして好適である。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−４８３８１号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造のウェットワイプ用の基材を床やトイレの便器等の清掃用ウェットワイプとして用いた場合、必ずしも好適なものとは言えない。なぜなら、清掃用ウェットワイプの場合、拭き取り面積が広いので、広範囲にわたって好適に汚れ等を拭き取るためには、薬液の離水量が含浸量の影響を受けないでなるべく所定の範囲内にあることが好ましく、単に疎水性繊維と親水性繊維を組み合わせただけでは十分とは言えないからである。
【０００６】
そこで、本発明の課題は、広範囲にわたって好適に汚れを拭き取ることができる清掃用ウェットワイプを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本課題を解決するため、
請求項１記載の発明は、薬液が含浸され、折り加工された清掃用ウェットワイプにおいて、
表面側及び裏面側にそれぞれ配され、少なくともポリエステル繊維を含む表層と、前記表層間に配され、少なくともパルプを含む中層と、を備え、
前記中層の坪量を、５１〜１２０ｇ／ｍ２とし、
前記表層に用いられる繊維の当該清掃用ウェットワイプに占める含有率を２０〜５０重量％とし、
前記中層のパルプの当該清掃用ウェットワイプに占める含有率を５０〜８０重量％としたことを特徴とする。
【０００８】
請求項１記載の発明によれば、中層の坪量が５１〜１２０ｇ／ｍ２とされているので、清掃用ウェットワイプとして必要な薬液量を確保することができる。
また、表層に用いられる繊維の当該清掃用ウェットワイプに占める含有率が２０〜５０重量％とされ、中層のパルプの当該清掃用ウェットワイプに占める含有率が５０〜８０重量％とされているので、薬液の離水量が所定の範囲内となる含浸量の範囲が広がることとなって、広範囲にわたって好適に汚れを拭き取ることができる。
【０００９】
また、本発明のような構成にすることにより、薬液の離水量が適正範囲内となる薬液の含浸量の範囲を低含浸量側に広げることができるので、薬液の含浸量が少なくても好適に汚れを拭き取ることができることとなって、コストダウンが図れる。
更に、表層にポリエステル繊維が含まれているので、表層の強度が上昇して破れにくくなる。
また、表層にポリエステル繊維が含まれているので、表面は比較的乾いた状態となることとなって、拭き取り時に、過度の薬液が手につくことを防止することができる。
【００１０】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の清掃用ウェットワイプにおいて、
前記表層に、熱融着繊維が含まれていることを特徴とする。
【００１１】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、表層に、熱融着繊維が含まれているので、表面強度が向上する。
【００１２】
請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の清掃用ウェットワイプにおいて、
前記表層に、レーヨンが含まれていることを特徴とする。
【００１３】
請求項３記載の発明によれば、表層にレーヨンが含まれているので、保水性や製造性に優れたものとなる。
【００１４】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何れか一項に記載の清掃用ウェットワイプにおいて、
前記表層に用いられる繊維は、ポリエステル繊維が３０〜１００重量％、レーヨンが０〜４０重量％、熱融着繊維が０〜３０重量％であることを特徴とする。
【００１５】
請求項４記載の発明によれば、請求項１〜３の何れかに記載の発明と同様の効果が得られる。
【００１６】
請求項５記載の発明は、請求項１〜４の何れか一項に記載の清掃用ウェットワイプにおいて、
ウェット状態でＪＩＳＰ８１１８に準じて測定した厚みが０．６〜１．０ｍｍであることを特徴とする。
【００１７】
請求項４記載の発明によれば、請求項１〜４の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、清掃用ウェットワイプの厚みを０．６〜１．０ｍｍとすることにより、拭き取り時に適度な厚み感が得られる。
また、清掃用ウェットワイプの厚みが０．６ｍｍ以下だと、拭き取り時に不安感を感じる。また、厚みが、１．０ｍｍ以上となるとシートを曲げた時の反発力が大きくなり、加工適正が落ちる。
【００１８】
請求項６記載の発明は、請求項１〜５の何れか一項に記載の清掃用ウェットワイプにおいて、
前記中層への薬液の塗布量を自重の１００〜２５０％としたことを特徴とする。
【００１９】
請求項６記載の発明によれば、請求項１〜５の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、中層への薬液の塗布量が自重の１００〜２５０％とされているので、拭き取り時における薬液の離水量を適正な範囲にすることができることとなって、薬液の塗布量の過不足をなくすることができる。
【００２０】
請求項７記載の発明は、請求項１に記載の清掃用ウェットワイプの製造方法において、
前記表層の間に前記中層を挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させてシート状の基材を製造する工程と、
次いで、前記シート状の基材の所定位置を折り返し、当該折り返し部に所定の圧力を加える工程と、
を備えることを特徴とする。
【００２１】
請求項７記載の発明によれば、表層の間に中層を挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させることによって繊維同士が絡まり、次いで、シート状の基材の所定位置が折り返されて形成された折り返し部に所定の圧力が加えられるので、折り目を形成することができることとなって、シート状の基材からなる清掃用ウェットワイプを積層させて梱包しても嵩張ることがなくコンパクトにすることができる。
即ち、表層にポリエチレン繊維を含んでいるため、シート状の基材のコシが強くなっており、そのまま折り返しただけだと、シートを曲げた時の反発力によりシートが開いてしまったり、折り返し部に隙間が形成されることとなる。従って、そのような状態でシート状の基材を積層させようとしても積層できなかったり、その隙間分、厚くなって、梱包した製品の嵩が増えてコンパクト化を阻害する。そこで、本発明のように、表層に用いられる繊維の清掃用ウェットワイプに全体に占める含有率を２０〜５０重量％、中層のパルプの清掃用ウェットワイプに全体に占める含有率を５０〜８０重量％にしたシートを用い、折り返し部に所定の圧力を加えることにより、折り返されたシートが再び開きにくくなるとともに折り返し部に形成された隙間をなくすことができることとなって、積層されて梱包された清掃用ウェットワイプ製品の製造が可能となる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る清掃用ウェットワイプの実施の形態を説明する。
図１は清掃用ウェットワイプ側面を拡大して示した側面図である。
【００２３】
図１に示す清掃用ウェットワイプ１は、折り加工され、例えば、八つ折りにされた状態で、数〜十数枚積層され、包装袋（図示省略）により梱包されたものを一つの製品単位としている。そして、ユーザは、包装袋（図示省略）に設けられた開口部から清掃用ウェットワイプ１０を一枚一枚取り出して使用することができるようになっている。
【００２４】
この清掃用ウェットワイプ１は、図１に示すように、表面側及び裏面側にそれぞれ配され、ポリエステル繊維を含む表層２、２と、この表層２、２間に配され、パルプを含む中層３と、によって構成されている。
【００２５】
表層２、２は、疎水性繊維であるポリエステル繊維と熱融着繊維とから形成されている。
表層２、２に用いられる繊維の当該清掃用ウェットワイプ１の全体に占める含有率は２０〜５０重量％である。
ここで、表層２、２に用いられる繊維の含有率の下限を２０重量％としたのは、これを下回ると、使用時に表層２がべたついて肌触りがよくないからであるとともに、表層２、２に均一に繊維を配することが困難だからである。また上限を５０重量％としたのは、これを上回ると、強度が高くなりすぎて、折りぐせがつきにくく製造が困難であるとともに、四つ折り、八つ折りにして使用する際に使いにくく、更に、相対的に中層３の重量が減ることとなって、広範囲に薬液を離水させることが困難となるからである。
【００２６】
また、ポリエステル繊維の繊維径は、薬液の透過性を考慮して、概ね０．７〜２．０ｄｔｅｘ程度であることが好ましい。
【００２７】
熱融着繊維は、ポリエステル繊維および中層３の繊維よりも溶融温度が低い熱可塑性繊維、例えば、ポリエチレン繊維などを含んで構成されている。
表層２、２における熱融着繊維が占める含有率は、０〜３０重量％以下とされている。上限が３０重量％を超えると、製品が硬くなって曲げにくくなるからである。なお、この熱融着繊維は必ずしも必要としないが、基材の表面強度をより強固なものとするためには、この熱融着繊維を含有させて熱融着させることが好ましい。
【００２８】
なお、表層２、２には、ポリエステル繊維以外の疎水性繊維、例えば、ポリプロピレン、ナイロン等の熱可塑性合成繊維やこれらの複合繊維を含有させてもよい。
また、表層２、２には、親水性繊維であるレーヨン繊維などが含まれていても良い。レーヨン繊維を含有させると、保水性や製造性により優れたものとなるため好ましい。このレーヨン繊維の表層に占める含有率は、４０重量％以下であることが望ましく、また、レーヨン繊維の繊維径は、１．４〜２．２ｄｔｅｘであることが望ましい。
【００２９】
中層３は、親水性繊維であるパルプから形成されている。パルプとしては、例えば、ＮＢＫＰ（針葉樹晒クラフトパルプ）、ＬＢＫＰ（広葉樹晒クラフトパルプ）等を使用する。
パルプの当該清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は５０〜８０重量％であり、好ましくは、５０〜６０重量％である。
ここで、パルプの含有率の下限を５０重量％としたのは、これを下回ると薬液の含浸量を好適に確保することが難しく、拭き取り時に広範囲に一定範囲量の薬液を離水させることができないとともに、折り加工が困難となるからであり、上限を８０重量％としたのは、厚みが低く、使用時に不快感が生じるためである。
【００３０】
また、中層３の坪量は、５１〜１２０ｇ／ｍ２である。
中層３の坪量の下限を５１ｇ／ｍ２としたのは、これを下回ると薬液の含浸量を好適に確保することが難しく、拭き取り時に広範囲に一定範囲量の薬液を離水させることができないからであり、上限を１２０ｇ／ｍ２としたのは、厚すぎて清掃用ウェットワイプとしては不向きだからである。
【００３１】
なお、中層３には、パルプの他に、例えば、レーヨン繊維、コットン等の植物繊維、親水化処理した熱可塑性合成繊維等を含有させてもよい。
この清掃用ウェットワイプ１には除菌剤、アルコール、界面活性剤、溶剤等の薬液が自重の１００〜３００％塗布されている。
また、実使用評価によれば、清掃用ウェットワイプ１の離水量としては０．２〜１．５ｇが適正範囲、好適範囲は、０．３〜１．１ｇとの結果が得られている。
離水量を０．３ｇ以上に保つには、自重の１００％以上の薬液塗布が必要となり、離水量を１．５ｇ以下に保つには、自重の２５０％以下の薬液塗布が必要となる。更に好適範囲である離水量を０．３〜１．１ｇに維持するためには、薬液塗布量が１２５〜２００％必要である。
【００３２】
また、清掃用ウェットワイプ１のウェット状態でＪＩＳＰ８１１８に準じて測定した厚みは、０．６〜１．０ｍｍである。清掃用ウェットワイプ１の厚みが０．６ｍｍ以下だと拭き取り時に不安感を感じる。また、厚みが１．０ｍｍ以上あると、シートを曲げた時の反発力が大きくなり、加工適正が落ちる。清掃用ウェットワイプ１の厚みが０．６〜１．０ｍｍ、好ましくは０．６８〜０．８５ｍｍの範囲であれば、拭き取り時に適度な厚みが感じられるとともに、拭き取り時の薬液の離水量を適正な範囲とすることができる。
【００３３】
次に、上記清掃用ウェットワイプ１の製造方法について説明する。
表層２、２の間に中層３であるパルプを挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させる（第１工程）。次いで、表層２、２の熱融着繊維のみが溶融する温度で熱処理することにより熱接着させてシート状の基材を製造する（第２工程）。次いで、前記シート状の基材の所定位置を折り返して八つ折りにし、当該折り返し部に、例えば、ローラ（図示省略）により所定の圧力を加える（第３工程）。そして、所定量の薬液をシート状の基材に塗布する（第４工程）。これにより清掃用ウェットワイプが製造される。更に、折り畳まれた清掃用ウェットワイプを数〜十数枚積層させたのち、包装袋に梱包する（第５工程）。
なお、この熱融着繊維は必ずしも必要としないが、基材の表面強度をより強固なものとするためには、この熱融着繊維を含有させて熱融着させることが好ましい。熱融着繊維を用いない場合は、第２工程が省略される。
【００３４】
本発明に係る清掃用ウェットワイプ１は、表層２、２にポリエチレン繊維を含んでいるため、シート状の基材のコシが強くなっており、そのまま折り返しただけだと、シート状の基材を曲げた時の反発力によりシート状の基材が開いてしまったり、折り返し部に隙間が形成されることとなる。従って、そのような状態でシート状の基材を積層させようとしてもできなかったり、その隙間分、厚くなって、梱包した製品の嵩が増えてコンパクト化を阻害する。しかしながら、本発明の製造方法によれば、表層２、２に用いられる繊維の清掃用ウェットワイプ１に全体に占める含有率を２０〜５０重量％、中層３のパルプの清掃用ウェットワイプ１に全体に占める含有率を５０〜８０重量％にしたシート状の基材を用い、第３工程において折り返し部に所定の圧力を加えることにより、折り加工されたシート状の基材が再び開くことがないとともに、折り返し部に形成された隙間をなくして折り目を作ることができることとなって、積層されて梱包された清掃用ウェットワイプ１…製品の製造が可能となる。
【００３５】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
［実施例１］
（試料の配合）
表層（ポリエステル繊維２８．８ｇ＋熱融着繊維７．２ｇ）と中層（パルプ５４ｇ）からなる清掃用ウェットワイプを使用した。
即ち、表層のポリエステル繊維の清掃用ウェットワイプ表層に占める含有率は８０重量％であり、熱融着繊維の含有率は２０重量％であり、中層のパルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は６０．０重量％である。
【００３６】
（試料の製造方法）
二つ表層の間に中層であるパルプを挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させ、次いで、熱融着繊維のみが溶融する温度で熱処理することにより熱接着させてシート状の基材を製造した。
【００３７】
（試料の離水量の測定方法）
▲１▼キッチンロールを複数枚敷き、その上に上記製造方法により製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ×８枚重ね）を載せる。
▲２▼ピペッターを用いて上から一定量の水を滴下し、試料に含浸させる。
▲３▼試料に２００ｇ／ｃｍ２の重りを載せ、３０秒放置する。
▲４▼試料に含まれた水の量を測定する。
▲５▼離水量＝含浸量−保水量を計算する。
その結果を図２に示した。
また、上記試料の引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００３８】
［実施例２］
（試料の配合）
表層（ポリエステル繊維１４．４ｇ＋レーヨン繊維１４．４ｇ＋熱融着繊維７．２ｇ）と中層（パルプ５４ｇ）からなる清掃用ウェットワイプを使用した。
即ち、表層のポリエステル繊維の清掃用ウェットワイプ表層に占める含有率は４０重量％であり、レーヨン繊維の含有率は４０重量％であり、熱融着繊維の含有率は２０重量％であり、中層のパルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は６０．０重量％である。
実施例１と同様に製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ）についての、引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００３９】
［比較例１］
（試料の配合）
表層（ポリエステル繊維５０．４ｇ＋熱融着繊維１２．６ｇ）と中層（パルプ２７ｇ）からなる清掃用ウェットワイプを使用した。
即ち、表層のポリエステル繊維の清掃用ウェットワイプ表層に占める含有率は８０重量％であり、熱融着繊維の含有率は２０重量％であり、中層のパルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は３０．０重量％である。
実施例１と同様に製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ）についての、引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００４０】
［比較例２］
（試料の配合）
表層（ポリエステル繊維１０．４ｇ＋レーヨン繊維１３．０ｇ＋熱融着繊維２．６ｇ）と中層（パルプ５４ｇ）からなる清掃用ウェットワイプを使用した。
即ち、表層のポリエステル繊維の清掃用ウェットワイプ表層に占める含有率は４０重量％であり、レーヨン繊維の含有率は５０重量％であり、熱融着繊維の含有率は１０重量％であり、中層のパルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は６７．５重量％である。
実施例１と同様に製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ）についての、引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００４１】
［比較例３］
（試料の配合）
表層（ポリエステル繊維３７．５ｇ＋レーヨン繊維３７．５ｇ）と中層（パルプ１６．７ｇ）からなる清掃用ウェットワイプを使用した。
即ち、表層のポリエステル繊維の清掃用ウェットワイプ表層に占める含有率は５０重量％であり、レーヨン繊維の含有率は５０重量％であり、中層のパルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率は１６．７重量％である。
実施例１と同様に製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ）についての、引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００４２】
［従来例］
従来例として、パルプにより構成された試料（５ｃｍ×５ｃｍ×８枚重ね）を用いた。
離水量の測定方法は、上記実施例１と同様の方法により行った。その結果を図２に示す。また、実施例１と同様に製造した試料（５ｃｍ×５ｃｍ）についての、引張強度、伸び、表面強度、柔らかさの目視判定、薬液塗布後の厚み、加工適正、ラボ使用評価、総合評価を表１に示す。
【００４３】
【表１】
［評価］
（離水量）
図１は、薬液の塗布量に対する離水量の関係を示したものである。図１に示すように、従来例に比べて、実施例１の場合、塗布量に対する離水量の勾配が緩やかであり、離水量が好適な範囲（０．３〜１．１ｇ）となる塗布量の範囲が広くなる。具体的には、実施例１の場合、塗布量が約２．１〜３．８ｇ、即ち、自重に対して約１２５〜２００％の塗布量が適正であるが、従来例の場合、塗布量が約２．７〜３．８ｇ、即ち、自重に対して約１４０〜２００％の塗布量が好適となる。
従って、本実施例１は、従来例に比べて塗布量の範囲の幅を広げることができるとともに、好適範囲を低塗布量側にシフトすることができることとなって、薬液が少なくてよく、コストダウンを図ることができる。
また、当該実施例１の清掃用ウェットワイプの厚みは、０．８１ｍｍであり、拭き取り時に適度な厚み感が得られる。
【００４５】
（表面強度）
表面強度は、表１に示すように、従来例では低いが、ポリエステル繊維を含有させたもの（実施例１，２、比較例１〜３）では、改善される。
【００４６】
（柔らかさ）
柔らかさは、完全に折った状態で目視判定した。その結果、表１に示すように、パルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率が５０重量％未満（比較例１、比較例３）では、シートを曲げた時の反発力が強く、直ちにシートが開いてしまう。
【００４７】
（厚み）
比較例２では、レーヨンのウェットワイプの表層に占める含有率が４０重量％を超えているため、十分な厚みを確保することができず、使用感が悪い。
【００４８】
（加工適正）
パルプの清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率が５０重量％未満（比較例１、比較例３）になると、加工適正が極端に悪くなるため、八つ折り加工が困難となる。
【００４９】
（ラボ使用評価）
従来例（パルプのみ）に比べて、実施例、比較例ともに、使用感、拭き取り性について良好である。特に、実施例１については、厚みが比較的厚く、手に薬液がべたつく感じもないため使用感が極めて良いという評価が得られた。
【００５０】
（総合評価）
以上のように、実施例１、２においては、表面強度、柔らかさ、厚み、加工適正、ラボ使用評価の全ての項目に亘り良好な結果が得られた。
特に、実施例１においては、図２に示すように、従来例に比べて塗布量の適正範囲の幅を広げることができるとともに、適正範囲を低塗布量側にシフトすることができることとなって、薬液が少なくてよく、コストダウンを図ることができる。
【００５１】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば、中層の坪量が５１〜１２０ｇ／ｍ２とされているので、清掃用ウェットワイプとして必要な薬液量を確保することができる。
また、表層に用いられる繊維の当該清掃用ウェットワイプに占める含有率が２０〜５０重量％とされ、中層のパルプの当該清掃用ウェットワイプに占める含有率が５０〜８０重量％とされているので、薬液の離水量が所定の範囲内となる含浸量の範囲が広がることとなって、広範囲にわたって好適に汚れを拭き取ることができる。
また、本発明の構成にすることにより、薬液の離水量が所定の範囲内となる薬液の含浸量の範囲を低含浸量側に広げることができるので、薬液の含浸量が少なくても好適に汚れを拭き取ることができることとなって、コストダウンが図れる。
更に、表層にポリエステル繊維が含まれているので、表層の強度が上昇して破れにくくなる。
また、表層が疎水性繊維により構成されているので、表面は比較的乾いた状態となることとなって、拭き取り時に、過度の薬液が手につくことを防止することができる。
【００５２】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、表層に、熱融着繊維が含まれているので、表面強度が向上する。
【００５３】
請求項３記載の発明によれば、表層にレーヨンが含まれているので、保水性や製造性に優れたものとなる。
【００５４】
請求項４記載の発明によれば、請求項１〜３の何れかに記載の発明と同様の効果が得られる。
【００５５】
請求項５記載の発明によれば、請求項１〜４の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、当該清掃用ウェットワイプの厚みが０．６〜１．０ｍｍであるので、拭き取り時に適度な厚み感が得られる。
また、清掃用ウェットワイプの厚みを０．６〜１．０ｍｍとすることにより、拭き取り時の薬液の離水量を適正な範囲とすることができる。
【００５６】
請求項６記載の発明によれば、請求項１〜５の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、中層への薬液の塗布量が自重の１００〜２５０％とされているので、拭き取り時における薬液の離水量を適正な範囲にすることができることとなって、薬液の塗布量の過不足をなくすることができる。
【００５７】
請求項７記載の発明によれば、表層の間に中層を挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させることによって繊維同士が絡まり、次いで、シート状の基材の所定位置が折り返されて形成された折り返し部に所定の圧力が加えられるので、表層に用いられる繊維の清掃用ウェットワイプに全体に占める含有率を２０〜５０重量％、中層のパルプの清掃用ウェットワイプに全体に占める含有率を５０〜８０重量％にしたシートの折り目を形成することができるとともに、折り加工されたシートが再び開きにくくなることとなって、シート状の基材からなる清掃用ウェットワイプを積層させて梱包しても嵩張ることがなくコンパクトにした製品の製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す清掃用ウェットワイプ側面を拡大して示す側面図である。
【図２】薬液の塗布量に対する離水量の関係を示した図である。
【符号の説明】
１ 清掃用ウェットワイプ
２ 表層
３ 中層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleaning wet wipe used for wiping dirt from a floor or a toilet bowl, and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, sponge, paper, and the like have been used as a material for a cleaning wet wipe impregnated with a chemical solution.
However, the sponge has a problem that a small amount of liquid is retained with respect to the impregnation amount of the chemical solution, and most of the chemical solution is separated from water at the beginning of wiping. In addition, paper has a large amount of liquid retention with respect to the amount of impregnation with a chemical solution, and requires a large amount of chemical solution for wiping over a wide range, but has a problem of low water absorption.
[0003]
In order to solve such a problem, for example, the upper and lower layers composed of 20 to 80% by weight of hydrophilic fibers, 0 to 40% by weight of polyester fibers, and 20 to 80% by weight of heat bonding fibers, and the middle layer composed of pulp fibers are heat-treated. By doing so, it is conceivable to use a base material for wet wipes in which the heat-adhesive fibers are melted and the fibers are bonded to each other (Patent Document 1).
A wet wipe using such a base material for wet wipes is suitable for personal use because it can have both moderate flexibility and good feel.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-11-48381
[Problems to be solved by the invention]
However, when the base material for wet wipes having the above structure is used as a wet wipe for cleaning floors and toilets of toilets, it is not always preferable. Because, in the case of the cleaning wet wipe, since the wiping area is large, it is preferable that the water separation amount of the chemical liquid be within a predetermined range as much as possible without being affected by the impregnation amount, in order to appropriately wipe dirt and the like over a wide range. This is because simply combining hydrophobic fibers and hydrophilic fibers is not sufficient.
[0006]
Therefore, an object of the present invention is to provide a cleaning wet wipe capable of suitably wiping dirt over a wide range.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
To solve this problem,
The invention according to
Each disposed on the front side and the back side, a surface layer containing at least polyester fiber, and disposed between the surface layers, including a middle layer containing at least pulp,
The basis weight of the middle layer is 51 to 120 g / m 2 ,
The content of the fibers used for the surface layer in the cleaning wet wipe is set to 20 to 50% by weight,
The content of the middle layer pulp in the cleaning wet wipe is set to 50 to 80% by weight.
[0008]
According to the first aspect of the present invention, since the basis weight of the middle layer is set to 51 to 120 g / m 2 , it is possible to secure an amount of the chemical solution necessary for the cleaning wet wipe.
Further, the content of the fibers used in the surface layer in the cleaning wet wipe is 20 to 50% by weight, and the content of the middle layer pulp in the cleaning wet wipe is 50 to 80% by weight. In addition, the range of the impregnation amount in which the water separation amount of the chemical solution falls within the predetermined range is widened, so that the dirt can be suitably wiped over a wide range.
[0009]
Further, by adopting the configuration as in the present invention, the range of the impregnation amount of the chemical solution in which the water separation amount of the chemical solution falls within an appropriate range can be expanded toward the low impregnation amount, so that even if the impregnation amount of the chemical solution is small, The dirt can be wiped off, and the cost can be reduced.
Further, since the surface layer contains the polyester fiber, the strength of the surface layer is increased and the surface layer is hardly broken.
In addition, since the surface layer contains the polyester fiber, the surface is relatively dry, so that it is possible to prevent an excessive chemical solution from being picked up during wiping.
[0010]
The invention according to
The surface layer contains heat-sealing fibers.
[0011]
According to the second aspect of the invention, it is a matter of course that the same effect as the first aspect of the invention can be obtained. In particular, since the surface layer contains the heat-fused fibers, the surface strength is improved. .
[0012]
The invention according to
The surface layer contains rayon.
[0013]
According to the third aspect of the present invention, since the surface layer contains rayon, the water retention and the productivity are excellent.
[0014]
The invention according to claim 4 is the cleaning wet wipe according to any one of
The fiber used for the surface layer is characterized in that polyester fiber is 30 to 100% by weight, rayon is 0 to 40% by weight, and heat-fused fiber is 0 to 30% by weight.
[0015]
According to the invention described in claim 4, the same effect as the invention described in any of
[0016]
The invention according to claim 5 is the cleaning wet wipe according to any one of
The thickness measured in a wet state according to JISP8118 is 0.6 to 1.0 mm.
[0017]
According to the fourth aspect of the invention, it is needless to say that the same effects as those of the first to fourth aspects of the invention are obtained. By setting the thickness to 1.0 mm, an appropriate feeling of thickness can be obtained at the time of wiping.
Further, when the thickness of the cleaning wet wipe is 0.6 mm or less, the user feels uneasy at the time of wiping. On the other hand, when the thickness is 1.0 mm or more, the repulsive force when the sheet is bent increases, and the processing aptitude decreases.
[0018]
The invention according to claim 6 is the cleaning wet wipe according to any one of
The application amount of the chemical solution to the middle layer is set to 100 to 250% of its own weight.
[0019]
According to the invention of claim 6, it is needless to say that the same effect as the invention of any one of
[0020]
The invention according to claim 7 is a method for manufacturing a cleaning wet wipe according to
A step of manufacturing a sheet-like substrate by entanglement of each fiber by a water flow in a state of sandwiching the middle layer between the surface layers,
Next, a step of folding a predetermined position of the sheet-shaped substrate, and applying a predetermined pressure to the folded portion,
It is characterized by having.
[0021]
According to the invention as set forth in claim 7, the fibers are entangled by entanglement of the respective fibers by the water flow in a state where the middle layer is sandwiched between the surface layers, and then the predetermined positions of the sheet-like base material are formed by folding. Since a predetermined pressure is applied to the folded portion, it is possible to form a fold, and it is possible to make the cleaning wipes made of a sheet-like base material compact without being bulky even when stacked and packed. Can be.
That is, since the surface layer contains polyethylene fibers, the stiffness of the sheet-like base material is strong, and if the sheet is simply folded, the sheet may open due to the repulsive force when the sheet is bent, or the folded portion Thus, a gap is formed. Therefore, even if the sheet-like base materials are to be stacked in such a state, the base materials cannot be stacked or the gaps become thicker, and the bulk of the packaged product increases, which hinders compactness. Therefore, as in the present invention, the content of the fiber used in the surface layer in the cleaning wet wipe for cleaning is 20 to 50% by weight, and the content of the medium pulp in the cleaning wet wipe for cleaning pulp is 50 to 80% by weight. By applying a predetermined pressure to the folded portion using the sheet with the% set, the folded sheet becomes difficult to open again and the gap formed in the folded portion can be eliminated, and the folded sheet is packed and packed. It is possible to manufacture a wet wipe product for cleaning.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a cleaning wet wipe according to the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an enlarged side view showing a cleaning wet wipe side surface.
[0023]
The cleaning wet wipe 1 shown in FIG. 1 is folded, for example, octave-folded, and several to several tens of sheets are stacked and packed in a packaging bag (not shown) as one product unit. I have. The user can take out and use the cleaning wet wipes 10 one by one from an opening provided in a packaging bag (not shown).
[0024]
As shown in FIG. 1, the cleaning wet wipe 1 is disposed on the front side and the back side, respectively, and includes a
[0025]
The surface layers 2 and 2 are formed of polyester fibers, which are hydrophobic fibers, and heat fusion fibers.
The content of the fibers used for the surface layers 2 and 2 in the entire cleaning wet wipe 1 is 20 to 50% by weight.
The reason why the lower limit of the content of the fibers used for the surface layers 2 and 2 is set to 20% by weight is that if the content is lower than 20% by weight, the
[0026]
Further, the fiber diameter of the polyester fiber is preferably about 0.7 to 2.0 dtex in consideration of the permeability of the chemical solution.
[0027]
The heat fusible fiber is configured to include a thermoplastic fiber having a lower melting temperature than the polyester fiber and the fiber of the
The content of the heat-fused fibers in the surface layers 2 and 2 is set to 0 to 30% by weight or less. If the upper limit exceeds 30% by weight, the product becomes hard and hard to bend. It is to be noted that the heat-fused fiber is not necessarily required, but in order to further increase the surface strength of the substrate, it is preferable that the heat-fused fiber is contained and heat-sealed.
[0028]
The surface layers 2 and 2 may contain hydrophobic fibers other than polyester fibers, for example, thermoplastic synthetic fibers such as polypropylene and nylon, and composite fibers thereof.
Further, the surface layers 2 and 2 may contain rayon fibers, which are hydrophilic fibers. It is preferable to include rayon fibers because the fibers are more excellent in water retention and productivity. The content of the rayon fiber in the surface layer is desirably 40% by weight or less, and the fiber diameter of the rayon fiber is desirably 1.4 to 2.2 dtex.
[0029]
The
The content of the pulp in the entire cleaning wet wipe is 50 to 80% by weight, and preferably 50 to 60% by weight.
Here, the lower limit of the pulp content is set to 50% by weight. If the lower limit is less than 50% by weight, it is difficult to appropriately secure the impregnation amount of the chemical solution, and it is impossible to release a certain amount of the chemical solution over a wide range during wiping. At the same time, folding becomes difficult, and the upper limit is set to 80% by weight because the thickness is low and discomfort occurs during use.
[0030]
The basis weight of the
The lower limit of the basis weight of the
[0031]
In addition, in addition to the pulp, the
The cleaning wet wipe 1 is coated with a chemical such as a disinfectant, an alcohol, a surfactant, a solvent, or the like by 100 to 300% of its own weight.
According to the actual use evaluation, the appropriate amount of water separation from the cleaning wet wipe 1 is 0.2 to 1.5 g, and the preferable range is 0.3 to 1.1 g.
In order to keep the water separation amount at 0.3 g or more, it is necessary to apply a chemical solution of 100% or more of its own weight, and to keep the water separation amount of 1.5 g or less, it is necessary to apply a chemical solution of 250% or less of its own weight. In order to maintain the water separation amount in a more preferable range at 0.3 to 1.1 g, the applied amount of the chemical solution needs to be 125 to 200%.
[0032]
The thickness measured according to JISP8118 in the wet state of the cleaning wet wipe 1 is 0.6 to 1.0 mm. If the thickness of the cleaning wet wipe 1 is 0.6 mm or less, the user feels uneasy when wiping. On the other hand, when the thickness is 1.0 mm or more, the repulsive force when the sheet is bent increases, and the processing adequacy decreases. When the thickness of the cleaning wet wipe 1 is in the range of 0.6 to 1.0 mm, preferably 0.68 to 0.85 mm, an appropriate thickness is felt at the time of wiping, and the amount of water removed by the chemical solution at the time of wiping is appropriate. Range.
[0033]
Next, a method for manufacturing the cleaning wet wipe 1 will be described.
Each fiber is entangled by a water flow in a state where the pulp as the
It is to be noted that the heat-fused fiber is not necessarily required, but in order to further increase the surface strength of the substrate, it is preferable that the heat-fused fiber is contained and heat-sealed. When the heat-fused fibers are not used, the second step is omitted.
[0034]
In the cleaning wet wipe 1 according to the present invention, since the surface layers 2 and 2 contain polyethylene fibers, the stiffness of the sheet-like base material is increased. The sheet-shaped base material is opened due to the repulsive force when bent, and a gap is formed in the folded portion. Therefore, it is impossible to stack the sheet-like base material in such a state, or the thickness of the base material is increased by the gap, and the bulk of the packed product is increased, which hinders compactness. However, according to the production method of the present invention, the content of the fibers used in the surface layers 2 and 2 in the cleaning
[0035]
【Example】
Hereinafter, examples of the present invention will be described.
[Example 1]
(Sample composition)
A cleaning wet wipe consisting of a surface layer (28.8 g of polyester fibers + 7.2 g of heat-sealing fibers) and a middle layer (54 g of pulp) was used.
That is, the content of the polyester fiber in the surface layer in the cleaning wet wipe surface layer was 80% by weight, the content of the heat-fusible fiber was 20% by weight, and the content of the middle layer pulp in the whole cleaning wet wipes. Is 60.0% by weight.
[0036]
(Method of manufacturing samples)
Each fiber is entangled by a stream of water while the pulp, which is the middle layer, is sandwiched between the two surface layers, and then heat-treated at a temperature at which only the heat-bonded fibers are melted to produce a sheet-like base material. did.
[0037]
(Method of measuring the amount of water separation from the sample)
{Circle around (1)} A plurality of kitchen rolls are laid, and a sample (5 cm × 5 cm × 8 sheets) manufactured by the above manufacturing method is placed thereon.
(2) A predetermined amount of water is dropped from above using a pipettor to impregnate the sample.
{Circle around (3)} A 200 g / cm 2 weight is placed on the sample and left for 30 seconds.
(4) Measure the amount of water contained in the sample.
(5) Calculate water separation = impregnation-water retention.
The result is shown in FIG.
Table 1 shows the tensile strength, elongation, surface strength, and softness of the sample, visual evaluation of the sample, thickness after application of a chemical solution, appropriate processing, laboratory use evaluation, and comprehensive evaluation.
[0038]
[Example 2]
(Sample composition)
A cleaning wet wipe composed of a surface layer (14.4 g of polyester fiber + 14.4 g of rayon fiber + 7.2 g of heat fusion fiber) and a middle layer (54 g of pulp) was used.
That is, the content of the polyester fiber in the surface layer in the cleaning wet wipe surface layer is 40% by weight, the content of rayon fiber is 40% by weight, the content of the heat-fusible fiber is 20% by weight, The content of the pulp in the entire cleaning wet wipe was 60.0% by weight.
Table 1 shows the tensile strength, elongation, surface strength, and softness of the sample (5 cm × 5 cm) manufactured in the same manner as in Example 1, and visual evaluation of the softness, thickness after application of the chemical solution, appropriate processing, lab use evaluation, and comprehensive evaluation. Show.
[0039]
[Comparative Example 1]
(Sample composition)
A cleaning wet wipe consisting of a surface layer (50.4 g of polyester fiber + 12.6 g of heat-sealing fiber) and a middle layer (27 g of pulp) was used.
That is, the content of the polyester fiber in the surface layer in the cleaning wet wipe surface layer was 80% by weight, the content of the heat-fusible fiber was 20% by weight, and the content of the middle layer pulp in the whole cleaning wet wipes. Is 30.0% by weight.
Table 1 shows the tensile strength, elongation, surface strength, and softness of the sample (5 cm × 5 cm) manufactured in the same manner as in Example 1, and visual evaluation of the softness, thickness after application of the chemical solution, appropriate processing, lab use evaluation, and comprehensive evaluation. Show.
[0040]
[Comparative Example 2]
(Sample composition)
A cleaning wet wipe composed of a surface layer (10.4 g of polyester fiber + 13.0 g of rayon fiber + 2.6 g of heat-sealing fiber) and a middle layer (54 g of pulp) was used.
That is, the content of the polyester fiber in the surface layer in the cleaning wet wipe surface layer is 40% by weight, the content of the rayon fiber is 50% by weight, the content of the heat fusion fiber is 10% by weight, and Of the pulp in the entire cleaning wet wipe was 67.5% by weight.
Table 1 shows the tensile strength, elongation, surface strength, and softness of the sample (5 cm × 5 cm) manufactured in the same manner as in Example 1, and visual evaluation of the softness, thickness after application of the chemical solution, appropriate processing, lab use evaluation, and comprehensive evaluation. Show.
[0041]
[Comparative Example 3]
(Sample composition)
A cleaning wet wipe composed of a surface layer (37.5 g of polyester fiber + 37.5 g of rayon fiber) and a middle layer (16.7 g of pulp) was used.
That is, the content of the polyester fiber in the surface layer in the cleaning wet wipe surface layer was 50% by weight, the content of the rayon fiber was 50% by weight, and the content of the middle layer pulp in the entire cleaning wet wipe was 16%. 0.7% by weight.
Table 1 shows the tensile strength, elongation, surface strength, and softness of the sample (5 cm × 5 cm) manufactured in the same manner as in Example 1, and visual evaluation of the softness, thickness after application of the chemical solution, appropriate processing, lab use evaluation, and comprehensive evaluation. Show.
[0042]
[Conventional example]
As a conventional example, a sample made of pulp (5 cm × 5 cm × 8 sheets) was used.
The amount of water separation was measured in the same manner as in Example 1 above. The result is shown in FIG. In addition, for a sample (5 cm × 5 cm) manufactured in the same manner as in Example 1, visual determination of tensile strength, elongation, surface strength, and softness, thickness after application of a chemical solution, appropriate processing, laboratory use evaluation, and comprehensive evaluation are shown. It is shown in FIG.
[0043]
[Table 1]
[Evaluation]
(Water separation)
FIG. 1 shows the relationship between the applied amount of the chemical solution and the amount of water separation. As shown in FIG. 1, in the case of the first embodiment, the gradient of the amount of water separation with respect to the amount of application is gentler than that of the conventional example, and the amount of application in which the amount of water separation is in a suitable range (0.3 to 1.1 g). Range becomes wider. Specifically, in the case of Example 1, the application amount is about 2.1 to 3.8 g, that is, an application amount of about 125 to 200% based on its own weight is appropriate. Is about 2.7 to 3.8 g, that is, a coating amount of about 140 to 200% with respect to its own weight is suitable.
Therefore, in the first embodiment, the range of the coating amount can be widened as compared with the conventional example, and the preferable range can be shifted to the low coating amount side. Down can be planned.
In addition, the thickness of the cleaning wet wipe of Example 1 is 0.81 mm, and an appropriate feeling of thickness can be obtained at the time of wiping.
[0045]
(Surface strength)
As shown in Table 1, the surface strength is low in the conventional example, but is improved in those containing polyester fibers (Examples 1, 2 and Comparative Examples 1 to 3).
[0046]
(soft)
Softness was visually determined in a completely folded state. As a result, as shown in Table 1, when the content of the pulp in the entire cleaning wet wipe was less than 50% by weight (Comparative Example 1 and Comparative Example 3), the repulsive force when the sheet was bent was strong, and the sheet immediately Will open.
[0047]
(Thickness)
In Comparative Example 2, the content of the rayon in the surface layer of the wet wipe exceeded 40% by weight, so that a sufficient thickness could not be secured and the usability was poor.
[0048]
(Processing appropriate)
If the content of the pulp in the entire cleaning wet wipe is less than 50% by weight (Comparative Example 1 and Comparative Example 3), the processing aptitude becomes extremely poor, so that the eight-fold processing becomes difficult.
[0049]
(Lab evaluation)
As compared with the conventional example (pulp only), both the examples and the comparative examples have better usability and wiping properties. In particular, in Example 1, the evaluation was obtained that the feeling of use was extremely good because the thickness was relatively thick and the chemical solution was not sticky to the hands.
[0050]
(Comprehensive evaluation)
As described above, in Examples 1 and 2, good results were obtained over all items of surface strength, softness, thickness, processing suitability, and laboratory use evaluation.
In particular, in the first embodiment, as shown in FIG. 2, the width of the appropriate range of the coating amount can be expanded as compared with the conventional example, and the appropriate range can be shifted to the lower coating amount side. In addition, the amount of the chemical solution may be small, and the cost can be reduced.
[0051]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the basis weight of the middle layer is set to 51 to 120 g / m 2 , it is possible to secure an amount of the chemical solution necessary for the cleaning wet wipe.
Further, the content of the fibers used in the surface layer in the cleaning wet wipe is 20 to 50% by weight, and the content of the middle layer pulp in the cleaning wet wipe is 50 to 80% by weight. In addition, the range of the impregnation amount in which the water separation amount of the chemical solution falls within the predetermined range is widened, so that the dirt can be suitably wiped over a wide range.
Further, by adopting the configuration of the present invention, the range of the impregnation amount of the chemical solution in which the water separation amount of the chemical solution falls within the predetermined range can be expanded toward the low impregnation amount, so that even if the impregnation amount of the chemical solution is small, The dirt can be wiped off, and the cost can be reduced.
Further, since the surface layer contains the polyester fiber, the strength of the surface layer is increased and the surface layer is hardly broken.
In addition, since the surface layer is made of hydrophobic fibers, the surface is in a relatively dry state, so that it is possible to prevent an excessive chemical solution from being picked up during wiping.
[0052]
According to the second aspect of the invention, it is a matter of course that the same effect as the first aspect of the invention can be obtained. In particular, since the surface layer contains the heat-fused fibers, the surface strength is improved. .
[0053]
According to the third aspect of the present invention, since the surface layer contains rayon, the water retention and the productivity are excellent.
[0054]
According to the invention described in claim 4, the same effect as the invention described in any of
[0055]
According to the fifth aspect of the present invention, it is needless to say that the same effects as those of the first to fourth aspects of the present invention can be obtained. In particular, the thickness of the cleaning wet wipe is 0.6. Since it is 1.0 mm, an appropriate thickness feeling can be obtained at the time of wiping.
Further, by setting the thickness of the cleaning wet wipe to 0.6 to 1.0 mm, the amount of water released from the chemical solution at the time of wiping can be set in an appropriate range.
[0056]
According to the invention of claim 6, it is needless to say that the same effect as the invention of any one of
[0057]
According to the invention as set forth in claim 7, the fibers are entangled by entanglement of the fibers by a water flow in a state in which the middle layer is sandwiched between the surface layers, and then the predetermined positions of the sheet-like base material are formed by folding. Since a predetermined pressure is applied to the folded portion, the content of the fiber used for the surface layer in the cleaning wet wipe for cleaning is 20 to 50% by weight, and the content of the medium pulp in the cleaning wet wipe for the whole layer is calculated as 20% by weight. The fold of the sheet having a weight of 50 to 80% by weight can be formed, and the folded sheet becomes difficult to open again, so that a cleaning wet wipe made of a sheet-like substrate is laminated and packed. However, it is possible to manufacture a compact product without being bulky.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged side view showing a cleaning wet wipe side surface according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing the relationship between the amount of a chemical solution applied and the amount of water separation.
[Explanation of symbols]
1 Wet wipe for cleaning 2
Claims (7)
表面側及び裏面側にそれぞれ配され、少なくともポリエステル繊維を含む表層と、前記表層間に配され、少なくともパルプを含む中層と、を備え、
前記中層の坪量を、５１〜１２０ｇ／ｍ２とし、
前記表層に用いられる繊維の当該清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率を２０〜５０重量％とし、
前記中層のパルプの当該清掃用ウェットワイプ全体に占める含有率を５０〜８０重量％としたことを特徴とする清掃用ウェットワイプ。In cleaning wet wipes impregnated with chemicals and folded,
Each disposed on the front side and the back side, a surface layer containing at least polyester fiber, and disposed between the surface layers, including a middle layer containing at least pulp,
The basis weight of the middle layer is 51 to 120 g / m 2 ,
The content of the fibers used for the surface layer in the entire cleaning wet wipe is 20 to 50% by weight,
A cleaning wet wipe, wherein the content of the middle layer pulp in the whole cleaning wet wipe is 50 to 80% by weight.
前記表層の間に前記中層を挟んだ状態で水流により各繊維を交絡させてシート状の基材を製造する工程と、
次いで、前記シート状の基材の所定位置を折り返し、当該折り返し部に所定の圧力を加える工程と、
を備えることを特徴とする清掃用ウェットワイプの製造方法。In producing the cleaning wet wipe according to claim 1,
A step of manufacturing a sheet-like substrate by entanglement of each fiber by a water flow in a state of sandwiching the middle layer between the surface layers,
Next, a step of folding a predetermined position of the sheet-shaped substrate, and applying a predetermined pressure to the folded portion,
A method for producing a cleaning wet wipe, comprising:
Priority Applications (1)
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