【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯石様の頑固な着色汚れを効果的に除去して、優れた歯牙美白効果を提供することができる歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゼオライトは、イオン交換能や分子篩能などの特長がある水不溶性化合物であって、各種の分野で広く利用されている。口腔分野においてもゼオライトは、歯石形成予防能があることが知られており(例えば、特許文献1参照)、酸処理型ゼオライトや特定金属イオン置換ゼオライトを配合した口腔用組成物などが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。一方で、崩壊性の顆粒を配合した歯磨が提案されている(特許文献4、5、6、7参照)。後者の顆粒配合の歯磨は、除去しやすい歯垢等の汚れを対象とするものであって、本発明の歯石様の頑固な着色汚れを対象とするものではない。又、茶渋やタバコヤニなどを除去して歯牙を白くする歯磨も従前から知られている。その方法としては、高研磨性研磨剤の使用や、ポリエチレングリコール等によるタバコヤニの溶解除去が一般的である。しかし、高研磨性研磨剤の使用は歯牙を傷つける懸念があり、又、ポリエチレングリコール等では歯石様の頑固な着色汚れの溶解除去は十分に出来ないのが現状である。このように、従来技術では、歯石様の頑固な着色汚れ除去は十分なものとはいえず、除去効果を更に向上せしめた歯磨組成物の開発が望まれている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭55−24112号(第2頁)
【特許文献2】
特開昭63−146809号(第1頁)
【特許文献3】
特開昭64−38017号(第1頁)
【特許文献4】
特開平4−243815号(第1頁)
【特許文献5】
特開平4−243816号(第1頁)
【特許文献6】
特開平6−279247号(第1頁)
【特許文献7】
特開平10−316547号(第1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記要望に応えるものであって、歯石様の頑固な着色汚れを効果的に除去して、優れた歯牙美白効果を有する歯磨組成物を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するための歯磨剤を提供するものであり、そのために本発明者らが新たに見出し口腔用組成物に採用した手段は、ゼオライト粒子と特定の顆粒の両者を配合したことである。この併用配合により歯牙美白効果が相乗的に高まることを発見し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
即ち、本発明によれば、ゼオライト粒子(A)と平均粒径が0.05〜2mmであり、かつ平均崩壊強度が15g/個以上である顆粒(B)とを含有することを特徴とする歯磨組成物の提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳しく説明する。
【0008】
本発明で用いるゼオライト粒子(A)は、WmZnO2n・sH2O(WはNa、Ca、K、Ba又はSrで、ZはSi+Al(Si:Al>1、sは一定しない)で示される含水ケイ酸塩の粒子状物である。ゼオライトには、天然のものと合成のものがあり、天然のものは約40種、合成のものは200種以上が知られている。天然もの及び合成ものを例示すると、天然物としてはクリノプチロライト、モルデナイト、アナルサイム、ジャパサイト、エリオナイト、ローランタイト、フィリップタイト、フェリエライト、ワイラカイトなどがあり、合成ものとしては、A型ゼオライト(ゼオライトA)、フォージャサイト(ゼオライトX、ゼオライトY)、オフレタイト、エリオナイト、モルデナイトがある。本発明においては、これらゼオライトはいずれも使用可能であるが、天然ものは夾雑物を含み均質性に欠けるので、合成ものの方がよい。
【0009】
ゼオライト粒子は、1次粒子からなるものでも良いが、凝集した2次粒子であっても良い。又、ゼオライト粒子は、1次粒子やその凝集粒子を用いて造粒した主としてゼオライトからなる崩壊性顆粒であっても良い。
【0010】
ゼオライト粒子の1次粒子径の平均粒子径は、効果の点で0.1〜20μmとすることが好ましい。更に好ましくは0.5〜10μm、特には1.0〜5μmのものが良い。
【0011】
本発明において、より好ましい性状を有する具体的ゼオライトとしては、A型ゼオライト、3A型、4A型、X型、Y型、L型、クリノプチロライト型、モルデナイト型、アナルサイム型等が挙げられ、その中でも特に効果の点でA型ゼオライトが好ましく用いられる。A型ゼオライトは市販されており、例えばSasil(Degassa社)、トヨビルダー(東ソー(株))、シルトン(水澤化学工業(株))等がある。これらはいずれも、平均粒径0.1〜20μmの範囲に入る1次粒子からなる。
【0012】
又、ゼオライト顆粒を用いる場合には、上述した1次粒子を構成要素とする平均粒径は0.05〜2mm、好ましくは、0.1〜1mm、更に好ましくは0.2〜0.5mmの顆粒で、その平均崩壊強度が15〜500g/個、更には20〜200g/個、特には25〜100g/個のものが歯牙美白効果向上の点で好ましい。尚、本発明で平均崩壊強度とは、サンレオメーターCR−200D(サン科学社製)により、顆粒1個を10mm/分の速度で圧縮した時に顆粒が崩壊する時の荷重を、繰り返し10回測定した時の平均値をいう。
【0013】
本発明の組成物におけるゼオライト粒子の配合量は、歯磨組成物全体の0.1〜50%(質量百分率、以下同様)がよく、好ましくは0.5〜20%とするのが良い。配合量が0.1%より少ないと歯牙美白効果が充分でなく、逆に50%より多いと口腔用組成物の使用感が悪くなることがある。
【0014】
次に、もう一つの配合成分である顆粒(B)は、水不溶性材料を構成成分とし、顆粒の平均粒径が0.05〜2mm、好ましくは、0.1〜1mm、更に好ましくは0.2〜0.5mmであり、これより小さいと歯牙美白効果が得られない場合があり、一方、これより大きいと使用感が悪くなる。又、顆粒の平均崩壊強度は15〜500g/個、好ましくは20〜200g/個、更に好ましくは25〜100g/個であり、これより小さいと効果が得られない。なお、極端に平均崩壊強度が高い粒子はその形状にもよるが、粒子を配合した歯磨を使用した時に口腔粘膜を傷める可能性があるために、歯磨への配合は好ましくない。
【0015】
顆粒(B)を構成する原料としては水不溶性材料が用いられる。具体的には、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸チタニウム、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸アルミニウム等のシリカ系粒子や、第2リン酸カルシウム(2水和物あるいは無水物)、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、酸化チタン等の無機粉末が好適に用いられる。他の水不溶性材料としては、結晶性セルロース等の有機粉末の造粒物や、寒天、ゼラチン、デンプン、カラギーナン、グルコマンナン、アルギン酸ナトリウム、等の天然高分子や、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン、ポリ塩化ビニル等の合成高分子及びそれらの共重合体、ラテックスゴムの架橋等により得られた粒子、または、これらの原料を混合して得られた粒子を用いることができる。これらのうち、シリカ系粒子が、使用感、効果の面から最も好ましい。又、ナイロン粒子も好ましく用いることができる。更に顆粒(B)には、上記の水不溶性材料のほかに、一般に歯磨に使用される薬効成分、着色剤、香料成分、その他賦形剤を配合することができる。このうち、着色剤には、酸化チタン、グンジョウ、コンジョウ、ベンガラ、雲母チタン、レーキ色素等の水不溶性ものを好ましく配合し得る。尚、崩壊性顆粒の製造方法は、歯磨分野では周知であって、例えば、凝集沈殿法や他の造粒法(例えば、上述の水不溶性材料を無機結合剤及び/又は有機結合剤を用いて造粒する方法等)により製造することができる。
【0016】
本発明の組成物における顆粒(B)配合量は、歯磨組成物全体の0.05〜50%、好ましくは0.5〜20%とするのが良い。配合量が0.05%より少ないと効果が充分でなく、50%より多いと歯磨の使用感が悪くなる。
【0017】
本発明の歯磨組成物は、練、湿潤、液状、洗体の各種の剤型に調製できるが、チクソトロピー性を持った練から液状の剤型が特に好ましい。その際には口腔用組成物に通常使用されている各種の成分を配合することができ、配合することのできる他の成分としては研磨剤、粘稠剤(保湿剤)、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、香料または防腐剤等がある。これらの他の成分は剤形によって必要とする成分及びその配合量が異なるので、その成分及び配合量の選択は従前の場合と同様に行われと共に本発明の効果を著しく妨げない範囲で行うことが必要である。
【0018】
その際に配合する研磨剤としては、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸チタニウム、ケイ酸ジリコニウム、第2リン酸カルシウム(2水和物あるいは無水物)、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、酸化チタン、合成樹脂系研磨剤等があるが効果の面からシリカ系の研磨剤が好ましく、その配合量は代表的な剤形である練歯磨の場合には5〜80重量%がよく、好ましくは10〜50%がよい。
【0019】
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクトール等があり、粘結剤としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、カーボポール、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等がある。
【0020】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性剤が配合可能であり、アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストリルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、αオレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタメート、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等のN−アシルタウレート等があげられる。ノニオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルあるいはプルロニック等があげられる。また、両性イオン界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシンあるいはN−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等があげられる。これら界面活性剤は単独で使用してもよく、また2以上を併用してもよい。その配合量は組成物全体の0.001〜10%がよく、好ましくは0.01〜5%がよい。特に代表的組成物である歯磨組成物の場合には0.1〜2重量%がよい。
【0021】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ペルラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等がある。
【0022】
香料としては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テレピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油あるいはユーカリ油等があげられる。
【0023】
本発明の歯磨組成物には、これらの成分以外にも薬効成分あるいは有効成分として、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第1スズ等のフッ化物、トラムキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アズレン、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸、塩化ナトリウム、ビタミン類等の抗炎症剤、銅クロロフィル、グルコン酸銅、セチルピリジウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の殺菌剤、ポリリン酸塩類等の歯石予防剤、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等のタバコヤニ除去剤も配合できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の歯磨組成物によれば、歯石様の頑固な着色汚れを除去することができ、歯牙美白効果の点で優れている。
【0025】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示し、本発明の優れた効果を具体的に説明するが、本発明はこの実施例により制限されるものではない。
【0026】
[実施例1〜5、比較例1〜5]
表1及び表2に示した成分組成の歯磨組成物を調製し、歯牙の着色汚れ除去効果を以下の方法により評価した。評価結果を果を表1と表2に併記した。
【0027】
<試験方法>
まず、未処置のハイドロキシアパタイトペレット表面の色を基準色として色差計で測定、その値をL0とした。このペレットを30分間、37℃で唾液に浸漬した後、イオン交換水で洗浄し、表面の水分を取り除いた。あらかじめ調製したカルシウムイオン0.74mM、リン酸イオン2.59mM、NaCl50mMを混合した再石灰化液で次に示す3種類の浸漬液を作り、先のペレットに対し0.5%アルブミン再石灰化溶液→3%日本茶+1%コーヒー+1%紅茶再石灰化溶液→0.6%クエン酸鉄アンモニウム再石灰化溶液で1時間ずつ繰り返し浸漬する操作を50回繰り返し、常温で1日風乾した後、流水で洗浄し、再び風乾して完成した着色ペレット表面の色を測定、その値をL1とした。この着色ペレットの表面を調製した製剤1gのせた歯ブラシで1000回ブラッシングしたのち、流水で軽く洗浄、乾燥させ、再度、色を測定、その値をL2とし、次式により着色汚れ除去率を算出し、歯牙美白効果を評価した。
着色汚れ除去率(%)=〔(L1−L2)/(L1−L0)〕×100
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
上記結果は、ゼオライトと顆粒の両者を併用した場合の着色汚れ除去率は高く、特にA型ゼオライトの場合は着色汚れ除去率91.4%である。両者を併用し、また、平均崩壊強度が15g/個以上の場合に優れた歯牙美白効果を達成でき、相乗効果を奏することが把握できる。
【0030】
以下に本発明の歯磨剤の配合例を示す。いずれも着色汚れ除去率に優れていた。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dentifrice composition capable of effectively removing calculus-like stubborn colored stains and providing an excellent tooth whitening effect.
[0002]
[Prior art]
Zeolite is a water-insoluble compound having features such as ion exchange ability and molecular sieving ability, and is widely used in various fields. In the oral field, zeolites are known to have the ability to prevent tartar formation (for example, see Patent Literature 1), and oral compositions containing acid-treated zeolites and specific metal ion-substituted zeolites have been proposed. (For example, see Patent Documents 2 and 3). On the other hand, toothpastes containing disintegrable granules have been proposed (see Patent Documents 4, 5, 6, and 7). The latter toothpaste with a granule formulation is intended for stains such as plaque which is easy to remove, but not for the tartar-like stubborn colored stains of the present invention. Toothpaste that removes astringent tea, tobacco stains, and the like to whiten teeth is also conventionally known. As the method, it is common to use a highly abrasive abrasive or dissolve and remove tobacco tar using polyethylene glycol or the like. However, there is a concern that the use of a highly abrasive abrasive may damage teeth, and at present, it is not possible to sufficiently dissolve and remove stubborn colored stains such as tartar with polyethylene glycol or the like. Thus, in the prior art, the removal of stubborn colored stains like tartar is not sufficient, and there is a demand for the development of a dentifrice composition with further improved removal effect.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-55-24112 (page 2)
[Patent Document 2]
JP-A-63-146809 (page 1)
[Patent Document 3]
JP-A-64-38017 (page 1)
[Patent Document 4]
JP-A-4-243815 (page 1)
[Patent Document 5]
JP-A-4-243816 (page 1)
[Patent Document 6]
JP-A-6-279247 (page 1)
[Patent Document 7]
JP-A-10-31647 (page 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a dentifrice composition that has an excellent tooth whitening effect by effectively removing calculus-like stubborn colored stains.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a dentifrice for achieving the above-mentioned object, and for this purpose, the present inventors have newly found a means for adopting an oral composition, which comprises blending both zeolite particles and specific granules. That was done. It has been found that the tooth whitening effect is synergistically enhanced by this combination, and the present invention has been accomplished.
[0006]
That is, according to the present invention, it is characterized by containing zeolite particles (A) and granules (B) having an average particle size of 0.05 to 2 mm and an average disintegration strength of 15 g / piece or more. A dentifrice composition is provided.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0008]
Zeolite particles (A) used in the present invention, W m Z n O 2n · sH 2 O (W is Na, Ca, K, with Ba or Sr, Z is Si + Al (Si: Al> 1, s is not constant) The zeolite is classified into natural and synthetic zeolites, of which about 40 are natural and more than 200 are synthetic. As examples of natural products, natural products include clinoptilolite, mordenite, analcyme, japasite, erionite, Laurentite, philippite, ferrierite, and wylakite. As synthetic products, type A zeolite ( In the present invention, there are zeolite A), faujasite (zeolite X, zeolite Y), offretite, erionite, and mordenite. Any of these zeolites can be used, but natural ones are preferred because they contain impurities and lack homogeneity.
[0009]
The zeolite particles may be composed of primary particles, or may be aggregated secondary particles. Further, the zeolite particles may be disintegrable granules mainly composed of zeolite granulated using primary particles or aggregated particles thereof.
[0010]
The average primary particle diameter of the zeolite particles is preferably 0.1 to 20 μm from the viewpoint of the effect. More preferably, the thickness is 0.5 to 10 μm, particularly 1.0 to 5 μm.
[0011]
In the present invention, specific zeolites having more preferable properties include A-type zeolites, 3A-type, 4A-type, X-type, Y-type, L-type, clinoptilolite-type, mordenite-type, and analcyme-type. Among them, A-type zeolite is preferably used particularly in view of the effect. A-type zeolite is commercially available and includes, for example, Sasil (Degassa), Toyo Builder (Tosoh Corporation), Shilton (Mizusawa Chemical Industries, Ltd.) and the like. These are all composed of primary particles falling within a range of an average particle size of 0.1 to 20 μm.
[0012]
In the case where zeolite granules are used, the average particle diameter of the above primary particles as a component is 0.05 to 2 mm, preferably 0.1 to 1 mm, more preferably 0.2 to 0.5 mm. Granules having an average disintegration strength of 15 to 500 g / piece, more preferably 20 to 200 g / piece, and particularly preferably 25 to 100 g / piece, are preferable in terms of improving the tooth whitening effect. In the present invention, the average disintegration strength refers to a load at which a granule disintegrates when one granule is compressed at a speed of 10 mm / min by a sun rheometer CR-200D (manufactured by San Kagaku) repeatedly 10 times. The average value measured.
[0013]
The blending amount of the zeolite particles in the composition of the present invention is preferably 0.1 to 50% (mass percentage, the same applies hereinafter) of the entire dentifrice composition, and more preferably 0.5 to 20%. If the amount is less than 0.1%, the tooth whitening effect is not sufficient, and if it is more than 50%, the feeling of use of the oral composition may be deteriorated.
[0014]
Next, the granule (B), which is another compounding component, contains a water-insoluble material as a constituent and has an average particle diameter of 0.05 to 2 mm, preferably 0.1 to 1 mm, and more preferably 0.1 to 1 mm. If it is less than 2 mm, the tooth whitening effect may not be obtained. The average disintegration strength of the granules is 15 to 500 g / piece, preferably 20 to 200 g / piece, and more preferably 25 to 100 g / piece. Although the particles having extremely high average disintegration strength depend on the shape, the use of dentifrices containing the particles may damage the oral mucosa, and therefore, the use of dentifrices is not preferable.
[0015]
A water-insoluble material is used as a raw material constituting the granules (B). Specifically, silica-based particles such as silicic anhydride, hydrated silicic acid, titanium silicate, zirconium silicate, and aluminum silicate; dibasic calcium phosphate (dihydrate or anhydride); Inorganic powders such as calcium phosphate, calcium pyrophosphate, calcium carbonate, aluminum hydroxide, alumina, magnesium carbonate, tertiary magnesium phosphate, insoluble sodium metaphosphate, insoluble potassium metaphosphate, and titanium oxide are preferably used. Other water-insoluble materials include granulated organic powders such as crystalline cellulose, and natural polymers such as agar, gelatin, starch, carrageenan, glucomannan, sodium alginate, and the like, acrylics, polyurethanes, polyesters, polyamides, Synthetic polymers such as nylon and polyvinyl chloride, and their copolymers, particles obtained by crosslinking latex rubber, or the like, or particles obtained by mixing these materials can be used. Among these, silica-based particles are most preferred from the viewpoint of feeling of use and effects. Also, nylon particles can be preferably used. Further, in addition to the above-mentioned water-insoluble material, a medicinal ingredient, a coloring agent, a fragrance ingredient, and other excipients generally used for dentifrice can be added to the granules (B). Among these, water-insoluble substances such as titanium oxide, gunjou, konjo, red bean, mica titanium, and lake pigment can be preferably blended as the colorant. The method for producing disintegrable granules is well known in the dentifrice field, and includes, for example, a coagulation sedimentation method and another granulation method (for example, using the above-mentioned water-insoluble material with an inorganic binder and / or an organic binder). Granulation method).
[0016]
The blending amount of the granules (B) in the composition of the present invention is 0.05 to 50%, preferably 0.5 to 20% of the whole dentifrice composition. If the amount is less than 0.05%, the effect is not sufficient, and if it is more than 50%, the feeling of use of the toothpaste is deteriorated.
[0017]
The dentifrice composition of the present invention can be prepared in various dosage forms such as kneading, moistening, liquid, and washing, and a thixotropic liquid dosage form is particularly preferred. At that time, various components usually used in the oral composition can be blended, and other components that can be blended are an abrasive, a thickener (humectant), a binder, and an interface. Activators, sweeteners, flavors or preservatives and the like. The required components and the amounts of these other components differ depending on the dosage form. is necessary.
[0018]
Examples of the abrasive to be added at this time include silicic anhydride, hydrous silicic acid, titanium silicate, zirconium silicate, dibasic calcium phosphate (dihydrate or anhydride), monobasic calcium phosphate, tribasic calcium phosphate, calcium pyrophosphate, Calcium carbonate, aluminum hydroxide, alumina, magnesium carbonate, tribasic magnesium phosphate, insoluble sodium metaphosphate, insoluble potassium metaphosphate, titanium oxide, synthetic resin-based abrasives, and the like. Preferably, the compounding amount is 5 to 80% by weight, preferably 10 to 50% for toothpaste which is a typical dosage form.
[0019]
Examples of the thickener include glycerin, sorbitol, ethylene glycol, propylene glycol, polyethylene glycol, polypropylene glycol, xylitol, maltitol, lactol, and the like.As the binder, carrageenan, sodium carboxymethylcellulose, methylcellulose, sodium hydroxyethylcellulose, Examples include sodium alginate, xanthan gum, tragacanth gum, karaya gum, arabia gum, locust bean gum, polyvinyl alcohol, sodium polyacrylate, carboxyvinyl polymer, polyvinylpyrrolidone, carbopol, silica gel, aluminum silica gel, veegum, laponite and the like.
[0020]
Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and an amphoteric surfactant. Examples of the anionic surfactant include sodium lauryl sulfate, sodium myristyl sulfate, and N. -Sodium lauroyl sarcosinate, sodium N-myristryl sarcosinate, sodium dodecylbenzenesulfonate, sodium hydrogenated coconut fatty acid monoglyceride monosulfate, sodium lauryl sulfoacetate, sodium α-olefin sulfonate, sodium N-palmitoyl glutamate, etc. N-acyl glutamate and N-acyl taurate such as sodium N-methyl-N-acyl taurine. Examples of nonionic surfactants include sucrose fatty acid esters, sucrose fatty acid esters such as maltose fatty acid esters, maltitol fatty acid esters, sugar alcohol fatty acid esters such as lactol fatty acid esters, alkylol amides, polyoxyethylene sorbitan monostearate and the like. Polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene fatty acid ester such as polyoxyethylene hydrogenated castor oil, fatty acid diethanolamide such as lauric acid mono- or diethanolamide, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene higher alcohol ether, polyoxyethylene polyoxypropylene Copolymers, polyoxyethylene polyoxypropylene fatty acid esters, polyglycerin fatty acid esters, pluronics and the like can be mentioned. Examples of the amphoteric surfactant include N-alkyldiaminoethylglycine such as 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolium betaine, N-lauryldiaminoethylglycine, N-myristyldiaminoethylglycine and N-alkyldiaminoethylglycine. -Alkyl-1-hydroxyethylimidazoline betaine sodium and the like. These surfactants may be used alone or in combination of two or more. The compounding amount is preferably 0.001 to 10% of the whole composition, and more preferably 0.01 to 5%. Particularly, in the case of a dentifrice composition which is a typical composition, the content is preferably 0.1 to 2% by weight.
[0021]
Sweetening agents include saccharin sodium, stevioside, stevia extract, paramethoxycinnamic aldehyde, neohesperidyl hydrochalcone, perlartin, glycyrrhizin, thaumatin, asparatyl phenylalanine methyl ester and the like.
[0022]
As the flavor, menthol, anethole, carvone, eugenol, limonene, n-decyl alcohol, citronellol, α-terpineol, citronellyl acetate, cineol, linalool, ethyl linalool, crocodile, thymol, spearmint oil, peppermint oil, lemon oil, orange Examples include oil, sage oil, rosemary oil, cinnamon oil, pimento oil, laurel oil, perilla oil, winter green oil, T-shaped oil and eucalyptus oil.
[0023]
In addition to these components, the dentifrice composition of the present invention may further contain, as medicinal or active ingredients, enzymes such as dextranase, amylase, proteinase, and mutanase; alkali metal monofluorophosphates such as sodium monofluorophosphate; Anti-inflammatory agents such as sodium fluoride, fluorides such as stannous fluoride, traxamic acid, epsilon aminocaproic acid, aluminum chlorohydroxyallantoin, azulene, glycyrrhizinate, glycyrrhetinic acid, sodium chloride, vitamins, copper chlorophyll, gluconic acid Disinfectants such as copper, cetylpyridium chloride, benzalkonium chloride, triclosan, hinokitiol, and lysozyme chloride, tartar preventives such as polyphosphates, and tobacco stain removers such as polyethylene glycol and polyvinylpyrrolidone are also provided. It can be.
[0024]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the dentifrice composition of this invention, a tartar-like stubborn coloring stain can be removed, and it is excellent in the tooth whitening effect.
[0025]
【Example】
EXAMPLES Examples of the present invention will be shown below to specifically explain the excellent effects of the present invention, but the present invention is not limited by these examples.
[0026]
[Examples 1 to 5, Comparative Examples 1 to 5]
Dentifrice compositions having the component compositions shown in Tables 1 and 2 were prepared, and the effect of removing colored stains on teeth was evaluated by the following method. The evaluation results are shown in Tables 1 and 2.
[0027]
<Test method>
First, the color of the untreated hydroxyapatite pellet surface was measured using a color difference meter as a reference color, and the value was designated as L0. The pellet was immersed in saliva for 30 minutes at 37 ° C., and then washed with ion-exchanged water to remove surface moisture. The following three types of immersion liquids were prepared using a remineralization liquid prepared by mixing 0.74 mM of calcium ions, 2.59 mM of phosphate ions, and 50 mM of NaCl prepared in advance, and a 0.5% albumin remineralization solution was added to the previous pellet. → 3% Japanese tea + 1% coffee + 1% black tea remineralization solution → Repeated immersion in 0.6% iron ammonium citrate remineralization solution for 1 hour 50 times, air-dry at room temperature for one day, then run , And air-dried again to measure the color of the surface of the completed colored pellet. After brushing the surface of this colored pellet 1000 times with a toothbrush on which 1 g of the prepared preparation is applied, lightly wash and dry with running water, measure the color again, set the value to L2, and calculate the colored stain removal rate by the following equation. The tooth whitening effect was evaluated.
Removal rate of colored stain (%) = [(L1−L2) / (L1−L0)] × 100
[0027]
[Table 1]
[0028]
[Table 2]
[0029]
The above results show that when both zeolite and granules are used in combination, the colored stain removal rate is high, and in particular, the type A zeolite has a colored stain removal rate of 91.4%. When both are used in combination and the average disintegration strength is 15 g / piece or more, excellent tooth whitening effect can be achieved, and it can be understood that a synergistic effect is exhibited.
[0030]
Examples of the dentifrice of the present invention are shown below. All were excellent in the stain removal rate.
[0031]
[0032]
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