JP2004087870A - Magnetoresistive effect element and magnetic memory device - Google Patents

Magnetoresistive effect element and magnetic memory device Download PDF

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Kazuhiro Bessho
別所 和宏
Masakatsu Hosomi
細見 政功
Tetsuya Mizuguchi
水口 徹也
Kazuhiro Oba
大場 和博
Yutaka Higo
肥後 豊
Tetsuya Yamamoto
山元 哲也
Keitaro Endo
遠藤 敬太郎
Shinya Kubo
窪 真也
Takeshi Sone
曽根 威之
Kosuke Narisawa
成沢 浩亮
Hiroshi Kano
鹿野 博司
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To assure a great margin of selective recording into each memory unit by suppressing variations in inverse magnetic field between the memory units and the deviation of asteroids. <P>SOLUTION: The magnetoresistive effect element comprises a stacked structure which includes at least two ferromagnetic layers 24 and 26 and an insulation layer 25 interposed between the two ferromagnetic layers 24 and 26, with the ferromagnetic layer 26 serving as a free layer which can inverse its magnetization direction and the ferromagnetic layer 24 serving as a fixed layer with no inversion of magnetization direction. The fixed layer 26 serves as a magnetic field application member for applying a static magnetic field to the free layer 24. For the fixed layer 26 to apply the static magnetic field, the intensity of leakage magnetic field from the fixed layer 26 is set to a prescribed value or above. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から加える磁界によって抵抗値が変化するという、いわゆるMR(MagnetoResistive)効果を発生する磁気抵抗効果素子およびその磁気抵抗効果素子を用いて情報を記憶するメモリデバイスとして構成された磁気メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報通信機器、特に携帯端末装置等の個人用小型機器の飛躍的な普及に伴い、これを構成するメモリやロジックといったデバイスには、高集積化、高速化、低電力化等、より一層の高性能化が要請されている。特に、不揮発性メモリの高密度・大容量化は、可動部分(例えばヘッドシーク機構やディスク回転機構)の存在により本質的に小型化が困難なハードディスク装置や光ディスク装置を置き換える相補的な技術として、益々重要になりつつある。
【0003】
このような要求に応え得る不揮発性メモリとして注目されているのが、MRAM(Magnetic Random Access Memory)と呼ばれる磁気メモリ装置である。MRAMは、巨大磁気抵抗効果(Giant Magnetoresistive;GMR)型またはトンネル磁気抵抗効果(Tunnel Magnetoresistive;TMR)型の記憶素子を用いて情報記録を行うもので、特に近年のTMR材料の特性向上により注目を集めるようになってきている(例えば、「Naji et al.ISSCC2001」)。
【0004】
ここで、MRAMの動作原理について簡単に説明する。MRAMは、マトリクス状に配列された磁気抵抗効果型の記憶素子(セル)を有するとともに、特定の記憶素子への情報記録のためにこれら素子群を縦横に横切る導線(ワード線)および読出し用線(ビット線)を有しており、その交差領域に位置する素子のみに選択的に情報の書き込みを行うように構成されている。つまり、記憶素子への書き込みは、ワード線およびビット線の両方に電流を流すことによって発生する合成電流磁界を用いて、各記憶素子における磁性体の磁化方向を制御することにより行う。一般的には、磁化の向きに応じて、「0」または「1」のいずれかの情報を記憶させる。一方、記憶素子からの情報の読み出しは、トランジスタ等の素子を用いて記憶素子の選択を行い、磁気抵抗効果を通じてその記憶素子における磁性体の磁化方向を電圧信号として取り出すことによって行う。記憶素子の膜構成としては、強磁性体/非磁性体/強磁性体からなる三層構造、すなわち強磁性トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction;MTJ)と呼ばれる構造が提案されている。MTJ構造では、片方の強磁性体を固定参照層(ピンド/リファレンス層)、他方を自由層(フリー層)として用いることによって、トンネル磁気抵抗効果を通じて自由層における磁化方向が電圧信号と対応するようになるので、上述したような電圧信号としての取り出しが実現可能となるのである。
【0005】
続いて、書き込み時における記憶素子の選択についてさらに詳しく説明する。一般に、強磁性体の容易軸方向に磁化方向と反対向きの磁界を印加すると、ある臨界値±Hsw(以下「反転磁界」という)において、磁化方向が印加された磁界の方向に反転することが知られている。この反転磁界の値は、理論的にはエネルギ最小条件から求めることができる。さらに、磁化容易軸だけでなく磁化困難軸方向にも磁界を印加した場合には、この反転磁界の絶対値が減少することが知られている。これも、やはりエネルギ最小条件から求めることができる。すなわち、磁化困難軸方向に印加した磁界をHxとすると、このときの反転磁界Hyとの間には、Hx(2/3)+Hy(2/3)=Hc(2/3)という関係が成立する。Hcは自由層の異方性磁界である。この曲線は、図11(a)に示すように、Hx−Hy平面上でアステロイド(星芒)を形成するため、アステロイド曲線と呼ばれる。
【0006】
記憶素子の選択は、このアステロイドを用いて説明するのが簡単である。一般に、ワード線からの発生磁界が磁化容易軸方向と略一致している構成のMRAMにおいては、ワード線からの発生磁界により磁化を反転させて情報の記録を行う。ところが、そのワード線から等距離に位置する記憶素子は複数個あるため、ワード線に反転磁界以上の磁界を発生させる電流を流すと、これら等距離に位置する記憶素子の全てについて同様に記録をしてしまうことになる。ただし、このとき、選択したい記憶素子を横切るビット線に電流を流し、磁化困難軸方向の磁界を発生させると、その選択したい記憶素子における反転磁界が下がる。したがって、このときの反転磁界をHc(h)とし、ビット線磁界が「0」の場合の反転磁界をHc(0)とすると、ワード線磁界HをHc(h)<H<Hc(0)となるように設定すれば、その選択したい記憶素子のみに対して選択的に情報記録を行うことができるようになる。これがMRAMにおける情報記録時の記憶素子選択の手法である。
【0007】
このような構成のMRAMは、不揮発性であり、非破壊読み出しおよびランダムアクセスが可能であるという点の他に、以下に述べるような特徴を有する。すなわち、構造が単純であるため高集積化が容易であり、また記憶素子における磁気モーメントの回転により情報記録を行うために書き換え可能回数が大である(例えば、1016回以上)。さらには、アクセス時間についても非常に高速であることが予想され、既にナノ秒台で動作可能であることが確認されている(例えば、5ns以下)。また、MOS(Metal Oxide Semiconductor)作製後に配線工程のみで形成されるため、プロセス整合性がよい。特に、書き換え可能回数、ランダムアクセス、高速動作の3点においてフラッシュメモリよりも優れ、またプロセス整合性の点でFeRAM(Ferro electric Random Access Memory)に勝る。さらには、DRAM(Dynamic Random Access Memory)並みの高集積度とSRAM(Static Random Access Memory)並みの高速性を両立できると期待されるため、メモリ装置の主流となり得る可能性を秘めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、MRAMについては、フラッシュメモリやFeRAM等といった他の不揮発性メモリあるいはDRAMやSRAM等の揮発性メモリのようなMOSスイッチ等ではなく、直交磁場による選択記録という特徴的な書き込み方式を採用しているため、MRAM固有の技術的課題も存在する。直交磁場による選択記録については、既に図11(a)のアステロイド曲線を参照しながら説明したが、図例のアステロイド曲線は理想的なものであり、現実にMRAMを評価することで得られるアステロイド曲線は、図11(b)に示すような二つの特徴を有したものとなる。すなわち、現実に得られるアステロイド曲線においては、▲1▼各困難軸方向磁界に対する反転磁界の値が各記憶素子間で異なっており(以下、このことを「反転磁界のばらつき」という)、また▲2▼アステロイド曲線自体に容易軸磁場方向(図中の上下方向)へのずれが生じている(以下、このことを「アステロイドのずれ」という)。
【0009】
これら二つの特徴▲1▼,▲2▼を有したアステロイド曲線の場合には、直交磁場による選択記録を行うことが可能な領域が、図11(b)中におけるハッチング領域に限られてしまい、図11(a)に示す理想的なアステロイド曲線の場合に比べて、選択記録のマージン確保が困難になってしまう。このことから、情報記録時の素子選択を的確に行うためには、各記憶素子間の反転磁界のばらつきを抑制するとともに、アステロイドのずれを「0」に近づけることが重要である。
【0010】
ところが、現実的には、反転磁界ばらつきの制御は極めて困難である。すなわち、反転磁界のばらつきは、素子寸法のばらつきや形状、自由層の磁気異方性や磁気ひずみ、さらには界面粗さ等、多数の起源の複合によるものであり、回路設計の観点から要求されるばらつきスペックを満たすことは一般に困難であると考えられている。また、アステロイドのずれについては、固定参照層と自由層との間に磁気的な相互作用が存在するために起こる現象であり、界面粗さおよび素子端部の磁極間の静磁相互作用がその起源である。この静磁相互作用を「0」にすることは、極めて困難である。したがって、アステロイドのずれを「0」に近づけることも容易ではないと考えられている。
【0011】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて、各記憶素子間の反転磁界のばらつきを抑制し、かつ、アステロイドのずれを「0」に近づけることを容易に実現可能とし、これにより選択記録のマージンを大きく確保して良好な記録特性を実現することができる磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された磁気抵抗効果素子で、少なくとも二つの強磁性層とこれらの間に挟まれる絶縁層とを含む積層構造を具備し、一方の強磁性層が磁化方向の反転可能な自由層として機能し、他方の強磁性層が磁化方向の反転しない固定層として機能する磁気抵抗効果素子において、前記自由層に静磁界を印加するための磁界印加部材を備えていることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された磁気メモリ装置で、少なくとも二つの強磁性層とこれらの間に挟まれる絶縁層とを含む積層構造を具備し、一方の強磁性層が磁化方向の反転可能な自由層として機能し、他方の強磁性層が磁化方向の反転しない固定層として機能する磁気抵抗効果素子を備えており、当該磁気抵抗効果素子における自由層の磁化方向の変化を利用して情報記録を行う磁気メモリ装置において、前記自由層に静磁界を印加するための磁界印加部材を備えていることを特徴とするものである。
【0014】
上記構成の磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置によれば、磁界印加部材からの静磁界によって、自由層に例えば磁化容易軸方向に一定強さの静磁界が印加される。したがって、自由層では、その静磁界の印加によって、磁化方向の反転閾値の不均衡を補正し得るとともに、アステロイドのずれの補正も実現容易となる。つまり、静磁界の印加により磁化反転機構が単純化され、従来技術では困難であった反転磁界のばらつきを低減でき、選択記録マージンを拡大することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置について説明する。ここでは、磁気抵抗効果素子としてTMR型スピンバルブ素子(以下、単に「TMR素子」という)を、また磁気メモリ装置としてTMR素子を備えたMRAMを、それぞれ例に挙げて説明する。
【0016】
先ず、はじめに、本発明に係る磁気メモリ装置全体の概略構成について説明する。図1は、MRAMの基本的な構成例を示す模式図である。MRAMは、マトリクス状に配された複数のTMR素子1を備えている。さらに、これらのTMR素子1が配された行および列のそれぞれに対応するように、相互に交差するワード線2およびビット線3が、各TMR素子1群を縦横に横切るように設けられている。そして、各TMR素子1は、ワード線2とビット線3とに上下から挟まれた状態で、かつ、これらの交差領域に位置するように、それぞれが配置されている。なお、ワード線2およびビット線3は、Al(アルミニウム)、Cu(銅)またはこれらの合金等の導電性物質を、化学的または物理的に堆積した後に選択的にエッチングする、といった周知の手法を用いて形成されるものとする。
【0017】
図2は、MRAMを構成する単一のTMR素子部分の断面構成の一例を示す模式図である。それぞれのTMR素子部分では、半導体基板4上に、ゲート電極5、ソース領域6およびドレイン領域7からなる電界効果トランジスタが配設され、さらにその上方に、ワード線2、TMR素子1およびビット線3が順に配設されている。このことからも明らかなように、TMR素子1は、ワード線2とビット線3との交差点において、これらワード線2およびビット線3に上下から挟まれるように配されている。なお、TMR素子1は、バイパス線8を介して電界効果トランジスタと接続している。
【0018】
このような構成により、MRAMでは、TMR素子1の自由層に対して、ワード線2およびビット線3の両方に電流を流すことによって合成電流磁界を発生させ、その合成電流磁界を用いて自由層の磁化方向を変化させることにより、情報の書き込みを行う。また、TMR素子1からの情報の読み出しは、電界効果トランジスタを用いてTMR素子1の選択を行い、そのTMR素子1における自由層の磁化方向を電圧信号として取り出すことによって行う。
【0019】
続いて、このようなMRAMに用いられるTMR素子1自体の構成について説明する。TMR素子1は、MTJ構造の膜構成を有する。図3は、MTJ構造の基本的な構成例を示す模式図である。MTJ構造は、強磁性体/絶縁体/強磁性体からなる三層構造からなり、一方の強磁性層が磁化方向の反転可能な自由層(フリー層)11として機能し、他方の強磁性層が磁化方向の反転しない固定参照層(ピンド/リファレンス層)12として機能する。なお、固定参照層12は、強磁性層からなる固定層(ピンド層)と、その固定層の磁化方向を固定するための反強磁性の参照層(リファレンス層)とが、互いに積層されたものである。そして、ワード線2およびビット線3が発生する合成電流磁界によって、その自由層11の磁化方向を変化させることで、情報の書き込み(記録)を行うとともに、トンネルMR効果を通じてその自由層11における磁化方向と電圧信号を対応させている。これら二つの強磁性体層、すなわち自由層11および固定参照層12の間に挟まれた絶縁層13は、例えばAlの酸化物からなり、トンネル障壁層として機能するものである。下地層14や保護層15といったその他の層は、一般には磁性を持たない材料からなる。
【0020】
図4は、MTJ構造のTMR素子をさらに具体的に説明するための模式図である。TMR素子1としては、例えば、被成膜物である基板(例えばバイパス線)21上に、Ta(タンタル)膜22と、PtMn(白金マンガン)膜23と、CoFe(コバルト鉄)膜24aと、Ru(ルテニウム)膜24bと、CoFe膜24cと、Al−Ox(酸化アルミニウム)膜25と、CoFeB(コバルト鉄ホウ素)膜26と、Ta膜27とが、順に積層されてなるものが挙げられる。
【0021】
このようなTMR素子1のうち、Ta膜22は下地層14として機能するようになっている。また、PtMn膜23は反強磁性層として、非磁性層であるRu膜24bを介してCoFe膜24a,24cが積層された積層フェリ構造24は固定層として、それぞれ機能するものである。そして、その積層フェリ構造24の磁化方向をPtMn膜23が直接的または間接的に固定することで、これらの各層23,24は固定参照層12として機能することになる。さらに、Al−Ox膜25は絶縁層13として、CoFeB膜26は自由層11として、Ta膜27は保護層15として、それぞれ機能するようになっている。
【0022】
以上のような構成のTMR素子1は、以下のような手順で製造することが考えられる。例えば、背圧を超高真空領域にまで排気したマグネトロンスパッタ装置を用いて、表面を熱酸化したSi(ケイ素)基板21上に、Ta膜22を3nm厚、PtMn膜23を30nm厚、CoFe膜24aを2.5nm厚、Ru膜24bを0.8nm厚、CoFe膜24cを3.1nm、Al膜を1nm厚で、それぞれ順に積層する。このときのCoFe膜24a,24cのターゲット組成は、例えばCo75Fe25(原子%)とすることが考えられる。そして、Al膜を純酸素中でプラズマ酸化させ、均一なAl−Ox膜27を得る。その後は、再びマグネトロンスパッタ装置により、CoFeB膜26を3nm厚、Ta膜27を5nm厚でそれぞれ順に成膜する。このときのCoFeB膜26のターゲット組成は、(Co90Fe10)80B20(原子%)とすることが考えられる。そして、最後に、PtMn膜23の規則合金化のための熱処理を、磁界中、例えば280℃で1時間行う。こうして得られるTMR積層膜に対して、その外形を例えば0.8μm×1.6μmの楕円形とする微細加工を施せば、上述した構成のTMR素子1を構成することができる。なお、微細加工は、例えばフォトリソグラフィとイオンミリングの組み合わせによって行えばよい。
【0023】
ところで、本実施形態で説明するTMR素子1は、積層フェリ構造24を構成する各CoFe膜24a,24cの厚さtとその飽和磁化Mとの積Mtの符号を含めた合計ΣMtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されている点に、大きな特徴がある。ここで、CoFe膜24cはCoFe膜24aと交換相互作用により反平行に結合し、CoFe膜24aはPtMn膜23により一方向に向きやすいように固定されているため、CoFe膜24cもある一方向に向きやすい性質を持つ。ここでは、Mtの符号は、Al−Ox膜25に隣接するCoFe膜24cの磁化容易方向を正としている。
【0024】
具体的には、CoFe膜24a,24cの厚さがそれぞれ2.5nmであり、CoFeの飽和磁化は1500emu/ccであることから、積層フェリ構造24におけるΣMtは、−(1500×2.5nm)+(1500×3.1nm)=964emunm/ccとなる。
【0025】
このように積層フェリ構造24を構成したのは、その積層フェリ構造24の側端面からの漏洩磁界を自由層11として機能するCoFeB膜26に印加させるためであり、さらには漏洩磁界の強さHと素子の磁化容易軸方向の長さLの積HLが15Oe*μm(エルステッド*ミクロンメートル)以上となるようにするためである。なお、積層フェリ構造24による印加磁界の向は、CoFeB膜26における磁化容易軸方向に沿っているものとする。
【0026】
ここで、積層フェリ構造24におけるΣMtと漏洩磁界との関係について詳しく説明する。
【0027】
先ず、ΣMtと漏洩磁界との関係の説明に先立ち、CoFeB膜26への印加磁界とそのCoFeB膜26での反転磁界ばらつきについて説明する。ここでは、積層フェリ構造24におけるCoFe膜24aの厚さが異なる試料を4種類作成し、各試料に対する反転磁界ばらつきの評価結果を用いて、その説明を行うものとする。試料としては、CoFe膜24aが3.1nm厚のもの、2.6nm厚のもの、2.1nm厚のもの、1.6nm厚のものの4種類を用意した。素子サイズは0.8μm×1.6μmである。反転磁界ばらつきの評価手法は、公知であるため、ここではその説明を省略する。
【0028】
図5は、各試料に対する反転磁界ばらつきの評価結果を示す説明図である。図例のように、4種類の試料の中では、CoFe膜24aの膜厚が最も厚いものが、CoFeB膜26での反転磁界ばらつきも最も小さいことがわかる。この起源を説明するために、続いて、各試料における反転磁界の非対称性を表すアステロイド曲線の容易軸方向へのずれHfと、素子サイズとの関係について説明する。
【0029】
図6は、アステロイドのずれHfと素子サイズとの関係を示す説明図である。図例より、アステロイドのずれHfと、素子の長軸寸法の逆数1/Lとは、それぞれが互いに線形な関係にあることがわかる。そして、その変化率(傾き)は、積層フェリ構造24からの漏洩磁界を反映したものであると考えられる。つまり、変化率が大きいほど(傾きが急であるほど)、漏洩磁界も大きいのである。
【0030】
これら図5および図6に示した結果から、積層フェリ構造24からの漏洩磁界、すなわちCoFeB膜26への印加磁界が強いものほど、そのCoFeB膜26における反転磁界ばらつきは小さくなっていると言える。
【0031】
この関係をさらに多数の試料について示したものが図7である。図例では、図5に示した結果に加え、素子サイズ0.8μm×1.2μmのもの、さらに積層フェリ構造24における各膜24a,24c(参照層とピンド層)の厚さの組み合わせについての結果をまとめて図示してある。この図例からも、アステロイドのずれHfの逆数1/Lに対する変化率の絶対値が大きくなる、すなわち漏洩磁界の影響が大きくなると、反転磁界ばらつきは小さくなっていることがわかる。これは、漏洩磁界の存在が磁化分布を安定化させることにより、磁化方向の反転のメカニズムが単純化されることに起因していると考えられる。また、漏洩磁界がバイアス磁界として機能することから、これにより磁化方向の反転動作の安定化が図られるためとも考えられる。
【0032】
つまり、図7より、漏洩磁界の反転磁界ばらつき抑制効果は、横軸をアステロイドのずれHfの逆数1/Lに対する変化率とすれば、素子サイズには大きく依存しない。また、アステロイドのずれHfの変化率が0〜−15Oe*μm程度までは大きな効果はなく、−15Oe*μmを超えるあたりから効果が現れ始めている。すなわち、抑制効果を得るためには、アステロイドのずれHfの変化率としての漏洩磁界を、絶対値で15Oe*μm以上とする必要がある。漏洩磁界は、積層フェリ構造24の各膜24a,24cの材料や膜厚配分等で決定され、その強さは各膜24a,24cの厚さtとその飽和磁化Mとの積Mtの合計ΣMtがパラメータとなる。なお、各膜24a,24cでは、それぞれの磁化方向が反平行配列しているため、合計ΣMtは実質的にそれぞれの積Mtの差ΔMstとなる。
【0033】
図8は、差ΔMstと漏洩磁界(アステロイドのずれHfの変化率)との関係を示す説明図である。図例によれば、漏洩磁界を絶対値で15Oe*μm以上とするためには、差ΔMstが750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足する必要があることがわかる。
【0034】
このことから、本実施形態で説明するTMR素子1では、積層フェリ構造24を構成する各CoFe膜24a,24cについての差ΔMstが750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように、CoFe膜24a,24cの厚さがそれぞれ2.5nm、3.1nmであり、いずれも飽和磁化が1500emu/ccの材料であるCoFeによって形成されているのである。
【0035】
ただし、各膜24a,24cの差ΔMstを余りに大きくすると、漏洩磁界の増大は可能となるが、これと同時にピン磁界(PtMn膜23との相互作用磁界)やRu膜24bを介しての交換結合磁界も小さくなってしまうため、低い磁界でCoFeB膜26と積層フェリ構造24との反平行配列が崩れてしまい、これが却って反転磁界ばらつきを招いてしまうおそれがある。そのため、漏洩磁界の強さには上限を設けることが望ましい。具体的には、ピン磁界や交換結合磁界等の減少を考慮すれば、Hfの変化率としては50Oe−um以下にすることが考えられる。これを図8に示した関係に基づいてΔMstに換算すると、ΔMstは、−3750emunm/cc以上3250emunm/cc以下の範囲に設定することが望ましい。
【0036】
つまり、積層フェリ構造24におけるCoFe膜24a,24cは、各膜24a,24cの厚さtとその飽和磁化Mとの差ΔMst(または合計ΣMt)が、−3750emunm/cc以上−2000emunm/cc以下または750emunm/cc以上3250emunm/cc以下の範囲に属するように、それぞれが構成されているものとする。
【0037】
このように積層フェリ構造24が構成されていることによって、TMR素子1では、その積層フェリ構造24からの漏洩磁界、すなわちCoFeB膜26への印加磁界として、絶対値で15Oe*μm以上の強さを確保することができ、これによりCoFeB膜26における反転磁界ばらつきは小さくすることが可能となる。
【0038】
ところで、反転磁界ばらつき抑制のためには、漏洩磁界(CoFeB膜26への印加磁界)を強くすることが有効である一方、漏洩磁界は一般にアステロイドずれを大きくするように作用する傾向がある。つまり、反転磁界ばらつきを抑制することによって、積層フェリ構造24とCoFeB膜26との間では、静磁相互作用が大きくなる傾向にある。ところが、アステロイドのずれは、反転磁界ばらつき抑制と同様に、これを「0」に近づける必要があるのは既に述べたとおりである。
【0039】
漏洩磁界を強くしつつ、アステロイドのずれを「0」に近づけるためには、当該ずれが発生する別の起源、具体的にはネール結合磁界を強くすることが考えられる。一般に、ネール結合磁界は正の値をとるため、漏洩磁界を負の値に設定するとともに、ネール結合磁界の大きさを調整すれば、そのベクトル和を小さくすることができる。ネール結合磁界の強さは、例えば積層フェリ構造24やCoFeB膜26等の界面のラフネス(表面粗さ)によって調整すればよい。このように、ネール結合磁界とのベクトル和を利用すれば、例えば図9に示すように、漏洩磁界によってアステロイドずれが大きくなる傾向にあっても(図9(a)参照)、そのアステロイドのずれを「0」に近づけるように調整することが可能となる(図9(b)参照)。
【0040】
以上のように、本実施形態で説明したTMR素子1およびそのTMR素子1を用いて構成されたMRAMによれば、CoFeB膜26への静磁界の印加によって、そのCoFeB膜26における磁化方向の反転閾値の不均衡を補正し得るとともに、アステロイドのずれを「0」に近づけるように調整することも実現容易となる。つまり、静磁界の印加により磁化反転機構が単純化されるので、各TMR素子1間の反転磁界のばらつきを抑制し、かつ、アステロイドのずれを「0」に近づけることが容易に実現可能となる。したがって、MRAMを構成した場合であっても、選択記録マージンを大きく確保して、良好な記録特性を実現することが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態では、積層フェリ構造24からCoFeB膜26に対して静磁界を印加する具体的な構成を例に挙げて説明したが、その膜構成の材料および膜厚は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。すなわち、少なくとも漏洩磁界を発生させる各膜の厚さtとその飽和磁化Mとの積Mtの合計ΣMtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されていれば、本実施形態で説明した膜構成に限定されないことは言うまでもない。また、漏洩磁界を発生させる部分の構成も、必ずしも積層フェリ構造24である必要はなく、単層の固定層であっても構わない。さらには、参照層として機能するPtMn膜23の端面を露出させて、そのPtMn膜23からも漏洩磁界が発生するように素子形状を形成し、そのPtMn膜23からの漏洩磁界を利用することも考えられる。
【0042】
また、本実施形態では、CoFeB膜26に対する印加磁界として積層フェリ構造24からの漏洩磁界を利用しており、これによりCoFeB膜26での磁化分布安定化を図るとともに、構成の簡略化を実現している場合を例に挙げて説明したが、磁化分布安定化のための起源となる印加磁界は漏洩磁界に限定されるものではなく、他の磁界発生源を具備したものであっても構わない。図10は、他の磁界発生源を具備した構成例を示す模式図である。図例のように、他の磁界発生源としては、例えばCoFeB膜26上に積層された高保磁力材料からなるCoPt(コバルト白金)膜31(図10(a)参照)や、CoFeB膜26の端面両側に個別に配されたCoPt膜32(図10(b)参照)を用い、その周囲を埋め込み絶縁材33で覆うようにすることも考えられる。この場合であっても、CoPt膜31またはCoPt膜32からCoFeB膜26への印加磁界の強さが15Oe以上であれば、本実施形態の場合と同様に、反転磁界のばらつきを抑制しつつ、アステロイドのずれを「0」に近づけることが容易に実現可能となる。
【0043】
また、本実施形態では、本発明の好適な具体例として、いわゆるボトム型のTMR素子について説明したが、それ以外のものであっても本発明を全く同様に適用することが可能と考えられる。例えば、金属からなる非磁性層を二つの強磁性領域と挟んで巨大磁気抵抗効果を発生させるGMR素子であっても、本発明を適用することで、反転磁界のばらつきやアステロイドずれについての改善効果が期待される。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る磁気抵抗効果素子および磁気メモリ装置によれば、自由層における静磁界を一定範囲に制御することにより磁化反転過程を単純化し、反転磁界のばらつきを抑制することが可能となる。つまり、各磁気抵抗効果素子間の反転磁界のばらつきを抑制し、かつ、アステロイドのずれを「0」に近づけることを容易に実現可能とすることができる。したがって、磁気メモリ装置を構成した場合であっても、選択記録のマージンを大きく確保して、良好な記録特性を実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MRAMの基本的な構成例を示す模式図である。
【図2】MRAMを構成する単一のTMR素子部分の断面構成の一例を示す模式図である。
【図3】MTJ構造の基本的な構成例を示す模式図である。
【図4】MTJ構造のTMR素子をさらに具体的に説明するための模式図である。
【図5】複数種類のTMR素子に対する反転磁界ばらつきの評価結果を示す説明図である。
【図6】図5の各TMR素子におけるアステロイドのずれと素子サイズとの関係を示す説明図である。
【図7】複数種類のTMR素子におけるアステロイドのずれと素子サイズとの関係の評価結果を示す説明図である。
【図8】飽和磁化Mとの積Mtの合計ΣMtと漏洩磁界との関係を示す説明図である。
【図9】アステロイドのずれの一具体例を示す説明図であり、(a)は調整前の状態を示す図、(b)は調整後の状態を示す図である。
【図10】本発明に係る磁気抵抗効果素子の変形例を示す模式図であり、(a)は他の磁界発生源を具備した構成例を示す図(その1)、(b)は他の磁界発生源を具備した構成例を示す図(その2)である。
【図11】そのアステロイドの容易軸方向へのずれHfを、TMR素子の長軸方向の寸法Lの逆数に対してプロットして示した説明図である。
【符号の説明】
1…TMR素子、11…固定参照層、12…記憶層、13…絶縁層、23…PtMn膜、24…積層フェリ構造、24a,24c…CoFe膜、24b…Ru膜、25…Al−Ox膜、26…CoFeB膜、31,32CoPt膜
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetoresistive element that generates a so-called MR (MagnetoResistant) effect in which a resistance value changes by an externally applied magnetic field, and a magnetic memory configured as a memory device that stores information using the magnetoresistive element. Related to the device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the rapid spread of information communication devices, especially personal small devices such as portable terminal devices, devices such as memories and logics are becoming increasingly more integrated, faster, and lower in power. There is a demand for higher performance. In particular, increasing the density and capacity of non-volatile memory is a complementary technology that replaces hard disk devices and optical disk devices that are inherently difficult to miniaturize due to the existence of movable parts (for example, a head seek mechanism and a disk rotating mechanism). It is becoming more and more important.
[0003]
A magnetic memory device called an MRAM (Magnetic Random Access Memory) has attracted attention as a nonvolatile memory that can meet such a demand. The MRAM performs information recording using a giant magnetoresistive (GMR) type or tunnel magnetoresistive (TMR) type storage element. In particular, attention has been paid to the improvement in characteristics of TMR materials in recent years. (Eg, “Naji et al. ISSCC 2001”).
[0004]
Here, the operation principle of the MRAM will be briefly described. The MRAM has magnetoresistive effect type storage elements (cells) arranged in a matrix, and has a conductive line (word line) and a read line crossing these element groups vertically and horizontally for recording information in a specific storage element. (Bit line), and is configured to selectively write information only to elements located in the intersection area. That is, writing to the storage element is performed by controlling the magnetization direction of the magnetic material in each storage element using a combined current magnetic field generated by flowing a current through both the word line and the bit line. Generally, information of either “0” or “1” is stored according to the direction of magnetization. On the other hand, reading of information from a storage element is performed by selecting a storage element using an element such as a transistor, and extracting a magnetization direction of a magnetic body in the storage element as a voltage signal through a magnetoresistance effect. As a film configuration of the storage element, a three-layer structure including a ferromagnetic material / a nonmagnetic material / a ferromagnetic material, that is, a structure called a ferromagnetic tunnel junction (MTJ) has been proposed. In the MTJ structure, by using one ferromagnetic material as a fixed reference layer (pinned / reference layer) and the other as a free layer (free layer), the magnetization direction in the free layer corresponds to the voltage signal through the tunnel magnetoresistance effect. Therefore, the extraction as a voltage signal as described above can be realized.
[0005]
Subsequently, selection of a storage element at the time of writing will be described in more detail. Generally, when a magnetic field opposite to the magnetization direction is applied in the easy axis direction of the ferromagnetic material, the magnetization direction can be reversed to the direction of the applied magnetic field at a certain critical value ± Hsw (hereinafter referred to as “reversal magnetic field”). Are known. The value of the reversal magnetic field can be theoretically obtained from the minimum energy condition. Furthermore, it is known that when a magnetic field is applied not only in the easy axis of magnetization but also in the direction of the hard axis of magnetization, the absolute value of the reversal magnetic field decreases. This can also be obtained from the minimum energy condition. That is, assuming that the magnetic field applied in the direction of the hard axis is Hx, the relation Hx (2/3) + Hy (2/3) = Hc (2/3) is established between the magnetic field and the reversal magnetic field Hy at this time. I do. Hc is the anisotropic magnetic field of the free layer. This curve is called an asteroid curve because it forms an asteroid (star) on the Hx-Hy plane as shown in FIG.
[0006]
The selection of the storage element is easy to explain using this asteroid. Generally, in an MRAM having a configuration in which a magnetic field generated from a word line substantially coincides with the direction of an easy axis of magnetization, information is recorded by reversing magnetization by a magnetic field generated from a word line. However, since there are a plurality of storage elements located at the same distance from the word line, when a current for generating a magnetic field equal to or greater than the reversal magnetic field is applied to the word line, recording is similarly performed for all of the storage elements located at the same distance. Will be done. However, at this time, when a current is applied to a bit line crossing the storage element to be selected to generate a magnetic field in the hard axis direction, the reversal magnetic field in the storage element to be selected is reduced. Therefore, assuming that the reversing magnetic field at this time is Hc (h) and the reversing magnetic field when the bit line magnetic field is “0” is Hc (0), the word line magnetic field H is Hc (h) <H <Hc (0). By setting such that, it becomes possible to selectively perform information recording only on the storage element desired to be selected. This is the method of selecting a storage element when recording information in the MRAM.
[0007]
The MRAM having such a configuration is nonvolatile and can perform nondestructive reading and random access, and has the following features. That is, since the structure is simple, high integration is easy, and the number of rewritable times is large (for example, 10 16 times or more) in order to record information by rotating the magnetic moment in the storage element. Furthermore, the access time is expected to be very fast, and it has already been confirmed that the operation can be performed on the order of nanoseconds (for example, 5 ns or less). In addition, since it is formed only in the wiring step after the production of a MOS (Metal Oxide Semiconductor), process consistency is good. In particular, it is superior to a flash memory in the three points of the number of rewritable times, random access, and high-speed operation, and is superior to FeRAM (Ferroelectric Random Access Memory) in terms of process consistency. Further, since it is expected that both high integration similar to DRAM (Dynamic Random Access Memory) and high speed comparable to SRAM (Static Random Access Memory) can be achieved, there is a possibility that the memory device may become the mainstream.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, for MRAM, instead of other nonvolatile memory such as flash memory or FeRAM or MOS switch such as volatile memory such as DRAM or SRAM, a characteristic writing method of selective recording by orthogonal magnetic field is adopted. Therefore, there is also a technical problem unique to the MRAM. The selective recording using the orthogonal magnetic field has already been described with reference to the asteroid curve in FIG. 11A, but the asteroid curve in the figure is ideal and can be obtained by actually evaluating the MRAM. The asteroid curve has two features as shown in FIG. That is, in the actually obtained asteroid curve, (1) the value of the reversal magnetic field with respect to each hard-axis direction magnetic field differs between the storage elements (hereinafter, this is referred to as “variation of the reversal magnetic field”). (2) The asteroid curve itself is displaced in the easy axis magnetic field direction (vertical direction in the figure) (hereinafter, this is referred to as "asteroid displacement").
[0009]
In the case of the asteroid curve having these two features (1) and (2), the area where the selective recording can be performed by the orthogonal magnetic field is limited to the hatched area in FIG. As compared with the case of the ideal asteroid curve shown in FIG. Therefore, in order to accurately select an element at the time of recording information, it is important to suppress the variation of the reversal magnetic field between the storage elements and to make the deviation of the asteroid close to “0”.
[0010]
However, in reality, it is extremely difficult to control the switching magnetic field variation. In other words, the variation of the switching field is due to a combination of many sources such as the variation and shape of the element dimensions, the magnetic anisotropy and magnetostriction of the free layer, and the interface roughness, and is required from the viewpoint of circuit design. It is generally considered difficult to satisfy the variation specifications. Also, the asteroid displacement is a phenomenon that occurs due to the presence of a magnetic interaction between the fixed reference layer and the free layer. It is its origin. It is extremely difficult to make this magnetostatic interaction "0". Therefore, it is considered that it is not easy to make the shift of the asteroid close to “0”.
[0011]
The present invention has been made in view of the above-described conventional circumstances, and makes it possible to suppress the variation of the inversion magnetic field between the storage elements and easily realize that the deviation of the asteroid is close to “0”. It is an object of the present invention to provide a magnetoresistive element and a magnetic memory device which can secure a large margin for selective recording and realize good recording characteristics.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is directed to a magnetoresistive element devised to achieve the above object, comprising a laminated structure including at least two ferromagnetic layers and an insulating layer interposed therebetween, and one of the ferromagnetic layers Functions as a free layer whose magnetization direction can be reversed, and the other ferromagnetic layer functions as a fixed layer whose magnetization direction is not reversed. In the magneto-resistance effect element, a magnetic field applying member for applying a static magnetic field to the free layer is provided. It is characterized by having.
[0013]
According to another aspect of the present invention, there is provided a magnetic memory device devised to achieve the above object, comprising a laminated structure including at least two ferromagnetic layers and an insulating layer sandwiched between the two. A magnetoresistive element in which the layer functions as a free layer whose magnetization direction can be inverted and the other ferromagnetic layer functions as a fixed layer whose magnetization direction is not inverted. In the magnetic memory device for recording information by utilizing the change in the magnetic field, a magnetic field applying member for applying a static magnetic field to the free layer is provided.
[0014]
According to the magnetoresistive element and the magnetic memory device having the above configuration, a static magnetic field having a constant strength is applied to the free layer, for example, in the direction of the easy axis of magnetization, by the static magnetic field from the magnetic field applying member. Therefore, in the free layer, by applying the static magnetic field, the imbalance of the reversal threshold value of the magnetization direction can be corrected, and the correction of the asteroid shift can be easily realized. That is, the application of the static magnetic field simplifies the magnetization reversal mechanism, reduces variations in the reversal magnetic field, which has been difficult with the related art, and increases the selective recording margin.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a magnetoresistive element and a magnetic memory device according to the present invention will be described with reference to the drawings. Here, a TMR spin valve element (hereinafter, simply referred to as a “TMR element”) will be described as an example of a magnetoresistive element, and an MRAM having a TMR element will be described as an example of a magnetic memory device.
[0016]
First, a schematic configuration of the entire magnetic memory device according to the present invention will be described. FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a basic configuration example of the MRAM. The MRAM includes a plurality of TMR elements 1 arranged in a matrix. Further, mutually intersecting word lines 2 and bit lines 3 are provided so as to vertically and horizontally traverse each group of TMR elements 1 so as to correspond to each of the rows and columns in which these TMR elements 1 are arranged. . Each of the TMR elements 1 is arranged so as to be sandwiched between the word line 2 and the bit line 3 from above and below, and to be located in an intersection region therebetween. The word lines 2 and the bit lines 3 are formed by chemically or physically depositing a conductive material such as Al (aluminum), Cu (copper), or an alloy thereof, and then selectively etching them. It shall be formed using.
[0017]
FIG. 2 is a schematic diagram illustrating an example of a cross-sectional configuration of a single TMR element portion forming the MRAM. In each TMR element portion, a field effect transistor including a gate electrode 5, a source region 6, and a drain region 7 is disposed on a semiconductor substrate 4, and further above the word line 2, the TMR element 1, and the bit line 3 Are arranged in order. As is apparent from this, the TMR element 1 is arranged so as to be sandwiched between the word line 2 and the bit line 3 from above and below at the intersection of the word line 2 and the bit line 3. The TMR element 1 is connected to a field effect transistor via a bypass line 8.
[0018]
With such a configuration, in the MRAM, a combined current magnetic field is generated by applying a current to both the word line 2 and the bit line 3 to the free layer of the TMR element 1, and the free layer is generated using the combined current magnetic field. The information is written by changing the magnetization direction of. The reading of information from the TMR element 1 is performed by selecting the TMR element 1 using a field effect transistor and extracting the magnetization direction of the free layer in the TMR element 1 as a voltage signal.
[0019]
Next, the configuration of the TMR element 1 used in such an MRAM will be described. The TMR element 1 has an MTJ structure. FIG. 3 is a schematic diagram showing a basic configuration example of the MTJ structure. The MTJ structure has a three-layer structure of a ferromagnetic material / insulator / ferromagnetic material. One ferromagnetic layer functions as a free layer (free layer) 11 whose magnetization direction can be reversed, and the other ferromagnetic layer. Function as a fixed reference layer (pinned / reference layer) 12 whose magnetization direction is not reversed. The fixed reference layer 12 is formed by laminating a fixed layer (pinned layer) made of a ferromagnetic layer and an antiferromagnetic reference layer (reference layer) for fixing the magnetization direction of the fixed layer. It is. By changing the magnetization direction of the free layer 11 by a combined current magnetic field generated by the word line 2 and the bit line 3, information is written (recorded), and the magnetization in the free layer 11 is performed through the tunnel MR effect. The direction and the voltage signal correspond. The insulating layer 13 sandwiched between the two ferromagnetic layers, that is, the free layer 11 and the fixed reference layer 12, is made of, for example, Al oxide and functions as a tunnel barrier layer. Other layers such as the underlayer 14 and the protective layer 15 are generally made of a material having no magnetism.
[0020]
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining the TMR element having the MTJ structure more specifically. As the TMR element 1, for example, a Ta (tantalum) film 22, a PtMn (platinum manganese) film 23, a CoFe (cobalt iron) film 24a, A Ru (ruthenium) film 24b, a CoFe film 24c, an Al-Ox (aluminum oxide) film 25, a CoFeB (cobalt iron boron) film 26, and a Ta film 27 are sequentially laminated.
[0021]
In such a TMR element 1, the Ta film 22 functions as the underlayer 14. The PtMn film 23 functions as an antiferromagnetic layer, and the stacked ferrimagnetic structure 24 in which CoFe films 24a and 24c are stacked via a Ru film 24b, which is a nonmagnetic layer, functions as a fixed layer. When the magnetization direction of the laminated ferrimagnetic structure 24 is fixed directly or indirectly by the PtMn film 23, these layers 23 and 24 function as the fixed reference layer 12. Further, the Al-Ox film 25 functions as the insulating layer 13, the CoFeB film 26 functions as the free layer 11, and the Ta film 27 functions as the protective layer 15.
[0022]
It is conceivable that the TMR element 1 having the above configuration is manufactured by the following procedure. For example, using a magnetron sputtering apparatus in which the back pressure is evacuated to an ultra-high vacuum region, a Ta film 22 is 3 nm thick, a PtMn film 23 is 30 nm thick, and a CoFe film is formed on a thermally oxidized Si (silicon) substrate 21. 24a is 2.5 nm thick, the Ru film 24b is 0.8 nm thick, the CoFe film 24c is 3.1 nm, and the Al film is 1 nm thick. At this time, the target composition of the CoFe films 24a and 24c may be, for example, Co75Fe25 (atomic%). Then, the Al film is plasma-oxidized in pure oxygen to obtain a uniform Al-Ox film 27. After that, the CoFeB film 26 and the Ta film 27 are sequentially formed with a thickness of 3 nm and a thickness of 5 nm, respectively, again by the magnetron sputtering apparatus. At this time, the target composition of the CoFeB film 26 may be (Co90Fe10) 80B20 (atomic%). Finally, a heat treatment for orderly alloying the PtMn film 23 is performed in a magnetic field at, for example, 280 ° C. for one hour. The TMR element 1 having the above-described configuration can be formed by subjecting the thus obtained TMR laminated film to microfabrication with an outer shape of, for example, 0.8 μm × 1.6 μm. Note that the fine processing may be performed by, for example, a combination of photolithography and ion milling.
[0023]
In the TMR element 1 described in the present embodiment, the total ΔMt including the sign of the product Mt of the thickness t of each of the CoFe films 24 a and 24 c constituting the laminated ferrimagnetic structure 24 and the saturation magnetization M thereof is 750 emunm / There is a great feature in that it is configured to satisfy either cc or more or -2000 emunm / cc or less. Here, the CoFe film 24c is coupled anti-parallel to the CoFe film 24a by exchange interaction, and the CoFe film 24a is fixed by the PtMn film 23 so as to be easily oriented in one direction. It is easy to turn. Here, the sign of Mt indicates that the direction of easy magnetization of the CoFe film 24c adjacent to the Al-Ox film 25 is positive.
[0024]
Specifically, since the thickness of each of the CoFe films 24a and 24c is 2.5 nm and the saturation magnetization of CoFe is 1500 emu / cc, ΔMt in the laminated ferrimagnetic structure 24 is − (1500 × 2.5 nm) + (1500 × 3.1 nm) = 964 emunm / cc.
[0025]
The reason why the laminated ferrimagnetic structure 24 is configured is to apply the leakage magnetic field from the side end face of the laminated ferrimagnetic structure 24 to the CoFeB film 26 functioning as the free layer 11, and furthermore, the leakage magnetic field strength H This is because the product HL of the length L of the element in the direction of the easy axis of magnetization of the element is 15 Oe * μm (Oersted * micron meter) or more. The direction of the magnetic field applied by the laminated ferrimagnetic structure 24 is assumed to be along the easy axis direction of the CoFeB film 26.
[0026]
Here, the relationship between ΔMt and the leakage magnetic field in the laminated ferrimagnetic structure 24 will be described in detail.
[0027]
First, prior to the description of the relationship between ΔMt and the leakage magnetic field, the applied magnetic field to the CoFeB film 26 and the variation in the switching field in the CoFeB film 26 will be described. Here, four types of samples having different thicknesses of the CoFe film 24a in the laminated ferrimagnetic structure 24 are prepared, and the description will be made using the evaluation results of the switching field variation for each sample. As the samples, four types of CoFe films 24a having a thickness of 3.1 nm, a thickness of 2.6 nm, a thickness of 2.1 nm, and a thickness of 1.6 nm were prepared. The element size is 0.8 μm × 1.6 μm. Since a method for evaluating the switching field variation is known, its description is omitted here.
[0028]
FIG. 5 is an explanatory diagram showing the evaluation results of the switching field variation for each sample. As can be seen from the figure, among the four types of samples, the CoFe film 24a having the largest film thickness has the smallest switching field variation in the CoFeB film 26. In order to explain this origin, the relationship between the deviation Hf of the asteroid curve representing the asymmetry of the switching field in each sample in the easy axis direction and the element size will be described.
[0029]
FIG. 6 is an explanatory diagram showing the relationship between the asteroid shift Hf and the element size. It can be seen from the example of the figure that the deviation Hf of the asteroid and the reciprocal 1 / L of the major axis dimension of the element have a linear relationship with each other. The rate of change (inclination) is considered to reflect the leakage magnetic field from the laminated ferrimagnetic structure 24. That is, the larger the rate of change (the steeper the slope), the greater the leakage magnetic field.
[0030]
From the results shown in FIGS. 5 and 6, it can be said that the stronger the leakage magnetic field from the laminated ferrimagnetic structure 24, that is, the stronger the magnetic field applied to the CoFeB film 26, the smaller the switching field variation in the CoFeB film 26.
[0031]
FIG. 7 shows this relationship for more samples. In the example shown in FIG. 5, in addition to the results shown in FIG. 5, the thickness of each of the films 24a and 24c (the reference layer and the pinned layer) in the laminated ferri-structure 24 has a device size of 0.8 μm × 1.2 μm. The results are shown together. As can be seen from the example of this figure, when the absolute value of the change rate with respect to the reciprocal 1 / L of the deviation Hf of the asteroid increases, that is, when the influence of the leakage magnetic field increases, the switching field variation decreases. This is thought to be due to the fact that the existence of the leakage magnetic field stabilizes the magnetization distribution, thereby simplifying the mechanism of reversing the magnetization direction. It is also considered that the leakage magnetic field functions as a bias magnetic field, thereby stabilizing the operation of reversing the magnetization direction.
[0032]
That is, as shown in FIG. 7, the effect of suppressing the switching magnetic field variation of the leakage magnetic field does not greatly depend on the element size if the horizontal axis indicates the rate of change with respect to the reciprocal 1 / L of the asteroid shift Hf. In addition, there is no significant effect until the rate of change of the deviation Hf of the asteroid is about 0 to -15 Oe * μm, and the effect starts to appear from about -15 Oe * μm. That is, in order to obtain the suppression effect, the leakage magnetic field as the rate of change of the asteroid shift Hf needs to be 15 Oe * μm or more in absolute value. The leakage magnetic field is determined by the material and the film thickness distribution of each of the films 24a and 24c of the laminated ferrimagnetic structure 24, and the strength is determined by the sum of the product Mt of the thickness t of each of the films 24a and 24c and its saturation magnetization M ΣMt Is a parameter. Note that, in each of the films 24a and 24c, since the respective magnetization directions are arranged in antiparallel, the total ΣMt is substantially the difference ΔMst between the respective products Mt.
[0033]
FIG. 8 is an explanatory diagram showing the relationship between the difference ΔMst and the leakage magnetic field (change rate of the asteroid shift Hf). According to the example in the figure, in order to make the leakage magnetic field 15 Oe * μm or more in absolute value, the difference ΔMst needs to satisfy either 750 emunm / cc or more or -2000 emunm / cc or less.
[0034]
From this, in the TMR element 1 described in the present embodiment, the difference ΔMst between the CoFe films 24a and 24c constituting the laminated ferri-structure 24 satisfies either 750 emunm / cc or more or -2000 emunm / cc or less. In addition, the thicknesses of the CoFe films 24a and 24c are 2.5 nm and 3.1 nm, respectively, and both are formed of CoFe which is a material having a saturation magnetization of 1500 emu / cc.
[0035]
However, if the difference ΔMst between the films 24a and 24c is too large, the leakage magnetic field can be increased, but at the same time, the exchange coupling via the pin magnetic field (the interaction magnetic field with the PtMn film 23) and the Ru film 24b is performed. Since the magnetic field is also reduced, the anti-parallel arrangement of the CoFeB film 26 and the laminated ferri-structure 24 is destroyed at a low magnetic field, which may lead to variation in the reversal magnetic field. Therefore, it is desirable to set an upper limit on the strength of the leakage magnetic field. Specifically, considering the reduction of the pin magnetic field, the exchange coupling magnetic field, and the like, the change rate of Hf may be set to 50 Oe-um or less. When this is converted into ΔMst based on the relationship shown in FIG. 8, it is desirable that ΔMst be set in a range from −3750 emunm / cc to 3250 emunm / cc.
[0036]
That is, in the CoFe films 24a and 24c in the laminated ferrimagnetic structure 24, the difference ΔMst (or the total ΔMt) between the thickness t of each of the films 24a and 24c and the saturation magnetization M thereof is −3750 emunm / cc or more and −2000 emunm / cc or It is assumed that each is configured to belong to the range of 750 emunm / cc or more and 3250 emunm / cc or less.
[0037]
Since the laminated ferrimagnetic structure 24 is configured as described above, in the TMR element 1, the absolute value of the leakage magnetic field from the laminated ferrimagnetic structure 24, that is, the magnetic field applied to the CoFeB film 26, is 15 Oe * μm or more. , And thereby the variation in the switching field in the CoFeB film 26 can be reduced.
[0038]
Meanwhile, in order to suppress the switching magnetic field variation, it is effective to increase the leakage magnetic field (the magnetic field applied to the CoFeB film 26), but the leakage magnetic field generally tends to act to increase the asteroid shift. That is, the magnetostatic interaction tends to increase between the laminated ferrimagnetic structure 24 and the CoFeB film 26 by suppressing the switching magnetic field variation. However, as described above, it is necessary to make the deviation of the asteroid close to “0” as in the case of suppressing the switching magnetic field variation.
[0039]
In order to make the deviation of the asteroid close to “0” while increasing the leakage magnetic field, another source of the deviation, specifically, the Neel coupling magnetic field may be strengthened. Generally, since the Neel coupling magnetic field takes a positive value, if the leakage magnetic field is set to a negative value and the magnitude of the Neel coupling magnetic field is adjusted, the vector sum can be reduced. The strength of the Neel coupling magnetic field may be adjusted by, for example, the roughness (surface roughness) of the interface between the laminated ferrimagnetic structure 24 and the CoFeB film 26. As described above, if the vector sum with the Neel coupling magnetic field is used, for example, as shown in FIG. 9, even if the asteroid shift tends to increase due to the leakage magnetic field (see FIG. 9A), Can be adjusted so as to bring the deviation closer to “0” (see FIG. 9B).
[0040]
As described above, according to the TMR element 1 described in the present embodiment and the MRAM configured using the TMR element 1, the application of the static magnetic field to the CoFeB film 26 causes the magnetization direction of the CoFeB film 26 to be inverted. It is possible to correct the imbalance of the threshold value, and it is also easy to realize that the deviation of the asteroid is brought close to “0”. That is, since the magnetization reversal mechanism is simplified by the application of the static magnetic field, it is possible to suppress the variation of the reversal magnetic field between the TMR elements 1 and easily realize the deviation of the asteroid to “0”. Become. Therefore, even when an MRAM is configured, it is possible to secure a large selective recording margin and realize good recording characteristics.
[0041]
In the present embodiment, a specific configuration in which a static magnetic field is applied from the laminated ferrimagnetic structure 24 to the CoFeB film 26 has been described as an example. However, the material and the film thickness of the film configuration are merely examples. It is not limited to this. That is, at least the total ΔMt of the product Mt of the thickness t of each film generating the leakage magnetic field and its saturation magnetization M satisfies either 750 emunm / cc or more or -2000 emunm / cc or less. Needless to say, it is not limited to the film configuration described in the present embodiment. Also, the configuration of the portion that generates the leakage magnetic field does not necessarily need to be the laminated ferrimagnetic structure 24, and may be a single fixed layer. Further, the end surface of the PtMn film 23 functioning as a reference layer is exposed, an element shape is formed so that a leakage magnetic field is generated from the PtMn film 23, and the leakage magnetic field from the PtMn film 23 may be used. Conceivable.
[0042]
Further, in the present embodiment, the leakage magnetic field from the laminated ferrimagnetic structure 24 is used as the magnetic field applied to the CoFeB film 26, thereby stabilizing the magnetization distribution in the CoFeB film 26 and simplifying the configuration. However, the applied magnetic field that is the source for stabilizing the magnetization distribution is not limited to the leakage magnetic field, and may be provided with another magnetic field source. . FIG. 10 is a schematic diagram illustrating a configuration example including another magnetic field generation source. As shown in the example of the drawing, as another magnetic field generating source, for example, a CoPt (cobalt platinum) film 31 (see FIG. 10A) made of a high coercive force material laminated on the CoFeB film 26, or an end face of the CoFeB film 26 It is also conceivable to use a CoPt film 32 (see FIG. 10B) individually arranged on both sides and cover the periphery with a buried insulating material 33. Even in this case, if the strength of the applied magnetic field from the CoPt film 31 or the CoPt film 32 to the CoFeB film 26 is equal to or greater than 15 Oe, as in the case of the present embodiment, while suppressing the variation in the switching magnetic field, It is easily feasible to make the asteroid shift close to “0”.
[0043]
In this embodiment, a so-called bottom type TMR element has been described as a preferred specific example of the present invention. However, it is considered that the present invention can be applied to other elements in exactly the same manner. For example, even in a GMR element that generates a giant magnetoresistance effect by sandwiching a non-magnetic layer made of a metal between two ferromagnetic regions, the present invention is applied to improve the variation in the switching field and the asteroid shift. The effect is expected.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the magnetoresistive element and the magnetic memory device of the present invention, the magnetization reversal process is simplified by controlling the static magnetic field in the free layer to a certain range, and the variation of the reversal magnetic field is suppressed. It becomes possible. In other words, it is possible to suppress the variation of the inversion magnetic field between the respective magnetoresistive elements, and to easily realize the deviation of the asteroid close to “0”. Therefore, even when the magnetic memory device is configured, it is possible to secure a large margin for selective recording and realize good recording characteristics.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a basic configuration example of an MRAM.
FIG. 2 is a schematic diagram showing an example of a cross-sectional configuration of a single TMR element portion forming an MRAM.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a basic configuration example of an MTJ structure.
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining a TMR element having an MTJ structure more specifically;
FIG. 5 is an explanatory diagram showing evaluation results of switching magnetic field variation for a plurality of types of TMR elements.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a relationship between asteroid displacement and element size in each TMR element of FIG.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing an evaluation result of a relationship between an asteroid shift and an element size in a plurality of types of TMR elements.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a relationship between a total ΔMt of a product Mt with a saturation magnetization M and a leakage magnetic field.
FIGS. 9A and 9B are explanatory diagrams showing a specific example of asteroid shift, wherein FIG. 9A is a diagram showing a state before adjustment, and FIG. 9B is a diagram showing a state after adjustment.
10A and 10B are schematic diagrams showing a modification of the magnetoresistive effect element according to the present invention, wherein FIG. 10A is a diagram showing a configuration example having another magnetic field generating source (part 1), and FIG. FIG. 9 is a diagram (part 2) illustrating a configuration example including a magnetic field generation source.
FIG. 11 is an explanatory diagram plotting the deviation Hf of the asteroid in the easy axis direction with respect to the reciprocal of the dimension L in the major axis direction of the TMR element.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... TMR element, 11 ... Fixed reference layer, 12 ... Storage layer, 13 ... Insulating layer, 23 ... PtMn film, 24 ... Stacked ferri structure, 24a, 24c ... CoFe film, 24b ... Ru film, 25 ... Al-Ox film , 26 ... CoFeB film, 31, 32 CoPt film

Claims (10)

少なくとも二つの強磁性層とこれらの間に挟まれる絶縁層とを含む積層構造を具備し、一方の強磁性層が磁化方向の反転可能な自由層として機能し、他方の強磁性層が磁化方向の反転しない固定層として機能する磁気抵抗効果素子において、
前記自由層に静磁界を印加するための磁界印加部材を備えている
ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
It has a laminated structure including at least two ferromagnetic layers and an insulating layer sandwiched between them, one ferromagnetic layer functions as a free layer whose magnetization direction can be reversed, and the other ferromagnetic layer functions as a magnetization direction. In the magnetoresistive effect element functioning as a fixed layer that does not invert,
A magnetoresistive element comprising a magnetic field applying member for applying a static magnetic field to the free layer.
前記静磁界の強さHと、磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の長さLの積の絶対値が15[エルステッド*ミクロンメートル]以上である
ことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
2. The magnetoresistance according to claim 1, wherein the absolute value of the product of the strength H of the static magnetic field and the length L of the magnetoresistance effect element in the easy axis direction is 15 [Oersted * micrometer] or more. Effect element.
前記磁界印加部材は、前記固定層または当該固定層の前記絶縁層側と反対側に積層される反強磁性の参照層の少なくとも一方であり、
前記静磁界は、前記固定層または前記参照層の少なくとも一方からの漏洩磁界である
ことを特徴とする請求項2記載の磁気抵抗効果素子。
The magnetic field applying member is at least one of the fixed layer or an antiferromagnetic reference layer stacked on a side opposite to the insulating layer side of the fixed layer,
The magnetoresistance effect element according to claim 2, wherein the static magnetic field is a leakage magnetic field from at least one of the fixed layer and the reference layer.
前記固定層および前記参照層のうちの前記磁界印加部材として機能する層の厚さtと飽和磁化Mとの積Mtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果素子。
The product Mt of the thickness t of the layer that functions as the magnetic field applying member of the fixed layer and the reference layer and the saturation magnetization M satisfies either 750 emunm / cc or more or -2000 emunm / cc or less. The magnetoresistive element according to claim 3, wherein the magnetoresistive element is configured.
前記固定層および当該固定層の前記絶縁層側と反対側に積層される反強磁性の参照層としてCoFe/Ru/CoFe/PtMnが順に積層された積層構造を備え、
前記静磁界として当該積層構造からの漏洩磁界を用いるとともに、
当該積層構造を構成する各層の厚さtと飽和磁化Mとの積Mtの符号を含めた合計ΣMtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
A layered structure in which CoFe / Ru / CoFe / PtMn is sequentially stacked as the fixed layer and an antiferromagnetic reference layer stacked on the opposite side of the fixed layer from the insulating layer side;
While using a leakage magnetic field from the laminated structure as the static magnetic field,
The total ΔMt including the sign of the product Mt of the thickness t of each layer constituting the laminated structure and the saturation magnetization M satisfies either 750 emunm / cc or more or −2000 emunm / cc or less. 2. The magnetoresistance effect element according to claim 1, wherein:
少なくとも二つの強磁性層とこれらの間に挟まれる絶縁層とを含む積層構造を具備し、一方の強磁性層が磁化方向の反転可能な自由層として機能し、他方の強磁性層が磁化方向の反転しない固定層として機能する磁気抵抗効果素子を備えており、当該磁気抵抗効果素子における自由層の磁化方向の変化を利用して情報記録を行う磁気メモリ装置において、
前記自由層に静磁界を印加するための磁界印加部材を備えている
ことを特徴とする磁気メモリ装置。
It has a laminated structure including at least two ferromagnetic layers and an insulating layer sandwiched between them, one ferromagnetic layer functions as a free layer whose magnetization direction can be reversed, and the other ferromagnetic layer functions as a magnetization direction. A magnetic memory device that includes a magnetoresistive element that functions as a fixed layer that does not invert, and that records information by using a change in the magnetization direction of a free layer in the magnetoresistive element.
A magnetic memory device comprising a magnetic field applying member for applying a static magnetic field to the free layer.
前記静磁界の強さHと、磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の長さLの積の絶対値が15[エルステッド*ミクロンメートル]以上である
ことを特徴とする請求項6記載の磁気メモリ装置。
7. The magnetic memory according to claim 6, wherein the absolute value of the product of the strength H of the static magnetic field and the length L of the magnetoresistive effect element in the easy axis direction is 15 [Oersted * micrometer] or more. apparatus.
前記磁界印加部材は、前記固定層または当該固定層の前記絶縁層側と反対側に積層される反強磁性の参照層の少なくとも一方であり、
前記静磁界は、前記固定層または前記参照層の少なくとも一方からの漏洩磁界である
ことを特徴とする請求項6記載の磁気メモリ装置。
The magnetic field applying member is at least one of the fixed layer or an antiferromagnetic reference layer stacked on a side opposite to the insulating layer side of the fixed layer,
7. The magnetic memory device according to claim 6, wherein the static magnetic field is a leakage magnetic field from at least one of the fixed layer and the reference layer.
前記固定層および前記参照層のうちの前記磁界印加部材として機能する層の厚さtと飽和磁化Mとの積Mtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項6記載の磁気メモリ装置。
The product Mt of the thickness t of the layer that functions as the magnetic field applying member of the fixed layer and the reference layer and the saturation magnetization M satisfies either 750 emunm / cc or more or -2000 emunm / cc or less. 7. The magnetic memory device according to claim 6, wherein the magnetic memory device is configured.
前記固定層および当該固定層の前記絶縁層側と反対側に積層される反強磁性の参照層としてCoFe/Ru/CoFe/PtMnが順に積層された積層構造を備え、
前記静磁界として当該積層構造からの漏洩磁界を用いるとともに、
当該積層構造を構成する各層の厚さtと飽和磁化Mとの積Mtの符号を含めた合計ΣMtが、750emunm/cc以上または−2000emunm/cc以下のいずれかを満足するように構成されている
ことを特徴とする請求項6記載の磁気メモリ装置。
A layered structure in which CoFe / Ru / CoFe / PtMn is sequentially stacked as the fixed layer and an antiferromagnetic reference layer stacked on the opposite side of the fixed layer from the insulating layer side;
While using a leakage magnetic field from the laminated structure as the static magnetic field,
The total ΔMt including the sign of the product Mt of the thickness t of each layer constituting the laminated structure and the saturation magnetization M satisfies either 750 emunm / cc or more or −2000 emunm / cc or less. 7. The magnetic memory device according to claim 6, wherein:
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