JP2004031014A - 並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置 - Google Patents
並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】並列に接続された電池を適切な領域で使用するように最大充放電電力を演算する方法を提供する。
【解決手段】単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池と、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池と、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池と、単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池とをそれぞれ直列に接続して組電池を構成する。組電池に流れる電流を電流センサ201で検出し、それぞれの並列電池の端子電圧をセル電圧検出部101で検出する。CPU102は、直線回帰演算により並列電池ごとに最大放電電力Pmax(P)および最大充電電力PCmax(P)を算出する。組電池の最大放電電力を算出するとき、並列電池ごとの最大放電電力Pmax(P)が最小となるの並列電池の放電電力に応じて組電池の最大放電電力を算出する。組電池の最大充電電力を算出するとき、並列電池ごとの最大充電電力PCmax(P)が最小となる並列電池の放電電力に応じて組電池の最大充電電力を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池と、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池と、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池と、単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池とをそれぞれ直列に接続して組電池を構成する。組電池に流れる電流を電流センサ201で検出し、それぞれの並列電池の端子電圧をセル電圧検出部101で検出する。CPU102は、直線回帰演算により並列電池ごとに最大放電電力Pmax(P)および最大充電電力PCmax(P)を算出する。組電池の最大放電電力を算出するとき、並列電池ごとの最大放電電力Pmax(P)が最小となるの並列電池の放電電力に応じて組電池の最大放電電力を算出する。組電池の最大充電電力を算出するとき、並列電池ごとの最大充電電力PCmax(P)が最小となる並列電池の放電電力に応じて組電池の最大充電電力を算出する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、並列に接続された電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車などのように、充電可能な二次電池を電源として負荷を駆動する技術が知られている。電池は、負荷を駆動する放電動作と電池を充電する充電動作とを繰り返し行う。このような電池の放電電力および充電電力は、それぞれが最大放電電力および最大充電電力以下となるように制御される。最大放電電力および最大充電電力を算出する方法として、電池の放電中に測定した端子電圧Vおよび放電電流Iに基づいてIV特性を直線回帰演算する方法が提案されている(たとえば、特開平9−218251号公報参照)。一般に、リチウムイオン電池やニッケル水素電池は、電池の放電深度(DOD)が所定の領域(たとえば、0〜60%)で充電時と放電時の内部抵抗がほぼ一致する上に、充放電時のIV特性の直線性がよい。そこで、電池の放電中に測定した端子電圧Vを縦軸に、放電電流Iを横軸にそれぞれ記し、得られたIV特性から回帰直線を求める。この回帰直線を放電側の領域および充電側の領域へそれぞれ延長すると、V軸切片が電池の開放電圧を表す。最大放電電力は、回帰直線と放電時の放電停止電圧Vminとの交点が示す電流Imax、および放電停止電圧Vminの積で与えられる。一方、最大充電電力は、回帰直線と許容最大電圧Vmaxとの交点が示す電流Icmax、および許容最大電圧Vmaxの積で与えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数の二次単電池を並列に接続した電池を上記電源に使用したいという要求がある。電池を並列に接続すると、電圧が高い側の電池から電圧が低い側の電池へ電流が流れる。この電流は調整電流と呼ばれ、電池間の端子電圧を合わせるように流れる。したがって、単電池を並列に接続した並列電池の端子電圧を測定しても単電池ごとの実際の開放電圧がわからないため、従来の方法では個々の単電池の状態を考慮して最大放電電力および最大充電電力を求めることが困難である。
【0004】
本発明の目的は、並列に接続された二次単電池を適切な領域で使用するための最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を演算する並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の二次単電池を並列に接続した並列電池を直列に複数接続した組電池の最大充放電電力を演算する方法に関し、組電池の放電時の並列電池ごとの電圧値、および放電時の組電池の電流値による特性から並列電池ごとに内部抵抗をそれぞれ算出し、算出した内部抵抗の最大値、および最大値に対応する並列電池以外の並列電池の内部抵抗値を用いて上記内部抵抗が最大値を有する並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定し、推定した内部抵抗の最大値に応じて最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を算出するようにしたものである。
【0006】
また、本発明は並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算装置に関し、複数の二次単電池を並列に接続し、前記並列電池を直列に複数接続した組電池の放電時に、前記並列電池ごとの電圧を検出するとともに、組電池の放電時に、組電池を流れる電流を検出し、この検出された電圧および電流に基づいて、前記並列電池ごとの内部抵抗を算出し、この内部抵抗が最大の並列電池を抽出し、この抽出された並列電池の内部抵抗と、前記抽出された並列電池以外の並列電池の内部抵抗とを用いて、抽出された並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定し、この推定された内部抵抗の最大値に応じて、組電池の最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を演算するようにしたものである。
【0007】
【発明の効果】
本発明で並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力を演算すると、組電池を構成する並列電池の単電池を適切な領域で使用できるので、電池の劣化を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による方法で組電池の充放電電力を演算する制御ユニットを搭載した車両の全体構成図である。以下の実施の形態では、組電池を電気自動車の電源として適用した例を説明する。図1において、車両の制御システムは、車両システムと電池制御ユニットとで構成される。図中の太い実線は強電ライン(強電系の配線)を表し、通常の実線は弱電ライン(弱電系の配線)を示す。破線は各ブロック間で送受される信号ラインを示す。
【0009】
車両システムは、電流センサ201と、電圧センサ202と、温度センサ203と、駆動用モータ301と、補機システム302と、メインリレー303A,303Bとを有する。組電池は、二次単電池(セル)C1〜C8によって構成される。単電池C1およびC2、単電池C3およびC4、単電池C5およびC6、ならびに単電池C7およびC8は、それぞれ並列に接続されている。組電池は、これら4組の並列電池(C1,C2)、並列電池(C3,C4)、並列電池(C5,C6)、並列電池(C7,C8)が直列に接続されている。電池制御ユニットは、セル電圧検出部101と、CPU102と、メモリ103とを有する。
【0010】
駆動用モータ301は、組電池の直流電力が図示しないインバータを介して交流電力として供給されることで駆動し、車両の駆動力を発生する一方、組電池に対する回生電力を発生する。補機システム302は、組電池から供給される電力によって車両に搭載される不図示のエアコンディショナ(A/C)などを駆動する。メインリレー303A,303Bは、CPU102の指令により開閉制御され、駆動モータ301および補機システム302への電力供給をオン/オフする。
【0011】
電流センサ201は、強電ライン(=組電池)を流れる電流を検出し、検出信号をCPU102へ送出する。電圧センサ202は、組電池の電圧(総電圧)を検出し、検出信号をCPU102へ送出する。温度センサ203は、組電池の温度を検出し、温度検出信号をCPU102へ送出する。
【0012】
セル電圧検出部101は、並列電池(C1,C2)の端子電圧と、並列電池(C3,C4)の端子電圧と、並列電池(C5,C6)の端子電圧と、並列電池(C7,C8)の端子電圧とをそれぞれ検出し、4組の電圧情報をCPU102へ送出する。CPU102は、4組の並列電池の電圧情報を用いて充電(回生)時の最大充電電力および放電時の最大放電電力を演算する。最大充放電電力の演算は、車両走行時(IGNスイッチオン時)、組電池の充電時に行う。最大充放電電力の演算結果は、CPU102から車両システムCPU304へ送信される。CPU102はさらに、組電池の温度が異常の場合に車両システムCPU304へ温度異常を報知する。
【0013】
メモリ103は、CPU102に入力された4組の並列電池の電圧情報や強電ライン(=組電池)の電流の情報などを記憶する。
【0014】
車両システムCPU304は、駆動用モータ301および補機システム302へ出力される電力がCPU102から受信した最大放電電力以下になるように、組電池から出力される電力を制限して車両システムを制御する。また、車両システムCPU304は、駆動モータ301から回生される電力がCPU102から受信した最大充電電力以下になるように、組電池を充電する電力を制限して車両システムを制御する。車両警告灯305は、車両システムCPU304の指令により点灯し、車両システムの異常発生を運転者に報知する。補助電池401は、CPU102および車両システムCPU304へ電力を供給する。スイッチSWは、運転者によるイグニション(IGN)スイッチ402のオン/オフに連動し、補助電池401からの電力供給をオン/オフする。
【0015】
本発明は、上記組電池の放電時の最大放電電力および充電(回生)時の最大充電電力の演算方法に特徴を有する。
【0016】
CPU102は、最大放電電力の演算を以下の手順で行う。
▲1▼並列電池ごとに端子電圧および電流を測定する。
▲2▼並列電池ごとに最大放電電力を算出する。
▲3▼最大放電電力が最小のものを抽出する。
▲4▼抽出した並列電池を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定する。
▲5▼内部抵抗RCmaxと、他の単電池の内部抵抗RCaveとの比を算出する。
▲6▼組電池の最大放電電力を算出する。
【0017】
1.並列電池ごとの端子電圧および電流の測定
CPU102は、セル電圧検出部10から4組の並列電池C(P1)(単電池C1およびC2で構成)、並列電池C(P2)(単電池C3およびC4で構成)、並列電池C(P3)(単電池C5およびC6で構成)、および並列電池C(P4)(単電池C7およびC8で構成)の端子電圧を示す情報をそれぞれ入力するとともに、電流センサ201から強電ラインの電流を示す情報を入力する。強電ラインに流れる電流値は、各並列電池の電流値(たとえば、単電池C1を流れる電流値と単電池C2を流れる電流値との合計の電流値)に等しい。
【0018】
2.並列電池ごとの最大放電電力の算出
CPU102は、放電中の複数回の測定によって得た電圧情報が示す電圧値、および電流情報が示す電流値を用いて各並列電池ごとにIV特性を直線回帰演算する。図2は、回帰直線を説明する図であり、放電中の並列電池の電流I,電圧Vを測定し、その測定データから得たものである。リチウムイオン電池やニッケル水素電池などのように充電時と放電時とで電池の内部抵抗がほぼ一致し、さらに充放電時のIV特性の直線性がよい電池は、放電側で測定したデータをもとに回帰直線を充電側に延長することができる。図中の×印は測定データを表している。
【0019】
図2の回帰直線は、次式(1)で表わすことができる。
【数1】
V(P)=E0(P)−I×R(P) (1)
ただし、V(P)は並列電池の端子電圧、V軸切片E0(P)は並列電池の開放電圧、回帰直線の傾きR(P)は並列電池の内部抵抗である。
【0020】
本実施の形態では、並列電池の開放電圧E0(P)を回帰直線によって推定する。無負荷時の電圧を測定して開放電圧を得る方法もあるが、充放電IV特性の直線性がよい電池は推定開放電圧と実際の開放電圧とがよく一致するので、放電中の測定値によるIV特性を用いて推定する。
【0021】
図2において、回帰直線と放電時の放電停止電圧Vmin(P)との交点Bの電流Imax(P)は、並列電池の最大放電電流となる。並列電池の最大放電電力Pmax(P)は、上式(1)により次式(2)で算出される。
【数2】
【0022】
3.最大放電電力が最小の並列電池を抽出
CPU102は、上述したように算出した4組の並列電池C(P1)〜C(P4)の最大放電電力Pmax(P1)、Pmax(P2)、Pmax(P3)、Pmax(P4)の中で、最小値のものを抽出する。以後、抽出した最小値をPmax(Pmin)と記す。また、Pmax(Pmin)に対応する並列電池をC(Pmin)、この並列電池C(Pmin)の内部抵抗をR(Pmin)と記す。
【0023】
4.並列電池C(Pmin)を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定CPU102は、抽出した並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち、1つの単電池のみが他の単電池に比べて内部抵抗が大きくなったと仮定する。つまり、単電池C1〜C8の8つの単電池で組電池を構成する場合を例にとれば、1つの単電池が劣化してその内部抵抗RCmaxが上昇し、他の7つの単電池の内部抵抗は同一の正常値をとることを想定する。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(Pmin)は、次式(3)で与えられる。
【数3】
R(Pmin)=(RCmax×RCave(n−1))/(RCmax+(n−1)×RCave) (3)
ただし、RCaveは正常な単電池の内部抵抗の平均値である。nは並列電池を構成する単電池の数である。図1の例ではn=2である。
【0024】
各単電池の内部抵抗の平均値RCaveは、次式(4)で与えられる。
【数4】
R(P)ave=RCaven/(n×RCave) (4)
ただし、R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。nは並列電池を構成する単電池の数である。
【0025】
CPU102は、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)をそれぞれ求め、これら内部抵抗R(P)の平均値を算出して上式(4)の左辺に代入し、単電池の内部抵抗の平均値RCaveを算出する。算出した平均値RCaveをさらに上式(3)へ代入し、内部抵抗RCmaxを算出する。
【0026】
5.内部抵抗RCmaxと他の単電池の内部抵抗RCaveとの比の算出
CPU102は、RCmax/RCaveを算出する。RCmax/RCaveを内部抵抗最大セル比(R(Pmin)ratio)と呼ぶ。
【0027】
6.組電池の最大放電電力の算出
CPU102は、次式(5)により組電池の最大放電電力PMAXを算出する。
【数5】
PMAX
=Vmin(P)×(E0(Pmin)×m−Vmin(P))/(R(P)ave×m×R(Pmin)ratio) (5)
ただし、Vmin(P)は、並列電池の放電停止電圧である。E0(Pmin)は、並列電池C(Pmin)の開放電圧である。mは並列電池の組数である。図1の例ではm=4である。R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。R(Pmin)ratioは、内部抵抗最大セル比である。
【0028】
CPU102は、最大充電電力の演算を以下の手順で行う。
▲1▼並列電池ごとに端子電圧および電流を測定する。
▲2▼並列電池ごとに最大充電電力を算出する。
▲3▼最大充電電力が最小のものを抽出する。
▲4▼抽出した並列電池を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定する。
▲5▼内部抵抗RCmaxと、他の単電池の内部抵抗RCaveとの比を算出する。
▲6▼組電池の最大充電電力を算出する。
このうち、▲1▼、▲4▼および▲5▼は上述した最大放電電力の演算の場合と同様であるので説明を省略する。
【0029】
2.並列電池ごとの最大放電電力の算出
図2において、回帰直線と充電時の許容最大電圧Vmax(P)との交点Aの電流ICmax(P)は、並列電池の最大充電電流を与える。CPU102は、並列電池の最大充電電力PCmaxを次式(6)で算出する。
【数6】
【0030】
3.最大充電電力が最小の並列電池を抽出
CPU102は、上述したように算出した4組の並列電池C(P1)〜C(P4)の最大充電電力PCmax(P1)、PCmax(P2)、PCmax(P3)、PCmax(P4)の中で、最小値のものを抽出する。以後、抽出した最小値をPCmax(Pmin)と記す。また、PCmax(Pmin)に対応する並列電池をC(Pmin)、この並列電池C(Pmin)の内部抵抗をR(Pmin)と記す。
【0031】
6.組電池の最大充電電力の算出
CPU102は、次式(7)により組電池の最大充電電力PCMAXを算出する。
【数7】
PCMAX
=Vmax(P)×(E0(Pmin)×m−Vmax(P))/(R(P)ave×m×R(Pmin)ratio)(7)
ただし、Vmax(P)は、並列電池の許容最大電圧である。E0(Pmin)は、並列電池C(Pmin)の開放電圧である。mは並列電池の組数である。R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。R(Pmin)ratioは、内部抵抗最大セル比である。
【0032】
以上説明した実施の形態についてまとめる。
(1)単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池C(P1)と、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池C(P2)と、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池C(P3)と、単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池C(P4)とをそれぞれ直列に接続して組電池を構成する。
(2)上記組電池に流れる電流を電流センサ201で検出し、上記組電池を構成するそれぞれの並列電池の端子電圧をセル電圧検出部101で検出する。CPU102は、直線回帰演算により並列電池ごとに最大放電電力Pmax(P)および最大充電電力PCmax(P)を算出する。
【0033】
(3)組電池としての最大放電電力PMAXを算出するとき、並列電池ごとの最大放電電力Pmax(P)が最小の並列電池を選び、この並列電池C(Pmin)の放電電力に応じて組電池としての最大放電電力PMAXを算出するようにした。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(P)は、組電池を構成する並列電池の中で最大である。並列電池の最大放電電力Pmax(P)が最小Pmax(Pmin)の並列電池に着目して算出することにより、いずれの並列電池でも電池電圧が下限値を下回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止することができる。
【0034】
(4)上記並列電池C(Pmin)について、当該並列電池を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が他の単電池の内部抵抗に比べて上昇して最大値RCmaxを有し、他の単電池の内部抵抗が同一の正常値をとると仮定して内部抵抗最大セル比RCmax/RCaveを算出するようにした。RCaveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池の内部抵抗R(P)から算出した他の単電池の内部抵抗である。内部抵抗最大セル比を用いて組電池の最大放電電力PMAXを算出するので、並列電池を構成する単電池の容量が低い方の電池に応じた放電制限値を得ることができる。さらに、並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が上昇して最大値RCmaxをとる仮定をしたので、内部抵抗の最悪値を想定して最大放電電力を算出できる。この結果、組電池を構成するいずれの単電池でも電池電圧が下限値を下回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止できる。
【0035】
上記(4)について補足説明する。図3は、2つの単電池V1およびV2が並列に接続された並列電池を示す図である。この並列電池に負荷を接続すると、並列電池は電流Iを負荷へ流す。セル電圧検出部101は、負荷時の端子電圧Vを検出する。単電池V1のSOC(充電状態)が単電池V2のSOCより高く、単電池V1から単電池V2側へ容量調整電流が流れる状態では、単電池V1の電流I1の一部が単電池V2側へ流れる。並列電池の中で単電池の電圧のばらつきに起因して電圧が高い側の電池から電圧が低い側の電池へ調整電流が流れる場合、2つの単電池の開放電圧は異なる値をとる。図4は、時間の経過とともにセル電圧検出部101で検出される端子電圧、および各単電池の開放電圧を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。曲線Vは並列電池の端子電圧を、曲線E01は単電池V1の開放電圧を、曲線E02は単電池V2の開放電圧をそれぞれ示す。図4は、並列電池の端子電圧Vが電池使用時の電圧下限値を下回らない状態でも、単電池V2の開放電圧が電圧下限値より低くなる場合があることを示している。本発明による演算方法は、並列電池のうち電池電圧が低い方の単電池の電池電圧が下限値を下回らないように最大放電電力を演算するものである。
【0036】
(5)組電池としての最大充電電力PCMAXを算出するとき、並列電池ごとの最大充電電力PCmax(P)が最小の並列電池を選び、この並列電池C(Pmin)の充電電力に応じて組電池としての最大充電電力PCMAXを算出するようにした。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(P)は、組電池を構成する並列電池の中で最大である。並列電池の最大充電電力PCmax(P)が最小PCmax(Pmin)の並列電池に着目して算出することにより、いずれの並列電池でも電池電圧が上限値を上回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止することができる。
【0037】
(6)上記並列電池C(Pmin)について、上記(4)と同様に内部抵抗最大セル比RCmax/RCaveを算出するようにした。内部抵抗最大セル比を用いて組電池の最大充電電力PCMAXを算出するので、並列電池を構成する単電池の容量が低い方の電池に応じた充電制限値を得ることができる。さらに、並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が上昇して最大値RCmaxをとる仮定をしたので、内部抵抗の最悪値を想定して最大充電電力を算出できる。この結果、組電池を構成するいずれの単電池でも電池電圧が上限値を上回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止できる。
【0038】
上記の説明で用いた並列電池を構成する単電池の数n、および直列接続した並列電池の数mは、上述した例に限らず適宜設定してよい。
【0039】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明する。組電池は、たとえば、単電池C1〜C8によって構成される。並列接続電池は、たとえば、単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池C(P1)、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池C(P2)、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池C(P3)、および単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池C(P4)によって構成される。また、電圧センサ202が電圧検出手段を、電流センサ201が電流検出手段を、CPU102が内部抵抗算出手段、抽出手段、推定手段、および最大充放電電力演算手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法で組電池の充放電電力を演算する制御ユニットを搭載した車両の全体構成図である。
【図2】回帰直線を説明する図である。
【図3】2つの単電池が並列に接続された並列電池を示す図である。
【図4】並列電池の端子電圧および各単電池の開放電圧を示す図である。
【符号の説明】
101…セル電圧検出部、 102…CPU、
103…メモリ、 201…電流センサ、
304…車両システムCPU、 C1〜C8…単電池
【発明の属する技術分野】
本発明は、並列に接続された電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車などのように、充電可能な二次電池を電源として負荷を駆動する技術が知られている。電池は、負荷を駆動する放電動作と電池を充電する充電動作とを繰り返し行う。このような電池の放電電力および充電電力は、それぞれが最大放電電力および最大充電電力以下となるように制御される。最大放電電力および最大充電電力を算出する方法として、電池の放電中に測定した端子電圧Vおよび放電電流Iに基づいてIV特性を直線回帰演算する方法が提案されている(たとえば、特開平9−218251号公報参照)。一般に、リチウムイオン電池やニッケル水素電池は、電池の放電深度(DOD)が所定の領域(たとえば、0〜60%)で充電時と放電時の内部抵抗がほぼ一致する上に、充放電時のIV特性の直線性がよい。そこで、電池の放電中に測定した端子電圧Vを縦軸に、放電電流Iを横軸にそれぞれ記し、得られたIV特性から回帰直線を求める。この回帰直線を放電側の領域および充電側の領域へそれぞれ延長すると、V軸切片が電池の開放電圧を表す。最大放電電力は、回帰直線と放電時の放電停止電圧Vminとの交点が示す電流Imax、および放電停止電圧Vminの積で与えられる。一方、最大充電電力は、回帰直線と許容最大電圧Vmaxとの交点が示す電流Icmax、および許容最大電圧Vmaxの積で与えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数の二次単電池を並列に接続した電池を上記電源に使用したいという要求がある。電池を並列に接続すると、電圧が高い側の電池から電圧が低い側の電池へ電流が流れる。この電流は調整電流と呼ばれ、電池間の端子電圧を合わせるように流れる。したがって、単電池を並列に接続した並列電池の端子電圧を測定しても単電池ごとの実際の開放電圧がわからないため、従来の方法では個々の単電池の状態を考慮して最大放電電力および最大充電電力を求めることが困難である。
【0004】
本発明の目的は、並列に接続された二次単電池を適切な領域で使用するための最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を演算する並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の二次単電池を並列に接続した並列電池を直列に複数接続した組電池の最大充放電電力を演算する方法に関し、組電池の放電時の並列電池ごとの電圧値、および放電時の組電池の電流値による特性から並列電池ごとに内部抵抗をそれぞれ算出し、算出した内部抵抗の最大値、および最大値に対応する並列電池以外の並列電池の内部抵抗値を用いて上記内部抵抗が最大値を有する並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定し、推定した内部抵抗の最大値に応じて最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を算出するようにしたものである。
【0006】
また、本発明は並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算装置に関し、複数の二次単電池を並列に接続し、前記並列電池を直列に複数接続した組電池の放電時に、前記並列電池ごとの電圧を検出するとともに、組電池の放電時に、組電池を流れる電流を検出し、この検出された電圧および電流に基づいて、前記並列電池ごとの内部抵抗を算出し、この内部抵抗が最大の並列電池を抽出し、この抽出された並列電池の内部抵抗と、前記抽出された並列電池以外の並列電池の内部抵抗とを用いて、抽出された並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定し、この推定された内部抵抗の最大値に応じて、組電池の最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を演算するようにしたものである。
【0007】
【発明の効果】
本発明で並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力を演算すると、組電池を構成する並列電池の単電池を適切な領域で使用できるので、電池の劣化を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による方法で組電池の充放電電力を演算する制御ユニットを搭載した車両の全体構成図である。以下の実施の形態では、組電池を電気自動車の電源として適用した例を説明する。図1において、車両の制御システムは、車両システムと電池制御ユニットとで構成される。図中の太い実線は強電ライン(強電系の配線)を表し、通常の実線は弱電ライン(弱電系の配線)を示す。破線は各ブロック間で送受される信号ラインを示す。
【0009】
車両システムは、電流センサ201と、電圧センサ202と、温度センサ203と、駆動用モータ301と、補機システム302と、メインリレー303A,303Bとを有する。組電池は、二次単電池(セル)C1〜C8によって構成される。単電池C1およびC2、単電池C3およびC4、単電池C5およびC6、ならびに単電池C7およびC8は、それぞれ並列に接続されている。組電池は、これら4組の並列電池(C1,C2)、並列電池(C3,C4)、並列電池(C5,C6)、並列電池(C7,C8)が直列に接続されている。電池制御ユニットは、セル電圧検出部101と、CPU102と、メモリ103とを有する。
【0010】
駆動用モータ301は、組電池の直流電力が図示しないインバータを介して交流電力として供給されることで駆動し、車両の駆動力を発生する一方、組電池に対する回生電力を発生する。補機システム302は、組電池から供給される電力によって車両に搭載される不図示のエアコンディショナ(A/C)などを駆動する。メインリレー303A,303Bは、CPU102の指令により開閉制御され、駆動モータ301および補機システム302への電力供給をオン/オフする。
【0011】
電流センサ201は、強電ライン(=組電池)を流れる電流を検出し、検出信号をCPU102へ送出する。電圧センサ202は、組電池の電圧(総電圧)を検出し、検出信号をCPU102へ送出する。温度センサ203は、組電池の温度を検出し、温度検出信号をCPU102へ送出する。
【0012】
セル電圧検出部101は、並列電池(C1,C2)の端子電圧と、並列電池(C3,C4)の端子電圧と、並列電池(C5,C6)の端子電圧と、並列電池(C7,C8)の端子電圧とをそれぞれ検出し、4組の電圧情報をCPU102へ送出する。CPU102は、4組の並列電池の電圧情報を用いて充電(回生)時の最大充電電力および放電時の最大放電電力を演算する。最大充放電電力の演算は、車両走行時(IGNスイッチオン時)、組電池の充電時に行う。最大充放電電力の演算結果は、CPU102から車両システムCPU304へ送信される。CPU102はさらに、組電池の温度が異常の場合に車両システムCPU304へ温度異常を報知する。
【0013】
メモリ103は、CPU102に入力された4組の並列電池の電圧情報や強電ライン(=組電池)の電流の情報などを記憶する。
【0014】
車両システムCPU304は、駆動用モータ301および補機システム302へ出力される電力がCPU102から受信した最大放電電力以下になるように、組電池から出力される電力を制限して車両システムを制御する。また、車両システムCPU304は、駆動モータ301から回生される電力がCPU102から受信した最大充電電力以下になるように、組電池を充電する電力を制限して車両システムを制御する。車両警告灯305は、車両システムCPU304の指令により点灯し、車両システムの異常発生を運転者に報知する。補助電池401は、CPU102および車両システムCPU304へ電力を供給する。スイッチSWは、運転者によるイグニション(IGN)スイッチ402のオン/オフに連動し、補助電池401からの電力供給をオン/オフする。
【0015】
本発明は、上記組電池の放電時の最大放電電力および充電(回生)時の最大充電電力の演算方法に特徴を有する。
【0016】
CPU102は、最大放電電力の演算を以下の手順で行う。
▲1▼並列電池ごとに端子電圧および電流を測定する。
▲2▼並列電池ごとに最大放電電力を算出する。
▲3▼最大放電電力が最小のものを抽出する。
▲4▼抽出した並列電池を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定する。
▲5▼内部抵抗RCmaxと、他の単電池の内部抵抗RCaveとの比を算出する。
▲6▼組電池の最大放電電力を算出する。
【0017】
1.並列電池ごとの端子電圧および電流の測定
CPU102は、セル電圧検出部10から4組の並列電池C(P1)(単電池C1およびC2で構成)、並列電池C(P2)(単電池C3およびC4で構成)、並列電池C(P3)(単電池C5およびC6で構成)、および並列電池C(P4)(単電池C7およびC8で構成)の端子電圧を示す情報をそれぞれ入力するとともに、電流センサ201から強電ラインの電流を示す情報を入力する。強電ラインに流れる電流値は、各並列電池の電流値(たとえば、単電池C1を流れる電流値と単電池C2を流れる電流値との合計の電流値)に等しい。
【0018】
2.並列電池ごとの最大放電電力の算出
CPU102は、放電中の複数回の測定によって得た電圧情報が示す電圧値、および電流情報が示す電流値を用いて各並列電池ごとにIV特性を直線回帰演算する。図2は、回帰直線を説明する図であり、放電中の並列電池の電流I,電圧Vを測定し、その測定データから得たものである。リチウムイオン電池やニッケル水素電池などのように充電時と放電時とで電池の内部抵抗がほぼ一致し、さらに充放電時のIV特性の直線性がよい電池は、放電側で測定したデータをもとに回帰直線を充電側に延長することができる。図中の×印は測定データを表している。
【0019】
図2の回帰直線は、次式(1)で表わすことができる。
【数1】
V(P)=E0(P)−I×R(P) (1)
ただし、V(P)は並列電池の端子電圧、V軸切片E0(P)は並列電池の開放電圧、回帰直線の傾きR(P)は並列電池の内部抵抗である。
【0020】
本実施の形態では、並列電池の開放電圧E0(P)を回帰直線によって推定する。無負荷時の電圧を測定して開放電圧を得る方法もあるが、充放電IV特性の直線性がよい電池は推定開放電圧と実際の開放電圧とがよく一致するので、放電中の測定値によるIV特性を用いて推定する。
【0021】
図2において、回帰直線と放電時の放電停止電圧Vmin(P)との交点Bの電流Imax(P)は、並列電池の最大放電電流となる。並列電池の最大放電電力Pmax(P)は、上式(1)により次式(2)で算出される。
【数2】
【0022】
3.最大放電電力が最小の並列電池を抽出
CPU102は、上述したように算出した4組の並列電池C(P1)〜C(P4)の最大放電電力Pmax(P1)、Pmax(P2)、Pmax(P3)、Pmax(P4)の中で、最小値のものを抽出する。以後、抽出した最小値をPmax(Pmin)と記す。また、Pmax(Pmin)に対応する並列電池をC(Pmin)、この並列電池C(Pmin)の内部抵抗をR(Pmin)と記す。
【0023】
4.並列電池C(Pmin)を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定CPU102は、抽出した並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち、1つの単電池のみが他の単電池に比べて内部抵抗が大きくなったと仮定する。つまり、単電池C1〜C8の8つの単電池で組電池を構成する場合を例にとれば、1つの単電池が劣化してその内部抵抗RCmaxが上昇し、他の7つの単電池の内部抵抗は同一の正常値をとることを想定する。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(Pmin)は、次式(3)で与えられる。
【数3】
R(Pmin)=(RCmax×RCave(n−1))/(RCmax+(n−1)×RCave) (3)
ただし、RCaveは正常な単電池の内部抵抗の平均値である。nは並列電池を構成する単電池の数である。図1の例ではn=2である。
【0024】
各単電池の内部抵抗の平均値RCaveは、次式(4)で与えられる。
【数4】
R(P)ave=RCaven/(n×RCave) (4)
ただし、R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。nは並列電池を構成する単電池の数である。
【0025】
CPU102は、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)をそれぞれ求め、これら内部抵抗R(P)の平均値を算出して上式(4)の左辺に代入し、単電池の内部抵抗の平均値RCaveを算出する。算出した平均値RCaveをさらに上式(3)へ代入し、内部抵抗RCmaxを算出する。
【0026】
5.内部抵抗RCmaxと他の単電池の内部抵抗RCaveとの比の算出
CPU102は、RCmax/RCaveを算出する。RCmax/RCaveを内部抵抗最大セル比(R(Pmin)ratio)と呼ぶ。
【0027】
6.組電池の最大放電電力の算出
CPU102は、次式(5)により組電池の最大放電電力PMAXを算出する。
【数5】
PMAX
=Vmin(P)×(E0(Pmin)×m−Vmin(P))/(R(P)ave×m×R(Pmin)ratio) (5)
ただし、Vmin(P)は、並列電池の放電停止電圧である。E0(Pmin)は、並列電池C(Pmin)の開放電圧である。mは並列電池の組数である。図1の例ではm=4である。R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。R(Pmin)ratioは、内部抵抗最大セル比である。
【0028】
CPU102は、最大充電電力の演算を以下の手順で行う。
▲1▼並列電池ごとに端子電圧および電流を測定する。
▲2▼並列電池ごとに最大充電電力を算出する。
▲3▼最大充電電力が最小のものを抽出する。
▲4▼抽出した並列電池を構成する単電池の中で最も大きい内部抵抗RCmaxを推定する。
▲5▼内部抵抗RCmaxと、他の単電池の内部抵抗RCaveとの比を算出する。
▲6▼組電池の最大充電電力を算出する。
このうち、▲1▼、▲4▼および▲5▼は上述した最大放電電力の演算の場合と同様であるので説明を省略する。
【0029】
2.並列電池ごとの最大放電電力の算出
図2において、回帰直線と充電時の許容最大電圧Vmax(P)との交点Aの電流ICmax(P)は、並列電池の最大充電電流を与える。CPU102は、並列電池の最大充電電力PCmaxを次式(6)で算出する。
【数6】
【0030】
3.最大充電電力が最小の並列電池を抽出
CPU102は、上述したように算出した4組の並列電池C(P1)〜C(P4)の最大充電電力PCmax(P1)、PCmax(P2)、PCmax(P3)、PCmax(P4)の中で、最小値のものを抽出する。以後、抽出した最小値をPCmax(Pmin)と記す。また、PCmax(Pmin)に対応する並列電池をC(Pmin)、この並列電池C(Pmin)の内部抵抗をR(Pmin)と記す。
【0031】
6.組電池の最大充電電力の算出
CPU102は、次式(7)により組電池の最大充電電力PCMAXを算出する。
【数7】
PCMAX
=Vmax(P)×(E0(Pmin)×m−Vmax(P))/(R(P)ave×m×R(Pmin)ratio)(7)
ただし、Vmax(P)は、並列電池の許容最大電圧である。E0(Pmin)は、並列電池C(Pmin)の開放電圧である。mは並列電池の組数である。R(P)aveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池C(P)の内部抵抗R(P)の平均値である。R(Pmin)ratioは、内部抵抗最大セル比である。
【0032】
以上説明した実施の形態についてまとめる。
(1)単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池C(P1)と、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池C(P2)と、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池C(P3)と、単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池C(P4)とをそれぞれ直列に接続して組電池を構成する。
(2)上記組電池に流れる電流を電流センサ201で検出し、上記組電池を構成するそれぞれの並列電池の端子電圧をセル電圧検出部101で検出する。CPU102は、直線回帰演算により並列電池ごとに最大放電電力Pmax(P)および最大充電電力PCmax(P)を算出する。
【0033】
(3)組電池としての最大放電電力PMAXを算出するとき、並列電池ごとの最大放電電力Pmax(P)が最小の並列電池を選び、この並列電池C(Pmin)の放電電力に応じて組電池としての最大放電電力PMAXを算出するようにした。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(P)は、組電池を構成する並列電池の中で最大である。並列電池の最大放電電力Pmax(P)が最小Pmax(Pmin)の並列電池に着目して算出することにより、いずれの並列電池でも電池電圧が下限値を下回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止することができる。
【0034】
(4)上記並列電池C(Pmin)について、当該並列電池を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が他の単電池の内部抵抗に比べて上昇して最大値RCmaxを有し、他の単電池の内部抵抗が同一の正常値をとると仮定して内部抵抗最大セル比RCmax/RCaveを算出するようにした。RCaveは、並列電池C(Pmin)以外の並列電池の内部抵抗R(P)から算出した他の単電池の内部抵抗である。内部抵抗最大セル比を用いて組電池の最大放電電力PMAXを算出するので、並列電池を構成する単電池の容量が低い方の電池に応じた放電制限値を得ることができる。さらに、並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が上昇して最大値RCmaxをとる仮定をしたので、内部抵抗の最悪値を想定して最大放電電力を算出できる。この結果、組電池を構成するいずれの単電池でも電池電圧が下限値を下回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止できる。
【0035】
上記(4)について補足説明する。図3は、2つの単電池V1およびV2が並列に接続された並列電池を示す図である。この並列電池に負荷を接続すると、並列電池は電流Iを負荷へ流す。セル電圧検出部101は、負荷時の端子電圧Vを検出する。単電池V1のSOC(充電状態)が単電池V2のSOCより高く、単電池V1から単電池V2側へ容量調整電流が流れる状態では、単電池V1の電流I1の一部が単電池V2側へ流れる。並列電池の中で単電池の電圧のばらつきに起因して電圧が高い側の電池から電圧が低い側の電池へ調整電流が流れる場合、2つの単電池の開放電圧は異なる値をとる。図4は、時間の経過とともにセル電圧検出部101で検出される端子電圧、および各単電池の開放電圧を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。曲線Vは並列電池の端子電圧を、曲線E01は単電池V1の開放電圧を、曲線E02は単電池V2の開放電圧をそれぞれ示す。図4は、並列電池の端子電圧Vが電池使用時の電圧下限値を下回らない状態でも、単電池V2の開放電圧が電圧下限値より低くなる場合があることを示している。本発明による演算方法は、並列電池のうち電池電圧が低い方の単電池の電池電圧が下限値を下回らないように最大放電電力を演算するものである。
【0036】
(5)組電池としての最大充電電力PCMAXを算出するとき、並列電池ごとの最大充電電力PCmax(P)が最小の並列電池を選び、この並列電池C(Pmin)の充電電力に応じて組電池としての最大充電電力PCMAXを算出するようにした。並列電池C(Pmin)の内部抵抗R(P)は、組電池を構成する並列電池の中で最大である。並列電池の最大充電電力PCmax(P)が最小PCmax(Pmin)の並列電池に着目して算出することにより、いずれの並列電池でも電池電圧が上限値を上回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止することができる。
【0037】
(6)上記並列電池C(Pmin)について、上記(4)と同様に内部抵抗最大セル比RCmax/RCaveを算出するようにした。内部抵抗最大セル比を用いて組電池の最大充電電力PCMAXを算出するので、並列電池を構成する単電池の容量が低い方の電池に応じた充電制限値を得ることができる。さらに、並列電池C(Pmin)を構成する単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が上昇して最大値RCmaxをとる仮定をしたので、内部抵抗の最悪値を想定して最大充電電力を算出できる。この結果、組電池を構成するいずれの単電池でも電池電圧が上限値を上回らないように適切な領域で電池を使用することができ、電池の劣化を防止できる。
【0038】
上記の説明で用いた並列電池を構成する単電池の数n、および直列接続した並列電池の数mは、上述した例に限らず適宜設定してよい。
【0039】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明する。組電池は、たとえば、単電池C1〜C8によって構成される。並列接続電池は、たとえば、単電池C1およびC2を並列に接続した並列電池C(P1)、単電池C3およびC4を並列に接続した並列電池C(P2)、単電池C5およびC6を並列に接続した並列電池C(P3)、および単電池C7およびC8を並列に接続した並列電池C(P4)によって構成される。また、電圧センサ202が電圧検出手段を、電流センサ201が電流検出手段を、CPU102が内部抵抗算出手段、抽出手段、推定手段、および最大充放電電力演算手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法で組電池の充放電電力を演算する制御ユニットを搭載した車両の全体構成図である。
【図2】回帰直線を説明する図である。
【図3】2つの単電池が並列に接続された並列電池を示す図である。
【図4】並列電池の端子電圧および各単電池の開放電圧を示す図である。
【符号の説明】
101…セル電圧検出部、 102…CPU、
103…メモリ、 201…電流センサ、
304…車両システムCPU、 C1〜C8…単電池
Claims (6)
- 複数の二次単電池を並列に接続し、前記並列電池を直列に複数接続した組電池の最大充放電電力を演算する方法であって、
前記組電池の放電時に前記並列電池ごとの電圧をそれぞれ検出し、
前記放電時に前記組電池を流れる電流を検出し、
前記検出した電流値および電圧値による特性から前記並列電池ごとに内部抵抗をそれぞれ算出し、
前記算出した内部抵抗が最大値を有する並列電池を抽出し、
前記抽出した並列電池の内部抵抗値、および前記抽出した並列電池以外の並列電池の内部抵抗値を用いて前記抽出した並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定し、
前記推定した内部抵抗の最大値に応じて最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を算出することを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法。 - 請求項1に記載の組電池の最大充放電電力の演算方法において、
前記抽出した並列電池の検出電圧および前記検出した電流値による特性から当該並列電池の開放電圧を推定し、
前記最大放電電力の算出は、前記推定した開放電圧、前記並列電池の放電停止電圧、前記直列接続した前記並列電池の数、前記推定した内部抵抗の最大値、および前記並列電池ごとの内部抵抗の平均値を用いて算出することを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法。 - 請求項1に記載の組電池の最大充放電電力の演算方法において、
前記抽出した並列電池の検出電圧および前記検出した電流値による特性から当該並列電池の開放電圧を推定し、
前記最大充電電力の算出は、前記推定した開放電圧、前記並列電池の最大許容電圧、前記直列接続した前記並列電池の数、前記推定した内部抵抗の最大値、および前記並列電池ごとの内部抵抗の平均値を用いて算出することを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の組電池の最大充放電電力の演算方法において、
前記並列電池ごとの内部抵抗の算出および前記開放電圧の推定は、直線回帰演算を用いることを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池の最大充放電電力の演算方法において、
前記抽出した並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値の推定は、前記組電池を構成する全単電池のうち1つの単電池の内部抵抗が上昇し、前記1つの単電池以外は同一の内部抵抗値を有するとみなして行うことを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法。 - 複数の二次単電池を並列に接続し、前記並列電池を直列に複数接続した組電池と、
前記組電池の放電時に、前記並列電池ごとの電圧を検出する電圧検出手段と、
前記組電池の放電時に、前記組電池を流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記電圧検出手段および前記電流検出手段により検出された電圧および電流に基づいて、前記並列電池ごとの内部抵抗を算出する内部抵抗算出手段と、
前記内部抵抗算出手段により算出された内部抵抗が最大の並列電池を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された並列電池の内部抵抗と、前記抽出された並列電池以外の並列電池の内部抵抗とを用いて、前記抽出された並列電池を構成する単電池の内部抵抗の最大値を推定する推定手段と、
前記推定手段によって推定された内部抵抗の最大値に応じて、前記組電池の最大放電電力と最大充電電力の少なくとも一方を算出する最大充放電電力演算手段と、
を備えたことを特徴とする並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002182920A JP2004031014A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 並列接続電池を含む組電池の最大充放電電力演算方法および装置 |
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