JP2003525096A - 改良されたガードを有する髭剃りカミソリ及び刃ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 髭剃りカミソリの刃ユニットは、複数の刃と、前記刃の切断縁に全体的に平行に配置された２群の細長い弾性フィンの列を含むガードと、を備える。第１群のフィンは、第１寸法の全体に均一のベース−先端高さを有する先端を有し、第２群のフィンは、第２寸法の全体に均一のベース−先端高さを有する先端を有し、前記第２寸法は、前記第１寸法の５分の１よりも小さい。また、０．１５ｍｍよりも小さいベース−先端高さを有する弾性ガードフィンが開示され、フィンが前記刃と接触する前の使用者の肌によって接触される最終の肌係合構造であることも開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、そのための改良されたガードを有する髭剃りカミソリ及び刃ユニッ
トに関する。

【０００２】 髭剃りカミソリは、しばしば、ハンドルと、交換可能なカートリッジと、から
なり、交換可能なカートリッジ内では、１以上の刃がプラスチックハウジング内
に取り付けられている。米国特許第５９１８３６９号は、ハンドルに順に接続さ
れる相互接続部材に回動可能に接続される刃ユニットを有する交換可能なカート
リッジを含む髭剃りカミソリを開示している。当該刃ユニットは、肌面と係合す
る刃の前方に弾力フィンを有すると共に刃の後方に潤滑ストリップを有するガー
ドを含んでいる。

【０００３】 一つの特徴において、本発明は、全体に、複数の刃と、当該刃の切断縁に全体
に平行に配置された細長の弾性フィンの２群の列を含む一つのガードと、を有す
る髭剃りカミソリ刃ユニットを特徴とする。フィンの第１群は、第１の大きさの
全体に均一のベース−先端高さを有する先端部を有しており、第２群は、第２の
大きさの全体に均一のベース−先端高さを有する先端部を有しており、第２の大
きさは、第１の大きさの５分の１より小さい。

【０００４】 別の特徴において、本発明は、全体に、複数の刃と、切断縁に全体に平行に配
置され、０．１５ｍｍより小さいベース−先端高さを有する細長の弾性フィンの
複数の列を含む一つのガードと、を有する髭剃りカミソリ刃ユニットを特徴とす
る。

【０００５】 別の特徴において、本発明は、全体に、複数の刃と、切断縁に全体に平行に配
置され、刃と接触する前に使用者の肌に接触される最後の肌係合構造である、細
長の弾性フィンの複数の列を含む一つのガードと、を有する髭剃りカミソリ刃ユ
ニットを特徴とする。

【０００６】 本発明の特別な実施の形態が、１以上の以下の特徴を含み得る。２群の実施の
形態において、及び、フィンが刃の前方の最後の構造である実施の形態において
、フィンは、０．１５ｍｍより小さいベース−先端高さを有する小フィンである
。好適には、これらの小フィンは、０．０６と０．０８ｍｍとの間のベース−先
端高さを有する。好適には、各群において、少なくとも３つのフィンが存在する
。

【０００７】 ２群の実施の形態において、第１群のフィンの幾つかは、切断縁を通過する平
面の上方に先端を有し、第１群のフィンの幾つかは、当該平面の下方に先端の幾
つかを有し、フィンの第２群は、ある平面上に先端を有する。

【０００８】 フィンの第１群の先端は、０．４ｍｍと０．８ｍｍとの間の高さを有しており
、最も好ましくは、０．６ｍｍと０．７ｍｍとの間である。第１群のフィンは、
１４度よりも小さい、最も好適には約１２度の、先端角度（included angle）を
有している。第１群の最初のフィンから第１群の最後のフィンまでの距離は、２
．０ｍｍと３．５ｍｍとの間である。フィンの第１群は、フィンの先導群とフィ
ンの追従群とを含み、前記先導群は、切断縁を通過する平面に対して増大する高
さ（elevation ）を有する先端群を有しており、前記追従群は、当該平面に対し
て相対的に全体に均一な位置の先端群を有している。

【０００９】 好適には、刃は、ハウジングに対して可動に取り付けられている。好適には、
刃ユニットは、刃がハンドルに対して回動することを許容するように、回動構造
に接続されている。

【００１０】 他の特徴において、本発明は、ハンドルと、ハンドルに接続された前述のよう
な刃ユニットと、を含む髭剃りカミソリを特徴とする。

【００１１】 本発明の実施の形態は、以下の利点の１以上を含み得る。フィンは、刃の前方
で肌を刺激して広げる傾向があり、毛の切断のための肌の快適さ及び適切な位置
決めを改良する結果となる。最初の刃による係合前の最後の肌接触部材として弾
力構造を与えるフィンは、肌を広げることを改良するように、及び、快適さを改
良するように作用する。加えて、使用者は、最初の刃の露出の幾何状態及び刃の
正接角（tangent angle ）を、刃の前の最後の肌接触構造である弾性フィンをよ
り強く押すことで、調整することができる。２つの群の実施の形態において、フ
ィンの高さ(elevation )を増大することは、肌の接触を徐々に増大する結果とな
り、その先端を髭剃り中の肌の流れに対して順応させる。大きいフィンの狭い先
端角度のプロフィルは、フィンの柔軟性を改良する。そのことは、肌を広げるこ
とを助け、それによって改良された切断のために毛を準備させる。多数のフィン
を使用することは、肌との係合を改良する。

【００１２】 本発明の他の利点及び特徴は、その好適な実施の形態の以下の記述から明らか
である。

【００１３】 図１は、髭剃りカミソリの斜視図である。

【００１４】 図２は、図１のカミソリの交換可能なカートリッジの斜視図である。

【００１５】 図３は、図２の交換可能なカートリッジの刃ユニットの縦断面図である。

【００１６】 図４は、図３の刃ユニットのガードの縦断面図である。

【００１７】 図５は、図４のガードの小フィンの拡大部分縦断面図である。

【００１８】 図１及び図２を参照して、髭剃りカミソリ１０は、ハンドル１２と交換可能な
髭剃りカートリッジ１４とを含んでいる。図２に示すように、カートリッジ１４
は、ハンドル１２から取り外し可能である。カートリッジ１４は、ハウジング１
６を含んでおり、それは３つの刃１８、ガード２０及びキャップ２２を保持して
いる。カートリッジ１４はまた、相互接続部材２４を含んでおり、ハウジング１
６は、その上に回動軸回りに回動可能に取り付けられている。相互接続部材２４
は、ハンドル１２に接続されるベース２７を含んでいる。ベース２７は、その２
つの側部でハウジング１６を回動可能に支持する２つのアーム２８を有している
。

【００１９】 図３及び図４を参照して、ガード２０は、大フィン３４の２つの群３０、３２
と、小フィン３６の更なる群と、を含んでいることが理解される。ガード２０は
、ショアＡ硬度３０乃至６０（好適には４０乃至５０、最も好適には約４９）を
有する材料で作られている。値が当該範囲を上回って増大される時、性能が低下
する傾向にある。値が当該範囲を下回って減少される時、製造上の問題が存在し
得る。大フィンの各群３０、３２は、好適には、少なくとも３つのフィン、最も
好適には約４つのフィンを含んでいる。先導群の大フィン３０の先端４０は、平
面４２に対して、高さ（elevation ）において増大している。当該平面４２は、
刃１８の切断縁を貫通する。一方、追従群の大フィン３２の先端４４は、均一の
高さ（elevation ）を有している。先導群の大フィン３０の先端４０を貫通する
線は、平面４２と１４度の角度をなしている。先導群の大フィン３０の先端４０
の群は、平面４２の下方の幾つかの先端と、平面４０の上方の幾つかの先端と、
を含んでいる。追従群の大フィン３２の先端４４は、全て平面４０の上方、好適
には平面４２の上方約０．２２ｍｍ、にある。フィン３４は、０．４ｍｍ乃至０
．８ｍｍ（より好適には０．６ｍｍと０．７ｍｍとの間、最も好適には約０．６
６ｍｍ）の先端−ベース高さ「ｈ」を有し、０．１５乃至０．２５ｍｍ（最も好
適には０．１９ｍｍ）のベース厚みを有し、１４度より小さい、好適には約１２
度の先端角度を有しており、約０．３９ｍｍによって中心から中心まで離れてい
る。第１フィン３４の前方から最終フィン３４の後方までのベースにおける距離
は、２．９５ｍｍである。あるいは、当該距離は、２．０ｍｍ乃至３．５ｍｍで
あり得る。

【００２０】 図５を参照して、小フィン３６の群は、平面４２に対して均一な高さを有して
いる。それらは、０．１５ｍｍより小さい、好適には０．０６ｍｍ乃至０．０８
ｍｍ（最も好適には０．０６５ｍｍ）の高さｈと、０．０４ｍｍ乃至０．０３ｍ
ｍ（好適には約０．０６ｍｍ）のベース厚みと、ベースの半分（好適には０．０
３ｍｍ）の先端半径と、を有し、０．０５ｍｍと０．１５ｍｍとの間、最も好適
には約１．０ｍｍ、の距離によって中心から中心まで離れている。第３群の小フ
ィン３６のベース−先端高さは、好適には、大フィン３０、３２のベース−先端
高さの１／５より小さい。フィン３６の下の弾性部分の少なくとも一部が、好適
には、ハウジング１６の硬プラスチックによって支持されている。好適には、フ
ィンの先端からプラスチックハウジング１６の先端までの距離は、約０．１ｍｍ
乃至０．３ｍｍ（最も好適には約０．１５ｍｍ）である。フィン３６の先端は、
平面４２上方の約０．０７ｍｍである。フィン３６は、刃１８との接触前に、使
用者の肌により接触される最終の肌係合構造である。

【００２１】 使用中、大フィン３０及び３２は、刃の前方で肌を刺激して伸ばすことになり
、快適さ及び毛の切断のための肌の適切な位置決めを改善する。フィン３０の増
大する高さが、徐々に肌接触を増大させる。フィン３２の均一な高さが、一定の
肌接触を提供する。狭い１２度のプロフィル（横輪郭）が、フィンの柔軟性を改
良する。多数（例えば６より大きい、好適には約８）のフィンの使用が、肌係合
を改善する。

【００２２】 小フィン３６は、第１の刃による係合前の最終の肌接触部材として、弾性構造
を提供し、肌伸ばしを改良して快適さを改良する。加えて、使用者は、第１刃の
露出の幾何関係及び刃の正接角を、弾性フィンをより強く押して圧縮することに
よって調節することができる。

【００２３】 本発明の他の利点は、添付の請求の範囲の範囲内である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 髭剃りカミソリの斜視図である。

【図２】 図１のカミソリの交換可能なカートリッジの斜視図である。

【図３】 図２の交換可能なカートリッジの刃ユニットの縦断面図である。

【図４】 図３の刃ユニットのガードの縦断面図である。

【図５】 図４のガードの小フィンの拡大部分縦断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングと、 ハウジングの前方のガードと、 ハウジングの後方のキャップと、 ガードとキャップとの間でハウジングに支持され、それぞれ切断縁を有する複
   数の平行な刃と、 を備え、 前記ガードは、前記切断縁に全体的に平行に配置された第１群及び第２群の細
   長い弾性フィンの列を含み、 前記第２群は、前記第１群よりも前記刃に近く、 前記第１群は、第１寸法の全体に均一のベース−先端高さを有する先端を有し
   、 前記第２群は、第２寸法の全体に均一のベース−先端高さを有する先端を有し
   、 前記第２寸法は、前記第１寸法の５分の１よりも小さい ことを特徴とする髭剃りカミソリの刃ユニット。
2. 【請求項２】 ハウジングと、 ハウジングの前方のガードと、 ハウジングの後方のキャップと、 ガードとキャップとの間でハウジングに支持され、それぞれ切断縁を有する複
   数の平行な刃と、 を備え、 前記ガードは、前記切断縁に全体的に平行に配置されると共に０．１５ｍｍよ
   りも小さいベース−先端高さを有している、細長い弾性フィンの複数列を含んで
   いる ことを特徴とする髭剃りカミソリの刃ユニット。
3. 【請求項３】 ハウジングと、 ハウジングの前方のガードと、 ハウジングの後方のキャップと、 ガードとキャップとの間でハウジングに支持され、それぞれ切断縁を有する複
   数の平行な刃と、 を備え、 前記ガードは、前記切断縁に全体的に平行に配置された細長い弾性フィンの複
   数列を含んでおり、 前記フィンは、前記刃と接触する前の使用者の肌によって接触される最終の肌
   係合構造である ことを特徴とする髭剃りカミソリの刃ユニット。
4. 【請求項４】 前記第２寸法は、０．１５ｍｍよりも小さい ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
5. 【請求項５】 前記フィンは、０．１５ｍｍよりも小さいベース−先端高さを有している ことを特徴とする請求項３に記載の刃ユニット。
6. 【請求項６】 前記第２寸法は、０．０６ｍｍと０．０８ｍｍとの間である ことを特徴とする請求項４に記載の刃ユニット。
7. 【請求項７】 前記フィンは、０．０６ｍｍと０．０８ｍｍとの間であるベース−先端高さを
   有している ことを特徴とする請求項２または４に記載の刃ユニット。
8. 【請求項８】 前記フィンは、先端において、フィンの幅の約２分の１である曲率半径を有し
   ている ことを特徴とする請求項２または４に記載の刃ユニット。
9. 【請求項９】 前記第２群のフィンは、前記刃と接触する前の使用者の肌によって接触される
   最終の肌係合構造である ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
10. 【請求項１０】 前記第２群は、少なくとも３つのフィンを含んでいる ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
11. 【請求項１１】 少なくとも３つのフィンが存在する ことを特徴とする請求項２または３に記載の刃ユニット。
12. 【請求項１２】 前記第１群のフィンの幾つかは、前記切断縁を貫通する平面の上方に先端を有
    しており、 前記第１群のフィンの幾つかは、前記平面の下方に幾つかの先端を有している
    ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
13. 【請求項１３】 前記第２群のフィンは、前記平面上に先端を有している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
14. 【請求項１４】 前記第１群のフィンの前記先端は、０．４ｍｍと０．８ｍｍとの間の高さを有
    している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
15. 【請求項１５】 前記第１群のフィンの前記先端は、０．６ｍｍと０．７ｍｍとの間の高さを有
    している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
16. 【請求項１６】 前記第１群の前記フィンは、１４度よりも小さい先端角度を有している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
17. 【請求項１７】 前記第１群の前記フィンは、約１２度の先端角度を有している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
18. 【請求項１８】 前記第１群の第１フィンから前記第１群の最終フィンまでの距離は、２．０ｍ
    ｍと３．５ｍｍとの間である ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
19. 【請求項１９】 前記刃は、前記ハウジングに対して可動に取り付けられている ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の刃ユニット。
20. 【請求項２０】 第１群のフィンは、先導群のフィンと追従群のフィンとを含んでおり、 前記追従群は、前記先導群よりも前記刃に近く、 前記先導群は、前記切断縁を貫通する平面に対して増大する高さを有する先端
    を有しており、 前記追従群は、前記平面に対して全体に均一位置の先端を有している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
21. 【請求項２１】 前記追従群のフィンは、前記平面の上方に先端を有しており、 前記先導群の前記フィンの幾つかは、前記平面の上方に先端を有しており、幾
    つかは前記平面の下方に先端を有している ことを特徴とする請求項１に記載の刃ユニット。
22. 【請求項２２】 前記刃は、前記ハウジングに対して可動に取り付けられている ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の刃ユニット。
23. 【請求項２３】 前記刃ユニットは、前記刃がハンドルに対して回動することを許容する回動構
    造に接続されている ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の刃ユニット。
24. 【請求項２４】 前記フィンは、３０と６０との間のショアＡ硬度を有する材料で作られている
    ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の刃ユニット。
25. 【請求項２５】 ハンドルと、前記ハンドルに接続された請求項１の刃ユニットと、を備えた髭
    剃りカミソリ。
26. 【請求項２６】 ハンドルと、前記ハンドルに接続された請求項２の刃ユニットと、を備えた髭
    剃りカミソリ。
27. 【請求項２７】 ハンドルと、前記ハンドルに接続された請求項３の刃ユニットと、を備えた髭
    剃りカミソリ。