JP2003512449A - アミノフェノール誘導体および酸化染毛剤におけるその使用 - Google Patents

アミノフェノール誘導体および酸化染毛剤におけるその使用

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JP2003512449A JP2001533099A JP2001533099A JP2003512449A JP 2003512449 A JP2003512449 A JP 2003512449A JP 2001533099 A JP2001533099 A JP 2001533099A JP 2001533099 A JP2001533099 A JP 2001533099A JP 2003512449 A JP2003512449 A JP 2003512449A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I): 【化1】 [式中、置換基Xは式(II): 【化2】 で示され、2個の置換基RおよびRの少なくとも一方と2個の置換基RおよびRの少なくとも一方とが水素ではなく、−A−は基−(CH2x−、基−CH2-c(CH3c−、基−O−(CH2y−O−、基−O−(Cn2n-z(OH)z)−O−、基−O−(C24−O)u−、または基−O−(C36−O)v−のうちの一つである。]で示されるアミノフェノール誘導体またはその水溶性塩に関する。本発明の化合物は、ケラチン繊維を染色するための酸化染料中の第一中間体として特に適当である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規アミノフェノール誘導体、ケラチン繊維染色のためのその使用
、および該化合物を含有する染料製剤に関する。
【0002】 (背景技術) 今日、人毛は毛髪手入れ用製剤によって多様に手入れされている。そのような
手入れは、例えば、シャンプーによる洗髪、リンスおよびコンディショナーによ
る毛髪のケアおよび再生、染色製剤、着色製剤、ウェーブ製剤およびスタイリン
グ製剤による毛髪の脱色、染色および整髪を包含する。それらのうち、毛髪色を
変更または変化するための製剤は重要な位置を占めている。染毛剤は通例、所望
の色およびその性能に応じて、酸化染料または直接染料をベースとして調製する
。酸化染料と直接染料との組み合わせも、特別な色を達成するために多くの場合
用いられている。
【0003】 良好な染料は高い染色強度によって特徴付けられる。良好な染料は、汗、熱、
パーマネントウェービング、洗浄および光に対する堅牢性の高いことも要求され
る。更に、毒物学的および皮膚科学的に安全であることが求められる。また、染
料が種々の基剤に易溶であることも有利である。
【0004】 直接染料を染色成分として含有する染料またはティントは通例、一時的な染色
に用いられる。直接染料は、毛髪に直接吸収される染料分子をベースとし、酸化
発色過程を要しない。そのような染料は例えば、古くから人体および毛髪の染色
に用いられてきたヘンナを包含する。直接染料による色は通例、酸化染色した色
よりもシャンプーに対する感受性が非常に高いので、しばしば望ましくない色の
変化または目に見える色褪せが一層速く起こる。
【0005】 永久的な高純度の堅牢性の高い色を得るには、いわゆる酸化染料を使用する。
酸化染料は通例、酸化染料前駆物質である、いわゆる第一中間体(Entwicklerk
omponenten)および第二中間体(Kupplerkomponenten)から成る。第一中間体
どうし、または第一中間体と1種もしくはそれ以上の第二中間体とが酸化剤また
は空気中の酸素の作用下にカップリングして、実際の染料を生成する。酸化染料
は良好な染色結果をもたらし、それを持続するが、自然に見える色を得るために
は通例、比較的多数の酸化染料前駆物質を混合して使用しなければならない。多
くの場合、色合の調節のために直接染料も使用する。毛髪には通例、新しい部分
と古い部分とがあり、損傷の程度も部分的に異なる。そのような例の一つは長髪
であり、その毛先はあらゆる環境的影響に長期間さらされているので、比較的新
しく伸びた部分よりも通常傷みが激しい。従って酸化染料も、永久的で均一な毛
髪色を達成するために高レベルの染色能を有することが望まれる。 従って、改善された新しい染料成分が依然必要とされている。
【0006】 (発明の開示) 驚くべきことに、ある種のアミノフェノール誘導体が、酸化染料の第一中間体
に求められる条件を高度に満足することがわかった。 DE19607751A1により、いくつかのアミノフェノール誘導体が酸化
染料の第一中間体として既に当業者に知られている。しかし、該文献には、本発
明による化合物を示唆する記載はない。
【0007】 第一の態様として、本発明は、式(I):
【化3】 [式中、置換基Xは式(II):
【化4】 で示され、2個の置換基RおよびRの少なくとも一方と2個の置換基R
よびRの少なくとも一方とが、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシル基、C1- 4 モノヒドロキシアルキル基、C3-4ジヒドロキシアルキル基、−Ca2aOCb 2b+1 (ここで、a=1〜3、b=1〜3)、アリル基、ハロゲン原子、−O−C
2−CH=CH2、または−CH=CH−COOZ(ここで、Z=Hまたは生理
学的に適合性の無機もしくは有機カチオン)であり、場合により他方の置換基は
水素であり得、置換基RおよびRは水素、C1-3アルキル基、C1-3アルコキ
シル基であり、−A−は基−(CH2x−(ここで、x=1〜4)、基−CH2- c (CH3c−(ここで、c=1〜2)、基−O−(CH2y−O−(ここで、
y=1〜4)、基−O−(Cn2n-z(OH)z)−O−(ここで、n=1〜10
でz=1であるか、またはn≧3の場合にz=2である)、基−O−(C24
O)u−(ここで、u=1〜4)、または基−O−(C36−O)v−(ここで、
v=1〜4)のうちの一つである。] で示されるアミノフェノール誘導体に関する。
【0008】 本発明の化合物における置換基としてのC1-4アルキル基の例は、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピルおよびブチル基である。好ましいアルキル基はエ
チルおよびメチルである。メチル基が特に好ましい。本発明によると、好ましい
1-4アルコキシル基の例は、メトキシルまたはエトキシル基である。C1-4モノ
ヒドロキシアルキル基の例は、ヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチル基であ
る。式−Ca2aOCb2b+1で示されるアルコキシアルキル基の例は、メトキシ
メチルまたはメトキシエチル基である。本発明によると、ハロゲン原子の例はF
、ClまたはBr原子、特に好ましくはFまたはCl原子である。
【0009】 生理学的適合性の無機カチオンの例は、ナトリウム、カリウムおよびリチウム
のカチオン並びにアンモニウムイオンである。ナトリウムカチオンおよびアンモ
ニウムイオンが特に好ましい。本発明によると、特に好ましい生理学的適合性の
有機カチオンは、モノ−、ジ−またはトリ−C1-4ヒドロキシアルキルアンモニ
ウムである。
【0010】 本発明によると、−A−がCH2基である式(I)で示される化合物が特に好
ましい。ヒドロキシアルキルジエーテルである化合物(I)においては、nが1
〜6の値で、ヒドロキシル基を脂肪族鎖中に有するもの、例えばモノヒドロキシ
プロピルジエーテル基が好ましい。
【0011】 RとR、RとRがいずれも水素である式(I)で示されるアミノフェ
ノール誘導体が、本発明の目的に特に適当であるとわかった。 2個のアミノフェノール核が2個のOH基に対するオルト位において結合して
いる化合物(I)も好ましい。
【0012】 総合的に本発明により好ましい化合物を次に挙げる:4-アミノ-6-((5'-アミノ
-2'-ヒドロキシ-3'-メチルフェニル)-メチル)-2-メチルフェノール、4-アミノ-6
-((5'-アミノ-3'-エチル-2'-ヒドロキシフェニル)-メチル)-2-メチルフェノール
、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-3'-メチルフェニル)メチル)-5-メチ
ルフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-4'-メチルフェニル)メ
チル)-5-メチルフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-4'-プロピ
ルフェニル)メチル)-3-エチルフェノール、4-アミノ-6-((5'-アミノ-2'-ヒドロ
キシ-3'-メトキシフェニル)メチル)-2-プロパ-2-エニルフェノール、4-アミノ-6
-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-3'-(β-メトキシエチル)フェニル)メチル)-2-メチ
ルフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-3'-フルオロ-2'-ヒドロキシフェニル)
メチル)-5-クロロフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-6'-メト
キシフェニル)メチル)-3-メトキシフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒ
ドロキシ-3'-メチルフェニル)エチル)-5-クロロフェノール、4-アミノ-2-((5'-
アミノ-2'-ヒドロキシ-4-(β-メトキシエチル)フェニル)エチル)-5-クロロ-3-プ
ロピルフェノール、4-アミノ-2-(α-(5'-アミノ-3'-クロロ-2'-ヒドロキシフェ
ニル)イソプロピル)-5-クロロフェノール、4-アミノ-6-((5'-アミノ-2'-ヒドロ
キシ-3',4'-ジメチルフェニル)メチル)-2,3-ジメチルフェノール、4-アミノ-2-(
(5'-アミノ-3'-クロロ-2'-ヒドロキシ-4'-メチルフェニル)メチル)-5-フルオロ-
3-メチルフェノール、4-アミノ-2-((5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-4'-メチル-3'-プ
ロパ-2-エニルフェニル)メチル)-6-フルオロ-3-メチルフェノール、4-アミノ-2-
(α-(5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-3'-(β-ヒドロキシエチル)フェニル)イソプロピ
ル)-5-(β-ヒドロキシエチル)フェノール および 3-(5'-アミノ-3'-((5''-アミ
ノ-3''-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-2''-ヒドロキシフェニル)メチル) -2'-
ヒドロキシフェニル)プロパン-1,2-ジオール。
【0013】 総合的に本発明の目的に特に適当な化合物は、4-アミノ-6-((5'-アミノ-2'-ヒ
ドロキシ-3'-メチルフェニル)メチル)-2-メチルフェノールである。
【0014】 本発明の化合物はいずれもアミノ化合物であるから、それら化合物から常套の
方法で既知の酸付加塩を調製し得る。従って、本明細書および特許請求の範囲に
おける記載はすべて、遊離形態のアミノフェノール誘導体(I)およびその水溶
性の生理学的適合性塩の両方に関する。そのような塩の例は、塩酸塩、臭化水素
酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩および乳酸塩で
あり、好ましくは塩酸塩である。 本発明の化合物は、既知の有機合成法によって合成し得る。これに関する詳細
は、実施例中の合成例を特に参照されたい。
【0015】 第二の態様として、本発明は、酸化染毛製剤中の第一中間体としての、上記ア
ミノフェノール誘導体の使用に関する。 また、第三の態様として、本発明は、水含有担体中に第一中間体および第二中
間体を含有するケラチン繊維染色用酸化染料製剤であって、第一中間体として上
記アミノフェノール誘導体の1種を含有する酸化染料製剤に関する。
【0016】 本発明において、ケラチン繊維は、毛皮、羊毛、羽毛、および特に人毛である
。本発明の酸化染料はケラチン繊維の染色に特に適するが、他の分野(特に、カ
ラー写真分野)における使用を妨げるものではない。
【0017】 本発明の酸化染料製剤は、本発明による第一中間体を含有し、要すれば他の第
一中間体および第二中間体をも含有し得る。 第一中間体としては通例、遊離または置換ヒドロキシまたはアミノ基をパラま
たはオルト位に更に有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素
環ヒドラゾン、4−アミノピラゾロン誘導体、並びに2,4,5,6−テトラア
ミノピリミジンおよびその誘導体を用いる。
【0018】 本発明によると、好ましい第一中間体は次のものである:p−フェニレンジア
ミン、p−トルイレンジアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール
、1−(β−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、N,N−ビス−(β
−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(2',5'−ジアミノフェ
ノキシ)−エタノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、2,4,5,6−テト
ラアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、4−
ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−
ジアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4,5,6−トリアミノピリミジン、
2−ヒドロキシメチルアミノ−4−アミノフェノール、ビス−(4−アミノフェ
ニル)アミン、4−アミノ−3−フルオロフェノール、2−アミノメチル−4−
アミノフェノール、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、4−アミノ
−2−((ジエチルアミノ)−メチル)−フェノール、ビス−(2−ヒドロキシ−5
−アミノフェニル)−メタン、1,4−ビス−(4'−アミノフェニル)−ジアザシ
クロヘプタン、N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4
’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパン−2−オール、4−アミノ−
2−(2’−ヒドロキシエトキシ)−フェノール、1,10−ビス−(2',5'−
ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカン、およびEP07
40931またはWO94/08970による4,5−ジアミノピラゾール誘導
体、例えば4,5−ジアミノ−1−(2'−ヒドロキシエチル)−ピラゾール。
【0019】 特に好ましい第一中間体は、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミ
ン、p−アミノフェノール、1−(2'−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベ
ンゼン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、
4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−2−((ジエチルアミノ)メ
チル)−フェノール、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、2,4,5,6
−テトラアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン
、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、および4,5−ジアミノ
−1−(2’−ヒドロキシエチル)−ピラゾールである。
【0020】 第二中間体としては、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類、レゾル
シノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類並びにm−アミノフェノー
ル誘導体を通例使用する。特に適当な第二中間体は、1−ナフトール、1,5−
、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェ
ノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエ
ーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン
、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,3−ビス−(2,4−ジアミ
ノフェノキシ)−プロパン、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノ
ール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−アミノ−3−ヒド
ロキシピリジン、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、およ
び2−メチル−4−クロロ−5−アミノフェノールである。
【0021】 本発明によると、好ましい第二中間体は次のものである: ・m−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば5−アミノ−2−メチルフェ
ノール、2−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシエタノール、2,6−ジメチル
−3−アミノフェノール、3−トリフルオロアセチルアミノ−2−クロロ−6−
メチルフェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミ
ノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−(2'−ヒドロキシエシチル)−
アミノ−2−メチルフェノール、3−(ジエチルアミノ)−フェノール、N−シク
ロペンチル−3−アミノフェノール、1,3−ジヒドロキシ−5−(メチルアミノ
)−ベンゼン、3−(エチルアミノ)−4−メチルフェノール、および2,4−ジク
ロロ−3−アミノフェノール、 ・o−アミノフェノールおよびその誘導体、
【0022】 ・m−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば2,4−ジアミノフェノキシエ
タノール、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、1−メトキ
シ−2−アミノ−4−(2'−ヒドロキシエチルアミノ)−ベンゼン、1,3−ビス
−(2',4'−ジアミノフェニル)−プロパン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)−1−メチルベンゼン、および1−アミノ−3−ビス−(2'−ヒド
ロキシエチル)−アミノベンゼン、 ・o−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば3,4−ジアミノ安息香酸、お
よび2,3−ジアミノ−1−メチルベンゼン、 ・ジ−およびトリヒドロキシベンゼン誘導体、例えばレゾルシノール、レゾルシ
ノールモノメチルエーテル、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノ
ール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−クロロレゾルシノール、4−クロ
ロレゾルシノール、ピロガロール、および1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、
【0023】 ・ピリジン誘導体、例えば2,6−ジヒドロキシピリジン、2−アミノ−3−ヒ
ドロキシピリジン、2−アミノ−5−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、3−ア
ミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4
−ジメチルピリジン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、2,6−ジア
ミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、および3,5−ジアミ
ノ−2,6−ジメトキシピリジン、 ・ナフタレン誘導体、例えば1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、2
−ヒドロキシメチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシエチル−1−ナフトール
、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−
ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキ
シナフタレン、および2,3−ジヒドロキシナフタレン、
【0024】 ・モルホリン誘導体、例えば6−ヒドロキシベンゾモルホリン、および6−アミ
ノベンゾモルホリン、 ・キノキサリン誘導体、例えば6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキ
サリン、 ・ピラゾール誘導体、例えば1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、 ・インドール誘導体、例えば4−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインド
ール、および7−ヒドロキシインドール、 ・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば1−ヒドロキシ−3,4−メチレン
ジオキシベンゼン、1−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、および1
−(2'−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン。
【0025】 直接染料は通例、ニトロフェニレンジアミン類、ニトロアミノフェノール類、
アゾ染料、アントラキノン類およびインドフェノール類である。好ましい直接染
料は下記国際名または商品名で知られる化合物である:HC Yellow 2、HC
Yellow 4、HC Yellow 5、HC Yellow 6、Basic Yellow 57、Disp
erse Orange 3、HC Red 3、HC Red BN、Basic Red 76、HC B
lue 2、HC Blue 12、Disperse Blue 3、Basic Blue 99、HC Vi
olet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Black 9
、Basic Brown 16、およびBasic Brown 17、並びに1,4−ビス−(β−
ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロベンゼン、4−アミノ−2−ニトロジ
フェニルアミン−2'−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノキサリン、ヒドロキシエチル−2−ニトロトルイジン、ピクラミン酸、2−ア
ミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息
香酸、および2−クロロ−6−エチルアミノ−1−ヒドロキシ−4−ニトロベン
ゼン。この態様の本発明製剤は好ましくは、直接染料を染料製剤全体に対して0
.01〜20重量%の量で含有する。
【0026】 本発明の製剤は、天然に生成する染料、例えばヘンナ・レッド、ヘンナ・ニュ
ートラル、ヘンナ・ブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、モチノキ樹皮
、セージ、ロッグウッド、アカネ根、カテキュ、Sedreおよびアルカネットも含
有し得る。
【0027】 本発明の染料製剤中の他の染料成分は、インドール化合物およびインドリン化
合物並びにそれらの生理学的適合性塩を包含する。好ましい例は、5,6−ジヒ
ドロキシインドール、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチ
ル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシイン
ドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシイ
ンドール−2−カルボン酸、6−ヒドロキシインドール、6−アミノインドール
、および4−アミノインドールである。他の好ましい例は、5,6−ジヒドロキ
シインドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,
6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン
、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、5,6−ジヒドロキシインドリ
ン−2−カルボン酸、6−ヒドロキシインドリン、6−アミノインドリン、およ
び4−アミノインドリンである。
【0028】 酸化染料前駆物質または直接染料は、単一の化合物である必要はない。本発明
の染毛製剤は、各染料の製造方法に起因する少量の他の成分を、それが染色結果
に悪影響を及ぼすこと、または他の理由(例えば毒物学的理由)によって排除する
必要の無い限り、含有してよい。
【0029】 本発明の毛髪染色および着色製剤中に使用するのに適当な染料に関しては、下
記も特に参照されたい:Ch.Zviak、The Science of Hair Care、第7章
(第248〜250頁;直接染料)および第8章(第264〜267頁;酸化染
料前駆物質)[“Dermatology”シリーズの第7巻として刊行されたもの(Ch
.Culnan およびH.Maibach編)、Marcel Dekker Inc.、ニューヨーク/
バーゼル、1986]、並びに“Europaeische Inventar der Kosmetik−Ro
hstoffe”(Europaeische Gemeinschaftから刊行され、ディスク形態でBunde
sverband Deutscher Industrie- und Handelsunternehmen fuer Arzneimitt
el,Reformwaren und Koerperpflegemittel d.V.、マンハイムから入手し得
るもの)。
【0030】 空気中の酸素または他の酸化剤(例えば過酸化水素)で酸化的に染色する場合
は特に、染毛製剤を通例、弱酸性ないしアルカリ性のpH(すなわちpH約5〜
11)に調節する。この目的のために、染料製剤はアルカリ性化剤を含有し、こ
れは通例、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、アンモニアまたは
有機アミンである。好ましいアルカリ性化剤は、モノエタノールアミン、モノイ
ソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2
−メチルプロパン−1,3-ジオール、2−アミノ−2−エチルプロパン−1,3
−ジオール、2−アミノ−2−メチルブタノール、およびトリエタノールアミン
、並びにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物である。それらのうち
、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロ
パノールおよび2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールが好ましい
。ω−アミノ酸、例えばω−アミノカプロン酸も、アルカリ性化剤として使用し
得る。
【0031】 酸化染料前駆物質から実際の染毛料を生成する場合、通常の酸化剤、例えば特
に過酸化水素、または尿素、メラミンもしくはホウ酸ナトリウムのその付加物を
使用し得る。しかし、空気中の酸素のみを酸化剤とする酸化が有利であり得る。
酵素を用いて酸化を行ってもよい。この場合、酸化性過化合物を生成するため、
および少量存在する酸化剤の作用を向上するために酵素を使用し得る。酵素(酵
素群1:酸化還元酵素)は、適当な第一中間体(還元剤)から電子を空気中の酸
素に移すことができる。好ましい酵素はオキシダーゼ、例えばチロシナーゼおよ
びラッカーゼであるが、グルコースオキシダーゼ、ウリカーゼまたはピルビン酸
オキシダーゼを使用してもよい。少量(例えば、組成物全体に対して1%または
それ以下)の過酸化水素の作用を、ペルオキシダーゼによって向上する方法もあ
る。
【0032】 酸化剤製剤は、酸化染料前駆物質製剤と、染毛直前に混合することが好ましい
。得られる即用の染毛製剤は、pH6〜10であることが好ましい。特に好まし
い態様おいては、染毛製剤を弱アルカリ性媒体中で使用する。適用温度は、15
〜40℃の範囲であり得、好ましくは頭皮の温度である。約5〜45分間(好ま
しくは15〜30分間)の接触時間後、毛髪から染毛製剤を濯ぎ落とす。界面活
性剤含量の高い担体(例えば染料シャンプー)を使用した場合には、毛髪をシャ
ンプーで洗う必要はない。
【0033】 毛髪が染色困難であるという特別な場合には、酸化染料前駆物質を含有する製
剤を、予め酸化成分と混合することなく毛髪に適用し得る。酸化成分は、20〜
30分間の接触時間後に、場合により濯いだ後で、適用する。更に10〜20分
間の接触時間後、毛髪を濯ぎ、要すればシャンプーする。毛髪への浸透を改善す
ることを意図して染料前駆物質を先に適用するこの態様の一方法においては、そ
のような製剤をpH約4〜7に調節する。別法においては、空気による酸化をま
ず行い、好ましくはpH7〜10の製剤を適用する。その後の後酸化促進相にお
いて、酸化剤として酸性化ペルオキシジスルフェート溶液を使用することが有利
であり得る。
【0034】 本発明の染料製剤を上記いずれの方法で適用するとしても、ある種の金属イオ
ンを染料製剤に添加することによって発色を補助および向上し得る。そのような
金属イオンの例は、Zn2+、Cu2+、Fe2+、Fe3+、Mn2+、Mn4+、Li+
、Mg2+、Ca2+およびAl3+である。Zn2+、Cu2+およびMn2+が特に適当
である。基本的に、金属イオンを生理学的適合性塩の形態で使用し得る。好まし
い塩は、酢酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、乳酸塩および酒石酸塩である。そのよ
うな金属塩の使用によって、毛髪色の発色を促進し、色調に所望の影響を与える
ことができる。
【0035】 本発明の染料製剤を製造するには、直接染料および酸化染料前駆物質(使用す
る場合)を、適当な水含有担体中に組み合わせる。染毛のためのそのような担体
は、例えば、クリーム、エマルジョン、ゲル、もしくは界面活性剤含有発泡性溶
液(例えばシャンプー)、泡エーロゾル、または毛髪に適用するのに適当な他の製
剤である。
【0036】 本発明の染料製剤は、そのような製剤中に通常存在する既知の活性物質、添加
剤および助剤をも含有し得る。染料製剤は多くの場合、少なくとも1種の界面活
性剤を含有する。原則として、アニオン性、双性イオン性、両性、ノニオン性お
よびカチオン性界面活性剤のいずれも適当である。しかし、多くの場合、アニオ
ン性、双性イオン性またはノニオン性界面活性剤から選択することが有利である
とわかった。
【0037】 本発明の染毛製剤に適当なアニオン性界面活性剤は、人体に対する使用に適し
たアニオン性界面活性物質である。そのような物質は、水可溶化アニオン基、例
えばカルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基と、
炭素原子数約10〜22の親油性アルキル基とを有する。更に、グリコールまた
はポリグリコールエーテル基、エステル、エーテル、アミドおよびヒドロキシル
基も、分子中に存在し得る。ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム塩並びに
モノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩(アルカノール基の炭素原
子数は2または3)の形態の、適当なアニオン性界面活性剤の例を次に挙げる:
【0038】 ・炭素原子数10〜22の直鎖脂肪酸(石鹸)、 ・式: R−O−(CH2−CH2O)x−CH2−COOH[式中、Rは炭素原子数
10〜22の直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。]で示され
るエーテルカルボン酸、 ・式: [R−NH(−CH2−CH2−O)n−CH2−COO]mZ[式中、Rは炭
素原子数2〜29の直鎖または分枝状、飽和または不飽和アシル基であり、nは
1〜10の整数であり、mは1または2の値であり、Zはアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属から成る群から選択するカチオンである。]で示されるアミドエ
ーテルカルボキシレート、
【0039】 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルサルコシド、 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルタウリド、 ・アシル基の炭素原子数10〜18のアシルイセチオネート、 ・アルキル基の炭素原子数8〜18のスルホコハク酸モノ−およびジアルキル
エステル、およびアルキル基の炭素原子数8〜18/オキシエチル基数1〜6の
スルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、 ・炭素原子数12〜18の直鎖アルカンスルホネート、 ・炭素原子数12〜18の直鎖α−オレフィンスルホネート、 ・炭素原子数12〜18の脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、
【0040】 ・式: R−O−(CH2−CH2O)x−SO3H[式中、Rは好ましくは直鎖の炭
素原子数10〜18のアルキル基であり、x=0または1〜12である。]で示
されるアルキルスルフェートおよびアルキルポリグリコールエーテルスルフェー
ト、 ・DE−A−3725030による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物
、 ・DE−A−3723354による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンお
よび/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、 ・DE−A−3926344による炭素原子数12〜24/二重結合数1〜6
の不飽和脂肪酸のスルホネート、 ・炭素原子数8〜22の脂肪アルコールにエチレンオキシドおよび/またはプ
ロピレンオキシド約2〜15分子が付加した生成物の形態のアルコールと酒石酸
およびクエン酸とのエステル、 ・ヤシ油モノグリセリドスルフェート。
【0041】 好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリ
コールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸(アルキル基の炭素原子
数10〜18、分子中のグリコールエーテル基数12までのもの)、スルホコハ
ク酸モノ−およびジアルキルエステル(アルキル基の炭素原子数8〜18のもの)
、およびスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル(アルキル基の
炭素原子数8〜18、オキシエチル基数1〜6のもの)、並びに石鹸である。
【0042】 ノニオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコール
エーテル基、またはポリオール/ポリグリコールエーテル基組み合わせを、親水
性基として有する。そのような化合物の例を、次に挙げる: ・炭素原子数8〜22の直鎖脂肪アルコール、炭素原子数12〜22の脂肪酸
、およびアルキル基の炭素原子数8〜15のアルキルフェノールの、エチレンオ
キシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物、 ・グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12-22脂肪酸モ
ノエステルおよびジエステル、 ・C8-22アルキルモノ−およびオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化
類似体、 ・ヒマシ油および水素化ヒマシ油のエチレンオキシド5〜60モル付加物、 ・ソルビタン脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物、 ・脂肪酸アルカノールアミドのエチレンオキシド付加物。
【0043】 好ましいノニオン性界面活性剤は、式: RO−(Z)x で示されるアルキルポリグリコシドである。このような化合物は、以下のパラメ
ータによって特徴付けられる。 アルキル基Rは、炭素原子数6〜22で、直鎖および分枝状のいずれであって
もよい。直鎖および2−メチル分枝状の第一級脂肪族基が好ましい。そのような
アルキル基の例は、1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、1−ミリスチル
、1−セチルおよび1−ステアリルである。1−オクチル、1−デシル、1−ラ
ウリルおよび1−ミリスチルが特に好ましい。いわゆる「オキソアルコール」を
出発物質とした場合には、アルキル鎖の炭素原子数が奇数である化合物が主とし
て生成する。
【0044】 本発明に従って使用するのに適当なアルキルポリグリコシドは、例えばアルキ
ル基Rを1種のみ有してよい。しかし、そのような化合物は通例、天然脂肪およ
び油または鉱油から製造するのであり、そのような場合、アルキル基Rは、出発
物質または化合物処理に応じた混合物となる。 特に好ましいアルキルポリグリコシドにおいて、Rは、 ・実質的にC8およびC10アルキル基、 ・実質的にC12およびC14アルキル基、 ・実質的にC8−C16アルキル基、または ・実質的にC12−C16アルキル基 から成る。
【0045】 糖単位Zとしては、任意の単糖またはオリゴ糖を用い得る。通例、炭素原子数
5または6の糖および対応するオリゴ糖を使用する。そのような糖の例は、グル
コース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、キシロース、
リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、タロ
ースおよびスクロースである。好ましい糖単位はグルコース、フルクトース、ガ
ラクトース、アラビノースおよびスクロースである。グルコースが特に好ましい
。 本発明に従って使用するのに適当なアルキルポリグリコシドは、平均1.1〜
5の糖単位を有する。x値1.1〜1.6のアルキルポリグリコシドが好ましい。
x値1.1〜1.4のアルキルグリコシドが特に好ましい。
【0046】 アルキルグリコシドは界面活性剤として作用するほか、毛髪への香料成分の固
定を改善するためにも使用し得る。従って、毛髪に対する香油の作用を毛髪処理
時間よりも延長したい場合、本発明の製剤の更なる成分としてアルキルグリコシ
ドを好ましく使用し得る。 上記アルキルポリグリコシドのアルコキシル化類似体も本発明に従って使用し
得る。そのような同族体は、アルキルグリコシド単位当たり平均10単位までの
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド単位を有し得る。
【0047】 双性イオン性界面活性剤も、特に補助界面活性剤として使用し得る。本発明に
おいて、双性イオン性界面活性剤は、少なくとも1個の第四級アンモニウム基お
よび少なくとも1個の−COO-または−SO3 -基を分子中に有する界面活性化
合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば
N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アルキ
ルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジ
メチルアンモニウムグリシネート、ヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモ
ニウムグリシネート、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロ
キシエチルイミダゾリンであって、アルキルまたはアシル基の炭素原子数8〜1
8のもの、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチル
グリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、INCI名Cocamid
opropyl Betaineとして知られる脂肪酸アミド誘導体である。
【0048】 両性界面活性剤も、特に補助界面活性剤として適当である。両性界面活性剤は
、C8-18アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基およ
び少なくとも1個の−COOHまたは−SO3H基を分子中に有し、分子内塩を
形成し得る界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、N−アルキル
グリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキル
イミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグ
リシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノ
プロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸(アルキル基の炭素原子数約8〜18の
もの)である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロ
ピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、およびC12-18
アシルサルコシンである。
【0049】 本発明による毛髪処理製剤中に使用するのに適当なカチオン性界面活性剤の例
は特に、第四級アンモニウム化合物、エステルクォート(esterquat)およびア
ミドアミンである。 好ましい第四級アンモニウム化合物は、次のようなハロゲン化アンモニウム(
とりわけ、塩化および臭化アンモニウム)である: アルキルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメ
チルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウム
クロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジル
アンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリド。他の好ま
しい第四級アンモニウム化合物は、INCI名Quaternium−27およびQuater
nium−83として知られるイミダゾリウム化合物である。上記界面活性剤の長鎖
アルキル鎖は、10〜18個の炭素原子を有することが好ましい。
【0050】 エステルクォートは、少なくとも1個のエステル官能基と少なくとも1個の第
四級アンモニウム基との両方を構造要素として有する既知の物質である。好まし
いエステルクォートは、脂肪酸とトリエタノールアミンとの第四級化エステル塩
、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの第四級化エステル塩、および脂肪酸
と1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの第四級化エステル塩であ
る。そのような生成物は、例えば、Stepantex(登録商標)、Dehyquart(登録
商標)およびArmocare(登録商標)の名称で市販されている。そのようなエス
テルクォートの例は、生成物Armocare(登録商標)VGH−70、N,N−ビス
−(2−パルミトイルオキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド、並びに
Dehyquart(登録商標)F−75およびDehyquart(登録商標)AU−35であ
る。
【0051】 アルキルアミドアミンは通例、天然または合成の脂肪酸および脂肪酸フラクシ
ョンをジアルキルアミノアミンでアミド化することによって調製する。本発明の
目的に特に適当なこの群の化合物は、Tegoamid(登録商標)S18の名称で入
手し得るステアラミドプロピルジメチルアミンである。 カチオン性界面活性剤として使用するのに適当な第四級糖誘導体の一例は、市
販生成物Glucquat(登録商標)100(INCI名:Lauryl Methyl Gluceth-10 Hy
droxypropyl Dimonium Chloride)である。
【0052】 界面活性剤として使用するアルキル基を有する化合物は、単一の化合物であっ
てよい。しかし、通例、そのような化合物は天然の植物性または動物性原料から
製造するので、原料に応じてアルキル鎖長の異なる化合物の混合物として得られ
る。 脂肪アルコールのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物
、またはそのような付加物の誘導体である界面活性剤は、「通常の」同族体分布を
有する生成物、および狭い同族体分布を有する生成物のいずれであってもよい。
「通常の」同族体分布を有する生成物は、触媒としてアルカリ金属、アルカリ金属
水酸化物またはアルカリ金属アルコラートを使用して、脂肪アルコールとアルキ
レンオキシドとの反応によって得る同族体混合物である。一方、狭い同族体分布
は、例えばヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類金属塩、アル
カリ土類金属酸化物、水酸化物またはアルコラートを触媒として使用した場合に
得られる。同族体分布の狭い生成物を使用することが有利であり得る。
【0053】 好ましい態様においては、本発明に従って使用する酸化染料製剤はケア成分を
含有する。ケア成分は好ましくは、カチオン性ポリマー、シリコーン並びにタン
パク質加水分解物およびその誘導体から成る群から選択する。 第一のカチオン性ポリマー群は、いわゆる「一時的にカチオン性の」ポリマー
である。そのようなポリマーは通例、あるpHでは第四級アンモニウム基として
(すなわちカチオンとして)存在するアミノ基を有する。
【0054】 カチオン性ポリマーの中では、恒常的にカチオン性のポリマーが好ましい。本
発明によると、「恒常的にカチオン性のポリマー」とは、組成物のpHにかかわ
らずカチオン基を有するポリマーである。そのようなポリマーは通例、第四級窒
素原子を例えばアンモニウム基として有するポリマーである。好ましいカチオン
性ポリマーの例を次に挙げる:
【0055】 ・Celquat(登録商標)およびPolymer JR(登録商標)の名称で市販されて
いる第四級化セルロース誘導体。好ましい第四級化セルロース誘導体は、Celqu
at(登録商標)H100、Celquat(登録商標)L200およびPolymer JR
(登録商標)400である。 ・第四級基を有するポリシロキサン、例えば 市販品であるQ2−7224(製
造者: Dow Corning; 安定化したトリメチルシリルアモジメチコン)、Dow
Corning 929 Emulsion(Amodimethiconeとしても知られるヒドロキシア
ミノ修飾シリコーンを含有)、SM−2059(製造者: General Electric)
、SLM−55067(製造者: Wacker)、並びにAbil(登録商標)−Quat3
270および3272(製造者: Th.Goldschmidt; ジ第四級ポリジメチルシ
ロキサン、Quaternium−80)。 ・カチオン性グアー誘導体、例えばとりわけCosmedia(登録商標)Guarおよび
Jaguar(登録商標)の名称で市販されている生成物。 ・ジメチルジアリルアンモニウム塩のポリマー、並びにアクリル酸およびメタク
リル酸のエステルおよびアミドとのそのコポリマー。このようなカチオン性ポリ
マーの例は、Merquat(登録商標)100(ポリ(ジメチルジアリルアンモニウ
ムクロリド))およびMerquat(登録商標)550(ジメチルジアリルアンモニ
ウムクロリド/アクリルアミドコポリマー)の名称の市販品である。
【0056】 ・ビニルピロリドンとジアルキルアミノアクリレートおよびメタクリレートの第
四級化誘導体とのコポリマー、例えば硫酸ジエチルで第四級化したビニルピロリ
ドン/ジメチルアミノメタクリレートコポリマー。このような化合物は、Gafqu
at(登録商標)734、およびGafquat(登録商標)755の名称で市販されて
いる。 ・Luviquat(登録商標)FC370、FC550、FC905およびHM55
2の名称で市販されている、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾリウムメトクロ
リドコポリマー。 ・第四級化ポリビニルアルコール。 ・Polyquaternium 2、Polyquaternium 17、Polyquaternium 18、お
よびPolyquaternium 27の名称で知られる、ポリマー主鎖に第四級窒素原子
を有するポリマー。
【0057】 他の適当なカチオン性ポリマーは、Polyquaternium 24 (市販生成物: 例えばQ
uatrisoft(登録商標)LM 200)、Polyquaternium 32、Polyquaternium 35 およ
び Polyquaternium 37 (市販生成物: Salcare(登録商標)SC 92 および Salcar
e(登録商標)SC 95)の名称で知られるポリマーである。Copolymer 845 (製造者
: ISP)、Gaffix(登録商標)VC 713 (製造者: ISP)、Gafquat(登録商標)ASCP
1011、Gafquat(登録商標)HS 110、Luviquat(登録商標)8155 および Luviqua
t(登録商標)MS 370 の商品名で知られるビニルピロリドンコポリマーも、本
発明に従って使用するのに適当である。
【0058】 本発明によると、好ましいカチオン性ポリマーは、第四級化セルロース誘導体
、ジメチルジアリルアンモニウム塩ポリマー、Polyquaternium 27 およびそのコ
ポリマー、およびPolyquaternium 2 タイプのポリマーである。カチオン性セル
ロース誘導体、とりわけ市販生成物のPolymer(登録商標)JR 400、およびPolyq
uaternium 2 タイプのポリマー、とりわけ市販生成物のMirapol(登録商標)A-1
5が、特に好ましいカチオン性ポリマーである。 カチオン性ポリマーは、本発明に従って使用する組成物中に、組成物全体に対
して好ましくは0.05〜5重量%の量で存在する。0.1〜5重量%の量が特に
好ましい。
【0059】 カチオン性ポリマーと組み合わせるか、またはその代替品として、両性ポリマ
ーをケア成分として使用してもよい。両性ポリマーは、両性のポリマー、すなわ
ち分子内に遊離のアミノ基と遊離の−COOHまたは−SOHの両方を含み、
分子内塩を形成しうるポリマー;分子内に第四級アンモニウム基と−COO
たは−SO 基とを含む双性イオン性ポリマー;および−COOHまたは−S
H基と第四級アンモニウム基とを含むポリマーである。本発明に従って使用
するのに適する両性ポリマーの1例は、Amphomer(登録商標)の名で市
販されているアクリル樹脂、すなわちt−ブチルアミノエチルメタクレートと、
N−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−アクリルアミドと、アクリル酸
、メタクリル酸およびそれらの単純なエステルからなる群から選択する2種また
はそれ以上のモノマーとのコポリマーである。他の好ましい両性ポリマーは、不
飽和カルボン酸(たとえばアクリル酸およびメタクリル酸)、カチオン性の不飽
和カルボン酸誘導体(たとえば、塩化アクリルアミドプロピル=トリメチル=ア
ンモニウム)および、場合により他のイオン性または非イオン性モノマー(たと
えば、DE−OS 39 29 973およびその中に引用されている先行文献に
開示されているもの)から成る。本発明によると、アクリル酸、メチルアクリレ
ートおよびメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリドのターポリマー、す
なわちMerquat(登録商標)2001Nの名称で市販されているものが特に好ま
しい両性ポリマーである。
【0060】 本発明に従って使用するのに適当な他のケア成分は、シリコーン油およびシリ
コンゴム、とりわけジアルキルおよびアルキルアリールシロキサン、例えばジメ
チルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサン、並びにそれらのアル
コキシル化および第四級化類似体である。そのようなシリコーン油の例は、市販
品であるDC190、DC200およびDC1401並びにDC344およびD
C345(Dow Corning)、Q2−7224(製造者:Dow Corning; 安定
化したトリメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning(登録商標)929
Emulsion (アモジメチコンとしても知られるヒドロキシルアミノ修飾シリコ
ーンを含有)、SM−2059(製造者:General Electric)、SLM−5
5067(製造者:Wacker)、Abil(登録商標)Quat3270および327
2(製造者:Th. Goldschmidt; ジ第四級ポリジメチルシロキサン、Quatern
ium−80)、並びに市販生成物Fancorsil(登録商標)LIM−1である。適
当なアニオン性シリコーン油は、生成物Dow Corning(登録商標)1784で
ある。
【0061】 タンパク質加水物分解物は、タンパク質を酸、塩基または酵素の触媒作用によ
り分解することによって得られる生成物混合物である。 本発明によると、植物および動物のいずれに由来するタンパク質加水分解物を
使用してもよい。
【0062】 動物性タンパク質加水物分解物の例は、エラスチン、コラーゲン、ケラチン、
絹および乳タンパク質の加水物分解物で、塩の形態でも存在し得る。そのような
生成物は例えば、Dehylan(登録商標) (Henkel)、Promois(登録商標) (Inter
organa)、Collapuron(登録商標) (Henkel)、Nutrilan(登録商標) (Gruenau)
、Gelita-Sol(登録商標) (Deutsche Gelatine Fabriken Stoess & Co.)、Lexe
in(登録商標) (Inolex) および Kerasol(登録商標) (Croda)の商品名で市販
されている。
【0063】 本発明によると、植物由来のタンパク質加水物分解、例えば、大豆、アーモン
ド、エンドウ、藻類、ジャガイモおよび小麦のタンパク質加水物分解物を使用す
ることが好ましい。そのような生成物は例えば、Gluadin(登録商標) (Henkel)
、DiaMin(登録商標) (Diamalt)、Lexein(登録商標) (Inolex) および Crote
in(登録商標) (Croda) の商品名で市販されている。
【0064】 タンパク質加水物分解物そのものを使用することが好ましいが、その代わりに
、別に得られるアミノ酸混合物を場合により使用してもよい。タンパク質加水物
分解物の誘導体(例えば脂肪酸との縮合物の形態、またはカチオン性誘導体化さ
れたもの)を使用することも可能であるが、好ましさは劣る。そのような生成物
は例えば、Lamepon(登録商標) (Henkel)、Lexein(登録商標) (Inolex)、Cro
lastin(登録商標) (Croda)、Crotein(登録商標) (Croda)、Lamequat(登録
商標) および Croquat(登録商標)の商品名で市販されている。
【0065】 タンパク質加水物分解物または誘導体は、本発明に従って使用する酸化染料製
剤中に、染料製剤全体に対して好ましくは0.1〜5重量%の量で存在する。0.
1〜2重量%の量が特に好ましい。
【0066】 本発明の酸化染料製剤は、上記の酸化剤および他成分のほか、そのような化粧
品組成物用の当業者の知られた他の成分のいずれをも原則的に含有し得る。 他の活性物質、助剤および添加剤を以下例示する: ・増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビ
アガム、インドガム、イナゴマメガム、アマニガム、デキストラン、セルロース
誘導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよびカルボ
キシメチルセルロース)、デンプンフラクションおよび誘導体(例えばアミロース
、アミロペクチンおよびデキストリン)、クレー(例えばベントナイト)、または
純合成ヒドロコロイド(例えばポリビニルアルコール)、 ・構造剤、例えばグルコース、およびマレイン酸、 ・ヘアコンディショニング化合物、例えばリン脂質(例えば大豆レシチン、卵
レシチンおよびケファリン)、 ・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、 ・溶媒および可溶化剤、例えばエタノール、イソプロパノール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコール、
【0067】 ・繊維構造改善成分、とりわけ単糖、二糖およびオリゴ糖、例えばグルコース
、ガラクトース、フルクトースおよびラクトース、 ・フケ防止剤、例えばPiroctone Olamine、Zinc Omadine、およびClim
bazol、 ・UVフィルター、とりわけ誘導体化したベンゾフェノン、ケイ皮酸誘導体お
よびトリアジン類、 ・pH値調節のための物質、例えば通常の酸、とりわけ可食酸および塩基、 ・活性物質、例えばパンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドン
カルボン酸およびその塩、ビサボロール、植物抽出物並びにビタミン、 ・コレステロール、 ・コンシステンシー調節剤、例えば糖エステル、ポリオールエステルまたはポ
リオールアルキルエーテル、
【0068】 ・脂肪および蝋、例えば鯨蝋、蜜蝋、モンタン蝋およびパラフィン、 ・脂肪酸アルカノールアミド、 ・錯化剤、例えばEDTA、NTA、およびホスホン酸、 ・膨潤および浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、カーボネート、水素カーボネート、グアニジン類、尿素類、第一、第
二および第三ホスフェート、 ・乳濁剤、例えばラテックス、 ・真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ−およびジステアレート、並び
にPEG−3−ジアステレート、 ・過酸化水素および他の酸化剤用の安定剤、 ・プロペラント、例えばプロパン/ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル
、CO2および空気。 他の任意成分およびその使用量に関する情報は、当業者に知られた文献、例え
ばK. Schrader、Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika、第2版、Huethig
Buch Verlag、ハイデルベルク、1989から得ることができる。
【0069】 以下の実施例は本発明の説明を意図したものである。 実施例 1.合成例 4−アミノ−6−((5'−アミノ−2'−ヒドロキシ−3'−メチルフェニル
)メチル−2−メチルフェノール・2HClの合成 6−((2'−ヒドロキシ−3'−メチル−5'−ニトロフェニル)メチル)−
2−メチル−4−ニトロフェノール(Makrom. Chem. 135、97−106、1
970に従って合成したもの)のエタノール溶液を、Pd/活性炭5gの存在下
に水素化した。水素の取り込みがなくなったら、溶液を濾過し、希塩酸で酸性化
した。濃縮乾固して、所望の物質を無色結晶として得た。
【0070】 2.染色例 染色例において量はすべて重量部で表す。 2.1 染色クリームの調製
【表1】 16−18脂肪アルコール(INCI名:セテアリルアルコール)(HENKEL)12−18脂肪アルコール(INCI名:ココナツアルコール)(HENKEL) EO約20単位を有するセチルステアリルアルコール(INCI名:セテア
レト−20)(HENKEL) ラウリルエーテルスルフェート・ナトリウム塩(活性物質約27.5%;I
NCI名:ナトリウム ラウレト スルフェート)(HENKEL) N,N−ジメチル−N−(C8−18−ココアミドプロピル)−アンモニウムアセ
トベタイン(活性物質約30%;INCI名:アクア(水),コカミドプロピル
ベタイン)(HENKEL)
【0071】 Hydrenol D、Lorol および Eumulgin B2を80℃で溶融し、Texapon NSO およ
び Dehyton K を含有する水(80℃)と混合し、激しく攪拌することによって
乳化した。その後、エマルジョンを穏やかに攪拌しながら冷却した。
【0072】
【表2】 亜硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウムおよびアンモニアを加えた水(50℃)
に、染料前駆物質を溶解した。 染料前駆物質溶液(混合物B)をエマルジョン(混合物A)に加え、アンモニ
アでpH10に調節し、水で全量100gとした。温度が室温となるまで攪拌を
続けた。
【0073】 2.2 ケラチン繊維の染色 調製した染料クリームと3%H溶液とを2:1の比で混合し、その混合
物を、長さ5cmの、標準化した80%灰色の特に前処理していない人毛房(Ker
ling)に適用した。32℃で30分間の接触時間後に毛髪を濯ぎ、標準的なシャ
ンプーで洗い、乾燥した。
【0074】 下記第二中間体を染色に使用した: ・2−メチル−5−アミノフェノール(K1) ・1−ナフトール(K2) ・2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール(K3) ・1,3−ビス−(2',4'−ジアミノフェノキシ)プロパン(K4) ・2−メチル−5−(2'−ヒドロキシエチルアミノ)フェノール(K5) 第一中間体として4−アミノ−6−((5'−アミノ−2'−ヒドロキシ−3'
−メチルフェニル)メチル)−2−メチルフェノール・2HClを使用して、下
記染色結果を得た。
【0075】
【表3】 これらの色は、洗浄堅牢性および鮮明度が高かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB082 AB352 AB412 AC032 AC072 AC182 AC551 AC552 AC712 AC782 CC36 DD06 EE03 EE09 FF01 4H006 AA01 AA03 AB12 AB84

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、置換基Xは式(II): 【化2】 で示され、 2個の置換基RおよびRの少なくとも一方と2個の置換基RおよびR の少なくとも一方とが、 ・C1-4アルキル基、 ・C1-4アルコキシル基、 ・C1-4モノヒドロキシアルキル基、 ・C3-4ジヒドロキシアルキル基、 ・−Ca2aOCb2b+1(ここで、a=1〜3、b=1〜3)、 ・アリル基、 ・ハロゲン原子、 ・−O−CH2−CH=CH2、または ・−CH=CH−COOZ(ここで、Z=Hまたは生理学的に適合性の無機もし
    くは有機カチオン) であり、場合により他方の置換基は水素であり得、 置換基RおよびRは ・水素、 ・C1-3アルキル基、または ・C1-3アルコキシル基であり、 −A−は ・基−(CH2x−(ここで、x=1〜4)、 ・基−CH2-c(CH3c−(ここで、c=1〜2)、 ・基−O−(CH2y−O−(ここで、y=1〜4)、 ・基−O−(Cn2n-z(OH)z)−O−(ここで、n=1〜10でz=1であ
    るか、またはn≧3の場合にz=2である)、 ・基−O−(C24−O)u−(ここで、u=1〜4)、または ・基−O−(C36−O)v−(ここで、v=1〜4) のうちの一つである。] で示されるアミノフェノール誘導体またはその水溶性塩。
  2. 【請求項2】 Aが−CH2−である請求項1に記載のアミノフェノール誘
    導体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のアミノフェノール誘導体の、酸化
    染料中の第一中間体としての使用。
  4. 【請求項4】 第一中間体としての請求項1または2に記載のアミノフェノ
    ール誘導体、および通常の化粧品成分を含有するケラチン繊維用酸化染料製剤。
  5. 【請求項5】 他の第一中間体を少なくとも1種含有する請求項4に記載の
    ケラチン繊維用酸化染料製剤。
  6. 【請求項6】 p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、p−ア
    ミノフェノール、1−(2'−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、N
    ,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、4−アミノ
    −3−メチルフェノール、4−アミノ−2−((ジエチルアミノ)メチル)−フ
    ェノール、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、2,4,5,6−テトラア
    ミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、4−ヒド
    ロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、および4,5−ジアミノ−1−(2
    ’−ヒドロキシエチル)−ピラゾールから選択する他の第一中間体を含有する請
    求項5に記載のケラチン繊維用酸化染料製剤。
  7. 【請求項7】 第二中間体を少なくとも1種含有する請求項4〜6のいずれ
    かに記載のケラチン繊維用酸化染料製剤。
  8. 【請求項8】 2−メチル−5−アミノフェノール、1−ナフトール、2−
    クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、1,3−ビス−(2',4'−ジア
    ミノフェノキシ)−プロパン、および2−メチル−5−(2'−ヒドロキシエチ
    ルアミノ)−フェノールから選択する少なくとも1種の第二中間体を含有する請
    求項4〜7のいずれかに記載のケラチン繊維用酸化染料製剤。
  9. 【請求項9】 酸化染料製剤全体に対して、第一中間体を0.005〜20
    重量%、好ましくは0.1〜5重量%含有し、第二中間体を0.005〜20重
    量%、好ましくは0.1〜5重量%含有する請求項7または8に記載の酸化染料
    製剤。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種の直接染料をも含有する請求項4〜9のい
    ずれかに記載の酸化染料製剤。
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