JP2003512290A - 家畜抗菌剤としての8a−アザライド - Google Patents

家畜抗菌剤としての8a−アザライド

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Abstract

(57)【要約】 8a−アザライドは家畜、特にウシ及びブタの呼吸器及び腸内の細菌感染の治療及び予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の要約 本発明は家畜の呼吸器又は腸内の細菌感染の治療又は予防方法を提供する。
【0002】 発明の背景 家畜の呼吸器及び腸内の細菌感染に関連する罹病率及び死亡率は畜産業の重大
な経済的損失である。ウシ、特に子ウシは特に通気の悪い密集した牛舎では、離
乳、輸送、脱水、飼料変化又は不足の結果としてのストレスにより細菌呼吸器感
染を非常に受け易くなる。ウシ呼吸器感染の主要原因病原細菌はPasteur
ella haemolytica、P.multocida、Haemoph
ilus somnus及びマイコプラズマ種である。ブタでは、Pasteu
rella multocida又はActinobacillus pleu
ropneumoniae及びマイコプラズマ種に起因する呼吸器感染が相当の
損失に関係している。ウシとブタの腸疾患の最も一般的な原因生物は大腸菌、T
reponema hyodysenteriae及びサルモネラ種である。
【0003】 家畜の呼吸器及び腸内感染に対して現在使用されている治療用抗菌剤としては
、広い範囲の感染剤に有効な種々の群の旧製品(特にテトラサイクリン)と、主
にウシ呼吸器疾患の治療用として最近開発された製品群(例えばキノロン(ダノ
フロキサシン、エンロフロキサシン)、セファロスポリン(セフキノム、セフチ
オフル)、マクロライド(チルミコシン)、及びフロルフェニコール)が挙げら
れる。旧抗菌剤には実地で耐性が発現している。新製品に対する耐性はまだ問題
になっていないが、過剰に使用すると時が経つにつれて耐性を生じ易く、使用中
に薬剤群の数、従って作用メカニズムの数を増すにつれて個々の化合物に対する
耐性発現確率は減ることが知られている。従って、獣医学で使用するのに適した
抗菌化合物を絶えず発見する必要があり、このような化合物は動物又はヒト医学
で現在使用されている抗菌剤と別の化学種に属することが好ましい。家畜用新規
抗菌剤の他の望ましい特性として、標的生物に対する力価が高く、標的組織濃度
が高く、組織及び血漿半減期が長いことが挙げられる。
【0004】 8a−アザライドは環窒素原子を含む15員ラクトン環を特徴とする抗生物質
である。ヨーロッパ特許出願第508,699号には1群の8a−アザライドが
開示されており、エリスロマイシンに似た抗菌スペクトルをもち、大腸菌やイン
フルエンザ菌等のグラム陽性細菌及びグラム陰性細菌に対してin vitro
活性であるとしている。しかし、ヨーロッパ特許出願第508,699号は家畜
の細菌呼吸器又は腸内感染の治療及び予防に8a−アザライドを使用することは
開示していない。更に、8a−アザライドがウシ及びブタ細菌呼吸器及び腸内感
染の一般的な原因生物に対して抗菌活性をもつことも示唆していない。
【0005】 発明の詳細な説明 本発明は家畜の呼吸器又は腸内の細菌感染の治療又は予防方法を提供し、該方
法は、前記治療又は予防を必要とする家畜に治療又は予防的に有効な量の8a−
アザライドを投与することを特徴とする。
【0006】 1好適態様において、8a−アザライドは式I:
【0007】
【化2】
【0008】 をもつ化合物、又は医薬的に許容されるその塩、又は医薬的に許容されるその金
属錯体であり、前記金属錯体は銅、亜鉛、コバルト、ニッケル及びカドミウムか
ら構成される群から選択され、前記式中、 Rは水素;ヒドロキシ;C1−4アルコキシ;ホルミル;C1−10アルキル
カルボニル、C1−10アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C 1−10 アラルコキシカルボニル、C1−10アルキルスルホニルもしくはアリ
ールスルホニル(但し、前記C1−10アルキル基は1〜3個のハロ(F、Cl
、Br)、ヒドロキシ、アミノ、C1−5アシルアミノ又はC1−4アルキル基
で置換されている);又は置換されていてもいなくてもよいC1−10アルキル
、C2−10アルケニルもしくはC2−10アルキニルであり、但し前記アルキ
ル鎖が3炭素長以上の場合には式−NR−(式中、Rは水素又はC1−3アルキ
ルである)のオキサ、チア又はアザの1〜2個を挿入してもよく、前記置換基は
独立して、 (a)場合により1〜3個のハロ(F、Cl、Br、I)、C1−4アルキル、
1−3アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル
)アミノ又はヒドロキシで置換されたアリール又はヘテロアリール、 (b)置換されていなくてもよいし、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルア
ミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルオキシ又は
1−4アルキルカルボニルアミノで置換されていてもよいヘテロシクリル、 (c)ハロ(F、Cl、Br又はI)、 (d)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)又はRS(O)
(式中、Rは水素、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキ
ル又はヘテロアラルキルであり、RはC1−6アルキル又はアリールである)
でアシル化されていてもよいヒドロキシ、 (e)C1−10アルコキシ、 (f)置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
1−4アルキル基で置換されていてもよいアリールオキシ又はヘテロアリール
オキシ、 (g)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)、ROC(=O)又
はRSO基(式中、R及びRは上記と同義である)でアシル化されてい
てもよいアミノ又はC1−10アルキルアミノ、 (h)ジ(C1−10アルキル)アミノ、 (i)アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アラルキルアミノ又はヘテロア
リールアルキルアミノ(但し、前記アリール又はヘテロアリール基は置換されて
いなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又はC1−4アルキル
基で置換されていてもよい)、 (j)メルカプト、 (k)C1−10アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、
アリールチオ、アリールスルフィニル又はアリールスルホニル(但し、前記アリ
ール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又
はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (l)ホルミル、 (m)C1−10アルキルカルボニル、 (n)アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アラルキルカルボニル
又はヘテロアリールアルキルカルボニル(但し、前記アリール又はヘテロアリー
ル基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (o)カルボキシ、 (p)C1−10アルコキシカルボニル、 (q)アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アラルコ
キシカルボニル又はヘテロアリールアルコキシカルボニル(但し、前記アリール
又はヘテロアリール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロ
キシ、アミノ又はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (r)N原子が置換されていなくてもよいし、1〜2個のC1−6アルキル基又
はC4−6アルキレン鎖で置換されていてもよいカルバモイル又はスルファモイ
ル、 (s)シアノ、 (t)イソニトリロ、 (u)ニトロ、 (v)アジド、 (w)置換されていなくてもよいし、窒素又は炭素上をC1−10アルキルで置
換されていてもよいイミノメチル、 (x)オキソ、又は (y)チオノの1〜3個であり、 RとRは独立して水素、C1−10アルキル、アリールであるか、又は RとRは一緒になってオキソ又はチオノであり、 RとRは独立して水素又はアルキルカルボニルであるか、 RとRは一緒になってカルボニルであるか、 RとRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキシ基で置換されて
いてもよいC−Cアルキレンであり、 RとRは同時に水素であるか、又は RとRの一方が水素であり、他方がヒドロキシ;ホルミルオキシ、C1−1 アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ及びアラルキルカルボ
ニルオキシから構成される群から選択されるアシルオキシ誘導体;又は−NHR 12 [式中、R12は水素、置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロもし
くはC1−3アルキル基で置換されていてもよいアリールスルホニルもしくはヘ
テロアリールスルホニル、アルキルスルホニル、又は−C(=O)−X−A−R 13 であり、式中、Xは結合、O又はNHであり、Aは結合又はC−Cアル
キレンであり、R13は水素、C−C10アルキル、アリール、アラルキル、
ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cシクロアルキルであり、水素以
外の全R13基はハロゲン、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、シアノ、イ
ソニトリロ、ニトロ、アミノ、モノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、
メルカプト、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C −Cアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、スルファモ
イル、アリールスルホニル、カルボキシ、カルバモイル、C−Cアルキルカ
ルボニル又はC1−Cアルコキシカルボニルの1個以上で置換されていてもよ
い]であるか、又は RとRは一緒になってオキソ、ヒドロキシイミノ、アルコキシイミノ、アラ
ルコキシイミノ又はアミノイミノであり、 Rはメチル、アラルコキシカルボニル又はアリールスルホニルであり、 Rは水素、ホルミル、C1−10アルキルカルボニル、C1−10アルコキシ
カルボニル、又はアリールアルコキシカルボニルであり、 R10は水素であるか、又は R10とRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキソ基で置換され
ていてもよいC−Cアルキレンであり、 mとnは独立して0又は1である。
【0009】 より好ましくは、8a−アザライドは式Iをもち、式中、nとmは0であり、
は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニ
ル又はアリールスルホニルであり、前記アルキル及びアルケニルは場合によりハ
ロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−10アルコキシカルボニル、アミノ、C1−1 アルキルアミノ、ジ(C1−10アルキルアミノ)、アリール又はアラルコキ
シカルボニルで置換されており、R、R、R、R、R及びR10は各
々水素であり、RとRの一方は水素であり、他方はヒドロキシル、C1−1 アルキルカルボニルオキシ、アラルキルカルボニルオキシ、アミノ、又はC −10 アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールC1−10アルキル
カルボニル、C1−10アルコキシカルボニル、アリールC1−10アルコキシ
カルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニルも
しくはアリールスルホニルで置換されたアミノから選択され、Rはメチルであ
る。
【0010】 nとmが0であり、Rがメチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル
、2−シアノエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メ
トキシカルボニルエチル、2−ベンジルオキシカルボニルエチル、シアノメチル
、2−アミノエチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、2−フルオロエチル、2
−フルオロアリル、ベンジル又はオキシラニルメチルであり、R、R、R 、R、R及びR10が水素であり、R又はRの一方が水素であり、他方
がヒドロキシ又はアミノであり、Rがメチルである式Iの8a−アザライドが
更に好ましい。最も好ましいR基はメチル、エチル、プロピル、アリル、2−
メトキシカルボニルエチル又は2−(ジメチルアミノ)エチルである。
【0011】 別の好適態様では、本発明は原因生物がパスツレラ種、アクチノバシラス種、
Haemophilus somnus又はマイコプラズマ種から構成される群
から選択されるウシ又はブタ細菌呼吸器感染の治療又は予防方法を提供し、前記
方法は前記治療又は予防を必要とするウシ又はブタに治療又は予防的に有効な量
の8a−アザライドを投与することを特徴とする。より好ましくは、8a−アザ
ライドは式Iをもち、Rがメチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル
、2−シアノエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メ
トキシカルボニルエチル、2−ベンジルオキシカルボニルエチル、シアノメチル
、2−アミノエチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、2−フルオロエチル、2
−フルオロアリル、ベンジル又はオキシラニルメチルであり、R、R、R 、R、R及びR10が水素であり、R又はRの一方が水素であり、他方
がヒドロキシ又はアミノであり、Rがメチルである式Iの8a−アザライドが
特に好ましい。最も好ましいR基はメチル、エチル、プロピル、アリル、2−
メトキシカルボニルエチル又は2−(ジメチルアミノ)エチルである。
【0012】 別の好適態様では、本発明は原因生物が大腸菌、Treponema hyo
dysenteriae及びサルモネラ種から選択されるウシ又はブタ細菌腸内
感染の治療又は予防方法を提供し、前記方法は前記治療又は予防を必要とするウ
シ又はブタに治療又は予防的に有効な量の8a−アザライドを投与することを特
徴とする。より好ましくは、8a−アザライドは式Iをもち、Rがメチル、エ
チル、プロピル、アリル、プロパルギル、2−シアノエチル、2−ヒドロキシエ
チル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシカルボニルエチル、2−ベンジル
オキシカルボニルエチル、シアノメチル、2−アミノエチル、2−(ジメチルア
ミノ)エチル、2−フルオロエチル、2−フルオロアリル、ベンジル又はオキシ
ラニルメチルであり、R、R、R、R、R及びR10が水素であり、
又はRの一方が水素であり、他方がヒドロキシ又はアミノであり、R
メチルである式Iの8a−アザライドが特に好ましい。最も好ましいR基はメ
チル、エチル、プロピル、アリル、2−メトキシカルボニルエチル又は2−(ジ
メチルアミノ)エチルである。
【0013】 本明細書で使用する「8a−アザライド」とは、下記核構造をもつ化合物を意
味し、式中、星印は置換位置を示す。
【0014】
【化3】
【0015】 本明細書ではエリスロマイシンAの誘導体、即ち9−デオキソ−8a−アザ−
8a−ホモエリスロマイシンAの誘導体を8a−アザライドと呼ぶ。
【0016】 「治療又は予防的に有効な量」なる用語は、宿主動物が感染を駆除又は防御で
きるように細菌を阻害するために十分なレベルの抗菌活性を標的感染部位に提供
する8a−アザライドの量を意味する。
【0017】 「治療又は予防」とは、宿主動物が感染を駆除又は防御できるように細菌感染
の徴候及び症状の発現後又は前に8a−アザライドを使用することを意味する。
【0018】 「呼吸器又は腸内の細菌感染」とは、その原因生物又は原因であると思われる
生物が8a−アザライドに感受性であるような呼吸器又は消化管の感染を意味す
る。このような生物の非限定的な例としては、パスツレラ種(例えばP.hae
molytica、P.multocida)、Haemophilus so
mnus、Actinobacillus pleuropneumoniae
、マイコプラズマ種、大腸菌、Treponema hyodysenteri
ae及びサルモネラ種(例えばS.typhimurium、S.dublin
)が挙げられる。
【0019】 式Iの各基の定義に使用する用語(例えばアルキル、アリール、ヘテロシクリ
ル、置換等)はヨーロッパ特許出願第508,699号で使用されていると同一
の意味をもつ。
【0020】 「医薬的に許容される塩」なる用語は、無機酸と有機酸を含む医薬的に許容さ
れる非毒性酸から製造した塩を意味する。このような酸としては、酢酸、ベンゼ
ンスルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマ
ル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マ
レイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸
、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等
が挙げられる。クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及び酒
石酸が特に好ましい。
【0021】 8a−アザライドはヨーロッパ特許出願第508,699号に開示されている
ような公知化合物でもよいし、公知方法を使用して容易に入手可能な出発材料か
ら製造してもよい。8a−アザライドの代表例を以下に挙げる。 9−デオキソ−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−エチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(3−フェニルプロピル)−8a−アザ−9−デオキソ−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−アリル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(プロピ−1−イル)−8a−ホモエリスロ
マイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(プロピ−1−イルオキシ)−8a−ホモエ
リスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−オキソエチ−1−イル)−8a−ホモ
エリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−ヒドロキシエチ−1−イル)−8a−
ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((2,3−エポキシ)プロピ−1−イル)
−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((11−アゼチジニル)−2−エチ−1−
イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((1−ピロリジニル)−2−エチ−1−イ
ル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((N−ピペリジニル)−2−エチ−1−イ
ル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((4−モルホリニル)−2−エチ−1−イ
ル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((2−フルオロエチ−1−イル)−2−ア
ミノエチ−1−イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(2−クロロアリル)−8a−アザ−9−デオキソ−8a−ホモエリスロ
マイシンA; 8a−(2−フルオロアリル)−8a−アザ−9−デオキソ−8a−ホモエリス
ロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((2−シアノ)エチ−1−イル)−8a−
ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((3−アミノ)プロピ−1−イル)−8a
−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(((N,N−ジメチル)−3−アミノ)プ
ロピ−1−イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((2−シアノエチル)−3−アミノプロピ
−1−イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((3,4−ジヒドロキシベンジル)−3−
アミノプロピ−1−イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−アセトキシプロピ−1−イル)−8a
−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−ヒドロキシプロピ−1−イル)−8a
−ホモエリスロマイシンA; (3−メトキシ−3−オキソプロピル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(3−オクチルオキシ−3−オキソプロピル)−9−デオキソ−8a−ア
ザ−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(3−(2−メトキシエトキシ)−3−オキソプロピル)−9−デオキソ
−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(3−イソプロポキシ−3−オキソプロピル)−9−デオキソ−8a−ア
ザ−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(3−ベンジルオキシ−3−オキソプロピル)−9−デオキソ−8a−ア
ザ−8a−ホモエリスロマイシンA; 8a−(2−カルボキシエチル)−9−デオキソ−8a−アザ−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−シアノメチル−8a−ホモエリスロマイシン
A; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−アミノエチル)−8a−ホモエリスロ
マイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−ジメチルアミノエチル)−8a−ホモ
エリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(N−L−ロイシル−2−アミノエチル)−
8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−カルボキシメチル−8a−ホモエリスロマイ
シンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−メトキシカルボニルメチル−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−3’−N−デメチル−8a−ホモエリスロマイシン
A; 9−デオキソ−8a−アザ−3’−N−デメチル−3’−N−フェニルスルホニ
ル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−フルオロエチ−1−イル)−3’−N
−デメチル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−フルオロエチ−1−イル)−3’−N
−デメチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−フルオロエチ−1−イル)−8a−ホ
モエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−フルオロプロピ−1−イル)−3’−
N−デメチル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマイシンA
; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−フルオロプロピ−1−イル)−3’−
N−デメチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−フルオロプロピ−1−イル)−8a−
ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((4,4,4−トリフルオロ)ブチ−1−
イル)−3’−N−デメチル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((4,4,4−トリフルオロ)ブチ−1−
イル)−3’−N−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−((4,4,4−トリフルオロ)ブチ−1−
イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(ベンジル)−3’−N−デメチル−3’−
N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(ベンジル)−3’−N−デメチル−8a−
ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(ベンジル)−8a−ホモエリスロマイシン
A; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(4−メトキシベンジル)−3’−N−デメ
チル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(4−メトキシベンジル)−3’−N−デメ
チル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(4−メトキシベンジル)−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−(2−エトキシエトキシ)エチ−1−
イル)−3’−N−デメチル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリ
スロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2−(2−エトキシエトキシ)エチ−1−
イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2,2−ジフルオロエチ−1−イル)−3
’−N−デメチル−3’−N−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマイシ
ンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2,2−ジフルオロエチ−1−イル)−3
’−N−デメチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(2,2−ジフルオロエチ−1−イル)−8
a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−ヒドロキシ−8a−ホモエリスロマイシンA
及び9−デオキソ−8a−アザ−8a−(プロピ−1−イル)−8a−(プロピ
−1−イル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−アセチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−グリシル−8a−ホモエリスロマイシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−(Leu−Gly)−8a−ホモエリスロマ
イシンA; 9−デオキソ−8a−アザ−8a−フェニルスルホニル−8a−ホモエリスロマ
イシンA; 2’−O−アセチル−9−デオキソ−8a−メチル−8a−アザ−8a−ホモエ
リスロマイシンA; (11−O,12−O−オキソメチレン)−9−デオキソ−8a−メチル−8a
−アザ−8a−−ホモエリスロマイシンA; 8a−アザの4”−O−フェニルアセチル−8a−アザ−8a−メチル−9−デ
オキソ−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−O−(4−メトキシフェニル)アセチル−8a−アザ−8a−メチル−9
−デオキソ−8a−ホモエリスロマイシンA; 2’−O−アセチル−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエ
リスロマイシンA; 4”−エピ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマ
イシンA; 4”−デオキシ−4”−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8
a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(S)−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メ
チル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(R)−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メ
チル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキソ−4”−(S)−アセチルアミノ−9−デオキソ−8a−アザ−
8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキソ−4”−(R)−アセチルアミノ−9−デオキソ−8a−アザ−
8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ−4”−デオキソ−8a−アザ
−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−アラニル)アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−
8a−メチル−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−バリル)アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8
a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−ロイシル)アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−
8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−フェニルアラニル)アミノ−9−デオキソ−8a
−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(O−tert−ブチル−L−チロシル)アミノ−9−
デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−プロピル)アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−
8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−アスパルチル−b−ベンジルエステル)アミノ−
9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−アスパルチル)アミノ−9a−デオキソ−8a−
アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−ピログルタミル)アミノ−9−デオキソ−8a−
アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−(L−グルタミル)アミノ−9−デオキソ−8a−アザ
−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA; 2”−O−アセチル−9−デオキソ−8a−アザ−8a−アリル−8a−ホモエ
リスロマイシンA; 4”−デオキシ−4−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−アリル−8a
−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−プロピル−
8a−ホモエリスロマイシンA; 2”−O−アセチル−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メトキシカルボニルエ
チル−8a−ホモエリスロマイシンA; 4”−デオキシ−4”−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−(3−メト
キシ−3−オキソプロピル)−8a−ホモエリスロマイシンA; 2‘−O−アセチル−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシン;並びに 4”−デオキシ−4”−アミノ−8a−アザ−8a−ホモエリスロマイシンA。
【0022】 8a−アザライドは呼吸器又は腸内の細菌感染の治療又は予防を必要とする宿
主に他の抗菌剤と同様の方法で投与することができ、例えば8a−アザライドは
非経口、経口、局所又は直腸投与することができる。投与量は使用する特定化合
物、該当感染生物、特定宿主、疾患の重度、宿主の体調及び選択する投与経路に
よって異なり、当業者が適当な用量を容易に決定することができる。細菌疾患の
治療には、経口用量は1mg/kg〜1000mg/kgとすることができ、非
経口用量は0.01mg/kg〜500mg/kgとすることができる。動物予
防用には、経口用量は1mg/kg〜1000mg/kgとすることができ、非
経口用量は0.01mg/kg〜500mg/kgとすることができる。本発明
の8a−アザライドは約0.1〜約10mg/kgの用量範囲で非経口投与する
ことが好ましい。
【0023】 8a−アザライドは有効成分と医薬的に許容される不活性キャリヤーを含む医
薬組成物で使用することが好ましい。本発明の医薬組成物は有効成分として8a
−アザライドを含み、更に医薬的に許容されるキャリヤーと場合により他の治療
成分を加えることができる。製剤としては、経口、直腸、局所及び非経口(皮下
、筋肉内及び静脈内を含む)投与に適した組成物が挙げられるが、所定の任意症
例で最適な経路は特定宿主と有効成分を投与する症状の種類及び重度によって異
なる。医薬組成物は単位剤形に処方すると簡便であり、製薬技術で周知の方法の
任意のものにより製造することができる。
【0024】 実地では、慣用調剤技術により8a−アザライドを有効成分として医薬キャリ
ヤーと混和することができる。キャリヤーは例えば経口又は非経口(静脈内、筋
肉内及び皮下を含む)等の投与に所望される製剤形態に依存して多種多様の形態
をとることができるが、一般には非経口投与が好ましい。
【0025】 経口剤形用組成物を製造するには、通常の医薬媒体の任意のものを利用するこ
とができる。例えば、懸濁液、エリキシル剤及び溶液等の経口液体製剤の場合に
は、水、グリコール類、油類、アルコール類、矯味矯臭剤、防腐剤、着色剤等を
使用することができ、粉末、カプセル及び錠剤等の経口固体製剤の場合には、澱
粉、糖類、微結晶セルロース、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等のキ
ャリヤーを加えることができる。投与し易いという理由から、錠剤とカプセルが
最も有利な経口単位剤形であり、その場合には当然のことながら固体医薬キャリ
ヤーを使用する。所望により、標準水性又は非水性技術により錠剤をコーティン
グしてもよい。上記一般剤形以外に、制御放出手段及び/又は送達装置により8
a−アザライドを投与してもよい。
【0026】 本発明の経口投与用医薬組成物は、所定量の有効成分を各々含む個別単位(例
えばカプセル、カシェ剤又は錠剤)、粉末もしくは顆粒剤、又は水性液体、非水
性液体、水中油エマルションもしくは油中水液体エマルション中の溶液もしくは
懸濁液として処方することができる。このような組成物は製薬法の任意のものに
より製造できるが、全方法は1種以上の必要成分を構成するキャリヤーと有効成
分を配合する段階を含む。一般に、組成物は有効成分を液体キャリヤー又は微粉
状固体キャリヤー又はその両者と均質混合した後、必要に応じて生成物を所望形
態に整形することにより製造される。例えば、錠剤は場合により1種以上の補助
成分を加えて圧縮又は成形により製造することができる。圧縮錠剤は粉末又は顆
粒等のさらさらした形態の有効成分を場合により結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤
、界面活性剤又は分散剤と混合して適当な機械で圧縮することにより製造するこ
とができる。成形錠剤は不活性液体希釈剤で湿潤した粉末化合物の混合物を適当
な機械で成形することにより製造することができる。各錠剤は約1mg〜約50
0mgの有効成分を含み、各カシェ剤又はカプセルは約1〜約500mgの有効
成分を含むことが望ましい。
【0027】 本発明の非経口投与用医薬組成物は、これらの活性化合物の水溶液又は水性懸
濁液として製造することができ、ヒドロキシプロピルセルロース等の界面活性剤
と混合すると適切である。油中でグリセロール、液体ポリエチレングリコール及
びその混合物に分散した分散液を製造してもよい。通常の保存及び使用条件下で
は、これらの製剤は微生物の増殖を防ぐために防腐剤を加える。
【0028】 注射用剤形としては、滅菌水溶液又は分散液と、滅菌注射溶液又は分散液の即
席調製用滅菌粉末が挙げられる。いずれの場合も剤形は滅菌形態でなければなら
ず、注射器で容易に取り扱える程度まで流動性でなければならない。製造及び保
存条件下で安定していなければならず、細菌や真菌等の微生物の汚染作用から保
護しなければならない。キャリヤーは例えば水、エタノール、ポリオール(例え
ばグリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、適
当なその混合物及び植物油等を含む溶剤又は分散媒を利用できる。
【0029】 利用可能な局所製剤としては、経皮装置、エーロゾル、クリーム、軟膏、ロー
ション、散布剤等が挙げられる。これらの製剤は有効成分を加える慣用方法によ
り製造することができる。例えば、クリーム又は軟膏は所望コンシステンシーを
もつクリーム又は軟膏を生成するために十分な量の水に約5〜10重量%の化合
物を加え、十分な量の親水性材料と混合することにより製造される。
【0030】 キャリヤーを固体とする直腸投与用医薬組成物は、単位用量坐剤として処方す
るのが最も好ましい。利用可能なキャリヤーとしてはカカオ脂や、当技術分野で
一般に使用されている他の材料が挙げられ、坐剤は、軟化又は溶融したキャリヤ
ーと配合剤を混合した後、型を冷却及び整形することにより簡便に形成すること
ができる。
【0031】 上記キャリヤー成分以外に、上記医薬製剤は希釈剤、緩衝液、矯味矯臭剤、結
合剤、界面活性剤、増粘剤、滑沢剤、防腐剤(酸化防止剤を含む)等の1種以上
の付加キャリヤー成分と、製剤を所期レシピエントの血液に等張にする目的で加
える物質を適宜添加してもよいことに留意されたい。
【0032】 8a−アザライドを含む組成物は粉末又は濃厚液形態で製造することもできる
。標準家畜製剤プラクティスに従い、ラクトースやスクロース等の慣用水溶性賦
形剤を粉末に添加すると、その物性を改善することができる。従って、本発明の
特に適切な粉末は50〜100%w/w、好ましくは60〜80%w/wの配合
剤と、0〜50%w/w、好ましくは20〜40%w/wの慣用家畜賦形剤を含
む。これらの粉末は例えば中間プレミックスにより動物飼料に添加してもよいし
、動物飲料水に添加してもよい。
【0033】 本発明の濃厚液は水溶性配合剤を含むようにすると適切であり、場合により獣
医学的に許容される水混和性溶剤(例えばポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセロール、グリセロールホルマル)を加えてもよいし、このよ
うな溶剤を30%v/vまでのエタノールと混合してもよい。濃厚液は動物の飲
料水に添加して投与することができる。
【0034】 8a−アザライドを含む医薬組成物は場合により第2の有効成分、生物成分(
例えば抗原)、又は栄養剤(例えばミネラルやビタミン)を加えてもよい。有効
成分としては、インターフェロン、インターロイキン及び他のケモカイン等の免
疫調節剤、プロピオン酸誘導体(例えばイブプロフェン、ケトプロフェン、ナプ
ロキセン、ベノキサプロフェン、カルプロフェン)、酢酸誘導体(例えばアセメ
タシン、アルクロフェナック、クリダナック、ジクロフェナック、フェンクロフ
ェナック、フェンクロジン酸、フェンチアザック、フロフェナック、イブフェナ
ック、イソキセパック、オクスピナック、スリンダック、チオピナック、トルメ
チン、ジドメタシン及びゾメピラック)、フェナム酸誘導体(例えばフルフェナ
ム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルミン酸及びトルフェナム酸)、
ビフェニルカルボン酸(例えばジフルフェニサル、フルフェニサル)、及びシク
ロオキシゲナーゼ−2(COX−2)インヒビター等の非ステロイド系抗炎症剤
、並びにアバメチン、イバメクチン、ミルベマイシン、レバミソール、ベンズイ
ミダゾール、ピランテル/モランテル等の抗寄生虫剤を挙げることができる。生
物剤としては、感染性ウシ鼻気管炎、ウシウイルス性下痢、呼吸器シンシチウム
ウイルス、パラインフルエンザ、伝染性胃腸炎、ブタ生殖呼吸症候群、ロタウイ
ルス及びコロナウイルスに対して畜産業で一般に使用されているワクチンが挙げ
られる。栄養剤としては、ビタミン類、鉄、セレン等が挙げられる。
【0035】 以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、以下の実施例は請求の範
囲を制限するものではない。
【0036】 8a−アザライドのin vitro活性 家畜病原体パネルに対する代表的8a−アザライドの抗菌活性を当技術分野で
周知の最小阻止濃度(MIC)法により測定した。これは、抗菌剤濃度の異なる
媒体を各々入れた一連の培養チューブを準備し、全チューブに同一生物を接種す
ることにより実施する。混濁の出現を完全に阻止する被験剤の最低濃度を記録し
、この濃度をMICと呼ぶ。
【0037】 主要家畜病原生物に対する4”−デオキシ−4”−アミノ−9−デオキソ−8
a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA、4”−デオキシ−4
”(R)−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−メチル−8a−ホモエリ
スロマイシンA、4”−デオキシ−4”(S)−アミノ−9−デオキソ−8a−
アザ−8a−メチル−8a−ホモエリスロマイシンA及び4”−デオキシ−4“
−アミノ−9−デオキソ−8a−アザ−8a−アリル−8a−ホモエリスロマイ
シンAの抗菌活性範囲を以下に要約する。
【0038】生物名 MIC範囲(μg/ml) P.haemolytica 0.125−0.5 P.multocida 0.125−0.5 H.somnus 0.125−0.250 A.pleuropneumoniae 0.062−0.125 大腸菌 0.5−2 サルモネラ種 0.5−4
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月27日(2000.11.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 をもつ化合物又は医薬的に許容されるその塩、又は医薬的に許容されるその金属
錯体であり、前記金属錯体が銅、亜鉛、コバルト、ニッケル及びカドミウムから
構成される群から選択され、前記式中、 Rは水素;ヒドロキシ;C1−4アルコキシ;ホルミル;C1−10アルキル
カルボニル、C1−10アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C 1−10 アラルコキシカルボニル、C1−10アルキルスルホニルもしくはアリ
ールスルホニル(但し、前記C1−10アルキル基は1〜3個のハロ(F、Cl
、Br)、ヒドロキシ、アミノ、C1−5アシルアミノ又はC1−4アルキル基
で置換されている);又は置換されていてもいなくてもよいC1−10アルキル
、C2−10アルケニルもしくはC2−10アルキニルであり、但し前記アルキ
ル鎖が3炭素長以上の場合にはオキサ、チア又は式−NR−(式中、Rは水素又
はC1−3アルキルである)のアザの1〜2個を挿入してもよく、前記置換基は
独立して、 (a)場合により1〜3個のハロ(F、Cl、Br、I)、C1−4アルキル、
1−3アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル
)アミノ又はヒドロキシで置換されたアリール又はヘテロアリール、 (b)置換されていなくてもよいし、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルア
ミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルオキシ又は
1−4アルキルカルボニルアミノで置換されていてもよいヘテロシクリル、 (c)ハロ(F、Cl、Br又はI)、 (d)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)又はRS(O)
(式中、Rは水素、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキ
ル又はヘテロアラルキルであり、RはC1−6アルキル又はアリールである)
でアシル化されていてもよいヒドロキシ、 (e)C1−10アルコキシ、 (f)置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
1−4アルキル基で置換されていてもよいアリールオキシ又はヘテロアリール
オキシ、 (g)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)、ROC(=O)又
はRSO基(式中、R及びRは上記と同義である)でアシル化されてい
てもよいアミノ又はC1−10アルキルアミノ、 (h)ジ(C1−10アルキル)アミノ、 (i)アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アラルキルアミノ又はヘテロア
リールアルキルアミノ(但し、前記アリール又はヘテロアリール基は置換されて
いなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又はC1−4アルキル
基で置換されていてもよい)、 (j)メルカプト、 (k)C1−10アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、
アリールチオ、アリールスルフィニル又はアリールスルホニル(但し、前記アリ
ール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又
はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (l)ホルミル、 (m)C1−10アルキルカルボニル、 (n)アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アラルキルカルボニル
又はヘテロアリールアルキルカルボニル(但し、前記アリール又はヘテロアリー
ル基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (o)カルボキシ、 (p)C1−10アルコキシカルボニル、 (q)アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アラルコ
キシカルボニル又はヘテロアリールアルコキシカルボニル(但し、前記アリール
又はヘテロアリール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロ
キシ、アミノ又はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (r)N原子が置換されていなくてもよいし、1〜2個のC1−6アルキル基又
はC4−6アルキレン鎖で置換されていてもよいカルバモイル又はスルファモイ
ル、 (s)シアノ、 (t)イソニトリロ、 (u)ニトロ、 (v)アジド、 (w)置換されていなくてもよいし、窒素又は炭素上をC1−10アルキルで置
換されていてもよいイミノメチル、 (x)オキソ、又は (y)チオノ の中の1〜3個であり、 RとRは独立して水素、C1−10アルキル、アリールであるか、又は RとRは一緒になってオキソ又はチオノであり、 RとRは独立して水素又はアルキルカルボニルであるか、 RとRは一緒になってカルボニルであるか、 RとRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキシ基で置換されて
いてもよいC−Cアルキレンであり、 RとRは同時に水素であるか、又は RとRの一方が水素であり、他方がヒドロキシ;ホルミルオキシ、C1−1 アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ及びアラルキルカルボ
ニルオキシから構成される群から選択されるアシルオキシ誘導体;又は−NHR 12 [式中、R12は水素、置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロもし
くはC1−3アルキル基で置換されていてもよいアリールスルホニルもしくはヘ
テロアリールスルホニル、アルキルスルホニル、又は−C(=O)−X−A−R 13 であり、式中、Xは結合、O又はNHであり、Aは結合又はC−Cアル
キレンであり、R13は水素、C−C10アルキル、アリール、アラルキル、
ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cシクロアルキルであり、水素以
外のR13基はいずれもハロゲン、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、シア
ノ、イソニトリロ、ニトロ、アミノ、モノもしくはジ(C−C)アルキルア
ミノ、メルカプト、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル
、C−Cアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、スル
ファモイル、アリールスルホニル、カルボキシ、カルバモイル、C−Cアル
キルカルボニル又はC1−Cアルコキシカルボニルの1個以上で置換されてい
てもよい]であるか、又は RとRは一緒になってオキソ、ヒドロキシイミノ、アルコキシイミノ、アラ
ルコキシイミノ又はアミノイミノであり、 Rはメチル、アラルコキシカルボニル又はアリールスルホニルであり、 Rは水素、ホルミル、C1−10アルキルカルボニル、C1−10アルコキシ
カルボニル、又はアリールアルコキシカルボニルであり、 R10は水素であるか、又は R10とRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキソ基で置換され
ていてもよいC−Cアルキレンであり、 mとnは独立して0又は1である請求項1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HR,H U,ID,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LC ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ ,VN,YU (72)発明者 フアーリントン,ダニエル・オー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 クラーク,ジエフリイ・エヌ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ラトクリフ,ロナルド・ダブリユ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ウイルケニング,ロバート・アール アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C057 BB02 CC01 CC03 DD01 KK22 4C086 AA01 AA02 EA12 HA28 MA01 MA04 NA14 ZA59 ZA66 ZB35 ZC61

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家畜の呼吸器又は腸内の細菌感染の治療又は予防方法であっ
    て、前記治療又は予防を必要とする家畜に治療又は予防的に有効な量の8a−ア
    ザライドを投与することを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 8a−アザライドが式I: 【化1】 をもつ化合物又は医薬的に許容されるその塩、又は医薬的に許容されるその金属
    錯体であり、前記金属錯体が銅、亜鉛、コバルト、ニッケル及びカドミウムから
    構成される群から選択され、前記式中、 Rは水素;ヒドロキシ;C1−4アルコキシ;ホルミル;C1−10アルキル
    カルボニル、C1−10アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C 1−10 アラルコキシカルボニル、C1−10アルキルスルホニルもしくはアリ
    ールスルホニル(但し、前記C1−10アルキル基は1〜3個のハロ(F、Cl
    、Br)、ヒドロキシ、アミノ、C1−5アシルアミノ又はC1−4アルキル基
    で置換されている);又は置換されていてもいなくてもよいC1−10アルキル
    、C2−10アルケニルもしくはC2−10アルキニルであり、但し前記アルキ
    ル鎖が3炭素長以上の場合には式−NR−(式中、Rは水素又はC1−3アルキ
    ルである)のオキサ、チア又はアザの1〜2個を挿入してもよく、前記置換基は
    独立して、 (a)場合により1〜3個のハロ(F、Cl、Br、I)、C1−4アルキル、
    1−3アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル
    )アミノ又はヒドロキシで置換されたアリール又はヘテロアリール、 (b)置換されていなくてもよいし、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルア
    ミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキルカルボニルオキシ又は
    1−4アルキルカルボニルアミノで置換されていてもよいヘテロシクリル、 (c)ハロ(F、Cl、Br又はI)、 (d)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)又はRS(O)
    (式中、Rは水素、C1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキ
    ル又はヘテロアラルキルであり、RはC1−6アルキル又はアリールである)
    でアシル化されていてもよいヒドロキシ、 (e)C1−10アルコキシ、 (f)置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
    1−4アルキル基で置換されていてもよいアリールオキシ又はヘテロアリール
    オキシ、 (g)アシル化されていなくてもよいし、RC(=O)、ROC(=O)又
    はRSO基(式中、R及びRは上記と同義である)でアシル化されてい
    てもよいアミノ又はC1−10アルキルアミノ、 (h)ジ(C1−10アルキル)アミノ、 (i)アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アラルキルアミノ又はヘテロア
    リールアルキルアミノ(但し、前記アリール又はヘテロアリール基は置換されて
    いなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又はC1−4アルキル
    基で置換されていてもよい)、 (j)メルカプト、 (k)C1−10アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、
    アリールチオ、アリールスルフィニル又はアリールスルホニル(但し、前記アリ
    ール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又
    はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (l)ホルミル、 (m)C1−10アルキルカルボニル、 (n)アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アラルキルカルボニル
    又はヘテロアリールアルキルカルボニル(但し、前記アリール又はヘテロアリー
    ル基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロキシ、アミノ又は
    1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (o)カルボキシ、 (p)C1−10アルコキシカルボニル、 (q)アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アラルコ
    キシカルボニル又はヘテロアリールアルコキシカルボニル(但し、前記アリール
    又はヘテロアリール基は置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロ、ヒドロ
    キシ、アミノ又はC1−4アルキル基で置換されていてもよい)、 (r)N原子が置換されていなくてもよいし、1〜2個のC1−6アルキル基又
    はC4−6アルキレン鎖で置換されていてもよいカルバモイル又はスルファモイ
    ル、 (s)シアノ、 (t)イソニトリロ、 (u)ニトロ、 (v)アジド、 (w)置換されていなくてもよいし、窒素又は炭素上をC1−10アルキルで置
    換されていてもよいイミノメチル、 (x)オキソ、又は (y)チオノの1〜3個であり、 RとRは独立して水素、C1−10アルキル、アリールであるか、又は RとRは一緒になってオキソ又はチオノであり、 RとRは独立して水素又はアルキルカルボニルであるか、 RとRは一緒になってカルボニルであるか、 RとRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキシ基で置換されて
    いてもよいC−Cアルキレンであり、 RとRは同時に水素であるか、又は RとRの一方が水素であり、他方がヒドロキシ;ホルミルオキシ、C1−1 アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ及びアラルキルカルボ
    ニルオキシから構成される群から選択されるアシルオキシ誘導体;又は−NHR 12 [式中、R12は水素、置換されていなくてもよいし、1〜3個のハロもし
    くはC1−3アルキル基で置換されていてもよいアリールスルホニルもしくはヘ
    テロアリールスルホニル、アルキルスルホニル、又は−C(=O)−X−A−R 13 であり、式中、Xは結合、O又はNHであり、Aは結合又はC−Cアル
    キレンであり、R13は水素、C−C10アルキル、アリール、アラルキル、
    ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cシクロアルキルであり、水素以
    外の全R13基はハロゲン、ヒドロキシル、C−Cアルコキシ、シアノ、イ
    ソニトリロ、ニトロ、アミノ、モノもしくはジ(C−C)アルキルアミノ、
    メルカプト、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C −Cアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、スルファモ
    イル、アリールスルホニル、カルボキシ、カルバモイル、C−Cアルキルカ
    ルボニル又はC1−Cアルコキシカルボニルの1個以上で置換されていてもよ
    い]であるか、又は RとRは一緒になってオキソ、ヒドロキシイミノ、アルコキシイミノ、アラ
    ルコキシイミノ又はアミノイミノであり、 Rはメチル、アラルコキシカルボニル又はアリールスルホニルであり、 Rは水素、ホルミル、C1−10アルキルカルボニル、C1−10アルコキシ
    カルボニル、又はアリールアルコキシカルボニルであり、 R10は水素であるか、又は R10とRは一緒になって置換されていなくてもよいし、オキソ基で置換され
    ていてもよいC−Cアルキレンであり、 mとnは独立して0又は1である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 8a−アザライドが式Iをもち、式中、nとmは0であり、
    は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニ
    ル又はアリールスルホニルであり、前記アルキル及びアルケニルは場合によりハ
    ロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−10アルコキシカルボニル、アミノ、C1−1 アルキルアミノ、ジ(C1−10アルキルアミノ)、アリール又はアラルコキ
    シカルボニルで置換されており、R、R、R、R、R及びR10は各
    々水素であり、RとRの一方は水素であり、他方はヒドロキシル、C1−1 アルキルカルボニルオキシ、アラルキルカルボニルオキシ、アミノ、又はC −10 アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールC1−10アルキル
    カルボニル、C1−10アルコキシカルボニル、アリールC1−10アルコキシ
    カルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールアルキルカルボニルも
    しくはアリールスルホニルで置換されたアミノから選択され、Rはメチルであ
    る請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 8a−アザライドが式Iをもち、式中、nとmは0であり、
    はメチル、エチル、プロピル、アリル、プロパルギル、2−シアノエチル、
    2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−メトキシカルボニルエチ
    ル、2−ベンジルオキシカルボニルエチル、シアノメチル、2−アミノエチル、
    2−(ジメチルアミノ)エチル、2−フルオロエチル、2−フルオロアリル、ベ
    ンジル又はオキシラニルメチルであり、R、R、R、R、R及びR は水素であり、R又はRの一方は水素であり、他方はヒドロキシ又はアミ
    ノであり、Rはメチルである請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Rがメチル、エチル、プロピル、アリル、2−メトキシカ
    ルボニルエチル又は2−(ジメチルアミノ)エチルである請求項4に記載の方法
  6. 【請求項6】 前記細菌感染がウシ又はブタ呼吸器感染である請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記呼吸器感染がパスツレラ種、アクチノバシラス種、Ha
    emophilus somnus又はマイコプラズマ種に起因する請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記細菌感染がウシ又はブタ呼吸器感染である請求項2に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記呼吸器感染がパスツレラ種、アクチノバシラス種、Ha
    emophilus somnus又はマイコプラズマ種に起因する請求項8に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記細菌感染がウシ又はブタ呼吸器感染である請求項3に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記呼吸器感染がパスツレラ種、アクチノバシラス種、H
    aemophilus somnus又はマイコプラズマ種に起因する請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記細菌感染がウシ又はブタ呼吸器感染である請求項4に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記呼吸器感染がパスツレラ種、アクチノバシラス種、H
    aemophilus somnus又はマイコプラズマ種に起因する請求項1
    2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記細菌感染がウシ又はブタ呼吸器感染である請求項5に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記呼吸器感染がパスツレラ種、アクチノバシラス種、H
    aemophilus somnus又はマイコプラズマ種に起因する請求項1
    4に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記細菌感染がウシ又はブタ腸内感染である請求項1に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 前記腸内感染が大腸菌、Treponema hyody
    senteriae又はサルモネラ種に起因する請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記細菌感染がウシ又はブタ腸内感染である請求項2に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 前記腸内感染が大腸菌、Treponema hyody
    senteriae又はサルモネラ種に起因する請求項18に記載の方法。
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