JP2003192803A - 熱融着性フィルム及びその用途 - Google Patents
熱融着性フィルム及びその用途Info
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Abstract
理後も内面が融着することなく、耐低温衝撃強度に優れ
た熱融着性フィルムを提供する。 【解決手段】密度が0.960〜0.975g/cm3
のエチレン重合体(A)と密度が0.900g/cm3
を越え0.920g/cm3以下のエチレン・α―オレ
フィンランダム共重合体(B)とのエチレン系重合体組
成物(C)から得られうる熱融着層を備えてなることを
特徴とする熱融着性フィルムに関する。
Description
組成物から得られるヒートシール強度、耐低温衝撃強度
を有する熱融着性フィルムに関する。より詳しくは、レ
トルト食品包装用に好適な熱融着性多層フィルム及びそ
れを用いたレトルト食品包装体に関する。
働き世代の増加、結婚年齢の高齢化等の多様な社会変化
の影響を受け、食文化の多様化、調理時間の短縮、利便
性への要望から、予め調理した食品を袋に入れ密封した
後、加圧・加熱殺菌したいわゆるレトルト食品を購入し
ておき、必要なときにレトルト食品を袋ごとお湯の中で
加熱し、内容物を取り出し食事に供することが多用され
るようになってきている。このようなレトルト食品は、
一般家庭用のみならずレストランのチェーン店等が増え
るに従い業務用にも普及し始めている。そのために大量
の食品を一度に包装できる包装材料が求められている。
るいはときとして冷蔵・冷凍保存されるため、その材料
となるフイルムはヒートシール部から破損しないように
高いヒートシール強度および耐低温衝撃強度が求められ
ている。しかもレトルト食品は食品を充填・密封後10
0〜140℃程度の高温・高圧釜レトルト殺菌するた
め、それに耐えうるヒートシール部の耐熱性とヒートシ
ール強度の保持が、食品の品質管理上からも要求されて
いる。
レン・α−オレフィン共重合体ゴムとの組成物から得ら
れるフィルム、ポリプロピレンブロック共重合体から得
られるフィルム、あるいは、そのポリプロピレンブロッ
ク共重合体とエチレン・α−オレフィン共重合体ゴムと
の組成物から得られるフィルム等が耐熱性と耐低温衝撃
強度に優れていることから使用されている。しかし、か
かるフィルムは、何れもプロピレン系重合体を主成分に
用いるため、耐衝撃性、特に低温における衝撃強度に劣
る傾向にある。
レン系重合体を主成分としたフィルムが種々提案されて
いる。例えば、特開平9−174776号公報には、二
軸延伸ナイロンフィルムからなる基材に高密度ポリエチ
レンと軟質ポリマーの混合物、具体的には密度が0.9
45〜0.965g/cm3の高密度ポリエチレンと密
度が0.900g/cm3以下の軟質ポリマーとの混合
物をシール層とするレトルト食品用のラミネートフィル
ムが開示されいる。又、特開平10−87909号公報
には、密度が0.935〜0.945g/cm3の直鎖
状低密度ポリエチレンと密度が0.955〜0.970
g/cm3の高密度ポリエチレンとの組成物からなるレ
トルト用シーラントフィルムが開示されている。
系重合体を混合した組成物から得られるフィルムでも、
未だ耐衝撃性が不充分であり、耐熱融着性が満足できる
ものは得られていない。
分なるヒートシール強度を有し、しかも熱処理後も内面
が融着することなく、耐低温衝撃強度に優れた熱融着性
フィルムを開発することを目的として種々検討した結
果、特定の密度を有するエチレン系重合体との組成物か
ら得られるフィルムがかかる目的を達成し得ることを見
出した。
5g/cm3のエチレン重合体(A)と密度が0.90
0g/cm3を越え0.920g/cm3以下のエチレ
ン・α―オレフィンランダム共重合体(B)とのエチレ
ン系重合体組成物(C)、好ましくは密度が0.940
〜0.950g/cm3の範囲にあるエチレン系重合体
組成物(C)から得られうる熱融着層を備えてなること
を特徴とする熱融着性フィルムに関する。
レン系重合体(D)からなるラミネート層が積層されて
なる熱融着性フィルムに関する。
(C)が、ブロッキング防止剤を0.5〜1.5重量%
含み、且つエチレン系重合体(D)が、ブロッキング防
止剤を0.05〜1.0重量%含んでなる熱融着性フィ
ルムに関する。
ダム共重合体(B)が、シングルサイト触媒により得ら
れ得る熱融着性フィルムに関する。
レン系重合体組成物(C)からなる熱融着層を備えてな
る熱融着性多層フィルム及びレトルト食品包装用フィル
ムに関する。
レン系重合体組成物(C)からなる熱融着層を備えてな
るレトルト食品包装用フィルムでヒートシールされてな
るレトルト食品包装体に関する。
60〜0.975g/cm3、好ましくは0.965〜
0.970g/cm3のエチレンの単独重合体、若しく
はエチレンと少量のプロピレン、ブテン−1、ヘプテン
−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチル−ペン
テン−1との共重合体であり、通常、高密度ポリエチレ
ンと呼ばれているエチレンを主体とする重合体である。
又、メルトフローレート(MFR:ASTM D123
8 荷重2160g、温度190℃)はフィルム成形が
可能な限り特に限定はされないが、通常、0.5〜20
g/10分、好ましくは1〜10g/10分、更に好ま
しくは1〜7g/10分の範囲にある。
ン重合体は、後記のエチレン・α―オレフィンランダム
共重合体(B)との組成物から得られるフィルムは耐熱
性が低下する虞があり、一方、密度が0.975g/c
m3を越えるエチレン重合体は、耐衝撃性が改善されな
い虞がある。
体(B) 本発明に係わるエチレン・α―オレフィンランダム共重
合体(B)は、密度が0.900g/cm3を越え0.
920g/cm3以下、好ましくは0.902〜0.9
15g/cm3の範囲にあるエチレンと、通常炭素数が
3〜10のα−オレフィン、例えばプロピレン、ブテン
−1、ヘプテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4
−メチル−ペンテン−1とのランダム共重合体であり、
所謂、直鎖状低密度ポリエチレンとも呼ばれているエチ
レンを主体とする重合体である。又、メルトフローレー
ト(MFR:ASTM D1238 荷重2160g、
温度190℃)はフィルム成形が可能な限り特に限定は
されないが、通常、0.5〜20g/10分、好ましく
は1〜10g/10分、更に好ましくは1〜7g/10
分の範囲にある。
ン・α―オレフィンランダム共重合体は、前記のエチレ
ン重合体(A)との組成物から得られるフィルムは耐熱
性が劣る虞があり、一方、密度が0.920g/cm3
を越えるエチレン・α―オレフィンランダム共重合体
は、耐衝撃性が改善されない虞がある。
ダム共重合体(B)は、分子量分布(重量平均分子量:
Mw、と数平均分子量:Mn、との比:Mw/Mnで表
示)が通常1.5〜4.0、好ましくは1.8〜3.5
の範囲にある。このMw/Mnはゲル透過クロマトグラ
フィー(GPC)によって測定できる。
895〜0.975g/cm3、好ましくは0.900
〜0.970g/cm3のエチレンの単独重合体、若し
くはエチレンと少量のプロピレン、ブテン−1、ヘプテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチル−ペ
ンテン−1との共重合体であり、通常、高圧法低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレンとも呼ばれているエチレンを
主体とする重合体であり、これらエチレン系重合体
(D)は、一成分であっても、ニ成分以上の重合体から
なる組成物であってもよい。中でも、密度が0.920
〜0.960g/cm3、更には0.930〜0.95
0g/cm3の範囲のものが耐熱性、耐衝撃性に優れた
フィルムが得られるので好ましい。
チレン系重合体(D)には耐熱安定剤、耐候安定剤、紫
外線吸収剤、滑剤、スリップ剤、核剤、ブロッキング防
止剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料、無機または有
機の充填剤等の通常ポリオレフィンに用いる各種添加剤
を本発明の目的を損なわない範囲で添加しておいてもよ
い。
1.0重量%、好ましくは0.1〜0.7重量%を添加
しておくと、透明性に優れ、且つブロッキング防止性を
有する熱融着性フィルムとすることができる。ブロッキ
ング防止剤の量が0.05重量%未満では、得られる熱
融着性フィルムのブロッキング防止効果が充分でなく、
一方、1.0重量%を越えると、得られる熱融着性フィ
ルムの透明性が劣る傾向にある。かかるブロッキング防
止剤としては、種々公知のもの、例えば、シリカ、タル
ク、雲母、ゼオライトや更には金属アルコキシドを焼成
して得た金属酸化物等の無機化合物粒子、ポリメタクリ
ル酸メチル、メラミンホルマリン樹脂、メラミン尿素樹
脂、ポリエステル樹脂等の有機化合物粒子等を用い得
る。これらの中でも、シリカ、ゼオライトがブロッキン
グ防止性、透明性の面から特に好ましい。かかるブロッ
キング防止剤は、通常平均粒径が4.0〜10.0μ
m、好ましくは5.0〜7.0μmの範囲にある。
ランダム共重合体(B)は、示差走査熱量計(DSC)
の昇温速度10℃/分で測定した吸熱曲線から求めた鋭
いピークが1個ないし複数個あり、該ピークの最高温
度、すなわち融点が通常70〜130℃、好ましくは8
0〜120℃の範囲にある。
ンダム共重合体は、シングルサイト触媒を用いた従来公
知の製造法により調整することができる。たとえばエチ
レン・α―オレフィンランダム共重合体は、遷移金属の
メタロセン化合物を含む触媒を用いて調整することがで
きる。このメタロセン化合物を含む触媒は、(a)遷移
金属のメタロセン化合物と、(b)有機アルミニウムオ
キシ化合物と、(c)担体とから形成されることが好ま
しく、さらに必要に応じて、これらの成分と(d)有機
アルミニウム化合物および/または有機ホウ素化合物と
から形成さていてもよい。
オレフィン重合用触媒、および触媒を用いたエチレン・
α―オレフィンランダム共重合体の調整方法は、たとえ
ば特開平8−269270号公報に記載されている。
が0.960〜0.975g/cm3の範囲にあるエチ
レン重合体(A)、好ましくは60〜80重量%、更に
好ましくは65〜75重量%と密度が0.900g/c
m3を越え0.920g/cm3以下の範囲にあるエチ
レン・α―オレフィンランダム共重合体(B)、好まし
くは40〜20重量%、更に好ましくは35〜25重量
%とからなる。エチレン重合体(A)が60重量%未満
では、得られるフィルムの耐熱性が改善されない虞があ
り、一方、80重量%を越えると得られるフィルムの耐
衝撃性が劣る虞がある。又、本発明に係わるエチレン系
重合体組成物(C)は、好ましくは密度が0.940〜
0.955g/cm3、更に好ましくは0.945〜
0.950g/cm3の範囲にある。
ン系重合体組成物(C)あるいはエチレン系重合体組成
物(C)を構成するエチレン重合体(A)若しくはエチ
レン・α―オレフィンランダム共重合体(B)にも、同
様に、各種添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添
加しておいてもよい。又、同じく、ブロッキング防止剤
を0.5〜3.0重量%、好ましくは0.7〜2.0重
量%を添加しておくと、透明性に優れ、且つブロッキン
グ防止性を有する熱融着性フィルムとすることができ
る。
成物(C)から得られうる熱融着層を備えてなる。又、
本発明の熱融着性フィルムは前記エチレン系重合体組成
物(C)から得られうる熱融着層とエチレン系重合体
(D)層からなるラミネート層とから構成される。更
に、本発明の熱融着性フィルムは、ラミネート層と熱融
着層との間にエチレン系重合体からなる中間層を設けて
おいてもよい。かかる中間層を形成するエチレン系重合
体は、前記エチレン重合体(A)、エチレン・α―オレ
フィンランダム共重合体(B)、エチレン系重合体組成
物(C)あるいはエチレン系重合体(D)からなるもの
であれば特に限定はされないが、密度を0.920〜
0.960g/cm3の範囲のエチレン系重合体とする
ことにより、耐熱性、耐衝撃性に優れた熱融着性フィル
ムが得られるので好ましい。
応じて種々選択される。例えば、熱融着層一層の場合
は、通常40〜120μm、好ましくは60〜80μ
m、又、ラミネート層と熱融着層との二層から構成され
場合は、ラミネート層の厚さが、通常20〜60μm、
好ましくは30〜40μmの範囲にあり、且つ熱融着性
フィルムの厚さが20〜60μm、好ましくは30〜4
0μmの範囲にある。更に、中間層を備えた三層から構
成される場合は、通常ラミネート層の厚さが10〜30
μm、好ましくは15〜20μm、中間層の厚さが20
〜60μm、好ましくは30〜40μm、熱融着層の厚
さが10〜30μm、好ましくは15〜20μmの範囲
にあり、且つ熱融着性フィルムの厚さが40〜120μ
m、好ましくは60〜80μmの範囲にある。
片面層あるいは両面をコロナ処理、火炎処理等の表面処
理をしてもよい。基材と接する層を表面処理しておく
と、当該層に基材を積層する際にラミネート強度が改良
されるので好ましい。
性フィルムの片面に基材を積層してなる。かかる基材と
しては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレートに代表されるポリエステルからな
るフィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロン6、
ナイロン66等からなるポリアミドフィルム、エチレン
・ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリビニルアル
コールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビ
ニリデンフィルム、及びポリプロピレン等のポリオレフ
ィンからなるフィルム等の熱可塑性樹脂製フィルム、あ
るいはアルミニューム箔、紙等から構成される。かかる
熱可塑性樹脂製フィルムからなる基材は無延伸フィルム
であっても一軸あるいは二軸延伸フィルムであっても良
い。勿論、基材は一層でも二層以上としても良い。又、
熱可塑性樹脂製フィルムはアルミニューム、亜鉛、シリ
カ等の無機物あるいはその酸化物を蒸着したフィルムで
あってもよい。
法で製造し得る。例えば、夫々、熱融着層を構成するエ
チレン重合体(A)とエチレン・α―オレフィンランダ
ム共重合体(B)とを所定の量で混合した後、直接フィ
ルム成形機に投入してT−ダイ、環状ダイ等を用いてフ
ィルムにする方法、予めエチレン重合体(A)及びエチ
レン・α―オレフィンランダム共重合体(B)とを所定
の量で混合して押出機等で溶融混練してエチレン系重合
体組成物(C)を得た後、T−ダイ、環状ダイ等を用い
てフィルム成形して熱融着性フィルムを得る方法。ラミ
ネート層を有する熱融着フィルムを製造するには、予め
前記方法で得た熱融着層とラミネート層を構成するエチ
レン系重合体(D)を用いて同様な方法で得たフィルム
とを貼り合せる方法、あるいは二層若しくは三層からな
る多層ダイを用いて熱融着層、ラミネート層及び必要に
応じて中間層を形成する重合体を共押出し成形して熱融
着性フィルムとしても良い。
得るには、予め得た基材と熱融着性フィルムとをドライ
ラミネート法等により貼り合わせてもよいし、予め得た
基材に熱融着性フィルムを共押出しラミネート法等によ
り製造し得る。
は、基材との接着性を増すために、熱融着性フィルムあ
るいは基材の表面をポリエチレンイミン、ウレタン等の
接着剤でアンカー処理してもよいし、無水マレイン酸変
性ポリオレフィンを積層してもよい。
なくとも片面に熱融着性フィルムを積層してなり、その
表面がエチレン系重合体組成物(C)から得られうる熱
融着層を備えてなる熱融着性多層フィルムである。かか
るレトルト食品包装用フィルムに用いる基材としては、
前記基材でありさえすれば特に限定はされにないが、通
常、ポリエステル層、ポリアミド層、ポリエステル層/
アルミニューム箔、ポリエステル層/ポリアミド層/ア
ルミニューム箔、ポリアミド層/ポリ塩化ビニリデン層
/ポリエステル層等が使用される。
ン系重合体組成物(C)から得られうる熱融着層を備え
てなる熱融着性多層フィルムから構成されるレトルト食
品包装用フィルムを用い、当該熱融着層を内側にして内
容物である食品(被包装材料)を包装(充填)し、当該
フィルムを構成する熱融着層をヒートシールすることに
より内容物が密封包装されてなるものである。尚、本発
明におけるレトルト食品包装体における被包装物は、食
品は勿論であるが、狭義の食品に限らず、医薬品等レト
ルト殺菌処理されるものは全て含む。
として用いた際に十分なるヒートシール強度を有し、特
にレトルト食品用包装材料として用いた際に、123
℃、30分間の高温,高圧下でレトルト処理した後も、
−5℃の低温下において優れた耐衝撃性を有し、かつ内
面融着を起こし難いといった従来にない特性を有してい
る。したがって、かかる特性を活かして一般の食品用包
装材料としては勿論のこと、特にレトルト食品用包装材
料として好適である。又、かかる熱融着性多層フィルム
を用いて包装したレトルト食品包装体は、レトルト処理
後も内面が融着することなく、十分なるヒートシール強
度を有し、耐低温衝撃強度に優れるので、流通過程にお
ける破袋トラブルの軽減を図れる。
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれらの実
施例に制約されるものではない。
りである。 (1)エチレン重合体−1(高密度ポリエチレン) 三井化学社製(商品名;ハイゼックス、銘柄名;220
0J) 密度;0.968g/cm3、MFR;5.0g/10
分。 (2)エチレン重合体−2(シングルサイト触媒重合直
鎖状低密度ポリエチレン) 三井化学社製(商品名;エボリュー、銘柄名;SP05
10) 密度0.905g/cm3、MFR;1.0g/10
分。 (3)エチレン重合体−3(高密度ポリエチレン) 三井化学社製(商品名;ハイゼックス、銘柄名;330
0F) 密度;0.954g/cm3、MFR;1.1g/10
分。 (4)エチレン重合体−4(エチレン−プロピレン共重
合体) 三井化学社製(商品名;タフマーP、銘柄名;P028
0) 密度0.870g/cm3、MFR;2.9g/10
分。 (5)エチレン重合体−5(マルチサイト触媒重合直鎖
状低密度ポリエチレン) 三井化学社製(商品名;ウルトゼックス、銘柄名;40
20L) 密度0.940g/cm3、MFR;2.2g/10
分。
法は以下の通りである。なお、熱融着性フィルムの各物
性の測定は、各実施例及び比較例で得られた熱融着性フ
ィルムと厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルムと
をウレタン系接着剤を用いてドライラミネートして得た
多層フィルムを使用した。 <耐熱融着性の評価:内面密着強度>多層フィルムを縦
240mm×横190mmの3方シール袋に加工した。
この3方シール袋を、熱融着層同志が密着するように脱
気しながら密封し、120℃および123℃にて30分
間レトルト処理を行った。その後、熱融着層同志の密着
部を15mm幅にカットし、引張速度300mm/分の
T字剥離試験を行い、内面密着強度(N/15mm)を
測定した。 <耐低温衝撃性の評価>多層フィルムを上記と同様に縦
240mm×横190mmの3方シール袋に加工した。
この3方シール袋に不凍液入りの水600ccを充填し
て密封し、120℃および123℃にて30分間レトル
ト処理を行った。その後−5℃雰囲気下に24時間以上
放置し、同雰囲気下にて重さ1kgの重りを載せて0.
6mの高さから水平落下させ、破袋するまでの落袋回数
を計測した。 <ヒートシール性評価>多層フィルムの熱融着層同志を
重ね合わせ、各温度にて0.2MPaの荷重を1秒間か
けてヒートシールした。ヒートシール部を15mm幅で
カットし、引張速度300mm/分のT字剥離試験を行
い強度を測定し、最大点に達したシール強度を飽和シー
ル強度(N/15mm)として示した。
レン重合体−1:65重量%及びエチレン重合体−2:
35重量%との混合物に、アンチブロッキング剤として
平均粒径5μmの合成ゼオライトを0.3重量%添加し
た組成物を、熱融着層用のエチレン系重合体組成物とし
て、エチレン重合体−1:65重量%及びエチレン重合
体−2:35重量%との混合物に、アンチブロッキング
剤として平均粒径5μmの合成ゼオライトを1.46重
量%添加した組成物を、並びに中間層用のエチレン系重
合体組成物として、エチレン重合体−1:65重量%及
びエチレン重合体−2:35重量%との混合物からなる
組成物を夫々用意し、三層構成で、構成比が1:2:1
となるように、マルチ式Tダイ方式の共押出成形にて製
膜し、厚さ60μmの熱融着性フィルムを得た。得られ
た熱融着性フィルムは、フィルムの巻き取り直前にラミ
ネート層をコロナ放電処理し、表面張力を約42dyn
/cmとした。得られた熱融着性フィルムの評価結果を
表1に示す。
レン重合体−3:84.7重量%及びエチレン重合体−
4:15.3重量%との混合物に、アンチブロッキング
剤として平均粒径5μmの合成ゼオライトを0.3重量
%添加した組成物を、熱融着層用のエチレン系重合体組
成物として、エチレン重合体−3:84.7重量%及び
エチレン重合体−4:15.3重量%との混合物に、ア
ンチブロッキング剤として平均粒径5μmの合成ゼオラ
イトを1.46重量%添加した組成物を、並びに中間層
用のエチレン系重合体組成物としてエチレン重合体−
3:84.7重量%及びエチレン重合体−4:15.3
重量%からなる組成物を夫々用意し、三層構成で、構成
比が1:2:1となるように、マルチ式Tダイ方式の共
押出成形にて製膜し、厚さ60μmの熱融着性フィルム
を得た。得られた熱融着性フィルムは、フィルムの巻き
取り直前にラミネート層をコロナ放電処理し、表面張力
を約42dyn/cmとした。得られた熱融着性フィル
ムの評価結果を表1に示す。
レン重合体−1:40重量%及びエチレン重合体−5:
60重量%との混合物に、アンチブロッキング剤として
平均粒径5μmの合成ゼオライトを0.3重量%添加し
た組成物を、熱融着層用のエチレン系重合体組成物とし
て、エチレン重合体−1:40重量%及びエチレン重合
体−5:60重量%との混合物に、アンチブロッキング
剤として平均粒径5μmの合成ゼオライトを1.46重
量%添加した組成物を、並びに中間層用のエチレン系重
合体組成物として、エチレン重合体−1:40重量%及
びエチレン重合体−5:60重量%との混合物からなる
組成物を夫々用意し、三層構成で、構成比が1:2:1
となるように、マルチ式Tダイ方式の共押出成形にて製
膜し、厚さ60μmの熱融着性フィルムを得た。得られ
た熱融着性フィルムは、フィルムの巻き取り直前にラミ
ネート層をコロナ放電処理し、表面張力を約42dyn
/cmとした。得られた熱融着性フィルムの評価結果を
表1に示す。
れた熱融着性フィルムは、比較例で得られた熱融着性フ
ィルムに比べ、レトルト処理後の低温衝撃強度が著しく
改善されていることが明らかであり、又、熱融着層の密
着強度が低く、内面密着を起こし難いことも分かる。
Claims (8)
- 【請求項1】密度が0.960〜0.975g/cm3
のエチレン重合体(A)と密度が0.900g/cm3
を越え0.920g/cm3以下のエチレン・α―オレ
フィンランダム共重合体(B)とのエチレン系重合体組
成物(C)から得られうる熱融着層を備えてなることを
特徴とする熱融着性フィルム。 - 【請求項2】請求項1記載の熱融着層の片面に、エチレ
ン系重合体(D)からなるラミネート層が積層されてな
る熱融着性フィルム。 - 【請求項3】エチレン系重合体組成物(C)が、密度が
0.940〜0.950g/cm3の範囲にある請求項
1記載の熱融着性フィルム。 - 【請求項4】エチレン系重合体組成物(C)が、ブロッ
キング防止剤を0.5〜3.0重量%含み、且つエチレ
ン系重合体(D)が、ブロッキング防止剤を0.05〜
1.0重量%含んでなる請求項1〜3の何れかに記載の
熱融着性フィルム。 - 【請求項5】エチレン・α―オレフィンランダム共重合
体(B)が、シングルサイト触媒により得られ得る請求
項1記載の熱融着性フィルム。 - 【請求項6】基材の少なくとも片面に、請求項1記載の
熱融着層を備えてなる熱融着性多層フィルム。 - 【請求項7】請求項6記載の熱融着性多層フィルムから
なるレトルト食品包装用フィルム。 - 【請求項8】請求項7記載のレトルト食品包装用フィル
ムでヒートシールされてなるレトルト食品包装体。
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