JP2003182313A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JP2003182313A JP2003182313A JP2001388657A JP2001388657A JP2003182313A JP 2003182313 A JP2003182313 A JP 2003182313A JP 2001388657 A JP2001388657 A JP 2001388657A JP 2001388657 A JP2001388657 A JP 2001388657A JP 2003182313 A JP2003182313 A JP 2003182313A
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- Japan
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- pneumatic tire
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- tread
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1236—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
- B60C11/125—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern arranged at the groove bottom
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1231—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe being shallow, i.e. sipe depth of less than 3 mm
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブロック剛性を確保しつつ、適正なブロック
の倒れ込み量を得ることで、氷上トラクション性能及び
雪上トラクション性能をともに向上させる。 【解決手段】 四辺形に形成されたブロック20の頂面
となるブロック踏面20Cに、直線形状の細溝であるサ
イプ24が、複数本設けられる。サイプ24相互間及
び、ブロック20の端部とサイプ24との間に、小ブロ
ック26がそれぞれ形成され、これらサイプ24により
ブロック20が分割された形になる。サイプ24が延び
る方向に沿って形成される小ブロック26の一方の壁部
26Aが、この壁部26Aの深さ方向の中程で曲がり、
小ブロック26の深さ方向の途中の部分に段部28を有
した構造となる。
の倒れ込み量を得ることで、氷上トラクション性能及び
雪上トラクション性能をともに向上させる。 【解決手段】 四辺形に形成されたブロック20の頂面
となるブロック踏面20Cに、直線形状の細溝であるサ
イプ24が、複数本設けられる。サイプ24相互間及
び、ブロック20の端部とサイプ24との間に、小ブロ
ック26がそれぞれ形成され、これらサイプ24により
ブロック20が分割された形になる。サイプ24が延び
る方向に沿って形成される小ブロック26の一方の壁部
26Aが、この壁部26Aの深さ方向の中程で曲がり、
小ブロック26の深さ方向の途中の部分に段部28を有
した構造となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凍結路もしくは雪
道を走行する自動車に供する空気入りタイヤに係り、特
に氷雪上における性能を向上させた空気入りタイヤに関
する。
道を走行する自動車に供する空気入りタイヤに係り、特
に氷雪上における性能を向上させた空気入りタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば寒冷地で走行する乗用
車に用いられる冬用の空気入りタイヤであっても、アイ
スバーンの様に凍った路面において、発進時に急加速し
た場合、タイヤがグリップしきれずにスリップし易く、
加速性能が悪いという難点があった。そして、路面と接
するタイヤのトレッドに、ブロック列が配列されたブロ
ックタイプのトレッドパターンを有するものが知られて
いるが、上記の様な凍結路における発進時の加速性能
(以下、氷上トラクション性能という)を改良するため
に、ブロック列を構成する各ブロックにサイプを付加す
ることもなされてきた。
車に用いられる冬用の空気入りタイヤであっても、アイ
スバーンの様に凍った路面において、発進時に急加速し
た場合、タイヤがグリップしきれずにスリップし易く、
加速性能が悪いという難点があった。そして、路面と接
するタイヤのトレッドに、ブロック列が配列されたブロ
ックタイプのトレッドパターンを有するものが知られて
いるが、上記の様な凍結路における発進時の加速性能
(以下、氷上トラクション性能という)を改良するため
に、ブロック列を構成する各ブロックにサイプを付加す
ることもなされてきた。
【0003】しかし、サイプを付加した場合、サイプの
エッヂ部が路面を引っ掻くことにより生じるトラクショ
ン効果(以下、エッヂ効果という)によって、氷上トラ
クション性能は向上するものの、路面の摩擦係数が氷上
に比べて高い雪上では、サイプの付加によりブロック剛
性が低下することになる。つまり、このサイプを付加し
た結果として、雪上においては、ブロックの倒れ込み変
形量が大きくなり過ぎ、雪路における発進時の加速性能
(以下、雪上トラクション性能という)が低下するとい
う難点があった。
エッヂ部が路面を引っ掻くことにより生じるトラクショ
ン効果(以下、エッヂ効果という)によって、氷上トラ
クション性能は向上するものの、路面の摩擦係数が氷上
に比べて高い雪上では、サイプの付加によりブロック剛
性が低下することになる。つまり、このサイプを付加し
た結果として、雪上においては、ブロックの倒れ込み変
形量が大きくなり過ぎ、雪路における発進時の加速性能
(以下、雪上トラクション性能という)が低下するとい
う難点があった。
【0004】一方、サイプ深さを浅くしてブロック剛性
を確保することが考えられるが、この場合には、ブロッ
クの倒れ込み変形量が小さくなり過ぎるので、サイプの
エッヂが路面を引っ掻かずにエッヂ効果が充分に発生し
なくなると共に、摩耗時にすぐにサイプが無くなってし
まう、という欠点があった。
を確保することが考えられるが、この場合には、ブロッ
クの倒れ込み変形量が小さくなり過ぎるので、サイプの
エッヂが路面を引っ掻かずにエッヂ効果が充分に発生し
なくなると共に、摩耗時にすぐにサイプが無くなってし
まう、という欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、単にサ
イプを付加するのみで、雪上トラクション性能を保持し
たまま氷上トラクション性能を向上させることには、限
界があり、また、サイプ深さを浅くしても十分な効果が
得られなかった。本発明は上記事実を考慮し、ブロック
剛性を確保しつつ、適正なブロックの倒れ込み量を得る
ことで、氷上トラクション性能及び雪上トラクション性
能をともに向上させ得る空気入りタイヤを提供すること
が目的である。
イプを付加するのみで、雪上トラクション性能を保持し
たまま氷上トラクション性能を向上させることには、限
界があり、また、サイプ深さを浅くしても十分な効果が
得られなかった。本発明は上記事実を考慮し、ブロック
剛性を確保しつつ、適正なブロックの倒れ込み量を得る
ことで、氷上トラクション性能及び雪上トラクション性
能をともに向上させ得る空気入りタイヤを提供すること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1による空気入り
タイヤは、環状に形成されるトレッドの路面と接する踏
面部に、溝部で区画されたブロックを有する空気入りタ
イヤにおいて、ブロックに少なくとも1つサイプを設け
ることで、サイプ相互間及びブロックの端部とサイプと
の間に、小ブロックを形成し、サイプの延びる方向に対
して交差する方向に沿った小ブロックの表面側の厚さ
が、根元側の厚さに比較して薄くしたことを特徴とす
る。
タイヤは、環状に形成されるトレッドの路面と接する踏
面部に、溝部で区画されたブロックを有する空気入りタ
イヤにおいて、ブロックに少なくとも1つサイプを設け
ることで、サイプ相互間及びブロックの端部とサイプと
の間に、小ブロックを形成し、サイプの延びる方向に対
して交差する方向に沿った小ブロックの表面側の厚さ
が、根元側の厚さに比較して薄くしたことを特徴とす
る。
【0007】請求項1に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。本請求項に係る空気入りタイヤは、環状
に形成されるトレッドの路面と接する踏面部に、溝部で
区画されたブロックが設けられ、このブロックに少なく
とも1つサイプを設けることで、サイプ相互間及びブロ
ックの端部とサイプとの間に、小ブロックが形成され
る。さらに、このサイプの延びる方向に対して交差する
方向に沿った小ブロックの表面側の厚さが、根元側の厚
さに比較して薄くされている。
下に説明する。本請求項に係る空気入りタイヤは、環状
に形成されるトレッドの路面と接する踏面部に、溝部で
区画されたブロックが設けられ、このブロックに少なく
とも1つサイプを設けることで、サイプ相互間及びブロ
ックの端部とサイプとの間に、小ブロックが形成され
る。さらに、このサイプの延びる方向に対して交差する
方向に沿った小ブロックの表面側の厚さが、根元側の厚
さに比較して薄くされている。
【0008】これは、小ブロックの表面側の厚さが、小
ブロックの根元側の厚さに比較して薄くされることで、
ブロックの表面側の剛性のみを低下させ、剪断変形時に
おいて、ブロックの根元付近を変形させず、小ブロック
の表面付近を大きく変形させて表面付近を傾かせること
を狙ったものである。
ブロックの根元側の厚さに比較して薄くされることで、
ブロックの表面側の剛性のみを低下させ、剪断変形時に
おいて、ブロックの根元付近を変形させず、小ブロック
の表面付近を大きく変形させて表面付近を傾かせること
を狙ったものである。
【0009】つまり、図6に示すように、単純にサイプ
124を増やして小ブロック126を薄くすると、小ブ
ロック126全体の剛性が低下して、図6(B)の点線
で示すように小ブロック126のエッヂ部付近が過度に
倒れ込んでしまうことになる。そしてこの結果として、
エッヂが路面に食い込まなくなるので、駆動力であるト
ラクションが発生しなくなる。また、図5に示すよう
に、単純にサイプ124を減らして小ブロック126全
体を厚くすると、剛性が高まるのに伴って図5(B)の
点線で示すように小ブロック126が傾きにくくなるの
で、小ブロック126のエッヂが路面に貫入せずエッヂ
効果が得られなくなる。
124を増やして小ブロック126を薄くすると、小ブ
ロック126全体の剛性が低下して、図6(B)の点線
で示すように小ブロック126のエッヂ部付近が過度に
倒れ込んでしまうことになる。そしてこの結果として、
エッヂが路面に食い込まなくなるので、駆動力であるト
ラクションが発生しなくなる。また、図5に示すよう
に、単純にサイプ124を減らして小ブロック126全
体を厚くすると、剛性が高まるのに伴って図5(B)の
点線で示すように小ブロック126が傾きにくくなるの
で、小ブロック126のエッヂが路面に貫入せずエッヂ
効果が得られなくなる。
【0010】これに対して、本請求項では、小ブロック
の傾き変形量のアップと剛性のアップとの背反した目的
を、小ブロックの根元部分の剛性を維持しつつ表面側の
み剛性を低下させるように、小ブロックの深さ方向に剛
性分布を持たせることで、解決した。すなわち、このよ
うな剛性分布とすれば、根元部分を変形させずに表面側
の傾きのみを大きくすることができ、小ブロックのエッ
ヂが路面に貫入するための適正な小ブロックの傾きが得
られるようになる。以上の結果、本請求項に係る空気入
りタイヤによれば、ブロック剛性を確保しつつ、適正な
ブロックの倒れ込み量を得ることができ、氷上トラクシ
ョン性能及び雪上トラクション性能をともに向上させる
ことが可能となった。
の傾き変形量のアップと剛性のアップとの背反した目的
を、小ブロックの根元部分の剛性を維持しつつ表面側の
み剛性を低下させるように、小ブロックの深さ方向に剛
性分布を持たせることで、解決した。すなわち、このよ
うな剛性分布とすれば、根元部分を変形させずに表面側
の傾きのみを大きくすることができ、小ブロックのエッ
ヂが路面に貫入するための適正な小ブロックの傾きが得
られるようになる。以上の結果、本請求項に係る空気入
りタイヤによれば、ブロック剛性を確保しつつ、適正な
ブロックの倒れ込み量を得ることができ、氷上トラクシ
ョン性能及び雪上トラクション性能をともに向上させる
ことが可能となった。
【0011】請求項2に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を有
して同様に作用するが、さらに、サイプが延びる方向に
沿って形成される小ブロックの壁部が、この壁部の深さ
方向の中程で曲がり、小ブロックの深さ方向の途中に段
部を有することで、小ブロックの表面側の厚みが薄くな
っているという構成を有している。
下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を有
して同様に作用するが、さらに、サイプが延びる方向に
沿って形成される小ブロックの壁部が、この壁部の深さ
方向の中程で曲がり、小ブロックの深さ方向の途中に段
部を有することで、小ブロックの表面側の厚みが薄くな
っているという構成を有している。
【0012】つまり、小ブロックの深さ方向の途中に段
部を設けて表面側の厚みを薄くすることで、小ブロック
の表面側の厚さを、小ブロックの根元側の厚さに比較し
て薄くすることが可能となった。この結果、剪断変形時
において、ブロックの根元付近を変形させず、小ブロッ
クの表面付近を大きく変形させて表面付近を傾かせるこ
とが可能となり、請求項1と同様の作用効果を奏するこ
とになる。
部を設けて表面側の厚みを薄くすることで、小ブロック
の表面側の厚さを、小ブロックの根元側の厚さに比較し
て薄くすることが可能となった。この結果、剪断変形時
において、ブロックの根元付近を変形させず、小ブロッ
クの表面付近を大きく変形させて表面付近を傾かせるこ
とが可能となり、請求項1と同様の作用効果を奏するこ
とになる。
【0013】請求項3から請求項7に係る空気入りタイ
ヤの作用を以下に説明する。これら請求項では請求項1
と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求
項3では、前記段部が、小ブロックの一方の壁部に配置
されるという構成を有している。また、請求項4では、
特に雪上トラクション性能を向上させる為に、段部が小
ブロックの踏み込み側に配置されるという構成を有し、
請求項5では、特に雪上ブレーキ性能を向上させる為
に、段部が小ブロックの蹴り出し側に配置されるという
構成を有している。ここで、踏み込み側とは、タイヤ転
動時に最初に接地する部分を言い、蹴り出し側とは、タ
イヤ転動時に最後に接地する部分を言う。
ヤの作用を以下に説明する。これら請求項では請求項1
と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求
項3では、前記段部が、小ブロックの一方の壁部に配置
されるという構成を有している。また、請求項4では、
特に雪上トラクション性能を向上させる為に、段部が小
ブロックの踏み込み側に配置されるという構成を有し、
請求項5では、特に雪上ブレーキ性能を向上させる為
に、段部が小ブロックの蹴り出し側に配置されるという
構成を有している。ここで、踏み込み側とは、タイヤ転
動時に最初に接地する部分を言い、蹴り出し側とは、タ
イヤ転動時に最後に接地する部分を言う。
【0014】さらに、請求項6では、特に雪上トラクシ
ョン性能を向上させる為に、トレッドの中央に並んで配
置されたブロックの列であるセンタブロック列におい
て、踏み込み側に段部が配置されるという構成を有して
いる。また、請求項7では、特に雪上ブレーキ性能を向
上させる為に、トレッドの端部寄りに並んで配置された
ブロックの列であるショルダブロック列において、蹴り
出し側に段部が配置されるという構成を有している。つ
まり、本発明では、目的に合わせて段部の位置を適宜設
定することが可能となる。
ョン性能を向上させる為に、トレッドの中央に並んで配
置されたブロックの列であるセンタブロック列におい
て、踏み込み側に段部が配置されるという構成を有して
いる。また、請求項7では、特に雪上ブレーキ性能を向
上させる為に、トレッドの端部寄りに並んで配置された
ブロックの列であるショルダブロック列において、蹴り
出し側に段部が配置されるという構成を有している。つ
まり、本発明では、目的に合わせて段部の位置を適宜設
定することが可能となる。
【0015】請求項8及び請求項9に係る空気入りタイ
ヤの作用を以下に説明する。これら請求項では請求項1
と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求
項8では、前記段部が階段状、テーパ状若しくは円弧状
の何れかの形状とされるという構成を有し、請求項9で
は、前記段部がブロックの深さ方向の中程に複数配置さ
れるという構成を有している。つまり、これらの請求項
によれば、段部の形状及び数を適宜選択することで、目
的に合わせた最適な構造が得られる。
ヤの作用を以下に説明する。これら請求項では請求項1
と同様の構成を有して同様に作用するが、さらに、請求
項8では、前記段部が階段状、テーパ状若しくは円弧状
の何れかの形状とされるという構成を有し、請求項9で
は、前記段部がブロックの深さ方向の中程に複数配置さ
れるという構成を有している。つまり、これらの請求項
によれば、段部の形状及び数を適宜選択することで、目
的に合わせた最適な構造が得られる。
【0016】請求項10に係る空気入りタイヤの作用を
以下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を
有して同様に作用するが、さらに、ブロックの表面から
の前記段部の最深部高さが、ブロック全体の高さの10
%から50%であることが好ましい。ブロック高さの5
0%を超えると、ブロックの剛性が低下し、ブロックが
倒れ込み易くなってしまう。逆に10%未満だとエッヂ
効果を充分に発揮できなくなる。更に好ましくは20%
〜40%の範囲である。
以下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を
有して同様に作用するが、さらに、ブロックの表面から
の前記段部の最深部高さが、ブロック全体の高さの10
%から50%であることが好ましい。ブロック高さの5
0%を超えると、ブロックの剛性が低下し、ブロックが
倒れ込み易くなってしまう。逆に10%未満だとエッヂ
効果を充分に発揮できなくなる。更に好ましくは20%
〜40%の範囲である。
【0017】請求項11に係る空気入りタイヤの作用を
以下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を
有して同様に作用するが、さらに、サイプ相互間及びブ
ロックの端部とサイプとの間の前記小ブロックの表面側
の厚さが、根元側の厚さの70〜95%の範囲が好適で
ある。70%未満である場合は、ブロック幅が狭くなり
すぎ、ブロックの倒れ込みが大きくなることに加え、接
地面積の減少に伴う初期摩耗性の悪化が生じてしまう。
逆に95%を超えるとエッヂ効果が充分発揮できない。
更に好ましくは85%〜90%である。
以下に説明する。本請求項では請求項1と同様の構成を
有して同様に作用するが、さらに、サイプ相互間及びブ
ロックの端部とサイプとの間の前記小ブロックの表面側
の厚さが、根元側の厚さの70〜95%の範囲が好適で
ある。70%未満である場合は、ブロック幅が狭くなり
すぎ、ブロックの倒れ込みが大きくなることに加え、接
地面積の減少に伴う初期摩耗性の悪化が生じてしまう。
逆に95%を超えるとエッヂ効果が充分発揮できない。
更に好ましくは85%〜90%である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る空気
入りタイヤを図に基づき説明する。図1(A)は、本実
施の形態となる空気入りタイヤ10のトレッドパターン
の典型例を示す図である。ここで、この空気入りタイヤ
10のタイヤサイズは例えば195/65R15とされ
る。また、この空気入りタイヤ10の内部構造について
は、図1(B)に示すように、両端部にビード部(図示
せず)が配置されたトロイド状ラジアルカーカスである
カーカス12と、このカーカス12のクラウン部を覆う
ように配置されたそれぞれ剛性の高い複数枚のベルト
(図示せず)と、これらベルトの外周面にトレッドゴム
により円環状に形成されて配置されたトレッド14と
を、組み合わせたこの種の空気入りタイヤとしてごく一
般的なものなので、以下の説明において記載を省略す
る。
入りタイヤを図に基づき説明する。図1(A)は、本実
施の形態となる空気入りタイヤ10のトレッドパターン
の典型例を示す図である。ここで、この空気入りタイヤ
10のタイヤサイズは例えば195/65R15とされ
る。また、この空気入りタイヤ10の内部構造について
は、図1(B)に示すように、両端部にビード部(図示
せず)が配置されたトロイド状ラジアルカーカスである
カーカス12と、このカーカス12のクラウン部を覆う
ように配置されたそれぞれ剛性の高い複数枚のベルト
(図示せず)と、これらベルトの外周面にトレッドゴム
により円環状に形成されて配置されたトレッド14と
を、組み合わせたこの種の空気入りタイヤとしてごく一
般的なものなので、以下の説明において記載を省略す
る。
【0019】さらに、図1に示すように、この空気入り
タイヤ10の路面と接する外皮を円弧状であるクラウン
形状に外表面が形成された上記のトレッド14の踏面部
が構成している。このトレッド14は赤道面となる中央
線CLを挟んで左右対称に形成されており、サイドウォ
ール部18に繋がるトレッド14の両端部をショルダ部
16がそれぞれ形成している。
タイヤ10の路面と接する外皮を円弧状であるクラウン
形状に外表面が形成された上記のトレッド14の踏面部
が構成している。このトレッド14は赤道面となる中央
線CLを挟んで左右対称に形成されており、サイドウォ
ール部18に繋がるトレッド14の両端部をショルダ部
16がそれぞれ形成している。
【0020】また、この空気入りタイヤ10のトレッド
14の踏面部には、それぞれトレッド14の周方向Rに
延びる一対の縦辺と、それぞれトレッド14の周方向R
に対して直交する方向に延びる一対の横辺とで、四辺形
に輪郭が形成されるキヤラメルパターンのブロック20
が配置されている。
14の踏面部には、それぞれトレッド14の周方向Rに
延びる一対の縦辺と、それぞれトレッド14の周方向R
に対して直交する方向に延びる一対の横辺とで、四辺形
に輪郭が形成されるキヤラメルパターンのブロック20
が配置されている。
【0021】本実施の形態では、複数のこれらブロック
20がトレッド14の一周に亘って等間隔で配置され、
これらブロック20からなるブロック列がタイヤ軸方向
Xに並んで5列それぞれ形成されている。そして、これ
らブロック20同士間には、これらブロック20を区画
するリブ溝及びラグ溝である溝部22がそれぞれ形成さ
れている。
20がトレッド14の一周に亘って等間隔で配置され、
これらブロック20からなるブロック列がタイヤ軸方向
Xに並んで5列それぞれ形成されている。そして、これ
らブロック20同士間には、これらブロック20を区画
するリブ溝及びラグ溝である溝部22がそれぞれ形成さ
れている。
【0022】さらに、本実施の形態に係る空気入りタイ
ヤ10のトレッドパターンでは、トレッド14の中央に
並んで配置されたブロック20の列がセンタブロック列
14Aとされ、このセンタブロック列14Aを挟んでト
レッド14の両端部寄りに並んで配置されたブロック2
0の列が両ショルダブロック列14Bとされている。
ヤ10のトレッドパターンでは、トレッド14の中央に
並んで配置されたブロック20の列がセンタブロック列
14Aとされ、このセンタブロック列14Aを挟んでト
レッド14の両端部寄りに並んで配置されたブロック2
0の列が両ショルダブロック列14Bとされている。
【0023】ここで図2に示すように、ブロック20を
構成する縦辺の長さ寸法Dを40mmとし、同じくブロ
ック20を構成する横辺の長さ寸法Wを30mmとし、
ブロック踏面20Cの溝部22からの高さ寸法Hは12
mmとしている。また、これら四辺形に形成されたブロ
ック20の頂面となるブロック踏面20Cには、図3
(A)に示す深さ寸法Fを10mmとした直線形状の細
溝であるサイプ24が、複数本(本実施の形態では4
本)設けられている。
構成する縦辺の長さ寸法Dを40mmとし、同じくブロ
ック20を構成する横辺の長さ寸法Wを30mmとし、
ブロック踏面20Cの溝部22からの高さ寸法Hは12
mmとしている。また、これら四辺形に形成されたブロ
ック20の頂面となるブロック踏面20Cには、図3
(A)に示す深さ寸法Fを10mmとした直線形状の細
溝であるサイプ24が、複数本(本実施の形態では4
本)設けられている。
【0024】この結果、サイプ24相互間及び、ブロッ
ク20の端部とサイプ24との間に、小ブロック26が
それぞれ形成され、これらサイプ24によりブロック2
0が分割された形で、各ブロック20内に小ブロック2
6が複数存在することになる。さらに、このサイプ24
が延びる方向に沿って形成される小ブロック26の一方
の壁部26Aが、この壁部26Aの深さ方向の中程で曲
がり、小ブロック26の深さ方向の途中の部分に段部2
8を有した構造となっている。そして、本実施の形態で
は、図3(A)に示すように、サイプ24の始端から段
部28までの距離である寸法F1が4mmとし、段部2
8からサイプ24の底部までの距離である寸法F2が6
mmとした。
ク20の端部とサイプ24との間に、小ブロック26が
それぞれ形成され、これらサイプ24によりブロック2
0が分割された形で、各ブロック20内に小ブロック2
6が複数存在することになる。さらに、このサイプ24
が延びる方向に沿って形成される小ブロック26の一方
の壁部26Aが、この壁部26Aの深さ方向の中程で曲
がり、小ブロック26の深さ方向の途中の部分に段部2
8を有した構造となっている。そして、本実施の形態で
は、図3(A)に示すように、サイプ24の始端から段
部28までの距離である寸法F1が4mmとし、段部2
8からサイプ24の底部までの距離である寸法F2が6
mmとした。
【0025】以上のようにサイプ24を形成する壁部2
6Aに段部28が設けられた結果として、本実施の形態
では、サイプ24の延びる方向に対して交差する方向で
ある直交する方向に沿った小ブロック26の表面側の厚
さ寸法Bが5.4mmとし、またこの小ブロック26の
根元側の厚さ寸法Aが6mmとした。つまり、小ブロッ
ク26の表面側の厚さ寸法Bが、この小ブロック26の
根元側の厚さ寸法Aに比較して薄く形成されることにな
る。尚、図2において右側のブロック20の端部にも、
サイプ24の一方の壁部26Aに設けられた段部28に
対応して、段部30を有している。
6Aに段部28が設けられた結果として、本実施の形態
では、サイプ24の延びる方向に対して交差する方向で
ある直交する方向に沿った小ブロック26の表面側の厚
さ寸法Bが5.4mmとし、またこの小ブロック26の
根元側の厚さ寸法Aが6mmとした。つまり、小ブロッ
ク26の表面側の厚さ寸法Bが、この小ブロック26の
根元側の厚さ寸法Aに比較して薄く形成されることにな
る。尚、図2において右側のブロック20の端部にも、
サイプ24の一方の壁部26Aに設けられた段部28に
対応して、段部30を有している。
【0026】次に、本実施の形態に係る空気入りタイヤ
10の作用を以下に説明する。本実施の形態に係る空気
入りタイヤ10は、円環状に形成されるトレッド14の
路面と接する踏面部に、溝部22で区画されるブロック
20を有するようなトレッドパターンを備えている。ま
た、このブロック20に複数のサイプ24が設けられる
ことで、サイプ24相互間及びブロック20の端部とサ
イプ24との間に、小ブロック26が形成されている。
10の作用を以下に説明する。本実施の形態に係る空気
入りタイヤ10は、円環状に形成されるトレッド14の
路面と接する踏面部に、溝部22で区画されるブロック
20を有するようなトレッドパターンを備えている。ま
た、このブロック20に複数のサイプ24が設けられる
ことで、サイプ24相互間及びブロック20の端部とサ
イプ24との間に、小ブロック26が形成されている。
【0027】そして、サイプ24が延びる方向に沿って
形成される小ブロック26の壁部26Aが、この壁部2
6Aの深さ方向の中程で曲がることで小ブロック26の
深さ方向の途中に段部28が設けられており、この段部
28の存在により、サイプ24の延びる方向に対して交
差する方向に沿った小ブロック26の表面側の厚さが、
小ブロック26の根元側の厚さに比較して薄く形成され
ている。
形成される小ブロック26の壁部26Aが、この壁部2
6Aの深さ方向の中程で曲がることで小ブロック26の
深さ方向の途中に段部28が設けられており、この段部
28の存在により、サイプ24の延びる方向に対して交
差する方向に沿った小ブロック26の表面側の厚さが、
小ブロック26の根元側の厚さに比較して薄く形成され
ている。
【0028】つまり、本実施の形態では、小ブロック2
6の表面側の厚さを、小ブロック26の根元側の厚さに
比較して薄くすることで、ブロック20の表面側の剛性
のみを低下させ、剪断変形時において、図3(B)の点
線で示すようにブロック20の根元付近を変形させず
に、小ブロック26の表面付近を大きく変形させて表面
付近を傾かせるようにしたものである。
6の表面側の厚さを、小ブロック26の根元側の厚さに
比較して薄くすることで、ブロック20の表面側の剛性
のみを低下させ、剪断変形時において、図3(B)の点
線で示すようにブロック20の根元付近を変形させず
に、小ブロック26の表面付近を大きく変形させて表面
付近を傾かせるようにしたものである。
【0029】この結果、小ブロック26の傾き変形量の
アップと剛性のアップとの背反した目的が、小ブロック
26の根元部分の剛性を維持しつつ表面側のみ剛性を低
下させるように、小ブロック26の深さ方向に剛性分布
を持たせることで、解決された。すなわち、本実施の形
態の剛性分布によれば、根元部分を変形させずに表面側
の傾きのみを大きくできることから、小ブロック26の
エッヂが路面に貫入するための適正な小ブロック26の
傾きが得られるようになる。
アップと剛性のアップとの背反した目的が、小ブロック
26の根元部分の剛性を維持しつつ表面側のみ剛性を低
下させるように、小ブロック26の深さ方向に剛性分布
を持たせることで、解決された。すなわち、本実施の形
態の剛性分布によれば、根元部分を変形させずに表面側
の傾きのみを大きくできることから、小ブロック26の
エッヂが路面に貫入するための適正な小ブロック26の
傾きが得られるようになる。
【0030】以上の結果、本実施の形態に係る空気入り
タイヤによれば、ブロック剛性を確保しつつ、適正なブ
ロックの倒れ込み量を得ることができ、氷上トラクショ
ン性能及び雪上トラクション性能をともに向上させるこ
とが可能となった。
タイヤによれば、ブロック剛性を確保しつつ、適正なブ
ロックの倒れ込み量を得ることができ、氷上トラクショ
ン性能及び雪上トラクション性能をともに向上させるこ
とが可能となった。
【0031】そして、本実施の形態では、小ブロック2
6の一方の壁部26Aに段部28が配置された構造とな
っているが、特に雪上トラクション性能を向上させよう
とする場合、センタブロック列14Aのブロック20に
おいて、小ブロック26の踏み込み側に段部28を配置
することが考えられる。また、特に雪上ブレーキ性能を
向上させようとする場合、ショルダブロック列14Bの
ブロック20において、小ブロック26の蹴り出し側に
段部28を配置することが考えられる。
6の一方の壁部26Aに段部28が配置された構造とな
っているが、特に雪上トラクション性能を向上させよう
とする場合、センタブロック列14Aのブロック20に
おいて、小ブロック26の踏み込み側に段部28を配置
することが考えられる。また、特に雪上ブレーキ性能を
向上させようとする場合、ショルダブロック列14Bの
ブロック20において、小ブロック26の蹴り出し側に
段部28を配置することが考えられる。
【0032】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。図4(A)に示す本実施の形態のように段部28
を形成して小ブロック26が途中からくびれた形となっ
た構造の他に、まず、第1変形例として、図4(B)に
示すように段部28をテーパ状に形成することが考えら
れる。さらに、第2変形例として、図4(C)に示すよ
うに段部28を円弧状に形成することが考えられる。ま
た、第3変形例として、図4(D)に示すように段部2
8をブロック20の深さ方向の中程に複数(本変形例で
は2ヵ所)配置して階段状にすることが考えられる。つ
まり、これらの変形例のように、壁部を屈曲したり湾曲
させたりして段部28を形成し、この段部28の形状及
び数を適宜選択することで、目的に合わせた最適な構造
が得られることになる。
する。図4(A)に示す本実施の形態のように段部28
を形成して小ブロック26が途中からくびれた形となっ
た構造の他に、まず、第1変形例として、図4(B)に
示すように段部28をテーパ状に形成することが考えら
れる。さらに、第2変形例として、図4(C)に示すよ
うに段部28を円弧状に形成することが考えられる。ま
た、第3変形例として、図4(D)に示すように段部2
8をブロック20の深さ方向の中程に複数(本変形例で
は2ヵ所)配置して階段状にすることが考えられる。つ
まり、これらの変形例のように、壁部を屈曲したり湾曲
させたりして段部28を形成し、この段部28の形状及
び数を適宜選択することで、目的に合わせた最適な構造
が得られることになる。
【0033】一方、ブロック20の表面からのこれら段
部28の図3(A)及び図4に示す最深部高さとなる寸
法F1は、ブロック20全体の高さ寸法Hの10%から
50%の寸法とすることが好ましい。更に好ましくは2
0%〜40%とすることである。また、図3(A)及び
図4に示すサイプ24相互間及び、ブロック20の端部
とサイプ24との間の小ブロック26の表面側の厚さ寸
法Bを、根元側の厚さ寸法Aの70〜95%の寸法とす
ることが好ましく、更に好ましくは85%〜90%とす
ることである。
部28の図3(A)及び図4に示す最深部高さとなる寸
法F1は、ブロック20全体の高さ寸法Hの10%から
50%の寸法とすることが好ましい。更に好ましくは2
0%〜40%とすることである。また、図3(A)及び
図4に示すサイプ24相互間及び、ブロック20の端部
とサイプ24との間の小ブロック26の表面側の厚さ寸
法Bを、根元側の厚さ寸法Aの70〜95%の寸法とす
ることが好ましく、更に好ましくは85%〜90%とす
ることである。
【0034】次に、本実施の形態で説明した空気入りタ
イヤの実施例と従来例に係るタイヤとを比較して走行試
験を行った結果を、以下の表1の基づきに説明する。つ
まり、表1に示す比較例1は、図5に示す厚さ寸法Aと
同一の厚みとなる小ブロック126を有した従来の空気
入りタイヤであり、比較例2は、図6に示す厚さ寸法B
と同一の厚みとなる小ブロック126を有した従来の空
気入りタイヤである。これに対して表1に示す実施例
は、一実施の形態の図2及び図3に示す空気入りタイヤ
に対応している。
イヤの実施例と従来例に係るタイヤとを比較して走行試
験を行った結果を、以下の表1の基づきに説明する。つ
まり、表1に示す比較例1は、図5に示す厚さ寸法Aと
同一の厚みとなる小ブロック126を有した従来の空気
入りタイヤであり、比較例2は、図6に示す厚さ寸法B
と同一の厚みとなる小ブロック126を有した従来の空
気入りタイヤである。これに対して表1に示す実施例
は、一実施の形態の図2及び図3に示す空気入りタイヤ
に対応している。
【0035】そして、これらの各タイヤを車両に装着し
て氷上及び雪上で発進テスト、即ち氷上トラクション性
能及び雪上トラクション性能を評価する為のトラクショ
ンテストを行い、下記の表1の結果が得られた。
て氷上及び雪上で発進テスト、即ち氷上トラクション性
能及び雪上トラクション性能を評価する為のトラクショ
ンテストを行い、下記の表1の結果が得られた。
【0036】
【表1】
【0037】尚、トラクションテストとしては、静止状
態から徐々に加速し50m走行するまでの時間(加速タ
イム)を測定するようにした。また、表1に示す評価結
果の各欄内の値は、従来品である比較例1の加速タイム
を各タイヤの試験タイムである加速タイムで割り、10
0をかけて指数化したものであり、指数が大であれば良
好な結果となる。
態から徐々に加速し50m走行するまでの時間(加速タ
イム)を測定するようにした。また、表1に示す評価結
果の各欄内の値は、従来品である比較例1の加速タイム
を各タイヤの試験タイムである加速タイムで割り、10
0をかけて指数化したものであり、指数が大であれば良
好な結果となる。
【0038】上記の表1の結果として、サイプの深さ方
向中程に段部を設けた本実施の形態に係る空気入りタイ
ヤである実施例が、従来のタイヤよりも氷上トラクショ
ン性が向上していることが判明した。ここで、走行試験
の際に用いられたタイヤのサイズは195/65R15
であり、リムのサイズは6J−15であり、タイヤの内
圧が約200KPaである。
向中程に段部を設けた本実施の形態に係る空気入りタイ
ヤである実施例が、従来のタイヤよりも氷上トラクショ
ン性が向上していることが判明した。ここで、走行試験
の際に用いられたタイヤのサイズは195/65R15
であり、リムのサイズは6J−15であり、タイヤの内
圧が約200KPaである。
【0039】尚、上記の実施の形態においてサイプや段
部の構造は図面に示したものに限定されず、他の構造と
しても良い。また、上記の実施の形態で用いられるトレ
ッドを構成するトレッドゴムとしては、発泡ゴムやその
他の種類のゴム材を採用することができる。
部の構造は図面に示したものに限定されず、他の構造と
しても良い。また、上記の実施の形態で用いられるトレ
ッドを構成するトレッドゴムとしては、発泡ゴムやその
他の種類のゴム材を採用することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤは上記構成とし
たので、ブロック剛性を確保しつつ、適正なブロックの
倒れ込み量を得ることで、氷上トラクション性能及び雪
上トラクション性能をともに向上できるという優れた効
果を有する。
たので、ブロック剛性を確保しつつ、適正なブロックの
倒れ込み量を得ることで、氷上トラクション性能及び雪
上トラクション性能をともに向上できるという優れた効
果を有する。
【図1】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤを
示す図であって、(A)は平面図であり、(B)は
(A)の1B−1B矢視における横断面図である。
示す図であって、(A)は平面図であり、(B)は
(A)の1B−1B矢視における横断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの
ブロックの拡大斜視図である。
ブロックの拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの
ブロックの拡大側面図であって、(A)はブロックの寸
法関係を表す図であり、(B)はブロックの変形を表す
図である。
ブロックの拡大側面図であって、(A)はブロックの寸
法関係を表す図であり、(B)はブロックの変形を表す
図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの
小ブロックの拡大側面図であって、(A)は一実施の形
態の典型例を示す図であり、(B)〜(D)は応用例を
示す図である。
小ブロックの拡大側面図であって、(A)は一実施の形
態の典型例を示す図であり、(B)〜(D)は応用例を
示す図である。
【図5】第1の従来例に係る空気入りタイヤのブロック
の拡大側面図であって、(A)はブロックの寸法関係を
表す図であり、(B)はブロックの変形を表す図であ
る。
の拡大側面図であって、(A)はブロックの寸法関係を
表す図であり、(B)はブロックの変形を表す図であ
る。
【図6】第2の従来例に係る空気入りタイヤのブロック
の拡大側面図であって、(A)はブロックの寸法関係を
表す図であり、(B)はブロックの変形を表す図であ
る。
の拡大側面図であって、(A)はブロックの寸法関係を
表す図であり、(B)はブロックの変形を表す図であ
る。
10 空気入りタイヤ
14 トレッド
20 ブロック
24 サイプ
26 小ブロック
28 段部
Claims (11)
- 【請求項1】 環状に形成されるトレッドの路面と接す
る踏面部に、溝部で区画されたブロックを有する空気入
りタイヤにおいて、 ブロックに少なくとも1つサイプを設けることで、サイ
プ相互間及びブロックの端部とサイプとの間に、小ブロ
ックを形成し、 サイプの延びる方向に対して交差する方向に沿った小ブ
ロックの表面側の厚さが、根元側の厚さに比較して薄く
したことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 サイプが延びる方向に沿って形成される
小ブロックの壁部が、この壁部の深さ方向の中程で曲が
り、小ブロックの深さ方向の途中に段部を有すること
で、小ブロックの表面側の厚みが薄くしていることを特
徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記段部が、小ブロックの一方の壁部に
配置されることを特徴とする請求項2に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項4】 前記段部が、小ブロックの踏み込み側に
配置されることを特徴とする請求項3に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項5】 前記段部が、小ブロックの蹴り出し側に
配置されることを特徴とする請求項3に記載の空気入り
タイヤ。 - 【請求項6】 トレッドの中央に並んで配置されたブロ
ックの列であるセンタブロック列において、踏み込み側
に前記段部が配置されることを特徴とする請求項4に記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 トレッドの端部寄りに並んで配置された
ブロックの列であるショルダブロック列において、蹴り
出し側に前記段部が配置されることを特徴とする請求項
5に記載の空気人りタイヤ。 - 【請求項8】 前記段部が、階段状、テーパ状若しくは
円弧状の何れかの形状とされることを特徴とする請求項
2〜7の何れかに記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項9】 前記段部が、ブロックの深さ方向の中程
に複数配置されたことを特徴とする請求項2〜8の何れ
かに記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項10】 ブロックの表面からの前記段部の最深
部高さが、ブロック全体の高さの10%から50%の寸
法とされることを特徴とする請求項2〜9の何れかに記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項11】 サイプ相互間及びブロックの端部とサ
イプとの間の前記小ブロックの表面側の厚さが、根元側
の厚さの70〜95%とされることを特徴とする請求項
1〜10の何れかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388657A JP2003182313A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001388657A JP2003182313A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182313A true JP2003182313A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27597093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001388657A Pending JP2003182313A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003182313A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005170314A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-30 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2005247105A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
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JP2011116221A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2012040937A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
EP3088213A1 (en) * | 2015-04-30 | 2016-11-02 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Pneumatic tire |
JP2017074845A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH11139114A (ja) * | 1997-11-14 | 1999-05-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 氷雪路用空気入りタイヤ |
JP2000158916A (ja) * | 1998-11-27 | 2000-06-13 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2000211321A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001388657A patent/JP2003182313A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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JP2012040937A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
EP3088213A1 (en) * | 2015-04-30 | 2016-11-02 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Pneumatic tire |
US10300745B2 (en) | 2015-04-30 | 2019-05-28 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
JP2017074845A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
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