JP2002309241A - 油中水型エアゾール製品 - Google Patents
油中水型エアゾール製品Info
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Abstract
む水溶液である場合に、金属製のエアゾール容器を使用
しても、腐蝕の問題のないエアゾール製品を提供する。 【解決手段】 水に溶解すると酸性となる成分を含む水
性成分と、油性成分とからなる油中水型エアゾール組成
物を金属製のエアゾール容器に充填したエアゾール製
品。
Description
関する。さらに詳しくは、水に溶解すると酸性となる成
分(酸性成分)を含む水性成分を含有する油中水型エア
ゾール組成物を金属製のエアゾール容器に充填したエア
ゾール製品に関する。
なるエアゾール組成物をエアゾール容器に充填してお
り、エアゾール容器としては、強度、耐圧性、加工性な
どの点より、アルミニウムやブリキなどの金属製のエア
ゾール容器が広く使用されている。
脂やフェノール樹脂、ポリエステル樹脂などの樹脂コー
ト(内面コート)を施し、エアゾール組成物による金属
部分の腐蝕を防止している。しかし、原液が酸性の水性
成分や高い塩素イオン濃度の水性成分を含む場合、製品
を長期間保存したとき、容器内部に前記内面コートを施
しても腐蝕を充分押さえることができず、酸性成分の使
用が制限されていた。
際にはエアゾール組成物全体を非水の状態にしていた
が、使用感や火気に対する安全性等の点から必ずしも好
ましいものではなかった。
て腐蝕を防止する手段の他に、原液中に防錆剤を添加す
る手段があるが、この手段では、原液のpHを中性から
弱アルカリ性に調整するため、酸性成分が他の成分と反
応する恐れがあり、好ましくない。さらに、経時的に原
液の特性(外観、pH、臭いなど)が変わりやすく、人
体用品に用いるのは好ましくない。
の水性成分を含有する場合に、金属製のエアゾール容器
を使用しても、腐蝕の問題のないエアゾール製品を提供
することを目的とする。
を解決するために誠意研究を行った結果、酸性成分を含
む水性成分に、油性成分を配合して油中水型エアゾール
組成物とすることにより、金属製のエアゾール容器を使
用しても、腐蝕の問題がないことを見出した。
なる成分(酸性成分)を含む水性成分と、油性成分とか
らなる油中水型エアゾール組成物を金属製のエアゾール
容器に充填したエアゾール製品に係わる。
2.0〜6.8である場合または水性成分の塩素イオン
濃度が10〜5000ppmである場合にとくに有効で
あり、液化ガスをエアゾール組成物中5〜60重量%配
合することがとくに有効である。
溶解すると酸性となる成分(酸性成分)を含む水性成分
と、油性成分とからなる油中水型エアゾール組成物を金
属製のエアゾール容器に充填することにより得られる。
状態で配合され、水に溶解すると酸性となる成分であ
り、有効成分として作用する。前記酸性成分としては、
たとえば、塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン
剤、クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗剤、塩酸
ピリドキシン、アスコルビン酸などのビタミン剤、塩酸
ジブカイン、塩酸リドカイン、塩酸プロカインなどの局
所麻酔剤などをあげることができる。
量%、好ましくは0.1〜10重量%配合される。前記
酸性成分の配合量が0.01重量%未満の場合は、有効
成分としての効果が充分得られず、1回の使用量が多く
なる傾向があり、一方15重量%を越えると酸性成分の
濃度が高くなりすぎ、人体に好ましくない影響を与える
場合がある。
液であって、液化ガスとともにエアゾール組成物を構成
する原液の一部もしくは全部を構成する。前記水性成分
は、前記酸性成分や後述する界面活性剤、必要に応じて
アルコール類や他の有効成分などを水に溶解または分散
させることにより得られる。
いるため、水性成分は酸性となっており、その20℃に
おけるpHは2.0〜6.8、好ましくは2.0〜6.
5である。水性成分のpHが6.8より高い場合には、
酸性成分の配合量が少なく、酸性成分の効果が得られに
くい。一方、水性成分のpHが2.0より低い場合に
は、人体、特に皮膚や粘膜およびその周辺に使用した
際、塗布面にて悪影響を及ぼしやすくなる。
他の有効成分など、水に溶解すると塩素イオン濃度が高
くなる成分を配合する場合があり、前記水性成分の塩素
イオン濃度は10〜5000ppm、とくに20〜30
00ppmであることが好ましい。前記水性成分の塩素
イオン濃度が10ppmより低い場合には、酸性成分や
その他の有効成分などの配合量が少なく、その効果が得
られにくい。一方、水性成分の塩素イオン濃度が500
0ppmより高い場合には、人体、特に皮膚や粘膜およ
びその周辺に使用した際、塗布面での刺激性が強すぎ、
使用感が悪くなる。
〜95重量%、好ましくは40〜90重量%配合される
ことが好ましい。水性成分が30重量%未満の場合は、
水性成分の配合量が少なくなり、酸性成分や他の有効成
分の効果を充分発揮できなくなる。一方95重量%を越
えると、水中油型エマルジョンになりやすく、水性成分
が容器内面と接触しやすくなり、容器の腐蝕を防止する
ことができない。
であり、原液の一部を構成する油成分と、常温では気体
であるが、エアゾール容器内で液化する液化ガスとから
なる。
は、油溶性の有効成分を配合したり、使用感の向上、撥
水性などの効果を付与することができ、たとえば、シリ
コン油、炭化水素、エステル油、高級脂肪酸、高級アル
コール、ロウ、油脂など、常温で液体もしくは固体であ
る油成分があげられる。
ルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オク
タメチルシクロテトラシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサンなどがあげられる。
ン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、イソヘキサン、
流動パラフィン、イソパラフィン、ケロシン、スクワラ
ン、スクワレンなどがあげられる。なお、ノルマルペン
タン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、イソヘキサン
などの炭素数が5〜6の炭化水素については、噴霧粒子
径や冷却感(時間と程度)などを調整するために、前記
液化ガスとともに配合しても良い。
スチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、乳酸
セチル、酢酸エチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジエ
トキシエチル、コハク酸ジエトキシエチルなどがあげら
れる。
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸などがあげられる。
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、オレイルアルコール、ラノリンアルコールなどがあ
げられる。
ラノリン、酢酸ラノリン、カンデリラロウなどがあげら
れる。
トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマ
シ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油など
があげられる。
全部を構成し、エアゾール組成物の噴射剤として作用す
るだけでなく、油中水型エアゾール組成物としたとき、
連続相の主成分となり、水性成分による腐蝕を防止する
ための成分である。
ン、n−ブタン、i−ブタンおよびこれらの混合物であ
る液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテルやフロン
類およびこれらの混合物などがあげられる。前記液化ガ
スのうち、水への溶解量がほとんどなく、油性の強い液
化石油ガスを主成分とするものを用いることが、容器の
腐蝕防止効果が大きい点から好ましい。なお窒素や二酸
化炭素、亜酸化窒素、圧縮空気などの圧縮ガスを、前記
液化ガスとともに配合してもよい。
60重量%、さらには10〜50重量%配合されること
が好ましい。本発明では、液化ガスを前記範囲内で配合
することにも大きな特徴があり、前記範囲内で配合する
ことにより、水性成分による腐蝕を防止し、かつ使用感
に優れたものが得られる。すなわち、液化ガスの配合量
が5重量%未満の場合は、低温時、所望の噴射形態が得
られにくくなるだけでなく、エアゾール組成物中の液化
ガス濃度、特に油性成分中の液化ガス濃度が少なくな
り、水性成分による腐蝕を防止する効果が得られにく
い。一方60重量%を越える場合には、噴射したときの
噴霧粒子径が小さくなるため、噴霧粒子の付着性が悪く
なり、使用者が吸引しやすくなる。
ル組成物中5〜70重量%、さらには10〜60重量%
配合されることが好ましい。油性成分が5重量%未満の
場合は、水中油型エマルジョンになりやすく、水性成分
による腐蝕を防止することができない。一方70重量%
を越えると、水性成分の配合量が少なくなり、酸性成分
の効果を発揮しにくくなる。
0重量%以上、さらには50重量%以上であることが好
ましい。前記油性成分中の液化ガス濃度が40重量%未
満の場合は、水性成分による腐蝕を防止する効果が得ら
れにくい。
とを乳化させて、油中水型エアゾール組成物を形成する
ために界面活性剤を配合する。界面活性剤は前記水性成
分、油性成分どちらに配合しても良く、両方に配合して
も良い。
活性剤、アニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性
剤、両性型界面活性剤、高分子型界面活性剤、シリコン
系界面活性剤などがあげられる。
えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油
・硬化ヒマシ油誘導体などがあげられる。
えば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸石鹸などがあげられ
る。
えば、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアン
モニウム塩などがあげられる。
ば、酢酸ベタイン、レシチンなどがあげられる。
ば、ポリアルキルビニルピリジニウム、アルキルフェノ
ールポリマー誘導体、スチレン・マレイン酸重合物誘導
体などがあげられる。
えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重
合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共
重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・
メチルポリシロキサン共重合体などがあげられる。
量%、好ましくは0.2〜10重量%配合することがで
きる。0.1重量%未満の場合は、界面活性剤を配合す
る効果が得られにくく、安定な油中水型エマルジョンを
形成しにくい。一方15重量%を越えると、べたつき感
や皮膚への刺激性が強くなるなど、使用感が悪くなる。
効成分などを水性成分および/または油性成分に配合で
きるように、アルコール類を配合することができる。
ル、多価アルコールなどがあげられる。
成分の溶解剤以外にも、冷却感の付与、乾燥性の向上な
ど、使用感を向上させるために用いられる。前記低級ア
ルコールとしては、たとえばエタノール、イソプロピル
アルコールなど、炭素数が2〜3の1価のアルコールが
あげられる。
ルと同様に界面活性剤や有効成分の溶解剤以外にも、保
湿剤、温感付与などの目的で用いられる。前記多価アル
コールとしては、たとえば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリ
セリン、キシリトール、ソルビトール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリ
エチレングリコール、トリグリセリン、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェ
ニルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテートなどがあげら
れる。
中に0.1〜30重量%、さらには0.5〜25重量%
配合することが好ましい。配合量が0.1重量%未満の
場合は、アルコール類を配合する効果が得られにくく、
30重量%を越えるとエマルジョンを形成しにくくな
る。
て他の有効成分、pH調整剤、高分子化合物、粉体など
を適宜選択し、前記水性成分および/または油性成分に
溶解または分散した状態で配合することができる。
膚軟化剤、かゆみ止め、消炎鎮痛剤、収斂剤、抗炎症
剤、局所麻酔剤、清涼剤、消臭剤、殺菌・防腐剤、保湿
剤、アミノ酸、ビタミン類、ホルモン類、害虫忌避剤、
頭髪用セット剤、トリートメント剤、育毛剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、各種抽出液、美白剤、香料などが用
いられる。
られる。
フェンヒドラミン、酢酸トコフェロール、グリシルレチ
ン酸ジカリウムなどがあげられる。
チル酸メチル、カンフル、ジフェンヒドラミン、インド
メタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェ
ン、クロタミトンなどがあげられる。
鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン
酸、クエン酸、乳酸などがあげられる。
ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸リドカインなどが
あげられる。
ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンな
どがあげられる。
酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチ
ル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノ
ン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルなどがあげら
れる。
ラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソル
ビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザル
コニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジ
ン、感光素、パラクロルメタクレゾールなどがあげられ
る。
ングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアル
ロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、d,l−ピロリ
ドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチンなど
があげられる。
であるl−メントール、カンフルなどがあげられる。
ン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、シ
スチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、アルギニンなどがあげられる。
ミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸
ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミ
ド、ニコチン酸d,l−α−トコフェロール、ビタミン
D2(エルゴカシフェロール)、d,l−α−トコフェ
ロール、酢酸d,l−α−トコフェロール、パントテン
酸、ビオチンなどがあげられる。
ストラジオール、エチニルエストラジオールなどがあげ
られる。
N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル
酸ジエチルアミドなどがあげられる。
ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート・(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸
オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタ
クリル酸ブチルアミノエチル共重合体、ビニルピロリド
ン・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル
・アクリル酸ブチル・アクリル酸メトキシエチル共重合
体、アクリル酸アルカノールアミン、アクリル酸アルキ
ル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレ
ン共重合体エマルジョンなどがあげられる。
アリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチ
ルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム
塩などがあげられる。
エキス、トウガラシチンキ、プラセンタエキス、パント
テン酸、サリチル酸、塩化カプロニウムなどがあげられ
る。
ラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリン
エステル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、
パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ
皮酸オクチルなどがあげられる。
コルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどがあげられ
る。
クヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキ
ス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキ
ス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタ
エキス、シルク抽出液などがあげられる。
ン、コウジ酸などがあげられる。
0重量%、好ましくは0.5〜15重量%配合される。
有効成分が0.1重量%未満の場合は、有効成分の効果
が充分に発揮できない傾向があり、一方20重量%をこ
えると、有効成分濃度が高すぎ、有効成分によっては人
体へ悪影響を及ぼす場合がある。なお前記他の有効成分
は、水性成分、油性成分どちらに配合してもよい。
物を長期間安定化させるために用いられ、耐圧容器への
腐蝕を少なくしたり、有効成分が経時的に反応したり、
分解されることを防止する。
酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリコール酸、コ
ハク酸、酒石酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素アンモニウムなどがあげられる。
たり、噴霧粒子径を調整するなどの目的で用いられる。
ラギーナン、ペクチン、デンプン、ゼラチン、コラーゲ
ン、カルボキシメチルデンプン、エチルセルロース、結
晶セルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタン
ガムなどがあげられる。
用したり、他の有効成分を担持する担体、保護剤、付着
剤、固体潤滑剤などとして用いられ、たとえば、タル
ク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、ゼオライ
ト、セラミックパウダー、窒化ホウ素などがあげられ
る。
ゾール組成物は、水性成分が油性成分中に乳化した油中
水型エマルジョンを形成している。本発明では、水性成
分が酸性成分を含有しているにもかかわらず、さらには
塩素イオン濃度が高い場合であっても、エアゾール組成
物を構成する際に、油性成分を配合し、油中水型エアゾ
ール組成物とすることにより、特に油性の強い液化石油
ガスを連続相とすることにより、水性成分がエアゾール
容器内面との接触を防止し、金属製のエアゾール容器に
充填した場合でも、容器の腐蝕を防止することができ
る。
は、水性成分または水性成分と油性成分の一部とからな
る原液をエアゾール容器内に充填し、次いで液化ガスを
充填してエアゾール容器内で油中水型エマルジョンを形
成する方法などがあげられる。なお原液が水性成分と油
性成分の一部とからなる場合は、両者を乳化させてから
充填しても良く、両者を別々に充填しても良い。
との配合割合(原液/液化ガス:重量比)は、95/5
〜40/60、好ましくは90/10〜50/50であ
る。原液と液化ガスとの配合割合が95/5を越える場
合は、所望の噴射状態が得られにくく、特に低温時、噴
射し難くなる。さらに容器の腐蝕を押さえることが困難
となり、エアゾール製品の安定性が悪くなる。一方、4
0/60未満の場合は、噴霧粒子が細かくなりすぎ、噴
霧粒子が拡散しやすくなり、塗布面で付着し難くなり、
さらに使用者が噴霧粒子を吸引しやすくなる。
ル組成物を金属製のエアゾール容器に充填し、前記エア
ゾール容器内で油中水型エアゾール組成物とすることに
より得られる。
とえば、アルミニウム製の耐圧容器、ブリキ製の耐圧容
器などをあげることができる。なお、本発明のエアゾー
ル製品はエアゾール容器の腐食を防止できるものである
が、エアゾール容器の内面には、ポリアミド樹脂やフェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂などをラミネートコート
やスプレーコート、または静電塗装、さらには炭素やシ
リカを蒸着するなどの手段により保護皮膜を設けること
が好ましい。
配合することのできなかった、または所望量配合できな
かった酸性成分を水に溶解させた水溶液の状態で配合す
ることができ、長期保存した場合であってもエアゾール
容器の腐蝕を防止でき、安定なエアゾール製品である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.2重量%、グリチルレチン酸0.4重量%および濃
グリセリン5.0重量%を水80.9重量%に溶解させ
た水溶液を調製し、水性成分の20℃におけるpHと塩
素イオン濃度を測定した。
エタノール5.0重量%に、l−メントール2.5重量
%、HCO−5(物質名:ポリオキシエチレン(5)硬
化ヒマシ油)2.0重量%およびSO−15R(物質
名:ソルビタンセスキオレエート)3.0重量%を溶解
し、調製した。
水型の原液を調製し、原液の外観、臭いを評価した。前
記原液80重量%をアルミニウム製エアゾール容器(内
面コート付き(ポリアミドイミド樹脂))に充填したの
ち、液化ガスとして液化石油ガス(LPG)20.0重
量%を充填し、エアゾールバルブ(アルミニウム製マウ
ンティングカップ(PETラミネート付き))を取り付
け、油中水型エアゾール製品を得た。
月保存したのち、エアゾール組成物を全量噴射して、噴
射物を回収した。回収した液(原液のみ)の性状(外観
および臭いの変化)およびエアゾール容器内面とエアゾ
ールバルブの腐食の有無を観察した。結果を表1に示
す。
変化がなかったことを、×は変色が目視にて確認できた
ことを、臭いについて、○は試験開始前と変化がなかっ
たことを、×は変臭が確認されたことを、耐圧容器の腐
食の有無について、○は容器内面に腐蝕が認められなか
ったことを(内面コートのブリスターは除く)、△は腐
蝕がわずかに認められ、孔蝕率(金属板の厚さを100
としたときの腐食により掘れた率)が5%未満であるこ
とを、×は腐蝕が認められ、孔蝕率が5%以上であるこ
とを示す。
ン酸を0.5重量%、水を78.0重量%とし、エタノ
ール5.0重量%に代えてスクワラン7.5重量%、原
液を60重量%、液化ガスとしてLPGを40重量%を
使用したほかは、実施例1と同様にした。結果を表1に
示す。
%、グリチルレチン酸0.3重量%、濃グリセリン5.
0重量%、HCO−40(物質名:ポリオキシエチレン
(40)硬化ヒマシ油)1.0重量%およびBL−9E
X(物質名:ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテ
ル)1.5重量%を、水83.7重量%に溶解させた水
溶液を調製した。次いでl−メントール2.5重量%を
エタノール5.0重量%に溶解して油性成分を調製し
た。
型の原液を調製し、前記原液95重量%と、液化ガスと
してLPG5.0重量%とを用いて、水中油型エアゾー
ル組成物とし、水中油型エアゾール製品を得た。なお、
水性成分と原液性状の評価、エアゾール容器とバルブ、
エアゾール製品の試験方法、評価は、実施例1と同様に
した。結果を表1に示す。
ン酸を0.5重量%、水を78.0重量%、エタノール
を10.0重量%とし、原液を60重量%、液化ガスと
してLPG5.0重量%に代えてDME(ジメチルエー
テル)40.0重量%を使用し、均一系のエアゾール組
成物としたほかは、比較例1と同様にした。結果を表1
に示す。
同じエアゾール容器に充填し、45℃で3カ月保存し
た。結果を表1に示す。
重量%を水80.0重量%に溶解した水溶液を調製し、
水性成分の20℃におけるpHと塩素イオン濃度を測定
した。
量%にSH−344(物質名:オクタメチルシクロテト
ラシロキサン5.0重量%とSO−15R(物質名:ソ
ルビタンセスキオレエート)2.0重量%を溶解し、油
性成分を調製した。
水型の原液を調製し、原液の外観、臭いを評価した。前
記原液50.0重量%をアルミニウム製エアゾール容器
(内面コート付き(ポリアミドイミド樹脂))に充填し
たのち、液化ガスとしてLPG50.0重量%を充填
し、エアゾールバルブ(アルミニウム製マウンティング
カップ(PETラミネート付き))を取り付け、油中水
型エアゾール製品を得た。得られたエアゾール製品を、
実施例1、2と同様の方法と基準にて評価した。結果を
表1に示す。
ール47.5重量%とを水47.5重量%に溶解した原
液を調製し、該原液の20℃におけるpHと塩素イオン
濃度を測定した。
エアゾール容器(内面コート付き(ポリアミドイミド樹
脂))に充填したのち、液化ガスとしてジメチルエーテ
ル40.0重量%を充填し、エアゾールバルブ(アルミ
ニウム製マウンティングカップ(PETラミネート付
き))を取り付け、均一系を形成するエアゾール製品を
得た。
コート付き(ポリアミドイミド樹脂))に充填したの
ち、エアゾールバルブ(アルミニウム製マウンティング
カップ(PETラミネート付き))を取り付け、窒素ガ
スにて製品圧力が0.8MPaとなるように調製し、エ
アゾール製品を得た。
が乳化した油中水型エアゾール組成物(実施例1、2、
3)では、水性成分が酸性であり、かつ塩素イオン濃度
が高いにもかかわらず、容器の腐食は認められず、回収
原液の性状も安定していることがわかる。
中油型エアゾール組成物(比較例1)では、バルブの腐
食は少ないものの、容器の腐食が著しく、さらに、水性
成分とジメチルエーテルとが均一系を形成するエアゾー
ル組成物(比較例2、5)ではバルブ、容器共に腐食が
著しい。
のみの場合(比較例3、4)、若干ではあるが腐食の傾
向が認められ、原液成分のみでは、原液が油中水型であ
っても水性成分による腐食を充分押さえられないことが
わかる。
て加圧したエアゾール製品の場合(比較例6)、容器で
の腐食が認められ、窒素ガスでは腐食を防止する効果が
得られないことがわかる。
と酸性となる成分を含む水性成分である場合に、金属製
のエアゾール容器を使用しても、腐蝕の問題のないエア
ゾール製品を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 水に溶解すると酸性となる成分を含む水
性成分と、油性成分とからなる油中水型エアゾール組成
物を金属製のエアゾール容器に充填したエアゾール製
品。 - 【請求項2】 水性成分のpHが2.0〜6.8である
請求項1記載のエアゾール製品。 - 【請求項3】 水性成分の塩素イオン濃度が10〜50
00ppmである請求項1または2記載のエアゾール製
品。 - 【請求項4】 エアゾール組成物の5〜60重量%が液
化ガスである請求項1、2または3記載のエアゾール製
品。
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JP2001115834A JP2002309241A (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | 油中水型エアゾール製品 |
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