JP2002206593A - 車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置 - Google Patents
車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置Info
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Abstract
両用の支持構造体における振動を、簡単な構造をもっ
て、広い周波数域で有効に低減せしめることの出来る、
新規な構造の車両用支持構造体を提供することを、目的
とする。 【解決手段】 インストルメントパネル等の振動部材1
6に取り付けられた保持部材14によってディスプレイ
等の質量体12を支持せしめることによって構成された
車両用の支持構造体10において、質量体12にマス当
接部材22を固設せしめると共に、該マス当接部材22
に対して相対変位可能に独立マス部材24を配設して、
該独立マス部材24のマス当接部材22への打ち当りに
基づいて、制振効果が発揮されるようにした。
Description
車両等の車両に採用されるカップホルダや簡易テーブル
等の車両用支持構造体において、その振動を簡単な構造
で低減せしめ得る技術に関するものである。
ー等に対して各種の附属品や装飾品,補機,附属機器の
類が取り付けられているが、それらの附属品等のなかに
は、車両ボデー等に対してステーやアーム等の保持部材
によって取り付けられて、車両ボデー等から突出した状
態で支持されているものが多くある。具体的には、例え
ば、従来から自動車や鉄道車両で採用されている車室内
のカップホルダや簡易テーブル等があり、近年では、自
動車用ナビゲーションのディスプレイ支持体等もある。
即ち、これらの車両用の支持構造体は、一般に、車両ボ
デーや該車両ボデーに固定された座席榻背やインストル
メントパネルなどに対して、そこから突出した状態で保
持部材を固設せしめて、かかる保持部材の突出先端部分
で缶ジュース等の所定の質量体を支持せしめるようにし
た構造とされている。
においては、保持部材を支持せしめる基体としての車両
ボデー等におけるエンジン振動や走行振動が直接に及ぼ
されることとなることから、振動が問題となることが多
く、例えば、振動が原因で、カップホルダに載置した缶
ジュースの中身が溢れたり、ナビゲーションシステムの
ディスプレイが見づらくなったりするおそれがあった。
特に、車両用の支持構造体では、多くの場合に片持状態
とされており、車両ボデー等に固設されて突出せしめら
れた保持部材に対して、その突出先端部分に缶ジュース
や補機類等の質量体を支持せしめる構造とされているこ
とから、車両ボデー等の振動が伝達されることにより、
比較的に大きな振幅で加振されることが多く、従来か
ら、振動の低減が強く要求されていたのである。
保持部材の強度を向上させることが考えられるが、車両
用の支持構造体では、単に剛性を上げるだけでは車両ボ
デー等の振動が直接に伝達されることとなって逆に振動
状態が悪化してしまうおそれがあることに加えて、設置
スペースやデザイン等の観点から制約を受けることが多
く、決して有効な方策ではなかった。
車両用の支持構造体に対して、従来から公知のダイナミ
ックダンパ(動的制振器)を装着することも考えられる
が、従来構造のダイナミックダンパでは、有効な制振効
果を得るために制振対象部材の数十%以上の比較的に大
きなマス質量が必要とされることから、重量の増加やデ
ザイン上の観点から実現が難しいという問題があった。
また、従来構造のダイナミックダンパは、マス系の質量
とバネ系のばね定数によって特定される狭いチューニン
グ周波数でしか有効な制振効果を発揮し得ないことか
ら、例えば、車両の走行状態によって問題となる振動の
周波数が変化した場合や、或いは簡易テーブルやカップ
ホルダにおいて載置物の種類や缶ジュースの残量等が変
化してマス系の質量が変化したり、ナビゲーションシス
テムのディスプレイの傾斜角度や取付方向が変化してバ
ネ系のばね定数が変化した場合には、所期の制振効果が
得られ難くなってしまうという不具合があり、車両用の
支持構造体において要求される制振効果を達成し得るも
のではなかったのである。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、簡単な構造で、広い周波数域の振動に対し
て有効な防振効果を発揮し得る、新規な構造の車両用支
持構造体およびそれに用いられる防振装置を提供するこ
とにある。
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
発明は、車両の振動部材に取り付けられて該振動部材か
ら突出した状態で設けられた保持部材を備え、該保持部
材の突出先端部分で所定の質量体を支持せしめる車両用
の支持構造体において、前記保持部材の突出先端部分に
対して直接に又は前記質量体を介して間接に固設された
剛性のマス当接部材を設けると共に、該マス当接部材に
対して非接着で相対変位可能に独立マス部材を配設せし
めて、該独立マス部材が該マス当接部材に対して少なく
とも一つの防振すべき振動入力方向で直接的かつ弾性的
に当接せしめられるようにしたことを、特徴とする。
用の支持構造体においては、振動が入力された際に、独
立マス部材が、保持部材の突出先端部分や質量体に固定
的に設けられたマス当接部材に対して、直接的且つ弾性
的に当接せしめられる。その結果、独立マス部材のマス
当接部材への打ち当たり(当接)に基づいて、保持部材
や質量体に対して有効な制振効果が発揮されることとな
って、広い周波数域に亘って保持部材の振動を抑えるこ
とが出来るのであり、それによって、質量体を安定して
支持せしめることが可能となる。
メントパネルから突出するように設けられるカップホル
ダに本発明を適用することによって、カップホルダ延い
ては缶ジュースの振動を抑えてジュースがこぼれるのを
防止することが可能となり、また、自動車のインストル
メントパネルから突出して取り付けられる自動車用ナビ
ゲーションのディスプレイ支持構造に本発明を適用する
ことによって、ディスプレイの振動を抑えてディスプレ
イ表示を見易くすることが可能となるのである。
例えば、鉄,アルミニウム合金等の金属材や合成樹脂材
等で形成することが可能であり、特に、独立マス部材を
支持するための剛性と制振効果を有利に確保するために
は、マス当接部材として、弾性率が5×104 MPa以
上の剛性材が好適に採用される。なお、マス当接部材
は、カップホルダやナビゲーション用ディスプレイ等の
保持部材や質量体と別体構造とされたものを後固着する
他、それら保持部材や質量体に一体形成しても良い。
その全体をゴム弾性体や合成樹脂材、或いはそれらの発
泡材で形成したり、そこに補強的に金属等の剛性材を固
着することも可能であるが、その他、独立マス部材を金
属や石等の高比重の剛性材で形成することも可能であ
り、独立マス部材を剛性材で形成する場合には、独立マ
ス部材の当接面とマス当接部材の当接面の少なくとも一
方が、ゴム弾性体や合成樹脂等の弾性材によって形成さ
れることが望ましい。
先端部分に対して直接に又は質量体を介して間接に固設
された剛性のマスハウジングによって、独立マス部材が
収容配置された収容空間を備えたマス当接部材を構成せ
しめて、独立マス部材がマスハウジングの収容空間内面
に対して直接的且つ弾性的に当接せしめられるようにし
ても良い。それによって、独立マス部材とマスハウジン
グの当接面間に形成された隙間への水や粉塵等の侵入が
防止されることから、目的とする制振効果がより安定し
て発揮され得るのである。
立マス部材の形状等は、配設スペース等を考慮して適宜
に設定,変更することが可能であり、例えば、ロッド状
のマス当接部材を保持部材の突出先端部分乃至は質量体
に固設すると共に、かかるマス当接部材に対して環状乃
至は筒状の独立マス部材を外挿せしめるようにしても良
い。このような構成を採用すれば、振動入力時に独立マ
ス部材の内周面がマス当接部材の外周面に打ち当り当接
せしめられることとなって、有効な制振効果を得ること
が出来るのである。また、かかる構成に従えば、独立マ
ス部材の内周面によってマス当接部材に対する当接面が
設けられていることから、独立マス部材の外周側にマス
当接部材を配設する場合に比して、省スペースでマス質
量を有利に確保することが可能となる。
支持構造体は、独立マス部材のマス当接部材に対する打
ち当りによって制振効果を発揮するものであって、従来
のダイナミックダンパとは異なる制振作用に基づくもの
であり、支持構造体によって構成される振動系が変化せ
しめられた場合や、防振すべき振動周波数が変化した場
合等においても、防振すべき振動に対して有効な制振効
果を発揮し得ることとなる。それ故、本発明は、例え
ば、質量体における質量と、質量体における保持部材に
よる支持姿勢の少なくとも一方が変化せしめられる車両
用支持構造体に対して、有利に適用され得るのであり、
それによって、保持部材や質量体に対して有効な制振効
果を安定して発揮することが可能となり、広い周波数域
に亘って保持部材の振動を抑えることが出来るのであ
る。
によって缶ジュースの質量が変化した場合や、自動車用
ナビゲーションのディスプレイの角度が変化せしめられ
た場合、或いは車両走行条件によって防振すべき振動周
波数が変化した場合などにおいても、支持構造体として
のカップホルダやディスプレイ用スタンドの振動を抑え
ることが出来るのであり、その結果、ジュースがこぼれ
たり、ディスプレイが見難くなったりすることを防止で
きるのである。
おいては、車両の走行状態等を考慮すると、独立マス部
材がマス当接部材に対して、少なくとも鉛直上下方向と
車両前後方向で直接的且つ弾性的に当接せしめられるこ
とが望ましく、それによって、一般的な車両において問
題となり易い鉛直上下方向と車両前後方向の振動に対し
て、何れも、有効な制振効果を得ることが出来るのであ
る。
ス当接部材の少なくとも一方の当接面は、当接音の軽減
と制振効果を有利に得るために、ASTM規格D224
0のショアD硬さが、好ましくは80以下、より好まし
くは20〜40となるように、或いは圧縮弾性率が、好
ましくは1〜104 MPa、より好ましくは1〜10 3
MPaとなるように設定される。更にまた、独立マス部
材とマス当接部材の少なくとも一方の当接面における損
失正接(tanδ)は、10-3以上とすることが望まし
く、より望ましくはtanδ=0.01〜10とされ
る。
おいては、球状外周面を有する独立マス部材が好適に採
用されることとなり、それによって、独立マス部材の飛
び跳ね変位に際してのマス当接部材に対する摺接面積が
小さくされて、引掛り的な変位抵抗も低減されることか
ら、振動入力時に独立マス部材が効率的に飛び跳ね変位
することとなって、独立マス部材のマス当接部材に対す
る打ち当たり(当接)に基づく制振効果がより効率的に
発揮され得るのである。また、球状外周面形状を有する
独立マス部材を採用することにより、独立マス部材のマ
ス当接部材に対する方向性等がなくなることから、独立
マス部材のマス当接部材に対する当接状態が安定化され
得るのであり、その結果、独立マス部材のマス当接部材
に対する打ち当たり(当接)に基づいて発揮される制振
効果もより安定化され得る。
おいては、長手形状のマス当接部材を採用すると共に、
長手ロッド形状の独立マス部材を採用した構造が、好適
に採用されることとなり、それによって、独立マス部材
の質量を有利に確保することが可能となる。また、その
ように長手ロッド形状を有する独立マス部材は、その長
手方向が略水平方向で車両横方向、即ち車両左右方向に
延びるように配設されることが望ましく、それによっ
て、一般に車両において振動が大きくなって問題となり
易い鉛直上下方向と車両前後方向の振動に対してより有
効な制振効果を得ることが出来るのである。
おける単体の質量を10〜1000gに設定することが
望ましく、より好適には50〜500gに設定される。
即ち、独立マス部材単体の質量を1000g以下、より
好ましくは500g以下とすることにより、振動入力時
における独立マス部材の飛び跳ね変位が容易乃至は効率
的に生ぜしめられることとなり、10g以上、より好ま
しくは50g以上とすることにより、独立マス部材のマ
ス当接部材に対する当接に基づいて、より有効な制振効
果を得ることが出来るのである。なお、複数の独立マス
部材を備えている場合には、各一つの独立マス部材にお
ける単体の質量が、上述の如く設定されることとなる。
ス当接部材の当接面間における最大隙間寸法(独立マス
部材の往復可動距離)は、有効な制振効果を得るため
に、好ましくは0.2〜1.6mm、より好ましくは
0.2〜1.0mmとされる。
質量は、車両用の支持構造体によって構成される振動系
においてマス部となる質量、即ち、一般的には振動変位
せしめられる質量体と保持部材の合計質量の5〜10%
となるように設定されることが望ましい。蓋し、かかる
独立マス部材の総質量が、マス部の質量の5%に満たな
いと有効な制振効果を得ることが難しい場合があり、一
方、マス部の質量の10%を越えると支持構造体全体の
重量化が問題となるからである。なお、車両用の支持構
造体が複数の独立マス部材を有している場合において、
独立マス部材の総質量とは、それら複数の独立マス部材
の総計の質量をいう。
る防振装置に係る本発明の特徴とするところは、車両の
振動部材に取り付けられて該振動部材から突出した状態
で設けられた保持部材を備え、該保持部材の突出先端部
分で所定の質量体を支持せしめる車両における質量体の
支持構造体に対して装着される防振装置であって、前記
保持部材の突出先端部分に対して直接に又は前記質量体
を介して間接に固設される剛性のマス当接部材を有する
と共に、該マス当接部材に対して非接着で相対変位可能
に配設されて、該マス当接部材に対して少なくとも一つ
の防振すべき振動入力方向で直接的かつ弾性的に当接せ
しめられる独立マス部材を備えていることを、特徴とす
る。
装置は、マス当接部材に振動が入力された際に、独立マ
ス部材がマス当接部材に対して、直接的且つ弾性的に当
接せしめられることに基づいて制振効果が発揮され得
る。それ故、かかる防振装置を保持部材の突出先端部分
に対して直接に又は質量体を介して間接に取り付けるこ
とにより、上述の如き制振効果に基づいて広い周波数域
に亘って保持部材の振動を抑えることが可能となり、そ
の結果、質量体を安定して支持せしめることが可能とな
るのである。
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
としての車両用支持構造体10が取り付けられた自動車
の車室が概略的に示されている。かかる車両用支持構造
体10は、質量体としての自動車用ナビゲーションのデ
ィスプレイ12を、保持部材としてのディスプレイ用ス
タンド14によって、振動部材としてのインストルメン
トパネル16に片持状態で支持せしめた構造とされてい
る。
4は金属や合成樹脂等の剛性材によって形成された略L
字形の板形状とされており、その基端部がインストルメ
ントパネル16の上面に対してボルト固定されて、略水
平に延び出して車室内に突出して配設されている。そし
て、このスタンド14の突出先端部がL字状に略直角に
屈曲されて上方に延び出しており、かかる延び出し部分
に対してディスプレイ12が取り付けられている。
ウジング構造とされており、その一方の板面(正面)に
は、現在地等の情報を表示する液晶等の表示面が形成さ
れていると共に、その他方の板面(背面)にはディスプ
レイ用スタンド14の突出先端部が重ね合わせられて、
ボルト等で固定されるようになっている。要するに、デ
ィスプレイ12は、インストルメントパネル16に突設
されたスタンド14によって、片持状態で支持されてい
るのである。なお、図面上に明示はされていないが、デ
ィスプレイ12は、幅方向(紙面に垂直な方向)の軸に
対して回動可能で且つ任意の回動位置において解除可能
に位置決め固定されるようになっており、ディスプレイ
12の表示面を首振り状に操作して、使用者が適宜に見
易い位置に調節することが出来るようになっている。
振装置18が装着されている。この防振装置18は、図
2〜4に示されているように、外部から独立したマス収
容空間20を備えた箱体構造を有するマスハウジング2
2において、マス収容空間20に独立マス部材24を収
容配置せしめた構造とされている。なお、以下の説明に
おいて上下方向とは、原則として装着状態下で略鉛直方
向とされる、図2中の上下方向をいうものとする。
スハウジング本体26と蓋体28によって構成されてい
る。マスハウジング本体26は、軸方向一方の側で開口
する略有底円筒形状とされており、その深さ寸法と内径
寸法は略同じとされている。また、マスハウジング本体
26の開口端部には、径方向外方に向って延び出す平板
状の取付片30,30が一体的に形成されていると共
に、各取付片30にはボルト孔32が貫設されており、
これら取付片30,30とマスハウジング本体26の開
口端面によって、平坦な重ね合わせ面34が構成されて
いる。また、マスハウジング本体26の底壁部の一部に
は、軸方向内方に行くに従って径方向外方に傾斜する傾
斜部36が形成されている。
ング本体26の重ね合わせ面34に対応した平板形状と
されており、マスハウジング本体26の重ね合わせ面3
4に重ね合わせられるようにして配設されている。な
お、蓋体28は、マスハウジング本体26に対して、必
要に応じて、溶着や接着等によって固着され得る。
26の各取付片30に形成されたボルト孔32,32に
対応した位置にボルト孔38,38が形成されており、
マスハウジング本体26と蓋体28が重ね合わせられた
状態において、それら各ボルト孔32,38に挿通され
るボルトによって、マスハウジング22がディスプレイ
12の背面上方に固定的に装着されるようになってい
る。
底壁部と筒壁部の間に跨がって広がる傾斜部36が、周
上の一カ所に形成されており、ディスプレイ12のスタ
ンド14による支持状態下において、かかる傾斜部36
が下方に位置せしめられることにより、ディスプレイ1
2の位置調整に際して、ディスプレイ12が上向きに大
きく傾斜せしめられた場合のマスハウジング本体26の
スタンド14やインストルメントパネル16への接触が
回避されるようになっている。
着されたマスハウジング22には、マスハウジング本体
26の開口部が蓋体28で覆蓋されることによって、径
方向寸法と軸方向寸法が略同じとされた全体として円筒
形状のマス収容空間20が形成されている。また、マス
ハウジング22がディスプレイ12に固着された状態に
おいて、マス収容空間20の中心軸は、略車両前後方向
に向かって延びるようになっている。
本体26の材質としては、後述する独立マス部材24の
打ち当りによって変形を生じない程度の強度部材であっ
て、例えば、鉄鋼やアルミニウム合金等の金属材が好適
に採用される。また、蓋体28の材質は、特に限定され
るものではないが、マスハウジング本体26と同様なも
のが好適に採用され得る。
を有する金属マス40の全表面に対して、略一定肉厚の
ゴム弾性体からなる被覆ゴム層42が被着された構造と
されている。なお、被覆ゴム層42の材質としては、マ
スハウジング22への当接面において、ASTM規格D
2240のショアD硬さが、好ましくは80以下、より
好ましくは20〜40とされているものが望ましい。
部材24は、マスハウジング22のマス収容空間20に
対して、一つ収容配置されている。また、独立マス部材
24がマス収容空間20に収容配置された状態下では、
独立マス部材24とマス収容空間20の周壁面の間に
は、独立マス部材24の全周囲に亘って所定の隙間が形
成されており、独立マス部材24がマス収容空間20の
周壁面に対して自由に相対変位可能となっている。ここ
において、図2〜4に示されているような独立マス部材
24の静置状態においては、略水平方向となるマス収容
空間20の軸方向および径方向での対向面間で対向位置
する左右及び前後の各壁面とそれら各壁面に当接せしめ
られる独立マス部材24の表面との隙間寸法:δ´が、
それぞれ、好ましくは0.1〜0.8mm、より好まし
くは0.1〜0.5mmとされていると共に、マス収容
空間20の略鉛直上下方向で対向位置する上部壁面と該
壁面に当接せしめれる独立マス部材24の表面との隙間
寸法:δが、好ましくは0.2〜1.6mm、より好ま
しくは0.2〜1.0mmとされている。即ち、独立マ
ス部材24をマス収容空間20内の中央に位置せしめた
状態下では、独立マス部材24の外周面とマス収容空間
20の軸方向(深さ方向)両側内面との対向面間、およ
び独立マス部材24の外周面とマス収容空間20の筒状
周壁内面との対向面間において、何れも、上記:δ´の
隙間が形成されるようになっているのである。
10においては、自動車のインストルメントパネル16
の振動が及ぼされて加振された際に、かかる加振力がデ
ィスプレイ用スタンド14からディスプレイ12に伝達
されて、ディスプレイ12が加振されることとなる。そ
こにおいて、ディスプレイ12が加振されると、該ディ
スプレイ12に固設されたマスハウジング22も略一体
的に加振せしめられることとなり、その結果、独立マス
部材24がマスハウジング22から独立してマス収容空
間20内で飛び跳ね変位せしめられて、マスハウジング
22に対して打ち当たり当接せしめられることとなるの
であり、かかる独立マス部材24のマスハウジング22
への繰り返しの打ち当たり(当接)に基づいて、ディス
プレイ12に対して有効な制振効果が発揮されるのであ
る。
いては、ディスプレイ用スタンド14によってディスプ
レイ12を支持せしめた片持ち構造となっていることに
より、特にディスプレイ12に対して大きな振動が惹起
され易い傾向があるが、ディスプレイ12に固着された
防振装置18によって、かかるディスプレイ12に対し
て有効な制振効果が発揮され得るのであり、ディスプレ
イ12の振動が低減されることによって、ディスプレイ
12に設けられた表示画面も見易くなるのであり、ま
た、ディスプレイ12とディスプレイ用スタンド14の
取付部分のきしみ音が低減されると共に、ディスプレイ
12の耐久性も向上され得る。
0に採用された防振装置18においては、独立マス部材
24のマスハウジング22への打ち当りに基づいて制振
効果を発揮し得るものであって、従来のダイナミックダ
ンパに比して、発揮される制振効果の周波数による影響
が軽減乃至は回避され得ることから、例えば、車両の走
行条件によって防振すべき周波数が変化した場合や、デ
ィスプレイ12の傾斜角度が変化せしめられて振動系の
固有振動数が変化した場合等においても、有効な制振効
果が安定して発揮され得るのである。
効な制振効果を得るために振動系マスの数十%以上の質
量を有するマス部材を必要とするのに比して、本実施形
態の防振装置18にあっては、振動系マスの5〜10%
の質量を独立マス部材24に確保すれば良く、小形,軽
量で且つ簡単な構造をもって、有効な制振機構が実現さ
れ得るのである。
る独立マス部材24を採用すると共に、マスハウジング
22におけるマス収容空間20を径方向寸法と軸方向寸
法が略同じ円筒形状としたことにより、軸方向および軸
直角方向の全ての方向に対して、独立マス部材24をマ
スハウジング22に対して微小距離の自由変位を許容せ
しめて直接的且つ弾性的に当接せしめることが出来るの
であり、それによって、車両前後方向や鉛直上下方向等
から入力される振動に対して、有効な制振効果を得るこ
とが出来るのである。
有する独立マス部材24を採用したことにより、独立マ
ス部材24の飛び跳ね変位に際してのマスハウジング2
2に対する摺接面積が小さくされて引掛り的な変位抵抗
も軽減されることから、振動入力時に独立マス部材24
が一層効率的に飛び跳ね変位せしめられることとなり、
独立マス部材24のマスハウジング22に対する打ち当
たり(当接)に基づく制振効果がより効率的に発揮され
得るのである。
を有する独立マス部材24を採用したことにより、独立
マス部材24のマスハウジング22内での方向性の影響
も抑えられて、独立マス部材24のマスハウジング22
に対する当接状態が安定化され得るのであり、その結
果、独立マス部材24のマスハウジング22に対する打
ち当たり(当接)に基づいて発揮される制振効果も一層
安定して発揮され得る。
る独立マス部材24を採用することにより、マス収容空
間20における中心軸の傾斜状態の変化に起因する独立
マス部材24のマスハウジング22に対する当接状態の
変化が回避され得るのであり、それ故、ディスプレイ1
2が傾動せしめられた場合においても、略安定した防振
効果が発揮され得るのである。
が金属マス40によって構成されていることから、マス
ボリュームが小さくてもマス質量を有利に確保すること
が出来るのであり、それによって、マス収容空間20の
容積、延いては防振装置18のサイズを小さく出来るの
である。
42が独立マス部材24の外周面に被着形成されている
ことから、マス収容空間20の内面に被覆ゴム層等を被
着形成する場合に比して、マスハウジング22内での独
立マス部材24の回転によって、被覆ゴム層42におけ
る荷重入力点が全体に略等しく変化することとなって、
被覆ゴム層42、延いては防振装置18の耐久性の向上
が図られ得る。
してのスタンド14の先端に取り付けられた質量体とし
てのディスプレイ12に対してマスハウジング22が取
り付けられることによって、片持状態で支持された車両
用支持構造体10において振幅が大きくなる自由端近く
にマスハウジング22が位置せしめられていることか
ら、独立マス部材24の飛び跳ね変位が効率的に生ぜし
められて、独立マス部材24のマスハウジング22への
打ち当りに基づく防振効果が、一層有利に発揮され得る
のである。
としての車両用支持構造体44が取り付けられた自動車
のインストルメントパネル50の一部が示されている。
かかる車両用支持構造体44は、質量体としての缶ジュ
ース46を、保持部材としてのカップホルダ48によっ
て振動部材としてのインストルメントパネル50に片持
ち支持せしめた構造とされており、缶ジュース46を車
体に対して保持せしめることが出来るようになってい
る。
脂等の強度部材によって形成された矩形箱体形状とされ
ており、上方に向かって開口する保持穴56を備えてい
る。この保持穴56は、上面に開口して一定の円形断面
で下方に延びるように形成されており、かかる保持穴5
6に缶ジュース46の底部分を挿入させて保持せしめる
ことが出来るようになっている。また、カップホルダ4
8における保持穴56の外周壁部は、矩形状の外周壁面
形状を有しており、その一つの壁面に対してコ字状のク
リップ構造を有する係止片52が、固定的に突設されて
いる。そして、この係止片52を、インストルメントパ
ネル50に設けられたエアコンディショナの吹出口の整
流板54に係止せしめることによって、カップホルダ4
8が、エアコンディショナの吹出口の前方に固定的に取
り付けられるようになっている。そして、このような構
造とされたカップホルダ48の底壁部の下面に対して、
防振装置58が固着されている。
ているように、外部から独立したマス収容空間60を備
えた箱体構造を有するマスハウジング62において、マ
ス収容空間60に独立マス部材64を収容配置せしめた
構造とされている。なお、以下の説明において上下方向
とは、原則として、装着状態下で略鉛直方向とされる、
図7中の上下方向をいうものとする。
スハウジング本体66と蓋体68によって構成されてい
る。マスハウジング本体66は、全体として長手状の矩
形ブロック形状を有していると共に、長手方向一方の端
面に開口して軸方向に延びる収容穴70が形成されてい
る。かかる収容穴70は、マスハウジング本体66の長
手方向他方の端部近くまで一定の円形断面で直線的に延
びるように形成されており、その深さ寸法は収容穴70
の内径寸法よりも十分大きくされている。即ち、本実施
形態では、収容穴70の内面形状は長手円筒形状とされ
ているのである。また、マスハウジング本体66の幅方
向両端面、即ち、図6中の上下方向両端面には、外方に
延び出す平板状の取付片72,72が、厚さ方向一方の
端縁部に沿って全長に亘って延びるようにして一体形成
されており、これら取付片72,72とマスハウジング
本体66の厚さ方向一方の端面によって、全体として平
坦な矩形状に広がる取付面74が構成されている。そし
て、図5に示されているように、かかる取付面74にお
いて、マスハウジング62がカップホルダ48の突出先
端側の下面に重ね合わせられるようになっており、各取
付片72に形成されたボルト孔76において、マスハウ
ジング62がカップホルダ48に対してボルト固定され
て装着されるようになっている。
ング本体66における収容穴70の開口側端面の形状に
対応した平板形状を有している。そして、蓋体68がマ
スハウジング本体66の長手方向端面に重ね合わせられ
てボルトや接着等で固定されることにより、マスハウジ
ング本体66の収容穴68の開口部が覆蓋されており、
それによって、外部から独立した一つのマス収容空間6
0が形成されている。なお、本実施形態におけるマスハ
ウジング本体66および蓋体68の材質としては、前記
第一の実施形態におけるマスハウジング本体(26)や
蓋体(28)と同様なものが採用され得る。
する中実ロッド形状の金属マス78の全表面に対して、
略一定の肉厚のゴム弾性体からなる被覆ゴム層80が被
着された構造とされている。なお、被覆ゴム層80の材
質としては、前記第一の実施形態の被覆ゴム層(42)
の材質と同様に、マスハウジング62への当接面におい
て、ASTM規格D2240のショアD硬さが、好まし
くは80以下、より好ましくは20〜40を有するもの
が望ましい。
部材64は、マスハウジング62のマス収容空間60に
対して、一つ収容配置されている。また、独立マス部材
64は、マス収容空間60よりも全体的に一回り小さな
外形形状とされており、マス収容空間60に収容配置さ
れた状態下では、独立マス部材64とマス収容空間60
の周壁面の間には、独立マス部材64の全周囲に亘って
所定の隙間が形成されており、独立マス部材64がマス
収容空間60の周壁面に対して相対変位可能となってい
る。即ち、独立マス部材64をマス収容空間60の中央
部分に位置せしめた状態下で、特に、マス収容空間60
の周壁面とかかる周壁面に当接する独立マス部材64の
側壁面との間およびマス収容空間60の壁面とかかる壁
面に当接する独立マス部材64の軸方向両端面の間に
は、僅かな隙間が形成されるようになっている。
静置されている状態が示されており、マス収容空間60
の上側壁面とその壁面に当接する独立マス部材64の側
壁面との隙間寸法:δが、好ましくは0.2〜1.6m
m、より好ましくは0.2〜1.0mmとされていると
共に、マス収容空間60の壁面とかかる壁面に当接する
独立マス部材64の軸方向両端面との隙間寸法:δ´お
よびマス収容空間60の左右側壁面とかかる壁面に当接
する独立マス部材64の周壁面との隙間寸法:δ´が、
好ましくは0.1〜0.8mm、より好ましくは0.1
〜0.5mmとされている。即ち、本実施形態では、独
立マス部材64の外径寸法:Daとマス収容空間60の
内径(直径)寸法:Dbの差:(Db−Da)の値が、
好ましくは0.2〜1.6mm、より好ましくは0.2
〜1.0mmとされている。また、これにより、本実施
形態では、マス収容空間60内で、独立マス部材64が
マス収容空間60に当接しない範囲、即ち、マス収容空
間60の周壁面への当接面間において、径方向で好まし
くは0.2〜1.6mm、より好ましくは0.2〜1.
0mmの往復可動距離が設定されているのである。
58は、図5に示されているように、マスハウジング本
体66および取付片72,72の取付面74がカップホ
ルダ48の底壁における突出先端側の下面に重ね合わせ
られて、ボルト孔76においてカップホルダ48にボル
ト固定されて装着されている。また、このように防振装
置58がカップホルダ48に固定された状態において、
マス収容空間60の中心軸は、車両横方向と略平行とさ
れている。
44においても、第一の実施形態における車両用支持構
造体(10)と同様に、自動車のインストルメントパネ
ル50の振動がカップホルダ48に及ぼされてカップホ
ルダ48が加振された際、マスハウジング62がカップ
ホルダ48と略一体的に加振せしめられることとなり、
それによって、独立マス部材64がマスハウジング62
から独立してマス収容空間60内で飛び跳ね変位せしめ
られて、マスハウジング62に対する打ち当たり(当
接)せしめられることとなる。
4においても、第一の実施形態における車両用支持構造
体(10)と同様な効果が何れも有効に発揮されるので
あり、特に、独立マス部材64のマスハウジング62へ
の繰り返しの打ち当たり(当接)に基づいて、カップホ
ルダ48に対して有効な制振効果が発揮され得るのであ
り、片持ち支持構造の車両用支持構造体44において問
題となっていたカップホルダ48の振動に対して、有効
な防振効果が発揮されて缶ジュース46の中身がこぼれ
る等といった不具合が防止され得るのである。
ス部材64を採用すると共に、マスハウジング62にお
けるマス収容空間60の内面形状を円筒形状としたこと
によって、軸直角方向の全ての方向に対して、独立マス
部材64をマスハウジング62に対して略同一の条件で
直接的且つ弾性的に当接せしめることが出来ると共に、
マスハウジング62の中心軸が車両横方向と略平行とな
っていることから、車両前後方向や鉛直上下方向等、何
れの軸直角方向から入力される振動に対しても、有効な
制振効果を得ることが出来るのである。
64は円筒形状とされていることから、独立マス部材6
4をカップホルダ48の幅方向に長尺としてマス質量を
有利に確保することが可能となる。
材64のマスハウジング62への繰り返し当接に基づい
て、カップホルダ48に有効な制振効果が発揮されるよ
うになっていることから、従来のダイナミックダンパに
比して、防振特性の周波数依存性が小さく抑えられ得る
のであり、それ故、例えば、缶ジュース46の中身を飲
むことにより、缶ジュース46の質量を変化させた場合
においても、カップホルダ48に対して有効な制振効果
が発揮されるようになっている。
カップホルダ48の突出先端部分で質量体としての缶ジ
ュース46が保持されていると共に、カップホルダ48
の壁部における突出先端側の下面に対してマスハウジン
グ62が取り付けられることによって、片持状態で支持
された車両用支持構造体44において振幅が大きくなる
自由端近くにマスハウジング62が位置せしめられてい
ることから、独立マス部材64の飛び跳ね変位が効率的
に生ぜしめられて、独立マス部材64のマスハウジング
62への打ち当たりに基づく防振効果が、一層有利に発
揮され得るのである。
としての車両用支持構造体82が取り付けられた自動車
のインストルメントパネル84の一部が示されている。
かかる車両用支持構造体82は、質量体としての缶ジュ
ース86を、保持部材としてのテーブル88およびテー
ブルスタンド90によって振動部材としてのインストル
メントパネル84に略片持状態で支持せしめた構造とさ
れており、テーブル88の上に缶ジュース46等を置く
ことが出来るようになっている。
金属や合成樹脂等の強度部材によって形成された略L字
板形状を有する支持板92,92によって構成されてい
る。この支持板92,92は、車両横方向に離隔して位
置せしめられており、長手方向一方の端部(基端部)が
インストルメントパネル84に対して、車両横方向に回
動可能に取り付けられていると共に、車両後方に突出せ
しめられた状態、即ち、車両横方向に対して略垂直な状
態で位置決め可能とされている。
せしめられるようにして、テーブル88が配設されてい
る。かかるテーブル88は、金属や合成樹脂等の強度部
材によって形成された全体として矩形平板形状を有して
おり、その一つの端縁部(基端縁部)がインストルメン
トパネル84に対して、水平方向に配設支持された支持
ロッド95で係止されることにより、該係止ロッド95
の回りに回動可能に支持されて、鉛直上下方向に回動可
能に取り付けられている。また、テーブル88は、外周
縁部が全周に亘って縁取り状に厚肉とされて枠94が一
体形成されており、中央部分の広い領域が凹んだ平坦な
テーブル面とされている。
出せしめられた状態において、支持板92,92の長手
方向他方の端部(突出先端部)をテーブル88の裏面に
当接せしめることにより、かかる支持板92,92の突
出先端部、即ち、テーブルスタンド90の突出先端部
で、テーブル88を下方から支えて略水平となる状態で
固定的に支持せしめるようになっているのである。な
お、支持板92,92を回動せしめて車両横方向に折り
畳むことにより、テーブル88の鉛直下方への回動が許
容されて、テーブル88をインストルメントパネル84
の表面に沿わせた位置に収納することが出来るようにな
っている。
組み込まれている。かかる防振装置96は、図9,10
に示されているように、外部から独立したマス収容空間
98を備えた箱体形状を有するマスハウジング100に
おいて、マス収容空間98に独立マス部材102を収容
配置せしめた構造とされている。なお、以下の説明にお
いて上下方向とは、原則として、装着状態下で略鉛直方
向とされる図9,10の上下方向をいうものとする。
マスハウジング本体104と蓋体106によって構成さ
れている。マスハウジング本体104は、テーブルの枠
94のうち、支持ロッド95による支持端縁部と反対側
の端縁部、即ち使用状態で手前側に位置せしめられる端
縁部によって構成されており、この枠94で構成された
マスハウジング本体104には、表面側に開口して両端
部近くまで直線的に延びる収容凹溝105が形成されて
いる。また、蓋体106は、マスハウジング本体104
の上面に対応した矩形板形状を有している。そして、蓋
体106がマスハウジング本体104に重ね合わされて
ボルト等で固定されることにより、マスハウジング本体
104に形成された収容凹溝105の開口部が覆蓋され
ており、それによって、矩形断面でストレートに延びる
マス収容空間98が形成されている。なお、かかる固定
状態下において、蓋体106の上面と枠94の上面が面
一とされており、外観上は、連続した枠94とされて、
マス収容空間98を外部からは視認できないようになっ
ている。
本体104および蓋体106の材質としては、前記第一
の実施形態におけるマスハウジング本体(26)と同様
に、金属等の剛性材が好適に採用される。
有する中実ロッド形状の金属マス108の全表面に対し
て、略一定の肉厚のゴム弾性体からなる被覆ゴム層11
0が被着された構造とされている。なお、被覆ゴム層1
10の材質としては、前記第一の実施形態の被覆ゴム層
(42)の材質と同様に、マスハウジング100への当
接面において、ASTM規格D2240のショアD硬さ
が、好ましくは80以下、より好ましくは20〜40を
有するものが望ましい。
部材102は、マスハウジング100のマス収容空間9
8に対して、直列的に、三つ収容配置されている。ま
た、各独立マス部材102がマス収容空間98に収容配
置された状態下では、独立マス部材102とマス収容空
間98の周壁面の間および隣接する独立マス部材10
2,102の間には、独立マス部材102の全周囲に亘
って所定の隙間が形成されており、各独立マス部材10
2がマス収容空間98の周壁面に対して相対変位可能と
されている。ここにおいて、各独立マス部材102をマ
ス収容空間98のそれぞれの移動中心(幅方向、深さ方
向および長手方向の変位の中心)に位置せしめた状態下
で、特に、マス収容空間98の周壁面とかかる周壁面に
当接する独立マス部材102の側壁面との間,マス収容
空間98の壁面とかかる壁面に当接する独立マス部材1
02の軸方向両端面の間および隣接する独立マス部材1
02,102の軸方向対向面間には、それぞれ所定の隙
間が形成されるようになっている。
2が静置されている状態が示されており、マス収容空間
98の上側壁面とその壁面に当接する独立マス部材10
2の側壁面との隙間寸法:δが、好ましくは0.2〜
1.6mm、より好ましくは0.2〜1.0mmとされ
ていると共に、マス収容空間98の壁面とかかる壁面に
当接する独立マス部材102の軸方向両端面との隙間寸
法:δ´および隣接する独立マス部材102,102の
軸方向対向面間の隙間寸法:δ´が、それぞれ、好まし
くは0.1〜0.8mm、より好ましくは0.1〜0.
5mmとされている。即ち、本実施形態では、独立マス
部材102の外径寸法:Daとマス収容空間98の内法
寸法:Dbの差:(Db−Da)の値が、好ましくは
0.2〜1.6mm、より好ましくは0.2〜1.0m
mとされている。また、これにより、本実施形態では、
マス収容空間98内で、独立マス部材102がマス収容
空間98に当接しない範囲、即ち、マス収容空間98の
周壁面への当接面間において、径方向で好ましくは0.
2〜1.6mm、より好ましくは0.2〜1.0mmの
往復可動距離が設定されているのである。
96は、マスハウジング本体104がテーブル88に一
体形成された枠94の一部によって構成されていること
から、テーブル88に対して一体的に固設されていると
共に、マス収容空間98の長手方向が車両横方向とされ
ている。
82においても、第一の実施形態における車両用支持構
造体(10)と同様に、自動車のインストルメントパネ
ル84の振動がテーブルスタンド90およびテーブル8
8に及ぼされて、これらテーブルスタンド90やテーブ
ル88が加振された際、マスハウジング100が略一体
的に加振せしめられることとなり、それによって、独立
マス部材102がマスハウジング100から独立してマ
ス収容空間98内で飛び跳ね変位せしめられて、マスハ
ウジング100に対する打ち当たり当接せしめられるこ
ととなる。
2においても、第一の実施形態における車両用支持構造
体(10)と同様な効果が何れも有効に発揮されるので
あり、特に、独立マス部材102のマスハウジング10
0への繰り返しの打ち当たり(当接)に基づいて、テー
ブルスタンド90およびテーブル88に対して有効な制
振効果が発揮され得て、片持ち支持構造の車両用支持構
造体82において問題となっていたテーブルスタンド9
0およびテーブル88の振動に対して、有効な防振効果
が発揮されることにより、テーブル88の上に置かれた
缶ジュース86が倒れる等といった不具合が防止され得
るのである。
ス部材102を採用すると共に、かかる独立マス部材1
02の中心軸が車両横方向と略平行とされていることか
ら、車両前後方向および鉛直上下方向に対して、独立マ
ス部材102をマスハウジング100に対して略同一の
条件で直接的且つ弾性的に当接せしめることが出来るの
であり、それによって、車両前後方向や鉛直上下方向か
ら入力される振動に対して有効な制振効果を得ることが
出来るのである。
パネル84に対して片持状態で支持された使用状態にお
いて、支持位置から最も離れた自由端側の端縁部分に防
振装置96が組み付けられていることから、加振時に大
きな振幅振動が防振装置96に及ぼされて独立マス部材
102が効率的に飛び跳ね変位せしめられることとなっ
て、一層有効な制振効果が発揮され得ることとなる。
2が金属マス108によって構成されていることから、
マスボリュームが小さくてもマス質量を有利に確保する
ことが出来ることに加えて、複数の独立マス部材10
2,102,102を採用したことによって、全体のマ
ス質量を確保しつつ、各個別(単体)のマス質量を小さ
く設定することが出来るのであり、それによって、一層
小さな振動エネルギーで独立マス部材102がマスハウ
ジング100に対して飛び跳ね変位され易くされてお
り、防振効果の更なる向上が図られ得るのである。
詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本
発明は、かかる実施形態における具体的な記載によっ
て、何等、限定的に解釈されるものではない。
振装置58の代わりに、図11,12に示されるような
防振装置112を採用することも可能である。即ち、図
11,12には、本発明の第四の実施形態としての車両
用支持構造体113が示されている。なお、本実施形態
における車両用支持構造体113は、第二の実施形態と
しての車両用支持構造体(44)に比して、採用されて
いる防振装置に関する別の構造例を示すものであること
から、その要部のみを図示すると共に、第二の実施形態
と同様の部材及び部位については、第二の実施形態と同
一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略
する。また、以下の説明において上下方向とは、原則と
して、装着状態下で略鉛直方向とされる、図11,12
中の上下方向をいうものとする。
ホルダ48の下面から突出して固着されたマス当接部材
としてのマス保持具114と、該マス保持具114によ
って吊り下げ状態で支持された独立マス部材116を含
んで構成されている。
ストレートに延びるロッド部118を有しており、この
ロッド部118の軸方向両方の端部に対して、略直角に
屈曲して上方に延び出す脚部120が一体形成されてい
る。また、かかる脚部120,120の上端部には、ロ
ッド部118と反対側に突出して軸方向両側外方に延び
出す固定部122,122が一体形成されている。
2がカップホルダ48の底壁部の下面に重ね合わせられ
て、該固定部122がカップホルダ48にボルト等によ
って固定的に装着されており、それによって、マス保持
具114がカップホルダ48から下方に突出して固着さ
れている。また、マス保持具114がカップホルダ48
に固定された状態下において、ロッド部118の中心軸
がカップホルダ48の下面に対して略平行とされて、車
両横方向で略水平方向に延びるようにされている。
強度部材が採用されることとなり、前記第二実施形態に
おけるハウジング部材と同様に、例えば、鉄鋼やアルミ
ニウム合金等の金属材が好適に採用される。
乃至は合成樹脂材の一体成形品によって構成されてお
り、全体として厚肉の円筒ブロック形状を有している。
かかる独立マス部材116を形成しているゴム弾性体の
材質としては、特に限定されるものではないが、マス保
持具114への当接面において、ASTM規格D224
0のショアD硬さが、好ましくは80以下、より好まし
くは20〜40を有するものが好適に採用される。そし
て、独立マス部材116がマス保持具114のロッド部
118に外挿されることにより、独立マス部材116が
ロッド部118によって挿通支持されているのである。
なお、ロッド部118の軸方向両端部に一体的に連結さ
れた脚部120がカップホルダ48に固着されているこ
とにより、独立マス部材116の抜け落ちが防止されて
いる。
は、マス保持具114におけるロッド部118の軸方向
長さよりも僅かに短くされており、独立マス部材116
と脚部120の軸方向対向面間において僅かな隙間が形
成されるようになっている。更に、独立マス部材116
の内径寸法は、マス保持具114のロッド部118の外
径寸法よりも僅かに大きくされている。これにより、独
立マス部材116がロッド部118によって支持された
状態下において、独立マス部材116はロッド部118
の軸直角方向に対して僅かな変位が許容されるようにな
っている。
16を同一中心軸上で位置せしめた状態下において、ロ
ッド部118の外周面と独立マス部材116の内周面と
の間には全周に亘って連続した隙間が形成されるように
なっていると共に、独立マス部材116と脚部120の
軸方向対向面間にも僅かな隙間が形成されるようになっ
ている。特に、本実施形態では、図11,12に示され
ているような静置状態下において、独立マス部材116
の内周面とロッド部118の外周面との隙間寸法:δ
が、好ましくは0.2〜1.6mm、より好ましくは
0.2〜1.0mmとされていると共に、独立マス部材
116と脚部120の軸方向対向面間の隙間寸法:δ´
が、それぞれ、好ましくは0.1〜0.8mm、より好
ましくは0.1〜0.5mmとされている。
用支持構造体113においても、第二の実施形態におけ
る車両用支持構造体(44)と同様に、自動車のインス
トルメントパネル50の振動がカップホルダ48に及ぼ
されて加振された際、マス保持具114が略一体的に加
振せしめられることとなり、それによって、独立マス部
材116がマス保持具114から独立して飛び跳ね変位
せしめられて、マス保持具114に対して打ち当たり当
接せしめられることとなる。
13においても、第二の実施形態における車両用支持構
造体(44)と同様な効果が何れも有効に発揮されるこ
ととなり、独立マス部材116のマス保持具114への
繰り返しの打ち当たり(当接)に基づいて、カップホル
ダ48に対して有効な制振効果が発揮され得るのであ
り、片持ち支持構造の車両用支持構造体113において
問題となっていたカップホルダ48の振動に対して、有
効な防振効果が発揮されて缶ジュース46の中身がこぼ
れる等といった不具合が防止され得るのである。
6をマス保持具114に外挿配置せしめて、独立マス部
材116の外周側を囲う構造のハウジングを不要と為し
得たことによって、独立マス部材116の外径寸法を大
きくしてマス質量を有利に確保しつつ、全体寸法をコン
パクトに抑えることが可能となるのである。
おいては、厚肉円筒ブロック形状の独立マス部材116
を採用すると共に、マス保持具114の外面形状を円筒
形状としたことによって、軸直角方向の全ての方向に対
して、独立マス部材116をマス保持具114に対して
略同一の条件で直接的且つ弾性的に当接せしめることが
出来ると共に、マス保持具114におけるロッド部11
8の中心軸が車両横方向と略平行とされていることか
ら、車両前後方向や鉛直上下方向等、何れの軸直角方向
から入力される振動に対しても、有効な制振効果を得る
ことが出来るのである。
て、独立マス部材24,64,102とマスハウジング
22,62,100の当接面間に弾性材層を介在させる
ことに代えて、独立マス部材の全体を所定の弾性を有す
るゴム弾性体や合成樹脂材等によって形成することも可
能である。
いて、一つのマス収容空間内に複数個の独立マス部材を
収容することも可能である。その際、同じ大きさを有す
る複数の独立マス部材を収容しても良いし、大きさの異
なる複数の独立マス部材を採用しても良い。また、それ
らの独立マス部材は、振動入力方向に対して直列であっ
ても良いし、並列であっても良い。また、同様に、前記
第三の実施形態においては、一つのマス収容空間内に互
いに同じ大きさを有する独立マス部材が収容されていた
が、互いに異なる大きさを有する独立マス部材を収容し
ても良い。更に、それらの独立マス部材を振動入力方向
で並列に収容配置しても良い。
を有するマスハウジングに、それぞれのマス収容空間の
大きさに対応する独立マス部材を収容配置した構造を採
用することも可能であり、それによって、異なる振動周
波数に対してより有利に対応することが可能となる。
部材の外周面形状は、前記第一から第三の実施形態のも
のに限定されることはなく、防振装置の装着スペース等
を考慮して適宜に設定されるものであり、例えば、多角
形形状や球形状のマス収容空間や、平板形状の独立マス
部材等を採用することも可能である。
形状は、前記第一〜第四の実施形態のものに限定される
ことなく、防振装置の装着スペース等を考慮して適宜に
設定されるものであり、例えば、多角形形状のマス当接
部材および独立マス部材を採用することも可能である。
膜を形成することも可能であり、その場合には、独立マ
ス部材にゴム膜で被覆されていない剛性材を直接採用す
ることも可能である。
ス当接部材の間の往復可動距離は、有効な制振効果を得
ると共に、当接音軽減のためには、独立マス部材のマス
当接部材への各当接方向で0.2〜1.6mmに設定さ
れることが望ましいが、防振すべき振動入力方向以外に
おける独立マス部材とマス当接部材の間の往復可動距離
は、大きくても特に問題はない。具体的には、例えば、
前記第二の実施形態における防振装置58において、独
立マス部材64の軸方向における防振を特性目的としな
いのであれば、独立マス部材64の軸方向両側でマスハ
ウジング62の内面との間に形成される隙間を、十分に
大きく設定することが可能となる。
方若しくは側方に設けられているテーブルやカップホル
ダに対しても適用可能であると共に、前記実施形態で示
されたような略片持ち支持構造以外の車両用支持構造体
に対しても適用可能である。更に、本発明は、車室外に
取りつけられる車両用支持構造体に対しても適用可能で
ある。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
に従う構造とされた車両用支持構造体においては、振動
が入力された際に、質量体や保持部材に設けられたマス
当接部材に対して独立マス部材が直接的且つ弾性的に当
接せしめられることに基づいて、制振効果が発揮される
こととなる。その結果、広い周波数域に亘って保持部材
や質量体の振動を抑えることが可能となり、振動に起因
する各種不具合を軽減することが可能となる。
においては、マス当接部材に振動が入力された際に、独
立マス部材がマス当接部材に対して、直接的且つ弾性的
に当接せしめられることに基づいて、マス当接部材が固
着される所定の部材に対して有効な制振効果を発揮し得
るのであり、それ故、かかる防振装置を車両用支持構造
体における質量体や保持部材に取り付けることにより、
上述の如き制振効果に基づいて広い周波数域に亘って保
持部材や質量体の振動を抑えることが可能となり、その
結果、振動に起因する各種不具合を軽減することが可能
となる。
造体の取付状態を概略的に示す図である。
いる防振装置の横断面図であり、図3におけるII−I
I断面に相当する図である。
造体の取付状態を示す図である。
いる防振装置の縦断面図であり、図7におけるVI−V
I断面に相当する図である。
造体の取付状態を示す図である。
いる防振装置の縦断面図であり、図10におけるIX−
IX断面に相当する図である。
装置の縦断面図であり、図12におけるXII−XII
断面に相当する図である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 車両の振動部材に取り付けられて該振動
部材から突出した状態で設けられた保持部材を備え、該
保持部材の突出先端部分で所定の質量体を支持せしめる
車両用の支持構造体において、 前記保持部材の突出先端部分に対して直接に又は前記質
量体を介して間接に固設された剛性のマス当接部材を設
けると共に、該マス当接部材に対して非接着で相対変位
可能に独立マス部材を配設せしめて、該独立マス部材が
該マス当接部材に対して少なくとも一つの防振すべき振
動入力方向で直接的かつ弾性的に当接せしめられるよう
にしたことを特徴とする車両用の支持構造体。 - 【請求項2】 前記保持部材の突出先端部分に対して直
接に又は前記質量体を介して間接に固設された剛性のマ
スハウジングによって、前記独立マス部材が収容配置さ
れた収容空間を備えた前記マス当接部材を構成せしめ
て、該独立マス部材が該マスハウジングの収容空間内面
に対して直接的且つ弾性的に当接せしめられるようにし
た請求項1に記載の車両用の支持構造体。 - 【請求項3】 前記質量体における質量と、該質量体に
おける前記保持部材による支持姿勢の少なくとも一方が
変化せしめられる請求項1又は2に記載の車両用の支持
構造体。 - 【請求項4】 前記独立マス部材が前記マス当接部材に
対して、少なくとも鉛直上下方向と車両前後方向で直接
的且つ弾性的に当接せしめられるようにした請求項1乃
至3の何れかに記載の車両用の支持構造体。 - 【請求項5】 前記独立マス部材と前記マス当接部材の
少なくとも一方の当接面を、ショアD硬さ80以下とし
た請求項1乃至4の何れかに記載の車両用の支持構造
体。 - 【請求項6】 前記独立マス部材を球状の外周面形状と
した請求項1乃至5の何れかに記載の車両用の支持構造
体。 - 【請求項7】 前記独立マス部材を長手ロッド形状とし
て、該独立マス部材を略水平方向で車両横方向に延びる
ように配設した請求項1乃至5の何れかに記載の車両用
の支持構造体。 - 【請求項8】 前記独立マス部材の単体の質量を、10
〜1000gとした請求項1乃至7の何れかに記載の車
両用の支持構造体。 - 【請求項9】 前記独立マス部材における前記マス当接
部材の当接面間での往復可動距離を、独立マス部材の振
動入力方向において0.2〜1.6mmとした請求項1乃
至8の何れかに記載の車両用の支持構造体。 - 【請求項10】 前記独立マス部材の総質量を、前記質
量体を含む前記保持部材の質量の5〜10%とした請求
項1乃至9の何れかに記載の車両用の支持構造体。 - 【請求項11】 車両の振動部材に取り付けられて、該
振動部材から突出した状態で設けられた保持部材を備
え、該保持部材の突出先端部分で所定の質量体を支持せ
しめる車両における質量体の支持構造体に対して装着さ
れる防振装置であって、 前記保持部材の突出先端部分に対して直接に又は前記質
量体を介して間接に固設される剛性のマス当接部材を有
すると共に、該マス当接部材に対して非接着で相対変位
可能に配設されて、該マス当接部材に対して少なくとも
一つの防振すべき振動入力方向で直接的かつ弾性的に当
接せしめられる独立マス部材を備えていることを特徴と
する防振装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001001271A JP2002206593A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置 |
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JP2001001271A JP2002206593A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置 |
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Family
ID=18869924
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JP2001001271A Pending JP2002206593A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置 |
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JP (1) | JP2002206593A (ja) |
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- 2001-01-09 JP JP2001001271A patent/JP2002206593A/ja active Pending
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