JP2002113824A - 表面保護用積層フィルム - Google Patents
表面保護用積層フィルムInfo
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Abstract
リントラミネート時の積層フィルムの伸び、破断がな
く、安定したフィルム成形ができ、押出ラミネート加工
時にアンカーコート剤塗布の必要がなく、低温で熱接着
でき、印刷インクの変色、カールがなく、かつ、積層フ
ィルムのカット性が改良された表面保護用積層フィルム
を提供すること。 【解決手段】 プロピレン系樹脂フィルム基材の片面
に、(A)α−オレフィン含有量が0〜5重量%、MF
Rが1〜100g/10分であるプロピレン系重合体樹
脂層が接し、その上に(B)密度が0.870〜0.9
10g/cm3、MFRが1〜100g/10分である
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂層が積層
されてなる表面保護用積層フィルム。
Description
ィルムに関し、さらに詳しくは、印刷紙、写真などの表
面保護に用いられ、加熱圧着によって印刷紙などの印刷
面に接着される表面保護用積層フィルム(プリントラミ
ネート用フィルム)に関する。
耐油性の付与あるいは、表面光沢向上などを目的とし
て、印刷紙、写真などにフィルムをラミネートすること
は、広く行われている。このようなプリントラミネート
用フィルムとして、基材フィルムに延伸ポリプロピレン
フィルムが、またその接着剤として、溶剤型エチレン・
酢酸ビニル共重合体系接着剤が多用されている。しかし
ながら、溶剤型の接着剤を用いる方法は、溶剤を取り扱
うことより、特に溶剤回収や作業環境に留意する必要が
あり、また一般には硬化剤を用いることから、そのポッ
トライフを考慮する必要があった。
種以上のエチレン・アルキルエステル共重合体およびエ
チレン・酢酸ビニル共重合体の混合物よりなる感熱接着
層を付与した、二軸延伸ポリプロピレンラミネートフィ
ルムの感熱接着面と印刷紙の接着面とを加熱圧着のみで
貼り合わせてプリントラミネート製品を製造する方法
(特開昭56−42652号公報、特公平4−2431
号公報、特開平3−73341号公報など)がある。
に対して、感熱接着層のエチレン系共重合体樹脂は、官
能性モノマー含量が極力多いものを使用するため、該方
法で得られるラミネートフィルムは、滑り性、抗ブロッ
キング性に劣る。また、該方法で得られるラミネートフ
ィルムは、フィルム生産時に、離ロール性が悪くなり皺
が入ったり、フィルムを巻き取り状態で運送や保存した
場合、重なり合った基材面とエチレン系共重合体樹脂が
くっつき、フィルムを巻き戻してラミネートプリントに
使用する時に貼り合わせ張力が強くなり、積層フィルム
が伸びたり、破断するなどの問題があった。
物を触媒とした直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合
体に、エチレン系樹脂を含有させた樹脂組成物を用いた
フィルムを、加熱圧着のみで貼り合わせてプリントラミ
ネート製品を製造する方法(特開平7−117197号
公報など)もある。しかしながら、直鎖状エチレン・α
−オレフィン共重合体にエチレン系樹脂を含有させたも
のを積層した積層フィルムでは、プリントラミネート製
品の外観(ツブレ)、および低温での加熱接着強度に劣
る。また、この積層フィルムは、プリントラミネート時
の積層フィルムのカット性に劣る。
・α−オレフィン共重合体単体のみを用いると、プリン
トラミネート製品の外観(ツブレ)、および低温加熱接
着での接着強度に優れる利点があるが、フィルム基材へ
の押出ラミネート加工時にサージング現象を起こしフィ
ルム成形ができないという問題がある。
ために、エチレン系樹脂と直鎖状エチレン・α−オレフ
ィン共重合体を2層溶融共押出ラミネート加工する方法
があるが、プロピレン系樹脂フィルム基材にエチレン系
樹脂層を接着させるためには、基材にアンカーコート剤
を塗布する必要がある。該アンカーコート剤は、溶剤系
であり、溶剤を取り扱うための溶剤回収や火災、作業環
境に注意する必要が生じる。
点を改良すべくなされたものである。すなわち、 1)プリントラミネート時に溶剤臭が発生することな
く、溶剤除去、回収装置を必要とせず、硬化剤のポット
ライフを考慮する必要もない、 2)フィルム生産時の皺、プリントラミネート時の積層
フィルムの伸び、破断がない、 3)押出ラミネート加工時のサージング現象を押え、安
定した積層フィルム成形ができる、 4)押出ラミネート加工時にアンカーコート剤塗布の必
要がなく、溶剤臭の発生がない、 5)プリントラミネート時、低温で加熱接着でき、プリ
ントラミネート製品の印刷インクの変色がなく、かつ、
カールもない、 6)印刷紙との接着強度に優れる、 7)プリントラミネート時の積層フィルムのカット性に
優れる、 表面保護用積層フィルムを提供することを課題とする。
を解決すべく鋭意検討した結果、プロピレン系樹脂フィ
ルム基材の片面に、特定のプロピレン系重合体を積層
し、その上に特定の直鎖状エチレン・α−オレフィン共
重合体を、印刷体の印刷面に熱接着できるように積層す
ることにより、印刷体の印刷面と低温でプリントラミネ
ーションが可能であり、プリントラミネート製品の印刷
インクの変色、カールが防止でき、プリントラミネート
時の積層フィルムのカット性が改良され、かつ、押出ラ
ミネート加工時のサージング現象が防止され、安定した
フィルム成形ができることを見出し、本発明を完成し
た。
プロピレン系樹脂フィルム基材の片面に、下記(A)樹
脂層が接し、その上に(B)樹脂層が積層されてなる表
面保護用積層フィルムが提供される。 (A)樹脂:コモノマーとしてのα−オレフィン含有量
が0〜5重量%、MFR(230℃、2.16kg荷
重)が1〜100g/10分であるプロピレン系重合
体。 (B)樹脂:エチレンと炭素数が3〜12のα−オレフ
ィンとを共重合して得た、密度が0.870〜0.91
0g/cm3、MFR(190℃、2.16kg荷重)
が1〜100g/10分である直鎖状エチレン・α−オ
レフィン共重合体。
の発明において、(A)樹脂が、上記プロピレン系重合
体99〜80重量%とMFR(190℃、2.16kg
荷重)が1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエ
チレン1〜20重量%を含有する樹脂組成物である表面
保護用積層フィルムが提供される。
の発明において、(A)樹脂が、上記プロピレン系重合
体98〜80重量%と、MFR(190℃、2.16k
g荷重)が1〜50g/10分である高圧法低密度ポリ
エチレン1〜20重量%と、密度が0.900g/cm
3以下、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重)
が1〜50g/10分であるエチレンと炭素数が3〜1
2のα−オレフィンとの共重合体1〜10重量%を含有
する樹脂組成物である表面保護用積層フィルムが提供さ
れる。
1ないし第3の発明において、(B)樹脂である直鎖状
エチレン・α−オレフィン共重合体が、温度上昇溶離分
別(TREF)において80℃以下における溶出量が共
重合体全量に対して90重量%以上のものである表面保
護用積層フィルムが提供される。
ないし第4の発明において、(B)樹脂である直鎖状エ
チレン・α−オレフィン共重合体が、重合触媒としてメ
タロセン化合物を用いて重合されたものである表面保護
用積層フィルムが提供される。
材 本発明の表面保護用積層フィルムに用いられる基材は、
ポリプロピレン系樹脂の無延伸または延伸フィルムであ
る。用いることのできるポリプロピレン系樹脂は、限定
されるものではないが、例えば後述する(A)樹脂層に
用いることのできるプロピレン系重合体から選ぶことが
できる。基材層の厚みは、好ましくは6〜100μm、
より好ましくは7〜40μmである。プロピレン系樹脂
フィルム基材の中には、滑剤、アンチブッロキング剤、
安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、そ
の他の添加剤が配合されていてもよい。
積層される樹脂層は、下記の(A)プロピレン系重合体
樹脂層およびその上に積層される(B)直鎖状エチレン
・α−オレフィン共重合体樹脂層である。
結晶性プロピレン単独重合体またはα−オレフィン含有
量が5重量%以下のプロピレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体である。α−オレフィン含有量が5重量%を
超えると、積層フィルムのカット性が劣る。また、MF
R(JIS K6921)が1〜100g/10分、好
ましくは5〜70g/10分である。MFRが1g/1
0分未満であると、溶融粘度が高すぎるため、押出ラミ
ネート加工時の薄肉加工性が不足する。一方、MFRが
100g/10分を超過すると、溶融粘度が低すぎるた
め、ネックインが大きくなり成形性に劣る。上記α−オ
レフィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセンなどが例
示できる。
ピレン系重合体は、押出ラミネート時の加工性(サージ
ング現象、ネックインなど)を改良するため、MFR1
〜50g/10分の高圧法低密度ポリエチレンとの樹脂
組成物として使用することができる。その際、配合比率
は、プロピレン系重合体99〜80重量%に対して、高
圧法低密度ポリエチレン1〜20重量%である。高圧法
低密度ポリエチレンが、1重量%未満である(プロピレ
ン系重合体が99重量%を超える)と、ネックインが大
きくなり加工性に劣り、一方、高圧法低密度ポリエチレ
ンが、20重量%を超える(プロピレン系重合体が80
重量%未満である)と、サージング現象が生じるので、
いずれも好ましくない。
系重合体は、プリントラミネート製品の外観を改良する
ため、さらに上記に加えて、密度が0.900g/cm
3以下、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重)
が1〜50g/10分であるエチレンと炭素数が3〜1
2のα−オレフィンとの共重合体1〜10重量%を配合
した樹脂組成物として使用することができる。該エチレ
ンと炭素数が3〜12のα−オレフィンとの共重合体の
樹脂組成物に対する配合比率が、1重量%未満である
と、外観の改良効果に乏しく、一方、10重量%を超え
ると、積層フィルムのカット性が劣るので、いずれも好
ましくない。
を含む樹脂組成物には、滑剤、アンチブッロキング剤、
安定剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、低分子量ポリマ
ー、その他各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。
上記プロピレン系重合体の重合法は、特に限定されず、
気相法、バルク法および溶液法などの公知の方法のいず
れでもよく、また用いる重合触媒も、特に限定されず、
チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒など公知の触
媒が使用できる。
重合体 本発明の(B)樹脂層に用いる直鎖状エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、エチレンと炭素数が3〜12のα
−オレフィンとを共重合して得られる共重合体である。
具体的には、エチレンと1種類の炭素数3〜12のα−
オレフィンとを共重合して得られる2元共重合体、およ
びエチレンと2種類の炭素数3〜12のα−オレフィン
とを共重合して得られる3元共重合体が挙げられる。炭
素数が3〜12のα−オレフィンとしては、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オ
クテン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられ、単
独で用いても2種以上用いてもよい。
共重合体は、密度(JIS K6922)が0.870
〜0.910g/cm3、好ましくは0.875〜0.
905g/cm3、MFR(JIS K6921)が1
〜100g/10分、好ましくは2〜80g/10分で
ある。
体は、密度が0.870g/cm3未満では、ブッロキ
ング性が悪くなり、プリントラミネート時の積層フィル
ムの伸びや破断が起きる可能性があり、積層フィルムの
カット性にも劣る。一方、密度が0.910g/cm3
を超えると、印刷体の印刷面との接着性、およびプリン
トラミネート製品の外観(ツブレ)に劣る。また、MF
Rが1g/10分未満のものは、溶融粘度が高すぎるた
め押出ラミネート加工時の延展性が不足する。一方、1
00g/10分を超過するものは、溶融粘度が低すぎる
ためネックインが大きくなり成形性に劣る。
−オレフィン共重合体は、公知のチタン系触媒またはメ
タロセン触媒を用いて重合して製造することができる
が、重合触媒としてメタロセン化合物を用いて高圧イオ
ン重合、気相重合、溶液重合により製造した共重合体を
用いることが好ましく、特に下記の物性を有するメタロ
セン触媒による共重合体が好ましい。
ィン共重合体の温度上昇溶離分別(TREF)による溶
出量は、80℃における溶出量が共重合体全量に対して
90重量%以上であることが好ましい。
ture Rising Elution Fract
ionation:TREF)による測定は、「Jou
rnal of Applied Polymer S
cience,Vol 26, 4217−4231.
(1981)」および「高分子論文集 2P1C09
(1985年)」に記載されている原理に基づき、以下
のようにして行われる。まず、測定の対象とするポリマ
ーを溶媒中で完全に溶解させる。その後、冷却して不活
性担体表面に薄いポリマー層を形成させる。かかるポリ
マー層は結晶しやすいものが内側(不活性担体表面に近
い側)に、結晶しにくいものが外側に形成されてなるも
のである。次に温度を連続または段階的に上昇させる
と、低温度段階では対象のポリマー組成中の非晶部分、
すなわちポリマーの持つ短鎖分岐の分岐度の多いものか
ら溶出し、温度が上昇するとともに徐々に分岐度の少な
いものが溶出し、最終的に分岐のない直鎖状の部分が溶
出し測定は終了する。かかる温度での溶出成分の濃度を
検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれるグラフ
によってポリマーの組成分布を見ることができるもので
ある。
体は、無水マレイン酸、スチレンなどをグラフト重合さ
せたものも使用できる。
共重合体には、滑剤、アンチブッロキング剤、安定剤、
帯電防止剤、防曇剤、着色剤、低分子量ポリマー、その
他各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。
脂層を併せて、好ましくは6μm以上、より好ましくは
7〜80μmで、特に(A)樹脂層および(B)樹脂層
の厚み比率の制限はない。
溶融共押出ラミネート法、サンドイッチ押出ラミネート
法、ドライラミネート法など適用し得るが、高速薄肉成
形性に優れた2層溶融共押出ラミネート法が好ましい。
この場合の加工温度は、好ましくは150〜300℃、
より好ましくは200〜280℃である。
ルムは、シート状物の印刷面との接着性を良好にするた
め、(B)樹脂層面をコロナ処理、オゾン処理などの酸
化処理を行うことが好ましい。特にコロナ処理が最も簡
便で効果がある。
いる積層フィルムの接着層である(B)樹脂は融点(D
SC法)が低く、エチレン系樹脂を混合していないため
に、印刷体の印刷面と低温でプリントラミネーションが
でき、プリントラミネート製品の印刷紙との接着強度が
強くなり、印刷インクの変色、カール防止ができる。ま
た、押出ラミネート加工においては、(A)樹脂層およ
び(B)樹脂層を共押出しすることにより、サージング
現象を防止し、安定したフィルム成形が可能であり、プ
ロピレン系樹脂フィルム基材との接着強度が強くなり、
プリントラミネート時の積層フィルムのカット性が改良
される。
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。なお、実施例における押出ラミネート加
工性、積層フィルムの特性、プリントラミネート製品の
特性評価方法および実施例で使用した樹脂は以下の通り
である。
5μm(設定値)で、引取速度200m/分にて、Tダ
イから押し出される溶融樹脂のサージング現象(流れ方
向で±5μm以上の厚み変動)の発生の有無を観察し、
下記の評価基準で評価した。 良:サージング現象の発生なし 不良:サージング現象が発生し、押出ラミネート加工が
困難
二軸延伸フィルム面と積層フィルムのコロナ放電処理面
を重ね合わせ、温度が60℃のオーブン中で幅15c
m、長さ20cmにわたって0.05kg/cm2の荷
重を負荷して24時間放置した後、重ね合わせたフィル
ムの剥離面積が10cm2(幅2cm、長さ5cm)に
なるようにカットし、引張試験機で剥離(引張速度50
0mm/分)に要する荷重を測定した。この値が小さい
程、抗ブロッキング性は優れており、下記範囲で×〜◎
と評価した。 剥離荷重(kg/10cm2) 評価 2kg以上(積層フィルムが切断) × 1.5〜2kg未満(積層フィルムが伸びきる) △ 1.0〜1.5kg未満(積層フィルムの伸びが復元) ○ 1.0kg未満 ◎
を、幅15mm、長さ100mmの試験片に切断し、長
さ50mmを手で剥離した後、島津制作所引張試験機で
180度方向に300mm/分の引張速度で剥離した引
張強度の値を示した。
用積層フィルムをプラスチックフィルムおよびシートの
引裂試験法(JIS K7128 B法 エルメンドル
フ引裂法)で測定した。
印刷部の光沢度(20度)を、スガ試験機社製のUGV
ー5DP(商品名)で測定した値を示し、また、ツブレ
性(印刷紙と積層樹脂との密着性)は、外観のツブレ状
態を目視で観察し、下記の評価基準で評価した。 外観のツブレ状態 評価 残存空気が全く無く、印刷色が鮮明 ○ 印刷色上に空気がスジ状や斑点として残存 △ 印刷色上に空気が帯状に残存し、印刷色が不鮮明 ×
を、幅25mm、長さ100mmの試験片に切断し、長
さ方向50mmを手で剥離した後、島津製作所引張試験
機で180度方向に300mm/分の引張速度で剥離し
た引張強度の値を示した。
ト製品の印刷紙の非貼合面にマイクロシリンジにて軽油
100μlを滴下し、温度23℃、湿度50%の雰囲気
下に放置し、24時間後の積層フィルム面の変化を観察
し、下記の評価基準で評価した。 トンネリング性 評価 接着強度、外観とも全く問題なし ◎ 接着強度が僅かに低下しているが外観変化なし(使用に耐える程度) ○ 僅かにブツブツが発生 △ 明らかにトンネリング発生 ×
名)、エチレン含有量:4.4重量%、MFR:23g
/10分 (2)エチレン・1−ヘキセン共重合体(LLDPE−
1) 日本ポリケム(株)製 カーネルKS560(商品
名)、MFR:16.5g/10分、密度:0.898
g/cm3、温度上昇溶離分別(TREF)の80℃以
下における溶出量:100重量% (3)エチレン・1−ヘキセン共重合体(LLDPE−
2) 日本ポリケム(株)製 カーネルKJ6400(商品
名)、MFR:30g/10分、密度:0.880g/
cm3、温度上昇溶離分別(TREF)の80℃以下に
おける溶出量:100重量%
E) 日本ポリケム(株)製 ノバテックLC701(商品
名)、MFR:14g/10分、密度:0.919g/
cm3、エチレン含有量:100重量% (5)エチレン.酢酸ビニル共重合体(EVA) 日本ポリケム(株)製 ノバテックLV570(商品
名)、MFR:15g/10分、酢酸ビニル(VA)含
有量:20重量%
樹脂をLLDPE−1として、それぞれを口径が65m
mの押出機に装着したTダイから、樹脂温度250℃、
幅500mm、肉厚が(A)樹脂層7μm、(B)樹脂
層8μmにて、フィルム状に(A)樹脂層面が基材面と
なるように2層で溶融共押出しした。 (2)次いで、押出ラミネート装置の基材の繰出部より
厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村
化学工業製 LOF2(商品名)〕を繰り出し、この片
面に、Tダイからフィルム状に2層で溶融共押出しした
(A)樹脂層を基材面にして、表面をマット仕上げした
冷却ロールと圧縮ゴムロールで圧着ラミネートし、さら
に積層されたフィルムの(B)樹脂層の表面に20W・
分/m2のコロナ放電処理を施し、積層フィルムを得
た。その時の加工性と積層フィルムの評価結果を表1に
示す。 (3)次に、得られた積層フィルムのコロナ放電処理面
とオフセット印刷したアート紙をロール温度が70、8
0、100℃、線圧が55.6kg、速度が30m/分
の圧着機で熱圧着し、プリントラミネート製品を得た。 (4)押出ラミネート加工性、積層フィルムの基材と
(A)樹脂層間の接着強度、抗ブロッキング性を表1、
およびプリントラミネート製品の光沢性、印刷したアー
ト紙との接着強度、印刷したアート紙とのトンネリング
性の評価結果を表2に示す。
2に代えたこと以外は、実施例1と同様にして、積層フ
ィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を表
1および表2に示す。
樹脂のLLDPE−1として、それぞれを口径65mm
の押出機に装着したTダイから、樹脂温度250℃、幅
500mm、肉厚(A)樹脂層7μm、(B)樹脂層8
μにて、フィルム状に(A)樹脂層面が基材面となるよ
うに2層で溶融共押出ししたこと以外は、実施例1と同
様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品を得
た。評価結果を表1および表2に示す。
よび(B)樹脂を、前記ラミネート樹脂のLLDPE−
1として、それぞれを口径65mmの押出機に装着した
Tダイから、樹脂温度250℃、幅500mm、肉厚
(A)樹脂層7μm、(B)樹脂層8μmにて、フィル
ム状に(A)樹脂層面が基材面となるように2層で溶融
共押出ししたこと以外は、実施例1と同様にして、積層
フィルム、プリントラミネート製品を得た。評価結果を
表1および表2に示す。
よび(B)樹脂を、前記ラミネート樹脂のLLDPE−
1として、それぞれを口径65mmの押出機に装着した
Tダイから、樹脂温度250℃、幅500mm、肉厚
(A)樹脂層7μm、(B)樹脂層8μmにて、フィル
ム状に(A)樹脂層面が基材面となるように2層で溶融
共押出しした。 (2)次いで、押出ラミネート装置の基材の繰出部より
厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村
化学工業製 LOF2(商品名)〕を繰り出し、この片
面にアンカーコート剤を塗布し、乾燥処理後、塗布面と
Tダイからフィルム状に溶融共押出しした樹脂層の間を
オゾン処理し、表面をマット仕上げした冷却ロールと圧
縮ゴムロールで圧着ラミネートし、さらに積層されたフ
ィルムの樹脂層の表面に20W・分/m2のコロナ放電
処理を施し、積層フィルムを得たこと以外は、実施例1
と同様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品
を得た。評価結果を表1および表2に示す。
と、LDPE:10重量%の混合物を、口径90mmの
押出機に装着したTダイから、樹脂温度250℃、幅5
00mm、肉厚15μmにて、フィルム状に1層で溶融
押出しした。 (2)次いで、押出ラミネート装置の基材の繰出部より
厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村
化学工業製 LOF2(商品名)〕を繰り出し、この片
面にアンカーコート剤を塗布し、乾燥処理後、塗布面と
Tダイからフィルム状に溶融共押出しした樹脂層の間を
オゾン処理し、表面をマット仕上げした冷却ロールと圧
縮ゴムロールで圧着ラミネートし、さらに積層されたフ
ィルムの樹脂層の表面に20W・分/m2のコロナ放電
処理を施し、積層フィルムを得たこと以外は、実施例1
と同様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品
を得た。評価結果を表1および表2に示す。
押出機に装着したTダイから、樹脂温度240℃、幅5
00mm、肉厚15μmにて、フィルム状に1層で溶融
押出しした。 (2)次いで、押出ラミネート装置の基材の繰出部より
厚さ15μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村
化学工業製 LOF2(商品名)〕を繰り出し、この片
面にアンカーコート剤を塗布し、乾燥処理後、塗布面と
Tダイからフィルム状に溶融共押出しした樹脂層の間を
オゾン処理し、表面をマット仕上げした冷却ロールと圧
縮ゴムロールで圧着ラミネートし、さらに積層されたフ
ィルムの樹脂層の表面に20W・分/m2のコロナ放電
処理を施し、積層フィルムを得たこと以外は、実施例1
と同様にして、積層フィルム、プリントラミネート製品
を得た。評価結果を表1および表2に示す。
ロピレン系樹脂フィルム基材に積層する接着樹脂層を2
層とし、印刷体(写真)の印刷面に加熱圧着される接着
層の(B)樹脂は、直鎖状エチレン・α−オレフィン共
重合体単体であり、融解ピーク温度が低く、印刷面と低
温で加熱圧着が可能であり、かつ、印刷紙などに加熱圧
着した製品印刷紙との接着性に優れ、印刷インクの変
色、カール防止ができる。さらに、(A)樹脂層および
(B)樹脂層を共押出しすることにより、押出ラミネー
ト加工時のサージング現象を防止し、安定したフィルム
成形が可能であり、かつ、フィルム基材にアンカーコー
ト剤を塗布することなく基材と樹脂間の接着ができ、積
層フィルムのカット性が改良される。
Claims (5)
- 【請求項1】 プロピレン系樹脂フィルム基材の片面
に、下記(A)樹脂層が接し、その上に(B)樹脂層が
積層されてなる表面保護用積層フィルム。 (A)樹脂:コモノマーとしてのα−オレフィン含有量
が0〜5重量%、MFR(230℃、2.16kg荷
重)が1〜100g/10分であるプロピレン系重合
体。 (B)樹脂:エチレンと炭素数が3〜12のα−オレフ
ィンとを共重合して得た、密度が0.870〜0.91
0g/cm3、MFR(190℃、2.16kg荷重)
が1〜100g/10分である直鎖状エチレン・α−オ
レフィン共重合体。 - 【請求項2】 (A)樹脂が、上記プロピレン系重合体
99〜80重量%とMFR(190℃、2.16kg荷
重)が1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエチ
レン1〜20重量%を含有する樹脂組成物である請求項
1に記載の表面保護用積層フィルム。 - 【請求項3】 (A)樹脂が、上記プロピレン系重合体
98〜80重量%と、MFR(190℃、2.16kg
荷重)が1〜50g/10分である高圧法低密度ポリエ
チレン1〜20重量%と、密度が0.900g/cm3
以下、かつ、MFR(190℃、2.16kg荷重)が
1〜50g/10分であるエチレンと炭素数が3〜12
のα−オレフィンとの共重合体1〜10重量%を含有す
る樹脂組成物である請求項1に記載の表面保護用積層フ
ィルム。 - 【請求項4】 (B)樹脂である直鎖状エチレン・α−
オレフィン共重合体が、温度上昇溶離分別(TREF)
において80℃以下における溶出量が共重合体全量に対
して90重量%以上のものである請求項1ないし3に記
載の表面保護用積層フィルム。 - 【請求項5】 (B)樹脂である直鎖状エチレン・α−
オレフィン共重合体が、重合触媒としてメタロセン化合
物を用いて重合されたものである請求項1ないし4に記
載の表面保護用積層フィルム。
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