JP2002042128A - 画像処理方法および装置、記録媒体並びに画像撮影装置 - Google Patents

画像処理方法および装置、記録媒体並びに画像撮影装置

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JP2002042128A JP2000220416A JP2000220416A JP2002042128A JP 2002042128 A JP2002042128 A JP 2002042128A JP 2000220416 A JP2000220416 A JP 2000220416A JP 2000220416 A JP2000220416 A JP 2000220416A JP 2002042128 A JP2002042128 A JP 2002042128A
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    • A61B5/055Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタリングを適正に行う画像処理方法お
よび装置、フィルタリングプログラムを記録した媒体、
並びに、フィルタリングを適正に行う画像撮影装置を実
現する。 【解決手段】 元画像において注目画素を含む局所領域
を設定し(504)、その領域において画素グループを
複数の態様で設定し(506)、局所領域における元画
像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し
(508,510)、注目画素を含む画素グループの平
均画素値を注目画素の新たな画素値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び装置、記録媒体並びに画像撮影装置に関し、特に、画
像のノイズ(noise)を除去する画像処理方法およ
び装置、そのような画像処理機能をコンピュータに実現
させるプログラムを記録した媒体、並びに、そのような
画像処理装置を備えた画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影(MRI:Magneti
c Resonance Imaging)装置では、
マグネットシステム(magnet system)の
内部空間、すなわち、静磁場を形成した空間に撮影の対
象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象
内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて
断層像を生成(再構成)する。
【0003】断層像の細部構造をよりよく観察できるよ
うにするために、画像のノイズ(noise)を除去す
るフィルタリング(filtering)が行われる。
フィルタリングはローパスフィルタリング(low−p
ass filtering)を基本とするが、それだ
けでは画像の鮮鋭度(シャープネス:sharpnes
s)が低下するので、シャープネスを確保するための処
理を付加したフィルタリングが採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シャープネスを確保す
るための処理を付加したフィルタリングでは、ノイズが
偶然に形成したに過ぎないテクスチャ(textur
e)を強調し、解剖学的に意味のない構造(偽構造)を
作り出すという副作用がある。
【0005】そこで、本発明の課題は、フィルタリング
を適正に行う画像処理方法および装置、そのような画像
処理機能をコンピュータに実現させるプログラムを記録
した媒体、並びに、そのような画像処理装置を備えた画
像撮影装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための1つの観点での発明は、元画像において注目
画素を含む局所的な領域を設定し、前記領域において前
記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよ
びこの画素グループの画素と重複しない複数の画素から
なる画素グループを複数の態様で設定し、前記設定した
複数の画素グループ態様のうち前記領域における前記元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
し、前記選択した画素グループ態様における前記注目画
素を含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新
たな画素値として画像を形成する、ことを特徴とする画
像処理方法である。
【0007】この観点での発明では、元画像の構造に最
も良く適合する画素グループ態様を選択し、その画素グ
ループ態様において、注目画素を含む画素グループの平
均画素値を注目画素の新たな画素値とするので、偽構造
が発生しにくいフィルタリングを行うことができる。
【0008】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的な
領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む複
数の画素からなる画素グループおよびこの画素グループ
の画素と重複しない複数の画素からなる画素グループを
複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ
態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も良
く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した画
素グループ態様における前記注目画素を含む画素グルー
プの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求め、
前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
素値として画像を形成する、ことを特徴とする画像処理
方法である。
【0009】この観点での発明では、(1)と同様にし
て求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画素
値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とするの
で、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを行う
ことができる。
【0010】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的な
領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む複
数の画素からなる画素グループおよびこの画素グループ
の画素と重複しない複数の画素からなる画素グループを
複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ
態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も良
く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した画
素グループ態様における前記注目画素を含む画素グルー
プの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求め、
前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
とを重み付け加算し、前記重み付け加算して得られた画
素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素
値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成す
る、ことを特徴とする画像処理方法である。
【0011】この観点での発明では、(2)と同様にし
て求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付け
加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像の
特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行うことが
できる。
【0012】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的な
領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む複
数の画素からなる画素グループおよびこの画素グループ
の画素と重複しない複数の画素からなる画素グループを
複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ
態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も良
く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した画
素グループ態様における前記注目画素を含む画素グルー
プの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求め、
前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
とを重み付け加算し、前記重み付け加算して得られた画
素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素
値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成し、
前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する、こ
とを特徴とする画像処理方法である。
【0013】この観点での発明では、(3)と同様にし
て求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み付
け加算するので、フィルタリングの効果を弱めることが
できる。
【0014】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み付
け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴とす
る(4)に記載の画像処理方法である。
【0015】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記画素グルー
プ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平
方和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを
特徴とする(2)ないし(5)のうちのいずれか1つに
記載の画像処理方法である。
【0016】この観点での発明では、(2)ないし
(5)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、画素グループ態様ごとに
求めた画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数としたので、偽構造の発生しにく
いフィルタリングを行うことができる。
【0017】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の最
小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対す
る重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が最
大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に対
する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(6)に記載の画像処理方法である。
【0018】この観点での発明では、(6)に記載の画
像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値と
最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを最
大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して小
さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さくす
る関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリン
グを行うことができる。
【0019】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値と
前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グルー
プの画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画
像のノイズの分散の関数である、ことを特徴とする
(3)ないし(7)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理方法である。
【0020】この観点での発明では、(3)ないし
(7)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、画素グル
ープ態様ごとに求めた画素グループの画素値の残差平方
和の総和の最小値および元画像のノイズの分散の関数と
したので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを行うことができる。
【0021】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の最
小値を前記画素グループ態様における画素数で割ったも
のと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算し
て得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差平
方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における画
素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きくな
るほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
みを小さくする関数である、ことを特徴とする(8)に
記載の画像処理方法である。
【0022】この観点での発明では、(8)に記載の画
像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値に
対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を画
素グループ態様における画素数で割ったものとノイズの
分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られた
画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元画
像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行うこ
とができる。
【0023】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小となる
画素グループ態様を選択することによって行う、ことを
特徴とする(1)ないし(9)のうちのいずれか1つに
記載の画像処理方法である。
【0024】この観点での発明では、(1)ないし
(9)のうちのいずれか1つに記載の画像処理における
画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の残
差平方和の総和が最小となる画素グループ態様を選択す
ることによって行うので、元画像の構造に最も良く適合
する画素グループ態様を選択することができる。
【0025】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(1)ないし(9)
のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法である。
【0026】この観点での発明では、(1)ないし
(9)のうちのいずれか1つに記載の画像処理における
画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の残
差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グループ
態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素グ
ループ態様を選択することによって行うので、元画像の
構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択するこ
とができる。
【0027】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を前記注
目画素の新たな画素値として画像を形成する、ことを特
徴とする画像処理方法である。
【0028】この観点での発明では、複数態様の領域を
通じてその領域における元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択し、その画素グループ態様に
おいて、注目画素を含む画素グループの平均画素値を注
目画素の新たな画素値とするので、偽構造が発生しにく
いフィルタリングを行うことができる。
【0029】(13)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値とし
て画像を形成する、ことを特徴とする画像処理方法であ
る。
【0030】この観点での発明では、(12)と同様に
して求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画
素値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とする
ので、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを行
うことができる。
【0031】(14)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算し、前記重み付け加算して得られた画素値と前
記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素値を前記
注目画素の新たな画素値として画像を形成する、ことを
特徴とする画像処理方法である。
【0032】この観点での発明では、(13)と同様に
して求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付
け加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像
の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行うこと
ができる。
【0033】(15)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算し、前記重み付け加算して得られた画素値と前
記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素値を前記
注目画素の新たな画素値として画像を形成し、前記形成
した画像と前記元画像を重み付け加算する、ことを特徴
とする画像処理方法である。
【0034】この観点での発明では、(14)と同様に
して求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み
付け加算するので、フィルタリングの効果を弱めること
ができる。
【0035】(16)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(15)に記載の画像処理方法である。
【0036】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(17)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記設定した複
数態様の領域を通じて前記画像グループ態様ごとに求め
た前記画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数である、ことを特徴とする(1
3)ないし(16)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理方法である。
【0037】この観点での発明では、(13)ないし
(16)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、複数態様の領域を通じて
画素グループ態様ごとに求めた画素グループの画素値の
残差平方和の総和の最小値および最大値の関数としたの
で、偽構造の発生しにくいフィルタリングを行うことが
できる。
【0038】(18)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(17)に記載の画像処理方法である。
【0039】この観点での発明では、(17)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0040】(19)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グル
ープ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差
平方和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散
の関数である、ことを特徴とする(14)ないし(1
8)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法であ
る。
【0041】この観点での発明では、(14)ないし
(18)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、複数態様
の領域を通じて画素グループ態様ごとに求めた画素グル
ープの画素値の残差平方和の総和の最小値および元画像
のノイズの分散の関数としたので、元画像の特徴的な構
造を損なわないフィルタリングを行うことができる。
【0042】(20)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(1
9)に記載の画像処理方法である。
【0043】この観点での発明では、(19)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0044】(21)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設定し
た複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ態様
を選択することによって行う、ことを特徴とする(1
2)ないし(20)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理方法である。
【0045】この観点での発明では、(12)ないし
(20)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が複数態様の領域を通じて最小となる
画素グループ態様を選択することによって行うので、元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
することができる。
【0046】(22)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(12)ないし(2
0)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法であ
る。
【0047】この観点での発明では、(12)ないし
(20)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0048】(23)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において前
記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよ
びこの画素グループの画素と重複しない複数の画素から
なる画素グループを複数の態様で設定する画素グループ
設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様のう
ち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択し
た画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グ
ループの平均画素値を前記注目画素の新たな画素値とし
て画像を形成する画像形成手段と、を具備することを特
徴とする画像処理装置である。
【0049】この観点での発明では、元画像の構造に最
も良く適合する画素グループ態様を選択し、その画素グ
ループ態様において、注目画素を含む画素グループの平
均画素値を注目画素の新たな画素値とするので、偽構造
が発生しにくいフィルタリングを行うことができる。
【0050】(24)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において前
記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよ
びこの画素グループの画素と重複しない複数の画素から
なる画素グループを複数の態様で設定する画素グループ
設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様のう
ち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択し
た画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グ
ループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段と、
前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新た
な画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備
することを特徴とする画像処理装置である。
【0051】この観点での発明では、(23)と同様に
して求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画
素値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とする
ので、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを行
うことができる。
【0052】(25)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において前
記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよ
びこの画素グループの画素と重複しない複数の画素から
なる画素グループを複数の態様で設定する画素グループ
設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様のう
ち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択し
た画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グ
ループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段と、
前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する加算手段と、前記重み付け加
算して得られた画素値と前記注目画素の画素値とを重み
付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値とし
て画像を形成する画像形成手段と、を具備することを特
徴とする画像処理装置である。
【0053】この観点での発明では、(24)と同様に
して求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付
け加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像
の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行うこと
ができる。
【0054】(26)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において前
記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよ
びこの画素グループの画素と重複しない複数の画素から
なる画素グループを複数の態様で設定する画素グループ
設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様のう
ち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択し
た画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グ
ループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段と、
前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する第1の加算手段と、前記重み
付け加算して得られた画素値と前記注目画素の画素値と
を重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素
値として画像を形成する画像形成手段と、前記形成した
画像と前記元画像を重み付け加算する第2の加算手段
と、を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0055】この観点での発明では、(25)と同様に
して求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み
付け加算するので、フィルタリングの効果を弱めること
ができる。
【0056】(27)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(26)に記載の画像処理装置である。
【0057】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。 (28)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記画素グルー
プ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平
方和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを
特徴とする(24)ないし(27)のうちのいずれか1
つに記載の画像処理装置である。
【0058】この観点での発明では、(24)ないし
(27)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、画素グループ態様ごとに
求めた画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数としたので、偽構造の発生しにく
いフィルタリングを行うことができる。
【0059】(29)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(28)に記載の画像処理装置である。
【0060】この観点での発明では、(28)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0061】(30)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グルー
プの画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画
像のノイズの分散の関数である、ことを特徴とする(2
5)ないし(29)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理装置である。
【0062】この観点での発明では、(25)ないし
(29)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、画素グル
ープ態様ごとに求めた画素グループの画素値の残差平方
和の総和の最小値および元画像のノイズの分散の関数と
したので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを行うことができる。
【0063】(31)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(3
0)に記載の画像処理装置である。
【0064】この観点での発明では、(30)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0065】(32)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小となる
画素グループ態様を選択することによって行う、ことを
特徴とする(23)ないし(31)のうちのいずれか1
つに記載の画像処理装置である。
【0066】この観点での発明では、(23)ないし
(31)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が最小となる画素グループ態様を選択
することによって行うので、元画像の構造に最も良く適
合する画素グループ態様を選択することができる。
【0067】(33)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(23)ないし(3
1)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置であ
る。
【0068】この観点での発明では、(23)ないし
(31)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0069】(34)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記設
定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目画
素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの画
素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画素
グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手段
と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設
定した複数態様の領域を通じてその領域における前記元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
する選択手段と、前記選択した画素グループ態様におけ
る前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を前記
注目画素の新たな画素値として画像を形成する画像形成
手段と、を具備することを特徴とする画像処理装置であ
る。
【0070】この観点での発明では、複数態様の領域を
通じてその領域における元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択し、その画素グループ態様に
おいて、注目画素を含む画素グループの平均画素値を注
目画素の新たな画素値とするので、偽構造が発生しにく
いフィルタリングを行うことができる。
【0071】(35)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記設
定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目画
素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの画
素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画素
グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手段
と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設
定した複数態様の領域を通じてその領域における前記元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
する選択手段と、前記選択した画素グループ態様におけ
る前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め
る第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のうち
前記選択した画素グループ態様が設定されている領域の
平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値とし
て画像を形成する画像形成手段と、を具備することを特
徴とする画像処理装置である。
【0072】この観点での発明では、(34)と同様に
して求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画
素値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とする
ので、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを行
うことができる。
【0073】(36)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記設
定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目画
素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの画
素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画素
グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手段
と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設
定した複数態様の領域を通じてその領域における前記元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
する選択手段と、前記選択した画素グループ態様におけ
る前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め
る第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のうち
前記選択した画素グループ態様が設定されている領域の
平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算する加算手段と、前記重み付け加算して得られ
た画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した
画素値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成
する画像形成手段と、を具備することを特徴とする画像
処理装置である。
【0074】この観点での発明では、(35)と同様に
して求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付
け加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像
の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行うこと
ができる。
【0075】(37)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記設
定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目画
素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの画
素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画素
グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手段
と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設
定した複数態様の領域を通じてその領域における前記元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
する選択手段と、前記選択した画素グループ態様におけ
る前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め
る第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のうち
前記選択した画素グループ態様が設定されている領域の
平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算する第1の加算手段と、前記重み付け加算して
得られた画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加
算した画素値を前記注目画素の新たな画素値として画像
を形成する画像形成手段と、前記形成した画像と前記元
画像を重み付け加算する第2の加算手段と、を具備する
ことを特徴とする画像処理装置である。
【0076】この観点での発明では、(36)と同様に
して求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み
付け加算するので、フィルタリングの効果を弱めること
ができる。
【0077】(38)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(37)に記載の画像処理装置である。
【0078】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(39)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記設定した複
数態様の領域を通じて前記画像グループ態様ごとに求め
た前記画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数である、ことを特徴とする(3
5)ないし(38)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理装置である。
【0079】この観点での発明では、(35)ないし
(38)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、複数態様の領域を通じて
画素グループ態様ごとに求めた画素グループの画素値の
残差平方和の総和の最小値および最大値の関数としたの
で、偽構造の発生しにくいフィルタリングを行うことが
できる。
【0080】(40)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(39)に記載の画像処理装置である。
【0081】この観点での発明では、(39)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0082】(41)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グル
ープ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差
平方和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散
の関数である、ことを特徴とする(36)ないし(4
0)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置であ
る。
【0083】この観点での発明では、(36)ないし
(40)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、複数態様
の領域を通じて画素グループ態様ごとに求めた画素グル
ープの画素値の残差平方和の総和の最小値および元画像
のノイズの分散の関数としたので、元画像の特徴的な構
造を損なわないフィルタリングを行うことができる。
【0084】(42)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(4
1)に記載の画像処理装置である。
【0085】この観点での発明では、(41)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0086】(43)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設定し
た複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ態様
を選択することによって行う、ことを特徴とする(3
4)ないし(42)のうちのいずれか1つに記載の画像
処理装置である。
【0087】この観点での発明では、(34)ないし
(42)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が複数態様の領域を通じて最小となる
画素グループ態様を選択することによって行うので、元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
することができる。
【0088】(44)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(34)ないし(4
2)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置であ
る。
【0089】この観点での発明では、(34)ないし
(42)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0090】(45)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む
複数の画素からなる画素グループおよびこの画素グルー
プの画素と重複しない複数の画素からなる画素グループ
を複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グルー
プ態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も
良く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した
画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グル
ープの平均画素値を前記注目画素の新たな画素値として
画像を形成する、機能をコンピュータに実現させるプロ
グラムをコンピュータにより読み取り可能なように記録
したことを特徴とする記録媒体である。
【0091】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、元画像の構造に最も良く適合する画
素グループ態様を選択し、その画素グループ態様におい
て、注目画素を含む画素グループの平均画素値を注目画
素の新たな画素値とする、機能をコンピュータに実現さ
せるので、偽構造が発生しにくいフィルタリングを行う
ことができる。
【0092】(46)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む
複数の画素からなる画素グループおよびこの画素グルー
プの画素と重複しない複数の画素からなる画素グループ
を複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グルー
プ態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も
良く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した
画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グル
ープの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求
め、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新た
な画素値として画像を形成する、機能をコンピュータに
実現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可
能なように記録したことを特徴とする記録媒体である。
【0093】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(45)と同様にして求めた画素グ
ループの平均画素値に、領域の平均画素値を重み付け加
算して注目画素の新たな画素値とする、機能をコンピュ
ータに実現させるので、さらに偽構造が発生しにくいフ
ィルタリングを行うことができる。
【0094】(47)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む
複数の画素からなる画素グループおよびこの画素グルー
プの画素と重複しない複数の画素からなる画素グループ
を複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グルー
プ態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も
良く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した
画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グル
ープの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求
め、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算し、前記重み付け加算して得られ
た画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した
画素値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成
する、機能をコンピュータに実現させるプログラムをコ
ンピュータにより読み取り可能なように記録したことを
特徴とする記録媒体である。
【0095】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(46)と同様にして求めた画素値
に元画像の注目画素の画素値を重み付け加算して注目画
素の新たな画素値とする、機能をコンピュータに実現さ
せるので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを行うことができる。
【0096】(48)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を設定し、前記領域において前記注目画素を含む
複数の画素からなる画素グループおよびこの画素グルー
プの画素と重複しない複数の画素からなる画素グループ
を複数の態様で設定し、前記設定した複数の画素グルー
プ態様のうち前記領域における前記元画像の構造に最も
良く適合する画素グループ態様を選択し、前記選択した
画素グループ態様における前記注目画素を含む画素グル
ープの平均画素値を求め、前記領域の平均画素値を求
め、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算し、前記重み付け加算して得られ
た画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した
画素値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成
し、前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算す
る、機能をコンピュータに実現させるプログラムをコン
ピュータにより読み取り可能なように記録したことを特
徴とする記録媒体である。
【0097】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(47)と同様にして求めた画素値
によって形成した画像に元画像を重み付け加算する、機
能をコンピュータに実現させるので、フィルタリングの
効果を弱めることができる。
【0098】(49)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(48)に記載の記録媒体である。
【0099】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(50)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記画素グルー
プ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平
方和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを
特徴とする(46)ないし(49)のうちのいずれか1
つに記載の記録媒体である。
【0100】この観点での発明では、(46)ないし
(49)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、画素グループ態様ごとに
求めた画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数としたので、偽構造の発生しにく
いフィルタリングを行うことができる。
【0101】(51)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(50)に記載の記録媒体である。
【0102】この観点での発明では、(50)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0103】(52)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グルー
プの画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画
像のノイズの分散の関数である、ことを特徴とする(4
7)ないし(51)のうちのいずれか1つに記載の記録
媒体である。
【0104】この観点での発明では、(47)ないし
(51)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、画素グル
ープ態様ごとに求めた画素グループの画素値の残差平方
和の総和の最小値および元画像のノイズの分散の関数と
したので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを行うことができる。
【0105】(53)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(5
2)に記載の記録媒体である。
【0106】この観点での発明では、(52)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0107】(54)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小となる
画素グループ態様を選択することによって行う、ことを
特徴とする(45)ないし(53)のうちのいずれか1
つに記載の記録媒体である。
【0108】この観点での発明では、(45)ないし
(53)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が最小となる画素グループ態様を選択
することによって行うので、元画像の構造に最も良く適
合する画素グループ態様を選択することができる。
【0109】(55)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(45)ないし(5
3)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0110】この観点での発明では、(45)ないし
(53)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0111】(56)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を前記注
目画素の新たな画素値として画像を形成する、機能をコ
ンピュータに実現させるプログラムをコンピュータによ
り読み取り可能なように記録したことを特徴とする記録
媒体である。
【0112】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、複数態様の領域を通じてその領域に
おける元画像の構造に最も良く適合する画素グループ態
様を選択し、その画素グループ態様において、注目画素
を含む画素グループの平均画素値を注目画素の新たな画
素値とする、機能をコンピュータに実現させるので、偽
構造が発生しにくいフィルタリングを行うことができ
る。
【0113】(57)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値とし
て画像を形成する、機能をコンピュータに実現させるプ
ログラムをコンピュータにより読み取り可能なように記
録したことを特徴とする記録媒体である。
【0114】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(56)と同様にして求めた画素グ
ループの平均画素値に、領域の平均画素値を重み付け加
算して注目画素の新たな画素値とする、機能をコンピュ
ータに実現させるので、さらに偽構造が発生しにくいフ
ィルタリングを行うことができる。
【0115】(58)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算し、前記重み付け加算して得られた画素値と前
記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素値を前記
注目画素の新たな画素値として画像を形成する、機能を
コンピュータに実現させるプログラムをコンピュータに
より読み取り可能なように記録したことを特徴とする記
録媒体である。
【0116】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(57)と同様にして求めた画素値
に元画像の注目画素の画素値を重み付け加算して注目画
素の新たな画素値とする、機能をコンピュータに実現さ
せるので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを行うことができる。
【0117】(59)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、元画像において注目画素を含む局所的
な領域を複数の態様で設定し、前記設定した複数態様の
領域において、それぞれ、前記注目画素を含む複数の画
素からなる画素グループおよびこの画素グループの画素
と重複しない複数の画素からなる画素グループを複数の
態様で設定し、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記設定した複数態様の領域を通じてその領域にお
ける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グループ
態様を選択し、前記選択した画素グループ態様における
前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求め、
前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
様が設定されている領域の平均画素値を求め、前記画素
グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重み
付け加算し、前記重み付け加算して得られた画素値と前
記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素値を前記
注目画素の新たな画素値として画像を形成し、前記形成
した画像と前記元画像を重み付け加算する、機能をコン
ピュータに実現させるプログラムをコンピュータにより
読み取り可能なように記録したことを特徴とする記録媒
体である。
【0118】この観点での発明では、記録媒体に記録さ
れたプログラムが、(58)と同様にして求めた画素値
によって形成した画像に元画像を重み付け加算する、機
能をコンピュータに実現させるので、フィルタリングの
効果を弱めることができる。
【0119】(60)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(59)に記載の記録媒体である。
【0120】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(61)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記設定した複
数態様の領域を通じて前記画像グループ態様ごとに求め
た前記画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数である、ことを特徴とする(5
7)ないし(60)のうちのいずれか1つに記載の記録
媒体である。
【0121】この観点での発明では、(57)ないし
(60)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、複数態様の領域を通じて
画素グループ態様ごとに求めた画素グループの画素値の
残差平方和の総和の最小値および最大値の関数としたの
で、偽構造の発生しにくいフィルタリングを行うことが
できる。
【0122】(62)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(61)に記載の記録媒体である。
【0123】この観点での発明では、(61)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0124】(63)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グル
ープ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差
平方和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散
の関数である、ことを特徴とする(58)ないし(6
2)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0125】この観点での発明では、(58)ないし
(62)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、複数態様
の領域を通じて画素グループ態様ごとに求めた画素グル
ープの画素値の残差平方和の総和の最小値および元画像
のノイズの分散の関数としたので、元画像の特徴的な構
造を損なわないフィルタリングを行うことができる。
【0126】(64)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(6
3)に記載の記録媒体である。
【0127】この観点での発明では、(63)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0128】(65)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設定し
た複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ態様
を選択することによって行う、ことを特徴とする(5
6)ないし(64)のうちのいずれか1つに記載の記録
媒体である。
【0129】この観点での発明では、(56)ないし
(64)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が複数態様の領域を通じて最小となる
画素グループ態様を選択することによって行うので、元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
することができる。
【0130】(66)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(56)ないし(6
4)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0131】この観点での発明では、(56)ないし
(64)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0132】(67)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において
前記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループお
よびこの画素グループの画素と重複しない複数の画素か
らなる画素グループを複数の態様で設定する画素グルー
プ設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合
する画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択
した画素グループ態様における前記注目画素を含む画素
グループの平均画素値を前記注目画素の新たな画素値と
して画像を形成する画像形成手段と、を具備することを
特徴とする画像撮影装置である。
【0133】この観点での発明では、元画像の構造に最
も良く適合する画素グループ態様を選択し、その画素グ
ループ態様において、注目画素を含む画素グループの平
均画素値を注目画素の新たな画素値とするので、偽構造
が発生しにくいフィルタリングを施した画像を得ること
ができる。
【0134】(68)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において
前記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループお
よびこの画素グループの画素と重複しない複数の画素か
らなる画素グループを複数の態様で設定する画素グルー
プ設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合
する画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択
した画素グループ態様における前記注目画素を含む画素
グループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段
と、前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手
段と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均
画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具
備することを特徴とする画像撮影装置である。
【0135】この観点での発明では、(67)と同様に
して求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画
素値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とする
ので、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを施
した画像を得ることができる。
【0136】(69)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において
前記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループお
よびこの画素グループの画素と重複しない複数の画素か
らなる画素グループを複数の態様で設定する画素グルー
プ設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合
する画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択
した画素グループ態様における前記注目画素を含む画素
グループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段
と、前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手
段と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均
画素値とを重み付け加算する加算手段と、前記重み付け
加算して得られた画素値と前記注目画素の画素値とを重
み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値と
して画像を形成する画像形成手段と、を具備することを
特徴とする画像撮影装置である。
【0137】この観点での発明では、(68)と同様に
して求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付
け加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像
の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを施した画
像を得ることができる。
【0138】(70)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を設定する領域設定手段と、前記領域において
前記注目画素を含む複数の画素からなる画素グループお
よびこの画素グループの画素と重複しない複数の画素か
らなる画素グループを複数の態様で設定する画素グルー
プ設定手段と、前記設定した複数の画素グループ態様の
うち前記領域における前記元画像の構造に最も良く適合
する画素グループ態様を選択する選択手段と、前記選択
した画素グループ態様における前記注目画素を含む画素
グループの平均画素値を求める第1の画素値計算手段
と、前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手
段と、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均
画素値とを重み付け加算する第1の加算手段と、前記重
み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の画素値
とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
素値として画像を形成する画像形成手段と、前記形成し
た画像と前記元画像を重み付け加算する第2の加算手段
と、を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
【0139】この観点での発明では、(69)と同様に
して求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み
付け加算するので、フィルタリングの効果を弱めること
ができる。
【0140】(71)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(70)に記載の画像撮影装置である。
【0141】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。
(72)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記画素グルー
プ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平
方和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを
特徴とする(68)ないし(71)のうちのいずれか1
つに記載の画像撮影装置である。
【0142】この観点での発明では、(68)ないし
(71)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、画素グループ態様ごとに
求めた画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数としたので、偽構造の発生しにく
いフィルタリングを施した画像を得ることができる。
【0143】(73)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(72)に記載の画像撮影装置である。
【0144】この観点での発明では、(72)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0145】(74)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グルー
プの画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画
像のノイズの分散の関数である、ことを特徴とする(6
9)ないし(73)のうちのいずれか1つに記載の画像
撮影装置である。
【0146】この観点での発明では、(69)ないし
(73)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、画素グル
ープ態様ごとに求めた画素グループの画素値の残差平方
和の総和の最小値および元画像のノイズの分散の関数と
したので、元画像の特徴的な構造を損なわないフィルタ
リングを施した画像を得ることができる。
【0147】(75)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(7
4)に記載の画像撮影装置である。
【0148】この観点での発明では、(74)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0149】(76)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小となる
画素グループ態様を選択することによって行う、ことを
特徴とする(67)ないし(75)のうちのいずれか1
つに記載の画像撮影装置である。
【0150】この観点での発明では、(67)ないし
(75)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が最小となる画素グループ態様を選択
することによって行うので、元画像の構造に最も良く適
合する画素グループ態様を選択することができる。
【0151】(77)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(67)ないし(7
5)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置であ
る。
【0152】この観点での発明では、(67)ないし
(75)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0153】(78)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記
設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目
画素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの
画素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画
素グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手
段と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記
設定した複数態様の領域を通じてその領域における前記
元画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選
択する選択手段と、前記選択した画素グループ態様にお
ける前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を前
記注目画素の新たな画素値として画像を形成する画像形
成手段と、を具備することを特徴とする画像撮影装置で
ある。
【0154】この観点での発明では、複数態様の領域を
通じてその領域における元画像の構造に最も良く適合す
る画素グループ態様を選択し、その画素グループ態様に
おいて、注目画素を含む画素グループの平均画素値を注
目画素の新たな画素値とするので、偽構造が発生しにく
いフィルタリングを施した画像を得ることができる。
【0155】(79)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記
設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目
画素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの
画素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画
素グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手
段と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記
設定した複数態様の領域を通じてその領域における前記
元画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選
択する選択手段と、前記選択した画素グループ態様にお
ける前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求
める第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のう
ち前記選択した画素グループ態様が設定されている領域
の平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画
素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重
み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値と
して画像を形成する画像形成手段と、を具備することを
特徴とする画像撮影装置である。
【0156】この観点での発明では、(78)と同様に
して求めた画素グループの平均画素値に、領域の平均画
素値を重み付け加算して注目画素の新たな画素値とする
ので、さらに偽構造が発生しにくいフィルタリングを施
した画像を得ることができる。
【0157】(80)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記
設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目
画素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの
画素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画
素グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手
段と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記
設定した複数態様の領域を通じてその領域における前記
元画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選
択する選択手段と、前記選択した画素グループ態様にお
ける前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求
める第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のう
ち前記選択した画素グループ態様が設定されている領域
の平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画
素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重
み付け加算する加算手段と、前記重み付け加算して得ら
れた画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算し
た画素値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形
成する画像形成手段と、を具備することを特徴とする画
像撮影装置である。
【0158】この観点での発明では、(79)と同様に
して求めた画素値に元画像の注目画素の画素値を重み付
け加算して注目画素の新たな画素値とするので、元画像
の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを施した画
像を得ることができる。
【0159】(81)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、対象から信号を収集する信号収集手段
と、前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画
像生成手段と、前記元画像において注目画素を含む局所
的な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、前記
設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記注目
画素を含む複数の画素からなる画素グループおよびこの
画素グループの画素と重複しない複数の画素からなる画
素グループを複数の態様で設定する画素グループ設定手
段と、前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記
設定した複数態様の領域を通じてその領域における前記
元画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選
択する選択手段と、前記選択した画素グループ態様にお
ける前記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求
める第1の画素値計算手段と、前記複数態様の領域のう
ち前記選択した画素グループ態様が設定されている領域
の平均画素値を求める第2の画素値計算手段と、前記画
素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値とを重
み付け加算する第1の加算手段と、前記重み付け加算し
て得られた画素値と前記注目画素の画素値とを重み付け
加算した画素値を前記注目画素の新たな画素値として画
像を形成する画像形成手段と、前記形成した画像と前記
元画像を重み付け加算する第2の加算手段と、を具備す
ることを特徴とする画像撮影装置である。
【0160】この観点での発明では、(80)と同様に
して求めた画素値によって形成した画像に元画像を重み
付け加算するので、フィルタリングの効果を弱めること
ができる。
【0161】(82)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記形成した画像と前記元画像を重み
付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
する(81)に記載の画像撮影装置である。
【0162】この観点での発明では、重み係数の調整に
よりフィルタリングの効果を調節することができる。 (83)上記の課題を解決するための他の観点での発明
は、前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画
素値とを重み付け加算する重み係数は、前記設定した複
数態様の領域を通じて前記画像グループ態様ごとに求め
た前記画素グループの画素値の残差平方和の総和の最小
値および最大値の関数である、ことを特徴とする(7
9)ないし(82)のうちのいずれか1つに記載の画像
撮影装置である。
【0163】この観点での発明では、(79)ないし
(82)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、画素グループの平均画素値と領域の平均画素値とを
重み付け加算する重み係数を、複数態様の領域を通じて
画素グループ態様ごとに求めた画素グループの画素値の
残差平方和の総和の最小値および最大値の関数としたの
で、偽構造の発生しにくいフィルタリングを施した画像
を得ることができる。
【0164】(84)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
(83)に記載の画像撮影装置である。
【0165】この観点での発明では、(83)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
と最大値が等しいとき領域の平均画素値に対する重みを
最大とし、残差平方和の総和の最小値が最大値に対して
小さくなるほど領域の平均画素値に対する重みを小さく
する関数であるので、偽構造の発生しにくいフィルタリ
ングを行うことができる。
【0166】(85)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記重み付け加算して得られた画素値
と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
は、前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グル
ープ態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差
平方和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散
の関数である、ことを特徴とする(80)ないし(8
4)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置であ
る。
【0167】この観点での発明では、(80)ないし
(84)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におい
て、重み付け加算して得られた画素値と元画像の注目画
素の画素値とを重み付け加算する重み係数を、複数態様
の領域を通じて画素グループ態様ごとに求めた画素グル
ープの画素値の残差平方和の総和の最小値および元画像
のノイズの分散の関数としたので、元画像の特徴的な構
造を損なわないフィルタリングを施した画像を得ること
ができる。
【0168】(86)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記関数は、前記残差平方和の総和の
最小値を前記画素グループ態様における画素数で割った
ものと前記ノイズの分散が等しいとき前記重み付け加算
して得られた画素値に対する重みを最大とし、前記残差
平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様における
画素数で割ったものと前記ノイズの分散の違いが大きく
なるほど前記重み付け加算して得られた画素値に対する
重みを小さくする関数である、ことを特徴とする(8
5)に記載の画像撮影装置である。
【0169】この観点での発明では、(85)に記載の
画像処理において、関数は、残差平方和の総和の最小値
を画素グループ態様における画素数で割ったものとノイ
ズの分散が等しいとき重み付け加算して得られた画素値
に対する重みを最大とし、残差平方和の総和の最小値を
画素グループ態様における画素数で割ったものとノイズ
の分散の違いが大きくなるほど重み付け加算して得られ
た画素値に対する重みを小さくする関数であるので、元
画像の特徴的な構造を損なわないフィルタリングを行う
ことができる。
【0170】(87)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設定し
た複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ態様
を選択することによって行う、ことを特徴とする(7
8)ないし(86)のうちのいずれか1つに記載の画像
撮影装置である。
【0171】この観点での発明では、(78)ないし
(86)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が複数態様の領域を通じて最小となる
画素グループ態様を選択することによって行うので、元
画像の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択
することができる。
【0172】(88)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記画素グループ態様の選択は、前記
画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元画像
のノイズの分散に画素グループ態様における画素数を掛
けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択するこ
とによって行う、ことを特徴とする(78)ないし(8
6)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置であ
る。
【0173】この観点での発明では、(78)ないし
(86)のうちのいずれか1つに記載の画像処理におけ
る画素グループ態様の選択は、画素グループの画素値の
残差平方和の総和が元画像のノイズの分散に画素グルー
プ態様における画素数を掛けたものに最も近くなる画素
グループ態様を選択することによって行うので、元画像
の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
ことができる。
【0174】(89)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記信号は磁気共鳴信号である、こと
を特徴とする(67)ないし(88)のうちのいずれか
1つに記載の画像撮影装置である。
【0175】この観点での発明では、フィルタリングを
適正に行う画像処理装置を備えた磁気共鳴撮影装置を実
現することができる。
【0176】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に画像撮影装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作
によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示
される。
【0177】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム100を有する。マグネットシステム100は主
磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106
およびRF(radio frequency)コイル
部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形
状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネット
システム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bor
e)に、撮影の対象300がクレードル(cradl
e)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入
および搬出される。
【0178】主磁場コイル部102はマグネットシステ
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね対象300の体軸の方向に平行である。すなわち
いわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は
例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導
コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
【0179】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0180】RFコイル部108は静磁場空間に対象3
00の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成
する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号
の送信ともいう。RFコイル部108は、また、励起さ
れたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信
する。
【0181】RFコイル部108は図示しない送信用の
コイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイル
および受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかある
いはそれぞれ専用のコイルを用いる。
【0182】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。
【0183】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象3
00の体内のスピンを励起する。
【0184】RFコイル部108にはデータ収集部15
0が接続されている。データ収集部150はRFコイル
部108が受信した受信信号を取り込み、それをビュー
データ(view data)として収集する。
【0185】勾配駆動部130、RF駆動部140およ
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0186】マグネットシステム100、勾配駆動部1
30、RF駆動部140、データ収集部150および制
御部160からなる部分は、本発明における信号収集手
段の実施の形態の一例である。
【0187】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、例
えばコンピュータ(computer)等を用いて構成
される。データ処理部170は図示しないメモリ(me
mory)を有する。メモリはデータ処理部170用の
プログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置
の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプ
ログラムを実行することによりを実現される。
【0188】データ処理部170は、データ収集部15
0から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内
にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−
リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部
170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元
逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)
する。以下、2次元フ−リエ空間をkスペース(k−s
pace)ともいう。データ処理部170は、本発明に
おける元画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0189】データ処理部170は、また、再構成した
画像をフィルタリングする機能を有する。データ処理部
170は、本発明の画像処理装置の実施の形態の一例で
ある。データ処理部170のフィルタリング機能につい
ては後にあらためて説明する。
【0190】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には表示
部180および操作部190が接続されている。表示部
180は、グラフィックディスプレー(graphic
display)等で構成される。操作部190はポ
インティングデバイス(pointing devic
e)を備えたキーボード(keyboard)等で構成
される。
【0191】表示部180は、データ処理部170から
出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操
作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や
情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示
部180および操作部190を通じてインタラクティブ
(interactive)に本装置を操作する。
【0192】図2に、他の方式の画像撮影装置のブロッ
ク図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例であ
る。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施
の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発
明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0193】図2に示す装置は、図1に示した装置とは
方式を異にするマグネットシステム100’を有する。
マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と
同様な構成になっており、同様な部分に同一の符号を付
して説明を省略する。
【0194】マグネットシステム100’は主磁場マグ
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象
300がクレードル500に搭載されて図示しない搬送
手段により搬入および搬出される。
【0195】主磁場マグネット部102’はマグネット
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね対象300の体軸方向と直交する。すな
わちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部
102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。な
お、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁
石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0196】勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフ
ェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類
の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しな
い3系統の勾配コイルを有する。
【0197】RFコイル部108’は静磁場空間に対象
300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を
送信する。RFコイル部108’は、また、励起された
スピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイル部
108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコ
イルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイル
は、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコ
イルを用いる。
【0198】マグネットシステム100’、勾配駆動部
130、RF駆動部140、データ収集部150および
制御部160からなる部分は、本発明における信号収集
手段の実施の形態の一例である。
【0199】図3に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシー
ケンス(pulse sequence)の一例を示
す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー
(GRE:Gradient Echo)法のパルスシ
ーケンスである。
【0200】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケ
ンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。
パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行す
る。
【0201】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip
angle)α°は90°以下である。このときスラ
イス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択
励起が行われる。
【0202】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(r
ephase)して、グラディエントエコーMRを発生
させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°
励起からエコータイム(echo time)TE後の
時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ
収集部150によりビューデータとして収集される。
【0203】このようなパルスシーケンスが周期TR
(repetition time)で64〜512回
繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾
配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行
う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビ
ューのビューデータが得られる。
【0204】磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例
を図4に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー
(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスで
ある。
【0205】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0206】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0207】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpに
よりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0208】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。
スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後
の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返
される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gp
を変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これ
によって、kスペースを埋める64〜512ビューのビ
ューデータが得られる。
【0209】なお、撮影に用いるパルスシーケンスはG
RE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FS
E(Fast Spin Echo)法、ファーストリ
カバリFSE(Fast Recovery Fast
Spin Echo)法、エコープラナー・イメージ
ング(EPI:Echo Planar Imagin
g)等、他の適宜の技法のものであって良い。
【0210】データ処理部170は、kスペースのビュ
ーデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層
像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、ま
た、表示部180で表示する。
【0211】画像のノイズを除去するために、データ処
理部170において画像のフィルタリングが行われる。
フィルタリングは画像再構成の一環として行うようにし
ても良く、あるいは、再構成画像の観察結果に基づい
て、操作者の選択により行うようにしても良い。
【0212】図5に、データ処理部170による画像フ
ィルタリング動作のフローチャート(flow cha
rt)を示す。同図に示すように、ステップ(ste
p)502で、元画像における注目画素を指定する。注
目画素とは、これからフィルタリングによって画素値を
確定する画素であり、元画像中の1つの画素が指定され
る。最初の画素としては、例えば元画像の中央画素等が
指定される。
【0213】次に、ステップ504で、元画像中に局所
領域を設定する。局所領域は注目画素を含む局所的な領
域であり、図6に示すように、注目画素kを中心とする
例えば3x3の画素マトリクス(matrix)が設定
される。なお、局所領域は3x3の画素マトリクスに限
るものではなく、例えば5x5や7x7の画素マトリク
ス等、適宜の領域で良い。ステップ504の処理を行う
データ処理部170は、本発明における領域設定手段の
実施の形態の一例である。
【0214】次に、ステップ506で、画素グループ
(group)群を設定する。画素グループ群とは複数
の画素グループの集まり(群)であり、画素グループと
は複数の画素の集まり(グループ)である。画素グルー
プは局所領域内の複数の画素によって構成される。グル
ープ間で画素の重複はない。ステップ506の処理を行
うデータ処理部170は、本発明における画素グループ
設定手段の実施の形態の一例である。
【0215】グループ構成は画素の取り合わせに応じて
複数の態様がある。すなわち、図6において、縦に連な
る3つの画素列をA1,A2,A3としたとき、画素列
A1,A2,A3をおのおの1つの画素グループとして
3グループ構成とする態様がある。また、画素列A1を
1つのグループとし、画素列A2,A3を一緒にしたも
のを他のグループとして2グループ構成とする態様があ
り、さらに、画素列A1,A2を一緒にしたものを1つ
のグループとし、画素列A3を他のグループとする2グ
ループ構成の態様がある。
【0216】また、図7に示すように、横に連なる3つ
の画素列をB1,B2,B3としたとき、画素列B1,
B2,B3をおのおの1つの画素グループとして3グル
ープ構成とする態様、画素列B1を1つのグループと
し、画素列B2,B3を一緒にしたものを他のグループ
とする2グループ構成の態様、および、画素列B1,B
2を一緒にしたものを1つのグループとし、画素列B3
を他のグループとする2グループ構成の態様がある。
【0217】さらに、図8に示すように、右上がりの4
5°方向に連なる1つの画素列をC2とし、その両側の
くの字および逆くの字状に連なる2つの画素列をそれぞ
れC1,C3としたとき、画素列C1,C2,C3をお
のおの1つの画素グループとした3グループ構成の態
様、画素列C1を1つのグループとし、画素列C2,C
3を一緒にしたものを他のグループとした2グループ構
成の態様、および、画素列C1,C2を一緒にしたもの
を1つのグループとし、画素列C3を他のグループとし
た2グループ構成の態様がある。
【0218】さらにまた、図9に示すように、左上がり
の45°方向に連なる1つの画素列をD2とし、その両
側のくの字および逆くの字状に連なる2つの画素列をそ
れぞれD1,D3としたとき、画素列D1,D2,D3
をおのおの1つの画素グループとした3グループ構成の
態様、画素列D1を1つのグループとし、画素列D2,
D3を一緒にしたものを他のグループとした2グループ
構成の態様、および、画素列D1,D2を一緒にしたも
のを1つのグループとし、画素列D3を他のグループと
した2グループ構成の態様がある。
【0219】ステップ506では、このような各態様の
グループ構成をそれぞれ画素グループ群として設定す
る。これにより、全体として12の画素グループ群が設
定される。
【0220】なお、ステップ504で局所領域を設定す
る際に、45°方向の画素列のために、例えば図10に
示すように菱形の画素マトリクスを局所領域として設定
するようにしても良い。なお、この場合は、図6に示し
た方形の画素マトリクスの局所領域に加えて、図10に
示す菱形の画素マトリクスの局所領域を設定することに
なる。すなわち複数の態様で局所領域を設定することに
なる。この例では態様の数が2となるが、局所領域の大
きさによってはそれ以上の態様があり得る。
【0221】このような菱形マトリックスにおいて、右
上がりの45°方向の3つの画素列をE1,E2,E3
としたとき、画素列E1,E2,E3をおのおの1つの
画素グループとする3グループ構成の画素グループ群、
画素列E1を1つのグループとし、画素列E2,E3を
一緒にしたものを他のグループとする2グループ構成の
画素グループ群、および、画素列E1,E2を一緒にし
たものを1つのグループとし、画素列E3を他のグルー
プとする2グループ構成の画素グループ群を設定するこ
とができる。
【0222】また、図11に示すように、左上がりの4
5°方向の3つの画素列をF1,F2,F3としたと
き、画素列F1,F2,F3をおのおの1つの画素グル
ープとした3グループ構成の画素グループ群、画素列F
1を1つのグループとし、画素列F2,F3を一緒にし
たものを他のグループとした2グループ構成の画素グル
ープ群、および、画素列F1,F2を一緒にしたものを
1つのグループとし、画素列F3を他のグループとした
2グループ構成の画素グループ群を設定することができ
る。
【0223】次に、ステップ508で、画素グループ群
ごとに、画素グループの画素値の残差平方和の総和を計
算する。画素値の残差平方和の総和は、画素グループご
とに画素値の残差平方和をそれぞれ計算し、それらを画
素グループ群内で合算することによって求める。
【0224】画素値の残差平方和の総和の計算には次式
が用いられる。
【0225】
【数1】
【0226】または、
【0227】
【数2】
【0228】ここで、Piは画素値、
【0229】
【数3】
【0230】は、それぞれ、グループM1,M2,M3
の画素値の平均値である。(1)式は3グループ構成の
画素グループ群に対して用いられ、(2)式は2グルー
プ構成の画素グループ群に対して用いられる。この例で
は、画素グループ群が12あることにより12個のPV
が求まる。
【0231】次に、ステップ510で、PVが最小とな
る画素グループを選択する。すなわち、前のステップで
求めたPVの中から値が最小のものを抽出し、この最小
値を与える画素グループ群を特定する。
【0232】なお、局所領域が複数の態様で設定されて
いるときは、全ての態様を通じて最小のPVを抽出し、
その値を与える画素グループ群を特定する。ステップ5
08および510の処理を行うデータ処理部170は、
本発明における選択手段の実施の形態の一例である。
【0233】このようにして選択された画素グループ群
は、局所領域における元画像の構造に最も適合した画素
グループ群となる。その理由は次の通りである。例え
ば、図6に示した画素マトリクスにおいて、元画像の輪
郭すなわちエッジ(edge)が画素列A2の上にある
とすると、図12の(a)に示すように、画素列A2の
画素値はエッジを表す値を持ち、画素列A1の画素値は
エッジの左側の構造を表す値を持ち、画素列A3の画素
値はエッジの右側の構造を表す値を持つ。ただし、実際
はそれらにノイズが重畳している。
【0234】なお、図12では、各画素列の画素値をそ
れぞれ黒丸で表し、それらの値の相違を上下方向の位置
の相違によって表し、画素列の位置の相違を左右方向の
位置の相違で表す。また、黒丸を結ぶ線によってエッジ
の横断面のプロファイル(profile)を表す。
【0235】このような状況においては、画素列A1,
A2,A3をそれぞれ1つの画素グループとする画素グ
ループ群が元画像の構造に適合しており、そのPVが他
のいずれの画素グループ群のPVよりも小さくなる。
【0236】なぜなら、このときのPVは、画素列A
1,A2,A3の画素値の残差平方和をそれぞれ求めて
合算したものとなるが、画素列A1の画素値は元画像に
おいて構造が同一の部分(エッジの左側の構造)を表す
画素値にノイズが重畳したものであり、画素列A2の画
素値は元画像の構造の他の同一部分(エッジ)を表す画
素値にノイズが重畳したものであり、画素列A3の画素
値は元画像の構造のさらに他の同一部分(エッジの右側
の構造)を表す画素値にノイズが重畳したものであるか
ら、残差平方和はいずれも実質的にノイズの残差平方和
だけとなり、PVも実質的にノイズの残差平方和の総和
となる。
【0237】これに対して、他の画素グループ群では、
画素グループ構成が元画像の構造に適合しないため、構
造を異にする部分にまたがって形成された画素グループ
が含まれる。そのような画素グループではノイズに加え
て構造の相違に基づく残差平方和の増加がある。したが
って、画素グループ群のPVが増加する。
【0238】図6に示した画素マトリクスにおいて、元
画像のエッジが画素列A1に一致しているときは、図1
2の(b)に示すように、画素列A1の画素値はエッジ
を表す値を持ち、画素列A2の画素値および画素列A3
の画素値はエッジの右側の構造を表す値を持つ。ただ
し、実際はそれらにノイズが重畳している。
【0239】このような構造に対しては、画素列A1を
1つの画素グループとし、画素列A2,A3を一緒にし
たものを他の画素グループとする2グループ構成の画素
グループ群が元画像の構造に適合し、そのPVが最小に
なる。
【0240】また、図6に示した画素マトリクスにおい
て、元画像のエッジが画素列A3に一致しているとき
は、図12の(c)に示すように、画素列A3の画素値
はエッジを表す値を持ち、画素列A1の画素値および画
素列A2の画素値はエッジの左側の構造を表す値を持
つ。ただし、実際はそれらにノイズが重畳している。
【0241】このような構造に対しては、画素列A1,
A2を一緒にしたものを1つの画素グループとし、画素
列A3を他の画素グループとする2グループ構成の画素
グループ群が元画像の構造に適合し、そのPVが最小に
なる。
【0242】エッジの方向が横方向であるときは、図7
に示した画素列B1,B2,B3の組み合わせからなる
3つの画素グループ群のいずれか1つのPVが最小にな
る。エッジの方向が右上がりの45°方向であるとき
は、図8に示した画素列C1,C2,C3の組み合わせ
からなる3つの画素グループ群のいずれか1つ、また
は、図10に示した画素列E1,E2,E3の組み合わ
せからなる3つの画素グループ群のいずれか1つのPV
が最小になる。
【0243】エッジの方向が左上がりの45°方向であ
るときは、図9に示した画素列D1,D2,D3の組み
合わせからなる3つの画素グループ群のいずれか1つ、
または、図11に示した画素列F1,F2,F3の組み
合わせからなる3つの画素グループ群のいずれか1つの
PVが最小になる。
【0244】画素グループ群が元画像の構造に適合する
ときのPVの最小値は、実質的にノイズの残差平方和に
等しくなる。ノイズの残差平方和は、ノイズの分散に画
素グループ群の画素数を掛けたものに相当する。そこ
で、PVについては、最小値の代わりに、ノイズの分散
に画素グループ群の画素数を掛けて得られる値に最も近
い値を抽出し、この値を持つ画素グループ群を選択する
ようにしても良い。
【0245】次に、ステップ512で、画素グループの
画素の平均値を計算する。平均値の計算に用いる画素
は、ステップ510で選択した画素グループ群におけ
る、注目画素kを含む画素グループの画素である。
【0246】選択された画素グループ群が、例えば、画
素列A1,A2,A3をそれぞれ1つの画素グループと
する3グループ構成の画素グループ群であるときは、注
目画素kを含む画素グループは画素列A2であることに
より、画素列A2の平均画素値が計算される。
【0247】選択された画素グループ群が、例えば、画
素列A1を1つの画素グループとし、画素列A2,A3
を一緒にしたものを他の画素グループとする2グループ
構成の画素グループ群であるときは、注目画素kを含む
画素グループは画素列A2,A3を一緒にしたものであ
ることにより、画素列A2,A3の平均画素値が計算さ
れる。
【0248】選択された画素グループ群が、例えば、画
素列A1,A2を一緒にしたものを1つの画素グループ
とし、画素列A3を他の画素グループとする2グループ
構成の画素グループ群であるときは、注目画素kを含む
画素グループは画素列A1,A2を一緒にしたものであ
ることにより、画素列A1,A2の平均画素値が計算さ
れる。
【0249】選択された画素グループ群が、画素列B1
〜B3、C1〜C3、D1〜D3、E1〜E3またはF
1〜F3のいずれかで構成される画素グループからなる
ものである場合も、上記に準じて注目画素kを含む画素
グループの平均画素値が求められる。
【0250】平均画素値の計算に用いる画素値は局所領
域における元画像の構造に適合した画素グループの画素
値であるから、局所領域における元画像の構造を反映し
た画素値を得ることができる。また複数の画素値の平均
であるからノイズが除去される。すなわち、元画像の構
造を強調しつつノイズを除去した画素値を得ることがで
きる。このようにして求めた平均画素値を、注目画素k
の新たな画素値とする。
【0251】このようにして1つの注目画素の画素値を
確定した後に、ステップ514で、全ての注目画素につ
いて以上の処理を済ませたか否かを判定し、未済の場合
はステップ516で注目画素を変更する。これによって
例えば隣の画素が新たな注目画素となる。
【0252】この新たな注目画素について、ステップ5
04〜512の処理が行われ、その画素値が確定する。
以下同様にして、元画像における全ての注目画素が逐一
処理される。全ての注目画素の画素値を確定した後に、
ステップ518で、確定済みの画素値Pf1によって画
像を形成する。
【0253】注目画素は元画像を構成する全画素であ
る。なお、必ずしもそれに限るものではなく、必要に応
じて、例えば元画像における関心領域(ROI:Reg
ionof Interest)等、予め設定した領域
の画素であって良い。ステップ512および518の処
理を行うデータ処理部170は、本発明における画像形
成手段の実施の形態の一例である。
【0254】このようにして形成した画像は、ノイズが
少なくかつ局所領域における元画像の構造を適正に強調
したものとなる。すなわち、元画像をフィルタリングし
て品質を高めた画像を得ることができる。フィルタリン
グした画像はメモリに記憶し、また、表示部180に表
示する。
【0255】上記のようなフィルタリングを行った画像
は、従来より可能性は小さいものの、細部構造を強調す
る副作用として、ノイズの影響を受けた画素の組み合わ
せによっては実際には存在しない構造すなわち偽構造を
現出することがあり得る。
【0256】そこで、そのような副作用を除去する処理
を付加したフィルタリングを行う。図13に、そのよう
なフィルタリングの動作のフローチャートを示す。同図
において図5に示した動作と同様な動作は同一の符号を
付して説明を省略する。なお、ステップ512の処理を
行うデータ処理部170は、本発明における第1の画素
値計算手段の実施の形態の一例である。
【0257】ステップ512の処理の次に、ステップ5
20で、PVの最小値と最大値の比w1を求める。すな
わち、
【0258】
【数4】
【0259】次に、ステップ522で、局所領域の画素
値の平均値
【0260】
【数5】
【0261】を計算する。平均値を求める局所領域は、
ステップ510で選択した画素グループ群が存在する局
所領域である。したがって、選択した画素グループ群
が、例えば、図10または図11に示した菱形の局所領
域に存在するときは、この領域の平均画素値が求められ
る。ステップ522の処理を行うデータ処理部170
は、本発明における第2の画素値計算手段の実施の形態
の一例である。
【0262】次に、ステップ524で、
【0263】
【数6】
【0264】すなわち、画素グループの平均画素値と、
【0265】
【数7】
【0266】すなわち領域の画素値の平均値を、次式に
よって重み付け加算する。以下、画素グループの平均画
素値をグループ平均画素値ともいい、局所領域の平均画
素値を領域平均画素値ともいう。また、局所領域におけ
る元画像の構造を、単に元画像の構造ともいう。
【0267】
【数8】
【0268】ただし、重み係数
【0269】
【数9】
【0270】はw1の単調増加関数であり、例えば図1
4に実線で示すような特性を持つ。なお、特性曲線は図
示のような上に凸の特性に限るものではなく、破線で示
すような下に凸の特性であって良く、または、一点鎖線
で示すような直線であっても良い。
【0271】グループ平均画素値と領域平均画素値を重
み付け加算することにより、加算によって得られる画素
値Pf2においては、グループ平均画素値の寄与度が重
みに応じて変化する。重みはw1すなわち画素値のPV
の最小値と最大値の比の関数であり、比が1に近づくほ
どグループ平均画素値の重みが減じて領域平均画素値の
重みが増す。
【0272】画素値のPVの最小値と最大値の比が1に
近いということは、画素グループ群のどれをとってもP
Vの値が同じようなものになることを意味し、これは、
領域にエッジ等の目立った構造がなく画素値の相違はノ
イズによるものである可能性が高いことを意味してい
る。
【0273】そこで、そのような場合には領域平均画素
値の重みを大きくしてその寄与度を上げるとともに、グ
ループ平均画素値の重みを小さくしてその寄与度を下げ
る。領域に目立った構造がない可能性が高いことによ
り、領域平均画素値の寄与度を上げても画像の鮮鋭さを
損なうおそれはなく、むしろ、グループ平均画素値の寄
与度を下げることによりその副作用を減殺する効果の方
が大きい。
【0274】これに対して、画素値のPVの最小値と最
大値の比が0に近いということは、領域にはエッジ等の
目立った構造がある可能性が高いことを意味しているの
で、グループ平均画素値の重みを大きくしてその寄与度
を上げるとともに、領域平均画素値の重みを小さくして
その寄与度を下げる。
【0275】以上の処理を全ての注目画素について逐一
行い、得られた画素値Pf2により、ステップ524で
画像を形成する。注目画素は元画像を構成する全画素で
ある。なお、必ずしもそれに限るものではなく、必要に
応じて、例えば元画像における関心領域等、予め設定し
た領域の画素であって良い。ステップ524および52
6の処理を行うデータ処理部170は、本発明における
画像形成手段の実施の形態の一例である。
【0276】このように処理した画像では、グループ平
均画素値の持つ性質を生かしつつその副作用を除去する
ことができる。したがって、元画像をフィルタリングし
て品質をさらに高めた画像を得ることができる。フィル
タリングした画像はメモリに記憶し、また、表示部18
0に表示する。
【0277】以上のような画像処理では、局所領域にお
ける元画像の特徴的な構造が局所領域を通過するエッジ
であることを前提にしている。このため、元画像の構造
がこの前提に合わないときは、グループ平均画素値は元
画像の構造を適正に反映したものにならない。
【0278】すなわち、例えば元画像の構造が、図15
に示すように、縦、横、斜めのいずれの方向において
も、局所領域の一端から他端まで同一の構造が繋がらな
いときは、注目画素kを含む画素グループには構造を異
にする部分の画素が必ず含まれる。したがって、そのよ
うな画素グループの平均値は構造を異にする複数の部分
の平均値となるので、この部分に関しては鮮鋭度が低下
する。
【0279】このような現象を回避する処理を付加した
フィルタリングのフローチャートを図16に示す。同図
において図13に示した処理と同様な処理は同一の符号
を付し説明を省略する。なお、ステップ524処理を行
うデータ処理部170は、本発明における加算手段の実
施の形態の一例である。
【0280】ステップ524で画素値Pf2を求めた後
に、ステップ528で、PVの最小値をNで割ったもの
とノイズの分散との比w2を求める。すなわち、
【0281】
【数10】
【0282】なお、NはPVの最小値を与える画素グル
ープ群における画素の総数である。これにより、PVの
最小値をNで割ったものは、PVの最小値を与える画素
グループ群の画素値の分散を表す。以下、これを画素値
の分散の最小値という。
【0283】次に、ステップ530で、画素値Pf2と
元画像の注目画素kの画素値Poを次式によって重み付
け加算する。以下、元画像の注目画素kの画素値を、単
に元画像の画素値という。
【0284】
【数11】
【0285】ただし、重み係数はw2の関数であり、例
えば、
【0286】
【数12】
【0287】で与えられる。このような関数は、図17
に示すような特性を持つ。すなわち、w2が1のとき関
数の値も1となり、w2が1より大きい範囲ではw2が
大きくなるほど関数値は0に向かって低下する。また、
w2が1より小さい範囲ではw2が小さくなるほど関数
値が0に向かって低下する。
【0288】このような関数を用いてPf2とPoを重
み付け加算することにより、画素値の分散の最小値とノ
イズの分散の比が1より大きくなるにつれて、Pf2の
重みが減じてPoの重みが増す。
【0289】画素値の分散の最小値とノイズの分散の比
が1に近いということは、PVが最小となる画素グルー
プ群が元画像の構造の適合することを意味する。そのよ
うな場合にはPf2の重みを大きくしてその寄与度を上
げる。
【0290】これに対して、画素値の分散の最小値とノ
イズの分散の比が1より大きいということは、PVが最
小となる画素グループ群でさえも元画像の構造の適合し
ないことを意味する。そこで、そのような場合には元画
像の画素値Poの重みを大きくしてその寄与度を上げる
とともに、Pf2の重みを小さくしてその寄与度を下げ
る。これによって、元画像の構造を反映した画素値を得
ることができる。
【0291】また、画素値の分散の最小値とノイズの分
散の比が1より小さい、すなわち、画素値の分散の最小
値がノイズの分散より小さいということは、通常の画像
ではありえないことであり、ノイズ等に過剰に適合して
いる等の何らかの異常である可能性が高い。そのような
場合にも、Pf2の重みを小さくしてその寄与度を下げ
るとともに、元画像の画素値Poの重みを大きくしてそ
の寄与度を上げる。
【0292】以上の処理を全ての注目画素について逐一
行い、得られた画素値Pf3により、ステップ532で
画像を形成する。注目画素は元画像を構成する全画素で
ある。なお、必ずしもそれに限るものではなく、必要に
応じて、例えば元画像における関心領域等、予め設定し
た領域の画素であって良い。ステップ530および53
2の処理を行うデータ処理部170は、本発明における
画像形成手段の実施の形態の一例である。
【0293】この画像では、元画像の特殊な構造を損な
うことなく表現することができる。このようにして、元
画像をより適切にフィルタリングした画像を得ることが
できる。フィルタリングした画像はメモリに記憶し、ま
た、表示部180に表示する。
【0294】以上の処理によって得られる画像は、一般
的に、フィルタリングが極めて良く利いた画像となる。
画像を観察する便宜上からは、フィルタリングの程度を
適宜に調節可能にすることが要求される。
【0295】図18に、そのような要求に応える処理を
付加したフィルタリングのフローチャートを示す。同図
において図16に示した処理と同様な処理は同一の符号
を付し説明を省略する。
【0296】なお、ステップ524の処理を行うデータ
処理部170は、本発明における第1の加算手段の実施
の形態の一例である。また、ステップ530およびステ
ップ532の処理を行うデータ処理部170は、本発明
における画像形成手段の実施の形態の一例である。
【0297】ステップ532の処理の次に、ステップ5
34で操作者が重み係数αを設定する。次に、ステップ
536で、画素値Pf3と元画像の画素値Poを、同一
画素同士で次式によって重み付け加算する。
【0298】
【数13】
【0299】ステップ536の処理を行うデータ処理部
170は、本発明における第2の加算手段の実施の形態
の一例である。次に、ステップ538で、画素値Pf4
により画像を形成する。重み係数αを用いてPf3とP
oを重み付け加算することにより、αの値に応じて最終
画像のフィルタリングの程度を所望の通りに調節するこ
とができる。この画像をメモリに記憶し、また、表示部
180に表示する。
【0300】以上のような機能をコンピュータに実現さ
せるプログラムが、記録媒体に、コンピュータで読み取
り可能なように記録される。記録媒体としては、例え
ば、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体および
その他の方式の適宜の記録媒体が用いられる。記録媒体
は半導体記憶媒体であっても良い。本書では記憶媒体は
記録媒体と同義である。
【0301】以上、画像のフィルリングを磁気共鳴撮影
装置のデータ処理部で行う例で説明したが、フィルタリ
ングは、例えばEWS(Engineering Wo
rkStation)やPC(personal co
mputer)等、磁気共鳴撮影装置とは別体のデータ
処理装置で行うようにしても良いのはもちろんである。
【0302】また、画像撮影装置が磁気共鳴撮影装置で
ある例で説明したが、それに限るものではなく、例えば
X線CT(Computed Tomography)
装置、X線撮影装置、PET(Positron Em
ission Tomography)、ガンマカメラ
(γ camera)等、他の方式の画像撮影装置であ
って良い。
【0303】また、医用画像を処理する例で説明した
が、処理対象は医用画像に限るものではなく、例えば光
学器械で撮影したディジタル画像等のノイズ除去にも一
般的に適用することができる。
【0304】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、フィルタリングを適正に行う画像処理方法および
装置、そのような画像処理機能をコンピュータに実現さ
せるプログラムを記録した媒体、並びに、そのような画
像処理装置を備えた画像撮影装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図3】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図5】図1または図2に示した装置が行う画像処理の
フローチャートである。
【図6】局所領域の概念図である。
【図7】局所領域の概念図である。
【図8】局所領域の概念図である。
【図9】局所領域の概念図である。
【図10】局所領域の概念図である。
【図11】局所領域の概念図である。
【図12】画素グループ群の概念図である。
【図13】図1または図2に示した装置が行う画像処理
のフローチャートである。
【図14】重み係数を示すグラフである。
【図15】局所領域における元画像の構造の概念図であ
る。
【図16】図1または図2に示した装置が行う画像処理
のフローチャートである。
【図17】重み係数を示すグラフである。
【図18】図1または図2に示した装置が行う画像処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム 102 主磁場コイル部 102’ 主磁場マグネット部 106,106’ 勾配コイル部 108,108’ RFコイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 対象 500 クレードル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 徹男 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AB07 AB08 DC05 DC11 DC27 5B057 BA07 CC03 CE02 CE06 CH08 CH11 CH18

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元画像において注目画素を含む局所的な
    領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する、ことを特徴とする画像処
    理方法。
  2. 【請求項2】 元画像において注目画素を含む局所的な
    領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する、ことを特徴とする画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 元画像において注目画素を含む局所的な
    領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する、ことを特徴とする画
    像処理方法。
  4. 【請求項4】 元画像において注目画素を含む局所的な
    領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成し、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する、こ
    とを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記形成した画像と前記元画像を重み付
    け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴とす
    る請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記画素グループの平均画素値と前記領
    域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および最大値の関数
    である、ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のう
    ちのいずれか1つに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記重み付け加算して得られた画素値と
    前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画像の
    ノイズの分散の関数である、ことを特徴とする請求項3
    ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の画像処理
    方法。
  9. 【請求項9】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小と
    なる画素グループ態様を選択することによって行う、こ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項9のうちのいずれ
    か1つに記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のうちのいず
    れか1つに記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する、ことを特徴とする画像処
    理方法。
  13. 【請求項13】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する、ことを特徴とする画像処理
    方法。
  14. 【請求項14】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、前記重み付け加算して得られた画
    素値と前記注目画素の画素値とを重み付け加算した画素
    値を前記注目画素の新たな画素値として画像を形成す
    る、ことを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成し、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する、こ
    とを特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを特
    徴とする請求項13ないし請求項16のうちのいずれか
    1つに記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理方
    法。
  19. 【請求項19】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散の関
    数である、ことを特徴とする請求項14ないし請求項1
    8のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設
    定した複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ
    態様を選択することによって行う、 ことを特徴とする請求項12ないし請求項20のうちの
    いずれか1つに記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項12ない
    し請求項20のうちのいずれか1つに記載の画像処理方
    法。
  23. 【請求項23】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  24. 【請求項24】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  25. 【請求項25】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  26. 【請求項26】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する第1の加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する第2
    の加算手段と、を具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  27. 【請求項27】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項26に記載の画像処理装置。
  28. 【請求項28】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および最大値の関数
    である、ことを特徴とする請求項24ないし請求項27
    のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置。
  29. 【請求項29】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項28に記載の画像処理装
    置。
  30. 【請求項30】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画像の
    ノイズの分散の関数である、ことを特徴とする請求項2
    5ないし請求項29のうちのいずれか1つに記載の画像
    処理装置。
  31. 【請求項31】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項30に記載の画像処理装置。
  32. 【請求項32】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小と
    なる画素グループ態様を選択することによって行う、こ
    とを特徴とする請求項23ないし請求項31のうちのい
    ずれか1つに記載の画像処理装置。
  33. 【請求項33】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項23ない
    し請求項31のうちのいずれか1つに記載の画像処理装
    置。
  34. 【請求項34】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  35. 【請求項35】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  36. 【請求項36】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  37. 【請求項37】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する第1の加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する第2
    の加算手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  38. 【請求項38】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項37に記載の画像処理装置。
  39. 【請求項39】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを特
    徴とする請求項35ないし請求項38のうちのいずれか
    1つに記載の画像処理装置。
  40. 【請求項40】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項39に記載の画像処理装
    置。
  41. 【請求項41】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散の関
    数である、ことを特徴とする請求項36ないし請求項4
    0のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置。
  42. 【請求項42】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項41に記載の画像処理装置。
  43. 【請求項43】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設
    定した複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ
    態様を選択することによって行う、ことを特徴とする請
    求項34ないし請求項42のうちのいずれか1つに記載
    の画像処理装置。
  44. 【請求項44】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、 ことを特徴とする請求項34ないし請求項42のうちの
    いずれか1つに記載の画像処理装置。
  45. 【請求項45】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する、機能をコンピュータに実
    現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能
    なように記録したことを特徴とする記録媒体。
  46. 【請求項46】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する、 機能をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュ
    ータにより読み取り可能なように記録したことを特徴と
    する記録媒体。
  47. 【請求項47】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する、 機能をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュ
    ータにより読み取り可能なように記録したことを特徴と
    する記録媒体。
  48. 【請求項48】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を設定し、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成し、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する、 機能をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュ
    ータにより読み取り可能なように記録したことを特徴と
    する記録媒体。
  49. 【請求項49】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項48に記載の記録媒体。
  50. 【請求項50】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および最大値の関数
    である、ことを特徴とする請求項46ないし請求項49
    のうちのいずれか1つに記載の記録媒体。
  51. 【請求項51】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項50に記載の記録媒体。
  52. 【請求項52】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画像の
    ノイズの分散の関数である、ことを特徴とする請求項4
    7ないし請求項51のうちのいずれか1つに記載の記録
    媒体。
  53. 【請求項53】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項52に記載の記録媒体。
  54. 【請求項54】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小と
    なる画素グループ態様を選択することによって行う、こ
    とを特徴とする請求項45ないし請求項53のうちのい
    ずれか1つに記載の記録媒体。
  55. 【請求項55】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項45ない
    し請求項53のうちのいずれか1つに記載の記録媒体。
  56. 【請求項56】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する、機能をコンピュータに実
    現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能
    なように記録したことを特徴とする記録媒体。
  57. 【請求項57】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する、機能をコンピュータに実現
    させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な
    ように記録したことを特徴とする記録媒体。
  58. 【請求項58】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する、機能をコンピュータ
    に実現させるプログラムをコンピュータにより読み取り
    可能なように記録したことを特徴とする記録媒体。
  59. 【請求項59】 元画像において注目画素を含む局所的
    な領域を複数の態様で設定し、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定し、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択し、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求め、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求め、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算し、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成し、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する、機
    能をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュー
    タにより読み取り可能なように記録したことを特徴とす
    る記録媒体。
  60. 【請求項60】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項59に記載の記録媒体。
  61. 【請求項61】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを特
    徴とする請求項57ないし請求項60のうちのいずれか
    1つに記載の記録媒体。
  62. 【請求項62】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項61に記載の記録媒体。
  63. 【請求項63】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散の関
    数である、ことを特徴とする請求項58ないし請求項6
    2のうちのいずれか1つに記載の記録媒体。
  64. 【請求項64】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項63に記載の記録媒体。
  65. 【請求項65】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設
    定した複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ
    態様を選択することによって行う、ことを特徴とする請
    求項56ないし請求項64のうちのいずれか1つに記載
    の記録媒体。
  66. 【請求項66】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項56ない
    し請求項64のうちのいずれか1つに記載の記録媒体。
  67. 【請求項67】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を設定
    する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備す
    ることを特徴とする画像撮影装置。
  68. 【請求項68】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を設定
    する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備する
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  69. 【請求項69】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を設定
    する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具
    備することを特徴とする画像撮影装置。
  70. 【請求項70】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を設定
    する領域設定手段と、 前記領域において前記注目画素を含む複数の画素からな
    る画素グループおよびこの画素グループの画素と重複し
    ない複数の画素からなる画素グループを複数の態様で設
    定する画素グループ設定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記領域に
    おける前記元画像の構造に最も良く適合する画素グルー
    プ態様を選択する選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記領域の平均画素値を求める第2の画素値計算手段
    と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する第1の加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する第2
    の加算手段と、 を具備することを特徴とする画像撮影装置。
  71. 【請求項71】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、 ことを特徴とする請求項70に記載の画像撮影装置。
  72. 【請求項72】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および最大値の関数
    である、ことを特徴とする請求項68ないし請求項71
    のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置。
  73. 【請求項73】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値と最大値が等しいとき前
    記領域の平均画素値に対する重みを最大とし、前記残差
    平方和の総和の最小値が最大値に対して小さくなるほど
    前記領域の平均画素値に対する重みを小さくする関数で
    ある、ことを特徴とする請求項72に記載の画像撮影装
    置。
  74. 【請求項74】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記画素グループ態様ごとに求めた前記画素グループの
    画素値の残差平方和の総和の最小値および前記元画像の
    ノイズの分散の関数である、ことを特徴とする請求項6
    9ないし請求項73のうちのいずれか1つに記載の画像
    撮影装置。
  75. 【請求項75】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項74に記載の画像撮影装置。
  76. 【請求項76】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が最小と
    なる画素グループ態様を選択することによって行う、こ
    とを特徴とする請求項67ないし請求項75のうちのい
    ずれか1つに記載の画像撮影装置。
  77. 【請求項77】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項67ない
    し請求項75のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装
    置。
  78. 【請求項78】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を複数
    の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を前記注目画素の新たな
    画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備す
    ることを特徴とする画像撮影装置。
  79. 【請求項79】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を複数
    の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、前記選択した画素グループ態様における前
    記注目画素を含む画素グループの平均画素値を求める第
    1の画素値計算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新たな画
    素値として画像を形成する画像形成手段と、を具備する
    ことを特徴とする画像撮影装置。
  80. 【請求項80】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を複数
    の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、を具
    備することを特徴とする画像撮影装置。
  81. 【請求項81】 対象から信号を収集する信号収集手段
    と、 前記収集した信号に基づいて元画像を生成する元画像生
    成手段と、 前記元画像において注目画素を含む局所的な領域を複数
    の態様で設定する領域設定手段と、 前記設定した複数態様の領域において、それぞれ、前記
    注目画素を含む複数の画素からなる画素グループおよび
    この画素グループの画素と重複しない複数の画素からな
    る画素グループを複数の態様で設定する画素グループ設
    定手段と、 前記設定した複数の画素グループ態様のうち前記設定し
    た複数態様の領域を通じてその領域における前記元画像
    の構造に最も良く適合する画素グループ態様を選択する
    選択手段と、 前記選択した画素グループ態様における前記注目画素を
    含む画素グループの平均画素値を求める第1の画素値計
    算手段と、 前記複数態様の領域のうち前記選択した画素グループ態
    様が設定されている領域の平均画素値を求める第2の画
    素値計算手段と、 前記画素グループの平均画素値と前記領域の平均画素値
    とを重み付け加算する第1の加算手段と、 前記重み付け加算して得られた画素値と前記注目画素の
    画素値とを重み付け加算した画素値を前記注目画素の新
    たな画素値として画像を形成する画像形成手段と、 前記形成した画像と前記元画像を重み付け加算する第2
    の加算手段と、を具備することを特徴とする画像撮影装
    置。
  82. 【請求項82】 前記形成した画像と前記元画像を重み
    付け加算する重み係数は調節可能である、ことを特徴と
    する請求項81に記載の画像撮影装置。
  83. 【請求項83】 前記画素グループの平均画素値と前記
    領域の平均画素値とを重み付け加算する重み係数は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および最大値の関数である、ことを特
    徴とする請求項79ないし請求項82のうちのいずれか
    1つに記載の画像撮影装置。
  84. 【請求項84】 前記関数は、前記残差平方和の総和の
    最小値と最大値が等しいとき前記領域の平均画素値に対
    する重みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値が
    最大値に対して小さくなるほど前記領域の平均画素値に
    対する重みを小さくする関数である、ことを特徴とする
    請求項83に記載の画像撮影装置。
  85. 【請求項85】 前記重み付け加算して得られた画素値
    と前記注目画素の画素値とを重み付け加算する重み係数
    は、 前記設定した複数態様の領域を通じて前記画像グループ
    態様ごとに求めた前記画素グループの画素値の残差平方
    和の総和の最小値および前記元画像のノイズの分散の関
    数である、ことを特徴とする請求項80ないし請求項8
    4のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置。
  86. 【請求項86】 前記関数は、 前記残差平方和の総和の最小値を前記画素グループ態様
    における画素数で割ったものと前記ノイズの分散が等し
    いとき前記重み付け加算して得られた画素値に対する重
    みを最大とし、前記残差平方和の総和の最小値を前記画
    素グループ態様における画素数で割ったものと前記ノイ
    ズの分散の違いが大きくなるほど前記重み付け加算して
    得られた画素値に対する重みを小さくする関数である、
    ことを特徴とする請求項85に記載の画像撮影装置。
  87. 【請求項87】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記設
    定した複数態様の領域を通じて最小となる画像グループ
    態様を選択することによって行う、 ことを特徴とする請求項78ないし請求項86のうちの
    いずれか1つに記載の画像撮影装置。
  88. 【請求項88】 前記画素グループ態様の選択は、 前記画素グループの画素値の残差平方和の総和が前記元
    画像のノイズの分散に画素グループ態様における画素数
    を掛けたものに最も近くなる画素グループ態様を選択す
    ることによって行う、ことを特徴とする請求項78ない
    し請求項86のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装
    置。
  89. 【請求項89】 前記信号は磁気共鳴信号である、こと
    を特徴とする請求項67ないし請求項88のうちのいず
    れか1つに記載の画像撮影装置。
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