JP2001299259A - パン粉の製造方法 - Google Patents
パン粉の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 剣立ち(目立ち)がよく、かつ個々のパン粉
の一片の長さ分布が揃った、優れた品質のパン粉製品を
得ることができるパン粉の製造方法を提供すること。 【解決手段】 小麦粉を主原料とするパン粉原料を混捏
して発酵させたパン生地を小分割し、丸めて、中間発酵
を行い、ガス抜きをした円板状のパン生地aをカーリン
グすることにより棒状に成形し、かかる棒状パン生地b
にその捻れがほぼ均一になるように伸ばしながら複数回
の捻回処理を施し、かかる捻回処理により得られる捻り
棒状パン生地cの捻れが戻らないように、捻り棒状パン
生地の両端部を結んで縄状パン生地dに成形し、次いで
パン生地の長手方向が垂直になるようにパン型eに型詰
めし、二次発酵、焼成、冷却、粉砕処理を行いパン粉を
製造する。
の一片の長さ分布が揃った、優れた品質のパン粉製品を
得ることができるパン粉の製造方法を提供すること。 【解決手段】 小麦粉を主原料とするパン粉原料を混捏
して発酵させたパン生地を小分割し、丸めて、中間発酵
を行い、ガス抜きをした円板状のパン生地aをカーリン
グすることにより棒状に成形し、かかる棒状パン生地b
にその捻れがほぼ均一になるように伸ばしながら複数回
の捻回処理を施し、かかる捻回処理により得られる捻り
棒状パン生地cの捻れが戻らないように、捻り棒状パン
生地の両端部を結んで縄状パン生地dに成形し、次いで
パン生地の長手方向が垂直になるようにパン型eに型詰
めし、二次発酵、焼成、冷却、粉砕処理を行いパン粉を
製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剣立ち(目立ち)
の優れたパン粉を製造する方法、より詳しくは、パン生
地を棒状に成形し、該棒状パン生地の捻れがほぼ均一に
なるように複数回捻り、得られる捻り棒状のパン生地の
捻れが戻らない状態でパン型に型詰めすることにより、
優れた剣立ち(目立ち)のパン粉を製造する方法や、か
かる製造方法により得られるパン粉に関する。
の優れたパン粉を製造する方法、より詳しくは、パン生
地を棒状に成形し、該棒状パン生地の捻れがほぼ均一に
なるように複数回捻り、得られる捻り棒状のパン生地の
捻れが戻らない状態でパン型に型詰めすることにより、
優れた剣立ち(目立ち)のパン粉を製造する方法や、か
かる製造方法により得られるパン粉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なパン粉の製造方法として
は、小麦粉を主成分とするパン粉原料をミキサーで混捏
し一次発酵させ、発酵したパン生地をデバイダーにより
小分割し、ラウンダーにより丸め、プルファーで中間発
酵を行い、モルダーでガス抜きをし、カーリングして棒
状生地に成形した後パン型に入れ、パン型中で二次発酵
させ、次いで焼成、冷却したパンを粉砕する方法が知ら
れているが、以下のようなパン粉の製造方法も知られて
いる。
は、小麦粉を主成分とするパン粉原料をミキサーで混捏
し一次発酵させ、発酵したパン生地をデバイダーにより
小分割し、ラウンダーにより丸め、プルファーで中間発
酵を行い、モルダーでガス抜きをし、カーリングして棒
状生地に成形した後パン型に入れ、パン型中で二次発酵
させ、次いで焼成、冷却したパンを粉砕する方法が知ら
れているが、以下のようなパン粉の製造方法も知られて
いる。
【0003】特公昭60−52774号公報には、粉お
よびパン形成材料中の水分含有量が38〜50重量%に
なる量の水を含むパン形成材料と、少なくとも一種の膨
張剤とから膨張させた30〜50℃の生地をつくる工程
と、上記膨張させた生地をひも状に連続的に押出し成形
する工程と、上記ひも状に連続成形した生地をコンベア
ベルトの移動速度が順次速くなる複数の長手方向に延在
するコンベア上に移送し、長手方向に3〜8倍に引伸ば
す工程と、引伸ばした棒状の生地を2本以上一緒に捻っ
て引き延ばした状態に維持しながら焼き上げる工程と、
焼き上がったパン状物を粉状に粉砕する工程とからなる
パン粉の製造方法が記載されている。
よびパン形成材料中の水分含有量が38〜50重量%に
なる量の水を含むパン形成材料と、少なくとも一種の膨
張剤とから膨張させた30〜50℃の生地をつくる工程
と、上記膨張させた生地をひも状に連続的に押出し成形
する工程と、上記ひも状に連続成形した生地をコンベア
ベルトの移動速度が順次速くなる複数の長手方向に延在
するコンベア上に移送し、長手方向に3〜8倍に引伸ば
す工程と、引伸ばした棒状の生地を2本以上一緒に捻っ
て引き延ばした状態に維持しながら焼き上げる工程と、
焼き上がったパン状物を粉状に粉砕する工程とからなる
パン粉の製造方法が記載されている。
【0004】特開平8−204号公報には、小麦粉、イ
ースト、食塩、糖類及び水を主成分とする原料からパン
粉類を製造する方法において、ストレート法における第
1発酵後の生地、リミキシング法における再混捏後の生
地又は中種法における本捏後の生地を圧延して帯状生地
とした後、これを渦巻き状にカーリングして得た棒状生
地を、その長手方向がパン型の短手方向に平行になるよ
うに型詰めし、以下常法により二次発酵、焼成、冷却し
たパンを粉砕してなるパン粉の製造法が記載されてい
る。
ースト、食塩、糖類及び水を主成分とする原料からパン
粉類を製造する方法において、ストレート法における第
1発酵後の生地、リミキシング法における再混捏後の生
地又は中種法における本捏後の生地を圧延して帯状生地
とした後、これを渦巻き状にカーリングして得た棒状生
地を、その長手方向がパン型の短手方向に平行になるよ
うに型詰めし、以下常法により二次発酵、焼成、冷却し
たパンを粉砕してなるパン粉の製造法が記載されてい
る。
【0005】特開平11−127806号公報には、小
麦粉を主原料とし、副原料に水を加えて混捏し発酵させ
たパン生地を、一定の幅、厚さで連続供給し、この生地
を順次圧延、延伸して薄いシート状にしたものを、一定
の重量でカットし、この個々の生地を強く引っ張りなが
ら巻き上げてワンローフ整形したものを、そのまま食型
の長手方向に平行になるように型入れして、二次発酵、
焼成、冷却したパンを粉砕してなるパン粉の製造法が記
載されている。
麦粉を主原料とし、副原料に水を加えて混捏し発酵させ
たパン生地を、一定の幅、厚さで連続供給し、この生地
を順次圧延、延伸して薄いシート状にしたものを、一定
の重量でカットし、この個々の生地を強く引っ張りなが
ら巻き上げてワンローフ整形したものを、そのまま食型
の長手方向に平行になるように型入れして、二次発酵、
焼成、冷却したパンを粉砕してなるパン粉の製造法が記
載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
剣立ちがよいパン粉を得るために、パン生地を延伸する
ことは知られていたが、パン生地に捻りを加えることに
より、剣立ちがよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と
短径(b)の比率(a/b)が大きいパン粉が得られる
ことは知られていなかった。本発明の課題は、剣立ち
(目立ち)がよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と短
径(b)の比率(a/b)が大きい、優れた品質のパン
粉製品を得ることができるパン粉の製造方法を提供する
ことにある。
剣立ちがよいパン粉を得るために、パン生地を延伸する
ことは知られていたが、パン生地に捻りを加えることに
より、剣立ちがよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と
短径(b)の比率(a/b)が大きいパン粉が得られる
ことは知られていなかった。本発明の課題は、剣立ち
(目立ち)がよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と短
径(b)の比率(a/b)が大きい、優れた品質のパン
粉製品を得ることができるパン粉の製造方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために誠意研究を重ねた結果、パン生地を棒状
に成形し、該棒状に成形したパン生地にその捻れがほぼ
均一になるような複数回の捻りを加え、得られる捻り棒
状のパン生地の捻れが戻らないように、かかる捻り棒状
パン生地の両端部を結んで縄状のパン生地に成形し、こ
の状態でパン型に型詰めすることにより、剣立ち(目立
ち)がよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と短径
(b)の比率(a/b)が大きい、優れた品質のパン粉
が得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
解決するために誠意研究を重ねた結果、パン生地を棒状
に成形し、該棒状に成形したパン生地にその捻れがほぼ
均一になるような複数回の捻りを加え、得られる捻り棒
状のパン生地の捻れが戻らないように、かかる捻り棒状
パン生地の両端部を結んで縄状のパン生地に成形し、こ
の状態でパン型に型詰めすることにより、剣立ち(目立
ち)がよく、かつ個々のパン粉の長径(a)と短径
(b)の比率(a/b)が大きい、優れた品質のパン粉
が得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、パン粉原料を混捏して
得られるパン生地を棒状に成形し、かかる棒状パン生地
にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、かか
る捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻ら
ないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理を
施した状態のパン生地を焼成することを特徴とするパン
粉の製造方法(請求項1)や、パン生地をパン型に型詰
めして焼成することを特徴とする請求項1記載のパン粉
の製造方法(請求項2)や、棒状パン生地が、発酵させ
たパン生地を小分割し、丸めて、中間発酵を行い、ガス
抜きをした円板状のパン生地をカーリングすることによ
り得られる棒状パン生地であることを特徴とする請求項
1又は2記載のパン粉の製造方法(請求項3)や、棒状
パン生地の捻処理が、棒状パン生地を伸ばしながら、1
〜8回の捻処理であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれか記載のパン粉の製造方法(請求項4)や、捻り
棒状パン生地の捻れの戻り防止処理が、捻り棒状パン生
地の両端部を結んで縄状パン生地に成形する処理である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のパン粉
の製造方法(請求項5)や、パン型にパン生地の長手方
向が垂直になるように型詰めすることを特徴とする請求
項2〜5のいずれか記載のパン粉の製造方法(請求項
6)や、請求項1〜6のいずれか記載のパン粉の製造方
法により得られるパン粉(請求項7)に関する。
得られるパン生地を棒状に成形し、かかる棒状パン生地
にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、かか
る捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻ら
ないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理を
施した状態のパン生地を焼成することを特徴とするパン
粉の製造方法(請求項1)や、パン生地をパン型に型詰
めして焼成することを特徴とする請求項1記載のパン粉
の製造方法(請求項2)や、棒状パン生地が、発酵させ
たパン生地を小分割し、丸めて、中間発酵を行い、ガス
抜きをした円板状のパン生地をカーリングすることによ
り得られる棒状パン生地であることを特徴とする請求項
1又は2記載のパン粉の製造方法(請求項3)や、棒状
パン生地の捻処理が、棒状パン生地を伸ばしながら、1
〜8回の捻処理であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれか記載のパン粉の製造方法(請求項4)や、捻り
棒状パン生地の捻れの戻り防止処理が、捻り棒状パン生
地の両端部を結んで縄状パン生地に成形する処理である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のパン粉
の製造方法(請求項5)や、パン型にパン生地の長手方
向が垂直になるように型詰めすることを特徴とする請求
項2〜5のいずれか記載のパン粉の製造方法(請求項
6)や、請求項1〜6のいずれか記載のパン粉の製造方
法により得られるパン粉(請求項7)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においてパン粉の製造に用
いられる原料としては、穀物粉を主原料とするパン粉製
造原料であればどのようなものでもよく、例えば穀物
粉、イースト、イーストフード、糖類、油脂、食塩、改
良剤、乳製品、卵、色素、水などを具体的に例示するこ
とができ、また、これらの配合割合も適宜選択すること
ができる。穀物粉としては、例えば小麦粉(強力粉、中
力粉)、ライ麦粉、米粉、トウモロコシ粉等を挙げるこ
とができ、小麦粉が好ましい。イーストとしては、例え
ば、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces ce
revisiae) に属するものを挙げることができる。糖類
としては、ショ糖、ブドウ糖、果糖、グラニュー糖、麦
芽糖、蜂蜜、飴等を挙げることができる。乳製品として
は、全乳、脱脂粉乳、全粉乳、練乳等を挙げることがで
きる。油脂としては、バター、マーガリン、ラード、ヤ
シ油、大豆油、綿実油、ショートニング等を挙げること
ができる。改良剤としては、例えば、乳酸化剤等を挙げ
ることができる。また、発酵させたパン生地の調製方法
としては、中種法やストレート法など従来公知の調製方
法を採用することができる。このように、本発明のパン
粉の製造方法においては、パン生地の成形方法を除いて
は、通常採用されているパン粉の製造工程をそのまま採
用することができる。
いられる原料としては、穀物粉を主原料とするパン粉製
造原料であればどのようなものでもよく、例えば穀物
粉、イースト、イーストフード、糖類、油脂、食塩、改
良剤、乳製品、卵、色素、水などを具体的に例示するこ
とができ、また、これらの配合割合も適宜選択すること
ができる。穀物粉としては、例えば小麦粉(強力粉、中
力粉)、ライ麦粉、米粉、トウモロコシ粉等を挙げるこ
とができ、小麦粉が好ましい。イーストとしては、例え
ば、サッカロミセス・セレビッシェ(Saccharomyces ce
revisiae) に属するものを挙げることができる。糖類
としては、ショ糖、ブドウ糖、果糖、グラニュー糖、麦
芽糖、蜂蜜、飴等を挙げることができる。乳製品として
は、全乳、脱脂粉乳、全粉乳、練乳等を挙げることがで
きる。油脂としては、バター、マーガリン、ラード、ヤ
シ油、大豆油、綿実油、ショートニング等を挙げること
ができる。改良剤としては、例えば、乳酸化剤等を挙げ
ることができる。また、発酵させたパン生地の調製方法
としては、中種法やストレート法など従来公知の調製方
法を採用することができる。このように、本発明のパン
粉の製造方法においては、パン生地の成形方法を除いて
は、通常採用されているパン粉の製造工程をそのまま採
用することができる。
【0010】本発明における棒状パン生地としては、棒
状、紐状等細長い柱状物に成形されたパン生地であれば
その成形方法は特に限定されるものではなく、例えば、
パン生地をデバイダーにより小分割し、ラウンダーによ
り丸め、プルファーで中間発酵を行い、モルダーでガス
抜きをし、得られる円板状のパン生地を搬送コンベア上
のネットを利用して巻き締める方法等によってカーリン
グすることにより得られる棒状パン生地や、パン生地を
圧延してシート状にしたものをカーリング成形やワンロ
ーフ成形した棒状パン生地や、前記特公昭60−527
74号公報に記載されているように、混捏押出機から連
続して押し出される紐状パン生地を挙げることができる
が、剣立が良く、個々のパン粉の長径(a)と短径
(b)の比率(a/b)が大きい優れた品質のパン粉が
得られる点、及び従来のパン粉製造装置を利用できると
いう点で、上記円板状のパン生地をカーリングすること
により得られる棒状パン生地が好ましい。また、小分割
されるパン生地の重量としては、特に制限はないが、例
えば、100g〜1kgのものを挙げることができ、4
00〜600gのものが好ましい。また、円板状のパン
生地をカーリングして得られる棒状パン生地としては、
特に制限はないが、例えば、長さ50〜20cm、太さ
5〜2cmのものを挙げることができる。
状、紐状等細長い柱状物に成形されたパン生地であれば
その成形方法は特に限定されるものではなく、例えば、
パン生地をデバイダーにより小分割し、ラウンダーによ
り丸め、プルファーで中間発酵を行い、モルダーでガス
抜きをし、得られる円板状のパン生地を搬送コンベア上
のネットを利用して巻き締める方法等によってカーリン
グすることにより得られる棒状パン生地や、パン生地を
圧延してシート状にしたものをカーリング成形やワンロ
ーフ成形した棒状パン生地や、前記特公昭60−527
74号公報に記載されているように、混捏押出機から連
続して押し出される紐状パン生地を挙げることができる
が、剣立が良く、個々のパン粉の長径(a)と短径
(b)の比率(a/b)が大きい優れた品質のパン粉が
得られる点、及び従来のパン粉製造装置を利用できると
いう点で、上記円板状のパン生地をカーリングすること
により得られる棒状パン生地が好ましい。また、小分割
されるパン生地の重量としては、特に制限はないが、例
えば、100g〜1kgのものを挙げることができ、4
00〜600gのものが好ましい。また、円板状のパン
生地をカーリングして得られる棒状パン生地としては、
特に制限はないが、例えば、長さ50〜20cm、太さ
5〜2cmのものを挙げることができる。
【0011】本発明において捻処理とは、棒状パン生地
にほぼ均一に捻れを生じさせる処理をいい、例えば2回
の捻処理を施すと、棒状パン生地の一端が固定されてい
ると仮定したとき、相対的に他端が2回転することにな
る。かかる捻処理としては、剣立ちがよく、かつ個々の
パン粉の一片の長さ分布が揃った優れた品質のパン粉を
得る上で、生地の損傷が生じない範囲で捻ることができ
るが、複数回、より好ましくは2〜10回、特に3〜8
回の捻処理及び/又は例えば、1.2〜2.5倍の長さ
に伸ばしながらの3〜8回の捻処理が好ましい。このよ
うな捻処理方法としては、棒状パン生地に複数回ほぼ均
一に捻れを生じさせる方法であればどのような方法でも
よく、例えば、人手により伸ばしながら左右平均に捻る
方法や、一端を固定し他端を捻る方法や、内側から外側
に向かって搬送速度が順次速くなる円形コーナー状の搬
送コンベア上に棒状パン生地を移送する方法や、棒状パ
ン生地の搬送コンベア上方に回転速度や回転方向が異な
る複数のローラを設け、棒状パン生地を押し伸ばしなが
ら均一に捻る方法等を挙げることができる。
にほぼ均一に捻れを生じさせる処理をいい、例えば2回
の捻処理を施すと、棒状パン生地の一端が固定されてい
ると仮定したとき、相対的に他端が2回転することにな
る。かかる捻処理としては、剣立ちがよく、かつ個々の
パン粉の一片の長さ分布が揃った優れた品質のパン粉を
得る上で、生地の損傷が生じない範囲で捻ることができ
るが、複数回、より好ましくは2〜10回、特に3〜8
回の捻処理及び/又は例えば、1.2〜2.5倍の長さ
に伸ばしながらの3〜8回の捻処理が好ましい。このよ
うな捻処理方法としては、棒状パン生地に複数回ほぼ均
一に捻れを生じさせる方法であればどのような方法でも
よく、例えば、人手により伸ばしながら左右平均に捻る
方法や、一端を固定し他端を捻る方法や、内側から外側
に向かって搬送速度が順次速くなる円形コーナー状の搬
送コンベア上に棒状パン生地を移送する方法や、棒状パ
ン生地の搬送コンベア上方に回転速度や回転方向が異な
る複数のローラを設け、棒状パン生地を押し伸ばしなが
ら均一に捻る方法等を挙げることができる。
【0012】本発明においては、上記の捻回処理により
得られる捻り棒状パン生地の捻れが自然復帰によって戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施し、かかる捻れの戻り防止処理を施した状態でパン
型に型詰めすることが優れた特性や品質のパン粉を得る
上で重要である。この捻り棒状パン生地の捻れの戻り防
止処理方法としては、捻り棒状パン生地の捻れが戻らな
いような処理であればどのような処理でもよく、例え
ば、捻り棒状パン生地の両端部を結んで縄状パン生地に
成形する処理方法や、2以上の捻り棒状パン生地の両端
同士を互いに結ぶ処理方法を挙げることができるが、操
作の簡便性からして、縄状パン生地に成形する処理方法
が好ましい。
得られる捻り棒状パン生地の捻れが自然復帰によって戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施し、かかる捻れの戻り防止処理を施した状態でパン
型に型詰めすることが優れた特性や品質のパン粉を得る
上で重要である。この捻り棒状パン生地の捻れの戻り防
止処理方法としては、捻り棒状パン生地の捻れが戻らな
いような処理であればどのような処理でもよく、例え
ば、捻り棒状パン生地の両端部を結んで縄状パン生地に
成形する処理方法や、2以上の捻り棒状パン生地の両端
同士を互いに結ぶ処理方法を挙げることができるが、操
作の簡便性からして、縄状パン生地に成形する処理方法
が好ましい。
【0013】本発明においては、捻り棒状パン生地に捻
れの戻り防止処理が施された、例えば上記縄状パン生地
等のパン生地は、捻れの戻り防止処理を施された状態で
パン型に型詰めする方法であれば、どのような方法でパ
ン型に型詰めしてもよいが、パン生地の長手方向が垂直
になるようにパン型に型詰めすることが、型詰め工程以
後の工程である二次発酵工程や焼成工程において、パン
生地の捻れ面同士が互いに接触して、捻れが自然復帰し
ようとする力を摩擦抵抗力で相殺し、パン生地の捻れ戻
りを防止し、捻れを有効に維持した状態で二次発酵や焼
成を行い、剣立ちがよく、かつ個々のパン粉の長径
(a)と短径(b)の比率(a/b)が大きい、優れた
品質のパン粉を得ることができる点で好ましい。
れの戻り防止処理が施された、例えば上記縄状パン生地
等のパン生地は、捻れの戻り防止処理を施された状態で
パン型に型詰めする方法であれば、どのような方法でパ
ン型に型詰めしてもよいが、パン生地の長手方向が垂直
になるようにパン型に型詰めすることが、型詰め工程以
後の工程である二次発酵工程や焼成工程において、パン
生地の捻れ面同士が互いに接触して、捻れが自然復帰し
ようとする力を摩擦抵抗力で相殺し、パン生地の捻れ戻
りを防止し、捻れを有効に維持した状態で二次発酵や焼
成を行い、剣立ちがよく、かつ個々のパン粉の長径
(a)と短径(b)の比率(a/b)が大きい、優れた
品質のパン粉を得ることができる点で好ましい。
【0014】本発明のパン粉の製造方法は、パン粉原料
を混捏したパン生地を棒状に形成し、かかる棒状パン生
地にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、か
かる捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施した状態でパン型に箱詰めする工程を含むパン粉類
の製造方法であれば、特に制限されるものではないが、
以下に、パン粉製造の代表的な方法である焙焼法と電極
法による本発明のパン粉の製法の概略について説明す
る。
を混捏したパン生地を棒状に形成し、かかる棒状パン生
地にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、か
かる捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施した状態でパン型に箱詰めする工程を含むパン粉類
の製造方法であれば、特に制限されるものではないが、
以下に、パン粉製造の代表的な方法である焙焼法と電極
法による本発明のパン粉の製法の概略について説明す
る。
【0015】(1)焙焼法 小麦粉、酵母、食塩、糖類、油脂、改良剤等の原料に、
水を加えて混捏する。該混捏物を25〜35℃で30〜
120分間発酵(第1次発酵)する。次いで、生地を分
割し、10〜30分間(ベンチタイム)放置する。放置
後、生地を棒状に形成しかかる棒状パン生地にその捻れ
がほぼ均一になるように捻処理を施し、かかる捻処理に
より得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻らないよう
に、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理を施した状
態でパン型に入れ、30〜45℃で一定の高さに生地が
膨張するまで第2次発酵(ホイロ)を行う。次いで、1
80〜220℃で10〜30分間焼成してパンを得る。
得られたパンを10〜20℃で18〜24時間放置す
る。放置後、粉砕機を用いてパンを粉砕しパン粉を製造
する。
水を加えて混捏する。該混捏物を25〜35℃で30〜
120分間発酵(第1次発酵)する。次いで、生地を分
割し、10〜30分間(ベンチタイム)放置する。放置
後、生地を棒状に形成しかかる棒状パン生地にその捻れ
がほぼ均一になるように捻処理を施し、かかる捻処理に
より得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻らないよう
に、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理を施した状
態でパン型に入れ、30〜45℃で一定の高さに生地が
膨張するまで第2次発酵(ホイロ)を行う。次いで、1
80〜220℃で10〜30分間焼成してパンを得る。
得られたパンを10〜20℃で18〜24時間放置す
る。放置後、粉砕機を用いてパンを粉砕しパン粉を製造
する。
【0016】(2)電極法 小麦粉、酵母、食塩、糖類、油脂、改良剤等の原料に、
品質改良剤、水を加えて混捏する。該混捏物を25〜3
5℃で30〜120分間発酵(第1次発酵)する。次い
で、生地を分割し、10〜30分間(ベンチタイム)放
置する。放置後、生地を棒状に形成しかかる棒状パン生
地にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、か
かる捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施した状態でパン型に入れ、30〜45℃で一定の高
さに生地が膨張するまで第2次発酵(ホイロ)を行う。
次いで、100〜200Vの電圧を10〜25分間通電
し、焼成してパンを得る。得られたパンを10〜20℃
で18〜24時間放置する。放置後、粉砕機を用いてパ
ンを粉砕しパン粉を製造する。
品質改良剤、水を加えて混捏する。該混捏物を25〜3
5℃で30〜120分間発酵(第1次発酵)する。次い
で、生地を分割し、10〜30分間(ベンチタイム)放
置する。放置後、生地を棒状に形成しかかる棒状パン生
地にその捻れがほぼ均一になるように捻処理を施し、か
かる捻処理により得られる捻り棒状パン生地の捻れが戻
らないように、捻り棒状パン生地に捻れの戻り防止処理
を施した状態でパン型に入れ、30〜45℃で一定の高
さに生地が膨張するまで第2次発酵(ホイロ)を行う。
次いで、100〜200Vの電圧を10〜25分間通電
し、焼成してパンを得る。得られたパンを10〜20℃
で18〜24時間放置する。放置後、粉砕機を用いてパ
ンを粉砕しパン粉を製造する。
【0017】
【実施例】以下に実施例をあげ更に本発明の説明を行う
が、本発明の技術的範囲は以下の実施例によって限定さ
れるものではない。 実施例1(中種法) 小麦粉(強力粉)225kg、イースト6.5kg、イ
ーストフード0.48kg及び水130kgからなる中
種原料をミキサーにて低速3分、高速2分、捏ね上げ温
度25℃の条件下で混捏したパン生地を、温度28℃、
湿度85%の条件下で110分間一次発酵させた後、小
麦粉(強力粉)75kg、小麦粉(中力粉)25kg、
ブドウ糖7kg、ショートニング10kg、食塩5kg
及び水65kgからなる本捏原料を加え、ミキサーにて
低速2分、高速8分、捏ね上げ温度28℃の条件下で混
捏した。かかるパン生地を温度28℃で20分間寝かせ
るフロアータイム処理した後、デバイダーにより約55
0gに小分割し、ラウンダーにより丸め、プルファー
((株)オシキリ製「OK型」)で15分間中間発酵を
行い、モルダー(久保長機械(株)製「CB−6型」)
でガス抜きをし、得られる直径約30cm、厚さ約1.
5cmの円板状のパン生地を搬送コンベア(オシキリ
(株)製「PHK200B型」)上のネットを利用して
巻き上げる方法によりカーリングして、直径約5cm、
長さ約30cmの棒状生地に成形した。
が、本発明の技術的範囲は以下の実施例によって限定さ
れるものではない。 実施例1(中種法) 小麦粉(強力粉)225kg、イースト6.5kg、イ
ーストフード0.48kg及び水130kgからなる中
種原料をミキサーにて低速3分、高速2分、捏ね上げ温
度25℃の条件下で混捏したパン生地を、温度28℃、
湿度85%の条件下で110分間一次発酵させた後、小
麦粉(強力粉)75kg、小麦粉(中力粉)25kg、
ブドウ糖7kg、ショートニング10kg、食塩5kg
及び水65kgからなる本捏原料を加え、ミキサーにて
低速2分、高速8分、捏ね上げ温度28℃の条件下で混
捏した。かかるパン生地を温度28℃で20分間寝かせ
るフロアータイム処理した後、デバイダーにより約55
0gに小分割し、ラウンダーにより丸め、プルファー
((株)オシキリ製「OK型」)で15分間中間発酵を
行い、モルダー(久保長機械(株)製「CB−6型」)
でガス抜きをし、得られる直径約30cm、厚さ約1.
5cmの円板状のパン生地を搬送コンベア(オシキリ
(株)製「PHK200B型」)上のネットを利用して
巻き上げる方法によりカーリングして、直径約5cm、
長さ約30cmの棒状生地に成形した。
【0018】次に、円板状パン生地を成形した棒状パン
生地を伸ばしながらその捻れが均一になるように複数回
の捻回処理を施し、直径約4cm、長さ約40〜50c
mの捻り棒状パン生地に成形した後、捻れが戻らないよ
うに両端部を結び長さ15cm程度の縄状パン生地に成
形した。この縄状パン生地4個を、長さ35cm、幅1
2cm、高さ30cmのパン型にその長手方向が垂直に
なるように型詰めし、40℃、湿度85%の条件下で6
0分間二次発酵を行った後、温度180℃で50分間全
自動オーブン内で焼成し、焼成後温度20℃で24時間
放冷・熟成させ、次いで三河ミル「18UX型」で粉砕
し、篩2.1メッシュを通過するパン粉を得た。
生地を伸ばしながらその捻れが均一になるように複数回
の捻回処理を施し、直径約4cm、長さ約40〜50c
mの捻り棒状パン生地に成形した後、捻れが戻らないよ
うに両端部を結び長さ15cm程度の縄状パン生地に成
形した。この縄状パン生地4個を、長さ35cm、幅1
2cm、高さ30cmのパン型にその長手方向が垂直に
なるように型詰めし、40℃、湿度85%の条件下で6
0分間二次発酵を行った後、温度180℃で50分間全
自動オーブン内で焼成し、焼成後温度20℃で24時間
放冷・熟成させ、次いで三河ミル「18UX型」で粉砕
し、篩2.1メッシュを通過するパン粉を得た。
【0019】実施例2(ストレート法) 小麦粉(強力粉)300kg、ブドウ糖6kg、ショー
トニング6kg、食塩6kg、生イースト6kg、イー
ストフード0.3kg及び水180kgからなる原料
を、ミキサーにて低速4分、高速7分、捏ね上げ温度2
9℃の条件下で混捏したパン生地を、40分間室温で発
酵させた後、デバイダーにより約550gに小分割し、
ラウンダーにより丸め、プルファーで15分間中間発酵
を行い、モルダーでガス抜きをし、得られる直径約30
cm、厚さ約1.5cmの円板状パン生地を常法により
カーリングして、直径約5cm、長さ約30cmの棒状
生地に成形した。以下実施例1と同様にして、篩2.1
メッシュを通過するパン粉を得た。
トニング6kg、食塩6kg、生イースト6kg、イー
ストフード0.3kg及び水180kgからなる原料
を、ミキサーにて低速4分、高速7分、捏ね上げ温度2
9℃の条件下で混捏したパン生地を、40分間室温で発
酵させた後、デバイダーにより約550gに小分割し、
ラウンダーにより丸め、プルファーで15分間中間発酵
を行い、モルダーでガス抜きをし、得られる直径約30
cm、厚さ約1.5cmの円板状パン生地を常法により
カーリングして、直径約5cm、長さ約30cmの棒状
生地に成形した。以下実施例1と同様にして、篩2.1
メッシュを通過するパン粉を得た。
【0020】比較例 実施例1と同様にして得た直径約5cm、長さ約30c
mの棒状生地を逆U字状に2つ折りにし、この逆U字状
2つ折りパン生地4個を、長さ35cm、幅12cm、
高さ30cmのパン型にその長手方向が垂直になるよう
に型詰めし、以後も実施例1と同様に焼成、放冷・熟
成、粉砕し、篩2.1メッシュを通過するパン粉を得
た。
mの棒状生地を逆U字状に2つ折りにし、この逆U字状
2つ折りパン生地4個を、長さ35cm、幅12cm、
高さ30cmのパン型にその長手方向が垂直になるよう
に型詰めし、以後も実施例1と同様に焼成、放冷・熟
成、粉砕し、篩2.1メッシュを通過するパン粉を得
た。
【0021】品質試験1 実施例1及び比較例で得られた篩2.1メッシュを通過
した2種類のパン粉を熱風乾燥機によりそれぞれ水分1
2重量%に調整した。水分調整後の各パン粉50gを、
3#、4#、6#の篩を大きい目の方から順に重ねた振
動篩分機に1分間かけ、各篩に残ったパン粉重量を測定
した。なお、3#、4#、6#の篩は、1平方インチ当
たりそれぞれ3×3個、4×4個、6×6個の升目を有
する篩である。結果を表1に示す。本発明によるパン粉
は、比較例のパン粉に比べて、剣立ち(目立ち)の長い
ものが多く、例えば、4#以上の大きいものは、本発明
パン粉では34.2%であったのに対し、比較例のもの
は27.4%であった。
した2種類のパン粉を熱風乾燥機によりそれぞれ水分1
2重量%に調整した。水分調整後の各パン粉50gを、
3#、4#、6#の篩を大きい目の方から順に重ねた振
動篩分機に1分間かけ、各篩に残ったパン粉重量を測定
した。なお、3#、4#、6#の篩は、1平方インチ当
たりそれぞれ3×3個、4×4個、6×6個の升目を有
する篩である。結果を表1に示す。本発明によるパン粉
は、比較例のパン粉に比べて、剣立ち(目立ち)の長い
ものが多く、例えば、4#以上の大きいものは、本発明
パン粉では34.2%であったのに対し、比較例のもの
は27.4%であった。
【0022】
【表1】
【0023】品質試験2 実施例2及び比較例で製造したパン粉10〜25mm程
度のものをそれぞれ100個選び、その長径と短径を測
定した。パン粉の“長さ”と“巾”の分布比較を図1
に、また、実施例2のパン粉のコピー結果を図2に、比
較例のパン粉のコピー結果を図3に示す。
度のものをそれぞれ100個選び、その長径と短径を測
定した。パン粉の“長さ”と“巾”の分布比較を図1
に、また、実施例2のパン粉のコピー結果を図2に、比
較例のパン粉のコピー結果を図3に示す。
【0024】
【発明の効果】本発明のパン粉の製造方法、特に、パン
生地を棒状に成形し、該棒状に成形したパン生地にその
捻れが均一になるような複数回の捻りを加え、得られる
捻り棒状のパン生地の捻れが戻らないように、かかる捻
り棒状パン生地の両端部を結んで縄状のパン生地に成形
し、この縄状のパン生地を捻れ面が互いに接触するよう
に縦に複数個パン型に型詰めする本発明のパン粉の製造
方法によると、剣立ち(目立ち)がよく、かつ個々のパ
ン粉の長径(a)と短径(b)の比率(a/b)が大き
い、優れた品質のパン粉を製造することができる。
生地を棒状に成形し、該棒状に成形したパン生地にその
捻れが均一になるような複数回の捻りを加え、得られる
捻り棒状のパン生地の捻れが戻らないように、かかる捻
り棒状パン生地の両端部を結んで縄状のパン生地に成形
し、この縄状のパン生地を捻れ面が互いに接触するよう
に縦に複数個パン型に型詰めする本発明のパン粉の製造
方法によると、剣立ち(目立ち)がよく、かつ個々のパ
ン粉の長径(a)と短径(b)の比率(a/b)が大き
い、優れた品質のパン粉を製造することができる。
【図1】本発明のパン粉と比較例のパン粉の“長さ”と
“巾”の分布比較図である。
“巾”の分布比較図である。
【図2】本発明のパン粉をコピーした結果を示す図であ
る。
る。
【図3】従来のパン粉をコピーした結果を示す図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 邦明 静岡県駿東郡長泉町東野字八分平50−12 旭食品工業株式会社内 (72)発明者 大竹 俊満 静岡県駿東郡長泉町東野字八分平50−12 旭食品工業株式会社内 (72)発明者 諏訪 克幸 静岡県駿東郡長泉町東野字八分平50−12 旭食品工業株式会社内 Fターム(参考) 4B025 LB08 LP02 LP08 LP20 4B032 DB30 DP27 DP52 DP65
Claims (7)
- 【請求項1】 パン粉原料を混捏して得られるパン生地
を棒状に成形し、かかる棒状パン生地にその捻れがほぼ
均一になるように捻処理を施し、かかる捻処理により得
られる捻り棒状パン生地の捻れが戻らないように、捻り
棒状パン生地に捻れの戻り防止処理を施した状態のパン
生地を焼成することを特徴とするパン粉の製造方法。 - 【請求項2】 パン生地をパン型に型詰めして焼成する
ことを特徴とする請求項1記載のパン粉の製造方法。 - 【請求項3】 棒状パン生地が、発酵させたパン生地を
小分割し、丸めて、中間発酵を行い、ガス抜きをした円
板状のパン生地をカーリングすることにより得られる棒
状パン生地であることを特徴とする請求項1又は2記載
のパン粉の製造方法。 - 【請求項4】 棒状パン生地の捻処理が、棒状パン生地
を伸ばしながら、1〜8回の捻処理であることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか記載のパン粉の製造方法。 - 【請求項5】 捻り棒状パン生地の捻れの戻り防止処理
が、捻り棒状パン生地の両端部を結んで縄状パン生地に
成形する処理であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか記載のパン粉の製造方法。 - 【請求項6】 パン型にパン生地の長手方向が垂直にな
るように型詰めすることを特徴とする請求項2〜5のい
ずれか記載のパン粉の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載のパン粉の
製造方法により得られるパン粉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000118004A JP2001299259A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | パン粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000118004A JP2001299259A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | パン粉の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001299259A true JP2001299259A (ja) | 2001-10-30 |
Family
ID=18629221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000118004A Pending JP2001299259A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | パン粉の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001299259A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070005A1 (fr) | 2002-10-18 | 2003-08-28 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Procede de preparation de pain et dispositif permettant de preparer du pain |
US7931923B2 (en) | 2002-10-18 | 2011-04-26 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Apparatus and method for manufacturing a loaf of bread |
KR20150096085A (ko) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | (주)효동식품 | 굽기 조리용 빵가루 및 그 제조 방법 |
-
2000
- 2000-04-19 JP JP2000118004A patent/JP2001299259A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070005A1 (fr) | 2002-10-18 | 2003-08-28 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Procede de preparation de pain et dispositif permettant de preparer du pain |
US7578232B2 (en) | 2002-10-18 | 2009-08-25 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Apparatus and method for manufacturing bread |
US7931923B2 (en) | 2002-10-18 | 2011-04-26 | Rheon Automatic Machinery Co., Ltd. | Apparatus and method for manufacturing a loaf of bread |
KR20150096085A (ko) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | (주)효동식품 | 굽기 조리용 빵가루 및 그 제조 방법 |
KR101646973B1 (ko) | 2014-02-14 | 2016-08-09 | (주)효동식품 | 굽기 조리용 빵가루 및 그 제조 방법 |
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