JP2001250516A - 電 池 - Google Patents
電 池Info
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- JP2001250516A JP2001250516A JP2000060817A JP2000060817A JP2001250516A JP 2001250516 A JP2001250516 A JP 2001250516A JP 2000060817 A JP2000060817 A JP 2000060817A JP 2000060817 A JP2000060817 A JP 2000060817A JP 2001250516 A JP2001250516 A JP 2001250516A
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- battery
- battery element
- joining
- exterior material
- adhesive tape
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池の嵩が小さく、しかも側面の強度、剛性
が高い電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 電池要素1が外装材2,3間に介在さ
れ、外装材2,3の周縁部2a,3a同士が接合されて
接合片部4Aが形成されている。この接合片部4Aを折
曲し、電池要素1を被包している被包部4Bに接着テー
プ5によって留め付ける。
が高い電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 電池要素1が外装材2,3間に介在さ
れ、外装材2,3の周縁部2a,3a同士が接合されて
接合片部4Aが形成されている。この接合片部4Aを折
曲し、電池要素1を被包している被包部4Bに接着テー
プ5によって留め付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池要素を外装材で
被包した電池に係り、特にリチウム二次電池等の非水系
二次電池に好適な電池に関する。
被包した電池に係り、特にリチウム二次電池等の非水系
二次電池に好適な電池に関する。
【0002】
【従来の技術】薄型電池として特開平8−83596号
公報の通り薄型の電池要素(例えば正極、セパレータ及
び負極の積層体よりなる発電素子)をラミネートフィル
ムで被包したものが公知である。このラミネート外装材
中に電池要素を挿入した後ラミネート外装材の内部を減
圧し、電池要素に対し積層方向の圧迫力を加え、各層同
士の密着性を高めている。
公報の通り薄型の電池要素(例えば正極、セパレータ及
び負極の積層体よりなる発電素子)をラミネートフィル
ムで被包したものが公知である。このラミネート外装材
中に電池要素を挿入した後ラミネート外装材の内部を減
圧し、電池要素に対し積層方向の圧迫力を加え、各層同
士の密着性を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−83596
号公報の電池にあっては、電池要素を被包した被包部か
ら、ラミネートフィルム同士の接合片部が外方に延出し
た構造となっており、この接合片部がはみ出している分
だけ電池が嵩ばる。
号公報の電池にあっては、電池要素を被包した被包部か
ら、ラミネートフィルム同士の接合片部が外方に延出し
た構造となっており、この接合片部がはみ出している分
だけ電池が嵩ばる。
【0004】さらに、積層型の電池要素は、側面に正極
や負極が露出しているため電池要素側面の剛性が低い。
そのため、側面に外力が加えられると(例えば、電池要
素あるいは電池を落下させた場合)、側面が変形して正
極と負極とが短絡する恐れがある。また、電池要素を巻
回した巻回型電池の場合でも、電池要素の巻回体の側面
には大きなストレスがかかっているので、電池要素の側
面に衝撃を受けると、活物質が剥れ易い。
や負極が露出しているため電池要素側面の剛性が低い。
そのため、側面に外力が加えられると(例えば、電池要
素あるいは電池を落下させた場合)、側面が変形して正
極と負極とが短絡する恐れがある。また、電池要素を巻
回した巻回型電池の場合でも、電池要素の巻回体の側面
には大きなストレスがかかっているので、電池要素の側
面に衝撃を受けると、活物質が剥れ易い。
【0005】本発明は、上記の種々の問題点を解決し、
電池の嵩が小さく、しかも側面の強度、剛性が高い電池
を提供することを目的とする。
電池の嵩が小さく、しかも側面の強度、剛性が高い電池
を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、外装材同士の合わせ面か
らの水分等の侵入が防止される電池を提供することを目
的とする。
らの水分等の侵入が防止される電池を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)の電
池は、電池要素が2枚の外装材間に介在され、該外装材
の周縁部同士が接合されて電池要素が密閉された電池で
あって、該電池要素を被包している被包部と、該外装材
の周縁部同士が接合されてなる接合片部とを有した電池
において、少なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿
うように折曲され、且つ該被包部に接着テープによって
留め付けられており、該接着テープは該接合片部の先端
を覆っていることを特徴とするものである。
池は、電池要素が2枚の外装材間に介在され、該外装材
の周縁部同士が接合されて電池要素が密閉された電池で
あって、該電池要素を被包している被包部と、該外装材
の周縁部同士が接合されてなる接合片部とを有した電池
において、少なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿
うように折曲され、且つ該被包部に接着テープによって
留め付けられており、該接着テープは該接合片部の先端
を覆っていることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明(請求項2)の電池は、1枚
の外装材が2片に折り返され、電池要素がこれらの2片
の間に介在され、該2片の折り返し辺以外の周縁部同士
が接合されて電池要素が密閉された電池であって、該電
池要素を被包している被包部と、該外装材の周縁部同士
が接合されてなる接合片部とを有した電池において、少
なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿うように折曲
され、且つ該被包部に接着テープによって留め付けられ
ており、該接着テープは該接合片部の先端を覆っている
ことを特徴とするものである。
の外装材が2片に折り返され、電池要素がこれらの2片
の間に介在され、該2片の折り返し辺以外の周縁部同士
が接合されて電池要素が密閉された電池であって、該電
池要素を被包している被包部と、該外装材の周縁部同士
が接合されてなる接合片部とを有した電池において、少
なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿うように折曲
され、且つ該被包部に接着テープによって留め付けられ
ており、該接着テープは該接合片部の先端を覆っている
ことを特徴とするものである。
【0009】かかる本発明の電池にあっては、少なくと
も一部の接合片部が被包部に沿うように折曲されてお
り、嵩が小さい。また、この折曲された接合片部を被包
部に接着テープによって留め付けており、接合片部の先
端から外装材同士の合わせ面に水分が侵入することが防
止される。さらに、テープが補強作用を発揮するので電
池の強度、剛性が高い。もちろん、折曲された接合片部
が被包部から離反することも、この接着テープにより防
止される。
も一部の接合片部が被包部に沿うように折曲されてお
り、嵩が小さい。また、この折曲された接合片部を被包
部に接着テープによって留め付けており、接合片部の先
端から外装材同士の合わせ面に水分が侵入することが防
止される。さらに、テープが補強作用を発揮するので電
池の強度、剛性が高い。もちろん、折曲された接合片部
が被包部から離反することも、この接着テープにより防
止される。
【0010】本発明では、外装材に、前記電池要素を収
容するための凹部が予め形成されていると、電池要素を
よりコンパクトに収納でき、且つ確実な収納が可能とな
る。
容するための凹部が予め形成されていると、電池要素を
よりコンパクトに収納でき、且つ確実な収納が可能とな
る。
【0011】本発明では、外装材を合成樹脂層と金属層
との積層体で構成すると、電池の小型・軽量化が可能と
なり、且つ本発明の効果もより顕著となる。
との積層体で構成すると、電池の小型・軽量化が可能と
なり、且つ本発明の効果もより顕著となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して実施の形態
に係る電池について説明する。図1は実施の形態に係る
電池の断面図、図2は図1のII部分の拡大断面図であ
る。図4はこの電池の外装材を示す斜視図、図9は電池
を示す斜視図である。
に係る電池について説明する。図1は実施の形態に係る
電池の断面図、図2は図1のII部分の拡大断面図であ
る。図4はこの電池の外装材を示す斜視図、図9は電池
を示す斜視図である。
【0013】この電池は、電池要素1を外装材2,3で
被包し、外装材2,3の周縁部2a,3aを接合し、接
合片部4Aを折曲し、接着テープ5で該接合片部4Aを
被包部4Bに留め付けたものである。接合片部4Aは周
縁部2a,3a同士を接合した片部を示す。また、被包
部4Bは電池要素1を被包している平盤状の部分を示
す。
被包し、外装材2,3の周縁部2a,3aを接合し、接
合片部4Aを折曲し、接着テープ5で該接合片部4Aを
被包部4Bに留め付けたものである。接合片部4Aは周
縁部2a,3a同士を接合した片部を示す。また、被包
部4Bは電池要素1を被包している平盤状の部分を示
す。
【0014】図4の通り、外装材2は平板状である。外
装材3は方形箱状の凹部よりなる収容部3bと、この収
容部3bの4周縁からフランジ状に外方に張り出す周縁
部3aとを有した浅い無蓋箱状のものである。
装材3は方形箱状の凹部よりなる収容部3bと、この収
容部3bの4周縁からフランジ状に外方に張り出す周縁
部3aとを有した浅い無蓋箱状のものである。
【0015】この外装材3の収容部3b内に電池要素1
が収容され、その上から外装材2が被せられる。電池要
素1から延出した1対のリード21は、それぞれ外装材
2,3の周縁部2a,3a同士の合わせ面を通って外部
に引き出される。その後、減圧(好ましくは真空)雰囲
気下で外装材2,3の4周縁の周縁部2a,3a同士が
熱圧着、超音波溶着などの手法によって気密に接合さ
れ、電池要素1が外装材2,3内に封入される。
が収容され、その上から外装材2が被せられる。電池要
素1から延出した1対のリード21は、それぞれ外装材
2,3の周縁部2a,3a同士の合わせ面を通って外部
に引き出される。その後、減圧(好ましくは真空)雰囲
気下で外装材2,3の4周縁の周縁部2a,3a同士が
熱圧着、超音波溶着などの手法によって気密に接合さ
れ、電池要素1が外装材2,3内に封入される。
【0016】周縁部2a,3a同士が接合されることに
より、接合片部4Aが形成される。この接合片部4A
は、電池要素1を被包している被包部4Bから外方に張
り出している。そこで、この接合片部4Aを被包部4B
に沿うように折曲し、接着テープ5で被包部4Bに留め
付ける。
より、接合片部4Aが形成される。この接合片部4A
は、電池要素1を被包している被包部4Bから外方に張
り出している。そこで、この接合片部4Aを被包部4B
に沿うように折曲し、接着テープ5で被包部4Bに留め
付ける。
【0017】図9は、このようにして製造された電池の
斜視図であり、1対のリード21は方形の被包部の一辺
から外方に引き出されている。
斜視図であり、1対のリード21は方形の被包部の一辺
から外方に引き出されている。
【0018】以上の説明においては、接合片部4Aは被
包部4Bの側壁に沿って折曲されているが、図17の断
面図及び図18の斜視図に示すように、接合片部4Aの
接合長さが長い場合は、接合片部4Aは被包部に沿って
側壁からさらに延出されていてもよい。この場合、接着
テープは、図1,2及び9のように、被包部4Bの角に
またがっていてもよく、図17及び図18に示すよう
に、被包部4Bの平面部分4Cのみに設けられていても
よい。図17及び図18のような、接合片部4Aが折曲
されてその先端部分が被包部4Bの平面部分4Cにまで
延出している態様は、接合片部の接合長さを相対的に長
くすることができるので、水分や空気の侵入をより有効
に防止できる点で好ましい態様である。また、接合片部
の接合長さを一定としたまま、電池要素をより薄くでき
る点でも好ましい態様である。
包部4Bの側壁に沿って折曲されているが、図17の断
面図及び図18の斜視図に示すように、接合片部4Aの
接合長さが長い場合は、接合片部4Aは被包部に沿って
側壁からさらに延出されていてもよい。この場合、接着
テープは、図1,2及び9のように、被包部4Bの角に
またがっていてもよく、図17及び図18に示すよう
に、被包部4Bの平面部分4Cのみに設けられていても
よい。図17及び図18のような、接合片部4Aが折曲
されてその先端部分が被包部4Bの平面部分4Cにまで
延出している態様は、接合片部の接合長さを相対的に長
くすることができるので、水分や空気の侵入をより有効
に防止できる点で好ましい態様である。また、接合片部
の接合長さを一定としたまま、電池要素をより薄くでき
る点でも好ましい態様である。
【0019】なお、接着テープ5としては、合成樹脂製
基材テープに感圧粘着剤を付着させたものが好適であ
る。基材テープの合成樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリオレフィン、ポリア
ミド等が例示される。感圧粘着としては、次の4種類の
成分から適宜に選択して混合したものが例示される。 (I) 粘着主剤(合成、天然ゴム、再生ゴム、熱可塑
性プラスチック) (II) 粘着補強剤(ロジン、エステルガム、石油樹
脂、キシレン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂) (III) 可塑剤(フタル酸エステル、不乾性油、低分
子量ポリイソブチレン) (IV) 充填剤(亜鉛華、酸化マグネシア、無水珪酸、
カーボンブラック、炭酸カルシウム) この粘着主剤としては、天然ゴム系、アクリル系又はシ
リコーン系のものが好適である。
基材テープに感圧粘着剤を付着させたものが好適であ
る。基材テープの合成樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリオレフィン、ポリア
ミド等が例示される。感圧粘着としては、次の4種類の
成分から適宜に選択して混合したものが例示される。 (I) 粘着主剤(合成、天然ゴム、再生ゴム、熱可塑
性プラスチック) (II) 粘着補強剤(ロジン、エステルガム、石油樹
脂、キシレン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂) (III) 可塑剤(フタル酸エステル、不乾性油、低分
子量ポリイソブチレン) (IV) 充填剤(亜鉛華、酸化マグネシア、無水珪酸、
カーボンブラック、炭酸カルシウム) この粘着主剤としては、天然ゴム系、アクリル系又はシ
リコーン系のものが好適である。
【0020】本発明では、接着テープが電池からの放熱
の妨げとならないようにするために、接着テープの電池
への付着面積は電池の表面積の80%以下、特に50%
以下とりわけ30%以下であることが好ましい。ただ
し、面積が小さすぎると接着効果が小さくなるので通常
は0.1%以上である。
の妨げとならないようにするために、接着テープの電池
への付着面積は電池の表面積の80%以下、特に50%
以下とりわけ30%以下であることが好ましい。ただ
し、面積が小さすぎると接着効果が小さくなるので通常
は0.1%以上である。
【0021】図4では、外装材2,3が別体となってい
るが、本発明では、図5のように外装材2,3が一連一
体となっていても良い。図5では、外装材3の一辺と外
装材2の一辺とが連なり、外装材2が外装材3に対し屈
曲可能に連なる蓋状となっている。その結果、水分、空
気等が侵入しやすい接合部の長さを減らすことができ、
また製造も容易となる。
るが、本発明では、図5のように外装材2,3が一連一
体となっていても良い。図5では、外装材3の一辺と外
装材2の一辺とが連なり、外装材2が外装材3に対し屈
曲可能に連なる蓋状となっている。その結果、水分、空
気等が侵入しやすい接合部の長さを減らすことができ、
また製造も容易となる。
【0022】図4,5では、収容部3bを有した外装材
3と平板状の外装材2とが示されているが、本発明では
図6のように、それぞれ浅箱状の収容部6b、7bと、
該収容部6b、7bの4周縁から張り出す周縁部6a,
7aとを有した外装材6,7によって電池要素1を被包
してもよい。図6では、外装材6,7が一連一体となっ
ているが、前記図4と同様にこれらは別体となっていて
もよい。
3と平板状の外装材2とが示されているが、本発明では
図6のように、それぞれ浅箱状の収容部6b、7bと、
該収容部6b、7bの4周縁から張り出す周縁部6a,
7aとを有した外装材6,7によって電池要素1を被包
してもよい。図6では、外装材6,7が一連一体となっ
ているが、前記図4と同様にこれらは別体となっていて
もよい。
【0023】図3は、この外装材6,7を用いて電池要
素1を被包した電池の断面図であり、周縁部6a,7a
同士を接合してなる接合片部4Cは、その付け根部分で
折曲され、電池要素1を被包している被包部4Dの側面
に接着テープ5によって留め付けられている。
素1を被包した電池の断面図であり、周縁部6a,7a
同士を接合してなる接合片部4Cは、その付け根部分で
折曲され、電池要素1を被包している被包部4Dの側面
に接着テープ5によって留め付けられている。
【0024】本発明では、図7のように1枚の平たいシ
ート状の外装材8を中央辺8aに沿って2ツ折り状に折
り返して第1片8Aと第2片8Bとの2片を形成し、こ
れら第1片8Aと第2片8Bとの間に電池要素1を介在
させ、図8の如く、第1片8Aと第2片8Bの周縁部8
b同士を接合して電池要素1を封入してもよい。
ート状の外装材8を中央辺8aに沿って2ツ折り状に折
り返して第1片8Aと第2片8Bとの2片を形成し、こ
れら第1片8Aと第2片8Bとの間に電池要素1を介在
させ、図8の如く、第1片8Aと第2片8Bの周縁部8
b同士を接合して電池要素1を封入してもよい。
【0025】この場合も、外装材の合わせ面から外方に
引き出されているリード21は、方形の被包部の辺のう
ち前記中央辺8aと平行な辺から外方に引き出されてい
る。図示はしないが、その後、方形の被包部の残りの1
対の平行辺にあっては、周縁部8b同士を接合してなる
接合片部が折曲され、接着テープによって被包部に留め
付けられる。
引き出されているリード21は、方形の被包部の辺のう
ち前記中央辺8aと平行な辺から外方に引き出されてい
る。図示はしないが、その後、方形の被包部の残りの1
対の平行辺にあっては、周縁部8b同士を接合してなる
接合片部が折曲され、接着テープによって被包部に留め
付けられる。
【0026】このように構成された本発明の電池にあっ
ては、接合片部が被包部に沿うように折曲されており、
嵩が小さい。この折曲された接合片部を被包部に接着テ
ープによって留め付けているため、折曲された接合片部
が被包部から離反することも防止される。また、接合片
部の外装材同士の合わせ面から水分等が侵入することが
防止される。この電池は、接着テープの補強効果によ
り、その側面の強度、剛性が高いので、側面に衝撃を受
けた場合でも、活物質に剥れが生じることが防止され
る。
ては、接合片部が被包部に沿うように折曲されており、
嵩が小さい。この折曲された接合片部を被包部に接着テ
ープによって留め付けているため、折曲された接合片部
が被包部から離反することも防止される。また、接合片
部の外装材同士の合わせ面から水分等が侵入することが
防止される。この電池は、接着テープの補強効果によ
り、その側面の強度、剛性が高いので、側面に衝撃を受
けた場合でも、活物質に剥れが生じることが防止され
る。
【0027】本発明は、薄膜電池として好適であり、特
にリチウム二次電池等の非水系電池に適用するのに好適
であるので、以下に上記の電池要素をリチウム二次電池
要素とした場合の好適な構成について説明する。
にリチウム二次電池等の非水系電池に適用するのに好適
であるので、以下に上記の電池要素をリチウム二次電池
要素とした場合の好適な構成について説明する。
【0028】このリチウム二次電池は、図10の通り、
正極11、負極12及びこれらの間に介装された電解質
層13を有する。
正極11、負極12及びこれらの間に介装された電解質
層13を有する。
【0029】正極11或いは負極12は、通常図11に
示すように、集電体15を芯材としてその両面(場合に
よって片面)に正極活物質11a又は負極活物質12a
を積層したものである。
示すように、集電体15を芯材としてその両面(場合に
よって片面)に正極活物質11a又は負極活物質12a
を積層したものである。
【0030】正極の集電体としてはアルミニウム、ステ
ンレス、ニッケル等の金属箔が使用でき、特にアルミニ
ウムが好適であり、負極の集電体としては、銅、ステン
レス、ニッケルなどの金属箔が使用でき、特に銅が好適
である。集電体の厚みは1〜30μm程度が好ましい。
ンレス、ニッケル等の金属箔が使用でき、特にアルミニ
ウムが好適であり、負極の集電体としては、銅、ステン
レス、ニッケルなどの金属箔が使用でき、特に銅が好適
である。集電体の厚みは1〜30μm程度が好ましい。
【0031】正極活物質としては、リチウムイオンを吸
蔵・放出可能であれば無機化合物でも有機化合物でも使
用できる。無機化合物として、遷移金属酸化物、リチウ
ムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属硫化物、具体的
には、MnO、V2O5、V 6O113、TiO2等の
遷移金属酸化物、ニッケル酸リチウム、コバルト酸リチ
ウム、マンガン酸リチウムなどのリチウムと遷移金属と
の複合酸化物、TiS 2、FeS、MoS2などの遷移
金属硫化物等が挙げられる。これらの化合物はその特性
を向上させるために部分的に元素置換したものであって
もよい。有機化合物としては、例えばポリアニリン、ポ
リピロール、ポリアセン、ジスルフィド系化合物、ポリ
スルフィド系化合物が挙げられる。正極活物質は、これ
らの無機化合物、有機化合物を混合して用いてもよい。
特に好ましいものは、コバルト、ニッケル及びマンガン
からなる群から選ばれる少なくとも1種の遷移金属とリ
チウムとの複合酸化物である。
蔵・放出可能であれば無機化合物でも有機化合物でも使
用できる。無機化合物として、遷移金属酸化物、リチウ
ムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属硫化物、具体的
には、MnO、V2O5、V 6O113、TiO2等の
遷移金属酸化物、ニッケル酸リチウム、コバルト酸リチ
ウム、マンガン酸リチウムなどのリチウムと遷移金属と
の複合酸化物、TiS 2、FeS、MoS2などの遷移
金属硫化物等が挙げられる。これらの化合物はその特性
を向上させるために部分的に元素置換したものであって
もよい。有機化合物としては、例えばポリアニリン、ポ
リピロール、ポリアセン、ジスルフィド系化合物、ポリ
スルフィド系化合物が挙げられる。正極活物質は、これ
らの無機化合物、有機化合物を混合して用いてもよい。
特に好ましいものは、コバルト、ニッケル及びマンガン
からなる群から選ばれる少なくとも1種の遷移金属とリ
チウムとの複合酸化物である。
【0032】正極活物質の粒径は、それぞれ電池の他の
構成要素との兼合で適宜選択すればよいが、通常1〜3
0μm、特に1〜10μmとするのが初期効率、サイク
ル特性等の電池特性が向上するので好ましい。
構成要素との兼合で適宜選択すればよいが、通常1〜3
0μm、特に1〜10μmとするのが初期効率、サイク
ル特性等の電池特性が向上するので好ましい。
【0033】負極活物質としては、通常、グラファイト
やコークス等の炭素系物質が挙げられる。この炭素系物
質は、金属、金属塩、酸化物などとの混合体や、被覆体
の形態として用いてもよい。負極活物質としては、ケイ
素、錫、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケル等の酸化物や硫
酸塩、金属リチウム、Li−Al、Li−Bi−Cd、
Li−Sn−Cd等のリチウム合金、リチウム遷移金属
窒化物、シリコン等も使用できる。好ましくは、容量の
面からグラファイト又はコークスである。負極活物質の
平均粒径は、初期効率、レイト特性、サイクル特性など
の電池特性の向上の観点から、通常12μm以下、好ま
しくは、10μm以下とする。この粒径が大きすぎると
電子伝導性が悪化する。また、通常は0.5μm以上、
好ましくは7μm以上である。
やコークス等の炭素系物質が挙げられる。この炭素系物
質は、金属、金属塩、酸化物などとの混合体や、被覆体
の形態として用いてもよい。負極活物質としては、ケイ
素、錫、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケル等の酸化物や硫
酸塩、金属リチウム、Li−Al、Li−Bi−Cd、
Li−Sn−Cd等のリチウム合金、リチウム遷移金属
窒化物、シリコン等も使用できる。好ましくは、容量の
面からグラファイト又はコークスである。負極活物質の
平均粒径は、初期効率、レイト特性、サイクル特性など
の電池特性の向上の観点から、通常12μm以下、好ま
しくは、10μm以下とする。この粒径が大きすぎると
電子伝導性が悪化する。また、通常は0.5μm以上、
好ましくは7μm以上である。
【0034】これらの正極活物質及び負極活物質を通常
集電体上に結着させるために、バインダーを使用するこ
とが好ましい。バインダーとしてはシリケート、ガラス
のような無機化合物や、主として高分子からなる各種の
樹脂が使用できる。樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジメチルエチレン
などのアルカン系ポリマー;ポリブタジエン、ポリイソ
プレンなどの不飽和系ポリマー;ポリスチレン、ポリメ
チルスチレン、ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニル
ピロリドンなどの環を有するポリマー;ポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミドなどのアクリル系ポリマー;ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素系樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリビニリデ
ンシアニドなどのCN基含有ポリマー;ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール
系ポリマー;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど
のハロゲン含有ポリマー;ポリアニリンなどの導電性ポ
リマーなどが使用できる。また、上記のポリマーなどの
混合物、変性体、誘導体、ランダム共重合体、交互共重
合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体などであっ
ても使用できる。
集電体上に結着させるために、バインダーを使用するこ
とが好ましい。バインダーとしてはシリケート、ガラス
のような無機化合物や、主として高分子からなる各種の
樹脂が使用できる。樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジメチルエチレン
などのアルカン系ポリマー;ポリブタジエン、ポリイソ
プレンなどの不飽和系ポリマー;ポリスチレン、ポリメ
チルスチレン、ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニル
ピロリドンなどの環を有するポリマー;ポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミドなどのアクリル系ポリマー;ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素系樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリビニリデ
ンシアニドなどのCN基含有ポリマー;ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール
系ポリマー;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど
のハロゲン含有ポリマー;ポリアニリンなどの導電性ポ
リマーなどが使用できる。また、上記のポリマーなどの
混合物、変性体、誘導体、ランダム共重合体、交互共重
合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体などであっ
ても使用できる。
【0035】活物質100重量部に対するバインダーの
配合量は好ましくは0.1〜30重量部、更に好ましく
は1〜15重量部である。樹脂の量が少なすぎると電極
の強度が低下することがある。樹脂の量が少なすぎると
容量が低下したり、レイト特性が低下したりすることが
ある。
配合量は好ましくは0.1〜30重量部、更に好ましく
は1〜15重量部である。樹脂の量が少なすぎると電極
の強度が低下することがある。樹脂の量が少なすぎると
容量が低下したり、レイト特性が低下したりすることが
ある。
【0036】正極活物質及び負極活物質中には必要に応
じて導電材料、補強材などの各種の機能を発現する添加
剤、粉体、充填材などを添加しても良い。
じて導電材料、補強材などの各種の機能を発現する添加
剤、粉体、充填材などを添加しても良い。
【0037】導電材料としては、上記活物質に適量混合
して導電性を付与できるものであれば特に制限は無い
が、通常、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒
鉛などの炭素粉末や、各種の金属のファイバー、箔など
が挙げられる。添加剤としては、トリフルオロプロピレ
ンカーボネート、ビニレンカーボネート、1,6−Di
oxaspiro〔4,4〕nonane−2,7−d
ione、12−クラウン−4−エーテルなどが電池の
安定性、寿命を高めるために使用することができる。補
強材としては、各種の無機、有機の球状、繊維状フィラ
ーなどが使用できる。
して導電性を付与できるものであれば特に制限は無い
が、通常、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒
鉛などの炭素粉末や、各種の金属のファイバー、箔など
が挙げられる。添加剤としては、トリフルオロプロピレ
ンカーボネート、ビニレンカーボネート、1,6−Di
oxaspiro〔4,4〕nonane−2,7−d
ione、12−クラウン−4−エーテルなどが電池の
安定性、寿命を高めるために使用することができる。補
強材としては、各種の無機、有機の球状、繊維状フィラ
ーなどが使用できる。
【0038】電極を集電体上に形成する手法としては、
例えば、粉体状の活物質をバインダーと共に溶剤と混合
し、ボールミル、サンドミル、二軸混練機などにより分
散塗料化したものを、集電体上に塗布して乾燥する方法
が好適に行われる。この場合、用いられる溶剤の種類
は、電極材に対して不活性であり且つバインダーを溶解
し得る限り特に制限されず、例えばN−メチルピロリド
ン等の一般的に使用される無機、有機溶剤のいずれも使
用できる。
例えば、粉体状の活物質をバインダーと共に溶剤と混合
し、ボールミル、サンドミル、二軸混練機などにより分
散塗料化したものを、集電体上に塗布して乾燥する方法
が好適に行われる。この場合、用いられる溶剤の種類
は、電極材に対して不活性であり且つバインダーを溶解
し得る限り特に制限されず、例えばN−メチルピロリド
ン等の一般的に使用される無機、有機溶剤のいずれも使
用できる。
【0039】また、活物質をバインダーと混合し加熱す
ることにより軟化させた状態で、集電体上に圧着、ある
いは吹き付ける手法によって電極材層を形成することも
できる。さらには活物質を単独で集電体上に焼成するこ
とによって形成することもできる。
ることにより軟化させた状態で、集電体上に圧着、ある
いは吹き付ける手法によって電極材層を形成することも
できる。さらには活物質を単独で集電体上に焼成するこ
とによって形成することもできる。
【0040】正極、負極内には通常イオン移動相が形成
される。電極中におけるイオン移動相の占める割合は、
高い方がイオン移動が容易になり、レイト特性上は好ま
しい一方で低い方が容量的には高くなる。好ましくは1
0〜50体積%である。イオン移動相の材料としては、
後述する電解質相の材料と同様のものが使用できる。
される。電極中におけるイオン移動相の占める割合は、
高い方がイオン移動が容易になり、レイト特性上は好ま
しい一方で低い方が容量的には高くなる。好ましくは1
0〜50体積%である。イオン移動相の材料としては、
後述する電解質相の材料と同様のものが使用できる。
【0041】正極活物質及び負極活物質の膜厚は容量的
には厚い方が、レイト上は薄い方が好ましい。膜厚は通
常20μm以上、好ましくは、30μm以上、さらに好
ましくは50μm以上、最も好ましくは80μm以上で
ある。正極及び負極膜厚は、通常200μm以下、好ま
しくは150μm以下である。
には厚い方が、レイト上は薄い方が好ましい。膜厚は通
常20μm以上、好ましくは、30μm以上、さらに好
ましくは50μm以上、最も好ましくは80μm以上で
ある。正極及び負極膜厚は、通常200μm以下、好ま
しくは150μm以下である。
【0042】図10に示すように、正極11と負極12
との間には電解質層13が形成される。電解質層13
は、通常、流動性を有する電解液や、ゲル状電解質や完
全固体型電解質等の非流動性電解質等の各種の電解質を
含む。電池の特性上は電解液又はゲル状電解質が好まし
く、また、安全上は非流動性電解質が好ましい。特に、
非流動性電解質を使用した場合、従来の電解液を使用し
た電池に対してより有効に液漏れが防止できるので、後
述するラミネートフィルムのような形状可変性を有する
ケースを使用する利点を最大に生かすことができる。
との間には電解質層13が形成される。電解質層13
は、通常、流動性を有する電解液や、ゲル状電解質や完
全固体型電解質等の非流動性電解質等の各種の電解質を
含む。電池の特性上は電解液又はゲル状電解質が好まし
く、また、安全上は非流動性電解質が好ましい。特に、
非流動性電解質を使用した場合、従来の電解液を使用し
た電池に対してより有効に液漏れが防止できるので、後
述するラミネートフィルムのような形状可変性を有する
ケースを使用する利点を最大に生かすことができる。
【0043】電解質層に使用される電解液は、通常支持
電解質を非水系溶媒に溶解したものである。
電解質を非水系溶媒に溶解したものである。
【0044】支持電解質としては、電解質として正極活
物質及び負極活物質に対して安定であり、かつリチウム
イオンが正極活物質或いは負極活物質と電気化学反応を
するための移動をおこない得る非水物質であればいずれ
のものでも使用することができる。具体的にはLiPF
6、LiAsF6、LiSbF6、LiBF4、LiC
lO4、LiI、LiBr、LiCl、LiAlCl、
LiHF2、LiSCN、LiSO3CF2等のリチウ
ム塩が挙げられる。これらのうちでは特にLiPF6、
LiClO4が好適である。
物質及び負極活物質に対して安定であり、かつリチウム
イオンが正極活物質或いは負極活物質と電気化学反応を
するための移動をおこない得る非水物質であればいずれ
のものでも使用することができる。具体的にはLiPF
6、LiAsF6、LiSbF6、LiBF4、LiC
lO4、LiI、LiBr、LiCl、LiAlCl、
LiHF2、LiSCN、LiSO3CF2等のリチウ
ム塩が挙げられる。これらのうちでは特にLiPF6、
LiClO4が好適である。
【0045】これら支持電解質を非水系溶媒に溶解した
状態で用いる場合の濃度は、0.5〜2.5mol/L
が好適である。これら支持電解質を溶解する非水系溶媒
は特に限定されないが、比較的高誘電率の溶媒が好適に
用いられる。具体的には、エチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、エチルメチルカーボネートなどの非環状
カーボネート類、テトラヒドロフラン、2−メチルテト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のグライム類、γ
−ブチルラクトン等のラクトン類、スルフォラン等の硫
黄化合物、アセトニトリル等のニトリル類等の1種又は
2種以上が例示される。
状態で用いる場合の濃度は、0.5〜2.5mol/L
が好適である。これら支持電解質を溶解する非水系溶媒
は特に限定されないが、比較的高誘電率の溶媒が好適に
用いられる。具体的には、エチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、エチルメチルカーボネートなどの非環状
カーボネート類、テトラヒドロフラン、2−メチルテト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のグライム類、γ
−ブチルラクトン等のラクトン類、スルフォラン等の硫
黄化合物、アセトニトリル等のニトリル類等の1種又は
2種以上が例示される。
【0046】これらのうちでは、特にエチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート
類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネートなどの非環状カーボネート類か
ら選ばれた1種又は2種以上の溶媒が好適である。ま
た、これらの溶媒に添加剤などを加えてもよい。添加剤
としては、例えば、トリフルオロプロピレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、1,6−Dioxaspi
ro〔4,4〕nonane−2,7−dione、1
2−クラウン−4−エーテルなどが電池の安定性、寿命
を高める目的で使用できる。
ート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート
類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネートなどの非環状カーボネート類か
ら選ばれた1種又は2種以上の溶媒が好適である。ま
た、これらの溶媒に添加剤などを加えてもよい。添加剤
としては、例えば、トリフルオロプロピレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、1,6−Dioxaspi
ro〔4,4〕nonane−2,7−dione、1
2−クラウン−4−エーテルなどが電池の安定性、寿命
を高める目的で使用できる。
【0047】電解質層に使用できるゲル状電解質は、通
常、上記電解液を高分子によって保持してなる。即ち、
ゲル状電解質は、通常電解液が高分子のネットワーク中
に保持されて全体として流動性が著しく低下したもので
ある。このようなゲル状電解質は、イオン伝導性などの
特性は通常の電解液に近い特性を示すが、流動性、揮発
性などは著しく抑制され、安全性が高められている。ゲ
ル状電解質中の高分子の比率は好ましくは1〜50重量
%である。低すぎると電解液を保持することができなく
なり、液漏れが発生することがある。高すぎるとイオン
伝導度が低下して電池特性が悪くなる傾向にある。
常、上記電解液を高分子によって保持してなる。即ち、
ゲル状電解質は、通常電解液が高分子のネットワーク中
に保持されて全体として流動性が著しく低下したもので
ある。このようなゲル状電解質は、イオン伝導性などの
特性は通常の電解液に近い特性を示すが、流動性、揮発
性などは著しく抑制され、安全性が高められている。ゲ
ル状電解質中の高分子の比率は好ましくは1〜50重量
%である。低すぎると電解液を保持することができなく
なり、液漏れが発生することがある。高すぎるとイオン
伝導度が低下して電池特性が悪くなる傾向にある。
【0048】ゲル状電解質に使用する高分子としては、
電解液と共にゲルを構成しうる高分子であれば特に制限
は無く、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリイミドなどの重縮合によって生成されるもの、
ポリウレタン、ポリウレアなどのように重付加によって
生成されるもの、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリ
ル誘導体系ポリマーやポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンなどのポリビニル系などの付
加重合で生成されるものなどがある。好ましい高分子と
しては、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン
を挙げることができる。ここで、ポリフッ化ビニリデン
とは、フッ化ビニリデンの単独重合体のみならず、ヘキ
サフルオロプロピレン等他のモノマー成分との共重合体
をも包含する。また、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルメタク
リレート、エトキシエトキシエチルメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノメタクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、ア
リルアクリレート、アクリロニトリル、N−ビニルピロ
リドン、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレートなどのアクリル系モノマーを重合して
得られるアクリル系ポリマーも好ましく用いることがで
きる。
電解液と共にゲルを構成しうる高分子であれば特に制限
は無く、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリイミドなどの重縮合によって生成されるもの、
ポリウレタン、ポリウレアなどのように重付加によって
生成されるもの、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリ
ル誘導体系ポリマーやポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンなどのポリビニル系などの付
加重合で生成されるものなどがある。好ましい高分子と
しては、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン
を挙げることができる。ここで、ポリフッ化ビニリデン
とは、フッ化ビニリデンの単独重合体のみならず、ヘキ
サフルオロプロピレン等他のモノマー成分との共重合体
をも包含する。また、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルメタク
リレート、エトキシエトキシエチルメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノメタクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、ア
リルアクリレート、アクリロニトリル、N−ビニルピロ
リドン、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレートなどのアクリル系モノマーを重合して
得られるアクリル系ポリマーも好ましく用いることがで
きる。
【0049】上記高分子の重量平均分子量は、通常10
000〜5000000の範囲である。分子量が低いと
ゲルを形成しにくくなる。分子量が高いと粘度が高くな
りすぎて取り扱いが難しくなる。高分子の電解液に対す
る濃度は、分子量に応じて適宜選べばよいが、好ましく
は0.1〜30重量%である。濃度が低すぎるとゲルを
形成しにくくなり、電解液の保持性が低下して流動、液
漏れの問題が生じることがある。濃度が高すぎると粘度
が高くなりすぎて工程上困難を生じると共に、電解液の
割合が低下してイオン伝導度が低下しレイト特性などの
電池特性が低下することがある。
000〜5000000の範囲である。分子量が低いと
ゲルを形成しにくくなる。分子量が高いと粘度が高くな
りすぎて取り扱いが難しくなる。高分子の電解液に対す
る濃度は、分子量に応じて適宜選べばよいが、好ましく
は0.1〜30重量%である。濃度が低すぎるとゲルを
形成しにくくなり、電解液の保持性が低下して流動、液
漏れの問題が生じることがある。濃度が高すぎると粘度
が高くなりすぎて工程上困難を生じると共に、電解液の
割合が低下してイオン伝導度が低下しレイト特性などの
電池特性が低下することがある。
【0050】電解質層として完全固体状の電解質層を用
いることもできる。このような固体電解質としては、こ
れまで知られている種々の固体電解質を用いることがで
きる。例えば、上述のゲル状電解質で用いられる高分子
と支持電解質塩を適度な比で混合して形成することがで
きる。この場合、伝導度を高めるため、高分子は極性が
高いものを使用し、側鎖を多数有するような骨格にする
ことが好ましい。
いることもできる。このような固体電解質としては、こ
れまで知られている種々の固体電解質を用いることがで
きる。例えば、上述のゲル状電解質で用いられる高分子
と支持電解質塩を適度な比で混合して形成することがで
きる。この場合、伝導度を高めるため、高分子は極性が
高いものを使用し、側鎖を多数有するような骨格にする
ことが好ましい。
【0051】電解質層として、上記電解質を多孔膜等の
多孔性シートに含浸したものを用いてもよい。
多孔性シートに含浸したものを用いてもよい。
【0052】電解質層の厚みは、通常1〜200μm、
好ましくは、5〜100μmである。
好ましくは、5〜100μmである。
【0053】多孔性シートとしては、具体的には厚さ通
常1μm以上、好ましくは5μm以上、また通常200
μm以下、好ましくは100μm以下のものが使用され
る。空隙率は、通常10〜95%、好ましくは30〜8
5%程度である。多孔性シートの材料としては、ポリオ
レフィン又は水素原子の一部もしくは全部がフッ素置換
されたポリオレフィンを使用することができる。具体的
には、ポリオレフィン等の合成樹脂を用いて形成した微
多孔性膜、不織布、織布等を用いることができる。
常1μm以上、好ましくは5μm以上、また通常200
μm以下、好ましくは100μm以下のものが使用され
る。空隙率は、通常10〜95%、好ましくは30〜8
5%程度である。多孔性シートの材料としては、ポリオ
レフィン又は水素原子の一部もしくは全部がフッ素置換
されたポリオレフィンを使用することができる。具体的
には、ポリオレフィン等の合成樹脂を用いて形成した微
多孔性膜、不織布、織布等を用いることができる。
【0054】正極と負極とを電解質層を介して積層する
ことによって電池要素とされる。電池要素は、正極と負
極と電解質層とを厚さ方向に積層して平板形状としても
よく、また積層後これを巻回して略円筒形状又は扁平円
筒形状としてもよい。
ことによって電池要素とされる。電池要素は、正極と負
極と電解質層とを厚さ方向に積層して平板形状としても
よく、また積層後これを巻回して略円筒形状又は扁平円
筒形状としてもよい。
【0055】例えば、図11に示すように、集電体15
の両面に正極組成物を積層して板状の正極11を得る。
負極材12も同様の手法で板状に成形され、板状に成形
された正極11と負極12とは、図10に示すように、
電解質層13を介して交互に積層される。また、図13
に示す電池要素のように正極11、電解質層13及び負
極12が積層された単位電池要素を、正極11側あるい
は負極12側がそれぞれ接する方向に積み重ねることも
できる。このような構成は、集電体の片面に正極や負極
を形成させた場合に特に有効である。
の両面に正極組成物を積層して板状の正極11を得る。
負極材12も同様の手法で板状に成形され、板状に成形
された正極11と負極12とは、図10に示すように、
電解質層13を介して交互に積層される。また、図13
に示す電池要素のように正極11、電解質層13及び負
極12が積層された単位電池要素を、正極11側あるい
は負極12側がそれぞれ接する方向に積み重ねることも
できる。このような構成は、集電体の片面に正極や負極
を形成させた場合に特に有効である。
【0056】図10及び図13のいずれの場合も、電池
は、平板状の電池要素が、厚み方向に積層された構造を
有する。
は、平板状の電池要素が、厚み方向に積層された構造を
有する。
【0057】電極の平面形状は任意であり、四角形、円
形、多角形等にすることができる。
形、多角形等にすることができる。
【0058】図10〜14の通り、集電体15には、通
常、リード結合用のタブ4a,4bが連設される。電極
が四角形であるときは、通常図12に示すように電極の
一辺の一サイド近傍に正極1の集電体5より突出するタ
ブ4aを形成し、また、負極2の集電体5は他サイド近
傍にタブ4bを形成する。
常、リード結合用のタブ4a,4bが連設される。電極
が四角形であるときは、通常図12に示すように電極の
一辺の一サイド近傍に正極1の集電体5より突出するタ
ブ4aを形成し、また、負極2の集電体5は他サイド近
傍にタブ4bを形成する。
【0059】複数の電池要素を積層するのは、電池の高
容量化を図る上で有効であるが、この際、電池要素それ
ぞれからのタブ4aとタブ4bの夫々は、通常、図12
のように厚さ方向に結合されて正極と負極のリード結合
端子が形成される。その結果、大容量の電池要素1を得
ることが可能となる。
容量化を図る上で有効であるが、この際、電池要素それ
ぞれからのタブ4aとタブ4bの夫々は、通常、図12
のように厚さ方向に結合されて正極と負極のリード結合
端子が形成される。その結果、大容量の電池要素1を得
ることが可能となる。
【0060】タブ4a,4bには、図14に示すよう
に、薄片状の金属からなるリード21が結合される。そ
の結果、リード21と正極11、負極12とは電気的に
結合される。タブ4a同士、4b同士の結合は、超音波
溶着機による溶着によって行うことができ、タブ4a,
4bとリード21との結合はスポット溶接等の抵抗溶
接、超音波溶着あるいはレーザ溶接によって行うことが
できる。
に、薄片状の金属からなるリード21が結合される。そ
の結果、リード21と正極11、負極12とは電気的に
結合される。タブ4a同士、4b同士の結合は、超音波
溶着機による溶着によって行うことができ、タブ4a,
4bとリード21との結合はスポット溶接等の抵抗溶
接、超音波溶着あるいはレーザ溶接によって行うことが
できる。
【0061】本発明においては、上記正極リードと負極
リードの少なくとも一方のリード21好ましくは両方の
リードとして、焼鈍金属を使用するのが好ましい。その
結果、強度のみならず折れ曲げ耐久性に優れた電池とす
ることができる。
リードの少なくとも一方のリード21好ましくは両方の
リードとして、焼鈍金属を使用するのが好ましい。その
結果、強度のみならず折れ曲げ耐久性に優れた電池とす
ることができる。
【0062】リードに使用する金属の種類としては、一
般的にアルミや銅、ニッケルやSUSなどを用いること
ができる。正極のリードとして好ましい材料はアルミニ
ウムである。また、負極のリードとして好ましい材質は
銅である。
般的にアルミや銅、ニッケルやSUSなどを用いること
ができる。正極のリードとして好ましい材料はアルミニ
ウムである。また、負極のリードとして好ましい材質は
銅である。
【0063】リード21の厚さは、通常1μm以上、好
ましくは10μm以上、更に好ましくは20μm以上、
最も好ましくは40μm以上である。薄すぎると引張強
度等リードの機械的強度が不十分になる傾向にある。ま
た、リードの厚さは、通常1000μm以下、好ましく
は500μm以下、さらに好ましくは100μm以下で
ある。厚すぎると折り曲げ耐久性が悪化する傾向にあ
り、また、ケースによる電池要素の封止が困難になる傾
向にある。リードに後述する焼鈍金属を使用することに
よる利点は、リードの厚さが厚いほど顕著である。
ましくは10μm以上、更に好ましくは20μm以上、
最も好ましくは40μm以上である。薄すぎると引張強
度等リードの機械的強度が不十分になる傾向にある。ま
た、リードの厚さは、通常1000μm以下、好ましく
は500μm以下、さらに好ましくは100μm以下で
ある。厚すぎると折り曲げ耐久性が悪化する傾向にあ
り、また、ケースによる電池要素の封止が困難になる傾
向にある。リードに後述する焼鈍金属を使用することに
よる利点は、リードの厚さが厚いほど顕著である。
【0064】リードの幅は通常1mm以上20mm以
下、特に1mm以上10mm以下程度であり、リードの
外部への露出長さは通常1mm以上50mm以下程度で
ある。
下、特に1mm以上10mm以下程度であり、リードの
外部への露出長さは通常1mm以上50mm以下程度で
ある。
【0065】上記の外装材2,3,6,7は、形状可変
性を有することが好ましい。その結果、電池の形状を様
々に変更することが容易に可能となる。また、外装材の
内部を真空状態とした後、外装材の周縁部を封止するこ
とにより、電池要素1に押し付け力を付与することがで
き、その結果、サイクル特性などの電池特性を向上させ
ることができる。
性を有することが好ましい。その結果、電池の形状を様
々に変更することが容易に可能となる。また、外装材の
内部を真空状態とした後、外装材の周縁部を封止するこ
とにより、電池要素1に押し付け力を付与することがで
き、その結果、サイクル特性などの電池特性を向上させ
ることができる。
【0066】外装材の材料としては、アルミニウム、ニ
ッケルメッキをした鉄、銅等の金属、合成樹脂等を用い
ることができるが、好ましくは金属と合成樹脂が積層さ
れたラミネート状の複合材が用いられる。このラミネー
ト状の複合材を用いることにより、ケース部材の薄膜化
・軽量化が可能となり、電池全体としての容量を向上さ
せることができる。また、このような材料自身は強度に
乏しいので、本発明の効果がより顕著である。
ッケルメッキをした鉄、銅等の金属、合成樹脂等を用い
ることができるが、好ましくは金属と合成樹脂が積層さ
れたラミネート状の複合材が用いられる。このラミネー
ト状の複合材を用いることにより、ケース部材の薄膜化
・軽量化が可能となり、電池全体としての容量を向上さ
せることができる。また、このような材料自身は強度に
乏しいので、本発明の効果がより顕著である。
【0067】ラミネート状複合材としては、図15
(A)に示すように、金属層40と合成樹脂層41が積
層されたものを使用することができる。この金属層40
は水分の浸入の防止あるいは形状保持性を維持させるも
ので、アルミニウム、鉄、銅、ニッケル、チタン、モリ
ブデン、金等の単体金属やステンレス、ハステロイ等の
合金又は酸化アルミニウム等の金属酸化物でもよい。特
に加工性の優れたアルミニウムが好ましい。
(A)に示すように、金属層40と合成樹脂層41が積
層されたものを使用することができる。この金属層40
は水分の浸入の防止あるいは形状保持性を維持させるも
ので、アルミニウム、鉄、銅、ニッケル、チタン、モリ
ブデン、金等の単体金属やステンレス、ハステロイ等の
合金又は酸化アルミニウム等の金属酸化物でもよい。特
に加工性の優れたアルミニウムが好ましい。
【0068】金属層40の形成は、金属箔、金属蒸着
膜、金属スパッター等を用いて行うことができる。
膜、金属スパッター等を用いて行うことができる。
【0069】合成樹脂層41は、ケース部材の保護ある
いは電解質による侵触を防止したり、金属層と電池要素
等との接触を防止したり、あるいは金属層の保護のため
に用いられるもので、本発明において合成樹脂は、弾性
率、引張伸び率は制限されるものではない。従って本発
明における合成樹脂は一般にエラストマーと称されるも
のも含むものとする。
いは電解質による侵触を防止したり、金属層と電池要素
等との接触を防止したり、あるいは金属層の保護のため
に用いられるもので、本発明において合成樹脂は、弾性
率、引張伸び率は制限されるものではない。従って本発
明における合成樹脂は一般にエラストマーと称されるも
のも含むものとする。
【0070】合成樹脂としては、熱可塑性プラスチッ
ク、熱可塑性エラストマー類、熱硬化性樹脂、プラスチ
ックアロイが使われる。これらの樹脂にはフィラー等の
充填材が混合されているものも含んでいる。
ク、熱可塑性エラストマー類、熱硬化性樹脂、プラスチ
ックアロイが使われる。これらの樹脂にはフィラー等の
充填材が混合されているものも含んでいる。
【0071】また、ラミネート状複合材は、図15
(B)に示すように金属層40の外側面に外側保護層と
して機能するための合成樹脂層41を設けると共に、内
側面に電解質による腐蝕や金属層と電池要素との接触を
防止したり金属層を保護するための内側保護層として機
能する合成樹脂層42を積層した三層構造体とすること
ができる。
(B)に示すように金属層40の外側面に外側保護層と
して機能するための合成樹脂層41を設けると共に、内
側面に電解質による腐蝕や金属層と電池要素との接触を
防止したり金属層を保護するための内側保護層として機
能する合成樹脂層42を積層した三層構造体とすること
ができる。
【0072】この場合、外側保護層に使用する樹脂は、
好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリオ
レフィン、アイオノマー、非晶性ポリオレフィン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド等耐薬品性や機械
的強度に優れた樹脂が望ましい。
好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリオ
レフィン、アイオノマー、非晶性ポリオレフィン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド等耐薬品性や機械
的強度に優れた樹脂が望ましい。
【0073】内側保護層としては、耐薬品性の合成樹脂
が用いられ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、変
性ポリオレフィン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等を用いることができる。
が用いられ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、変
性ポリオレフィン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等を用いることができる。
【0074】また、複合材は図16に示すように金属層
40と保護層形成用合成樹脂層41、耐蝕層形成用合成
樹脂層42間にそれぞれ接着剤層43を設けることもで
きる。さらにまた、ケース部材同士を接着するために、
複合材の最内面に溶着可能なポリエチレン、ポリプロピ
レン等の樹脂からなる接着層を設けることもできる。こ
れらの金属、合成樹脂あるいは複合材を用いてケースが
形成される。ケースの成形はフィルム状体の周囲を融着
して形成してもよく、シート状体を真空成形、圧空成
形、プレス成形等によって絞り成形してもよい。また、
合成樹脂を射出成形することによって成形することもで
きる。射出成形によるときは、金属層はスパッタリング
等によって形成されるのが通常である。
40と保護層形成用合成樹脂層41、耐蝕層形成用合成
樹脂層42間にそれぞれ接着剤層43を設けることもで
きる。さらにまた、ケース部材同士を接着するために、
複合材の最内面に溶着可能なポリエチレン、ポリプロピ
レン等の樹脂からなる接着層を設けることもできる。こ
れらの金属、合成樹脂あるいは複合材を用いてケースが
形成される。ケースの成形はフィルム状体の周囲を融着
して形成してもよく、シート状体を真空成形、圧空成
形、プレス成形等によって絞り成形してもよい。また、
合成樹脂を射出成形することによって成形することもで
きる。射出成形によるときは、金属層はスパッタリング
等によって形成されるのが通常である。
【0075】外装材に凹部よりなる収容部を設けるには
絞り加工等によって行うことができる。
絞り加工等によって行うことができる。
【0076】なお、このような複合材よりなる外装材を
用いて電池を構成する場合、前記接着剤5に接する面が
合成樹脂層となるようにすることが好ましい。このよう
にすることにより、接着剤と外装材との接着力を高める
ことができる。また、非水系電池の製造時にドライルー
ム中でも容易に接着する。
用いて電池を構成する場合、前記接着剤5に接する面が
合成樹脂層となるようにすることが好ましい。このよう
にすることにより、接着剤と外装材との接着力を高める
ことができる。また、非水系電池の製造時にドライルー
ム中でも容易に接着する。
【0077】
【発明の効果】以上の通り、本発明の電池は、接合片部
が被包部に沿うように折曲されており、嵩が小さい。ま
た、この折曲された接合片部を被包部に接着テープによ
って留め付けており、折曲された接合片部が被包部から
離反することが防止されると共に、接合片部の先端から
水分等が侵入することが防止される。また、本発明の電
池は、その側面の強度、剛性が高いので、側面に衝撃を
受けた場合でも、活物質に剥れが生じることが防止され
る。
が被包部に沿うように折曲されており、嵩が小さい。ま
た、この折曲された接合片部を被包部に接着テープによ
って留め付けており、折曲された接合片部が被包部から
離反することが防止されると共に、接合片部の先端から
水分等が侵入することが防止される。また、本発明の電
池は、その側面の強度、剛性が高いので、側面に衝撃を
受けた場合でも、活物質に剥れが生じることが防止され
る。
【図1】実施の形態に係る電池の断面図である。
【図2】図1のII部分の拡大図である。
【図3】別の実施の形態に係る電池の断面図である。
【図4】外装材2,3の斜視図である。
【図5】外装材2,3の別の構成例を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】外装材6,7の構成例を示す斜視図である。
【図7】外装材8の構成例を示す斜視図である。
【図8】図7の外装材を用いた電池の製作途中の平面図
である。
である。
【図9】実施の形態に係る電池の斜視図である。
【図10】電池要素の模式的な断面図である。
【図11】正極又は負極の模式的な断面図である。
【図12】電池要素の端子部分の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図13】電池要素の別の構成例を示す断面図である。
【図14】複数の電池要素のタブとリードとの関係を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図15】(A),(B)図はそれぞれ外装材を構成す
る複合材の一例を示す縦断面図である。
る複合材の一例を示す縦断面図である。
【図16】外装材を構成する複合材の他の例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図17】異なる実施の形態に係る電池の断面図であ
る。
る。
【図18】図17の電池の斜視図である。
1 電池要素 2,3,6,7,8 外装材 4a,4b タブ 4A,4C 接合部 4B,4D 被包部 5 接着テープ 11 正極 11a 正極活物質 12 負極 12b 負極活物質 13 非流動性電解質層 15 集電体 21 リード 40 金属層 41,42 合成樹脂層 43 接着剤層
フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA01 AA10 AA17 CC02 CC06 CC10 DD06 DD13 DD14 5H029 AJ11 AJ15 AK02 AK03 AK05 AK16 AL01 AL02 AL06 AL07 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 CJ02 CJ03 CJ05 CJ06 DJ02 DJ03 DJ14 EJ01 EJ12 HJ12
Claims (4)
- 【請求項1】 電池要素が2枚の外装材間に介在され、
該外装材の周縁部同士が接合されて電池要素が密閉され
た電池であって、 該電池要素を被包している被包部と、該外装材の周縁部
同士が接合されてなる接合片部とを有した電池におい
て、 少なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿うように折
曲され、且つ該被包部に接着テープによって留め付けら
れており、 該接着テープは該接合片部の先端を覆っていることを特
徴とする電池。 - 【請求項2】 1枚の外装材が2片に折り返され、電池
要素がこれらの2片の間に介在され、該2片の折り返し
辺以外の周縁部同士が接合されて電池要素が密閉された
電池であって、 該電池要素を被包している被包部と、該外装材の周縁部
同士が接合されてなる接合片部とを有した電池におい
て、 少なくとも一部の該接合片部が該被包部に沿うように折
曲され、且つ該被包部に接着テープによって留め付けら
れており、 該接着テープは該接合片部の先端を覆っていることを特
徴とする電池。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該外装材に、
前記電池要素を収容するための凹部が予め形成されてい
ることを特徴とする電池。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、前記外装材は合成樹脂層と金属層との積層体よりな
ることを特徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060817A JP2001250516A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 電 池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060817A JP2001250516A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 電 池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001250516A true JP2001250516A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18581066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000060817A Pending JP2001250516A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 電 池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001250516A (ja) |
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