JP2001225637A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JP2001225637A JP2001225637A JP2000040044A JP2000040044A JP2001225637A JP 2001225637 A JP2001225637 A JP 2001225637A JP 2000040044 A JP2000040044 A JP 2000040044A JP 2000040044 A JP2000040044 A JP 2000040044A JP 2001225637 A JP2001225637 A JP 2001225637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- low
- flow path
- compressor
- electric motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷媒の流路切換弁を開閉操作する運転切換時
に生じていた冷媒流動音や閉止音を抑制及び防止した車
両用空調装置の提供を目的としている 【解決手段】 ガス冷媒を圧縮して送出する圧縮機と、
ガス冷媒を凝縮液化させるコンデンサと、液冷媒を減圧
膨脹させる膨脹弁と、液冷媒を気化させるエバポレータ
とを具備し、圧縮機が電動モータにより駆動されると共
に、膨脹弁及びエバポレータを複数並列に接続してなる
液冷媒流路部に流路切換弁を備えて冷媒系が形成される
車両用空調装置において、流路切換弁である電磁弁を開
閉操作して液冷媒流路部を選択切換する時、電動モータ
の低速運転指令を出力(ON)して所定時間(T1)低
速運転を実施してから電磁弁を開閉操作し、該開閉操作
からさらに所定時間(T2)経過後に低速運転指令を解
除(OFF)する。
に生じていた冷媒流動音や閉止音を抑制及び防止した車
両用空調装置の提供を目的としている 【解決手段】 ガス冷媒を圧縮して送出する圧縮機と、
ガス冷媒を凝縮液化させるコンデンサと、液冷媒を減圧
膨脹させる膨脹弁と、液冷媒を気化させるエバポレータ
とを具備し、圧縮機が電動モータにより駆動されると共
に、膨脹弁及びエバポレータを複数並列に接続してなる
液冷媒流路部に流路切換弁を備えて冷媒系が形成される
車両用空調装置において、流路切換弁である電磁弁を開
閉操作して液冷媒流路部を選択切換する時、電動モータ
の低速運転指令を出力(ON)して所定時間(T1)低
速運転を実施してから電磁弁を開閉操作し、該開閉操作
からさらに所定時間(T2)経過後に低速運転指令を解
除(OFF)する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒系に複数のエ
バポレータを備えている電気式の車両用空調装置に係
り、特に、複数のエバポレータから選択して使用するも
のに応じて冷媒流路を切換操作する時に発生する騒音を
低減する技術に関する。
バポレータを備えている電気式の車両用空調装置に係
り、特に、複数のエバポレータから選択して使用するも
のに応じて冷媒流路を切換操作する時に発生する騒音を
低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車やハイブリッドカーと
呼ばれる車両が実用化されている。一方の電気自動車
は、電池から電力を得て走行用の電動モータを駆動する
ものであるため、内燃機関エンジンは搭載されていな
い。また、ハイブリッドカーは、内燃機関エンジンと走
行用の電動モータとを併用するものであり、従来の内燃
機関エンジンを駆動源とする自動車とは異なり、内燃機
関エンジンが走行中常に運転されるようなことはない。
なお、ハイブリッドカーに搭載される内燃機関エンジン
は、主に充電装置を駆動して電動モータ駆動用の電池を
充電する目的で運転されるものである。このような電気
自動車やハイブリッドカーにおいても、車室内を空気調
和することにより乗員にとって快適な車室環境を提供す
ることができる車両用空調装置を装備している。
呼ばれる車両が実用化されている。一方の電気自動車
は、電池から電力を得て走行用の電動モータを駆動する
ものであるため、内燃機関エンジンは搭載されていな
い。また、ハイブリッドカーは、内燃機関エンジンと走
行用の電動モータとを併用するものであり、従来の内燃
機関エンジンを駆動源とする自動車とは異なり、内燃機
関エンジンが走行中常に運転されるようなことはない。
なお、ハイブリッドカーに搭載される内燃機関エンジン
は、主に充電装置を駆動して電動モータ駆動用の電池を
充電する目的で運転されるものである。このような電気
自動車やハイブリッドカーにおいても、車室内を空気調
和することにより乗員にとって快適な車室環境を提供す
ることができる車両用空調装置を装備している。
【0003】ところで、内燃機関エンジンを駆動源とし
て走行する一般的な自動車は、ブロワファン、エバポレ
ータ、ヒータコア、及び各種ダンパを備えてなる空気調
和ユニットと、低温低圧の液冷媒を空気調和ユニット内
のエバポレータへ供給する冷媒系と、高温のエンジン冷
却水を空気調和ユニット内のヒータコアへ導入する加熱
源系と、温度、湿度、日射量及び乗員の好み等の諸条件
に応じて車両用空調装置の作動制御を行う制御部とによ
り構成されている。この場合、圧縮機の駆動源として内
燃機関エンジンの出力を利用し、クラッチを介してベル
ト駆動するのが一般的である。しかし、電気自動車やハ
イブリッドカーにおいては、内燃機関エンジンが全くな
いか、あってもその運転は主として充電装置の運転など
に限られたものであるため、車両用空調装置の運転要求
と一致しない場合が多く、従って、圧縮機の駆動源とし
て内燃機関エンジンを利用するのは困難である。このた
め、電気自動車やハイブリッドカーにおいては、圧縮機
の駆動源として電動モータを採用した電気式の車両用空
気調和装置を装備することが多い。
て走行する一般的な自動車は、ブロワファン、エバポレ
ータ、ヒータコア、及び各種ダンパを備えてなる空気調
和ユニットと、低温低圧の液冷媒を空気調和ユニット内
のエバポレータへ供給する冷媒系と、高温のエンジン冷
却水を空気調和ユニット内のヒータコアへ導入する加熱
源系と、温度、湿度、日射量及び乗員の好み等の諸条件
に応じて車両用空調装置の作動制御を行う制御部とによ
り構成されている。この場合、圧縮機の駆動源として内
燃機関エンジンの出力を利用し、クラッチを介してベル
ト駆動するのが一般的である。しかし、電気自動車やハ
イブリッドカーにおいては、内燃機関エンジンが全くな
いか、あってもその運転は主として充電装置の運転など
に限られたものであるため、車両用空調装置の運転要求
と一致しない場合が多く、従って、圧縮機の駆動源とし
て内燃機関エンジンを利用するのは困難である。このた
め、電気自動車やハイブリッドカーにおいては、圧縮機
の駆動源として電動モータを採用した電気式の車両用空
気調和装置を装備することが多い。
【0004】さて、上述した従来の車両用空調装置に
は、たとえば座席が3列に配置されたワンボックスカー
などのRV車やリムジンと呼ばれる高級乗用車などのよ
うに、主として運転席及び助手席を対象とした前席用空
気調和ユニットに加えて、後席専用の空気調和ユニット
を備えたものがあり、一般に「デュアルエアコン」と呼
ばれている。このような「デュアルエアコン」の冷媒系
においては、空調しようとする空気(以下空調空気)と
熱交換して冷やすエバポレータが並列に2台配置され、
状況に応じて選択使用できるようになっている。
は、たとえば座席が3列に配置されたワンボックスカー
などのRV車やリムジンと呼ばれる高級乗用車などのよ
うに、主として運転席及び助手席を対象とした前席用空
気調和ユニットに加えて、後席専用の空気調和ユニット
を備えたものがあり、一般に「デュアルエアコン」と呼
ばれている。このような「デュアルエアコン」の冷媒系
においては、空調しようとする空気(以下空調空気)と
熱交換して冷やすエバポレータが並列に2台配置され、
状況に応じて選択使用できるようになっている。
【0005】図5は従来の冷媒系を示す系統図であり、
図中の符号1は圧縮機を駆動する電動モータ、2は圧縮
機、3はコンデンサ、4はレシーバ、5Fはフロント用
膨脹弁、5Rはリヤ用膨脹弁、6Fはフロントエバポレ
ータ、6Rはリヤエバポレータ、7は電磁弁、10は冷
媒系である。この冷媒系10では、図示のように圧縮機
2の駆動軸が別体の電動モータ1と直結されたものを採
用しているが、ハウジング内に電動モータを内蔵した密
閉型と呼ばれるものも採用可能である。この圧縮機2
は、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒
としてコンデンサ3へ送出するものである。コンデンサ
3で凝縮液化された冷媒を気液分離させるレシーバ4の
後流側は、高温高圧の液冷媒が流れる液冷媒流路部11
となる。この液冷媒流路部11は、フロント用膨脹弁5
F及びフロントエバポレータ6Fに冷媒を供給するフロ
ント流路11Fと、リヤ用膨脹弁5R及びリヤエバポレ
ータ6Rに冷媒を供給するリヤ流路11Rとに分岐さ
れ、一方のリヤ流路11Rには流路切換弁として電磁弁
7が設けられている。なお、この電磁弁7には、通常ノ
ーマルクローズ型のものが使用されている。
図中の符号1は圧縮機を駆動する電動モータ、2は圧縮
機、3はコンデンサ、4はレシーバ、5Fはフロント用
膨脹弁、5Rはリヤ用膨脹弁、6Fはフロントエバポレ
ータ、6Rはリヤエバポレータ、7は電磁弁、10は冷
媒系である。この冷媒系10では、図示のように圧縮機
2の駆動軸が別体の電動モータ1と直結されたものを採
用しているが、ハウジング内に電動モータを内蔵した密
閉型と呼ばれるものも採用可能である。この圧縮機2
は、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒
としてコンデンサ3へ送出するものである。コンデンサ
3で凝縮液化された冷媒を気液分離させるレシーバ4の
後流側は、高温高圧の液冷媒が流れる液冷媒流路部11
となる。この液冷媒流路部11は、フロント用膨脹弁5
F及びフロントエバポレータ6Fに冷媒を供給するフロ
ント流路11Fと、リヤ用膨脹弁5R及びリヤエバポレ
ータ6Rに冷媒を供給するリヤ流路11Rとに分岐さ
れ、一方のリヤ流路11Rには流路切換弁として電磁弁
7が設けられている。なお、この電磁弁7には、通常ノ
ーマルクローズ型のものが使用されている。
【0006】このような構成では、電磁弁7を閉じてお
くことによりフロント用膨脹弁5F及びフロントエバポ
レータ6Fにのみ冷媒が供給され、従って、リヤエバポ
レータ6Rはその機能を停止した状態になる。すなわ
ち、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空気
調和ユニットでは冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運転
を実施可能となる反面、リヤエバポレータ6Rが設置さ
れた後席用空気調和ユニットでは冷媒の供給がなく冷房
及び除湿運転を実施することができない。以後、このよ
うな冷媒系10の運転状態を「前席用空気調和ユニット
単独運転(前席単独運転)」と呼ぶ。
くことによりフロント用膨脹弁5F及びフロントエバポ
レータ6Fにのみ冷媒が供給され、従って、リヤエバポ
レータ6Rはその機能を停止した状態になる。すなわ
ち、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空気
調和ユニットでは冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運転
を実施可能となる反面、リヤエバポレータ6Rが設置さ
れた後席用空気調和ユニットでは冷媒の供給がなく冷房
及び除湿運転を実施することができない。以後、このよ
うな冷媒系10の運転状態を「前席用空気調和ユニット
単独運転(前席単独運転)」と呼ぶ。
【0007】一方、電磁弁7を開くことによって、リヤ
用膨脹弁5R及びリヤエバポレータ6Rにも冷媒が供給
されるようになるので、この状態ではフロントエバポレ
ータ6F及びリヤエバポレータ6Rの両方が冷却機能を
発揮できる。すなわち、フロントエバポレータ6Fが設
置された前席用空気調和ユニット及びリヤエバポレータ
6Rが設置された後席用空気調和ユニットの両方におい
て、冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運転を実施するこ
とができる。以後、このような冷媒系10の運転状態を
「前後席用空気調和ユニット併用運転(前後席併用運
転)」あるいは「デュアル運転」と呼ぶ。
用膨脹弁5R及びリヤエバポレータ6Rにも冷媒が供給
されるようになるので、この状態ではフロントエバポレ
ータ6F及びリヤエバポレータ6Rの両方が冷却機能を
発揮できる。すなわち、フロントエバポレータ6Fが設
置された前席用空気調和ユニット及びリヤエバポレータ
6Rが設置された後席用空気調和ユニットの両方におい
て、冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運転を実施するこ
とができる。以後、このような冷媒系10の運転状態を
「前後席用空気調和ユニット併用運転(前後席併用運
転)」あるいは「デュアル運転」と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の冷媒系を備えた車両用空調装置においては、電磁弁
7の開閉操作によって液冷媒流路部11を選択切換する
ことができるため、前席用空気調和ユニット単独運転及
び前後席用空気調和ユニット併用運転の運転切換が可能
であるが、この運転切換を圧縮機2を運転したまま実施
することにより、以下に説明するような異音発生の問題
が生じる。第1の問題点は、電磁弁7の開閉操作によっ
て前席単独運転と前後席併用運転との切換が実施される
と、冷媒の流れが急激に変化することによって大きな冷
媒流動音が生じることである。この冷媒流動音は、たと
えば閉状態の電磁弁7を開いて前席単独運転から前後席
併用運転に切り換えた場合、電磁弁7とリヤ膨脹弁5R
との間で冷媒圧力が急激に上昇するため、数秒間程度冷
媒の大きな流動音が発生するものである。
来の冷媒系を備えた車両用空調装置においては、電磁弁
7の開閉操作によって液冷媒流路部11を選択切換する
ことができるため、前席用空気調和ユニット単独運転及
び前後席用空気調和ユニット併用運転の運転切換が可能
であるが、この運転切換を圧縮機2を運転したまま実施
することにより、以下に説明するような異音発生の問題
が生じる。第1の問題点は、電磁弁7の開閉操作によっ
て前席単独運転と前後席併用運転との切換が実施される
と、冷媒の流れが急激に変化することによって大きな冷
媒流動音が生じることである。この冷媒流動音は、たと
えば閉状態の電磁弁7を開いて前席単独運転から前後席
併用運転に切り換えた場合、電磁弁7とリヤ膨脹弁5R
との間で冷媒圧力が急激に上昇するため、数秒間程度冷
媒の大きな流動音が発生するものである。
【0009】また、第2の問題点は、電磁弁7を閉じて
前後席併用運転から前席単独運転に切り換えた場合、電
磁弁7より大きな閉止音が生じることである。このよう
な閉止音は、リヤ流路11Rを通ってリヤ用膨脹弁5R
に向かう液冷媒の流れが瞬時に閉じる電磁弁7によって
急激に流路を遮断されることを原因として、いわゆる水
撃作用によって生じるものである。なお、上述した冷媒
流動音や閉止音については、冷媒系10を流れる冷媒循
環量が多いほど、そして電磁弁7の前後に大きな圧力差
があるほど、大きくなる傾向にある。
前後席併用運転から前席単独運転に切り換えた場合、電
磁弁7より大きな閉止音が生じることである。このよう
な閉止音は、リヤ流路11Rを通ってリヤ用膨脹弁5R
に向かう液冷媒の流れが瞬時に閉じる電磁弁7によって
急激に流路を遮断されることを原因として、いわゆる水
撃作用によって生じるものである。なお、上述した冷媒
流動音や閉止音については、冷媒系10を流れる冷媒循
環量が多いほど、そして電磁弁7の前後に大きな圧力差
があるほど、大きくなる傾向にある。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、運転切換時に生じる冷媒流動音や閉止音を抑制及
び防止することを目的としている。
ので、運転切換時に生じる冷媒流動音や閉止音を抑制及
び防止することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
車両用空調装置は、低温低圧のガス冷媒を圧縮して送出
する圧縮機と、高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させるコ
ンデンサと、高温高圧の液冷媒を減圧膨脹させる膨脹弁
と、低温低圧の液冷媒を気化させるエバポレータとを具
備し、前記圧縮機が電動モータにより駆動されると共
に、前記膨脹弁及び前記エバポレータを複数並列に接続
してなる液冷媒流路部に流路切換弁を備えて冷媒系が形
成される車両用空調装置であって、前記流路切換弁を開
閉操作して前記液冷媒流路部を選択切換する時、前記電
動モータの低速運転指令を出力(ON)して所定時間
(T1)低速運転を実施してから前記流路切換弁を開閉
操作し、該開閉操作からさらに所定時間(T2)経過後
に前記低速運転指令を解除(OFF)するようにしたこ
とを特徴とするものである。
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
車両用空調装置は、低温低圧のガス冷媒を圧縮して送出
する圧縮機と、高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させるコ
ンデンサと、高温高圧の液冷媒を減圧膨脹させる膨脹弁
と、低温低圧の液冷媒を気化させるエバポレータとを具
備し、前記圧縮機が電動モータにより駆動されると共
に、前記膨脹弁及び前記エバポレータを複数並列に接続
してなる液冷媒流路部に流路切換弁を備えて冷媒系が形
成される車両用空調装置であって、前記流路切換弁を開
閉操作して前記液冷媒流路部を選択切換する時、前記電
動モータの低速運転指令を出力(ON)して所定時間
(T1)低速運転を実施してから前記流路切換弁を開閉
操作し、該開閉操作からさらに所定時間(T2)経過後
に前記低速運転指令を解除(OFF)するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0012】このような車両用空調装置によれば、液冷
媒流路部を選択切換する時、電動モータの低速運転指令
を出力(ON)して所定時間(T1)低速運転を実施し
てから流路切換弁を開閉操作し、さらに開閉操作から所
定時間(T2)経過した後に低速運転指令を解除(OF
F)するようにしたので、圧縮機を低速運転した状態で
開閉操作が実施されることになる。このため、冷媒の流
動が低流速の状態で流路切換弁を開閉操作することにな
るので、冷媒流動音や閉止音の発生を抑制または防止す
ることができる。
媒流路部を選択切換する時、電動モータの低速運転指令
を出力(ON)して所定時間(T1)低速運転を実施し
てから流路切換弁を開閉操作し、さらに開閉操作から所
定時間(T2)経過した後に低速運転指令を解除(OF
F)するようにしたので、圧縮機を低速運転した状態で
開閉操作が実施されることになる。このため、冷媒の流
動が低流速の状態で流路切換弁を開閉操作することにな
るので、冷媒流動音や閉止音の発生を抑制または防止す
ることができる。
【0013】上記車両用空調装置においては、前記液冷
媒流路部のそれぞれに流路切換弁を備えていることが好
ましく、これにより、全てのエバポレータを単独で運転
したり、あるいは、同時に運転できるエバポレータの組
合せを自由に選択することが可能になる。この場合、前
記流路切換弁の閉操作については、前記流路切換弁の閉
操作が、前記低速運転指令を出力(ON)して所定時間
(T1)低速運転を実施してから前記低速運転指令を解
除(OFF)するのと同時に実施してもよく、これによ
り、圧縮機の低速運転時間を最小限に抑えて冷媒流動音
や閉止音の発生を抑制または防止することができる。
媒流路部のそれぞれに流路切換弁を備えていることが好
ましく、これにより、全てのエバポレータを単独で運転
したり、あるいは、同時に運転できるエバポレータの組
合せを自由に選択することが可能になる。この場合、前
記流路切換弁の閉操作については、前記流路切換弁の閉
操作が、前記低速運転指令を出力(ON)して所定時間
(T1)低速運転を実施してから前記低速運転指令を解
除(OFF)するのと同時に実施してもよく、これによ
り、圧縮機の低速運転時間を最小限に抑えて冷媒流動音
や閉止音の発生を抑制または防止することができる。
【0014】そして、上記車両用空調装置においては、
前記電動モータがインバータ制御され、前記低速運転指
令により前記圧縮機が最低速運転されるようにするのが
好ましい。
前記電動モータがインバータ制御され、前記低速運転指
令により前記圧縮機が最低速運転されるようにするのが
好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用空調装
置の一実施形態を図面に基づいて説明する。図3は本発
明の第1の実施形態に係る冷媒系を示す系統図であり、
図中の符号1は圧縮機駆動用の電動モータ、2は圧縮
機、3はコンデンサ、4はレシーバ、5Fはフロント用
膨脹弁、5Rはリア用膨脹弁、6Fはフロントエバポレ
ータ、6Rはリアエバポレータ、7は電磁弁、10は冷
媒系、20は制御部、21はデュアル運転スイッチであ
る。
置の一実施形態を図面に基づいて説明する。図3は本発
明の第1の実施形態に係る冷媒系を示す系統図であり、
図中の符号1は圧縮機駆動用の電動モータ、2は圧縮
機、3はコンデンサ、4はレシーバ、5Fはフロント用
膨脹弁、5Rはリア用膨脹弁、6Fはフロントエバポレ
ータ、6Rはリアエバポレータ、7は電磁弁、10は冷
媒系、20は制御部、21はデュアル運転スイッチであ
る。
【0016】この冷媒系10では、低温低圧のガス冷媒
を圧縮する圧縮機2が別体の電動モータ1と連結されて
モータ駆動されるようになっている。この電動モータ1
は、制御部20によって運転制御されるものであり、低
速から高速まで回転(運転)速度の変換が可能なインバ
ータ制御の電動モータを採用している。なお、電動モー
タ1をハウジング内に内蔵した構成の密閉型圧縮機を採
用してもよい。この電動モータ1で駆動される圧縮機2
は、冷媒系10内のエバポレータから送られてきた低温
低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒としてコ
ンデンサ3へ送出するものである。
を圧縮する圧縮機2が別体の電動モータ1と連結されて
モータ駆動されるようになっている。この電動モータ1
は、制御部20によって運転制御されるものであり、低
速から高速まで回転(運転)速度の変換が可能なインバ
ータ制御の電動モータを採用している。なお、電動モー
タ1をハウジング内に内蔵した構成の密閉型圧縮機を採
用してもよい。この電動モータ1で駆動される圧縮機2
は、冷媒系10内のエバポレータから送られてきた低温
低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒としてコ
ンデンサ3へ送出するものである。
【0017】コンデンサ3に送られた高温高圧のガス冷
媒は、通常外気と熱交換して凝縮液化され、高温高圧の
液冷媒となる。この状態の液冷媒は液体と気体とが混合
しているため、気液を分離させる目的でレシーバ4を通
過させる。この結果、レシーバ4の後流側は、気体の冷
媒が分離されて高温高圧の液冷媒のみが流れる液冷媒流
路部11となる。この液冷媒流路部11は、フロント用
膨脹弁5F及びフロントエバポレータ6Fに冷媒を供給
するフロント流路11Fと、リヤ用膨脹弁5R及びリヤ
エバポレータ6Rに冷媒を供給するリヤ流路11Rとに
分岐され、一方のリヤ流路11Rには流路切換弁として
電磁弁7が設けられている。フロント用膨脹弁5F及び
リヤ用膨脹弁5Rを通過する高温高圧の液冷媒は、減圧
膨脹することで低温低圧の液(霧状)冷媒となる。そし
て、この低温低圧の液冷媒を供給されるフロントエバポ
レータ6F及びリヤエバポレータ6Rにおいては、液冷
媒が空調空気と熱交換することで気化し、低温低圧のガ
ス冷媒となって圧縮機2へ送られる。以下、上述した低
温低圧のガス冷媒は、圧縮機、コンデンサ、レシーバ、
膨脹弁及びエバポレータの順に冷媒系10を循環して流
れ、熱のやりとりを伴う状態変化を繰り返すことで冷凍
サイクルが形成される。
媒は、通常外気と熱交換して凝縮液化され、高温高圧の
液冷媒となる。この状態の液冷媒は液体と気体とが混合
しているため、気液を分離させる目的でレシーバ4を通
過させる。この結果、レシーバ4の後流側は、気体の冷
媒が分離されて高温高圧の液冷媒のみが流れる液冷媒流
路部11となる。この液冷媒流路部11は、フロント用
膨脹弁5F及びフロントエバポレータ6Fに冷媒を供給
するフロント流路11Fと、リヤ用膨脹弁5R及びリヤ
エバポレータ6Rに冷媒を供給するリヤ流路11Rとに
分岐され、一方のリヤ流路11Rには流路切換弁として
電磁弁7が設けられている。フロント用膨脹弁5F及び
リヤ用膨脹弁5Rを通過する高温高圧の液冷媒は、減圧
膨脹することで低温低圧の液(霧状)冷媒となる。そし
て、この低温低圧の液冷媒を供給されるフロントエバポ
レータ6F及びリヤエバポレータ6Rにおいては、液冷
媒が空調空気と熱交換することで気化し、低温低圧のガ
ス冷媒となって圧縮機2へ送られる。以下、上述した低
温低圧のガス冷媒は、圧縮機、コンデンサ、レシーバ、
膨脹弁及びエバポレータの順に冷媒系10を循環して流
れ、熱のやりとりを伴う状態変化を繰り返すことで冷凍
サイクルが形成される。
【0018】このような構成では、電磁弁7を閉じてお
くことによりフロント用膨脹弁5F及びフロントエバポ
レータ6Fが設けられたフロント流路11Fにのみ冷媒
が供給され、リヤ用膨脹弁5R及びリヤエバポレータ6
Rが設けられたリヤ流路11Rには冷媒が供給されない
前席単独運転の状態になる。従って、冷媒系10におい
ては、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空
気調和ユニットでは冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運
転を実施可能となり、一方、リヤエバポレータ6Rが設
置された後席用空気調和ユニットでは冷媒の供給がなく
冷房及び除湿運転を実施することができない。一方、電
磁弁7を開くことによって、リヤ用膨脹弁5R及びリヤ
エバポレータ6Rが設けられたリヤ流路11Rにも冷媒
が供給されて前後席併用運転(デュアル運転)になり、
この運転状態では、フロントエバポレータ6F及びリヤ
エバポレータ6Rの両方が冷却機能を発揮できる。すな
わち、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空
気調和ユニット及びリヤエバポレータ6Rが設置された
後席用空気調和ユニットの両方において、冷媒の供給を
受けて冷房及び除湿運転を実施することができる。
くことによりフロント用膨脹弁5F及びフロントエバポ
レータ6Fが設けられたフロント流路11Fにのみ冷媒
が供給され、リヤ用膨脹弁5R及びリヤエバポレータ6
Rが設けられたリヤ流路11Rには冷媒が供給されない
前席単独運転の状態になる。従って、冷媒系10におい
ては、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空
気調和ユニットでは冷媒の供給を受けて冷房及び除湿運
転を実施可能となり、一方、リヤエバポレータ6Rが設
置された後席用空気調和ユニットでは冷媒の供給がなく
冷房及び除湿運転を実施することができない。一方、電
磁弁7を開くことによって、リヤ用膨脹弁5R及びリヤ
エバポレータ6Rが設けられたリヤ流路11Rにも冷媒
が供給されて前後席併用運転(デュアル運転)になり、
この運転状態では、フロントエバポレータ6F及びリヤ
エバポレータ6Rの両方が冷却機能を発揮できる。すな
わち、フロントエバポレータ6Fが設置された前席用空
気調和ユニット及びリヤエバポレータ6Rが設置された
後席用空気調和ユニットの両方において、冷媒の供給を
受けて冷房及び除湿運転を実施することができる。
【0019】さて、上述したように冷媒系10の運転状
態は、電磁弁7の開閉操作によって前席単独運転または
前後席併用運転のいずれかを選択して切り換えられる
が、このような切換操作を行う場合には以下に説明する
ような手順で実施する。図1に示すタイムチャートは第
1実施例を示しており、(a)は前席単独運転から前後
席併用運転に切り換える場合、(b)は前後席併用運転
から前席単独運転へ切り換える場合である。
態は、電磁弁7の開閉操作によって前席単独運転または
前後席併用運転のいずれかを選択して切り換えられる
が、このような切換操作を行う場合には以下に説明する
ような手順で実施する。図1に示すタイムチャートは第
1実施例を示しており、(a)は前席単独運転から前後
席併用運転に切り換える場合、(b)は前後席併用運転
から前席単独運転へ切り換える場合である。
【0020】図1(a)に示すように、前席単独運転中
は電動モータ1に通電されており、インバータ制御によ
り空調負荷に応じた回転速度で圧縮機2が運転され、か
つ、電磁弁7が閉じられている。この運転状態から時間
t1でデュアル運転スイッチ21が操作されると、同ス
イッチONの信号を受けた制御部20が電動モータの低
速運転指令を出力(ON)し、電動モータ1は低速運転
に切り換えられる。すなわち、電動モータ1はインバー
タ制御により最低の回転速度で運転されるようになり、
この結果、電動モータ1を駆動源とする圧縮機2も最低
速度での運転に切り換えられる。従って、圧縮機2が低
温低圧のガス冷媒を圧縮して送出する能力は低下し、少
量のガス冷媒が冷媒系10へ供給されることになる。こ
のような低速運転指令ONによる最低速運転の状態から
所定時間T1経過した後、時間t2において電磁弁7を
開く。そして、この電磁弁7の開操作からさらに所定時
間T2経過した時間t3において、制御部20から電動
モータの低速運転指令を解除(OFF)する信号を出力
する。この結果、圧縮機2は空調負荷に応じた通常の回
転速度で運転されることになるので、低温低圧の液冷媒
を圧縮して必要量送出する冷媒のポンプ機能が発揮され
る。
は電動モータ1に通電されており、インバータ制御によ
り空調負荷に応じた回転速度で圧縮機2が運転され、か
つ、電磁弁7が閉じられている。この運転状態から時間
t1でデュアル運転スイッチ21が操作されると、同ス
イッチONの信号を受けた制御部20が電動モータの低
速運転指令を出力(ON)し、電動モータ1は低速運転
に切り換えられる。すなわち、電動モータ1はインバー
タ制御により最低の回転速度で運転されるようになり、
この結果、電動モータ1を駆動源とする圧縮機2も最低
速度での運転に切り換えられる。従って、圧縮機2が低
温低圧のガス冷媒を圧縮して送出する能力は低下し、少
量のガス冷媒が冷媒系10へ供給されることになる。こ
のような低速運転指令ONによる最低速運転の状態から
所定時間T1経過した後、時間t2において電磁弁7を
開く。そして、この電磁弁7の開操作からさらに所定時
間T2経過した時間t3において、制御部20から電動
モータの低速運転指令を解除(OFF)する信号を出力
する。この結果、圧縮機2は空調負荷に応じた通常の回
転速度で運転されることになるので、低温低圧の液冷媒
を圧縮して必要量送出する冷媒のポンプ機能が発揮され
る。
【0021】このように、電磁弁7を開操作する前に圧
縮機2を最低速運転にしておくと、冷媒系10における
冷媒の循環量が極めて少ない状態で電磁弁7を開くこと
ができる。このため、前席単独運転中は電磁弁7に流路
を遮断されて冷媒の循環がなく、電磁弁7の上流側(レ
シーバ4側)と大きな圧力差があった電磁弁7下流側の
リヤ流路11Rには、電磁弁7が開くのと同時に比較的
ゆっくりと高温高圧の液冷媒が流れ込む。しかも、電磁
弁7を開いてから圧縮機2の運転が通常の回転速度に戻
されるまで所定時間T2を設けてあるので、この所定時
間T2の間に液冷媒がリヤ流路11Rに流れ込んで、電
磁弁7の上流側及び下流側にあった圧力差はほとんどな
い状態となる。従って、電磁弁7を開操作する運転切換
時には、リヤ流路11Rに冷媒が急激に流れ込むような
ことはなく、従来と比較してゆっくりとしたものになる
ため、その流動音も小さなものとなる。なお、上述した
所定時間T1,T2は、リヤ流路11Rの配管長などに
より最適値は変化するものであるが、一般的な車両用空
調装置においては、T1を1秒程度、T2を0.5秒程
度に設定すればよく、いずれも極めて短時間であるため
空調フィーリングに悪影響を及ぼす心配はない。
縮機2を最低速運転にしておくと、冷媒系10における
冷媒の循環量が極めて少ない状態で電磁弁7を開くこと
ができる。このため、前席単独運転中は電磁弁7に流路
を遮断されて冷媒の循環がなく、電磁弁7の上流側(レ
シーバ4側)と大きな圧力差があった電磁弁7下流側の
リヤ流路11Rには、電磁弁7が開くのと同時に比較的
ゆっくりと高温高圧の液冷媒が流れ込む。しかも、電磁
弁7を開いてから圧縮機2の運転が通常の回転速度に戻
されるまで所定時間T2を設けてあるので、この所定時
間T2の間に液冷媒がリヤ流路11Rに流れ込んで、電
磁弁7の上流側及び下流側にあった圧力差はほとんどな
い状態となる。従って、電磁弁7を開操作する運転切換
時には、リヤ流路11Rに冷媒が急激に流れ込むような
ことはなく、従来と比較してゆっくりとしたものになる
ため、その流動音も小さなものとなる。なお、上述した
所定時間T1,T2は、リヤ流路11Rの配管長などに
より最適値は変化するものであるが、一般的な車両用空
調装置においては、T1を1秒程度、T2を0.5秒程
度に設定すればよく、いずれも極めて短時間であるため
空調フィーリングに悪影響を及ぼす心配はない。
【0022】次に、図1(b)に基づいて、前後席併用
運転から前席単独運転への切換操作を説明する。前後席
併用運転中においては、前席単独運転と同様に電動モー
タ1に通電されており、圧縮機2はインバータ制御によ
り空調負荷に応じた回転速度で運転されている。しか
し、電磁弁7は開いた状態にあり、リヤ流路11Rにも
冷媒が供給されている。この運転状態から時間t1でデ
ュアル運転スイッチ21が操作されると、同スイッチ2
1のOFF信号を受けた制御部20が電動モータの低速
運転指令を出力(ON)し、インバータ制御により電動
モータ1を最低の回転速度に切り換える。この結果、圧
縮機2の運転速度も最低速となるので、低温低圧のガス
冷媒を圧縮して送出する量は少量となる。このように低
速運転指令ONの状態から所定時間T1経過した後、時
間t2において電磁弁7を閉じる。そして、この電磁弁
7の閉操作からさらに所定時間T2経過した時間t3に
おいて、制御部20から電動モータの低速運転指令を解
除(OFF)する信号を出力する。この結果、圧縮機2
は空調負荷に応じた通常の回転速度で運転されるように
なるので、低温低圧の液冷媒を圧縮して必要量送出する
冷媒のポンプ機能が発揮される。
運転から前席単独運転への切換操作を説明する。前後席
併用運転中においては、前席単独運転と同様に電動モー
タ1に通電されており、圧縮機2はインバータ制御によ
り空調負荷に応じた回転速度で運転されている。しか
し、電磁弁7は開いた状態にあり、リヤ流路11Rにも
冷媒が供給されている。この運転状態から時間t1でデ
ュアル運転スイッチ21が操作されると、同スイッチ2
1のOFF信号を受けた制御部20が電動モータの低速
運転指令を出力(ON)し、インバータ制御により電動
モータ1を最低の回転速度に切り換える。この結果、圧
縮機2の運転速度も最低速となるので、低温低圧のガス
冷媒を圧縮して送出する量は少量となる。このように低
速運転指令ONの状態から所定時間T1経過した後、時
間t2において電磁弁7を閉じる。そして、この電磁弁
7の閉操作からさらに所定時間T2経過した時間t3に
おいて、制御部20から電動モータの低速運転指令を解
除(OFF)する信号を出力する。この結果、圧縮機2
は空調負荷に応じた通常の回転速度で運転されるように
なるので、低温低圧の液冷媒を圧縮して必要量送出する
冷媒のポンプ機能が発揮される。
【0023】このように、電磁弁7を閉操作する前に圧
縮機2を最低速運転の状態にしておくと、冷媒系10に
おける冷媒の循環が少量の状態で電磁弁7を閉じること
ができる。このため、前後席併用運転中電磁弁7に流路
を遮断されることなく液冷媒が循環していたリヤ流路1
1Rにおいては、瞬時に閉となる電磁弁7に流路を遮断
されても水撃作用が生じるようなことはない。すなわ
ち、瞬時に閉じられた電磁弁7の弁体に大きな流速の液
冷媒が流路を遮断されるようなことはなく、従って、大
きな閉止音が発生するのを防止することができる。しか
も、電磁弁7が閉じてから圧縮機2が通常の回転速度で
運転されるまで所定時間T2を設けてあるので、この所
定時間T2の間に冷媒系10内の圧力はほぼ均一化され
た状態となり、圧縮機2の通常運転再開による冷媒流動
音も小さなものとなる。なお、上述した所定時間T1,
T2は、リヤ流路11Rの配管長などにより最適値は変
化するものであるが、一般的な車両用空調装置において
は、T1を1秒程度、T2を0.5秒程度に設定すれば
よく、いずれも極めて短時間であるため空調フィーリン
グに悪影響を及ぼす心配はない。
縮機2を最低速運転の状態にしておくと、冷媒系10に
おける冷媒の循環が少量の状態で電磁弁7を閉じること
ができる。このため、前後席併用運転中電磁弁7に流路
を遮断されることなく液冷媒が循環していたリヤ流路1
1Rにおいては、瞬時に閉となる電磁弁7に流路を遮断
されても水撃作用が生じるようなことはない。すなわ
ち、瞬時に閉じられた電磁弁7の弁体に大きな流速の液
冷媒が流路を遮断されるようなことはなく、従って、大
きな閉止音が発生するのを防止することができる。しか
も、電磁弁7が閉じてから圧縮機2が通常の回転速度で
運転されるまで所定時間T2を設けてあるので、この所
定時間T2の間に冷媒系10内の圧力はほぼ均一化され
た状態となり、圧縮機2の通常運転再開による冷媒流動
音も小さなものとなる。なお、上述した所定時間T1,
T2は、リヤ流路11Rの配管長などにより最適値は変
化するものであるが、一般的な車両用空調装置において
は、T1を1秒程度、T2を0.5秒程度に設定すれば
よく、いずれも極めて短時間であるため空調フィーリン
グに悪影響を及ぼす心配はない。
【0024】続いて、図2に示す第2実施例のタイムチ
ャートを説明する。図2において、(a)は前席単独運
転から前後席併用運転に切り換える場合、(b)は前後
席併用運転から前席単独運転へ切り換える場合である。
この第2実施例は、(b)の前後席併用運転から前席単
独運転へ切り換える場合が第1実施例と異なっているの
で、以下ではこれについて説明する。この場合において
も、前述した第1実施例の前後席併用運転と同様に電動
モータ1に通電されており、圧縮機2が電動モータ1を
インバータ制御された通常の回転速度で運転されてい
る。しかし、電磁弁7は開いた状態にあり、リヤ流路1
1Rにも高温高圧の液冷媒が供給されている。この運転
状態から時間t1でデュアル運転スイッチ21が操作さ
れると、同スイッチ21のOFF信号を受けた制御部2
0が電動モータの低速運転指令を出力(ON)し、電動
モータ1はインバータ制御により最低速運転に切り換え
られる。この結果、圧縮機2は最低速度で運転されるよ
うになるので、低温低圧のガス冷媒を圧縮しての送出量
は少なくなる。
ャートを説明する。図2において、(a)は前席単独運
転から前後席併用運転に切り換える場合、(b)は前後
席併用運転から前席単独運転へ切り換える場合である。
この第2実施例は、(b)の前後席併用運転から前席単
独運転へ切り換える場合が第1実施例と異なっているの
で、以下ではこれについて説明する。この場合において
も、前述した第1実施例の前後席併用運転と同様に電動
モータ1に通電されており、圧縮機2が電動モータ1を
インバータ制御された通常の回転速度で運転されてい
る。しかし、電磁弁7は開いた状態にあり、リヤ流路1
1Rにも高温高圧の液冷媒が供給されている。この運転
状態から時間t1でデュアル運転スイッチ21が操作さ
れると、同スイッチ21のOFF信号を受けた制御部2
0が電動モータの低速運転指令を出力(ON)し、電動
モータ1はインバータ制御により最低速運転に切り換え
られる。この結果、圧縮機2は最低速度で運転されるよ
うになるので、低温低圧のガス冷媒を圧縮しての送出量
は少なくなる。
【0025】このように低速運転指令がONの状態から
所定時間T1経過した後、時間t2において電磁弁7を
閉じ、さらに、この電磁弁7の閉操作と同時に、制御部
20から電動モータの低速運転指令を解除(OFF)と
する信号を出力する。この結果、電動モータ1は、電磁
弁7が閉じるのと同時に空調負荷に応じた通常の回転速
度での運転に戻るため、圧縮機2の運転もより短時間で
通常運転に戻すことができ、従って、水撃作用により発
生する閉止音の防止に加えて、圧縮機2の運転停止によ
る冷房・除湿機能停止時間を短縮することができる。な
お、電磁弁7の閉操作から電動モータ1の低速運転指令
解除(OFF)するまでの所定時間T2については、第
1実施例の0.5秒程度から第2実施例の同時(T2=
0)の間で適当な値を選択して設定可能なことはいうま
でもない。
所定時間T1経過した後、時間t2において電磁弁7を
閉じ、さらに、この電磁弁7の閉操作と同時に、制御部
20から電動モータの低速運転指令を解除(OFF)と
する信号を出力する。この結果、電動モータ1は、電磁
弁7が閉じるのと同時に空調負荷に応じた通常の回転速
度での運転に戻るため、圧縮機2の運転もより短時間で
通常運転に戻すことができ、従って、水撃作用により発
生する閉止音の防止に加えて、圧縮機2の運転停止によ
る冷房・除湿機能停止時間を短縮することができる。な
お、電磁弁7の閉操作から電動モータ1の低速運転指令
解除(OFF)するまでの所定時間T2については、第
1実施例の0.5秒程度から第2実施例の同時(T2=
0)の間で適当な値を選択して設定可能なことはいうま
でもない。
【0026】図4は本発明の第2の実施形態に係る冷媒
系を示す系統図であり、図中の符号1は圧縮機駆動用の
電動モータ、2は圧縮機、3はコンデンサ、4はレシー
バ、5Fはフロント用膨脹弁、5Rはリヤ用膨脹弁、6
Fはフロントエバポレータ、6Rはリヤエバポレータ、
7Fはフロント用電磁弁、7Rはリヤ用電磁弁、10A
は冷媒系、20は制御部、21はデュアル運転スイッチ
である。この実施形態では、レシーバ4の後流側で液冷
媒流路部11が二つに分岐されたフロント流路11F及
びリヤ流路11Rのそれぞれに、流路切換弁としてフロ
ント電磁弁7F及びリヤ電磁弁7Rが設けられている。
このような冷媒系10Aの構成とすれば、フロント流路
11Fまたはリヤ流路11Rのいずれか一方を選択して
高温高圧の液冷媒を供給したり、あるいは、フロント流
路11F及びリヤ流路11Rの両方に液冷媒を供給する
ことが可能になる。すなわち、上述した第1の実施形態
の構成にはないフロント電磁弁7Fを追加して設けたこ
とにより、前席単独運転や前後席併用運転に加えて、リ
ヤエバポレータ6Rのみに液冷媒を供給して冷房・除湿
機能を発揮させる「後席単独運転」が可能になる。
系を示す系統図であり、図中の符号1は圧縮機駆動用の
電動モータ、2は圧縮機、3はコンデンサ、4はレシー
バ、5Fはフロント用膨脹弁、5Rはリヤ用膨脹弁、6
Fはフロントエバポレータ、6Rはリヤエバポレータ、
7Fはフロント用電磁弁、7Rはリヤ用電磁弁、10A
は冷媒系、20は制御部、21はデュアル運転スイッチ
である。この実施形態では、レシーバ4の後流側で液冷
媒流路部11が二つに分岐されたフロント流路11F及
びリヤ流路11Rのそれぞれに、流路切換弁としてフロ
ント電磁弁7F及びリヤ電磁弁7Rが設けられている。
このような冷媒系10Aの構成とすれば、フロント流路
11Fまたはリヤ流路11Rのいずれか一方を選択して
高温高圧の液冷媒を供給したり、あるいは、フロント流
路11F及びリヤ流路11Rの両方に液冷媒を供給する
ことが可能になる。すなわち、上述した第1の実施形態
の構成にはないフロント電磁弁7Fを追加して設けたこ
とにより、前席単独運転や前後席併用運転に加えて、リ
ヤエバポレータ6Rのみに液冷媒を供給して冷房・除湿
機能を発揮させる「後席単独運転」が可能になる。
【0027】また、図4に示した第2の実施形態では、
液冷媒流路部11がフロント流路11F及びリヤ流路1
1Rの二つに分岐されているが、これを三つまたはそれ
以上に分岐して並列に接続し、それぞれの流路適所に電
磁弁を設置することも可能である。このような構成とす
れば、各電磁弁の開閉状態を組み合わせることによっ
て、たとえば三列に分岐させた場合には、それぞれの流
路に設置されたエバポレータを一台だけ選択して運転す
る3種類の単独運転、適当な二台を選択して組み合わせ
る3種類の二台同時運転、三台のエバポレータを全て同
時に運転する三台同時運転というように、多様な運転形
態が可能になる。
液冷媒流路部11がフロント流路11F及びリヤ流路1
1Rの二つに分岐されているが、これを三つまたはそれ
以上に分岐して並列に接続し、それぞれの流路適所に電
磁弁を設置することも可能である。このような構成とす
れば、各電磁弁の開閉状態を組み合わせることによっ
て、たとえば三列に分岐させた場合には、それぞれの流
路に設置されたエバポレータを一台だけ選択して運転す
る3種類の単独運転、適当な二台を選択して組み合わせ
る3種類の二台同時運転、三台のエバポレータを全て同
時に運転する三台同時運転というように、多様な運転形
態が可能になる。
【0028】そして、上述した第2の実施形態の冷媒系
10Aにおいても、運転切換を行う際には図1または図
2に示したタイムチャートに基づいてフロント電磁弁7
F及びリヤ電磁弁7Rを開閉操作する。このため、電磁
弁を開く際には冷媒流動音の発生を抑制して小さくする
ことができ、また、電磁弁を閉じる際には閉止音の発生
を防止することができる。
10Aにおいても、運転切換を行う際には図1または図
2に示したタイムチャートに基づいてフロント電磁弁7
F及びリヤ電磁弁7Rを開閉操作する。このため、電磁
弁を開く際には冷媒流動音の発生を抑制して小さくする
ことができ、また、電磁弁を閉じる際には閉止音の発生
を防止することができる。
【0029】ところで、これまで説明した実施形態は、
インバータ制御により回転速度が可変の電動モータ1を
使用して圧縮機2の容量制御を行うものであったが、本
発明はこれに限定されることはなく、電動モータ1の回
転速度を可変として圧縮機2の容量制御を実施できるた
の手段を備えた車両用空調装置にも適用可能なことは言
うまでもない。
インバータ制御により回転速度が可変の電動モータ1を
使用して圧縮機2の容量制御を行うものであったが、本
発明はこれに限定されることはなく、電動モータ1の回
転速度を可変として圧縮機2の容量制御を実施できるた
の手段を備えた車両用空調装置にも適用可能なことは言
うまでもない。
【0030】
【発明の効果】上述した本発明の車両用空調装置によれ
ば、冷媒の流動を停止させてから流路切換弁(電磁弁)
を開閉操作するようにしたので、運転切換時における冷
媒流動音や閉止音のような異音発生を小さく、あるい
は、異音発生を防止することが可能になる。このように
異音発生が抑制または防止されることは、快適な車室内
環境を提供するという車両用空調装置にとって好ましい
ことであり、車両用空調装置及びこれを搭載した車両の
商品性を向上させる上で大きな効果を奏する。
ば、冷媒の流動を停止させてから流路切換弁(電磁弁)
を開閉操作するようにしたので、運転切換時における冷
媒流動音や閉止音のような異音発生を小さく、あるい
は、異音発生を防止することが可能になる。このように
異音発生が抑制または防止されることは、快適な車室内
環境を提供するという車両用空調装置にとって好ましい
ことであり、車両用空調装置及びこれを搭載した車両の
商品性を向上させる上で大きな効果を奏する。
【図1】 本発明の第1実施例を示す電磁弁の開閉及び
クラッチのON/OFFを示すタイムチャート図であ
る。
クラッチのON/OFFを示すタイムチャート図であ
る。
【図2】 本発明の第2実施例を示す電磁弁の開閉及び
クラッチのON/OFFを示すタイムチャート図であ
る。
クラッチのON/OFFを示すタイムチャート図であ
る。
【図3】 本発明に係る車両用空調装置の第1の実施形
態を示す冷媒系の系統図である。
態を示す冷媒系の系統図である。
【図4】 本発明に係る車両用空調装置の第2の実施形
態を示す冷媒系の系統図である。
態を示す冷媒系の系統図である。
【図5】 従来の車両用空調装置に係る冷媒系の系統図
である。
である。
1 電動モータ 2 圧縮機 3 コンデンサ 4 レシーバ 5F フロント用膨脹弁 5R リヤ用膨脹弁 6F フロントエバポレータ 6R リヤエバポレータ 7 電磁弁(流路切換弁) 7F フロント電磁弁(流路切換弁) 7R リヤ電磁弁(流路切換弁) 10,10A 冷媒系 11 液冷媒流路部 11F フロント流路 11R リヤ流路 20 制御部 21 デュアル運転スイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 低温低圧のガス冷媒を圧縮して送出す
る圧縮機と、高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させるコン
デンサと、高温高圧の液冷媒を減圧膨脹させる膨脹弁
と、低温低圧の液冷媒を気化させるエバポレータとを具
備し、前記圧縮機が電動モータにより駆動されると共
に、前記膨脹弁及び前記エバポレータを複数並列に接続
してなる液冷媒流路部に流路切換弁を備えて冷媒系が形
成される車両用空調装置であって、 前記流路切換弁を開閉操作して前記液冷媒流路部を選択
切換する時、前記電動モータの低速運転指令を出力(O
N)して所定時間(T1)低速運転を実施してから前記
流路切換弁を開閉操作し、該開閉操作からさらに所定時
間(T2)経過後に前記低速運転指令を解除(OFF)
するようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 前記液冷媒流路部のそれぞれに流路切
換弁を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両
用空調装置。 - 【請求項3】 前記流路切換弁の閉操作が、前記低速
運転指令を出力(ON)して所定時間(T1)低速運転
を実施してから前記低速運転指令を解除(OFF)する
のと同時に実施されることを特徴とする請求項1または
2記載の車両用空調装置。 - 【請求項4】 前記電動モータがインバータ制御さ
れ、前記低速運転指令により前記圧縮機が最低速運転さ
れるることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040044A JP2001225637A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040044A JP2001225637A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225637A true JP2001225637A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18563506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000040044A Pending JP2001225637A (ja) | 2000-02-17 | 2000-02-17 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001225637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020121737A1 (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 | 車両用空気調和装置 |
-
2000
- 2000-02-17 JP JP2000040044A patent/JP2001225637A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020121737A1 (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 | 車両用空気調和装置 |
CN113165472A (zh) * | 2018-12-12 | 2021-07-23 | 三电汽车空调系统株式会社 | 车用空调装置 |
CN113165472B (zh) * | 2018-12-12 | 2024-06-11 | 三电株式会社 | 车用空调装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5899086A (en) | Heat pump type air conditioning system for automotive vehicle | |
US20070151270A1 (en) | Refrigerating cycle | |
KR20010007279A (ko) | 히트펌프식 차량용 공조장치 | |
JP2010111222A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2013244844A (ja) | 車両用ヒートポンプ空調システム | |
JPH1134640A (ja) | 車両用空調装置 | |
WO2020129495A1 (ja) | 車両用空気調和装置 | |
WO2011145277A1 (ja) | 車両用冷暖房装置 | |
JP2019104393A (ja) | 車両用暖房装置 | |
JP2006015965A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000343934A (ja) | ヒートポンプ式車両用空調装置 | |
JP4263646B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2001225637A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4370035B2 (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JP2000280733A (ja) | 自動車用空気調和装置 | |
JP2001354029A (ja) | ヒートポンプ式車両用空調装置 | |
JPH10119553A (ja) | 自動車用空気調和装置 | |
JP3830242B2 (ja) | ヒートポンプ式自動車用空気調和装置 | |
JP4346781B2 (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JP3246249B2 (ja) | 電気自動車用ヒートポンプ冷暖房除湿制御装置 | |
JPH0640248A (ja) | 自動車用空調装置 | |
JP2001225636A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000055484A (ja) | 空気調和装置 | |
JPS6015218A (ja) | 自動車用空気調和装置 | |
JP6107780B2 (ja) | 車両の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090602 |