JP2001130042A - サーマルヘッドの駆動制御方法及び装置 - Google Patents

サーマルヘッドの駆動制御方法及び装置

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JP2001130042A
JP2001130042A JP31262899A JP31262899A JP2001130042A JP 2001130042 A JP2001130042 A JP 2001130042A JP 31262899 A JP31262899 A JP 31262899A JP 31262899 A JP31262899 A JP 31262899A JP 2001130042 A JP2001130042 A JP 2001130042A
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shift register
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JP31262899A
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English (en)
Inventor
Tomoyoshi Nishimura
友良 西村
Kanji Nakanishi
寛次 中西
Nobuo Katsuma
伸雄 勝間
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアル転送方式のシフトレジスタに効率良
く駆動データを転送する。 【解決手段】 補助パルス用コンパレータ24と、主パ
ルス用コンパレータ23とを設ける。補助パルス用比較
データ発生器28を設け、比較データを降順に発生させ
てコンパレータ24に送る。主パルス用比較データ発生
器27を設け、比較データを昇順に発生させてコンパレ
ータ23に送る。ラインメモリ22からの画像データを
上位ビットと下位ビットとに分けて、先ず下位ビットを
補助パルス用コンパレータ24で比較する。この比較に
より得られた補助パルス駆動データをシフトレジスタ2
6に送る。次に上位ビットを主パルス用コンパレータ2
3で比較して主パルス駆動データを得て、これをシフト
レジスタ26に送る。上位ビットの画像データに基づ
き、補助パルスを1まとまりにした主パルス駆動データ
を得るので、シフトレジスタ26へのデータ転送時間を
大幅に減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに用
いられるサーマルヘッド駆動制御方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタの一態様として、ライ
ン状に多数の発熱素子を並べたサーマルヘッドを用いて
画像を記録するラインプリンタがある。このようなライ
ンプリンタでは、ラインメモリから読み出した画像デー
タと比較データ発生器からの比較データとをコンパレー
タで比較して各発熱素子毎の駆動データを発生させ、こ
の駆動データをシフトレジスタにシリアルに入力し、こ
のシフトレジスタの信号に基づき各発熱素子毎の駆動デ
ータを発生させ、この駆動データとストローブ信号とに
基づき、各発熱素子を駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーマルプリンタで
は、製造コストを下げるために、一般的には、安価なシ
リアル転送方式のシフトレジスタを用いて、データの転
送を行っている。このため、1回の発熱時間は、シフト
レジスタにおけるデータ転送時間に左右される。例え
ば、1つのドライバICの発熱素子ドライブ数をDn、
階調数をKn、最大データ転送クロック周期をTc、1
画素を記録するためのライン周期Tとすると、T>Dn
×Tc×Knの関係になる。したがって、従来は、サー
マルヘッドのドライバICの制約から、Dn×Tc以下
の時間分解能を得ることができず、高階調・高速プリン
トには限界があった。例えば、データ転送クロック周期
が8MHzで、シフトレジスタが64ビットの場合には、
最小時間分解能は8μSとなる。市場から要求される解
像度、階調数、印画速度を実現しようとすると、最小時
間分解能は1μS以下が必要になる。このため、1ライ
ンの記録時間を短縮して高速プリントを行おうとする
と、高価なパラレル転送方式のシフトレジスタを用いる
必要があり、製造コストが上昇するという問題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、製造コストを上げることなく高階調・高速なプリ
ントを可能にしたサーマルヘッドの駆動制御方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のサーマルヘッドの駆動制御方法で
は、画像データに基づく発熱素子への通電パルスを複数
の主パルスと複数の補助パルスとに分けて行うサーマル
ヘッドの駆動制御方法において、前記複数の主パルスの
先頭に前記複数の補助パルスを付けて、前記発熱素子へ
の通電パルスを構成し、前記補助パルスの周期が主パル
スの最小時間幅以上となり、且つ、前記複数の補助パル
スの通電時間の合計が主パルスの最小時間幅以上になる
ように、補助パルスを設定している。なお、前記主パル
ス1個分に相当する補助パルスの個数で、前記画像デー
タを除し、その商を主パルス個数とし、余りを補助パル
スの個数とすることが好ましい。
【0006】また、請求項3記載のサーマルヘッドの駆
動制御方法では、ラインメモリからの画像データを上位
ビットと下位ビットとに分けて、先ず下位ビットを補助
パルス用コンパレータで比較し、これをシフトレジスタ
に送り、次に上位ビットを主パルス用コンパレータで比
較し、これをシフトレジスタに送り、補助パルスに対す
る前記シフトレジスタからの補助駆動パルスに対しては
補助パルス用のストローブ信号を、主パルスに対する前
記シフトレジスタからの主駆動パルスに対しては主パル
ス用のストローブ信号を送って、各発熱素子を駆動して
いる。
【0007】また、請求項5記載のサーマルヘッドの駆
動制御装置では、ラインメモリからの画像データのう
ち、下位ビット画像データを比較データと比較して補助
パルス駆動データを発生させる補助パルス用コンパレー
タと、前記ラインメモリからの画像データのうち、上位
ビット画像データを比較データと比較して主パルス駆動
データを発生させる主パルス用コンパレータと、これら
コンパレータからの駆動データを選択的に前記シフトレ
ジスタに送るセレクタと、補助パルスに対しては補助パ
ルス用のストローブ信号を、主パルスに対して主パルス
用のストローブ信号をゲート回路に送るストローブ信号
発生部とを備えている。なお、前記下位ビット画像デー
タに対する比較データを降順に発生させ、前記上位ビッ
ト画像データに対する比較データを昇順に発生させるこ
とが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図2において、カラー感熱記録紙
10はプラテンローラ11とサーマルヘッド12で挟ま
れた状態で、搬送ローラ対13により送られる。この送
り中にサーマルヘッド12により、イエロー、マゼン
タ、シアンの各色画像が三色面順次により記録され、フ
ルカラー画像が得られる。また、イエロー画像の記録時
には、イエロー定着ランプ14が発光し、イエロー感熱
発色層が光定着される。また、マゼンタ画像の記録時に
は、マゼンタ定着ランプ15が発光し、マゼンタ感熱発
色層が光定着される。
【0009】サーマルヘッド12には発熱素子アレイ1
7が設けられている。この発熱素子アレイ17には、図
1に示すように、多数の発熱素子171 〜17n が主走
査方向にライン状に形成されている。各発熱素子171
〜17n は抵抗素子から構成されており、1画素を熱記
録する際に、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギをカ
ラー感熱記録紙10に与える。
【0010】図1は、カラー感熱プリンタの電気回路を
示すものである。フレームメモリ20には、例えば電子
スチルカメラで撮影した1フレームの画像データが、色
毎に分離された状態で書き込まれている。この画像デー
タは、階調レベルを表しており、この画像データに応じ
て記録画素の各色の濃度を決める。階調表現加熱に際し
て、プリントコントローラ21により、フレームメモリ
20からプリントすべき色の画像データが1ラインずつ
読み出されて画像データ用のラインメモリ22に書き込
まれる。
【0011】プリントコントローラ21はマイクロコン
ピュータから構成されており、各部をシーケンス制御す
る。そして、ラインメモリ22から画像データを読み出
し、これを主パルス用コンパレータ23、及び補助パル
ス用コンパレータ24で比較データと比較して、駆動デ
ータを発生させ、これをセレクタ25を介して、シフト
レジスタ26に送る。
【0012】主パルス用コンパレータ23には、7ビッ
トからなる画像データの内、上位の4ビットが入力さ
れ、この上位ビット画像データと、主パルス用比較デー
タ発生器27からの比較データとを比較し、上位ビット
画像データが比較データよりも大きいときに「H」の駆
動データをセレクタ25を介してシフトレジスタ26に
送り、それ以外は「L」の駆動データをセレクタ25を
介してシフトレジスタ26に送る。
【0013】主パルス用比較データ発生器27は、 4ビ
ットのアップカウンタから構成されており、「0」,
「1」,・・・「F」の16個の比較データを昇順に発
生させる。
【0014】補助パルス用コンパレータ24は、7ビッ
トからなる画像データの内、下位の3ビットが入力さ
れ、この下位ビット画像データと補助パルス用比較デー
タ発生器28からの比較データとを比較し、下位ビット
画像データが比較データよりも大きいときに「H」の駆
動データをセレクタ25を介してシフトレジスタ26に
送り、それ以外は「L」の駆動データをセレクタ25を
介してシフトレジスタ26に送る。
【0015】補助パルス用比較データ発生器28は、3
ビットのダウンカウンタから構成されており、「7」,
・・・「0」の8個の比較データを降順に発生させる。
【0016】セレクタ25は補助パルス用コンパレータ
24及び主パルス用コンパレータ23からの駆動データ
を切り替えて、この駆動データをシフトレジスタ26に
送る。セレクタ25は、先ず補助パルス用コンパレータ
24からの駆動データを順に送った後に、主パルス用コ
ンパレータ23からの駆動データを順に送る。
【0017】セレクタ25からのシリアルな駆動データ
は、プリントコントローラ21からのクロック信号によ
ってシフトレジスタ26内でシフトされてパラレル信号
に変換される。シフトレジスタ26でパラレルに変換さ
れた駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレイ
30にラッチされる。
【0018】アンドゲートアレイ31は、ストローブ信
号「H」が入力されている期間内に、駆動データが
「H」の場合に「H」の信号を出力する。
【0019】アンドゲートアレイ31の各出力端子に
は、トランジスタ321 〜32n が接続されている。こ
れらのトランジスタ321 〜32n は、アンドゲートア
レイ31の出力が「H」の場合にオンする。これらのト
ランジスタ321 〜32n には、発熱素子171 〜17
n が直列に接続されている。
【0020】プリントコントローラ21は、発熱素子1
1 〜17n のオン時間とオフ時間とを決定するための
ストローブ信号を発生する。ストローブ信号は、主パル
ス用と補助パルス用との2種類があり、これらがラッチ
時のシフトレジスタ26のデータ内容に応じて、アンド
ゲートアレイ31に送られる。
【0021】図3(A)〜(C)は、発熱素子171
17n への駆動信号の一例を表している。本実施形態で
は、下位3ビットと上位4ビットとに分けて、比較デー
タと比較しているため、128階調レベルの駆動信号で
は、最初に下位3ビット分のオン時間が短い補助パルス
が7個分送られた後に、上位4ビット分のオン時間が長
い主パルスが15個分送られる。なお、図中の符号T1
は、1ラインを記録するに要する時間(ライン周期)で
あり、T2は補助パルス期間、T3は主パルス期間、T
4は冷却期間である。T5は補助パルス周期であり、T
6は主パルス最小時間であり、T6=T5に設定されて
いる。
【0022】前記駆動信号において、補助パルス幅T7
と、主パルス幅(主パルス最小時間)T6とは、プリン
トすべき色によってその長さが変えられている。各感熱
発色層を感熱発色させるための熱エネルギは、深層にな
るほど大きなエネルギを必要とするため、イエロー感熱
記録時と、マゼンタ感熱記録時と、シアン感熱記録時と
では、イエロー、マゼンタ、シアンの順に熱エネルギが
高くなるように、その長さT6,T7が長くなるように
ストローブ信号が設定される。このパルス幅T6,T7
を決定するストローブ信号は、各色毎に予め求められて
おり、これがルックアップテーブルメモリとして、プリ
ントコントローラ21内のメモリに記憶されている。な
お、補助パルス幅T7の補助パルス期間T2における合
計(通電時間)は、主パルスの最小時間T6と同じに設
定しているが、これは、それ以上に設定してもよい。
【0023】図3(A)に示すように、128階調レベ
ルの画素を記録するときの駆動信号は、7個の補助パル
スを有したパルス列とこれに続いて15個の主パルスを
有したパルス列とが連続した駆動パルスとなり、これに
より発熱素子で128階調レベルの画素が記録される。
また、(B)は、107階調レベルの画素を記録する際
の駆動パルスの一例であり、この場合には、2個の補助
パルスとこれに続いて13個の主パルスとを有するパル
ス列から構成される。また、(C)は、85階調レベル
の画素を記録する際の駆動パルスの一例であり、この場
合には、4個の補助パルスとこれに続いて10個の主パ
ルスを有するパルス列とから構成される。
【0024】図3(D)は、従来例におけるストローブ
信号を示しており、T8はライン周期であり、T9はス
トローブ期間であり、T10は冷却期間である。(E)
は従来例における128階調レベルの駆動信号を示して
おり、この駆動信号は、例えば127個の駆動パルスか
らなるパルス列から構成される。このように、従来で
は、128階調の中間調を表現する場合に、シフトレジ
スタにコンパレータの出力を1発熱素子に対して128
回のデータシフトを行い、駆動パルスを得ているが、本
実施形態では、補助パルスの8回と主パルスの16回の
24回で128階調の中間調を表現する駆動パルス列を
得ることができ、データシフト回数を減らして処理時間
を短縮することができる。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。先
ず、イエロー画像の記録では、イエロー画像の1ライン
目がラインメモリ22に書き込まれる。そして、補助パ
ルス用コンパレータ24により、「7」〜「0」の8個
の比較データを順に用いて、全発熱素子171 〜17n
について、画像データの下位3ビットにつき、比較が行
われる。この下位ビットの比較が終了すると、次に画像
データの上位4ビットにつき、「0」〜「F」の16個
の比較データを順に用いて、全発熱素子について、主パ
ルス用コンパレータ23により、比較が行われる。
【0026】これらコンパレータ23,24では、画像
データと比較データとの比較に基づき駆動データを出力
する。そして、補助パルス用コンパレータ24における
8回の比較と、主パルス用コンパレータにおける16回
の比較とによる24回の比較で、1画素記録用の駆動デ
ータを得ることができる。したがって、従来のように1
28階調では128回の比較を行うものに比べてその比
較回数及びシフトレジスタ26へのデータ転送回数を大
幅に減らすことができ、処理時間を短縮することができ
る。
【0027】シフトレジスタ26に送られた駆動データ
は、各比較データによる1ライン分の比較が終了した時
点でラッチアレイ30でラッチされる。そして、アンド
ゲートアレイ31では、このラッチアレイ30からの1
ライン分の駆動データとストローブ信号とのアンドをと
り、このアンドゲートアレイ31からの出力で各トラン
ジスタ321 〜32n を駆動させる。これにより、各発
熱素子171 〜17nが画像データの階調レベルに応じ
て駆動され、カラー感熱記録紙10に画像データに応じ
た濃度となるように1画素が記録される。以下、同様に
して次々とイエロー画像が記録される。この記録中に、
イエロー定着ランプ14が点灯して、イエロー画像の記
録エリアを光定着する。イエロー画像の記録が終了する
と、記録紙10が搬送ローラ対13により戻されて、同
じ記録エリアに対して、同様の処理でマゼンタ画像が記
録され、また、マゼンタ定着ランプ15によりマゼンタ
画像の定着が行われる。次に、シアン画像が記録され
る。このようにして、三色面順次により、フルカラー画
像が得られる。
【0028】上記実施形態では、主パルス用と補助パル
ス用との2つのコンパレータ23,24を設けたが、こ
の他に、図4に示すようにコンパレータ40は1つとし
て、セレクタ41を介して、下位ビットと上位ビットと
に分けてコンパレータ40に送り、このコンパレータ4
0からの駆動データをシフトレジスタ26に送ってもよ
い。なお、上記実施形態と同じ構成部材には同一符号が
付してある。
【0029】上記実施形態では、主パルス用として上位
ビットを4桁分とし、補助パルス用として下位ビットを
3桁分として、128階調の中間調を表現したが、画像
データのビット数や、主パルス用及び補助パルス用の桁
数は、適宜変更してよい。例えば、下位4ビット、上位
4ビットの8ビットデータの場合には、256階調の中
間調を表現することができる。同様にして、上記下位4
ビット、上位8ビットの12ビットデータの場合には、
4096階調の中間調を表現することができる。
【0030】上記実施形態では、上位ビットと下位ビッ
トとに分けることで、主パルスと補助パルスとを得た
が、この他に、上位と下位とに分けることなく、単に分
周して、主パルスと補助パルスとを得てもよい。例え
ば、補助パルスを5個で主パルスを表す場合には、階調
データを「5」で除して、得られた商を主パルスの個数
とし、余りを補助パルスの個数としてもよい。
【0031】上記実施形態では、各色の記録毎に同じ数
の補助パルスを用いたが、これに代えて、記録する色毎
に、補助パルス数の個数を変えてもよい。また、補助パ
ルスの個数の他に、ストローブ信号の幅や電圧等を変更
してもよい。更には、補助パルスの個数やストローブ信
号の幅、電圧等は、環境温度やプリンタ内の発熱素子の
温度によって変更してもよい。
【0032】上記実施形態では、シフトレジスタ26か
らの補助パルス駆動データに対しては補助パルス用のス
トローブ信号を、シフトレジスタ26からの主パルス駆
動データに対しては主パルス用のストローブ信号を送っ
て、各発熱素子171 〜17 n を駆動し、このときの補
助パルス用ストローブ信号は、主パルス用のストローブ
信号よりも幅の狭いものを用いたが、この他に、補助パ
ルスによる駆動期間中は、オフ時間を設けた幅の狭いパ
ルスを用いることなく、単に発熱素子の駆動電圧を主パ
ルス用駆動データにおけるものよりも低く設定すること
で、同様に、補助パルス駆動データによる発熱制御を行
ってもよい。
【0033】上記実施形態では、階調表現パルスをコン
パレータを介してシフトレジスタに送るようにしたが、
この他に、特開平7−81118号公報に示されるよう
に、感熱発色層を発色直前まで加熱するバイアス加熱と
階調表現加熱とを行うタイプに本発明を適用してもよ
い。
【0034】上記実施形態では、定着ランプ14,15
を有するカラー感熱記録方式のプリンタに本発明を実施
したが、この他に、インクリボンを用いる昇華型感熱プ
リンタ等の他の方式のサーマルプリンタに本発明を実施
してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、複数の主パルスの先頭
に前記複数の補助パルスを付けて、前記発熱素子への通
電パルスを構成し、前記補助パルスの周期が主パルスの
最小時間幅以上となり、且つ、前記複数の補助パルスの
通電時間の合計が主パルスの最小時間幅以上になるよう
に、補助パルスを設定したから、データをシリアルに転
送するシフトレジスタを用いたサーマルヘッドの駆動制
御装置において、シフトレジスタへのデータ転送時間を
大幅に短縮することができる。例えば、128階調の場
合には、従来は128回の比較を行ってこれらをシフト
レジスタに転送したが、本発明では、補助パルスを用い
る分、これらの転送回数を減らすことができる。例え
ば、補助パルスを7個で主パルス1個分とする場合に
は、補助パルス分の8回と主パルス分の16回との24
回の比較及びこれのデータ転送でよく、シフトレジスタ
へのデータ転送時間を短くすることができる。このよう
に、補助パルスを用いることにより、Dn(1つのドラ
イバICの発熱素子ドライブ数)×Tc(データ転送ク
ロック周期)以下の時間分解能が得られ、パラレル転送
方式の高価なシフトレジスタを用いることなく、高階調
・高速なプリントを実現することができる。
【0036】ラインメモリからの画像データを上位ビッ
トと下位ビットとに分けて、先ず下位ビットを補助パル
ス用コンパレータで比較し、これをシフトレジスタに送
り、次に上位ビットを主パルス用コンパレータで比較
し、これをシフトレジスタに送ることにより、補助パル
ス及び主パルスを簡単に作成することができる。
【0037】補助パルス用コンパレータにおける比較デ
ータを降順に発生させ、主パルス用コンパレータにおけ
る比較データを昇順に発生させることにより、補助パル
ス列と主パルス列とを連続させることができ、冷却期間
が間に発生することがなく、発熱素子を効率良く駆動す
ることができる。特に、補助パルス列を主パルス列の前
に配置するから、補助パルス列による加熱を効果的に作
用させることができる。すなわち、補助パルス列を主パ
ルス列の後に配置すると、中間濃度域では冷却によって
補助パルス列が効かなくなることがあるが、これを無く
して効率良く加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッド駆動制御装置の要部を
示すブロック図である。
【図2】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】本発明におけるストローブ信号及び発熱素子駆
動データの波形と、従来のストローブ信号の波形とを示
す線図である。
【図4】他の実施形態におけるサーマルヘッド駆動制御
装置の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙 12 サーマルヘッド 14,15 定着ランプ 17 発熱素子アレイ 171 〜17n 発熱素子 22 ラインメモリ 23 主パルス用コンパレータ 24 補助パルス用コンパレータ 25 セレクタ 26 シフトレジスタ 27 主パルス用比較データ発生器 28 補助パルス用比較データ発生器 40 コンパレータ 41 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝間 伸雄 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2C066 AA01 AA12 AC01 AC13 AC17 AD03 CD04 CD11 CD14 CD19 CD27 CD28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づく発熱素子への通電パ
    ルスを複数の主パルスと複数の補助パルスとに分けて行
    うサーマルヘッドの駆動制御方法において、 前記複数の主パルスの先頭に前記複数の補助パルスを付
    けて、前記発熱素子への通電パルスを構成し、 前記補助パルスの周期が主パルスの最小時間幅以上とな
    り、且つ、前記複数の補助パルスの通電時間の合計が主
    パルスの最小時間幅以上になるように、補助パルスを設
    定したことを特徴とするサーマルヘッドの駆動制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記主パルス1個分に相当する補助パル
    スの個数で、前記画像データを除し、その商を主パルス
    個数とし、余りを補助パルスの個数とすることを特徴と
    する請求項1記載のサーマルヘッドの駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 ラインメモリから読み出した画像データ
    と比較データ発生器からの比較データとをコンパレータ
    で比較して各発熱素子毎の駆動データを発生させ、この
    駆動データをシフトレジスタにシリアルに入力し、この
    シフトレジスタの信号に基づき各発熱素子毎の駆動デー
    タを発生させ、この駆動データとストローブ信号とに基
    づきライン状に並べた発熱素子を駆動するサーマルヘッ
    ドの駆動制御方法において、 前記ラインメモリからの画像データを上位ビットと下位
    ビットとに分けて、先ず下位ビットをコンパレータで比
    較して補助パルス駆動データを得て、この補助パルス駆
    動データをシフトレジスタに送り、次に上位ビットをコ
    ンパレータで比較して主パルス駆動データを得て、この
    主パルス駆動データを前記シフトレジスタに送り、前記
    シフトレジスタからの補助パルス駆動データに対しては
    補助パルス用のストローブ信号を、前記シフトレジスタ
    からの主パルス駆動データに対しては主パルス用のスト
    ローブ信号を送って、各発熱素子を駆動することを特徴
    とするサーマルヘッドの駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 前記補助パルス駆動データを得るための
    前記コンパレータにおける比較データを降順に発生さ
    せ、前記主パルス駆動データを得るための前記コンパレ
    ータにおける比較データを昇順に発生させることを特徴
    とする請求項3記載のサーマルヘッドの駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 ラインメモリから読み出した画像データ
    と比較データ発生器からの比較データとをコンパレータ
    で比較して各発熱素子毎の駆動データを発生し、この駆
    動データをシフトレジスタにシリアルに入力し、このシ
    フトレジスタの信号に基づき各発熱素子毎の駆動データ
    を発生させ、この駆動データとストローブ信号とに基づ
    きゲート回路を介してライン状に並べた発熱素子を駆動
    するサーマルヘッドの駆動制御装置において、 前記ラインメモリからの画像データのうち、下位ビット
    画像データを比較データと比較して補助パルス駆動デー
    タを発生させる補助パルス用コンパレータと、前記ライ
    ンメモリからの画像データのうち、上位ビット画像デー
    タを比較データと比較して主パルス駆動データを発生さ
    せる主パルス用コンパレータと、これらコンパレータか
    らの駆動データを選択的に前記シフトレジスタに送るセ
    レクタと、補助パルスに対しては補助パルス用のストロ
    ーブ信号を、主パルスに対して主パルス用のストローブ
    信号を前記ゲート回路に送るストローブ信号発生部とを
    備えたことを特徴とするサーマルヘッドの駆動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記下位ビット画像データに対する比較
    データを前記比較データ発生器により降順に発生させ、
    前記上位ビット画像データに対する比較データを前記比
    較データ発生器により昇順に発生させることを特徴とす
    る請求項5記載のサーマルヘッドの駆動制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337380A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Ricoh Elemex Corp サーマルヘッド駆動方法
JP2008290299A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Shinko Electric Co Ltd プリンタ、プリンタの制御方法、プリンタの制御プログラム
JP2011042163A (ja) * 2009-07-24 2011-03-03 Rohm Co Ltd サーマルプリントヘッド、サーマルプリンタおよびプリンタシステム

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