JP2001057230A - 非水電解液型二次電池 - Google Patents

非水電解液型二次電池

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JP2001057230A
JP2001057230A JP11231406A JP23140699A JP2001057230A JP 2001057230 A JP2001057230 A JP 2001057230A JP 11231406 A JP11231406 A JP 11231406A JP 23140699 A JP23140699 A JP 23140699A JP 2001057230 A JP2001057230 A JP 2001057230A
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secondary battery
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electrolyte secondary
electrode active
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Fumiko Hashimoto
史子 橋本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウムイオンをドープ及び脱ドープできる
正極活物質及び負極活物質と、非水電解液とを用いた非
水電解液型二次電池の寿命を更に伸ばし、且つ重負荷特
性を確実に向上させること。 【解決手段】 リチウム複合酸化物を正極活物質に用い
る正極15と、黒鉛を負極活物質に用いる負極14と、
これらを分離するセパレータ16と、アルキルピロカー
ボネート及びリチウム複合酸化物を含有する非水電解液
とを用いた非水電解液型二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムをドープ
又は脱ドープする正極活物質及び負極活物質と、非水電
解液とを用いた非水電解液型二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ、ラジカセ等のポー
タブル機器の普及に伴い、使い捨てである一次電池に代
って繰り返し使用できる二次電池に対する需要が高まっ
てきている。
【0003】このような二次電池としては従来から鉛電
池が知られているが、現在、使用されている二次電池の
ほとんどは、アルカリ電解液を用いたニッケルカドミウ
ム電池である。しかし、この電池の電圧は約1.2Vし
かないので、電池のエネルギー密度を向上させることが
困難であり、しかも常温での自己放電率が1ケ月で20
%以上と高い欠点もある。
【0004】そこで、電解液に非水溶媒を使用し、また
負極にリチウム等の軽金属を使用することによって、、
電圧が3V以上と高く、高エネルギー密度を有し、しか
も自己放電率が低い非水電解液二次電池が検討されてき
た。しかし、このような電池では、負極に使用する金属
リチウム等が充放電の繰り返しによりデンドライト状に
成長して正極と接触し、その結果、電池内部に短絡が生
じ易く短寿命であるという欠点があった。このためリチ
ウム等を他の金属と合金化し、この合金を負極に使用し
た非水電解液二次電池が検討された。
【0005】一方、最近になって、放電電圧が高く、自
己放電が少なく、かつサイクル寿命の大きい二次電池と
して、負極に炭素材料のようなリチウムイオンをドー
プ、脱ドープすることができる物質を用い、正極にリチ
ウムコバルト複合酸化物等のリチウム複合酸化物を用い
た非水電解液二次電池が盛んに研究開発されるようにな
った。
【0006】この種の非水電解液二次電池では、負極活
物質として黒鉛に代表される炭素材料を、正極活物質と
してLiX MO2 (Mは、1種類または2種以上の遷移
金属を表わし、0.05<x<1.10である)を、電
解質としてLiPF6 やLiBF4 などを使用する。そ
して非水溶媒としては、炭酸プロピレン、炭酸エチレ
ン、γ−ブチロラクトン、炭酸ジエチル、炭酸エチルメ
チル、炭酸ジメチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、1,2−ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒド
ロフラン等が用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のエステル類は充電状態で分解したり、正極活物質を不
安定化したり、電解液への活物質の溶け出し等を引き起
こし、電池特性に悪影響を与えてしまう。そのため、長
期にわたる充放電の繰り返しや保存性に劣り、寿命が短
く、重負荷特性が低かった。
【0008】本発明は上記事情を改善するためになされ
たもので、その目的は、前記ドープ及び脱ドープ機能を
備えた非水電解液型二次電池の寿命をさらに伸ばし、重
負荷特性を向上させた非水電解液型二次電池を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の非水電解
液型二次電池は、リチウムをドープ又は脱ドープする正
極活物質及び負極活物質と、非水電解液とを用いた非水
電解液型二次電池であって、前記非水電解液に下記一般
式で表わされるアルキルピロカーボネートが含有されて
いることを特徴とする。
【化2】 (ただし、Rはアルキル基である。)。
【0010】本発明の非水電解液型二次電池は、その非
水電解液に前記アルキルピロカーボネートが含有されて
いるので、重負荷特性が確実に向上し、且つ電池の寿命
を更に伸ばすことができる。
【0011】このような効果が発現するのは、このアル
キルピロカーボネートが初期充電時に負極の表面にイオ
ン伝導性の優れた保護膜を形成し、その保護膜が溶媒に
よる電極表面での副反応を防止し、リチウムイオンのド
ープ、脱ドープをスムーズにするからだと考えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる前記アルキル
ピロカーボネートは、前記RがCn 2n+1(ただし、n
=1〜10、特に1〜3の整数)で表わされるものが好
ましい。前記nが4以上では発明の効果が十分発揮され
ないことがある。
【0013】また、前記アルキルピロカーボネートは前
記非水電解液の非水溶液中に0.5〜10重量%含有さ
れていることが望ましい。この含有量が0.5重量%未
満では、発明の効果が十分でなく、また10重量%を越
えると、電池の特性が低下することがある。この含有量
は更に1.0〜5.0重量%が望ましい。
【0014】また、前記正極物質として好ましいのはリ
チウム複合酸化物であり、前記負極物質として好ましい
のは炭素材料である。
【0015】さらに、上記リチウム複合酸化物として
は、一般的LiX MO2 (ただし、Mは1種以上の遷移
金属を表わし、0.05≦x≦1.10である。)で表
わされるものが望ましい。
【0016】そして、上記炭素材料としては、黒鉛(グ
ラファイト)、ソフトカーボン又はハードカーボンが好
ましい。
【0017】さらに、本発明においては、前記非水電解
液中に電解質としてリチウム化合物が含有されているこ
とが好ましい。
【0018】以下、好ましい実施の形態を挙げて、適
宜、図面を参照しながら本発明をさらに具体的に説明す
る。
【0019】図1は、本発明の実施の形態による非水電
解液型二次電池の構造を示すものである。この二次電池
は円筒状の電池缶10の内壁とセンターピン11との間
に、それぞれ集電体12、13と一体に負極14と正極
15とがセバレータ16を介して交互に巻回された積層
構造を有し、この電極積層体20は非水電解液(図示せ
ず)が含浸されている。電極積層体20の上下には絶縁
板17が設けられ、その下部は負極リード18に接続す
る電池缶底部19で塞がれ、またその上部は正極リード
21に接続し、過充・放電時に内部ガス圧を放出する安
全弁22と、さらにその上を覆う電池蓋23とによって
塞がれている。なお、図中の24は正・負極間を絶縁す
るガスケット、25は過放電防止用のPTC(Positive
temperature coefficient) 素子である。
【0020】この非水電解液型二次電池においては、基
本的にリチウムイオンのドープ及び脱ドープの可態な、
正極14と負極15とから構成され、これらの電極は通
常、多孔物質等からなるセパレータ16を介して分離さ
れた状態で、有機溶媒にリチウム化合物を溶解した非水
電解液中に浸漬されている。
【0021】正極15にはたとえばリチウム複合酸化物
等の正極活物質が、また負極14にはたとえば黒鉛等の
負極活物質が用いられ、通常これらの活物質は金属箔等
の集電体12、13に保持された状態で、極として用い
られる。正極活物質も負極活物質も、いずれも分子構造
的に、リチウムイオンがドープ及び脱ドープできる層構
造を有している点で共通している。
【0022】そして、電極材料と非水電解液は殆ど反応
を起こさず、電解液中をリチウムイオンが移動する原理
となっており、放電の際には負極14からリチウムイオ
ンが離脱(脱ドープ)し、セパレータ16を通って正極
15側へ移動し、充電の際には逆にリチウムイオンが正
極15から離れて、負極14側に入り込む(ドープ)。
【0023】かかる構成及び動作原理を有する非水電解
液型二次電池は、エネルギー密度が高いこと(例えば
体積密度で370Wh/l、重量エネルギー密度で15
0Wh/kgが得られる)、平均作動電圧が高いこと
(例えばニッケルカドミウム蓄電池の約3倍の端子電圧
が得られる)、メモリー効果がないこと、サイクル
寿命が長いこと(例えば500回以上のサイクル)、
自己放電が少ないこと〔(例えば、10%/月)以
下〕、放電曲線の特徴を利用することにより、残存容
量表示が容易、等々の如く、従来の二次電池には見られ
ない特長を有している。
【0024】本発明者の研究によると、上記構成の非水
電解液型二次電池の電解液に、前記構造式で表わされる
アルキルピロカーボネートを添加すると、電池の寿命
(サイクル寿命)がさらに伸び、且つ重電荷特性を確実
に向上させることができる。
【0025】このような顕著な効果が発現するのは、添
加されたアルキルピロカーボネートが負極の表面にイオ
ン伝導性の優れた保護膜を生成し、この保護膜が電極表
面での電解液中の溶媒の副反応を防止し、その結果、リ
チウムのドープ、脱ドープがスムーズになるからである
と考えられる。
【0026】本発明にとって好ましい前記アルキルピロ
カーボネートとは、そのRがCn 2n+1(ただし、n=
1〜10、好ましくは1〜3の整数)で表わされるもの
であり、このnが大きすぎると、前記の効果が不十分と
なることがある。なお、前記アルキル基は分子構造中、
左右対称形が望ましいが、非対称形であってもよい。
【0027】また、本発明に用いる前記アルキルピロカ
ーボネートの電解液に対する添加量は0.5〜10重量
%とするのが好ましく、1.0〜5.0重量%とするの
が更に好ましい。この添加量が少なすぎて特に0.5重
量%未満では、前記の効果が不十分になることがあり、
また多すぎて特に10重量%を越えると、電池の特性が
低下することがある。
【0028】本発明に用いるリチウムのドープ及び脱ド
ープが可能な負極活物質として、まず炭素材料を挙げる
ことができる。
【0029】その具体例としては、熱分解炭素類、コー
クス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コー
クス等)、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分
子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を焼成
したもの)炭素繊維、活性炭などがあるが、好ましいの
はグラファイト、ソフトカーボン(易黒鉛化性炭素)ハ
ードカーボン(難黒鉛化性炭素)である。
【0030】グラファイトは天然黒鉛でも人造黒鉛でも
よいが、たとえばd002 (黒鉛化度)が約0.336n
m、Lc(c軸方向の層構造の重なり)が100を越え
るもの、D50(粒径)が30nm前後、BET(比表面
積)が2m2 /g前後のものが好ましい。ハードカーボ
ンとしては、たとえばd002 が0.37〜0.38nm
のものが好ましい。
【0031】なお、本発明では上記炭素材料に限らず、
負極活物質として、リチウムイオンのドープ、脱ドープ
の可能な結晶質又は非晶質の金属酸化物も使用できる。
【0032】本発明に用いる正極活物質としては、一般
式LiX MO2 で表わされるリチウム複合酸化物が好ま
しい。ただし、上記一般式において、Mは1種又は2種
以上の遷移金属を表し、0.05≦x≦1.10であ
る。
【0033】上記複合酸化物の好ましい例を挙げると、
LiCoO2 、LiNiO2 、LiX NiZ Co(1-Z)
2 (但し、0<z<1)、LiMn2 4 などがあ
る。これらの酸化物は、たとえばリチウム、コバルト、
ニッケル等の炭酸塩を組成に応じて混合し、酸素の存在
下に600℃〜1000℃の高温で焼成することによっ
て調製できる。なお、出発原料は上記炭酸塩以外にも水
酸化物や酸化物なども使用可能である。
【0034】本発明に用いる電解質としては、二次電池
の用途に公知な物質でよく、たとえば、LiClO4
LiAsF6 、LiPF6 、LiBF4 、LiB(C6
54 、LiCl、LiBr、CH3 SO3 Li、C
3 SO3 Liなどのリチウム化合物が好ましい。な
お、上記電解質の非水電解液中での濃度は、1.0〜
2.0モル/lとするのがよい。
【0035】また、本発明に用いる有機溶媒(非水溶
媒)も、上記電解質を溶解して電解液を調製できるもの
なら特に限定条件はなく、エチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメ
チルカーボネート、γ−ブチロラクタム、酢酸エチル、
プロピオン酸メチル、ビニレンカーボネート、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジメエキシエタン、ジエチ
ルカーボネート、γ−ブチルラクトン、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキ
ソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチル
エーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニト
リル、プロピオニトリル等が挙げられ、これらはそれぞ
れ単独をまたは2種以上を混合して使用することができ
る。
【0036】本発明の非水電解液型二次電池の形状につ
いては、特に制限はなく、図2に示した円筒形をはじ
め、ボタン形、角形、コイン形など用途に応じて自由に
選ぶことができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳しく説明す
る。
【0038】実施例1 正極活物質としてのコバルト酸リチウム(LiCo
2 )に導電材としてグラファイトを6重量%、ポリフ
ッ化ビニリデンを3重量%混合し、この混合物をN−メ
チル−2−ピロリドンに分散させ、スラリーとした後、
アルミニウム集電体の両面に塗布乾燥し、圧延し、帯状
の正電極を得た。
【0039】また、ピッチコークスなどを焼成して得ら
れる負極活物質としての黒鉛(d002 =0.335n
m、Lc=>100、D50=30nm、比表面積=2m
2 /g)に、結着材としてポリフッ化ビニリデンを10
重量%混合し、この混合物をN−メチル−2−ピロリド
ンに分散させてスラリーとした後、銅集電体の両面に塗
布乾燥し、圧延し、帯状の負電極を得た。
【0040】このようにして、作製した両帯状電極を厚
さが25μmの微多孔性ピリプロピレンフィルムからな
るセパレータとともに重ね巻き廻すことにより、電極積
層体を作製した。この電極積層体を鉄製の電池缶に収納
し、電極積層体の下面に絶縁板を配置し、負極リードを
負極集電体から導出し、電池缶に溶接するとともに、正
極リードを正極集電体から導出し、正極リードと安全弁
の間に絶縁板を配置した。
【0041】次に、電解液として、炭酸エチレンと、ジ
メチルカーボネート、アルキルピロカーボネートとの混
合液に、LiPF6 を1モル/リットル溶解したものを
用いた。具体的には、炭酸エチレン50vol%(容量
%:以下、同様)、ジメチルカーボネート50vol%
とし、ジメチルピロカーボネートの濃度を0.5wt%
(重量%:以下、同様)とした非水溶液に、LiPF6
を1モル/リットル溶解させた。この非水電解液を前記
電極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させた。次
に、絶縁テープ(絶縁板)を張ってからリードを導出し
て安全弁に溶接し、アスファルトを塗布した絶縁封口ガ
スケットを介して電極缶をかしめることにより、図1に
示した如き例えば径14mm、高50mmの円筒型非水
電解液型二次電池を作製した。
【0042】この二次電池を用いて、充電電流420m
Aで3hr、上限電圧4.2Vで充電を行い、280m
Aの電流で2.5V終止電圧まで放電させる充放電サイ
クルを繰り返し行った。また、充電電流420mAで3
hr、上限電圧4.2V、放電電流1100mAで充放
電を行った。
【0043】実施例2 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジメチルピロカーボネートの濃度を5wt%
とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶解
させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電極
積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、実
施例1と同様の試験を行った。
【0044】実施例3 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジメチルピロカーボネートの濃度を10wt
%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶
解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電
極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、
実施例1と同様の試験を行った。
【0045】実施例4 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジエチルピロカーボネートの濃度を0.5w
t%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル
溶解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、
電極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたの
ち、実施例1と同様の試験を行った。
【0046】実施例5 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジエチルピロカーボネートの濃度を5wt%
とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶解
させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電極
積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、実
施例1と同様の試験を行った。
【0047】実施例6 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジエチルピロカーボネートの濃度を10wt
%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶
解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電
極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、
実施例1と同様の試験を行った。
【0048】実施例7 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジメチルピロカーボネートの濃度を0.1w
t%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル
溶解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、
電極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたの
ち、実施例1と同様の試験を行った。
【0049】実施例8 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジメチルピロカーボネートの濃度を12wt
%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶
解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電
極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、
実施例1と同様の試験を行った。
【0050】実施例9 炭酸エチレン50vol%、ジメチルカーボネート50
vol%、ジメチルピロカーボネートの濃度を20wt
%とした非水溶液に、LiPF6 を1モル/リットル溶
解させた。この非水電解液を実施例1と同様にして、電
極積層体の挿入された電池缶に注液、含浸させたのち、
実施例1と同様の試験を行った。
【0051】以上の各試験の結果を下表に示す。また、
上記のピロカーボネート(ここではジメチルピロカーボ
ネート)の添加量に対する性能を図2に示す。
【0052】
【0053】上表の結果から、アルキルピロカーボネー
トを非水電解液に添加溶解させるとリチウムイオン二次
電池の寿命がさらに伸び、かつ重負荷特性を向上させる
こと、またこれらの効果は前記アルキルピロカーボネー
トを適量(好ましくは非水溶液の0.5〜10重量%)
添加させることにより、より顕著になることが分る。
【0054】
【発明の作用効果】以上に明らかなように、本発明の非
水電解液型二次電池はその非水電解液中にアルキルピロ
カーボネートが含有されているので、二次電池の寿命は
さらに伸び、かつ重負荷特性を確実に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による円筒形非水電解液
型二次電池の縦断面図である。
【図2】同、非水電解液型二次電池のアルキルピロカー
ボネート添加量による性能を示すグラフである。
【符号の説明】
10…電池缶、11…センターピン、12、13…集電
体、14…負極、15…正極、16…セパレータ、17
…絶縁板、18、21…リード、20…電極積層体、2
2…安全弁、23…電池蓋(正極)、24…ガスケッ
ト、25…PTC素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムをドープ又は脱ドープする正極
    活物質及び負極活物質と、非水電解液とを用いた非水電
    解液型二次電池であって、前記非水電解液に下記一般式
    で表わされるアルキルピロカーボネートが含有されてい
    る、非水電解液型二次電池。 【化1】 (ただし、Rはアルキル基である。)。
  2. 【請求項2】 前記アルキルピロカーボネートの前記R
    がCn 2n+1(ただし、n=1〜10の整数)で表わさ
    れる、請求項1に記載の非水電解液型二次電池。
  3. 【請求項3】 前記非水電解液の非水溶液中に前記アル
    キルピロカーボネートが0.5〜10重量%含有されて
    いる、請求項1に記載の非水電解液型二次電池。
  4. 【請求項4】 前記正極物質がリチウム複合酸化物であ
    り、前記負極物質が炭素系材料である、請求項1に記載
    の非水電解液型二次電池。
  5. 【請求項5】 前記非水電解液中に電解質としてリチウ
    ム化合物が含有されている、請求項1に記載の非水電解
    液型二次電池。
  6. 【請求項6】 前記炭素系材料が黒鉛、ソフトカーボン
    又はハードカーボンである、請求項4に記載の非水電解
    液二次電池。
  7. 【請求項7】 前記正極活物質に用いられるリチウム複
    合酸化物が一般式LiX MO2 (ただし、Mは1種以上
    の遷移金属を表わし、0.05≦x≦1.10であ
    る。)で表わされる物質である、請求項4に記載の非水
    電解液型二次電池。
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