JP2000239668A - 低硫黄含有量のガソリン製造方法 - Google Patents
低硫黄含有量のガソリン製造方法Info
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Abstract
て、次の少なくとも2つの工程:(a)不飽和硫黄含有
化合物の水素化工程と、(b)飽和硫黄含有化合物の分
解工程とを含むことを特徴とする、低硫黄含有量のガソ
リン製造方法である。 【効果】 硫黄を含むガソリン留分、好ましくは接触ク
ラッキング・ガソリン留分の全体を高価値付加すること
が可能になり、またガソリン収率の実質的な減少を伴わ
ないで、オレフィンの水素化によるオクタン価の減少を
最小限にして、前記ガソリン留分中の硫黄含有量を非常
に低いレベルに削減することが可能になる。
Description
ソリン製造方法に関する。この方法により、硫黄を含む
ガソリン留分全体を高価値付加することが可能になり、
またガソリン収率の実質的な減少を伴わないで、オレフ
ィンの水素化によるオクタン価の減少を最小限にして、
前記ガソリン留分の全体硫黄含有量を非常に低いレベル
に削減することが可能になる。
たガソリンの製造は、特にオレフィンの濃度を僅かに減
少させるが、芳香族化合物(特にベンゼン)および硫黄
の濃度を大量に減少させることを必要とする。接触クラ
ッキング・ガソリンは、ガソリン・プールの30〜50
%を示すものであり、高オレフィン含有量と高硫黄含有
量とを有する。再規格化されたガソリン中に存在する硫
黄は、約90%において接触クラッキング・ガソリン
(FCC、「Fluid Catalytic Cracking」すなわち流動
床接触クラッキング)に起因する。従って、ガソリン、
主としてFCCガソリンの脱硫(水素化脱硫)は、規格
の達成のために明らかに重要である。
水素化処理(水素化脱硫)により、典型的には硫黄10
0ppmを含むガソリンが生じる。しかしながら、接触
クラッキング仕込原料の水素化処理装置は、温度および
圧力の苛酷な条件下で操作が行われ、このことにより、
多大な投資を必要とする。さらに、仕込原料全体は、非
常に大容積の処理である脱硫に付されねばならない。
(すなわち水素化脱硫)が、当業者に公知の従来の条件
下に行われる場合、この水素化処理により、留分の硫黄
含有量を削減することが可能になる。しかしながら、こ
の方法は、水素化処理中のオレフィン全体の飽和を理由
とする、留分のオクタン価の非常に大幅な低下を引き起
こす大きな不都合を有する。
ソリンの分離は、米国特許US−A−4397739に
既に特許請求されている。この特許には、軽質フラクシ
ョンおよび重質フラクションへのガソリンの分別を含む
ガソリンの水素化脱硫方法と、重質フラクションの特別
な水素化脱硫とが特許請求されている。
37において、ガソリンをその沸点に応じて、いくつか
の留分、好ましくは3つの留分に分別し、第VIb 族およ
び/または第VIII族の少なくとも1つの金属を含む触媒
の存在下に、異なってよい条件下において、これらの留
分を脱硫するのが有益であることが教示されている。こ
の特許には、ガソリンを3つの留分に分別する場合に、
また中間沸点を有する留分が温和な条件下に処理される
場合に、最も大きな利益が得られることが記載されてい
る。
26には、クラッキング・ガソリンの水素化脱硫方法が
記載されている。この方法では、ガソリンは、脱硫が容
易な化合物に富む少なくとも1つの第一フラクション
と、脱硫が困難な化合物に富む第二フラクションとを含
む複数のフラクションに分離される。この分離を行う前
に、予め分析により硫黄含有物質の分布を測定しなけれ
ばならない。これらの分析は、(分離)装置および分離
条件を選択するために必要である。
ング・ガソリンの軽質フラクションが分別されないで脱
硫される場合、そのオレフィン含有量とオクタン価とが
大幅に低下するのが見られることが記載されている。こ
れに対して、前記軽質フラクションの7〜20のフラク
ションへの分別と、その後のこれらフラクションの硫黄
およびオレフィン含有量の分析とにより、硫黄含有化合
物に最も富む単数または複数のフラクションを決定する
ことが可能になる。次いで、これらフラクションは、同
時にまたは別々に脱硫され、他の脱硫または非脱硫フラ
クションと混合される。しかし、そのような手順は複雑
であり、処理すべきガソリンの組成が変更される毎に繰
り返されねばならない。
は、ガソリンを軽質留分および重質留分に分別し、次い
でニッケルをベースとする触媒上で軽質ガソリンの特殊
な水素化処理と、第VIII族の少なくとも1つの金属およ
び/または第VIb 族の少なくとも1つの金属を含む触媒
上での重質ガソリンの水素化処理とを行う有益性が教示
されている。
は、連続2工程:すなわち生成されたH2 Sの、場合
によって行うストリッピングを用いる温和な水素化処理
工程と、次いでメルカプタンの除去工程とを含む接触ク
ラッキング・ガソリンの処理方法が記載されている。こ
の方法により、第2工程の際にメルカプタンをほとんど
完全に除去することが可能になるが、2つの工程の終了
時における水素化脱硫の全体割合は、特に、硫化水素
(H2 S)を場合によっては含む未使用水素の再循環
を用いて操作が行われる時には、限定される。
427において、記録されたオクタン損失を異性化によ
り補うために、ガソリンを分別して、次いでフラクショ
ンを脱硫しかつ脱硫フラクションをゼオライトZSM−
5上で転換させることからなるガソリンの水素化処理方
法が提案されている。
ガソリンの分別と軽質フラクションのスイートニングと
を用いる方法が提案され、重質フラクションは、脱硫さ
れ、次いでZSM−5上で転換され、温和な条件下に改
めて脱硫される。この技術は、粗ガソリンの分離に基づ
いて、実質上メルカプタン以外の硫黄含有化合物を除去
した軽質留分を得るようにする。これにより、メルカプ
タンが除去されるスイートニングを単に用いて前記留分
を処理することが可能になる。
部飽和されたオレフィンを比較的大量に含む。オレフィ
ンの水素化に関連するオクタン価の低下を補うために、
上記特許は、ゼオライトZSM−5上のクラッキングを
推奨している。しかし、このクラッキングにより、オレ
フィンは生成されるが、収率は犠牲になる。さらに、こ
れらオレフィンは、メルカプタンを再生成するために媒
質中に存在するH2Sと再結合する。この場合、スイー
トニングまたは補足的水素化脱硫を行う必要がある。
造方法に関する。この方法により、硫黄を含むガソリン
留分、好ましくは接触クラッキング・ガソリン留分の全
体を高価値付加することが可能になり、またガソリン収
率の実質的な減少を伴わないで、オレフィンの水素化に
よるオクタン価の減少を最小限にして、前記ガソリン留
分中の硫黄含有量を非常に低いレベルに削減することが
可能になる。
留分からの低硫黄含有量のガソリンの製造方法である。
本発明による方法においては、仕込原料を分別する必要
はない。従って、この仕込原料は、好ましくはガソリン
留分全体から構成される。これは、先行技術に記載され
ている方法の大部分に比して技術的および経済的利点を
同時に成立させる。本発明による方法は、不飽和硫黄含
有化合物、特に環式硫黄含有化合物、さらには芳香族硫
黄含有化合物(例えば、オレフィンの水素化が、第一触
媒に限定される条件下に置かれるチオフェン化合物のよ
うな芳香族化合物)の少なくとも一部の水素化を可能に
する第一触媒上での仕込原料の少なくとも1つの処理
と、次いでオレフィンの制限された水素化による、直鎖
状および/または環式飽和硫黄含有化合物の分解を可能
にする第二触媒上での第二処理とを含む。
通する反応器において、あるいは2つの異なる反応器に
おいて行われてよい。さらに、いくつかの場合におい
て、本発明による方法の第一工程前に仕込原料のジオレ
フィンの水素化を目的として、好ましくは接触工程であ
る予備処理工程を付け加えるのが望ましい。
むガソリン留分、好ましくは接触クラッキング装置によ
り生じたガソリン留分であり、その沸点範囲は、典型的
には炭素原子数5(C5)の炭化水素のおおよその沸点
〜250℃に亘る。ガソリン留分の終留点は、該ガソリ
ン留分が生じた精油所と市場の制約とに依存するが、一
般に先に記載された範囲内にある。
のクロマトグラフィー分析により、なかんずく後述の種
々の化合物:すなわちメタンチオール、エタンチオー
ル、プロパンチオール、チオフェン、チアシクロブタ
ン、ブタンチオール、ペンタンチオール、2−メチルチ
オフェン、3−メチルチオフェン、チアシクロペンタ
ン、2−メチルチアシクロペンタン、2−エチルチオフ
ェン、3−エチルチオフェン、2,5−ジメチルチオフ
ェン、3−メチルチアシクロペンタン、2,4−ジメチ
ルチオフェン、2,3−ジメチルチオフェン、2,5−
ジメチルチアシクロペンタン、3,3−ジメチルチアシ
クロペンタン、3,4−ジメチルチオフェン、2,3−
ジメチルチオシクロペンタン、2−イソプロピル・チオ
フェン、3−イソプロピルチオフェン、3−エチル2−
メチルチオフェン、チオフェノール、2,3,4−トリ
メチルチオフェン、2,3,5−トリメチルチオフェン
およびベンゾチオフェンが含まれていることが証明され
る。
装置の操作条件に応じて、いくつかの化合物がこのガソ
リンには存在しないかもしれない。さらに高沸点の仕込
原料を処理する場合、ベンゾチオフェンのアルキル化
物、さらにはジベンゾチオフェンから誘導される化合物
が存在することも同様に考えられる。
存在する不飽和硫黄含有化合物、例えばチオフェン化合
物の少なくとも一部を、後述の連続反応に従って、飽和
化合物、例えばチオファン(すなわちチアシクロペンタ
ン)、またはメルカプタンへの水素化を可能にする触媒
上に、好ましくは例えばガソリン留分全体からなる仕込
原料を通過させることにより行われる、少なくとも1つ
の第一工程[工程(a)]を含む。
触媒、例えば好ましくは少なくとも一部硫化物形態で第
VIII族の少なくとも1つの金属および/または第VIb 族
の少なくとも1つの金属を含む触媒上で行われてよい。
そのような触媒が使用される場合、操作条件は、オレフ
ィンの水素化を制限して、不飽和化合物、例えばチオフ
ェン化合物の少なくとも一部の水素化を可能にするよう
に調整される。
(b)]を含む。この工程において、硫黄含有飽和化合
物は、反応に応じてH2 Sに転換される:
またはメルカプタン型化合物)の転換を可能にするあら
ゆる触媒上で行われてよい。該処理は、例えばニッケ
ル、モリブデンまたはコバルトをベースとする触媒上で
行われてよい。
水素化脱硫の際に生成されたH2Sを除去するためにス
トリッピングされる(すなわち好ましくは単数または複
数の不活性ガスを含むガス流が、このガソリンを通過す
る)。
[工程(b)]の表現は、他の工程、特に例えば仕込原
料中に存在するジエンの選択的水素化からなる、該仕込
原料の予備処理工程が場合によって存在することを排除
するものではない。選択できるそのような予備処理工程
は、好ましくは本発明による方法の工程(a)の前に置
かれる。
ガソリン中に存在する不飽和硫黄化合物、例えばチオフ
ェン化合物の変換を促進させる第一触媒と、ガソリン中
に既に存在するか、あるいは第一工程中に生成される直
鎖状または環式の飽和硫黄化合物の選択的変換を促進さ
せる少なくとも1つの第二触媒との組み合わせにより、
オレフィンの含有量またはオクタン価の大幅な減少を示
さない脱硫ガソリンを最終的に得ることが可能になる。
このことにより、ガソリンを分別する必要がないし、あ
るいはガソリンのオクタン価の回復を可能にする方法に
頼る必要がない。水素化脱硫の大きな割合が、後述する
適切な操作条件下に達成される。場合によっては硫化水
素(H2 S)を含む未使用水素の再循環を用いて操作
を行う場合が含まれる。
に含まれる硫黄含有種は、メルカプタンあるいは複素環
式化合物、例えばチオフェンまたはアルキル・チオフェ
ン、あるいは重質化合物、例えばベンゾチオフェンまた
はジベンゾチオフェンであってよい。メルカプタンとは
反対に、これら複素環式化合物は、抽出方法により除去
されるものではない。これに対して、これら硫黄含有化
合物は、炭化水素とH 2 Sへの少なくとも一部の分解
を生じる本発明による方法により除去される。
ガソリン留分の硫黄含有量は、FCCで処理された仕込
原料の硫黄含有量と留分の終留点とに依存する。一般に
ガソリン留分の全体の硫黄含有量、特にFCCに由来す
る硫黄含有量は、100重量ppmを越え、たいていは
500重量ppmを越える。200℃を越える終留点を
有するガソリンにおいて、硫黄含有量は、多くの場合1
000重量ppmを越える。これらの硫黄含有量は、い
くつかの場合において4000〜5000重量ppm程
度の値に達しうるものである。
詳細に記載される。
工程である。この工程により、処理すべき硫黄を含むガ
ソリン留分中に存在するジエンのほとんど全部を水素化
脱硫前に除去することが可能である。この水素化は、好
ましくは本発明による方法の第一工程[工程(a)]前
に、一般に好ましくは白金、パラジウムおよびニッケル
からなる群から選ばれる、第VIII族の少なくとも1つの
金属と担体とを含む触媒の存在下に行われる。例えばア
ルミナおよびシリカのような不活性担体、あるいはアル
ミナを少なくとも50%含む担体上に担持されるニッケ
ルをベースとする触媒が使用される。この触媒は、圧力
0.4〜5MPa、温度50〜250℃、液体の毎時空
間速度1〜10h−1で作用される。別の金属が、モリ
ブデンまたはタングステンのような二金属触媒を形成す
るために組み合わされてよい。 特に160℃未満の沸
点を有する留分を処理する場合には、ガソリンの少なく
とも一部のスイートニング(すなわちメルカプタン含有
量の相当な削減)が得られるような条件下に操作を行う
ことが特に有利である。これを行うために、ヨーロッパ
特許出願EP−A−0832958に記載されているジ
エンの水素化手法を使用してもよい。この特許では、有
利にはパラジウムをベースとする触媒が使用される。
一般にはジオレフィンの水素化に必要な化学量論値に対
して僅かに過剰な水素量の存在下、加圧下に操作が行わ
れる。
くは触媒の固定床を含む反応器において上昇流または下
降流で注入される。温度は、最も一般には約50〜25
0℃、好ましくは80〜200℃、より好ましくは16
0〜190℃である。
理すべきガソリンの80重量%以上、好ましくは95重
量%以上を維持するのに充分なものである。この圧力
は、最も一般には約0.4〜約5MPa、好ましくは1
MPaを越え、より好ましくは1〜4MPaである。空
間速度は、約1〜約10h−1、好ましくは4〜10h
−1である。
ィンを数重量%まで含むものである。水素化後、ジオレ
フィン含有量は、一般に3000ppm以下、さらには
2500ppm以下、より好ましくは1500ppm以
下に削減される。いくつかの場合において、500pp
m以下が得られうる。選択的水素化後のジエンの含有量
は、必要であるならば、250ppm以下に削減され
る。
素化工程は、水素化接触反応器において行われる。この
反応器は、仕込原料全体と所望の反応を行うのに必要な
水素量とにより通過される接触反応帯域を含む。
(a)]:この工程は、硫黄の不飽和化合物、例えばチ
オフェン化合物の少なくとも一部を、飽和化合物、例え
ばチオファン(すなわちチアシクロペンタン)あるいは
メルカプタンに変換することからなる。
下に少なくとも一部硫化物形態の第VIII族の少なくとも
1つの元素および/または第VIb 族の少なくとも1つの
元素を含む触媒上に温度約210〜約320℃、好まし
くは220〜290℃、圧力一般に約1〜約4MPa、
好ましくは1.5〜3MPaで通過させることにより行
われてよい。液体の空間速度は、(毎時触媒1容積当た
り液体の容積で表示されて)約1〜約10h−1、好ま
しくは3〜8h−1である。H2 /HC(炭化水素仕
込原料)比は、1リットル当たり約100〜約600リ
ットル、好ましくは1リットル当たり300〜600リ
ットルである。
含有化合物の水素化を少なくとも一部行うために、一般
に適切な担体上で第VIII族の少なくとも1つの元素(新
規分類法の第8族、第9族および第10族の金属、すな
わち鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウ
ム、イリジウム、ニッケル、パラジウムまたは白金)お
よび/または第VIb 族の少なくとも1つの元素(新規分
類法の第6族の金属、すなわちクロム、モリブデンまた
はタングステン)を含む少なくとも1つの触媒が使用さ
れる。第VIII族の元素が存在する場合には、該元素は、
一般にニッケルまたはコバルトであり、第VIb 族の元素
が存在する場合には、該元素は、一般にモリブデンまた
はタングステンである。ニッケル・モリブデンまたはコ
バルト・モリブデンのような組み合わせが好ましい。触
媒の担体は、通常多孔質固体、例えばアルミナ、シリカ
・アルミナ、あるいは他の多孔質固体、例えば酸化マグ
ネシウム、シリカまたは酸化チタンの単独、またはアル
ミナもしくはシリカ・アルミナとの混合物である。
にベース元素を含む混合物から成形工程が行われる場合
には)場合によっては触媒の成形後に、触媒は、第一活
性化工程内にある。この活性化は、酸化とこれに続く還
元に相当するか、あるいは直接還元に相当するか、ある
いは単に焼成に相当するものである。焼成工程は、一般
に空気流下に温度約100〜約600℃、好ましくは2
00〜450℃で行われる。還元工程は、ベース金属の
酸化物形態の少なくとも一部を金属に転換することを可
能にする条件下に行われる。一般に、この還元工程は、
温度好ましくは少なくとも300℃で水素流下に触媒を
処理することからなる。還元は、化学還元剤を用いて一
部行われてもよい。
も一部使用される。硫黄の導入は、活性化のあらゆる工
程、すなわち焼成工程または還元工程の前または後に行
われてよい。好ましくは、硫黄または硫黄含有化合物が
触媒上に導入されていた場合には、何ら酸化工程は実施
されない。硫黄または硫黄含有化合物は、現場外(exsit
u) で、すなわち本発明による方法が行われる反応器の
外部で導入されてよいし、あるいは現場(in situ) で、
すなわち本発明による方法について使用される反応器に
導入されてよい。後者の場合、触媒は、好ましくは先に
記載された条件下に還元され、次いで少なくとも1つの
硫黄含有化合物を含む仕込物の通過により硫化される。
この硫黄含有化合物は、一度分解されると、触媒上に硫
黄の固定を生じる。この仕込物は、ガスまたは液体、例
えばH2 Sを含む水素または少なくとも1つの硫黄含
有化合物を含む液体であってよい。
x situ) で触媒上に添加される。例えば焼成工程後、硫
黄含有化合物は、場合によっては別の化合物の存在下に
触媒上に導入されてよい。次いで触媒は乾燥され、つい
で本発明による方法の実施に役立つ反応器に移送され
る。従って、この反応器において、触媒は、主要金属の
少なくとも一部を硫化物に変換するために水素下に処理
される。特に本発明に適する手法は、フランス特許FR
−B−2708596およびFR−B−2708597
に記載されている方法である。
合物の転換率は、15%を越え、好ましくは50%を越
える。同時にオレフィンの水素化割合は、この工程の間
に好ましくは50%未満、より好ましくは40%未満で
ある。
出物は、飽和硫黄含有化合物をH2Sに分解することを
可能にする触媒へ搬送される。
(b)]:この工程において、硫黄の飽和化合物は、適
当な触媒上で水素の存在下に変換に付される。この変換
は、オレフィンの大量の水素化を伴わないで行われる。
すなわち、この工程の間にオレフィンの水素化は、一般
に出発ガソリンのオレフィン含有量に対して20容積%
に制限され、好ましくはガソリンのオレフィン含有量に
対して10容積%に制限される。
媒は、この列挙が限定的でないものとして、ニッケル、
コバルト、鉄、モリブデンおよびタングステンからなる
群から選ばれる少なくとも1つのべース金属を含む触媒
である。これら金属は、単独で、または組み合わせて使
用されてよい。これら金属は、好ましくは担持されて、
硫化物形態で使用される。
は、一般に約1〜約60重量%、好ましくは5〜20重
量%である。好ましくは触媒は、一般に好ましくは球体
形態、ペレット形態および押出し物形態、例えば断面三
葉形態に成形される。金属は、予備成形された担体上へ
の担持により触媒に組み込まれてよい。さらに該金属
は、成形工程前に担体と混合されてよい。金属は、一般
に水中に可溶性である前駆体塩、例えば硝酸塩およびヘ
プタモリブデン酸塩形態で導入される。この導入モード
は、本発明の特殊なものではない。当業者に公知のあら
ゆる他の導入モードが、本発明に適する。
される触媒担体は、一般に耐火性酸化物、例えばアルミ
ナ、シリカおよびシリカ・アルミナ、酸化マグネシウ
ム、並びに酸化チタンおよび酸化亜鉛から選ばれる多孔
質固体である。これら後者の酸化物は、単独で、あるい
はアルミナまたはシリカ・アルミナとの混合物状で使用
されてよい。好ましくは担体は、比表面積25〜350
m2 /gの遷移アルミナまたはシリカである。さらに
例えばキーゼルガー(kieselguhr)またはカオリンのよう
な天然化合物が、本方法のこの工程において使用される
触媒担体として適するものである。
を既に含む混合物から成形工程が行われる場合には)場
合によっては触媒の成形後に、触媒は、第一活性化工程
内にある。この活性化は、酸化とこれに続く還元に相当
するか、あるいは直接還元に相当するか、あるいはさら
には単に焼成に相当するものである。焼成工程は、一般
に空気流下に温度約100〜約600℃、好ましくは2
00〜450℃で行われる。還元工程は、ベース金属の
酸化物形態の少なくとも一部を金属に転換することを可
能にする条件下に行われる。一般に、この還元工程は、
温度少なくとも300℃で水素流下に触媒を処理するこ
とからなる。還元は、化学還元剤を用いて一部行われて
もよい。
も一部使用される。このことは、開始段階の間の不飽和
化合物、例えばオレフィンまたは芳香族化合物の水素化
のリスクを最大限に制限する利点を有する。硫黄の導入
は、種々の活性化工程の間に行われてよい。好ましく
は、硫黄または硫黄含有化合物が触媒上に導入される場
合、何ら酸化工程は実施されない。硫黄または硫黄含有
化合物は、現場外(ex situ) で、すなわち本発明による
方法が行われる反応器の外部で導入されてよいし、ある
いは現場(in situ) で、すなわち本発明による方法につ
いて使用される反応器に導入されてよい。後者の場合、
触媒は、好ましくは先に記載された条件下に還元され、
次いで少なくとも1つの硫黄含有化合物を含む仕込物の
通過により硫化される。この硫黄含有化合物は、一度分
解されると、触媒上に硫黄の固定を生じる。この仕込物
は、ガスまたは液体、例えばH2 Sを含む水素または
少なくとも1つの硫黄含有化合物を含む液体であってよ
い。
x situ) で触媒上に添加される。例えば焼成工程後、硫
黄含有化合物は、場合によっては別の化合物の存在下に
触媒上に導入されてよい。次いで触媒は乾燥され、つい
で本発明による方法の実施に役立つ反応器に移送され
る。従って、この反応器において、触媒は、主要金属の
少なくとも一部を硫化物に変換するために水素下に処理
される。特に本発明に適する手法は、フランス特許FR
−B−2708596およびFR−B−2708597
に記載されている方法である。
5〜25重量%、好ましくは4〜20重量%、より好ま
しくは4〜10重量%である。
ガソリンの飽和硫黄含有化合物をH 2 Sに転換するこ
とを目的とする。該ガソリンは、流出物を得るために、
硫黄の不飽和化合物の少なくとも1つの予備水素化を受
けており、該ガソリンは、硫黄含有化合物の含有量とし
て所望の規格に合致するものである。こうして得られた
ガソリンは、僅かなオクタン損失のみを示す。
の第二触媒を使用することにより、先の工程により生じ
た流出物中に含まれる飽和化合物をH2 Sに分解する
ことが可能になることが見出された。この使用により、
オレフィンの飽和により生じたオクタンの損失を最小限
にして、本発明による方法の工程全体により生じる水素
化脱硫の高い全体水準に到達することが可能になる。何
故なら、工程(b)の間のオレフィンの転換率は、一般
にオレフィンの多くとも20容積%、好ましくは多くと
も10容積%に限定されるからである。
有化合物の分解を目的とする処理は、水素の存在下にニ
ッケル、コバルト、鉄、モリブデンおよびタングステン
からなる群から選ばれる少なくとも1つのベース金属を
含む触媒を用いて、温度約250〜約350℃、好まし
くは約260〜約350℃、より好ましくは約260〜
約320℃、低い適正圧力、一般に約0.5〜約5MP
a、好ましくは0.5〜3MPa、より好ましくは1〜
3MPaで行われる。液体の空間速度は、(毎時触媒1
容積当たり液体の容積で表示されて)約0.5〜約10
h−1、好ましくは1〜8h−1 である。H2 /H
C比は、所望の水素化脱硫割合に応じて1リットル当た
り約100〜約600リットル、好ましくは1リットル
当たり100〜300リットルの範囲に調整される。こ
の水素の全部または一部は、工程(a)に由来するか、
あるいは工程(b)により生じた未使用水素の再循環物
に由来してよい。工程(a)または工程(b)により生
じたこの水素は、場合によっては分離されていないH2
Sを含むものである。
態:本発明による方法の実施の形態の可能性のうちの1
つは、水素化脱硫すべきガソリンを2つの異なる反応器
に通過させることからなる。これら2つの反応器は、第
一反応器において、例えばチオフェン化合物のような不
飽和硫黄含有化合物からの飽和硫黄化合物(例えばチア
シクロペンタンまたはメルカプタン)への水素化[工程
(a)]を一部可能にする触媒の全部または一部、好ま
しくは全部と、第二反応器において、飽和硫黄化合物を
H2 Sに分解すること[工程(b)]を可能にする触
媒、および場合によっては好ましくは床の頂部におい
て、工程(a)に必要な触媒の別の一部とを各々含む。
2つの反応器の間に、場合によっては2つの反応帯域の
操作条件を切り離すための装置が設置されてもよい。
つの触媒は、同じ反応器に直列状に配置されてよい。
圧力、温度、VVHおよびH2 /仕込原料比の異なる
条件下に、あるいは同じ条件下に操作されてよい。
含有量のガソリン製造方法からなり、次の少なくとも2
つの工程: (a)不飽和硫黄含有化合物の水素化工程と、(b)飽
和硫黄含有化合物の分解工程とを含むことを特徴とす
る。
理工程は、場合によっては工程(a)の前に行われる。
接触クラッキング・ガソリンの全体により好ましくは構
成される。
を、好ましくは少なくとも一部硫化物形態の第VIII族の
少なくとも1つの元素および/または第VIb 族の少なく
とも1つの元素を含む、硫黄の不飽和化合物の水素化を
可能にする触媒上に通過させることにより行われる。こ
の触媒において、第VIII族の元素が存在する場合には、
この元素は、好ましくはニッケルまたはコバルトであ
り、第VIb 族の元素が存在する場合には、この元素は、
好ましくはモリブデンまたはタングステンである。
℃、圧力一般に約1〜約4MPa、液体の空間速度約1
〜約10h−1、H2 /HC比約100〜約600リ
ットルで行われる。
リブデンおよびタングステンからなる群から選ばれる好
ましくは少なくとも1つのベース金属を含む、硫黄の飽
和化合物の分解を可能にする触媒の存在下に行われ、ベ
ース金属の含有量は、1〜60重量%、好ましくは5〜
20重量%であり、前記金属は、好ましくは硫化されて
いる。
圧力約0.5〜約5MPa、液体の空間速度約0.5〜
約10h−1、H2 /HC比1リットル当たり約10
0〜約600リットルで行われる。
必要な触媒を含む単一の反応器を用いて行われてよく、
仕込原料の予備処理反応器(例えばジエンの水素化反応
器)は含まれない。さらに方法は、場合によっては少な
くとも2つの別々の反応器を用いて行われてよく、仕込
原料の予備処理反応器は含まれない。第一反応器は、工
程(a)に必要な触媒を含み、第二反応器は、工程
(b)に必要な少なくとも1つの触媒を含む。
レフィンの損失を制限し、かつその結果、オクタン価の
低下を制限することにより、水素化脱硫の高い割合に到
達することが可能である。
る。
る仕込原料(接触クラッキング・ガソリン)の特徴を示
す。仕込原料および流出物を特徴付けるために使用され
る分析方法は、次の通りである:すなわち、 ・炭化水素を含む成分に関するガス・クロマトグラフィ
ー(CPG)、 ・全体硫黄に関するNF M 07052法、 ・リサーチ法オクタン価に関するNF EN 2516
4/M 07026−2/ISO 5164/ASTM
D 2699法、および ・モーター法オクタン価に関するNF EN 2516
3/M 07026−1/ISO 5163/ASTM
D 2700法である。
検知器と組み合わされるガス・クロマトグラフィーによ
る仕込原料の硫黄含有化合物の分析により、表2に示さ
れる結果を生じる。
能にする触媒上でのガソリンの水素化脱硫]Procatalys
e (プロカタリーズ)社により市販されている、HR3
06C(登録商標)触媒の25mlを、触媒の固定床を
有する等温管状反応器に配置した。先ず触媒を、n−ヘ
プタン中ジメチルジスルフィド形態の硫黄2重量%から
なる仕込物に、圧力3.4MPa下に温度350℃で4
時間接触させて処理することにより硫化した。
た:すなわちVVH=4h−1、H 2 /HC=400
リットル/1リットルおよびP=2.7MPa。これら
の条件下に、温度220℃、230℃および250℃で
の脱硫後の流出物および特徴を表3に記載した。
を示す。
ブデンをベースとする触媒上において、高い脱硫割合の
達成は、オレフィンの明確な損失、故にオクタンの大量
の損失を伴うことが証明された。
合物の種類を分析することにより、表4に示される結果
を生じた。
て、硫黄の不飽和化合物が大量に転換することに注目す
べきである。
の転換を可能にする触媒上でのガソリンの水素化脱硫]
表1に記載した特徴を有するガソリンを、触媒の固定床
を有する等温管状反応器でのニッケルをベースとする触
媒上で水素化処理に付した。触媒を次のように調製し
た。
表面積)140m2 /gの遷移アルミナから調製し
た。細孔容積は、1ml/担体1gであった。担体の1
キログラムを、硝酸ニッケル溶液1リットルにより含浸
した。次いで触媒を、120℃で乾燥させ、空気流下に
400℃で1時間焼成した。触媒のニッケル含有量は、
20重量%であった。次いで触媒(100ml)を、n
−ヘプタン中ジメチルジスルフィド形態の硫黄2重量%
を含む仕込物に、圧力3.4MPa下に温度350℃で
4時間接触させて処理することにより硫化した。
ちVVH=2h−1、P=2.7MPaおよびH2 /
HC=400(仕込原料1リットル当たり水素のリット
ルで表示される)で水素化処理に付した。テスト温度
は、300〜350℃であった。こうして得られた流出
物の特徴を、表5に示した。
ンを消費することなくガソリンを脱硫することが可能に
なった。しかしながら、この触媒を用いて、300℃を
明らかに越える温度で作用をすること以外に、高い水素
化脱硫割合に到達することは困難であった。このことに
より、より大量のオクタンの損失が生じ、かつ方法の水
準において制約が課せられた。
有化合物の種類および濃度の分析結果を表6にまとめ
た。
転換されることに注目すべきである。
デン触媒および水素の再循環を用いる水素化脱硫]表1
に記載した特徴を有するガソリンを、等温管状反応器で
の従来の水素化処理触媒上で水素化脱硫に付した。Proc
atalyse (プロカタリーズ)社により市販されている、
HR306C(登録商標)触媒の25mlを、水素化脱
硫反応器に配置した。先ず触媒を、n−ヘプタン中ジメ
チルジスルフィド形態の硫黄2重量%からなる仕込物
に、圧力3.4MPa下に温度350℃で4時間接触さ
せて処理することにより硫化した。
た:すなわちVVH=4h−1、H 2 /HC=400
リットル/1リットルおよびP=2.7MPa。反応器
の入口でのH2 Sの分圧は、装置レベルの水素の再循
環によりもたらされるH2Sをシミュレーションするた
めに0.023MPaであった。温度を、250℃に上
昇させ、次いで270℃に上昇させた。こうして得られ
た流出物の特徴を表7に示した。
触媒上において、制限されるオレフィンの損失を伴って
高いHDS割合を得ることが困難であるのが証明され
た。従って、この型の触媒は、充分な性能を生じるため
にH2 Sを除去した水素の使用を必要とした。このこ
とは、いくつかの場合において方法のコストを割高にさ
せるものであった。
有化合物の種類および濃度の分析結果を示した。
媒に次ぐ硫黄の飽和化合物の分解触媒の連続使用によ
る、水素の再循環を用いる水素化脱硫]表1に記載した
特徴を有するガソリンを、等温管状反応器での連続する
触媒上で水素化脱硫に付した。Procatalyse (プロカタ
リーズ)社により市販されている、HR306C(登録
商標)触媒の25mlと、実施例2に記載したマニュア
ルと同じマニュアルにより得られた触媒50mlとを水
素化脱硫反応器に配置した。先ず触媒を、n−ヘプタン
中ジメチルジスルフィド形態の硫黄2重量%からなる仕
込物に、圧力3.4MPa下に温度350℃で4時間接
触させて処理することにより硫化した。
た:すなわち触媒床の全体に対するVVH=1.33h
−1、H2 /HC=400リットル/1リットルおよ
びP=2.7MPa。HR306C(登録商標)触媒を
含む接触帯域の温度は、250℃であり、実施例2の触
媒を含む接触帯域の温度は、290℃であった。水素の
再循環によりもたらされるH2 Sをシミュレーション
するために、分圧0.023MPaに対応するH2 S
量を反応器の入口に注入した。
示した。
の消費量と、触媒が出発ガソリンを処理するために単独
で使用される場合の温度よりも低い、硫黄の飽和化合物
の転換を可能にする触媒の作用温度とを用いて、高い水
素化脱硫割合に達することが可能になった。
物の水素化触媒と、硫黄の飽和化合物の分解触媒との連
続使用による、水素の再循環を用いる水素化脱硫]表1
に記載した特徴を有するガソリンを、等温管状反応器で
の連続する触媒上で水素化脱硫に付した。Procatalyse
(プロカタリーズ)社により市販されている、HR30
6C(登録商標)触媒の25mlと、実施例2に記載し
たマニュアルと同じマニュアルにより得られた触媒50
mlとを水素化脱硫反応器に配置した。先ず触媒を、n
−ヘプタン中ジメチルジスルフィド形態の硫黄2重量%
からなる仕込物に、圧力3.4MPa下に温度350℃
で4時間接触させて処理することにより硫化した。
た:すなわち触媒床の全体に対するVVH=1.33h
−1、H2 /HC=400リットル/1リットルおよ
びP=2.7MPa。HR306C(登録商標)触媒を
含む接触帯域の温度は、230℃であり、実施例2の触
媒を含む接触帯域の温度は、270℃であった。水素の
再循環によりもたらされるH2 Sをシミュレーション
するために、分圧0.023MPaに対応するH2 S
量を反応器の入口に注入した。
に示した。
の消費量と、触媒が単独で使用される場合の温度よりも
低い、硫黄の飽和化合物の転換を可能にする触媒の作用
温度とを用いて、高い水素化脱硫割合に達することが可
能になった。
素化触媒と、低温で作用する硫黄の飽和化合物の分解触
媒との連続使用による、水素の再循環を用いる水素化脱
硫]表1に記載した特徴を有するガソリンを、等温管状
反応器での連続する触媒上で水素化脱硫に付した。Proc
atalyse (プロカタリーズ)社により市販されている、
HR306C(登録商標)触媒の25mlと、実施例2
に記載したマニュアルと同じマニュアルにより得られた
触媒50mlとを水素化脱硫反応器に配置した。先ず触
媒を、n−ヘプタン中ジメチルジスルフィド形態の硫黄
2重量%からなる仕込物に、圧力3.4MPa下に温度
350℃で4時間接触させて処理することにより硫化し
た。
た:すなわち触媒床の全体に対するVVH=1.33h
−1、H2 /HC=400リットル/1リットルおよ
びP=2.7MPa。HR306C(登録商標)触媒を
含む接触帯域の温度は、230℃であり、実施例2の触
媒を含む接触帯域の温度は、200℃であった。水素の
再循環によりもたらされるH2 Sをシミュレーション
するために、分圧0.023MPaに対応するH2 S
量を反応器の入口に注入した。
に示した。
リンの特徴であり、触媒は、低温で作用する硫黄の飽和
化合物を分解するのに役立つものである。
分解する触媒の操作温度200℃を用いて、高い水素化
脱硫割合に到達することは不可能であった。
Claims (12)
- 【請求項1】 低硫黄含有量のガソリン製造方法におい
て、次の少なくとも2つの工程: (a)不飽和硫黄含有化合物の水素化工程と、(b)飽
和硫黄含有化合物の分解工程とを含むことを特徴とす
る、低硫黄含有量のガソリン製造方法。 - 【請求項2】 仕込原料のジオレフィンの水素化を目的
とする予備処理工程が、工程(a)の前に行われる、請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 仕込原料が、ガソリン留分の全体により
構成される、請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 仕込原料が、接触クラッキング・ガソリ
ンである、請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項5】 工程(a)が、水素の存在下に第VIII族
の少なくとも1つの元素および/または第VIb 族の少な
くとも1つの元素を少なくとも一部硫化物形態で含む触
媒上に仕込原料を通過させることにより行われる、請求
項1〜4のうちのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 第VIII族の元素が存在する場合、この元
素はニッケルまたはコバルトであり、第VIb 族の元素が
存在する場合、この元素はモリブデンまたはタングステ
ンである、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 工程(a)が、温度約210〜約320
℃、圧力一般に約1〜約4MPa、液体空間速度約1〜
約10h−1、H2 /HC(炭化水素仕込原料)比1
リットル当たり約100〜約600リットルで行われ
る、請求項5記載の方法。 - 【請求項8】 工程(b)が、ニッケル、コバルト、
鉄、モリブデンおよびタングステンからなる群から選ば
れる少なくとも1つのベース金属を含む触媒の存在下に
行われる、請求項1〜7のうちのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項9】 ベース金属含有量が、1〜60重量%で
あり、前記金属が硫化されている、請求項8記載の方
法。 - 【請求項10】 工程(b)が、温度約250〜約35
0℃、圧力約0.5〜約5MPa、液体空間速度約0.
5〜約10h−1、H2 /HC(炭化水素仕込原料)
比1リットル当たり約100〜約600リットルで行わ
れる、請求項1〜10のうちのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項11】 工程(a)および工程(b)に必要な
触媒を含む単一反応器を用いて、仕込原料の予備処理反
応器を含まないで行われる、請求項1〜11のうちのい
ずれか1項記載の方法。 - 【請求項12】 少なくとも2つの分離された反応器を
用いて、仕込原料の予備処理反応器を含まないで行われ
る方法であって、第一反応器は工程(a)に必要な触媒
を含み、第二反応器は工程(b)に必要な少なくとも1
つの触媒を含む、請求項1〜11のうちのいずれか1項
記載の方法。
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